JP5043193B2 - 血圧検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、監視装置、治療装置、および治療方法に関し、より詳細には埋込装置を用いて血行動態パラメータを監視することに関する。
心臓は、正常に機能する場合、律動収縮を生じさせるとともに、全身に血液を送り込むことができる。心臓は、洞房(SA)結節によって始動される励起衝撃(すなわち脱分極)が、心筋全体にわたって迅速に実行できるようにする心房と心室の両方において、特殊伝導路を有する。これらの特殊伝導路は、洞房結節から心房心筋に、そして心房・心室結節に、および心室心筋に脱分極を行うことによって、両心房と両心室の協調収縮を生成させる。
特殊伝導路は、それぞれ心腔の筋繊維の収縮を同期させ、且つそれぞれ心房または心室に対向する心房または心室の収縮を同期させる。特殊伝導路を正常に機能化させることによって生じる同期化が無いような場合、心臓のポンプ効率は大きく減少してしまう。これらの特殊伝導路の病変を示す患者は、心拍出量不全を被る虞がある。
心房収縮と心室収縮の少なくとも一方の調律と協調を改善しようとして、一または複数の心腔にペーシング刺激を提供する心調律管理(CRM)装置が開発されてきた。心調律管理装置は通常、心臓由来の信号を検出するための回路と、電気刺激を心臓に提供するためのパルス発生器とを含む。患者の心腔内と心臓の静脈内の少なくとも一方に延びるリードは、心臓の電気信号を検出し、且つ不整脈および同調不全を治療する種々の治療に従って、刺激を心臓に送達する電極に連結される。
心調律管理は普通、心臓の状態を診断し、適切な治療を判定すべく、種々の心臓パラメータを検出する必要がある。現在使用されている多くの不整脈識別方法は、心電図(ECG)式技法に頼っている。
米国特許第6,221,011号明細書 米国特許第6,270,457号明細書 米国特許第6,277,072号明細書 米国特許第6,280,380号明細書 米国特許第6,312,378号明細書 米国特許第6,336,903号明細書 米国特許第6,358,203号明細書 米国特許第6,368,284号明細書 米国特許第6,398,728号明細書 米国特許第6,440,066号明細書
しかし、心電図信号を用いる心機能監視は、身体における他の電気信号(ノイズ)の存在や、治療中のブランキング時間を含む幾つかの因子に起因する間違いが生じ易い。しかも、検出した心電気信号は、実際の心拍出量を示さないこともあり得る。たとえば心電図手法は、細動状態を診断できるかもしれないが、細動中の実際の心拍出量を推定し難い虞
がある。
このように、埋込心臓装置に用いられる電気記録図式方法の有用性にもかかわらず、これらの方法は、間違いを起こし易くなり得る虞があるため、心拍出量を特性化する全ての状態において適切ではない。
本発明は、経血管血行動態検出を実行する方法とシステムを提供し、さらに先行技術を超える種々の利点を提供する。
本発明は、経血管血行動態検出を実行する方法に関与する。本発明の一実施形態は、血管壁偏向を示す偏向信号を出力するように構成される少なくとも1つの偏向センサと、偏向センサに取付けられた埋込センサ支持部材とを含む埋込経血管圧力検出装置としての血圧検出装置を対象とする。前記センサ支持部材は、第1血管に近接する第2血管の一部で、偏向センサと第2血管壁間の接触を促進するように構成される。前記第2血管壁の一部は、第1血管の壁偏向が第2血管壁の一部を偏向させるように、第1血管に隣接する。
経血管血行動態検出を実行する方法は、静脈内の偏向センサから、静脈の静脈壁偏向を示す偏向信号を発生させることと、偏向信号を用いて、静脈に接触する血管に関連するパラメータ値を測定することとを含むことが可能である。本発明の幾つかの実施形態において、パラメータ値は、心拍数である。
経血管血行動態検出を実行する方法は更に、静脈内に位置するが偏向センサとは異なる基準センサから、静脈壁偏向を示す基準信号を発生させることと、偏向信号と基準信号を用いてパラメータ値を測定することとを含むことが可能である。本発明の幾つかの実施形態において、パラメータ値は、動脈血圧であることが可能である。
本発明の一実施形態は、静脈内のセンサから、静脈壁偏向を示す偏向信号を発生させる手段と、偏向信号を用いて、静脈に接触する血管に関連するパラメータ値を測定する手段とを含む。
上記の本発明の概要は、本発明のそれぞれ実施形態または全ての実施形態を記載することを目的とするに限らない。本発明のより完全な理解と共に、利点と功績は、以下の詳細な説明と特許請求の範囲を添付図面と併せて参照することによって、明らかになり、評価されることになる。
本発明は、種々の改変および別の形態をとり易いが、その詳細は、例として図面において示されており、以下で詳細に説明されることになる。しかし、当然のことながら、記載した特定の実施形態に本発明を限定することを目的としない。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されるように、本発明の範囲内にある全ての改変、等価物および選択肢を含めるものとする。
以下の例示実施形態の説明において、その部分を形成する添付図面と本発明を実践し得る種々の実施形態を参照する。図面は、例示のために示される。当然のことながら、本発明の範囲から逸脱しなければ、他の実施形態用い得るし、構造的および機能的変更を行い得る。
本発明に従うシステム、装置、または方法は、本明細書において記載した一または複数の特徴、構造、方法、またはその組合せを含み得る。たとえば装置またはシステムは、以下に記載した一または複数の有益な特徴とプロセスの少なくとも一方を含めるべく実施され得る。そのような装置またはシステムは、本明細書において記載した特徴を全て含む必要はないが、有用な構造と機能性の少なくとも一方を提供する選択した形状構成を含むべ
く実施され得ることを目的とする。そのような装置またはシステムは、様々な治療的または診断的機能を提供すべく実施され得る。
血圧、心拍数パラメータ、および他の血行動態パラメータを用いることによって、生理的状態を診断および監視でき、且つ治療を送達および評価するのに役立つことが可能である。たとえば速い心拍数は、頻脈性不整脈、一または複数の心腔の迅速かつ無秩序な収縮を特徴とする状態に関連する可能性がある。頻脈性不整脈は、細動、潜在的に致死性の心臓状態の前触れである虞がある。頻脈性不整脈と細動の両方に対して、埋込医療装置によって送達可能な電気刺激治療などの治療法が存在する。
心臓状態を治療する治療法が存在するにもかかわらず、特定の心臓状態は、適切な治療を確実に送達するため、最初に正確に検出されるべきである。
