JP5048548B2 - Inverter type engine power generator - Google Patents
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Description
本発明は、インバータ式エンジン発電装置の技術に関する。
より詳細には、前記インバータ式エンジン発電装置が備えるエンジンの回転数を制御する技術に関する。
The present invention relates to an inverter type engine power generator.
More specifically, the present invention relates to a technique for controlling the engine speed provided in the inverter type engine power generator.
従来、インバータ式エンジン発電装置に関する技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。インバータ式エンジン発電装置は、エンジン、発電機及びインバータ等を有する。前記インバータ式エンジン発電装置において、前記エンジンの動力により前記発電機が駆動される。前記発電機が駆動することにより電流が発電される。前記インバータは、前記発電機により発電された電力を整流した後に所定の周波数の交流電流に変換する。前記インバータ式エンジン発電装置は、上述の如くして得られた交流電流を出力する。 Conventionally, a technique related to an inverter type engine power generator has been publicly known (for example, see Patent Document 1). The inverter type engine power generator includes an engine, a generator, an inverter, and the like. In the inverter type engine power generator, the generator is driven by the power of the engine. When the generator is driven, a current is generated. The inverter rectifies the electric power generated by the generator and converts it into an alternating current having a predetermined frequency. The inverter type engine power generator outputs the alternating current obtained as described above.
エンジンには、機械式調速機構(ガバナ)を有するものがある。当該機械式調速機構が有する設定回転数変更手段を回動操作することにより、当該設定回転数変更手段と連動連結された燃料噴射ポンプのコントロールラック位置を調整して、エンジン回転数を設定することができる。 Some engines have a mechanical speed governor (governor). The engine speed is set by adjusting the control rack position of the fuel injection pump linked to the set speed change means by rotating the set speed change means of the mechanical speed control mechanism. be able to.
また、インバータ式エンジン発電装置には、インバータの出力電流に基づいて、前記設定回転数変更手段の動作を制御するものがある。このように構成することにより、インバータ式エンジン発電装置に対する負荷が変動した際に、実際のエンジン回転数(以下、単に「実エンジン回転数」と記す)を、当該負荷に適切な目標エンジン回転数となるように制御することができる。これによって、騒音や排気ガス量の低減を図ることが可能となる。
しかし、上記の如く、前記インバータの出力電流に基づいて、前記エンジン回転数を制御するよう構成したインバータ式エンジン発電装置においても、前記エンジン回転数を正確に制御することは困難であった。すなわち、上記の構成においては、前記インバータの出力電流にのみ基づいて前記エンジン回転数を制御する。このため、当該制御において、実エンジン回転数は考慮されず、目標エンジン回転数と実エンジン回転数とに誤差が発生する場合があった。 However, as described above, it is difficult to accurately control the engine speed even in the inverter type engine power generator configured to control the engine speed based on the output current of the inverter. That is, in the above configuration, the engine speed is controlled based only on the output current of the inverter. For this reason, in this control, the actual engine speed is not taken into account, and an error may occur between the target engine speed and the actual engine speed.
そこで、本発明が解決しようとする課題は、実エンジン回転数に基づいて、エンジン回転数を正確に制御することが可能なインバータ式エンジン発電装置を提供することである。 Therefore, the problem to be solved by the present invention is to provide an inverter type engine power generator capable of accurately controlling the engine speed based on the actual engine speed.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
請求項1においては、機械式調速機構(11)と燃料噴射ポンプを有するエンジン(10)と、前記機械式調速機構(11)を駆動させることで前記エンジン(10)の回転数を変更するアクチュエータ(40)と、前記エンジン(10)により駆動される発電機(20)と、前記発電機(20)の出力を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ(30)と、前記インバータ(30)の出力電流を検出するインバータ出力検出手段(41)と、前記エンジン(10)の回転数を検出するエンジン回転数検出手段(42)と、前記エンジン(10)の回転数検出値に基づいて前記アクチュエータ(40)を作動させる制御装置(50)とを具備したインバータ式エンジン発電装置(1)において、前記機械式調速機構(11)は、ガバナーレバーに連動連結された設定回転数変更手段であるレギュレータレバーを具備し、前記エンジン(10)の回転数を設定するとともに、該エンジン(10)に対する負荷の変動によるエンジン(10)の回転数の変化を抑制し、前記設定回転数変更手段であるレギュレータレバーが回動操作されることにより、前記ガバナレバーを介して、前記燃料噴射ポンプのコントロールラック位置を調節し、前記エンジン(10)の回転数を調節し、前記アクチュエータ(40)は、前記機械式調速機構(11)が具備するレギュレータレバーに連動連結して作動させ、該アクチュエータ(40)が前記レギュレータレバーを回動操作することにより、前記エンジン(10)の回転数を調節し、前記制御装置(50)は、前記インバータ出力検出手段(41)により検出された出力電流から負荷率[L(n)]を算出し、該算出した負荷率[L(n)]に対応する目標エンジン回転数(Nta(n))を算出し、前記エンジン回転数検出手段(42)により検出されたエンジン回転数(N)に基づいて前記目標エンジン回転数(Nta(n))を補正し、前記補正後の目標エンジン回転数(Nta(n))に対応する作動量だけ、前記アクチュエータ(40)を作動させるものである。
In
請求項2においては、機械式調速機構(11)と燃料噴射ポンプを有するエンジン(10)と、前記機械式調速機構(11)を駆動させることで前記エンジン(10)の回転数を変更するアクチュエータ(40)と、前記エンジン(10)により駆動される発電機(20)と、前記発電機(20)の出力を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ(30)と、前記インバータ(30)の出力電流を検出するインバータ出力検出手段(41)と、前記エンジン(10)の回転数を検出するエンジン回転数検出手段(42)と、前記エンジン(10)の回転数検出値に基づいて前記アクチュエータ(40)を作動させる制御装置(50)とを具備したインバータ式エンジン発電装置(1)において、前記制御装置(50)による制御は、選択された制御モードに基づく制御を開始し、エンジン回転数(N)が無負荷エンジン回転数(Nmin)となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させ、前記制御装置(50)の記憶部(51)にはアクチュエータ(40)の作動量と、当該作動量だけアクチュエータ(40)を作動させた場合のエンジン回転数(N)との相関関係が予め記憶されており、前記記憶部(51)に記憶されている無負荷状態における無負荷出力電流(Imin)と、前記インバータ(30)の出力電流(I)とを比較し、該出力電流(I)に基づいてインバータ式エンジン発電装置(1)に負荷がかかっているか否かを判定し、前記インバータ(30)の出力電流(I)が無負荷出力電流(Imin)を超える値であれば、インバータ式エンジン発電装置(1)に負荷がかかっていると判定し、過出力保護処理の制御と、次の回転数処理の制御に移行し、前記インバータ(30)の出力電流(I)が変動した場合、負荷遮断処理の制御と、急負荷処理の制御に移行するものである。
In
請求項3においては、請求項2記載のインバータ式エンジン発電装置において、前記制御装置(50)における過出力保護処理の制御は、前記インバータ(30)の出力電流(I)が予め記憶部(51)に記憶される設定値である許容出力電流(Ith)以上であるか否かを判定し、前記インバータ(30)の出力電流(I)が許容出力電流(Ith)以上である場合、前記アクチュエータ(40)を作動させ、前記エンジン(10)への燃料の供給を遮断してエンジン(10)を停止するものである。 According to a third aspect of the present invention, in the inverter type engine power generator according to the second aspect of the present invention, the output current (I) of the inverter (30) is stored in advance in the storage unit (51). In the case where the output current (I) of the inverter (30) is greater than or equal to the allowable output current (Ith), the actuator is (40) is operated, the supply of fuel to the engine (10) is cut off, and the engine (10) is stopped.
