JP5051407B2 - 動物に投入するためのガス処理方法および装置 - Google Patents
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Description
関連出願
この出願は「湿度測定および再充填警報を有する医学的措置のためのガス調整方法および装置」と題された1998年5月19日付米国出願第09/081,186号の一部継続出願であり、該原出願のすべてがここに参考として組み込まれる。
【0002】
発明の背景
発明の技術分野
この発明は、動物の体腔、空間または体表に供給されるガスの処理に関する。より詳しくは、気流によって動物に搬送されるべき一またはそれ以上の薬品を伴うガスの処理装置および方法に関する。
【0003】
従来技術
患者の体内にガスを供給することは多くの目的のために公知である。特定の目的のためにガスを腹部等の体腔内に供給してその表面を膨らませ、あるいは圧力を発生させることが行われている。ガスを利用して腹部を膨らませることは気腹膜(pneumoperitoneum)を発生させ、その中で検査、治療、除去および外科的処置を行いうる空間を作る。ガス吹き付けによって得られた空間は腹腔鏡手術のための基本的要素である。気流および気圧によって形成された体内空間の中で組織の表面や臓器を安全に観察することができ、器具を配置して診断および治療目的のために用いることができる。このような具体例として、凝析、切開、掴むこと(grasping)、鉗子術(clamping)、ステープル穿刺術(stampling)、移植(moving)、開創術(retracting)および(morcelizing)が挙げられるが、限定的ではない。ガス流の特性は濾過、加熱および脱水処理によって変更調整することができる。このようなガス調製方法が米国特許第5411474号および既述の米国特許出願に開示されている。
【0004】
更なる改良および改善のための余地がある。体腔、体内空間または体表にガスを注入する処理の間に、薬理学的に活性または不活性である物質(有機または無機)を添加することによって、組織の快復を促進し、感染を抑制し、癒着の発生を抑制し、免疫反応を緩和し、特定の疾病進行を処置し、苦痛を軽減し、診断をアシストすることができる。このようにしてガスを処理するに適した装置および方法を提供することが望まれる。
【0005】
発明の概要
概して言えば、本発明は、一またはそれ以上の薬品を伴うガスを体腔、体内空間または体表に供給する目的で処理するための方法および装置に関する。ガスはガス源から装置内に供給される。装置は、ガス源からのガス流を受け取るための入口および出口を有する少なくとも一のチャンバを規定するハウジングを有する。一またはそれ以上の薬品の一定量がチャンバ内に供給されてガス流に混合され、搬送装置によって動物に供給される。ガス流は必要に応じてハウジング内で加湿および/または加熱される。
【0006】
本発明の上記およびその他の目的および利点は添付図面とともに下記既述を参照することによってより容易に明確なものとされるであろう。
【0007】
好適な実施例の詳細な説明
<定義>
請求項において特に数量を規定しないときは一または複数を意味する。
【0008】
ここに用いられる「所定温度」または「所定温度域」とは処理の間にユーザによって設定またはプログラムされたものを意味する。たとえば好適な温度域は生理学的体温すなわち約35〜40℃とすることができる。後述するようにガス温度は「ダイアル」型または他の類似した調整手段によって調整可能である。
【0009】
ここに用いられる用語「加湿溶液」は、水、通常の塩水、泌乳されたリンゲル液、あらゆる緩衝または非緩衝液または溶液、水溶液、非水溶液、水溶液または非水溶液と他の物質との混合液、あるいは、水溶液または非水溶液と他の物質とを含むゲルを意味する。
【0010】
ここに用いられる用語「薬品」は、あらゆる有機物、無機物、不活性または生物学的に活性な物質あるいは薬理学的処方物質であって、組織の快復に有効またはこれを促進し、感染を抑制し、癒着の発生を抑制し、免疫反応を緩和し、特定の疾病進行を処置し、苦痛を軽減し、あるいはあらゆる治療または診断目的に用いることができるものを意味する。これには固相・液相または気相の物質、水をベースとした物質、コロイド状または非コロイド状の懸濁物、混合物、溶液、ハイドロゲル、凍結物質、疎水性または親水性、アニオン性またはカチオン性、表面活性剤、外科的補助薬剤、抗凝結剤、抗生物質、免疫刺激剤、免疫抑制剤、成長防止剤、成長促進剤、診断物質、麻酔剤、他の物質(非限定的な例としてアルコール・エーテル・エステル・脂質・溶剤等)に含有または溶解またはベースとされている物質が含まれる。薬品はたとえば粉状の乾燥したものであってよい。治療または診断目的のためにガス流によって体腔内または体表面上に供給され得るあらゆる物質を本発明で用いることができる。薬品について上述した具体例に本発明を限定的に解釈してはならない。また、本は地名によれば任意のタイプの薬品または任意の組合せの薬品によってガス流を処理することができる。たとえば、デシケーション(dessication)を防止するために加湿液でガス流を処理することによって水和し、抗生物質で感染を抑制し、抗炎症剤で炎症を抑制し、抗癒着剤で癒着を抑制して快復を促進する、等である。MLラボラトリ社が製造する「Adept」(商標名)、グリアテック社が製造する「Adcon」(商標名)およびアトリックス・ラボラトリ社が製造する「Atrisol」(商標名)のような薬品を癒着抑制のために用いることができる。
【0011】
ここに用いられる用語「ガス」はあらゆる単体としての気体または複数種の気体の組合せないし混合体であって自然に生じまたは製造されまたは容器内で配置または発生可能なあらゆる配合のものを含む。
【0012】
ガス流の処理に関連して用いられる用語「処理」は、一またはそれ以上の薬品をガス流に注入または供給することを意味し、その結果として固相薬品の場合にはガス流が煙霧またはダストとなり、液相薬品の場合にはガス流がミストまたはスプレーとなる。薬品が液状であるような幾つかの実施例では、薬品を容器から追い出す。他の場合には薬品をガス流に注入または供給する。一般に一またはそれ以上の薬品によって処理されるべきガス流を加湿する。
【0013】
用語「体腔」または「空間」は、腹部、複数のキャビティ、膝空間、肩空間、眼球、胃および肺を含む体内のあらゆるキャビティまたは空間を意味している。
【0014】
本発明の基本教義は、流動するガス流を一またはそれ以上の薬品で処理して該薬品を活性的または受動的に該ガス流に注入し、気流動力、気圧および/または蒸発速度の結果として該薬品を該ガス流の一部とすることにある。これによるガス流を、たとえば特定の処置または診断に関連してガス搬送処理の結果を増大させる目的のためにユーザが書房する添加剤を含有させるように改質する。
【0015】
「体表」とは、内部であると外部であるとを問わず、また自然に露出されているかあるいは外科措置によって露出されるかを問わず、あらゆる体表面を意味している。
【0016】
図1を参照して、ガス処理装置が符号100で概括的に示されている。装置100はインサフレータ等のガスレギュレータ10(高圧または低圧、高流速または低流速)からガスを受け取るように適合されている。装置は、ガス処理部120、必要に応じて設けられるフィルタ110および必要に応じて設けられる制御モジュール140を有する。装置の種々の部品同士を接続するためにチューブが設けられる。具体的に言えば、第1のチューブセグメント160は、インサフレータの出口に適合する雄ルアー(Luer)ロック166または他の適当なアダプタを介して、ガスレギュレータ10の出口とフィルタ110の入口チューブとを接続している。第2のチューブセグメント162はフィルタ110の出口とガス処理部120の入口とを接続している。第3のチューブセグメント164は、雄ルアー(Luer)ロック168(または他の適当な付属アダプタ)によって、ガス処理部120の出口を、トロカール、ベレス針(verres needle)、内視鏡またはチューブ等の、体腔や空間に入り込んで処理ガスを動物の体内に供給するためのガス搬送装置(図示せず)と接続する。あるいは、ガスが体表に供給されるべきものである場合は、ガス搬送装置はガス流を体表面上に向かわせまたは拡散させるに適した形状を有することができる。
