JP5020431B2 - Spraying method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面にセメントコンクリートを吹付けて地滑りや岩石の崩落等を防止する際、セメントコンクリートに添加するスランプ低減用吹付混和剤及びそれを用いた吹付方法に関する。尚、本発明では、モルタルやコンクリートを総称してセメントコンクリートという。
【0002】
【従来の技術】
従来、法面の地滑りや岩石等の崩落を防止するために、コンクリートを吹付けて法面の安定化を図っている。
【0003】
法面の安定化を図る方法としては通常、平坦な場所に設置したコンクリートポンプにコンクリートを供給し、配管を介してコンクリートを輸送し、輸送する途中で圧縮空気と混合し、法面に吹付ける方法が挙げられる。この方法においては、吹付後にコテ仕上げをする場合が多く、急結剤の様なセメントの凝結硬化を促進する成分を使用しないか、例えセメントの凝結硬化を促進する成分を使用するにしても、凝結性の小さい成分を添加する程度である。
【0004】
他にも、法面の安定化を図る方法としては、例えばコンクリートがむき出しになる等の吹付工事の跡を残すのではなく、できるだけ環境に調和した景観に仕上げるために、吹付により植生基盤を形成する緑化工法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、法面は急な傾斜からなる切り立った断崖である場合が多く、法面全体に吹付ける場合、コンクリートポンプを平坦な地上に設置し、吹付可能な場所までコンクリートを配管で輸送する必要がある。ポンプ圧送性を考慮して軟らかいコンクリートを供給すれば、吹付後にコンクリートが斜面を流れ落ちてしまい、十分な施工を実施できないという課題があった。
【0006】
一方、ある程度硬いコンクリートを使用すると圧送性が低下する。そのために、広大な法面に吹付ける場合には、コンクリートの輸送距離が長くなるので、コンクリートを輸送する途中にコンクリートポンプを増設しなければならず、施工性や経済性の点で非常に不利になるという課題があった。
【0007】
本発明は以上の課題を解決するために種々検討したものであり、その目的は、セメントコンクリートのスランプが15cm以上と軟らかくても、本発明のスランプ低減用吹付混和剤を使用すると、斜面を流れ落ちることがなく、又、ポンプ圧送性が良好で、コテ仕上げが容易で、作業性が良好なスランプ低減用吹付混和剤を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、(1)粘土鉱物100質量部と硫酸アルミニウム2〜100質量部と吸水性高分子化合物0.05〜30質量部を含有してなるスランプ低減用吹付混和剤を、セメント100質量部に対して、1〜8質量部と、(2)配管内を空気搬送してなる水セメント比30〜70%のセメントコンクリートとを施工箇所に吹付ける直前に合流混合し、法面に吹付けてなることを特徴とする法面吹付方法であり、法面が勾配100/1000を有する傾斜面であることを特徴とする該法面吹付方法であり、さらに、スランプ低減用吹付混和剤がアルカリ金属炭酸塩類及び/又は石灰類を含有してなることを特徴とする該法面吹付方法であり、吹付直後にセメントコンクリートのスランプを70%以上低減することを特徴とする該法面吹付方法であり、セメントコンクリートのスランプが15cm以上であり、セメントコンクリートの水セメント比が30〜70%である該法面吹付方法であり、さらに、スランプ低減用吹付混和剤がアルカリ金属炭酸塩類及び石灰類を含有してなることを特徴とする該法面吹付方法であり、吸水性高分子化合物の粒度が500μm以下であり、吸水性高分子化合物の吸水倍率が自重の10倍以上であり、吸水性高分子化合物がポリ−N−ビニルアセトアミドを主成分とする三次元架橋ポリマーである該法面吹付方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明のスランプ低減用吹付混和剤(以下、スランプ低減剤という)は、法面吹付工事において吹付ける吹付セメントコンクリートの流動性を、吹付ける直前に低減させるものであり、スランプ低減剤を使用しない場合のセメントコンクリートに対して、吹付直後に70%以上のスランプ低減を可能にするものをいう。スランプ低減剤とセメントコンクリートを混合した吹付セメントコンクリートのスランプが、スランプ低減剤を使用しないセメントコンクリートに対して70%以上低減しない場合には、吹付セメントコンクリートが斜面を流れ落ちるおそれがある。
【0011】
従って、本発明のスランプ低減剤を使用することにより、法面に吹付けた吹付セメントコンクリートの流動性が低下し、吹付セメントコンクリートが急な傾斜面を有する法面を流れ落ちることがなく、又、コテ仕上げを行うのに程良い硬さのセメントコンクリートが得られるものである。
【0012】
本発明のスランプ低減剤を混合する前のセメントコンクリートのスランプは圧送性の点で、15cm以上が好ましい。15cm未満だとセメントコンクリートの輸送距離が長く、又は、地上に設けたポンプの位置と法面吹付した箇所の位置との高低差がある場合に、ポンプによりセメントコンクリートを圧送しにくいおそれがある。
【0013】
本発明のセメントは、通常市販されている普通、早強、中庸熱、超早強、及び低熱等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントにフライアッシュや高炉スラグ等を混合した各種混合セメント、並びに市販の微粒子セメント等が挙げられる。ポルトランドセメントや混合セメントは微粉末化して使用してもよい。
【0014】
本発明の粘土鉱物は、水が存在すると吸水性を示すものであり、又、セメントコンクリートの流動性を低下し、粘着性を増加するものである。
【0015】
粘土鉱物としては、層状アルミノケイ酸塩類を主成分とするバイデライト、カオリナイト、ハロイサイト、モンモリロナイト、パイロフィライト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、サポナイト、セピオライト、及び酸性白土等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。これらの中では、アルミニウムイオンやカルシウムイオン等の2価以上の金属イオンが存在するとゲル化しやすくなり、大量に生産され安価である点で、モンモリロナイトを主成分とするベントナイトが好ましい。
