JP4965421B2 - Method for producing oily solid cosmetic product - Google Patents
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Description
本発明は、油性固形化粧製品の製造方法に係り、特に、油性固形固形化粧料の表面への模様形成に関する。 The present invention relates to a method for producing an oily solid cosmetic product, and more particularly to pattern formation on the surface of an oily solid cosmetic product.
従来より、口紅、アイシャドウ、ファンデーションといった固形化粧料に関して、その露出した表面に凹凸模様を施したものが知られている。このような模様の形成手法の一つとして、例えば、特許文献1には、化粧皿に充填された粉末化粧料の表面を薄葉紙で覆った上で、模様が凹凸状に刻まれた弾性型で圧縮打型する油性固形化粧製品の製法が開示されている。また、別の手法として、圧縮打型によって成形された固形化粧料の表面をレーザ等で部分的に剥離することによって、凹凸模様を表面に形成する手法も知られている。
ところで、油性固形化粧料の加飾には、パール剤噴霧、凹凸模様等があるが、複雑な模様を付けようとすると、きれいな模様転写が行い難いという不都合がある。なぜなら、油性固形化粧料は、その表面が崩れやすく、また、油性のためにベタつきやすいという特徴があるからである。 By the way, the decoration of oily solid cosmetics includes pearl agent spray, uneven patterns, and the like, but there is a disadvantage that it is difficult to transfer a beautiful pattern if a complicated pattern is to be applied. This is because oily solid cosmetics are characterized in that their surfaces are liable to collapse and are also sticky due to their oiliness.
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、油性固形化粧料の表面に対する模様の形成を、簡単かつ低コストで、見栄えよく行うことである。 This invention is made | formed in view of this situation, The objective is to perform the formation of the pattern with respect to the surface of oil-based solid cosmetics simply and at low cost with good appearance.
かかる課題を解決するために、本発明は、油性固形化粧製品の製造方法を提供する。この製造方法は、基部と、凹凸によって模様が刻まれたスタンプ面を有する第1の弾性部と、基部と第1の弾性部との間に介在し、第1の弾性部および油性固形化粧料よりも柔らかな第2の弾性部とを有するスタンプ体を用意するステップと、スタンプ体におけるスタンプ面の一部である凸部に粉末化粧料を付着させるステップと、粉末化粧料が凸部に付着したスタンプ面を、油性固形化粧料の表面に当接させることによって、油性固形化粧料の表面に模様を転写するステップとを有する。 In order to solve this problem, the present invention provides a method for producing an oily solid cosmetic product. The manufacturing method includes a base, a first elastic part having a stamped surface engraved with unevenness, and a base and the first elastic part. The first elastic part and the oily solid cosmetic A step of preparing a stamp body having a softer second elastic portion, a step of attaching powder cosmetic to a convex portion that is a part of a stamp surface of the stamp body, and a powder cosmetic adhering to the convex portion And transferring the pattern onto the surface of the oily solid cosmetic by bringing the stamped surface into contact with the surface of the oily solid cosmetic.
ここで、本発明において、第2の弾性部は、スポンジ、ウレタン、バネまたは蛇腹によって構成されていることが好ましい。また、粉末化粧料の色は、油性固形化粧料の色とは異なることが好ましい。 Here, in this invention, it is preferable that the 2nd elastic part is comprised by sponge, urethane, a spring, or a bellows. The color of the powder cosmetic is preferably different from the color of the oily solid cosmetic.
本発明によれば、基部と第1の弾性部との間に、第1の弾性部および油性固形化粧料よりも柔らかな第2の弾性部を介在させた上で、油性固形化粧料の表面への模様転写を行う。これにより、スタンプ体の押圧時に、余分な力が第2の弾性部によって吸収される。したがって、表面の崩れやベタつきが生じやすい油性固形化粧料に対しても、簡単かつ低コストで美しい模様を形成することができ、複雑な模様であっても、その形成を容易に行うことができる。また、油性固形化粧製品を使用するユーザに新鮮味を与えることができ、アイキャッチ効果による商品訴求力の向上を図ることが可能となる。 According to the present invention, the surface of the oil-based solid cosmetic is provided with the first elastic portion and the second elastic portion softer than the oil-based solid cosmetic interposed between the base and the first elastic portion. Transfer the pattern to. Thereby, when the stamp body is pressed, an excessive force is absorbed by the second elastic portion. Therefore, it is possible to form a beautiful pattern easily and at low cost even for oily solid cosmetics that are liable to cause surface collapse and stickiness, and even a complicated pattern can be easily formed. . Moreover, a fresh taste can be given to the user who uses an oil-based solid cosmetic product, and it becomes possible to improve the product appeal power by the eye catch effect.
