JP5086038B2 - 投資配分装置、投資配分プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の出来値で約定した株式を複数のファンドに配分する投資配分装置に関する。
資産運用事業者は、投資商品として複数のファンドを組んで、資産の運用を行っている。資産運用事業者は、それぞれ複数の所定の株式銘柄を組み込んで各ファンドを構成する。資産運用事業者は、証券会社等の証券事業者に株式銘柄の売買発注を行い、取引が成立して証券事業者から約定連絡を受けると、受託銀行等の資金管理事業者に決済に関する指図処理を行う。
資産運用事業者は、顧客、証券事業者及び資金管理事業者への通信業務、取引書類照合業務、データ手入力業務、決済業務等における作業ミスの回避、及び業務効率の向上のためSTP(Straight−Through Processing)への取り組みを進めている。STPは、コンピュータ等による通信業務、取引の注文及び約定、決済等の一連の業務の自動処理である。
資産運用事業者は、証券事業者に、複数のファンドに共通して組み込まれる同一銘柄の株式に関する売買の発注を行う。資産運用事業者は、証券事業者から当該株式の約定成立の連絡を受けると、株式を各ファンドに均等に割り振る作業を行う。
株式取引の約定が成立した場合、各ファンドに株式を公平に割り振る作業の自動化がSTPへの取り組みとして提案されている。
約定が成立した株式について、各ファンドで約定価格と配分株式の適正な組み合わせをVWAP(Volume Weighted Average Price:加重平均値)を基にして決定し、更にファンド間で誤差調整を行って各ファンドに株式を割り振る方法がある(例えば、[特許文献1]参照。)。
また、約定が成立した株式を取引単位株式毎に、約定全体の加重平均と比較しつつプライスソートテーブルを作成し、当該プライスソートテーブルのレコード順に各ファンドに割り振る方法がある(例えば、[特許文献2]参照。)。
特開2002−366762号公報 特開2002−245240号公報
複数の出来値に分かれて株式の約定が成立する場合、人手を介して株式を各ファンドに割り振る作業は、作業ミスを誘発するという問題点がある。また、人手を介して株式を各ファンドに割り振る作業は、作業者の能力に起因し公平性に欠けるという問題点がある。また、人手を介して株式を各ファンドに割り振る作業は、作業精度及び作業効率に問題点がある。
また、上記[特許文献1]の技術は、各ファンドで決定される約定株式の配分の精度が低いと、更にファンド間での誤差調整を行ったとしても最終的な配分精度の向上が期待できないという問題点がある。また、ファンド間で、配分された株式を入れ替える誤差調整の回数増加と共に、必ずしも約定株式の配分精度は向上しないという問題点がある。また、ソート処理を要し処理負荷が大きい。
また、上記[特許文献2]の技術は、作成したプライスソーステーブルのレコード毎の加重平均の値の変化が大きいと、割り振られるファンド毎の配分精度が低いという問題点がある。また、一度約定株式が割り振られた各ファンドについて配分精度を検証する手段、及び改善する手段は設けられていないという問題点がある。また、ソート処理を要し処理負荷が大きい。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の出来値で約定した株式を適正かつ効率的に投資商品に配分すると共に、出来情報のデータ件数に極力依存せず迅速に配分処理を行う投資配分装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、複数の出来値で約定した所定株式を前記所定株式に投資する複数のファンドに配分する投資配分装置であって、約定した前記所定株式の前記複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得する出来情報取得手段と、前記所定株式の売買単位である単位株数と、前記複数のファンド毎の前記所定株式の注文株数であって、当該注文株数の総和が前記出来情報の前記出来高の総和に一致するものと、を示す注文情報を取得する注文情報取得手段と、前記所定株式についての、前記複数のファンド毎の乖離許容量を少なくとも含む配分条件情報を取得する配分条件情報取得手段と、前記ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を対応付けパターンであって、前記注文情報の前記注文株数の総和を、前記単位株数で除した数の行数を含み、前記ファンド毎に前記注文情報の前記注文株数を前記単位株数で除した数の行数だけ割り当て、各行の配分株数に単位株数を割り当て、各行の前記出来値に前記出来情報の前記出来値を出来高分だけランダムに割り当てるパターンを設定するパターン設定手段と、入力された前記パターンを改善して出力するパターン改善手段と、前記パターン改善手段によって出力される前記パターンを最適パターンとする最適パターン作成手段と、前記最適パターンに基づいて、前記ファンド毎に前記1つまたは複数の出来値及び配分株数を示す配分情報を作成する配分情報作成手段と、を具備し、前記パターン改善手段は、前記パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で前記出来値を同一株数分入れ替えるスワップ処理を行って候補パターンを作成するスワップ手段と、出来値平均を、前記出来情報における前記出来高に基づく前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンにおける各ファンドの平均単価を、当該ファンドの前記配分株数に基づく当該ファンドの前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンの評価値を、各ファンドの平均単価と前記出来値平均とに基づいて算出することによって、前記パターンの前記評価値と、前記候補パターンの前記評価値とを算出し、当該候補パターンの前記評価値が小さいか否かを判断する評価値算出手段と、前記候補パターンにおける、前記各ファンドの平均単価と前記出来値平均との前記乖離量が、前記配分条件情報の当該ファンドの乖離許容量を満たす場合には、前記パターンを前記候補パターンに更新するパターン更新手段と、を備え、前記スワップ手段によって、前記候補パターンを作成し、前記評価値算出手段によって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新手段によって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第1の所定回数になるまで行うパターン改善処理Aと、前記パターン改善処理Aにより更新された前記パターンから、前記スワップ手段によって、前記候補パターンを作成し、前記パターン改善処理Aによって、当該候補パターンを改善し、前記評価値算出手段によって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新手段によって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第2の所定回数になるまで、行うパターン改善処理Bと、を行うことを特徴とする投資配分装置である。
出来情報は、所定の株式が複数の値別れをして売買が成立した際の複数の出来値と、出来値毎の出来高を示す情報である。出来情報は、所定の株式銘柄の発注先である証券会社等の証券事業者から提供される。
注文情報は、株式銘柄毎に、当該株式銘柄に投資する複数のファンド別の注文株数を示す情報である。注文情報は、複数のファンドを運用する運用事業者に設定され保持される。
パターンは、所定の株式銘柄について、当該株式銘柄に投資するファンド毎に配分される複数の出来値及び株数の対応づけを示す。
パターン改善手段は、評価値が適正であるパターンに更新する処理を繰り返し、パターンを適正なパターンに近づける処理である。
評価値は、パターンの適正さを定量的に示す値である。パターンの適正さは、パターンの評価値によって比較することができる。評価値は、出来高に基づく出来値の加重平均と、パターンが示す配分株数に基づくファンド毎の出来値の加重平均との乖離量を用いて算出してもよい。
