JP5100246B2 - シミュレーション装置及びシミュレーション方法 - Google Patents

シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Info

Publication number
JP5100246B2
JP5100246B2 JP2007208108A JP2007208108A JP5100246B2 JP 5100246 B2 JP5100246 B2 JP 5100246B2 JP 2007208108 A JP2007208108 A JP 2007208108A JP 2007208108 A JP2007208108 A JP 2007208108A JP 5100246 B2 JP5100246 B2 JP 5100246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulation
mobile
time
moving
bodies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007208108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009043077A (ja
Inventor
敦夫 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007208108A priority Critical patent/JP5100246B2/ja
Publication of JP2009043077A publication Critical patent/JP2009043077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100246B2 publication Critical patent/JP5100246B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

この発明は、複数の移動体(例えば、航空機、車両、船舶、人)を模擬するシミュレーション装置及びシミュレーション方法に関するものである。
複数の移動体(例えば、航空機、車両、船舶、人)を模擬するシミュレーション装置では、各移動体が複雑に影響を及ぼし合うため、どのようなイベントが、いつ、どこで発生するかを特定するのが非常に困難である。
したがって、シミュレーション装置では、発生するイベントを時系列にならべて、時系列順に処理するイベント駆動型のシミュレーションを実現するのは困難である。
そこで、シミュレーション装置では、シミュレーション時刻のタイムステップ幅Δtを定義し、そのタイムステップ幅Δtに基づいてシミュレーション時刻を進めるタイムステップ法を用いるのが一般的である。
このタイムステップ法では、模擬精度がタイムステップ幅Δtに左右されるが、複数の移動体を同時に模擬することができるため、並列シミュレーション技術を用いることによる高速化が可能であるという特徴を有している。
しかし、移動体毎に移動速度が異なるため、タイムステップ法により、全ての移動体を同一のタイムステップ幅Δtに基づいてシミュレーション時刻を進めることは非効率である。
一方、模擬精度及び模擬結果が同じであれば、可能な限り、タイムステップ幅Δtを大きくした方が、他の移動体との情報交換や移動体自身の模擬に要する処理負荷が小さくなり、実行性能の向上が図れることになる。
上記の点を勘案して提案された方式が「動的タイムステップ制御方式」である(例えば、非特許文献1を参照)。
動的タイムステップ制御方式は、各移動体が他の移動体と会合状態でない場合、自身の状態情報だけを考慮して模擬する方式である。即ち、他の移動体と情報交換を実施する必要がないとして、タイムステップ幅Δtを大きくする方式である。
ここで、「会合状態」とは、他の移動体と「見る」または「見られる」(「探知」または「被探知」)状態のことである。
動的タイムステップ制御方式の基本概念では、例えば、2つの移動体の位置情報(移動体間の直線距離)と最大速度情報を利用し、2つの移動体が互いに直線距離上を最高速度で近づき合うと仮定して、会合可能性時刻を求めるようにしている。
動的タイムステップ制御方式では、ある移動体に対する他の移動体の会合可能性時刻をすべて算出し、それらの会合可能性時刻の中で、現在時刻から最も近い未来の時刻を当該移動体の次の模擬時刻に設定するようにする。
したがって、動的タイムステップ制御方式は、最悪時を想定して、次の模擬時刻を決める保守的方式であると言える。
ここで、図12は動的タイムステップ制御方式の基本概念を示す説明図である。
図12では、移動体(MO:Moving Object)として、MOa、MOb、MOcが存在する場合において、MOaの次の模擬時刻を決定するためのタイムステップ幅Δtの算出例を示している。
図12において、“Δta->b”は、移動体MOaが移動体MObと会合する可能性がある会合可能性時刻であり、“Δta->c”は、移動体MOaが移動体MOcと会合する可能性がある会合可能性時刻である。
図12の例では、Δta->b < Δta->cであるため、Δta->bが移動体MOaの次の模擬時刻を決定するためのタイムステップ幅Δtとなる。この場合、移動体MOaの次の模擬時刻を決定するのに対象となっている移動体は移動体MObである。
なお、他の移動体と会合状態または会合する可能性がある状態では、従来方式で用いられている細かい固定のタイムステップ幅δtに基づいて模擬する。
これにより、従来方式と同等の模擬精度を実現できることになる。ここで、従来方式とは、要求された模擬精度に基づいて設定された固定のタイムステップ幅δtにより、シミュレーション時刻を進める実行方式のことである。
以上のことから、動的タイムステップ制御方式を適用することにより、タイムステップを比較的大きく取れるようなアプリケーションでは、実行性能の向上を図ることができる。
しかし、複数の移動体を模擬する複数のプロセッサがシミュレーション装置に実装されている環境下で、動的タイムステップ制御方式を用いる場合、基本的に移動体毎にタイムステップ幅Δtが異なることから、移動体の模擬時刻や他の移動体に通知する模擬結果の送信時刻が異なることになる。
このため、シミュレーション装置に実装されている各プロセッサは、模擬する移動体の台数が増えると、他の移動体に通知する模擬結果の送信回数が増えてしまうため、模擬の実行性能を劣化させてしまう可能性が高くなる。
また、動的タイムステップ制御方式では、移動体間の会合可能性時刻を基準にして、それぞれの移動体のタイムステップ幅Δtを決定するようにしているが、会合とは関係無く、遥か遠方の移動体から情報伝達用の通信イベントが届いた場合、その通信イベントを受信した移動体については、動的タイムステップ制御方式により設定されたタイムステップ幅Δtによる模擬時刻とは関係なく、その通信イベントの受信時刻で起動して、その通信イベントを実行する必要がある。
