JP5027721B2 - Toilet device - Google Patents
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Description
本発明は便器外郭体の後部に便器内装装置を設けた便器装置に関する。 The present invention relates to a toilet device in which a toilet interior device is provided at the rear part of a toilet casing.
従来より、便器の後部に洗浄水吐出装置等の便器内装装置を設けた便器装置が利用されている(例えば特許文献1)。 Conventionally, a toilet device provided with a toilet interior device such as a washing water discharge device at the rear of the toilet has been used (for example, Patent Document 1).
また、近年では、便器形状を有する便器外郭体2の後部に支持フレーム4を内装し、該支持フレーム4の上部に便器内装装置23を取り付けた便器装置1が利用されている。この便器装置1は、図14に示すように便器外郭体2をボウル部を備えた前パーツFと後パーツRとで構成してある。便器内装装置23は機器ケース24に便器内装機器を設けたものであり、図15に示すように後パーツR内の上部に配設される。機器ケース24の外側面には縦長のボルト収納凹部76が形成されている。機器ケース24の下面のボルト収納凹部76に対応する箇所にはボルト用孔77が穿設されている。
In recent years, a
また、便器外郭体2に内装した支持フレーム4の上端部には後パーツR内の上部に位置する上フレーム部16が設けてあり、便器内装装置23の機器ケース24は上フレーム部16上に載置される。そして、ボルト78をボルト用孔77の上方のボルト収納凹部76内からボルト用孔77及び上フレーム部16に挿通し、該ボルト78の上フレーム部16から下方に突出した雄ねじ部に下方からナット79を螺合することにより、機器ケース24と上フレーム部16が締結される。
In addition, an
ここで、上記便器装置1にあっては、機器ケース24と上フレーム部16をボルト78及びナット79により締結する際に、長いボルト79を狭いボルト収納凹部76に入れてボルト用孔77に挿通させる必要があり、作業が難しく面倒である。また、機器ケース24を上フレーム部16から取り外す際には、ボルト用孔77に挿通させたボルト79の頭部を狭いボルト収納凹部76内において引き上げてこれをボルト収納凹部76から取り出す必要があり、この作業も難しく面倒である。また、これらの作業は特に便器装置1を狭いトイレ室に設置したまま行う場合には困難な作業となり、作業負担が大きくなる。
Here, in the
さらに、上記便器内装装置23のメンテナンス等を行うにあたって、機器ケース24を上フレーム部16に取り付けたり取り外す場合には、ボルト収納凹部76に側方から指を入れて、ボルト79をボルト用孔77に挿入したり、引き抜いたりする必要がある。従って、ボルト収納凹部76の側方のスペースに便器付属品を配設した場合には、便器付属品が邪魔になってボルト収納凹部76に指を入れることが難しくなり、また、ボルト収納凹部76に指を入れることができない場合には、便器付属品をその都度取り外す必要がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、支持フレームに便器内装装置を取り付ける作業や取り外す作業を容易に行うことができる便器装置を提供することを課題とする。 This invention is made | formed in view of said situation, Comprising: It aims at providing the toilet device which can perform easily the operation | work which attaches or removes the toilet interior device to a support frame.