第1の発明の投資配分装置は、複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得し、複数のファンド別に所定株式の注文株数を示す注文情報を取得する。投資配分装置は、ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を対応づけてパターンを設定し、入力されたパターンを改善して出力するパターン改善手段によってパターンの改善を繰り返して最適パターンを作成する。投資配分装置は、最適パターンに基づいて、ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を示す配分情報を作成する。
パターン改善手段は、パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で出来値を同一株数分(例えば、単位株数分)入れ替えるスワップ処理を行って候補パターンを作成し、パターン及び候補パターンの評価値を算出する。評価値は、例えば、出来高に基づく出来高の加重平均とパターンまたは候補パターンが示す配分株数に基づくファンド毎の出来値の加重平均との乖離量に基づいて算出される。パターン改善手段は、候補パターンの評価値がパターンの評価値と比較して適正である場合にパターンを候補パターンにパターン更新する。
第1の発明では、投資配分装置は、複数の出来値で約定した所定株式を、所定株式に投資する複数のファンドに、ファンド毎に出来値及び株数を対応づけて最適なパターンを作成し、ファンド毎に配分する。投資配分装置が、所定のアルゴリズムに基づいて株式の配分を行うので、株式配分業務の公平性を保つことができる。
また、パターン改善手段は、評価値が適正なパターンへの更新を繰り返して最適パターンを得るので、最適パターンを得る作業効率を向上させることができる。また、所定のアルゴリズムで最適パターンを得るのでパターンの品質を均一化することができ、運用事業者の担当者の能力による作成パターンの品質のバラツキを抑えることができる。
資金管理を行う銀行等の資産管理事業者は、当日の約定分の決裁用の照合を当日中に終える必要がある。このため、運用指図情報は、ファンドを運用する運用事業者から資産管理事業者に対して限られた時間(例えば、1時間)で送信する必要がある。従って、配分計算の処理時間は、可能な限り一定であることが望ましい。出来情報をソートして上から順番に処理する場合の処理時間は、出来情報のデータ件数に比例する一方、本発明の場合の処理時間は、出来情報のデータ件数に依存せずほぼ一定にすることができる。
また、投資配分装置のパターン改善手段は、スワップ手段及び評価値算出手段及びパターン更新手段を具備する2つの改善手段を有し、一方の改善手段は、さらに、スワップ処理によって作成された候補パターンを他方の改善手段に入力して改善するようにしてもよい。
これにより、改善手段による候補パターンを更に改善手段で改善するので、迅速にしかも高精度に最適パターンを得ることができる。
また、投資配分装置のパターン改善手段は、パターンが候補パターンに連続してパターン更新されなかった回数が所定回数に達した場合、その時点までに改善されたパターンを出力するようにしてもよい。
これにより、評価値の算出処理や評価値の比較処理を無駄に繰り返すことがないので、最適パターンの算出作業の効率化を図ることができる。
また、投資配分装置のパターン更新手段は、出来高に基づく出来値の加重平均と候補パターンが示す配分株数に基づくファンド毎の出来値の加重平均との乖離量が所定範囲内でない場合には、パターン更新を行わなくてもよい。
これにより、上記の評価値以外の配分条件を考慮してパターンを最適化し、ファンド毎に株式を配分することができる。
また、投資配分装置のパターン更新手段は、候補パターンが示すファンド毎に配分された出来値の数の総和が所定範囲内でない場合には、パターン更新を行わなくてもよい。
これにより、投資配分装置は、作成すべき明細数(帳票の数)を抑えて帳票作成業務の負担を軽減することができる。
第2の発明は、複数の出来値で約定した所定株式を前記所定株式に投資する複数のファンドに配分する投資配プログラムであって、コンピュータに、約定した前記所定株式の前記複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得する出来情報取得ステップと前記所定株式の売買単位である単位株数と、前記複数のファンド毎の前記所定株式の注文株数であって、当該注文株数の総和が前記出来情報の前記出来高の総和に一致するものと、を示す注文情報を取得する注文情報取得ステップと前記所定株式についての、前記複数のファンド毎の乖離許容量を少なくとも含む配分条件情報を取得する配分条件情報取得ステップと、前記ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を対応付けパターンであって、前記注文情報の前記注文株数の総和を、前記単位株数で除した数の行数を含み、前記ファンド毎に前記注文情報の前記注文株数を前記単位株数で除した数の行数だけ割り当て、各行の配分株数に単位株数を割り当て、各行の前記出来値に前記出来情報の前記出来値を出来高分だけランダムに割り当てるパターンを設定するパターン設定ステップと、入力された前記パターンを改善して出力するパターン改善ステップと、前記パターン改善ステップによって出力される前記パターンを最適パターンとする最適パターン作成ステップと、前記最適パターンに基づいて、前記ファンド毎に前記1つまたは複数の出来値及び配分株数を示す配分情報を作成する配分情報作成ステップとを実行させ、前記パターン改善ステップは、前記パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で前記出来値を同一株数分入れ替えるスワップ処理を行って候補パターンを作成するスワップステップと、出来値平均を、前記出来情報における前記出来高に基づく前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンにおける各ファンドの平均単価を、当該ファンドの前記配分株数に基づく当該ファンドの前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンの評価値を、各ファンドの平均単価と前記出来値平均とに基づいて算出することによって、前記パターンの前記評価値と、前記候補パターンの前記評価値とを算出し、当該候補パターンの前記評価値が小さいか否かを判断する評価値算出ステップと、前記候補パターンにおける、前記各ファンドの平均単価と前記出来値平均との前記乖離量が、前記配分条件情報の当該ファンドの乖離許容量を満たす場合には、前記パターンを前記候補パターンに更新するパターン更新ステップと、を含み、前記スワップステップによって、前記候補パターンを作成し、前記評価値算出ステップによって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新ステップによって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第1の所定回数になるまで行うパターン改善処理Aと、前記パターン改善処理Aにより更新された前記パターンから、前記スワップステップによって、前記候補パターンを作成し、前記パターン改善処理Aによって、当該候補パターンを改善し、前記評価値算出ステップによって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新ステップによって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第2の所定回数になるまで、行うパターン改善処理Bと、を実行することを特徴とする投資配分プログラムである。
第2の発明は、コンピュータを第1の発明の投資配分装置として機能させるプログラムに関する発明である。
本発明によれば、複数の出来値で約定した株式を適正かつ効率的に投資商品に配分すると共に、出来情報のデータ件数に極力依存せず迅速に配分処理を行う投資配分装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る投資配分装置の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.投資運用システム1の構成)
