JP5084315B2 - Sanitary washing device and toilet device - Google Patents
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Description
本発明は、衛生洗浄装置及びトイレ装置に関し、より具体的には、例えば洋式腰掛便器に腰掛けた使用者の「おしり」などを水で洗浄する衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置に関する。 The present invention relates to a sanitary washing device and a toilet device, and more specifically, to a sanitary washing device for washing, for example, a “buttock” of a user sitting on a Western-style sitting toilet with water and a toilet device equipped with the same.
衛生洗浄装置は、洗浄水を噴射する吐水ノズルを進退自在に収容し、腰掛便器の上に設置して、便座に座った使用者の「おしり」などを温水で洗浄することができる。このような衛生洗浄装置において、人体を検知するとタンク内の滞留水を強制的に排水することにより、微生物で汚染された滞留水を人体に噴射することを防止せんとする技術が開示されている(特許文献1)。
ところで、衛生洗浄装置は、近年、急速に普及し、一般家庭やオフィスビルのみならず航空機にも搭載されつつある。航空機の場合、機内に設けられた貯水タンク及び給水配管に塩素などを含ませた水を通水させて殺菌処理を行うことがある。この殺菌処理にあわせて衛生洗浄装置の貯水タンクや吐水ノズルなども殺菌ができるとよい。しかし、従来の衛生洗浄装置に殺菌水を供給すると、温水生成用のヒータに自動的に通電され、加熱されたヒータが殺菌水により腐蝕されるという問題などが生ずることが判明した。
本発明は、かかる観点からなされたものであり、航空機において実施される殺菌処理にあわせて貯水タンクや吐水ノズルなどの殺菌を実行可能とした衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置を提供するものである。
By the way, sanitary washing apparatuses have been rapidly spread in recent years, and are being installed not only in ordinary homes and office buildings but also in aircraft. In the case of an aircraft, sterilization may be performed by passing water containing chlorine or the like through a water storage tank and a water supply pipe provided in the aircraft. It is desirable that the water storage tank, water discharge nozzle, etc. of the sanitary washing device can be sterilized in accordance with this sterilization treatment. However, it has been found that when sterilizing water is supplied to a conventional sanitary washing apparatus, the heater for generating hot water is automatically energized, and the heated heater is corroded by the sterilizing water.
The present invention has been made from such a point of view, and provides a sanitary washing device capable of executing sterilization of a water storage tank, a water discharge nozzle, etc. in accordance with sterilization processing performed in an aircraft, and a toilet device equipped with the same. It is.
本発明の一態様によれば、水を噴射する吐水ノズルと、ヒータを内蔵した貯水タンクと、前記貯水タンクに貯留された水の水位を検知する水位検知部と、給水源から前記貯水タンクに水を供給する給水管と、前記給水管を流れる水の流路を開閉する電磁開閉弁と、前記貯水タンクから前記吐水ノズルに水を供給する供給管と、前記電磁開閉弁の開閉と、前記ヒータへの投入電力と、を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記電磁開閉弁を開状態として前記給水源から前記貯水タンクに普通水を供給し、前記貯水タンクに貯留された普通水が所定の水位に達したことが前記水位検知部により検知されたら、前記電磁開閉弁を閉状態として、前記貯水タンク内の普通水の温度が目標値に達するまで前記ヒータに電力を投入する第1の給水モードと、前記電磁開閉弁を開状態として前記給水源から前記貯水タンクに殺菌水を供給し、前記貯水タンクに貯留された殺菌水が所定の水位に達したことが前記水位検知部により検知されたら、前記電磁開閉弁を閉状態とし、前記貯水タンク内の殺菌水の温度が目標値に達していなくても前記ヒータに電力を投入しない第2の給水モードと、を実行可能であることを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
According to one aspect of the present invention, a water discharge nozzle for injecting water, a water storage tank with a built-in heater, a water level detection unit for detecting the water level of water stored in the water storage tank, and a water supply source to the water storage tank A water supply pipe for supplying water, an electromagnetic on-off valve for opening and closing a flow path of water flowing through the water supply pipe, a supply pipe for supplying water from the water storage tank to the water discharge nozzle, opening and closing of the electromagnetic on-off valve, A control unit that controls power supplied to the heater, and the control unit opens the electromagnetic on-off valve to supply normal water from the water supply source to the water storage tank and is stored in the water storage tank. When the water level detecting unit detects that the normal water has reached a predetermined water level, the electromagnetic on-off valve is closed and power is supplied to the heater until the temperature of the normal water in the water storage tank reaches a target value. First water supply Detection and over-de, the supply sterilizing water to the water storage tank solenoid valve from the water supply source is opened condition, it said that the sterilizing water stored in the water storage tank reaches a predetermined water level by the water level detection unit Then, the electromagnetic on-off valve is closed, and the second water supply mode in which power is not supplied to the heater can be executed even if the temperature of the sterilizing water in the water storage tank does not reach the target value. A sanitary washing device is provided.
また、本発明の他の一態様によれば、ボウルと、前記ボウルと排水管との間に設けられた開閉弁と、を有する便器と、上記の衛生洗浄装置と、を備え、前記制御部は、前記第2の給水モードにおいて、前記開閉弁を開く制御信号を出力することにより前記ボウルに滞留する水を前記排水管に排水させることを特徴とするトイレ装置が提供される。 According to another aspect of the present invention, the control unit includes a toilet bowl having a bowl, an on-off valve provided between the bowl and the drain pipe, and the sanitary washing device. In the second water supply mode, there is provided a toilet device characterized in that the water staying in the bowl is drained to the drain pipe by outputting a control signal for opening the on-off valve.
本発明によれば、航空機において実施される殺菌処理にあわせて貯水タンクや吐水ノズルなどの殺菌を実行可能とした衛生洗浄装置及びこれを備えたトイレ装置を提供できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the sanitary washing apparatus which could perform sterilization of a water storage tank, a water discharge nozzle, etc. according to the sterilization process implemented in an aircraft, and a toilet apparatus provided with the same can be provided.
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置の模式斜視図である。
このトイレ装置は、洋式腰掛便器950と、その上に設置された衛生洗浄装置10と、を有する。洋式腰掛便器950は、例えば航空機のラバトリーに設置され、便器の排水を実行するためにはボウル底部に付設された開閉弁を開く構造の「真空式」の便器である。ただし、本発明はこれには限定されず、便器950は、いわゆる「ロータンク式」のものでもよく、または水道などの給水源に直結されて洗浄水を流す「直圧式」のものでもよい。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic perspective view of a toilet apparatus according to an embodiment of the present invention.