心電気信号は、心臓の状態を診断および監視すべく、心拍数と他の心臓パラメータを測定するために広く用いられる。心電気信号は、表面電極または埋込信号を介して検出されることによって、心電図(ECG)または電気記録図(EGM)信号を生じさせ得る。しかし、心電図または電気記録図信号を用いて心電気信号を監視することは、幾つかの因子に起因する間違いが生じ易い。このような因子の1つは、たとえば骨格筋などの身体の非心筋が、心電図または電気記録図上にノイズとして出現する電気信号も生成させることである。また心信号を検出するブランキング時間が、電気療法の送達中および送達直後に存在する。何故なら、そうしないと電気刺激は、心電図または電気記録図上に大きな規模の信号として出現し得るため、より低い規模の心信号を分かり難くするからである。
心電気活性の分析は、特に頻脈性不整脈および細動の状態において、並びに上記のように電気治療が送達される場合に、実際の心拍出量を測定する能力も制限される。従って埋込心臓装置において用いられる電気記録図式方法の有用性にもかかわらず、これらの方法は、間違いが起こり易くなり得るため、全ての状態には適さない。
血行動態パラメータは、別に機械的に測定可能である。心臓は、血液を動脈系に吐出する。心臓腔、特に左心室の収縮は、動脈系を通って流れる血液に波を生成させることが可能である。多くの動脈は、心室収縮に関連する圧力の増加が動脈を周囲に広げ得るように、弾性特性を示す。従ってそれぞれ左心室収縮は、血液の波が動脈を移動する時、血圧の瞬時増加と動脈の膨張の少なくとも一方に関連可能である。
心パルス、または心拍の存在は、患者の首を触診することと、患者の心臓から送り出される血液による患者の頸動脈の容積変化(物理的拡張と収縮)を検出することとによって予め検出されている。心臓の心室が心拍中に収縮するとき、圧力波が患者の末梢循環系中に送られる。動脈血圧は通常、心収縮期中の血液の心室駆出と共に上昇し、動脈系において連続する血圧波として出現する。動脈血圧は、大動脈からの血液で満たすべく心室が膨張すると(心拡張期)、再度低下する。
収縮期血液パルスを検出すべく、首または手首に沿って手で皮膚を押し付けるなどの血行動態パラメータの伝統的外部測定は、皮膚および他の組織を介する検出に固有の間違いが生じ易い。さらにそのような血行動態パラメータの監視方法は、優れた監視と治療利便性、および自動性を提供する埋込監視装置および治療装置の分野において、実用的ではない。
血圧と脈拍数を含む動脈における血行動態パラメータの監視は、特に重要になり得る。動脈血パラメータの機械的検出は、心電図/電気記録図式方法と比較して、ペーシングパルスおよび除細動パルスによる妨害を受け難く、たとえば血圧など、心電図/電気記録図式方法が不可能なパラメータを監視可能である。
血行動態パラメータの直接測定は、動脈内に配置した機械センサによって実行可能である。しかし、動脈内に配置したセンサによる血圧と動脈パルスの少なくとも一方の検出は、特定の問題を示す。たとえば動脈内の相対的に高い圧力と血流は、センサと支持部材の少なくとも一方上に血栓形成をもたらす虞がある。血栓症として公知の形成血栓は、遊離して塞栓として動脈内を漂う虞がある。塞栓は、動脈内に留まり、血流を制限する虞があるため、組織の損傷および潜在的には致死性の心臓麻痺と心臓発作のリスクを高める虞がある。
静脈系の血行動態パラメータは、心臓状態を検出および診断するためには不適切であり得る。収縮期血液パルスは、動脈系と比較すると、静脈系においては測定することが劇的に少ない。従って動脈血圧の監視は、静脈圧の監視と比較して、心拍数、最大心駆出圧、拍出容量、および他の血行動態パラメータに関して、より多くの情報を提供可能である。
本発明の装置は、動脈内には侵入しない、動脈血管パラメータの埋込検出を提供する。動脈の壁偏向は、動脈に隣接する血管を介して測定可能である。動脈壁偏向を用いることによって、収縮期血液パルスを検出し、且つ心拍出量と動脈血流の様々なパラメータを測定可能である。本発明の装置および方法は、動脈に隣接する血管の壁偏向を測定するため、血液パラメータ測定は、たとえば高圧動脈などの目的血管を侵襲的に妨害することなく、実行可能である。しかも本発明に従う測定は、心電図/電気記録図式方法を複雑にする電気的ノイズとブランキング時間の影響を受け難くし得、且つ心電図/電気記録図方法だけでは検出できないパラメータを監視する能力を提供し得る。
様々な静脈および動脈を含む血管は、身体内で互いに隣接して位置することがよくある。互いに隣接する血管部分は、互いに平行または交差して走り得る。これらの近接血管は、一方の血管を通って進む比較的高圧の血液パルスが、血管の一部の周囲を一時的に偏向させ、隣接血管の壁に偏向を起こさせ得るように、互いに接触させることが可能である。血液パルスによって誘発される隣接血管壁の変位とパルス運動の少なくとも一方を検出することによって、目的血管には侵入せずに目的血管の血行動態を監視できるようになる。
本実施形態に従って用いることが可能な、血管の交差接点を例示する略図。 図1の血管を用いて、本実施形態の経血管血行動態検出を実行する検出装置の略図。 平行血管の経血管血行動態検出を実行する本実施形態の、別のリード式検出装置の例示図。 図3Aのリード式検出装置の、異なる方向の例示図。 垂直血管の経血管血行動態検出を実行する本実施形態の、リード式検出装置の、例示図。 平行血管の経血管血行動態検出を実行する本実施形態の、螺旋構造物式検出装置の例示図。 平行血管の経血管血行動態検出を実行する本実施形態の、ステント式検出装置の例示図。 交差血管の経血管血行動態検出を実行する本実施形態の、超音波式検出装置の例示図。 経血管血行動態検出を実行すべく用いることが可能な複数のリードを備える、本実施形態の埋込治療装置の例示図。 経血管血行動態検出回路を組入れた本実施形態の治療装置の、ブロック図。 経血管血行動態検出を実行する本実施形態の方法の、フローチャート。 経血管血行動態検出を実行する本実施形態の更なる方法の、フローチャート。
図1は、血管の交差を例示する。左冠状動脈回旋枝101(LCX)に交差する静脈102が例示される。標的血管つまり目的血管としての左冠状動脈回旋枝101(第1血管)は、心臓に近接して位置し、左心室から冠状動脈系に吐出された血液を受入れる。従って左冠状動脈回旋枝101は、収縮期血液パルスに対して感受性がある。それぞれ収縮期血液パルスは、左冠状動脈回旋枝101の壁を、周方向に拡張させることができる
静脈102(第2血管)は、左冠状動脈回旋枝101に近接する隣接血管である。静脈102が左冠状動脈回旋枝101に接触する場合、左冠状動脈回旋枝101の収縮期血液パルスが左冠状動脈回旋枝101を周方向に拡張させることによって、静脈102は、壁偏向し得る。
本発明の装置および方法で用いられ得る、多くの体血管の組合せが存在する。そのような血管の組合せには、限定するものではないが、大動脈に隣接する奇静脈、鎖骨下動脈に隣接する鎖骨下静脈、大動脈と腕頭動脈の少なくとも一方または右鎖骨下動脈に隣接する上大静脈、および頸動脈に隣接する内頸/外頸静脈、並びに一つの血管における血流動態が、隣接する血管において血管壁偏向を引起こす(たとえそのような血管壁偏向が、血管を付勢することによってのみ検出可能であっても)体内の任意の他の血管の組合せが包含される。
