JP4980047B2 - Direct liquid writing instrument - Google Patents
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本発明は、透明または半透明の材料からなるインキタンク内にインキを直接収容し、前記インキタンク内のインキを外部より視認可能に構成した直液式筆記具に関する。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはインキタンク側を指す。 The present invention relates to a direct liquid writing instrument in which ink is directly stored in an ink tank made of a transparent or translucent material so that the ink in the ink tank is visible from the outside. In the present invention, “front” refers to the pen tip side, and “rear” refers to the ink tank side.
従来、この種の直液式筆記具において、例えば、特許文献1には、インキタンクの内面に2本または3本のリブを設けた構成が開示されている。
前記従来の直液式筆記具は、ペン先上向き状態またはペン先下向き状態にした際、インキタンク内壁に沿ってインキが迅速に下降せず、リブとリブとの間の円周面状のインキタンク内壁にインキが残留し、外部よりインキタンク内のインキ残量を確認することが困難となるおそれがある。特に、インキとして油性インキを採用した場合、油性インキは一般に表面張力が低く、インキタンク内壁に残留しやすくなる。 In the conventional direct liquid type writing instrument, when the pen tip is in an upward state or a downward direction, the ink does not descend rapidly along the inner wall of the ink tank, and the ink tank has a circumferential surface between the ribs. Ink remains on the inner wall, and it may be difficult to check the remaining amount of ink in the ink tank from the outside. In particular, when an oil-based ink is employed as the ink, the oil-based ink generally has a low surface tension and tends to remain on the inner wall of the ink tank.
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、ペン先上向き状態またはペン先下向き状態にした際に、リブとリブとの間のインキタンク内壁にインキが殆ど残留せず、インキタンク内のインキ残量を外部より容易に視認できる直液式筆記具を提供しようとするものである。 The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and when the pen tip is in the upward state or the downward direction of the pen point, almost no ink remains on the inner wall of the ink tank between the ribs. It is an object of the present invention to provide a direct liquid writing instrument in which the remaining ink amount can be easily visually recognized from the outside.
本願の第1の発明は、透明または半透明の材料からなるインキタンク8の内部にインキを直接収容し、前記インキタンク8の内壁に軸方向に延びる複数本のリブ81を突出形成し、前記インキタンク8内のインキを外部より視認可能に構成した直液式筆記具であって、前記各々のリブ81とインキタンク8内壁との接続隅部に軸方向に延びる毛細管溝82を形成し、前記毛細管溝82を両側に備えた、リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁の円周方向の幅Wを2mm〜5mmに設定し、前記インキタンク8のリブ81を有する部分の内径Dが12mm以上であり、前記インキタンク8内に収容するインキが有機溶剤を主溶剤とする油性インキであることを要件とする。
1st invention of this application stores ink directly in the inside of the
前記第1の発明の直液式筆記具1は、前記各々のリブ81とインキタンク8内壁との接続隅部に軸方向に延びる毛細管溝82を形成し、前記毛細管溝82を両側に備えた、リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁の円周方向の幅Wを2mm〜5mmに設定したことにより、ペン先2を上向き状態または下向き状態にしたとき、インキタンク8内のインキが毛細管溝82に沿って下降し、リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁に付着したインキが、両側の毛細管溝82によってリブ81の方向に引き寄せられ、前記リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁からインキが迅速に除去され、前記リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁を通してインキタンク8内のインキ残量を容易に視認することができる。
