JP4993215B2 - Electrical junction box - Google Patents
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Description
本発明は、電気接続箱に関する。 The present invention relates to an electrical junction box.
従来より、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、電子部品を回路基板上に実装してなる回路構成体を内部に収容するケーシングに対して、相手側コネクタを嵌合させるフード部を下に向けてコネクタを装着させている。このように、フード部を下に向けて取り付けておけば、ケーシング、或いはフード部の外周壁に水が付着したとしても、それは下側へと伝ってゆくので、垂下する水滴が、フード部内に入り込むことは、基本的にはほとんどない。
しかしながら、コネクタ嵌合状態では、当然、相手側コネクタの外周壁とフード部の内周壁が隙間なく嵌合した状態にあるのに対し、図13に示すように、フード部250の外周壁を伝う水滴Wが、フード部250の開口251からフード部250内側に入り込む或いは下端255に沿って広がると、その水滴が毛細管現象により、コネクタ同士の隙間Qを吸い上げられて、コネクタ同士の嵌合面Uに達する恐れがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性能に優れる電気接続箱を提供することを目的とする。
However, in the connector fitting state, the outer peripheral wall of the mating connector and the inner peripheral wall of the hood portion are naturally fitted with no gap, but as shown in FIG. When the water droplet W enters the inside of the
The present invention has been completed based on the above circumstances, and an object thereof is to provide an electrical junction box having excellent waterproof performance.
本発明は、基板上に電子部品を実装してなる回路基板と、前記回路基板の表裏両面を分担して覆う2つのカバー体により分割構成された回路ケーシングと、前記回路基板の導電路に電気的に接続されるバスバーを有し前記回路ケーシングに対して相手側コネクタへの嵌合面を下に向けて設けられるコネクタと、を備えてなると共に、所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに配置される電気接続箱であって、相手側コネクタを嵌合させる前記コネクタのフード部の外周側に、相手側コネクタを前記フード部と共に二重に囲う囲壁を設けると共に、この囲壁を、前記フード部に嵌合された相手側コネクタの下端より少なくとも下側まで延設させる構成としたところに特徴を有する。 The present invention provides a circuit board formed by mounting electronic components on a board, a circuit casing divided by two cover bodies that cover both sides of the circuit board, and a conductive path of the circuit board. A connector having a bus bar connected to the circuit casing and provided with a fitting surface to the mating connector facing down with respect to the circuit casing. An electrical connection box arranged vertically in the vertical direction, and an enclosure wall that double-wraps the mating connector together with the hood portion is provided on the outer peripheral side of the hood portion of the connector to which the mating connector is fitted. In addition, the surrounding wall is characterized in that it extends from the lower end of the mating connector fitted to the hood portion to at least the lower side.
本発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
・コネクタのフード部の内壁、或いはこのコネクタのフード部に嵌合する相手側コネクタの外壁の内、いずれか一方側に、相手側の壁面との間に空隙を形成する凹部を設ける構成とする。このようにしておけば、両コネクタの壁面間を、毛細管現象により水が吸い上げられない、或いは吸い上げられる水の水量を、減らすことが可能となる。
As an embodiment of the present invention, the following configuration is preferable.
-The inner wall of the connector hood or the outer wall of the mating connector that fits into the connector hood is provided with a recess that forms a gap with the mating wall on either side. . If it does in this way, it will become possible to reduce the quantity of the water which cannot be sucked up by the capillary phenomenon between the wall surfaces of both connectors, or is sucked up.
本発明によれば、コネクタに形成した囲壁により、相手側コネクタを、その全高さに亘って、囲むようにした。このようにしておけば、電気接続箱に付着する水滴は、囲壁の外面を伝って下方へと流れてゆき、コネクタ及び相手側コネクタには付着しない。このようにしておけば、垂下してゆく水滴が、フード部の内周壁と相手側コネクタの外周壁との隙間をいわゆる毛細管現象により吸い上げられてゆくことがなく、防水性能の高い電気接続箱を提供できる。 According to the present invention, the mating connector is surrounded over the entire height by the surrounding wall formed in the connector. If it does in this way, the water droplet adhering to an electrical junction box will flow below along the outer surface of a surrounding wall, and will not adhere to a connector and the other party connector. In this way, the dripping water droplets are not sucked up by the so-called capillary phenomenon in the gap between the inner peripheral wall of the hood part and the outer peripheral wall of the mating connector. Can be provided.