【0016】
本発明の硫酸アルミニウムは、セメントと混合すると凝集作用を示すものである。
【0017】
硫酸アルミニウムとしては、一般に市販されているものが使用でき、無水物及び結合水を含有するものいずれも使用できる。硫酸アルミニウムは急結剤として使用できるが、本発明では、粘土鉱物と併用することにより、急結性を小さくしている。
【0018】
硫酸アルミニウムの使用量は、粘土鉱物100質量部に対して、2〜100質量部が好ましく、5〜50質量部がより好ましい。2質量部未満だと吹付セメントコンクリートの流動性を低下させにくく、吹付セメントコンクリートが斜面を流れ落ち、初期強度増進効果が小さいおそれがあり、100質量部を越えると硬化が早すぎて、後のコテ仕上げ作業が困難となるおそれがある。
【0019】
さらに、本発明では吸水性高分子化合物をスランプ低減剤に含有させることが好ましい。
【0020】
本発明の吸水性高分子化合物は、水が存在すると吸水性を示すものであり、又、セメントコンクリートの流動性を低下し、粘着性を増加するものである。
【0021】
吸水性ポリマーとしては、ポリ−N−ビニルアセトアミドを主成分とする3次元架橋ポリマー、デンプン−ポリアクリロニトリル共重合体、ビニルエステル−エチレン系不飽和カルボン酸共重合体ケン化物、逆相懸濁重合法により得られる自己架橋ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール系重合体と環状酸無水物との反応物、ポリアクリル酸塩架橋物、及びビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体等が挙げられるが、吸水性を示すものであれば特に限定されるものではない。
【0022】
吸水性高分子化合物の粒度は、吸水速度が速く、セメントコンクリートの流動性が瞬時に低下しやすい点で、500μm以下が好ましい。
【0023】
吸水性高分子化合物の吸水倍率は、セメントコンクリートの流動性が低下しやすい点で、自重の10倍以上が好ましく、30倍以上がより好ましい。
【0024】
吸水性高分子化合物の使用量は、粘土鉱物100質量部に対して、0.05〜30質量部が好ましく、0.2〜20質量部がより好ましい。0.05質量部未満だと粘土鉱物と併用した場合に吹付セメントコンクリートの流動性が低下せず、吹付セメントコンクリートが斜面を流れ落ちるおそれがあり、30質量部を越えると強度発現性を阻害するおそれがある。
【0025】
さらに、本発明ではアルカリ金属炭酸塩類及び/又は石灰類をスランプ低減剤に含有させることが好ましい。
【0026】
本発明のアルカリ金属炭酸塩類は、強度発現性を向上させるものである。アルカリ金属炭酸塩類としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、及び炭酸水素リチウム等が挙げられる。これらの中では、初期強度発現性を向上させる効果が大きい点で、炭酸ナトリウムが好ましい。
【0027】
アルカリ金属炭酸塩類の使用量は、粘土鉱物100質量部に対して、5〜300質量部が好ましく、15〜150質量部がより好ましい。5質量部未満だと強度発現性が発揮されないおそれがあり、300質量部を越えると流動性が大きくなり、吹付後に吹付セメントコンクリートが斜面を流れ落ちるおそれがある。
【0028】
本発明の石灰類は、強度発現性を向上させるものである。石灰類としては、生石灰や消石灰等が挙げられる。これらの中では、強度発現性に大きな影響を及ぼさない点で、消石灰が好ましい。
【0029】
石灰類の使用量は、粘土鉱物100質量部に対して、5〜150質量部が好ましく、15〜50質量部がより好ましい。5質量部未満だと初期強度発現性を向上させることが難しいおそれがあり、150質量部を越えると長期強度発現性を阻害するおそれがある。
【0030】
本発明のスランプ低減剤の使用量は、セメント100質量部に対して、1〜8質量部が好ましく、2〜4質量部がより好ましい。1質量部未満だとスランプ低減効果が認められず、吹付セメントコンクリートが斜面を流れ落ちるおそれがあり、8質量部を越えると強度発現性を阻害するおそれがある。
【0031】
本発明の水セメント比(W/C)は30〜70%が好ましい。30%未満だとセメントコンクリートの粘性が大きくなり、ポンプ圧送性に支障を来し、吹付作業性が低下するおそれがあり、70%を越えると強度発現性や凝結性に悪影響を与えるおそれがある。
【0032】
本発明の骨材は、特に限定されるものではないが、できるだけ骨材強度が高いものが好ましい。骨材としては細骨材や粗骨材が挙げられる。細骨材としては、海、山、及び川から採取される天然骨材である海砂、山砂、及び川砂や、山から切り出し、粉砕し、粒度調整した砕石(例:石灰砂等)等が挙げられ、粗骨材としては、天然骨材である川砂利や砕石である石灰砂利等が挙げられる。
【0033】
本発明は、法面に吹付ける直前でスランプ低減剤を混合することにより、スランプが低減した吹付セメントコンクリートとなり、法面吹付ができるものである。
【0034】
スランプ低減剤の混合方法としては、空気搬送により輸送する装置を用い、Y字管を介して空気搬送されているセメントコンクリートと、スランプ低減剤とを吹付直前に合流混合する方法が挙げられる。粉塵等の発生を抑制したい場合には、粉塵低減剤をセメントコンクリート側に予め添加したり、スランプ低減剤をスラリー状にしたりして、吹付施工してもよい。
【0035】
本発明の吹付方法としては、乾式吹付方法及び湿式吹付方法いずれも使用できる。コンクリートとして吹付ける場合には、例えば、コンクリート製造プラントでセメント、骨材、及び水をコンクリートミキサーに投入し練混ぜ、アジテータ車で吹付現場まで運搬し、吹付機でコンクリートを空気搬送し、混合管でスランプ低減剤と合流して吹付ける方法が挙げられる。又、モルタルとして吹付ける場合には、コンクリート製造プラントでモルタルを製造し吹付ける方法や、セメントと乾燥した細骨材をプレミックスしたドライモルタルを連続ミキサー又はバッチ練りミキサーにより水と混練し、空気搬送し、混合管でスランプ低減剤と合流して吹付ける方法が挙げられる。
【0036】
【実施例】
以下、実験例に基づき詳細に説明する。
【0037】
実験例1