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る便器装置は以下の構成を有している。
便器形状を有する便器外郭体2と、便器外郭体2に内装される便器内装装置23を備える。機器ケース24に便器内装機器25である洗浄液吐出装置30を設けて前記便器内装装置23を構成する。便器外郭体2に支持フレーム4を内装すると共に、該支持フレーム4に便器外郭体2の後部の上部に位置する上フレーム部16を設ける。上フレーム部16上に前記機器ケース24を載置すると共に該上フレーム部16と機器ケース24をボルト63及びナット64により締結する便器装置である。機器ケース24の外側面にナット64を位置決めしてナット64を回転不能且つナット64が上方に抜けるのが防止された状態で保持するナット保持凹部65を設け、このナット保持凹部65は側方にナット64を外側方から挿入するための開口を有する。機器ケース24の下面部におけるナット保持凹部65に対応する箇所にボルト用孔71を設ける。上フレーム部16に下方から挿通したボルト63をボルト用孔71に通し、該ボルト63を前記ナット保持凹部65に側方の開口から挿入して保持したナット64に螺合する。
In order to solve the above problems, a toilet device according to
A
また、請求項2は請求項1において以下の構成を有している。ナット保持凹部65の下方にワッシャ72を位置決めして保持するためのワッシャ保持凹部69を設ける。
Further,
また、請求項3は請求項1又は請求項2において以下の構成を有している。ナット保持凹部65の側方に洗浄液吐出装置30の給水路32を構成するフレキシブルな給水管38を配置するためのスペースを形成する。
A third aspect of the present invention has the following configuration according to the first or second aspect. A space for arranging a flexible
請求項1に係る発明では、上フレーム部に下方から挿通したボルトを機器ケースの下面部に設けたボルト用孔に通し、このボルトをナット保持凹部に側方の開口から挿入して回転不能且つ上方に抜けるのが防止された状態で位置決め保持したナットに螺合し、これにより機器ケースを上フレーム部に固着できる。従って、前記ボルトを上フレーム部の下方の比較的広い空間から上フレーム部及び機器ケースに容易に挿通することができ、且つ、上フレーム部の下方の広い空間から容易に取り外すことができ、支持フレームに便器内装装置を取り付ける作業や取り外す作業を容易に行うことができる。
In the invention according to
また請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、ワッシャ保持凹部に収納保持したワッシャを介して上記ボルト及びナットによる締結を行うことができる。
In addition, in the invention according to
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、ナット保持凹部の側方のスペースに洗浄液吐出装置の給水路を構成するフレキシブルな給水管を配置して、当該スペースを有効に利用できる。しかも、本発明では、ナットがナット保持凹部によって保持されるので、作業者はナットを保持することなく、上フレーム部の下方からボルトを操作して、機器ケースを上フレーム部に取り付けたり、取り外したりできる。従って、上記フレキシブルな給水管が邪魔になってナットを保持することが難しい場合やナットを保持することができない場合にも、フレキシブルな給水管を取り外すことなく、機器ケースを上フレーム部に取り付けたり、取り外したりすることが可能となり、便器内装装置の取り付けや取り外しが容易になる。
In addition, in the invention according to
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1乃至図13に示す本実施形態の便器装置1は、ボウル部3を備えた合成樹脂製の便器外郭体2と、便器外郭体2に内装されて便器外郭体2を支持・補強する金属製の支持フレーム4を備えている。
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings. A
図5に示すように、支持フレーム4は、床に設置される平面視環状の下フレーム材5と、下フレーム材5の後部の両側に立設した後フレーム材6を備えている。各後フレーム材6は角状パイプにより構成してあり、各後フレーム材6の上端部は前方に向けて折曲されて前後に長い上フレーム部16を構成している。
As shown in FIG. 5, the