【0017】
チューブセグメント160,162および164のチューブは、ガスレギュレータ10および制御モジュール140をガス搬送を必要とする処理を受ける動物から都合よい距離だけ離して配置することができるように、好ましくは柔軟で十分に長いものである。搬送時のガス流の温度を所望の範囲内とすべき場合の装置100の適用のため、ガス処理部120は好ましくはガス搬送位置に近接して設けられる。
【0018】
フィルタ110は任意の要素であり、高性能の疎水性フィルタ(たとえばゲルマン・サイエンス・メトリセルM5PU025)であって、好ましくはガス供給シリンダまたはガスレギュレータ10内で発生し得るあらゆる固定粒子や細菌または菌腫を除去するに十分に小さいメッシュサイズ(すなわち.0.5ミクロン以下、好ましくは0.3ミクロン程度)を有するものである。好ましいフィルタは、ゲルマン・サイエンス社が製造する「Metricard」(商標名)またはポーラスメディアの超疎水性フィルタ「DDDF 4700 M02K-GB」等のグラスファイバタイプの疎水性フィルタである。他の好適なフィルタはたとえばポリスルホン(ゲルマン・サイエンスのSupor, HT Tuffrin)および混合されたセルロースエステル(ゲルマン・サイエンスのGN-6 Metricel)を含む。フィルタ110のメッシュサイズを0.1ミクロン未満に減少させるとこれに伴ってガスの圧力低下が増大し、流速が顕著に低下してしまう。実行すべき処置が動物に供給するガスに比較的高い気圧および/または流速を要求するような場合、たとえば腹腔鏡手術の場合は、メッシュサイズを0.2ミクロン未満に減少させないことが好ましい。疎水性フィルタは腹膜液または洗浄液を吸引または吸い出してしまうことによって生ずる水圧条件下でも破断する恐れが小さいので、親水性のものよりも好適である。
【0019】
ある適用においてはガス処理部120をガス搬送装置の直近に接続して、ガスがガス処理部120から動物の内部に通じる管路または接続部に至る最短距離を移動すればよいようにすることが好ましい。この配置の目的はガスが動物に供給される間、生理的体内温度または他の体表と十分に近い温度および含水量または温度範囲に保持されるようにすることである。すなわち、ある種の適用のためには、本発明による装置は高効率処理チャンバを有し、その効率性の結果として該処理チャンバはきわめてコンパクトであって動物に非常に近接して配置することが可能であるため、ガスが動物に移送される間に熱力学的に冷却されてしまうことを防止する。
【0020】
制御モジュール140は電気ハウジング210内に収容され、絶縁電気ケーブル170内に収容された幾つかのワイヤ対によってガス処理部120に接続されている。特に、ケーブル170は一端にコネクタ172を有して、制御モジュール1401のためのハウジング210の回路コネクタ212と電気接続されており、他端においてシールされた電気フィードスルー174によってガス処理部120と電気接続されている。ケーブル170はプラスチックテープまたはクリップ176でチューブセグメント162に取り付けられている。あるいは、ケーブル170はヒートシール、押し出し成形、超音波溶接、糊付け等によってチューブセグメント162に取り付けられ、またはチューブセグメント162の内部を通過する。
【0021】
制御モジュール140およびガス処理部120内の関連部品は好ましくはAC−DCコンバータ180によって駆動される。AC−DCコンバータ180は、プラグコネクタ182によって制御モジュール140内の回路の動力受容部214に接続される出力を持ち、また、標準AC出力(コンセント)に差込可能な標準AC壁出力プラグ184を有する。たとえば、AC−DCコンバータ180は処理チャンバの他の装置に備えられたAC電源ストリップに差し込まれる。あるいは装置のための電力がバッテリまたは光電源から供給される。別例によれば、制御モジュール140内にDC信号ではなくAC信号で作動する回路を設け、AC出力によって制御モジュール140が直接駆動されるようにする。制御モジュール140およびガス処理部120内の加熱および加湿要素については後により詳細に記述する。
【0022】
幾つかの実施例ではガス処理部120は薬品および/または加湿溶液の供給を受けることができる充填ポート190を有する。たとえば、液体ベースの薬品を所定量収容した注射器200が充填ポート190に導入されて、初期充填またはその再充填のために該薬品をガス処理部120に注入する。薬品および/または加湿溶液の供給量があらかじめ充填されたガス処理部120を備えた装置100として販売してもよく、この場合には処理のための初期充填を不要となる。
【0023】
図2に移るとガス処理部120がより詳細に示されている。ガス処理部120は(入口ポートである)ガス入口124と(出口ポートである)ガス出口126を備えたハウジング122を有する。ハウジング122はチャンバ128を規定しており、該チャンバは、入口から薬品と共に供給されたガスを処理するための処理サブチャンバを含み、幾つかの実施例においては実質的に同時に加熱および加湿するための要素を含むとともに、ガス温度検出手段136およびガスがチャンバ128からでるときの相対湿度を検出する手段138を含む。
【0024】
より具体的に言えば、図2の実施例では、符号130,131および132で示される一または複数の液体保持性または液体吸収性のパッドもしくはスポンジ材料の層を有するサブチャンバがチャンバ128内に備えられている。液体保持層130,131および132の数、間隔および吸収性能は特定の適用に応じて変化することを理解すべきである。一例として3つの層が示されている。層130,131および132の材料はあらゆる所望の液体保持性または液体吸収性の材料であってよく、たとえばレーヨン/ポリエステルで形成されたファブリック(たとえばジョンソン・アンド・ジョンソン社が製造販売する「NU GAUZE」(商標))を用いることができる。選択した材料の孔径は液体保持性能と圧力低下とのバランスに応じて選択すべきである。孔径が大きくなるに従って、ガス接触のための液体保持性能も大きくなってガスのエアゾール化を促進する。
【0025】
処理サブチャンバの他の形態として、半透性の膜を両端に備えてガスを通過させるようにした液体サブチャンバをチャンバ128(保持層を備えない)内に配置することができる。チャンバ内の薬品は必要に応じてチャンバの廻りに配置した加熱ジャケットで加熱する。
【0026】
ガス処理部120内の加熱手段は、ハウジング内、たとえば保持層130および131の間に配置した少なくとも一つの加熱要素134からなる。加熱要素134はたとえば電気抵抗線である。加熱要素134は好ましくは保持層間に配置され、あるいは(ファブリック内の)材料層の内部に編み込まれる(en-meshed)。加熱要素134は、制御モジュール140から送られた熱制御信号による制御下で、ガスがチャンバ128を通過するときのガス処理と実質的に同時に、入口から供給されたガスを加熱する。追加的な加熱要素をチャンバ内に配置することができる。
【0027】
ガスがガス処理部120から出るときのガス温度および湿度を検知するために温度センサ136および相対湿度センサ138が設けられる。温度センサ136はチャンバ128内におけるガス流路内のどこに設けられてもよいが、好ましくは液体保持層間の加熱要素134の下流側に設けられる。温度センサはサーミスタであり、たとえばニュージャージー州エジソンのサーモメトリックス社のMA100シリーズ(商品名)チップサーミスタやBR23シリーズ(商品名)を用いることができる。温度センサ136は約0.2℃の誤差範囲内の高精度のものが好ましい。本発明では好ましくはガスが処理された後(および任意に加湿された後)にガス温度検知が行われ、したがってガス処理によって生じたガス温度変化が装置内の当該場所で補正され、エンタルピー変化を補填する。
【0028】