(1−1.全体構成)
最初に、図1を参照しながら、本実施の形態に係る投資配分装置23を含む投資運用システム1の構成について説明する。
図1は、投資運用システム1の構成図である。
投資運用システム1は、複数のファンド等を設定し運用する運用事業者3と、株式等の売買業務を行う証券会社5と、資金管理を行う銀行等の資金管理事業者7等の資産投資運用に係るシステムである。
投資運用システム1は、運用事業者3に属する運用処理装置9及びデータベース11と、証券会社5に属する投資売買装置13及びデータベース15と、資金管理事業者7に属する資金管理装置17等から構成される。運用処理装置9、投資売買装置13及び資金管理装置17は、コンピュータ等の情報処理装置であり、互いにネットワーク、ファクシミリ等を介して情報の授受が可能である。
運用事業者3は、投資商品として複数のファンドを設定し、資産の運用を行う事業者である。運用事業者3は、顧客にファンドへの投資を募り、ファンドの利益を顧客に分配する。複数のファンドは、それぞれ複数の株式銘柄が組み込まれて構成される。売買が成立して約定した株式は、それぞれの株式銘柄が組み込まれたファンドに分配される。
運用事業者3の運用処理装置9は、所定の株式銘柄の売買を証券会社5に委託し、証券会社5から売買の成立した当該株式銘柄の出来情報31を取得して配分情報33を算出する。また、運用処理装置9は、証券会社5から約定した当該株式銘柄の約定情報35を取得し、約定情報を処理して資金管理事業者7に運用指図情報37を送る。
運用処理装置9は、投資発注手段19、出来情報処理手段21、投資配分装置23、配分情報通知手段25、約定情報処理手段27及び運用指図情報通知手段29等で構成される。投資発注手段19は、証券会社5の投資売買装置13に発注情報30を送り、株式銘柄の売買に関する発注を行う。発注情報30は、本発明においては、複数のファンドの発注を一括で行い、かつ、取引形態が同一(売または買のいずれか)であるブロック発注であるものとする。出来情報処理手段21は、投資売買装置13から株式銘柄の出来情報31を取得してデータベース11に登録する。投資配分装置23は、複数の出来値で売買が成立した株式銘柄を複数のファンドに配分する配分情報33を算出する。投資配分装置23の詳細については後述する。
配分情報通知手段25は、投資配分装置23によって算出された配分情報33を、証券会社5の投資売買装置13に通知する。約定情報処理手段27は、投資売買装置13から取得した株式の約定情報35を処理して、株式を各ファンドに配分する。運用指図情報通知手段29は約定情報35に基づいて運用指図情報37を作成し、資金管理事業者7に通知する。
運用事業者3のデータベース11は、証券会社5から取得する出来情報31と、株式銘柄ごとのファンドへの配分株数を設定する注文情報51と、株式の配分条件を設定する配分条件情報53と、各ファンドへの株式の配分情報33等を保管する。
証券会社5の投資売買装置13は、運用事業者3の運用処理装置9から株式銘柄の売買発注の委託を受ける。投資売買装置13は、株式の売買が成立すると、株式銘柄の出来値毎に出来高を示す出来情報31を運用処理装置9に通知する。投資売買装置13は、運用処理装置9から提供される株式の配分情報33を取得し、当該株式約定後、運用処理装置9に約定情報35を通知する。また、投資売買装置13は、株式銘柄の売買情報39を資金管理事業者7の資金管理装置17に通知する。証券会社5のデータベース15は、売買委託された株式銘柄に関する情報、売買履歴、委託事業者(運用事業者3等)に関する情報等を保管する。
尚、出来情報31は、取引所で執行した価格や数量などの売買情報である。約定情報35は、出来情報31に手数料・消費税・精算金額などを加えた情報である。
また、投資売買装置13が出力する約定情報35と、売買情報39は基本的には同じ内容である。
資金管理事業者7の資金管理装置17は、株式運用に関する資金管理を行う。資金管理装置17は、運用事業者3の運用処理装置9から株式銘柄の売買に関する運用指図情報37を取得し、証券会社5の投資売買装置13から株式銘柄の売買情報39を取得する。資金管理装置17は、運用指図情報37と売買情報39との照合を行う。
尚、図1では運用事業者3が配分情報33を算出する例を示したが、証券会社5が投資配分装置23を備えて配分情報33を算出するようにしてもよい。
(1−2.投資配分装置23の機能構成)
投資配分装置23は、所定の株式銘柄の出来情報31を証券会社5の投資売買装置13から取得し、各ファンドへの株式配分に関する注文情報51と、配分の条件を設定した配分条件情報53に基づいて、配分情報33を算出する。
投資配分装置23は、パターン設定手段41、パターン改善手段42、最適パターン作成手段48、配分情報作成手段49等を有する。パターン改善手段42は、スワップ手段43、評価値算出手段45、パターン更新手段47等を有する。
パターン設定手段41は、投資売買装置13から所定の株式銘柄の出来情報31を取得すると、当該株式銘柄に投資するファンド毎の出来値及び株数の対応付けを示すパターン(初期パターンや暫定パターン)を設定する。パターン設定手段41は、ファンド毎の出来値及び配分株数の対応付けを乱数等を利用してランダムに設定する。
パターン改善手段42は、パターンの評価値や配分条件情報53に基づいて、パターン更新を繰り返してパターンを改善する。
パターン改善手段42のスワップ手段43は、パターンを、異なるファンド間で出来値を同一株数分(例えば、単位株数分)入れ替えて候補パターンを作成する。入れ替える出来値は乱数等を利用してランダムに選択される。
パターン改善手段42の評価値算出手段45は、パターンと候補パターンの評価値を算出する。評価値算出手段45は、例えば、出来高に基づく出来値の加重平均と、パターンが示す配分株数に基づくファンド毎の出来値の加重平均との乖離量の2乗の総和を評価値として算出する。
パターン改善手段42のパターン更新手段47は、候補パターンの評価値が、パターンの評価値と比較して適正であり、配分条件情報53を満たす場合にパターンを候補パターンに更新する。
最適パターン作成手段48は、パターン改善手段42によって改善された最終的なパターンを最適パターンとする。
配分情報作成手段49は、作成された最適パターンに基づいて、複数のファンド毎に複数の出来高及び配分株数を示す配分情報を作成する。尚、パターンが改善されて更新されるごとに配分情報を更新してもよい。
(2.ハードウェア構成)
次に、図2を参照しながら投資配分装置23のハードウェア構成について説明する。
図2は、投資配分装置23のハードウェア構成図である。
投資配分装置23は、CPU301、メモリ303、記憶部305、表示部307、入力部309、出力部311、通信部313がシステムバス315を介して接続されて構成される。
CPU301(Central Processing Unit)は、演算装置(四則演算や比較演算等)や、ハードウェアやソフトウェアの動作制御を行う装置である。
メモリ303は、RAM及びROM等のメモリである。RAM(Random Access Memory)は、ROM(Read Only Memory)や記憶部305から読み出されたOS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム等を記憶する。RAMはCPU301の主メモリやワークエリアとして機能する。
記憶部305は、各種データを記憶する装置であり、例えばハードディスクである。記憶部305は、CPU301が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS、各種データベース等が格納される。記憶部305に記憶する各種データについては後述する。
表示部307は、表示装置であり、例えば、CRTモニタ、液晶パネルである。表示部307は、コンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路(ビデオアダプタ等)を有する。