請求項4においては、請求項2記載のインバータ式エンジン発電装置において、前記制御装置(50)における回転数処理の制御は、前記インバータ出力検出手段(41)により検出される出力電流(I)及び記憶部(51)に予め記憶されるインバータ(30)の定格時の出力電流に基づいて負荷率[L(n)]を算出し、変動前の負荷率[L(n)]を算出した後、変動後の負荷率[L(n)]に対応する目標エンジン回転数(Nta(n))を算出し、エンジン回転数(N)が目標エンジン回転数[Nta(n)]となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させることよって、インバータ式エンジン発電装置(1)にかかる負荷の変動に応じてエンジン回転数(N)を適切な値に制御し、前記インバータ(30)の出力電流(I)に基づいて制御を行うことで、エンジン(10)に負荷がかかる前にエンジン回転数(N)の制御を行うものである。
According to
請求項5においては、請求項2記載のインバータ式エンジン発電装置において、前記制御装置(50)における負荷遮断処理の制御は、変動前の負荷率[L(n)]が予め定められた上基準値以上であるか否か判定し、変動前の負荷率[L(n)]が上基準値以上である場合、急負荷処理に移行し、変動前の負荷率[L(n)]が上基準値以上でない場合、変動後の負荷率[L(n+1)]が予め定められた下基準値以下であるか否か判定し、変動後の負荷率[L(n+1)]が下基準値以下でない場合、急負荷処理の制御に移行し、変動後の負荷率[L(n+1)]が下基準値以下である場合、変動後の負荷率L(n)から変動後の負荷率[L(n+1)]に変動するまでの時間(t)が所定時間以下であるか否か判定し、前記時間(t)が所定時間以下でない場合、急負荷処理の制御に移行し、前記時間(t)が所定時間以下である場合、変動後の負荷率[L(n+1)]に対応する設定エンジン回転数(Nes)を算出し、エンジン回転数(N)が設定エンジン回転数(Nes)となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させるものである。
According to claim 5, in the inverter type engine power generator according to
請求項6においては、請求項2記載のインバータ式エンジン発電装置において、前記制御装置(50)における急負荷制御は、変動後の負荷率[L(n+1)]が予め設定された急負荷設定値以上であるか否か判定し、変動後の負荷率[L(n+1)]が急負荷設定値以上である場合、エンジン回転数(N)が定格エンジン回転数(Nmax)となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させることよって、エンジン(10)に大きな負荷がかかる前に、エンジン回転数(N)を増加させ、変動後の負荷率[L(n+1)]が急負荷設定値以上でない場合、変動後の負荷率[L(n+1)]に対応する目標エンジン回転数[Nta(n+1)]を算出し、エンジン回転数(N)が目標エンジン回転数「Nta(n+1)]となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させるものである。
In claim 6, in the inverter type engine power generator according to
請求項7においては、機械式調速機構(11)と燃料噴射ポンプを有するエンジン(10)と、前記機械式調速機構(11)を駆動させることで前記エンジン(10)の回転数を変更するアクチュエータ(40)と、前記エンジン(10)により駆動される発電機(20)と、前記発電機(20)の出力を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ(30)と、前記インバータ(30)の出力電流を検出するインバータ出力検出手段(41)と、前記エンジン(10)の回転数を検出するエンジン回転数検出手段(42)と、前記エンジン(10)の回転数検出値に基づいて前記アクチュエータ(40)を作動させる制御装置(50)とを具備したインバータ式エンジン発電装置(1)において、インバータ式エンジン発電装置(1)のキースイッチ(46)が投入され、セルモータ(47)の駆動を開始した後に、前記エンジン回転数検出手段(42)により検出される実エンジン回転数(Nre)が予め定められた始動時設定値以上であるか否か判定し、実エンジン回転数(Nre)が始動時設定値以上である場合、前記セルモータ(47)によるエンジン(10)の始動動作を終了してエンジン(10)を保護するエンジン保護モードに基づく制御を開始し、エンジン回転数検出手段(42)により検出される実エンジン回転数(Nre)が予め定められた高速回転設定値以上であるか否か判定し、実エンジン回転数(Nre)が高速回転設定値以上である場合、目標エンジン回転数(Nta)と実エンジン回転数(Nre)との差を算出し、前記差を目標エンジン回転数(Nta)に加えた値を補正後の目標エンジン回転数(Nta(n+1))とし、補正後の目標エンジン回転数(Nta(n+1)となるように、前記アクチュエータ(40)を作動させ、該アクチュエータ(40)を作動させた後、前記補正後の目標エンジン回転数(Nta)と実エンジン回転数(Nre)との差を算出し、当該誤差が誤差設定値以上であるか否か判定し、前記誤差が誤差設定値以上である場合、目標エンジン回転数(Nta)の補正を再度行うものである。 In claim 7, the engine (10) having a mechanical speed control mechanism (11) and a fuel injection pump, and the rotational speed of the engine (10) are changed by driving the mechanical speed control mechanism (11). Actuator (40), a generator (20) driven by the engine (10), an inverter (30) for converting the output of the generator (20) into an alternating current of a predetermined frequency, and the inverter ( 30) an inverter output detecting means (41) for detecting the output current, an engine speed detecting means (42) for detecting the rotational speed of the engine (10), and a rotational speed detection value of the engine (10). In an inverter type engine power generator (1) comprising a control device (50) for operating the actuator (40), the inverter type engine power generator (1) -After the switch (46) is turned on and the driving of the cell motor (47) is started, the actual engine speed (Nre) detected by the engine speed detecting means (42) is greater than or equal to a predetermined starting value. If the actual engine speed (Nre) is greater than or equal to the set value at the start, the engine protection that protects the engine (10) by terminating the start operation of the engine (10) by the cell motor (47) Control based on the mode is started, it is determined whether or not the actual engine speed (Nre) detected by the engine speed detecting means (42) is equal to or higher than a predetermined high-speed rotation set value, and the actual engine speed ( When Nre) is equal to or higher than the high speed rotation set value, the difference between the target engine speed (Nta) and the actual engine speed (Nre) is calculated, and the difference is calculated as the target engine speed. The value added to (Nta) is used as a corrected target engine speed (Nta (n + 1)), and the actuator (40) is operated so that the corrected target engine speed (Nta (n + 1)) is obtained. After operating the actuator (40), the difference between the corrected target engine speed (Nta) and the actual engine speed (Nre) is calculated, and it is determined whether or not the error is greater than or equal to an error set value. If the error is greater than or equal to the error set value, is re Dogyo Umono corrects the target engine speed (Nta).
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1によれば、従来のインバータ式エンジン発電装置においては、インバータの出力電流にのみ基づいて前記エンジン回転数を制御するため、実エンジン回転数は考慮されず、目標エンジン回転数と実エンジン回転数とに誤差が発生する場合があったが、インバータの出力電流の変化をアクチュエータにより機械式調速機構に付加して、当該機械式調速機構が有する設定回転数変更手段を回動操作することにより、当該設定回転数変更手段と連動連結された燃料噴射ポンプのコントロールラック位置を調整して、エンジン回転数を設定し、実エンジン回転数に基づいて、エンジン回転数を正確に制御することが可能となる。また、インバータの出力電流に基づいて演算される目標エンジン回転数を、実エンジン回転数に基づいて補正するため、エンジン回転数を正確に制御することができる。 According to the first aspect of the present invention, in the conventional inverter type engine power generator, since the engine speed is controlled based only on the output current of the inverter, the actual engine speed is not taken into consideration, and the target engine speed and the actual engine are not considered. There was a case where an error occurred in the rotation speed, but the change in the output current of the inverter was added to the mechanical speed control mechanism by the actuator, and the setting speed change means of the mechanical speed control mechanism was turned. By adjusting the control rack position of the fuel injection pump linked to the set rotational speed changing means, the engine rotational speed is set, and the engine rotational speed is accurately controlled based on the actual engine rotational speed. It becomes possible. Moreover, since the target engine speed calculated based on the output current of the inverter is corrected based on the actual engine speed, the engine speed can be accurately controlled.
