以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、スロット機などの他の遊技機に適用することもできる。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が始動入賞口14に入賞したこと)にもとづいて各々を識別可能な複数種類の演出用の飾り図柄を可変表示し表示結果を導出表示する可変表示装置9が配置されている。この実施の形態では、可変表示装置9は液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域(飾り図柄表示エリア)に飾り図柄が表示制御されるように構成されている。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄の変動表示を開始してから所定の変動時間が経過したときに図柄を停止表示させることである(いわゆる再変動の前の仮停止を除く。)。
この実施の形態では、可変表示装置9の3つの表示領域に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。飾り図柄の可変表示(変動)中、「0」〜「9」の飾り図柄が番号順に表示される。
可変表示装置9の上部には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器(特別図柄表示装置)8が設けられている。この実施の形態では、特別図柄表示器8は、例えば「0」〜「99」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。なお、特別図柄表示器8は、より簡易化した「0」〜「9」などの数字を可変表示するように構成されていてもよい。
可変表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての飾り図柄の可変表示を行う。飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器8は、遊技制御基板に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される。
可変表示装置9の下部には、始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)数を表示する4つの表示器からなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。有効始動入賞がある毎に、1つの表示器の表示色を変化させる。そして、特別図柄表示器8の可変表示が開始される毎に、1つの表示器の表示色をもとに戻す。この例では、特別図柄表示器8と特別図柄保留記憶表示器18とが別個に設けられているので、可変表示中も保留記憶数が表示された状態にすることができる。なお、可変表示装置9の表示領域内に、保留記憶数を表示する4つの表示領域からなる特別図柄保留記憶表示領域を設けるようにしてもよい。また、この実施の形態では、保留記憶数の上限値を4とするが、上限値をより大きい値にしてもよい。さらに、上限値を、遊技状態に応じて変更可能であるようにしてもよい。
可変表示装置9の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口14が設けられている。始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、始動入賞口14には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16(図1では図示せず)によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。
始動入賞口14の下方には、特別図柄表示器8に特定表示結果(大当り図柄)が導出表示された場合に生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開状態とされる特別可変入賞装置が設けられている。
なお、この実施の形態では、確変大当りであるときと通常大当りであるときとを区別せずに、特別図柄の停止図柄として大当り図柄が決定され、特別図柄表示器8に導出表示される。例えば、確変大当りであるときと通常大当りであるときとを区別せずに、大当り図柄として「11」、「22」、「33」、「44」、「55」、「66」、「77」、「88」または「99」のいずれかが決定され、特別図柄表示器8に導出表示される。また、この実施の形態では、確変大当りであるときと通常大当りであるときとを区別せずに、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄が決定され、可変表示装置9に導出表示される。例えば、確変大当りであるときと通常大当りであるときとを区別せずに、大当り図柄として左中右の図柄が同じ図柄が揃った状態で飾り図柄の停止図柄が決定され、可変表示装置9に導出表示される。したがって、遊技者は、特別図柄や飾り図柄の停止図柄を見ただけでは、大当りであることは認識できても、確変大当りか通常大当りであるかは認識できない。
可変表示装置9の真上には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、複数の入賞口29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。各入賞口29,30,33,39は、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、始動入賞口14や大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
また、左側のスピーカ27の下方には、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右側のスピーカ27の下方には、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。さらに、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニットが、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている(図示せず)。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了または前回の可変表示の終了)、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄保留記憶表示器18についての保留記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9の飾り図柄の可変表示は、所定時間が経過したときに停止する。停止時の停止図柄が大当り図柄(特定表示結果)になると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、遊技状態が大当り遊技状態以外の通常状態のときと比較して遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行する。特定遊技状態(大当り遊技状態)では、一定時間(例えば29秒)が経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで特別可変入賞装置が開放される。なお、特別可変入賞装置が開放されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。なお、この実施の形態では、大当り遊技状態を15ラウンド継続させる。
特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示と、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。ここで、同期とは、可変表示の期間が同じであることをいう。また、特別図柄表示器8において大当り図柄(例えば、「111」、「22」、「33」、「44」、「55」、「66」、「77」、「88」または「999」の図柄)が停止表示されるときには、可変表示装置9において左中右の飾り図柄が揃った状態(例えば「222」や「777」など)で停止表示される。以下、可変表示装置9において左中右の飾り図柄が揃った状態で停止表示されることを、飾り図柄の大当り図柄(特定表示結果)が表示されるというように表現する。
また、この実施の形態では、確変大当りとすると事前決定された場合には、大当り遊技状態に移行するとともに、大当り遊技状態の終了後に(最終ラウンドにおいて大入賞口を閉鎖した後に)、大当りの判定を行う際に通常遊技状態よりも高い確率(割合)で大当りと判定する確変状態(確率変動状態のことをいい、高確率状態に移行されるとともに後述する時短状態に移行される)に制御される。すなわち、確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態になる。この実施の形態では、所定の移行条件が成立したときに、遊技状態が確変状態(高確率状態および時短状態)に移行される。具体的には、内部的に確変とすることが決定されたとき(確変大当りとすることが事前決定されたとき)、所定の移行条件が成立したとして確変状態(高確率状態および時短状態)に移行される。
この実施の形態では、通常大当りにすることが事前決定されているときに、大当り終了後に、特別図柄および飾り図柄の変動時間を短縮する時短状態に移行するように制御する。そして、大当り終了後、特別図柄および飾り図柄の変動表示を所定回数(例えば100回)実行するまで時短状態を継続する。その場合、時短フラグをセットし、時短フラグに基づいて変動時間を短縮させればよい。なお、変動表示の実行を所定回数終了すると、時短フラグがリセットされ、遊技状態が通常状態に移行される。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。この実施の形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した飾り図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない飾り図柄については可変表示(変動表示)が行われていること、および全てまたは一部の飾り図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には大当り図柄の一部になる飾り図柄(例えば、「7」)が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行われている状態、および表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行われ、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行われている状態)がリーチ表示態様またはリーチになる。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われる。その演出と可変表示装置9におけるリーチ表示態様とをリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、可変表示装置9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。
図2は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2には、遊技機に搭載されている払出制御基板37、インタフェース基板66、中継基板77および演出制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御手段に相当)53と、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの信号を基本回路53に与える入力ドライバ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動する出力回路59とが搭載されている。
なお、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。入賞検出を行う始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの各スイッチは、入賞領域への遊技球の入賞を検出する入賞検出手段でもある。なお、ゲート32のような通過ゲートであっても、賞球の払い出しが行われるものであれば、通過ゲートへ遊技球が進入することが入賞になり、通過ゲートに設けられているスイッチ(例えばゲートスイッチ32a)が入賞検出手段になる。
基本回路53は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する変動データ記憶手段)としてのRAM55、およびプログラムに従って制御動作を行うCPU56を有する遊技制御用マイクロコンピュータ560を含む。なお、この実施の形態では、CPU56とは、基本回路53のうち、プログラムに従って動作する中央処理装置(ROM54やRAM55などの記憶手段、I/Oポート部57などを除いた部分)を指し、後述するメイン処理や割込処理(タイマ割込処理)を実行する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560とは、基本回路53のうち、CPU56に加えて、ROM54やRAM55などの記憶手段、I/Oポート部57などを含む部分を指し、各基板(払出制御基板37や演出制御基板80)が搭載するマイクロコンピュータと各種データの送受信を行う。
この実施の形態では、ROM54、ワークメモリとしての記憶手段であるRAM55およびI/Oポート部57は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。また、遊技制御手段は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を含む基本回路53で実現されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ560のリセット端子には、電源基板からのリセット信号が入力される。また、払出制御用マイクロコンピュータのリセット端子にも、電源基板からのリセット信号が入力される。なお、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ560および払出制御用マイクロコンピュータは動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ560および払出制御用マイクロコンピュータは動作停止状態になる。従って、リセット信号がハイレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ560および払出制御用マイクロコンピュータの動作を許容する許容信号が出力されていることになり、リセット信号がローレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ560および払出制御用マイクロコンピュータの動作を停止させる動作停止信号が出力されていることになる。なお、リセット回路をそれぞれの制御基板(主基板31を含む)に搭載してもよいし、複数の制御基板のうちの一つまたは複数にリセット回路を搭載し、そこからリセット信号を他の制御基板に供給するようにしてもよい。
さらに、基本回路53の入力ポートには、払出制御基板37を経由して、電源基板からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。また、基本回路53の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
クリア信号は、主基板31において分岐され、払出制御基板37にも供給される。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560が入力ポートを介して入力したクリア信号の状態を、出力ポートを介して払出制御基板37に出力してもよい。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560からの演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する可変表示装置9の表示制御や、スピーカ(音出力装置)27の音出力制御、各ランプ25,28a,28b,28cの表示制御等を行う。また、この実施の形態では、「演出制御」とは、可変表示装置9の表示制御や、スピーカ27の音出力制御、各ランプ25,28a,28b,28cの表示制御を行うことによって、遊技演出などの演出を行うことをいう。また、この実施の形態では、演出制御手段は、可変表示装置9の表示制御、スピーカ27の音出力制御、および各ランプ25,28a,28b,28cの表示制御を行う演出制御用マイクロコンピュータ100によって実現される。
図3は、中継基板77および演出制御基板80の回路構成例を示すブロック図である。なお、この実施の形態では、1つの制御基板(演出制御基板80)を用いて、可変表示装置9の表示制御や、音出力装置27の音出力制御、各ランプ25,28a,28b,28cの表示制御を行う場合を説明するが、複数の制御基板を用いて行ってもよい。例えば、演出制御に関して演出制御基板80に加えて、各ランプを制御するランプドライバ基板や、音出力装置を制御する音出力基板を設けてもよい。なお、この場合、演出制御手段は、演出制御用マイクロコンピュータ100に加えて、ランプドライバ基板および音出力基板に搭載される制御用マイクロコンピュータや制御回路によって実現される。また、この実施の形態では、表示制御手段は、可変表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100によって実現される。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101およびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からのストローブ信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に、LCDを用いた可変表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ランプドライバ352に対してランプを駆動する信号を出力する。ランプドライバ352は、ランプを駆動する信号を増幅して天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28c、ボタンランプなどの枠側に設けられている各ランプに供給する。また、枠側に設けられている装飾ランプ25に供給する。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、音声合成用IC173に対して音番号データを出力する。音声合成用IC173は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路175に出力する。増幅回路175は、音声合成用IC173の出力レベルを、ボリューム176で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM174には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
なお、ランプを駆動する信号および音番号データは、演出制御用マイクロコンピュータ100とランプドライバ352および音声合成IC173との間で、双方向通信(信号受信側から送信側に応答信号を送信するような通信)によって伝達される。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、可変表示装置9に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(飾り図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、キャラクタROMから読み出したデータをVDP109に出力する。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100から入力されたデータにもとづいて可変表示装置9の表示制御を実行する。
この実施の形態では、可変表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、VDPによって生成された画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データを可変表示装置9に出力する。
次に遊技機の動作について説明する。図4および図5は、遊技機に対して電力供給が開始され遊技制御用マイクロコンピュータ560へのリセット信号がハイレベルになったことに応じて遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56が実行するメイン処理を示すフローチャートである。リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになると、遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56は、プログラムの内容が正当か否かを確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、マスク可能割込の割込モードを設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。なお、ステップS2では、遊技制御用マイクロコンピュータ560の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードに設定する。また、マスク可能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
次いで、内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(ステップS4)。ステップS4の処理によって、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の設定(初期化)がなされる。
この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータ560は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)504も内蔵している。
次に、入力ポート1のビット0の状態によって電源断信号がオフ状態になっているか否か確認する(ステップS5)。遊技機に対する電力供給が開始されたときに、+5V電源などの各種電源の出力電圧は徐々に規定値に達するのであるが、ステップS5の処理によって、すなわち、電源断信号が出力されていない(ハイレベルになっている)ことを確認することによりCPU56は電源電圧が安定したことを確認することができる。
電源断信号がオン状態である場合には、CPU56は、所定期間(例えば、0.1秒)の遅延時間の後に(ステップS80)、再度、電源断信号がオフ状態になっているか否か確認する。電源断信号がオフ状態になっている場合には、RAM55をアクセス可能状態に設定し(ステップS6)、クリア信号のチェック処理に移行する。
なお、電源断信号がオフ状態である場合に、遊技の進行を制御する遊技装置制御処理(遊技制御処理)の開始タイミングをソフトウェアで遅らせるためのソフトウェア遅延処理を実行するようにしてもよい。そのようなソフトウェア遅延処理によって、ソフトウェア遅延処理を実行しない場合に比べて、遊技制御処理の開始タイミングを遅延させることができる。遅延処理を実行したときには、他の制御基板(例えば、払出制御基板37)に対して、遊技制御基板(主基板31)が送信するコマンドを他の制御基板のマイクロコンピュータが受信できないという状況が発生することを防止できる。
次いで、CPU56は、クリアスイッチがオンされているか否か確認する(ステップS7)。なお、CPU56は、入力ポート0を介して1回だけクリア信号の状態を確認するようにしてもよいが、複数回クリア信号の状態を確認するようにしてもよい。例えば、クリア信号の状態がオフ状態であることを確認したら、所定時間(例えば、0.1秒)の遅延時間をおいた後、クリア信号の状態を再確認する。そのときにクリア信号の状態がオン状態であることを確認したら、クリア信号がオン状態になっていると判定する。また、このときにクリア信号の状態がオフ状態であることを確認したら、所定時間の遅延時間をおいた後、再度、クリア信号の状態を再確認するようにしてもよい。ここで、再確認の回数は、1回または2回に限られず、3回以上であってもよい。また、2回チェックして、チェック結果が一致していなかったときにもう一度確認するようにしてもよい。
ステップS7でクリアスイッチがオンでない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行われている。そのような電力供給停止時処理が行われていたことを確認した場合には、CPU56は、電力供給停止時処理が行われた、すなわち電力供給停止時の制御状態が保存されていると判定する。電力供給停止時処理が行われていないことを確認した場合には、CPU56は初期化処理を実行する。
電力供給停止時処理が行われていたか否かは、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に保存されるバックアップ監視タイマの値が、電力供給停止時処理を実行したことに応じた値(例えば2)になっているか否かによって確認される。なお、そのような確認の仕方は一例であって、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップフラグ領域に電力供給停止時処理を実行したことを示すフラグをセットし、ステップS8において、そのフラグがセットされていることを確認したら電力供給停止時処理が行われたと判定してもよい。
電力供給停止時の制御状態が保存されていると判定したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。この実施の形態では、クリアデータ(00)をチェックサムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アドレスをポインタにセットする。また、チェックサムの対象になるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセットする。そして、チェックサムデータエリアの内容とポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストアするとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェックサム算出回数の値が0になったら、CPU56は、チェックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、反転後のデータをチェックサムにする。
電力供給停止時処理において、上記の処理と同様の処理によってチェックサムが算出され、チェックサムはバックアップRAM領域に保存されている。ステップS9では、算出したチェックサムと保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっている可能性があることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(ステップS10〜S14の処理)を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS91)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステップS92)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS91およびS92の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU56は、ROM54に格納されているバックアップ時コマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS93)、その内容に従って停電復旧中であることを報知することを指定する停電復旧指定コマンドをサブ基板(演出制御基板)に送信する処理を実行する(ステップS94)。そして、ステップS15に移行する。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。なお、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータをそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグ、賞球中フラグ、球切れフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。また、出力ポートバッファにおける接続確認信号を出力する出力ポートに対応するビットがセット(接続確認信号のオン状態に対応)される。