この通信イベントを扱う際、論理時刻が早い通信イベントから順番に処理しなければ、模擬の因果関係に矛盾が発生する可能性がある問題がある。ここでの因果関係の矛盾とは、模擬のイベントが、論理時刻順に実行されない場合を示している。
このような問題を解決する方法としては、保守的方法と楽観的方法の二種類が存在する。
保守的方法は、各移動体を論理時刻進行の単位とした場合、全移動体に関して、その中で論理時刻が早いものから順番に処理していく方法である。
しかし、保守的方法では、模擬のやり直しは発生しないが、各移動体を逐次的に処理していかなければならず、並列的に処理することができないため、複数のプロセッサを実装しても、台数効果による実行性能の向上が期待できない課題が残る。
一方、楽観的方法は、模擬のやり直しを許すことにより、各移動体の模擬を平行して実行することができる方法である。
しかし、楽観的方法では、模擬の因果関係に矛盾が発生すると、既に送信した通信イベントや模擬結果をキャンセルするためのキャンセルメッセージを発行する必要がある。また、そのキャンセルメッセージを受信した場合には、過去の状態に戻すために、ログデータを保持する必要がある。
したがって、複数のプロセッサが移動体の模擬を平行して実施しているとき、プロセッサ間でキャンセルメッセージが雪だるま式に増加する状況が発生すると、模擬をやり直すためのオーバーヘッドが非常に大きくなるため、模擬の実行性能を劣化させる可能性が高くなる。
ただし、プロセッサ内で模擬をやり直す分には、比較的小さいコストでやり直しを実行することができる。
"Event-Aware Dynamic Time Step Synchronization Method for Distributed Moving Object Simulation," IEICE TRANSACTIONS on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences Vol.E89-A No.11 pp.3175-3184
従来のシミュレーション装置は以上のように構成されているので、模擬する移動体の台数が増えると、他の移動体に通知する模擬結果の送信回数が増えてしまうことにより、模擬の実行性能を劣化させてしまう可能性が高くなる課題があった。
また、会合とは関係無く、遥か遠方の移動体から通信イベントが届いた場合、模擬の実行性能が劣化することがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができるシミュレーション装置及びシミュレーション方法を得ることを目的とする。
また、この発明は、遥か遠方の移動体から通信イベントが届いても、模擬の実行性能の劣化を防止することができるシミュレーション装置及びシミュレーション方法を得ることを目的とする。
この発明に係るシミュレーション装置は、動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体を模擬する移動体模擬手段が複数搭載されている場合、複数の移動体の位置情報と移動速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する会合可能性時刻算出手段と、複数の移動体の組み合わせの中から、会合可能性時刻算出手段により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する検索手段とを設け、模擬対象割付手段が検索手段により検索された移動体の組を同一の移動体模擬手段の模擬対象として割り付けるようにしたものである。
この発明によれば、動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体を模擬する移動体模擬手段が複数搭載されている場合、複数の移動体の位置情報と移動速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する会合可能性時刻算出手段と、複数の移動体の組み合わせの中から、会合可能性時刻算出手段により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する検索手段とを設け、模擬対象割付手段が検索手段により検索された移動体の組を同一の移動体模擬手段の模擬対象として割り付けるように構成したので、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるシミュレーション装置を示す構成図であり、図において、プロセッサ1は動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体のシミュレーションを実施する。
プロセッサ2は動的タイムステップ制御方式を用いて、プロセッサ1とは異なる移動体を模擬対象にして、複数の移動体のシミュレーションを実施する。なお、プロセッサ1及びプロセッサ2は移動体模擬手段を構成している。
図1の例では、プロセッサ1とプロセッサ2が実装されているものを示しているが、3台以上のプロセッサが実装されていてもよい。
情報設定部11は例えばキーボードやマウスなどの入力装置や、表示装置などの出力装置から構成されているマンマシンインタフェースであり、シミュレーションの実施を開始する初期段階、あるいは、シミュレーションを実施している途中段階において、各移動体の位置や最大速度の設定を受け付けて、各移動体の位置情報と最大速度情報(移動速度情報)を出力する処理を実施する。あるいは、他の装置により設定された各移動体の位置情報と最大速度情報を収集する処理を実施する。
会合可能性時刻算出部12は情報設定部11から出力された各移動体の位置情報と最大速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する処理を実施する。
なお、情報設定部11及び会合可能性時刻算出部12から会合可能性時刻算出手段が構成されている。
移動体検索部13は複数の移動体の組み合わせの中から、会合可能性時刻算出部12により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する処理を実施する。なお、移動体検索部13は検索手段を構成している。
模擬対象割付部14は移動体検索部13により検索された移動体の組を同一のプロセッサ(プロセッサ1、または、プロセッサ2)の模擬対象として割り付ける処理を実施する。なお、模擬対象割付部14は模擬対象割付手段を構成している。
図1では、シミュレーション装置の構成要素である会合可能性時刻算出部12、移動体検索部13及び模擬対象割付部14のそれぞれが、専用のハードウェア(例えば、MPUを実装している半導体回路)で構成されているものを想定しているが、シミュレーション装置がコンピュータで構成されている場合、会合可能性時刻算出部12、移動体検索部13及び模擬対象割付部14の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにしてもよい。
