JP5116918B2 - 微生物を検出するための7−ニトロクマリンの使用 - Google Patents

微生物を検出するための7−ニトロクマリンの使用 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は微生物によってアミノ芳香族物質に還元できるニトロ芳香族化合物に関するものである。
【0002】
本発明はさらに微生物検出および/または診断試験に化合物を使用することも提案する。
【0003】
本発明は微生物培養内のニトロアクリル還元酵素活性の証明方法も対象とする。
【0004】
最後に本発明は含有している可能性のある標本内の微生物、または微生物群の検出方法に関するものである。
【0005】
論文“Syntheses of coumarin derivatives. V. Syntheses of coumarin−3−carboxylic acid derivatives.”CHEMICAL ABSTRACTS, vol. 50, 1956, page 10715, XP−002109446にはニトロクマリンの、さらには7−ニトロクマリンの誘導体の合成が記載されている。さらに、毒性研究が実施された。一方、論文“Syntheses of coumarin derivatives. XIV. Preparation of 5−hydroxy−7−nitro−3−coumarinarboxylic acid” CHEMICAL ABSTRACTS, vol. 59, 1963, page 2757, XP−002109447には5−ヒドロキシ−7−ニトロクマリンカルボキシル酸の合成しか記載されていない。
【0006】
微生物の存在の有無の検出におけるこれらの分子の使用の試みには全く触れられていない。くわえて、毒性研究において当業者は微生物の生長を可能にする微生物研究培地内でかかる化合物を使用できるとは考えていない。
【0007】
上述のいくつかの合成物質は治療目体の用途が考えられ、中でもいくつかは抗菌特性を有する可能性がある。それは次の2つの論文に明らかにされている。例えば、論文“Studies on Synthesis of Coumarin Derivatives. XX. Synthesis and Antibacterial Activity of Derivatives of N−Substituted 3−Coumarincarboxamide” CHEMICAL AND PHARMACEUTICAL BULLETIN, vol. 16, no.11, novembre 1968 (1968−11), pages 2093−2100, XP−002109448には抗菌試験におけるニトロクマリンの使用が記載され、また論文“ Synthesis of Coumarin Derivatives. XV. On the Preparation of Etyl Pyranobenzoxazole carboxylates.” CHEMICAL AND PHARMACEUTICAL BULLETIN, vol. 14, 1966, pages 1162−1167, XP−002109449にも記載されている。
【0008】
しかしながら、本発明において、発明者らの関心引く本質的特性は還元状態で蛍光を放つニトロクマリン、とくに7−ニトロクマリンの可能性である。この蛍光は特定の微生物の存在の有無に特徴的である。しかるに毒性と抗菌特性は当業者をかかる分子を微生物検出に使用したい気持ちから遠ざけることしかできない。
【0009】
本特許出願の目的は全く異なっている。微生物生長阻止などの治療作用を求めることは問題外で、反対に非蛍光7−ニトロクマリン(または誘導体)を蛍光7−アミノクマリン(または誘導体)に還元するニトロ還元酵素型の酵素活性を求めることによって微生物を明らかにすることが問題である。したがって、細菌阻止に全く意味がない、それを含有している可能性がある標本内の微生物の汎用検出蛍光試験が課題となる。
【0010】
いくつかの細菌がニトロ芳香族化合物を還元する能力があることは何年も前からわかっていた。Asnis(1957年)はp−ニトロ安息香酸を還元する能力のある大腸菌抽出物からのフラボプロテインの単離を報告した。この報告以来、ニトロアリル−還元酵素活性は各種の生体内で確認された。これにはシュドモナス spp.(Wonら、1974年)とナクロディア spp.(Villanueva 1964年)などの厳密な好気性生物、クロストリジウム spp.(Ancermaier & Simon 1983)とヴェイロネラ spp.(McCormickら、1976年)などの厳密な嫌気性生物、さらには菌類(マスダ&オザキ 1993年)および真核寄生生物(Douch 1975年)が含まれる。細菌性ニトロアリル−還元酵素によって還元されるものとして挙げられたある範囲の基質が存在する。それはとくにp−ニトロ安息香酸、p−ニトロフェノール、p−ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロトルエン(McCormickら、1976年)などのニトロ芳香族化合物である。