湿度センサ138はチャンバ128を出るガス流路内に配置され、好ましくは加熱要素134の下流側すなわちいずれかの液体保持層間または保持層のさらに下流側であってハウジング122の出口ポート126に近接した位置に配置される。湿度センサ138は好ましくはいずれの層にも接触していない。図2に示す湿度センサ138は吸収層の末端にあり、ハウジング122の内部を横切って延長する多孔性メッシュ(プラスチックまたは金属)層133によって液体保持層132から隔てられている。湿度センサ138は実際のところ多孔性メッシュ層133とも非接触でありそこから離れている。一実施例において湿度センサ138はフィリップス社が製造する静電容量湿度センサのような湿度感応型センサであり、湿度変化に応じて静電容量が変化するタイプのものである。湿度センサ138はガスがチャンバ128を通過するときにその相対湿度を測定し、ガス処理部120すなわち層130,131および132に残存する加湿溶液量を表示するために、ガス湿度を測定する。後述するように、一実施例においては、タイマー/ディバイダー集積回路(IC)145(図5)が湿度センサ138に接続され、好ましくはハウジング122内に湿度センサ138と共に且つ実質的に同じ場所に配置される。図2に示すガス処理部120の実施例を用いてガス流を一または複数の薬品で処理するための一つの手法は、液体ベースの薬品を注射器200から充填ポート190を介してチャンバ128内に注入して層130〜132の一つに吸着させることである。ガス流が層130〜132を流動するときにガス流が薬品で処理され、薬品をガス処理部120から持ち運んで動物に投与する。用いられる吸収性パッドの寸法および種類に応じて、チャンバ128内に導入される薬品量についての性能が定まる。チャンバ128のサイズを大きくしてより大きなパッドを用いることを可能にし、したがってより大きな性能を与えることができる。
【0029】
本発明の幾つかの追加的実施例について図3〜図9および図12〜図15を参照して説明する。これらの実施例には、ガス処理部120のハウジング122を通過するガス流を一または複数の薬品で処理するのに有用であるガス処理ハウジング122の他の構成が示されている。これらの実施例は、薬品を収容し且つそれをガス処理部120のチャンバ内のガス流にリリースするために容器についての異なるタイプを示している。
【0030】
図3および図4は、複合的チャンバたとえばハウジング122のある長さ部分(必ずしも全長でなくてよい)に亘って延長する3つのチャンバ128A,128Bおよび128Cとして特徴付けられるガス処理ハウジング122のための実施例を示す。これらのチャンバは壁または隔壁202,204および206によって隔てられている。各チャンバ128A,128Bおよび128Cについて、外部のバッグまたは注射器その他の供給源から薬品供給を受けるための充填ポート190A,190Bおよび190Cが設けられている。薬品は各充填ポートを通じて圧力下でチャンバ内に供給され、あるいは充填ポートを通じて配置されたバッグ(図5および図6)の小開口からチャンバ内に滴下される。あるいはまた、各チャンバ128A,128Bおよび128C内に図2に示したものと同様の一または複数の吸収性パッドまたは層を設け、その上に所定量の薬品を吸収される。さらに別の変形例は、半透性の膜を各チャンバに各々設けてこれらに異なる薬品を充填させることである。
【0031】
各チャンバには異なる薬品を充填することができる。たとえばチャンバ128Aには加湿溶液を充填し、チャンバ128Bには薬品Aを充填し、チャンバ128Cには薬品Bを充填することができる。図3および図4には示されていないが、図2に示される加熱要素、温度センサおよび湿度センサを図3および図4に示すハウジングの実施例においてそれらの様々な形態で任意に含めることができる。図3および図4の実施例において、ガス流がハウジング12を通過して流動するときに、ガス流はチャンバ128Aから加湿溶液を滴下または離脱させ、チャンバ128Bからの薬品Aと混合され、チャンバ128Cからの薬品Bと混合される。したがってハウジング120から出るガス流は加湿されるとともに薬品で処理されており、動物に供給するに適したものとなる。
【0032】
図5および図6はガス流によって搬送されるべき薬品がバッグに収容されている他の実施例を示している。図5では一例として各々所定量の薬品を収容すべき2つのバッグ220および230が示されている。装置は、あらかじめ所定量の薬品が格納または充填されたバッグ220,230とともに出荷されてもよいし、使用前に所定量の薬品を充填されるものであってもよい。バッグ220,230はポリエチレンその他の近似した材料等の柔軟な材料で形成される。一つの形態において、バッグ220,230は半透膜で形成され、その中に収容した薬品が流動するガス流によってバッグ表面を通過してハウジング122中に滴下される。他の形態では、ハウジング122内の各バッグ220,230の端部にスプレー穴またはアトマイザー穴のような制限的なオリフィス、ノズルまたは穴222,232が形成されており、薬品と混合すべきガス流との接触を許容する。バッグ220,230の他端には所定量の薬品をバッグ220,230に導入することを許容するための充填ポート224,234が任意に設けられる。ハウジング122に設けられる開口はバッグ220,230の一定の長さ部分に亘ってガス流が通過し、チャンバ内に入り込むことを許容している。
【0033】
バッグが充満するとチャンバ128の内部で膨張する。バッグ220,230内の薬品量の圧力および/または穴222,232における毛管運動によって薬品が穴222,232から押し出され、チャンバ128を通って流動するガス流によって掻き取られまたは追い出され、ハウジング122の出口ポートから排出される。バッグ220,230が半透膜材料で形成された形態によれば、バッグ内の薬品量の圧力が該膜を通過して行われる薬品滴下を促進させる。バッグ220,230はチャンバ128内に拡散されており、それらが充満したときにチャンバの所定領域に実質的に合致するように膨張するので、他方のバッグに亘るガス流と緩衝することがない。チャンバ128内のバッグ220,230を互いに離隔するためにたとえば加熱コイル134または吸収パッドを用いることができる。
【0034】
図5はわずか2つのバッグ220,230を示すが、ガス流によって帯同されるべき薬品の数に応じて一または任意数のバッグを用いることができることを理解すべきである。
【0035】
図6は図5の実施例の変形例を示し、バッグ220,230がハウジング122の外側に配置されている。この形態では、ハウジング122に開口が設けられ、バッグの穴222,232はそれら開口部のハウジング内側に配置されている。穴222,232から押し出された薬品はチャンバ128を通過するガス流によって掻き取られまたは追い出される。加えて、蒸気圧変化によってバッグ220,230内の薬品が穴222,232から自然にガス流に入り込む傾向が生ずる。ガス流は比較的乾燥しており、これに対してバッグ220,230内の薬品はある程度の湿度を有することが多いため、蒸気圧平衡を得ようとして高湿度の薬品がバッグから抜け出す自然なメカニズムが生ずる。ガス流の流速が大きいほど、ガス流に入り込もうとするバッグ220,230内の薬品は少なくなる。同様の処理原理は図5の実施例にも当てはまる。
【0036】
ハウジング122の外側に展開されている場合であっても、バッグ220,230は図5に関して既述したと同様にしてそれらの別個の充填ポート224,234から薬品充填させることができる。バッグの数は個別の適用に応じて変化することができ、図5および図6に示される2つという個数は例示に過ぎない。ハウジング122内の加熱、加湿およびセンサ検知に関するすべての他の特徴は図5および図6に示される実施例にも適用可能である。
【0037】
図5および図6の実施例におけるさらに他の変更点は、バッグからハウジング122内に任意に配置される吸収パッド130まで延長するチューブ部材250を任意に設けたことにある。
【0038】
