JP5023088B2 - 電界通信システム - Google Patents

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本発明は、電界通信システムに関する。
例えば、電界通信を利用したセキュリティドアシステムでは、電界通信用電極をセキュリティドアの近くの壁面やドアの前の床面に設置し、電界通信機能を備えた携帯端末を携帯している利用者が電界通信用電極の上に立つと、利用者の生体を媒体として携帯端末側の電極と壁面あるいは床面に設置された電界通信用電極との間の電界通信経路が確立され、携帯端末側のトランシーバとシステム側の設置型トランシーバ(例えば、特開2001−352298号公報―特許文献1)との間にて電界通信が開始され、携帯端末に記録されているID情報が送信されると、システム側のサーバがID情報を照合し、照合が成立すればセキュリティドアのロック解除を行い、セキュリティドアを自動オープンさせ、あるいは利用者がセキュリティドアを自分で開けられるようにしている。
このような電界通信を利用したセキュリティドアシステムでは、正規のID情報が記録されていない携帯端末を所持している来訪者や携帯端末を所持していない来訪者がドア前の電界通信電極上に立ってもID照合が成立しないのでセキュリティドアが開くことがなく、そのセキュリティ性は高い。しかも、正規のID取得者はそのID情報が記録されている携帯端末を携帯していれば、セキュリティドアの前に立つだけでドアオープンし、あるいは自分でドアを開けることができ、通常のセキュリティ管理されていない自動ドアあるいは手動開閉ドアに対するのと同様に、セキュリティを特に意識することなく出入りできる利点がある。
しかしながら、このようなシステムに利用する電界通信システムには、メンテナンスにおいて次のような問題点があった。従来、図11に示すように、設置型トランシーバ1の設置調整には、実際の現場において電界通信用電極2に外付けのノイズフィルタやアッテネータ3を接続し、スペクトラムアナライザ4によって電界通信信号を観察しながらアッテネータの設定値やノイズフィルタの設定値を調整し、その現場に最適な設定値にアッテネータ、ノイズフィルタを設定し、この後に設置型トランシーバ1を接続する作業を行っている。尚、図11において、5はネットワーク、6はサーバ、11はセキュリティドアを示している。
ところが、このような設置作業を行うのでは、設置型トランシーバ1の交換作業が必要になる度に新規の設置型トランシーバ1に対して繰り返し同じメンテナンス作業が必要となり、設置、メンテナンス作業に手間がかかる問題点がった。また、外付けのノイズフィルタやアッテネータを必要とし、導入コストが高く付く問題点もあった。加えて、接続点が多く、信頼性が低下する問題点もあった。
このような問題点を解決するためには、図12に示すように、設置型トランシーバ1Aに可変調整可能な可変ノイズフィルタ、可変アッテネータを内蔵させたものを利用することが考えられる。このような可変調整可能な設置型トランシーバ1Aであれば、ネットワーク5を介して設定端末7を設置型トランシーバ1Aに接続し、設定端末7によって信号強度やノイズ状況を観察し、設置型トランシーバ1Aのアッテネータの設定値やノイズフィルタの設定値を可変調整し、その現場に最適な設定値に可変アッテネータ、可変ノイズフィルタを設定することができる。
しかしながら、このような提案されている設置型トランシーバ1Aにあっても、アッテネータの設定値やノイズフィルタの設定値はその設置型トランシーバ内にて設定されるものなので、新規の設置型トランシーバ1Aへの交換作業が必要になれば、上と同じ調整作業が再び必要となり、やはりメンテナンス作業に手間がかかる問題点がある。
特開2001-352298号公報
本発明は、上述した従来技術や提案技術の課題に鑑みてなされたもので、設置型トランシーバの交換作業等のメンテナンスに手間がかからず、コストの低減と信頼性の向上が図れる電界通信システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、壁や床に設置された設置型の電界通信用電極と、前記電界通信用電極に接続され、当該電界通信用電極に対して電界通信信号を送受する設置型トランシーバと、前記設置型トランシーバとネットワークを通じて接続されたサーバとで構成される電界通信システムにおいて、前記電界通信用電極は、自身に割り付けられた電極ID情報を保持し、前記サーバは、異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値のデータファイルを管理し、前記設置型トランシーバは、前記電界通信用電極から電極ID情報を取得し、前記サーバのデータファイルを参照して前記取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ、可変ノイズフィルタ、閾値調整部それぞれに設定する電界通信システムを特徴とする。