【0011】
多数の基質が利用可能であるが、蛍光物質を生成して、ニトロアリル−還元酵素の直接検出を可能にするものは一つもない。
【0012】
したがって、酵素活性の検出は基質またはコーファクタの消失の追跡などの間接的方法で実現しなければならない。キタムラら(1983年)はp−ニトロ安息香酸メチルとその他のニトロ芳香族化合物のある範囲の大腸菌抽出物による還元を研究した。キタムラらは3つの判別される酵素活性がDEAE−セルローズカラムでクロマトグラフィーを用いて単離できたこと、また3つの明確に定義された分画がその活性のために異なるコファクタ所要を示すことを報告した。第一のものはNADHの存在に結び付けられ、第二のものはNADPHの存在に、第三のものは両者の一方の存在に結び付けられる。これらの酵素の反応性はNADHおよび/またはNADPHの消失と相関させた、340ナノメートル(nm)での光学密度(D.O.)の減少を制御することによって測定した。NADHおよび/またはNADPHの消失は2つの反応生成物、p−ニトロ安息香酸メチルとp−ヒドロキシルアミノ安息香酸メチルの形成と関連づけられた。Bryantら(1981年)も基質にニトロフラゾンを用いて大腸菌のニトロアリル−還元酵素を研究した。酵素活性測定のために、彼らはニトロフラゾンの最大波長(最大λ)に対応する、375nmで、D.O.の減少を制御することができた。この方法を用いることによって、ニトロフラゾンを還元することのできる3つの別個の酵素活性を検出することができた。細菌が有するニトロフランを還元することができる能力は抗菌化学療法において大きな利益がある(Petersonら、1979年、Wentzell & McCalla 1980年)。実際、コファクタとしてNADPHの存在にだけ依存する大腸菌における大きなニトロアリル−還元酵素活性が、ニトロフラゾン耐性のある突然変異には存在しないことが証明された(Bryantら、1981年)。
【0013】
本発明の目的は、ニトロアリル−還元酵素活性を直接検出するためのニトロクマリンベースの蛍光発生基質である。この種のニトロ芳香族化合物は、還元の後、強い蛍光を発し、そのため検出が容易な化合物を生成する。この反応Iは下記の通りである:
【0014】
【化4】
Figure 0005116918
7−ニトロクマリン誘導体 ――> 7−アミノクマリン誘導体
【0015】
意外なことに、大多数の微生物が、そのニトロ還元酵素活性のおかげで、7−ニトロクマリン誘導体を蛍光化合物に還元できることが分かった、それはこれまで知られている基質とは異なっている。これらの誘導体によって、いまや所与の標本内の微生物の存在の有無の検出を可能にする汎用指標群が存在する。
【0016】
このため、本発明は少なくとも一つの微生物の存在の有無の検出化合物において、還元状態で蛍光を放出する、ニトロクマリン分子またはその誘導体の一つによって構成されることを特徴とする化合物に関するものである。
記化合物は7−ニトロクマリンン化合物によって構成される。
化合物は次の一般式の構造を有する分子によって構成されることを特徴とする:
【0017】
【化5】
Figure 0005116918
【0018】
この式において、R3 がH,COOCH 3 、COOC 2 5 、COOH、COC 3 7 、CONC 4 8 O及びCOCH 3 からなる群から選択される。またR4はH,CH 3 またはトリフルオロメチル(CF3 )である。R5,R6はH、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニル基、アラルキル基またはR5,R6が共に芳香族環を形成する、R8はHである。
【0019】
変型によれば、R3はCOOCH3、COOC25、COOH、COC3 7 、CONC4 8 OまたはCOCH3によって構成され、R4はHまたはCH3によって構成される。
【0020】
別の変型によれば、化合物は7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸によって構成される。
【0021】
7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸濃度は0.05と0.3mmol/lの間に含まれる。
【0022】
興味深い実施態様によれば、上記の化合物は少なくとも一つの別のニトロクマリン分子またはその誘導体の一つと組み合わせた組成物内で使用することができる。
【0023】
本発明はさらに微生物の存在の有無の検出および/または診断試験に、上述の、化合物を使用することも含まれる。
【0024】
さらに本発明は、それを含む可能性のある標本内の微生物または微生物群の第一の検出方法において、