入力部309は、各種データの入力装置であり、例えば、キーボード、マウスである。出力部311は、各種データの出力装置であり、例えばプリンタである。各種メディアとのデータ入出力を行うドライブ装置を入力部309及び出力部311として用いることもできる。
通信部313は、ネットワーク317を介して外部装置と接続・通信する通信制御装置である。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信が可能である。投資配分装置23の通信部313は、ネットワーク317を介して、投資売買装置13や資金管理装置17や他の情報処理装置等と接続し、互いにデータを授受することが可能である。
システムバス315は、各装置間の制御信号、データ信号などの授受を媒介する経路である。
投資配分装置23は、記憶部305やROMや記憶媒体に格納されるプログラム(アプリケーションプログラム、OSのプログラム等)を、メモリ303のRAMにロードしてCPU301の制御の下に、各種処理を実行する。
(3.データベース11の構成)
次に、図3から図6を参照しながら、運用事業者3のデータベース11に格納される各種情報の構成について説明する。データベース11には、出来情報31、注文情報51、配分条件情報53、配分情報33等が格納される。
(3−1.出来情報31)
図3は、出来情報31を示す図である。
出来情報31は、所定の株式銘柄の売買が複数の出来値で成立した際の、複数の出来値と、出来値毎の出来高を示す情報である。出来情報31は、株式銘柄の売買の発注先である証券会社5から運用事業者3に提供される。
出来情報31は、出来値55ごとの出来高57を示す。例えば図3は、所定の株式銘柄の出来情報31を示す。出来値55は、5種類(price(1)からprice(5))に値別れし、それぞれの出来値55に対応する出来高57は、270株、190株、260株、130株、150株である。
また、出来情報31は、出来値平均56及び出来高計58を有する。出来高計58は、出来高57の総和として算出される。出来値平均56は、出来高57に基づく出来値55の加重平均であり、各出来値55と出来高57の積の総和を、出来高計58で除して算出される。
(3−2.注文情報51)
図4は、注文情報51を示す図である。
注文情報51は、所定の株式銘柄の注文に関する情報である。注文情報51は、運用事業者3によって作成されて管理される。注文情報51は、投資する複数のファンド毎の注文株数が設定される。
注文情報51は、銘柄コード59、単位株数61、売買区分63、ファンド番号65及び注文株数67の項目を有する。銘柄コード59は、株式銘柄を特定する識別コードを示す。単位株数61は株式銘柄の売買単位を示す。売買区分63は、株式銘柄の取引形態が「売り」又は「買い」のいずれであるかを示す。ファンド番号65は、当該株式銘柄に投資する複数のファンドの識別番号を示す。注文株数67は、ファンド番号65ごとの当該株式銘柄への注文株数を示す。尚、注文株数67は、単位株数の整数倍である。また、注文情報51の注文株数67の総数は、出来情報31の出来高計58に一致する。
(3−3.配分条件情報53)
図5は、配分条件情報53を示す図である。
配分条件情報53は、投資配分装置23が株式銘柄を各ファンドに配分する条件を示す情報であり、運用事業者3によって設定される。
配分条件情報53は、探索方法69、乖離許容量71及び明細許容数(全体)75等の項目を有する。
探索方法69は、所定の株式銘柄について、ファンド毎に複数の出来値及び株数の対応づけを示すパターンを、より適正なパターンに更新しつつ最適なパターンを探索する方法が設定される。例えば「モンテカルロ単純降下法」が設定される。「モンテカルロ単純降下法」は、パターンを構成する要素(後述するクラス番号103に対応する。)の中から、乱数を用いるモンテカルロ法でランダムに要素を選択する方法である。「単純降下法」とは、単純にパターンをスワップして評価関数の良いパターンを探す方法を言う。
乖離許容量71には、最適なパターンを探索する条件として、ファンド毎の出来値平均(各ファンドの配分株数に基づく出来値の加重平均)と、取得した出来情報31による出来値平均56(出来高に基づく出来値の加重平均)との差の許容量が設定される。乖離許容量71には、各ファンド毎に異なる乖離許容量を設定してもよいし、全てのファンドで共通の乖離許容量を設定してもよい。
明細許容数(全体)75には、最適なパターンを探索する条件として、ファンド毎の出来値の値別れの総和を示す明細数の許容数が設定される。運用事業者3は明細数の数だけの帳票を作成する必要がある。運用事業者3は、帳票総数を削減することで業務効率を向上させることができる。
(3−4.配分情報33)
図6は、配分情報33を示す図である。
配分情報33は、所定の株式銘柄を各ファンドに配分するパターンに関する情報である。投資配分装置23は、出来情報31と注文情報51と配分条件情報53に基づいて、配分情報33を作成する。最適パターンに関する配分情報33がデータベース11に格納され、配分情報通知手段25によって証券会社5の投資売買装置13に通知される。配分情報33は、銘柄コード77、売買区分79、ファンド番号81、出来値83、配分株数85、平均単価87、乖離量89、明細数(ファンド毎)93、明細数(全体)95等の項目を有する。
銘柄コード77は、株式銘柄を特定する識別コードを示す。売買区分79は、株式銘柄の取引形態が「売り」又は「買い」のいずれであるかを示す。ファンド番号81は、当該株式銘柄に投資する複数のファンドの識別番号を示す。出来値83及び配分株数85は、ファンド毎の株式銘柄の出来値とそれぞれの出来値への配分株数を示す。
平均単価87は、ファンド毎に算出される平均単価であり、各ファンドの配分株数85に基づく出来値83の加重平均である。平均単価87は、ファンド毎に、出来値と配分株数の積の総和を、配分株数の総和で除して算出される。乖離量89は、ファンド毎に、平均単価87と、出来情報31の出来値平均56(「1009.9」)との差として算出される。明細数(ファンド毎)93は、ファンド毎に出力すべき明細(帳票)の数を示す。明細数(ファンド毎)93は、ファンド毎に配分された出来値の数に相当する。明細数(全体)95は、明細数(ファンド毎)93の総和を示す。
(4.投資配分装置23の全体動作)
次に、図7を参照しながら、投資配分装置23の全体動作について説明する。
図7は、投資配分装置23の全体動作を示すフローチャートである。
運用事業者3は、投資商品として所定の株式銘柄を組み込んだ複数のファンドを構成する。運用事業者3に属する運用処理装置9の投資発注手段19は、ファンドに組み込まれた所定の株式銘柄の売買に関する発注を行う。即ち、投資発注手段19は、注文情報51(図4)に基づき、ファンド全体に関する所定株式銘柄の注文株数67の総数の売買を証券会社5の投資売買装置13に発注する。投資発注手段19は、ネットワーク、ファクシミリ又はオペレータを介して株式銘柄の売買を投資売買装置13に発注する。
運用処理装置9の出来情報処理手段21は、売買が成立した株式銘柄に関する出来情報31を証券会社5の投資売買装置13から取得し、データベース11に登録する。出来情報31は、ネットワーク、ファクシミリ又はオペレータを介して投資売買装置13から送られる。
投資配分装置23は、複数の出来値で約定した株式を複数のファンドに適正に配分する。
投資配分装置23は、出来情報31と注文情報51とをデータベース11から取得する(ステップ1001)。尚、操作者が出来情報31及び注文情報51を入力して設定してもよい。出来情報31及び注文情報51の設定についての詳細は後述する(図12参照)。
また、投資配分装置23は、配分条件が設定されている配分条件情報53をデータベース11から取得する(ステップ1002)。尚、操作者が配分条件情報53を設定してもよい。配分条件情報53の設定についての詳細は後述する(図13参照)。
投資配分装置23のパターン設定手段41は、出来情報31と注文情報51を基にして初期パターンP0を作成する(ステップ1003)。パターンは、ファンド毎に1つまたは複数の出来値と株数との対応づけを示す情報である。
図10を用いてパターンについて説明する。
図10は、パターン及びパターンのスワップ処理を示す図である。スワップ処理については後述する。