This toilet device includes a Western-
便器950の上に設置された衛生洗浄装置10は、本体部12と、この本体部12に対して開閉自在に軸支された便座14及び便蓋16と、を備える。ただし便蓋16は、設けなくてもよい。本体部12からは、使用者のスイッチ操作などに応じて吐水ノズル410が便器950のボウル内に伸出し、その先端付近に設けられた吐水口から水を噴射して、使用者の「おしり」などを洗浄可能とされている。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯や、殺菌成分を微量に含んだ水道水(以下、普通水と記す)の他にも、後述するように殺菌成分を多く有する殺菌水も含むものとする。
The
図2は、本実施形態の衛生洗浄装置10のブロック図である。
また、図3は、この衛生洗浄装置10の水路系を表す模式図である。なお、図2以降の図については、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
衛生洗浄装置10は、図3に表したように、給水タンクなどの給水源20に接続され貯水タンク200に至る給水管110と、貯水タンク200からノズルユニット400に至る供給管111と、を有する。給水管110の上流側には、まず止水栓112が設けられている。止水栓112は、手動による開閉が可能とされ、例えば、衛生洗浄装置10の取付・取り外しや保守点検の際などに水路を随時遮断することができる。なお、止水栓112は、衛生洗浄装置10に設けてもよく、または、衛生洗浄装置10とは別体の要素として、給水源20の供給口の側に設けてもよい。
FIG. 2 is a block diagram of the
FIG. 3 is a schematic diagram showing a water channel system of the
As shown in FIG. 3, the
止水栓112の下流には、ストレーナ114、電磁開閉弁120、調圧弁130が設けられている。ストレーナ114は、例えば80メッシュ程度のフィルタであり、給水に混入した異物を除去する。電磁開閉弁120は、例えばノーマリクローズすなわち非通電時において閉状態となる電磁バルブであり、制御部500(図2参照)からの指令に基づいて水の供給を制御する。調圧弁130は、給水圧が高い場合に、所定の圧力範囲に調整する役割を有する。
A
調圧弁130の下流には、安全弁140が設けられている。安全弁140は、水路の圧力が上昇した時に開いて、水を便器950のボウルに排出する。安全弁140を設けることにより、例えば調圧弁130の故障などによりその2次側の水路の圧力が上昇した場合でも、衛生洗浄装置10の内部に漏水が生ずることを防止できる。
A
安全弁140の下流には、貯水タンク200が設けられている。貯水タンク200には、図示しないヒータ及び温度センサが内蔵されている。制御部500は、貯水タンク200に設けられた温度センサからの出力に基づいてヒータに投入する電力を制御し、貯水タンク200に供給された水を所定の温度の温水にする。貯水タンク200の容量は、例えば700ミリリットル程度とすることができる。
また、貯水タンク200に貯留されている水の水位は、水位検知部250により検知可能とされている。なお、水位検知部250は、貯水タンク200に付設されている必要はなく、その下流側の供給管111や流量調整弁ユニット300あるいはノズルユニット400に設けられていてもよい。
A
The water level stored in the
貯水タンク200の下流には、バキュームブレーカ210、逆止弁220、バキュームブレーカ230から、流量調整弁ユニット300を経てノズルユニット400が接続されている。逆止弁220は、水路の圧力が低下した場合などに、ノズルユニット400から水路への水の逆流を防止する。その前後に設けられたバキュームブレーカ210、230は、逆止弁220の1次側と2次側の水路の水抜きを促進させる。流量調整弁ユニット300は、ノズルユニット400に設けられている吐水ノズル410やノズル洗浄室490(図2参照)への給水の切替や水勢の調整をする。なお、流量調整弁ユニット300の2次側に、水に脈動を与える脈動ユニットなどを設けてもよい。
A
図2に表したように、ノズルユニット400には、吐水ノズル410と、これを伸出・後退させるノズルモータ480と、吐水ノズル410の外周に水を噴射してその胴体を洗浄するノズル洗浄室490と、が設けられている。これら各要素の動作は、制御部500により制御される。
As shown in FIG. 2, the
また、制御部500には、便座14に使用者が座っていることを検知する着座センサ600からの信号や、リモコンなどによるスイッチ操作の情報などが入力される。
In addition, a signal from a
またさらに、報知部800を設けてもよい。報知部800は、制御部500により制御され、衛生洗浄装置10の動作状態や使用者に対するメッセージ、質問などを光や音などにより使用者に対して報知する役割を有する。
Furthermore, a
図4は、本実施形態の衛生洗浄装置において実行される動作を表すフローチャートである。
以下、例えば衛生洗浄装置10が航空機に搭載され、この航空機が格納庫に駐機して保管された後に、始動の準備が開始された場合を例に挙げて説明する。通常、航空機が格納庫に保管されている時には、機内に設けられた給水タンクの水は排水されて空の状態とされ、衛生洗浄装置10の貯水タンク200の水も同様に排水されて空の状態とされている。 このような航空機を始動させる際には、まず保守・点検の作業者が航空機の主電源をオンにし、これに続いて衛生洗浄装置10の電源をオンにする。
FIG. 4 is a flowchart showing the operation executed in the sanitary washing device of this embodiment.