下フレーム材5の後部にはトラップケース7が取り付けられる。トラップケース7に内装されるトラップはターントラップ方式のもので、図4に示すようにフレキシブルなトラップ筒8により構成される。トラップ筒8の一端はボウル部3の下部から後方に突出する排水筒部9に接続され、他端は自由端となる。
A
トラップ筒8はトラップケース7に設けたモータにより回動させることで、自由端側の開口を上向きとしたトラップ構造を形成する状態と、自由端側の開口を下向きとして前記トラップ構造を解除して排水される状態とを選択できるようになっている。トラップケース7の下端部は床に設けた排出孔(図示せず)に連通接続され、前述のトラップ筒8のトラップ構造を解除することで、ボウル部3内の溜め水はトラップ筒8及びトラップケース7を介して排出孔から排出される。
The
図2に示すように便器外郭体2は後方に開口する前パーツFと前方に開口する後パーツRで構成される。
As shown in FIG. 2, the
便器外郭体2の前側の外郭を構成する前パーツFは、平面視面略U字状のスカート部10と、スカート部10内に位置するボウル部3(図4参照)と、ボウル部3上に位置するリム部11(図8参照)とで構成され、これら合成樹脂製のスカート部10、ボウル部3、リム部11は溶着又は接着により固着一体化してある。
The front part F that forms the front shell of the toilet
ボウル部3の外側を覆うスカート部10の下端部の内側には下フレーム材5の前部が嵌め込まれ、この状態でスカート部10をねじ具等により支持フレーム4に固着することで前パーツFは支持フレーム4に対して固着される。
The front part of the
リム部11は図4に示すように前パーツFの上面を構成して便座13を載置するための便座載置部12を備えている。
As shown in FIG. 4, the
図7のように便器外郭体2の後部の上部に内装される便器内装装置23は、温水洗浄装置27、脱臭装置26、洗浄液吐出装置30、制御回路28等の便器内装機器25を一群にまとめて機器ケース24に設けることで構成される。
As shown in FIG. 7, the toilet
一群の便器内装機器25のうち、洗浄液吐出装置30はボウル部3内に水又は水に界面活性剤を含む洗剤を混合してなる洗浄液を選択的に吐出してボウル部3の内面を洗浄するものであり、便器外郭体2の側端部に内装される。
Among the group of toilet
図4に示すように、洗浄液吐出装置30は、ボウル部3に水を供給する給水路32と、給水路32の下流側端部に設けた混合装置33を備えている。
As shown in FIG. 4, the cleaning
給水路32は図示しない水道管に接続される。給水路32の上流部には電磁弁からなる給水制御弁37を設けてあり、該給水制御弁37を開閉することにより給水路32への水の供給の有無が切り替えられる。
The
図9に示すように、混合装置33は、給水路32の下流側端部を構成する水流路部39と、循環洗剤路45の一部を構成する循環流路部43と、循環流路部43と水流路部39を連通接続する分岐流路部44と、循環流路部43に設けた循環ポンプ53とをユニット化して構成され、機器ケース24に着脱自在に取り付けられる。
As shown in FIG. 9, the mixing
水流路部39は、上流側から順に設けた、接続ノズル46、エジェクタ管47、吐出ノズル48により構成される。
The water
エジェクタ管47の長さ方向の中間部は他部よりも流路面積を小さくした小径部49で構成され、小径部49には洗剤混入口部55が設けてある。エジェクタ管47の小径部49よりも上流側を構成する上流部50には先細となった接続ノズル46の先端部を接続してある。接続ノズル46の後端部には給水路32の一部を構成するフレキシブルな給水管38の下流端が着脱自在に接続される。
An intermediate portion in the length direction of the
エジェクタ管47の上流部50の接続ノズル46の先端近傍部分には吸気口部52を設けてある。吸気口部52には一端を大気に開放した空気供給路51の他端が接続される。
An
小径部49の洗剤混入口部55には上下に長い分岐流路部44を接続してある。分岐流路部44の上端は循環流路部43に一体に接続してあり、循環流路部43の上流端は循環ポンプ53の吐出側に接続してある。循環ポンプ53の吸込側と循環流路部43の下流端は循環洗剤路45の主流路部56によって連通接続され、該主流路部56と循環流路部43によって循環洗剤路45が構成される。
A long and
主流路部56の途中には洗剤タンク41が設けられ、循環ポンプ53を運転することで洗剤タンク41内の洗剤が循環洗剤路45を循環するようになっている。
A