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した一実施形態について、図1ないし図12を参照して説明する。図1は電気接続箱の分解斜視図、図2は電気接続箱の斜視図、図3は図1中の裏面側カバー体をA方向から見た図、図4は図1中の表面側カバー体をB方向から見た図である。
An embodiment in which the present invention is applied to an
図1に示すように、電気接続箱10は回路基板20と、回路ケーシング30と、から構成されている。回路基板20はプリント配線技術により図示しない導電路を形成してなる長方形型のプリント基板上に、半導体リレーなどの電子部品Zを実装したものである。尚、この回路基板20は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露などにより、回路基板20に水滴が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。また、上記回路基板20のうち、電子部品Zの実装面(図1の上面)側を表面21側、その反対側の面22を裏側として説明を行うものとする。
As shown in FIG. 1, the
回路ケーシング30は、上記回路基板20の全体を、内部に収容させるものであり、分割構成された2つのカバー体、すなわち回路基板20の裏面22側を覆う裏面側カバー体(本発明の「カバー体」に相当)31と、回路基板20の表面21側を覆う表面側カバー体(本発明の「カバー体」に相当)51とから構成されている。以下、両カバー体31、51の具体的構成について裏面側カバー体31、表面側カバー体51の順に説明を行う。
The
裏面側カバー体31は合成樹脂製であって、板状の基板部32と、この基板部32の周縁に沿って立設される周壁41とから構成され、全体としては底の浅いトレイ型をしている。図3には、裏面側カバー体31の正面図(図1の裏面側カバー体をA方向から見た図)が示されている。この図に示されるように、裏面側カバー体31の基板部32は、回路基板(図3中では、一点鎖線にて示す)20より一回り大きな形状になっている。この基板部32は下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。
The back surface
基板部32の外縁に沿って形成される周壁41は、基板部32の下端中央を除く、全周に亘って切れ目なく連続している。この周壁41は、回路基板外周の四方を覆う側壁として機能するものである。また、周壁41が途切れている下端中央は水抜き孔45である。このように、カバー下部に水抜き孔45を形成することで、回路ケーシング30内の水滴を外部に排水させることが可能となる。しかも、本実施形態では、基板部32の外形形状を、水抜き孔45の形成箇所に向けてケーシング幅方向の両側から緩やかに傾斜するV字傾斜状としてあり、回路ケーシング30内の水滴を、効率よく排水出来る構成となっている。
The
また、基板部32には、回路基板20の取り付け位置(図3中の一点鎖線で示す)の下側に位置して、防止壁35が立設されている。この防止壁35は、基板部32の幅方向中央に位置すると共に、上記水抜き孔45の上方に位置しており、次に説明する表面側カバー体51側の防止壁55と共に、上記水抜き孔45を通じて回路ケーシング30内に下側から流入(逆流)する水の侵入を規制する機能を担う。
Further, a
上記防止壁35は、図3に示すように、水抜き孔45が形成された下側に湾曲する弧状をなしている。係る防止壁35の形成幅(図3中では左右方向の幅)は、水抜き孔45の形成幅より十分広く設定(本実施形態では2倍程度)してある。また、防止壁35の左右の壁端部36は下向きに延びており、周壁41に対するクリアランス(図3中のJ部)は、極僅かとなっている。
As shown in FIG. 3, the
表面側カバー体51は合成樹脂製であって、外形形状は、図4にて示すように、裏面側カバー体31の外形形状とほぼ同じ形状となっており、裏面側カバー体31の基板部32と同形の基板部52を備える。繰り返しとなるが、表面側カバー体51の基板部52についても形状を説明しておく。基板部52は回路基板20より一回り大きな形状とされると共に、下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。そして、係る基板部52の内、相手側の基板部32に相対する内面側には図4に示すように、ねじ孔を形成してなる支持ボス59が4箇所設けられており、そこに、回路基板20を螺子止めできるようになっている。
The front surface
また、この基板部52の内面側には、下端中央に形成される水抜き孔65を除く、全周に亘って切れ目なく周壁61が立設され、更にその内側に一定距離隔てて周壁63が立設されている。そして更に、図4において下側に位置する2つの支持ボス同士を相互に連結して仕切り壁64が立設されている。図7に示すように、基板部52の内側の周壁63は、カバー体31、51同士を平面方向にて位置合わせするためのものであり、基板部32の周壁41の内周41Aに嵌合可能となっている。