ガス流に一または複数の薬品を散布するための他の実施例が図7および図8に示されている。図7はハウジング122のチャンバ128内に配設された細長いチューブ部材300を示している。このチューブ部材300は非常に長く、図7では簡単に示されているがチャンバ128の内部を通じて曲がりくねっている。チューブ部材300としては、たとえばフロリダ州タンパのマイクロルーメン社が製造するポリイミドチューブ製品を用いることができる。チューブ材料の重要な特性は、チューブ部材300の側面ないし壁が可能な限り薄くチューブ部材300によって搬送され得る薬品の容量を最大化することができることである。チューブ部材300の末端には制限的なオリフィスまたは穴310が設けられ、ここから薬品が掻き取られまたは追い出されてチャンバ128内のガス流に入り込むことを可能にしている。複数種の薬品をガス流に送り込むべき場合は、各々に異なる薬品が収容された複数のチューブ部材を用いる。ハウジング122の外側にあるチューブ部材300の末端には、所定量の薬品をチューブ部材300に供給するための充填ポート312が設けられている。
【0039】
図8は図7に示す実施例の変形例を示し、一または複数の穴ないし穿孔がその長さに沿って形成されたチューブ部材400を備えており、該穴ないし穿孔から薬品がチャンバ128内にリリースされるようにしている。チャンバ128を通って流れるガス流が薬品を穴410から掻き取りまたは追い出し、該薬品をガス流に帯同させる。チューブ部材400はチューブ部材300についての充填ポート312と同様の充填ポート412を有する。複数のチューブ部材400をチャンバ内に配して複数種の薬品をガス流にリリースするようにしてもよい。各チューブ部材400の長さおよびそれに形成される穴412の個数および寸法は、異なるチューブ部材400から異なる薬品がチャンバ128を通って流れるガス流によって掻き取られまたは追い出される際の速度を制御するように選択可能である。
【0040】
図2〜図8に示す実施例では、ガス処理ハウジング122のチャンバ128の寸法を予定される用途、ガス流、薬品の種類、吸収パッドが用いられるか否かおよび用いられる場合のその個数等に応じて変更することができる。本発明を実施する目的においてチャンバの寸法について制限はなく、比較的小さなものでも比較的大きなものでもよい。
【0041】
図9に移って、一または複数の薬品を含む蒸気泡をハウジング122のチャンバ128にリリースするためにインクジェットプリントヘッドカートリッジ500を用いたさらに別の実施例が示されている。インクジェットプリントヘッドカートリッジ500は、たとえばヒューレットパッカード社やキャノン社から販売されているインクジェットプリンタに用いられているようなあらゆる公知のインクジェットプリントヘッドであってよい。
【0042】
当業界において周知のように、符号500で示されるようなインクジェットプリントヘッドカートリッジはタンク510、プリントヘッド520および複数の接触パッド530を有する。カートリッジ500における伝導トレースは接触パッド530によって終息する。接触パッド530は、インクを紙の上にスプレーするための外的発生起動信号をプリントヘッド520に与えるプリンタ電極に接触するよう、プリンタとの関連において設計される。サーマルインクジェットプリントヘッドは、複数のヒータ表面でインク温度を過熱限界まで上昇させることによって蒸気泡を発生させる。これと同じプロセスが一又は複数の薬品の蒸気泡を発生させるために用いられる。プリントヘッド520は複数のノズル522を有し、ヒータが起動してタンク内の薬品を所定量加温したときに該ノズルから蒸気泡がリリースされる。
【0043】
本発明によれば、インクジェットプリントヘッド500は、接触パッド530に適合する接触部を有するコネクタ610によって制御回路600に接続されている。制御回路600は図1に示される制御モジュール140内に収容することができ、電気ケーブル170に収容された一または複数の電気コンダクタによってカートリッジ50と接続可能である。タンク510にはチャンバ128内にリリースするべき一または複数の薬品の一定量が充填されている。たとえばカラーインクジェットプリントヘッドカートリッジはインクの3色の各々に対応する複数のチャンバないしタンクを収容する。この同じタイプの装置を用いて、インクジェットプリントヘッドは、別々にまたは同時に制御された量だけチャンバに搬送するべき数種の異なる薬品の一定量を収容することができる。制御回路600から出力される制御信号は、コネクタ610を介してカートリッジ500に結合されて、プリンタヘッド520内のヒータを駆動し、一または複数の薬品の蒸気泡をノズル522からチャンバ内にリリースする。
【0044】
一または複数の薬品がチャンバ128内にリリースされると、チャンバを通るガス流が薬品を捕捉し、ハウジング122の出口ポートから動物に搬送する。異なる薬品の各々を異なる速度または量でチャンバ128にリリースすることができる。さらに、チャンバ128内の別個独立のサブチャンバの各々について異なるインクジェットプリントヘッドカートリッジを設けて、動物への搬送前に一定時間薬品が混合されないように維持することができる。
【0045】
再び図2を参照して、ガス処理部120のハウジング122内の部品間の電気接続は以下の通りである。アース(図示せず)が設けられて温度センサ136、加熱要素134および湿度センサ138−タイマ/ディバイダ145の各々に接続される。電線175(プラス導線用)が加熱要素134と電気接続され、電線176(プラス導線用)が温度センサ136と電気接続される。さらに、3本の電線177A,177Bおよび177Cが湿度センサ138−タイマ/ディバイダ回路と電気接続され、電線177AはDC電圧をタイマ/ディバイダ145に印加し、電線177Bは能動信号をタイマ/ディバイダ145に運び、電線177Cはタイマ/ディバイダ145からの出力信号(データ)を運ぶ。すべての電線は絶縁ケーブル170からフィードスルー174に導入され、ハウジング122内の小さな穴を通ってチャンバ128に導入される。フィードスルー174は開口178においてケーブル170を取り囲むようにシールされている。
【0046】
充填ポート190はハウジング122の側方延長部139に取り付けられている。充填ポート190はリシール可能部材194を収容する円筒体192よりなる。リシール可能部材194は注射器またはそれに似た装置の挿入を許容するが、注射器の末端外周の回りをシールする。このことは、チャンバ128に既に収容されている液体をリリースさせることなく、一定量の液体薬品または加湿溶液をチャンバ128に送り込むことを許容している。リシール可能部材194としてはたとえば"Baxter InterLink"(商標名)インジェクションサイト2N3379を用いることができる。あるいは、一方向バルブ、シール可能ポート、ねじ込み式の蓋体、ビー・ブラウン・メディカル・インク社が製造する"Safeline"(商標名)インジェクションサイト部品番号NF9100等の注射器その他の装置の導入を許容するスリットを有する蓋体、または注射器の導入を許容するとともに収容された液体または気体の逆流を防止することのできる他のあらゆる被覆材料ないし部材によって充填ポートを構成することができる。後述するように、ガス処理部120で処理されているガスの湿度が下降して所定のまたはユーザ設定した相対湿度を下回ったときに、制御モジュール140は警告を発する。
【0047】
別例として、または上述した検知および測定の特徴に加えて、液体薬品および/または加湿溶液のためのバックアップ供給容器が設けられる。再び図1を参照して、バックアップ供給容器の一つの形態は、装置100に独立してぶら下がっておりアクセスチューブ810で充填ポートと接続されているところの容器800である。容器800はたとえば点滴液バッグであり、アクセスチューブ810は点滴タイプのチューブである。
【0048】
バックアップ供給容器の別の形態は、装置100の一部に取り付けられた容器850である。たとえば容器850はチューブセグメント162に取り付けられ、またはガス処理部120近くのチューブセグメント162に結着あるいは締着されたタンク、チューブ、バッグ、注射器等である。さらに別例ではこれをガス処理部120のハウジング122の外側に結着または締着する。容器850はアクセスチューブ860に接続され、該アクセスチューブは既述のアクセスチューブ810と同様に充填ポート190に接続している。アクセスチューブ810,860はそれらの末端に、充填ポート190を貫通してガス処理ハウジング122のチャンバ128に対するアクセスを可能にするための貫通部材(図示せず)を有する。あるいは、アクセスチューブ860の代わりに、容器850はその充填ポート190に近い端部に注射器200のそれと同様の末端部材を有し、該末端部材が充填ポート190を貫通して直接それに結合される。