図2はこの発明の実施の形態1によるシミュレーション方法を示すフローチャートである。
また、図3は移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期配置と、シミュレーションの各論理時刻において、模擬対象となる移動体とを示す説明図である。
さらに、図4はプロセッサ1,2に対する移動体の割付例を示す説明図である。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、説明の便宜上、図3に示すように、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdが存在しているものとして説明する。
ユーザは、プロセッサ1,2がシミュレーションの実施を開始する前に、情報設定部11を操作して、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期位置Pa=(XPa,YPa),Pb=(XPb,YPb),Pc=(XPc,YPc),Pd=(XPd,YPd)を設定するとともに、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdの最大速度Va,Vb,Vc,Vdを設定する(ステップST1)。
ここでは、ユーザが情報設定部11を操作して、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期位置Pa,Pb,Pc,Pdと最大速度Va,Vb,Vc,Vdを設定するものについて示したが、他の装置により設定された各移動体の位置情報と最大速度情報を収集するようにしてもよい。
会合可能性時刻算出部12は、情報設定部11から移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期位置Pa,Pb,Pc,Pdを示す位置情報と、最大速度Va,Vb,Vc,Vdを示す最大速度情報とを受けると、移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期位置Pa,Pb,Pc,Pdから、各移動体間の直線距離Lab,Lac,Lad,Lbc,Lbd,Lcdを算出する(ステップST2)。
ab=((XPa−XPb2+(YPa−YPb21/2
ac=((XPa−XPc2+(YPa−YPc21/2
ad=((XPa−XPd2+(YPa−YPd21/2
bc=((XPb−XPc2+(YPb−YPc21/2
bd=((XPb−XPd2+(YPb−YPd21/2
cd=((XPc−XPd2+(YPc−YPd21/2
Lの添え字であるa,b,c,dは移動体を表しており、例えば、Labは移動体MOaと移動体MOb間の直線距離を示し、Lacは移動体MOaと移動体MOc間の直線距離を示している。
ここでは、説明の簡単化のため、移動体MOa,MOb,MOc,MOdが、2次元空間上に存在しているものとして、各移動体間の直線距離Lab,Lac,Lad,Lbc,Lbd,Lcdを算出する例を示したが、移動体MOa,MOb,MOc,MOdが、3次元空間上に存在しているものとして、各移動体間の直線距離Lab,Lac,Lad,Lbc,Lbd,Lcdを算出するようにしてもよい。
会合可能性時刻算出部12は、各移動体間の直線距離Lab,Lac,Lad,Lbc,Lbd,Lcdを算出すると、各移動体が互いに直線距離上を最高速度で近づき合うと仮定して、各移動体間の直線距離Lab,Lac,Lad,Lbc,Lbd,Lcdと、移動体MOa,MOb,MOc,MOdの最大速度Va,Vb,Vc,Vdから、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出する(ステップST3)。
Δtab=(Lab−max(Ra,Rb))/(Va+Vb)
Δtac=(Lac−max(Ra,Rc))/(Va+Vc)
Δtad=(Lad−max(Ra,Rd))/(Va+Vd)
Δtbc=(Lbc−max(Rb,Rc))/(Vb+Vc)
Δtbd=(Lbd−max(Rb,Rd))/(Vb+Vd)
Δtcd=(Lcd−max(Rc,Rd))/(Vc+Vd)
Δtの添え字であるa,b,c,dは移動体を表しており、例えば、Δtabは移動体MOaが移動体MObと影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を示し、Δtacは移動体MOaが移動体MOcと影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を示している。
また、Ra,Rb,Rc,Rdは、移動体MOa,MOb,MOc,MOdから見える範囲を示している(図12を参照)。
移動体検索部13は、会合可能性時刻算出部12が各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出すると、時刻が早い順に、会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdをソートする(ステップST4)。
図3(b)では、Δtab<Δtcd<Δtbc<Δtbd<Δtac<Δtadである例を示している。
なお、図3(b)では、各移動体間の会合可能性時刻をシミュレーションの論理時刻tに対応させている。
Δtabは論理時刻t=2に相当し、Δtcdは論理時刻t=3に相当し、Δtbcは論理時刻t=9に相当している。
また、Δtbdは論理時刻t=10に相当し、Δtacは論理時刻t=11に相当し、Δtadは論理時刻t=15に相当している。
因みに、図3(a)における()内の数字は、移動体間の会合可能性時刻に対応するシミュレーションの論理時刻tを示している。
例えば、会合可能性時刻Δtabは、t=0の現時点を基準にすると、移動体MOaと移動体MObが、論理時刻tで2時刻後に会合する可能性があることを示している。
したがって、会合可能性時刻Δtabは、遅くとも、その時点までには、移動体MOaと移動体MObの間で模擬結果を交換して、模擬を実施しなければならない時刻を示している。
換言すると、論理時刻tで2時刻後までは、移動体MOaと移動体MObの間で模擬結果を交換して、模擬を実施する必要がないことを示している。
ただし、t=2以降においても、移動体MOaと移動体MObが会合する可能性があれば、その会合する可能性がある時刻までに、移動体MOaと移動体MObの間で模擬結果を交換して模擬を行う必要がある。
例えば、移動体MOaに着目すると、t=2において、移動体MObと会合する可能性があり、t=11において、移動体MOcと会合する可能性があり、t=15において、移動体MOdと会合する可能性があるため、t=2を移動体MOaと移動体MObの模擬時刻(模擬時刻は、模擬を実施する時刻のほか、模擬結果を交換する時刻を示している)、t=11を移動体MOaと移動体MOcの模擬時刻、t=15を移動体MOaと移動体MOdの模擬時刻に設定することになる。