Further, on the inner surface side of the
そして、表面側カバー体51に形成される水抜き孔65は、裏面側カバー体31の水抜き孔45と同幅とされ、形成位置も裏面側カバー体31の水抜き孔45と同位置となっており、表面側カバー体51の周壁63を、裏面側カバー体31の周壁41の内周41A側に嵌め合わせつつ両カバー体31、51同士を互いに嵌合させたときには、図7にて示すように、双方の水抜き孔45、65同士が整合する構成となっている。
And the
尚、両カバー体31、51を整合させたときには、表面側カバー体51の周壁61の先端が、裏面側カバー体の周壁41の先端面43に突き当たった状態(図7上では、周壁41上に周壁61が重なった状態)となり、そこを振動溶着することにより、両カバー体31、51が相互に固定される構成となっている。また、周壁61の先端部は、溶接時に溶け易いように、テーパ状に形成(図8中のH部にて破線で示す)されている。また、両カバー体31、51は、いずれも基板部32、52などに、開口を一切形成しておらず、上記振動溶接を行うと、水抜き孔45、65の形成箇所を除き、回路ケーシング30の全体がシールされるようになっている。
When the
また、基板部52における水抜き孔65の上方には、防止壁55が形成されている。防止壁55は、図4において下向きに湾曲する弧状をなしている。この防止壁55の形成幅(図4中では左右方向の幅)は水抜き孔65の形成幅より広くなっているものの、裏面カバー体31側の防止壁35との関係においては、形成幅を狭くしてあり、また形成位置についても下側に位置をずらしてある。このようにすることで、図7中にも示されているように、両カバー体31、51を整合させたときに、双方の両防止壁35、55が、平面方向において干渉せず、防止壁35の下側に防止壁55が収まる。そして、これら両防止壁35、55は、図9の(a)にて示すように、回路ケーシング30の厚み方向(図9の左右方向)では、先端部同士が、相互に重なる構造としてある。
Further, a
ここで仮に、防止壁を一方側のカバー体にのみ形成した場合、図9の(b)にて示すように、基板部52と防止壁35の先端との間に水が侵入する隙間が出来てしまうが、本実施形態のように、双方のカバー体31、51のそれぞれに防止壁35、55を設け、かつそれらの先端部同士を重ねておけば、このような隙間が出来ず、水の侵入(図中のR矢印で示す)を効果的に防ぐことが可能となる。
Here, if the prevention wall is formed only on the cover body on one side, as shown in FIG. 9B, there is a gap for water to enter between the
また、上記表面側カバー体51の基板部52の外面には、幅方向の左右両側に図1の奥側から手前側に向かって一対の座部53、54が形成されると共に、基板部52の外面上部には、基板部52の全幅に亘る横長形状のコネクタブロック100が一体的に形成されている。このコネクタブロック100は、フード部115〜165を幅方向に6つ並んで設けており、6つのコネクタ110〜160を構成している。これら各6つのコネクタ110〜160のフード部115〜165は、いずれも、相手側コネクタを嵌合させる嵌合口を、図1の手前側(電気接続箱10を車両へ搭載した際の下側)に設けており、相手側コネクタが下側からの組み付け操作により、嵌合されるようになっている。
Further, on the outer surface of the
また、上記コネクタブロック100には、各フード部115〜165に対応させて、バスバーB1〜B6がインサート成形してある。各バスバーB1〜B6はいずれも金属板をL字型に屈曲させたものであり、図10にて示すように一端を対応する各フード部115〜165内に突出させている。また、各バスバーB1〜B6の他端側はいずれも、回路基板20側に引き出されており、回路基板20のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
In the
このように、コネクタ110〜160を集約させたコネクタブロック100を、表面側カバー体51に一体的に形成することで、回路基板20を覆う回路ケーシング30の気密性が高くなる。より具体的に説明すると、回路ケーシング30側に一体的に形成せず、コネクタ110〜160を別部品とした場合には、両者の合わせ部分に、水の侵入する隙間が、少なからずできる。この点、実施形態では、コネクタ110〜160を集約させたコネクタブロック100を回路ケーシング30に一体的に形成することで、このような水の侵入原因となる隙間が元から出来ず、回路ケーシング30の気密性を高くできる。
