JP4988825B2 - 高速データ処理のための再送信装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信システムに関し、特に、高速データの処理のための効率的な再送信装置及び方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunication Service)システムは、ヨーロッパ式移動通信システムであるGPRS(General Packet Radio Services)及びGSM(Global System for Mobile Communications)に基づいて広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:以下、“CDMA”と称する)を使用する第3世代の非同期移動通信システムである。
UMTS標準化を担当している第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:以下、“3GPP”と称する)において、ロングタームエボルーション(Long Term Evolution:以下、“LTE”と称する)は、UMTSシステムの次世代移動通信システムとして議論が進んでいる。LTEは、100Mbps程度の高速パケット基盤通信を実現するための技術である。このために、様々なLTE方式が論議されている。例えば、LTE方式は、ネットワーク構成を簡素化することにより、通信経路に位置しているノードの数を減少させる方式及び無線プロトコルを無線チャネルに最大に近接させる方式などがある。
LTEシステムは、高速パケットの送信効率を増加させるために複合自動再送要求(Hybrid Automatic Retransmission Request:以下、“HARQ”と称する)を使用し、HARQ方式だけでは、様々なサービス品質(Quality of Service:以下、“QoS”と称する)の要求(requirement)を満たすことができないため、別個の(outer)自動再送要求(Automatic Retransmission Request:以下、“ARQ”と称する)は、上位レイヤーでなされることができる。
ここで、HARQは、以前に受信したデータを廃棄することなく、再送信されたデータと以前に受信したデータをソフトコンバイニングし、これにより、受信成功率を増加させるための技術である。より詳細に、HARQ受信エンティティは、受信したパケットにエラーが存在するか否かを判定した後に、エラーが存在するか否かに従って肯定応答(ACKnowledged:以下、“HARQ ACK”と称する)信号又は否定応答(Non-ACKnowledged:以下、“HARQ NACK”と称する)信号を送信エンティティに送信する。したがって、送信エンティティは、HARQ ACK/NACK信号に従って、対応するHARQパケットの再送信又は新たなHARQパケットの送信を実行する。すなわち、HARQ技術は、再送信されたパケットを以前に受信したパケットとソフトコンバイニングすることにより、エラー発生確率を減少させることができる。
しかしながら、ARQは、受信したパケットのシーケンス番号を検査し、この検査結果に従って受信に失敗したパケットに対する再送信を要請する技術を意味し、事前に受信したパケットを再送信されたパケットとソフトコンバイニングしない。ARQ及びHARQがどちらもエラーのあるパケットを復元する機能を有するために、ARQ及びHARQをともに行う必要がないと見なされる。しかしながら、HARQだけでは、十分に低いパケットエラー率を得ることができないために、ARQ及びHARQは、次の理由で大部分のパケットサービスで同時に実行されなければならない。すなわち、HARQ ACK/NACK信号が1ビット信号であるため、HARQ NACK信号がHARQ ACK信号(HARQ NACK/ACKエラー)として間違って認識される場合には、対応するパケットをHARQレベルで完全に見失うことがありうる。その結果、HARQ ACK/NACK信号の信頼度がHARQレベルでのパケットエラー率の決定に重要な要素として作用する。したがって、HARQ及びARQを採用する移動通信システムでは、ARQ送信エンティティは、HARQ送信情報を用いて迅速な再送信を行うことができる。
図1A及び図1Bは、一般的な無線プロトコルの構成及び関連したパケット構成を示す図である。図1Aの無線プロトコルは、ARQレイヤー120及び125と、MACレイヤー130と、物理レイヤー140とから構成される。ARQレイヤー120及び125は、サービスごとに独立して構成されることができ、ARQ動作を介してQoSを満す。
上位レイヤー#1 110及び上位レイヤー#2 115は、サービス別に独立して構成されるプロトコルスタックである。例えば、上位レイヤーは、適応マルチレート(Adaptive Multi Rate;以下、“AMR”と称する)コーダ/デコーダ(コーデック)/実時間プロトコル(RTP)-ユーザダイアグラムプロトコル(UTP)-インターネットプロトコル(IP)(コーデック/RTP/UDP/IP)又はファイル転送プロトコル(FTP)-伝送制御プロトコル(TCP)-IP(FTP/TCP/IP)のプロトコルスタックであることができる。MACレイヤー130は、複数のARQレイヤー120及び125に接続され、複数のARQパケットを1つのHARQパケットに多重化する。また、MACレイヤー130は、この多重化されたHARQパケットに対してHARQ動作を行う。物理レイヤー140は、無線チャネルを介してHARQパケットを送受信する動作を行う。ARQパケットは、上位レイヤーから伝達されたデータに対してARQ動作を行うことができるようにシーケンス番号を割り当てることにより再構成されたパケットである。また、HARQパケットは、HARQ動作を介して無線チャネル上で実際に送受信される単位パケットを意味する。
図1BのARQパケットは、シーケンス番号(SN)163と、サイズ情報164と、フレーミング情報165とから構成されたARQパケットヘッダー161と、上位レイヤー110及び115から伝達された実際のデータが割り当てられるペイロード162と、を含む。
例えば、IPパケット150が図1Aの上位レイヤー110及び115からARQレイヤー120及び125に伝達された場合には、ARQレイヤー120及び125は、無線チャネル状況又はスケジューリング状況に従って上位IPパケット150の全部を送信することもでき、IPパケット150の一部だけを送信することもできる。ここで、上位レイヤー110及び115から伝達されたIPパケット150を適切なサイズで再構成する過程を‘フレーミング’と呼び、フレーミング情報165は、受信エンティティが適切なサイズで再構成されたパケットを元来の上位レイヤーパケット(IPパケット)に復元することができる情報である。シーケンス番号163は、ARQパケット160に順次に割り当てられるシーケンス番号であり、サイズ情報164は、ARQパケット160のサイズを示す情報である。ARQレイヤー120及び125は、シーケンス番号163を使用してARQパケットを格納するか、又は組み立てるARQ動作を行う。
HARQパケット170は、多重化(MUX)ヘッダー171及びペイロードで構成される。多重化ヘッダー171は、ARQパケット160の多重化情報を含む。例えば、ARQレイヤー120及び125の中の対応するARQレイヤーの識別子は、この多重化情報であってもよい。また、ペイロードは、多重化された少なくとも1つ以上のARQパケット160で構成される。図1Aに示した無線プロトコル構成及び図1Bに示したパケット構成は、基地局及び端末に共通して適用されることができる。
図2は、送信エンティティと受信エンティティ間のHARQアーキテクチャでの一般的なHARQ動作を示す図である。一般的なアップリンクパケットサービスでは、端末が送信エンティティの役割を担当し、基地局が受信エンティティの役割を担当する。一方、一般的なダウンリンクパケットサービスでは、端末が受信エンティティの役割を担当し、基地局が送信エンティティの役割を担当する。したがって、下記の説明において、送信エンティティ及び受信エンティティは、端末及び基地局の中の1つに限定されてはいけない。
図2において、様々な種類のサービスが1つの端末に提供されることができるため、送信エンティティは、複数の上位レイヤー280と多重化ブロック275とを含み、受信エンティティは、複数の上位レイヤー205と逆多重化ブロック210とを含む。例えば、上位レイヤー205及び280は、同一のQoSを使用するサービスのセットと見なされることができ、説明の便宜のために、1つの上位レイヤーで発生したフローを‘QoSフロー’と呼ぶ。
多重化(MUX)ブロック275は、幾つかの上位レイヤー280で発生したデータに多重化情報を挿入し、そのデータをHARQブロック272に伝達する役割を果たす。一方、逆多重化(DEMUX)ブロック210は、HARQブロック212から提供されたデータの多重化情報を適切な上位レイヤー205に伝達する動作を行う。
HARQ動作を行うための装置であるHARQブロック212及び272は、幾つかのHARQプロセッサで構成される。HARQプロセッサは、HARQパケットの送受信を担当する基本単位装置である。送信側HARQプロセッサ(すなわち、送信エンティティでのHARQプロセッサ)は、ユーザパケットの送信及び再送信を担当し、受信側HARQプロセッサ(すなわち、受信エンティティでのHARQプロセッサ)は、HARQパケットの受信及びHARQ肯定応答信号(Acknowledgement:以下、“HARQ ACK”と称する)/HARQ否定応答信号(Negative Acknowledgement:以下、“HARQ NACK”と称する)の送信を担当する。
HARQブロック212及び272は、送信エンティティ及び受信エンティティにペアで存在し、HARQブロック212及び272の各々は、複数のHARQプロセッサを含み、これにより、持続的な送受信を可能にする。HARQプロセッサの動作は、HARQパケットを送信し、これに応じたHARQ ACK/NACK情報を受信し、HARQ ACK/NACK情報に従ってHARQパケットの再送信を行う動作を含む。したがって、例えば、1つのHARQプロセッサだけが存在する場合には、送信エンティティは、ユーザデータを送信した後に、このユーザデータに関するHARQ ACK/NACK情報を受信するまで他のパケットを送信することができない。しかしながら、幾つかのHARQプロセッサが提供される場合には、1つのプロセッサがHARQ ACK/NACKを待機する間に、他のプロセッサは、データを送信することができる。これは、持続的な送受信を可能にする。
HARQプロセッサの基本的な動作は、次の通りである。
