JP5036741B2 - 翻訳段階で自己切断活性を有するポリヌクレオチド配列を同定するための方法およびシステム - Google Patents

翻訳段階で自己切断活性を有するポリヌクレオチド配列を同定するための方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は一般に、翻訳段階で自己切断活性を有する単離されたポリヌクレオチドを同定する方法および/またはシステムに関する。具体的には、本発明は、昆虫発現システムにおける蛍光分布パターンを用いることにより2A様配列を同定する方法および/またはシステムに関する。
バイシストロン性または多シストロン性発現ベクターは、例えば、異種オリゴマータンパク質の産生、遺伝子治療、細胞組織工学などの様々な面で有用であり、標的タンパク質を等モル(equimolar)発現させる。
多シストロン性発現ベクターを作成するための一般的な方法は、内部リボソーム進入部位(IRES)、多重プロモーター、及び細胞プロテアーゼ部位を介しまたは介さずに連接する融合タンパク質を用いることを含む。しかしながら、この三つの方法は、それらの実用化において各々の障害に遭う。
IRESエレメントが大きいので、その利用は、例えば、ウイルスおよびトランスポゾンベースのベクターなどの、サイズが制限されたベクターに限られるかもしれない。更に転写物における遺伝子の順序のために、下流の遺伝子発現が減弱される潜在的可能性がある(例えば、非特許文献1を参照)。
融合タンパク質の産生は、タンパク質の不適切なフォールディングまたは輸送により、その機能を弱める結果となる潜在的可能性がある。また、多重プロモーターの利用は、レポーター遺伝子の発現と標的遺伝子の発現との密接関連性を弱める結果となる(非特許文献2を参照)。
最近の方法は、同じ転写物から複数のタンパク質を発生し得る多シストロン性発現ベクターを産生するために、口蹄疫ウイルス(FMDV)の2Aまたは2A様の加水分解酵素のシス作用性エレメント(CHYSEL)を利用することを含む(例えば、非特許文献3および非特許文献4を参照)。多くのウイルスは複数のタンパク質をコードし、それらのタンパク質が2Aまたは2A様配列において単一のタンパク質産物に切断される(非特許文献5、非特許文献6および非特許文献7を参照)。該2A様配列は、標準的なAsp−Val/Ile−Glu−X−Asn−Pro−Gly−Proのモチーフを含み、そのモチーフがグリシン残基とプロリン残基との間のリンケージを自己切断できる(非特許文献8および非特許文献9を参照)。この切断機構は、グリシン残基とプロリン残基との間におけるペプチド結合の形成を防止するため、リボソームの活性が2A様配列に変更されたリボソーム跳躍機構(ribosomal skipping mechanism)に由来するものと考えられる。従って、2A様配列の上流におけるタンパク質が放出されると共に、その下流における遺伝子の翻訳を続けることができる(非特許文献10および非特許文献11を参照)。
2A様配列の多くは、哺乳類細胞に感染したウイルス中に発見される。一方、わずかの2A様配列は昆虫ウイルスからクローニングされる。更に、既知のウイルス2A様配列は、昆虫発現システムではやはりmRNA翻訳中に完全に自己切断できないことを示し、その結果、上流および下流のそれぞれの標的ペプチドまたはタンパク質の量が不足する。
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従って、それぞれコードされている、機能的に連結された上流および下流のタンパク質の収率を高められるように、完全に自己切断できる改良された2A様配列を求める要望が依然として存在する。本発明は、潜在的な配列が所望の2A様配列であるか否かを決定するための指標として、昆虫発現システムに示された独特の蛍光分布パターンを利用することで潜在的な2A様配列を同定するための、効率的且つ取扱い容易な方法および/またはシステムを提供することにより、前述の問題に取り組んでいる。
本明細書に具体的に広く記載されているとおり、本発明は、昆虫発現システムにおいて、mRNA翻訳中にリボソーム跳躍を誘導し得るポリヌクレオチド配列を同定するための方法および/またはシステムを特徴とする。
従って、本発明は、昆虫発現システムにおいて2A様配列を同定する方法を提供することを目的とする。この方法は、
(a)プロモーターと、
前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌タンパク質をコードする第一ポリヌクレオチドと、