100リットルパン型ミキサーを使用して、セメント100質量部、細骨材300質量部、減水剤0.5質量部、及び水55質量部を混合し、スランプ18±2cmのモルタルを調製し、スクイズポンプにより2m3/hrの速度で圧送した。圧送したモルタルに、粘土鉱物100質量部、表1に示す質量部の硫酸アルミニウム、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤をセメント100質量部に対して3質量部、粉体添加機により圧縮空気とともに合流混合して吹付け、ダレ、作業性、及び圧縮強度を測定した。結果を表1に示す。
【0038】
(使用材料)
セメント:普通ポルトランドセメント、比重3.16、市販品
細骨材:新潟県姫川水系産川砂、比重2.62
減水剤:ポリカルボン酸系高性能減水剤、市販品
粘土鉱物:モンモリロナイトを主成分とするベントナイト、市販品
硫酸アルミニウム:市販品、無水硫酸アルミニウム
アルカリ金属炭酸塩類:市販品、炭酸ナトリウム
【0039】
(測定方法)
ダレ−1:勾配50/1000を有する傾斜面に吹付モルタルを吹付け、吹付モルタルが全くダレなかった場合を○とし、僅かにダレたが吹付施工ができた場合を△とし、かなりダレて吹付施工ができなかった場合を×とした。
作業性:幅10cm×長さ40cm×厚さ10cmの型枠に吹付モルタルを吹付け、型枠の表面をコテで慣らして綺麗に成型し、コテ仕上げの作業性を評価した。手に力を入れなくても容易に成型できた場合を○とし、力を入れて成型した場合を△とし、力を入れても成型できない場合を×とした。
圧縮強度:4cm×4cm×16cmの型枠で供試体を作製し、所定材齢の圧縮強度を測定した。
【0040】
【表1】

Figure 0005020431
【0041】
実験例2
粘土鉱物100質量部、表2に示す質量部の硫酸アルミニウム、吸水性高分子化合物1質量部、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤を使用し、スランプ、ダレ、作業性、及び圧縮強度を測定したこと以外は、実験例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0042】
(使用材料)
吸水性高分子化合物:ポリ−N−ビニルアセトアミドを主成分とする三次元架橋ポリマー、粒度25μm、吸水倍率30倍、市販品
【0043】
(測定方法)
吸水倍率:吸水性高分子化合物を浸漬し、吸水倍率=[(膨潤した吸水性高分子化合物の質量)/(仕込みの吸水性高分子化合物の質量)]―1の式から算出した。
スランプ:吹付直後の吹付モルタルのスランプにつきJIS A 1118に準じた。
ダレ−2:勾配100/1000を有する傾斜面に吹付モルタルを吹付け、吹付モルタルが全くダレなかった場合を○とし、僅かにダレたが吹付施工ができた場合を△とし、かなりダレて吹付施工ができなかった場合を×とした。
【0044】
【表2】
Figure 0005020431
【0045】
実験例3
粘土鉱物100質量部、硫酸アルミニウム10質量部、表3に示す質量部の吸水性高分子化合物、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤を使用し、スランプ、ダレ、及び圧縮強度を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
Figure 0005020431
【0047】
実験例4
粘土鉱物100質量部、硫酸アルミニウム10質量部、吸水性高分子化合物1質量部、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤を、セメント100質量部に対して表4に示す質量部使用し、スランプ、ダレ、及び圧縮強度を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
Figure 0005020431
【0049】
実験例5
粘土鉱物100質量部、硫酸アルミニウム10質量部、吸水性高分子化合物1質量部、及び表5に示す質量部のアルカリ金属炭酸塩類と石灰類からなるスランプ低減剤を使用し、スランプ、ダレ、及び圧縮強度を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0050】
(使用材料)
石灰類:市販品、消石灰
【0051】
【表5】
Figure 0005020431
【0052】
実験例6
セメント100質量部、細骨材300質量部、水55質量部、及び減水剤1.0質量部を混合し、モルタルを調製した。スクイズポンプにより、モルタルを100m圧送した。圧送途中に合流管を設け、粘土鉱物100質量部、吸水性高分子化合物1質量部、硫酸アルミニウム10質量部、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤をセメント100質量部に対して3質量部、合流管の一方より粉体供給装置を用いて空気搬送し、合流管でモルタルと合流混合し、急な傾斜面を有する法面に吹付けた。なお、地上に設けたポンプの位置と、法面吹付した箇所の位置との高低差は54mであった。
法面に吹付した直後のモルタルのスランプは1cm未満であった。又、圧縮強度は、材齢1日で7.4N/mm2、材齢28日で37.1N/mm2であった。さらに、吹付けた時に法面吹付した箇所からのダレが無く、コテ仕上げが容易であり、強度発現性に関しても問題ないことが確認できた。
【0053】
実験例7
比較のため、スランプ低減剤を使用しなかったこと以外は、実験例6と同様に行った。
法面に吹付した直後のスランプは23.0cmであった。さらに、吹付けた時に法面吹付した箇所からのダレが多く見られ、モルタルがダレて流れ落ちたためにコテ仕上げが難しかった。
【0054】
実験例8
セメント100質量部、細骨材240質量部、粗骨材60質量部、水55質量部、及び減水剤1.0質量部を混合し、コンクリートを調製した。コンクリートポンプにより、コンクリートを100m圧送した。圧送途中に合流管を設け、粘土鉱物100質量部、吸水性高分子化合物1質量部、硫酸アルミニウム10質量部、及びアルカリ金属炭酸塩類50質量部からなるスランプ低減剤をセメント100質量部に対して3質量部、合流管の一方より粉体供給装置を用いて空気搬送し、合流管でコンクリートと合流混合し、急な傾斜面を有する法面に吹付けた。なお、地上に設けたポンプの位置と、法面吹付する箇所の位置との高低差は21mであった。
