JP5052013B2 - ロボット装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
少なくとも一部の可動部の周期運動に関する位相信号を生成する1以上の振動子からなる位相信号発生手段と、
各振動子に対し、フィードバック信号gを所定のフィードバック・ゲインhを以って入力する入力手段と、
前記位相信号に基づいて前記可動部の制御信号を生成する制御手段と、
前記制御信号に従って前記可動部を駆動する駆動手段を備え、
前記位相信号発生手段を構成する少なくとも1つの振動子は、あらかじめ位相関係が90度異なる出力q0及びq1を持つ4素子型神経振動子を基準振動子として構成される、
ことを特徴とするロボット装置である。
図1及び図2には本発明の実施に供される「人間形」又は「人間型」の脚式移動ロボット100が直立している様子を前方及び後方の各々から眺望した様子を示している。図示の通り、脚式移動ロボット100は、胴体部と、頭部と、左右の上肢部と、脚式移動を行なう左右2足の下肢部とで構成され、例えば胴体に内蔵されている制御部(図示しない)により機体の動作を統括的にコントロールするようになっている。
(2)右足が接地した両脚支持期
(3)左脚を持ち上げた、右脚による単脚支持期
(4)左足が接地した両脚支持期
ZMP規範に基づくロボット装置の運動制御方法は、制御工学的手法に基づく簡単化を施した後、解析的に解を求めることが可能であり、汎用性が非常に高い。その反面、ロボット装置及び外部環境とも精緻なモデル化を必要とし、その結果、実際のハードウェアに対する要求精度は非常に高くなる。また、数学的に導出される運動は、見かけの上でも人間の歩行様式とは異なるものとなる。
引き込み特性を持つ振動子としては、工学的には、検波回路などに用いられるPLL(Phase Lock Loop)回路などが挙げられる。その他の例として、非線形振動子や位相振動子を挙げることができる。あるいは、非線形微分方程式により記述される神経振動子である松岡オシレータを振動子に用いることもできる。
図3及び図4に示したように、本実施形態に係るロボット装置は関節軸毎に回転型アクチュエータを配置し、これらの位置制御に基づいて所望の装置運動を実現するので、直接の制御対象である関節軸毎に振動子を配置することが考えられる。例えば、6自由度の脚に対し関節毎に振動子を定義することもできる。
歩行運動の生成には、図7に示したように、2素子型の神経振動子が一般に用いられている。このタイプの神経振動子の場合、正弦波(sinφ)を入力すると僅かに遅れを伴った正弦波が出力され、余弦波(cosφ)を入力すると僅かに遅れを伴った余弦波がそのまま出力される。すなわち、定常状態において、入出力間の位相差は一般にさほど大きく取れず、その位相関係も恣意的に可変することはできない。図11には、2素子型神経振動子に時刻2.6秒で正弦波入力した場合の出力の時系列変化を示している。入力に対してわずかな位相遅れを以って出力が引き込まれ、周期も調整されていることが理解できよう。
本実施形態に係るロボット装置は、左右の可動脚を備え、2足歩行を行なう。かかる2足歩行は、一般に、以下に示す各動作期間に分割される歩行周期を繰り返すことによって行なわれる。すなわち、
(2)右足が接地した両脚支持期
(3)左脚を持ち上げた、右脚による単脚支持期
(4)左足が接地した両脚支持期
前額面(YZ平面)内運動を、さらにZ方向とY方向と独立に分解して考える。Z方向運動は、自重を支える運動と、遊脚のためのクリアランスをとる動きを左右の脚で交互に行なう。足踏み運動は左右対称動作と仮定し、左右で符号反転させた振動子出力に基づいて、左右それぞれの脚への位置指令PL_z及びPR_zを求める。
除脳猫の実験では、脚が進展されているとき、足裏に力が加わるとより強く踏み込むことが知られており、「進展反応」と呼ばれる。このような動作は、鉛直方向床反力を神経振動子に対するフィードバックに用いることにより、実現することができる。計測される左右脚床反力をそれぞれFL_Z、FR_Zとおく。また、ロボットの質量をm、重力加速度をgとおく。このとき、Z方向に沿って配置した振動子φzへのフィードバック信号gERを下式のように設定することができる。なお、フィードバック・ゲインhERの調節を行ない易くなるようにmgで正規化している。
生物の神経系には、体幹が傾斜した場合、傾きを止める側の筋肉が進展されることが知られており、これを「前庭脊髄反射」と呼ぶ。体幹のロール方向の傾きθrollに基づくフィードバック信号gVSRを振動子に入力することで、この反射を導入することができる。
続いて、YZ平面内の運動に、さらにX方向の脚運動を加えて歩行を生成する場合について考察してみる。
(2)前額面と矢状面内の脚のX及びZ方向の同期した歩行が可能となる。
(3)センサノイズや遅れに強くなる。
ここまでは、神経振動子の引き込み特性を利用した2足歩行ロボットの定常的な直進運動制御について説明してきた。ヒューマノイドを始めとする脚式ロボットには、このような直進運動に限らず、多様な移動方向の制御が必要である。そこで、この項では、神経振動子の引き込み特性を利用したロボットの運動制御を3次元の旋回2足歩行運動に拡張した実施形態について説明する。
X方向振動子へのフィードバック項gxは上式(14)で示される体幹ロール角速度の線形フィードバックを直感的に用いたが、この項が最適であるとは限らない。そこで、学習を用いることで、振動子へのフィードバック項の最適化を図る。また、計算機シミュレーションと実機とではモデル化誤差があり、シミュレーション上で獲得されたフィードバックがそのまま実機に適用できるとは限らない。以下では、そのような場合であっても、シミュレーションのモデル化誤差を吸収するため実機上で追加学習を行なうことができることを説明する。