前記第一ポリヌクレオチドに機能的に連結された候補配列と、
前記候補配列に機能的に連結され且つ蛍光タンパク質をコードする第二ポリヌクレオチドと、を含む組換えベクターによって昆虫細胞に感染する工程、および
(b)昆虫細胞における蛍光分布パターンに基づき、該蛍光が細胞核も含めて昆虫細胞内に均一に分布する場合、前記候補配列が2A様配列である一方、該蛍光が細胞核外のスペースのみに限定される、または細胞外培地に分泌される場合、前記候補配列が2A様配列ではないように、前記候補配列が翻訳段階で自己切断活性を有するか否かを決定する工程、を有する。
好適な一実施例において、前記候補配列は、Perina nuda Picorna様ウイルス(Perina nuda Picorna−like virus、PnV)から単離されるものであり、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有する。本発明の方法により同定された配列は、配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードし、該ポリヌクレオチドは、グリシンとプロリンの間に位置する翻訳段階で自己切断部位を含み、また、分泌タンパク質及び蛍光タンパク質が生体内で約1:1の比率で産生されることを示し、翻訳段階で自己切断活性が100%までに達する。別の好適な実施例において、前記候補配列は、ペリナ・ヌダ・ピコルナ様ウイルス(PnV)から単離され、配列番号4のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列番号3のポリヌクレオチド配列を有する。一実施例において、前記分泌タンパク質は分泌型アルカリホスファターゼ(SEAP)であり、前記蛍光タンパク質は強化緑色蛍光タンパク質(EGFP)である。
本発明は、翻訳段階で自己切断活性を有する2A様配列を同定するための昆虫システムを提供することを別の目的とする。前記システムは、
プロモーターと、
前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌タンパク質をコードする第一ポリヌクレオチドと、
前記第一ポリヌクレオチドに機能的に連結された候補配列と、
前記候補配列に機能的に連結され且つ蛍光タンパク質をコードする第二ポリヌクレオチドと、を有する組換えベクターに感染した昆虫細胞を有し、
蛍光顕微鏡により観察する際の前記昆虫細胞における蛍光分布パターンを指標として利用して、該蛍光が細胞核も含めて前記昆虫細胞内に均一に分布する場合、前記候補配列が2A様配列である一方、該蛍光分布パターンがドーナツ形をし、且つ細胞核外のスペースのみに限定される、または細胞外培地に分泌される場合、前記候補配列が2A様配列ではないように、前記候補配列が2A様配列であるか否かを決定する。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および下記の説明に示される。本発明のその他の特徴、目的、および利点は、詳細な説明および図面、並びに特許請求の範囲から明らかになろう。
上記概略の説明および以下の詳細な説明は本発明の例であり、特許請求される発明の更なる説明を提供することを目的としていることが理解される。
本明細書は、少なくとも一つのカラー図を含む。カラー図を添付した本明細書の写しは、要望に応じて公定料金を支払うことで、特許商標庁から入手できる。本発明は図面および実施例で例証され、これらは例示にすぎず、本発明を限定するものではない。
(a)vAc−S−Rhir−E、(b)vAc−SEFP、および(c)vAc−S−PnV2AI−Eの組換えベクターを例証する模式図である。 図1の組換えベクターに感染した後4日目に撮ったSf21昆虫細胞の蛍光写真である。 図1の組換えベクターに感染したSf21細胞における、EGFP遺伝子のそれぞれの発現レベルを例証するウエスタンブロットの図である。 図1の組換えベクターに感染したSf21細胞における、それぞれのSEAP活性を例証する棒グラフである。 図1の組換えベクターに感染したSf21細胞における、EGFP発現の定量結果を例証する棒グラフである。
別段に示されていない限り、本明細書で用いられている用語は、本発明が属する分野の当業者によって通常理解される用語と同じ意味を有し、本発明の実施には、本発明が属する分野の知識における微生物学および組換えDNA技術の従来の技術を用いる。
本発明の実施は、翻訳段階で自己切断活性を有するポリヌクレオチドを同定するためのシステムおよび/または方法について、以下詳細に述べている。