法面に吹付した直後のコンクリートのスランプは1cm未満であった。又、圧縮強度は、材齢1日で6.8N/mm2、材齢28日で39.8N/mm2であった。さらに、吹付けた時に法面吹付した箇所からのダレが無く、コテ仕上げが容易であり、強度発現性に関しても問題ないことが確認できた。
【0055】
(使用材料)
粗骨材:新潟県姫川産川砂利、比重2.64
【0056】
実験例9
比較のため、スランプ低減剤を使用しなかったこと以外は、実験例8と同様に行った。
法面に吹付した直後のコンクリートのスランプは23.5cmであった。さらに、吹付けた時に法面吹付した箇所からダレが多く見られ、コンクリートがダレて流れ落ちたためにコテ仕上げが難しかった。
【0057】
【発明の効果】
従来、コンクリートの輸送距離が長く、地上に設けたポンプの位置と法面吹付した箇所の位置との高低差があると、ポンプの圧送性を考慮して、コンクリートのスランプを15cm以上にする必要があり、スランプ15cm以上のコンクリートを法面に吹付けるとダレ落ちるという課題があった。
しかしながら、本発明のスランプ低減剤は、吹付時のセメントコンクリートのスランプを大幅に低減し、ダレを防止でき、コテ仕上げを行うのに適度な硬さに調整できるものである。又、材齢1日の強度発現性も損なうことがなく良好な法面吹付ができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a slump reducing spray admixture added to cement concrete when cement concrete is sprayed on a slope to prevent landslide, rock collapse, and the like, and a spraying method using the same. In the present invention, mortar and concrete are collectively referred to as cement concrete.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, concrete is sprayed to stabilize the slope in order to prevent slope landslides and rocks from collapsing.
[0003]
In order to stabilize the slope, the concrete is usually supplied to a concrete pump installed on a flat place, the concrete is transported through a pipe, mixed with compressed air during transportation, and sprayed onto the slope. A method is mentioned. In this method, there are many cases where a trowel finish is applied after spraying, and even if a component that accelerates the setting and hardening of the cement such as an accelerator is not used, or even if a component that accelerates the setting and hardening of the cement is used, It is an extent to which a component having a low setting property is added.
[0004]
Another way to stabilize the slope is to create a vegetation foundation by spraying, for example, in order to finish the landscape in harmony with the environment as much as possible, instead of leaving the marks of spraying work such as concrete exposed. A greening method is also known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, slopes are often steep cliffs with steep slopes. When spraying the entire slope, it is necessary to install a concrete pump on a flat surface and transport the concrete to a place where spraying is possible. is there. If soft concrete is supplied in consideration of pumpability, the concrete flows down the slope after spraying, and there is a problem that sufficient construction cannot be performed.
[0006]
On the other hand, if concrete that is hard to some extent is used, the pumpability is lowered. For this reason, when spraying on a vast slope, the transport distance of concrete becomes long, so a concrete pump must be added in the middle of transporting concrete, which is very disadvantageous in terms of workability and economy. There was a problem of becoming.