・標本を含む培地に、上述した一般式[化5]の構造を有する分子によって構成される7−ニトロクマリン化合物の一つを添加する過程と;
・蛍光の有無がそれぞれ求める微生物または微生物群の存在の有無を結論するのを可能にする、蛍光物質の形成を探求する過程:
とから成ることを特徴とする方法に関するものである。
【0025】
本発明はまたそれを含む可能性のある標本内の少なくとも一つの微生物の第二の識別方法において、
・異なる識別穴に、それぞれがラクトース、グルコース、サッカロース、などの唯一の炭素源を含む媒質、分析される標本分画、および上述した一般式[化5]の構造を有する分子によって構成される7−ニトロクマリン化合物の一つを添加する過程と;
・穴全体についての蛍光の有無が微生物の識別を可能にする、それぞれの穴内の、蛍光物質の形成を探求する過程:
とから成ることを特徴とする方法に関するものである。この第二の方法は同化試験とも呼ばれる。
【0026】
最後に、本発明は、
・殺菌管理の実施、
・標本内に存在する微生物のナンバリング実施、
・殺菌剤に対する微生物の感受性の決定、
・少なくとも一つの微生物の存在の検出:
のための、上述のような、少なくとも一つの化合物による微生物生長の検出に関連する様々な用途分野に関するものである。
【0027】
添付の図面は単に説明のためのものであり、いっさい制限的性格を持たない。それらは本発明の理解を助けるであろう。
【0028】
本発明はニトロアリル−還元酵素活性の直接検出のための蛍光発生基質を構成する7−ニトロクマリン系のある範囲の化合物に関するものである。
ニトロクマリンの一般構造は下記の式で表される:
【0029】
【化6】
Figure 0005116918
【0030】
置換誘導体のリストはかなり重要である。したがって、置換のそれぞれについて、また異なる可能性について実験を実施した。このリストは下の表に示されている。それは主として最も重要な置換基であるR、RおよびR基に関するものである。
【0031】
しかしながらRとR基は一般的に置換されず、それは表1に反映されている。それらは水素原子(H)によって構成される。しかしながら、それらは異なることもあり、下記によって構成することもできる:
・RとR基の少なくとも一つがCHまたは小サイズのアルキル(炭素原子数が5未満)で構成される;または
・RとR基の少なくとも一つがハロゲン化物(F、Cl、Br、I)によって構成される;または
・RとR基の少なくとも一つがCHOまたは小サイズのアルコキシ(炭素原子数が5未満)で構成される;または
・RとR基の少なくとも一つがフェニル(アリル)またはアラルキルで構成される。
またはR基の一つだけが上述の基の一つである場合、他の基はHで構成される。
さらに、RとRが(ベンゼノイドまたはヘテロ環式)芳香族環を形成する。かかる分子の構造は下記の式の通りである。
【0032】
【化7】
Figure 0005116918
【0033】
【表1】
Figure 0005116918
表1:ニトロクマリン塩基の置換と得られた化合物
【0034】
1゜)試料
A−増殖媒質
使用した媒質は培養液とMueller−Hinton寒天およびトリプチカーゼ大豆で構成され、Unipath Ltd, Basingstoke(英国)から入手した。
【0035】
B−基質と化学物質:
下記の基質を合成した:7−ニトロクマリン、4−メチル−7−ニトロクマリン、メチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレート、エチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレート、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸、3−ブチリル−7−ニトロクマリン、3−アセチル−4−メチル−7−ニトロクマリン、7−ニトロクマリン−3−カルボキシ−モロフォリド。
【0036】
C−使用機器:
使用機器は下記の通りである:
・Anthos 2001マイクロ滴定プレート分光測定読取器、Labetech International Limited 製, Uelfield (英国)、と
・Labetech Biolite F1マイクロ滴定プレート蛍光読取器、Labetech International Limited 製, Uelfield (英国)。
【0037】
D−ニトロクマリン合成
ニトロクマリン合成に関与する全ての化学物質はAldrich Chemical Company Ltd., Gillingham (英国)から入手した。
【0038】
