(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。なお、本実施形態では、LTE方式の移動通信システムを例に挙げて説明するが、本発明は、他方式の移動通信システムにも適用可能である。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEが、割当開始時点を起点として所定周期で固定的に割り当てられているPDSCH(下り無線リソース)を用いて、無線基地局eNBから送信される下りデータを受信するように構成されている。
図1に示すように、移動局UEは、Persistent情報受信部61と、Persistent割当信号受信部62と、下りデータ受信部63とを具備している。
Persistent情報受信部61は、無線基地局eNBから、上述の所定周期と下り無線リソースに関する情報とを含むPersistent情報を受信するように構成されている。
また、Persistent情報受信部61は、前記下り無線リソースに関する情報を、Persistent割当信号受信部62に通知するように構成されている。
具体的には、Persistent情報受信部61は、無線基地局eNBによって送信されたRRCメッセージに基づいて、上述のPersistent情報を取得するように構成されている。
ここで、下り無線リソースに関する情報とは、例えば、後述する固定的割当信号(すなわち、所定スケジューリング情報)、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報の範囲を制限するための情報である。
以下、さらに詳細に説明する。
前記固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)の情報要素は、例えば、図2に示されるような情報である。
「Format indicator」は、当該PDCCHが上りリンクのための情報か、下りリンクのための情報か示す情報である。前記下りリンクのための情報は、簡易下りリンク制御情報とも呼ばれる。
「RB assignment information」は、当該PDCCHにより指定される下りリンクの信号に関するリソースブロックの割当情報を示す情報である。
「MCS information」は、当該PDCCHにより指定される下りリンクの信号に関するMCSに関する情報を示す情報である。ここで、前記MCSに関する情報とは、例えば、データサイズや、変調方式や、HARQにおけるRedundancy Versionパラメータ等の情報である。
「HARQ process information」は、当該PDCCHにより指定される下りリンクの信号のHARQ processの情報を示す情報である。
「New Data Indicator」は、当該PDCCHにより指定される下りリンクの信号が新規送信であるか、再送であるかを示す情報である。
「TPC」は、当該PDCCHにより指定される上りリンクの制御信号の送信電力制御のための情報である。
「RNTI/CRC」は、「UE-ID(RNTI)」によりマスキングされたCRCビットである。
なお、上述したPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)の情報要素は、一例であり、上記以外の情報要素が含まれていてもよいし、或いは、上記の情報要素の一部が含まれていなくてもよい。
そして、前記下り無線リソースに関する情報は、以下に説明するように、上述したPDCCH(下りスケジューリング情報)により通知される情報の範囲を制限するための情報であってもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知される情報の範囲を制限するための情報であってもよい。
より具体的には、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数やリソースブロックの位置を制限するための情報であってもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「2」又は「3」に制限するという情報であってもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「2」でも「3」でもない場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾することになる。
また、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「3」以下に制限するという情報であってもよい。
すなわち、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数の最大値を通知する情報であってもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「3」以下ではない場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾することになる。
なお、上述した例では、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数の最大値を通知したが、代わりに、最小値を通知してもよい。
或いは、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数の最大値及び最小値の両方を通知してもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数の最大値として「10」を通知し、最小値として「5」を通知してもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「10」よりも大きい場合、又は、「5」よりも小さい場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾することになる。
また、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知される情報の範囲を制限するのであれば、上述した「リソースブロックの数を制限する」といった制限方法に限定されず、その他の制限方法により、前記「RB assignment information」により通知される情報の範囲を制限してもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの周波数方向の位置を制限するための情報であってもよい。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS information」により通知される情報、例えば、変調方式やデータサイズ等の範囲を制限するための情報であってもよい。