本発明の一実施形態によれば、昆虫システムにおける2A様配列を同定するための方法が提供されるが、本明細書に示される昆虫細胞システムだけに限定されない。前記方法は、(a)プロモーターと、前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌タンパク質をコードする第一ポリヌクレオチドと、前記第一ポリヌクレオチドに機能的に連結された2A様候補配列と、蛍光タンパク質をコードする前記候補配列に機能的に連結された第二ポリヌクレオチドとを含む組換えベクターによって昆虫細胞に感染する工程、および(b)昆虫細胞における蛍光分布パターンに基づき、該蛍光が細胞核も含めて昆虫細胞内に均一に分布する場合に、前記候補配列が2A様配列である一方、該蛍光分布パターンがドーナツ形をしていて、且つ細胞核外のスペースのみに限定される、または細胞外培地に分泌される場合に、前記候補配列が2A様配列ではないとする、前記候補配列が翻訳段階で自己切断活性を有するか否かを決定する工程、を有する。
本発明において、翻訳段階で自己切断活性を有する2A様配列は、ウイルスに由来するDNAまたはcDNAであり、好ましくは、ピコルナウイルスファミリーに由来するものであり、エンテロウイルス、ライノウイルス、ヘパトウイルス、カルジオウイルス、アフトウイルス、パレコウイルス、エルボウイルス、コブウイルス、パレコウイルス、テッショウウイルスまたは昆虫由来のピコルナ様ウイルスおよび蚕の伝染性軟化病様ウイルス(iflavirus)を含むが、それらだけには限定されない。本明細書における「翻訳段階で自己切断活性」とは、自らのC末端を切断することによって自己タンパク分解または自己切断でき、一次切断産物を産生できる配列の翻訳効果として定義される。潜在的な2A様配列または候補配列は、カルジオウイルスおよびアフトウイルスのゲノムにおいて発見された2A配列、例えば、口蹄疫ウイルス(FMDV)のような、任意の既知の2A配列に対応する配列相同性、二次または三次構造類似性、あるいは保存領域の存在にあわせて選択することができる。好適な一実施形態において、前記候補配列は、配列相同性に基づいてペリナ・ヌダ・ピコルナ様ウイルス(PnV)から単離され、任意の既知の2A配列と少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一である、配列番号1または3のポリヌクレオチド配列を有する。
上で記述される方法に従って選択された候補配列は、次に二つのレポーター遺伝子と共に、組換えウイルスベクターにクローニングした。本明細書において、「レポーター遺伝子」とは、本発明に設定される条件(下記に更に説明する)に従って、宿主細胞(つまり発現すると)における蛍光または分泌能力のような独特な特性、選択された候補配列を同定する遺伝子を意味する。本発明において、宿主細胞における蛍光分布パターンのような、レポーター遺伝子の発現による効果は、候補配列が所望の2A様配列であるかを蛍光顕微鏡下で容易に決定する指標として利用される。好適な一実施例において、組換えウイルスベクターは、プロモーターと、前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌タンパク質をコードする第一レポーター遺伝子と、前記第一レポーター遺伝子に機能的に連結された候補配列と、前記候補配列に機能的に連結され且つ蛍光タンパク質をコードする第二レポーター遺伝子とを順次に含むように作製されている。本明細書において、「プロモーター」とは、該プロモーター遺伝子の下流におけるコード配列の転写を開始させることができる核酸配列を意味する。プロモーターは誘導性でも細胞特異的でもよい。昆虫細胞システムにおける発現に好ましいプロモーターとしては、ポリヘドリン、p10、vp39、ie1およびie2プロモーターが挙げられ、更に好ましくは、ポリヘドリンプロモーターである。「機能的に連結される」とは、適切な分子(例えば、転写活性化タンパク質)が制御配列に結合する際に、ポリペプチドコード配列と転写および翻訳調節配列とを、組換えベクターにおいて、ポリペプチドを発現できる方法で連結することを意味する。第一レポーター遺伝子は、分泌型ヒト胎盤アルカリホスファターゼ(SEAP)のような分泌タンパク質をコードする。第二レポーター遺伝子は蛍光タンパク質をコードし、蛍光タンパク質としては、緑色蛍光タンパク質(GFP)、強化緑色蛍光タンパク質(EGFP)、青色蛍光タンパク質(BFP)、強化黄色蛍光タンパク質(EYFP)、アネモニア・マジャノ蛍光タンパク質(amFP)、Zoanthus sp.