JP5038873B2 - 眼鏡フレームおよび眼鏡フレーム用鎧 - Google Patents
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Description
従来の眼鏡フレームの一例は、特許文献1の図3に示されるように、レンズ枠(フレーム本体F1)が、弾性を有する金属材で形成されており、その両端部が上下に分割されて、分割部4を備えた構成になっている。分割部4が開かれることにより、レンズ1の着脱が可能である。通常、レンズ枠(フレーム本体F1)とレンズ1とは別々に準備されるため、レンズ1の寸法の方がレンズ枠の内径よりも大きい。そこでレンズ1の周囲を削ってレンズ枠(フレーム本体F1)の大きさに合わせる作業を行う。レンズ1の大きさをレンズ枠(フレーム本体F1)の大きさに合わせるために、レンズ枠(フレーム本体F1)の分割部4を開いてレンズ1を嵌めたり、外したりしながら調整作業が行われる。(特許文献1の段落[0010]参照)
そして、レンズ1が装着された状態では、特許文献1の図2に示されるように、分割部4は隙間なく閉じられた状態となる。
この従来例の場合、レンズ1の周囲を削って眼鏡フレーム(リム2)の内径と合わせる作業をする場合、リム2が上下に2分割できるから、リム2に対するレンズ1の着脱作業は容易に行うことができる。
この発明は、このような背景のもとになされたもので、樹脂により一体成形されたレンズ枠を備える眼鏡フレームにおいて、レンズ枠の両側端部を特有の分割構造(割智構造)とし、その分割部に嵌合される鎧(「智」または「ブローチ」とも称される。)の構造を工夫することにより、シンプルな構成で、レンズの大きさの調整作業がし易く、組立が容易な眼鏡フレームを提供することを主たる目的とする。
そして、分割部の所定の隙間は、鎧に備えられた突起により塞がれるので、レンズ枠の見栄えが悪くなるおそれはない。鎧は、突起および本体が一体成形された構成を有し、レンズ枠の左右端部から斜め後方へ連続しており、レンズ枠の左右側方を遮光状態で塞ぐ構造であることが好ましい。
請求項2記載の発明のように、鎧を、板状の本体と、本体の前方へ突出する突起とを含む一体成形の構造とすることにより、眼鏡フレームの鎧を樹脂で良好に構成することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る眼鏡フレーム1の正面図で、左(左目および左耳)側の鎧およびテンプルが取り外された状態で描かれている。また、図2は、図1に示す眼鏡フレーム1の平面図である。
図1および図2を参照して、眼鏡フレーム1は、レンズ枠2と、左右一対のテンプル3(図では、上述した通り、左耳用のテンプル3は取り外された状態で描かれている。)と、テンプル3をレンズ枠2の左右両端に連結するための一対の鎧4(図では、上述した通り、左耳用のテンプル3をレンズ枠2に連結するための鎧4は取り外された状態で描かれている。)とを有している。
樹脂で一体成形されたこのレンズ枠2の特徴は、右レンズ枠21の外側(右端)、および、左レンズ枠22の外側(左端)に、それぞれ、間隔dの隙間が形成され、上下に分割された分割部6が備えられていることである。つまり、レンズ枠2は、レンズ枠2に外力が加わらない状態において、分割部6の隙間dは繋がることなく、間隔dが開いた状態となる。
次に、左レンズ枠22に連結される鎧4、およびその鎧4に取り付けられる左耳用のテンプル3を例にとって、鎧4の構成および取付構造について具体的に説明をする。
左レンズ枠22の左端には、分割部6が形成されており、左レンズ枠22の上側を区画する上枠部221の下端面7と、左レンズ枠22の下側を区画する下枠部222の上端面8との間には、間隔dの隙間が形成されている。上枠部221および下枠部222は、弾力性を有しており、レンズ10を装着する場合には、分割部6の隙間を拡げるように上枠部221および下枠部222を軽く撓ませる。そして、レンズ10を左レンズ枠22にセットすることができる。その際、分割部6に隙間dが備わっているため、上枠部221および下枠部222間を拡げる操作は容易にでき、レンズ10の着脱が支障なく、簡単に行える。
鎧4の本体11の後端面14に突設された軸受突部15と、テンプル3の前端面20に形成された受け入れ凹部21とが嵌め合わされ、後述するようにねじで固定することにより、テンプル3は鎧4に対して回動可能に取り付けられる。