請求項2によれば、インバータの出力電流に基づいて演算される目標エンジン回転数を実エンジン回転数に基づいて補正するため、エンジン回転数を正確に制御することができる。これにより、微少な負荷変動に反応してエンジン回転数が細かく変動することを防止し、騒音フィーリングの悪化を抑制することができる。
According to
請求項3によれば、過出力保護処理の制御を行うことにより、前記インバータ及びインバータ式エンジン発電装置に接続される負荷機器に対して、過電流が流れることを防止することができる。 According to the third aspect, by controlling the overpower protection process, it is possible to prevent an overcurrent from flowing to the load device connected to the inverter and the inverter type engine power generator.
請求項4によれば、回転数処理の制御を行うことにより、前記発電装置にかかる負荷の変動に応じて、エンジン回転数を適切な値に制御し、インバータの出力電流に基づいて制御を行うことで、エンジンに負荷がかかる前に、エンジン回転数の制御を行うことが可能となる。
According to
請求項5によれば、負荷遮断処理の制御を行うことにより、エンジンにかかる負荷が急激に低下し、エンジン回転数が急激に上昇する場合に備え、設定エンジン回転数をエンジン回転数の急激な上昇を抑制できる程度に十分小さい値に定めておくことで、騒音や排気量の増加を防止することができる。 According to the fifth aspect, by controlling the load cutoff process, the set engine rotational speed is set to a rapid engine rotational speed in preparation for a case where the load applied to the engine is suddenly reduced and the engine rotational speed is suddenly increased. By setting the value small enough to suppress the increase, it is possible to prevent an increase in noise and displacement.
請求項6によれば、急負荷処理の制御を行うことにより、エンジンに大きな負荷がかかる前に、エンジン回転数を増加させ、前記負荷によるエンジン回転数の減少及びエンジンストールを防止することができる。 According to the sixth aspect, by controlling the sudden load process, it is possible to increase the engine speed before a large load is applied to the engine, and to prevent a decrease in the engine speed and engine stall due to the load. .
請求項7によれば、エンジンが始動されていない場合に、目標エンジン回転数設定用アクチュエータが作動することを防止できる。
また、セルモータが、始動したエンジンにより回される現象(オーバーラン)の発生を防止することができる。
また、前記オーバーランの発生防止のために、セーフティリレー等の専用部品を別途装備する必要がないため、部品コストの低減を図ることができる。
また、実エンジン回転数に基づいてエンジンを保護するための制御開始のタイミングを決定することができる。これによって、ダイナモ等の充電装置の電圧により前記タイミングを決定する場合に比べて、前記充電装置の個体差によるばらつきのない前記タイミングの決定ができる。
According to the seventh aspect, it is possible to prevent the target engine speed setting actuator from operating when the engine is not started.
In addition, it is possible to prevent the phenomenon that the cell motor is rotated by the started engine (overrun).
In addition, in order to prevent the occurrence of the overrun, it is not necessary to separately provide a dedicated component such as a safety relay, so that the cost of components can be reduced.
Further, the control start timing for protecting the engine can be determined based on the actual engine speed. This makes it possible to determine the timing without variation due to individual differences in the charging device, compared to the case where the timing is determined based on the voltage of a charging device such as a dynamo.
以下では、図1を用いて本発明に係るインバータ式エンジン発電装置の実施の一形態であるインバータ式エンジン発電装置(以下、単に「発電装置」と記す)1の概略構成について説明する。 Hereinafter, a schematic configuration of an inverter type engine power generation device (hereinafter simply referred to as “power generation device”) 1 which is an embodiment of the inverter type engine power generation device according to the present invention will be described with reference to FIG.
発電装置1は、所定の周波数の交流電流を発生するものである。図1に示すように、発電装置1は、主としてエンジン10、発電機20、インバータ30、アクチュエータ40、インバータ出力検出手段41、エンジン回転数検出手段42、冷却水温度検出手段43、潤滑油温度検出手段44、入力手段45、キースイッチ46、セルモータ47、制御装置50等を備える。
The
エンジン10は、発電装置1が備える他の機器を駆動するための動力を発生するものである。エンジン10は、主として機械式調速機構11、燃料噴射ポンプ(図示せず)等を備える。
The
機械式調速機構11は、エンジン10の回転数を設定するとともに、エンジン10に対する負荷の変動による前記回転数の変化を抑制するものである。エンジン10は、機械式調速機構11により、多少の負荷変動が生じた場合においても、略一定の回転数を保持することができる。機械式調速機構11は、主として設定回転数変更手段(図示せず)、ガバナレバー(図示せず)等を備える。
The mechanical speed adjusting mechanism 11 sets the rotation speed of the
前記設定回転数変更手段(例えば、レギュレータレバー等)は、前記ガバナレバー等と連動連結される。前記設定回転数変更手段が回動操作されることにより、前記ガバナレバー等を介して前記燃料噴射ポンプのコントロールラック位置が調節される。前記コントロールラックの位置が調節されることにより、エンジン10への燃料の供給量が調節される。前記燃料の供給量が調節されることにより、エンジン10の回転数が調節される。また、エンジン10への燃料の供給を遮断することにより、エンジン10が停止される。すなわち、前記設定回転数変更手段が回動操作されることにより、エンジン10の回転数が調節又は停止される。
The set rotation speed changing means (for example, a regulator lever or the like) is interlocked with the governor lever or the like. When the set rotational speed changing means is turned, the control rack position of the fuel injection pump is adjusted via the governor lever or the like. The amount of fuel supplied to the
発電機20は、エンジン10の動力により駆動され、発電するものである。インバータ30は、発電機20により発電された電流を整流した後に、所定の周波数の交流電流に変換するものである。インバータ30には、基準出力電流Ipeが設定される。基準出力電流Ipeは、インバータ30が備える素子を保護するために設定される電流値である。発電装置1に接続される負荷機器の要求により、インバータ30が基準出力電流Ipeを超える電流を出力した場合、インバータ30は当該電流の出力を停止する。これによって、インバータ30に過大な電流が流れることを防止し、前記素子の損壊を防止する。なお、基準出力電流Ipeの代わりに基準出力電圧を設定し、インバータ30の出力電圧が、前記許容出力電圧を越えないように制御することも可能である。
The
アクチュエータ40は、機械式調速機構11を作動させるものである。より詳細には、アクチュエータ40は、機械式調速機構11が備える前記設定回転数変更手段を作動させるものである。アクチュエータ40は、具体的には、ステッピングモータや油圧シリンダ等で構成される。アクチュエータ40が前記設定回転数変更手段を回動操作することにより、エンジン10の回転数が調節又は停止される。
The
なお、発電装置1は、エンジン10の回転数を調節するためのアクチュエータと、エンジン10を停止するためのアクチュエータと、を別個に備える構成とすることも可能である。
Note that the
インバータ出力検出手段41は、インバータ30の出力電流Iを検出するものである。インバータ出力検出手段41は、具体的にはカレントトランス等の電流検出器で構成される。
The inverter output detection means 41 detects the output current I of the
エンジン回転数検出手段42は、エンジン10の実際の回転数(以下、単に「実エンジン回転数」と記す)Nreを検出するものである。エンジン回転数検出手段42は、具体的には磁気ピックアップ式の回転数センサやロータリエンコーダ等で構成される。
The engine speed detection means 42 detects an actual speed (hereinafter simply referred to as “actual engine speed”) Nre of the
冷却水温度検出手段43は、エンジン10の冷却水の温度(以下、単に「冷却水温度」と記す)TWを検出するものである。 The cooling water temperature detection means 43 detects the temperature of the cooling water of the engine 10 (hereinafter simply referred to as “cooling water temperature”) TW.