7−ニトロクマリン合成はLIEBERMANN、Mら(1951)がAcademie des Sciences 232,2027−2029に記載している。それは12gのニトロ−4−サリシルアルデヒド、18gの無水酢酸ナトリウムと27gの酢酸無水物を3時間、還流加熱することからなる。モルタル内に流し、塊をペースト状にして水気を切り、少量の無水酢酸で、ついで水で洗浄する。生成物を13gのCONaと320cmの水の存在の下で2時間還流加熱する。高温で濾過し、さらに塩酸で高温で沈殿させる。冷却後水気を切り、50%の酢酸300cmの中で再結晶させる。再結晶させることで、198−200℃で溶融する物質が得られる。
【0039】
ニトロクマリンの異なる誘導体を合成するには、まず最初に4−ニトロサリシルアルデヒドを合成しなければならないが、これはSEGESSER,J.R.とCALVIN、M.(1942年)、J. Am. Chem. Soc. 64, 825−826に記載の方法の変更を使用して生成した。これにはまず2−メチル−5−ニトロフェノールによる初期アセチル化と、それに続く、2−アセトキシ−4−ホウ化ニトロベンザルを得るための4塩化炭素溶液内へのN−ブロモサッキンイミドと過酸化ベンゾイルの触媒を用いる、臭素添加の2つの過程が関与する。粗2臭化物は1−ブタノールから再結晶され、次の手順でニトロサリシルアルデヒドに転換される。
【0040】
11gの精製2臭化物の標本を50ミリリットル(ml)の乾燥メタノール内に溶かし、全体をメタノール(1% w/v)内のナトリウム沸騰溶液250mlの中に徐々に添加した。45分(mn)還流した後、濃いオレンジ色の溶液を冷却し、100mlの水を加えた。さらに15分間沸騰させた後、溶液を冷却し、そのpH値を3にした。メタノールは回転蒸発で抽出し、4−ニトロサリシルアルデヒドの沈殿物は吸引濾過で分離した。残留物を希釈エタノール内で再結晶させた。
【0041】
ニトロクマリンの3つの誘導体は4−ニトロサリシルアルデヒドによるKnoevenagelの凝集を含む同じ方法で合成した。ジメチルマロン酸塩(1.45g、11mM)と4−ニトロサリシルアルデヒド(1.67g、10mM)を15mlのエタノール内に溶かした。ピペリジンの100mgの塊と100μlの低温酢酸を次に加え、混合物を2時間還流した。メチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレートは反応中に分離することによって、あるいは冷却の間に結晶させることで形成された。生成物は吸引濾過によって抽出し、液体エタノール内で再結晶させた。エチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレートと3−ブチリル−7−ニトロクマリンの合成については、ジメチルマロン酸塩をそれぞれジエチルマロン酸塩、あるいはエチルブチルアセテートに代えた。
【0042】
7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸はエチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレート(2.63g、10mM)を過剰なヒドロキシ燐酸と水性エタノールで1時間還流することによって得られた。次に燐酸塩の濃い黄色の溶液を塩酸で酸化し、収穫した生成物を少量の水で洗浄し、ついで沸騰水から再結晶させた。
【0043】
7−ニトロクマリン−3−カルボキシ−モロフォリドは次のように調製した。7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸(1.17g、5mM)を25mlの無水テトラヒロドフランと10mlのジメチルホルムアルデヒドの混合物内で溶解した。予め混合したこの溶液に、5mmolのN−メチルモロフォリン(0.5g、5mM)を添加し、摂氏マイナス12度(℃)の温度に冷却した後、イソブチル クロロフォロメート(0.68g、5mM)を添加した。反応は温度の絶対0で、30分間実現可能で、環境温度の5時間の段階がそれに続く。N−メチルモロフォリンの塩化物は濾過で抽出され、濾過物は水・氷混合物10ml内に注いだ。分離した固体は液体メタノール内で再結晶させた。
【0044】
4−メチル−7−ニトロクマリンと3−アセチル−4−メチル−7−ニトロクマリンの同時合成は、7−アミノクマリンの酸化を含む代替法によって実施される。7−アミノ−4−メチルクマリン(1.75g,10mM)は硫酸(75% w/w)10ml内に懸濁され、全体を効果的に混合した。亜硝酸ナトリウム(7M)溶液2.5mlを反応管の底に達する長い押出カラムを用いて、マイナス5℃で徐々に添加した。ジアゾニウム溶液を5℃に達するまでマイナス2℃で15分間混合した。テトラフルオロ臭化ナトリウムを2.4g含有する氷水5lの標本を低温ジアゾニウム溶液に徐々に添加した。氷水は体積がテトラフルオロ臭化物の結晶の塊を形成するまで、0℃で徐々に添加した。この物質を吸引濾過で抽出し、少量の氷水で結晶を洗浄し、洗浄はメタノールで継続し、最後はエーテルで行う。生成物は乾燥空気で急速乾燥し、それによって2.2gの生成物が発生した。
【0045】