[0007]
The present invention has been variously studied in order to solve the above problems. The purpose of the present invention is to use a slump reducing spray admixture according to the present invention even if the cement concrete slump is as soft as 15 cm or more. In addition, the present invention provides a slump reducing spraying admixture having good pumpability, easy iron finishing and good workability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is a (1) a clay mineral 100 parts by mass of slump-reducing spray admixture comprising aluminum 2 to 100 parts by weight of sulfuric acid and water-absorbing polymer compound 0.05 to 30 parts by weight, the cement 100 1 to 8 parts by mass with respect to part by mass , and (2) a cement concrete having a water cement ratio of 30 to 70%, which is conveyed by air in the pipe, is merged and mixed immediately before spraying on the construction site. A method for spraying a slope, characterized in that the slope is an inclined surface having a slope of 100/1000, and a spray admixture for reducing slump. Is a slope spray method characterized by comprising alkali metal carbonates and / or limes, wherein the slope spray of cement concrete is reduced by 70% or more immediately after spraying. The method is a slope spray method in which the slump of cement concrete is 15 cm or more and the water-cement ratio of cement concrete is 30 to 70%, and the spray admixture for reducing slump is alkali metal carbonates and lime. The water-absorbing polymer compound has a particle size of 500 μm or less, the water-absorbing polymer compound has a water absorption ratio of 10 times or more of its own weight, This is a slope spraying method in which the conductive polymer compound is a three-dimensional cross-linked polymer containing poly-N-vinylacetamide as a main component.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
The slump reducing spray admixture of the present invention (hereinafter referred to as a slump reducing agent) is intended to reduce the fluidity of sprayed cement concrete sprayed in slope spray construction immediately before spraying, and does not use a slump reducing agent. In the case of cement concrete, it means a material that enables a slump reduction of 70% or more immediately after spraying. If the slump of the sprayed cement concrete in which the slump reducing agent and the cement concrete are mixed does not decrease by 70% or more with respect to the cement concrete not using the slump reducing agent, the sprayed cement concrete may flow down the slope.
[0011]
Therefore, by using the slump reducing agent of the present invention, the fluidity of the sprayed cement concrete sprayed on the slope is reduced, the sprayed cement concrete does not flow down the slope having a steep slope, This makes it possible to obtain cement concrete that is reasonably hard to finish with a trowel.
[0012]
The slump of cement concrete before mixing the slump reducing agent of the present invention is preferably 15 cm or more in terms of pumpability. If the distance is less than 15 cm, the transport distance of cement concrete is long, or if there is a height difference between the position of the pump provided on the ground and the position of the slope sprayed portion, it may be difficult to pump cement concrete by the pump.
[0013]
The cement of the present invention is usually commercially available, such as normal, early strong, moderately hot, super early strong, and low heat various Portland cements, various mixed cements in which fly ash, blast furnace slag, etc. are mixed, and commercially available. Fine particle cement and the like. Portland cement or mixed cement may be used after being finely powdered.
[0014]
The clay mineral of the present invention exhibits water absorption in the presence of water, and decreases the fluidity of cement concrete and increases the tackiness.
[0015]
Examples of clay minerals include beidellite, kaolinite, halloysite, montmorillonite, pyrophyllite, vermiculite, mica, chlorite, saponite, sepiolite, and acid clay mainly composed of layered aluminosilicates. Two or more kinds may be used. Among these, bentonite containing montmorillonite as a main component is preferable in that it is easily gelled if a metal ion having a valence of 2 or more such as aluminum ion or calcium ion is present, and is produced in large quantities and is inexpensive.
[0016]
The aluminum sulfate of the present invention exhibits an aggregating action when mixed with cement.
[0017]
As aluminum sulfate, a commercially available product can be used, and any one containing an anhydride and bound water can be used. Aluminum sulfate can be used as a quick setting agent, but in the present invention, quick setting is reduced by using it together with a clay mineral.
[0018]
2-100 mass parts is preferable with respect to 100 mass parts of clay minerals, and, as for the usage-amount of aluminum sulfate, 5-50 mass parts is more preferable. If the amount is less than 2 parts by mass, the fluidity of the sprayed cement concrete is difficult to decrease, and the sprayed cement concrete may flow down the slope and the effect of increasing the initial strength may be small. Finishing work may be difficult.
[0019]
Furthermore, in the present invention, it is preferable to contain a water-absorbing polymer compound in the slump reducing agent.
[0020]
The water-absorbing polymer compound of the present invention exhibits water absorption in the presence of water, and decreases the fluidity of cement concrete and increases the adhesiveness.
[0021]
Examples of the water-absorbing polymer include a three-dimensional cross-linked polymer mainly composed of poly-N-vinylacetamide, a starch-polyacrylonitrile copolymer, a saponified vinyl ester-ethylenically unsaturated carboxylic acid copolymer, and a reverse phase suspension weight. Examples include self-crosslinked polyacrylates obtained by legal methods, reaction products of polyvinyl alcohol polymers and cyclic acid anhydrides, crosslinked polyacrylates, and vinyl alcohol-acrylate copolymers. If it shows property, it will not specifically limit.