潤滑油温度検出手段44は、エンジン10の潤滑油の温度(以下、単に「潤滑油温度」と記す)TOを検出するものである。 Lubricating oil temperature detecting means 44 detects the temperature of lubricating oil of engine 10 (hereinafter simply referred to as “lubricating oil temperature”) TO.
入力手段45は、後述するソフトスタート制御モード及びF/V制御モードのいずれか一方を選択するものである。入力手段45は、具体的にはスライドスイッチ、セレクタスイッチ、押しボタンスイッチ等の種々のスイッチやタッチパネル等で構成される。
The input means 45 selects one of a soft start control mode and an F / V control mode which will be described later. Specifically, the
キースイッチ46は、エンジン10の始動を指示するものである。キースイッチ46は、発電装置1の外周に設けられる操作パネル等の、オペレータが操作することが可能な位置に配置される。
The
セルモータ47は、エンジン10を始動させるものである。セルモータ47が駆動すると同時に、セルモータ47が有するピニオンと、エンジン10が有するフライホイールに設けられたリングギヤと、が噛み合う。これによって、セルモータ47により前記フライホイールが回動され、エンジン10が始動される。
The
以下では、図1及び図2を用いて、制御装置50について説明する。制御装置50は、種々のプログラムやデータ等に基づいてアクチュエータ40の動作等を制御するものである。図1に示すように、制御装置50は、主として記憶部51、演算部(図示せず)等を備える。
Below, the
記憶部51は、各種制御プログラムを格納するROM及びデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等により構成される。記憶部51は、制御装置50が制御を行うための種々のプログラムやデータ(例えば、エンジンマップ)等を格納する。
The
記憶部51は、図2に示すような、インバータの負荷率Lと、当該負荷率Lに対応する適切なエンジン10の回転数(以下、単に「エンジン回転数」と記す)Nである目標エンジン回転数Ntaとの関係を示すエンジンマップを格納する。負荷率Lとは、インバータ30の定格時の出力電流に対する、インバータ30の実際の出力電流の割合を百分率(0%〜100%)で表したものである。
As shown in FIG. 2, the
前記エンジンマップに示される負荷率Lと目標エンジン回転数Ntaとの相関関係は、予め数値計算や実験等により決定される。目標エンジン回転数Ntaは、エンジン10が発生する騒音や、排気ガス量をできる限り抑えることができるよう考慮して決定される。前記エンジンマップに基づいて、インバータ30の負荷率Lに対応する適正なエンジン回転数Nでエンジン10を運転することにより、必要以上の燃料消費や、騒音及び排気ガスの発生を抑制することができる。
The correlation between the load factor L and the target engine speed Nta shown in the engine map is determined in advance by numerical calculation, experiment, or the like. The target engine speed Nta is determined in consideration of the noise generated by the
図2に示すように、負荷率Lが0%の場合(無負荷時)に対応する目標エンジン回転数Ntaを、無負荷エンジン回転数Nminとする。また、負荷率Lが100%の場合(定格時)に対応する目標エンジン回転数Ntaを、定格エンジン回転数Nmaxとする。なお、図2に示す前記エンジンマップは例示であり、負荷率Lと目標エンジン回転数Ntaとの相関関係は、これに限るものではない。 As shown in FIG. 2, the target engine speed Nta corresponding to the case where the load factor L is 0% (no load) is set to the no-load engine speed Nmin. Further, the target engine speed Nta corresponding to the case where the load factor L is 100% (at the time of rating) is set as the rated engine speed Nmax. The engine map shown in FIG. 2 is merely an example, and the correlation between the load factor L and the target engine speed Nta is not limited to this.
前記演算部は、種々のプログラムやデータ等に基づいて演算を行うマイクロコンピュータ等により構成される。前記演算部は、記憶部51が格納する種々のプログラムやデータ等に基づいて演算を行い、アクチュエータ40の動作等を制御する。
The calculation unit is configured by a microcomputer that performs calculations based on various programs, data, and the like. The calculation unit performs calculation based on various programs and data stored in the
制御装置50は、インバータ出力検出手段41と接続され、インバータ出力検出手段41により検出されるインバータ30の出力電流Iの値を取得することができる。制御装置50は、エンジン回転数検出手段42に接続され、エンジン回転数検出手段42により検出される実エンジン回転数Nreの値を取得することができる。制御装置50は、冷却水温度検出手段43に接続され、冷却水温度検出手段43により検出されるエンジン10の冷却水温度TWの値を取得することができる。制御装置50は、潤滑油温度検出手段44に接続され、潤滑油温度検出手段44により検出されるエンジン10の潤滑油温度TOの値を取得することができる。制御装置50は、入力手段45に接続され、ソフトスタート制御モード及びF/V制御モードのうち、入力手段45により選択された制御モードを検出することができる。制御装置50は、キースイッチ46に接続され、キースイッチ46が投入(オン)状態にある場合に、その旨の信号を取得することができる。
The
制御装置50は、インバータ30に接続され、インバータ30の周波数を制御することができる。制御装置50は、アクチュエータ40に接続され、アクチュエータ40の動作を制御することができる。制御装置50は、セルモータ47に接続され、セルモータ47の動作を制御することができる。
The
制御装置50は、キースイッチ46がオン状態にある旨の信号を取得した場合、セルモータ47を駆動し、エンジン10を始動させる。
When the
以下では、図3から図9までを用いて、制御装置50による発電装置1の制御について説明する。
Below, control of the electric
制御装置50は、発電装置1が備えるキースイッチ46がオン状態になると、図3に示す制御を開始する。
When the
図3に示すように、ステップS100において、制御装置50は、ソフトスタート制御モード及びF/V制御モードのうち入力手段45により選択された制御モードに基づく制御を開始する。
As shown in FIG. 3, in step S <b> 100, the
以下では、図4を用いて、制御装置50のソフトスタート制御モードに基づく制御について具体的に説明する。前記ソフトスタート制御モードは、コンデンサ等を用いたソフトスタート用の回路を用いることで実現される。制御装置50は、時間Aにおいて負荷機器が投入されると、インバータ30の出力電流Iを、前記負荷機器の要求電流にかかわらず、前記負荷機器の定常時における要求電流Icoまで漸次または段階的に増加させる。この際の出力電流Iの増加率は、突入電流Iruの発生を防止するために適切な値となるように、実験や数値計算等に基づいて予め決定され、当該決定に基づいて制御回路が設計される。ここで、突入電流Iruとは、前記負荷機器が起動時に要求する電流である。突入電流Iruは、前記負荷機器の定常時における要求電流Icoよりも、大きな電流である。
Below, the control based on the soft start control mode of the
制御装置50が、ソフトスタート制御モードに基づく制御を行うことにより、インバータ30が突入電流Iruを出力することを防止することができる。つまりは、出力電流Iが基準出力電流Ipeを超えることを防止することができる。これによって、インバータ30は出力を停止することがないため、前記負荷機器を始動させることができる。また、突入電流Iruを許容するための大容量インバータを用いる必要がないため、部品コストを抑えることができる。
When the
図5を用いて、制御装置50のF/V制御モードに基づく制御について具体的に説明する。制御装置50は、時間Bにおいて負荷機器が投入されると、インバータ周波数Fを、所定のインバータ周波数Floから定格インバータ周波数Fcoまで段階的に増加させる。これにより、インバータ30の出力電流Iを、前記負荷機器の要求電流にかかわらず、前記負荷機器の定常時の要求電流Icoまで漸次または段階的に増加させる。これによって、インバータ30に、前記負荷機器の突入電流Iruが流れることを防止することができる。この際のインバータ周波数Fの増加率は、突入電流Iruの発生を防止するために適切な値となるように、実験や数値計算等に基づいて予め設定される。
The control based on the F / V control mode of the
制御装置50が、F/V制御モードに基づく制御を行うことにより、インバータ30が突入電流Iruを出力することを防止することができる。つまりは、出力電流Iが基準出力電流Ipeを超えることを防止することができる。これによって、インバータ30は出力を停止することがないため、前記負荷機器を始動させることができる。また、突入電流Iruを許容するための大容量インバータを用いる必要がないため、部品コストを抑えることができる。また、インバータ周波数Fの増加率を所望の値に変更するだけで、出力電流Iの増加率も変更することができ、種々の負荷機器に対応した制御を容易に行うことができる。