請求項2の発明は、壁や床に設置された設置型の電界通信用電極と、前記電界通信用電極に接続され、当該電界通信用電極に対して電界通信信号を送受する設置型トランシーバと、前記設置型トランシーバとネットワークを通じて接続された設定端末とで構成される電界通信システムにおいて、前記電界通信用電極は、自身に割り付けられた電極ID情報を保持し、前記設定端末は、異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値のデータファイルを管理し、前記設置型トランシーバは、前記電界通信用電極から電極ID情報を取得し、前記設定端末のデータファイルを参照して前記取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ、可変ノイズフィルタ、閾値調整部それぞれに設定する電界通信システムを特徴とする。
請求項1、2の発明の電界通信システムによれば、設置型トランシーバが新規にある現場に設置されれば、電界通信用電極から電極ID情報を取得し、サーバあるいは設定端末のデータファイルを参照して取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ、可変ノイズフィルタ、閾値調整部それぞれに設定することができるので、設置型トランシーバの交換作業時に技術者がその現場の環境に適合するようにアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を初期設定と同じ作業により調整しなくても済み、交換メンテナンスの作業労力を軽減でき、また同種の設置型トランシーバを種々の異なる現場に汎用的に使用できるのでコストの低減が図れ、また接続点も少なくて済むので信頼性の向上も図れる。
本発明の第1の実施の形態の電界通信システムのブロック図。 上記第1の実施の形態の電界通信システムにおける設置型トランシーバのブロック図。 上記設置型トランシーバ内の可変フィルタのブロック図。 上記設置型トランシーバ内の可変アッテネータのブロック図。 上記設置型トランシーバ内の閾値調整部のブロック図。 上記実施の形態の電界通信システムによる新規の設置型トランシーバへの交換時の受信特性設定値のセットアップ手順のシーケンス図。 本発明の第2の実施の形態の電界通信システムによる新規の設置型トランシーバへの交換時の受信特性設定値のセットアップ手順のシーケンス図。 本発明の第3の実施の形態の電界通信システムのブロック図。 上記第3の実施の形態の電界通信システムによる新規の設置型トランシーバへの交換時の受信特性設定値のセットアップ手順のシーケンス図。 本発明の第4の実施の形態の電界通信システムに使用する設置型トランシーバのブロック図。 従来例の電界通信システムのブロック図。 従来提案されている電界通信システムのブロック図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態の電界通信システムを示している。本実施の形態の電界通信システムは、セキュリティドアやセキュリティゲートのようにあらかじめIDが与えられた社員、会員、関係者等の資格者だけを自動的に識別して入室あるいは通過を許可するセキュリティドアシステムに利用するものであり、セキュリティドアあるいはセキュリティゲート(以下、セキュリティドア11にて総称する)の近くの壁面あるいはドア11の前の床面に電界通信用電極12が設置してあり、この電界通信用電極12に設置型トランシーバ13が接続してあり、設置型トランシーバ13は本システムを統括制御するサーバ14にネットワーク15を介して接続してある。尚、初期設定や再設定のために、設置型トランシーバ13に対してネットワーク15を通じてノートパソコンのような設定端末16を接続することができる。この設定端末16と設置型トランシーバ13との接続は、RS232CのIOポート経由での接続であってもよい。また、電界通信を利用して、作業員が保持する電界通信機能付きの設定端末16にて設定するようにすることもできる。
電界通信用電極12は信号電極とグランド電極とを絶縁体の両側に挟むように設置したシート型あるいはフロアマット型のものである。以下では、床面に設置されたフロアマット型を例にして説明する。この電界通信用電極12には上記の信号電極、グランド電極と共に不揮発性メモリ121にてID情報を保持し、設置型トランシーバ13からの問い合わせによりID情報を送信する機能が設けてある。この不揮発性メモリ121は、通信機能を備えたマイコンであってもよい。
設置型トランシーバ13は、電界信号検出技術を利用していて、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うものであり、電気式、光学式のいずれも採用される。例えば、設置型トランシーバ13は図2に示す構成であり、データを送信するための送信回路131と、データを受信するための受信回路132と、I/O回路133とを備えている。設置型トランシーバ13は、コンピュータである制御装置134からの送信データを入出力(I/O)回路133にて受け取って送信信号に変換し、この送信信号を送信回路131を介して電界通信用電極12に供給し、当該電極12を介して電界伝達媒体21である人体に電界を誘起させ、この電界を電界伝達媒体21の他の部位に伝達させる。また、設置型トランシーバ13は、電界伝達媒体21に誘起されて伝達されてくる電界を電界通信用電極12で受信し、電界信号を受信回路132で受信信号に変換し、さらにI/O回路133にて受信データに変換して制御装置134に出力する。