銅粉末の標本3gと酸化銅懸濁(硫化銅のグルコース還元で調製)を亜硝酸ナトリウム(4.1M)の冷却溶液に添加した。ジアゾニウム塩の2.2gの標本を10mlの水に懸濁し、攪拌しながら5から15℃の間の温度で20分間複数のアリコートに添加した。窒素の抽出には、泡の発生を予防するために少量のエーテルを添加する必要がある。混合は5時間継続する。懸濁液は濾過、水で洗浄され、ついで高温エチルアセテートで抽出される。水溶液は部分的に抽出される。組合せ抽出物は水で洗浄され、無水硫化マグネシウムで乾燥される。溶剤は回転蒸発で飛ばされ、黄色い残留物が得られる。高温酢酸から再結晶して、レモン黄色の生成物、すなわち4−メチル−7−ニトロクマリンが0.62g得られる。
3−アセチル−4−メチル−7−ニトロクマリンは3−アセチル−4−メチル−7−アミノクマリンを用いて同様な方法で調製される。最後の化合物は、エチルジアセトアセテートをエチルアセトアセテートで置換することからなる7−アミノ−4−メチルクマリンの合成方法を変更して、調製した。
【0046】
E−基質溶液の調製:
7−ニトロクマリン誘導体の標本は、4mlの蒸留水内に高温で溶解した。溶解量は試験の際に最終濃度が0.105mmol/lになるように決定される。この溶液は次に96mlのMueller−Hinton培養液に添加し、混合物を無菌状態で濾過した。
【0047】
F−研究した微生物:
使用微生物は野生種、または国際収集(NCTC、ATCC)に由来するものである。
2゜)方法と結果:
A−大腸菌株(NCTC 10418)の生長指標としての各種ニトロクマリン誘導体の値の評価
【0048】
1゜)方法
第一の研究は大腸菌株(NCTC 10418)を用いて実現され、表1に構造的に記載した8種のニトロクマリンは、下記の通りであった:
・7−ニトロクマリン、
・4−メチル−7−ニトロクマリン、
・メチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレート・エチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレート、
・7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸、
・3−ブチリル−7−ニトロクマリン、
・3−アセチル−4−メチル−7−ニトロクマリン、
・7−ニトロクマリン−3−カルボキシ−モロフォリド。
【0049】
大腸菌株は24時間羊の血でColumbia寒天上で35℃で培養した。次に無菌蒸留水内で懸濁し、Mac Farlandスケール0.5点で、すなわち1ミリリットルあたり約10細胞(細胞/ml)で調節され、ついで無菌Mueller−Hinton培養液内で100倍に、すなわち約106細胞(細胞/ml)に希釈した。
【0050】
それぞれのニトロクマリン溶液50マイクロリットルと微生物懸濁液50マイクロリットルをマイクロ滴定プレートの板の穴内に添加した。このように調整したプレートを35℃で保温し、4時間の間30分ごとに光学密度(690nm)をAnthos 2001マイクロ滴定プレート分光測定読取器(Labetech International Limited 製)で、蛍光(励起:365nmと発光:440nm)をBiolite F1 2001蛍光計(Labetech International Limited )で読み取った。
【0051】
2゜)結果:
図1は大腸菌(NCTC 10418)の生長に対する(0.105mmol/lでの)8種のニトロクマリンのそれぞれの作用を示す。この図からよく分かるように、ニトロクマリン核の化学的置換は7−ニトロクマリンの阻害特性に大きな影響がある。例えば、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸が0.105mmol/l存在するとき、生長阻害は認められない。しかしながら、メチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレートが0.105mmol/l存在するとき、総D.O.は生長抑制と比較して92%減少する。この阻害効果は蛍光発生によって測定されたような基質の還元率を大きく反映している。
【0052】
図2で明らかなごとく、一番阻害効果の高い2つの化合物、メチル−7−ニトロクマリン−3−カルボキシレートと3−ブチリル−7−ニトロクマリンは4時間の後に最も還元されていない。加えて、唯一の非阻害性化合物である7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の還元は他のニトロクマリンのそれをはるかに越えて、発生した蛍光は他のどの基質で発生したものの2倍を越える。
【0053】
図1と2を読みやすくするために、以下の2つの表はこれらの図に組み合わされた値を挙げる。
【0054】
【表2】
Figure 0005116918
表2:図1と関連づけた数値
【0055】
【表3】