When the
また、オペレータによって入力手段45が操作されることにより、ソフトスタート制御モード及びF/V制御モードのいずれか一方を任意に選択することができる。これによって、発電装置1の運転状況や、発電装置1に接続される負荷機器の変更に合わせて、制御方法を任意に選択することができる。
Further, when the input means 45 is operated by the operator, either the soft start control mode or the F / V control mode can be arbitrarily selected. As a result, the control method can be arbitrarily selected according to the operation status of the
なお、本実施形態において、制御装置50は、ステップS100において入力手段45により選択された制御モードに基づく制御を開始するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、記憶部51に予め記憶される設定や、ディップスイッチ等による設定等に基づいて、ソフトスタート制御モード及びF/V制御モードのいずれか一方を選択する構成とすることも可能である。前記設定は、発電装置1の出荷時等に予め設定される。これによって、発電装置1の使用環境や販売地域、ユーザーのニーズ等に応じて予め選択する制御モードを設定しておくことが可能である。
In the present embodiment, the
図3に示すように、制御装置50は、入力手段45により選択された制御モードに基づく制御を開始した後、ステップS110に移行する。
As illustrated in FIG. 3, the
ステップS110において、制御装置50は、エンジン回転数Nが無負荷エンジン回転数Nminとなるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、無負荷エンジン回転数Nminに対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。記憶部51には、アクチュエータ40の作動量と、当該作動量だけアクチュエータ40を作動させた場合のエンジン回転数Nと、の相関関係が予めマップ等により記憶される。制御装置50は、当該相関関係に基づいて、所望のエンジン回転数Nに対応する作動量だけアクチュエータ40を作動させることにより、エンジン回転数Nを制御することができる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS120に移行する。
In step S110, the
ステップS120において、制御装置50は、出力電流Iに基づいて、発電装置1に負荷がかかっているか否かを判定する。具体的には、記憶部51には、無負荷状態における出力電流(以下、単に「無負荷出力電流」と記す)Iminが予め記憶される。制御装置50は、出力電流Iと無負荷出力電流Iminとを比較する。制御装置50は、出力電流Iが無負荷出力電流Iminを超える値であれば、発電装置1に負荷がかかっていると判定する。また、制御装置50は、出力電流Iが無負荷出力電流Imin以下の値であれば、発電装置1に負荷がかかっていないと判定する。その結果、制御装置50は、発電装置1に負荷がかかっていない場合には、ステップS120の処理を再度行う。ステップS120の処理を行っている間は、エンジン10は必要最低限の回転数(無負荷エンジン回転数Nmin)で運転されるため、エネルギー(燃料)消費及び排気ガスの排出量は少なく、騒音も小さい状態に保たれる。また、制御装置50は、発電装置1に負荷がかかっている場合には、ステップS130に移行する。
In step S <b> 120, the
ステップS130において、制御装置50は、過出力保護制御を行う。以下では、図6を用いて、ステップS130における過出力保護処理の詳細について説明する。
In step S130, the
ステップS131において、制御装置50は、出力電流Iが、予め記憶部51に記憶される設定値(以下、単に「許容出力電流」と記す)Ith以上であるか否かを判定する。その結果、制御装置50は、出力電流Iが許容出力電流Ith以上である場合には、ステップS132に移行する。また、制御装置50は、出力電流Iが許容出力電流Ith以上でない、すなわち、許容出力電流Ith未満である場合には、ステップS140(図3参照)に移行する。
In step S131,
ステップS132において、制御装置50は、アクチュエータ40を作動させ、エンジン10への燃料の供給を遮断し、エンジン10を停止する。これによって、インバータ30及び発電装置1に接続される負荷機器に対して、過電流が流れることを防止し、インバータ30が備える素子等の損壊を防止することができる。
In step S <b> 132, the
図3に示すように、ステップS140において、制御装置50は、回転数処理を行う。以下では、図7を用いて、ステップS140における回転数処理の詳細について説明する。
As shown in FIG. 3, in step S140, the
ステップS141において、制御装置50は、インバータ出力検出手段41により検出される出力電流I、及び記憶部51に予め記憶されるインバータ30の定格時の出力電流に基づいて、負荷率L(n)を算出する。制御装置50は、負荷率L(n)を算出した後、ステップS142に移行する。
In step S141, the
ステップS142において、制御装置50は、前記エンジンマップに基づいて、負荷率L(n)に対応する目標エンジン回転数Nta(n)を算出する。制御装置50は、目標エンジン回転数Nta(n)を算出した後、ステップS143に移行する。
In step S142, the
ステップS143において、制御装置50は、エンジン回転数Nが目標エンジン回転数Nta(n)となるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、目標エンジン回転数Nta(n)に対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。これによって、発電装置1にかかる負荷の変動に応じて、エンジン回転数Nを適切な値に制御することができる。また、インバータ30の出力電流Iに基づいて制御を行うことで、エンジン10に負荷がかかる前に、エンジン回転数Nの制御を行うことができる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS150(図3参照)に移行する。
In step S143, the
図3に示すように、ステップS150において、制御装置50は、出力電流Iが、ステップS140において前記回転数処理を行った際の値から変動したか否かを判定する。その結果、制御装置50は、出力電流Iが、前記回転数処理を行った際の値から変動していない場合には、ステップS150の処理を再度行う。また、制御装置50は、出力電流Iが、前記回転数処理を行った際の値から変動した場合には、ステップS160に移行する。
As shown in FIG. 3, in step S150,
ステップS160において、制御装置50は、発電装置1に負荷がかかっているか否かを判定する。その結果、制御装置50は、発電装置1に負荷がかかっていない場合には、ステップS100に移行する。また、制御装置50は、発電装置1に負荷がかかっている場合には、ステップS170に移行する。
In step S160, the
ステップS170において、制御装置50は、新たに負荷率L(n+1)を算出する。負荷率L(n+1)とは、ステップS150において検出される出力電流Iが変動した後の負荷率Lであり、負荷率L(n)とは、当該変動前の負荷率Lである。制御装置50は、負荷率L(n+1)を算出した後、ステップS180に移行する。
In step S170, the
ステップS180において、制御装置50は、負荷率L(n)に対する負荷率L(n+1)の変動率(負荷変動率Lvo)を算出する。ここで、負荷変動率Lvo(%)は、Lvo=|{L(n+1)−L(n)}/L(n)×100|で算出される。制御装置50は、負荷変動率Lvoを算出した後、ステップS190に移行する。
In step S180,
ステップS190において、制御装置50は、負荷変動率Lvoが予め設定された設定値(本実施形態では10(%))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、負荷変動率Lvoが10(%)以上でない、すなわち、10(%)未満である場合には、ステップS150に移行する。また、制御装置50は、負荷変動率Lvoが10(%)以上である場合には、ステップS200に移行する。このように構成することにより、制御装置50は、負荷変動率Lvoが前記設定値以上となる場合だけ、後述するステップS200及びS210においてアクチュエータ40を作動させる。これによって、微少な負荷変動に反応してエンジン回転数Nが細かく変動することを防止し、騒音フィーリング(騒音の変動による不快感)の悪化を抑制することができる。
In step S190, the
なお、ステップS190において、負荷変動率Lvoが10(%)以上であるか否かを判定したが、当該判定の基準となる値は例示であり、10(%)に限るものではない。前記基準となる値は、実験や数値計算等に基づいて、騒音フィーリングの悪化を防止できるように定められる、設定値である。 In step S190, it is determined whether or not the load fluctuation rate Lvo is equal to or greater than 10 (%). However, the reference value for the determination is an example, and is not limited to 10 (%). The reference value is a set value that is determined based on experiments, numerical calculations, and the like so as to prevent deterioration of noise feeling.