由来の蛍光タンパク質(zFP)、Discosoma sp.由来の蛍光タンパク質(dsFP)、Clavularia sp.由来の蛍光タンパク質(cFP)、ホタルルシフェラーゼのようなルシフェラーゼ、ウミシイタケルシフェラーゼ、およびRenilla muelleri由来のルシフェラーゼが挙げられるが、それだけには限らない。一実施例において、第一レポーター遺伝子はSEAPをコードし、第二レポーター遺伝子はEGFPをコードする。好適なウイルスベクターは、バキュロウイルスに由来するものであり、オートグラファーカリフォルニカ核多角体病ウイルス(AcMNPV)、PnMNPV(ペリナ・ヌダ核多角体病ウイルス)、BmNPV(カイコ核多角体病ウイルス)、LdMNPV(マイマイガ核多角体病ウイルス)、およびOpMNPV(オルギア・シュードツガタ核多角体病ウイルス)を含むが、それだけには限らない。
本発明の一つの好適な実施例に従って調製された組換えベクターは、その後に、S.frugiperda IPBL−Sf21昆虫細胞系のような昆虫発現システムをトランスフェクトするのに用いられる。しかしながら、他の昆虫発現システムも用いられる。当業者に理解されるように、前述の融合核酸(即ち、順次に第一レポーター遺伝子、候補配列、および第二レポーター遺伝子を有する核酸)に組み入れられた候補配列が2A様配列である場合、第一および第二レポーター遺伝子のそれぞれのタンパク質産物、即ち、分泌タンパク質および蛍光タンパク質を発現させ、また、前記分泌タンパク質が最終的に細胞外培地に輸送されるのに対して、前記蛍光タンパク質は依然として宿主細胞に留まる。それとは対照的に、融合核酸に組み入れられた候補配列が2A様配列ではない場合、発現された候補配列は、第一及び第二タンパク質産物を結合させて融合タンパク質を形成するために、ペプチドリンカーとして作用する。融合したタンパク質、または融合した二つのレポータータンパク質は、その後、融合したタンパク質の分泌タンパク質のために、宿主細胞外に輸送される。従って、蛍光顕微鏡下で宿主細胞の蛍光分布パターンを容易に観察することにより、ウエスタンブロットアッセイまたはタンパク質の活性測定のような、より伝統的且つ時間がかかる決定方法に戻らずに、候補配列が2A様配列であるか否かを決定する容易且つ有効な手段を提供する。好適な一実施例において、宿主細胞における均一な蛍光パターンは、候補配列が二つのタンパク質産物を産生するために自己切断でき、所望の2A様配列であることを示す。別の実施例において、ドーナツ形の蛍光パターンが観察され、候補配列が所望の2A様配列ではないことを示し、二つのそれぞれのタンパク質産物の代わりに、融合タンパク質が産生され且つ宿主細胞外に分泌される。そのため、蛍光がサイトゾルである細胞核外のスペースのみに限られ、または細胞外培地に分泌され、それによってドーナツ形の蛍光パターンを形成する。
好適な一実施例において、同定された2A様配列または候補配列は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有し、前記ポリヌクレオチド配列が、グリシン残基とプロリン残基の間に位置して保存されている自己切断部位を含む配列番号2の核酸配列を有するポリペプチドをコードする。別の好適な実施例において、同定された2A様配列または候補配列は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有し、前記ポリヌクレオチド配列が、配列番号4の核酸配列を有するポリペプチドをコードする。
更に、本発明の方法および/またはシステムは、二つのレポータータンパク質の、平衡したまたは等分子の産生を提供する。つまり、二つのレポータータンパク質は、相対的に同じ割合で産生される。好適な一実施例において、第一レポーター遺伝子にコードされる分泌タンパク質と、第二レポーター遺伝子にコードされる蛍光タンパク質は、約1:1の比率で産生される。
本発明の別の実施形態によれば、翻訳段階で自己切断活性を有する2A様配列を同定するためのシステムが提供されている。前記システムは、プロモーターと、前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌タンパク質をコードする第一ポリヌクレオチドと、前記第一ポリヌクレオチドに機能的に連結された候補配列と、前記候補配列に機能的に連結され且つ蛍光タンパク質をコードする第二ポリヌクレオチドとを含む組換えベクターに感染した昆虫細胞を有するものであり、前記昆虫細胞における蛍光分布パターンを指標として利用し、該蛍光が細胞核も含めて前記昆虫細胞内に均一に分布する場合、前記候補配列が2A様配列である一方、該蛍光分布パターンがドーナツの形をする場合、前記候補配列が2A様配列ではないように、前記候補配列が2A様配列であるか否かを決定する。