Hereinafter, for example, the case where the
衛生洗浄装置10の電源が投入される(ステップS100)と、まず初期処理が実行される(ステップS200)。ここで、衛生洗浄装置10に電源スイッチが設けられている場合には、電源スイッチがオンにされた時または、電源プラグ30(図2参照)がコンセントに差し込まれた時に電源が投入されたものとすることができる。また、衛生洗浄装置10に電源スイッチが設けられていない場合には、電源プラグ30がコンセントに差し込まれた時に電源が投入されたものとすることができる。
When the
初期処理(ステップS200)は、例えば可動部の動作基準点を確認・設定するための動作を含む。具体的には、例えばノズルモータ480により吐水ノズル410を駆動し、その動作基準点に移動させて、吐水ノズル410を本体部12内に収納させる。また、流量調整弁ユニット300に設けられた流量調整弁のロータを動作させ、通常待機位置に移動させる。
The initial process (step S200) includes, for example, an operation for confirming and setting the operation reference point of the movable part. Specifically, for example, the
一連の初期処理が完了すると、自動給水が開始される(ステップS300)。すなわち、制御部500(図2)は、電磁開閉弁120を開いて、航空機の機内に設けられた給水タンク20から給水管110を介して貯水タンク200への水の導入を開始する。
When a series of initial processing is completed, automatic water supply is started (step S300). That is, the control unit 500 (FIG. 2) opens the electromagnetic on-off
ここで、航空機を通常始動する時には、機内の給水タンク20には給水バルブ22(図3)から普通水が注水される。一方、機内の給水タンク20やこれに接続された給水管を殺菌処理する場合には、例えば、濃度100ppm程度の塩素を含有させた高濃度の殺菌水を給水バルブ22から給水タンク20に注水する。従って、通常の始動の際には、衛生洗浄装置10の貯水タンク200には普通水が導入される。一方、航空機の殺菌処理を実施する際には、衛生洗浄装置10の貯水タンク200には塩素などを含有した殺菌水か導入される。
Here, when the aircraft is normally started, normal water is poured into the
そして、通常の始動の際には、保守・点検の作業者は、衛生洗浄装置10の電源を投入するだけでよい。一方、殺菌水による殺菌処理を実施する場合には、衛生洗浄装置10の殺菌モードをオンにする。殺菌モードのオン・オフは、例えば、保守・点検の作業者のスイッチ操作により設定可能である。具体的には、例えば、衛生洗浄装置10の本体部12(図1)やリモコンに設けられたスイッチを作業者が操作することにより、殺菌モードをオンにすることができる。
At the time of normal startup, the maintenance / inspection operator only has to turn on the
図5は、リモコンの具体例を表す模式図である。
本具体例のリモコン900は、「おしり」スイッチ902、「やわらか」スイッチ904、「ビデ」スイッチ906、「止」スイッチ908、「乾燥」スイッチ910などを有する。「おしり」スイッチ902、「やわらか」スイッチ904あるいは「ビデ」スイッチ906を操作すると、本体部12から吐水ノズルが進出して使用者の「おしり」などに水が噴射される。また、「乾燥」スイッチ910が操作されると、温風ダンパーが開き、「おしり」に向けて温風が吹き出す。そして、「止」スイッチ908が操作されると、吐水ノズルによる洗浄や温風乾燥が停止する。
FIG. 5 is a schematic diagram illustrating a specific example of the remote controller.
The
そして、例えば、作業者が「止」スイッチ908を10秒以上連続して押すと、表示部912の全体が2秒間、点滅し、その間に作業者がさらに「ビデ」スイッチ906を5秒間以上連続して押すと、表示部912の全体が再び点滅し、殺菌モードをオンとすることができる。
For example, when the worker presses the “stop”
なお、作業者によるリモコン900の操作の他にも、例えば、航空機の水路系が殺菌処理されていることを知らせる信号を航空機の制御部から衛生洗浄装置10に出力することによっても、殺菌モードをオンにすることが可能である。
In addition to the operation of the
再び図4に戻って説明を続けると、自動給水を開始(ステップS300)すると、制御部500は、殺菌モードがオンにされたか否かを判定する(ステップS400)。殺菌モードがオンにされていない場合(ステップS400:no)は、殺菌水ではなく普通水が供給されているので、第1の給水モードを実行する。すなわち、貯水タンク200が満水であるか否かを判定する(ステップS500)。具体的には、例えば貯水タンク200に設けられた水位検知部250により、貯水タンク200に貯留された水の水位が所定のレベルにあるか否かを判定する。なお本願明細書において、「満水」とは、必ずしも貯水タンク200が完全に水で満たされている状態のみを意味するものではなく、所定以上の水位または水量の水が貯留されている状態であればよい。
Returning to FIG. 4 and continuing the description, when automatic water supply is started (step S300), the
貯水タンク200が満水でないときは(ステップS500:no)、自動給水を続ける。一方、貯水タンク200が満水になると(ステップS500:yes)、自動給水を終了し(ステップS600)、貯水タンク200に付設されたヒータに電力を投入して貯留されている水の加熱を開始する(ステップS700)。そして、通常制御に移行する(ステップS800)。これにより、衛生洗浄装置10は使用可能な状態になる。すなわち、例えば、使用者が操作部900(図2参照)を操作した時に、これに応じて、吐水ノズル410から水を吐水させたりする制御を開始する。
When the
一方、殺菌モードがオンにされた時(ステップS400:yes)は、衛生洗浄装置10には普通水でなはく、塩素などを含有した殺菌水が供給されているので、第2の給水モードに移行する。すなわち、制御部500は、貯水タンク200が満水であるか否かを判定する(ステップS410)。ここでも、ステップS500と同様に、例えば貯水タンク200に設けられた水位検知部250により、貯水タンク200に貯留された水の水位が所定のレベルにあるか否かを判定することができる。
貯水タンク200が満水でないときは(ステップS410:no)、自動給水を続ける。一方、貯水タンク200が満水になると(ステップS410:yes)、自動給水を終了する(ステップS430)。そして、所定の時間の間、待機して水路系に殺菌水を十分に充填させ、さらに、給水タンク20から給水管110を介して導入した殺菌成分を含まない普通水により殺菌水を水で置換する(ステップS440)。しかる後に、貯水タンク200に付設されたヒータに電力を投入して貯留されている水の加熱を開始する(ステップS700)。そして、通常制御に移行する(ステップS800)。これにより、衛生洗浄装置10は使用可能な状態になる。なお、ステップS440において水路系を普通水で置換するのは、殺菌水が付着した水路系を洗浄するためであるから、ステップS700、ステップS800を実行せずに、水路系に導入した普通水を排出させて殺菌モードを終了させてもよい。
On the other hand, when the sterilization mode is turned on (step S400: yes), the
When the
以上説明したように、本実施形態によれば、衛生洗浄装置10に殺菌成分を含まない普通水が供給される場合には、第1の給水モードを実行し、貯水タンク200が満水になるとヒータをオンにして温水を生成する。一方、衛生洗浄装置10に塩素などを含有した殺菌水が供給された場合には、第2の給水モードを実行し、この場合には、貯水タンク200が満水になってもヒータをオンにせず、殺菌後に殺菌水を普通水に置換してからヒータをオンにする。貯水タンク200に塩素などを含有した殺菌水が導入された状態でヒータをオンにすると、ヒータやその他の部品が腐蝕してしまうことがあり得る。これに対して、本実施形態においては、殺菌水が導入された状態でヒータをオンにしないので、ヒータなどの部品の腐蝕や劣化を防止できる。そして、殺菌水により衛生洗浄装置10の給水管110や貯水タンク200、供給管111、吐水ノズル410などの水路系を殺菌し、清潔な状態を維持できる。
As described above, according to the present embodiment, when normal water that does not include a sterilizing component is supplied to the
なお、第1の給水モードや第2の給水モードの実行中(ステップS400)は、例えば報知部800から使用者に対して衛生洗浄装置10が準備中または殺菌処理中であることを光や音などにより適宜報知してもよい。
During the execution of the first water supply mode and the second water supply mode (step S400), for example, the
図6は、待機・置換(ステップS400)のステップの具体例を表すフローチャートである。
待機・置換のステップが開始されると、まずタイマが起動し、時間T3が経過したか否かが判定される(ステップS442)。すなわち、時間T3は、衛生洗浄装置10に殺菌水を導入した状態で待機する時間に相当する。
FIG. 6 is a flowchart showing a specific example of the standby / replacement (step S400) step.