Figure 0005116918
表3:図2と関連づけた数値
【0056】
B−大腸菌株(NCTC 10418)の生長抑制のための異なる濃度の7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の値の研究
1゜)方法
NCTC 10418大腸菌株の検出感受性に対する7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸濃度の影響は0から0.262mmol/lの指標の濃度範囲を変えて研究した。他の試験条件は前記A節に記載のものと同じである。
2゜)結果:
図3からよく分かるように、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の濃度は大腸菌の生長に有意の影響がないことは、基質の異なる濃度で得られた反応速度の重ね合わせから明らかであり、対照群に対しても当てはまる。化合物にまったく阻害性がないことはニトロ還元によって発生した蛍光率にも反映されている。
【0057】
図4は0.157mmol/l(36.9μg/ml)の前後で基質が飽和するまで基質濃度と共に蛍光発生が増加することを示している。この濃度を超えると、蛍光反応感受性はもはや増加しない。
図2と4を読みやすくするために、以下の2つの表4と5はこれらの図に組み合わされた値を挙げる。
【0058】
【表4】
Figure 0005116918
表4:図3と関連づけた数値
【0059】
【表5】
Figure 0005116918
表5:図4と関連づけた数値
【0060】
C−異なる腸内細菌株の生長阻害剤としての7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の値の研究
1゜)方法
この研究において、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を用いて大腸菌以外の腸内細菌株の検出可能性を研究した。この研究の条件は第一の実験(A節)のものと同様である。
シトロバクテル ディベルサス、エンテロバクテル アグロメランス、ハフニア アルベイ、モルガネラ モルガニイとシゲラ ソネイの種に属する5つの野生株を試験した。
2゜)結果:
図6は5種の異なる腸内細菌に属する野生株による7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の還元を示す図である。試験した全ての株がこの化合物を還元することができた。図6の蛍光反応速度と図5の成長速度と比較すると、生長と蛍光の間に見事な相関が成立し、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸が優れた生長阻害剤であることも示している。
図5と6を読みやすくするために、以下の2つの表6と7はこれらの図に組み合わされた値を挙げる。
【0061】
【表6】
Figure 0005116918
表6:図5と関連づけた数値
【0062】
【表7】
Figure 0005116918
表7:図6と関連づけた数値
【0063】
結果は挙げないが、腸内細菌、例えば、非発酵性負グラムバチリス、スタフィロコック、ストレプトコック、リステリアおよび酵母を除く微生物の大半で同じ種類の反応速度が得られることが検証された。すべてがニトロクマリン誘導体、とくに7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を還元して、蛍光信号を発する能力があり、次の研究の結果に示されるごとく、この生長検出方法の普遍性が実証される。
【0064】
D−多種多様な微生物に対する生長指標としての7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の値の研究
この研究は7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を用いて、酵母を含む多種多様な細菌の代表する、微生物の16の株を試験して実施した。研究した株の一覧は後に定義する表8に挙げた。
10mgのトレーサの標本を高温で4mlの蒸留水内に溶解した。次にこの溶液を96mlのトリプターゼ・大豆培養液に添加し、混合物を無菌状態で濾過した。
【0065】
株は24時間トリプターゼ・大豆培養液内で35℃で培養した。次にこの培養をトリプターゼ・大豆培養液内で1/1000に希釈し、ついで試験採取内に細菌細胞がなくなるまで1/10希釈を続けて実施した。
このようにして10−3から10−13までの範囲の希釈を実現する。
それぞれの希釈液50マイクロリットルと7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を含む、および含まないトリプターゼ・大豆培養液の50マイクロリットルをマイクロ滴定プレートの穴内に添加した。