当業者に本発明を利用する器具を提供するために、レポーター遺伝子の核酸及び本発明の昆虫細胞は、キットに組み入れられる。キットに含まれる構成成分は、ウイルスベクター、組換えウイルスコンストラクトを作るための酵素剤、ウイルスの増幅のための細胞、および標的細胞へのトランスフェクション及び形質導入のための試薬、ならびに本キットの使用方法を説明するパンフレット、テープ、CD、VCDまたはDVDなどである。
以下の実施例は、本発明を例証するために提供されているが、本発明を限定するものではない。
[実施例1]プラスミドコンストラクトの作成
実施例1.1 pBAc−S−Rhir−E
pBac−S−Rhir−Eベクターは、DsRed遺伝子の代わりにSEAPレポーター遺伝子を用いたこと以外は、pBac−DRhir−Eベクターを作成するための陳らが記載した手順(Biochem. and Biophy. Res. Commu. 2005 335; 616−623)と類似の手順に従って構築した。従って、pBAc−S−Rhir−Eは、SEAPレポーター遺伝子、ムギクビレアブラムシ腸管ウイルスのIRES配列(RhPV)、およびEGFPレポーター遺伝子を順次に含む。
実施例1.2 pBAc−SEFP
pBac−DRhir−Eプラスミドにおいて、SEAP遺伝子は、EGFP遺伝子とインフレーム融合した(Chen et al., Biochem. and Biophy.l Res. Commu. 2005 335; 616−623)。簡潔に述べると、SEAP断片は、まず5’−ATATAAGATCTCCACCATGCTGCTGCTGTGCTGCTGCTGGG−3’であるフォワードプライマー(配列番号5であり、下線で示すBalII部位を有する)、および5’− AATTCAGATCTGGTGTCTGCTCGAAGCGGCCGGC−3’であるリバースプライマー(配列番号6であり、下線で示すBglII部位を有する)を用い、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、pGS−HCVプラスミドから増幅した。リバースプライマーにおける二つのGGヌクレオチド(ボールド体およびイタリック体で表示される)は、SEAP遺伝子の3’末端とEGFP遺伝子の5’末端の間にインフレーム融合させるように添加した。PCR後、BglIIにより消化した1.6kbのSEAP遺伝子断片は、BamHIにより消化したpBac−DRhir−Eプラスミドにサブクローニングし、得られたプラスミドはpBac−DRhir−SEFPと呼ばれ、順次にDsRedレポーター遺伝子、RhPV IRES配列、およびSEAPとEGFPの融合遺伝子を含んでいた。
pBac−S−Rhir−Eプラスミドは、次にSEAP−Rhir−EGFP断片を除去するために、BamHIおよびSalI制限酵素により消化した。pBac−DRhir−SEFPプラスミドも同じように、SEAP−EGFPの融合断片を除去するように、BamHIおよびSalI制限酵素により消化した。その次に、SEAP−EGFP断片を、pBac−S−Rhir−EプラスミドのBamHIおよびSalI部位にクローニングし、得られたプラスミドはpBac−SEFPと呼ばれる。
実施例1.3 pBac−S−PnV2AI−E
SEAP−PnV2AI遺伝子断片は、まず5’−AATGGATCCGCTAGCCCACCATGCTGCTGCTGCTGCTG−3’であるフォワードプライマー(配列番号7であり、下線で示すBamHI部位を有する)、および5’−AATAGATCTAAGGGTCCGGGGATTTGACTCAACATCTCCATCCACAGTCAAATCCGGAACCCACCCCTGGGCTGTCTGCTCGAAGCGGCC−3’であるリバースプライマー(配列番号8であり、下線で示すBglII部位を有する)を用い、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、pBac−DsRed−PnV−SEAP−RhPV−EGFPプラスミドから増幅した。