より具体的には、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS information」により通知される変調方式を制限するための情報であってもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS informationent」により通知される変調方式を「QPSK」に制限するという情報であってもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知された変調方式が「QPSK」以外である場合、例えば、かかる変調方式が「16QAM」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾することになる。
なお、上述した例においては、上記下り無線リソースに関する情報は、前記MCS informationentにより通知される変調方式を「QPSK」に制限する例を示したが、代わりに、前記「MCS informationent」により通知される変調方式を「16QAM」に制限してもよいし、「64QAM」に制限してもよいし、「QPSK」と「16QAM」の2種類に制限してもよい。
より具体的には、下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS informationent」により通知される変調方式、「QPSK」、「16QAM」、「64QAM」のそれぞれに関して、適用の有無を通知してもよい。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを制限するための情報であってもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS informationent」により通知されるデータサイズを「320ビット」に制限するという情報であってもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「320ビット」以外である場合、例えば、かかるデータサイズが「512ビット」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾することになる。
なお、上述した「320ビット」という値は、一例であり、「320ビット」以外のビット数が指定されてもよい。
また、上述した例においては、1種類のデータサイズが指定されたが、2種類以上のデータサイズが指定されてもよい。
すなわち、例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS informationent」により通知されるデータサイズを「320ビット」及び「640ビット」に制限するという情報であってもよい。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報は、前記「MCS informationent」により通知されるデータサイズを「320ビット」以下に制限するという情報であってもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「320ビット」よりも大きい場合、例えば、かかるデータサイズが「512ビット」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾することになる。
なお、上述した「320ビット」という値は、一例であり、「320ビット」以外のビット数が指定されてもよい。また、上述した例では、データサイズの最大値が指定されたが、代わりに、データサイズの最小値が指定されてもよい。
或いは、データサイズの最大値及び最小値の両方が指定されてもよい。例えば、前記データサイズの最大値として「640ビット」が指定され、最小値として、「320ビット
」が指定されてもよい。
この場合、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「640ビット」よりも大きい場合、又は、「320ビット」よりも小さい場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)に・BR>謔闥ハ知される情報(MCS information)とが矛盾することになる。
なお、上述した例においては、前記下り無線リソースに関する情報により、「RB assingment information」により通知される情報、或いは、「MCS information」により通知される情報が制限される場合を示したが、代わりに、前記下り無線リソースに関する情報により、上記以外の情報要素が同様の方法で制限されてもよい。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報により、「HARQ process information」により通知される情報が制限されてもよい。
例えば、8個のHARQ processが定義され、#1〜#8と番号付けが行われている場合に、前記下り無線リソースに関する情報により、「HARQ process information」により通知されるHARQ processの番号が、#1と#2に限定されてもよい。
より具体的には、「HARQ process information」により通知されるHARQ processの番号の最大値又は最小値が通知されてもよいし、各番号に関して、適用の有無が通知されてもよい。
また、上述した「RB assignment information」や「MCS information」は、リソースブロックに関する情報や、変調方式や、データサイズに関する情報であり、「送信フォーマットに関する情報」と呼ばれてもよい。
Persistent割当信号受信部62は、無線基地局eNBから固定的割当信号を受信するように構成されている。
具体的には、Persistent割当信号受信部62は、無線基地局eNBから、固定的割当信号として、自局宛てに送信された、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリン情報)を受信するように構成されている。
例えば、Persistent割当信号受信部62は、PDCCHに設定されているRNTI等に基づいて、自局宛てに、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)が送信されたか否かを判定するように構成されていてもよい。
また、Persistent割当信号受信部62は、PDCCHに設定されているRNTI等に基づいて、PDSCH(下り無線リソース)を動的に割り当てるPDCCH、すなわち、Dynamicスケジューリングのための下りリンクスケジューリング情報であるのかについて判定するように構成されていてもよい。