このように調整したプレートを35℃で保温し、一方では開始時(Tゼロ)に、他方で24時間後に、
・7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を含まない穴について、光学密度(690nm)をAnthos 2001分光測定読取器(Labetech International Limited 製)で、
・7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を含む穴について、蛍光(励起:365nmと発光:440nm)をBiolite F1 2001蛍光計(Labetech International Limited )で読み取った。
生長と蛍光の間の相関、ならびにトレーサの無毒性を確認するために、全ての穴は羊の血でColumiba寒天上に移植した。
【0066】
2゜)結果:
7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を用いて、後述の表8に明らかに示されるように、酵母を含む多種多様な細菌の代表する、微生物の16の株を試験した。
24時間の保温後に得られた蛍光(それぞれの株について最初の線)と光学密度(それぞれの株について第二の線)は第8表に示した。生長と蛍光の間の相関、ならびにトレーサの無毒性を確認するために、全ての穴は羊の血でColumiba寒天上に移植した、またコロニーを発生した穴はイタリック体の欄で表内に示した。
【0067】
表に示した結果は、微生物の種類を問わず、トレーサの還元による蛍光と微生物生長の間にきわめて大きな相関があることを示している。たまに微細な差異も認められるが、接種体内にただ一つの微生物細胞を含むことがある限界希釈をはじめとして、マイクロ滴定プレートの穴内に存在する生細胞数レベルにわずかな変動があり得ることで説明できる。したがって、蛍光検出は生長証明に代わることができる。生長蛍光指標に7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸を用いると、この実験の際に実施した限界希釈法を用いるときにただ一つの生細胞になると推定することができる、きわめて少数の微生物を検出することができるので、きわめて感受性が高いと思われる。
【0068】
この試験で、試験した酵母株(カンディダ アルビカンス)は、他のバクテリアと比較して、極低レベルの蛍光を発生したことが注目される。これは酵母の生長に適していない媒質であるトリプターゼ・大豆培養液を用いたことによる。結果は示していないが、トリプターゼ・大豆培養液を酵母に推奨されるRPMI培養液に代えると、得られる蛍光レベルはバクテリアで見られるものと同様になる。
結果は後述の表8に挙げた。希釈数は重要であり(10−3と10−13の間の11の希釈に加えて対照の役割を果たす「ホワイト」に関する12番目の値)、またこの表の理解を助け、見やすくするために、表は2部に分けた。第一の部分は10−3と10−9の間の11の希釈にあたる。第二の部分は10−10と10−13の間の11の希釈と対照にあたる。
【0069】
【表8】
Figure 0005116918
表8:異なる微生物の懸濁の連続希釈について7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の存在の下での蛍光(1行目)と光学密度(2行目)の測定値の24時間後の比較
【0070】
3゜)結論
7−ニトロクマリン誘導体、とくに7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸は微生物の普遍的蛍光指標族を構成する。
【0071】
この新しい指標の用途は微生物学分野に多数あり、微生物生長検出を利用する全ての方法に関係する。これらの用途の主なものは:
・アンチビオグラムおよびアンチフォンジグラム抗生物質、抗菌物質に対する微生物の感受性研究)の方法、
・同化試験を利用する識別方法(唯一の炭素源に用いられた基質の存在の下での生長の証明)、
・標本の無菌性(微生物の不在)の証明、
・臨床、工業(食品、医薬品、化粧品・・)または環境を問わず、それを含んでいる可能性のある標本内の微生物の存在のいっさいの検出、および
・標本内の微生物数のいっさいの計数、とくに農業食品分野で周知の最近似値(NPP)の決定に基づく記数計算。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Mueller−Hinton培養液内の大腸菌(NCTC 10418)の生長に対する0.105mmol/lでのニトロクマリンの範囲の作用を示すグラフである。
【図2】 Mueller−Hinton培養液内の0.105mmol/lのニトロクマリンの各種の誘導体の存在の下で大腸菌(NCTC 10418)によって発生した蛍光を示すグラフである。