図2は、上記の左冠状動脈回旋枝101(第1血管)と静脈102(第2血管)の交差を示し得る血管交差を例示する。図1に関連して上方で検討した実施例を続けると、測定装置は、静脈202内に提供されている。測定装置は、偏向センサ224、偏向リング222、およびリード226を備える。任意に測定装置は、基準センサ225と基準リング221も含み得る。
偏向センサ224と基準センサ225は、それぞれ偏向リング222と基準リング221に取付けられる。偏向リング222と基準リング221は、それぞれ偏向センサ224と基準センサ225の支持構造体として働き、偏向センサ224と基準センサ225を固定し、且つ静脈202の壁に接触させる。偏向リング222は、静脈202の径の拡張が静脈202と左冠状動脈回旋枝201の外壁面同士の間の自然離間距離を上回ることによって、静脈202の一部を直径方向に拡大させることによって、静脈202を左冠状動脈回旋枝201に接触させるのにも役立ち得る。
偏向センサ224は、静脈壁272の外面の一部が動脈壁271の外面の一部に接触する位置で、静脈壁272に固定される。偏向センサ224と基準センサ225は、偏向センサ224と基準センサ225がそれぞれ固定される静脈壁272の領域と領域付近の少なくとも一方で、静脈202の壁偏向を検出および測定可能である。左冠状動脈回旋枝201の収縮期血液パルスは、左冠状動脈回旋枝201内の圧力を一時的に増加させることによって、静脈壁272を付勢する。従って偏向センサ224は、左冠状動脈回旋枝201の収縮期血液パルスに起因する動脈壁271の偏向を、検出可能である。
それぞれ偏向センサ224と基準センサ225は、一または複数の信号を出力可能であり、前記信号は、リード226の一または複数の導体によって送達される。
幾つかの構成において、偏向センサ224によって検出される全ての静脈壁偏向が、左冠状動脈回旋枝201の収縮期血液パルスに起因することはないであろう。たとえば心臓、筋肉、他の体部の運動と患者の位置変化の少なくとも一方は、静脈壁偏向を引起こすことが可能である。基準センサ225は、左冠状動脈回旋枝201の収縮期血液パルスに起因する静脈壁偏向を除いて、偏向センサ224と同じ静脈壁偏向をおそらく検出し得るよ
うに、位置付けられる。それぞれ偏向センサ224と基準センサ225による信号出力を比較することによって、偏向センサ224によって検出される静脈壁偏向のうち、収縮期血液パルスに起因する静脈壁偏向と、何か他の因子に起因する静脈壁偏向とを判定可能である(そのうち収縮期血液パルスには起因しない静脈壁偏向は、おそらく偏向センサ224と基準センサ225の両センサによって検出され得る)。信号の比較は、血流事象と左冠状動脈回旋枝201のパラメータを同定すべく、一方の信号を他方の信号から差引くことと、他の方法間で検出した偏向事象の時期を相関させることとの少なくとも一方を含むことが可能である。
種々の互いに異なる様式のセンサを用いることによって、壁偏向を検出可能である。たとえば静脈壁に固定される圧力変換器は、静脈壁偏向を検出可能である。静脈壁が偏向すると、静脈壁は、圧力変換器に力をかける。圧力変換器は、力に比例して、電圧を生成可能である。
一または複数の歪ゲージを用いることによっても、壁偏向を測定可能である。静脈壁偏向が歪ゲージに衝突することによって歪ゲージを曲げるように、歪ゲージは位置付けられることが可能である。歪ゲージは、静脈壁の偏向が、静脈壁の大きさに変化をもたらせ、それによって歪ゲージを曲げるように、静脈壁に連結されることも可能である。
圧力変換器と歪ゲージは、たとえば結晶などの圧電素子を含むことが可能である。圧電結晶は、偏向されると、力/偏向に比例して電圧(電気信号)を生成可能である。この電気信号の変化を測定することによって、センサ存在静脈(センサが存在する静脈)に隣接する血管の収縮期血液パルスと血圧のうちの、少なくとも一方を示すことが可能である。
圧電結晶を用いる圧力変換器と歪ゲージが、本明細書において検討した。更に、当該分野において公知の数あるセンサの中でも、容量性および抵抗性圧力変換器と歪ゲージを含む他の様式の圧力変換器および歪ゲージも考えられる。
血行動態パラメータを測定すべく、本発明の方法に従って光センサも使用可能である。たとえば光ファイバを通って進む光線路は、光ファイバが曲がると、変化可能である。これらの光線路の変化は、光ファイバの偏向を検出すべく、光センサによって検出可能である。光ファイバ偏向は、静脈壁の偏向に起因する。光ファイバの長さ方向に沿った特定の領域における偏向が、光ファイバの他の部分と比較して、光ファイバを通って進む光線路においてより劇的に変化を引起こすように、光ファイバは修正可能である。光ファイバの修正部分は、静脈壁の一部や、目的の血管に隣接する静脈壁の部分に沿って位置可能である。光ファイバの特に感受性が高い部分は、目的の血管内のパルスに起因して、静脈壁運動によって最も偏向され得る場所に位置するため、これらの事象は、光ファイバの他の部分の偏向とは区別可能である。
静脈壁偏向を検出する本発明の装置と方法で使用され得る他のセンサには、限定されないが、数ある中でもインピーダンスセンサ、誘導センサ、抵抗センサ、容量センサ、一次元および多次元加速度計、容量流圧変換器、石英センサ、音響変換器、微電気機械システム(MEMS)、および超音波変換器が包含される。基準センサが用いられる実施形態において、基準センサは、偏向センサ(主要センサ)と同じ様式のセンサ、あるいは互いに異なる様式のセンサであり得る。
たとえばインピーダンスセンサを用いることによって、静脈内を流れる血液量を検出可能である。静脈壁偏向は、血液量に対応するインピーダンス測定値に、影響を及ぼす。
幾つかの実施形態において、加速度計を用いることによって、静脈壁偏向を検出可能である。たとえば加速度計の感受性軸が、血管壁の予測偏向軸に整列するような構造体によ
って、加速度計は固定可能である。この方向において加速度計は、静脈壁偏向の軸に沿う運動に対して感受性を有するが、静脈壁偏向の軸に沿わない他の動き(ノイズ)には、比較的感受性が無い。
静脈壁偏向を測定すべく用いられるセンサは、たとえば特別注文装置または既製装置のように構成され得る。検出性、耐久性、および生体適合性、あるいはその何れか一方を最適化すべく、センサは、格納、被覆、およびカプセル化、あるいはその何れか一方が行われることが可能である。