増幅したSEAP−PnV2AI断片およびPCR2.1(Invitrogen、U.S.A)はTAクローニングのために用いられ、得られたプラスミドは以下でPCR2.1/SEAP−PnV2AIと称される。PCR2.1/SEAP−PnV2AIプラスミドをBamHIおよびBglIIにより消化し、SEAP−PnV2AI断片を除去した。除去されたSEAP−PnV2AI断片は、次にpBac−S−Rhir−EプラスミドのBamHIおよびBglII部位にライゲートし、得られたプラスミドは以下でpBac−S−PnV2AI−Eと称される。
実施例1.4 組換えベクターの産生
S.frugiperda IPBL−Sf21昆虫細胞系(以下、Sf21細胞と称する)を、コンフルエント細胞単層(約2×105細胞/ウェル)が得られるまで、8%熱失活FBSを含むTNM−FH培地で培養した。1μlのCellfectin(登録商標)トランスフェクション試薬(Invitrogen社、Carlsbad、California)を用いることにより、0.8μgの実施例1.1(pBac−S−Rhir−E)、実施例1.2(pBac−SEFP)または実施例1.3(pBac−S−PnV2AI−E)のプラスミドは、0.25μgの直線化されたBac−N−BlueバキュロウイルスDNAと共に、コンフルエントSf21昆虫細胞にトランスフェクトした。トランスフェクトされた細胞は、無FBSのTNM−FH培地で12時間培養し、その後、8%熱失活FBSを含むTNM−FH培地で培養した。
Bac−N−BlueバキュロウイルスDNAと三つのベクター、つまり、実施例1.1(即ち、pBac−S−Rhir−E)、実施例1.2(即ち、pBac−SEFP)または実施例1.3(即ち、pBac−S−PnV2AI−E)との間にDNA相同組換えが起これば、新たな組換えバキュロウイルス発現ベクターが形成され、それらの新たに形成された組換えベクターは、同時発現したEGFPから放射される緑色蛍光を用いて、従来の終点希釈法により選択することができる。選択された組換えバキュロウイルス発現ベクターは、それぞれvAc−S−Rhir−E、vAc−SEFP、vAc−S−PnV2AI−Eと称される。
図1は、それぞれの組換えウイルス発現ベクター、(A)vAc−S−Rhir−E、(B)vAc−SEFP、および(C)vAc−S−PnV2AI−Eを含む模式図である。本発明に用いられるプロモーターは、ポリヘドロンプロモーター(以下、PPHと呼ばれる)である。組換えvAc−S−Rhir−EおよびvAc−SEFPウイルス発現ベクターは、vAc−S−PnV2AI−Eベクターとの比較として用いた。
[実施例2]2A様配列の同定
2.1 蛍光パターンに基づく選択
実施例1.4の構築された組換えベクターにおける選択されたPnV2A様配列が、リボソーム跳躍活性を有しない場合、SEAP遺伝子、PnV2A様配列、およびEGFP遺伝子は、同じ転写物において発現した。従って、SEAP、PnV2A様ポリペプチドおよびEGFPを順次に含む融合タンパク質が発現され且つ細胞外に分泌され、EGFPから放射した緑色蛍光は、細胞核外のスペースに限って緑色ドーナツのように見えた。それとは反対に、選択されたPnV2A様配列がリボソーム跳躍活性を有する場合、PnV2A様配列は自己切断した。従って、SEFPおよびEGFPは別個のポリペプチドとして発現され、EGFPは細胞核も含めて細胞内に均一に分布したので、EGFPから放射した緑色蛍光は、細胞内に均一に分布した。
組換えベクターであるvAc−S−Rhir−E、vAc−SEFP、およびvAc−S−PnV2AI−Eにそれぞれ感染したSf21細胞(24穴プレートにおいて、2×105細胞/ウェル)は、300mlの培養細胞溶解試薬(100mMのリン酸カリウム(pH7.8)、1mMのEDTA、10%のトリトンX−100、および7mMのβ−メルカプトエタノール。)で10分間溶解した。12,800rpmで30分間遠心分離後、蛍光の測定のために、溶解した上清(100μl)の小量を取り出した。EGFPの蛍光スペクトルは、488nmおよび507nmにそれぞれ設定した励起および発光波長により、Cary Eclipse蛍光分光光度計(Varian)を用いて測定した。
図2は、(A)vAc−S−Rhir−E、(B)vAc−S−PnV2AI−E、および(C)vAc−SEFPの組換えベクターにそれぞれ感染したSf21細胞における緑色蛍光パターンを例証する。図2Aにおいて、vAc−S−Rhir−Eに感染したSf21細胞におけるSEAPは、キャップ依存型翻訳により発現し、EGFPはRhPV IRES配列により発現することから、EGFPから放射した緑色蛍光は、細胞核を含めて細胞内に均一に分布したと推測された。図2Bにおいて、vAc−S−PnV2AI−Eに感染したSf21細胞に示された緑色蛍光パターンは、vAc−S−Rhir−Eのそれと類似しており、PnV2A様配列は自己切断でき、よって、同時発現したEGFPは均一に細胞核内に分布することを示した。