(2)所定の時刻で線形フィードバックを停止し、同時に学習を開始する。
(3)腰の高さが一定値以下になったら転倒とみなし、試行を打ち切る。
(4)20秒間転倒せずに歩行を継続できたら、成功とみなし、次の試行を行なう。
図33に示すように、2関節ロボットのアームを用いてクランクを廻すタスクを考える。振動子を関節に配置するのではなく、作業座標系に沿って配置する。このようにした場合、2素子振動子と4素子振動子を組み合わせて用い、図34に示すように配置することで、タスクに応じた位相差を振動子結合の構造として生成することができる。
2A…第1の首関節ピッチ軸
2B…第2の首関節(頭)ピッチ軸
3…首関節ロール軸
4…肩関節ピッチ軸
5…肩関節ロール軸
6…上腕ヨー軸
7…肘関節ピッチ軸
8…手首関節ヨー軸
9…体幹ピッチ軸
10…体幹ロール軸
11…股関節ヨー軸
12…股関節ピッチ軸
13…股関節ロール軸
14…膝関節ピッチ軸
15…足首関節ピッチ軸
16…足首関節ロール軸
30…頭部ユニット,40…体幹部ユニット
50…腕部ユニット,51…上腕ユニット
52…肘関節ユニット,53…前腕ユニット
60…脚部ユニット,61…大腿部ユニット
62…膝関節ユニット,63…脛部ユニット
80…制御ユニット,81…主制御部
82…周辺回路
91,92…接地確認センサ
93,94…加速度センサ
95…姿勢センサ
96…加速度センサ
100…脚式移動ロボット
Claims (34)
- 体幹に取り付けられた複数の脚を含む複数の可動部を有するロボット装置であって、
少なくとも一部の可動部の周期運動に関する位相信号を生成する1以上の振動子からなる位相信号発生手段と、
各振動子に対し、フィードバック信号gを所定のフィードバック・ゲインhを以って入力する入力手段と、
前記位相信号に基づいて前記可動部の制御信号を生成する制御手段と、
前記制御信号に従って前記可動部を駆動する駆動手段とを備え、
独立して扱うことができる前額面内運動と矢状面内運動からなる歩行運動を実行する際に、
前記前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動を、Z方向に沿って配置した2素子型神経振動子から生成される位相信号を用いて制御し、
前記矢状面内運動のうちX方向の歩行運動を、2つの2素子型神経振動子を直交させて組み合わせ、環状に一方向の抑制結合を導入した構造からなり、あらかじめ位相関係が90度異なる出力q 1 及びq 2 を持つ4素子型神経振動子から生成される位相信号を用いて制御する、
ことを特徴とするロボット装置。 - 前記4素子型神経振動子は、下式に従ってあらかじめ位相関係が90度異なる2つの出力q1及びq2を持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置(但し、u0、u1、u2、u3、v0、v1、v2、v3は内部変数、τ0、τ1、τ2、τ3は時定数(>0)、cは定常入力(>0)、βは疲労係数(>0)、γ23、γ32、γ01、γ10、γ02、γ30、γ13、γ21は素子間結合の重み(>0)、gj及びgkはフィードバック信号、hj及びhkはフィードバック・ゲインである)。
- 前記入力手段は、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、足裏に印加される力に応じたフィードバック信号gERを入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 前記入力手段は、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、前記体幹のロール方向の傾きに応じたフィードバック信号gVSRを入力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 前記4素子型神経振動子は、X方向運動の2素子型神経振動子とZ方向運動の2素子型神経振動子からなり、
前記入力手段は、前記4素子型神経振動子のうち一方の2素子型神経振動子には前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子と同じフィードバック系を導入し、前記4素子型神経振動子のうち他方の2素子型神経振動子には体幹のロール方向角速度に応じたフィードバック信号gxをフィードバックする、
ことを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載のロボット装置。 - 前記制御手段による歩行制御における前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック信号gxを最適化する学習手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 前記学習手段は、強化学習の一手法である方策勾配法を用い、体幹ロール角速度及び体幹ピッチ角速度の2次元を入力とし、前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック項gxを学習する、
ことを特徴とする請求項6に記載のロボット装置。 - 学習に組み合わせる報酬関数を設定する報酬関数設定手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のロボット装置。 - 前記報酬関数設定手段は、ロボット装置に腰の高さと移動速度を反映する報酬関数を設定する、