動脈における全ての収縮期血液パルスが、センサによって検出できる隣接静脈の壁偏向を自然にもたらし得るわけではない。このような場合において、動脈が静脈に接触し、動脈の収縮期血液パルスが、静脈の検出性壁偏向をもたらし得るように、静脈と動脈の少なくとも一方を付勢する(バイアスを掛ける)ことが、センサ支持部材、または他の構造体にとって必要になり得る。実施形態によっては、センサ支持部材は、第2血管が第1血管に接触できるように、第2血管を付勢し得る。他の実施形態において、センサ支持部材は、第1血管の壁が偏向できるように、第2血管を付勢し得る。
図3Aは、2つの平行血管で用いられる血液パラメータ検出装置を例示する。2つの平行血管は、標的血管つまり目的血管としての動脈301(第1血管)と、標的血管や目的血管に隣接する隣接血管としての静脈302(第2血管)である。リード321は、静脈302内に配置される。静脈302は、自然には動脈301に接触しない。しかし、リード321が静脈壁372の一部分を偏向させるように、リード321には、バイアスがかけられる。静脈壁偏向は、静脈壁372を動脈301に接触させ得、且つ動脈301の隆起303をもたらし得る。幾つかの状況において、静脈壁372の偏向が、動脈壁371の隆起303を生成する場合、より信頼性のあるセンサ情報と、より正確なセンサ情報とのうちの少なくとも一方が得られ得る。動脈301内で生じる収縮期血液パルスは、動脈壁371を偏向させることによって、静脈壁372を同様に偏向させ得る。静脈壁偏向は、偏向センサ322によって検出可能である。
リード321は、電極(図示略)を有することが可能であり、更に埋込医療装置(図示略)に連結され得る。リード321は、多数の導体を有することが可能であり、それぞれ偏向センサ322、第1基準センサ323、および第2基準センサ324に対して、一または複数の導体を含む。導体を用いることによって、偏向センサ322、第1基準センサ323、および第2基準センサ324への電力供給と、信号伝送の促進とのうちの少なくとも一方を行うことが可能である。
リード321は、静脈壁372が動脈301に接触することを維持するため、あるいは動脈301の隆起303を維持するために固定状態を保ち、且つ張力を維持すべく、機械的スプリング特性を発揮するように構成され得る。圧反射、生理学的変化、圧力変化、および他の因子は、動脈壁371への静脈壁372の接触を維持させるべく、リード321の緊張を必要とする可能性がある。金属、プラスチック、および他の材料の少なくとも一つを用いることによって、リード321に機械的スプリング特性を与え得る。たとえばNiTi合金(ニチノール)を用いることによって、リード321に曲げを与え得る。またリード321は、特定の患者の位置と適用の少なくとも一つに対して特別に構成できるようにすべく、ポーズエイブルであり得る。
リード321は、最適基準センサである第1基準センサ323と第2基準センサ324を有し得る。第1基準センサ323は、偏向センサ322と同様に、静脈壁372に接触するように位置付けられる。第1基準センサ323は、偏向センサ322とは異なり、動脈301の収縮期血液パルスに起因する壁偏向をおそらく検出しない。従って第1基準セ
ンサ323によって検出される静脈壁偏向事象は、動脈301の収縮期血液パルスに起因する静脈偏向を、他の条件に起因する静脈偏向から識別すべく用いることが可能である(他の条件に起因する静脈偏向は、おそらく第1基準センサ323と第2基準センサ324の両センサによって検出され得る)。
第2基準センサ324を用いることによって、静脈302の血圧を検出可能である。第1基準センサ323と第2基準センサ324によって生じる信号の比較を用いることによって、収縮期血液パルス事象と他の事象間を識別することと、静脈302と動脈301において検出される相対血圧に関する情報を提供することとの少なくとも一方を行うことが可能である。
図3Bは、二つの平行血管301,302を検証する血液パラメータ検出装置を例示する断面図である。2つの平行血管301,302は、図3Aにおいて例示される動脈301と静脈302であることが可能である。図3Bは、動脈301の隆起303を形成すべく静脈302にリード321を作用させる、リード321の付勢方法を例示する。偏向センサ322は、動脈301内の収縮期血液パルスに起因する、静脈壁偏向を検出すべく位置付けされる。任意の第1基準センサ323は、動脈301内の収縮期血液パルスには起因しない静脈壁偏向を検出すべく位置付けされる。任意の第2基準センサ324は、静脈302内の血圧を検出すべく位置付けされる。
図4は、動脈401に対して垂直に延びる、静脈402内の血液パラメータ検出装置を例示する交差配置図である。静脈402と動脈401は、互いに自然には接触しないかもしれない。しかし、静脈402内のリード421は、静脈402が動脈401に接触するようにバイアスがかけられる。たとえば静脈402は、断面楕円形を呈し、且つ動脈401に作用を及ぼし得る。リード421にバイアスをかける1つの可能な効果的方法は、動脈401の壁に隆起403を形成することである。
動脈401内の収縮期血液パルスが、動脈壁471の偏向に対応する静脈壁472の偏向をもたらす場合に、動脈401と静脈402の接触点に近接する静脈壁472の部分に、偏向センサ422は位置付けされる。静脈壁472の偏向は、偏向センサ422によって検出可能である。静脈壁472の偏向の時期と大きさの少なくとも一方を用いることによって、数ある血行動態パラメータの中でも、心拍数と動脈401内の血圧を測定可能である。
リード421は、任意の基準センサ423も含み得る。基準センサ423は、静脈壁472が動脈壁471に近接する領域において、位置付される。よって基準センサ423は、動脈401内で生じる事象にはおそらく起因し得ない静脈壁472偏向を検出すべく、位置付けされる。基準センサ423によって検出される圧力測定および壁偏向を用いることによって、静脈血圧を測定できる。更に、偏向センサ422によって検出されるノイズとの非関連性事象を相殺することによって、動脈血圧と心拍数を測定するのに役立つことが可能である。
図5は、動脈501に平行な静脈502内の、血液パラメータ検出装置を例示する。静脈502と動脈501は、互いに自然には接触しないかもしれない。しかし本実施形態は、静脈502の一部分を、動脈501の一部分に接触させることができる。静脈502と動脈501の接触は、動脈501の隆起503をもたらし得る。静脈502は、静脈502内に位置する螺旋構造物521によって、動脈501に接触させられる。
螺旋構造物521は、静脈502内壁に機械的に力を加え、それによって、螺旋構造物521の長さ方向に沿って静脈502を隆起させ得る。この機械的な力を提供するため、
螺旋構造物521が静脈502内に拘束される場合、機械的スプリング張力が得られる。従って血管サイズの微小変化(血管拡張反射、血圧増加に起因するか、他の何らかの機構に起因する変化)にもかかわらず、静脈壁572は、動脈壁571に接触し続けることになる。