When the standby / replacement step is started, a timer is first activated to determine whether or not the time T3 has elapsed (step S442). That is, the time T3 corresponds to a time for waiting in a state where the sterilizing water is introduced into the
航空機の保守・点検の作業者は、この間に、機内の給水タンク20に充填された殺菌水を普通水に置換する。すなわちまず、給水タンク20に充填された殺菌水を、排水バルブ24を介して排水する。あるいは、給水タンク20から給水を受ける機内の他の機器(例えば手洗い用の水栓)を介して給水タンク20の殺菌水を排水してもよい。そして、さらに作業者は、給水タンク20に水を注水する。
During this time, an aircraft maintenance / inspection operator replaces the sterilized water filled in the
従って、時間T3は、給水タンク20に殺菌水を保持する時間と、殺菌水を普通水に置換する時間と、に基づいて適宜決定することができ、例えば、1時間程度に設定することができる。この程度の時間、殺菌水を衛生洗浄装置の水路系に充填しておけば、水路系は殺菌水により十分に殺菌できる。
Therefore, the time T3 can be appropriately determined based on the time for holding the sterilizing water in the
時間T3が経過したら(ステップS442:yes)、自動給水を開始する(ステップS444)。すなわち、制御部500は、電磁開閉弁120を開いて貯水タンク200に殺菌成分を含まない普通水を導入する。なお、貯水タンク200に普通水が注水されると、充填されていた殺菌水は下流側に押し出され、吐水ノズル410に設けられた吐水口から排水される。この排水は、便器950のボウルに落下する。
そして、制御部500は、貯水タンク200内の殺菌水が所定量の普通水により置換されたか否かを判定する(ステップS446)。これは例えば、時間により実施することができる。すなわち、自動給水を開始してから所定の時間が経過したか否かにより判定することが可能である。また、後に詳述するように、電磁開閉弁120を間欠的に開状態とすることにより自動給水を実行する場合には、電磁開閉弁120を開状態にした回数により判定してもよい。
貯水タンク200に所定量の普通水が導入されたと判定した時(ステップS446:yes)には、自動給水を終了する(ステップS448)。
If time T3 passes (step S442: yes), automatic water supply will be started (step S444). That is, the
Then, the
When it is determined that a predetermined amount of normal water has been introduced into the water storage tank 200 (step S446: yes), the automatic water supply is terminated (step S448).
以上説明したように、本具体例によれば、衛生洗浄装置10が自動的に待機・置換のステップを実行し、貯水タンク200や給水管110などに充填された殺菌水を普通水により置換することができる。
As described above, according to this example, the
図7は、待機・置換(ステップS400)のステップの第2の具体例を表すフローチャートである。
本具体例においては、待機・置換のステップが開始されると、制御部500は、置換の指令がされたか否かを判定する(ステップS450)。ここで、置換の指令は、例えば、航空機の保守・点検の作業者によるリモコン900の操作により実行することができる。具体的には、例えば作業者が「おしり」スイッチ902(図5)を押すことにより、置換を指令するようにしてもよい。または、例えば、航空機の水路系が普通水により置換されていることを知らせる信号を航空機の制御部から衛生洗浄装置10に出力することによっても、置換を指令することが可能である。
その後は、図6に関して前述したものと同様に実行することができる。
FIG. 7 is a flowchart showing a second specific example of the step of standby / replacement (step S400).
In this specific example, when the standby / replacement step is started, the
Thereafter, it can be performed in the same manner as described above with reference to FIG.
以上説明したように、本実施形態によれば、衛生洗浄装置10に殺菌水を導入し待機して殺菌処理をした後に、自動的にまたはスイッチ操作などにより、殺菌水を普通水で置換することができる。その結果として、安全かつ清潔に再び衛生洗浄装置10を使用可能な状態とすることができる。
As described above, according to the present embodiment, after sterilizing water is introduced into the
ここで、本実施形態における自動給水(ステップS300、S430、S444)においては、電磁開閉弁120を連続的に開状態に維持してもよいが、間欠的に開状態としてもよい。
Here, in the automatic water supply (steps S300, S430, and S444) in the present embodiment, the electromagnetic on-off
図8は、電磁開閉弁120を間欠的に開状態とする具体例を表すタイミングチャートである。
すなわち、電磁開閉弁120は、時間T1の開状態と、時間T2の閉状態と、を繰り返すことにより、間欠的に開状態とされる。
FIG. 8 is a timing chart showing a specific example in which the electromagnetic on-off
That is, the electromagnetic on-off
このようにすれば、電磁開閉弁120の加熱を抑制しつつ、貯水タンク200を満水にすることができる。すなわち、貯水タンク200を満水にするためには、電磁開閉弁120をずっと開状態にしておくことも考えられる。しかし、例えば、衛生洗浄装置10が接続されている給水タンク20からの給水が遅れることもあり得る。例えば、図4に関して前述した殺菌処理に際して、衛生洗浄装置10の電源が先に投入され、その後に、航空機の給水タンク20に殺菌水が注水されることもあり得る。同様に、図6あるいは図7に関して前述した置換処理に際して、衛生洗浄装置10の自動給水が開始(ステップS444)された後に、航空機の給水タンク20に普通水が注水されることもあり得る。または、衛生洗浄装置10に殺菌水や普通水は供給されているが、その水圧が低い場合もあり得る。
このような場合に、ノーマリクローズ型の電磁開閉弁120を開状態に維持すると、長時間の通電により電磁開閉弁120が加熱し、その動作に支障が表れることなどもあり得る。
In this way, it is possible to fill the
In such a case, if the normally closed electromagnetic on-off