この受信回路132は、受信した電界通信信号を電気信号に変換する電界検出部1321、変換された電気信号に対して増幅、ノイズ除去などの信号処理を施す信号処理回路1322、この信号処理された電気信号に対して波形整形を行う波形整形回路1323を備え、さらに、本実施の形態の特徴として受信特性調整部1324を備えている。
上記の受信特性調整部1324は、ノイズフィルタとしての可変フィルタ1325、増幅度を調整する可変アッテネータ1326、ノイズと信号とを峻別するための閾値を調整する閾値調整部1327、そしてこれら可変フィルタ1325、可変アッテネータ1326、閾値調整部1327それぞれの設定値を制御装置134から送られてくる設定値に基づき自動調整する受信特性制御部1328から構成されている。
図3に示すように、可変フィルタ1325はハイパスフィルタHPFとローパスフィルタLPFで構成され、受信特性制御部1328から指定されるハイパス周波数、ローパス周波数を選択する。図3では、二重丸を付した値、つまり、HPFが4.2MHz、LPFが5.9MHzに設定されている状態を例示している。
図4に示すように、可変アッテネータ1326は、複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3にて構成され、それぞれ受信特性制御部1328から指定される値を設定する。図4では、ATT1が−3dBに、ATT2が0dBに、ATT3が0dBにそれぞれ設定されている状態を例示している。
図5に示すように、閾値調整部1327は、受信特性制御部1328から指定される値に閾値を設定する。図5では、0.5mVに設定されている状態を例示している。
設置型トランシーバ13の制御装置134は、ネットワーク15を通じてサーバ14と接続されている。また初期設定、交換メンテナンス等の場合、ネットワーク15に接続された設定端末16と通信を行うことができる。
上記構成の電界通信システムによる電界通信動作を、セキュリティドアの自動開閉のために用いられる場合について、以下に説明する。図1に示すように、来訪者21がコンピュータ22及びトランシーバ23を備える携帯端末24を携帯した状態でフロアマット型の電界通信用電極12上に立つと、人体21、電極12を電界伝達媒体として携帯端末24側のトランシーバ23とシステム側の設置型トランシーバ13との間で電界通信路が確立される。この通信路を介して、携帯端末24のコンピュータ22と、システム側のコンピュータである制御装置134との間で通信が可能になり、例えば携帯端末24のコンピュータ22からユーザID等の認証情報をシステム側の制御装置134に送信する。制御装置134では、受信した認証情報をサーバ14に登録されている認証情報と照合し、照合成立すればセキュリティドア11のロック解除可の信号をセキュリティドア制御部(図示せず)に出力し、セキュリティドアを自動オープンさせ、あるいはセキュリティドアをロック解除させて来訪者21がセキュリティドアを自分で開けて入室できるようにする等のセキュリティドアのロック解除処理を行う。照合が成立しなかった場合には、セキュリティドアをロック解除しない。
このような電界通信システムにおける初期設定作業、交換メンテナンス作業について説明する。図1に示すように、初期設定作業では、現場において、設置型トランシーバ13を所定の位置に設置されている電界通信用電極12と接続する。この電界通信用電極12に組み込んだ不揮発性メモリ121にはユニークなID情報、ここでは場所IDとして「001」が割り付けられているものとする。
設定端末16をネットワーク15を通じて設置型トランシーバ13の制御装置134のネットワークインタフェース(NW/IF)1341に接続し、電界通信用電極12のノイズ状況、信号強度を測定する。そして、ノイズ状況に応じて可変フィルタ1325のHPFのカット周波数、LPFのカット周波数を適切なものに設定し、可変アッテネータ1326の複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3それぞれの設定値も適切なものに設定する。さらに、閾値調整部1327の閾値も適切なものに設定する。
この初期設定作業が完了すれば、設定端末16を用いて制御装置134が受信特性制御部1328にて可変フィルタ1325、可変アッテネータ1326、閾値調整部1327に設定した受信特性設定値を制御装置134の記憶部1342に記憶させると共に、電界通信用電極12のID情報と対応させたデータとしてサーバ14の受信特性設定値ファイル141に登録する。
次に、既設の設置型トランシーバ13を新規の設置型トランシーバ13−2と交換するメンテナンス作業が必要になった場合、次のようにして受信特性設定を行う。新規の設置型トランシーバ13−2を既設の設置型トランシーバ13と置き換え、その新規の設置型トランシーバ13−2をネットワーク15に接続する。そして設定端末16をこのネットワーク15に接続し、ネットワーク15に対して新規の設置型トランシーバ13−2の制御装置134とサーバ14と設定端末16が接続された状態にする。そして、設定端末16にて制御装置134に対して初期設定指令を与える。