なお、LTE方式のPersistentスケジューリングの方法として、PDCCH内の特定の1ビットに基づいて、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)であるのか、或いは、PDSCH(下り無線リソース)を動的に割り当てるPDCCH、すなわち、Dynamicスケジューリングのための下りリンクスケジューリング情報であるのかについて判定するように定義されている場合に、Persistent割当信号受信部62は、前記1ビットに基づいて、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)であるのか、或いは、PDSCH(下り無線リソース)を動的に割り当てるPDCCH、すなわち、Dynamicスケジューリングのための下りリンクスケジューリング情報であるのかについて判定するように構成されていてもよい。
或いは、LTE方式のPersistentスケジューリングの方法として、PDCCH内の情報要素の一部が、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)であるのか、或いは、PDSCH(下り無線リソース)を動的に割り当てるPDCCH、すなわち、Dynamicスケジューリングのための下りリンクスケジューリング情報であるのかを示すように定義されている場合に、Persistent割当信号受信部62は、前記PDCCH内の情報要素の一部に基づいて、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)であるのか、或いは、PDSCH(下り無線リソース)を動的に割り当てるPDCCH、すなわち、Dynamicスケジューリングのための下りリンクスケジューリング情報であるのかについて判定するように構成されていてもよい。
また、Persisten割当信号受信部62は、Persistent情報受信部61より、前記下り無線リソースに関する情報を受け取るように構成されている。
ここで、前記下り無線リソースに関する情報とは、上述したように、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報の範囲を制限するための情報である。
そして、Persistent割当信号受信部62は、前記下り無線リソースに関する情報と、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報とが矛盾するか否かを判定する。
Persistent割当信号受信部62は、前記下り無線リソースに関する情報と、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報とが矛盾すると判定した場合には、自局宛てに送信されたと判定した、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
すなわち、かかる場合、Persistent割当信号受信部62は、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報は、自局宛てに送信されなかったものと看做す。
Persistent割当信号受信部62は、上述した処理において、破棄されなかった、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を、下りデータ受信部63に与える。
上述した、固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する処理に関して、以下に、その例を示す。
例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「2」又は「3」に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「2」でも「3」でもない場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「3」以下に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「3」以下ではない場合、例えば、かかるリソースブロックの数が「5」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「10」以下、かつ、「5」以上に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたリソースブロックの数が「10」よりも大きい場合、又は、かかるリソースブロックの数が「5」よりも小さい場合、例えば、かかるリソースブロックの数が「12」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(RB assignment information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「MCS information」により通知される変調方式を「QPSK」又は「16QAM」に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知された変調方式が「QPSK」でもなく、かつ、「16QAM」でもない場合、例えば、かかる変調方式が「64QAM」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを「320ビット」に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「320ビット」ではない場合、例えば、かかるデータサイズが「1024ビット」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを「320ビット」以下に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「320ビット」以下ではない場合、例えば、かかるデータサイズが「512ビット」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを「640ビット」以下、かつ、「320ビット」以上に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたデータサイズが「640ビット」よりも大きい場合、又は、かかるデータサイズが「320ビット」よりも小さい場合、例えば、かかるデータサイズが「1024ビット」である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(MCS information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