これに対して、図8に表した具体例によれば、ノーマリクローズ型の電磁開閉弁120を間欠的に開状態とすることにより、電磁開閉弁120の加熱を抑制しつつ、貯水タンク200に殺菌水や普通水を導入可能な状態を長期間に亘り継続させることができる。つまり、衛生洗浄装置10への給水が遅延したり、または、水圧の低い状態で貯水タンク200に普通水を少量ずつ供給するような場合でも、電磁開閉弁120の加熱を抑制しつつ貯水タンク200に普通水を供給し満水にすることができる。
On the other hand, according to the specific example shown in FIG. 8, the normally closed electromagnetic on-off
なお、図8に表した電磁開閉弁120の開状態の時間T1と、閉状態の時間T2は、電磁開閉弁120の構造や耐熱温度、環境温度、動作条件などにより適宜決定することができる。具体例を挙げると、例えば、開状態の時間T1は1分程度とすることができ、閉状態の時間T2は、9分程度とすることができる。一般的な電磁開閉弁の構造や動作条件を考慮すると、開状態の時間T1よりも閉状態の時間T2のほうが長くなるように制御したほうが電磁開閉弁120の加熱をより確実に防止できる点で望ましい。
Note that the open time T1 and the closed time T2 of the electromagnetic on-off
また、時間T1と時間T2は、それぞれ一定である必要はなく、可変としてもよい。例えば、後に詳述するように、時間T2を開閉動作の度に長くしてもよい。また、例えば、電磁開閉弁120の温度を検知し、その結果に基づいて、電磁開閉弁120の温度が上昇したら、時間T1を短く、または時間T2を長くしてもよい。同様に、衛生洗浄装置10が設置されている雰囲気の温度を検知し、その結果に基づいて、雰囲気温度が高い場合には、時間T1を短く、または時間T2を長く設定して自動給水を実行してもよい。
Further, the time T1 and the time T2 do not need to be constant, and may be variable. For example, as will be described in detail later, the time T2 may be increased for each opening / closing operation. For example, if the temperature of the electromagnetic on-off
また、図8に一部拡大図として表したように、電磁開閉弁120を開状態とするための駆動電圧(または電流)波形は、連続した一定の電力を供給するものではなく、電力を間欠的に供給する波形であってもよい。具体的には、例えば図8に例示したように、最初の255ミリ秒は電力を供給し、その後は1ミリ秒毎に電力供給のONとOFFとが繰り返す波形とすることができる。この場合、最初の255ミリ秒の電力供給により電磁開閉弁120は開状態に遷移する。そして、その後の1ミリ秒の交番信号により、電磁開閉弁120の開状態が維持される。このようにすれば、時間T1の間、連続し電力供給する場合よりも電磁開閉弁120の温度の上昇を抑制できる。
図9は、電磁開閉弁120を間欠的に開状態とする動作の変型例を表すフローチャートである。
本変型例においては、電磁開閉弁120が閉状態の時間T2が、開閉動作を繰り返す度に長くされている。電磁開閉弁120は、開動作をする度に電流が流れて温度が上昇する傾向がある。これに対して、本変型例においては、閉状態の時間T2を徐々に長くすることにより、電磁開閉弁120の加熱を抑制できる。また、これとは別に、例えば、電磁開閉弁120が開状態の時間T1を、開閉動作を繰り返す度に短くしてもよい。
In addition, as shown in a partially enlarged view in FIG. 8, the drive voltage (or current) waveform for opening the electromagnetic on-off
FIG. 9 is a flowchart showing a modified example of the operation for intermittently opening the electromagnetic on-off
In this modification, the time T2 when the electromagnetic on-off
図10は、本実施形態の変型例を表すフローチャートである。
本変型例においては、第2の給水モードにおいて、待機・置換(ステップS440)の後に、便器の排水を実行する(ステップS460)。すなわち、衛生洗浄装置10が航空機に搭載された場合、設置されている便器950は、いわゆる「真空式」の便器である。 図11は、真空式のトイレを表す模式図である。
便器950のボウル930の底部に開閉弁940が設けられ、減圧された排水路970との間が開閉自在とされている。開閉弁940が閉じた状態では気密及び液密がほぼ維持され、一方、開閉弁940が開くとボウル930内の水などが排水路970に吸引排出される。
FIG. 10 is a flowchart showing a modification example of the present embodiment.
In this modified example, in the second water supply mode, the toilet drainage is executed after standby / replacement (step S440) (step S460). That is, when the
An opening /
待機・置換(ステップS460)の際には、図6及び図7に関して前述したように、塩素などを含有した殺菌水が衛生洗浄装置10の吐水ノズル410の吐水口から便器950のボウル930に排水される。真空式の便器950の場合、開閉弁940を開かないと殺菌水がボウル930に滞留した状態が維持される。殺菌水は腐食性を有するので、ステンレスなどにより形成された便器950に長時間接触させないことが望ましい。また、人体に対する影響の観点からも、ボウル930に殺菌水を滞留させたままにしておかないほうがよい。
During standby / replacement (step S460), as described above with reference to FIGS. 6 and 7, sterilizing water containing chlorine or the like is drained from the water discharge port of the
これに対して、本変型例によれば、待機・置換(ステップS440)の後に、制御部500から制御信号を出力することで開閉弁940を開いてボウル930に滞留した殺菌水を排水できる(ステップS460)。こうすることにより、便器950の腐蝕や人体に対する殺菌水の影響を抑えることができる。
On the other hand, according to this modification, after the standby / replacement (step S440), the control signal is output from the
図12は、本実施形態の第2の変型例を表すフローチャートである。
本変型例においては、第2の給水モードにおいて、貯水タンク200が満水になった(ステップS410:yes)後に、さらに時間T4だけ殺菌水の導入を続ける(ステップS420)。このようにすると、吐水ノズル410まで殺菌水を供給し、その吐水口から排出させることができる。すなわち、図2に関して前述したように、ステップS410において貯水タンク200が満水であるか否かは、貯水タンク200に付設された水位検知部250により検知することができる。例えば水位検知部250としてフロートスイッチを用いた場合、フロートスイッチがオンになった時点では、貯水タンク200の水位はフロートスイッチが動作する水位に達してはいるが、貯水タンク200は必ずしも完全に殺菌水で満たされた状態にあるとは限らない。
FIG. 12 is a flowchart illustrating a second modification of the present embodiment.