それとは反対に、図2Cにおいて、vAc−SEFPに感染したSf21細胞の緑色蛍光は、ドーナツ形のパターンを示し、融合タンパク質(SEAPとEGFP)が合成され、且つ、培地に分泌されるため、蛍光が細胞核外のスペースのみに限られることを示した。言いかえれば、バキュロウイルス発現システムにおいて選択された2a様配列は、vAc−SEFPベクターのパターンと類似する緑色蛍光パターンを示す場合、選択された2A様配列は、所望の2A様配列ではなく、自己切断またはリボソーム跳躍を誘導することができない。
2.2 ウエスタンブロットの結果に基づく選択
選択されたPnV2A様配列の翻訳段階での自己切断活性は、更にウエスタンブロット分析により確認した。簡潔に述べると、vAc−S−PnV2AI−E、vAc−S−Rhir−EおよびvAc−SEFPを含めて実施例1.4のベクターにそれぞれ感染したSf21細胞を収集して溶解した。細胞ライセートにおけるタンパク質は、SDS−PAGEにより分離し、続いて、ポリビニリデンジフルオリド膜(PVDF、Millipore社)に転写した。その膜は、次にトリス緩衝液(100mMのpH7.4のトリス、100mMの塩化ナトリウム、および0.1%のトゥイーン20)により、室温で1時間ブロックした。
ブロッキングの後、膜を抗EGFP抗体(1:2000、BD Biosciences ClonTech社、Palo Alto、CA)と共に4℃で一晩インキュベートした。次に、非結合の抗EGFP抗体を除去するために、トリス緩衝液を用いて膜を室温で毎回5分間、3回洗浄した。PVDF膜は、その次に西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)共役二次抗体と共に(1:2500)、室温で1時間インキュベートした。PVDF膜は、非結合の二次抗体を除去するために、同じトリス緩衝液を用いて室温で毎回5分間、3回洗浄した。結果を図3に示す。
PnV2A様配列がリボソーム跳躍をうまく誘導した場合、EGFPタンパク質およびSEAPタンパク質は別個に発現し、また、およそ27kDaのEGFPタンパク質が検出される。これに対して、PnV2A様配列の転写物が自己切断しない場合、およそ100kDaの分子量を有するEGFPおよびSEAPの融合タンパク質が産生される。
図3は、サイトゾル(細胞内)(それぞれレーン1、3および5)および培地(分泌したタンパク質)(それぞれレーン2、4および6)における、vAc−S−PnV2AI−E、vAc−SEFP、およびvAc−S−Rhir−E組換えベクターに感染したSf21昆虫細胞のそれぞれのEGFPレベルを例証する。約27kDaのEGFPが産生され(レーン1対レーン2)、vAc−S−PnV2AI−Eにおける選択されたPnV2A様配列は自己切断できることは明らかである。vAc−S−Rhir−Eは、vAc−S−PnV2AI−Eに類似するパターンも示した(レーン5対レーン6)。レーン4において、約100kDaのEGFPタンパク質が検出され、EGFPはSEAPと融合したことを示す。
さらに、図3のレーン1および2に例証された結果は、融合タンパク質の量(分子量約100kDa)が無視できるものであることから、PnV2A様配列の切断効率が100%まで達し得ることを示す。
2.3 分泌型アルカリホスファターゼの活性に基づく選択
同定されたPnV2A様配列の切断効率は、SEAP活性の測定により、更に明瞭となり得る。
vAc−S−PnV2AI−E、vAc−SEFP、およびvAc−S−Rhir−Eに感染したSf21細胞(24穴プレートにおいて、2×105細胞/ウェル)の培地を、それぞれ収集して12,000×gの速度で10秒間遠心分離し、次にSEAP活性の分析を行うまで、−20℃に保持した。培地におけるSEAP活性は、BD Great EscApe SEAP検出キット(Clontech)を用いて測定した。対応するSEAP活性を反映する化学発光強度は、化学発光カウンター(Mithras LB 940)を用いて検出した。結果を図4に示す。