パターン97は、パターン番号101(P123)、クラス番号103(C1〜C100)、ファンド番号105(F1〜F10)、株数106、出来値107(price(1)〜price(5))を有する。
パターン97は、注文情報51(図4)の注文株数67の合計1000株を、単位株数61(「10」)で除した数(「100」)分のクラス番号103(C1〜C100)を有する。パターン97のファンド番号105(「F1」)である計40株は、クラス番号103(「C1〜C4」)に相当し、それぞれクラス番号103ごとに出来値107が設定される。具体的には、未だ全出来高分については配分がされていないprice(1)〜price(5)のうちのいずれかが、乱数等を利用して、ファンド番号(「F1」)について配分される。
同様にして、ファンド番号105(「F2〜F10」)についても、注文情報51の注文株数67を基にして出来値107が配分される。出来値107(price(1)〜price(5))ごとのそれぞれの株数の合計は、出来情報31(図3)のそれぞれの出来値55の出来高57に相当する。
ステップ1003で作成される初期パターンP0は、出来情報31と注文情報51の条件を満たした上で、出来値107(price(1)〜price(5))がランダムにクラス番号103ごとに割り当てられる。例えば、出来情報
31の出来高計58と注文情報51の注文株数67の総数とが一致するように割り当てられる。
図7に戻り、投資配分装置23のパターン改善手段42は、初期パターンP0を、パターン改善処理Aによって改善し、パターン改善処理Bに入力するための初期パターンP0を作成する(ステップ1004)。パターン改善処理Aは、暫定パターンPAtempの改善を行う処理プログラムである。パターン改善手段42は、初期パターンP0をPAtempとしてパターン改善処理Aを実行する。パターン改善手段42は、パターン改善処理Aの出力として改善されたPAtempを得て、パターン改善処理Bに入力するための初期パターンP0とする。パターン改善処理Aの処理の詳細については後述する。
パターン改善手段42は、ステップ1004で得られた初期パターンP0を、パターン改善処理B及びパターン改善処理Aによって改善し、最適パターンPを得る(ステップ1005)。パターン改善処理Bは、暫定パターンPBtempの改善を行う処理プログラムである。パターン改善手段42は、初期パターンP0をPBtempとしてパターン改善処理Bを実行する。
パターン改善手段42は、パターン改善処理Bが処理途中で出力する候補パターンPBnewをPAtempとしてパターン改善処理Aを実行する。パターン改善手段42は、パターン改善処理Aの出力として改善されたPAtempを得て、PBnewとしてパターン改善処理Bに戻す。パターン改善手段42は、パターン改善処理Bの最終出力としてPBtempを得て、最適パターンPを得る。パターン改善処理Bの処理の詳細については後述する。
運用処理装置9の最適パターン作成手段48は、上記の手順で、パターン改善手段42の最終出力として最適パターンPを得る。配分情報作成手段49は当該最適パターンPに基づいて、配分情報33を作成し、データベース11に保存する(ステップ1006)。最適パターンPは、所定のアルゴリズム(パターン改善処理A及びパターン改善処理B)に基づいて探索された最終パターンである。
また、パターン改善処理A及びパターン改善処理Bでは、配分条件条件情報53が考慮されてパターンの改善処理が行われるので、配分情報33は、ファンド毎の平均単価87の乖離量89が配分条件情報53に設定されているファンド毎の乖離許容量71を満たす。また、明細数(全体)95が、配分条件情報53に設定されている明細許容数(全体)75を満たす。
投資配分装置23により、配分情報33が作成されると、配分情報通知手段25は、配分情報33を証券会社5の投資売買装置13に通知する。当該配分情報33による株式銘柄が約定すると、投資売買装置13は約定情報35を運用処理装置9に通知する。運用処理装置9の約定情報処理手段27は約定情報35を基にして運用指図情報37を作成する。運用指図情報通知手段29は、作成された運用指図情報37を資金管理事業者7の資金管理装置17に通知する。
また、証券会社5の投資売買装置13は、当該株式銘柄の約定後、売買情報39を資金管理事業者7の資金管理装置17に通知する。資金管理装置17は、売買情報39と、運用指図情報37の照合を行い、株式銘柄の売買に伴う資金処理を行う。
(5.パターン改善処理A)
次に、図8を参照しながら、パターン改善手段42のパターン改善処理Aについて説明する。
図8は、パターン改善処理Aを示すフローチャートである。パターン改善処理Aは、暫定パターンPAtempの改善を行う処理プログラムである。
パターン改善手段42は、暫定パターンPAtempを取得する(ステップ2001)。例えば、暫定パターンPAtempをパターン97(図10)とする。
パターン改善手段42は、繰り返し回数Xを初期化する(X←0)(ステップ2002)。繰り返し回数Xは、暫定パターンPAtempが連続して更新されなかった回数をカウントする変数である。パターン改善手段42は、繰り返し限度回数Xmaxを設定する(ステップ2003)。繰り返し限度回数Xmaxは、例えば、配分条件情報53(図5)として事前に設定してもよい(図示せず。)。
パターン改善手段42のスワップ手段43は、暫定パターンPAtempからランダムに2つのクラス番号103を選択し、対応する出来値107を入れ替えて新たに候補パターンPAnewを作成する(スワップ処理)(ステップ2004)。
図10を用いて、パターンのスワップ処理について説明する。
スワップ手段43は、暫定パターンPAtempであるパターン97(パターン番号101「P123」)(図10の(a))からランダムに2つのクラス番号103である「C7」、「C49」を選択する。尚、2つのクラス番号103は、それぞれ、異なるファンド番号105に属するものが選択される。
クラス番号103「C7」は、ファンド番号108「F2」、出来値109「price(3)」である。クラス番号103「C49」は、ファンド番号110「F6」、出来値111「price(2)」である。スワップ手段43は、クラス番号103「C7」の出来値109「price(3)」とクラス番号103「C49」の出来値101「price(2)」とを入れ替える。即ち、クラス番号103「C7」は出来値113「price(2)」、クラス番号103「C49」は出来値115「price(3)」とする。パターン改善処理42は、出来値107を入れ替えたパターン99(パターン番号101「P124」)(図10の(b))を候補パターンPAnewとする。
図8に戻り、ステップ2005の処理において、パターン改善手段42の評価値算出手段45は、暫定パターンPAtempと候補パターンPAnewの評価値を算出する。パターンPの評価値E(P)は、例えば、次の手順で算出される。
パターンPの、株式銘柄の値別れ数を「m」、株式銘柄が配分されるファンドの数を「n」とする。
パターンPの全体の出来値平均(AveragePrice)は、[数1]で算出される。尚、Price(j)はj番目の出来値、Volume(j)はj番目の出来値の出来高(株数)、TotalVolumeは株式銘柄の出来高計(総株数)である。出来値平均(AveragePrice)は、図3の出来値平均56等に相当する。
Figure 0005086038
i番目のファンドの平均単価(AveragePrice(i))は、[数2]で算出される。尚、Volume(i,j)はi番目のファンドのj番目の出来値の配分株数、Volume(i)はi番目のファンドへの配分総株数である。i番目のファンドにj番目の出来値が配分されない場合は、Volume(i,j)はゼロである。平均単価(AveragePrice(i))は、図6の平均単価87等に相当する。
Figure 0005086038
パターンPの評価値E(P)は、[数1]および[数2]を用いて、[数3]で算出される。評価値E(P)は、ファンド毎の平均単価87と、パターンP全体の出来値平均56との乖離量89を2乗した値の総和として算出される。評価値E(P)の値は、株式銘柄がファンド毎に配分される均一さを示す指標となる。評価値E(P)の値が小さい方がパターンが適正であると判定される。尚、平均単価87と出来値平均56との乖離量89を2乗した値の総和に代えて絶対値の総和を評価値としてもよい。