In this modified example, in the second water supply mode, after the
貯水タンク200への水の供給口は、通常は貯水タンク200の鉛直下方に設けられ、一方、貯水タンク200から流量調整弁ユニット300(図3)に至る水の取り出し口は、貯水タンク200の鉛直上部に設けられる場合が多い。これは、貯水タンク200の下方から水を導入して、貯水タンク200内のお湯を上方に押し出すためである。
つまり、貯水タンク200が殺菌水で完全に満たされていない場合には、その下流側の吐水ノズル410までは殺菌水が供給されていない。
The water supply port to the
That is, when the
これに対して、本変型例においては、水位検知部250からの出力に基づいて満水と判定した後に、さらに所定時間T4の間、自動給水を続けることにより、吐水ノズル410の吐水口まで殺菌水を供給できる。その結果として、吐水ノズル410の吐水口まで殺菌処理を完全に実施して清潔にできる。
On the other hand, in this modified example, after determining that the water level is full based on the output from the water
次に、本実施形態の第3の変型例として、貯水タンク200に充填された殺菌水を上流側に排水可能とした衛生洗浄装置10について説明する。
図13は、本変型例の衛生洗浄装置10の水路系の構成を表すブロック図である。
本変型例においては、給水管(第1流路)110の一部をバイパスする第2流路150が設けられ、この第2流路150に開閉弁(第2流路開閉弁)160が設けられている。図13に表した具体例の場合、第2流路150は、給水管(第1流路)110のうちの、電磁開閉弁120の1次側(上流側)と、調圧弁130の2次側(下流側)と、を連結している。
Next, as a third modification of the present embodiment, a
FIG. 13 is a block diagram showing the configuration of the water channel system of the
In this modified example, a
第2流路150に設けられた開閉弁160は、その1次側(給水タンクに近い側)の水圧が高い場合には閉状態となり、1次側の水圧が低下すると開状態となる。開閉弁160としては、1次側から所定値以上の水圧を受けると閉状態に遷移する圧応動式の開閉弁を用いることができる。すなわち、給水タンク20から供給される水圧が所定値以上であれば、開閉弁160は閉状態となり、第2流路150は遮断される。従って、給水タンク20から供給された水は給水管110を介してノズルユニット400に供給され、衛生洗浄装置10の通常の動作が可能となる。
The on-off
一方、給水タンク20から供給される水圧が低下すると、開閉弁160は開状態となる。すると、電磁開閉弁120の1次側と2次側とが連通される。すなわち、図13に矢印Aで表したように、給水管110の電磁開閉弁120の2次側から第2流路150を介して給水管110の電磁開閉弁120の1次側へ水抜きをすることができる。従って、電磁開閉弁120の2次側から逆止弁220までの区間に残留する水を第2流路150を介して給水タンク20の方向に排出できる。貯水タンク200への水の導入口は、前述したように貯水タンク200の鉛直下方に設けられている。従って、貯水タンク200の殺菌水を第2流路110を介して確実且つ容易に排出できる。
On the other hand, when the water pressure supplied from the
ここで、本具体例においては、第2流路150を、電磁開閉弁120の1次側と調圧弁130の2次側とに接続している。このようにすると、開閉弁160に対して、給水タンク20からの1次圧と、調圧弁130により減圧された2次圧と、をそれぞれ印加することができる。従って、両者の圧力差を利用することにより、開閉弁160をより確実且つ円滑に動作させることが可能となる。
Here, in this specific example, the
なお、逆止弁220の2次側に残留する水は、ノズルユニット400の吐水口などから便器950のボウルに適宜排出される。この際にバキュームブレーカ230が空気を取り込むことにより、水抜きが促進される。
The water remaining on the secondary side of the
航空機の殺菌処理に際しては、前述したように、保守・点検の作業者が、機内の給水タンク20に給水バルブ22を介して殺菌水を注水し、所定の時間、待機した後に、排水バルブ24を介して殺菌水を排水することができる。
本変型例によれば、この際に、貯水タンク200の殺菌水を給水タンク20の方向に排水することができる。しかも、この場合、衛生洗浄装置10への電源の供給の有無に拘わらず、給水タンク20の水圧が低下した場合に、衛生洗浄装置10の水路に残留する殺菌水や貯水タンク200の殺菌水を給水タンク20の方向に排出することができる。つまり、作業者による水抜きの操作を必要とせず、また特別な排水機構を設ける必要もなく、すでに設けられている給水管を利用して殺菌水の水抜き排水処理を実行できる。
When the aircraft is sterilized, as described above, the maintenance / inspection operator injects sterilized water into the
According to this modified example, the sterilizing water in the
図14は、本変型例のもうひとつ具体例を表すブロック図である。
本具体例においては、第2流路150は、電磁開閉弁120と調圧弁130との間に接続されている。例えば、調圧弁130の1次側から2次側への水抜きが良好な場合には、図13に関して前述した具体例により、第1流路110の全体の水抜きを円滑に実行できる。一方、調圧弁130の1次側から2次側への水抜きがあまりよくないが、2次側から1次側への水抜きは良好な場合には、図14に表した変型例により、電磁開閉弁120の2次側の水抜きを確実に実行できる。
FIG. 14 is a block diagram showing another specific example of this modification.
In this specific example, the
図15は、本変型例における待機・置換(ステップS440)のステップを表すフローチャートである。
本変型例においては、待機・置換のステップにおいて、まず保守・点検の作業者が、航空機の給水タンク20の殺菌水を排水バルブ24を介して排水する(ステップS452)。すると、衛生洗浄装置10の第2流路150に設けられた開閉弁160の1次側の圧力が低下する。1次側の圧力が所定の値を下回ると、開閉弁160が開き、貯水タンク200に貯留されていた殺菌水が第2流路150を介して給水タンク20から排水バルブ24の方向に排水される(ステップS454)。
FIG. 15 is a flowchart showing steps of standby / replacement (step S440) in this modification.