また、分岐流路部44には弁57を設けてある。弁57は循環ポンプ53の運転時には開き、停止時には閉じるように設定してあり、これにより循環ポンプ53の停止時において循環洗剤路45から水流路部39に洗剤が漏れ出ることが防止される。
In addition, a
エジェクタ管47の小径部49よりも下流側を構成する下流部54は、混合装置33の吐出口を構成する吐出ノズル48の後端部に接続してある。吐出ノズル48の先端部はボウル部3の後部に設けた給水口内に着脱自在に嵌め込まれ、ボウル部3内に臨む。
A
上記洗浄液吐出装置30を用いてボウル部3に水を供給する場合は、循環ポンプ53を停止した状態で給水制御弁37を開く。これにより、水道管からの水が給水路32を経て吐出ノズル48の先端からボウル部3内へと水が吐出される。また、この時、先細となった接続ノズル46からエジェクタ管47の上流部50に水が流れこむことにより接続ノズル46の先端付近に負圧が発生し、これにより外部の空気が空気供給路51及び吸気口部52を経てエジェクタ管47を流れる水に混入される。そして、この気泡を混合した水は、エジェクタ管47において大径の上流部50から小径部49を経て大径の下流部54へ流れる際に加圧・減圧され、この圧力変化に伴い水に含まれる気泡が剪断され微小化する。また、この気泡は下流部54に設けたメッシュからなる整流板58にて細分化されてされに微小化され、この後、ボウル部3に吐出される。
When water is supplied to the
また、上記洗浄液吐出装置30を用いてボウル部3に洗剤を混合した水を供給する場合は、循環ポンプ53を運転した状態で給水制御弁37を開く。この場合も上記と同様に水道管から給水路32に流れこんだ水には吸気口部52から空気が混入されるが、このとき小径部49を流れる水には循環洗剤路45を循環する洗剤の一部が分岐流路部44及び洗剤混入口部55を経て混入される。従って、この場合は、水に洗剤を混合し且つ微小化された気泡を含む洗浄液がボウル部3に吐出される。
Further, when supplying water mixed with detergent to the
上記のように微小気泡を含む水又は洗浄液をボウル部3に吐出した場合、この水又は洗浄液はボウル部3の上部内面に略水平に吐出されることでボウル部3の内面に沿って周回しつつ汚れを落としていく。このとき水又は洗浄液に含まれる微小気泡がボウル部3の内面の衝突した際に高周波振動を引き起こし、これによりボウル部3の内面を効率良く洗浄できる。また、ボウル部3に吐出されるのが洗剤を含む洗浄液の場合には、洗剤が有する洗浄効果によりボウル部3の内面を一層綺麗に洗浄できる。
When water or cleaning liquid containing fine bubbles is discharged to the
上記便器内装装置23の前部は前パーツFの上部に挿入され、この状態で機器ケース24は支持フレーム4の後部両側に立設した後フレーム材6の上フレーム部16上に載置され、上フレーム部16に固着される。
The front part of the toilet
上記により、便器内装装置23の機器ケース24上に設けた温水洗浄装置27の局部洗浄ノズル29や脱臭装置26のダクト31の端部開口はボウル部3内に臨む。また、上記のように便器内装装置23を前パーツFに挿入することで、混合装置33の前端部に設けた吐出ノズル48がボウル部3の給水口に嵌め込まれ、ボウル部3内に連通する。
As described above, the end opening of the
後パーツRは、上カバー20及び両側の側カバー21及び背面カバー22で構成され、該後パーツRの上部に便器内装装置23の後部が収納される。
The rear part R is composed of an
上カバー20は機器ケース24の後部に着脱自在に取り付けられ、該上カバー20により便器内装装置23の上側が覆われる。また、上カバー20には便座13や便蓋34が回動自在に取り付けられる。
The
背面カバー22は支持フレーム4や上カバー20に着脱自在に取り付けられ、該背面カバー22により機器ケース24や機器ケース24の下方に位置するトラップケース7の後方が覆われる。
The
両側の側カバー21は機器ケース24や前パーツFに着脱自在に取り付けられ、各側カバー21により機器ケース24やトラップケース7の夫々の側方が覆われる。
The side covers 21 on both sides are detachably attached to the
また、既述の洗剤タンク41は、図11に示すように、機器ケース24の後部側面に着脱自在に取付けたホルダ15に保持され、洗浄液吐出装置30とは反対側の側端部に配設される。
Further, as shown in FIG. 11, the above-described