また、CPU56は、ROM54に格納されている初期化時コマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS13)、その内容に従ってサブ基板を初期化するための初期化コマンドをサブ基板に送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、可変表示装置9に表示される初期図柄を示すコマンドや払出制御基板37への初期化コマンド等を使用することができる。
次いで、CPU56は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が内蔵する乱数回路の状態を確認する乱数回路確認処理を実行する(ステップS95)。乱数回路確認処理では、CPU56は、乱数回路が出力する乱数確認信号を所定時間監視する。乱数確認信号は、乱数回路が内蔵するクロック信号発生回路が内部クロック信号を正常に出力している場合にはオン状態であり、そうでなければ(例えば、内部クロック信号のレベルが低下した場合には)オフ状態になる。CPU56は、所定時間継続して乱数確認信号のオフ状態を検出した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560が内蔵する乱数回路に異常が発生したと判定し、主基板31の乱数回路エラーを報知することを指定する主基板エラー指定コマンドをサブ基板に送信する処理を実行する。所定時間継続して乱数確認信号のオフ状態を検出しなければ、CPU56は、乱数回路が正常に動作していると判定して、そのままステップS15に移行する。
そして、CPU56は、所定時間(例えば2ms)ごとに定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なうタイマ割込設定処理を実行する(ステップS15)。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2msごとに定期的にタイマ割込がかかるとする。
タイマ割込の設定が完了すると、CPU56は、表示図柄乱数更新処理(ステップS17)および初期値決定用乱数更新処理(ステップS18)を繰り返し実行する。CPU56は、表示図柄乱数更新処理および初期値決定用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態にして(ステップS16)、表示図柄乱数更新処理および初期値決定用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態にする(ステップS19)。
なお、表示図柄乱数とは、特別図柄表示器8の表示を決定するための乱数である。この実施の形態では、表示図柄乱数として、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などが用いられる。また、表示図柄乱数更新処理とは、表示図柄乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。
また、初期値決定用乱数更新処理とは、初期値決定用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値決定用乱数とは、大当りの種類を決定するための判定用乱数(例えば、大当りを発生させるか否かを決定するための大当り判定用乱数や、普通図柄にもとづく当りを発生させるか否かを決定するための普通図柄当たり判定用乱数)を発生するためのカウンタ(判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータが、遊技機に設けられている可変表示装置9、可変入賞球装置15、球払出装置97等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、判定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、表示図柄乱数更新処理および初期値決定用乱数更新処理が実行されるときに割込禁止状態にされるのは、表示図柄乱数更新処理および初期値決定用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行される(すなわち、タイマ割込処理のステップS25,S26でも同じ処理が実行される)ことから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、ステップS17,S18の処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で表示図柄乱数や初期値決定用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS17,S18の処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
以上のように、遊技店員等は、クリアスイッチをオン状態してクリア信号が出力される状態にしながら遊技機に対する電力供給を開始する(例えば電源スイッチをオンする)ことによって、容易に初期化処理を実行させることができる。すなわち、RAMクリア等を行うことができる。
次に、遊技制御処理について説明する。図6は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。メイン処理の実行中に、具体的には、ステップS16〜S19のループ処理の実行中における割込許可になっている期間において、タイマ割込が発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56は、タイマ割込の発生に応じて起動されるタイマ割込処理において遊技制御処理を実行する。タイマ割込処理において、CPU56は、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断処理(電源断検出処理)を実行する(ステップS20)。次いで、スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。具体的には、各スイッチの検出信号を入力する入力ポートの状態がオン状態であれば、各スイッチに対応して設けられているスイッチタイマの値を+1する。
次いで、CPU56は、特別図柄表示器8や、普通図柄表示器10、状態表示灯などの各種表示器へのDG信号の出力やクリアを行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。次いで、CPU56は、大入賞口への異常入賞を検出したことを報知する異常入賞報知処理を実行する(ステップS23)。具体的には、後述する特別図柄プロセス処理において大入賞口を開放する前である(具体的には、後述するステップS300〜S303の処理の段階である)にもかかわらず、カウントスイッチ23のオンを検出した場合に、大入賞口への異常入賞を検出したと判定し報知する制御を行う。
次に、遊技制御に用いられる各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(乱数更新処理:ステップS24)。また、CPU56は、初期値決定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値決定用乱数更新処理:ステップS25)。さらに、CPU56は、表示図柄乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(表示図柄乱数更新処理:ステップS26)。
乱数更新処理、初期値決定用乱数更新処理および表示図柄乱数更新処理を行うと、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS28)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次いで、CPU56は、特別図柄の変動に同期する飾り図柄に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出図柄コマンド制御処理:ステップS29)。なお、飾り図柄の変動が特別図柄の変動に同期するとは、変動時間(可変表示期間)が同じであることを意味する。
次いで、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。なお、後述するように、特別図柄プロセス処理において、特別図柄プロセスフラグは「0」〜「7」の値をとりうる。また、それらの値のうち特別図柄プロセスフラグの値が「4」〜「7」である場合に、大入賞口の開放制御を行う処理(大当りのとき)が実行される。そのため、情報出力処理において外部情報を出力するときに、大入賞口の開放制御に関する情報であるか否かを容易に判定して出力することができる。例えば、CPU56は、現在の特別図柄プロセスフラグの値が「4」以上であるか否かを確認し、「4」以上であれば、大入賞口の開放制御に関する情報であると判定して外部情報を出力する。
また、CPU56は、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等がオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す賞球個数コマンド等の払出指令コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータ370は、賞球個数を示す賞球個数コマンドの受信に応じて球払出装置97を駆動する。
また、CPU56は、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS32)。また、この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポート2のRAM領域におけるソレノイドに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS33:出力処理)。そして、CPU56は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS34)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS35)。
次いで、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS36)。
さらに、CPU56は、各状態表示灯の表示を行うための状態表示制御データを状態表示制御データ設定用の出力バッファに設定する状態表示灯表示処理を行う(ステップS37)。この場合、遊技状態が高確率状態(例えば、確変状態)である場合には、高確率状態であることを示す状態表示灯1の表示を行うための状態表示制御データを出力バッファに設定する。また、遊技状態が時短状態である場合には、時短状態であることを示す状態表示灯2の表示を行うための状態表示制御データを出力バッファに設定する。
この実施の形態では、遊技制御処理は定期的(例えば2msごと)に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はフラグがセットされたことにもとづいてメイン処理において実行されるようにしてもよい。なお、この実施の形態において、ステップS21〜S37の処理(ステップS30およびS32を除く)が、遊技の進行を制御する遊技制御処理に相当する。
その後、CPU56は、割込許可状態に設定し(ステップS38)、処理を終了する。
次に、メイン処理における特別図柄プロセス処理(ステップS27)を説明する。図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56)が実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセス処理において、遊技盤6に設けられている始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち遊技球が始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。始動口スイッチ14aがオンしていなければ、内部状態に応じて、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)を確認する。保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数は保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、特別図柄の可変表示の表示結果を特定表示結果とするか否か(大当りとするか否か)を決定する。特定表示結果とする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。特別図柄の可変表示の変動パターン(ここでは変動時間に相当)を、始動入賞発生時に抽出した変動パターン決定用乱数(表示図柄乱数の一つ)の値に応じてあらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中から選択する。また、大当りを終了した後に(具体的には、大当りを終了した後、後述する所定のエンディング演出実行期間を経過した後に)直ちに変動が開始される場合には、所定の大当り後1回目変動用の変動パターンを選択する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して、変動パターンを指令する情報(変動パターンコマンドすなわち可変表示パターンコマンド)を送信するために、変動パターンコマンドを変動パターンバッファにセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に応じた値(この例では2)に更新する。
特別図柄変動処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされた特別図柄プロセスタイマがタイムアウトすなわち特別図柄プロセスタイマの値が0になる)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に応じた値(この例では3)に移行するように制御する。
特別図柄停止処理(ステップS303):特別図柄表示器8における特別図柄を停止させる。そして、特別図柄の停止図柄が大当り図柄である場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
この実施の形態では、大入賞口は、遊技者にとって有利な第1状態(開状態)と遊技者にとって不利な第2状態(閉状態)とのいずれかの状態に変化する。この実施の形態では、大当り遊技状態に移行すると、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口を所定期間(例えば、29.5秒)第1状態に変化させることを所定回数(例えば15ラウンド)行うことにより終了するように制御する。
大入賞口開放前処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞球装置を開状態にして大入賞口を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に応じた値(この例では5)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口開放前処理を実行することによって特定遊技状態移行制御手段を実現している。また、特定遊技状態移行制御手段は、演出制御用マイクロコンピュータ100が大当り表示処理を実行することによって実現されると定義してもよい。すなわち、特定遊技状態が開始される時点を、大当りの発生を報知するための演出が開始される時点であるとしてもよい。この場合、可変表示装置9に表示結果として特定表示結果を導出表示する時点からの特定時間は、大当り図柄が表示されている期間に相当する。なお、この実施の形態では、特定遊技状態が終了する時点を、最終ラウンド(例えば15ラウンド)において所定数の入賞を検出するか(ステップS423参照)所定のラウンド時間を経過して(ステップS425参照)大入賞口を閉鎖する時点と定義する。すなわち、この実施の形態では、特定遊技状態(大当り遊技状態)にエンディング演出実行期間は含まれないものとする。
大入賞口開放中処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送出する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。また、大入賞口の閉成条件が成立したときには、大入賞口を閉成する制御を行う。具体的には、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞球装置を閉状態にして大入賞口を閉成する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放後処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に応じた値(この例では6)に更新する。
大入賞口開放後処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大当り遊技状態の残りラウンドがあるか否かを確認する処理等を行う。まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に応じた値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に応じた値(この例では0)に更新する。
図8は、演出制御用マイクロコンピュータ100に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8に示す例において、コマンド8000(H)〜8022(H)は、特別図柄の可変表示に対応して可変表示装置9において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド8000(H)〜8022(H)のいずれかを受信すると、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
なお、変動パターンコマンド8000(H)〜8022(H)のうち、コマンド8020(H)〜8022(H)は、大当りを終了した後に(具体的には、大当りを終了した後、所定のエンディング演出実行期間を経過した後に)直ちに変動が開始される場合に送信される大当り後1回目変動用の変動パターンを指定する演出制御コマンド(大当り後1回目変動パターンコマンド)である。
コマンド8C00(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果をはずれとすることを指定する演出制御コマンド(はずれ指定コマンド)である。コマンド8C01(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を通常大当りとすることを指定する演出制御コマンド(通常大当り指定コマンド)である。コマンド8C02(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(確変大当り指定コマンド)である。
以下、はずれ指定コマンド、通常大当り指定コマンドおよび確変大当り指定コマンドを、表示結果コマンドということがある。
なお、この実施の形態では、大当りの種別として確変大当りまたは通常大当りのいずれかに決定する場合を説明するが、これらに加えて、いわゆる突然確変大当り(各ラウンドの演出が順に進行していくのではなく、突然、遊技状態が確変状態に移行したように遊技者に見せる特別な演出を行う大当り)に決定されるようにしてもよい。また、大当りに加えて、いわゆる小当り(発生前と発生後とで遊技状態の変化を生じさせず、大入賞口を短時間だけ開放させるとともに特別な演出を行う当り)に決定されるようにしてもよい。この場合、表示結果コマンドとして、はずれ指定コマンド、通常大当り指定コマンドおよび確変大当り指定コマンドに加えて、突然確変大当りを指定する突然確変大当り指定コマンド、および小当りを指定する小当り指定コマンドを用いるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、飾り図柄の可変表示の停止を指示する演出制御コマンド(飾り図柄停止指定コマンド)である。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたとき(ステップS13,S14参照)に送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたとき(ステップS93,S94参照)に送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9500(H)は、遊技状態が通常状態であるときに送信される演出制御コマンド(通常状態背景指定コマンド)であり、コマンド9501(H)は、確変大当り後に遊技状態が高確率状態(確変状態)であるときに送信される演出制御コマンド(高確率状態背景指定コマンド)である。コマンド9502(H)は、遊技状態が時短状態であるときに送信される演出制御コマンド(時短状態背景指定コマンド)である。
コマンド9503(H)は、大当りを終了した後に直ちに変動が開始される場合において、確変大当り後に遊技状態が高確率状態(確変状態)であるときに送信される演出制御コマンド(大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンド)である。コマンド9504(H)は、大当りを終了した後に直ちに変動が開始される場合において、遊技状態が時短状態であるときに送信される演出制御コマンド(大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンド)である。
以下、9500(H)〜9504(H)の演出制御コマンドを背景指定コマンドという。演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した背景指定コマンドに応じて、可変表示装置9に表示する背景の種類を選択する。なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、突然確変大当りや小当りに対応する背景指定コマンドを用いるようにしてもよい。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンドである。また、コマンド9F55(H)は、メイン処理における乱数回路確認処理において乱数回路の異常発生を検出した場合に、主基板31の乱数回路エラーを報知することを指定する演出制御コマンド(乱数回路エラー指定コマンド)である。
コマンドAXXX(H)(X=任意の16進数)は、大当り遊技開始から大当り遊技を終了した後に所定のエンディング演出実行期間を終了するまでの間に送出される演出制御コマンドである。そのうち、A000(H)は、大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。なお、図8に示すように、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別することなく、共通のファンファーレ指定コマンド(コマンドA000(H))が送信される。なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、突然確変大当りや小当り用のファンファーレ指定コマンドを用いてもよい。
コマンドA1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。コマンドA2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)である。
A300(H)は、確変大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(確変大当り終了指定コマンド:第1エンディング指定コマンド)である。A301(H)は、通常大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(通常大当り終了指定コマンド:第2エンディング指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、通常大当りである場合には、大当り終了後に時短状態に移行し、特別図柄および飾り図柄の変動表示を所定回数(例えば100回)実行するまで時短状態が継続されるので、コマンドA301(H)は、時短付きの通常大当り遊技を終了することを指定する。なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、突然確変大当りや小当り用のエンディング指定コマンドを用いてもよい。
コマンドC2XX(H)およびC3XX(H)は、保留記憶数を指定する演出制御コマンド(演出記憶情報指定コマンド)である。そのうち、コマンドC2XX(H)は、始動口スイッチ14aのオン状態を検出したときに更新された保留記憶数を指定する演出制御コマンドである。また、コマンドC3XX(H)は、特別図柄および飾り図柄の変動表示を開始したときに1減算後の保留記憶数を指定する演出制御コマンドである。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると図8に示された内容に応じて可変表示装置9の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
図9は、この実施の形態で用いられる特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)の一例を示す説明図である。図9において、「EXT」とは、2バイト構成の飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンドにおける2バイト目のEXTデータを示す。また、「時間」は特別図柄および飾り図柄の変動時間(識別情報の可変表示期間)を示す。
この例では、特別図柄および飾り図柄の変動パターンとして、はずれにするか否か、大当りにするか否か、リーチにするか否か、リーチにする場合のリーチ態様、確変大当りとするか否かなど、各種の演出態様の違いに応じて複数種類用意されている。なお、この実施の形態では、リーチ演出は、飾り図柄の変動表示を行う可変表示装置9を用いて行う。
また、この実施の形態では、図9に示すように、遊技状態が通常状態である場合に用いられる変動パターンテーブル(以下、通常時変動パターンテーブルともいう)と、遊技状態が時短状態または確変状態である場合に用いられる変動パターンテーブル(以下、時短/確変時変動パターンテーブルともいう)とが用意されている。図9に示すように、遊技状態が時短状態または確変状態である場合には、遊技状態が通常状態である場合と比較して変動時間が短縮される。なお、この実施の形態では、遊技状態が時短状態であるときと確変状態であるときとでともに通常状態と比較して変動時間を短縮するようにすることによって、遊技状態が確変状態であるか時短状態であるかを認識できないようにしている。
通常時変動パターンテーブルにおいて、EXTデータが「00(H)」〜「03(H)」である変動パターンは、はずれ変動時に用いられる変動パターンである。また、EXTデータが「04(H)」〜「06(H)」である変動パターンは、確変大当り変動時に用いられる変動パターンである。また、EXTデータが「07(H)」〜「09(H)」である変動パターンは、通常大当り時に用いられる変動パターンである。