図4を参照して、左レンズ枠22の上枠部221および下枠部222には、その裏面側に、それぞれ、係合用に一段低く凹まされた係合段部34、23が形成されており、係合段部34、23には、前面まで貫通しないねじ孔24、25が穿孔されている。
鎧4の本体11には、その後端面14から突出する軸受突部15が形成されている。軸受突部15は、後端面14の上下方向ほぼ中央部で、本体11の内面寄りの位置に設けられ、後方へ突出している。
テンプル3は、その先端面20が、鎧4の本体11の後端面14と対応する大きさに形成されている。すなわち、テンプル3の前端は、上下方向の寸法および左右方向の厚みが、鎧4の本体11の後端面14に対応した寸法とされている。そしてテンプル3の前端面20には、内面側に、後方に向かって窪む受け入れ凹部21が形成されている。また、受け入れ凹部21の上下には、表面が円筒面状のガイド面30が形成されている。軸受突部15と受け入れ凹部21とが嵌合するように、鎧4に対してテンプル3が組み合わされる。軸受突部15には、上下方向に貫通する貫通孔31が形成されており、受け入れ凹部21の上下にあるガイド面30内には、それぞれ、ねじ孔31、32が形成されている。上方のねじ孔31は、テンプル3の上端面から上方へ貫通してはいない。一方、下方のねじ孔32は、テンプル3の下端面から受け入れ凹部21へと貫通している。鎧4およびテンプル3が組み合わされ、ねじ孔32の下方から長ねじ33が挿入され、ねじ孔32、貫通孔31およびねじ孔31に連通され、鎧4に対しテンプル3は、矢印A1方向へ回動可能に取り付けられる。
2 レンズ枠
21 右レンズ枠
22 左レンズ枠
221 上端部
222 下端部
3 テンプル
4 鎧
5 ブリッジ
6 分割部
7 上端面
8 下端面
11 鎧の本体
12 前端面
13 突起
14 後端面
15 軸受突部
16、17 固定用突部
Claims (2)
- 左右レンズ枠および左右レンズ枠をつなぐブリッジが樹脂により一体成形されており、左右レンズ枠は、それぞれ、枠の左端および枠の右端に、所定の隙間を有して上下に分割された分割部を備えているレンズ枠と、
前記左右レンズ枠にそれぞれ連結されており、左右レンズ枠の端に形成された前記分割部の隙間に嵌合されて枠の一部を形成する突起と、前記突起と一体成形され、枠の外側が延設された状態になるように嵌合される本体と、を有する一対の鎧と、
前記一対の鎧に回動可能に取り付けられた一対のテンプルと、を含み、
前記レンズ枠は、上側を区画する上枠部と、下側を区画する下枠部とを有し、
前記鎧の本体は、先端がレンズ枠の上枠部および下枠部の外端面と当接して、レンズ枠の端が鎧本体の前後方向の幅分だけ斜め後方へ延設されたごとき状態に組み合わされ、後端へ向かって上下方向の寸法がやや狭まる緩いテーパ状をした板状をし、
当該板状本体により、前方左右から目の方向へ入射する光が遮断されることを特徴とする眼鏡フレーム。 - レンズ枠の外側端部に連結される眼鏡フレーム用の鎧であって、
前後方向および上下方向に一定の広がりを有する板状をなし、先端がレンズ枠の外側端部に嵌合されてレンズ枠の端が前後方向の幅分だけ斜め後方に延設されたごとき状態に組み合わされ得る板状の本体と、
前記本体の先端の上下方向略中央から前方へ突出し、レンズ枠の外側端部に形成された分割部の隙間に挿入されて枠の一部を形成する突起と、
を含むことを特徴とする、眼鏡フレーム用鎧。
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JP2007321154A JP5038873B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 眼鏡フレームおよび眼鏡フレーム用鎧 |
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JP2009145498A JP2009145498A (ja) | 2009-07-02 |
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2007
- 2007-12-12 JP JP2007321154A patent/JP5038873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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