これにより、新規の設置型トランシーバ13−2の制御装置134は、図6の手順により、自動的に受信特性設定動作を開始する。そして、まず、制御装置134は接続されている電界通信用電極12の不揮発性メモリ121にID取得要求を送信してID情報を取得する(ステップSQ1,SQ2)。
新規の設置型トランシーバ13−2の制御装置134は、接続されている電界通信用電極12からID情報を取得すれば、取得したID情報に対応する設定値取得要求をサーバ14に送信する(ステップSQ3)。これに対して、サーバ14は受信特性設定値ファイル141を参照して、送られてきたID情報に対応して登録されている受信特性設定値を読み出して新規の設置型トランシーバ13−2に対して送信する(ステップSQ4)。
このようにして、新規の設置型トランシーバ13−2では、制御装置134がサーバ14からID情報「001」に対する受信特性設定値、すなわち、交換前の設置型トランシーバ13に対して最初に設定された受信特性設定値である可変フィルタ1325のHPFのカット周波数設定値、LPFのカット周波数設定値、可変アッテネータ1326の複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3それぞれの設定値、閾値調整部1327の閾値を取得し、取得した受信特性設定値を受信特性制御部1328に指令し、受信特性制御部1328は受け取った指令により可変フィルタ1325のHPF、LPF、可変アッテネータ1326の複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3、閾値調整部1327それぞれに取得した設定値を設定する。こうして、交換前の設置型トランシーバ13に対する初期設定が図3〜図5に示した通りである場合、交換後の新規の設置型トランシーバ13−2に対しても同様の設定値に自動的に設定できることになる。
これにより、本実施の形態の電界通信システムによれば、ビル建物のセキュリティドアシステムのように多数の出入口に対してセキュリティドアを設置する場合、多数台の電界通信用電極12とそれぞれに対する多数台の設置型トランシーバ13を設置する必要があるが、各設置型トランシーバ13は同一型のものを使用しても設置現場に応じてその現場のノイズ状況や信号強度に応じて受信特性を自在に調整、設定することができる。そして、各現場の既設の設置型トランシーバ13を新規な設置型トランシーバに交換する場合には、初期設定作業をすることなく、サーバ14からその現場の電界通信用電極12との電界通信に適切な受信特性設定値を取得して自己設定できるので、交換メンテナンス作業に必要な労力を削減できる。
尚、本実施の形態では、サーバ14にて異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値、閾値設定値のデータファイルを管理させるようにしたが、これに代えて、設置型トランシーバ13に接続する設定端末16にデータファイル141を保持、管理させ、設置型トランシーバ13は、電界通信用電極12のメモリ121から電極ID情報を取得し、設定端末16のデータファイル141を参照して取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ1326、可変ノイズフィルタ1325、閾値調整部1327それぞれに設定するシステム構成にすることもできる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態の電界通信システムについて、図7を用いて説明する。本実施の形態の特徴は、サーバ14側の機能にあり、交換後の新規の設置型トランシーバ13−2に対する現場に応じた受信特性値の自動設定が、設定端末16を用いずにサーバ14と設置型トランシーバ13−2との間でネットワーク15を通じた通信により行えるようにした点にある。尚、以下、第1の実施の形態と共通する要素について共通の符号を用いて説明する。
サーバ14は図7に示す設定処理機能を備えていて、本システムの起動時、また周期的に新規の設置型トランシーバ13−2の接続を確認する。この接続確認には、サーバ14が通信できる設置型トランシーバそれぞれのアドレス、例えば、IPアドレスあるいはMACアドレス等のリストに登録されていないものがあるかないかにより判断する(ステップSQ11)。
そして、新規の設置型トランシーバ13−2の接続が確認されれば、当該設置型トランシーバ13−2の制御装置134に対して電極のID取得指令を送信する(ステップSQ12)。
このID取得指令を受信すれば、第1の実施の形態と同様に、制御装置134は接続されている電界通信用電極12の不揮発性メモリ121にID取得要求を送信してID情報を取得する(ステップSQ13,SQ14)。接続されている電界通信用電極12からID情報を取得すれば、サーバ14に取得したID情報に対応する設定値取得要求を送信する(ステップSQ15)。
これに対して、サーバ14は受信特性設定値ファイル141を参照して、送られてきたID情報に対応して登録されている受信特性設定値を読み出して新規の設置型トランシーバ13−2に対して送信する(ステップSQ16)。