この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、EXTデータが「00(H)」〜「09(H)」のいずれを指定する変動パターンコマンドを受信したかを確認することによって、はずれであるか、確変大当りであるか、または通常大当りであるかを認識することができる。ただし、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定の変動パターンコマンド(8004(H)〜8006(H))を受信したときと、通常大当り指定の変動パターンコマンド(8007(H)〜8009(H))を受信したときとで、同様の演出態様で飾り図柄の変動表示を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の変動表示の演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを認識できない。なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、図9に示すEXTデータが「00(H)」〜「09(H)」である変動パターンに加えて、突然確変大当り指定や小当り指定の変動パターンを用いてもよい。
なお、確変大当り指定の変動パターンコマンド(8004(H)〜8006(H))と、通常大当り指定の変動パターンコマンド(8007(H)〜8009(H))とを区別することなく、共通の大当り指定の変動パターンコマンドとしてもよい。
時短/確変時変動パターンテーブルにおいて、EXTデータが「10(H)」〜「13(H)」である変動パターンは、はずれ変動時に用いられる変動パターンである。また、EXTデータが「14(H)」〜「16(H)」である変動パターンは、確変大当り変動時に用いられる変動パターンである。また、EXTデータが「17(H)」〜「19(H)」である変動パターンは、通常大当り時に用いられる変動パターンである。
この実施の形態では、遊技状態が時短状態または確変状態である場合に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、EXTデータが「10(H)」〜「19(H)」のいずれを指定する変動パターンコマンドを受信したかを確認することによって、はずれであるか、確変大当りであるか、または通常大当りであるかを認識することができる。ただし、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定の変動パターンコマンド(8014(H)〜8016(H))を受信したときと、通常大当り指定の変動パターンコマンド(8017(H)〜8019(H))を受信したときとで、同様の演出態様で飾り図柄の変動表示を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の変動表示の演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを認識できない。なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、図9に示すEXTデータが「10(H)」〜「19(H)」である変動パターンに加えて、突然確変大当り指定や小当り指定の変動パターンを用いてもよい。
なお、確変大当り指定の変動パターンコマンド(8014(H)〜8016(H))と、通常大当り指定の変動パターンコマンド(8017(H)〜8019(H))とを区別することなく、共通の大当り指定の変動パターンコマンドとしてもよい。
なお、「通常変動」とは、リーチ態様を伴わない変動パターンである。「リーチA」は、「リーチB」および「リーチC」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。「リーチB」は、「リーチA」および「リーチC」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。「リーチC」は、「リーチA」および「リーチB」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。また、リーチ態様が異なるとは、リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。
また、図9に示す変動パターンのうち、EXTデータが「20(H)」〜「22(H)」である変動パターンは、大当り遊技終了後に直ちに変動が開始されるときに用いられる変動パターン(大当り後1回目変動パターン)である。そのうち、EXTデータが「20(H)」である変動パターン(以下、大当り後1回目変動パターン1ともいう)は、はずれ変動時に用いられる変動パターンである。また、EXTデータが「21(H)」である変動パターン(以下、大当り後1回目変動パターン2ともいう)は、通常大当り変動時に用いられる変動パターンである。なお、この実施の形態では、確変大当り変動時であっても、低い確率(例えば10パーセント)で大当り後1回目変動パターン2が用いられることがある。また、EXTデータが「22(H)」である変動パターン(以下、大当り後1回目変動パターン3ともいう)は、確変大当り変動時に用いられる変動パターンである。
なお、突然確変大当り遊技状態や小当り状態にも制御される場合には、図9に示すEXTデータが「20(H)」〜「22(H)」である大当り後1回目変動パターンに加えて、突然確変大当りの変動時に用いられる大当り後1回目変動パターンや、小当りの変動時に用いられる大当り後1回目変動パターンを用いてもよい。
図10は、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560のCPU56は、始動入賞カウンタが示す始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS3201)。なお、始動入賞カウンタは、始動入賞記憶数(保留記憶数)をカウントするためのカウンタである。始動入賞記憶数が4に達していなければ、CPU56は、始動入賞カウンタのカウント数を1加算することで始動入賞記憶数を1増やす(ステップS3202)。また、CPU56は、判定用乱数や表示用乱数などの各乱数の値を抽出し、それらを始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する(ステップS3203)。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。
次いで、CPU56は、ステップS3203で更新した始動入賞記憶カウンタの値に応じて、演出記憶情報1指定コマンドを送信する(ステップS3211)。
ステップS3201において始動入賞記憶するが最大値である4に達している場合、そのまま始動口スイッチ通過処理を終了する。
次に、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)について説明する。図11および図12は、特別図柄通常処理を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、特別図柄の変動を開始することができる状態(例えば特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合)には(ステップS1501)、始動入賞記憶数(保留記憶数)の値を確認する(ステップS1502)。具体的には、始動入賞記憶カウンタのカウント値を確認する。なお、特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合とは、可変表示装置9において図柄の変動がなされていず、かつ、大当り遊技中でもない場合である。
ステップS1501で変動開始不可能である場合や、ステップS1502で保留記憶数が0である場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、デモ表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1503)。デモ表示フラグとは、客待ちデモンストレーションの演出が実行されていることを示すフラグである。セットされていれば、そのまま特別図柄通常処理を終了する。セットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、デモ表示フラグをセットし(ステップS1504)、デモ表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS1505)。
ステップS1502で保留記憶数が0でなければ、保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値(各判定用乱数や表示図柄乱数)を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS1506)、各保存領域の内容をシフトする(ステップS1507)。すなわち、保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、可変表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする処理を実行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞記憶カウンタの値を1減算する(ステップS1508)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、減算後の始動入賞記憶カウンタの値にもとづいて演出記憶情報2指定コマンドに応じた演出記憶情報2指定値を演出記憶情報2バッファにセットする(ステップS1509)。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS1509で演出記憶情報2指定値を演出記憶情報2バッファにセットしたことにもとづいて、後述する演出図柄制御処理において演出記憶情報2指定コマンドを送信する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りとするか否かを判定する大当り判定処理(ステップS1510〜S1513)を実行する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数バッファ領域から大当り判定用乱数を読み出し(ステップS1510)、大当り判定モジュールを実行する(ステップS1511)。大当り判定モジュールは、大当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当りとすることに決定するプログラムである。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りの判定に用いる大当り判定用乱数として、ソフトウェア乱数を用いてもよく、乱数回路が出力するハードウェア乱数を用いてもよい。また、遊技状態が確変状態である場合(確変フラグがセットされているとき)には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り判定値を増やすようにして、通常状態よりも大当りと判定する確率が高くなるように制御する。
大当りとすることに決定した場合には(ステップS1512のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りフラグをセットする(ステップS1513)。大当りフラグは、大当りとすることを決定したことを示すフラグである。大当りとしないことに決定した場合には(ステップS1512のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、そのままステップS1516に移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り図柄や大当りの種別を設定する特別図柄情報設定処理(ステップS1516〜S1527)を実行する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1516)。大当りフラグがセットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数バッファ領域から、大当りと決定した場合の特別図柄の停止図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄用乱数を読み出す(ステップS1517)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り図柄用乱数にもとづいて、特別図柄の停止図柄(大当り図柄(例えば、「11」、「22」、「33」、「44」、「55」、「66」、「77」、「88」または「99」のいずれかの図柄))を決定する(ステップS1518)。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りであるときと通常大当りであるときとを区別することなく、大当り図柄を決定する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数バッファ領域から、大当りの種別を決定するための大当り種別用乱数を読み出す(ステップS1519)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り種別用乱数にもとづいて、大当りの種別(確変大当りとするか通常大当りとするか)を決定する(ステップS1520)。
なお、ステップS1517〜S1518の特別図柄の停止図柄を決定する処理と、ステップS1519〜S1524の大当り種別を決定する処理とを、1つの判定処理として実行して、特別図柄の停止図柄と大当り種別とを一括して決定するようにしてもよい。この場合、特別図柄の停止図柄と大当り種別とを対応付けることによって特別図柄の停止図柄と大当り種別とを一括して決定してもよいし、例えば、同じ図柄「11」に対して確変大当りと通常大当りとに別の大当り判定値を割り振ることによって特別図柄の停止図柄と大当り種別とを一括して決定してもよい。
決定した大当りの種別が確変大当りであれば(ステップS1521のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りとすることを決定したことを示す確変大当りフラグをセットする(ステップS1522)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りを示す演出指定値を演出図柄情報バッファにセットする(ステップS1523)。決定した大当りの種別が確変大当りでなければ(ステップS1521のN)、すなわち、決定した大当りの種別が通常大当りであれば、演出制御用マイクロコンピュータ560は、通常大当りを示す演出指定値を演出図柄情報バッファにセットする(ステップS1524)。
ステップS1516で大当りフラグがセットされていなれれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数バッファ領域から、はずれと決定した場合の特別図柄の停止図柄(はずれ図柄)を決定するためのはずれ図柄用乱数を読み出す(ステップS1525)。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、はずれ図柄用乱数にもとづいて、特別図柄の停止図柄(はずれ図柄)を決定する(ステップS1526)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、はずれを示す演出指定値を演出図柄情報バッファにセットする(ステップS1527)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、背景表示指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS1528)。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述する大当り後1回目フラグや確変フラグ、時短フラグがセットされているか否かを確認する。大当り後1回目フラグ、確変フラグおよび時短フラグのいずれもセットされていなければ、通常状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9500(H))を送信する。また、大当り後1回目フラグがセットされていないとともに、確変フラグがセットされていれば、高確率状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9501(H))を送信する。また、大当り後1回目フラグがセットされていないとともに、時短フラグがセットされていれば、時短状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9502(H))を送信する。また、大当り後1回目フラグおよび確変フラグがセットされていれば、大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9503(H))を送信する。また、大当り後1回目フラグおよび時短フラグがセットされていれば、大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9504(H))を送信する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)を示す値に更新する(ステップS1529)。
図13は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大当り後1回目フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS201)。大当り後1回目フラグとは、大当り終了後に直ちに特別図柄および飾り図柄の変動が開始されることを示すフラグである。大当り後1回目フラグは、後述する大入賞口開放後処理において、最終ラウンド(例えば15ラウンド)における大入賞口の閉鎖処理を行ったときに、始動入賞口記憶数(保留記憶数)が0でないことにもとづいてセットされる(ステップS448,S449参照)。
大当り後1回目フラグがセットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目フラグをリセットする(ステップS202)とともに、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS203)。セットされていなければ(すなわち、はずれと決定した場合には)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目変動パターン1を用いることに決定する(ステップS204)。
大当りフラグがセットされていれば(すなわち、大当りと決定した場合には)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS205)。セットされていなければ、そのままステップS209に移行する。
確変大当りフラグがセットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目変動パターン2を用いるか否かを決定するための変動パターン2決定用乱数を乱数バッファから読み出す。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動パターン2決定用乱数にもとづいて、大当り後1回目変動パターン2を用いるか否かを決定する(ステップS206)。大当り後1回目変動パターン2を用いることに決定した場合には(ステップS207のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS209に移行する。大当り後1回目変動パターン2を用いないことに決定した場合には(ステップS207)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目変動パターン3を用いることに決定する(ステップS208)。
ステップ205で確変大当りフラグがセットされていなかった場合、またはステップS207で大当り後1回目変動パターン2を用いることに決定した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目変動パターン2を用いることに決定する(ステップS209)。
以上のステップS201〜S209の処理が実行されることによって、大当り遊技終了後に直ちに特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始されるときであって、大当り後1回目の変動表示の表示結果がはずれと決定されている場合には、大当り後1回目変動パターン1を用いることに決定される。また、大当り遊技終了後に直ちに特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始されるときであって、大当り後1回目の変動表示の表示結果が通常大当りと決定されている場合には、大当り後1回目変動パターン2を用いることに決定される。また、大当り遊技終了後に直ちに特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始されるときであって、大当り後1回目の変動表示の表示結果が確変大当りと決定されている場合には、原則として、大当り後1回目変動パターン3を用いることに決定される。ただし、ステップS206,S207の処理が実行されることによって、確変大当りと決定されている場合であっても、低い確率(例えば、10パーセント)で、大当り後1回目変動パターン2を用いることに決定される。
大当り後1回目フラグがセットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS210)。時短フラグがセットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短/確変時変動パターンテーブルを用いることに決定する(ステップS211)。時短フラグがセットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、通常時変動パターンテーブルを用いることに決定する(ステップS212)。
なお、通常時変動パターンテーブルには、予め図9に示した各変動パターン(「00(H)」〜「09(H)」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。また、時短/確変時変動パターンテーブルには、予め図9に示した各変動パターン(「10(H)」〜「19(H)」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。また、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、はずれであるか、確変大当りであるか、または通常大当りであるかに応じて、それぞれ別のテーブルを用いる。例えば、はずれである場合には、変動パターン(「00(H)」〜「03(H)」または「10(H)」〜「13(H)」)を含むテーブルを用いる。また、確変大当りである場合には、変動パターン(「04(H)」〜「06(H)」または「14(H)」〜「16(H)」)を含むテーブルを用いる。また、通常大当りである場合には、変動パターン(「07(H)」〜「09(H)」または「17(H)」〜「19(H)」)を含むテーブルを用いる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数格納バッファから変動パターン決定用乱数を読み出し、読み出した変動パターン決定用乱数の値にもとづいて、通常時変動パターンテーブルまたは時短/確変時変動パターンテーブルを用いて、飾り図柄の変動パターンを決定する(ステップS213)。具体的には、変動パターン決定用乱数値と一致する判定値に対応した変動パターンが可変表示装置9にて実行される飾り図柄の変動パターンと決定される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、決定された変動パターン(変動時間)に応じた変動パターン指定値を演出図柄変動パターンバッファにセットする(ステップS214)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタにセットする(ステップS215)。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS214で変動パターン指定値を演出図柄変動パターンバッファにセットし、ステップS215でコマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタにセットしたことにもとづいて、後述する演出図柄コマンド制御処理において、まず、コマンド送信テーブルの先頭アドレスに対応する演出図柄変動パターンバッファにセットされた変動パターン指定値にもとづいて変動パターンコマンドを送信する。そして、演出図柄コマンド制御処理において、コマンド送信テーブルを指すアドレスを1ずつ加算していくことによって、図21に示すコマンド送信テーブルに従って、変動パターンコマンド、表示結果コマンドおよび演出記憶情報2指定コマンドの順に2ms毎にコマンド送信を行うことになる。なお、この実施の形態では、変動パターンコマンド、表示結果コマンドおよび演出記憶情報2指定コマンドを2ms毎に送信することによって、演出制御用マイクロコンピュータ100がコマンドの受信に失敗する事態を発生しにくくしている。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスタイマに変動時間をセットする(ステップS216)。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に応じた値に更新する(ステップS217)。
図14は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップS302)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、まず、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップS351)。そして、特別図柄プロセスタイマがタイムアップしているかどうかを確認し(すなわち特別図柄プロセスタイマの値が0であるか否かを確認し)、タイムアップしていなければ(ステップS352のN)、そのまま特別図柄変動処理を終了する。特別図柄プロセスタイマがタイムアップしていれば(ステップS352のY)、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に応じた値に更新する(ステップS353)。
図15は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動停止処理(ステップS303)を示すフローチャートである。特別図柄変動停止処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄表示器8における特別図柄の変動を止めて、停止図柄を導出表示する(ステップS1301)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、可変表示装置9における飾り図柄の変動の停止を指定する飾り図柄停止指定コマンド(8F00(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1302)。そして、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1303)。