As described above, the
尚、上記したコネクタブロック100は、嵌合口を形成した下面壁を除く他の各壁面はいずれも閉じており、この点も回路ケーシング30の気密性を高めている。
In the
以下、横並び状に配置される各コネクタ110〜160について簡単に説明を行う。幅方向の両側に位置する両コネクタは入力側電源コネクタ110、120とされている。この入力側電源コネクタ110、120は図6にて示すように、基板部52上に所定幅をもって形成される座部53、54上に設けられており、他のコネクタ130〜160に比べて、基板部外面からの高さが一段高くなっている。
Hereinafter, the
そして、上記した入力側電源コネクタ110、120の極数は1極となっており、そこには、車載バッテリ(不図示)、オルタネータ(不図示)に連なる相手側コネクタ(不図示)が嵌合されるようになっている。
The number of poles of the input
図6に示す符号130の、極数2のコネクタはGND用コネクタ、符号140の、極数1のコネクタは出力側電源コネクタである。GND用コネクタ130は、回路基板20のグラウンドライン(不図示)を、シャーシなどのグラウンド面に電気的に接続させるものであり、そこには、接続対象となるシャーシに電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。また、出力側電源コネクタ140は、図外の電装品に電力を供給するものであり、そこには、供給対象となる電装品の回路に対して電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。
The connector with 2 poles indicated by
また、図6に示す符号150、160の両コネクタは、いずれも信号出力用コネクタである。これら両コネクタ150、160は、図外の電装品に制御信号を出力させるものであり、そこには、出力対象となる電装品の回路に対して電気的に接続されるコネクタが嵌合される構成となっている。
Further, both
また、本実施形態のものは、例えば、入力側電源コネクタ120などは、コネクタブロック100の外壁100Aが、コネクタの外周壁を構成(図10参照)しているのに対して、信号出力用コネクタ150、160は、図11にて示すように、コネクタブロック100の外壁100Aとの間に空洞部105を保有しており、係るコネクタブロック100の外壁100Aが、両信号出力用コネクタ150、160に装着された相手側コネクタを、フード部155、165と共に2重に囲む構成となっている(図12参照)。尚、以下の説明において、コネクタブロック100の外壁100Aの内、信号出力用コネクタ150、160のフード部155、165と共に相手側コネクタを二重に囲む部分を、第一囲壁171と呼ぶ。
Further, in the present embodiment, for example, in the input
そして、この第一囲壁171は、壁の下端171Aが、信号出力用コネクタ150、160に嵌合される相手側コネクタ200の下端210より、一定寸法(本実施形態では、図12中の寸法d)下に位置するように下方に延設してあり、第一周壁171の内側の空間に、信号出力用コネクタ150、160に嵌合された相手側コネクタ200の全体を収めることが出来るようになっている。
The
また、図1にて示すように、上記第一囲壁171は、コネクタ150の左壁面を下方に延長してなる第二囲壁172、コネクタ160の右壁面を下方に延長してなる第三囲壁173と幅方向の両側でそれぞれ連続しており、これら3つの囲壁171〜173により、両信号出力用コネクタ150、160に対して嵌合される両相手側コネクタの周囲3方を、一括して囲む構成となっている。尚、これら第二囲壁172、第三囲壁173の下端は、無論、図1、図2にて示すように、上下方向において、第一囲壁171の下端の高さ位置に等しくなっている。
As shown in FIG. 1, the first surrounding
また、上記した各コネクタ110〜160の内、バスバーBの極数が2極以上のもの(具体的には、GND用コネクタ130、信号出力用コネクタ150、160)については、フード部135、155、165の内壁(具体的には、基板部52の外面に最も近く、かつそれと平行な底壁)を凹ませて凹部137、157、167を設けてある(図2、図6参照)。これら各凹部137、157、167は一定幅、一定深さをもって形成されると共に、フード部135、155、165の嵌合口に切り抜けている。係る凹部137、157、167は、フード部135、155、165に相手側コネクタ200を嵌合させた際に、コネクタ外面壁との間に、空隙AGを形成させるものである(図12参照)。
Of the
尚、この実施形態において、上記凹部137、157、167を、各フード部135、155、165の全長に亘って形成しており、凹部137、157、167の終端が、図12に示すように嵌合面Uに達している。