In this variation, in the standby / replacement step, the maintenance / inspection operator first drains the sterilizing water in the
その後、作業者が給水タンク20に普通水を注水し(ステップS456)、置換の指令をする(ステップS450)と、自動給水が開始される(ステップS444)。この後は、図6及び図7に関して前述したように、衛生洗浄装置10の貯水タンク200及び水路系は普通水により置換される。
Thereafter, when the operator pours normal water into the water supply tank 20 (step S456) and issues a replacement command (step S450), automatic water supply is started (step S444). Thereafter, as described above with reference to FIGS. 6 and 7, the
図16は、本変型例における待機・置換(ステップS440)のステップのもうひとつの具体例を表すフローチャートである。
本具体例においても、貯水タンク200に貯留されていた殺菌水が第2流路150を介して給水タンク20から排水バルブ24の方向に排水される(ステップS454)。すると、貯水タンク200の水位が低下する。制御部500は、例えば水位検知部250(図2)からの主力に基づいて水位の低下を判定したら(ステップS454:yes)、自動給水を開始する(ステップS444)。すなわち、制御部500は、電磁開閉弁120を連続的に、または間欠的に開状態とする。この際に、もし貯水タンク200から殺菌水が排水中である場合には、電磁開閉弁120を介して上流側への排水が促進される。
FIG. 16 is a flowchart showing another specific example of the step of standby / replacement (step S440) in this modification.
Also in this specific example, the sterilizing water stored in the
そして、保守・点検の作業者が給水タンク20に普通水を注水すると(ステップS456)、この普通水が衛生洗浄装置10の貯水タンク200に導入される。この後は、図6及び図7に関して前述したように、衛生洗浄装置10の貯水タンク200及び水路系は普通水により置換される。なお、本具体例において、自動給水が開始(ステップS444)されてから、作業者が給水タンク20に注水するまでに時間がかかった場合でも、例えば、図8及び図9に関して前述したように、電磁開閉弁120を間欠的に開状態とすれば、電磁開閉弁120の加熱を防止できる。
When the maintenance / inspection operator pours normal water into the water supply tank 20 (step S456), the normal water is introduced into the
以上説明したように、本変型例によれば、保守・点検の作業者が航空機の給水タンク20に貯留された殺菌水を排水した時に、衛生洗浄装置10の貯水タンク200の殺菌水を給水タンク20の方向に自動的に排水することができる。しかも、この場合、衛生洗浄装置10への電源の供給の有無に拘わらず、給水タンク20の水圧が低下した場合に、衛生洗浄装置10の水路に残留する殺菌水や貯水タンク200の殺菌水を給水タンク20の方向に排出することができる。
As described above, according to this modification, when the maintenance / inspection operator drains the sterilized water stored in the
図17は、本変型例において用いることができる開閉弁160の構造を例示する模式断面図である。
本具体例の開閉弁160は、ハウジング161と、その内部に移動可能に収容された受圧体162と、を有する。ハウジング161は、電磁開閉弁120の1次側に接続される第1接続口161Aと、電磁開閉弁120の2次側に接続される第2接続口161Bと、を有する。そして、第1接続口161Aと受圧体162との間に、バネ165が設けられている。バネ165は、受圧体162を第1接続口161Aに向けて引っ張るように付勢力を作用させる。また、ハウジング161には、受圧体162との当接面を液密にシールするパッキン164が設けられている。
FIG. 17 is a schematic cross-sectional view illustrating the structure of an on-off
The on-off
図17(a)は、第1接続口161Aに所定の水圧が付加された状態を表す。すなわち、図13及び図14に関して前述した変型例において、給水タンク20から所定の水圧が供給されている場合に相当する。この時、受圧体162は、給水タンク20から供給される水圧により、バネ165の付勢力に対抗して第2接続口161Bの方向に移動し、パッキン164に圧接する。その結果として、第2接続口161Bは閉状態となり、第2流路150は遮断される。つまり、図13及び図14に関して前述したように、通常の使用状態となり、給水タンク20から供給された水は給水管110を介してノズルユニット400に供給される。受圧体162が第2接続口161Bを遮断するために必要な水圧は、衛生洗浄装置10の動作に必要とされる水圧に対応させればよく、例えば、0.05メガパスカル(MPa)程度に設定することができる。
FIG. 17A shows a state in which a predetermined water pressure is applied to the
一方、図17(b)は、供給水圧が低下した場合を表す。すなわち、給水タンク20が排水され、供給水圧が低下すると、受圧体162がバネ165の付勢力により第1接続口161Aの方向に移動する。すると、第2接続口161Bが開状態となる。受圧体162には通水路162Aが設けられており、第1接続口161Aと第2接続口161Bとが連通する。つまり、第2流路150が連通した状態となり、電磁開閉弁120の2次側から1次側に向けて水抜きを実行できる。
On the other hand, FIG. 17B shows a case where the supply water pressure is lowered. That is, when the
図18は、本変型例において用いることができる開閉弁160の第2の具体例を例示する模式断面図である。
本具体例の開閉弁160は、ハウジング161と、その内部に収容された受圧体167と、を有する。ハウジング161は、第1乃至第4接続口166A、166B、166C、166Dを有する。第1接続口166Aと第2接続口166Bは、電磁開閉弁120の1次側に接続される。第3接続口166Cは、電磁開閉弁120の2次側に接続される。一方、第4接続口166Dには、バキュームブレーカ(大気吸引弁)168が接続される。
FIG. 18 is a schematic cross-sectional view illustrating a second specific example of the on-off
The on-off
受圧体167は、ハウジング166の中を摺動可能な弁体、あるいはそのシール面が移動可能なダイアフラムやメンブレンなどとして構成することができる。
The
図18(a)は、第1接続口166A及び第2の接続口166Bに所定の水圧が付加された状態を表す。すなわち、図13及び図14に関して前述した変型例において、給水タンク20から所定の水圧が供給されている場合に相当する。第1接続口166A及び第2の接続口166Bに所定の水圧が付加されると、最初はこれら接続口166A、166Bからハウジング166の中に水が流入する場合もあるが、受圧体167の表裏で受圧面積が異なるので、受圧体167が第1の接続口166Aの側から受ける圧力よりも第2の接続口166Bの側から受ける圧力のほうが高い。このため、受圧体167は第1の接続口166Aの方向に移動し、第1の接続口166Aが塞がれる。その結果、第2流路150は遮断された状態となる。つまり、図13及び図14に関して前述したように、通常の使用状態となり、給水タンク20から供給された水は給水管110を介してノズルユニット400に供給される。
FIG. 18A shows a state in which a predetermined water pressure is applied to the
一方、給水タンク20が排水され水圧が低下すると、受圧体167は第3の接続口166Cから流入する水の圧力を受けて第1の接続口166Aから離れ、第3の接続口166Cから第1の接続口166Aに至る流路がハウジング166内に形成される。また、同時にハウジング166の中に残留した水が第2の接続口166Bから排水される。この際にバキュームブレーカ168から空気を取り込むことにより、第2の接続口166Bを介した排水が促進される。なお、バキュームブレーカ168として、水に対して浮力を有する浮き子により開閉する「浮子型」の大気吸引弁を用いると、ハウジング166内の第2の接続口166Bの側の空間の水位が下がるにつれてバキュームブレーカ168からの空気の取り込みを促進できるので排水をより促進させることができる。
On the other hand, when the
本具体例においては、受圧体167に対して、第1の接続口166Aに近づける方向または遠ざける方向の付勢力を作用させてもよい。また、受圧体167に対してバネなどの付勢力を作用させず、1次側と2次側との圧力差で開閉弁160を開閉させることも可能である。
In this specific example, an urging force in a direction toward or away from the
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、図1乃至図18に関して前述した各具体例が有する特徴は、技術的に可能な範囲において適宜組み合わせることができ、これらも本発明の範囲に包含される。
また、衛生洗浄装置の構造や、その動作の内容についても、図1乃至図18に関して前述したものには限定されず、当業者が適宜設計変更することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。例えば、吐水ノズルは、水圧により進退するものであってもよく、あるいはひとつあるいは複数のシリンダ体の内部にスライド可能とされた多段式の構造を有するものであってもよい。
The embodiments of the present invention have been described above with reference to specific examples. However, the present invention is not limited to these specific examples. For example, the features of the specific examples described above with reference to FIGS. 1 to 18 can be combined as appropriate within the technically possible range, and these are also included in the scope of the present invention.