大当りフラグがセットされていれば(ステップS1303のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口の開放/閉鎖を制御するための時間を計測する大入賞口制御タイマに、大当り図柄を停止表示した後に大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する演出(ファンファーレ演出)の実行時間(大当り表示時間(例えば、3秒))をセットする(ステップS1304)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り開始指定コマンド(ファンファーレ指定コマンド)を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS1305)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、セットされていれば、確変フラグや時短フラグ、時短回数カウンタをリセットする(ステップS1306)。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に応じた値に更新する(ステップS1307)。
ステップS1303で大当りフラグがセットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1308)。セットされていなければ、そのままステップS1313に移行する。セットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1309)。セットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短回数カウンタの値を1減算する(ステップS1310)とともに、時短回数カウンタの減算後の値が0であるか否かを確認する(ステップS1311)。なお、時短回数カウンタとは、時短状態に移行してから(この実施の形態では、通常大当りにもとづく大当り遊技を終了してから)の特別図柄および飾り図柄の変動表示の実行回数をカウントするためのカウンタである。
時短回数カウンタの値が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、そのままステップS1313に移行する。時短回数カウンタの値が0であれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短フラグをリセットする(ステップS1312)。すなわち、大当り終了後に時短状態に移行した後に、特別図柄および飾り図柄の変動表示を所定回数(例えば100回)終了した場合であるので、時短フラグをリセットし、通常状態に移行する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に応じた値に更新する(ステップS1313)。
図16は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放前処理(ステップS304)を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS401)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認し(ステップS402)、その値が0になっていなければ(ステップS402のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS402のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り時(確変大当り時または通常大当り時)における大入賞口の開放時間(ラウンド時間)を設定するための大入賞口開放時設定テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS403)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、大当りにおける各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間(ラウンド時間)をセットする(ステップS404)。この場合、ステップS403でセットしたポインタが指す大入賞口開放時設定テーブルのアドレスのラウンド時間(15ラウンド用のラウンド時間)をセットする。なお、15ラウンド用のラウンド時間は、例えば29.5秒とされる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放中表示コマンド(A1XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS405)。なお、ラウンド数は、大当り遊技中のラウンド数をカウントするラウンド数カウンタの値を確認することにより認識する。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を開放する制御を行うとともに(ステップS406)、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS407)。なお、この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられており、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS406において出力ポートのRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を、駆動するソレノイドの開閉状態に応じて設定する。そして、ステップS33の出力処理において出力ポートのRAM領域に設定された内容を出力ポートに出力する。これにより、駆動指令の信号が出力ポートからソレノイド回路59に出力される。ソレノイド回路59は、駆動指令の信号に応じてソレノイドを駆動するための駆動信号をソレノイドに出力して、ソレノイドを駆動させる。以下、ソレノイドを開閉駆動させる処理では、このような動作が行われる。
そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に応じた値に更新する(ステップS408)。
図17は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放中処理(ステップS305)を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、カウントスイッチ23がオンしたか否かを確認することにより、大入賞口への遊技球の入賞があったかどうかを確認する(ステップS421)。カウントスイッチ23がオンしていなければ(ステップS421のN)、ステップS424に移行する。カウントスイッチ23がオンしていれば(ステップS421のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントする入賞個数カウンタの値を+1する(ステップS422)。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、入賞個数カウンタの値が所定数(例えば10個)になっているか否かを確認する(ステップS423)。入賞個数カウンタの値が所定数になっていなければ(ステップS423のN)、ステップS424に移行する。
ステップS424では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値を−1する。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値が0であるかどうかを確認する(ステップS425)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは(ステップS425のN)、そのまま処理を終了する。
入賞個数カウンタの値が所定数に達している場合(ステップS423のY)または大入賞口制御タイマの値が0になっている場合(ステップS425のY)には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り時(確変大当り時または通常大当り時)におけるラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル時間)を設定するための大入賞口開放後時設定テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS426)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、大当り中においてラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル時間)をセットする(ステップS427)。この場合、ステップS426でセットしたポインタが指す大入賞口開放後時設定テーブルのアドレスのインターバル時間(15ラウンド用のインターバル時間)をセットする。なお、15ラウンド用のインターバル時間は、例えば5秒とされる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口の開放後(ラウンドの終了後)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放後表示指定コマンド(A2XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS428)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を閉鎖する制御を行う(ステップS429)。また、入賞個数カウンタの値をクリアする(0にする)(ステップS430)。そして、特別図柄プロセスフラグの値をステップS306(大入賞口開放後処理)に応じた値に更新する(ステップS431)。
図18は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放後処理(ステップS306)を示すフローチャートである。大入賞口開放後処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS441)。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値が0であるかどうかを確認する(ステップS442)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは(ステップS442のN)、そのまま処理を終了する。
大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS442のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ラウンド数カウンタの値が15に達しているか否かを確認する(ステップS443)。ラウンド数カウンタの値が15に達していない場合(ステップS443のN)には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値をステップS304(大入賞口開放前処理)に応じた値に更新し(ステップS444)、処理を終了する。
なお、ステップS443でラウンド数カウンタの値が15に達していない場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに所定値を設定した後に、特別図柄プロセスフラグの値をステップS304(大入賞口開放前処理)に応じた値に更新して(ステップS444)、大入賞口開放前処理に移行するようにしてもよい。そして、大入賞口開放前処理のステップS401,S402で大入賞口制御タイマが0になるまで計測を行ってから大入賞口を開放するように制御(ステップS406参照)してもよい。この場合、大入賞口開放中処理のステップS427で大入賞口制御タイマにセットされる時間と、大入賞口開放後処理のステップS443でNと判定した直後に大入賞口制御タイマにセットされる時間とを合わせた時間がインターバル時間になる。
ステップS443でラウンド数カウンタの値が15であるときは(ステップS443のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS445)。セットされていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当り終了指定コマンド(第1エンディング指定コマンド)を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446)。セットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、通常大当り終了指定コマンド(第2エンディング指定コマンド)を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS447)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞記憶数(保留記憶数)が0であるか否かを確認する(ステップS448)。具体的には、始動入賞記憶カウンタのカウント値を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ(すなわち、保留記憶数があれば)、大当り遊技終了後に直ちに変動表示が開始される場合であるので、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後1回目フラグをセットする(ステップS449)。始動入賞記憶数が0であれば、そのままステップS450に移行する。
なお、大入賞口開放後処理においてステップS448の処理を実行しないようにしてもよい。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞記憶数が0であるか否かを確認することなく、始動入賞記憶数が0であるか否かにかかわらず、大当り後1回目フラグをセットするようにしてもよい。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り終了後に1回目に変動パターンコマンドを送信する場合には、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であるか否かにかかわらず、必ず大当り後1回目変動パターン1〜3のいずれかを指定する変動パターンコマンドを送信することになる。
大入賞口開放後処理においてステップS448の処理を実行しない場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合でない(例えば、後述するラウンド後処理のステップS1982で保留記憶数が0であると判定して通常のエンディング演出を選択した)にもかかわらず、大当り後1回目変動パターン1を指定する変動パターンコマンドを受信した場合には、例えば、リーチCを含むはずれ変動用の変動パターン(例えば、図9に示すEXTデータが「03(H)」である変動パターン)を強制的に選択して、飾り図柄の変動表示を実行する。また、大当り後1回目変動パターン2を指定する変動パターンコマンドを受信した場合には、例えば、リーチCを含む大当り変動用の変動パターンとリーチAを含む大当り変動用の変動パターン(例えば、図9に示すEXTデータが「09(H)」および「07(H)」である変動パターン)を組み合わせて、飾り図柄の変動表示を実行する。また、大当り後1回目変動パターン3を指定する変動パターンコマンドを受信した場合には、例えば、リーチCを含む大当り変動用の変動パターン(例えば、図9に示すEXTデータが「06(H)」である変動パターン)を強制的に選択して、飾り図柄の変動表示を実行する。
また、大入賞口開放後処理においてステップS448の処理を実行しない場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動パターン設定処理で変動パターンを決定する際に、大当り後1回目フラグがセットされている場合には、始動入賞記憶数が0であるか否かを確認するようにし、始動入賞記憶数が0であれば、短縮変動用の変動パターンを強制的に選択するようにしてもよい。例えば、図9に示す変動パターンに加えて、あらかじめ短縮変動用の変動パターン(例えば、変動時間が5秒である変動パターン)を用意しておき、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動パターン設定処理のステップS203でNと判定すると、始動入賞記憶数が0であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、始動入賞記憶数が0でないと判定したときのみ、大当り後1回目変動パターン1に決定する(ステップS204参照)ようにし、始動入賞記憶数が0であると判定した場合には、短縮変動用の変動パターンに決定するようにしてもよい。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに大当り終了を遊技者に報知する演出(エンディング演出)の実行時間(大当り終了時間)をセットし(ステップS450)、特別図柄プロセスフラグの値をステップS307(大当り終了処理)に応じた値に更新する(ステップS451)。
図19は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS307)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS461)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS462)。大入賞口制御タイマの値が0でなければ(ステップS462のN)、そのまま処理を終了する。
大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS462のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS463)。確変大当りフラグがセットされていれば(ステップS463のY)、遊技状態が確変状態であることを示す確変フラグをセットする(ステップS464)とともに、遊技状態が時短状態であることを示す時短フラグをセットする(ステップS465)。
確変大当りフラグがセットされていなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技状態が時短状態であることを示す時短フラグをセットする(ステップS466)とともに、時短回数カウンタに所定値(例えば100)をセットする(ステップS467)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りフラグをリセットする(ステップS468)。そして、確変大当りフラグがセットされている場合は、その確変大当りフラグをリセットする(ステップS469)。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、内部状態(特別図柄プロセスフラグの値)をステップS300(特別図柄通常処理)に応じた値に更新する(ステップS470)。
図20は、演出図柄コマンド制御処理の処理例を示すフローチャートである。演出図柄コマンド制御処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、送信対象の演出制御コマンドがあるか否かを確認する(ステップS331)。具体的には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタが指すコマンド送信テーブルのアドレスに演出制御コマンドがセットされているか否かを判定する。なければ、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、そのまま処理を終了する。送信対象の演出制御コマンドがあれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタが指していたコマンド送信テーブルのコマンドデータをロードする(ステップS332)。
図21は、コマンド送信テーブルの例を示す説明図である。図21に示すように、コマンド送信テーブルには、変動パターンコマンドのMODEデータ、変動パターンコマンドのEXTデータ、表示結果コマンドのMODEデータ、表示結果コマンドのEXTデータ、演出記憶情報2指定コマンドのMODEデータ、演出記憶情報2指定コマンドのEXTデータ、および終了コードの順にセットされる。従って、この実施の形態では、図21に示すコマンド送信テーブルに従って演出図柄コマンド制御処理が実行されることによって、変動パターンコマンド、表示結果コマンドおよび演出記憶情報2指定コマンドの順にコマンド送信がなされる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ロードしたコマンドデータ1を送信するコマンド送信処理を実行する(ステップS333)。ここでは、まず、図21に示すコマンド送信テーブルに従って、変動パターンコマンドのMODEデータが送信されることになる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルを指す値を1加算する(ステップS334)。従って、2バイト目のコマンドデータ2の領域が指定される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタが指すコマンド送信テーブルのアドレスのコマンドデータ2の内容をロードする(ステップS335)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルのアドレス(送信信号指示手段としてのポインタの内容)をスタック等に退避する(ステップS336)。
また、コマンドデータ2のビット7(ワークエリア参照ビット)の値が「0」であるか否か確認する(ステップS337)。0でなければ、コマンド拡張データアドレステーブルの先頭アドレスをポインタにセットし(ステップS338)、そのポインタにコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を加算してアドレスを算出する(ステップS339)。そして、そのアドレスが指すエリアのデータをロードする(ステップS340)。
コマンド拡張データアドレステーブルには、電気部品制御手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100)に送出されうるEXTデータが順次設定されている。よって、以上の処理によって、ワークエリア参照ビットの値が「1」であれば、コマンドデータ2の内容に応じたコマンド拡張データアドレステーブル内のEXTデータがロードされ、ワークエリア参照ビットの値が「0」であれば、コマンドデータ2の内容がそのままロードされる。なお、コマンド拡張データアドレステーブルからEXTデータが読み出される場合でも、そのデータのビット7は「0」である。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ロードしたコマンドデータ2を送信するコマンド送信処理を実行する(ステップS341)。その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルのアドレスを復帰し(ステップS342)、コマンド送信テーブルを指す値を1加算する(ステップS343)。
この実施の形態では、変動パターン設定処理において、ステップS214で変動パターン指定値が演出図柄変動パターンバッファにセットされ、ステップS215でコマンド送信テーブルの先頭アドレスがポインタにセットされる。そして、演出図柄コマンド制御処理で、コマンド送信テーブルの先頭アドレスがポインタにセットされていることにもとづいて、まず、コマンド送信テーブルの先頭アドレスに対応する演出図柄変動パターンバッファにセットされた変動パターン指定値により変動パターンコマンドが送信される。また、この実施の形態では、特別図柄通常処理において、ステップS1523,S1524,S1527で演出指定値が演出図柄情報バッファにセットされる。そして、演出図柄コマンド制御処理で、変動パターンコマンドを送信したことによってコマンド送信テーブルを指すアドレスが1ずつ加算され(ステップS334,S343参照)、変動パターンコマンドを送信した次のタイマ割込で、コマンド送信テーブルのアドレスに対応する演出図柄情報バッファにセットされた演出指定値により表示結果コマンドが送信される。また、この実施の形態では、特別図柄通常処理において、特別図柄の変動開始が可能であると判定されたときに(ステップS1501参照)、始動入賞記憶カウンタの値が1減算される(ステップS1508参照)とともに、ステップS1509で演出記憶情報2指定値が演出記憶情報2バッファにセットされる。そして、演出図柄コマンド制御処理で、表示結果コマンドを送信したことによってコマンド送信テーブルを指すアドレスが1ずつ加算され(ステップS334,S343参照)、表示結果コマンドを送信した次のタイマ割込で、コマンド送信テーブルのアドレスに対応する演出記憶情報2バッファにセットされた演出記憶情報2指定値により演出記憶情報2指定コマンドが送信される。以上の処理によって、図21に示すコマンド送信テーブルに従って、変動パターンコマンド、表示結果コマンドおよび演出記憶情報2指定コマンドの順に送信される。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図22は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御処理の起動間隔を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ100は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析処理:ステップS704)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して可変表示装置9の表示制御を実行する。さらに、可変表示装置9に表示する左中右の飾り図柄のはずれ図柄を決定するためのはずれ表示図柄決定用乱数や、可変表示装置9に表示する飾り図柄の大当り図柄を決定するための大当り表示図柄決定用乱数などの乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS706)。その後、ステップS702に移行する。
図23は、メイン処理におけるコマンド解析処理(ステップS704)を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、INT割込で実行されるコマンド受信処理において、コマンド受信バッファに格納される。コマンド解析処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS1611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS1612)。
受信した演出制御コマンドが、変動パターン指定の演出制御コマンド(変動パターンコマンド:8000(H)〜8022(H))であれば(ステップS1613)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドに示される変動パターンをセーブする(ステップS1614)。具体的には、そのコマンドのEXTデータをRAMにおける変動パターンデータ格納領域に格納する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドを受信したことを示す変動パターン受信フラグをセットする(ステップS1615)。
受信した演出制御コマンドが、表示結果コマンド(コマンド:8C00(H)〜8C02(H))であれば(ステップS1616)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した表示結果コマンドに示される表示結果をセーブする(ステップS1617)。具体的には、そのコマンドのEXTデータをRAMにおける表示結果データ格納領域に格納する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示結果コマンドを受信したことを示す表示結果受信フラグをセットする(ステップS1618)。
また、受信した演出制御コマンドが、ファンファーレ指定の演出制御コマンド(ファンファーレコマンド:A000(H))であれば(ステップS1619)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンドを受信したことを示すファンファーレフラグをセットする(ステップS1620)。