このようにして、新規の設置型トランシーバ13−2では、制御装置134がサーバ14からID情報「001」に対する受信特性設定値、すなわち、交換前の設置型トランシーバ13に対して最初に設定された受信特性設定値である可変フィルタ1325のHPFのカット周波数設定値、LPFのカット周波数設定値、可変アッテネータ1326の複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3それぞれの設定値、閾値調整部1327の閾値を取得し、取得した受信特性設定値を受信特性制御部1328に指令し、受信特性制御部1328は受け取った指令により可変フィルタ1325のHPF、LPF、可変アッテネータ1326の複数のアッテネータATT1,ATT2,ATT3、閾値調整部1327それぞれに取得した設定値を設定する。
これにより、本実施の形態の電界通信システムによれば、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する上に、交換メンテナンス作業時に、設定端末16の接続なしで新規の設置型トランシーバ13−2とサーバ14との間だけで受信特性設定値の自動設定が行える利点がある。
尚、本実施の形態にあっても、サーバ14にて異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値、閾値設定値のデータファイルを管理させる代わりに、設置型トランシーバ13に接続する設定端末16にデータファイル141を保持、管理させ、設置型トランシーバ13は、電界通信用電極12のメモリ121から電極ID情報を取得し、設定端末16のデータファイル141を参照して取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ1326、可変ノイズフィルタ1325、閾値調整部1327それぞれに設定するシステム構成にすることもできる。そしてその場合には、上とは逆に、サーバ14との接続なしで新規の設置型トランシーバ13−2と設定端末16との間だけで受信特性設定値の自動設定が行える利点がある。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態の電界通信システムを図8、図9を用いて説明する。本実施の形態の電界通信システムは、電界通信用電極12に特徴を有し、第1の実施の形態では自電極のID情報のみを保持する不揮発性メモリ121を搭載させているが、本実施の形態の場合、自電極のID情報と共に設置型トランシーバ13の受信特性設定値をも保持し、かつ、新規に接続された設置型トランシーバ13−2に対してその受信特性設定値を送信して設定させることを特徴とする。尚、以下の説明でも、第1の実施の形態と共通する要素には共通の符号を用いて説明する。
図8は、本実施の形態のシステム構成を示しており、セキュリティドアの近くの壁面あるいはドア11の前の床面に電界通信用電極12が設置してあり、この電界通信用電極12に設置型トランシーバ13が接続してあり、設置型トランシーバ13は本システムを統括制御するサーバ14にネットワーク15を介して接続してある。尚、初期設定や再設定のために、設置型トランシーバ13に対してネットワーク15を通じてノートパソコンのような設定端末16を接続することができる。
電界通信用電極12には信号電極、グランド電極と共に不揮発性メモリ121AにてID情報と接続される設置型トランシーバ13に設定されている最適な受信特性設定値を保持し、新規な設置型トランシーバ13−2からの要求により受信特性設定値のデータを送信する機能を備えている。
設置型トランシーバ13は第1の実施の形態と同様である。ただし、設置型トランシーバ13の制御装置134は、本実施の形態の場合、サーバ14に設定値取得要求を行う代わりに、接続時に電界通信用電極12に設定値取得要求を送信し、また電極12から設定値取得応答を受信して自機に設定する点が異なる。
設置型トランシーバ13に対しては、初期設定作業には、第1の実施の形態と同様に、設定端末16を用いてノイズ状況や信号強度を計測し、可変フィルタ1325、可変アッテネータ1326、閾値調整部1327それぞれに最適な値を設定し、記憶部1342に記憶させると共に、電界通信用電極12の不揮発性メモリ121Aに受信特性設定値を書き込む。
そして設置型トランシーバ13が新規の設置型トランシーバ13−2に交換、設置され、電界通信用電極12に接続され、セットアップする時に、設置型トランシーバ13−2の制御装置134は電界通信用電極12に対して受信特性設定値の取得要求を行い、取得応答にて受信した受信特性設定値を用いて新規の設置型トランシーバ13−2に対して自動設定する。
すなわち、図9に示すように、新規の設置型トランシーバ13−2における制御装置134は起動時に受信特性設定値がデフォルトのままか否かを判断し(ステップSQ21)、未設定であれば電極12に対して受信特性設定値取得要求を送信する(ステップSQ22)。
そして受信特性設定値を電極12から受信すれば、制御装置134は設置型トランシーバ13−2の受信特性制御部1328にその受信特性設定値を伝達し、受信特性制御部1328にて可変フィルタ1325、可変アッテネータ1326、閾値調整部1327それぞれに受信した設定値を設定させる(ステップSQ23)。