[0022]
The particle size of the water-absorbing polymer compound is preferably 500 μm or less from the viewpoint that the water absorption rate is fast and the fluidity of cement concrete tends to be instantaneously lowered.
[0023]
The water absorption ratio of the water-absorbing polymer compound is preferably 10 times or more, more preferably 30 times or more of its own weight, from the viewpoint that the fluidity of cement concrete is likely to be lowered.
[0024]
0.05-30 mass parts is preferable with respect to 100 mass parts of clay minerals, and, as for the usage-amount of a water absorbing polymer compound, 0.2-20 mass parts is more preferable. If it is less than 0.05 parts by mass, the fluidity of the sprayed cement concrete will not decrease when used in combination with clay minerals, and the sprayed cement concrete may flow down the slope, and if it exceeds 30 parts by mass, the strength development may be impaired. There is.
[0025]
Furthermore, in the present invention, it is preferable to contain alkali metal carbonates and / or limes in the slump reducing agent.
[0026]
The alkali metal carbonates of the present invention improve strength development. Examples of the alkali metal carbonates include sodium carbonate, potassium carbonate, lithium carbonate, sodium hydrogen carbonate, potassium hydrogen carbonate, and lithium hydrogen carbonate. Among these, sodium carbonate is preferable in that the effect of improving the initial strength development is large.
[0027]
5-300 mass parts is preferable with respect to 100 mass parts of clay minerals, and, as for the usage-amount of alkali metal carbonate, 15-150 mass parts is more preferable. If the amount is less than 5 parts by mass, the strength development may not be exhibited. If the amount exceeds 300 parts by mass, the fluidity increases and the sprayed cement concrete may flow down the slope after spraying.
[0028]
The limes of the present invention improve strength development. Examples of lime include quick lime and slaked lime. Among these, slaked lime is preferable because it does not significantly affect strength development.
[0029]
5-150 mass parts is preferable with respect to 100 mass parts of clay minerals, and, as for the usage-amount of limes, 15-50 mass parts is more preferable. If it is less than 5 parts by mass, it may be difficult to improve the initial strength development, and if it exceeds 150 parts by mass, the long-term strength development may be inhibited.
[0030]
1-8 mass parts is preferable with respect to 100 mass parts of cement, and, as for the usage-amount of the slump reducing agent of this invention, 2-4 mass parts is more preferable. If the amount is less than 1 part by mass, the effect of reducing the slump is not recognized, and the sprayed cement concrete may flow down the slope, and if it exceeds 8 parts by mass, the strength development may be hindered.
[0031]
The water cement ratio (W / C) of the present invention is preferably 30 to 70%. If it is less than 30%, the viscosity of cement concrete will increase, which may hinder pumpability and reduce spraying workability. If it exceeds 70%, it may adversely affect strength development and setting properties. .
[0032]
The aggregate of the present invention is not particularly limited, but preferably has as high an aggregate strength as possible. Aggregates include fine aggregates and coarse aggregates. Fine aggregates include sea sand, mountain sand, and river sand, which are natural aggregates collected from the sea, mountains, and rivers, and crushed stones that are cut out from the mountains, crushed, and adjusted in particle size (eg, lime sand), etc. Examples of coarse aggregates include river gravel, which is natural aggregate, and lime gravel, which is crushed stone.
[0033]
In the present invention, by mixing a slump reducing agent immediately before spraying on a slope, spray cement concrete with reduced slump is obtained, and slope spray can be performed.
[0034]
As a method for mixing the slump reducing agent, there is a method in which a cement concrete transported by air through a Y-shaped tube and a slump reducing agent are merged and mixed immediately before spraying using a device transported by air transportation. When it is desired to suppress the generation of dust or the like, the dust reducing agent may be added to the cement concrete side in advance, or the slump reducing agent may be made into a slurry and sprayed.
[0035]
As the spraying method of the present invention, any of a dry spraying method and a wet spraying method can be used. In the case of spraying as concrete, for example, cement, aggregate, and water are put into a concrete mixer at a concrete manufacturing plant and mixed, transported to the spraying site by an agitator car, air transported by a spraying machine, and mixed tube And a method of spraying with a slump reducing agent. Also, when spraying as mortar, mortar is manufactured and sprayed at a concrete manufacturing plant, or dry mortar premixed with cement and dried fine aggregate is kneaded with water using a continuous mixer or batch kneader, and air The method of conveying, joining with a slump reducing agent with a mixing tube, and spraying is mentioned.
[0036]
【Example】
Hereinafter, it demonstrates in detail based on an experiment example.
[0037]
Experimental example 1
Using a 100 liter pan mixer, 100 parts by weight of cement, 300 parts by weight of fine aggregate, 0.5 parts by weight of water reducing agent, and 55 parts by weight of water are mixed to prepare a mortar of slump 18 ± 2 cm, and squeezed It pumped with the speed of 2 m < 3 > / hr with the pump. 3 parts by mass of a slump reducing agent comprising 100 parts by mass of clay mineral, 50 parts by mass of aluminum sulfate and 50 parts by mass of alkali metal carbonates as shown in Table 1 with respect to 100 parts by mass of cement, and a powder addition machine The mixture was mixed and mixed with compressed air to measure spraying, sagging, workability, and compressive strength. The results are shown in Table 1.