また、受信した演出制御コマンドが、エンディング指定の演出制御コマンド(エンディングコマンド:A300(H),A301(H))であれば(ステップS1621)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのコマンドのEXTデータをRAMにおけるエンディングデータ格納領域に格納し(ステップS1622)、エンディングコマンドを受信したことを示すエンディングフラグをセットする(ステップS1623)。
また、受信した演出制御コマンドが、演出記憶情報1指定コマンド(C2XX(H))であれば(ステップS1624)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数(始動入賞記憶数)を更新する(ステップS1625)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのコマンドのEXTデータに示される保留記憶数をRAMにおける保留記憶数格納領域に格納する。この場合、既に保留記憶数格納領域に保留記憶数が格納されている場合には、EXTデータに示される保留記憶数を保留記憶数格納領域に上書きする。
また、受信した演出制御コマンドが、演出記憶情報2指定コマンド(C3XX(H))であれば(ステップS1626)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数(始動入賞記憶数)を更新する(ステップS1627)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのコマンドのEXTデータに示される保留記憶数をRAMにおける保留記憶数格納領域に格納する。この場合、既に保留記憶数格納領域に保留記憶数が格納されている場合には、EXTデータに示される保留記憶数を保留記憶数格納領域に上書きする。
ステップS1612で読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS1628)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信コマンドが飾り図柄停止指定コマンドである場合には、飾り図柄停止指定コマンドを受信したことを示す飾り図柄停止指定受信フラグをセットする。
図24は、メイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):コマンド受信割込処理によって、変動パターン指定の演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。変動パターン受信フラグは、演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するコマンド解析処理で可変表示装置9における飾り図柄の変動パターン指定の演出制御コマンド(8000(H)〜8022(H)のいずれか)が受信されたことが確認された場合にセットされる(ステップS1615参照)。
飾り図柄変動開始処理(ステップS801):飾り図柄の変動が開始されるように制御する。また、変動時間タイマに変動時間に相当する値を設定し、使用するプロセステーブルを選択するとともに、プロセステーブルの最初に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する。
飾り図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。
飾り図柄変動停止処理(ステップS803):飾り図柄停止指定コマンドを受信したことに応じて、飾り図柄の変動を停止し停止図柄(確定図柄)を導出表示する制御を行う。なお、飾り図柄停止指定コマンドを受信できなかった場合には、変動時間タイマがタイムアウトしたことに応じて、飾り図柄の変動を停止し停止図柄を導出表示する制御を行う。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、大当り表示の制御を行う。例えば、大当りの開始を指定するファンファーレコマンドを受信したら、ファンファーレ演出を実行する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。例えば、大入賞口が開放中であることを示す大入賞口開放中表示コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。例えば、大入賞口が開放後(閉鎖中)であることを示す大入賞口開放後表示コマンドを受信したら、インターバル表示を行う。
大当り終了演出処理(ステップS807):大当り遊技の終了後の大当り終了表示の制御を行う。例えば、大当りの終了を指定するエンディングコマンドを受信したら、エンディング演出を実行する。
図25は、プロセステーブルの一構成例を示す説明図である。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、変動パターンを構成する各変動態様が記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動態様での変動時間が設定されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動態様で飾り図柄を変動表示させる制御を行う。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示制御実行データにもとづく制御と同様に、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけランプ制御実行データにもとづいて各種ランプの点灯状態を制御し、音番号データを音声合成用IC173に出力する。
図25に示すプロセスデータは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。
図26および図27は、演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターン受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS1801)。セットされていたら、そのフラグをリセットする(ステップS1802)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドが大当り後1回目変動パターン1指定であるか否かを確認する(ステップS1803)。大当り後1回目変動パターン1指定であれば、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、大当り後に1回目に開始される飾り図柄の変動表示の表示結果がはずれである場合である。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り終了後に遊技状態が確変状態に移行されていることを示す確変状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1804)。なお、確変状態フラグは、後述するように、直前の大当り遊技状態を終了するときにラウンド後処理においてセットされる。
確変状態フラグがセットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変状態フラグをリセットする(ステップS1805)とともに、直前の大当り遊技状態を終了するときに確変状態に移行されているとともに、大当り終了後1回目に実行される変動表示においてはずれを表示する場合に対応する演出(確変時はずれ演出ともいう)を実行することを示す確変時はずれ演出選択フラグをセットする(ステップS1806)。確変状態フラグがセットされていなければ(この場合、時短状態に移行されていることになる)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、直前の大当り遊技状態を終了するときに時短状態に移行されているとともに、大当り終了後1回目に実行される変動表示においてはずれを表示する場合に対応する演出(時短時はずれ演出ともいう)を実行することを示す時短時はずれ演出選択フラグをセットする(ステップS1807)。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り終了後に直ちに飾り図柄の変動表示が開始されるときには、所定のエンディング演出の実行期間(エンディング演出実行期間)と大当り終了後1回目に実行される飾り図柄の変動表示の変動時間(大当り後1回目変動時間)とにわたって、恰も一体的にエンディング演出が実行されているかのような態様で演出が行われる。以下、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって一体的に実行される演出をスペシャルエンディング演出ともいう。スペシャルエンディング演出においては、例えば、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とで同じキャラクタや同じ背景色を用いた演出を行うことによって、恰も一体的な演出態様の演出を実行する。
また、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとで区別することなく飾り図柄の停止図柄が決定されて導出表示され、ファンファーレ演出などの大当り中の演出を同じ演出態様で実行することによって、大当り遊技中に確変大当りであるか否かを全く報知しないように制御する。そして、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、直前の大当り遊技状態を終了するときに確変状態に移行されていることによって確変時はずれ演出選択フラグがセットされた場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、スペシャルエンディング演出のうち大当り後1回目変動時間に相当する演出期間において、恰も遊技状態が確変状態に昇格するか否かを報知する確変昇格演出を含む演出を行う。なお、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、直前の大当り遊技状態を終了するときに時短状態に移行されていることによって時短時はずれ演出選択フラグがセットされた場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、スペシャルエンディング演出の大当り後1回目変動時間に相当する演出期間において、確変昇格演出を実行したものの確変への昇格に失敗したかのような演出を実行してもよい。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、はずれ図柄決定用乱数を抽出し(ステップS1808)、はずれ図柄決定用乱数の値にもとづいて、はずれに対応した左中右の飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS1809)。そして、決定した飾り図柄の停止図柄をRAMにおける飾り図柄格納領域に格納する(ステップS1810)。そして、ステップS1831に移行する。
ステップS1803で大当り後1回目変動パターン1指定でなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドが大当り後1回目変動パターン2指定であるか否かを確認する(ステップS1811)。大当り後1回目変動パターン2指定であれば、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、大当り後に1回目に開始される飾り図柄の変動表示の表示結果が原則として通常大当りである場合である。なお、この実施の形態では、大当り後1回目の変動表示の表示結果が確変大当りである場合であっても、低い確率(例えば、10パーセント)で、大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信することがある。
大当り後1回目変動パターン2指定である場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、スペシャルエンディング演出のうち大当り後1回目変動時間に相当する演出期間において、恰も遊技状態が確変状態に昇格するか否かを報知する確変昇格演出を含む演出を行う。この場合、直前の大当り遊技状態を終了するときに確変状態に移行されている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変昇格演出において恰も確変状態に昇格したかのような態様で演出(確変時昇格演出ともいう)を実行する。また、直前の大当り遊技状態を終了するときに時短状態に移行されている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変昇格演出において恰も確変状態への昇格に失敗したかのような態様で演出(時短時昇格演出ともいう)を実行する。
大当り後1回目変動パターン2指定である場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り終了後に遊技状態が確変状態に移行されていることを示す確変状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1812)。
確変状態フラグがセットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変状態フラグをリセットする(ステップS1813)とともに、直前の大当り遊技状態を終了するときに確変状態に移行されているとともに、スペシャルエンディング演出のうち大当り後1回目変動期間において確変昇格演出を含む演出を実行することを示す確変時昇格演出選択フラグをセットする(ステップS1814)。確変状態フラグがセットされていなければ(この場合、時短状態に移行されていることになる)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、直前の大当り遊技状態を終了するときに時短状態に移行されているとともに、スペシャルエンディング演出のうち大当り終了後1回目変動期間において確変昇格演出を実行することを示す時短時昇格演出選択フラグをセットする(ステップS1815)。そして、ステップS1819に移行する。
なお、大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信した場合には、スペシャルエンディング演出において確変昇格演出を実行しても、大当り後に直ちに実行される変動が大当り変動となる。したがって、大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信した場合には、遊技状態が時短状態であっても、スペシャルエンディング演出において、ダミー演出として恰も確変状態に昇格したかのような態様で確変昇格演出を実行するようにしてもよい。すなわち、遊技状態が確変状態であっても時短状態であっても、スペシャルエンディング演出において同様の態様で確変昇格演出を実行してもよい。この場合、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1811でYと判定したときには、ステップS1812,S1813を実行せずにそのまま確変時昇格演出選択フラグをセットする(ステップS1814参照)ようにすればよい。また、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1811でYと判定したときには、そのまま時短時昇格演出選択フラグをセットする(ステップS1815参照)ようにしてもよく、または確変昇格演出自体を含まないスペシャルエンディング演出(ただし、大当り後1回目の変動がはずれとなる場合とは異なる態様の演出)を実行するようにしてもよい。
ステップS1811で大当り後1回目変動2指定でもなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドが大当り後1回目変動パターン3指定であるか否かを確認する(ステップS1816)。大当り後1回目変動パターン3指定であれば、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、大当り後に1回目に開始される飾り図柄の変動表示の表示結果が確変大当りである場合である。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、スペシャルエンディング演出のうち大当り後1回目変動時間に相当する演出期間において、恰も大当りが2回連続して発生することを予告する連続大当り演出を含む演出を行う。
大当り後1回目変動パターン3指定である場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りが指定されたことを示す確変大当り演出フラグをセットし(ステップS1817)。連続大当り演出を含む演出を実行することを示す連続大当り演出フラグをセットする(ステップS1818)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出し(ステップS1819)、抽出した大当り図柄決定用乱数の値にもとづいて、大当りに対応した左中右の飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS1820)。なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りの時とを区別することなく、大当り図柄として飾り図柄の停止図柄(例えば、左中右の飾り図柄が揃った状態の図柄)を決定する。そして、決定した飾り図柄の停止図柄をRAMにおける飾り図柄格納領域に格納する(ステップS1821)。そして、ステップS1831に移行する。
なお、この実施の形態では、ステップS1804およびステップS1812において、確変状態フラグがセットされているか否かを確認することによって遊技状態が確変状態であるか否かを判定する場合を説明したが、例えば、受信した背景指定コマンドにもとづいて遊技状態が確変状態であるか否かを判定するようにしてもよい。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1804およびステップS1812において、大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9503(H))を受信した場合に遊技状態が確変状態であると判定するようにし、大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンド(図8に示すコマンド9504(H))を受信した場合に遊技状態が時短状態であると判定するようにしてもよい。
大当り後1回目変動パターン3指定でもなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドがはずれ指定であるか否かを確認する(ステップS1822)。はずれ指定であれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、はずれ図柄決定用乱数を抽出し(ステップS1823)、はずれ図柄決定用乱数の値にもとづいて、はずれに対応した左中右の飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS1824)。そして、決定した飾り図柄の停止図柄をRAMにおける飾り図柄格納領域に格納する(ステップS1825)。
受信した変動パターンコマンドがはずれ指定でなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定であるか否かを確認する(ステップS1826)。確変大当り指定であれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りが指定されたことを示す確変大当り演出フラグをセットする(ステップS1827)。確変大当り指定でなければ(すなわち、通常大当り指定であれば)、そのままステップS1828に移行する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出し(ステップS1828)、抽出した大当り図柄決定用乱数の値にもとづいて、大当りに対応した左中右の飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS1829)。なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りの時とを区別することなく、大当り図柄として飾り図柄の停止図柄(例えば、左中右の飾り図柄が揃った状態の図柄)を決定する。そして、決定した飾り図柄の停止図柄をRAMにおける飾り図柄格納領域に格納する(ステップS1830)。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する(ステップS1831)。
図28は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動開始処理(ステップS801)を示すフローチャートである。飾り図柄変動開始処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンドまたは大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップS821)。
大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンドまたは大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンドを受信していれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変時はずれ演出選択フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS822)。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変時はずれ演出用のプロセスデータ1を選択する(ステップS823)。そして、ステップS836に移行する。
確変時はずれ演出選択フラグがセットされていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、時短時はずれ演出選択フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS824)。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、時短時はずれ演出用のプロセスデータ1を選択する(ステップS825)。そして、ステップS836に移行する。
時短時はずれ演出選択フラグがセットされていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変時昇格演出選択フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS826)。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変時昇格演出用のプロセスデータ1を選択する(ステップS827)。そして、ステップS836に移行する。
確変時昇格演出選択フラグがセットされていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、時短時昇格演出選択フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS828)。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、時短時昇格演出用のプロセスデータ1を選択する(ステップS829)。そして、ステップS836に移行する。
時短時昇格演出選択フラグもセットされていなければ、連続大当り演出選択フラグがセットされたときである。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、連続大当り演出用のプロセスデータ1を選択する(ステップS830)。そして、ステップS836に移行する。
大当り後1回目変動高確率状態背景指定コマンドおよび大当り後1回目変動時短状態背景指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、高確率状態背景指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップS831)。受信していれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、使用する飾り図柄の変動パターンに応じて、確変用のプロセスデータ1を選択する(ステップS832)。
高確率状態背景指定コマンドを受信していなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、時短状態背景指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップS833)。受信していれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、使用する飾り図柄の変動パターンに応じて、時短用のプロセスデータ1を選択する(ステップS834)。
時短状態背景指定コマンドも受信していなければ、通常状態背景指定コマンドを受信した場合である。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、使用する飾り図柄の変動パターンに応じて、通常用のプロセスデータ1を選択する(ステップS835)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、選択したプロセスデータ1におけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS836)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(可変表示装置9、各種ランプ、スピーカ27)の制御を実行する(ステップS837)。例えば、可変表示装置9において変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDP109に制御信号を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプドライバ352に対して制御信号を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行わせるために、音声合成用IC173に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動時間タイマ(飾り図柄の変動時間に応じたタイマ)をスタートする(ステップS838)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示す値に更新する(ステップS839)。
図29は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示すフローチャートである。飾り図柄変動中処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、表示結果受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1830)。セットされていなければ、そのままステップS1834に移行する。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示結果受信フラグをリセットする(ステップS1831)とともに、受信した表示結果コマンドが確変大当り指定であるか否かを確認する(ステップS1832)。確変大当り指定でなければ、そのままステップS1834に移行する。確変大当り指定であれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、セットされていなければ確変大当り演出フラグをセットする(ステップS1833)。
この実施の形態では、大当り終了後に直ちに変動が開始される場合であって、大当り終了後の1回目の変動の表示結果が確変大当りと決定されているときに、低い確率(例えば、10パーセント)で大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信することがある。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドを受信しただけでは、確変大当りであるか否かを認識できない。したがって、このような場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1830〜S1833の処理を実行することによって、確変大当り指定の表示結果コマンドを受信したことにもとづいて確変大当り演出フラグをセットする。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄停止指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップS1834)。受信していたら、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示す値に更新する(ステップS1842)。飾り図柄停止指定コマンドを受信していなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動時間タイマがタイムアウトしていないかどうかを確認する(ステップS1835)。変動時間タイマがタイムアウトしていれば、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示す値に更新する(ステップS1842)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定の変動時間が経過したことにもとづいて飾り図柄変動停止処理に移行し、飾り図柄の可変表示を停止して停止図柄を導出表示する。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄停止指定コマンド(確定コマンド)を受信すると、所定の変動時間が経過したと判断し、飾り図柄変動停止処理に移行する。また、飾り図柄停止指定コマンドを受信できなかった場合には、変動時間タイマがタイムアウトしたことにもとづいて、所定の変動時間が経過したと判断し、飾り図柄変動停止処理に移行する。
なお、飾り図柄停止指定コマンドを受信したこと、または変動時間タイマがタイムアウトしたことのいずれか一方のみを監視して飾り図柄の可変表示を停止して停止図柄を導出表示するようにしてもよい。また、飾り図柄停止指定コマンドを受信したことのみを監視して飾り図柄の可変表示を停止して停止図柄を導出表示する場合、変動時間がタイムアウトしても飾り図柄停止指定コマンドを受信できなかった場合には、ステップS1836〜S1841の処理において、飾り図柄の変動表示を完全には停止させないようにし、飾り図柄を揺れ表示したり、飾り図柄を少し拡大縮小する表示を繰り返したりしてもよい。
変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマを1減算するとともに(ステップS1836)、変動時間タイマを1減算する(ステップS1837)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、各種ランプ、スピーカ27)の制御を実行する(ステップS1838)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS1839)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS1840)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS1841)。
具体的には、ステップS1838において、プロセスデータnの内容に従って演出装置の制御が実行されることによって、可変表示装置9において飾り図柄の変動表示が実行されることになる。
また、大当り後1回目変動パターン1〜3を受信した場合には、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって、恰も一体的にスペシャルエンディング演出が実行される。この場合、ステップS1838の処理を実行することによって、スペシャルエンディング演出中のうち大当り後1回目変動時間に相当する時間分の演出が実行される。例えば、直前の大当り遊技状態を終了するときに確変状態に移行されているとともに、大当り終了後に1回目に実行される変動表示の表示結果がはずれである場合には、ステップS1838の処理を実行することによって確変昇格演出を含む演出が実行され、恰も遊技状態が確変状態に昇格したかのような態様で演出が実行される。また、例えば、直前の大当り遊技状態を終了するときに時短状態に移行されているとともに、大当り終了後に1回目に実行される変動表示の表示結果がはずれである場合には、ステップS1838の処理を実行することによって、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような演出を実行してもよい。また、例えば、大当り終了後に最初に実行される変動表示の表示結果が通常大当りである場合には、ステップS1838の処理を実行することによって確変昇格演出を含む演出が実行される。また、例えば、大当り終了後に最初に実行される変動表示の表示結果が確変大当りである場合には、ステップS1838の処理を実行することによって連続大当り演出を含む演出が実行される。
図30は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示すフローチャートである。飾り図柄変動停止処理において、まず、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1870)。そして、停止図柄表示フラグがセットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1874に移行する。この実施の形態では、後述するように、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップS1873で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、ファンファーレ演出を実行するときにステップS1875で停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、ステップS1870で停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表示したもののファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、ステップS1871の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を重ねて実行することなく、ステップS1874に移行する。
停止図柄表示フラグがセットされていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、記憶されている停止図柄(飾り図柄(はずれ図柄、大当り表示図柄))を停止表示させる制御を行う(ステップS1871)。なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別することなく、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄が決定され、ステップS1871で導出表示される。したがって、遊技者は、導出表示された大当り図柄を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを認識することはできない。
そして、ステップS1871で大当り表示図柄を表示しない場合(すなわち、はずれ図柄を表示する場合:ステップS1872のN)は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のフラグ(例えば飾り図柄停止指定コマンドに応じたフラグがセットされるときは、そのフラグ)をリセットし(ステップS1879)、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する(ステップS1880)。
ステップS1871で大当り図柄を表示する場合には(ステップS1872のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、停止図柄表示フラグをセットし(ステップS1873)、ファンファーレフラグがセットされたか否か確認する(ステップS1874)。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンドを受信したか否かを確認する。ファンファーレフラグがセットされたときは(ステップS1874のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、停止図柄表示フラグをリセットし(ステップS1875)、ファンファーレ演出に応じたプロセスデータ1を選択する(ステップS1876)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS1877)、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)に対応した値に設定する(ステップS1878)。
図31は、演出制御プロセス処理における大当り表示処理(ステップS804)を示すフローチャートである。大当り表示処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、大入賞口開放中表示コマンドを受信したことを示す大入賞口開放中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS901)。大入賞口開放中フラグがセットされていないときは(ステップS901のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算する(ステップS902)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS903)。例えば、可変表示装置9において大当り表示図柄を表示するとともに、大当りが発生したことを示す文字やキャラクタなどを表示する演出(ファンファーレ演出)が実行される。なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとで同様の演出態様でファンファーレ演出を実行する。したがって、遊技者は、ファンファーレ演出を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを認識することはできない。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS904)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS905)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS906)。
大入賞口開放中フラグがセットされているときは(ステップS901のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドの内容にもとづいてラウンド中演出(ラウンド数に応じたラウンド表示を実行する演出)を選択する(ステップS907)。次いで、大入賞口開放中フラグをリセットし(ステップS908)、ラウンド中演出に応じたプロセスデータ1を選択する(ステップS909)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS910)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS911)。
図32は、演出制御プロセス処理におけるラウンド中処理(ステップS805)を示すフローチャートである。ラウンド中処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、大入賞口開放後表示コマンドを受信したことを示す大入賞口開放後フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1901)。
大入賞口開放後フラグがセットされていないときは(ステップS1901のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS1902)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS1903)。例えば、可変表示装置9において大当り表示図柄を表示するとともに、ラウンド数を示す文字やその他のキャラクタなどを表示する演出(ラウンド中演出)が実行される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS1904)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS1905)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS1906)。
ステップS1901において大入賞口開放後フラグがセットされているときは(ステップS1901のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドの内容にもとづいてインターバル演出(ラウンド数に応じたインターバル表示を行う演出)を選択する(ステップS1907)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後フラグをリセットし(ステップS1908)、選択したインターバル演出に応じたプロセスデータ1を選択する(ステップS1909)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS1910)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に設定する(ステップS1911)。
図33は、演出制御プロセス処理におけるラウンド後処理(ステップS806)を示すフローチャートである。ラウンド後処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、エンディングフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1970)。エンディングフラグがセットされていないときは(ステップS1970のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドを受信したことを示す大入賞口開放中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1971)。大入賞口開放中フラグがセットされていないときは(ステップS1971のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS1972)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS1973)。例えば、可変表示装置9において大当り表示図柄を表示するとともに、所定のキャラクタなどを表示する演出(インターバル演出)が実行される。また、例えば、最終ラウンド(15ラウンド)を終了した後のインターバル演出を実行する場合には、ステップS1973において、例えば、可変表示装置9に「15ラウンド終了!」などの文字列を表示させてもよい。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS1974)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS1975)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS1976)。
大入賞口開放中フラグがセットされているときは(ステップS1971のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドの内容にもとづいてラウンド中演出(ラウンド数に応じたラウンド表示を実行する演出)を選択する(ステップS1977)。次いで、大入賞口開放中フラグをリセットし(ステップS1978)、ラウンド中演出に応じたプロセスデータ1を選択する(ステップS1979)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS1980)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS1981)。
ステップS1970においてエンディングフラグがセットされたときは(ステップS1970のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560からエンディングコマンドを受信したときである。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982)。具体的には、RAMにおける保留記憶数格納領域に格納されている保留記憶数を確認する。
保留記憶数が0でなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、スペシャル演出用のエンディング演出(スペシャルエンディング演出)を選択する(ステップS1983)。すなわち、この場合、保留記憶数が0でないので、大当り遊技終了後に直ちに飾り図柄の変動表示が開始されることになる。この場合には、スペシャルエンディング演出が選択されることによって、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって恰も一体的に演出が実行されることになる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1984)。セットされていなければ、そのままステップS1989に移行する。セットされていれば、大当り終了後に遊技状態が確変状態に移行されるので、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変状態フラグをセットし(ステップS1985)、ステップS1989に移行する。
保留記憶数が0であれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常のエンディング演出を選択することになる。すなわち、この場合、保留数が0であるので、大当り遊技を終了しても直ぐには飾り図柄の変動表示は開始されない。そのため、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間内にのみ実行される通常のエンディング演出を実行する。
なお、保留記憶数が0であった場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1986)。セットされていれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変昇格演出を含む通常のエンディング演出を選択する(ステップS1987)。すなわち、この場合、後述する大当り終了演出処理において、通常のエンディング演出を実行する際に、遊技状態が恰も確変状態に昇格したかのような態様で演出を実行することになる。確変大当り演出フラグがセットされていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変昇格演出を含まない通常のエンディング演出を選択する(ステップS1988)。なお、この場合、後述する大当り終了演出処理において、通常のエンディング演出を実行する際に、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような態様で演出を実行するようにしてもよい。また、例えば、単に可変表示装置9にキャラクタのセリフとして「またね!」などの文字列を表示させるなどして大当り遊技を終了することを報知するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、ステップS1984およびステップS1986において、確変大当り演出フラグがセットされているか否かにもとづいて確変大当りであるか否かを判定する場合を説明したが、受信したエンディング指定コマンドにもとづいて確変大当りであるか否かを判定するようにしてもよい。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1984およびステップS1986において、確変大当り指定のエンディング指定コマンド(図8に示すコマンドA300(H))を受信した場合には確変大当りであると判定するようにし、通常大当り指定のエンディング指定コマンド(図8に示すコマンドA301(H))を受信した場合には通常大当りであると判定するようにしてもよい。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディングフラグをリセットし(ステップS1989)、エンディング演出に応じたプロセスデータ1を選択する(ステップS1990)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出期間計測タイマをスタートさせるとともに、プロセスタイマをスタートさせる(ステップS1991)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理(ステップS807)に対応した値に設定する(ステップS1992)。
図34は、演出制御プロセス処理における大当り終了演出処理(ステップS807)を示すフローチャートである。大当り終了演出処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、演出期間計測タイマの値を1減算するとともに(ステップS971)、演出期間計測タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(ステップS972)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていないときは(ステップS972のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算する(ステップS973)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27等)を制御する処理を実行する(ステップS974)。例えば、大当りが終了することを表示したり、可変表示装置9の表示画面に所定のキャラクタを表示させ、キャラクタのセリフとして「またね!」などの文章を表示させることによって、大当りが終了することを報知する。
また、例えば、スペシャルエンディング演出が選択された場合には、ステップS974において、スペシャルエンディング演出に応じた態様で演出を実行する。例えば、スペシャルエンディング演出に対応したキャラクタを可変表示装置9の表示画面に表示させるなどの演出を行う。また、例えば、通常のエンディング演出が選択された場合であって、確変大当りと決定されている場合(大当り終了後に確変状態に移行する場合)には、可変表示装置9に「確変!」などの文字やキャラクタを表示させることによって、恰も確変状態に昇格したかのような態様の確変昇格演出を含む演出を実行する。なお、通常のエンディング演出が選択された場合であって、通常大当りと決定されている場合(大当り終了後に時短状態に移行する場合)には、可変表示装置9に「時短」などの文字やキャラクタを表示させることによって、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような態様で演出を実行してもよい。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS975)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS976)。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS977)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしたときは(ステップS972のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグ等の所定のフラグをリセットし(ステップS978)、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に設定する(ステップS979)。
次に、可変表示装置9において実行されるエンディング演出の演出態様について説明する。図35〜図38は、可変表示装置において実行されるスペシャルエンディング演出の表示例を示す説明図である。また、図39は、可変表示装置において実行される通常のエンディング演出の表示例を示す説明図である。図35〜図39において、(1)(2)(3)(4)というように番号順に表示状態が遷移する。また、図35〜図39に例示するような表示演出は、演出制御用マイクロコンピュータ100によって遊技制御用マイクロコンピュータ560から送られる演出制御コマンドにもとづいて実行される。
まず、スペシャルエンディング演出の演出態様について説明する。図35は、大当り終了後に大当り後1回目変動パターン1指定の変動パターンコマンドを受信する場合(すなわち、はずれの場合)であって、大当り終了後に確変状態に移行される場合のスペシャルエンディング演出の表示例である。図35に示す例では、前提として、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって確変大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1522参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8004(H)〜8006(H),8014(H)〜8016(H)、スペシャルエンディング演出中に受信するコマンド8021(H),8022(H))および確変大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C02(H))を受信しているものとする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグをセットする(ステップS1827参照)とともに、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行したものとする。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに、大当り図柄を決定して導出表示するとともに、ファンファーレ演出など大当り遊技中の演出において確変大当りであるか通常大当りであるか特定不能な態様で演出を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の停止図柄や演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを特定することはできない。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第1エンディング指定コマンド(コマンドA300(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図35(1)に示すように、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図35に示す例では、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。また、確変大当り演出フラグがセットされていることにもとづいて確変状態フラグをセットする(ステップS1985参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図35(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図35(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出において、所定のキャラクタが可変表示装置9に表示される。
なお、スペシャルエンディング演出を実行する場合、大当り終了後に確保されている所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって、恰も一体的に演出が実行されることになる。この実施の形態では、図35〜図38に示すように、スペシャルエンディング演出のうち所定のエンディング演出実行期間に相当する部分で実行される演出として、大当り後1回目変動パターン1〜3のいずれを指定する変動パターンコマンドを受信したかや、遊技状態が確変状態であるか否かにかかわりなく、共通の演出(例えば、図35(2)(3)、図36(2)(3)、図37(2)(3)、図38(2)(3)に示すように同じキャラクタを表示する演出)が実行される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。図35に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン1指定の変動パターンコマンド(コマンド8020(H))を受信する(ステップS1803のY参照)。また、図35に示す例では、確変状態フラグがセットされていることにもとづいて(ステップS1804のY参照)、確変時はずれ演出を選択し(ステップS1806,S823参照)、確変時はずれ演出に対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図35(4)(5)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の変動表示を表示させるとともに、主人公を示すキャラクタと敵を示すキャラクタとを可変表示装置9の表示画面に表示させ、主人公と敵のキャラクタが恰も戦っているかのような態様で演出を実行する。そして、図35(6)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の停止図柄を導出表示させるとともに、主人公のキャラクタが敵のキャラクタをうち負かしたような態様の演出を行ったり、可変表示装置9に「確変!」などの文字列を表示させることによって、恰も確変状態に昇格したかのような演出を実行する。なお、例えば、図35(2)〜(6)に示すように、所定のエンディング演出実行期間に実行する演出と大当り後1回目変動時間に実行する演出とで、同じキャラクタ(本例では、同じ主人公と敵のキャラクタ)を可変表示装置9に表示させたり、同じ背景色を表示させたりすることによって、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって恰も一体的な演出態様でスペシャルエンディング演出を実行する。
その後、スペシャルエンディング演出終了後に、次の変動パターンコマンドを受信した場合(この場合、大当り後1回目変動パターン1〜3以外を指定する変動パターンコマンド(コマンド8010(H)〜8019(H)を受信することになる)には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて、通常の飾り図柄の変動表示を実行する。例えば、図35(7)に示すように、可変表示装置9の左中右の表示領域にそれぞれ飾り図柄を表示させて飾り図柄の変動表示を実行する。
図36は、大当り終了後に大当り後1回目変動パターン1指定の変動パターンコマンドを受信する場合(すなわち、はずれの場合)であって、大当り終了後に時短状態に移行される場合のスペシャルエンディング演出の表示例である。図36に示す例では、前提として、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって通常大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1521参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8007(H)〜8009(H),8017(H)〜8019(H)、スペシャルエンディング演出中に受信するコマンド8021(H))および通常大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C01(H))を受信しているものとする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行したものとする。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに、大当り図柄を決定して導出表示するとともに、ファンファーレ演出など大当り遊技中の演出において確変大当りであるか通常大当りであるか特定不能な態様で演出を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の停止図柄や演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを特定することはできない。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第2エンディング指定コマンド(コマンドA301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図36(1)に示すように、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第2エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図36に示す例では、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図36(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図36(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出において、所定のキャラクタが可変表示装置9に表示される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。図36に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン1指定の変動パターンコマンド(コマンド8020(H))を受信する(ステップS1803のY参照)。また、図36に示す例では、確変状態フラグがセットされていないことにもとづいて(ステップS1804のN参照)、時短時はずれ演出を選択し(ステップS1807,S825参照)、時短時はずれ演出に対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図36(4)(5)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の変動表示を表示させるとともに、主人公を示すキャラクタと敵を示すキャラクタとを可変表示装置9の表示画面に表示させ、主人公と敵のキャラクタが恰も戦っているかのような態様で演出を実行する。そして、図36(6)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の停止図柄を導出表示させるとともに、主人公のキャラクタが敵のキャラクタにノックアウトされたような態様の演出を行ったり、可変表示装置9に「時短!」などの文字列を表示させることによって、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような演出を実行する。なお、例えば、図36(2)〜(6)に示すように、所定のエンディング演出実行期間に実行する演出と大当り後1回目変動時間に実行する演出とで、同じキャラクタ(本例では、同じ主人公と敵のキャラクタ)を可変表示装置9に表示させたり、同じ背景色を表示させたりすることによって、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって恰も一体的な演出態様でスペシャルエンディング演出を実行する。
その後、スペシャルエンディング演出終了後に、次の変動パターンコマンドを受信した場合(この場合、大当り後1回目変動パターン1〜3以外を指定する変動パターンコマンド(コマンド8010(H)〜8019(H)を受信することになる)には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて、通常の飾り図柄の変動表示を実行する。例えば、図36(7)に示すように、可変表示装置9の左中右の表示領域にそれぞれ飾り図柄を表示させて飾り図柄の変動表示を実行する。
図37は、大当り終了後に大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信する場合(通常大当りの場合、低い確率(例えば10パーセント)で確変大当りの場合もある)であって、大当り終了後に確変状態に移行される場合のスペシャルエンディング演出の表示例である。図37に示す例では、前提として、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって確変大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1522参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8004(H)〜8006(H),8014(H)〜8016(H)、スペシャルエンディング演出中に受信するコマンド8021(H),8022(H))および確変大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C02(H))を受信しているものとする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグをセットする(ステップS1827参照)とともに、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行したものとする。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに、大当り図柄を決定して導出表示するとともに、ファンファーレ演出など大当り遊技中の演出において確変大当りであるか通常大当りであるか特定不能な態様で演出を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の停止図柄や演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを特定することはできない。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第1エンディング指定コマンド(コマンドA300(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図37(1)に示すように、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図37に示す例では、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。また、確変大当り演出フラグがセットされていることにもとづいて確変状態フラグをセットする(ステップS1985参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図37(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図37(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出において、所定のキャラクタが可変表示装置9に表示される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。図37に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンド(コマンド8021(H))を受信する(ステップS1811のY参照)。また、図37に示す例では、確変状態フラグがセットされていることにもとづいて(ステップS1812のY参照)、確変時昇格演出を選択し(ステップS1814,S827参照)、確変時昇格演出に対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図37(4)(5)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の変動表示を表示させるとともに、主人公を示すキャラクタと敵を示すキャラクタとを可変表示装置9の表示画面に表示させ、主人公と敵のキャラクタが恰も戦っているかのような態様で演出を実行する。そして、図37(6)に示すように、主人公のキャラクタが敵のキャラクタをうち負かしたような態様の演出を行ったり、可変表示装置9に「確変!」などの文字列を表示させることによって、恰も確変状態に昇格したかのような演出を実行する。次いで、図37(7)に示すように、可変表示装置9の左中右の表示領域にそれぞれ飾り図柄を表示させて飾り図柄の変動表示を開始し、図37(8)に示すように、左右の飾り図柄を同じ図柄で停止表示させてリーチ演出を実行する。そして、図37(9)に示すように、左中右の飾り図柄が同じ図柄で揃った状態で停止表示させる。図37(2)〜(9)に示す演出が実行されることによって、図35,図36と同じ態様のスペシャルエンディング演出を実行するとともに次の変動で大当りとなったような演出(例えば、図35(7)からの変動で大当りとなる場合とほぼ同じ演出)が1回の変動で行なわれる。なお、図37では、画面右上の飾り図柄が変動したままの状態である場合を示すが、図37(6)で仮停止(例えば、ゆれ変動)させてもよい。
なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに飾り図柄の大当り図柄を決定する場合を説明するが、確変大当りのときのみに選択される確変を想起させる図柄(例えば、左中右の飾り図柄が同じ奇数の図柄で揃った状態で停止表示する図柄。以下、確変図柄ともいう)と、確変大当りまたは通常大当りのときに選択される図柄(例えば、左中右の飾り図柄が同じ偶数の図柄で揃った状態で停止表示する図柄。以下、非確変図柄ともいう)とを用いるようにしてもよい。この場合、リーチ演出を実行した後に、図37(9)において、確変大当りの場合には抽選により、確変図柄または非確変図柄を停止表示させるようにしてもよい。また、通常大当りのときには非確変図柄を停止表示させるようにしてもよい。そのようにすれば、遊技者に対して、確変図柄が停止表示されたときには確変が確定したかのうような印象を与えることができ、非確変図柄が停止表示されたときには確変への昇格のチャンスがあるかのような印象を与えることができる。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンド(コマンドA000(H))を受信したことにもとづいて、大当り表示演出(ファンファーレ演出)を実行する(ステップS1876,S1877,S902〜S906参照)。例えば、図37(10)に示すように、可変表示装置9に「大当り!」などの文字列を表示し、大当りであることを表示する演出を行う。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドを受信したことにもとづいて(ステップS901参照)、図37(11)に示すように、第1ラウンドに対応したラウンド中演出を開始する(ステップS907〜S910,S1902〜S1906参照)。
なお、大当り終了後に大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンドを受信する場合であって、大当り終了後に時短状態に移行される場合であっても、図37とほぼ同様な演出を実行するようにすればよい。この場合、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって通常大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1521参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8007(H)〜8009(H),8017(H)〜8019(H)、スペシャルエンディング演出実行中に受信するコマンド8021(H))および通常大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C01(H))を受信する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行する。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第2エンディング指定コマンド(コマンドA301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図37(1)と同様の態様で、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第2エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図37(2)(3)と同様の態様で、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図37(2)(3)と同様の態様で、スペシャルエンディング演出において、所定のキャラクタが可変表示装置9に表示される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン2指定の変動パターンコマンド(コマンド8021(H))を受信する(ステップS1811のY参照)。また、確変状態フラグがセットされていないことにもとづいて(ステップS1812のN参照)、時短時昇格演出を選択し(ステップS1815,S829参照)、時短時昇格演出に対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図37(4)(5)と同様の態様で、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の変動表示を表示させるとともに、主人公を示すキャラクタと敵を示すキャラクタとを可変表示装置9の表示画面に表示させ、主人公と敵のキャラクタが恰も戦っているかのような態様で演出を実行する。そして、図37(6)に替えて、例えば、時短時昇格演出に対応した演出を実行する場合には、主人公のキャラクタが敵のキャラクタにノックアウトされたような態様の演出を行ったり、可変表示装置9に「時短!」などの文字列を表示させることによって、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような演出を実行する。次いで、図37(7)と同様の態様で、可変表示装置9の左中右の表示領域にそれぞれ飾り図柄を表示させて飾り図柄の変動表示を開始し、図37(8)と同様の態様で、左右の飾り図柄を同じ図柄で停止表示させてリーチ演出を実行する。そして、図37(9)と同様の態様で、左中右の飾り図柄が同じ図柄で揃った状態で停止表示させる。
なお、この実施の形態では、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに飾り図柄の大当り図柄を決定する場合を説明するが、確変大当りのときのみに選択される確変図柄と、確変大当りまたは通常大当りのときに選択される非確変図柄とを用いるようにしてもよい。この場合、リーチ演出を実行した後に、図37(9)と同様の態様で、確変大当りの場合には抽選により、確変図柄または非確変図柄を停止表示させるようにしてもよい。また、通常大当りのときには非確変図柄を停止表示させるようにしてもよい。そのようにすれば、遊技者に対して、確変図柄が停止表示されたときには確変が確定したかのうような印象を与えることができ、非確変図柄が停止表示されたときには確変への昇格のチャンスがあるかのような印象を与えることができる。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンド(コマンドA000(H))を受信したことにもとづいて、大当り表示演出(ファンファーレ演出)を実行する(ステップS1876,S1877,S902〜S906参照)。例えば、図37(10)と同様の態様で、可変表示装置9に「大当り!」などの文字列を表示し、大当りであることを表示する演出を行う。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドを受信したことにもとづいて(ステップS901参照)、図37(11)と同様の態様で、第1ラウンドに対応したラウンド中演出を開始する(ステップS907〜S910,S1902〜S1906参照)。
図38は、大当り終了後に大当り後1回目変動パターン3指定の変動パターンコマンドを受信する場合(すなわち、確変大当りの場合)のスペシャルエンディング演出の表示例である。図38に示す例では、前提として、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって大当り(確変大当りまたは通常大当り)にすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1522参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8004(H)〜8009(H),8014(H)〜8019(H)、スペシャルエンディング演出中に受信するコマンド8021(H),8022(H))および大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C01(H),8C02(H))を受信しているものとする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行したものとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、エンディング指定コマンド(コマンドA300(H),A301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446,S447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図38(1)に示すように、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図38に示す例では、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図38(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図38(2)(3)に示すように、スペシャルエンディング演出において、所定のキャラクタが可変表示装置9に表示される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。図38に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン3指定の変動パターンコマンド(コマンド8022(H))を受信する(ステップS1816のY参照)。次いで、連続大当り演出を選択し(ステップS1818,S830参照)、連続大当り演出に対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図38(4)(5)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の変動表示を表示させるとともに、主人公を示すキャラクタと敵を示すキャラクタとを可変表示装置9の表示画面に表示させた後、恰も敵のキャラクタが魔法で消滅し宝物の箱に換わったかのような態様で演出を実行する。そして、図38(6)に示すように、可変表示装置9の表示画面の一部に飾り図柄の停止図柄を導出表示させるとともに、宝物の箱の蓋が開き箱の中の宝物を表示させたり、図38(7)に示すように、可変表示装置9に「やったね2連ちゃん!」などの文字列を表示させることによって、連続して大当りとなることを予告する演出を行う。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンド(コマンドA000(H))を受信したことにもとづいて、大当り表示演出(ファンファーレ演出)を実行する(ステップS1876,S1877,S902〜S906参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中表示コマンドを受信したことにもとづいて(ステップS901参照)、図38(8)に示すように、第1ラウンドに対応したラウンド中演出を開始する(ステップS907〜S910,S1902〜S1906参照)。
次に、図39を参照して、通常のエンディング演出の演出態様について説明する。図39に示す例では、前提として、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって確変大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1522参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8004(H)〜8006(H),8014(H)〜8016(H)、スペシャルエンディング演出中に受信するコマンド8021(H),8022(H))および確変大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C02(H))を受信しているものとする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り演出フラグをセットする(ステップS1827参照)とともに、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行したものとする。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別せずに、大当り図柄を決定して導出表示するとともに、ファンファーレ演出など大当り遊技中の演出において確変大当りであるか通常大当りであるか特定不能な態様で演出を実行する。したがって、遊技者は、飾り図柄の停止図柄や演出態様を見ただけでは、確変大当りであるか通常大当りであるかを特定することはできない。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第1エンディング指定コマンド(コマンドA300(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図39(1)に示すように、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図39に示す例では、保留記憶数が0であると判定する(ステップS1982のY参照)。また、確変大当り演出フラグがセットされていることにもとづいて(ステップS1986のY参照)、確変昇格付きの通常のエンディング演出を選択する(ステップS1987参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図39(2)(3)に示すように、確変昇格演出を含む通常のエンディング演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図39(2)(3)に示すように、通常のエンディング演出において、可変表示装置9の表示画面に所定のキャラクタを表示させる。また、図39(2)(3)に示すように、キャラクタが「時短」の文字列を殴り飛ばすような態様の演出を実行した後に「確変!」などの文字列を表示させることによって、恰も確変状態に昇格したかのような演出を実行する。そして、所定のエンディング演出実行期間終了後、次の変動パターンコマンドを受信するまで(図26のステップS1801でNと判定している間)、図39(4)に示すように、左中右が同じ図柄で揃った状態の飾り図柄を表示させる。