まず、HARQ P1 250、HARQ P2 260、HARQ P3 265、及びHARQ P4 270の中のいずれか1つである送信側HARQプロセッサは、多重化ブロック275から受信したデータのチャネルコーディング及び送信を行い、その後の再送信のために、このチャネル符号化されたデータをバッファ(図示せず)に格納する。送信側HARQプロセッサは、このデータに関するACK情報を受信すると、このバッファに格納されているデータを廃棄(flush)し、このデータに関するNACK情報を受信すると、このデータの再送信を行う。
一方、HARQ P1 215、HARQ P2 220、HARQ P3 225、及びHARQ P4 230の中のいずれか1つである受信側HARQプロセッサは、物理チャネルを介して受信したデータのチャネルデコーディングを行い、このデータから検出されたエラーがあるか否かを検査するサイクリックリダンダンシーチェック(Cyclic Redundancy Check:以下、“CRC”と称する)演算を介してエラーが存在するか否かを確認する。エラーが存在すると、受信側HARQプロセッサは、データをバッファ(図示せず)に格納し、HARQ NACK信号を送信する。その後に、このデータに対する再送信データが受信される場合には、受信側HARQプロセッサは、この再送信データをバッファに予め格納されているデータとソフトコンバイニングした後に、このソフトコンバイニングされたデータにエラーがあるか否かをさらに確認する。エラーがやはり存在すると確認されると、受信側HARQプロセッサは、HARQ NACK信号を送信し、上記のような過程を反復する。他方、エラーが存在しないと確認されると、受信側HARQプロセッサは、HARQ ACK信号を送信し、ユーザデータを逆多重化ブロック210に伝達する。
上述したように、エラーが発生したHARQパケットを再送信し、ソフトコンバイニングすることにより、HARQ動作を介して信頼度を高めることができる。しかしながら、HARQ動作だけで非常に低いブロックエラー率(low Block Error Rate:以下、“LBER”と称する)を達成することは、非効率的である。
これは、次の2つの理由による。
1.HARQ ACK/NACK信号にエラーが存在する場合には、HARQプロセッサは、エラーの感知に失敗する。
2.HARQ送信/再送信は、比較的短い時間内に行われるので、HARQプロセッサは、時間ダイバーシティ利得を得ることができない。例えば、端末が数十msecの間にディップフェージングを経験すると、端末は、HARQ再送信を介してHARQパケットを成功裡に送信するのが難しい。上記のようなHARQ動作の限界を補完するために、ARQ動作を実行する必要がある。図3を参照して、ARQを備えてHARQを行う動作について説明する。
図3は、従来技術によるHARQ及びARQが独立して動作する場合に発生する問題点を示す図である。図3において、ARQ動作は、送信側ARQレイヤー361、362、及び363(すなわち、送信エンティティでのARQレイヤー)及び受信側ARQレイヤー311、312、及び313(すなわち、受信エンティティでのARQレイヤー)によって実行される。送信側ARQレイヤー361、362、及び363は、上位レイヤーから伝達された上位レイヤーパケットを送信した後にも、再送信する場合に備えてARQパケットを再送信バッファにそれぞれ格納する。
送信側ARQレイヤー361、362、及び363の各々は、送信期間の間に送信するデータの量だけのARQパケットを構成する。この際、送信側ARQレイヤーは、幾つかのARQパケットを生成することにより所望の送信データの量を満たすこともでき、又は所望の送信データの量に対応する1つのARQパケットを生成することもできる。所望のARQパケットのサイズが上位レイヤーパケットのサイズと一致しない場合には、送信側ARQレイヤーは、上位レイヤーパケットを分割することにより一部のARQレイヤーだけを伝達することもでき、又は、複数の上位レイヤーパケットを伝達することもできる。この際、送信側ARQレイヤーは、シーケンス番号情報、サイズ情報、及びフレーミング情報を上位レイヤーパケットに挿入することにより、ARQパケットを構成する。送信側ARQレイヤーは、ARQパケットを下位レイヤーに格納した後に、その後の再送信のために再送信バッファに格納する。ここで、下位レイヤーは、MACレイヤーと、HARQレイヤー370と、物理レイヤーと、を含むことができる。HARQレイヤー370は、受信されたARQパケットをHARQパケットに多重化した後に、ステップ380で、HARQパケットを物理チャネルを介して受信エンティティに送信する。
受信側ARQレイヤー311、312、及び313の各々は、組立てブロックと、受信バッファと、再送信管理ブロックとから構成される。物理レイヤーは、物理チャネルを介してHARQパケットを受信し、MAC/HARQレイヤー320は、この受信したHARQパケットを逆多重化することによりARQパケットを復元した後に、このARQパケットを対応する受信側ARQレイヤー311、312、及び313に伝達する。受信バッファは、HARQレイヤー320から受信したARQパケットをシーケンス番号に従って格納し、組立てが可能なARQパケットを組立てブロックに伝達する。ARQ再送信管理ブロックは、受信バッファに格納されているARQパケットのシーケンス番号を検査し、正常に受信したARQパケットに対するARQ ACK信号及び未受信ARQパケットに対するARQ NACK信号を送信側ARQレイヤー361、362、及び363の送信側ARQ組立てブロックに送信する動作を行う。ARQ組立てブロックは、受信バッファから伝達されたARQパケットのフレーミングヘッダーなどを参照して、ARQパケットを元来の上位レイヤーパケットに再構成(再組立て)した後に、この再構成された上位レイヤーパケットを上位レイヤーに伝達する動作を行う。
受信側ARQレイヤー311、312、及び313から事前に送信したARQパケットに対する応答信号(ACK/NACK信号)を受信すると、送信側ARQレイヤー361、362、及び363は、ACK信号に応じてARQ再送信バッファから対応するARQパケットを廃棄し、NACK信号に応じて対応するARQパケットの再送信をスケジューリングする。
上述したように、ARQは、ARQパケット単位で遂行される。送信側ARQレイヤー361、362、及び363は、ARQパケットにシーケンス番号を付加して送信し、受信側ARQレイヤー311、312、及び313は、受信したARQパケットのシーケンス番号を検査することにより、未受信ARQパケットが存在するか否かを確認する。例えば、受信側ARQレイヤーがシーケンス番号#Xを有するARQパケットとシーケンス番号#(X+2)を有するARQパケットとを正常に受信したが、シーケンス番号#(X+1)を有するARQパケットを受信することができなかった場合には、受信側ARQレイヤーは、シーケンス番号#(X+1)を有するARQパケットの再送信に対する要請を送信側ARQレイヤーに送信する。すなわち、受信側ARQレイヤーは、シーケンス番号#(X+1)を有するARQパケットに応じて、NACK信号を送信側ARQレイヤーに送信することにより、シーケンス番号#(X+1)を有するARQパケットの再送信を要請する。
図3において、ARQ動作と独立して動作するHARQ動作について説明する。
送信側HARQレイヤー370は、複数のARQパケットを多重化したHARQパケットを送信した後に、受信側HARQレイヤー320からHARQ NACKを受信すると、HARQパケットを再送信する。すなわち、HARQ ACKを受信することができない場合には、送信側HARQレイヤー370は、このような動作を最大再送信回数だけ反復する。送信側HARQレイヤー370がこの動作を最大再送信回数だけ反復した後にも、HARQ ACKを受信することができなかった場合、すなわち、最大再送信制限が発生した場合に、受信側HARQレイヤー320は、この最大再送信制限の発生を感知し、ステップ382で、HARQ ACK/NACKを送信し、送信側HARQレイヤー370は、HARQ ACK/NACKを受信した後に、対応するパケットの再送信に対する要請をARQレイヤー361、362、及び363に送信する。
この場合に、送信側HARQレイヤー370は、ARQ NACKを受信するまで再送信を行うことができない。したがって、HARQ最大再送信制限が発生した場合に、送信側HARQレイヤー370は、高速の再送信を行うのが難しい。また、受信側ARQレイヤー311、312、及び313は、受信に失敗した全てのARQパケットに対してNACKを送信しなければならず、これは、無線上の負荷及びARQ NACK処理負荷の増加を引き起こす。また、受信側ARQレイヤー311、312、及び313が様々なタイプのARQ ACK/NACKを使用するために、ARQレイヤーでは、パケット処理が複雑である。さらに、HARQレイヤー370が再送信を試みている状況で、受信側ARQレイヤーが任意のARQパケットが受信されていないと判定してNACKを送信すると、同一のARQパケットに対して反復再送信を行う場合が発生する。結局、この問題点は、パケット送受信性能の低下を引き起こす。
図3の問題点を解決するために、従来の技術は、図4に示すように、独立して動作するHARQレイヤー及びARQレイヤーを効率的に動作させるための方法を提案する。すなわち、受信側HARQレイヤー420は、パケット送信の成功/失敗に関する情報を送信側ARQレイヤー461、462、及び463に提供する方法を使用する。
図4を参照すると、送信側HARQレイヤー470は、送信失敗情報(ローカルNACK)及び送信成功情報(ローカルACK)を送信側ARQレイヤー461、462、及び463に送信し、これにより、対応するパケットを再送信する必要があるか否かを決定することができる。この際、受信側ARQレイヤー411、412、及び413は、未受信パケットに対してARQ ACK/NACKを使用しない。
言い換えれば、図4では、ARQ動作による負荷の問題点及びHARQレイヤーの使用による反復再送信要請の発生しうる問題点を解決するために、送信エンティティ及び受信エンティティは、ARQを行わない。その代わりに、受信側HARQレイヤー420は、送信側HARQレイヤー470を介して送信されたHARQパケットに対する逆多重化を行い、対応するARQレイヤー411、412、及び413は、この受信された逆多重化されたARQパケットに対してエラーを検査した後に、その結果を受信側HARQレイヤー420に伝達する。
したがって、受信側HARQレイヤー420は、HARQ NACK信号を送信側HARQレイヤー470に送信し、結局は、HARQレイヤー470が再送信を行うようにする。