図12に示すように機器ケース24の側面には、洗剤タンク41の下流側と上流側の夫々に接続される接続口14a、14bが前後方向に並べて突設してある。接続口14a、14bは循環洗剤路45の両端部を構成するものであり、図11に示すようにホルダ15に設けた開口18を介して外側方に露出している。
As shown in FIG. 12,
洗剤タンク41には洗剤補給口部とキャップ取付口部とが設けてあり、洗剤補給口部には開閉自在な蓋19が取り付けてある。
The
また、キャップ取付口部にはキャップ62が着脱自在に取り付けてある。キャップ62には共に逆L状をした下流側接続管17a及び上流側接続管17bが装着してあり、キャップ62をキャップ取付口部に取り付けることで、下流側接続管17a及び上流側接続管17bの夫々の縦管部がキャップ取付口部から洗剤タンク41内に差し込まれると共に、下流側接続管17a及び上流側接続管17bの夫々の横管部17a1、17b1が洗剤タンク41の上端部から便器外郭体2内側の側方に向けて突出する。
A
洗剤タンク41は外側方からホルダ15内に嵌め込んでホルダ15に支持させると共に横管部17a1、17b1を接続口14a、14bの夫々に接続することで取り付けられ、これにより洗剤タンク41は循環洗剤路45の途中に設けられる。
The
洗剤タンク41が設けられる側の側カバー21の上部には開口部21aが設けてあり、上記洗剤タンク41が側カバー21の開口部21aから外側方に突出し、この突出部分に前述の洗剤補給口部及び蓋19が位置する。
An
ホルダ15にはタンクカバー35が着脱自在に取り付けられ、該タンクカバー35によりホルダ15及び洗剤タンク41の便器外郭体2の側面部から突出した部分が覆われる。
A
ここで、便器内装装置23の機器ケース24は支持フレーム4の両後フレーム材6の上フレーム部16上に載置され、ボルト63及びナット64により上フレーム部16に固着されるものであり、以下、この構造につき詳述する。
Here, the
図1並びに図12及び図6に示すように、機器ケース24の後部の両側の側カバー21に対向する両外側面には、ナット64を回転不能に位置決め保持するナット保持凹部65と、該ナット保持凹部65の下方に位置して連通し後述のワッシャ72を位置決め保持するワッシャ保持凹部69が形成してある。
As shown in FIG. 1, FIG. 12, and FIG. 6, nut holding recesses 65 for positioning and holding a
機器ケース24の両外側面に形成したナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69は同様の構成を有するものである。従って、以下の説明では図12に示す洗剤タンク41側の側面に設けたナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69についてのみ説明し、図6に示す他方(洗浄液吐出装置30側)の側面に設けたナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69の説明は省略する。
The
図12に示すナット保持凹部65は機器ケース24の上カバー20よりも下方に突出した下部の外側面に設けられるものであり、機器ケース24の外側面に形成した凹部66の下部の奥面から突出するリブ67により構成される。リブ67は凹部66の下底面の上方において前後に離間して二条設けてあり、両リブ67は対称形状である。
A
両リブ67は、上下に長い縦リブ67aと、縦リブ67aの上端から他方のリブ67側に突出する上横リブ67bと、縦リブ67aの下端から他方のリブ67と反対側に向けて突出する下横リブ67cとで構成してあり、両リブ67の間に形成された溝部がナット保持凹部65となっている。
Both
両リブ67の対向する縦リブ67a同士の間隔は六角ナットからなるナット64の平径と略同じである。また、凹部66の奥面により構成されるナット保持凹部65の奥面中央部には外側方に向けて当たり部68を突設してある。
The interval between the opposing vertical ribs 67a of both
ナット保持凹部65の上底面は両リブ67の上横リブ67bで構成され、両上横リブ67bの間には隙間70が形成されている。隙間70の前後長さ、即ち両上横リブ67bの間隔はボルト63の雄ねじ部63aよりも長くなっている。
The upper bottom surface of the
両下横リブ67cの縦リブ67aと反対側の端部は凹部66の内側面に接続されており、これにより凹部66の下底面及び両内側面と両下横リブ67cに囲まれてなるワッシャ保持凹部69が形成される。
The ends of the lower
ワッシャ保持凹部69の前後幅はナット保持凹部65の前後幅よりも長く、ワッシャ72の外径と略同じである。また、ワッシャ保持凹部69の上下長さ、即ち、両下横リブ67cと凹部66の下底面との間隔は、ワッシャ72の厚みと略同じ寸法である。