In this embodiment, the
電気接続箱10を構成する各部材20、31、51の構成は以上であり、次に電気接続箱10の組み立て手順について説明を行う。組み付けを行うには、まず、表面側カバー体51に対して回路基板20を固定する必要がある。これを行うには、図1にて示すように、電子部品Zを実装した表面21を表面側カバー体511側に向けると共に、基板上の各挿通孔25を表面側カバー体51に設けられる支持ボス59に位置を合わせ、その状態で、回路基板20を支持ボス59に対してねじ締めしてやればよく、これにより、回路基板20は表面側カバー体51の基板部52に対して支持ボス59の高さ分浮いた状態で固定される。この状態では、表面側カバー体51に一体的に形成された各コネクタ110〜160の各バスバーB1〜B6が、回路基板20上のスルーホールSHに挿通された状態となる。
The structure of each
その後、挿通されたバスバーB1〜B6を、回路基板20のスルーホールSHに、はんだ付けする作業を行い、各バスバーB1〜B6を回路基板20の導電路(不図示)に電気接続する。
Thereafter, the inserted bus bars B1 to B6 are soldered to the through holes SH of the
次に、図1に示すように、回路基板20を下に向けつつ表面側カバー体51を、裏面側カバー体31上に重ねてやる。この状態では、表面側カバー体51に形成される2つの周壁61、63の内、内側の周壁63は裏面側カバー体31の周壁41の内周41Aに嵌合した状態となるのに対して、外側の周壁61は裏面側カバー体31の周壁41の先端面に突き当たった状態となる。より具体的に言えば、水抜き孔45、65の形成箇所を除くカバー体の全周に亘って、表面側カバー体51の周壁61が裏面側カバー体31の周壁41の先端面43に対して突き当たった状態となる。
Next, as shown in FIG. 1, the front surface
その後、重ねた両カバー体31、51の外周部を、アタッチメント(不図示)にて全周に亘って挟んで、振動溶着装置により両カバー体31、51に振動が加えられる。これにより、表面側カバー体51の周壁63の先端部が振動による摩擦熱により溶け、裏面側カバー体31の周壁41に接合される。
Thereafter, the outer peripheral portions of the overlapped
かくして、表裏両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所(図11参照)Kは、水抜き孔45、65の形成箇所を除く全周(図5中の範囲♯)が隙間なく接合され、回路ケーシング30は、水抜き孔45、65の形成箇所を除き、全周に亘ってシールされる。いい替えれば、回路ケーシング30は水抜き孔45、65の形成箇所を除く全体が、隙間の全く無い状態となり、回路基板20が収容された内部空間への水の侵入を遮断できる状態となる。尚、この状態において、回路基板20は、図8等にて示されるように、回路ケーシング30の厚み方向について、裏面側カバー体31の内部に位置しており、結露などにより、回路基板20上に付着した水滴は、いずれも裏面側カバー体31側に集まる構成となっている。
Thus, the contact location (see FIG. 11) K between the
そして、組み付けられた電気接続箱10は、車両エンジンルームに設置されたボックス(取付箇所に相当するもの、不図示)に対して、内部に収容された回路基板20を上下方向に向けて縦向き(図5の向き)に、取り付けられる。
The assembled
また、電気接続箱10のボックスへの取り付けと同時、或いはそれと前後して、各コネクタ110〜160のフード部115〜165に対して下から、電源、電装品等に連なる各相手側コネクタが装着されると、電源から供給される電力を電気接続箱10を通じて各電装品に分配、供給することが可能となり、またこれら電力供給の切り替え等を電気接続箱10にて制御できる。
At the same time as or before and after the
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。
本電気接続箱10によれば、回路ケーシング30を構成する両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所Kを全周(水抜き孔45、65を除く)に亘ってシールする構成としてある。しかも、コネクタブロック100はカバー体51に一体的に形成されている。このようにしておけば、水滴が入り込む隙間が、水抜き孔45、65を除き回路ケーシング30にほとんどなく、高い防水性能を発揮できる。
Then, the effect | action and effect of this embodiment are demonstrated.