また、受信側HARQレイヤー420は、HARQ NACK/ACKエラー検出を行い、HARQ NACKが変更されてHARQ ACKと認識された場合、すなわち、HARQ NACK/ACKエラーが発生したと判定されると、受信側HARQレイヤー420は、NACK/ACKエラー指示子を送信側HARQレイヤー470に送信する。NACK/ACKエラー指示子を送信する過程については、図5を参照して説明する。
終わりに、送信側HARQレイヤー470からローカルACKを受信すると、送信側ARQレイヤー461、462、及び463は、対応するARQパケットを再送信バッファから除去することができる。しかしながら、送信側HARQレイヤー470から通知されたローカルNACKを受信すると、送信側ARQレイヤー461、462、及び463は、対応するARQパケットの再送信を準備する。
図5は、従来技術によるNACK/ACKエラーを検出する動作を示す図である。図5において、ステップ510で、送信側HARQレイヤー(すなわち、HARQ送信エンティティ)555は、HARQパケットを物理チャネルを介して受信側HARQレイヤー(すなわち、HARQ受信エンティティ)505に送信する。受信側HARQレイヤー505は、受信されたHARQパケットに対してエラー検出を行う。この際、受信されたパケットにエラーが存在する場合には、受信側HARQレイヤー505は、ステップ520で、HARQ NACKを送信側HARQレイヤー555に送信する。受信側HARQレイヤー505がHARQ NACKを送信したとしても、送信側HARQレイヤー555がHARQパケットを受信側HARQレイヤー505に再送信する代わりに、ステップ530で、新たなHARQパケットを送信する場合には、受信側HARQレイヤー505は、ステップ540で、前に送信されたNACK応答信号に対してNACK/ACKエラーが発生したと見なす。すなわち、ステップ510で送信されたHARQパケットに対するNACK信号がステップ520で無線チャネルを介して送信される間にエラーを経験すると、送信側HARQレイヤー555は、NACK信号をACK信号と認識し、従って、ステップ530で、ACK信号に応じて新たなHARQパケットを送信する。
このような方式で、NACK/ACKエラーを感知すると、受信側HARQレイヤー505は、ステップ550で、NACK/ACKエラー指示子を送信側HARQレイヤー555に送信する。
図6は、図3乃至図5に示すような従来のHARQ及びARQが動作する場合に発生する問題点を示す図である。
図6において、‘ケース1’は、ステップ616で、送信側ARQレイヤー608が送信したARQパケット610を受信側ARQレイヤー601が正常に受信した場合に対応する。この際、ARQパケット610は、ステップ612及びステップ616で、送信側HARQレイヤー605及び受信側HARQレイヤー603を介して受信側ARQレイヤー601に伝達される。
送信側HARQレイヤー605は、ステップ614で、受信側HARQレイヤー603から送信されたパケットが正常に受信されることを知らせるHARQ ACKを受信した後に、ステップ630で、NACK/ACKエラー指示子の受信を待機するタイマーを開始する。その後に、ステップ632でこのタイマーが終了すると、送信側HARQレイヤー605は、ステップ618で、ローカルACKを送信側ARQレイヤー608に通知する。
送信側ARQレイヤー608は、送信側HARQレイヤー605から通知されたローカルACKを受信すると、対応するARQパケットが受信側ARQレイヤー601で正常に受信されたことを確認し、ステップ620でこのパケットを再送信バッファから最終的に除去することができる。
‘ケース2’は、ステップ640乃至ステップ650で、送信側HARQレイヤー605が最大再送信回数だけ再送信を試みたとしても、パケット送信が失敗した場合に対応する。この場合には、送信側HARQレイヤー605は、ステップ652で、ローカルNACKを送信側ARQレイヤー608に通知し、送信側ARQレイヤー608は、ステップ654で、対応するARQパケットを再送信するために準備する。
‘ケース3’は、ステップ674で、HARQ NACKがHARQ ACKと誤認される場合に対応する。HARQ ACKを受信した後に、送信側HARQレイヤー605は、ステップ676で、NACK/ACKエラー指示子の受信を待機するタイマーを開始する。このタイマーが終了する前に、ステップ678で、受信側HARQレイヤー603からNACK/ACKエラー指示子を受信すると、送信側HARQレイヤー605は、ステップ680で、ローカルNACKを送信側ARQレイヤー608に通知する。このローカルNACKを受信すると、送信側ARQレイヤー608は、対応するARQパケットを再送信するために準備する。
このような方法は、ARQ ACK/NACKを使用しない長所があるとしても、次のような問題点がある。
1.HARQレイヤーがNACK/ACKエラーの有無を判定し、対応する処理を行わなければならないので、HARQレイヤーの駆動が複雑となる。
2.受信側HARQレイヤー603は、HARQ NACKを送信したとしても、新たなHARQパケットが受信される場合には、NACK/ACKエラーがあることを判定する。しかしながら、送信側HARQレイヤー605が最大再送信回数だけ対応するパケットを送信したとしても、送信に失敗した場合に、送信側HARQレイヤー605は、新たなHARQパケットを送信する。この場合をNACK/ACKエラーが発生した場合と識別するのが難しい。
3.送信側HARQレイヤー605は、送信に成功したパケットに対して常にローカルACKを通知しなければならないために、送信側HARQレイヤー605及び送信側ARQレイヤー608の両方は、処理上のオーバーヘッドが大きくなる。
4.NACK/ACKエラー指示子を送信するための具体的な方案がない。
5.NACK/ACKエラー指示子が紛失するか又は変形される場合に対する方案がない。NACK/ACKエラー指示子が紛失する場合に、送信側HARQレイヤー605がNACK/ACKエラー指示子を待機する間にタイマーが終了すると、NACK/ACKエラーがないと判定し、ローカルACKを発生させる。
上述した問題点を解決するための具体的な方案が現在の移動通信システムで提案されない実情であり、上記のような問題点を考慮した高速データを送信するためのより効果的なパケットの再送信方法が必要な実情である。
したがって、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、移動通信システムにおける高速データを処理するための効率的な再送信装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、移動通信システムにおけるHARQ動作及びARQ動作を別々に行うことにより、信号送信を最小化するための再送信装置及び方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、移動通信システムにおけるHARQ動作及びARQ動作をデータ送信のために別々に行う場合に、HARQ動作及びARQ動作の反復送信を防止することにより、信号送信を最小化するための再送信装置及び方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、シーケンス番号を上位レイヤーから伝達されたデータに割り当てることにより再構成された自動再送要求(ARQ)パケットを再送信するARQと、複数のARQパケットを1つの複合自動再送要求(HARQ)パケットに多重化し、所定の最大再送信制限値内でHARQパケットに対して反復再送信を行うHARQとを同時に行う移動通信システムの送信装置で高速パケットデータを再送信する方法を提案する。かかる送信方法は、送信側HARQエンティティが未受信ARQパケットを確認し、上記未受信ARQパケットに対する否定応答信号(NACK)を送信側ARQエンティティに送信するステップと、上記送信側ARQエンティティがARQパケットに対する肯定応答信号(ACK)を受信側ARQエンティティから受信するステップと、上記送信側ARQエンティティが上記NACK及び上記ACKに従って少なくとも1つの未受信ARQパケットを検出し、上記検出されたARQパケットで再送信パケットを構成し、上記再送信パケットを再送信するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態の他の態様によれば、下位レイヤーから受信された複合自動再送要求(HARQ)パケットを逆多重化することにより複数の自動再送要求(ARQ)パケットを復元するHARQエンティティと、上記受信されたARQパケットを元来の上位レイヤーパケットに再構成した後に、上記上位レイヤーパケットを上位レイヤーに伝達するARQエンティティとを含む移動通信システムの受信装置で高速パケットデータを再送信する方法を提案する。かかる受信方法は、受信側HARQエンティティが未受信ARQパケットに対する否定応答信号(NACK)を送信側HARQエンティティに送信するステップと、受信側ARQエンティティが送信側HARQエンティティから正常に受信されたARQパケットの肯定応答信号(ACK)を送信側ARQエンティティに送信するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態のさらなる他の態様によれば、シーケンス番号を上位レイヤーから伝達されたデータに割り当てることにより再構成された自動再送要求(ARQ)パケットを再送信するARQと、複数のARQパケットを1つの複合自動再送要求(HARQ)パケットに多重化し、所定の最大再送信制限値内でHARQパケットに対して反復再送信を行うHARQとを同時に行う移動通信システムにおける高速パケットデータを再送信する送信装置を提案する。かかる送信装置は、未受信ARQパケットに対応して否定応答信号(NACK)を報告する送信側HARQエンティティと、受信側ARQエンティティからARQパケットに対する肯定応答信号(ACK)を受信し、上記NACK及び上記ACKに従って少なくとも1つの未受信ARQパケットを検出し、上記検出されたARQパケットを含む再送信パケットを構成し、上記再送信パケットを再送信する送信側ARQエンティティと、を含むことを特徴とする。
本発明によるHARQを行う移動通信システムにおいて、HARQ Txは、ローカルNACKだけを送信し、ARQ Rxは、正常に受信されたパケットのシーケンス番号中の最後のシーケンス番号を含むACKだけを送信することにより、HARQ動作とARQ動作間の処理負荷を低減させ、これにより、全システムの性能を向上させることができる。すなわち、システムは、ARQ動作及びHARQ動作を迅速に遂行することにより、高速のデータをさらに向上した効率でサービスすることができるという長所を有する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