或いは、例えば、前記下り無線リソースに関する情報が、前記「HARQ process information」により通知されるHARQ processの番号を#1と#2に制限するという情報である場合に、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知されたHARQ processの番号が#1でも#2でもない場合、例えば、かかる番号が#3である場合には、前記下り無線リソースに関する情報と前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報(HARQ process information)とが矛盾すると判定し、前記PDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
なお、上述した例において、Persistent割当信号受信部62は、前記下り無線リソースに関する情報と、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報とが矛盾するか否かを判定したが、代わりに、上記以外の矛盾が存在するか否かを判定し、かかる矛盾が存在すると判定した場合に、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄してもよい。
例えば、Persistent割当信号受信部62は、当該移動局の能力(Capability)として、受信可能な最大のデータサイズが「10000ビット」である場合に、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により、「20000ビット」のデータサイズの下りリンクの信号を受信することを指示された場合には、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄してもよい。
或いは、一般に、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)には、情報として意味を持たないビットパターンが存在する。
よって、Persistent割当信号受信部62は、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)の一部のビットパターンが、情報として意味を持たない場合に、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄してもよい。
なお、「ビットパターンが情報として意味を持たない」という表現は、言い換えれば、通知されるはずのないビットパターンであると表現されてもよい。
この場合、Persistent割当信号受信部62は、前記下り無線リソースに関する情報に関係なく、上述した、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)の一部のビットパターンが情報として意味を持つか持たないかの判定を行ってもよい。
或いは、Persistent割当信号受信部62は、前記下り無線リソースに関する情報が存在しない場合において、上述した、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)の一部のビットパターンが情報として意味を持つか持たないかの判定を行ってもよい。
ここで、上述の「通知されるはずのないビットパターン」の例について示す。
例えば、前記固定的割当信号においては、図2の「RB assignment information」が示すRB数の値が、常に「10」以下になると定義されている場合に、前記「RB assignment information」が示すRB数として「10」よりも大きい値を示すビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「RB assignment information」が示すRB数の値が「10」よりも大きい場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
或いは、例えば、前記固定的割当信号においては、図2の「MCS information」が示すデータサイズの値が、常に「1000」以下になると定義されている場合に、前記「MCS information」が示すデータサイズとして「1000」よりも大きい値を示すビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「MCS information」が示すデータサイズの値が「1000」よりも大きい場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
なお、前記『「MCS information」が示すデータサイズの値が「1000」よりも大きい場合』とは、例えば、前記「MCS information」の一部のビットが所定の値でない、という意味であってもよい。例えば、4桁の二進数(以下、「abcd」と記載する。先頭の「a」が「Most Significant bit」である。)で前記データサイズが定義される場合、データサイズは、十進数で表記すると以下となる。
(十進数のデータサイズ)=23×a + 22×b + 21×c +20×d
ここで、「Most Significant bit」である「a」が「0」でない場合、すなわち、「1」である場合、データサイズは「8」以上となる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「MCS information」の一部のビットが所定の値ではない場合に、前記固定的割当信号を破棄してもよい。
さらに言うと、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「MCS information」の「Most significantbit」が所定の値ではない場合(例えば、上述した例では、「Most significant bit」が「0」でない場合)、或いは、「Most significant bit」から連続する所定の数のビットの値が所定の値ではない場合に(例えば、上述した例において、「連続する2個のビットの値が所定の値ではない場合」と仮定すると、「a」と「b」の両方の値が「0」でない場合)、前記固定的割当信号を破棄してもよい。
なお、前記「MCS information」が、データサイズ及び変調方式の両方を通知する場合にも、同様の処理が適用されてもよい。