Figure 0005086038
評価値算出手段45は、暫定パターンPAtempの評価値(E(PAtemp))と、候補パターンPAnewの評価値(E(PAnew))を算出し、E(PAtemp)とE(PAnew)とを比較する(ステップ2005)。
暫定パターンPAtempの評価値(E(PAtemp))より候補パターンPAnewの評価値(E(PAnew))が小さい場合(ステップ2005のYES)、パターン改善手段42は、候補パターンPAnewが、配分条件情報53の示す配分条件を満たすかどうかを検証する(ステップ2006)。
即ち、パターン改善手段42は、候補パターンPAnewの配分情報33に基づいて、ファンド毎の平均単価87と候補パターンPAnew全体の平均出来高(AveragePrice)との差である乖離量89が、配分条件情報53のファンド毎の乖離許容量71を満たすかどうかを検証する。
また、パターン改善手段42は、候補パターンPAnewの配分情報33に基づいて、明細数(全体)95が、配分条件情報53の明細許容数(全体)75を満たすかどうかを検証する。
パターン改善手段42のパターン更新手段47は、候補パターンPAnewが、上記の配分条件情報53の示す配分条件を満たす場合(ステップ2006のYES)、暫定パターンPAtempが改善されて候補パターンPAnewが作成されたとして、暫定パターンPAtempを候補パターンPAnewに更新する(PAtemp←PAnew)(ステップ2007)。
パターン改善手段42は、繰り返し回数Xを初期化し(X←0)(ステップ2008)、ステップ2004からの処理に戻る。
ステップ2005に戻り、暫定パターンPAtempの評価値(E(PAtemp))より候補パターンPAnewの評価値(E(PAnew))が大きい又は等しい場合(ステップ2005のNO)、パターン改善手段42は、繰り返し回数Xを加算し(X←X+1)(ステップ2009)、繰り返し回数Xが繰り返し限度回数Xmaxに達していないならば(X<Xmax)(ステップ2010のNO)、ステップ2004からの処理に戻る。繰り返し回数Xが繰り返し限度回数Xmaxに達すると(X=Xmax)(ステップ2010のYES)、パターン改善手段42は、改善された暫定パターンPAtempを出力し(ステップ2011)、パターン改善処理Aを終了する。
ステップ2006において、候補パターンPAnewが、配分条件情報53の示す配分条件を満たさない場合(ステップ2006のNO)、パターン改善手段42は、上記ステップ2009からの処理を実行する。
このように、投資配分装置23は、パターンの評価値を求めて比較・更新しつつ、効率的に適正なパターンを探索することができる。また、投資配分装置23は、評価値以外の配分条件を規定して、より適正なパターンを探索することができる。
(6.パターン改善処理B)
次に、図9を参照しながら、パターン改善手段42のパターン改善処理Bについて説明する。
図9は、パターン改善処理Bを示すフローチャートである。パターン改善処理Bは、暫定パターンPBtempの改善を行う処理プログラムである。
パターン改善処理Bの処理のうち、前述のパターン改善処理Aで説明した処理と重複する部分については説明を省略する。
パターン改善手段42は、パターン改善処理Bとして、まず暫定パターンPBtempを取得し(ステップ3001)、繰り返し回数Yを初期化し(Y←0)(ステップ3002)、繰り返し限度回数Ymaxを設定する(ステップ3003)。スワップ手段43は、暫定パターンPBtempにスワップ処理を実行し候補パターンPBnewを作成する(ステップ3004)。
パターン改善処理Bでは、パターン改善手段42は、スワップ処理で作成された候補パターンPBnewを更にパターン改善処理Aによって改善する(ステップ3005)。即ち、パターン改善手段42は、パターン改善処理Bの中途出力である候補パターンPBnewを、パターン改善処理Aに暫定パターンPAtempとして入力し、パターン改善処理Aにより改善された暫定パターンPAtempを、改善された候補パターンPBnewとしてパターン改善処理Bに戻す。
ステップ3006からの処理は、暫定パターンPBtempと、暫定パターンPBtempがスワップ処理され更にパターン改善処理Aで改善された候補パターンPBnewとの、パターンの比較処理であり、前述のパターン改善処理Aと重複する内容なので説明を省略する。
(7.パターン探索と評価値)
次に、図11を参照しながらパターン探索と評価値の推移について説明する。
図11は、パターン改善手段42によるパターン探索と評価値119の関係を示す図である。パターン改善手段42は、パターン改善処理A及びパターン改善処理Bを実行し最適パターンの探索を行う。
横軸はパターン117[P]、縦軸はパターンの評価値119[E(P)]を示す。実線の矢印は、パターン改善処理Aにおけるスワップ処理(図8のステップ2004)を示す、点線の矢印は、パターン改善処理Bにおけるスワップ処理(図9のステップ3004)を示す。
初期パターンP0が、パターン改善処理Aによって改善され、パターン改善処理Bに入力する初期パターンP0が作成される(図7:ステップ1004)。初期パターンP0の評価値[E(P0)]は、初期パターンP0の評価値[E(P0)]よりも小さい。パターン改善処理Bのスワップ処理によって、パターンP0(座標点500)からパターンP1(座標点501:「■」で示す。)が作成される。パターンP1(座標点501)は、パターン改善処理A(図9:ステップ3005)による改善前の候補パターンPBnewを示す。
パターン改善処理A(図9:ステップ3005)により、パターンP1(座標点501)はパターンP2(座標点502)に更新され(評価値[E(P1)]>評価値[E(P2)]、図8:ステップ2005のYES)、更にパターンP5(座標点505:「○」で示す。)に更新される(評価値[E(P2)]>評価値[E(P5)]、図8:ステップ2005のYES)。パターンP3(座標点503)やパターンP4(座標点504)の評価値は、パターンP2(座標点502)の評価値より大きいので、更新されない(評価値[E(P2)]<評価値[E(P3)]、評価値[E(P2)]<評価値[E(P4)]、図8:ステップ2005のNO)。
尚、P5は、図8のステップ2005のNO、ステップ2009、ステップ2010の処理がXmax回数分繰り返された結果、ステップ2011によりPAtempとして出力されたものとする(図示せず。)。
パターンP5(座標点505)は、パターン改善処理Bにおけるパターン改善処理A(図9:ステップ3005)による改善後の候補パターンPBnewを示す。
パターン改善処理B(図9:ステップ3006〜ステップ3008)により、評価値[E(P0)]>評価値[E(P5)]であるので、パターンP0(座標500)はパターンP5(座標505)に更新される(図9:ステップ3006のYES)。
次に、パターンP5(座標点505)についてパターン改善処理Bのスワップ処理(図9:ステップ3004)が行われる。同様にして、評価値[E(P5)]>評価値[E(P7)]であるので、パターンP5(座標点505)はパターンP7(座標点507)に更新される(図9:ステップ3006のYES)。
次に、パターンP7(座標点507)についてパターン改善処理Bのスワップ処理(図9:ステップ3004)を行って得たパターンP8(座標点508)は、パターン改善処理A(図9:ステップ3005)により、パターンP9(座標点509)に更新される。評価値[E(P7)]<評価値[E(P9)]であるので、パターンP7(座標点507)はパターンP9(座標点509)には更新されない(図9:ステップ3006のNO)。従って、再びパターンP7(座標点507)についてパターン改善処理Bのスワップ処理(図9:ステップ3004)が行われ、得られたパターンP10(座標点510)について処理を繰り返す。
このように、パターンの探索(パターンが更新され改善される。)の推移と共に、株式銘柄がファンド毎に配分される均一さを示す指標となる評価値E(P)の値が小さくなる。パターンの更新されない回数が所定回数に達すると、パターン改善手段42はパターンの改善が収束したとみなし、最適パターンPを出力する。