後述される本発明は、移動通信システムで高速パケットデータ送信の際に再送信をより効率的に行うための方法を提案する。また、本発明は、送信側複合自動再送要求(Hybrid Automatic Retransmission reQuest:以下、“HARQ”と称する)レイヤーと送信側自動再送要求(Automatic Retransmission reQuest:以下、“ARQ”と称する)レイヤーとの間でローカル否定応答(Non-ACKnowledged:以下、“NACK”と称する)を使用し、送信側HARQレイヤーの動作が多少複雑となる問題点を解決するために単純なARQ動作を実現する方法を提案する。すなわち、本発明において、再送信は、HARQレイヤーのローカルNACKを介したARQレイヤーの再送信でなされる。この際、本発明は、HARQ肯定応答(ACKnowledged:以下、“ACK”と称する)/NACKエラーに対する対策としてARQ ACKを使用する方法を提案する。また、本発明は、ARQレイヤーがARQ NACKを使用しないことにより、ARQ NACKの処理負荷及び無線環境上の負荷を減少させる方法を提案する。
本発明は、ロングタームエボルーション(Long Term Evolution:以下、“LTE”と称する)システムの適用に基づいて説明されているが、再送信動作を使用するすべての移動通信システムに個別の変形なしに適用されることができる。また、下記で使用される‘レイヤー’という用語がソフトウェア又はハードウェア構成を有するエンティティを意味することは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
図7は、本発明によるHARQとARQ間の連動を行う動作を示す図である。
一般的に、ローカルACKを使用する場合に、送信側HARQレイヤーは、送信に成功したパケットに対してローカルACKを送信側ARQレイヤーに常に通知しなければならないため、HARQレイヤーとARQレイヤーとの間には、負荷が継続して存在する問題点を有する。また、HARQレイヤーは、HARQ NACK/ACKエラーに対する付加的な過程を必要とする。このような問題点を解決するために、本発明において、送信側HARQレイヤーは、ローカルNACKだけをARQレイヤーに送信し、HARQ NACK/ACKエラーは、ARQ ACKを使用することにより克服される。
図7を参照すると、送信側HARQレイヤー770は、送信失敗情報であるローカルNACKを送信側ARQレイヤー761、762、及び763に送信し、これにより、対応するパケットを再送信する必要があるか否かを決定することができる。
より具体的に説明すると、少なくとも1つ以上のARQレイヤー761、762、及び763から伝達されたARQパケットは、送信側HARQレイヤー770に伝達される。送信側HARQレイヤー770は、ARQパケットを多重化することにより所定のサイズでHARQパケットを構成する。HARQパケットは、1つのARQパケット又は2以上のARQパケットで構成されることができる。HARQレイヤー770は、ARQパケット単位でARQパケットに対してHARQを行う。これは、ARQパケットに従って再送信を行うことにより、HARQレイヤー770とARQレイヤー761、762、及び763間の処理による遅延を最小化するためである。送信側HARQレイヤー770は、ステップ780で、物理チャネルを介して構成されたHARQパケットを受信側HARQレイヤー720に送信する。
受信側HARQレイヤー720は、受信されたHARQパケットを逆多重化し、逆多重化されたARQパケットを対応するARQレイヤー711、712、及び713に送信する。ARQレイヤー711、712、及び713の各々は、受信されたARQパケットに対してエラー検査を行った後に、その結果を受信側HARQレイヤー720に伝達する。受信側HARQレイヤー720は、エラーが発生したパケットに対してNACK信号を送信側HARQレイヤー770に送信する。
送信側HARQレイヤー770は、所定の最大再送信制限値に従って再送信を行った後に、同一のパケットに対する再送信回数がこの所定の最大再送信制限値を超過する場合に、ローカルNACKを対応するARQパケットを処理する送信側ARQレイヤー761、762、及び763の中の対応する1つに報告する。送信側HARQレイヤー770から報告されたローカルNACKを受信すると、送信側ARQレイヤー761、762、及び763の中の対応する1つは、対応するARQパケットを再送信するために準備する。
このようなHARQ動作に関連して、受信側ARQレイヤー711、712、及び713は、正常に受信されたARQパケットのみに対してACKを送信側ARQレイヤー761、762、及び763にそれぞれ送信する。この際、受信側ARQレイヤー711、712、及び713は、正常に累積されたパケットに関する情報を含むACKを送信側ARQレイヤー761、762、及び763に送信する。
HARQレイヤー770は、下記の<表1>に示すようなHARQ送信状態テーブルを管理する。この送信状態テーブルを管理するブロックは、HARQレイヤー770自体であることができ、又は、図7に示すように、HARQ送信状態部772は、個別に備えられることができる。この際、HARQレイヤー770及び720は、1つ以上のHARQプロセッサをそれぞれ含むことにょり、HARQ動作を行う。
<表1>は、本発明に従ってHARQ送信状態部772が含む送信状態テーブルを示す。
Figure 0004988825
<表1>に示すように、送信状態テーブルは、HARQパケットを実際に構成した送信側HARQプロセッサの識別子情報と対応するARQパケットに関する情報との間のマッピング情報を格納する。
HARQ送信状態テーブルに基づいて、本発明の送信側HARQレイヤー770は、ARQパケットを処理した対応するARQレイヤー及びARQパケットのシーケンス番号を確認することができ、また、実際にACK処理されたパケットを確認することもできる。したがって、送信側HARQレイヤー770は、この送信状態テーブルを用いてHARQパケットを構成する際に、含まれたARQパケットに関する情報を対応するHARQプロセッサIDのHARQ送信状態テーブルエントリーに示す(すなわち、書込む)。送信を試みた後に、送信側HARQレイヤー770がHARQ ACKを受信すると、送信側HARQレイヤー770は、対応するHARQフレーム(すなわち、対応するプロセッサID)に対する送信状態テーブルエントリーを削除する。再送信回数がHARQ動作に従って最大再送信制限値に到達する場合、すなわち、最大再送信制限が発生した場合に、送信側HARQレイヤー770は、対応するHARQプロセッサIDの送信状態テーブルエントリーを参照して関連したARQレイヤーにシーケンス番号を含むローカルNACKを通知した後に、この送信状態テーブルエントリーを削除する。
図8は、本発明によるローカルNACKの発生を説明する図である。送信側ARQレイヤー851は、上位レイヤーから伝達されたデータをARQパケットにフレーミングした後に、ステップ820で、ARQパケットを送信側HARQレイヤー852に伝達する。ステップ822で、送信側HARQレイヤー852は、受信されたこのARQパケットを受信側HARQレイヤー802に伝達する。すなわち、本発明に従って、HARQレイヤー852は、ARQレイヤー851から伝達された1つ以上のARQパケットでHARQパケットを構成し、このHARQパケットを送信する。
受信側HARQレイヤー802は、受信されたHARQパケットに対してエラー検査を行った後に、ステップ824で、エラーの発生によってNACKを送信側HARQレイヤー852に送信する。それに応じて、ステップ826で、送信側HARQレイヤー852は、送信エラーが発生したHARQパケットに対して再送信を行う。受信側HARQレイヤー802は、再送信されたこのHARQパケットに対してエラー検査をさらに行った後に、ステップ828で、NACKを送信側HARQレイヤー852に送信する。
ステップ830で、HARQレイヤー852は、HARQパケットに対する再送信回数が所定の最大再送信制限値を超過するか否かを確認する。すなわち、HARQレイヤー852は、HARQパケットの応答信号であるNACK信号に対する再送信制限回数を確認する。HARQパケットの再送信回数がこの所定の最大再送信制限値を超過することを確認すると、送信側HARQレイヤー852は、ステップ832で、ステップ820で送信したARQパケットに対するNACKの発生をローカルNACKを用いて送信側ARQレイヤー851に報告する。
本発明のHARQレイヤーは、初期ARQパケットに対するエラー検査を行い、このエラー検査結果に従って、‘ARQに対するローカルNACK’を応答信号としてARQレイヤーに送信する。
したがって、ARQレイヤーは、HARQレイヤーから報告されたローカルNACKを確認して再送信を行う。本発明は、HARQレイヤーが送信に失敗したARQパケットに対するローカルNACKだけを報告することにより、ローカルACKの使用による処理負荷を減少させる効果を有する。また、ARQ NACKの受信の後に再送信を行う従来技術に比べて、本発明は、高速のかつ容易な再送信を保証する。このようなローカルNACKの送信に加えて、本発明は、HARQ NACK/ACKエラーの発生に対する対策として、ARQ ACKを送受信する動作を含む。これについては、第1の実施形態及び第2の実施形態を参照して説明する。
図9A及び図9Bは、本発明の第1の実施形態によるACK信号を送受信するためのHARQ/ARQレイヤーの動作を示す図である。再送信に対して、送信エンティティは、ARQレイヤー901(以下、“ARQ Tx”と称する)とHARQレイヤー903(以下、“HARQ Tx”と称する)とを含み、受信エンティティは、HARQレイヤー905(以下、“HARQ Rx”と称する)とARQレイヤー908(以下、“ARQ Rx”と称する)とを含む。参照符号910、912、914、及び916は、ARQ Txの再送信に関連した送信エンティティの再送信バッファ状態及びパケット情報テーブル状態を示し、参照符号960及び962は、受信エンティティでのARQ Txのバッファ状態を示す。各レイヤーのバッファ状態については、図9Bを参照して説明する。
図9Aにおいて、ARQ Rx908は、前に送信されたARQパケット#1及び#2を正常に受信した状態である。これは、受信側ARQバッファ960を用いてわかる。