これにより、本実施の形態の電界通信システムによれば、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する上に、交換メンテナンス作業時に、設定端末16の接続なしで新規の設置型トランシーバ13−2と電界通信用電極12との間だけで受信特性設定値の自動設定が行える利点がある。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態を図10を用いて説明する。本実施の形態の特徴は、設置型トランシーバ13自身にメモリスロット1345を設け、受信特性設定値のデータをこのメモリスロット1345に装着したフラッシュメモリ1346に保持させることを特徴とする。尚、その他の構成については第1の実施の形態と共通であるので、重複する説明は省略し、以下では共通の符号を用いて説明する。
本実施の形態の場合、新規の設置型トランシーバ13−2と交換する時には、交換前の設置型トランシーバ13のメモリスロット1345からフラッシュメモリ1346を取り出して新規の設置型トランシーバ13−2のメモリスロット1345に装着させる。新規の設置型トランシーバ13−2では、セットアップ時に制御装置134のメモリスロット1345のフラッシュメモリ1346から受信特性設定値を読み出し、これを受信特性設定制御部1328を通じて可変フィルタ1325、可変アッテネータ1326、閾値調整部137に設定させることで、交換前の最適な受信特性設定値を新規の設置型トランシーバ13−2に引き継がせる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する上に、交換メンテナンス作業時に、設定端末16の接続なしで新規の設置型トランシーバ13−2に受信特性設定値の自動設定が行える利点がある。
[その他の実施の形態]
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。また、電界通信方式は光学式、電気式のいずれでもよく、特定されるものではない。
また、上記の実施の形態では、自動ドアやオートロックドアの開閉にID番号を利用するセキュリティドアシステムの技術について例示したが、これに限らず、例えば、プリンタ側に設置されている電界通信電極に携帯端末を携帯しているユーザがタッチすれば、その携帯端末に登録されているID番号にて該当ユーザのドキュメントを指定してプリントアウトする文書印刷システムや他の用途にも適用することもできる。
11 セキュリティドア
12 電界通信用電極
13 設置型トランシーバ
13−2 新規の設置型トランシーバ
14 サーバ
15 ネットワーク
16 設定端末
21 来訪者
131 送信回路
132 受信回路
133 入出力(I/O)回路
134 制御装置
1321 電界検出部
1322 信号処理回路
1323 波形整形回路
1324 受信特性調整部
1325 可変フィルタ
1326 可変アッテネータ
1327 閾値調整部
1328 受信特性制御部
1341 ネットワークインタフェース(NW/IF)
1342 記憶部
1345 メモリスロット
1346 フラッシュメモリ
141 受信特性設定値ファイル

Claims (2)

  1. 壁や床に設置された設置型の電界通信用電極と、前記電界通信用電極に接続され、当該電界通信用電極に対して電界通信信号を送受する設置型トランシーバと、前記設置型トランシーバとネットワークを通じて接続されたサーバとで構成される電界通信システムにおいて、
    前記電界通信用電極は、自身に割り付けられた電極ID情報を保持し、
    前記サーバは、異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値のデータファイルを管理し、
    前記設置型トランシーバは、前記電界通信用電極から電極ID情報を取得し、前記サーバのデータファイルを参照して前記取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ、可変ノイズフィルタ、閾値調整部それぞれに設定することを特徴とする電界通信システム。
  2. 壁や床に設置された設置型の電界通信用電極と、前記電界通信用電極に接続され、当該電界通信用電極に対して電界通信信号を送受する設置型トランシーバと、前記設置型トランシーバとネットワークを通じて接続された設定端末とで構成される電界通信システムにおいて、
    前記電界通信用電極は、自身に割り付けられた電極ID情報を保持し、
    前記設定端末は、異なる複数の電極ID情報毎に設定されたアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値のデータファイルを管理し、
    前記設置型トランシーバは、前記電界通信用電極から電極ID情報を取得し、前記設定端末のデータファイルを参照して前記取得した電極ID情報に対応するアッテネータ設定値、ノイズフィルタ設定値及び閾値設定値を読み出して自機の可変アッテネータ、可変ノイズフィルタ、閾値調整部それぞれに設定することを特徴とする電界通信システム。
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