偏向センサ522は、螺旋構造物521に取付けられ、更に静脈壁偏向、特に動脈501内の収縮期血液パルスに起因する静脈壁偏向を検出すべく、位置付けされる。静脈502と動脈501の接触を強いる螺旋構造物521の機械的スプリング張力無しには、偏向センサ522は、収縮期血液パルスを含む動脈501で生じる事象を検出できないかもしれない。幾つかの実施形態において、螺旋構造物521の機械的スプリング張力が、動脈壁571の隆起503をもたらす場合、検出量は増強され得る。それ自体として、本明細書において開示される他の装置のように、偏向センサ522が動脈501と静脈502の接触点に近接する静脈壁偏向を検出することによって、動脈壁偏向、動脈圧、および動脈事象を検出できるように、螺旋構造物521は理想的に位置付けされる。
偏向センサ522は、動脈血行動態パラメータ情報を含む一または複数の信号を生成でき、且つたとえばリード526など、螺旋構造物521内か、螺旋構造物に取付けられる導体を用いて、信号を回路に送信可能である。またリード526の導体は、偏向センサ522と基準センサ523に電力を供給し得る。導体526はまた、電力供給および信号伝送を促進すべく、螺旋構造物521内に組込まれるか、螺旋構造物に取付けられ得る。
任意の基準センサ523は、螺旋構造物521と導体526を用いて、信号を生成および伝送することも可能である。基準センサ523は、圧力測定を行ない、且つ静脈壁偏向を検出すべく位置付けられる。基準センサ523を用いることによって、静脈血圧を測定でき、且つ偏向センサ522によって検出されるノイズとの非関連性事象を相殺することによって、動脈血圧および心拍数を測定するのに役立つことが可能である。
図6は、動脈601に平行な静脈602内の、血液パラメータ検出装置を例示する。静脈602と動脈601は、互いに自然には接触しないかもしれない。しかし本実施形態は、静脈602の一部分を、動脈601の一部分に接触させ、且つ動脈601の隆起603をもたらし得る。静脈602は、静脈602内に位置するステント621によって、動脈601との接触が生じる。
ステント621は、静脈602内壁に機械的な力を加えることによって、ステント621の長さ方向に沿って静脈602を拡張させる。ステント621は、静脈602内に拘束されると、外側に一定周方向圧を加えることが可能である。従って血管サイズの微小変化にもかかわらず、静脈壁672は、動脈壁671に作用を及ぼし続けることになる。偏向センサ622と基準センサ623が、静脈または体運動、パルス、血流、およびそれ以外の、これら偏向センサ622と基準センサ623の静脈壁672への接触を緩めさせ得る他の因子にもかかわらず、これら偏向センサ622と基準センサ623が壁運動を検出する能力と、静脈壁672の検出能力との少なくとも一方を維持できるように、ステント621および他の要素は、偏向センサ622と基準センサ623を静脈壁672または静脈壁に近接させて固定する。
偏向センサ622と基準センサ623は、静脈壁圧力と偏向を検出することができ、更にリード626内の導体を用いて、圧力と偏向測定値の少なくとも一方に対応する信号を送信可能である。
リード626の導体は、偏向センサ622と基準センサ623に電力を供給し得る。導体626はまた、電力供給および信号伝送を促進すべく、ステント621内に組込まれる
か、ステントに取付けられ得る。
図5の螺旋構造物521と図6のステント621、および本明細書において開示される他の要素は、プラスチック、金属、および埋込みに適した任意の他の材料、あるいはその何れか一つから製造可能である。螺旋構造物521とステント621は、被覆されないか、ポリマと薬剤の少なくとも一方によって被覆されるニチノールまたはステンレス鋼であり得る。
血管内でのステント621の展開を促進する装置と方法は、当該分野において公知である。同様の装置と方法を用いることによって、螺旋構造物521、偏向リング222、基準リング221、または他の構造体を、血管内で展開することも可能である。
画像技法を用いることによって、本明細書において記載した装置および方法で用いられ得る隣接血管を同定でき、且つ静脈内のセンサが、隣接血管における血流事象に対応する静脈の壁偏向を検出できるように、血管内に構造体とセンサを配置するのに役立つことが可能である。
本発明の幾つかの実施形態において、音響検出と画像化の少なくとも一方の装置および技術を用いることによって、本明細書において参照される装置の埋込みによって標的血管と隣接血管の少なくとも一方において渦状血流が誘発されないように、確実に構成することが可能である。
図7は、動脈701に隣接する静脈702内の、血行動態パラメータ検出装置を例示する。第1超音波変換器722と第2超音波変換器723は、静脈702の内壁にそれぞれ取付けられる。第1超音波変換器722と第2超音波変換器723は、弾性リング731によって支持される。第1超音波変換器722と第2超音波変換器723のうちの一方が他方に超音波パルスを送信することによって、第1超音波変換器722と第2超音波変換器723の間の距離を測定するように、第1超音波変換器722と第2超音波変換器723は構成可能である。第1超音波変換器722と第2超音波変換器723の間の距離を測定することによって、静脈702の大きさの変化を検出可能である。第1超音波変換器722と第2超音波変換器723によって検出される静脈の大きさの変化は、動脈701の収縮期血液パルスに関連可能である。動脈701の収縮期血液パルスは、動脈壁771の外面から静脈702の表面に力を加えることによって、静脈702壁の大きさを瞬時に変化させる。
第1超音波変換器722と第2超音波変換器723は、それぞれ静脈702の血管壁に固定されるべく、バイアスがかけられ、縫合され、接着され、および血管壁内に組込まれ(たとえば組織カプセル化によって)、あるいはその何れか1つが行われることが可能である。
第1超音波変換器722と第2超音波変換器723は、静脈702の寸法変化を測定するため、信号強度、送受信パルスの時期、およびドップラーシフト効果の少なくとも一つを用い得る。
第1超音波変換器722と第2超音波変換器723という2つの超音波変換器が図7において例示されるが、単一の超音波変換器を用いることも可能である。単一の超音波変換器は、超音波パルスを送信してからリターンエコーパルスを受信するまでの時間を、測定する。また音響変換器も、本明細書において検討した方法と装置で同様に用いられ得る。
図8は、治療装置800を例示する。図8に例示される治療装置800は、数ある中で
も徐脈、頻脈性不整脈、および細動などの医学的状態の検出および治療、並びに血行動態パラメータの監視ができる回路を用いる。治療装置800は、心調律管理装置(CRM装置)と、埋込ハウジング840内に封入した監視回路とを含む。監視回路は、ヘッダ850を介して治療装置800に接続される心臓内リードシステム830に、電気的連結される。