【0049】
当業界において周知の技術にしたがって容器800,850はあらかじめ充填されていてもよいし、あるいは使用前に充填するようにしてもよい。たとえば容器850は容器850内への液体注入を可能にするためのインジェクションサイト862を有する。
【0050】
好ましくは、バックアップ供給容器800,850のアクセスチューブ810,860の各々(または容器850の一体型貫通先端)は充填ポート190を十分に長い距離に亘って通過していて層130〜132の一つと接触し、毛管力によりその中の液体を層130〜132の一つに滴下させる。あるいは、アクセスチューブ810または860(または容器850の一体型貫通先端)を層130〜132の一つの手前で終了させる。そうするとハウジング122を通るガス流によって発生する圧力差が液体薬品および/または加湿溶液をこれら部材の端部から滴下させ、ガス処理に寄与する。
【0051】
図2を参照して、他の変形例は、アクセスチューブ810または860(または容器850の一体型貫通先端)の終端部である充填ポート190からチャンバ128内の処理サブチャンバに至る延長チューブ870を設けて、層130〜132の一または複数と接触させる。液体薬品および/または加湿溶液は延長チューブ870の端部から連続的に層130〜132の一つの上に送り込まれる。
【0052】
バックアップ供給容器がいずれの形態であっても基本原理は同じである。バックアップ供給容器充填ポート190を介してチャンバ128内の処理サブチャンバと結合され、処理サブチャンバたとえば層130,131または132のいずれか一またはそれ以上を再充填する。これによって処理サブチャンバは当初の量の液体薬品および/または加湿溶液(あらかじめ充填されあるいは使用前に充填される)を有するものとなり、バックアップ供給容器から処理サブチャンバに対するバックアップ供給がコンスタントに行われて、ガス流がチャンバを通過するときにサブチャンバを再充填する。このため、十分なガス加湿および/または処理の合計時間が、すべてのまたはほぼすべてのガス搬送処理に適した十分な時間まで延長される。その結果、搬送ガスの湿度低下を懸念する必要がない。バックアップ供給容器は全処理工程についてガス加湿および/または処理を与えるためのバックアップとして働く。したがって装置100の幾つかの形態ではここに述べた湿度および温度の検知および測定に関する特徴や再充填警報を備える必要がない。これらの特徴は、バックアップ供給容器に代えてあるいはそれに加えてある種の適用において有用となるような他のタイプのバックアップを与える。ガス処理部の好ましい幅および径は、意図する用途、ガス源からのガス流速、維持すべき圧力等を含む多くの要因に依存する。これらはチャンバ128の長さよりもむしろ径によってより多くの影響を受ける。この出願における教示および例示を得た当業者は過度の実験をせずともチャンバ128のために適当な寸法を容易に決定することができる。しかしながら、装置の稼動または装置上の要求(たとえば流速または圧力)の変更の際には、ガス温度の検知および加熱要素の調整の結果として適正なガスまたは所望の温度を実現するまでのタイムラグがわずか数十秒にすぎないことを理解しなければならない。このような迅速な始動時間はきわめて有益である。
【0053】
図10を参照して加熱要素134をより詳細に説明する。加熱要素134はハウジング128内に設けられ、たとえば6〜8周の複数周に巻回された同心コイル形状の電気抵抗線である。あるいは第2の加熱要素134’を、そのコイルが第1の加熱要素134のコイルからチャンバを通るガス流の流動方向に関してオフセットするように設けられる。2つまたはそれ以上の加熱要素が用いられる場合、ガス処理室のチャンバ内において互いに約3〜4mmだけ離れていることが好ましい。第1および第2の加熱要素134,134’は互いに反対方向に巻くことができる。この配列はチャンバを通るガス流の加熱要素との接触を最大化させる。加熱要素134の他の非コイル形態もまた好適である。
【0054】
図11に移って、ガス処理部120の他の特徴が示されている。ハウジング122の入口および/または出口にフルート形状の面123を設けて、ガスがガス処理部120に供給されるときにガスの完全な拡散を助長するようにしている。これはチャンバ128を通るガス流の流体動力を増大させて、ガスがチャンバ128を通って流れるときに均等に加熱および加湿されることを確実にしている。
【0055】
図12および図13はガス流を固相の薬品で処理するための装置実施例を示す。図12はガス処理ハウジング122のチャンバ128内に配置される、粉状等の固相薬品の容器700を示す。容器700は逆止弁710と加圧器720とを有する、二酸化炭素カートリッジのようなものである。加圧器720が作動すると容器700の内圧が高まり、逆止弁710のバイアスを上回り、薬品をチャンバ128にリリースする。ハウジング122外面のボタン730はワイヤまたは他の手段によって加圧器720に接続され、それを遠隔操作する。
【0056】
図13はハウジング122の外側に配置された固相薬品容器700を示す。容器700の逆止弁710はハウジング122の開口からチャンバ128内に導入されている。加圧器を作動させるためのボタン730が容器70の外面に任意に配置される。図13に示される形態の動作は図12のそれと同様である。
【0057】
図12および図13の実施例において、固相薬品がチャンバ128内にリリースされる際の速度は加圧器720によって容器700内に発生する圧力と逆止弁710の寸法とに依存する。固相薬品の小さなバースト(bursts)をガス流に送り込むことや、あるいはそれを連続的にガス流に送り込むことが望まれ得る。必要であれば別のバックアップ圧力源を容器700に接続してガス流の処理をより長時間行えるようにしてもよい。いずれの場合もハウジング122を流れるガス流が固相薬品を持ち運んで出口ポートから流出する。
【0058】
図14を参照して制御モジュール140を詳述する。制御モジュール140は装置100のための測定回路および制御回路を有する。装置100のある種の形態では湿度(および加熱)検知、測定、温度制御および再充填警報機能を有することを必要としないことを理解すべきである。制御モジュール140は電圧制御部141、マイクロコントローラ142、A/Dコンバータ143、演算増幅器モジュール144およびタイマ/ディバイダ145を有する。制御モジュール140の測定回路部はマイクロコントローラ142とタイマ/ディバイダ145の組合せとして構成される。制御モジュール140の制御回路部はマイクロコントローラ142とA/Dコンバータ143と演算増幅器モジュール144との組合せとして構成される。測定回路はタイマ/ディバイダ145からの信号に基づいてチャンバを出るガスの相対湿度を測定する。制御回路はチャンバを出るガスの温度を測定し、それに応じて、加熱要素に対する電力を制御することによってガス温度をユーザ設定または所定の温度または温度範囲に制御する。チャンバを出るガスの温度については積極的に制御するが、チャンバ内のガスの相対湿度については積極的に制御せず、それを測定するに止め、対応する閾値を下回るまで低下したときに警報を発生させて適切な対応を取ること、たとえばガス処理部120に液体薬品または加湿溶液を再充填させることができるようにしている。
【0059】
図14は、幾つかの部品は好ましくは電気ハウジング210(図1)内に配置され、他の部品はガス処理部120(図2)のハウジング内に配置されることを示している。特にタイマ/ディバイダ145およびそれに関連する抵抗R4,R5は、回路パッケージの一または複数の面に露出配置される湿度センサ138とともに、ガス処理部120のハウジング122内に配置することが好ましい。より詳しく言えばタイマ/ディバイダ145は湿度センサ138と同じ場所に設けられる。この形態は漂遊配線(stray wiring inductance)インダクタンスおよびキャパシタンスによるタイミング誤差を最小化する(センサはタイマ/ディバイダ145の能動回路の近くに維持される)。さらにタイマ/ディバイダ145と湿度センサ138を同じ場所に設けることによって結線の必要がなくなり、好ましくない信号放射を避けることができる。