Further, the structure of the sanitary washing device and the content of its operation are not limited to those described above with reference to FIGS. 1 to 18, and those skilled in the art can implement the present invention in the same manner by appropriately modifying the design. What can obtain an effect is also included in the scope of the present invention as long as it includes the gist of the present invention. For example, the water discharge nozzle may advance or retreat due to water pressure, or may have a multistage structure that can slide inside one or a plurality of cylinder bodies.
10 衛生洗浄装置、 12 本体部、 14 便座、 16 便蓋、 20 給水タンク(給水源)、 22 給水バルブ、 24 排水バルブ、 30 電源プラグ、110 給水管(第1流路)、111 供給管、112 止水栓、114 ストレーナ、120 電磁開閉弁、130 調圧弁、140 安全弁、150 流路、160 開閉弁、161 ハウジング、161A、161B 接続口、162 受圧体、162A 通水路、164 パッキン、165 バネ、166 ハウジング、166A、166B、166C、166D 接続口、167 受圧体、168 バキュームブレーカ、200 貯水タンク、210 バキュームブレーカ、220 逆止弁、230 バキュームブレーカ、250 水位検知部、300 流量調整弁ユニット、400 ノズルユニット、410 吐水ノズル、480 ノズルモータ、490 ノズル洗浄室、500 制御部、600 着座センサ、800 報知部、900 リモコン(操作部)、902、904、906、908、910 スイッチ、912 表示部、930 ボウル、940 開閉弁、950 洋式腰掛便器、970 排水路
DESCRIPTION OF
Claims (6)
ヒータを内蔵した貯水タンクと、
前記貯水タンクに貯留された水の水位を検知する水位検知部と、
給水源から前記貯水タンクに水を供給する給水管と、
前記給水管を流れる水の流路を開閉する電磁開閉弁と、
前記貯水タンクから前記吐水ノズルに水を供給する供給管と、
前記電磁開閉弁の開閉と、前記ヒータへの投入電力と、を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記電磁開閉弁を開状態として前記給水源から前記貯水タンクに普通水を供給し、前記貯水タンクに貯留された普通水が所定の水位に達したことが前記水位検知部により検知されたら、前記電磁開閉弁を閉状態として、前記貯水タンク内の普通水の温度が目標値に達するまで前記ヒータに電力を投入する第1の給水モードと、
前記電磁開閉弁を開状態として前記給水源から前記貯水タンクに殺菌水を供給し、前記貯水タンクに貯留された殺菌水が所定の水位に達したことが前記水位検知部により検知されたら、前記電磁開閉弁を閉状態とし、前記貯水タンク内の殺菌水の温度が目標値に達していなくても前記ヒータに電力を投入しない第2の給水モードと、
を実行可能であることを特徴とする衛生洗浄装置。 A water discharge nozzle for jetting water;
A water storage tank with a built-in heater;
A water level detection unit for detecting the level of water stored in the water storage tank;
A water supply pipe for supplying water from a water supply source to the water storage tank;
An electromagnetic on-off valve that opens and closes a flow path of water flowing through the water supply pipe;
A supply pipe for supplying water from the water storage tank to the water discharge nozzle;
A controller that controls opening and closing of the electromagnetic on-off valve and input power to the heater;
With
The controller is
When the supply of ordinary water to the water storage tank from the water supply source switch valve is opened condition, the ordinary water stored in the water storage tank reaches a predetermined water level is detected by the water level detection unit, wherein A first water supply mode in which the electromagnetic on-off valve is closed and power is supplied to the heater until the temperature of the normal water in the water storage tank reaches a target value;
Once the sterilizing water supplied to the water storage tank from the water supply source switch valve is opened condition, said that the sterilizing water stored in the water storage tank reaches a predetermined water level is detected by the water level detection unit, wherein A second water supply mode in which the electromagnetic on-off valve is closed and power is not supplied to the heater even if the temperature of the sterilizing water in the water storage tank does not reach the target value;
A sanitary washing device characterized in that
前記第2流路に設けられ、前記給水源からの水の供給圧力が低下すると閉状態から開状態に遷移する第2流路開閉弁と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。 A second flow path connecting the water supply pipe upstream of the electromagnetic on-off valve and the water supply pipe downstream of the electromagnetic on-off valve;
A second flow path opening / closing valve that is provided in the second flow path and transitions from a closed state to an open state when a supply pressure of water from the water supply source decreases;
The sanitary washing device according to any one of claims 1 to 4, further comprising:
請求項1〜5のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置と、
を備え、
前記制御部は、前記第2の給水モードにおいて、前記開閉弁を開く制御信号を出力することにより前記ボウルに滞留する水を前記排水管に排水させることを特徴とするトイレ装置。 A toilet bowl having a bowl and an on-off valve provided between the bowl and the drain pipe;
The sanitary washing device according to any one of claims 1 to 5,
With
In the second water supply mode, the control unit outputs a control signal for opening the on-off valve to drain water staying in the bowl to the drain pipe.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007073347A JP5084315B2 (en) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | Sanitary washing device and toilet device |
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