The front-rear width of the
上記ナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69の開口側の側方は便器付属品を配設するためのスペースとして利用されるものである。具体的には、機器ケース24の洗剤タンク41側の側面に設けたナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69の側方には、便器付属品としてホルダ15及び洗剤タンク41が配設され、ホルダ15によりナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69の開口が塞がれる。
Sides on the opening side of the
また、機器ケース24の洗浄液吐出装置30側の側面に設けたナット保持凹部65及びワッシャ保持凹部69の側方には、図6に示すように洗浄液吐出装置30の給水路32の混合装置33よりも上流側の部分を構成するフレキシブルな給水管38を配設するためのスペースとして利用される。
Further, on the side of the
図12に示すように機器ケース24の下面部の各ナット保持凹部65に対応する箇所にはボルト用孔71を形成してある。各ボルト用孔71の上端は対応する凹部66の下底面で構成されたワッシャ保持凹部69の下底面より開口し、ナット保持凹部65の下方に位置している。
As shown in FIG. 12, bolt holes 71 are formed at locations corresponding to the respective nut holding recesses 65 on the lower surface portion of the
また、両後フレーム材6の上端部に設けた上フレーム部16のボルト用孔71に対応する箇所には上下に貫通するボルト挿通孔(図示せず)を穿設してある。
Further, bolt insertion holes (not shown) penetrating vertically are formed at locations corresponding to the bolt holes 71 of the
上記機器ケース24をボルト63及びナット64を用いて両後フレーム材6の上フレーム部16に固定する場合、図1に示すようにワッシャ72を用いずに固定する方法と、図13に示すようにワッシャ72を用いて固定する方法のいずれかを選択できるようになっている。
When the
まず、ワッシャ72を用いずに機器ケース24を上フレーム部16に固定する方法の一例を示す。まず、機器ケース24両側のボルト用孔71を形成した部分を支持フレーム4の両後フレーム材6の上フレーム部16上に載置して、機器ケース24の両側のボルト用孔71を夫々対応する上フレーム部16に設けたボルト挿通孔に連通させると共に、各ナット保持凹部65に外側方からナット64を挿入する。
First, an example of a method for fixing the
上記のようにナット64をナット保持凹部65に挿入すると、ナット64はワッシャ保持凹部69の下底面上に載置され、且つ、上部の前後両端面が両縦リブ67aに当接してナット64は回転不能となる。また、両上横リブ67bがナット64の上方に位置し、両上横リブ67bによってナット64が上方へ抜け出ることが防止された状態となる。さらに上記ナット64の挿入は、ナット64の端面が当たり部68に当接するまで行われるものであり、このようにナット64の端面を当たり部68に当接した状態では、ナット64の雌ねじ部とボルト用孔71の位置が合い連通する。
When the
そして、上記の状態で、図1に示すように各上フレーム部16の下方から六角ボルトからなるボルト63の雄ねじ部63aをボルト挿通孔及びボルト用孔71に通し、該雄ねじ部63aをナット保持凹部65に保持されたナット64に螺合することで、機器ケース24と両上フレーム部16が締結される。
Then, in the above state, as shown in FIG. 1, the
なお、ナット64より上方に突出した雄ねじ部63aは両上横リブ67bの間に形成された隙間70に挿入されるものであり、上記ボルト63の雄ねじ部63aは両上横リブ67bに当たることはない。
The male threaded
次にワッシャ72を用いて機器ケース24を上フレーム部16に固定する方法の一例を示す。
Next, an example of a method for fixing the
まず、上記ワッシャ72を用いる場合と同様に機器ケース24を支持フレーム4の両上フレーム部16上に載置すると共に、各ワッシャ保持凹部69に外側方からワッシャ72を挿入し、且つ、各ワッシャ72の上方に位置する各ナット保持凹部65に外側方からナット64を挿入する。
First, as in the case of using the
上記のようにワッシャ72をワッシャ保持凹部69に挿入保持すると共に、ナット64をナット保持凹部65に挿入すると、ナット64はワッシャ保持凹部69に挿入したワッシャ72上に載置され、且つ、上記ワッシャ72を用いない場合と同様に前後両端面が両縦リブ67aに当接して回転不能となり、且つ、両上横リブ67bによってナット64が上方へ抜け出ることが防止された状態となる。
When the
また、この場合、ワッシャ72の挿入はワッシャ保持凹部69の奥面に当たるまで行われ、これによりワッシャ72の孔はボルト用孔71に連通する。さらにナット64の挿入はナット64の端面が当たり部68に当接するまで行われ、これによりナット64の雌ねじ部はワッシャ72の孔を介してボルト用孔71に連通する。
Further, in this case, the
そして、上記の状態で、図13に示すように各上フレーム部16の下方から六角ボルトからなるボルト63の雄ねじ部63aをボルト挿通孔及びボルト用孔71、ワッシャの中央孔に通し、該雄ねじ部63aをナット保持凹部65に保持されたナット64に螺合することで、機器ケース24と両上フレーム部16が締結される。なお、この場合も、ナット64より上方に突出した雄ねじ部63aは両上横リブ67bの間に形成された隙間70に挿入され、雄ねじ部63aが両上横リブ67bに当たらないようになっている。
Then, in the above state, as shown in FIG. 13, the
以上説明した本実施形態の便器装置1にあっては、上フレーム部16に下方から挿通したボルト63を機器ケース24の下面部に設けたボルト用孔71を通し、このボルト63をナット保持凹部65に位置決め保持したナット64に螺合し、これにより機器ケース24を上フレーム部16に固着できる。つまり、この場合、ボルト63は上フレーム部16の下方の広い空間から上フレーム部16及び機器ケース24に通すことができ、従来のように狭いボルト収納凹部76に長いボルト78を挿入してボルト用孔77に挿通させるという煩雑な作業を行う必要がなく、ボルト63を簡単に上フレーム部16や機器ケース24に通すことができ、便器内装装置23の取り付け作業が容易になる。
In the
また、上記便器内装装置23はメンテナンスや交換等を行う場合があり、このときには便器装置1を設置した状態のままで便器内装装置23を便器外郭体2から取り外すことが可能となっている。
In addition, the toilet
便器内装装置23を取り外すには、両側の側カバー21を取り外し、これにより形成された便器外郭体2の開口部73から治具を入れ、当該治具によりボルト63を操作して、上記ボルト63及びナット64による機器ケース24と両側の上フレーム部16の締結を解除し、この後、便器内装装置23を取り出せば良い。なお、本実施形態では機器ケース24に上カバー20を取り付けたままの状態で便器外郭体2から便器内装装置23を取り出せるようになっている。
In order to remove the toilet
ここで、上記ボルト63は上フレーム部16の下方の広い空間から取り外すことができ、便器内装装置23の取り外し作業が容易になる。
Here, the said
また、ナット79はナット保持凹部65によって保持されるので、作業者はナット79を保持することなく、上フレーム部16の下方からボルト63を操作して、機器ケース24を上フレーム部16に取り付けたり、取り外したりできる。従って、本実施形態のようにナット保持凹部65の側方にホルダ15のような便器付属品が配置されて、ナット79が便器付属品によって覆われる場合にも、便器付属品を取り付けたままで機器ケース24を上フレーム部16に取り付けたり、取り外したりすることができ、便器内装装置23の取り付けや取り外しを容易に行うことができる。
Further, since the
また、上記取り外した便器内装装置23はナット64をナット保持凹部65に保持した状態でトイレ室外等に移動することができ、ナット64の紛失を防止できる。
The removed toilet
さらに、ナット保持凹部65の開口を機器ケース24に取り付けたホルダ15からなる便器付属品によって覆い、これら便器付属品によってナット64が抜け出ることを防止することも可能となり、この場合は上記便器内装装置23の移動時においてナット64が便器外郭体2のボウル部3等に落下することを防止できる。
Further, it is possible to cover the opening of the
1 便器装置
2 便器
16 上フレーム部
23 便器内装装置
24 機器ケース
25 便器内装機器
63 ボルト
64 ナット
65 ナット保持凹部
69 ワッシャ保持凹部
71 ボルト用孔
72 ワッシャ
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