ステップ920で、ARQ Tx901は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Tx903に送信する。ステップ922で、HARQ Tx903は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Rx905に送信する。この際、ステップ924で、HARQ Rx905は、ARQパケット#3及び#4にエラーがあることを確認し、NACK信号をHARQ Tx903に送信する。しかしながら、HARQ Tx903に送信される応答信号であるARQパケット#3及び#4のNACK信号は、送信の間にACK信号に変更されるエラーを経験する。したがって、ステップ926で、ARQ Tx901は、ARQパケット#3及び#4が正常に送信されたと判定し、次のシーケンス番号を有するARQパケット#5及び#6をHARQ Tx903に送信する。
ステップ928で、HARQ Tx903は、ARQパケット#5及び#6をHARQ Rx905に送信する。ステップ930で、HARQ Rx905は、送信されたARQパケット#5及び#6のエラー検査を行った後に、エラーが発生しないと、ARQパケット#5及び#6をARQ Rx908に送信する。この際、受信側ARQ Rx908のバッファ状態は、参照符号962で示される。また、ステップ932で、HARQ Rx905は、ARQパケット#5及び#6の正常の受信によるACKをHARQ Tx903に送信する。ARQパケット#5及び#6のACKは、HARQ Tx903に正常に送信された。
したがって、ステップ934で、ARQ Tx901は、ARQパケット#7をHARQ Tx903に伝達する。送信側ARQ Tx901のバッファ状態は、参照符号912で示される。ステップ936で、ARQパケット#7を受信すると、HARQ Tx903は、ARQ Tx901から伝達されたARQパケット#7をHARQ Rx905に送信する。この際、HARQ Rx905は、ARQパケット#7のエラー検査を行った後に、ステップ938で、NACKをHARQ Tx903に送信する。また、ステップ940で、HARQ Tx903は、ARQパケット#7に対する再送信を行う。この再送信の後にも、HARQ Rx905がHARQパケット内のエラーの発生を検出すると、HARQ Rx905は、ステップ942で、NACKをHARQ Tx903に再送信する。HARQ Tx903によるARQパケット#7の再送信は、ステップ944及びステップ946で、ARQパケット#7のエラーの発生により、再送信回数が所定の最大再送信回数に到達するまで持続される。
この際に、HARQ Tx903は、ARQパケット#7の再送信回数が所定の最大再送信回数に到達したことを確認し、ステップ948で、ARQパケット#7に対するローカルNACKの発生をARQ Tx901に報告する。
ステップ950で、ARQ Tx901は、ARQパケット#7及びその次のARQパケット#8をHARQ Tx903に送信する。この際、送信側ARQ Tx901のバッファ状態は、参照符号914で示される。
ARQ動作に従って、ARQ Rx908は、ステップ952で、ARQ ACKをARQ Tx901に送信する。ARQ ACKについて、ARQ Rx908は、受信された全てのパケットに対するACKを送信せず、連続して受信された最後のパケットに対するシーケンス番号を有するACKを送信する。また、本発明に従うと、ARQ Rx908は、未受信ARQパケットに対するNACKを送信しない。しかしながら、正常に受信されたARQパケットに対して、ARQ Rx908は、ARQ ACKを送信することにより、ローカルNACKに応じて再送信を行うARQ Tx901が同一のARQパケットに対する信頼性ある再送信を保証するようにする。
本発明において、ARQ Tx901は、HARQパケット構成情報テーブルを管理する。これは、HARQ Tx903がARQパケット単位でARQパケットに対してHARQを行うためである。
上述したように、大部分の再送信は、HARQ Tx903からのローカルNACKに応じてなされるため、ARQ Rx908は、HARQ NACK/ACKエラーに対処し、ARQ Tx901の再送信バッファを管理するための最小数のARQ ACKを送信する。すなわち、ARQ Rx908は、受信された全てのパケットに対してACKを送信せず、本発明が提示したフォーマットで連続して受信された最後のパケットに対するシーケンス番号だけを含むACKを送信し、付加的なNACK送信は行わない。
このようにして、ARQ Tx901及びARQ Rx908のACK/NACK処理動作は、簡素であり効率的な方式で実現されることができる。また、ARQ ACK/NACKの送受信量も減少され、これにより、限定されている無線リソースを効率的に使用することができる。さらに、ARQ Rx908は、再送信バッファの管理のために使用されるACKと未受信ARQパケットの発生の際に使用されるARQ ACKとを個別に送信する。
また、HARQ Tx903が最大再送信回数だけ再送信を試みたとしても、ARQ ACKの受信に失敗した場合には、HARQ Tx903は、ローカルNACKをARQ Tx901に報告する。ARQ Tx901は、HARQ Tx903から報告された対応するパケットに対して再送信を試みる。
図9Bを参照すると、ARQ Tx901は、ARQパケット生成に関連してパケット情報テーブルを管理する。ARQ Tx901は、同一のHARQパケットを構成するARQパケットのシーケンス番号の中の最も小さいシーケンス番号を‘開始シーケンス番号(First Sequence Number)’フィールドに示し、その他のARQパケットのシーケンス番号を同一のHARQパケットを構成する‘シーケンス番号情報’フィールドに示す。このように、ARQ Tx901は、‘開始シーケンス番号’フィールドを個別に定義し、テーブルを更新する間に降順整列を維持することにより、再送信パケットの簡素な探索を容易にする。
例えば、図9Aのステップ920で、ARQ Tx901がARQパケット#3及び#4をHARQ Tx903に送信するので、参照符号910で示すように、ARQ Tx901は、前に送信したHARQパケット(初期シーケンス番号を有するパケット#1と同一のHARQパケットの他のパケットであるパケット#2とを含む)に関する情報と、初期シーケンス番号をパケット#3としてパケット情報テーブルに示し、同一のHARQパケット内のシーケンス番号をパケット#4としてパケット情報テーブルに示す。
ステップ934で、ARQ Tx901が送信したARQパケット#7に対して、参照符号912で示すように、ARQ Tx901は、初期シーケンス番号をパケット#7としてパケット情報テーブルに示し、同一のHARQパケットの生成の間に他のパケットが存在しないため、シーケンス番号情報をヌルフィールドでパケット情報テーブルに示す。ここで、初期シーケンス番号をパケット#5として示し、同一のHARQパケット内のシーケンス番号をパケット#6として示すフィールドは、ステップ926で送信されたARQパケット#5及び#6に関して、このパケット情報テーブルで事前に更新されることを意味する。
ステップ950で、ARQ Tx901がHARQ Tx903からパケット#7に対するローカルNACKを受信するので、再送信バッファは、再送信されるパケット#7を初期シーケンス番号で示し、同一のHARQパケット内のシーケンス番号がパケット#8として示されるパケット情報テーブルは、参照符号914で示される。
ステップ954で、ARQ Tx901が連続して受信された最初のシーケンス番号を含むACKをARQ Rx908から受信するので、再送信バッファは、参照符号916で示したHARQパケット構成情報テーブルを含む。すなわち、ARQ Tx901は、再送信の間に、ARQパケット#3がないことを受信されたACKを介して確認し、HARQ NACK/ACKエラーの発生を検出する。したがって、パケット#1及び#2の正常の受信を示すACKを確認することにより、ARQ Tx901は、再送信バッファからパケット#1及び#2を削除することにより作られたHARQパケット構成情報テーブルを含む。
すなわち、HARQ ACK/NACKエラー問題を解決するための本発明のARQ ACK送信は、同一のレイヤーの幾つかのARQ初期送信パケットが同一のHARQパケットに含まれることができる無線プロトコルを使用する場合に効果的である。また、同一のレイヤーの1つのARQ初期送信パケットだけがHARQパケットに含まれる無線プロトコルを使用する場合に効果的である。この場合には、HARQパケット構成情報テーブルを管理する必要がない。これは、(ACKシーケンス番号+1)番目のパケットのみに対して再送信を決定し、再送信を行う必要があるためである。
図10は、本発明の第1の実施形態によるACK信号のフォーマット構成を示す図である。未受信ARQパケットが発生すると、ARQ Rx908は、受信されたパケットのシーケンス番号の中の最も大きいシーケンス番号を‘累積ACKシーケンス番号’フィールド1020に挿入した後に、ACKを送信する。ここで、ARQパケットを実際に処理したプロセッサの識別子情報は、ヘッダー1000に挿入されることができる。また、未受信ARQパケットが存在するか否かを示すフィールドであるタイプビット1010は、ACKの実現に従って追加又は削除可能なオプショナル(Optional)ビットである。すなわち、タイプビット1010が‘0’に設定される(Type Bit=0)場合には、ARQ Rx908は、送信側ARQレイヤーの再送信バッファの管理のためのACKを送信する。他方、タイプビット1010が‘1’に設定される(Type Bit=1)場合には、未受信ARQパケットが存在しないことを示す。
図11は、本発明の第1の実施形態による送信エンティティがACK信号を受信する過程を示す図である。図11において、ステップ1110で、ARQ Txは、ARQ RxからACKを受信し、ステップ1112で、‘ACKタイプ’フィールドが‘1’に設定されるか否かを確認する。ここで、‘ACKタイプ’フィールドが‘1’に設定される場合には、ARQ TxがARQ Rxから受信していないパケットが存在することを意味する。ステップ1112で、‘ACKタイプ’フィールドが‘1’に設定されていると確認されると、ARQ Txは、ステップ1114で、ACKの‘累積ACKシーケンス番号’フィールドを検査することにより、連続的に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号を確認する。その後に、ステップ1116で、ARQ Txは、(ACKシーケンス番号+1)番目のパケットが再送信試み中であるか否かを判定する。
ステップ1116で、(ACKシーケンス番号+1)番目のパケットが再送信試み中ではないと判定される場合には、ステップ1118で、ARQ Txは、‘累積ACKシーケンス番号’に続くシーケンス番号を有する全てのARQパケットを廃棄することにより、ARQ Txの再送信バッファを更新する。ステップ1120で、ARQ Txは、更新された再送信バッファを考慮して、HARQパケットを構成し、HARQパケット構成情報テーブルを更新した後に、ステップ1128で、対応するARQパケットを再送信する。ここで、HARQパケットは、ARQパケットと同一である。