ただし、動的タイムステップ制御方式では、その時点で、少なくとも一番早い時刻に会合する可能性のある他の移動体の模擬結果を貰わなければ、当該移動体についての次の模擬時刻を決定することができず、模擬を続けることができないため、移動体MOaは、遅くともt=11までに、移動体MObの模擬結果を貰い、遅くともt=15までに、移動体MOcの模擬結果を貰う必要がある。
移動体検索部13は、上記のようにして、会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdをソートすると、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdの組み合わせの中から、会合可能性時刻算出部12により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する(ステップST5)。
即ち、移動体検索部13は、2台のプロセッサ1,2が模擬を実施する場合、会合可能性時刻が一番早い移動体の組と、会合可能性時刻が二番目に早い移動体の組を検索する。
図3(b)の例では、会合可能性時刻が一番早い移動体の組として、会合可能性時刻がΔtabである移動体MOa,MObの組を検索し、会合可能性時刻が二番目に早い移動体の組として、会合可能性時刻がΔtcdである移動体MOc,MOdの組を検索する。
模擬対象割付部14は、移動体検索部13が、会合可能性時刻が早い移動体の組を検索すると、その移動体の組を同一のプロセッサ(プロセッサ1、または、プロセッサ2)の模擬対象として割り付ける処理を実施する(ステップST6)。
即ち、模擬対象割付部14は、図4に示すように、プロセッサ1が模擬する対象として、移動体MOa,MObを割り付け、プロセッサ2が模擬する対象として、移動体MOc,MOdを割り付ける処理を実施する。
このように、プロセッサ1,2の模擬対象が割り付けられた場合、移動体MOa,MObが割り付けられているプロセッサ1は、t=9まで、プロセッサ2と通信を行うことなく、シミュレーション時刻を進めることができる。
なお、t=9の時点では、移動体MObと移動体MOcが会合する可能性があるため、プロセッサ1とプロセッサ2は、それぞれ割り付けられている移動体の模擬結果を送受信する必要がある。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体を模擬するプロセッサ1,2が搭載されている場合、複数の移動体の位置情報と最大速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する会合可能性時刻算出部12と、複数の移動体の組み合わせの中から、会合可能性時刻算出部12により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する移動体検索部13とを設け、模擬対象割付部14が移動体検索部13により検索された移動体の組を同一のプロセッサの模擬対象として割り付けるように構成したので、プロセッサ1,2間の通信コストが抑えられ、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、プロセッサ1,2が移動体の模擬を開始する初期段階において、模擬対象割付部14がプロセッサ1,2の模擬対象である移動体を割り付けるものについて示したが、シミュレーションの論理時刻が進むにつれて、プロセッサ1,2における模擬の実行性能が劣化し、プロセッサ1,2に対する各移動体の割り付けを変更した方が、模擬の実行性能が高まる可能性がある場合がある。
そこで、この実施の形態2では、プロセッサ1,2が移動体の模擬を開始する初期段階において、模擬対象割付部14がプロセッサ1,2の模擬対象である移動体を割り付けるほかに、プロセッサ1,2が移動体の模擬を実施している途中段階においては、模擬対象割付部14が移動体検索部13の検索結果にしたがって模擬対象の割り付けを更新するようにする。
具体的には、以下の通りである。
例えば、シミュレーションの論理時刻が予め設定された時刻まで進むと、情報設定部11が、その時点の各移動体の位置情報を収集して、会合可能性時刻算出部12が各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出する。
移動体検索部13は、会合可能性時刻算出部12が各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出すると、上記実施の形態1と同様に、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdの組み合わせの中から、その会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する。
模擬対象割付部14は、移動体検索部13が、会合可能性時刻が早い移動体の組を検索すると、その移動体の組を同一のプロセッサ(プロセッサ1、または、プロセッサ2)に模擬対象として割り付ける処理を実施する。
例えば、会合可能性時刻が一番早い移動体の組が移動体MOb,MOcであり、会合可能性時刻が二番目に早い移動体の組が移動体MOa,MOdである場合、プロセッサ1が模擬する対象として、移動体MOa,MObから移動体MOb,MOcに変更する再割付を実施し、プロセッサ2が模擬する対象として、移動体MOc,MOdから移動体MOa,MOdに変更する再割付を実施する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、プロセッサ1,2が移動体の模擬を開始する初期段階において、模擬対象割付部14がプロセッサ1,2の模擬対象である移動体を割り付けるほかに、プロセッサ1,2が移動体の模擬を実施している途中段階において、模擬対象割付部14が移動体検索部13の検索結果にしたがって模擬対象の割り付けを更新するように構成したので、シミュレーションの論理時刻が進んでも、模擬対象の割付の最適化を維持することができるようになり、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、プロセッサ1が模擬する対象として、移動体MOa,MObを割り付け、プロセッサ2が模擬する対象として、移動体MOc,MOdを割り付けるものについて示したが、この実施の形態3では、移動体検索部13及び模擬対象割付部14による模擬対象の割付処理を具体的に説明する。
移動体検索部13は、会合可能性時刻算出部12が、上記実施の形態1と同様にして、各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出すると、使用予定のプロセッサの台数N(図1の例では、プロセッサ1,2が搭載されているので、使用予定のプロセッサの台数は2台)と、全会合可能性時刻の最大値から基準時刻τを計算する。図3の例では、全会合可能性時刻の最大値はΔtadであり、t=15である。
τ=全会合可能性時刻の最大値/使用予定のプロセッサの台数N