According to the
また、本電気接続箱10によれば、信号出力用コネクタ150、160には、これらに対応させて、囲壁171〜173を設けてあり、信号出力用コネクタ150、160に装着された相手側コネクタ200を、フード部155、165と共に2重に囲む構成となっている。しかも、囲壁171〜173の下端は、相手側コネクタ200の下端より下方に位置しており、囲壁171〜173の内部空間に、相手側コネクタの全体を収めている。
Further, according to the
このようにすることで、例えば、洗車などにより、電気接続箱10に水がかかったとしても、それは、コネクタブロック100の外壁を伝いながら、垂れてゆき、囲壁171〜173の下端に達すると、その後、自重によりそのまま落下するか、あるいは更に下方へと伝ってゆくこととなり、信号出力用コネクタ150、160側に付着しない。ここで仮に、このような囲壁171〜173を形成していないとすると、図13に示すように、フード部250の開口251から水滴Wがフード部250内に入り込む、或いは水滴Wがフード部250の下端255に沿って広がると、その水滴が毛細管現象により、コネクタ同士の隙間Qを吸い上げられて、コネクタ同士の嵌合面Uに達する恐れがあるが、本実施形態の構成であれば、このような事態を生じ得えず、嵌合する両コネクタ、ひいてはそれに収容される端子、バスバーBを効果的に防水、保護できる。
By doing in this way, for example, even if water is applied to the
尚、他のコネクタ110〜140について囲壁171〜173を設けていないのは、コネクタ110、120、140については、極数が1であり、また、コネクタ130については、両バスバーがいずれもグラウンド用であり、電位が等しいので、万が一水に濡れたとしてもバスバー間においてリークの恐れがないからである。
The
また、本実施形態では、図2に示すように、フード部135、155、165については、内壁を凹ませて凹部137、157、167を形成してあり、そこに嵌合される相手側コネクタの外壁との間に空隙AGを形成させている(図12参照)。このようにしておけば、万が一、嵌合する両コネクタ(例えば、コネクタ160と相手側コネクタ200)に水滴が付着したとしても、嵌合する両コネクタの壁面Q間を、毛細管現象により水が吸い上げられない、或いは吸い上げられる水の水量を減らすことが可能となる。
Moreover, in this embodiment, as shown in FIG. 2, about the food |
また、図12にも示すように、本実施形態のものは、相手側コネクタ200に、いわゆるリテーナなど設けておらず、コネクタハウジング210が切れ目のない筒型をしている。このようにしておけば、やはり、コネクタ内に水が侵入し難くなるので、この点も効果的である。
Also, as shown in FIG. 12, in the present embodiment, a so-called retainer or the like is not provided in the
また、コネクタブロック100はカバー体51の上部に設けてあるから、電気接続箱10を収容するボックスが万一浸水しても、水位がコネクタブロック100の高さに達するまでに時間がかかるので、浸水に強い構造となる。
Moreover, since the
また、回路ケーシング30の下部には水抜き孔45、65が形成され、しかも回路ケーシング30の外形形状は、水抜き孔45、65の形成箇所に向けて幅方向の両側から傾斜するV字型をしている。このようにしておけば、結露等により回路ケーシング30内に生じた水分は、水抜き孔45、65を通じて外部にスムーズに排水(主に水抜き孔45を通じて排水)されるから、これらが回路ケーシング30内に、留まることもほぼない。また、本実施形態では、回路ケーシング30内に防止壁35、55を形成しているので、水抜き孔45、65を通じた回路ケーシング30内への水の侵入を防止でき、この点も、効果的である。
Further, drain holes 45 and 65 are formed in the lower part of the
また、この電気接続箱10は、回路ケーシング30を構成する両カバー体31、51、及び回路基板20のわずか3部品により構成してあり、従前の構成のものに比べて部品点数が少なく、コスト効果が高い。
In addition, the
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention.