他方、ステップ1112で、‘ACKタイプ’フィールドが‘0’に設定されると確認される場合には、ARQ Txは、ステップ1130に進み、この再送信バッファを更新する。また、ステップ1116で、(ACKシーケンス番号+1)番目のパケットが再送信試み中であると判定される場合には、ARQ Txは、ステップ1130に進み、この再送信バッファを更新する。
一方、図面には図示していないが、HARQ TxからローカルNACKを受信すると、ARQ Txは、ローカルNACKに対応するパケットを再送信するためにHARQパケットを構成し、HARQパケット構成情報テーブルを更新した後に、ローカルNACKに対応するARQパケットの再送信を行う。
本発明の第2の実施形態では、送信エンティティがNACKに対応するARQパケットに関する情報とともにACKを送信する場合について説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態によるACK信号を送受信するHARQ/ARQレイヤーの動作を示す図である。
図12を参照すると、ARQ Rx1208は、事前に送信されたARQパケット#1及び#2を正常に受信した状態である。これは、受信側ARQバッファ1260を用いてわかる。
ステップ1220で、ARQ Tx1201は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Tx1203に送信する。ステップ1222で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Rx1205に送信する。この際、HARQ Rx1205は、ARQパケット#3及び#4にエラーがあることを確認し、ステップ1224で、NACK信号をHARQ Tx1203に送信する。
ステップ1226で、ARQ Tx1201は、ARQパケット#5、#6、及び#7をHARQ Tx1203に送信する。ステップ1228で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#5、#6、及び#7をHARQ Rx1205に送信する。この際に、HARQ Rx1205は、ステップ1230で、ARQパケット#5、#6、及び#7にエラーがあることを確認し、NACK信号をHARQ Tx1203に送信したが、ARQ NACK/ACKエラーが発生する。
ステップ1232で、ARQ Tx1201は、ARQパケット#8及び#9をHARQ Tx1203に送信する。ステップ1234で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#8及び#9をHARQ Rx1205に送信する。この際に、ステップ1236で、HARQ Rx1205は、ARQパケット#8及び#9が正常に受信されることを確認し、ACK信号をHARQ Tx1203に送信する。また、ステップ1238で、HARQ Rx1205は、ARQパケット#8及び#9をARQ Rx1208に送信する。ARQ Rx1208は、正常に受信されたパケット#1、#2、#8、及び#9に対して受信バッファを更新して管理する。
ステップ1240で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Rx1205に再送信する。この際に、ステップ1242で、HARQ Rx1205は、この再送信されたARQパケット#3及び#4にもエラーがあることを確認し、NACK信号をHARQ Tx1203に送信する。ステップ1244で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#3及び#4をHARQ Rx1205に再送信する。
その結果、ステップ1248で、HARQ Tx1203は、ARQパケット#3及び#4に対してローカルNACKの発生をARQ Tx1201に報告する。ステップ1250で、ARQ Tx1201は、再送信バッファを確認した後に、ARQパケット#3及び#4に対して再送信を遂行する。
この際に、ステップ1252で、ARQ Tx1201は、ARQ Rx1208からARQ ACKを受信する。ここで、ARQ ACKは、連続して受信された最後のパケットのシーケンス番号と、連続して受信する間に、未受信パケットの個数に関する情報とを含むACKである。
したがって、ステップ1226で、ARQ Tx1201は、ACKを介して連続して受信された最後のパケットがARQパケット#2であり、連続的に受信されないパケットの個数が5であるため、ARQパケット#3、#4、#5、#6、及び#7に対して再送信を行う。しかしながら、ARQパケット#3及び#4がローカルNACKに応じて再送信試み中であるため、ARQ Tx1201は、ARQパケット#5、#6、及び#7内のHARQ ACK/NACKエラーの発生を判定し、ARQパケット#3及び#4に関する情報は無視し、ARQパケット#5、#6、及び#7に対して再送信を行う。
第2の実施形態において、ARQ Tx1201は、HARQパケット構成情報テーブルを管理しない。すなわち、ARQ Tx1201は、ACKに含まれている未受信パケットの個数に基づいて、すなわち、未受信パケットのNACK情報に基づいて、HARQ ACK/NACKエラーの発生を判定する。すなわち、HARQ ACK/NACKエラーが発生したと判定される場合に、ARQ Tx1201は、ACKの正常に受信されたパケットのシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する連続的に未受信されたARQパケットに対して再送信を行うため、HARQパケット構成情報テーブルを個別に管理しなくてもよい。
図13は、本発明の第2の実施形態によるACK信号のフォーマット構成を示す図である。図13を参照すると、未受信ARQパケットが発生すると、ARQ Rxは、受信されたパケットのシーケンス番号の中の最も大きいシーケンス番号を‘累積ACKシーケンス番号’フィールド1310に挿入した後に、ACKを送信する。ここで、ARQパケットを実際に処理したプロセッサの識別子情報は、ヘッダー1300に挿入されることができる。また、連続的に受信された最後のパケットのシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する連続的に未受信されたパケットの総数が‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールド1320に含まれるようにACKを構成する。
言い換えれば、ARQ Tx1201は、ACKシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する連続的に未受信されたARQパケットの個数を‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールドに割り当て送信し、‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールドは、再送信バッファの管理のために使用されたACKと、未受信ARQパケットの発生の際に使用されたACKとで個別に送信されることができる。すなわち、ACKは、‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールド=‘0’を有するACKと‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールド=‘1’を有するACKとに分類される。‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールド=‘0’を有するACKは、未受信ARQパケットが存在しないことを意味し、再送信バッファの管理のために使用されたACKと見なされることができる。
図14は、本発明の第2の実施形態による送信エンティティがACK信号を受信する過程を示す図である。図14を参照すると、ステップ1410で、ARQ Txは、ARQ RxからACKを受信し、ステップ1412で、ACKの‘累積ACKシーケンス番号’フィールドを確認することにより、連続的に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号を確認する。その後に、ステップ1414で、ARQ Txは、‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールドを確認することにより、連続的に受信された最後のパケットのシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する連続的に未受信されたパケットの個数が‘0’であるか否かを判定する。ステップ1414で、未受信パケットの個数が‘0’ではないと判定される場合に、ステップ1416で、ARQ Txは、この未受信パケットの中で、ローカルNACK報告に応じて再送信試み中であるパケットが存在するか否かを判定する。再送信試み中である未受信パケットが存在しないと判定される場合に、ARQ Txは、ステップ1418に進み、シーケンス番号の順に未受信パケットに対して再送信を行う。この際、ARQ Txは、この再送信バッファを更新し、再送信を行う。例えば、図12では、連続的に受信された最後のパケットのシーケンス番号は、2であり、未受信パケットの総数は、5である。この際、パケット#3及び#4は、ローカルNACKにより再送信中である。したがって、ARQ Txは、再送信試み中であるパケット#3及び#4を無視し、パケット#5、#6、及び#7に対して再送信を行う。他方、再送信試み中であるパケットが存在しない場合に、ARQ Txは、パケット#3、#4、及び#5の順に未受信パケットに対して再送信を行う。
他方、ステップ1414で、‘連続的に未受信されたパケットの個数’フィールドが‘0’に設定されると判定される場合に、ARQ Txは、ACKが再送信バッファを更新するために使用されたACKであることを考慮して、ステップ1420で、再送信バッファを更新する。
図面には図示していないが、HARQ TxからローカルNACKを受信すると、ARQ Txは、ローカルNACKに対応するパケットを再送信するために対応する再送信ARQパケットを含むHARQパケットを構成した後に、ローカルNACKに対応するARQパケットの再送信を行う。例えば、これは、ローカルNACK報告を受信すると、ARQ Txは、パケット#3及び#4の再送信のために再送信バッファを更新した後に、パケット#3及び#4を再送信する過程と見なされることができる。