ステップS200において、制御装置50は、負荷遮断処理を行う。以下では、図8を用いて、ステップS200における負荷遮断処理の詳細について説明する。
In step S200, the
ステップS201において、制御装置50は、負荷率L(n)が予め定められた設定値(本実施形態では80(%))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、負荷率L(n)が80(%)以上である場合には、ステップS202に移行する。また、制御装置50は、負荷率L(n)が80(%)以上でない、すなわち、80(%)未満である場合には、ステップS210(図3参照)に移行する。
In step S201, the
ステップS202において、制御装置50は、負荷率L(n+1)が予め定められた設定値(本実施形態では20(%))以下であるか否か判定する。すなわち、制御装置50は、ステップS201及びS202の処理を行うことにより、負荷率Lが、所定負荷率幅(本実施形態では60(%))以上減少したか否かを判定する。その結果、制御装置50は、負荷率L(n+1)が20(%)以下である場合には、ステップS203に移行する。また、制御装置50は、負荷率L(n+1)が20(%)以下でない、すなわち、20(%)を超える場合には、ステップS210(図3参照)に移行する。
In step S202, the
ステップS203において、制御装置50は、負荷率Lが、負荷率L(n)から負荷率L(n+1)に変動するまでの時間tが所定時間(本実施形態では0.3(s))以下であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、前記時間tが0.3(s)以下である場合には、ステップS204に移行する。また、制御装置50は、前記時間tが0.3(s)以下でない、すなわち、0.3(s)を超える場合には、ステップS210(図3参照)に移行する。
In step S203, the
ステップS204において、制御装置50は、負荷率L(n+1)に対応する設定エンジン回転数Nesを算出する。設定エンジン回転数Nesとは、負荷率Lが、前記設定時間以内に、前記設定負荷率幅以上減少した際に、制御装置50により変更されるエンジン回転数Nの目標値である。負荷率Lと、当該負荷率Lに対応する適切な設定エンジン回転数Nesとの相関関係は、実験や数値計算等に基づいて予め定められ、記憶部51に記憶される。制御装置50は、当該相関関係に基づいて、負荷率Lに対応する設定エンジン回転数Nesを算出する。制御装置50は、設定エンジン回転数Nesを算出した後、ステップS205に移行する。
In step S204, the
ステップS205において、制御装置50は、エンジン回転数Nが、設定エンジン回転数Nesとなるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、設定エンジン回転数Nesに対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。これによって、制御装置50は、負荷率Lが前記設定時間以内に、前記設定負荷率幅以上減少した際に、エンジン回転数Nを設定エンジン回転数Nesに制御する。エンジン10にかかる負荷が急激に低下した場合、エンジン回転数Nが急激に上昇する場合がある。これにより、エンジン10から発生される騒音や排気量が増加する。しかし、設定エンジン回転数Nesを、上記エンジン回転数Nの急激な上昇を抑制できる程度に十分小さい値に定めておくことで、騒音や排気量の増加を防止することができる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS210(図3参照)に移行する。
In step S205, the
本実施形態のステップS201及びS202において、負荷率Lの判定の基準値として80(%)及び20(%)という値を用いたが、当該判定の基準値は例示であり、これに限るものではない。つまり、前記判定の基準値は、負荷率L(n)からL(n+1)まで前記所定負荷率幅以上減少したことが判定できる値に定められる。本実施形態の前記所定負荷率幅は、60(%)という値を用いたが、本発明はこれに限るものではく、実験や数値計算等に基づいて定められる。 In steps S201 and S202 of the present embodiment, the values 80 (%) and 20 (%) are used as the reference values for determining the load factor L. However, the reference values for the determination are merely examples, and the present invention is not limited to this. Absent. That is, the reference value for the determination is set to a value that can determine that the load factor L (n) has decreased by a predetermined load factor width or more from L (n + 1). The predetermined load factor width of the present embodiment uses a value of 60 (%), but the present invention is not limited to this, and is determined based on experiments, numerical calculations, and the like.
本実施形態のステップS203において、負荷率L(n)から負荷率L(n+1)に変動するまでの時間tの判定の基準値として0.3(s)という値を用いたが、当該判定の基準値は例示であり、これに限るものではない。 In step S203 of this embodiment, a value of 0.3 (s) is used as a reference value for determining the time t until the load factor L (n) changes to the load factor L (n + 1). The reference value is an example and is not limited to this.