=15/2
=7.5
移動体検索部13は、基準時刻τを計算すると、図5(a)に示すように、その基準時刻τより早い時刻に会合する可能性がある移動体の組を、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
即ち、移動体検索部13は、移動体MOa,MObの組と、移動体MOc,MOdの組とを同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
移動体検索部13は、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補を選定すると、各組み合わせ候補の重み付け値を算出する。重み付け値はプロセッサに対する割付優先度を表す指標であり、組み合わせ候補の会合可能性時刻が小さいほど、大きな値になるものである。
重み付け値=Σ移動体i(全会合可能性時刻の最大値/当該会合可能性時刻)
なお、移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOc,MOdの重み付け値は、以下のとおりである。
移動体MOa,MObの重み付け値
=MOaの重み付け値+MObの重み付け値
=15/2+15/2
=15
移動体MOc,MOdの重み付け値
=MOcの重み付け値+MOdの重み付け値
=15/3+15/3
=10
模擬対象割付部14は、移動体検索部13が各組み合わせ候補の重み付け値を算出すると、双方の重み付け値を比較し、重み付け値が大きい方の組み合わせ候補をプロセッサ1に割り付けて、他の組み合わせ候補をプロセッサ2に割り付ける処理を実施する。
即ち、模擬対象割付部14は、移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOc,MOdの重み付け値とを比較し、移動体MOa,MObの重み付け値の方が大きいので、プロセッサ1の模擬対象として移動体MOa,MObを割り付け、プロセッサ2の模擬対象として移動体MOc,MOdを割り付けるようにする。
これにより、プロセッサ1,2間の通信コストが抑えられ、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、比較的簡単に割り付ける模擬対象が決定されるケースとして、組み合わせ候補の種類が2種類で、使用予定のプロセッサの台数が2台であるものについて示したが、この実施の形態4では、簡単には割り付ける模擬対象が決まらないケースについて説明する。
この実施の形態4では、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdが図6に示すような初期位置に存在しているものとして説明する。
会合可能性時刻算出部12は、上記実施の形態1と同様にして、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出する。
図6における()内の数字は、移動体間の会合可能性時刻に対応するシミュレーションの論理時刻tを示している。
移動体検索部13は、会合可能性時刻算出部12が各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出すると、上記実施の形態3と同様に、使用予定のプロセッサの台数N(図1の例では、プロセッサ1,2が搭載されているので、使用予定のプロセッサの台数は2台)と、全会合可能性時刻の最大値から基準時刻τを計算する。図6の例では、全会合可能性時刻の最大値はΔtbcであり、t=12である。
τ=全会合可能性時刻の最大値/使用予定のプロセッサの台数N
=12/2
=6
移動体検索部13は、基準時刻τを計算すると、図7(a)に示すように、その基準時刻τより早い時刻に会合する可能性がある移動体の組を、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
即ち、移動体検索部13は、移動体MOa,MOb,MOdの組と、移動体MOcとを同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
移動体検索部13は、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補を選定すると、上記実施の形態3と同様に、各組み合わせ候補の重み付け値を算出する。
移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値は、以下のとおりである。
移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値
=MOaの重み付け値+MObの重み付け値+MOdの重み付け値
=(12/2+12/5)+(12/2+12/3)+(12/3+12/5)
=8.4+10+6.4
=24.8
なお、移動体MOcの重み付け値については、色々な算出方法が考えられるが、移動体MOcは、他の移動体と別のプロセッサにより模擬すべきであることを示す値にするため、図7の例では、移動体MOcが他の移動体と最も早く会合する可能性がある時刻(t=9)に設定している。
模擬対象割付部14は、移動体検索部13が各組み合わせ候補の重み付け値を算出すると、双方の重み付け値を比較し、重み付け値が大きい方の組み合わせ候補をプロセッサ1に割り付けて、他の組み合わせ候補をプロセッサ2に割り付ける処理を実施する。
即ち、模擬対象割付部14は、移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値と、移動体MOcの重み付け値とを比較し、移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値の方が大きいので、図7(c−1)に示すように、プロセッサ1の模擬対象として移動体MOa,MOb,MOdを割り付け、プロセッサ2の模擬対象として移動体MOcを割り付けるようにする。
これにより、プロセッサ1,2間の通信コストが抑えられ、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
ただし、模擬対象割付部14は、プロセッサ1の模擬対象として移動体MOa,MOb,MOdを割り付け、プロセッサ2の模擬対象として移動体MOcを割り付けた場合、プロセッサ1,2が模擬する移動体の台数が均等にならない。
そこで、模擬対象割付部14は、プロセッサ1,2間の通信コストを抑えることよりも、各移動体の負荷分散を図るために、プロセッサ1,2が模擬する移動体の台数を均等にすることを主眼とする場合には、図7(c−2)に示すように、移動体MOa,MOb,MOdの中で、重み付け値が最も小さい移動体MOdをプロセッサ2の模擬対象として割り付けるようにする。
これにより、プロセッサ1,2における各移動体の負荷分散が図られ、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
実施の形態5.