上述したように、本発明の第2の実施形態によるARQ Txは、正常に受信された最後のパケットのシーケンス番号情報と、未受信パケットの総数に関する情報とを含むACKをARQ Rxから受信するため、再送信のための個別のHARQパケット構成情報テーブルを管理しなくてもよい。
図15は、本発明による反復送信を防止するための動作を示し、図16A乃至図16Dは、本発明による反復送信の防止のためのHARQ送信状態テーブルの一例を示す図である。
図15を参照すると、ARQ Tx1501は、ステップ1511、ステップ1512、ステップ1513、及びステップ1514で、ARQパケット#1、#2、#3、及び#4をそれぞれHARQ Tx1503に順次に伝達する。この際、HARQ Tx1503は、図7に示すように、HARQ送信状態部772を含む。HARQ送信状態部772は、ローカルNACKを各ARQレイヤー761、762、及び763に報告することができるように、図16Aに示すようなHARQ送信状態テーブルを管理する。本発明では、HARQプロセッサの個数が4個であり、1つのARQエンティティだけが動作すると仮定する。
ステップ1514の後に、HARQ Tx1503は、図16Aに示すようなHARQ送信状態テーブルを管理する。ARQパケット#1、#2、#3、及び#4は、ステップ1511、1512、1513、及び1514で、無線チャネルを介してHARQ Rx1505に送信される。HARQ Rx1505は、受信されたARQパケット#1、#2、#3、及び#4に対してエラー検査を行った後に、応答信号をHARQ Tx1503に送信する。例えば、HARQ Rx1505は、正常に受信されたARQパケット#1に対しては、ACK1521をHARQ Tx1503に送信し、受信に失敗した(未受信)ARQパケット#2に対しては、NACK1522をHARQ Tx1503に送信し、ARQパケット#3に対しては、NACK1523をHARQ Tx1503に送信し、正常に受信されたARQパケット#4に対しては、ACK1524をHARQ Tx1503に送信する。
ステップ1524の後に、HARQ Tx1503は、ACKを受信したパケットをHARQ送信状態テーブルから削除し、図16Bに示すような新たなHARQ送信状態テーブルを管理する。
また、HARQ Rx1505は、ARQパケット#1及びARQパケット#4を正常に受信したため、ARQパケット#1及びARQパケット#4をARQ Rx1508に送信する。この際、ARQ Rx1508は、所定の時間の経過の後に、正常に受信されたパケットに対するARQ ACKをARQ Tx1501に送信する。これは、ARQ動作及びHARQ動作による信頼性を最大に保証するためである。
しかしながら、HARQ Rx1505から受信されたNACK信号1522及び1523に応じて、HARQ Tx1503は、ステップ1532及びステップ1533で、ARQパケット#2及びARQパケット#3をそれぞれ再送信し、HARQ Rx1505は、再送信されたARQパケット#2及び#3のエラー検査を行う。この際、HARQ Rx1505は、ARQパケット#2の正常的な受信を確認し、ステップ1542で、ACK信号をHARQ Tx1503に送信し、正常に受信されたARQパケット#2をARQ Rx1508に送信する。他方、ARQパケット#3にエラーがある場合には、HARQ Rx1505は、ステップ1543で、NACK信号をHARQ Tx1503に送信する。
この際に、ARQパケット#3に対するNACKを受信すると、HARQ Tx1503は、ARQパケット#3に対する再送信回数が所定の最大再送信制限値を超過するか否かを判定する。ARQパケット#3に対する再送信回数が所定の最大再送信制限値を超過する場合に、HARQ Tx1503は、ステップ1553で、ローカルNACKを発生し、ARQパケット#3のNACKをARQ Tx1501に報告する。その後に、ローカルNACKが発生したパケットもHARQ送信状態テーブルから削除されるため、HARQ Tx1503は、図16Cに示すような新たなHARQ送信状態テーブルを管理する。
ARQ Tx1501は、ステップ1563で、ローカルNACK1553に応じてARQパケット#3の再送信を行う。HARQ Tx1503は、図16Dに示すような新たなHARQ送信状態テーブルを管理する。
HARQ Tx1503は、ステップ1563で、無線チャネルを介してARQパケット#3をHARQ Rx1505に再送信する。HARQ Rx1505は、再送信されたARQパケット#3のエラー検査を行い、エラーがないことが判定されると、HARQ Rx1505は、ステップ1565で、正常に受信されたARQパケット#3をARQ Rx1508に送信する。また、HARQ Rx1505は、ステップ1573で、ACKをHARQ Tx1503に送信することにより、ARQパケット#3が正常に受信されることを通知する。
HARQ動作とは異なり、ステップ1580で、ARQ Rx1508は、この所定の時間の間に、ARQパケット#3の送信が完了しなかったことを感知する。したがって、ARQ Rx1508は、ステップ1581で、連続的に受信された最後のパケットがARQパケット#2であり、連続的に未受信されたパケットの個数が1であることを示すARQ ACKをARQ Tx1501に送信する。すなわち、ARQ Rx1508は、ステップ1580で未受信されたARQパケット#3に対して再送信を行うために使用されたARQ ACKを送信側ARQ Tx1501に送信する。
しかしながら、ARQパケット#3は、ステップ1553及びステップ1563で説明した通りに、ローカルNACKに応じて再送信試み中である。この場合に、ARQ Tx1501は、ARQパケット#3に対する再送信を試みてはいけない。
例えば、図15の場合に、ステップ1563で、ARQ Tx1501がHARQ ACK1573でARQパケット#3をすでに送信したため、ARQ Tx1501による再送信は完了した状態であり、これにより、この再送信は行われない。このような点で、図16DのHARQ送信状態テーブルを参照すると、ARQ Tx1501は、HARQ ACK1573をまだ受信していないため、HARQ Tx1503がARQパケット#3に対して再送信を試みていることを確認することができる。したがって、ARQ Tx1501は、ARQ再送信を試みないことにより、同一のARQパケット#3に対して反復送信を防止することができる。
言い換えれば、ARQ Tx1501は、ステップ1581で、ARQ ACKに対する再送信を決定する際に、ARQ Tx1501が対応するHARQ Tx1503からのローカルNACK又は事前に受信されたARQ ACKに基づいて再送信を準備しているか否かを判定し、ARQ Tx1501が再送信を準備していない場合には、ARQ Tx1501は、HARQ Tx1503がHARQ送信状態テーブルに基づいて対応するパケットに対して再送信を行っているか否かを判定する。すなわち、ARQ Tx1501は、HARQ Tx1503が対応するパケットに対して再送信されない場合に限り、最終的にARQ再送信試みを決定する。
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
従来技術による一般的な無線プロトコルの構成及び関連したパケット構成を示す図である。 従来技術による一般的な無線プロトコルの構成及び関連したパケット構成を示す図である。 従来技術による一般的なHARQ動作を示す図である。 従来技術によるHARQ及びARQが独立して動作する場合に発生する問題点を示す図である。 従来技術によるHARQ及びARQが連動して動作する場合に発生する問題点を示す図である。 従来技術によるNACK/ACKエラーを検出する動作を示す図である。 従来技術によるHARQ及びARQが動作する場合に発生する問題点を示す図である。 本発明によるHARQとARQ間の連動を行う動作を示す図である。 本発明によるローカルNACKの発生を説明する図である。 本発明の第1の実施形態によるACK信号を送受信するためのHARQ/ARQレイヤーの動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態によるACK信号を送受信するためのHARQ/ARQレイヤーの動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態によるACK信号のフォーマット構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態による送信エンティティがACK信号を受信する過程を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるACK信号を送受信するHARQ/ARQレイヤーの動作を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるACK信号のフォーマット構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態による送信エンティティがACK信号を受信する過程を示す図である。 本発明によるHARQとARQ間の反復送信を防止するための動作を示す図である。 本発明による反復送信の防止のためのHARQ送信状態テーブルの例を示す図である。 本発明による反復送信の防止のためのHARQ送信状態テーブルの例を示す図である。 本発明による反復送信の防止のためのHARQ送信状態テーブルの例を示す図である。 本発明による反復送信の防止のためのHARQ送信状態テーブルの例を示す図である。
符号の説明
711、712、713 ARQレイヤー
720 受信側HARQレイヤー
761、762、763 送信側ARQレイヤー
770 送信側HARQレイヤー

Claims (26)

  1. シーケンス番号を上位レイヤーから伝達されたデータに割り当てることにより再構成された自動再送要求(ARQ)パケットを再送信するARQと、複数のARQパケットを1つの複合自動再送要求(HARQ)パケットに多重化し、所定の最大再送信制限値内でHARQパケットに対して反復再送信を行うHARQとを同時に行う移動通信システムの送信装置で高速パケットデータを再送信する方法であって、
    送信側HARQエンティティが未受信ARQパケットを確認し、前記未受信ARQパケットに対する否定応答信号(NACK)を送信側ARQエンティティに送信するステップと、
    前記送信側ARQエンティティがARQパケットに対する肯定応答信号(ACK)を受信側ARQエンティティから受信するステップと、
    前記送信側ARQエンティティが前記NACK及び前記ACKに従って少なくとも1つの未受信ARQパケットを検出し、前記検出されたARQパケットで再送信パケットを構成し、前記再送信パケットを再送信するステップと、
    を具備することを特徴とする方法。