[0038]
(Materials used)
Cement: Ordinary Portland cement, specific gravity 3.16, commercial fine aggregate: Niigata Prefecture Himekawa water system river sand, specific gravity 2.62
Water reducing agent: polycarboxylic acid-based high-performance water reducing agent, commercially available clay mineral: bentonite mainly composed of montmorillonite, commercially available aluminum sulfate: commercially available product, anhydrous aluminum sulfate alkali metal carbonates: commercially available product, sodium carbonate
(Measuring method)
Sagging-1: Spraying mortar is sprayed on an inclined surface having a gradient of 50/1000. When the spraying mortar does not sag at all, ◯ is indicated. When construction was not possible, it was set as x.
Workability: Spraying mortar was sprayed on a mold having a width of 10 cm, a length of 40 cm, and a thickness of 10 cm, the surface of the mold was accustomed with a trowel, and it was molded beautifully, and the trowel finishing operability was evaluated. The case where it was easy to mold without applying force to the hand was rated as ◯, the case where it was molded with force, Δ, and the case where it could not be molded even when force was applied was marked as x.
Compressive strength: A specimen was prepared with a 4 cm × 4 cm × 16 cm mold, and the compressive strength at a predetermined age was measured.
[0040]
[Table 1]
Figure 0005020431
[0041]
Experimental example 2
Using a slump reducing agent composed of 100 parts by weight of clay mineral, 1 part by weight of aluminum sulfate, 1 part by weight of a water-absorbing polymer compound shown in Table 2, and 50 parts by weight of alkali metal carbonates, slump, sagging, workability, and The same procedure as in Experimental Example 1 was performed except that the compressive strength was measured. The results are shown in Table 1.
[0042]
(Materials used)
Water-absorbing polymer compound: three-dimensional cross-linked polymer based on poly-N-vinylacetamide, particle size 25 μm, water absorption 30 times, commercially available product
(Measuring method)
Water absorption ratio: The water absorption polymer compound was immersed, and the water absorption ratio was calculated from the formula: [(mass of swollen water absorption polymer compound) / (mass of charged water absorption polymer compound]]-1.
Slump: The slump of the sprayed mortar immediately after spraying conformed to JIS A 1118.
Sagging-2: Spraying mortar is sprayed on an inclined surface having a gradient of 100/1000. When the spraying mortar is not dripped at all, it is marked with ◯. When construction was not possible, it was set as x.
[0044]
[Table 2]
Figure 0005020431
[0045]
Experimental example 3
Using a slump reducing agent consisting of 100 parts by weight of clay mineral, 10 parts by weight of aluminum sulfate, 50 parts by weight of a water-absorbing polymer compound shown in Table 3, and alkali metal carbonates, slump, sagging, and compressive strength The procedure was the same as in Experimental Example 1 except that the measurement was performed. The results are shown in Table 3.
[0046]
[Table 3]
Figure 0005020431
[0047]
Experimental Example 4
A slump reducing agent comprising 100 parts by mass of clay mineral, 10 parts by mass of aluminum sulfate, 1 part by mass of a water-absorbing polymer compound, and 50 parts by mass of alkali metal carbonates is used as shown in Table 4 with respect to 100 parts by mass of cement And it carried out similarly to Experimental example 1 except having measured the slump, sagging, and compressive strength. The results are shown in Table 4.
[0048]
[Table 4]
Figure 0005020431
[0049]
Experimental Example 5
Using a slump reducing agent composed of 100 parts by weight of clay mineral, 10 parts by weight of aluminum sulfate, 1 part by weight of a water-absorbing polymer compound, and alkali metal carbonates and limes as shown in Table 5, slump, sagging, and The same procedure as in Experimental Example 1 was performed except that the compressive strength was measured. The results are shown in Table 5.
[0050]
(Materials used)
Lime: Commercial product, slaked lime [0051]
[Table 5]
Figure 0005020431
[0052]
Experimental Example 6
Mortar was prepared by mixing 100 parts by mass of cement, 300 parts by mass of fine aggregate, 55 parts by mass of water, and 1.0 part by mass of a water reducing agent. The mortar was pumped 100 m with a squeeze pump. A confluence tube is provided in the middle of pumping, and a slump reducing agent comprising 100 parts by mass of clay mineral, 1 part by mass of a water-absorbing polymer compound, 10 parts by mass of aluminum sulfate, and 50 parts by mass of alkali metal carbonates is added to 100 parts by mass of cement. 3 parts by mass, air transported from one of the merging pipes using a powder feeder, merging and mixing with the mortar in the merging pipe, and sprayed on a slope having a steeply inclined surface. Note that the height difference between the position of the pump provided on the ground and the position of the slope sprayed portion was 54 m.
The slump of the mortar immediately after spraying on the slope was less than 1 cm. Further, compressive strength, 7.4 N / mm 2 in one day the age, was 37.1N / mm 2 at an age of 28 days. Furthermore, it was confirmed that there was no sag from the location where the slope was sprayed when sprayed, the trowel finish was easy, and there was no problem with regard to strength development.
[0053]
Experimental Example 7
For comparison, the same procedure as in Experimental Example 6 was performed except that the slump reducing agent was not used.
The slump immediately after spraying on the slope was 23.0 cm. In addition, dripping from the areas where the slope was sprayed was abundant when sprayed, and the mortar sagged and flowed down, making it difficult to finish the iron.