The direct
前記リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁の円周方向の幅Wが、2mm(ミリメートル)より小さい場合、リブ81の本数が過度に多くなり、インキ残量を視認するための前記リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁の面積が小さくなるため、インキ残量の外部からの視認性が低下する。逆に、前記リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁の円周方向の幅Wが、5mm(ミリメートル)より大きい場合、ペン先2を上向き状態または下向き状態にしたとき、前記従来技術と同様、前記リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁にインキが残留しやすくなり、外部よりインキタンク8内のインキ残量を視認することが困難となる。
When the circumferential width W of the inner wall of the
前記リブ81の円周方向の厚さTは、1mm以下が好ましく、それにより、リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁の総面積をできるだけ大きくでき、インキ視認性の向上に有利となる。前記リブ81の径方向の高さHは、1mm以下が好ましく、それにより、外部よりリブ81を目立たなくできる。
The circumferential thickness T of the
本願の第1の発明は、前記インキタンク8のリブ81を有する部分の内径Dが12mm以上であることを要件とする。前記第1の発明の直液式筆記具は、インキタンク8を外部より視認した場合、視認可能な、前記リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁が増加し、より一層容易なインキ残量の視認が可能となる。尚、前記インキタンク8のリブ81を有する部分の内径Dとは、リブ81を除いた部分で測定する。
The first invention of the present application is a requirement that the internal diameter D of the portion having the
尚、前記直液式筆記具1において、前記リブ81の本数は、前記構成1と構成2を同時に満足するには、10本〜15本に設定することが好ましい。
In the direct
本願の第1の発明は、前記インキタンク8内に収容するインキが有機溶剤を主溶剤とする油性インキであることを要件とする。前記油性インキは、一般に表面張力が低く、前記リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁に残留しやすいが、前記第3の発明の直液式筆記具1は、前記第1の発明と相まって、インキ残量を容易に視認可能な、油性インキを収容した直液式筆記具となる。
The first invention of the present application is ink accommodated before Symbol in the
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、インキタンク8内壁の底部に放射状に延びる複数本のリブ83を突出形成し、前記放射状のリブ83と前記軸方向に延びるリブ81とを接続してなることを要件とする。
According to a second invention of the present application, in the first invention, a plurality of radially extending
前記第2の発明の直液式筆記具は、ペン先を下向き状態にしたとき、インキタンク8内壁の底部に付着したインキが、底部の放射状のリブ83に沿って径方向外方に移動し、さらに、軸方向に延びるリブ81に沿って下降するため、インキタンク8の底部にインキが残留することを回避でき、インキ残量の視認性が向上する。尚、インキタンク8内壁の底部とは、インキタンク8内壁の後端の閉塞された側を指す。
In the direct liquid writing instrument of the second invention, when the pen tip is in a downward state, the ink attached to the bottom of the inner wall of the
本発明の直液式筆記具は、ペン先上向き状態またはペン先下向き状態にした際、リブとリブとの間のインキタンク内壁にインキが殆ど残留せず、インキタンク内のインキ残量を外部より容易に視認できる。 When the direct liquid type writing instrument of the present invention is in the pen tip upward state or the pen tip downward state, almost no ink remains on the inner wall of the ink tank between the ribs, and the ink remaining amount in the ink tank is externally increased. Easy to see.
(第1の実施の形態)
本発明の直液式筆記具1の第1の実施の形態を図1乃至図4に示す。
本実施の形態の直液式筆記具1は、ペン先2と、前記ペン先2の後端に接続されるインキ吸蔵体3と、前記インキ吸蔵体3の後方に配置される中間部材7と、前記中間部材7の後方に交換可能に配置されるインキタンク8と、前端部で前記ペン先2を保持し且つ内部に前記インキ吸蔵体3、前記中間部材7、及び前記インキタンク8の3部品を収容する軸筒4とからなる。
(First embodiment)
A first embodiment of the direct
The direct
・ペン先
前記ペン先2は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体である。前記ペン先2の前端は、砲弾状に研削される。前記ペン先2の後端部外周面は、テーパ状に面取りされる。
Pen nib The
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体3は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。前記インキ吸蔵体3の前端面の軸心にペン先2の後端が突き刺し挿入され、前記ペン先2の後端が前記インキ吸蔵体3の内部に位置される。前記インキ吸蔵体3は、ペン先2とインキタンク8との間に配置され、インキタンク8の内圧上昇に応じた溢出インキを一時的に保持するインキ保溜部材である。尚、本発明で、前記インキ吸蔵体3を設ける代わりに、ペン先2とインキタンク8との間に、インキタンク8の内圧上昇に応じた溢出インキを一時的に保持する櫛歯状のインキ保溜部材を設けてもよい。
Ink occlusion body The
・軸筒
前記軸筒4は、前軸5と、該前軸5の後端開口部に着脱自在に螺着される後軸6とからなり、前軸5及び後軸6は、両者共に、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。
The
前記前軸5は、ペン先2の外周面を保持する先細部と、該先細部より後方に連設され、インキ吸蔵体3、隔壁71、及びインキタンク8前部とを収容する本体部とからなる。
The
・後軸
前記後軸6は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、前記後軸6の前端開口部が前記前軸5の後端開口部に螺着されると、前記後軸6内部にインキタンク8の後部が収容される。前記後軸6は、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる。前記後軸6を通して外部よりインキタンク8(即ちインキタンク8後部)を視認できる。
Rear shaft The
インキタンク8交換時、前記後軸6を前軸5の後端部から螺着状態を緩めて取り外し、前記インキタンク8を取り外した後、新たなインキタンク8を前軸5内に挿入するとともに、後軸6を前軸5後端部に再び螺合する。前記後軸6と前軸5後端部とを螺着する過程で、インキタンク8の後端と後軸6の後端壁内面とが当接し、後軸6と前軸5とのネジ締めによりインキタンク8が軸筒4内に押圧され、インキタンク8の前端開口部が開栓される。
When the
・中間部材
前記中間部材7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形より得られる。前記中間部材7は、軸筒4内のインキ吸蔵体収容部とインキタンク8とを区画する隔壁71と、前記隔壁71の前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体3の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には2本)の連通管72と、前記隔壁71の後面より後方に突出され且つインキタンク8の前端開口部に挿着される接続管73と、前記隔壁71より前方または後方に突出され且つ軸筒4の内面(本体部52の内面)に固着される取付筒部74とを備える。軸筒4内及び隔壁71によって形成される空間(即ち吸蔵体収容部)に、インキ吸蔵体3が収容される。前記取付筒部74は、連通管72の基部外周または接続管73の基部外周を包囲している。前記接続管73には栓体9の片側を押圧するための突片73aが一体に形成される。前記隔壁71は円板状であり、前記各々の連通管72、前記接続管73、及び前記取付筒部74は、円筒状である。
Intermediate member The
前記中間部材7において、隔壁71、連通管72、接続管73、及び取付筒部74は一体に連設される(即ち一体に形成される)。即ち、中間部材7により、隔壁71、連通管72、接続管73、及び取付筒部74を1部品で構成できる。
In the
前記連通管72の各々の内部には、軸方向に流通路72aが設けられ、前記流通路72aが、前記連通管72の各々の両端にて開口される。前記連通管72の各々の前端は、インキ吸蔵体3の内部に開口され、前記連通管72の各々の後端は、隔壁71の後端より後方へインキタンク8内に開口される。前記各々の連通管72は、インキ吸蔵体3とインキタンク8との間に並列に配置されるため、インキ吸蔵体3と、その後方のインキタンク8との間に、独立した複数本の流通路72aが並列に設けられる。
A
・インキタンク
前記インキタンク8は、前端が開口し且つ後端が閉鎖された有底の円筒体であり、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形またはブロー成形により得られる。前記インキタンク8のリブ81を有する部分の内径Dは、13mm〜15mmに設定される。前記インキタンク8内には、直にインキが貯溜される。前記インキタンク8内に貯溜されるインキは、筆記具用インキまたは塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が適宜採用される。前記インキは、有機溶剤を主溶剤とする油性インキ(即ち油性の筆記具用インキまたは油性の塗布液)が採用される。開栓前において、インキタンク8の前端開口部には、栓体9が嵌着され、インキタンク8内が閉鎖されている。ここでは、栓体9として、合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形体よりなる円板状の栓体9が採用される。尚、前記円板状の栓体9の代わりに球状の栓体9を採用することもできる。
Ink tank The
前記インキタンク8の前端開口部内面は、中間部材7の接続管73外面が着脱自在に嵌着される。前記インキタンク8のインキが消費され筆記不能となった場合、前記インキタンク8を接続管73から取り外し、内部にインキが充填された新たなインキタンク8の前端開口部に接続管73を挿着する。それにより、再び、筆記可能となる。前記新たなインキタンク8の前端開口部は、栓体9により閉鎖されている。接続管73をインキタンク8の前端開口部に挿着した際、前記栓体9が接続管73の突片73aにより後方に押圧され、それにより、栓体9が外され、インキタンク8の前端開口部が開栓される。
The outer surface of the connecting
・リブ
前記インキタンク8の後部内壁には、軸方向に延びる複数本(具体的には12本)のリブ81が等間隔に一体に突出形成される。前記各々のリブ81とインキタンク8内壁との接続隅部には、軸方向に延びる横断面V字状の毛細管溝82が形成される。前記リブ81とリブ81の間の各々には、前記毛細管溝82を周方向の両側に有する円周面状のインキタンク8内壁が形成される。前記リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁の円周方向の幅Wの各々は、3mmに設定されている。前記各々のリブ81は、少なくとも、後軸6を通して外部より視認可能なインキタンク8の後端部の領域に形成される。
Ribs A plurality of (specifically, twelve)
前記各々のリブ81の径方向の高さHは、0.4mmに設定される。前記各々のリブ81の円周方向の厚さTは0.7mmに設定される。前記各々のリブ81の両側壁のなす角度αは50度に設定される。前記各々のリブ81の頂部はR曲面となっている。
The height H of each
本実施の形態の直液式筆記具1を、インキ残量を視認する際、ペン先上向き状態またはペン先下向き状態にすると、インキタンク8内のインキが、インキタンク8内壁の毛細管溝82に集められながら下降する。そのため、リブ81とリブ81との間の円周面状のインキタンク8内壁に付着したインキが迅速に除去でき、前記リブ81間の円周面状のインキタンク8内壁及び後軸6を通して、外部よりインキタンク8内のインキ残量を容易に視認することができる。
When the direct
(第2の実施の形態)
本発明の直液式筆記具1の第2の実施の形態を図5乃至図8に示す。
インキタンク8底部内壁(インキタンク8の後端壁の内面)には、インキタンク8の中心部から径方向外方に放射状に延びる複数本(具体的には12本)のリブ83が一体に突出形成される。前記放射状に延びる各々のリブ83とインキタンク8の底部内壁との接続隅部には、径方向外方に放射状に延びる横断面V字状の毛細管溝が形成される。前記放射状のリブ83の各々は、インキタンク8内壁に突出形成した軸方向に延びる複数本のリブ81と接続される(一体に連設される)。それにより、インキタンク8の底部内壁の放射状の毛細管溝の各々が、インキタンク8の内壁の軸方向に延びる毛細管溝82と接続される。本実施の形態では、前記放射状のリブ83の本数と軸方向のリブ81の本数は一致している。これ以外にも、前記放射状のリブ83の本数と軸方向のリブ81の本数は、一致しなくてもよく、少なくとも、放射状のリブ83の各々の径方向外端部が軸方向に延びる複数本のリブ81と接続されていればよい。
(Second Embodiment)
A second embodiment of the direct
A plurality of (specifically, twelve)
前記第1の実施の形態のインキタンク8の内壁の底部は略平面状になっている。そのため、ペン先下向き状態にした際、インキタンク8の内壁の底部にインキが付着・残留しやすい。しかし、前記第2の実施の形態のインキタンク8内壁の底部は略平面状になっていても、軸方向のリブ81と接続された放射状のリブ83が形成されているため、ペン先下向き状態にした際、インキタンク8の内壁の底部にインキが付着・残留することを回避でき、インキタンク8の底部側からでも容易にインキタンク8内を視認できる。
The bottom of the inner wall of the
前記放射状のリブ83の各々の断面形状は、第1の実施の形態(図4参照)で説明した軸方向のリブ81の各々の断面形状と同様である。
The cross-sectional shape of each of the
尚、前記第2の実施の形態の他の構成は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。 Since the other configuration of the second embodiment is the same as that of the first embodiment, description thereof is omitted.
1 直液式筆記具
2 ペン先
3 インキ吸蔵体
4 軸筒
5 前軸
6 後軸
7 中間部材
71 隔壁
72 連通管
72a 流通路
73 接続管
73a 突片
74 取付筒部
8 インキタンク
81 リブ
82 毛細管溝
83 リブ
9 栓体
W リブ間の円周面状のインキタンク内壁の円周方向の幅
D インキタンクのリブを有する部分の内径
H リブの径方向の高さ
T リブの円周方向の厚さ
α リブの両側壁のなす角度
DESCRIPTION OF
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