(8.画面表示)
次に、図12〜図14を参照しながら、投資配分装置23の画面表示について説明する。
図12は、出来情報31および注文情報51の入力画面201を示す。
投資配分装置23は、証券会社5の投資売買装置13から取得した出来情報31と、証券会社5への注文情報51を、表示部307に表示する。入力画面201には、株式銘柄の銘柄コード121、出来情報123、注文情報125等が表示される。出来情報123は、複数の出来値129で売買が成立した株式銘柄の出来値129ごとの出来高127、出来高計131及び出来値平均133等の情報を含む。注文情報125は、当該株式銘柄に投資するファンドのファンド番号135とそれぞれの注文株数137及び株数計139を含む。出来情報123の出来高計131と、注文情報125の株数計139の値は一致する。
画面201の「配分条件設定」ボタン141が運用処理装置9の操作者によって押下されると、配分条件設定画面202が表示される。
図13は、配分条件設定画面202を示す。
配分条件設定画面202は、株式銘柄の配分条件情報53を設定する画面である。運用処理装置9の操作者は、配分条件設定画面202から、探索方法143、ファンド毎の乖離許容量145、明細許容数(全体)149等を設定する。
配分条件設定画面202の「配分処理実行」ボタン151が運用処理装置9の操作者によって押下されると、株式銘柄の各ファンドへの配分処理が実行される。
図14は、配分情報画面203を示す。
配分情報画面203は、株式銘柄の各ファンドへの配分処理実行後の配分情報33を表示する画面である。配分情報画面203には、株式銘柄の銘柄コード153、ファンド番号155毎の出来値・配分株数157、明細数159が表示される。また、ファンド番号161毎の平均単価163と、乖離量165が表示される。また、株式銘柄全体の出来値平均169、出来高計167、明細数(全体)175が表示される。
配分情報画面203の「OK」ボタン177が運用処理装置9の操作者によって押下されると、投資配分装置23は、作成した配分情報33を確定しデータベース11に格納する。尚、操作者は、再度配分処理実行の指示を行ってもよい。
(9.投資配分装置23による処理の総括)
以上の過程を経て、投資配分装置23は、売買の成立した所定の株式銘柄について複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得する。また、ファンド毎に当該株式銘柄の注文株数を示す注文情報を取得する。投資配分装置23は、ファンド毎に出来値及び配分株数を対応づけてパターンを設定し、入力されたパターンを改善して出力するパターン改善手段42によってパターンの改善を繰り返して最適パターンを作成する。投資配分装置23は、最適パターンに基づいて、ファンド毎に出来値83及び配分株数85を示す配分情報33を作成する。
パターン改善手段42は、パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で出来値を同一株数分(例えば、単位株数分)入れ替えるスワップ処理43を行って候補パターンを作成し、パターン及び候補パターンの評価値を算出する。パターン改善手段42は、候補パターンの評価値がパターンの評価値と比較して適正である場合にパターンを候補パターンに更新する。
尚、本実施の形態による投資配分装置23のスワップ手段43では、単位株数ごとに出来値をスワップするとしたが、単位株数の整数倍ごとに出来値をスワップしてもよい。
また、本実施の形態による投資配分装置23のスワップ手段43では、2つのファンド間で出来値をスワップするとしたが、3つ以上のファンド間で出来値を入れ替えるようにしてもよい。
また、本実施の形態による投資配分装置23のパターン改善手段42では、連続してパターンが更新されない回数を繰り返し回数として加算し判定したが、スワップの回数(評価値算出の回数、及び評価値の比較回数に等しい。)を判定に用いてもよい。
また、投資配分装置23は、配分条件情報53の各ファンドに設定された乖離許容量71に基づいて候補パターンが配分条件を満たすかどうかを判定したが、乖離許容量71はファンド共通の値として設定してもよい。
また、図5では配分条件情報53の乖離許容量71を、±2.0のように正方向と負方向に同一量の設定をしたが、正方向への乖離許容量と、負方向への乖離許容量とを別々に設定してもよい。
また、投資配分装置23のパターン改善手段42では、配分条件情報53としてパターン探索時間にタイムアウトの時間を設定してもよい。パターン改善手段42は、タイムアウトの時間内にパターンが収束しなかった場合は、探索された中の最も適正なパターンを最終パターンとして出力する。
(10.効果等)
このように、投資配分装置23は、売買の成立した株式銘柄を、人手を介さず、所定のアルゴリズムに従って各ファンドに配分するパターンを作成するので、効率的に公平に配分処理を行うことができる。またパターンの品質を均一化し、担当者の能力や経験による作成パターンの品質のバラツキを抑えることができる。
また、投資配分装置23は、株式銘柄を各ファンドに配分するパターンを、パターン改善処理Bが作成する候補パターンPBnewを更にパターン改善処理Aで改善するので、迅速に、高精度なパターンを作成することができる。
また、投資配分装置23によるパターン改善手段42は、ランダムに出来値を同一株数分(例えば、単位株数分)入れ替えるスワップ処理や比較処理等の簡単な処理を繰り返すので、装置の処理負荷を軽減することができる。
また、投資配分装置23のパターン改善手段42は、パターンが連続して更新されなかった回数の限度回数を設定するので、無駄な処理を繰り返すことを防止し、パターン探索作業の効率化を図ることができる。
また、投資配分装置23は、評価値以外に配分条件を設定してパターンを最適化するので、配分条件として操作者の意向を反映させることができる。
また、投資配分装置23は、ファンド毎に配分された出来値の数の総和を配分条件として設定することができるので、作成すべき明細数(帳票の数)を抑えて帳票作成業務の負担を軽減することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明にかかる投資配分装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
投資運用システム1の構成図 投資配分装置23のハードウェア構成図 出来情報31を示す図 注文情報51を示す図 配分条件情報53を示す図 配分情報33を示す図 投資配分装置23の全体動作を示すフローチャート パターン改善処理Aを示すフローチャート パターン改善処理Bを示すフローチャート パターン及びパターンのスワップ処理を示す図 パターン探索と評価値119の関係を示す図 入力画面201を示す図 配分条件設定画面202を示す図 配分情報画面203を示す図
符号の説明
1………投資運用システム
3………運用事業者
5………証券会社
7………資金管理事業者
9………運用処理装置
11、15………データベース
13………投資売買装置
17………資金管理装置
19………投資発注手段
21………出来情報処理手段
23………投資配分装置
25………配分情報通知手段
27………約定情報処理手段
29………運用指図情報通知手段
30………発注情報
31、123………出来情報
33………配分情報
35………約定情報
37………運用指図情報
39………売買情報
41………パターン設定手段
42………パターン改善手段
43………スワップ手段
45………評価値算出手段
47………パターン更新手段
48………最適パターン作成手段
49………配分情報作成手段
51、125………注文情報
53………配分条件情報
55、83、107、129………出来値
56、133、169………出来値平均
57、127………出来高
58、131、167………出来高計
59、77、121、153………銘柄コード
61………単位株数
63、79………売買区分
65、81、105、135、155、161………ファンド番号
67、137………注文株数
69、143………探索方法