図8には、心臓内電極を有する心臓内リードシステム830が例示され、他の種々の様式のリード/電極システムが、付加的または別に展開され得る。たとえばリード/電極システムは、心外膜リード/電極システムおよびたとえば心臓ショック、心外膜パッチなどの心臓と心血管系の少なくとも一方の外側にあるリードと電極、あるいはその何れか一方、および肋骨の外側ではないが、皮膚表面下に埋込んだ電極を備える皮下システムの少なくとも一つを含み得る。
心臓内リードシステム830の一部は、患者の心臓内に挿入される。心臓内リードシステム830は、患者の心臓由来の電気信号を検出するためと、心臓に電気刺激を送達するためとの少なくとも一方のために、一または複数の心腔内、心腔上、または心腔周囲に位置付けられた心臓ペーシング/検出電極を含む。心臓内検出/ペーシング電極は、左心室、右心室、左心房、および右心房の少なくとも1つを含む一または複数の心腔の検出とペーシングの少なくとも一方を行うべく用いられ得る。心調律管理回路は、電極を介して送達される電気刺激パルスの送達を制御する。電気刺激パルスを用いることによって、血行動態的に十分な速度の心拍が、心拍の同期性を改善すべく用いられ得ること、心拍の強度を増加させるべく用いられ得ること、および規定治療と一致する心機能を支持すべく、他の治療目的に用いられ得ること、あるいはその何れか一方を保証し得る。
治療装置800の心臓内リードシステム830は、静脈802内に配置した第1心臓内リード831の一部を含む。静脈802と動脈801が互いに近接するように、静脈802は、左冠状動脈回旋枝冠状動脈801に交差する。第1心臓内リード831は、動脈801の収縮期血液パルスが動脈801壁に力を及ぼすことによって静脈802壁を偏向させるように、交差点で静脈802と動脈801の一部間の機械的接触を強いるべく、本明細書において検討した何れかの構造体を含み得る。
心臓内リードシステム830に取付けられる偏向センサ821は、動脈801の収縮期血液パルスに対応する静脈802壁偏向を検出するように構成される。偏向センサ821は、偏向情報を含有する一または複数の信号を、第1心臓内リード831を通じて、埋込ハウジング840の回路に伝送可能である。
第2心臓内リード832と心臓外リード833は、それぞれ単独で使用されるか、心臓内リードシステム830の他のリードと共に用いられ得る。第2心臓内リード832は、バイアス点822を含む。一または複数のセンサは、バイアス点822上とバイアス点822周囲の少なくとも一方に配置されることによって、圧力測定と血管壁偏向検出の少なくとも一方を行うことが可能である。バイアス点822は、本明細書において検討したように、隣接動脈の収縮期血液パルスに対応する静脈壁偏向の検出を促進可能である。
心臓外リード833は、電極を含まないが、螺旋構造物823を含む。螺旋構造物823は、血管内で展開され得、且つ隣接血管の血行動態を監視すべくセンサで用いられることが可能である。例示されるように、心臓外リード833と螺旋構造物823は、心臓血管系には配置されないが、体内の他のどこかの血管で用いられることが可能である。たとえば螺旋構造物823は、患者の動脈に隣接する静脈の血行動態を監視すべく、頸静脈内に配置され得る。
通信回路は、心調律管理回路と、外部プログラマまたは先進患者管理(APM)システムなどの患者外部装置との間の通信を促進すべく、埋込ハウジング840内に配置される。また治療装置800は、血管壁偏向センサなどのセンサと、適切な回路とを含み得る。前記回路は、患者の代謝要求および血行動態を検出し、且つ検出した血行動態が患者の代謝要求に適しない場合には、患者の代謝要求に適合すべく心臓に送達されるペーシングパルスを調整する。
幾つかの実施において、先進患者管理システムを用いることによって、数ある中でも信号処理、信号と検出血行動態事象の比較、データの貯蔵、および治療の指示を含む本明細書において検討した幾つかのプロセスを実行し得る。本明細書において記載した方法、構造体、および技法の少なくとも1つは、本明細書における特許文献1〜10のうちの一または複数において記載した特徴を含む種々の先進患者管理関連手法を組入れ得る。これらの治療手法と他の治療手法は、本明細書において検討した血流パラメータ測定値によって指示可能である。
図9は、患者の種々の血行動態パラメータの監視を可能にすべく、血管壁偏向を検出するために組入れられるセンサを示す。心調律管理装置900は、ペーシングパルスを心臓に送達するペーシング治療回路930を含み得る。心調律管理装置900は、危険な頻脈性不整脈を終結させるべく、心臓に高エネルギー除細動または電気的除細動刺激を送達するように構成される除細動/電気的除細動回路935を含み得る。
電気治療パルスは、患者の心臓内と体内の他のどこかの少なくとも一方の複数の位置に配置される複数の心電極905(電極の組合せ)を介して、送達可能である。電極905は、様々な電極905をセンサプロセッサ901と心調律管理装置900の他の要素の少なくとも一方に選択的に連結すべく用いられるスイッチマトリックス回路925に連結される。センサプロセッサ901はまた、本明細書において検討した何れかの偏向センサや基準センサまたは他のセンサであり得る一または複数のセンサ910に連結される。
センサプロセッサ901は、心電極905とセンサ910を介して収集した情報を受信するように構成される。センサプロセッサ901は、電気記録図データを、たとえば心室収縮に対応する収縮期血液パルスなどの検出した血行動態事象と比較することなどの種々の機能を実行可能である。電気記録図データと検出血行動態データを比較することによって、電気記録図事象と検出血行動態事象の少なくとも一方を確認可能である。たとえば検出血管壁偏向を用いて測定した心拍数を使用することによって、電気記録図か心電図によって検出した心拍数を確認可能であり、その逆も同様である。電気記録図または心電図と血管壁偏向センサによって独立して測定した他のパラメータ値は、たとえば心電図または電気記録図から測定した心拍数値と、血管壁偏向センサによって測定した心拍数値とを平均化することなどのように、組合せることが可能である。
制御プロセッサ940は、心状態の診断と治療の指示の少なくとも一方を行うべく、センサ910から受信した血行動態パラメータ情報を用いることが可能である。
血管壁偏向に反応するパラメータ値は、たとえば動脈などの血管の血流状態を示すことが可能である。そのように動脈における血流を示すパラメータ値は、治療を開始または延期すべく回路によって用いられることが可能である。たとえば検出心電図信号が誤って、抗頻脈ペーシング(ATP)治療(通常、高エネルギーショック)の必要性を誤報しているような場合でも、本実施形態で測定したパラメータ値が動脈において十分な血流を示していれば、抗頻脈ペーシング治療を延期または遅延することができる。従って本発明は、不必要な抗頻脈ペーシング治療を、最小限に抑えることができる。そうしないと抗頻脈ペーシング治療は、患者にとって不快になり得、且つエネルギーを消費し得る。