図4は、vAc−S−Rhir−E、vAc−SEFPおよびvAc−S−PnV2AI−Eのウイルスベクターにそれぞれ感染したSf21昆虫細胞の、種々のSEAP活性を例証する。vAc−S−PnV2AI−E(MOI=5、dpi=4)に感染したSf21昆虫細胞のSEAP活性は、vAc−SEFPに感染したものより活性がかなり高く、およそ500倍であることが明らかであった。従って、組換えvAc−S−PnV2AI−Eにおける選択されたPnV2A様配列は、リボソーム跳躍をうまく誘導できるため、融合タンパク質におけるタンパク質フォールディングの干渉性欠損を避け、標的タンパク質の活性は影響されなかった。おもしろいことに、vAc−S−PnV2AI−Eに感染したSf21昆虫細胞のSEAP活性も、同様に、vAc−S−Rhir−Eに感染しSEAP及びEGFPタンパク質を別々に発現する細胞のSEAP活性よりも、かなり高かった。vAc−S−PnV2AI−Eに感染した細胞のSEAP活性は、vAc−S−Rhir−Eに感染した細胞のSEAP活性よりおよそ100倍高かった。発明者らは、PnV2A様配列のmRNAがRhPV IRES配列のmRNAより安定しているためであろうと考える。
2.4 緑色蛍光の定量化
PVDF膜上のEGFPタンパク質を、EGFPの発現した量を定量するために、強化化学発光キット(Piece)により検出した。結果は、それぞれvAc−S−PnV2AI−E、vAc−SEFP、およびvAc−S−Rhir−Eに感染したSf21細胞の緑色蛍光強度を例証する図5に示した。ここでも再び、vAc−S−PnV2AI−Eに感染したSf21昆虫細胞におけるEGFPの蛍光強度は、vAc−SEFPとvAc−S−Rhir−Eの各々に感染した細胞のEGFPの蛍光強度よりもかなり高かった。従って、EGFPと融合したPnV2A様配列の自己切断した部分が、EGFPの蛍光強度に影響を与えないのは明らかである。
[実施例3]実施例2の方法により同定された2A様配列の別の実施形態
別の2A様配列は、実施例2に記載した手順に従ってクローニングし、同定した。トランスフェクトした昆虫宿主細胞がドーナツ様の蛍光パターン(データは示さず)を示すことから、候補配列が所望の2A様配列であることを確認した。このように同定した該配列は、配列番号4の核酸配列を有するポリペプチドをコードする、配列番号3のポリヌクレオチドを有する。
本発明は、潜在的な2A様配列をスクリーニングするために、昆虫宿主細胞において同時発現した分泌タンパク質および蛍光タンパク質を利用する。昆虫宿主細胞は、まず、本発明の方法に従って作製し、候補配列と二つのレポーター遺伝子を含むベクターに感染し、候補配列が所望の2A様配列であるか否かは、形質転換した宿主細胞を蛍光顕微鏡下で見ることにより容易に決定する。ドーナツ形の蛍光パターンは、選択した候補配列が2A様配列ではないことを示し、一方、均一に分布した蛍光パターンは、選択した候補配列が所望の2A様配列であることを示す。従って、本発明は、ウエスタンブロットのような、より労力と時間がかかり面倒なタンパク質測定を行うことなく、翻訳段階で自己切断活性を有するポリヌクレオチドを同定するための、迅速且つ容易にできるスクリーニング方法および/またはシステムを提供する。
上記は本発明の実施形態に関するが、本発明の他の多くの実施形態が本発明の基本範囲から逸脱せずに改変されてもよく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって決定される。

Claims (2)

  1. 翻訳段階で自己切断活性を有する2A様配列を同定するための昆虫システムであって、
    プロモーターと、
    前記プロモーターに機能的に連結され且つ分泌型アルカリホスファターゼ(SEAP)をコードする第一ポリヌクレオチドと、
    前記第一ポリヌクレオチドに機能的に連結された候補配列と、
    前記候補配列に機能的に連結され且つ強化緑色蛍光タンパク質(EGFP)をコードする第二ポリヌクレオチドと、を有する組換えベクターに感染した昆虫細胞を備え、
    前記昆虫細胞における蛍光分布パターンが、前記候補配列が2A様配列であるか否かを決定する指標として利用され、
    蛍光が細胞核を含めて前記昆虫細胞内に均一に分布する場合には、前記候補配列が2A様配列である一方、蛍光分布パターンがドーナツ形を有し且つ細胞核外のスペースのみに限られる、または細胞外培地に分泌される場合には、前記候補配列が2A様配列ではない昆虫システム。
  2. 前記候補配列は、ペリナ・ヌダ・ピコルナ様ウイルス(Perina nuda Picorna−like virus、PnV)から単離され、配列番号1または3のポリヌクレオチド配列を有する請求項1に記載の昆虫システム。
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