或いは、例えば、前記固定的割当信号においては、図2の「MCS information」が示す変調方式が、常に「QPSK」であると定義されている場合に、前記「MCS information」が示す変調方式として「16QAM」又は「64QAM」を示すビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「MCS information」が示す変調方式が「QPSK」でない場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
或いは、例えば、前記固定的割当信号は、基本的に、新規送信を指示する信号であるため、前記「MCS information」における再送時の変調方式を指定するビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「MCS information」が再送時の変調方式を指定するビットパターンである場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
或いは、例えば、前記固定的割当信号においては、図2の「TPC」の値として、常に「1」が設定されていると定義されている場合に、前記「TPC」の値としての「0」は、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「TPC」の値が「0」である場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
なお、上述した例では、「TPC」のビット数は、「1」であるが、「1」以外の値、例えば「2」や「3」であってもよい。例えば、「TPC」のビット数が「2」である場合で、「TPC」の値として、常に「11」が設定されていると定義されている場合には、「10」、「01」、「00」が、通知されるはずのないビットパターンとなる。
或いは、例えば、前記固定的割当信号において、図2の「HARQ process information」の値として、常に「111」が設定されていると定義されている場合に、前記「HARQ process information」の値としての「111」以外のビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「HARQ process information」の値が「111」以外である場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
なお、上述した例において、「HARQ process informaiton」のビット数は、「3」であるが、「3」以外である値、例えば「2」や「4」であってもよい。
或いは、例えば、前記固定的割当信号において、図2の「MCS information」に含まれる「Redundancy Version」の値として、常に「11」が設定されていると定義されている場合に、前記「Redundancy Version」の値としての「11」以外のビットパターンは、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「Redundancy Version」の値が「11」以外である場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
なお、上述した例において、「Redundancy Version」のビット数は、「2」であるが、「2」以外である値、例えば「1」や「3」であってもよい。
或いは、例えば、前記固定的割当信号において、図2の「New Data Indicator」の値として、常に「1」が設定されていると定義されている場合に、前記「New Data Indicator」の値としての「0」は、通知されるはずのないビットパターンとなる。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号内の「New Data Indicator」の値が「0」である場合に、前記固定的割当信号を破棄する。
或いは、移動局UEは、過去に受信した固定的割当信号内の情報に基づいて、上述した「通知されるはずのないビットパターン」を識別してもよい。
例えば、移動局UEは、過去に受信した固定的割当信号内の「MCS information」が示すデータサイズが常に「320ビット」である場合に、「320ビット」以外のデータサイズを示すビットパターンを、通知されるはずのないビットパターンとみなしてもよい。
なお、過去に一度も正しい固定的割当信号を受信していない状態で、「False Alarm」が発生することを考慮し、例えば、移動局UEは、過去に「3回」以上同じデータサイズの固定的割当信号を受信した場合に、前記データサイズ以外のデータサイズを示すビットパターンを、通知されるはずのないビットパターンとみなしてもよい。
或いは、移動局UEは、過去に「3回」以上連続して同じデータサイズの固定的割当信号を受信した場合に、前記データサイズ以外のデータサイズを示すビットパターンを、通知されるはずのないビットパターンとみなしてもよい。
なお、上述した例において、「320ビット」という数字や「3回」という数字は、一例であり、上記以外の値であってもよい。
なお、上述した、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング)を破棄する処理は、複数の処理が同時に適用されてもよい。
すなわち、複数の、上記固定的な割り当てを指示するPDCCHを破棄する処理が行われ、少なくとも1つの処理において、PDCCHが破棄されると判定された場合に、かかるPDCCHを破棄するという処理が行われてもよい。
下りデータ受信部63は、PDCCHによって割り当てられたPDSCH(下り無線リソース)を介して送信される下りデータを受信するように構成されている。
具体的には、下りデータ受信部63は、Persistent割当信号受信部62から、上述のPersistent割当信号(固定的割当信号)すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を受け取った場合に、かかるPDCCHが送信されたサブフレームを上述の「割当開始時点」として決定し、該「割当開始時点
」を起点として上述の「所定周期」で固定的に「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)を介した下りデータの受信を行うように構成されている。
図3の例では、サブフレーム#3において、Persistent割当信号受信部62が、PDCCHを介して上述のPersistent割当信号を受信したため、下りデータ受信部63は、当該PDCCHが送信された送信サブフレーム#3内のリソースブロック(サブキャリアの集合)にマッピングされるPDSCH(下り無線リソース)を介して、下りデータを受信するように構成されている。