本明細書において検討したように、静脈壁偏向を用いて検出した徐脈、頻脈性不整脈、または細動状態は、ペーシング治療回路930または除細動/電気的除細動回路935および心電極905を用いて送達される電気刺激によって、治療され得る。これらの状態は、血管壁偏向に基づき本明細書において検討した血流パラメータを用いて、検出と確認の少なくとも一方が行われることが可能である。
心調律管理装置900のセンサと回路の少なくとも一方は、たとえば高域フィルタと低域フィルタの少なくとも一方などの信号調整回路を備え得る。たとえば帯域フィルタを用いることによって、心拍数に集中し得る(たとえば通過信号振動数は、標準的なヒトの心拍数範囲に対応する)。
薬貯蔵槽990に貯蔵され且つ薬送達機構980を用いて送達される種々の薬を用いて、生理学的状態を治療可能である。薬送達機構980は、数ある中でも弁、送風機、加圧、電気泳動、および音泳動を含む薬送達分野において公知の何れかの薬送達機構であり得る。主として、針または皮膚ポートを用いる薬の静脈内送達を採用する薬送達装置を含むように体外に位置する薬送達装置も、本発明の範囲内にあるものとする。
薬送達機構980は、静脈壁偏向検出方法と本明細書において開示した装置とを用いて検知した生理的状態の検出に反応して、一または複数の治療薬を送達可能である。たとえばセンサ910から一または複数の信号を受信したセンサプロセッサ901は、本明細書において開示した装置と方法を用いて、高血圧状態を検出し得る。高血圧診断(慢性か急性)に反応して、制御プロセッサ940は、高血圧状態を検討すべく、薬送達機構980に、治療薬を送達させるように指示可能である。治療薬は、限定するものではないが、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤、α遮断薬、β遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬および利尿剤、あるいはその何れか一つを包含可能である。
実施形態によっては、センサプロセッサ901は、本明細書において記載した静脈壁偏向方法に基づき、患者の状態を判定可能である。制御プロセッサ940は、患者の状態に関して、患者と医師、あるいはその何れか一方への通知を開始し得る。患者状態に変化が生じると、制御プロセッサ940は、携帯通信装置、プログラマ装置、および先進患者管理サーバの少なくとも一方を介して、患者と医師の少なくとも一方に送信し得る警報を出し始め得る。幾つかの実施形態において、制御プロセッサ940または先進患者管理サーバは、患者状態データを評価し、さらに、たとえば患者のペーシングパラメータまたは薬療法の変更などの患者治療法を修正するように、勧告し得る。
センサプロセッサ901は、治療有効性を評価すべく、センサ901を用いて血行動態パラメータを監視し続けることが可能である。患者状態および治療有効性の変化に基づき、制御プロセッサ940は、薬送達機構980またはペーシング治療回路930に、薬治療とペーシング治療の少なくとも一方を自動的に修正するか、停止するように指示可能である。また、あるいは更に制御プロセッサ940は、患者の薬療法または他の規定の治療法の変更に関して勧告すべく、医師に通信可能である。このようにして、本発明の装置と方法は、閉ループ治療システムに関与可能である。
心調律管理装置900は通常、バッテリ電源(図示略)と、外部プログラマ装置960または他の患者外部装置に通信するための通信回路950とを含む。たとえばデータ、血行動態、およびプログラム命令、あるいはその何れか一つなどの情報および同類のものは、プログラマ装置960と患者管理サーバ970の間、心調律管理装置900とプログラマ装置960の間、および心調律管理装置900と患者管理サーバ970や他の外部システムの少なくとも一方との間、あるいはその何れか一方との間で転送可能である。実施形態によっては、センサプロセッサ901は、プログラマ装置960、患者管理サーバ97
0、または患者外部システムのうちの一構成要素であり得る。
心調律管理装置900は、制御プロセッサ940によって、および制御プロセッサ940を通じて、アクセスしたプログラム命令とデータの少なくとも一方を保存するメモリ945も含む。様々な構成において、メモリ945は、血行動態に関する情報、血管壁偏向、パラメータ、測定値、プログラム命令、データ等を保存し得る。
図9において示される回路を用いることによって、本明細書において検討した種々の手法および技法を実行可能である。メモリ945は、たとえば制御プロセッサ940とセンサプロセッサ901の少なくとも一方などの回路によって実行されるべき、コンピュータプログラム、ソフトウエア、コンピュータ実行可能命令、コンピュータによって実行できる命令で符号化されるコンピュータ可読媒体等であることが可能である。たとえばメモリ945は、コンピュータプログラムを保存するコンピュータ可読媒体であることが可能である。前記コンピュータプログラムを制御プロセッサ940が実行することによって、公知であるか本開示物によって参照される種々の方法と技法に従って、センサ910からの一または複数の信号の受信、信号の測定、一または複数のアルゴリズムを用いる計算が生じ、更に、たとえば血圧または心拍数などのパラメータが出力される。同じように、本明細書において検討した他の方法と技法を、図9において示される回路を用いて行うことが可能である。
図10のフローチャートは、隣接血管(たとえば静脈)から、目標血管(たとえば動脈)の血行動態を監視するプロセスを例示する。静脈壁偏向を示す偏向信号は、静脈内のセンサによって生成される(ステップS1010)。プロセスは、本明細書において開示される単独または組合せた何れかの偏向センサまたは血管偏向を検出できる他のセンサを用いることが可能である。
図10のプロセスは更に、偏向信号を用いて、静脈近接血管(静脈に近接する血管。たとえば動脈)に関連するパラメータ値を測定すること(ステップS1020)を含む。パラメータ値は、本明細書において開示される何れかのパラメータか、偏向信号を用いて測定され得る他のパラメータであり得る。血管は、動脈、リンパ管、静脈、または別の血管に隣接する身体の他の流体を運搬する血管であり得る。
図11のフローチャートは、動脈に隣接する静脈から、動脈血圧を監視するプロセスを例示する。隣接動脈(静脈が隣接する動脈)の血圧を示す偏向信号は、静脈内の偏向センサによって生成される。偏向センサは、偏向センサが存在する静脈の壁の内面によって、偏向センサに加えられる力を測定することによって、隣接動脈の血圧を測定可能である。静脈壁の外面は、動脈壁の外面に接する。