上記実施の形態4では、使用予定のプロセッサの台数が2台であるものについて示したが、この実施の形態5では、図8に示すように、使用予定のプロセッサの台数が3台であるものについて説明する。
この実施の形態5では、4台の移動体MOa,MOb,MOc,MOdが図6に示すような初期位置に存在しているものとして説明する。
会合可能性時刻算出部12は、上記実施の形態1と同様にして、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出する。
図6における()内の数字は、移動体間の会合可能性時刻に対応するシミュレーションの論理時刻tを示している。
移動体検索部13は、会合可能性時刻算出部12が各移動体間の会合可能性時刻Δtab,Δtac,Δtad,Δtbc,Δtbd,Δtcdを算出すると、上記実施の形態3と同様に、使用予定のプロセッサの台数N(図8の例では、プロセッサ1,2,3が搭載されているので、使用予定のプロセッサの台数は3台)と、全会合可能性時刻の最大値から基準時刻τを計算する。図6の例では、全会合可能性時刻の最大値はΔtbcであり、t=12である。
τ=全会合可能性時刻の最大値/使用予定のプロセッサの台数N
=12/3
=4
移動体検索部13は、基準時刻τを計算すると、図9(a)に示すように、その基準時刻τより早い時刻に会合する可能性がある移動体の組を、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
即ち、移動体検索部13は、移動体MOa,MObの組と、移動体MOa,MOb,MOdの組と、移動体MOcと、移動体MOd,MObの組とを同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補として選定する。
移動体検索部13は、同一のプロセッサに割り付ける組み合わせ候補を選定すると、上記実施の形態3と同様に、各組み合わせ候補の重み付け値を算出する。
移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値と、移動体MOd,MObの重み付け値は、以下のとおりである。
移動体MOa,MObの重み付け値
=12/2
=6
移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値
=12/2+12/3
=6+4
=10
移動体MOd,MObの重み付け値
=12/3
=4
なお、移動体MOcの重み付け値については、色々な算出方法が考えられるが、移動体MOcは、他の移動体と別のプロセッサにより模擬すべきであることを示す値にするため、図9の例では、移動体MOcが他の移動体と最も早く会合する可能性がある時刻(t=9)に設定している。
模擬対象割付部14は、移動体検索部13が各組み合わせ候補の重み付け値を算出すると、それぞれの重み付け値を比較し、重み付け値が一番大きい組み合わせ候補をプロセッサ1に割り付けて、次に重み付け値が大きい組み合わせ候補をプロセッサ2に割り付けて、重み付け値が一番小さい組み合わせ候補をプロセッサ3に割り付ける処理を実施する。
即ち、模擬対象割付部14は、移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値と、移動体MOcの重み付け値と、移動体MOd,MObの重み付け値とを比較し、移動体MOa,MOb,MOdの重み付け値が一番大きいので、図9(c−1)に示すように、プロセッサ1の模擬対象として移動体MOa,MOb,MOdを割り付けるようにする。
また、模擬対象割付部14は、残りの移動体MOcをプロセッサ2の模擬対象として割り付け、プロセッサ3を未使用とする。
移動体検索部13では、移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOd,MObの重み付け値についても、組み合わせ候補の重み付け値として算出しているが、上述したように、移動体MOa,MOb,MOdをプロセッサ1の模擬対象として割り付けているので、組み合わせ候補である移動体MOa,MObの組と、移動体MOd,MObの組は不採用になる。
このように、通信コストを重視する場合には、使用予定のプロセッサの台数が3台であっても、予定台数以下の2台のプロセッサのみが使用されるようになることもある。
これにより、プロセッサ1,2間の通信コストが抑えられ、模擬する移動体の台数が増えても、模擬の実行性能の向上を図ることができる効果を奏する。
ここでは、模擬対象割付部14が通信コストを重視して、プロセッサ1,2,3の模擬対象を割り付けるものについて示したが、使用予定のプロセッサ1,2,3を全て使用することを優先する場合には、次のようにして、プロセッサ1,2,3の模擬対象を割り付けるようにする。
模擬対象割付部14は、使用予定のプロセッサ1,2,3を全て使用する場合、1台のプロセッサに割り付ける移動体の台数を2台以下とする必要があるため、組み合わせ候補である移動体MOa,MOb,MOdの組を除外する。
模擬対象割付部14は、移動体MOa,MObの重み付け値と、移動体MOcの重み付け値と、移動体MOd,MObの重み付け値とを比較し、移動体MOcの重み付け値が一番大きいので、図9(c−2)に示すように、プロセッサ1の模擬対象として移動体MOcを割り付けるようにする。
次に、移動体MOa,MObの重み付け値が大きいので、プロセッサ2の模擬対象として移動体MOa,MObを割り付け、残りの移動体MOdをプロセッサ3の模擬対象として割り付けるようにする。
実施の形態6.