また、下りデータ受信部63は、サブフレーム#3を先頭として、20msの周期(所定周期)で当該PDCCHによって指定されたリソースブロック(サブキャリアの集合)にマッピングされるPDSCH(下り無線リソース)を介して、下りデータを受信するように構成されている。
すなわち、下りデータ受信部63は、サブフレーム#3、#23、#43、…において、当該PDCCHによって指定されたリソースブロック(サブキャリアの集合)にマッピングされるPDSCH(下り無線リソース)を介して、下りデータを受信するように構成されている。
一方、本発明に係る無線基地局eNBは、移動局UEに対して、上述の所定周期及び下り無線リソースに関する情報を通知するように構成されている。
かかる下り無線リソースに関する情報に関する説明は、移動局UEにおける説明と同様であるため、省略する。
図4に示すように、無線基地局eNBは、Persistent情報送信部71と、Persistent割当信号送信部72と、下りデータ送信部73とを具備している。
Persistent情報送信部71は、移動局UEに対して、上述の所定周期と下り無線リソースに関する情報とを含むPersistent情報(固定的通信情報)を送信するように構成されている。
具体的には、Persistent情報送信部71は、RRCメッセージを用いて、移動局UEに対して、上述のPersistent情報を通知するように構成されている。
ここで、下り無線リソースに関する情報とは、例えば、固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報の範囲を制限するための情報である。
なお、下り無線リソースに関する情報の説明は、移動局UEにおける説明と同一であるため、省略する。
また、Persistent情報送信部71は、データ種別に基づいて、前記下り無線リソースに関する情報を設定してもよい。
例えば、Persistent情報送信部71は、前記データ種別がVoIPである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「3」以下に制限するという情報に設定し、前記データ種別がストリーミングである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「RB assignment information」により通知されるリソースブロックの数を「10」以下に制限するという情報に設定してもよい。
或いは、Persistent情報送信部71は、前記データ種別がVoIPである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「MCS information」により通知される変調方式を「QPSK」に制限するという情報に設定し、前記データ種別がストリーミングである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「MCS information」により通知される変調方式を「QPSK」又は「16QAM」に制限するという情報に設定してもよい。
或いは、Persistent情報送信部71は、前記データ種別がVoIPである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを「320ビット」に制限するという情報に設定し、前記データ種別がストリーミングである場合に、前記下り無線リソースに関する情報を、前記「MCS information」により通知されるデータサイズを「640ビット」に制限するという情報に設定してもよい。
すなわち、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報がどのように制限されるかは、Persistentスケジューリングによりリソース割り当てが行われるデータのデータ種別によって決定されてもよい。
なお、上述した「データ種別」は、「サービス種別」と言い換えられてもよい。すなわち、「サービス種別」とは、パケットを伝送するサービスの種別を示すものであり、例えば、VoIPサービスや音声サービスやストリーミングサービスやFTP(File Transfer Protocol)サービス等が含まれてよい。
上述した例において、Persistent情報送信部21は、「データ種別」に基づいて、前記下り無線リソースに関する情報を設定したが、代わりに、「契約種別」、「論理チャネル種別」、「セル種別」、「優先度種別」に基づいて、前記下り無線リソースに関する情報を設定してもよい。
また、「契約種別」は、移動局UEのユーザが加入している契約の種別を示すものであり、例えば、Low Class契約やHigh Class契約、定額課金契約や従量課金契約等を含む。
また、「セル種別」は、セルの運用形態であり、屋内や屋外、都市部や田舎といった形態が考えられる。
「論理チャネル種別」は、Dedicated Control Channel (DCCH)やDedicated Traffic Channel(DTCH)といった論理チャネルの種別である。前記DCCH、DTCHの中に、さらに複数の論理チャネルが定義されてもよい。
ここで、「Radio Bearer」とは、データを伝送するベアラを意味し、伝送する論理チャネルに対して1対1で定義され、結果として、論理チャネルとほぼ同義である。
「優先度種別」は、下りリンク及び上りリンクのデータの送信に関わる優先度をクラス分けするためのクラスであり、例えば、第1の優先度クラスのデータは、第2の優先度クラスのデータよりも優先的に送信される。
かかる「優先度種別」は、前記Logical Channelに括り付けられ、「Logical Channel Priority」と呼ばれてもよい。或いは、前記「優先度種別」は、「Priority Class」と定義されてもよい。
Persistent割当信号送信部72は、移動局UEに対して固定的割当信号を送信するように構成されている。
具体的には、Persistent割当信号送信部72は、移動局UEに対して、固定的割当信号として、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を送信するように構成されている。
なお、Persistent割当信号送信部72は、上述したように、前記固定的割当信号の中の「TPC(図2参照)」の値として、常に「1」が設定されていると定義されている場合に、前記「TPC」の値として、常に「1」を設定してもよい。
或いは、例えば、Persistent割当信号送信部72は、上述したように、前記固定的割当信号の中の「HARQ process information(図2参照)」の値として、常に「111」が設定されていると定義されている場合に、前記「HARQ process information」の値として、常に「111」を設定してもよい。