ことを特徴とする請求項8に記載のロボット装置。 - 前記報酬関数設定手段は、報酬関数に消費エネルギを罰として与える、
ことを特徴とする請求項9に記載のロボット装置。 - 前記報酬関数設定手段は、ヨー回りの目標角速度を与え、その誤差を罰として与える、
ことを特徴とする請求項9に記載のロボット装置。 - 体幹に取り付けられた複数の脚を含む複数の可動部を有するロボット装置の制御方法であって、
少なくとも一部の可動部の周期運動に関する位相信号を1以上の振動子を用いて生成する位相信号発生ステップと、
各振動子に対し、フィードバック信号gを所定のフィードバック・ゲインhを以って入力する入力ステップと、
前記位相信号に基づいて前記可動部の制御信号を生成する制御ステップと、
前記制御信号に従って前記可動部を駆動する駆動ステップを有し、
独立して扱うことができる前額面内運動と矢状面内運動からなる歩行運動を実行する際に、
前記前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動を、Z方向に沿って配置した2素子型神経振動子から生成される位相信号を用いて制御し、
前記矢状面内運動のうちX方向の歩行運動を、2つの2素子型神経振動子を直交させて組み合わせ、環状に一方向の抑制結合を導入した構造からなり、あらかじめ位相関係が90度異なる出力q 1 及びq 2 を持つ4素子型神経振動子から生成される位相信号を用いて制御する、
ことを特徴とするロボット装置の制御方法。 - 前記4素子型神経振動子は、下式に従ってあらかじめ位相関係が90度異なる2つの出力q1及びq2を持つ、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法(但し、u0、u1、u2、u3、v0、v1、v2、v3は内部変数、τ0、τ1、τ2、τ3は時定数(>0)、cは定常入力(>0)、βは疲労係数(>0)、γ23、γ32、γ01、γ10、γ02、γ30、γ13、γ21は素子間結合の重み(>0)、gj及びgkはフィードバック信号、hj及びhkはフィードバック・ゲインである)。
- 前記入力ステップでは、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、足裏に印加される力に応じたフィードバック信号gERを入力する、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記入力ステップでは、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、前記体幹のロール方向の傾きに応じたフィードバック信号gVSRを入力する、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記4素子型神経振動子は、X方向運動の2素子型神経振動子とZ方向運動の2素子型神経振動子からなり、
前記入力ステップでは、前記4素子型神経振動子のうち一方の2素子型神経振動子には前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子と同じフィードバック系を導入し、前記4素子型神経振動子のうち他方の2素子型神経振動子には体幹のロール方向角速度に応じたフィードバック信号gxをフィードバックする、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記制御ステップによる前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック信号gxを最適化する学習ステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記学習ステップでは、強化学習の一手法である方策勾配法を用い、体幹ロール角速度及び体幹ピッチ角速度の2次元を入力とし、前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック項gxを学習する、
ことを特徴とする請求項17に記載のロボット装置の制御方法。 - 学習に組み合わせる報酬関数を設定する報酬関数設定ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項18に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記報酬関数設定ステップでは、ロボット装置に腰の高さと移動速度を反映する報酬関数を設定する、
ことを特徴とする請求項19に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記報酬関数設定ステップでは、報酬関数に消費エネルギを罰として与える、
ことを特徴とする請求項20に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記報酬関数設定ステップでは、ヨー回りの目標角速度を与え、その誤差を罰として与える、
ことを特徴とする請求項20に記載のロボット装置の制御方法。 - 所定の旋回半径からなる円弧に沿った歩行による旋回運動を実行する際に、前記位相信号発生手段は、胴体座標系のX方向運動を4素子型又は2素子型神経振動子で記述するとともにZ方向運動を2素子型神経振動子で記述し、
前記制御手段は、旋回半径と直進時の基準歩幅から幾何学的に求まる各脚の歩幅に該振動子出力を乗算した値に基づいてX方向における基準位置に対する各脚の足先位置を決定するとともに、各脚の足先ヨー角度をXの関数として前記円弧に沿うように決定し該足先ヨー角度に基づいてY方向における基準位置に対する各脚の足先位置を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。 - 前記入力手段は、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、前記体幹のロール方向の傾きに応じたフィードバック信号gVSR、又は足裏に印加される力に応じたフィードバック信号gERのうち少なくとも一方を入力する、
ことを特徴とする請求項23に記載のロボット装置。 - 前記4素子型神経振動子は、X方向運動の2素子型神経振動子とZ方向運動の2素子型神経振動子からなり、
前記入力手段は、前記4素子型神経振動子のうち一方の2素子型神経振動子には前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子と同じフィードバック系を導入し、前記4素子型神経振動子のうち他方の2素子型神経振動子には体幹のロール方向角速度に応じたフィードバック信号gxをフィードバックする、
ことを特徴とする請求項23に記載のロボット装置。 - ある目標地点まで移動する際に、前記制御手段は、現在の進行方向と該目標地点のなす角と目標地点までの該距離から旋回半径を決定し、該旋回半径からなる円弧に沿った歩行による旋回運動を実行して該目標地点までの移動を実現する、
ことを特徴とする請求項23に記載のロボット装置。 - 前記入力手段が入力する前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック信号gxを最適化する学習を行なう学習手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項23に記載のロボット装置。 - 前記入力手段は、矢状面内運動のうちX方向運動を記述する振動子φxに対し、体幹ロール角速度に応じたフィードバック信号gxを入力し、
前記学習手段は、強化学習の一手法である方策勾配法を用い、体幹ロール角速度及び体幹ピッチ角速度の2次元を入力とし、前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック項gxを学習する、
ことを特徴とする請求項27に記載のロボット装置。 - 所定の旋回半径からなる円弧に沿った歩行による旋回運動を実行する際に、前記位相信号発生ステップでは、胴体座標系のX方向運動を4素子型又は2素子型神経振動子で記述するとともにZ方向運動を2素子型神経振動子で記述し、
前記制御ステップでは、旋回半径から幾何学的に求まる各脚の歩幅に該振動子出力を乗算した値に基づいてX方向における基準位置に対する各脚の足先位置を決定するとともに、各脚の足先ヨー角度をXの関数として前記円弧に沿うように決定し該足先ヨー角度に基づいてY方向における基準位置に対する各脚の足先位置を決定する、
ことを特徴とする請求項12に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記入力ステップでは、前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子に対し、前記体幹のロール方向の傾きに応じたフィードバック信号gVSR、又は足裏に印加される力に応じたフィードバック信号gERのうち少なくとも一方を入力する、
ことを特徴とする請求項29に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記4素子型神経振動子は、X方向運動の2素子型神経振動子とZ方向運動の2素子型神経振動子からなり、
前記入力ステップでは、前記4素子型神経振動子のうち一方の2素子型神経振動子には前額面内運動のうちZ方向の足踏み運動の制御に用いられる前記2素子型神経振動子と同じフィードバック系を導入し、前記4素子型神経振動子のうち他方の2素子型神経振動子には体幹のロール方向角速度に応じたフィードバック信号gxをフィードバックする、
ことを特徴とする請求項29に記載のロボット装置の制御方法。 - ある目標地点まで移動する際に、前記制御ステップでは、現在の進行方向と該目標地点のなす角と目標地点までの該距離から旋回半径を決定し、該旋回半径からなる円弧に沿った歩行による旋回運動を実行して該目標地点までの移動を実現する、
ことを特徴とする請求項29に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記入力ステップにおいて入力する前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック信号gxを最適化する学習を行なう学習ステップをさらに有する、
ことを特徴とする請求項29に記載のロボット装置の制御方法。 - 前記入力ステップでは、矢状面内運動のうちX方向運動を記述する振動子φxに対し、体幹ロール角速度に応じたフィードバック信号gxを入力し、
前記学習ステップでは、強化学習の一手法である方策勾配法を用い、体幹ロール角速度及び体幹ピッチ角速度の2次元を入力とし、前記4素子型神経振動子のうち前記X方向運動の2素子型神経振動子へのフィードバック項gxを学習する、
ことを特徴とする請求項33に記載のロボット装置の制御方法。
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