【0060】
電圧制御部141にはAC/DCコンバータ180(図1)のDC出力、制御モジュールのアナログ部品が使用するに適したものたとえば9VのDC出力が入力される。電圧制御部141は、制御モジュールのデジタル部品が使用するためにこの電圧を制御してより低い電圧たとえば5VのDCを発生させる。電圧制御部141の出力に設けられるコンデンサC1は当業界に周知のようにあらゆるAC成分を除去する。あるいは適当なDC電圧が符号149で示されるバッテリまたは光電源から供給される。
【0061】
マイクロコントローラ142はシステム処理を制御する"PIC16C84"ICマイクロコントローラであってよい。マイクロコントローラ142のピン15,16に一次クロック信号を供給するためにセラミック共振器146(4MHZ)が設けられる。マイクロコントローラ142はこの一次クロック信号を用いて後述する信号処理のためのクロック信号を発生させる。
【0062】
演算増幅器モジュール144は(電線176により)ガス処理部のハウジング内に設けられた温度センサ136(サーミスタ)に接続される。演算増幅器モジュール144はたとえば演算増幅器AおよびBとして後に参照される2つの演算増幅器を含む"LTC1013"(商品名)デュアルタイプのローインプット・オフセット電圧を有する演算増幅器ICである。演算増幅器モジュール144の演算増幅器Aの正相入力端子はピン3であり、ピン2は逆相入力端子である。演算増幅器Aの出力端子がピン1である。演算増幅器モジュール144の演算増幅器Aは抵抗R1,R2により形成される電圧ディバイダの出力電圧を緩衝するために用いられる。図14にVxで示される緩衝出力電圧は演算増幅器モジュール144の演算増幅器Bに印加される。演算増幅器Bは非インバートタイプのオフセット電圧を有する演算増幅器であって利得が21.5であり、抵抗R3により調整された温度センサ136の出力すなわち図で電圧Vyとして示される出力が入力される。演算増幅器Bの出力電圧はピン7で得られ、図14でVoで示されている。出力電圧Voは21.5Vy〜20.5Vxに等しく、これはガス処理部のハウジング内のガス温度に反比例する。出力電圧Voは0〜5VのDC電圧の範囲であり、チャンバ内のガス温度に依存する。
【0063】
A/Dコンバータ143は"ADC0831"(商品名)IC・ACコンバータであり、演算増幅器モジュール144の出力Voをピン2で入力する。A/Dコンバータ143は出力電圧Voを表す多数ビットたとえば8ビットのデジタル言語を発生し、これを出力として、マイクロコントローラ142のI/Oピン8と接続されるピン6に与える。マイクロコントローラ142は、A/Dコンバータ143のチップ選択ピン1と接続されるI/Oピン10に制御信号を発生させることによってデジタル言語を出力するようA/Dコンバータ143に命令する。さらにマイクロコントローラ142は、A/Dコンバータ143のクロック入力ピン7に接続されるピン9にパルスシーケンスを供給することによって、A/Dコンバータ143がデジタル言語を出力する速度を制御する。抵抗R1,R2,R3の不平衡ブリッジの値は約20℃〜約45℃のガス温度に亘って0〜5VのDC出力を発生させるように選択される。A/Dコンバータ143のためのブリッジおよび基準値は同じ5VのDC電源によって与えられるので、いかなる基準電圧変動による誤差も除去される。
【0064】
タイマ/ディバイダ145はたとえば"MC14541"(商品名)高精度タイマ/ディバイダICである。湿度センサ138が図示のようにピン2および抵抗R4,R5に接続される。マイクロコントローラ142から出力されてタイマ/ディバイダ145のピン6に接続されるピン12に得られるイネーブル信号に応答して、タイマ/ディバイダ145は、抵抗R4の値、湿度センサ138のキャパシタンス(ガス処理ハウジング内のガスの相対湿度によって変化する)および所定のディバイダ定数によって決定される速度で発振する出力信号を発生させる。ディバイダ定数はたとえば256である。より具体的に言えば、タイマ/ディバイダ145の出力信号は約1/(256*2.3*R4t*Ct)HZの周波数で0V(低位相)と5V(高位相)の間で発振する正弦波であり、ここにR4tはたとえば56kΩであり、Ctはチャンバ内のガスの相対湿度によって変動する相対湿度センサ138のある時間(t)におけるキャパシタンスである。たとえば上述のフィリップス・エレクトニクス社が製造する湿度センサは、43%の相対湿度におけるCtが122pF(±15%)であって1%相対湿度ごとに感度が0.4±0.5pFであるときに10〜90%の相対湿度を測定可能である。タイマ/ディバイダ145の出力信号はマイクロコントローラ142のI/Oピン13と接続されるピン8に現れる。すなわちタイマ/ディバイダ145は主として湿度センサと接続される発振回路であり、湿度センサのキャパシタンスに応じた周波数の出力信号を発する。可変キャパシタンスに応じた周波数信号を出力可能なあらゆるタイプの発振回路がタイマ/ディバイダ145として好適に用いられる。
【0065】
マイクロコントローラ142は、タイマ/ディバイダ145の出力信号の特性を計時および計測することによって、ガス処理ハウジング内のガス相対湿度の測定を演算する。より具体的に言えば、タイマ/ディバイダ145の出力信号の位相の一つ、たとえば凡そ1/2*(256*2.3*R4t*Ct)である高位相の時間経過を測定する。既述のようにタイマ/ディバイダの発振速度は湿度センサ138のキャパシタンスに依存するので、この時間経過はガス処理部のチャンバ内のガスの相対湿度を示している。たとえば10〜50%および/または50〜90%のガス相対湿度変化に対してタイマ/ディバイダの出力信号の高位相の時間経過に13%の変化が現れる。マイクロコントローラ142はこのようにしてチャンバを出るガスの相対湿度を測定し、それが所定のまたはユーザ設定による相対湿度を下回るまで低下したとき(タイマ/ディバイダ145の発振速度における対応する所定の変化によって示される)、マイクロコントローラ142は再充填信号と呼ばれる信号をピン17に発生させ、これによってトランジスタQ3を駆動してブザー147のような聴取可能な警報装置を作動させる。ブザー147が発する聴取可能な警報音は、ガス処理部内のガスの相対湿度が所定のまたはユーザ設定による閾値を下回るまで低下したこと、および、ガス処理部に液体薬品および/または加湿溶液を再充填する必要があることを示す。相対湿度の閾値はガス処理部を出るガスの所望の相対湿度範囲のための最小レベルに対応しており、それはたとえば40%とすることができる。相対湿度の閾値はマイクロコントローラ142において調整可能または設定可能なパラメータである。任意的に、マイクロコントローラ142は他の警報信号をピン7の出力に発生させて、LED148Aを点灯させ、ガス処理部内で相対湿度閾値を下回る湿度低下が生じたこと、および、液体薬品および/または加湿溶液をガス処理部120に再充填する必要が生じたことの視覚表示を与えるようにしてもよい。さらに、マイクロコントローラ142は、マイクロコントローラ142内でコード障害が生じ、またはガス処理部内のガスの相対湿度が臨界的な相対湿度閾値(前述の相対湿度閾値よりも低い、たとえば10%)を下回ったときに、ピン6に故障または警報信号を発してLED148B(たとえばLED148Aとは異なる色に点灯するもの)を駆動する。いずれの場合も加熱要素134に対する電力供給は警報信号に応答して停止する。
【0066】
マイクロコントローラ142はまた加熱要素134を制御してガス処理部内のガス温度を調整する。したがってマイクロコントローラ142はA/Dコンバータ143から供給されるデジタル言語を処理してガス処理ハウジング内のガス温度を決定する。応答して、マイクロコントローラ142はトランジスタQ1を駆動する熱制御信号を出力ピン11に発生させ、これによってMOSFETトランジスタQ2を駆動し、加熱要素134に電流を供給する。ガス処理部内のガス温度がマイクロコントローラ142によって制御されるので、動物体内への搬送のためにガス処理部を出るときのガスは実質的に所定のまたはユーザ設定による温度を有しており、または所定のまたはユーザ設定による温度範囲内にある。腹腔鏡手術の目的ではガスがルアーロック168を出るときの温度範囲は約35〜40℃、好ましくは37℃に制御される。動物に搬送されるガスをユーザが所望の温度または温度範囲に調整することを許容するために、制御モジュール140は加減抵抗器またはダイアル型操作手段を有することができる。上述のように、制御モジュール140の回路部を測定することによってガス処理部内の相対湿度が決定される臨界的閾値を下回るまで低下したと判定されたときは、制御回路部はこれに応答して加熱要素134に電力を供給し、過度に乾燥した暖かいガスが搬送されることを防止する。
【0067】
ガス相対湿度測定のための回路は当業界に周知の他の実施形態で構成してもよい。さらに、制御モジュール140は単一のマイクロコントローラ142でチャンバを出るガスの温度および相対湿度を表示する信号を監視するとともに加熱要素を制御してガス温度を制御するものとして既述したが、2またはそれ以上のマイクロコントローラを用いてそれぞれの機能を与えてもよいことを理解すべきである。また、マイクロコントローラ142の機能を他の回路、たとえば特定用途に向けたIC(ASIC)、デジタル論理回路、マイクロプロセッサまたはデジタル信号処理回路等で達成するようにしてもよい。
【0068】
図15はガスの相対湿度を測定するための別の実施例を示し、この実施例では湿度感知コンデンサ138に代えて湿度感知抵抗が用いられている。抵抗による湿度センサを用いた湿度検知機構は図4に示されるタイマ/ディバイダ145を必要としない。湿度感知抵抗900はガス処理ハウジングの内側の適所に配置されて、ガス処理部120を通るガス流の相対湿度を検知する。好適な湿度感知抵抗はオーミックによるモデル"UPS600"(商品名)であり、これは45%相対湿度時の抵抗値が約30.7kΩである。抵抗R10が電圧ディバイダ形態で湿度感知抵抗900に接続される。マイクロコントローラ142の3つのピンは抵抗R10によって形成された電圧ディバイダと湿度感知抵抗900とに接続される。
【0069】
マイクロコントローラ142のピン910は抵抗R10の一つの端子に接続され、ピン912は湿度感知抵抗900の一つの端子に接続され、ピン914は抵抗R10と湿度感知抵抗900の間の端子に接続される。湿度感知抵抗900は交流励磁を必要とするタイプであってもよい。これによりマイクロコントローラ142は、5Vパルスのような交流パルスをピン910,912に与えることによって、ピン910が一定の間高位相(すなわち5V)となり且つピン912が低位相となり、その後ピン912が一定の間高位相となり且つピン910が低位相となるよう、湿度感知抵抗900を励起する。その結果湿度感知抵抗900に対する平均例示電圧はゼロである。ピン910が高位相にある間にマイクロコントローラ142は、タップ電圧ピン914が論理値0であるか1であるかによってガス湿度を測定する。それが論理値0(低電圧)であるときは、湿度感知抵抗900の抵抗が低く、ガスの相対湿度が依然として高いことを示している。それが論理値1(高電圧)であるときは、湿度感知抵抗900の抵抗が低く、ガスの相対湿度が低いことを示している。抵抗R10の値は、所望の湿度閾値たとえば45%の相対湿度のときにピン914において低電圧から高電圧への位相変化が生ずるように選択される。たとえば抵抗R10は30kΩ抵抗器である。湿度感知抵抗を用いた実施例では、好適なマイクロコントローラは図14に関連して既述したマイクロコントローラモデルではなく"PIC 16C558"(商品名)である。この検知機構は交流例示を許容する相対湿度センサが用いられた場合にはより単純化することができる。この場合マイクロコントローラ142の一つのピンだけを湿度検知に関連付ける必要がある。
【0070】
抵抗湿度センサはコンデンサ湿度センサに対して幾つかの有利性を持っている。上に参照した特定のタイプの抵抗湿度センサは、ユーザがガス処理部120を誤って過充填してしまった場合であってもガス処理部120における浸水に耐えられることが分かっている。さらに、抵抗センサを用いた検知機構は、装置の使用環境によっては好ましくない比較的高い周波数の正弦波を必要としない。最後に、抵抗センサはある種の適用において相対湿度検知により高い精度を与える。
【0071】
図14に示される回路に対する他の変形または改良が可能である。用いられるマイクロコントローラのタイプはたとえば"PIC16C715"(商品名)のようにA/Dコンバータ143の機能が組み込まれたものであってもよい。この"PIC16C715"マイクロコントローラにはマルチチャンネルのA/Dコンバータが組み込まれている。加えて、このタイプの多機能マイクロコントローラはLCDやLED等のディスプレイを加えることを許容する。マイクロコントローラはガス温度や相対湿度等のユーザに表示すべき情報を周期的に送出することができる。加えて、マイクロコントローラは、図14に示されるようなトランジスタを介して可聴警告装置を間接的に駆動することに代えて、これを直接的に駆動させることができる。これらは、制御モジュール140においてユーザが選択したマイクロコントローラのタイプに依存して可能となる変形例である。
【0072】
図1および図2を参照して装置100のセットアップおよび動作について説明する。AC/DCコンバータ180を壁面のコンセントやパワーストリップ等の110VのAC電源にプラグ接続する。制御モジュール140をAC/DCコンバータ180と接続する。あるいは装置100をバッテリまたは光電源によって駆動してもよい。次いでチューブセグメント160をルアーロック166によりガス制御部10の出力に取り付けることによって、チューブのセットを設置する。装置100の商業的流通のため、チューブセグメント160,162,164はあらかじめフィルタ110およびガス処理部120に取り付けておくことができる。ケーブル170をコネクタ172で制御モジュール140の電気ハウジング210に設置する。
【0073】
注射器200により一定量の液体薬品および/または加湿溶液をガス処理部120に充填する。注射器200を充填ポート190に挿入すると注射器200の針またはカニューレがリシール可能膜194(図2)を貫通し、液体薬品および/または加湿溶液がガス処理部120に注入され、吸着層に吸収される。次いで注射器200を充填ポート190から引き抜くと充填ポート190は自然にシールされる。チューブセグメント164の自由端をルアーロック168その他の適当なコネクタでガス搬送装置に取り付ける。あるいはガス処理部120にはあらかじめ液体薬品および/または加湿溶液が充填されていてもよく、この場合には処理前の充填が不要となる。
【0074】
図5または図6の実施例が用いられるときは、次いでバッグ220,230に(あらかじめ充填されていない場合には)一または複数の薬品の一定量を充填する。同様に、図7または図8の実施例が用いられるときは、チューブ部材300またはチューブ部材400に(あらかじめ充填されていない場合には)一または複数の薬品の一定量を充填する。図9の実施例が用いられるときは、インクジェットプリントヘッドカートリッジ500のタンクに(あらかじめ充填されていない場合には)一または複数の薬品の一定量を充填する。プリントヘッド520のノズル522をハウジング122の開口と整列配置する。最後に、図12または図13の実施例が用いられるときは、図12および図13に関して既述したようにして用いるために容器700を準備する。
【0075】
ガス制御部10は起動直後にガス供給シリンダからのガス供給を受け、オペレータによりいずれも調整可能であるところのガスの圧力および流速を制御する。圧力および容積流速はガス制御部10の制御手段(図示せず)を調整することにより制御される。かくしてガスがチューブセグメント160から任意に設けられるフィルタ110に入ってここで濾過され、次いでチューブセグメント162からガス処理部120に入る。ガス処理部120においてガスは、任意に設けられる電気的加熱要素134および任意に設けられる加湿溶液保持層130〜132と接触する。これらは図2に示されるようにガスの流路内に配置される。
【0076】