本実施形態のステップS204において、制御装置50は、設定エンジン回転数Nesを算出する構成としたが、本発明はこれに限るものではない。つまり、設定エンジン回転数Nesとして、予め記憶部51に記憶される所定の値(例えば、「2300rpm」等)を用いる構成とすることも可能である。このような構成の負荷遮断処理においては、ステップS204の処理は省略される。
In step S204 of the present embodiment, the
本実施形態のステップ215において、制御装置50は、所定作動量幅ずつ段階的にアクチュエータ40を作動させる構成とすることも可能である。つまり、エンジン回転数Nを、設定エンジン回転数Nesに向かって、所定エンジン回転数幅(例えば、「200rpm」等)ずつ、段階的に減少させる構成とすることも可能である。このように構成することにより、エンジン回転数Nを、設定エンジン回転数Nesまで一気に減少させる場合よりも、エンジン回転数Nの変化に伴って発生される騒音を低減することができる。また、急激なエンジン回転数Nの変化による騒音フィーリングの悪化も抑制することが可能となる。
In step 215 of the present embodiment, the
図3に示すように、ステップS210において、制御装置50は、急負荷制御を行う。以下では、図9を用いて、ステップS210における急負荷処理の詳細について説明する。
As shown in FIG. 3, in step S210, the
ステップS211において、制御装置50は、負荷率L(n+1)が予め設定された設定値(本実施形態では90(%))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、負荷率L(n+1)が90(%)以上である場合には、ステップS212に移行する。また、制御装置50は、負荷率L(n+1)が90(%)以上でない、すなわち、90(%)未満である場合には、ステップS213に移行する。
In step S211, the
ステップS212において、制御装置50は、エンジン回転数Nが定格エンジン回転数Nmaxとなるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、定格エンジン回転数Nmaxに対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。これによって、エンジン10に大きな負荷がかかる前に、エンジン回転数Nを増加させ、前記負荷によるエンジン回転数Nの減少、及びエンジンストールを防止することができる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS150(図3参照)に移行する。
In step S212,
なお、ステップS212において、制御装置50は、エンジン回転数Nが定格エンジン回転数Nmaxとなるように制御を行ったが、本発明はこれに限るものではない。つまり、エンジン10にかかる負荷によって、エンジン回転数Nの減少、及びエンジンストールが発生しない程度に十分高い、所定のエンジン回転数(例えば、許容される最大エンジン回転数)以上まで、エンジン回転数Nを増加させる構成であればよい。
In step S212, the
また、ステップS211において、負荷率L(n+1)が、90(%)以上であるか否かを判定したが、当該判定の基準となる値は例示であり、90(%)に限るものではない。前記基準となる値は、実験や数値計算等に基づいて、エンジン回転数Nの減少、及びエンジンストールの発生を防止できるように定められる、設定値である。 In step S211, it is determined whether or not the load factor L (n + 1) is 90 (%) or more. However, the reference value for the determination is an example, and is not limited to 90 (%). . The reference value is a set value that is determined based on experiments, numerical calculations, and the like so as to prevent a decrease in the engine speed N and an engine stall.
ステップS213において、制御装置50は、負荷率L(n+1)に対応する目標エンジン回転数Nta(n+1)を算出する。制御装置50は、目標エンジン回転数Nta(n+1)を算出した後、ステップS214に移行する。
In step S213,
ステップS214において、制御装置50は、エンジン回転数Nが目標エンジン回転数Nta(n+1)となるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、目標エンジン回転数Nta(n+1)に対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS150に移行する。制御装置50は、ステップS210において急負荷処理を行った後、ステップS150(図3参照)に移行する。
In step S214, the
制御装置50は、発電装置1が備えるキースイッチ46がオフ状態になると、図3に示す制御を終了する。
When the
制御装置50は、上述した制御と並行して、以下で説明する制御を行う。制御装置50は、キースイッチ46が投入され、セルモータ47の駆動を開始した後に、図10に示す制御を開始する。ステップS300において、エンジン回転数検出手段42により検出される実エンジン回転数Nreが、予め定められた設定値(本実施形態では600(rpm))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが600(rpm)以上である場合には、ステップS301に移行する。また、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが600(rpm)以上でない、すなわち、600(rpm)未満である場合には、ステップS300の処理を再度行う。すなわち、制御装置50は、セルモータ47の駆動を続行させる。
The
ステップS301において、制御装置50は、セルモータ47によるエンジン10の始動動作を終了する。これによって、セルモータ47が、始動したエンジン10により回される現象(オーバーラン)の発生を防止することができ、セルモータ47の損壊を防止することができる。また、前記オーバーランの発生防止のために、セーフティリレー等の専用部品を別途装備する必要がないため、部品コストの低減を図ることができる。制御装置50は、セルモータ47の始動動作を終了した後、ステップS310に移行する。
In step S <b> 301, the
なお、ステップS300において、実エンジン回転数Nreが、600(rpm)以上であるか否かを判定したが、前記設定値は例示であり、600(rpm)に限るものではない。前記設定値は、実験や数値計算等に基づいて、セルモータ47の損壊を防止できるように定められる。
In step S300, it is determined whether or not the actual engine speed Nre is 600 (rpm) or more. However, the set value is an example, and is not limited to 600 (rpm). The set value is determined so as to prevent the
ステップS310において、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出される実エンジン回転数Nreが、予め定められた設定値(本実施形態では1800(rpm))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが1800(rpm)以上である場合には、ステップS311に移行する。また、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが1800(rpm)以上でない、すなわち、1800(rpm)未満である場合には、ステップS310の処理を再度行う。すなわち、制御装置50は、エンジン10が始動した時の状態を維持する。
In step S310, the
ステップS311において、制御装置50は、エンジン10を保護するためのエンジン保護モードに基づく制御を開始する。つまり、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが、前記設定値以上になった時点で、前記エンジン保護モードに基づく制御を開始する。
In step S <b> 311, the
前記エンジン保護モードに基づく制御とは、種々のプログラムやデータ等に基づいてアクチュエータ40を作動させ、所定の場合にエンジン10を停止する制御である。前記エンジン保護モードに基づく制御の第一の実施形態として、制御装置50は、冷却水温度検出手段43により検出される冷却水温度TWが、予め定められる許容値である許容冷却水温度TWth以上であると判定した場合、アクチュエータ40を作動させ、エンジン10を停止する構成とすることができる。これによって、冷却水温度TWが上昇することによる過負荷運転からエンジン10を保護することができる。前記エンジン保護モードに基づく制御の第二の実施形態として、制御装置50は、潤滑油温度検出手段44により検出される潤滑油温度TOが、予め定められる許容値である許容潤滑油温度TOth以上であると判定した場合、アクチュエータ40を作動させ、エンジン10を停止する構成とすることも可能である。これによって、潤滑油温度TOが上昇することによる過負荷運転からエンジン10を保護することができる。前記エンジン保護モードに基づく制御の第三の実施形態として、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出される実エンジン回転数Nreが、予め定められる許容値である許容エンジン回転数Nth以上であると判定した場合、アクチュエータ40を作動させ、エンジン10を停止する構成とすることも可能である。これによって、エンジン回転数異常から、エンジン10を保護することができる。
The control based on the engine protection mode is control that operates the
前記エンジン保護モードに基づく制御を開始するタイミングは、発電装置1が備えるダイナモ等の充電装置の電圧に基づいて決定することも可能である。しかし、前記充電装置の電圧に基づくタイミングの決定は、当該充電装置の個体差によるばらつきがあり、安定しない場合がある。本実施形態の如く、実エンジン回転数Nreに基づいて前記タイミングを決定することにより、ばらつきのない安定した前記タイミングの決定が可能となる。制御装置50は、前記エンジン保護モードに基づく制御を開始した後、ステップS320に移行する。
The timing for starting the control based on the engine protection mode can also be determined based on the voltage of a charging device such as a dynamo included in the