図11のプロセスは更に、静脈内に位置するが偏向センサとは異なる基準センサから、基準信号を生成すること(ステップS1120)を含む。基準信号は、静脈内の血圧を示す。基準センサは、静脈壁に接する場合もあるし、静脈壁には接触しない場合もあり得る。
図11のプロセスは更に、動脈血圧値を測定すべく、偏向信号の信号/ノイズ比を増加させるために基準信号を用いること(ステップS1130)を含む。たとえば幾つかの実施形態において、基準信号は、偏向信号から差引かれ得る。減算後の信号を用いることによって、動脈圧値を測定し得る。たとえば減算後の信号を、較正基準と比較することによって、動脈圧値を測定し得る。較正基準は、本明細書において開示される何れかの方法を用いて動脈血圧を測定し、更に多数の動脈血圧にわたって何度も、その値を公知の血圧(伝統的方法によって測定された)と比較することによって、本明細書において検討した何
れかの信号に対して測定され得る。これらの測定値から、信号と血圧の間の比例関係は、特定の信号値(たとえば電圧測定)が、血圧値(たとえばmmHg測定)に対応し得るように、確立可能である。同様に、特定信号(たとえば電圧測定)の特定変化は、血圧(mmHg測定)の変化に対応でき、且つ心拍数または心臓状態の変化に対応可能である。
種々のアルゴリズムは、本明細書において検討した信号とパラメータに用いることが可能である。そのようなアルゴリズムには、限定しないが、平均化、アンサンブル平均化、パラメータ抽出、形態マッピング、dP/dt,Pk/Avg、概日周期同定、および可変遅延差分が包含される。たとえば圧変動の割合が評価され得、且つ同等の心臓dP/dt値にマッピング可能である。
本明細書において示される要素、機能性、および構造配置は、埋込ペースメーカ/除細動器または他の埋込医療装置に組入れられ得る種々の特徴および特徴の組合せの理解を提供することを目的とする。当然ながら、様々な監視装置構成と治療装置構成の少なくとも一方は、比較的精緻な設計から、比較的簡素な設計まで考えられる。そのようなものとして、特定の装置構成は、本明細書において記載したような特定の特徴を含み得るが、他のそのような装置構成は、本明細書において記載した特定の特徴を除き得る。
本発明の範囲から逸脱しなければ、本明細書の上記において検討した好適実施形態に種々の改変および付加を行うことが可能である。従って本発明の範囲は、上記の特定の実施形態によって限定されるべきではないが、以下に示す特許請求の範囲とその等価物によってのみ規定されるべきである。

Claims (10)

  1. 血管壁の偏向である壁偏向を示す偏向信号を出力するように構成される偏向センサ(224,322−622,821)と;
    前記偏向センサ(224,322−622,821)に取付けられる埋込センサ支持部材(222,321−621,731)と
    を備える埋込経血管圧力検出装置としての血圧検出装置であって、
    第1血管(101−801)に近接する第2血管(102−802)の部分である血管近接部(303−603)において、前記偏向センサ(224,322−622,821)が前記第2血管(102−802)の血管壁である第2血管壁(272−672)に接触することを、前記埋込センサ支持部材(222,321−621,731)は促進させるように構成され、
    その結果、前記第1血管(101−801)の前記壁偏向が、前記第2血管(102−802)の前記血管近接部(303−603)を偏向させるように、前記血管近接部(303−603)は前記第1血管(101−801)に隣接させられる
    ことを特徴とする、血圧検出装置。
  2. 血管壁の偏向である壁偏向を示す偏向信号を出力するように構成される偏向センサ(224,322−622,821)と;
    前記偏向センサ(224,322−622,821)に取付けられる埋込センサ支持部材(222,321−621,731)と
    を備える埋込経血管圧力検出装置としての血圧検出装置であって、
    第1血管(101−801)に近接する第2血管(102−802)の部分である血管近接部(303−603)において、前記偏向センサ(224,322−622,821)が前記第2血管(102−802)の血管壁である第2血管壁(272−672)に接触することを、前記埋込センサ支持部材(222,321−621,731)は促進させるように構成され、
    その結果、前記第1血管(101−801)の前記壁偏向が、前記第2血管(102−802)の前記血管近接部(303−603)を偏向させるように、前記血管近接部(303−603)は前記第1血管(101−801)に隣接させられ、
    前記偏向センサ(224,322−622,821)と前記埋込センサ支持部材(222,321−621,731)は、前記第2血管(102−802)内に配置され、
    前記血圧検出装置は更に、
    前記第2血管(102−802)内に配置され、且つ前記第2血管(102−802)の前記血管近接部(303−603)には接触しないように構成される基準センサ(225,323−324,423−623)であって、前記基準センサ(225,323−324,423−623)は、基準信号を出力するように構成されることと;
    前記基準信号と、前記第2血管(102−802)の壁偏向を示す前記偏向信号とに基づき、前記第1血管(101−801)内の圧力を測定するように構成される圧力測定回路と
    を備えることを特徴とする、血圧検出装置。
  3. 前記血圧検出装置は更に、前記偏向信号に基づき、心拍数を測定するように構成される心拍数測定回路を備える、
    請求項1または2記載の血圧検出装置。
  4. 前記第1血管(101−801)は、左冠状動脈回旋枝であり、
    前記第2血管(102−802)は、冠状静脈である、
    請求項1〜3何れか一項記載の血圧検出装置。
  5. 前記埋込センサ支持部材(621)は、ステントを有する、
    請求項1〜4何れか一項記載の血圧検出装置。
  6. 前記埋込センサ支持部材(321,421)は、リードを有する、
    請求項1〜4何れか一項記載の血圧検出装置。
  7. 前記偏向センサ(224,322−622,821)は、光ファイバセンサである、
    請求項1〜6何れか一項記載の血圧検出装置。
  8. 前記偏向センサ(224,322−622,821)は、加速度計である、
    請求項1〜6何れか一項記載の血圧検出装置。
  9. 前記偏向センサ(224,322−622,821)は、圧力変換器である、
    請求項1〜6何れか一項記載の血圧検出装置。
  10. 前記偏向センサ(224,322−622,821)は、前記第2血管(102−802)のインピーダンスを検出するように構成される電極を備える、
    請求項1〜6何れか一項記載の血圧検出装置。
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