【図3】 Mueller−Hinton培養液内の可変濃度の7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の存在の下で大腸菌(NCTC 10418)の生長を示すグラフである。
【図4】 Mueller−Hinton培養液内の異なる濃度の7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の存在の下で大腸菌(NCTC 10418)によって発生した蛍光を示すグラフである。
【図5】 0.17mmol/lの7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の存在の下でのMueller−Hinton培養液内のエンテロバクテリアセアエの野生株の生長を示すグラフである。
【図6】 図5のエンテロバクテリアセアエの野生株による0.17mmol/lの7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸の還元を示す図である。

Claims (9)

  1. 微生物の存在の有無の検出および/または診断試験における化合物の使用において、前記化合物が、次の一般式の構造を有する分子によって構成される7−ニトロクマリン化合物によって構成されることを特徴とする使用。
    Figure 0005116918
    この式において、R3 がH,COOCH 3 、COOC 2 5 、COOH、COC 3 7 、CONC 4 8 O及びCOCH 3 からなる群から選択され、R 4 ,CH 3 またはトリフルオロメチル(CF3 )、5,R6はH、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニル基、アラルキル基またはR5,R6が共に芳香族環を形成する、R8はHである。
  2. 請求項に記載の使用において、
    前記化合物が、7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸によって構成されることを特徴とする使用。
  3. 請求項に記載の使用において、
    7−ニトロクマリン−3−カルボキシル酸濃度が0.05〜0.3mmol/lであることを特徴とする使用。
  4. 無菌性管理の実施を目的として微生物生長の検出を可能にするための、請求項1からのいずれか一つに記載の、化合物の使用。
  5. 標本内に存在する微生物の記数の実施を目的として微生物生長の検出を可能にするための、請求項1からのいずれか一つに記載の、化合物の使用。
  6. 抗生物質に対する微生物の感受性を決定することを目的として微生物生長の検出を可能にするための、請求項1からのいずれか一つに記載の、化合物の使用。
  7. 少なくとも一つの微生物の存在を検出することを目的として微生物生長の検出を可能にするための、請求項1からのいずれか一つに記載の、化合物の使用。
  8. 微生物を含む可能性のある標本内の微生物または微生物群の検出方法において、
    ・標本を含む培地に、下記の一般式の構造を有する分子によって構成される7−ニトロクマリン化合物の一つを添加する過程と;
    ・蛍光の有無がそれぞれ求める微生物または微生物群の存在の有無を結論するのを可能にする、蛍光物質の形成を探求する過程:
    とから成ることを特徴とする方法。
    Figure 0005116918
    この式において、R3 がH,COOCH 3 、COOC 2 5 、COOH、COC 3 7 、CONC 4 8 O及びCOCH 3 からなる群から選択され、R 4 ,CH 3 またはトリフルオロメチル(CF3 )、5,R6はH、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニル基、アラルキル基またはR5,R6が共に芳香族環を形成する、R8はHである。
  9. 微生物を含む可能性のある標本内の少なくとも一つの微生物の識別方法において、
    ・異なる識別穴に、それぞれが唯一の炭素源を含む媒質、分析される標本分画、および、下記の一般式の構造を有する分子によって構成される7−ニトロクマリン化合物の一つを添加する過程と;
    ・穴全体についての蛍光の有無が微生物の識別を可能にする、それぞれの穴内の、蛍光物質の形成を探求する過程:
    とから成ることを特徴とする方法。
    Figure 0005116918
    この式において、R3 がH,COOCH 3 、COOC 2 5 、COOH、COC 3 7 、CONC 4 8 O及びCOCH 3 からなる群から選択され、R 4 ,CH 3 またはトリフルオロメチル(CF3 )、5,R6はH、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェニル基、アラルキル基またはR5,R6が共に芳香族環を形成する、R8はHである。
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