[0054]
Experimental Example 8
100 parts by mass of cement, 240 parts by mass of fine aggregate, 60 parts by mass of coarse aggregate, 55 parts by mass of water, and 1.0 part by mass of a water reducing agent were mixed to prepare concrete. Concrete was pumped by 100 m with a concrete pump. A confluence tube is provided in the middle of pumping, and a slump reducing agent comprising 100 parts by mass of clay mineral, 1 part by mass of a water-absorbing polymer compound, 10 parts by mass of aluminum sulfate, and 50 parts by mass of alkali metal carbonates is added to 100 parts by mass of cement. 3 parts by mass, pneumatically conveyed from one of the merging pipes using a powder feeder, merged and mixed with concrete in the merging pipes, and sprayed onto a slope having a steeply inclined surface. In addition, the height difference between the position of the pump provided on the ground and the position of the spot sprayed surface was 21 m.
The concrete slump immediately after spraying on the slope was less than 1 cm. Further, compressive strength, 6.8N / mm 2 in one day the age, was 39.8N / mm 2 at an age of 28 days. Furthermore, it was confirmed that there was no sag from the location where the slope was sprayed when sprayed, the trowel finish was easy, and there was no problem with regard to strength development.
[0055]
(Materials used)
Coarse aggregate: Gravel from Himekawa, Niigata Prefecture, specific gravity 2.64
[0056]
Experimental Example 9
For comparison, the same procedure as in Experimental Example 8 was performed except that the slump reducing agent was not used.
The concrete slump immediately after spraying on the slope was 23.5 cm. In addition, a lot of sag was seen from the area where the slope was sprayed, and it was difficult to finish the iron because the concrete sag and flowed down.
[0057]
【Effect of the invention】
Conventionally, if the transport distance of concrete is long and there is a height difference between the position of the pump provided on the ground and the position of the slope sprayed, the concrete slump needs to be 15 cm or more in consideration of the pumpability of the pump However, there was a problem that when concrete with a slump of 15 cm or more was sprayed on the slope, it dropped.
However, the slump reducing agent of the present invention can greatly reduce the slump of cement concrete at the time of spraying, prevent sagging, and can be adjusted to an appropriate hardness for performing a trowel finish. Moreover, good slope spraying can be performed without impairing the strength development of the material one day.

Claims (7)

(1)粘土鉱物100質量部と硫酸アルミニウム2〜100質量部と吸水性高分子化合物0.05〜30質量部を含有してなるスランプ低減用吹付混和剤を、セメ
ント100質量部に対して、1〜8質量部と、(2)配管内を空気搬送してなる水セメント比30〜
70%のセメントコンクリートとを施工箇所に吹付ける直前に合流混合し、法面に吹付けてなることを特徴とする法面吹付方法。
(1) A slump reducing spraying admixture comprising 100 parts by mass of clay mineral, 2 to 100 parts by mass of aluminum sulfate, and 0.05 to 30 parts by mass of a water-absorbing polymer compound ,
1 to 8 parts by mass with respect to 100 parts by mass , and (2) a water cement ratio of 30 to
A slope spraying method characterized in that 70% cement concrete is mixed and mixed just before spraying onto a construction site and sprayed onto the slope.
法面が勾配100/1000を有する傾斜面であることを特徴とする請求項1記載の法面吹付方法。  2. The slope spraying method according to claim 1, wherein the slope is an inclined face having a slope of 100/1000. さらに、スランプ低減用吹付混和剤がアルカリ金属炭酸塩類及び/又は石灰類を含有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の法面吹付方法。  The slope spraying method according to claim 1 or 2, wherein the slump reducing spraying admixture contains alkali metal carbonates and / or limes. 吹付直後にセメントコンクリートのスランプを70%以上低減することを特徴とする請求項1〜3のうちの1項記載の法面吹付方法。  The slope spraying method according to claim 1, wherein a slump of cement concrete is reduced by 70% or more immediately after spraying. セメントコンクリートのスランプが15cm以上であり、セメントコンクリートの水セメント比が30〜70%である請求項1〜4のうちの1項記載の法面吹付方法。  The slope spraying method according to any one of claims 1 to 4, wherein the slump of the cement concrete is 15 cm or more and the water-cement ratio of the cement concrete is 30 to 70%. さらに、スランプ低減用吹付混和剤がアルカリ金属炭酸塩類及び石灰類を含有してなることを特徴とする請求項1〜5のうちの1項記載の法面吹付方法。  The slope spraying method according to any one of claims 1 to 5, wherein the slump reducing spraying admixture contains alkali metal carbonates and limes. 吸水性高分子化合物の粒度が500μm以下であり、吸水性高分子化合物の吸水倍率が自重の10倍以上であり、吸水性高分子化合物がポリ−N−ビニルアセトアミドを主成分とする三次元架橋ポリマーである請求項1〜6のうちの1項記載の法面吹付方法。  The water-absorbing polymer compound has a particle size of 500 μm or less, the water-absorbing polymer compound has a water absorption ratio of 10 times or more of its own weight, and the water-absorbing polymer compound has poly-N-vinylacetamide as a main component. The slope spraying method according to claim 1, which is a polymer.
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