或いは、例えば、Persistent割当信号送信部72は、上述したように、前記固定的割当信号の中の「Redundancy Version」の値として、常に「11」が設定されていると定義されている場合に、前記「Redundancy Version」の値として、常に「11」を設定してもよい。
或いは、例えば、Persistent割当信号送信部72は、上述したように、前記固定的割当信号の中の「New Data Indicator(図2参照)」の値として、常に「1」が設定されていると定義されている場合に、前記「New Data Indicator」の値として、常に「1」を設定してもよい。
下りデータ送信部73は、PDCCHによって割り当てられるPDSCH(下り無線リソース)を介して送信される下りデータを送信するように構成されている。
具体的には、下りデータ送信部73は、Persistent割当信号送信部72によって上述のPersistent割当信号(固定的割当信号)が送信された場合に、かかるPDCCHが送信されたサブフレームを上述の「割当開始時点」として決定し、該「割当開始時点」を起点として上述の「所定周期」で固定的に「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)を介した下りデータの送信を行うように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図5に示すように、ステップS201において、移動局UEは、無線基地局eNBから、RRCメッセージ等によって、上述の所定周期と下り無線リソースに関する情報とを含むPersistent情報を受信する。
なお、下り無線リソースに関する情報とは、例えば、固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報の範囲を制限するための情報である。
下り無線リソースに関する情報の説明は、移動局UEにおける説明と同一であるため、省略する。
ステップS202において、移動局UEは、無線基地局eNBによってPDCCHを介して送信されたPersistent割当信号(固定的割当信号)を受信する。
より具体的には、移動局UEは、無線基地局eNBより、固定的割当信号として、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割り当てを指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を受信する。
ステップS203において、移動局UEは、前記下り無線リソースに関する情報と、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報とが矛盾するか否かを判定する。
なお、上述した、矛盾するか否かの判定の詳細に関しては、移動局UEにおける説明と同一であるため、省略する。
移動局UEは、前記下り無線リソースに関する情報と、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報とが矛盾すると判定した場合には(ステップS203:YES)、本動作は、ステップS204に進む。
ステップS204において、移動局UEは、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)を破棄する。
すなわち、移動局UEは、前記固定的割当信号、すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)により通知される情報は、・BR>ゥ局宛てに送信されなかったものと看做す。
ステップS205において、移動局UEは、上述のPersistent割当信号(固定的割当信号)すなわち、「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)の固定的な割当を指示するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報)が送信されたサブフレームを上述の割当開始時点として決定し、該割当開始時点を起点として上述の所定周期で固定的に「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)を介した下りデータの受信を開始する。
すなわち、かかる場合、移動局UEは、前記「Persistentスケジューリング」用のPDSCH(下り無線リソース)が解放されるまで、Persistentスケジューリング用のPDSCH(下り無線リソース)を介した下りデータの受信を行う。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
上述したように、1個のPDCCH(上りリンクスケジューリンググラント又は下りリンクスケジューリング情報)に対するFalse Alarmの確率は、1/216となる。
一般に、移動局UEは、1サブフレームにおいて、40個程度のPDCCHを復号しようとするため、トータルのFalse Alarmの確率は、40×1/216=0.0006と計算される。
ここで、上述したFalse Alarmは、移動局UEが、当該自局宛てにPDCCHが送信されていないにも係らず、偶発的に当該自局宛てにPDCCHが送信されたと判定する事象であり、復号された情報は、でたらめな情報である可能性が高い。
よって、上述したように、移動局UEに、PDCCH内の情報の範囲に制限を設け、上記制限以外の情報を有するPDCCHを受信した場合には、当該PDCCHを破棄するという処理を行うことにより、前記False Alarmの確率を大幅に低減することが可能となる。
例えば、PDCCH内のCRC以外のビット数を「24ビット」と仮定し、その内の「12ビット」の範囲を限定したと仮定する。計算の簡単化のため、前記「12ビット」のビットパターンを1通りに限定したと仮定する。この場合、上述したような、移動局UEに、PDCCH内の情報の範囲に制限を設け、上記制限以外の情報を有するPDCCHを受信した場合には、当該PDCCHを破棄するという処理により、前記False Alarmの確率は、
40×1/216×212/224=1.5×10−7と計算され、大幅に小さくなる。
すなわち、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、Persistentスケジューリング用のリソース割り当てを通知するPDCCH(下りリンクスケジューリング情報のFalse Alarmの確率を低減することが可能となり、結果として、安定的、かつ、効率的な移動通信方法、移動局及び無線基地局を提供することができる。
(変更例)
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。