その後、通常のエンディング演出終了後に、次の変動パターンコマンドを受信した場合(この場合、大当り後1回目変動パターン1〜3以外を指定する変動パターンコマンド(コマンド8010(H)〜8019(H)を受信することになる)には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて、通常の飾り図柄の変動表示を実行する。例えば、図39(5)に示すように、可変表示装置9の左中右の表示領域にそれぞれ飾り図柄を表示させて飾り図柄の変動表示を実行する。
なお、通常のエンディング演出を実行する場合であって、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に通常大当りにすると決定されている場合であっても、図39と同様の演出態様によって通常のエンディング演出を実行するようにすればよい。この場合、1つ前の変動表示(大当り遊技状態に移行するもととなった変動表示)を実行する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560によって通常大当りにすると決定され(ステップS1510〜S1513,S1519〜S1521参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常大当り指定の変動パターンコマンド(コマンド8007(H)〜8009(H),8017(H)〜8019(H)、スペシャルエンディング演出実行中に受信するコマンド8021(H))および通常大当り指定の表示結果コマンド(コマンド8C01(H))を受信する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の変動表示を実行して(ステップS836〜S838,S1836〜S1841参照)、大当り図柄を導出表示し(ステップS1871参照)、大当り遊技状態に移行する。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、第2エンディング指定コマンド(コマンドA301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、例えば、最終ラウンド(本例では15ラウンド)に対する大入賞口開放後表示コマンドを受信したことにもとづいて、インターバル演出において、図39(1)と同様の態様で、「15ラウンド終了!」などの文字列を可変表示装置9に表示させる。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第2エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数が0であると判定する(ステップS1982のY参照)。また、確変大当り演出フラグがセットされていないことにもとづいて(ステップS1986のN参照)、通常のエンディング演出(確変に昇格しないもの)を選択する(ステップS1988参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図39(2)(3)と同様の態様で、通常のエンディング演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。例えば、図39(2)(3)と同様の態様で、通常のエンディング演出において、可変表示装置9の表示画面に所定のキャラクタを表示させる。また、通常大当りである場合には、図39(2)(3)と同様の演出を行う際に、キャラクタが「時短」の文字列を殴り飛ばすことに失敗したような態様の演出を実行した後に「時短!」などの文字列をそのまま表示させることによって、恰も確変状態への昇格に失敗したかのような演出を実行する。なお、通常大当りである場合に、通常のエンディング演出において、キャラクタなどを用いずに単に「大当り終了」などの文字列を表示させたり、キャラクタのセリフとして「またね!」などの文字列を表示させることによって大当りの終了を報知する演出を実行してもよい。
次に、可変表示装置9において実行されるエンディング演出の実行タイミングについて説明する。図40は、可変表示装置において実行される通常のエンディング演出の実行タイミングを示すタイミング図である。また、図41は、可変表示装置において実行されるスペシャルエンディング演出の実行タイミングを示すタイミング図である。
まず、図40を参照して、通常のエンディング演出の実行タイミングについて説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り遊技の最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、図40に示すように、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、エンディング指定コマンド(コマンドA300(H),A301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446,S447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、図40に示すように、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図40に示す例では、保留記憶数が0であると判定する(ステップS1982のY参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、図40に示すように、通常のエンディング演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。
その後、通常のエンディング演出終了後に、次の変動パターンコマンドを受信した場合(この場合、大当り後1回目変動パターン1〜3以外を指定する変動パターンコマンド(コマンド8010(H)〜8019(H)を受信することになる)には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図40に示すように、受信した変動パターンコマンドにもとづいて、通常の飾り図柄の変動表示を実行する。
次に、図41を参照して、スペシャルエンディング演出の実行タイミングについて説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り遊技の最終ラウンド(本例では15ラウンド)において、大入賞口への入賞数が所定数(例えば10)に達するか(ステップS423参照)、所定のラウンド時間(例えば29.5秒)を経過すると(ステップS425参照)、大入賞口を閉鎖する(ステップS429参照)とともに、図41に示すように、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS428参照)。そして、所定のインターバル時間(例えば5秒)を経過すると(ステップS442参照)、エンディング指定コマンド(コマンドA300(H),A301(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する(ステップS446,S447参照)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後表示コマンドを受信すると(ステップS1901参照)、図41に示すように、所定のインターバル演出を実行する(ステップS1909,S1910,S1972〜S1976参照)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング指定コマンドを受信すると(ステップS1970参照)、保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップS1982参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図41に示す例では、保留記憶数が0でないと判定し(ステップS1982のN参照)、スペシャルエンディング演出を選択する(ステップS1983参照)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間が経過するまで(ステップS972参照)、スペシャルエンディング演出のうちのエンディング演出実行期間に対応した部分の演出を実行する(ステップS1990,S1991,S973〜S977参照)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出実行期間の終了後に直ちに開始される変動表示に対する変動パターンコマンドを受信する(ステップS1801参照)。図41に示す例では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目変動パターン1〜3のいずれかを指定する変動パターンコマンド(コマンド8020(H)〜8022(H))を受信する(ステップS1803,S1811,S1816参照)。また、大当り後1回目変動パターン1〜3のいずれを指定する変動パターンコマンドを受信したかや、確変状態フラグがセットされているか否かにもとづいて、確変時はずれ演出、時短時はずれ演出、確変時昇格演出、時短時昇格演出または連続大当り演出のいずれかを選択し(ステップS1806,S1807,S1814,S1815,S1818,S823,S825,S827,S829,S830参照)、確変時はずれ演出、時短時はずれ演出、確変時昇格演出、時短時昇格演出または連続大当り演出のいずれかに対応した演出を実行する(ステップS836〜S838,S1836〜S1841,S1871参照)。
上記のような処理を実行し、所定のエンディング演出実行期間に実行する演出と大当り後1回目変動時間に実行する演出とで、同じキャラクタ(本例では、同じ主人公と敵のキャラクタ)を可変表示装置9に表示させたり、同じ背景色を表示させたりすることによって、図41に示すように、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって恰も一体的な演出態様でスペシャルエンディング演出を実行する。なお、図41に示すように、所定のエンディング演出実行期間を終了してから1回目の変動表示が開始されるまでの間(大当り終了演出処理のステップS979を実行した後の次のタイマ割込で飾り図柄変動開始処理のステップS837以降の処理が開始されるまでの間)も、スペシャルエンディング演出が継続して実行される。
以上のように、この実施の形態によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数が無いと判定したことにもとづいて、エンディング演出として通常のエンディング演出を所定のエンディング演出実行期間に実行する。また、保留記憶数が有ると判定したことにもとづいて、エンディング演出としてスペシャルエンディング演出を、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたって実行する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当りと決定されたと判定したときと、大当りと決定されなかったと判定したときとで、異なる演出態様でスペシャルエンディング演出を実行する。そのため、エンディング演出において、変動表示の表示結果が連続して大当りとなる可能性があるときにのみ大当りとなることを予告する演出を実行し、変動表示の表示結果が連続して大当りとなる可能性がないときには大当りとなることを予告する演出を実行しないようにすることができる。したがって、エンディング演出によって遊技者の興趣を向上させることができる。また、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間とにわたってスペシャルエンディング演出を実行するので、長期間にわたって遊技者の興趣を高めることができる。
なお、この実施の形態では、保留記憶数の有無を判定し保留記憶数が有ると判定したときにスペシャルエンディング演出を実行する場合を説明したが、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ラウンド後処理のステップS1982で、保留記憶数が所定数(例えば2個)以上であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留記憶数が所定数以上であると判定したときに、ステップS1983に移行してスペシャルエンディング演出を選択して実行するようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のエンディング演出実行期間と所定数(例えば2個)分の変動の変動時間とにわたってスペシャルエンディング演出を実行してもよい。また、保留記憶数が所定数未満(例えば、0個または1個)であるときに、ステップS1986以降の処理を実行して通常のエンディング演出を選択して実行するようにしてもよい。
また、この実施の形態によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りと決定されたと判定したときと、通常大当りと決定されたと判定されたときとで、異なる演出態様でスペシャルエンディング演出を実行する。そのため、スペシャルエンディング演出に対する遊技者の興趣をさらに向上させることができる。
また、この実施の形態によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り遊技状態終了後の遊技状態が確変状態に移行されると判定したときと、大当り遊技状態終了後の遊技状態が時短状態に移行されると判定したときとで、スペシャルエンディング演出において異なる演出を実行する。そのため、変動表示の表示結果が連続して大当りとならない場合であっても、遊技状態が確変状態に移行するか否かについて遊技者に関心をもたせることができ、スペシャルエンディング演出に対する遊技者の興趣をさらに向上させることができる。
また、この実施の形態によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り遊技状態が終了したあとに最初に実行される特別図柄および飾り図柄の変動表示の変動時間(大当り後1回目変動時間)において、大当り遊技状態終了後の遊技状態が確変状態に移行されるか否かの判定結果にもとづいて異なる演出を実行する。そのため、遊技状態が確変状態に移行するか否かについて、長期間にわたって遊技者に関心をもたせることができる。
また、この実施の形態によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り遊技状態終了後の遊技状態が確変状態に移行されると判定したときと、大当り遊技状態終了後の遊技状態が時短状態に移行されると判定したときとで、通常のエンディング演出において異なる演出を実行する。そのため、変動表示の表示結果が連続して大当りとなる可能性がなく、スペシャルエンディング演出を実行しないときであっても、エンディング演出によって遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、大当りの種別として確変大当りまたは通常大当りに決定される場合を説明したが、これらに加えて、いわゆる突然確変大当り(各ラウンドの演出が順に進行していくのではなく、突然、遊技状態が確変状態に移行したように遊技者に見せる特別な演出を行う大当りに決定されるようにしてもよい。また、大当りに加えて、いわゆる小当り(発生前と発生後とで遊技状態の変化を生じさせず、大入賞口を短時間だけ開放させるとともに特別な演出を行う当り)に決定されるようにしてもよい。
遊技状態が突然確変大当りや小当り状態にも制御される場合、例えば、突然確変大当りと小当りとを区別することなく、特別図柄や飾り図柄の停止図柄を決定して導出表示(例えば、突然確変大当りのときも小当りのときも飾り図柄の停止図柄として「123」を導出表示)するようにしてもよい。また、突然確変大当り中と小当り中とで同様の演出態様で演出を実行するようにしてもよい。そのようにすることによって、遊技者が特別図柄や飾り図柄の停止図柄を見たり演出態様を見ただけでは、突然確変大当りであるか小当りであるかを認識できなくすればよい。
また、遊技状態が突然確変大当りや小当り状態にも制御される場合、例えば、大当り後1回目変動パターン1〜3を指定する変動パターンコマンドに加えて、突然確変大当り用の大当り後1回目変動パターン4を指定する変動パターンコマンドや、小当り用の大当り後1回目変動パターン5を指定する変動パターンコマンドを用いるようにしてもよい。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディングコマンドを受信したときに保留記憶数が0でないと判定する(ステップS1982参照)とともに、大当り後1回目変動パターン4を指定する変動パターンコマンドを受信したことにもとづいて、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間(突然確変大当りの変動の変動時間)とにわたってスペシャルエンディング演出を実行するようにしてもよい。この場合、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、主人公のキャラクタと敵のキャラクタとが恰も戦っているかのような態様の演出を実行したのちに、主人公のキャラクタが敵のキャラクタをうち負かしたような態様の演出を実行したり、可変表示装置9に「突然確変!」などの文字列を表示させることによって、突然確変大当りであることを予告する演出を実行してもよい。
また、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディングコマンドを受信したときに保留記憶数が0でないと判定する(ステップS1982参照)とともに、大当り後1回目変動パターン5を指定する変動パターンコマンドを受信したことにもとづいて、所定のエンディング演出実行期間と大当り後1回目変動時間(小当りの変動の変動時間)とにわたってスペシャルエンディング演出を実行するようにしてもよい。この場合、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、主人公のキャラクタと敵のキャラクタとが恰も戦っているかのような態様の演出を実行したのちに、遊技状態が確変状態である場合には、主人公のキャラクタが敵のキャラクタをうち負かしたような態様の演出を実行したり、可変表示装置9に「確変!」などの文字列を表示させることによって、確変状態に昇格したかのような演出を行なってもよい。また、遊技状態が時短状態である場合には、主人公のキャラクタが敵のキャラクタにノックアウトされたような態様の演出を実行したり、可変表示装置9に「時短!」などの文字列を表示させることによって、確変状態への昇格に失敗したかのような演出を実行してもよい。
なお、この実施の形態では、通常大当り終了後に遊技状態を時短状態に移行し、確変大当り終了後に遊技状態を確変状態(確変状態に制御されるとともに時短状態に制御された状態)に移行する場合を説明したが、通常大当り終了後に遊技状態を通常状態とするようにし、確変大当り終了後に遊技状態を確変状態(非時短状態)に移行するようにしてもよい。この場合、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り終了処理において、ステップS463でYと判定したときには、確変フラグのみをセットして(ステップS464参照)、そのままステップS468に移行する(すなわち、ステップS465を実行しない)ようにし、ステップS463でNと判定したときには、ステップS466,S467を実行せずに、そのままステップS468に移行するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、大当り1回目変動パターンとして3つの変動パターン(「20(H)」〜「22(H)」)を用いる場合を説明したが、はずれの場合、通常大当りの場合および確変大当りの場合それぞれに対して複数の大当り1回目変動パターンを用いてもよい。
また、この実施の形態では、確変大当りである場合にスペシャルエンディング演出において連続大当り演出を実行する場合を説明したが、確変大当りまたは大当り以外のときにも連続大当り演出を実行するようにしてもよい。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後1回目に実行される変動がはずれにもとづく変動であっても、低い確率で大当り後変動パターン3指定の変動パターンコマンドを受信したときと類似の演出を実行するようにしてもよい。この場合、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図38(2)〜(5)と同様の演出を実行した後に、図38(6)の演出に替えて、恰も宝箱が空箱であったかのような演出を行なうとともに、飾り図柄の停止図柄としてはずれ図柄を導出表示するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、大当り後に直ちに開始される変動が確変大当りである場合にのみスペシャルエンディング演出において連続大当り演出を実行し、通常大当りである場合には確変昇格演出とリーチ演出とを含む演出(擬似連続大当り演出ともいう)を実行する。また、この実施の形態では、大当り後に直ちに開始される変動が確変大当りである場合であっても、一定の低い確率(本例では10パーセント)でスペシャルエンディング演出において擬似連続大当り演出を実行する。そのようにすることによって、擬似連続大当り演出を実行することによって通常大当りが確定してしまう事態を防止している。なお、確変大当りのときと通常大当りのときとを区別することなく、スペシャルエンディング演出において共通の連続大当り演出を実行するようにしてもよい。例えば、確変大当りのときと通常大当りのときとのいずれにおいても、全く同じ態様で連続大当り演出を実行してもよい。また、例えば、登場させる敵のキャラクタの強さに差をつけることによって確変への信頼度が異なる複数の連続大当り演出を用意し、確変大当りであるか通常大当りであるかに応じて連続大当り演出を切り替えて実行してもよい。
また、この実施の形態では、図38(7)に示すように、連続大当り演出において「やったね2連ちゃん!」などの文字列を表示させる例を説明したが、連続して大当りとなった回数に応じて異なる演出を実行していもよい。例えば、3回連続して大当りとなった場合には、図38(7)において「やったね3連ちゃん!」などの文字列を表示させたり、4回連続して大当りとなった場合には「やったね4連ちゃん!」などの文字列を表示させるなど、大当りの回数に応じて演出を変えていってもよい。
また、この実施の形態では、スペシャルエンディング演出における確変昇格演出や連続大当り演出において、主人公のキャラクタと敵のキャラクタとが恰も戦っているような演出を行なったり、敵のキャラクタが恰も魔法で宝箱に変わるような演出を行なう例を示したが、確変昇格演出や連続大当り演出の態様は、この実施の形態で示したものに限られない。例えば、確変昇格演出や連続大当り演出において、スポーツやミニゲームなどの演出を実行してもよい。そして、スポーツやミニゲームなどにおいて主人公のキャラクタが勝ったような態様で演出を行なったり、魚釣りに成功したような態様で演出を行なったりすることによって、恰も連続大当りや確変に昇格したかのような演出を行なってもよく、遊技者に対して連続大当りや確変昇格を認識させることができる態様であれば、どのような演出を実行してもよい。
また、この実施の形態では、所定のエンディング演出実行期間と大当り終了後に1回目に実行される変動の変動時間とにわたってスペシャルエンディング演出を実行する場合を説明したが、スペシャルエンディング演出は、大当り終了後に少なくとも1回目の変動の変動時間にわたって実行されればよく、大当り終了後に2回以上の変動の変動時間にわたって実行されるものであってもよい。
なお、上記に示した実施の形態では、1つの演出制御手段を用いて全ての演出手段(可変表示装置9、音出力装置(スピーカ)27および各ランプ)を制御する場合を説明したが、複数の制御基板および複数の制御手段を用いて各演出手段を制御してもよい。例えば、遊技機は、各ランプおよびスピーカ27を制御する音/ランプ制御用マイクロコンピュータを搭載した音/ランプ制御基板と、可変表示装置9を制御する図柄制御用マイクロコンピュータを搭載した図柄制御基板とを備えていてもよい。この場合、例えば、音/ランプ制御用マイクロコンピュータは、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドを図柄制御用マイクロコンピュータにそのまま転送するように制御してもよい。また、例えば、音/ランプ制御用マイクロコンピュータは、受信した演出制御コマンドのうち、可変表示装置9を用いた演出に用いられるコマンドのみを図柄制御用マイクロコンピュータに転送するようにし、可変表示装置9を用いた演出に用いられないコマンド(例えば、各ランプやスピーカ27のみを用いた演出に用いられるコマンド)を転送しないようにしてもよい。また、例えば、音/ランプ制御用マイクロコンピュータは、受信した演出制御コマンドを加工して図柄制御用マイクロコンピュータに転送するようにしてもよい。
また、例えば、図柄制御用マイクロコンピュータが、まず遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御コマンドを受信するようにしてもよい。そして、図柄制御用マイクロコンピュータは、受信した演出制御コマンドを音/ランプ制御用マイクロコンピュータにそのまま転送するように制御してもよい。また、例えば、図柄制御用マイクロコンピュータは、受信した演出制御コマンドのうち、各ランプやスピーカ27を用いた演出に用いられるコマンドのみを音/ランプ制御用マイクロコンピュータに転送するようにし、各ランプやスピーカ27を用いた演出に用いられないコマンド(例えば、可変表示装置9のみを用いた演出に用いられるコマンド)を転送しないようにしてもよい。また、例えば、図柄制御用マイクロコンピュータは、受信した演出制御コマンドを加工して音/ランプ制御用マイクロコンピュータに転送するようにしてもよい。
また、音/ランプ制御基板や図柄制御基板に限らず、遊技機は、他の複数の制御基板を備えるものであってもよい。例えば、遊技機は、各ランプを制御するランプ制御用マイクロコンピュータを搭載したランプ制御基板と、可変表示装置9およびスピーカ27を制御する図柄/音制御用マイクロコンピュータを搭載した図柄/音制御基板を備えていてもよい。また、例えば、スピーカ27を制御する音制御用マイクロコンピュータを搭載した音制御基板と、可変表示装置9および各ランプを制御する図柄/ランプ制御用マイクロコンピュータを搭載した図柄/ランプ制御基板とを備えていてもよい。そして、上流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータが、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドを、そのまま下流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータに転送するように制御してもよい。また、上流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータが、受信した演出制御コマンドのうち下流側で必要となるコマンドのみを、下流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータに転送するようにしてもよい。また、上流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータが、受信した演出制御コマンドを加工して、下流側に位置する制御基板が搭載するマイクロコンピュータに転送するようにしてもよい。
なお、上記に示した実施の形態のパチンコ遊技機は、主として、始動入賞にもとづいて可変表示部に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄になると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続するパチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。さらに、遊技メダルを投入して賭け数を設定し遊技を行うスロット機や、遊技メダルではなく遊技球を投入して賭け数を設定し遊技を行う遊技機などにも本発明を適用できる。