71、145………乖離許容量
75、149………明細許容数(全体)
85………配分株数
87、163………平均単価
89、165………乖離量
93、159………明細数(ファンド毎)
95、175………明細数(全体)
97、99、117………パターン
103………クラス番号
119………評価値
141、151、177………ボタン
157………出来値・配分株数
201………入力画面
202………配分条件設定画面
203………配分情報画面
301………CPU
303………メモリ
305………記憶部
307………表示部
500〜510………座標点

Claims (2)

  1. 複数の出来値で約定した所定株式を前記所定株式に投資する複数のファンドに配分する投資配分装置であって、
    約定した前記所定株式の前記複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得する出来情報取得手段と、
    前記所定株式の売買単位である単位株数と、前記複数のファンド毎の前記所定株式の注文株数であって、当該注文株数の総和が前記出来情報の前記出来高の総和に一致するものと、を示す注文情報を取得する注文情報取得手段と、
    前記所定株式についての、前記複数のファンド毎の乖離許容量を少なくとも含む配分条件情報を取得する配分条件情報取得手段と、
    前記ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を対応付けパターンであって、前記注文情報の前記注文株数の総和を、前記単位株数で除した数の行数を含み、前記ファンド毎に前記注文情報の前記注文株数を前記単位株数で除した数の行数だけ割り当て、各行の配分株数に単位株数を割り当て、各行の前記出来値に前記出来情報の前記出来値を出来高分だけランダムに割り当てるパターンを設定するパターン設定手段と、
    入力された前記パターンを改善して出力するパターン改善手段と、
    前記パターン改善手段によって出力される前記パターンを最適パターンとする最適パターン作成手段と、
    前記最適パターンに基づいて、前記ファンド毎に前記1つまたは複数の出来値及び配分株数を示す配分情報を作成する配分情報作成手段と、
    を具備し、
    前記パターン改善手段は、
    前記パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で前記出来値を同一株数分入れ替えるスワップ処理を行って候補パターンを作成するスワップ手段と、
    出来値平均を、前記出来情報における前記出来高に基づく前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンにおける各ファンドの平均単価を、当該ファンドの前記配分株数に基づく当該ファンドの前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンの評価値を、各ファンドの平均単価と前記出来値平均とに基づいて算出することによって、前記パターンの前記評価値と、前記候補パターンの前記評価値とを算出し、当該候補パターンの前記評価値が小さいか否かを判断する評価値算出手段と、
    前記候補パターンにおける、前記各ファンドの平均単価と前記出来値平均との前記乖離量が、前記配分条件情報の当該ファンドの乖離許容量を満たす場合には、前記パターンを前記候補パターンに更新するパターン更新手段と、を備え、
    前記スワップ手段によって、前記候補パターンを作成し、前記評価値算出手段によって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新手段によって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第1の所定回数になるまで行うパターン改善処理Aと、
    前記パターン改善処理Aにより更新された前記パターンから、前記スワップ手段によって、前記候補パターンを作成し、前記パターン改善処理Aによって、当該候補パターンを改善し、前記評価値算出手段によって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新手段によって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第2の所定回数になるまで、行うパターン改善処理Bと、を行う
    ことを特徴とする投資配分装置。
  2. 複数の出来値で約定した所定株式を前記所定株式に投資する複数のファンドに配分する投資配プログラムであって、コンピュータに、
    約定した前記所定株式の前記複数の出来値毎に出来高を示す出来情報を取得する出来情報取得ステップと
    前記所定株式の売買単位である単位株数と、前記複数のファンド毎の前記所定株式の注文株数であって、当該注文株数の総和が前記出来情報の前記出来高の総和に一致するものと、を示す注文情報を取得する注文情報取得ステップと
    前記所定株式についての、前記複数のファンド毎の乖離許容量を少なくとも含む配分条件情報を取得する配分条件情報取得ステップと、
    前記ファンド毎に1つまたは複数の出来値及び配分株数を対応付けパターンであって、前記注文情報の前記注文株数の総和を、前記単位株数で除した数の行数を含み、前記ファンド毎に前記注文情報の前記注文株数を前記単位株数で除した数の行数だけ割り当て、各行の配分株数に単位株数を割り当て、各行の前記出来値に前記出来情報の前記出来値を出来高分だけランダムに割り当てるパターンを設定するパターン設定ステップと
    入力された前記パターンを改善して出力するパターン改善ステップと
    前記パターン改善ステップによって出力される前記パターンを最適パターンとする最適パターン作成ステップと
    前記最適パターンに基づいて、前記ファンド毎に前記1つまたは複数の出来値及び配分株数を示す配分情報を作成する配分情報作成ステップと
    を実行させ、
    前記パターン改善ステップは、
    前記パターンに対して、ランダムに、異なるファンド間で前記出来値を同一株数分入れ替えるスワップ処理を行って候補パターンを作成するスワップステップと、
    出来値平均を、前記出来情報における前記出来高に基づく前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンにおける各ファンドの平均単価を、当該ファンドの前記配分株数に基づく当該ファンドの前記出来値の加重平均として算出し、前記パターンの評価値を、各ファンドの平均単価と前記出来値平均とに基づいて算出することによって、前記パターンの前記評価値と、前記候補パターンの前記評価値とを算出し、当該候補パターンの前記評価値が小さいか否かを判断する評価値算出ステップと、
    前記候補パターンにおける、前記各ファンドの平均単価と前記出来値平均との前記乖離量が、前記配分条件情報の当該ファンドの乖離許容量を満たす場合には、前記パターンを前記候補パターンに更新するパターン更新ステップと、を含み、
    前記スワップステップによって、前記候補パターンを作成し、前記評価値算出ステップによって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新ステップによって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第1の所定回数になるまで行うパターン改善処理Aと、
    前記パターン改善処理Aにより更新された前記パターンから、前記スワップステップによって、前記候補パターンを作成し、前記パターン改善処理Aによって、当該候補パターンを改善し、前記評価値算出ステップによって、前記パターンの前記評価値より前記候補パターンの前記評価値の方が小さいと判断された場合であって、パターン更新ステップによって、前記候補パターンが前記配分条件情報を満たすときは、前記パターンを更新するという処理を、前記パターンが更新されなかった回数が第2の所定回数になるまで、行うパターン改善処理Bと、を実行する
    ことを特徴とする投資配分プログラム。
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