  2. 前記送信側HARQエンティティは、ARQパケット単位でARQパケットに対してHARQを行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ACKは、正常に送信された連続的なARQパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号と、前記ARQパケットを処理した対応するARQエンティティの識別子情報と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記ACKは、未受信パケットが存在するか否かを示すタイプビットをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記ACKは、未受信パケットの個数を示す情報をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. NACKを送信するステップは、
    前記送信側HARQエンティティが行った再送信回数が前記所定の最大再送信制限値を超過する場合に、NACKを前記送信側ARQエンティティに送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. NACKを送信するステップは、
    前記受信側HARQエンティティからARQパケットに対するNACKを受信し、前記NACKを前記送信側ARQエンティティに送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 再送信パケットを構成して再送信するステップは、
    正常に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号を前記ACKから確認するステップと、
    前記最後のシーケンス番号の次のシーケンス番号を有する次のパケットが前記送信側HARQエンティティにより再送信中であることを確認するステップと、
    前記次のパケットが再送信中ではない場合には、前記次のパケットを含む再送信パケットを構成し、前記再送信パケットを再送信するステップと、を具備することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  9. 再送信パケットを構成して再送信するステップは、
    前記ACK及び前記NACKに基づいて未受信ARQパケットを確認し、前記未受信ARQパケットのシーケンス番号の中の最も小さいパケット番号が‘開始シーケンス番号’フィールドに割り当てられ、前記最も小さいシーケンス番号の次のシーケンス番号が構成フィールドに割り当てられるように、再送信バッファを更新するステップと、
    前記更新された再送信バッファに従って、所望の再送信パケットを前記送信側HARQエンティティに送信することにより再送信を行うステップと、を具備することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  10. 再送信パケットを構成して再送信するステップは、
    正常に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号と未受信パケットの個数とを含む前記ACKを前記受信側ARQエンティティから受信するステップと、
    前記正常に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号を前記ACKから確認するステップと、
    前記最後のシーケンス番号の次のシーケンス番号を有する次のパケットが再送信中であるか否かを判定するステップと、
    前記次のパケットが再送信中ではない場合には、前記次のパケットを含む再送信パケットを構成し、前記再送信パケットを前記送信側HARQエンティティに再送信するステップと、を具備することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  11. 下位レイヤーから受信された複合自動再送要求(HARQ)パケットを逆多重化することにより複数の自動再送要求(ARQ)パケットを復元するHARQエンティティと、前記受信されたARQパケットを元来の上位レイヤーパケットに再構成した後に、前記上位レイヤーパケットを上位レイヤーに伝達するARQエンティティとを含む移動通信システムの受信装置で高速パケットデータを再送信する方法であって、
    受信側HARQエンティティが未受信ARQパケットに対する否定応答信号(NACK)を送信側HARQエンティティに送信するステップと、
    受信側ARQエンティティが送信側HARQエンティティから正常に受信されたARQパケットの肯定応答信号(ACK)を送信側ARQエンティティに送信するステップと、
    前記受信側HARQエンティティが前記送信側HARQエンティティから前記正常に受信されないARQパケットに対する再送信パケットを受信するステップと、を含み、
    前記NACKは、前記送信側HARQエンティティから前記送信側ARQエンティティに送信され、前記再送信パケットは送信側ARQエンティティで前記NACK及び前記ACKに従って検出された少なくとも一つの正常に受信されないARQパケットに基づいて構成されることを特徴とする方法。
  12. 前記ACKは、正常に送信された連続的なARQパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号と、前記ARQパケットを処理した対応するARQエンティティの識別子情報と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記ACKは、未受信パケットが存在するか否かを示すタイプビットをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記ACKは、未受信パケットの個数を示す情報をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. シーケンス番号を上位レイヤーから伝達されたデータに割り当てることにより再構成された自動再送要求(ARQ)パケットを再送信するARQと、複数のARQパケットを1つの複合自動再送要求(HARQ)パケットに多重化し、所定の最大再送信制限値内でHARQパケットに対して反復再送信を行うHARQとを同時に行う移動通信システムにおける高速パケットデータを再送信する送信装置であって、
    未受信ARQパケットに対応して否定応答信号(NACK)を報告する送信側HARQエンティティと、
    受信側ARQエンティティからARQパケットに対する肯定応答信号(ACK)を受信し、前記NACK及び前記ACKに従って少なくとも1つの未受信ARQパケットを検出し、前記検出されたARQパケットを含む再送信パケットを構成し、前記再送信パケットを再送信する送信側ARQエンティティと、
    を含むことを特徴とする送信装置。
  16. 前記ACKは、正常に送信された連続的なARQパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号と、前記ARQパケットを処理した対応するARQエンティティの識別子情報と、を含むことを特徴とする請求項15に記載の送信装置。
  17. 前記ACKは、未受信パケットが存在するか否かを示すタイプビットをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の送信装置。
  18. 前記ACKは、未受信パケットの個数を示す情報をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の送信装置。
  19. 前記送信側HARQエンティティは、ARQパケット単位でARQパケットに対してHARQを行うことを特徴とする請求項15に記載の送信装置。
  20. 前記送信側HARQエンティティは、行われた再送信回数が前記所定の最大再送信制限値を超過する場合に、NACKを前記送信側ARQエンティティに送信することを特徴とする請求項15に記載の送信装置。
  21. 前記送信側HARQエンティティは、前記受信側HARQエンティティからARQパケットに対するNACKを受信し、前記NACKを前記送信側ARQエンティティに送信することを特徴とする請求項15に記載の送信装置。
  22. 前記送信側ARQエンティティは、未受信ARQパケットに対するNACKを前記受信側HARQエンティティから受信した後に、再送信パケットを更新し、前記更新された再送信バッファに従って、所望の再送信パケットを前記送信側HARQエンティティに再送信することを特徴とする請求項15に記載の送信装置。
  23. 前記送信側ARQエンティティは、
    前記受信側ARQエンティティから正常に受信された連続的なARQパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号を含むACKを受信し、前記ARQパケットが更新された再送信バッファに基づいて再送信中であるか否かを判定し、前記ARQパケットが再送信中である場合には、ARQ再送信を防止することを特徴とする請求項16に記載の送信装置。
  24. 前記送信側ARQエンティティは、前記ACK及び前記NACKに基づいて未受信ARQパケットを確認し、前記未受信ARQパケットのシーケンス番号の中の最も小さいパケット番号が‘開始シーケンス番号’フィールドに割り当てられ、前記最も小さいシーケンス番号の次のシーケンス番号が構成フィールドに割り当てられるように、再送信バッファを更新し、前記更新された再送信バッファに従って、所望の再送信パケットを前記送信側HARQエンティティに送信することにより再送信を行うことを特徴とする請求項16に記載の送信装置。
  25. 前記送信側ARQエンティティは、正常に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号と未受信パケットの個数とを含む前記ACKを前記受信側ARQエンティティから受信し、前記正常に受信されたパケットのシーケンス番号の中の最後のシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する未受信パケットの個数を含む再送信パケットを前記ACKから構成し、前記再送信パケットを前記送信側HARQエンティティに再送信することを特徴とする請求項17に記載の送信装置。
  26. 前記送信側ARQエンティティは、前記最後のシーケンス番号に続くシーケンス番号を有する未受信パケットの中で、再送信中ではないパケットを再送信することを特徴とする請求項25に記載の送信装置。
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