図1は、本実施形態にかかる油性固形化粧製品の斜視図である。この油性固形化粧製品1は、化粧料容器2、化粧皿3、および、この化粧皿3内に充填された化粧料4を主体に構成されている。化粧料容器2は、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等からなる透明なプラスチック製の容器であり、その内部には凹状に窪んだ収納部が形成されている。この収納部には、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス等の金属製、または、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂製の化粧皿3が収納されている。また、化粧料容器2には、開閉可能な蓋部2aが取り付けられており、この蓋部2aを開くと、化粧料容器2の上部が開口して化粧料4が露出する。この化粧料4は、口紅、アイシャドウ、ファンデーション等の如く、粉末状の化粧料を固形化したものであるが、その露出した表面には、凹凸模様(すなわち、表面を凹凸状に起伏させて陰影によって表現された模様)が表現されている。
FIG. 1 is a perspective view of an oily solid cosmetic product according to the present embodiment. This oil-based solid
図2は、化粧皿3に充填された化粧料4の断面図である。この化粧料4は、積層構造になっており、下層の油性固形化粧料4aと、上層の粉末化粧料4bとを有する。油性固形化粧料4aは、例えば、口紅、アイシャドウ、ファンデーション等の油性化粧料を固形化したものであるが、油性固有の特性上、その表面に崩れやベタつきが生じ易い。油性固形化粧料4a上に積層された粉末化粧料4bは、油性固形化粧料4aとは異なる成分を含有しており、本実施形態では、パールやラメ等を想定している。油性固形化粧料4aおよび粉末化粧料4bは共に化粧料の粉末をベースに形成されるが、後述する特徴的な製造方法が用いられる関係上、粉末化粧料4bには、油性固形化粧料4aのような圧縮が施されていない点である。したがって、圧縮が施されていない粉末化粧料4bの密度(粒子密度)は、圧縮が施された油性固形化粧料4aのそれよりも低くなっている。また、粉末化粧料4bは、表面が凹凸状に起伏した油性固形化粧料4aの全面を覆っているのではなく、部分的に付着しており、具体的には、粉末化粧料4bが付着した凹部と、粉末化粧料4bが付着していない凸部とが混在した状態で存在する。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the cosmetic 4 filled in the
なお、ユーザに新鮮味を与え、アイキャッチ効果の向上を図るべく、油性固形化粧料4aおよび粉末化粧料4bは、「異なる色」に着色されていることが好ましい。本明細書では、「異なる色」という用語を、ユーザ等が色の違いを視覚的に認識できれば足りる程度の意味で用いている。したがって、明度、彩度、色相の違いはもとより、同一色であっても、パール等を加えたものと、そうでないものとは、「異なる色」ということになる。 In order to give the user a fresh taste and improve the eye catching effect, the oily solid cosmetic 4a and the powder cosmetic 4b are preferably colored in “different colors”. In this specification, the term “different colors” is used in the sense that it is sufficient if the user or the like can visually recognize the difference in color. Therefore, not only differences in lightness, saturation and hue, but also the same color, the one with pearl added and the other are “different colors”.
以下、図3および図4を参照しつつ、上述した油性固形化粧製品1の製造方法について説明する。まず、図3に示すようなスタンプ体6を用意する。このスタンプ体6は、基部6aと、第1の弾性部6bと、第2の弾性部6dによって構成されている。基部6aは、金属やプラスチックといった如く、変形が生じにくい比較的剛性の高い部材が用いられる。第1の弾性部6bは、例えば、シリコーンゴムやエストラマー(合成ゴム)等の弾性体によって形成されており、その下方にスタンプ面6cを有する。このスタンプ面6cには、その表面の凹凸によって、転写対象となる模様(例えば花の模様)が刻まれている。基部6aと第1の弾性部6bとの間に介在する第2の弾性部6dは、スタンプ対象となる油性固形化粧料4aよりも柔らな材質によって構成されており、本実施形態では、スポンジによって形成されている。本実施形態では、一例として、2.4Nの力を加えたときに、2〜5mm程度収縮するスポンジを用いている。ここで、第2の弾性部6dに要求されるスペックとしては、(1)油性固形化粧料4aよりも柔らかいこと以外に、(2)第1の弾性部6bよりも柔らかいことも必要である。サンドイッチされる第2の弾性部6dがスタンプ面6cの材質よりも硬いと、油性固形化粧料の崩れが容易に生じて、良好な模様転写を行うことが困難となる。このような要求スペックを満たす限り、第2の弾性部6dの材質としては、スポンジ以外にウレタン、バネまたは蛇腹等を用いてもよい。
Hereinafter, the manufacturing method of the oily solid
つぎに、このスタンプ体6が有するスタンプ面6cの一部である凸部に、粉末化粧料4bをほぼ均一に付着させる。粉末化粧料4bとしてのパール等は単色であってもよいが、複数色を混ぜてもよい。
Next, the powder cosmetic 4b is made to adhere substantially uniformly to the convex portion which is a part of the
つぎに、化粧皿3内に油性化粧料を充填し、これを固化させた油性固形化粧料4aを用意する。そして、図4(a)に示すように、このスタンプ面6cを上方より油性固形化粧料4aに当接させ、その後、同図(b)に示すように、スタンプ面6cを油性固形化粧料4aの表面より離す。これにより、スタンプ面6cの凹凸に応じて、油性固形化粧料4aの表面に粉末化粧料4bが付着して、模様が転写される。なお、スタンプ体6を油性固形化粧料4aの表面に当接させる強さ、プレス範囲、弾性体の材質や硬度は、事前の実験やシミュレーション等を通じて適宜設定される。
Next, oily cosmetic material 4a is prepared by filling the
このように、本実施形態によれば、基部6aと第1の弾性部6bとの間に第2の弾性部6dを介在させたサンドイッチ構造のスタンプ体6を用いて、油性固形化粧料4aに対する模様転写が行われる。これにより、スタンプ体6の押圧時(油性固形化粧料4aの表面へのスタンプ面6cの当接時)、余分な力が第2の弾性部6dによって吸収される。したがって、表面の崩れやベタつきが生じやすい油性固形化粧料4aに対しても、簡単かつ低コストで美しい模様を形成することができ、複雑な模様であっても、その形成を容易に行うことができる。また、油性固形化粧製品1を使用するユーザに新鮮味を与えることができ、アイキャッチ効果による商品訴求力の向上を図ることが可能となる。
As described above, according to this embodiment, the stamp body 6 having the sandwich structure in which the second
1 油性固形化粧製品
2 化粧料容器
2a 蓋部
3 化粧皿
4 化粧料
4a 油性固形化粧料
4b 粉末化粧料
6 スタンプ体
6a 基部
6b 第1の弾性部
6c スタンプ面
6d 第2の弾性部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
基部と、凹凸によって模様が刻まれたスタンプ面を有する第1の弾性部と、前記基部と前記第1の弾性部との間に介在し、前記第1の弾性部および油性固形化粧料よりも柔らかな第2の弾性部とを有するスタンプ体を用意するステップと、
前記スタンプ体における前記スタンプ面の一部である凸部に粉末化粧料を付着させるステップと、
前記粉末化粧料が前記凸部に付着した前記スタンプ面を、前記油性固形化粧料の表面に当接させることによって、前記油性固形化粧料の表面に前記模様を転写するステップと
を有することを特徴とする油性固形化粧製品の製造方法。 In the method for producing an oily solid cosmetic product,
A base, a first elastic part having a stamped surface engraved with unevenness, and interposed between the base and the first elastic part, more than the first elastic part and the oily solid cosmetic Providing a stamp body having a soft second elastic portion;
Attaching powder cosmetics to a convex portion that is a part of the stamp surface of the stamp body;
Transferring the pattern onto the surface of the oily solid cosmetic material by bringing the stamp surface on which the powder cosmetic material has adhered to the convex portion into contact with the surface of the oily solid cosmetic material. A method for producing an oily solid cosmetic product.
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