(1)上記実施形態では、コネクタブロック100を、表面側カバー体51に一体的に成形した例を示したが、別体としてもよく、さらには、各コネクタ110〜160を個々に分離させることも可能である。
(1) In the above embodiment, the
(2)上記実施形態では、嵌合する両コネクタ間に空隙を形成する凹部137、157、167を、フード部135、155、165の内壁側に形成する例を示したが、構成を反転させ、相手側コネクタの外壁を凹ませる、或いは双方を凹ませることも可能である。
(2) In the above embodiment, the example in which the
(3)上記実施形態では、両カバー体31、51の合わせとなる周壁41、61同士の当接箇所Kを、シールさせる手法の一例として、両カバー体31、51の周壁41、61同士を振動溶着させたものを例示したが、これ以外にも、例えば周壁41、61同士の当接箇所を接着剤にて埋めてシールするもの、又は両周壁41、61間にパッキン(ゴム)を介挿させてシールするものが適用可能である。
(3) In the said embodiment, as an example of the method of sealing the contact location K of the surrounding
(4)上記実施形態では、凹部137、157、167を、各フード部135、155、165の全長に亘って形成しており、凹部137、157、167の終端が、図12に示すように嵌合面Uに達しているが、凹部の形成範囲は、これに限定されるものではなく、途中までの構成(終端を嵌合面Uまで延ばす必要は、必ずしもない)とすることも可能である。
(4) In the said embodiment, the recessed
(5)上記実施形態では、回路ケーシング30を構成する2つのカバー体31、51に対して、いずれも基板部32、52の外周に周壁41、61を設けたものを例示したが、回路ケーシング30を構成するカバー体を、以下のように構成することも可能である。一方側のカバー体についてのみ周壁を設けて、相手側のカバー体は基板部のみの平坦な形状とする。そして、周壁を相手側の基板部に突き当てるようにして一方側カバー体を相手側のカバー体に重ね合わせる。
(5) In the above embodiment, the two
10…電気接続箱
20…回路基板
30…回路ケーシング
31…裏面側カバー体
32…基板部
35…防止壁
41…周壁
45…水抜き孔
51…表面側カバー体
52…基板部
55…防止壁
61…周壁
65…水抜き孔
B1〜B6…バスバー
100…コネクタブロック
110〜160…コネクタ
171〜173…囲壁
171A…下端
137、157、167…凹部
200…相手側コネクタ
210…下端
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記回路基板の表裏両面を分担して覆う2つのカバー体により分割構成された回路ケーシングと、
前記回路基板の導電路に電気的に接続されるバスバーを有し前記回路ケーシングに対して相手側コネクタへの嵌合面を下に向けて設けられるコネクタと、を備えてなると共に、所定の取付箇所に対して前記回路基板を上下方向に向けて縦向きに配置される電気接続箱であって、
相手側コネクタを嵌合させる前記コネクタのフード部の外周側に、相手側コネクタを前記フード部と共に二重に囲う囲壁を設けると共に、この囲壁を、前記フード部に嵌合された相手側コネクタの下端より少なくとも下側まで延設させる構成としたことを特徴とする電気接続箱。 A circuit board formed by mounting electronic components on the board;
A circuit casing divided and configured by two cover bodies that share and cover both front and back surfaces of the circuit board;
A connector having a bus bar electrically connected to the conductive path of the circuit board and having a fitting surface to the mating connector facing downward with respect to the circuit casing, and a predetermined attachment An electrical connection box arranged vertically with the circuit board facing up and down with respect to a location,
On the outer peripheral side of the hood portion of the connector to which the mating connector is fitted, an enclosure wall is provided that doublely encloses the mating connector together with the hood portion, and this enclosure wall is connected to the mating connector fitted to the hood portion. An electrical junction box characterized in that it extends from the lower end to at least the lower side.
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