この実施の形態6では、移動体間で情報伝達用の通信イベントをやり取りする場合について説明する。
背景技術の欄でも説明したが、シミュレーションの再実行や、移動体間でキャンセルメッセージの発行を行わないようにするためには、図10に示すように、論理時刻が早いものから順番に処理を行う必要がある。
図10の例では、(1)→(2)→(3)→(4)の順番で逐次的に移動体を実行することになる。
即ち、プロセッサ1は、プロセッサ2が(1)(2)の処理を実行している間は、(3)(4)の処理を待たされている状態となる。
これは、通信イベントが発生する可能性があるためであり、通信イベントが発行されなければ、各処理を同時に実行できることになる。
背景技術の欄でも説明したように、プロセッサ間でキャンセルメッセージを用いて、シミュレーションをやり直すコストは一般的に非常に大きいものであるが、プロセッサ内では同コストは比較的小さい。
そこで、この実施の形態6では、プロセッサ間では保守的方法を採用し、プロセッサ内では楽観的方法を採用するようにしている。
以下、シミュレーション装置の処理内容を具体的に説明する。
この実施の形態6では、図11に示すように、プロセッサ1に割り付けられている移動体がMOa,MObであり、プロセッサ2に割り付けられている移動体がMOc,MOdであるとする。
図11の例では、プロセッサ1に割り付けられている移動体MOa,MObは、論理時刻tが“ty”の時点で、プロセッサ2から通信イベントが届く可能性があるが、論理時刻ty以降も模擬を続行するようにする。
模擬の続行が可能となる理由は、移動体MOaと移動体MObは、同一のプロセッサ1に割り付けられており、次の模擬時刻を設定するために必要な他方の移動体の模擬結果を他のプロセッサ2と通信することなく収集することができるからである。
ただし、移動体MOaは、論理時刻tが“tz”の時点で、プロセッサ2に割り付けられている移動体MOcに通信イベントを発行する場合には、その通信イベントの送信処理はペンディングされることになる。
論理時刻tzの時点では、プロセッサ1上の移動体MOa,MObの模擬をペンディングさせても、続行させてもよい。
模擬を続行させる場合は、同様に他のプロセッサ2への通信イベントはペンディングさせる必要がある。続行させれば、プロセッサ1が休むことは無いが、シミュレーションをやり直すこととなった場合のコストが大きくなる。
これはトレードオフの問題となるので、対象とするアプリケーションの性質に応じて決めればよい。
なお、続行したとしても、動的タイムステップ制御方式に基づいて時刻を進めているので、他の移動体からの模擬結果を貰わなければ時刻を進めないという限界時刻がある。その場合は、その限界時刻まで進めることになる。
論理時刻tが“ty”の時点で、プロセッサ2に割り付けられている移動体MOcから、プロセッサ1に割り付けられている移動体MObに通信イベントが届けば、論理時刻tyの時点まで戻って、移動体MOcのシミュレーションを再実行することになる。
その場合、移動体MOaにも影響を及ぼす可能性が高ければ、プロセッサ1に割り付けられている全ての移動体MOa,MObのシミュレーションを論理時刻tyからやり直すことも考えられる。
また、プロセッサ1に割り付けられている移動体MOb以外の移動体は、シミュレーションの再実行が必要となった時刻からやり直すことも考えられる。
なお、移動体MObのシミュレーションを論理時刻tyからやり直すには、論理時刻txの状態情報を利用して、論理時刻tyの時点の模擬を行う必要がある。
そのため、各移動体は、各時点の模擬結果をログに取っておく必要がある。しかし、全移動体の中での最小論理時刻GVTが分かれば、それ以前に論理時刻が巻き戻されることは無いので、その時刻以前のログデータは削除することができる。
なお、上記実施の形態1〜5で説明したような、プロセッサ間でなるべく通信が発生しないような各移動体の各プロセッサへのマッピングが実現できていれば、この実施の形態6で説明した効果はより高くなるものである。
この発明の実施の形態1によるシミュレーション装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるシミュレーション方法を示すフローチャートである。 移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期配置と、シミュレーションの各論理時刻において、模擬対象となる移動体とを示す説明図である。 プロセッサ1,2に対する移動体の割付例を示す説明図である。 プロセッサ1,2に対する移動体の割付例を示す説明図である。 移動体MOa,MOb,MOc,MOdの初期配置を示す説明図である。 プロセッサ1,2に対する移動体の割付例を示す説明図である。 この発明の実施の形態5によるシミュレーション装置を示す構成図である。 プロセッサ1,2,3に対する移動体の割付例を示す説明図である。 通信イベントに対するキャンセルメッセージを発行させないための処理順序を示す説明図である。 移動体間で通信イベントをやり取りする場合を説明する説明図である。 動的タイムステップ制御方式の基本概念を示す説明図である。
符号の説明
1,2,3 プロセッサ(移動体模擬手段)、11 情報設定部(会合可能性時刻算出手段)、12 会合可能性時刻算出部(会合可能性時刻算出手段)、13 移動体検索部(検索手段)、14 模擬対象割付部(模擬対象割付手段)。

Claims (9)

  1. 動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体を模擬する複数の移動体模擬手段と、上記複数の移動体の位置情報と移動速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する会合可能性時刻算出手段と、上記複数の移動体の組み合わせの中から、上記会合可能性時刻算出手段により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する検索手段と、上記検索手段により検索された移動体の組を同一の移動体模擬手段の模擬対象として割り付ける模擬対象割付手段とを備えたシミュレーション装置。
  2. 模擬対象割付手段は、移動体模擬手段が移動体の模擬を開始する初期段階において、模擬対象の割り付けを実施するほか、上記移動体模擬手段が移動体の模擬を実施している途中段階において、検索手段の検索結果にしたがって模擬対象の割り付けを更新することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  3. 模擬対象割付手段は、模擬対象の割り付けを実施する際、複数の移動体模擬手段が模擬する移動体の台数の均等化を図ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシミュレーション装置。
  4. 模擬対象割付手段は、模擬対象の割り付けを実施する際、複数の移動体模擬手段間の通信の小コスト化を図ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシミュレーション装置。
  5. 移動体模擬手段は、自己が模擬する移動体が他の移動体模擬手段により模擬される移動体と情報伝達用の通信イベントのやり取りを行う場合、模擬の論理時刻が上記通信イベントの通信時刻に至るまでの間、上記通信イベントのやり取りを保留させることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のシミュレーション装置。