ガス処理部について図2〜図9、図12または図13の実施例のいずれが用いるにしても、一または複数の薬品の一定量でガス流が処理されて該一または複数の薬品が動物への投与のためにガス処理部から搬出される。ある適用および温度範囲要求のために、処理ガスを搬送すべき場所の直近にガス処理部120を配置することが望まれる場合がある。
【0077】
ガスの加熱および加湿がさらに望まれてそれらのための適切な部品がガス処理部120およびチャンバ128に用いられる場合、加熱要素134および層130〜132の液体含量の制御によってガスが同時に加熱および加湿されて、チャンバ128を出るガスの温度があらかじめ選択された生理学的温度範囲(あらゆる所望の温度範囲を設定してもよいが好ましくは35〜40℃)に、またその相対湿度があらかじめ選択された範囲(たとえば80〜95%の相対湿度範囲において好ましくは40%以上の相対湿度)となるように各々適切な生理学的範囲となる。ユーザが処理開始前にガス処理部120に液体薬品および/または加湿溶液を充填し忘れたか、あるいは液体(乾燥状態)の予備充填なしに装置が販売されていたために、未充填のガス処理部120を有する装置が操作される場合は、ガス処理部120のチャンバ内のガスの相対湿度が所定の閾値を下回っていると検知され、警報装置が作動して、ウエットタイプの処理が望まれるのであればガス処理部120を充填しなければならないことをユーザに知らせる。装置は自動的に警報を発し、ガス処理部120に液体薬品および/または加湿溶液を充填しなければならないことの必要性をユーザに知らせ、加湿されないガスが動物にさらに搬送されてしまうことを回避する。
【0078】
図5をさらに参照して、制御モジュール140はチャンバを出るガスの相対湿度を測定し、チャンバ128内のガス温度を制御する。より詳しく言えば、マイクロコントローラ142は、チャンバ内のガス相対湿度が所定の相対湿度閾値を下回るまで低下したときに、ガス処理部120内の液体供給が再充填を要求していることを示す再充填信号を発する。可聴警報音がブザー147から発せられ、および/または可視警報がLED148Aから発せられて、ガス処理部120が再充填を要求していることを係員やユーザに報知する。好ましくは、ガス処理部120に液体充填された結果チャンバ内の湿度が所定の相対湿度閾値を上回るレベルに回復するまで、マイクロコントローラ142は警報を継続する。さらに、ガス処理部120のガスの相対湿度レベルが、その時点で加熱要素134に対する電気供給を停止させる臨界的相対的湿度閾値を下回るまで低下したときには、マイクロコントローラ142はたとえばLED148Bを駆動することによって第2の警報を発する。加えて、マイクロコントローラ142は加熱要素134に供給する電力を制御することによってガス温度を制御する。
【0079】
ある場合にはガス流の湿度制御は加熱制御よりも重要である。このような適用のために、装置は、ガス流を一または複数の薬品で処理し(図7〜図13の実施例による)ガス流を加湿するために必要な部品だけを有するものとして構成することができる。さらに、ある種の適用のためにはガス流の湿度を測定することもまた任意選択事項である。たとえばガス流を乾燥薬品で処理する場合は加熱または加湿を通常は要しない。
【0080】
この発明の方法および装置は、一または複数の薬品でガスを処理することが要求され、ガスの加湿および加熱を選択的に必要とするような各種の処理を伴うあらゆる状況で用いることができる。処理のために要求されるガスの無菌性に応じて濾過を選択的に採用することができる。内視鏡検査のための好適なガスは二酸化炭素と酸化窒素である。100%の単独ガスであることは必ずしも必要ではなく、これらの混合ガスも使用可能である。処理は好ましくは腹腔鏡検査、結腸内視鏡検査、胃鏡検査、気管支鏡検査、胸鏡検査等の内視鏡検査である。しかしながら、加熱し加湿した酸素または他のあらゆる麻酔ガスまたは呼吸用の混合ガス等を与えて麻酔または呼吸療法を行うために本発明を利用してもよい。特に装置のコンパクトなサイズは本発明に携帯性を与え、したがって携帯性が要求される用途に好適である。当業界に公知の処理法によっては、動物に対する直接的な接触を与えるガス搬送装置が選択されなければならない。装置によって調整されるガスは圧力制御、容量制御またはその両方で制御され得る。
【0081】
この出願を通じて様々な特許公報を参照した。この発明が属する技術分野の技術水準をより十分に既述する目的で、それら公報のすべての開示が参考としてこの出願に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の概略図である。
【図2】本発明による装置のガス処理部を示す断面図である。
【図3】複数の異なるチャンバを備えた本発明の一実施例によるガス処理ハウジングの一部を示す斜視図である。
【図4】図3の実施例によるガス処理ハウジングの端部を示す図である。
【図5】ハウジングの内部に一またはそれ以上のバッグ部材を備えた本発明の他の実施例によるガス処理ハウジングの内部を示す図である。
【図6】ハウジングの外部に一またはそれ以上のバッグ部材を備えた本発明のさらに別の実施例によるガス処理ハウジングの内部を示す図である。
【図7】ハウジングの内部にチューブ部材を備えると共にその末端部に限定的開口を備えた本発明のさらに別の実施例によるガス処理ハウジングの内部を示す図である。
【図8】ハウジングの内部にチューブ部材を備えると共にその長手部に複数の開口を備えた本発明のさらに別の実施例によるガス処理ハウジングの内部を示す図である。
【図9】一またはそれ以上の薬品をガス処理ハウジング内に制御的に供給するためのインクジェットプリントヘッドを備えた本発明のさらに別の実施例を示す概略図である。
【図10】ガス処理部内に用いられる加熱要素の概略図である。
【図11】ガス処理チャンバの断面図であってチャンバのフルート状のガス入口および出口を示す図である。
【図12】ガス処理チャンバの内部図であって固相薬品の一定量をチャンバ内に供給するための容器を示す図である。
【図13】図12に似たガス処理チャンバであるが容器がチャンバの外側に配置されたものを示す図である。
【図14】ガス温度制御およびガス湿度調整のための回路図である。
【図15】他の実施例によるガス湿度調整回路を示す図である。
Claims (9)
- ガスを少なくとも一の薬品で処理するための装置であって、ガス源に接続されて該ガス源からガス流を受け入れる入口ポートと該ガス流を排出する出口ポートとを備えるチャンバを規定するハウジングと、チャンバ内において入口ポートから出口ポートへと向かう前記ガス流の流れ方向に沿って薬品をチャンバ内に導入するためにチャンバの入口ポート側に設けられる充填ポートとを有し、該充填ポートから導入された薬品の少なくとも一部がチャンバ内において入口ポートから出口ポートへと向かう前記ガス流に捕捉されて該ガス流に帯同して出口ポートから排出されることを特徴とするガス処理装置。
- 所定量の薬品を保持するための少なくとも一層の吸収剤が前記チャンバ内において前記ガス流の流れ方向に実質的に直交するように配置されることを特徴とする請求項1記載の装置。
- チャンバ内のガス流の流路内に湿度検知手段が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の装置。
- チャンバ内のガス温度を検知する温度検知手段が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の装置。
- 所定量の薬品を収容するための容器を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の装置。
- 前記容器は薬品をチャンバ内に注入するための開口を有することを特徴とする請求項5記載の装置。
- 前記容器には所定量の薬品があらかじめ充填されていることを特徴とする請求項5または6記載の装置。
- 前記容器は所定量の薬品を受け入れるためのポートを有することを特徴とする請求項5または6記載の装置。
- 前記チャンバはガス流が通過する複数の独立したチャンバからなり、各チャンバはガス流と混合されるべき異なる薬品を所定量収容するためのポートを有することを特徴とする請求項1記載の装置。
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