なお、ステップS310において、実エンジン回転数Nreが、1800(rpm)以上であるか否かを判定したが、前記設定値は例示であり、1800(rpm)に限るものではない。前記設定値は、実験や数値計算等に基づいて、制御装置50が前記エンジン保護モードに基づく制御を適切なタイミングで開始できるように定められる。
In step S310, it is determined whether or not the actual engine speed Nre is 1800 (rpm) or more. However, the set value is an example, and is not limited to 1800 (rpm). The set value is determined based on an experiment, numerical calculation, or the like so that the
ステップS320において、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出される実エンジン回転数Nreが、予め定められた設定値(本実施形態では2000(rpm))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが2000(rpm)以上でない、すなわち、2000(rpm)未満である場合には、ステップS310に移行する。また、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが2000(rpm)以上である場合には、ステップS330に移行する。上記の如く、制御装置50は、実エンジン回転数Nreが2000(rpm)以上となる場合だけ、後述するステップS340におけるアクチュエータ40の制御を行う。すなわち、制御装置50は、エンジン10が確実に始動されている(実エンジン回転数Nreが2000(rpm)を超えている)場合にのみ、後述するステップS340におけるアクチュエータ40の制御を行う。これによって、エンジン10が停止している際に制御装置50が誤作動し、エンジン回転数Nを上昇させようとアクチュエータ40を作動させ、当該アクチュエータ40が焼損するのを防止することができる。
In step S320, the
なお、ステップS320において、実エンジン回転数Nreが、2000(rpm)以下であるか否かを判定したが、前記設定値は例示であり、2000(rpm)に限るものではない。前記設定値は、実験や数値計算等に基づいて、エンジン10が確実に始動していると判定できるように定められる。
In step S320, it is determined whether or not the actual engine speed Nre is 2000 (rpm) or less. However, the set value is merely an example, and is not limited to 2000 (rpm). The set value is determined so that it can be determined that the
ステップS330において、制御装置50は、目標エンジン回転数Ntaを補正する。具体的には、制御装置50は、目標エンジン回転数Ntaと実エンジン回転数Nreとの差を算出する。制御装置50は、前記差を目標エンジン回転数Ntaに加えた値を、補正後の目標エンジン回転数Ntaとする。前記補正される目標エンジン回転数Ntaとは、具体的には、ステップS142(図7参照)及びステップS213(図9参照)で算出される目標エンジン回転数Nta(n)及びNta(n+1)である。制御装置50は、目標エンジン回転数Ntaを補正した後、ステップS340に移行する。
In step S330, the
ステップS340において、制御装置50は、エンジン回転数Nが前記補正後の目標エンジン回転数Ntaとなるように、アクチュエータ40を作動させる。つまり、前記補正後の目標エンジン回転数Ntaに対応する作動量だけ、アクチュエータ40を作動させる。これによって、エンジン回転数Nを、実エンジン回転数Nreに基づいて正確に制御することができる。制御装置50は、アクチュエータ40を作動させた後、ステップS350に移行する。
In step S340, the
ステップS350において、制御装置50は、前記補正後の目標エンジン回転数Ntaと実エンジン回転数Nreとの差(以下、単に「誤差」と記す)を算出し、当該誤差が設定値(本実施形態では±15(rpm))以上であるか否か判定する。その結果、制御装置50は、前記誤差が±15(rpm)以上である場合には、ステップS330に移行する。これによって、目標エンジン回転数Ntaの補正を再度行うことができ、さらに正確なエンジン回転数Nの制御を行うことができる。また、制御装置50は、前記誤差が±15(rpm)以上でない、すなわち、±15(rpm)未満である場合には、図10に示す制御を終了する。
In step S350, the
なお、ステップS350において、前記誤差が±15(rpm)以上であるか否かを判定したが、当該判定の基準値は例示であり、±15(rpm)に限るものではない。前記基準値は、実験や数値計算等に基づいて、エンジン回転数Nの制御に必要な精度が得られる値に定められる。 In step S350, it is determined whether or not the error is ± 15 (rpm) or more. However, the reference value for the determination is an example, and is not limited to ± 15 (rpm). The reference value is set to a value that provides the accuracy required for controlling the engine speed N based on experiments, numerical calculations, and the like.
以上の如く、本実施形態の発電装置1は、機械式調速機構11を有するエンジン10と、機械式調速機構11を駆動させることでエンジン10の回転数を変更するアクチュエータ40と、エンジン10により駆動される発電機20と、発電機20の出力を所定の周波数の交流電流に変換するインバータ30と、インバータ30の出力電流Iを検出するインバータ出力検出手段41と、エンジン10の回転数を検出するエンジン回転数検出手段42と、インバータ出力検出手段41により検出された出力電流Iから負荷率Lを算出し、算出した負荷率Lに対応する目標エンジン回転数Ntaを算出し、エンジン回転数検出手段42により検出されたエンジン10の回転数に基づいて目標エンジン回転数Ntaを補正し、補正後の目標エンジン回転数Ntaに対応する作動量だけアクチュエータ40を作動させるものである。このように構成することにより、インバータの出力電流Iに基づいて演算される目標エンジン回転数Ntaを、実エンジン回転数Nreに基づいて補正するため、エンジン回転数Nを正確に制御することができる。
As described above, the
また、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出されたエンジン10の回転数が予め定められた第一設定値(2000rpm)以上か否かを判定し、エンジン10の回転数が前記第一設定値(2000rpm)以上となる場合だけ、アクチュエータ40を作動させるものである。このように構成することにより、エンジン10が始動されていない場合に、目標エンジン回転数設定用アクチュエータ12が誤って作動され、損壊することを防止できる。
Further, the
また、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出されたエンジン10の回転数が予め定められた第二設定値(600rpm)以上か否かを判定し、エンジン10の回転数が前記第二設定値(600rpm)以上の場合、セルモータ47によるエンジン10の始動動作を解除するものである。このように構成することにより、セルモータ47が、始動したエンジン10により回される現象(オーバーラン)の発生を防止することができる。これによって、セルモータ47の損壊を防止することができる。また、前記オーバーランの発生防止のために、セーフティリレー等の専用部品を別途装備する必要がないため、部品コストの低減を図ることができる。
Further, the
また、制御装置50は、エンジン回転数検出手段42により検出されたエンジン10の回転数が予め定められた第三設定値(1800rpm)以上か否かを判定し、エンジン10の回転数が前記第三設定値(1800rpm)以上の場合、前記エンジンを保護するためのエンジン保護モードに基づく制御を開始するものである。このように構成することにより、実エンジン回転数Nreに基づいてエンジン10を保護するための制御開始のタイミングを決定することができる。これによって、ダイナモ等の充電装置の電圧により前記タイミングを決定する場合に比べて、前記充電装置の個体差によるばらつきのない前記タイミングの決定ができる。
Further, the
また、発電装置1は、エンジン10の冷却水の温度(冷却水温度TW)を検出する冷却水温度検出手段43を備え、制御装置50は、前記エンジン保護モードに基づく制御において、エンジン10の冷却水の温度(冷却水温度TW)が予め定められる許容冷却水温度TWth以上か否かを判定し、エンジン10の冷却水の温度(冷却水温度TW)が許容冷却水温度TWth以上の場合、エンジン10が停止するように、アクチュエータ40を作動させるものである。このように構成することにより、冷却水温度TWが上昇することによる過負荷運転からエンジン10を保護することができる。
Further, the
また、発電装置1は、エンジン10の潤滑油の温度(潤滑油温度TO)を検出する潤滑油温度検出手段44を備え、制御装置50は、前記エンジン保護モードに基づく制御において、エンジン10の潤滑油の温度(潤滑油温度TO)が予め定められる許容潤滑油温度TOth以上か否かを判定し、エンジン10の潤滑油の温度(潤滑油温度TO)が許容潤滑油温度TOth以上の場合、エンジン10が停止するように、アクチュエータ40を作動させるものである。このように構成することにより、潤滑油温度TOが上昇することによる過負荷運転からエンジン10を保護することができる。
Further, the
また、制御装置50は、前記エンジン保護モードに基づく制御において、実エンジン回転数Nreが予め定められる許容エンジン回転数Nth以上か否かを判定し、実エンジン回転数Nreが許容エンジン回転数Nth以上の場合、エンジン10が停止するように、アクチュエータ40を作動させるものである。このように構成することにより、エンジン回転数N異常からエンジン10を保護することができる。
Further, in the control based on the engine protection mode, the
1 インバータ式エンジン発電装置
10 エンジン
20 発電機
30 インバータ
40 アクチュエータ
41 インバータ出力検出手段
42 エンジン回転数検出手段
43 冷却水温度検出手段
44 潤滑油温度検出手段
50 制御装置
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