  6. 移動体模擬手段は、他の移動体模擬手段から模擬結果を受信しなければ、模擬時刻を進められなくなる時点まで、複数の移動体の模擬を続けることを特徴とする請求項5記載のシミュレーション装置。
  7. 移動体模擬手段は、他の移動体模擬手段により模擬される移動体からの通信イベントの転送時刻が過去の時刻である場合、複数の移動体の模擬を上記過去の時刻から再実行することを特徴とする請求項6記載のシミュレーション装置。
  8. 移動体模擬手段は、他の移動体模擬手段により模擬される移動体からの通信イベントの転送時刻が過去の時刻である場合、上記通信イベントを受信する移動体の模擬を上記過去の時刻から再実行するとともに、上記移動体の模擬を再実行することに伴って、模擬を再実行する必要が生じた移動体が存在する場合、上記移動体の模擬を再実行が必要になった時点から再実行することを特徴とする請求項6記載のシミュレーション装置。
  9. 複数のプロセッサが動的タイムステップ制御方式を用いて、複数の移動体を模擬するシミュレーション方法において、会合可能性時刻算出手段が上記複数の移動体の位置情報と移動速度情報から、各移動体が他の移動体と影響を及ぼし合う可能性がある会合可能性時刻を算出する会合可能性時刻算出ステップと、検索手段が上記複数の移動体の組み合わせの中から、上記会合可能性時刻算出手段により算出された会合可能性時刻が早い移動体の組を検索する検索ステップと、模擬対象割付手段が上記検索手段により検索された移動体の組を同一のプロセッサの模擬対象として割り付ける模擬対象割付ステップとを備えたことを特徴とするシミュレーション方法。
JP2007208108A 2007-08-09 2007-08-09 シミュレーション装置及びシミュレーション方法 Expired - Fee Related JP5100246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208108A JP5100246B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208108A JP5100246B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009043077A JP2009043077A (ja) 2009-02-26
JP5100246B2 true JP5100246B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40443755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208108A Expired - Fee Related JP5100246B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5100246B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3016359B2 (ja) * 1995-07-21 2000-03-06 日本電気株式会社 マルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ割り当て装置、プロセッサ割り当て方法、およびプロセッサ割り当てプログラムを記憶する媒体
JP4679856B2 (ja) * 2004-09-09 2011-05-11 三菱電機株式会社 分散シミュレーションシステム及びプログラム
JP2007072678A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Mitsubishi Electric Corp シミュレーション実行方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009043077A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3736692B1 (en) Using computational cost and instantaneous load analysis for intelligent deployment of neural networks on multiple hardware executors
JP7285977B2 (ja) ニューラルネットワークトレーニング方法、装置、電子機器、媒体及びプログラム製品
CN111695672B (zh) 用于提高ai引擎mac利用率的方法
Beechu et al. High-performance and energy-efficient fault-tolerance core mapping in NoC
US20090077235A1 (en) Mechanism for profiling and estimating the runtime needed to execute a job
JP2020149675A (ja) マルチロボット環境においてノンプリエンプティブタスクのスケジューリングを最適化するためのシステム及び方法
KR20200091789A (ko) Gpu 연산의 동시 실행을 위한 플랫폼
EP3983950B1 (en) Neural network training in a distributed system
CN113449861B (zh) 使用部分梯度更新的推测性训练
CN116467061B (zh) 一种任务执行的方法、装置、存储介质及电子设备
US10338879B2 (en) Synchronization object determining method, apparatus, and system
CA3138392A1 (en) Efficient freshness crawl scheduling
JP2024116153A (ja) 複数の入力データセットのための処理
CN103970879A (zh) 一种调整数据块存储位置的方法及系统
CN114270307A (zh) 用于同步处理器的分片
KR20220034520A (ko) 프로세싱 장치, 컴퓨팅 장치, 및 프로세싱 장치의 동작 방법
JP5100246B2 (ja) シミュレーション装置及びシミュレーション方法
CN116108952A (zh) 用于组合优化的并行处理
WO2012026582A1 (ja) シミュレーション装置、分散計算機システム、シミュレーション方法およびプログラム
JP7457589B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理システム
Kirsal Analytical modelling and optimization analysis of large-scale communication systems and networks with repairmen policy
CN115098613A (zh) 一种轨迹数据的追踪与预测方法、装置及介质
CN120216524B (zh) 一种资料同化方法、装置、设备和存储介质
CN104951369A (zh) 消除热点资源竞争的方法和装置
CN110958144B (zh) 获取网络的方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5100246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees