JP4961431B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理に関する。
ビデオ画像キャプチャは、空間的及び時間的なサンプリングプロセスに代表される。画像は、縦横の列に配置される画素のセットとして捕捉される。連続した画像は、非常に短い時間的間隔で捕捉される。
画像において再生され得る最小要素点は、1画素である。観念的には、元のシーンにおける最小要素点は、捕捉された画像において1画素で表されるはずである。
米国特許第5,619,272号明細書 欧州特許第1,191,785号明細書 欧州特許第1,313,310号明細書 米国特許第5,337,089号明細書 欧州特許第1,411,719号明細書 国際公開97/16923号パンフレット
しかしながら、実際には、シーンにおける要素点のいくつかは、画素ラインの間に入ってしまう。そのため、このような要素点について、画素ラインが2本必要になる。したがって、垂直解像度が幾分低減してしまう。この効果を測定すると、捕捉されるべき垂直方向の要素点のうち、実際に画素ラインによって表されるのは70%のみであることがわかる。この係数(70%)は、ケルファクターとして知られている。
ケルファクターを定量化する効果は、画像走査方法、すなわち画素ラインが連続して続くか(プログレッシブ走査)、又は交互(インターレース走査)に続くかに関係なく適用される、と主張する専門家もいる。また、ケルファクターは、インターレーシングによって生じる劣化のみに関連する、と主張する専門家もいる。
本明細書では、インターレース画像に応じた、ケルファクターに関連する効果について考察する。このような状況では、通常、表され得る垂直帯域幅のうち、70%(ケルファクター)のみが表される、又は表されるはずである、と考えられている。しかし、実際には、ソースマテリアルマテリアルが使用可能な帯域幅を十分に使い切れない状況を引き起こす効果も考えられる。
もちろん、70%という数値は、本明細書の目的のための単なる近似値に過ぎないことが理解されるであろう。
したがって、インターレース−プログレッシブ走査変換が行われる際、「完全な」垂直帯域幅の画像を作成しようとするのは危険である可能性がある。その代わり、1未満のケルファクターを補償するための補正をしてもよい。同様の理由により、完全な水平帯域幅の画像を作成するのも危険である可能性がある。
本発明は、入力画像の入力画素に対して出力画像の出力画素を生成する画像処理装置であって、
前記入力画像とそれぞれ同一の前記出力画素の第1サブセットをフィルタリングせず、1つ以上の前記入力画像のグループからそれぞれ抽出される前記出力画素の第2サブセットをフィルタリングし、前記出力画像において高空間周波数が減衰するようなレスポンスを有する空間フィルター構造を具備する。
本発明では、上記のように生成された画像のケルファクターフィルタリングに対する単純な手法(すなわち、単に帯域幅70%の垂直ローパスフィルターを使って出力画像全体をフィルタリングする)では、有用な結果が期待できないことを認識している。これは、出力画像中の画素のいくつかは、ケルファクターによって垂直帯域幅が制限されるような技術によって既に捕捉又は生成された入力画像の画素に対応するからである。
一方、本発明では、このような既存の画素は、フィルタリング動作によって変更されない。
好適には、入力画像はインターレース画像であり、出力画像はプログレッシブ走査画像である。しかしながら、本発明は、ソース画素と変更された画素が混在するどのような場合にも適用し得る。
本発明の更なる態様及び特徴は、添付の特許請求の範囲において規定される。
これより、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単に例示として説明する。
図1は、インターレース映像マテリアルソース20、インターレース−プログレッシブ走査変換器30、及び液晶ディスプレイ(LCD)又はプラズマディスプレイ等の表示パネル40を有するフラットスクリーン表示構成10を示す概略図である。この図は、多くの放送信号がインターレース形式である一方、多くのフラットパネルディスプレイ(又は任意のプログレッシブ走査ディスプレイ)がプログレッシブ走査形式において最も効率よく動作するという点において典型的な、インターレース−プログレッシブ走査変換の用途を示している。したがって、図1では、インターレースマテリアルソース20が受信した放送信号は、表示用インターレース信号を生成するために使用される。この信号はインターレース−プログレッシブ走査変換器30へ送られ、このインターレース信号によりプログレッシブ走査信号が生成される。ディスプレイ40へ伝送されるのは、このプログレッシブ走査信号である。
インターレースマテリアルソース20は放送受信機である必要はなく、DVDプレイヤー等のビデオ再生装置やインターネット接続等のネットワーク接続であってもよい。
図2は、スタジオ環境における映像ミキシング動作を示す概略図であり、インターレース−プログレッシブ走査変換の別の使用例を示している。ここでは、インターレースマテリアルソース50及びプログレッシブ走査マテリアルソース60が配置されている。これらのソースはカメラ、ビデオテープレコーダー又はハードディスクレコーダー等のビデオ再生装置、放送受信機等であり得る。
インターレースマテリアルソース50からのインターレース出力は、インターレース−プログレッシブ走査変換器70に供給され、プログレッシブ走査信号が生成される。この信号は、プログレッシブ走査マテリアルソース60からのプログレッシブ走査マテリアルと共に画像ミキサー80によって処理することができ、それにより処理されたプログレッシブ走査出力が生成される。もちろん、画像ミキサー80のプログレッシブ走査出力は、例えば後続の放送又は記録に必要ならば、インターレース形式に再変換可能である。また、画像ミキサー80は映像処理装置の単なる一例であって、代わりに、図2のこの位置で、デジタルビデオ効果ユニット等も使用できることが理解されるであろう。
図3は、インターレース−プログレッシブ走査変換器を示す概略図である。通常、インターレース−プログレッシブ走査変換器は、空間的補間器100、動き適応補間器110、及び3つのフィールド記憶装置120を有する。
図3の変換器は、入力インターレースフィールドと同じ繰り返し周波数で出力プログレッシブ走査フレームを生成するように動作する。したがって、変換器は主に、インターレースフィールドをプログレッシブ走査フレームに変換するように各インターレースフィールドの「欠損」画素を生成することが求められる。これは、2つの方法のいずれかによって解決できる。1つは、空間的補間器100が、対象のフィールド内で、空間的補間により「欠損」画素に対応する画素を生成する方法である。すなわち、これはフィールド内動作である。もう1つは、動き適応補間器が、逆極性を持つ近隣のフィールドからの画素を挿入することによって、「欠損」画素に対応する画素を生成する方法である。これは、フィールド間で画像の動きがない場合のみ有効である。よって、図3の基本的な仕組みにおいて、空間的補間器100の出力は画像の動きが検出された画像位置で使用される一方、動き適応補間器110の出力は画像の動きが検出されない画素位置で使用される。動作の単純化のため、空間的補間器は各画素位置で動作し、動き適応補間器は、空間的補間器の出力を選択するか、逆極性の別のフィールドからの画素を出力として選択するか、又はこれら2つを組み合わせて動作する。
以下、動き適応補間器をより詳細に説明する。まず、空間的補間器について説明する。
空間的補間器は、1:2水平画素スケーラ130、空間ブロックマッチャー140、最小誤差選択器150、対角補間器160、ドットノイズ低減器170及びケルファクター補正器180を有する。これらの動作について、以下、より詳細に説明する。
スケーラ130は、水平線形補間を利用し、入力インターレースフィールドの2画素間毎に、1つの付加画素値を生成する。これにより、水平解像度(少なくとも、有効な画素値の数に関して)は2倍になるが、垂直解像度にはこの段階では変化はない。
図4(a)〜図4(c)を参照して、水平スケーリングが適切である理由について説明する。
以下に説明するように、空間ブロックマッチャー140及び対角補間器160の動作全般は、新しい画素を補間すべき画素位置にとって適切な画像特徴方向を検出し、その画像特徴方向に沿って補間を実施することである。よって、補間すべき現画素位置が、例えば水平から45℃の対角画像特徴(例えば、ラインやエッジ)内に位置する場合、新しい画素の補間は、その45℃方向に沿って実施される。これによって、補間を水平補間又は垂直補間に限定した場合に比べ、良好な出力結果が得られる。したがって、このプロセスにおいて重要なことは、各画素位置で画像特徴方向を検出することであることは明らかである。
この検出は、ブロックマッチングプロセスを用いて行われる。実際のブロックマッチングプロセスについて、以下、より詳細に説明する。この段階では、図4(a)は、不明画素220(クエスチョンマークの付いた丸印)の位置周辺の画素の2つのブロック200、210の間のブロックマッチが成功した例を概略的に示す。本図では、四角が既知の画素を示し、丸が対角補間器160によって補間されるべき画素を示す。図4(a)〜図4(c)の濃淡は、画像特徴の概略的な描写である。
図4(a)を参照すると、欠損画素220の周辺のブロック200とブロック210との間でブロックマッチが成功したことがわかる。これは、1/2の画像特徴勾配を示している。
図4(c)を参照すると、画像特徴は垂直方向にあり、ここでもまた重なり合うブロック230とブロック240との間でブロックマッチが成功している。
しかしながら、図4(b)では、画像特徴の勾配は1/1である。整数画素位置のブロックでは、ブロックマッチを成功させることは出来ない。ブロック250、260間のブロックマッチは、半整数画素位置で成功する。よって、この性質の勾配(1/2よりも鋭角な勾配)を検出するためには、サブピクセル精度での動作が必要である。本例では、1/2ピクセル精度が採用された。更に高い精度が採用された場合(例えば、1/4ピクセル精度)、垂直により近い勾配を検出することが出来る。本実施形態では、非常に急な勾配での処理要件と精度とのバランスのため、1/2ピクセル精度が選択された。
実際、以下に説明する本発明の実施形態では、どの段階においても、画像全体がスケーラ130によって1:2スケーリングを施されるわけではない。この選択的なスケーリングについて、以下、より詳細に説明する。
図5及び図6(a)〜図6(e)は、空間ブロックマッチング動作を示す概略図である。
上記のように、空間ブロックマッチングは、サブピクセル精度、この場合は1/2ピクセル精度で行われる。
対応するサーチレンジ(テスト(処理)中の画素位置に対する最大変位)を有する様々なブロックサイズが使用される。(補間画素が必ずしも処理に利用されるわけではないが)1:2スケーリング動作を考慮し、下の表に、ブロックサイズ及びサーチレンジの例を示す。
Figure 0004961431
図5は、欠損画素位置320の周辺の、3v×13hの画素の2つのブロック300、310間で行うブロックマッチ動作を示す概略図である。なお、ブロック幅は、スケール上の(補間)画素において13hであり、ここでは、実(ソース)画素のみが示されている。変数d(実際には、4つの補間画素分の変位)は、テスト中の画素位置(以下、被テスト画素位置)からの、ブロックの水平の中心の水平変位を表している。ブロックマッチには、ブロックが被テスト画素位置と必ず重なり合わなければならないという条件が課せられる。また、ブロックは、実際の画素変位の積分変位している(すなわち、変位mは2mの補間画素変位に相当する)。
これにより、図5に示す特定のブロックサイズは、−4画素(図6(a))、−3画素、−2画素(図6(b))、−1画素、0画素(図6(c))、+1画素、+2画素(図6(d))、+3画素及び+4画素(図6(e))での変位で、5つのテストが可能である。
なお、変位は、スケール上の画素を単位として、中心からの変位として表されている。2つのブロックは、それぞれ逆方向に同じ量変位している。対称変位は、ブロックマッチングによりテスト中の画素(以下、被テスト画素)に関連のないラインやエッジが検出されないように使用される。
絶対差(SAD)の合計は、ブロックマッチ毎に計算される。これは、下記のように定義される。
Figure 0004961431
式中、x,yは現画素座標(yはフレームライン数)、dはテストされている変位、nはブロックの半径(ブロック幅は、n’=2n+1)をそれぞれ示している。
一般的に3つの色成分(赤、緑、青)のSAD値が合算され、最小標準化SAD値で補間の勾配を決定する。下記に示すように、質の悪い補間を回避するため様々なチェックがなされている。
エイリアス状況が引き起こす問題を回避するため、様々な策が採られている。図7(a)及び図7(b)は、起こり得るエイリアス状況を示している。
図7(a)を参照すると、ブロック340、350間のブロックマッチは、欠損画素330が濃い灰色であるべきことを示している。ここで、ブロックマッチは100%成功し、SAD値はよってゼロとなる(なお、これは単なる概略的な例である)。
しかしながら、図7(b)を参照すると、ブロック360、370間のブロックマッチもまた100%成功であり、SAD値もまたゼロである。図7(b)のブロックマッチは、欠損画素330が薄い灰色であるべきことを示している。
このブロックマッチ結果の矛盾は、図7(a)及び図7(b)に示す画像部分の近接した対角画像特徴間のエイリアシングによるものである。最初は、どちらの対角ライン(すなわち、左上から右下への急な対角線及び右上から左下へのゆるやかな対角線)も同様に有効であるように見えるが、適切な選択をさせるように処理ルールが設定された。これより、このルールについて説明する。
このルールの基本は、ブロックマッチ処理が、「線分」と見なされる領域のみが検出されるように制限されることである。言い換えると、ブロックマッチにおける各ブロックは線分を含んでいるはずである。
デジタル化された線分は、2つの特性を有すると考えられる。第1に、線分は対象とされるブロックの中心走査ラインに沿って単調である。第2に、対象とされるブロックの走査ラインの間に垂直遷移がある。これらのテストの適用方法は、図8(a)〜図8(d)を参照しながら説明する。
図8(a)では、ソースフィールドが複数の対角線を有する。図8(b)は、図8(a)の画像内の一列の画素を示す概略図である。図8(c)及び図8(d)は、図8(b)に示す対角線の両端を示す。これら両端は、輝度の単調変化を表す画素領域を含んでいることがわかる。また、図8(a)に戻ると、このようなセグメントにおいて近接する画素列の間に垂直遷移が生じていることがわかる。
このため、図7(a)及び7図(b)に戻ると、上記ルールによれば、図7(b)のブロックマッチが認められ、図7(a)のブロックマッチは認められない。これは、図7(b)の2つのブロックの画素の中心ラインが輝度において単調に変化する一方、図7(a)のブロック340、350の画素の中心ラインはそうでないからである。
実際には、ルールはこのように厳しいわけではない。実際のルールは、以下のようにラインの様々な特性のバランスを考慮したものである。
Figure 0004961431
ルールは以下の通りである。
単調性+C1+(C2/ブロック幅)<平均垂直エネルギー
式中、C1,C2はデータノイズを考慮した定数である。この条件が満たされれば、ブロックマッチが有効な補間方向として利用される。
なお、テストは色成分(例えばR、G及びB)それぞれについて別個に行われる。これらのテストは、3つそれぞれが別個に成功しなければならない。或いは、例えばハードウェアを節約するため、テストは3つより少なくてもよい。例えば、輝度のみ又は1つの色成分のみに対してテストが実施されてもよい。もちろん、代わりにYCbCr又はYPbPr表現がテストされてもよい。
ブロックマッチングに適用される上記第2のルールは、最小標準化SAD値を元に後続の補間の勾配が決定されるということである。
通常、方向は最小の誤差(最小標準化SAD)を有するブロックマッチから選択される。このような場合、補正器180によるケルファクター補正は、標準化SAD値が閾値KFCthreshより小さい場合は後の処理で使用されない。
しかしながら、標準化SAD値が複数のブロックオフセットについて同じ(閾値内)である場合、又は全てのブロックマッチに亘って取得された最小標準化SAD値が所定の最大値より大きい場合、垂直補間が利用される。この場合、ケルファクター補正が常に行われ、標準化SAD値は上記の最大所定値に設定される。
ブロックマッチングに適用可能な第3のルールは、以下の通りである。
ルールの基本は、隣接する「不明」(補間される)画素は、処理中の現画素の勾配と同様の勾配を示すということである。
現「不明」画素については、Gを予測勾配とする。サーチレンジは、?G?/4+1とする(「G」がスケール上の画素単位であるため、除算は必要)。C3...はプログラム可能定数とする。
このルールを適用するため、現画素に対し−サーチレンジから+サーチレンジ内の位置での現欠損ラインの全ての画素を観察する。次の不等式を満たすこのレンジ内の各予測勾配gは、値「counter」をインクリメントする。
(?G?−d)<=C3(g−G)<=(?G?+d)
そして、counter*C4<C5*(2×range+1)が成立すると、vを元値、v’を垂直補間値とし、結果を(好ましくは)C6v’+(1−C6)v又は(より一般的には)C6v’+C7vに設定する。画素の標準化SADスコアをC8インクリメントする。この定数は、KFCの使用促進のために設定することが出来る。
対角補間器160は、単純な画素平均化器であり、方向を与えられると、下のラインのその方向の画素及び上のラインのその方向の画素を選び、平均化する。
ドットノイズ低減器170は、対角補間器160の出力に適用される処理を含む。補間画素が4つの垂直及び水平の画素、すなわち、補間画素が隣接する上下左右の画素の最大値と最小値の間にあるかを検出するため、テストがなされる。なお、補間画素の上下にある画素は実画素である一方、左右にある画素は補間画素である。
補間画素がこの範囲内にない場合、
vは処理中の画素の元値、v’は4つの隣接する画素の範囲内となるようにクリッピングされたvとする。
新しい画素値をkDNRv’+(1−kDNR)vとする。ここでkDNRはプログラム可能である。
これより、ケルファクター補正器180の動作について、図9〜11を参照しながら説明する。
[ケルファクター補正]
本考察では、単にシステムのこの部分の動作の説明をするためにケルファクターに言及した。フィルターが実際に利用しているのは、走査アーチファクトによるのか又はローパスフィルタリングプロセスによるのかに関わらず、単に、ソース画像が利用可能な帯域幅をフルに活用していないという知識である。
ケルファクターは、プログレッシブ走査とインターレース画像の特性を表す数値である。走査する情報を表すには、通常、有効な垂直帯域幅の70%(ケルファクター)のみが表されている(又は表されるべき)と考えられている。よって、インターレース−プログレッシブ走査変換を行う場合、完全な垂直帯域幅の画像を生成しようと試みるのは危険である可能性がある。代わりに、1未満のケルファクターを補償するための補正が使用されてもよい。
ケルファクター補償のための一つの方法は、任意のインターレース−プログレッシブ走査アルゴリズムのフレーム出力に対して、帯域幅70%のフィルターを使用することである。しかしながら、フレームのフィールドの内、1つのフィールドは「実」データ、すなわち、正確にサンプリングされたため、そのフィールドから生まれる内容は、その名の通り、完璧でないといけない。したがって、補間ラインのみをフィルタリングする方法が使用される。
一般的なケルファクターフィルタリング動作を、図9に概略的に示す。ここでは、ソースデータがfs/2、すなわちナイキスト周波数の約70%の帯域幅にまでフィルタリング(本例では垂直方向)される。
以下の等式及びアルゴリズムは、補間ラインを70%の帯域幅でフィルタリングするのに適したフィルターを表している。実験によると、フィルターがアーチファクトを大幅に削減することがわかる。なお、重要なことに、この結果は、単に1:2垂直アップスケーリング動作を入力インターレース映像に対して実施する場合に比べ、大幅に良い結果である。
図10及び図11は、この概念を概略的に示す。図10は概念を示す。これにより、垂直フィルターがプログレッシブ走査フレームの実画素I及び補間画素Sに(選択的に)適用される。
この技法を説明するには、特に、インターレースフィールドの欠損ラインのような存在しないデータについて考えるのが有用である。(一部導出のために)これらのラインがあたかも存在するように扱うことで、フィルター技法が導出され、欠損ラインのフィルタリングされたバージョンに対する最良近似値を生成するように、これらラインの補間されたバージョンに適用することができる。これは、以下の説明によって明らかになる。
図11を参照して、仮想の垂直帯域幅100%プログレッシブ画像500について考える。もちろんこれは存在せず、本来なら、サンプリングプロセス中の特有のフィルタリングにより、最高でも70%のフィルタリングである。これにより、認識可能なプログレッシブフレーム510が生成される。しかしながら、これはフィールド520としてインターレース方式で提供されるため、このフレームさえも利用可能ではない。フィールド520は、本インターレース−プログレッシブ走査変換プロセスのソースデータである。
インターレースフィールド520は、インターレース−プログレッシブ変換器に供給され、インターレース−プログレッシブ変換器は、欠損フィールドラインを生成し、再構築フレーム530を作り出す。しかしながら、ここで、フレーム530は、利用可能な帯域幅の70%よりも高い周波数を含んでいてもよい。インターレース−プログレッシブ走査変換器のソースデータには情報が存在していなかったため、このような周波数を生成することは必ずしも好ましくない。したがって、この帯域幅の限度を超えないバージョンのフレーム540を生成する必要があり、これは、ソースフィールドラインではなく再構築フィールドラインのみを調整することによって達成できる。これらのソースフィールドラインは、このようなフィルターに既に通された画像から得られたものであり、よって「完全」である。
要求された出力を生成することは、再構築フィールドでインターレースされた元の垂直帯域幅100%の画像からのラインによって構築された架空画像550のローパスフィルター出力として捉えられる。しかしながら、元の垂直帯域幅100%の画像は利用可能でなく、よって、これより、この問題を回避するための技術を説明する。
[3タップソースフィルター法]
これは、適切なフィルターを作成するための3つの方法のうちの第1の方法である。後の2つの方法のみが推奨され、この方法は行程を示すために本説明に含まれている。
Figure 0004961431
の方式の3タップローパス対称フィルター、及び
Figure 0004961431
(式中、Fは実データフィールドからの画素を示し、Iは補間画素を示す。なお、これらの値は既知である)で表されるインターレース−プログレッシブ走査により変換された映像の5本のラインからの画素Pのカラムについて考える。
実フィールド画素Fは、システムから出力されなければならない。これらは、映像録画時にケルファクターに従って既にフィルタリングされている。したがって、実際のケルファクターフィルタリングは光情報のサンプリングに本来含まれているので、概念的な映像ソースであるフィルタリング前の映像を考える。この未加工又は擬似入力映像を、
Figure 0004961431
(式中、xは概念的な垂直帯域幅100%のソースの不明な値を示し、Iは空間的補間された画素を示す)及び
output=pseudoInput*filter
と表す。
これより、擬似入力画素Iと垂直に並んだ出力画素yについて考える。
Figure 0004961431
−1及びxの値が不明なことから、出力画素yの値も不明である。しかしながら、現フィールドの出力フィールドラインが既知のため、y−1=F−1、y=Fであることがわかる。
よって、x−1及びxが見出すことができ、そしてyも以下のように見出すことができる。
Figure 0004961431
適切な垂直帯域幅70%のフィルターは、次のベクトルによって与えられる。
Figure 0004961431
よって、a=5138、b=22492となる。したがって、補間ラインに揃えられたPについては、以下のようになる。
Figure 0004961431
この問題は、実際は5タップフィルターによって解決される。
[5タップソースフィルタリング法]
初期の対称3タップフィルターは、比較的低いフィルタリング特性を有する。したがって、初期の対称5タップフィルターを利用してこれを改善する方法が考えられた。
しかしながら、この方法は3タップフィルターも必要であり、それがなければ問題は解決されない。
対称5タップフィルターが3つの係数a,b,cから構成され、フルフィルターが[a,b,c,b,a]で表されるとする。
同様に、3タップフィルターが2つの係数d,eから構成され、フルフィルターが[d,e,d]で表されるとする。
以前の式を、5タップフィルターに拡大すると、以下のようになる。
Figure 0004961431
以前と同じ方法でこの問題を解こうとすると、画像の半分の高さもある多くの未知数を含む1組の連立方程式を解かなければならない。よって、これは実用的なハードウェア設計には適さない。
代わりに、予測したフィルターの形態を見ると、周辺の離れた画素のほうが、yのすぐ傍の画素より出力に対する効果が少ないと考えられる:標準のローパスフィルターは、中心のタップ周辺にこのような重み付けがされている。したがって、画素yを見ると、中心のタップとそのすぐ傍の画素の結果は、5タップフィルターによって生じたと考えられ、より離れた結果は3タップフィルターによって生じたと考えられる。よって、以下の式が成立する。
Figure 0004961431
不明なxを消去していくことによって、yを求めることができる。
Figure 0004961431
70%の5タップフィルターの例は、以下の通りである。
Figure 0004961431
上述した3タップフィルターの例は、以下の通りである。
Figure 0004961431
したがって、出力画素yは、次の行列を使用して計算できる。
Figure 0004961431
式中、+2によってDC利得1を保証している(これは、丸め誤差を防ぐために必要である)。
[7タップソースフィルタリング法]
5タップ法同様、7タップ法も7タップフィルター、5タップフィルター及び3タップフィルターを必要とする。
対称7タップフィルターは、4つの係数a,b,c,dから構成され、フルフィルターは[a,b,c,d,c,b,a]で表されるとする。
同様に、5タップフィルターは、3つの係数e,f,gから構成され、フルフィルターは[e,f,g,f,e]で表されるとする。
最後に、3タップフィルターは、2つの係数j,kから構成され、フルフィルターは[j,k,j]で表されるとする。
これより、出力画素y及びその近隣の画素について考える。
Figure 0004961431
上述したように、これを解くのは実用的ではないので、7タップ、5タップ及び3タップフィルターの組み合わせを使用してこれを解くとする。
Figure 0004961431
この式は以下のように解くことができる。
Figure 0004961431
70%の7タップフィルターの例は、以下の通りである。
Figure 0004961431
上述した5タップフィルターの例は、以下の通りである。
Figure 0004961431
上述した3タップフィルターの例は、以下の通りである。
Figure 0004961431
したがって、出力画素yは、次の行列を使用して計算できる。
Figure 0004961431
この式は、各空間的補間画素に対して使用される。レスポンスは帯域阻止フィルター、阻止帯域は0.66〜0.8f/2である。しかしながら、レスポンスは交互の出力画素に対してのみ使用されるため、レスポンスを解釈することは困難である。
図12(a)は、動き適応補間器110の動作を示す概略図である。補間器110は、フィールド間ブロックマッチャー600、高周波数チェッカー610及びミキサー620を有する。
フィールド間ブロックマッチャー600は、3つのフィールド記憶装置120と現入力フィールドからのデータを利用してフィールド間の動きの比較を行う。これは、現フィールド(図12(b)のF)内の画素のブロックと、そのブロックと同タイプの、前のフィールド(FN−2)内に対応して配置されたブロックとを比較すること、及び同様に、先行フィールド(FN−1)と、そのフィールドと同タイプの前フィールド(FN−3)とを比較することを含む。これら比較の結果を使用して、画像における動きの度合いを検出する。
特に、絶対差の加重和(SWAD)は、次のように生成される。
4つのブロックマッチが実施され、2つの加重SADが生成される。これらは次の通りである。
・フィールドF及びFN−2の5h×4vの加重ブロックマッチ
・フィールドFN−1及びFN−3の5h×3vの加重ブロックマッチ
・フィールドFN−1及びFN−3の1h×1vの加重ブロックマッチ
・フィールドF及びFN−2の1h×2vの加重ブロックマッチ
加重ブロックマッチは、合致する画素間の加重絶対差を合算する。
Figure 0004961431
式中、FN−1(dx,dy)は、現画素に対するフレーム相対位置dx,dyでの値である。wの値の例は、付録を参照するとわかる。
最初の2つのSWADを合計すると、エリアベースのブロックマッチSWADAREAが得られる。
後ろ2つのSWADを合計すると、ローカライズされたブロックマッチSWADLOCALが得られる。
3つの色成分は全て同じようにSWADに寄与する。システムは、画素毎に、3つの成分のSADを保ってさえいればよく、これはブロック内の他の画素の値で重み付けされ組み合わされる。すなわち、プロセスのこの局面は、10bpp(ビッツ・パー・ピクセル)程の5ライン記憶装置のみを要する。
高周波数チェッカー610は、入力フィールドの高周波数を検出するために配置される。アルゴリズムは、次の原理に基づいている。
2つのソースフィールドの交互配置によって多くの高周波数エネルギーが生じる場合、入力が適度に静的であることを確かめるとよい。静的映像のみが確実に高周波数を生じさせることができる。高エイリアスな動作も高周波数を生じさせることはできるが、これはフィールド間補間にとって望ましい状況ではない。動きが存在するなら、フィールドが誤って交互配置されている箇所で高周波数が生じている可能性がある。
図13を参照すると、高周波数チェッカーは、現フィールドFの現補間画素の上下のライン及び欠損ラインに相当する先行フィールドFN−1のラインを利用する。HFCは、5×3の近隣画素チェックと見なしてもよい。
HFCthresh1及びHFCthresh2を2つのプログラム可能な定数とする。この時、HFCthresh1はHFCthresh2より大きい。
exceededHighEnergy=falseのフラグを立てる。
[成分毎(又はサブセット毎)(RGB/YPbPr)](YPbPrは、標準定義システムにおけるYCbCrの場合同様、高定義システムにおける色空間を示す)に、
エネルギー=0とする。
(現画素に対して)水平位置x=−2、−1、0、1、2の画素に関しては、インターリーブフィールド値をvとし、その上下ラインの現フィールド値をv−1とvとする。そして、
<min(v,v−1)の場合、diff=min(v,v−1)−vとし、
>max(v,v−1)の場合、diff=v−max(v,v−1)とし、
いずれでもない場合、diff=0とする。
(diff>HFCthresh1)の場合、energy=energy+(HFCthresh1−HFCthresh2)*weighting[x]とし、
(diff>HFCthresh2)の場合、energy=energy+(diff−HFCthresh2)*weighting[x]とし、
energy>HFCallowanceの場合、exceededHighEnergy=trueのフラグを立てる。
これによって、成分毎に行われる処理を終了する。
次に、exceededHighEnergy=trueの場合、プログラム可能定数値HFCpenaltyだけSWADAREAを増加する。
SWADAREAの増加は、その出力位置での動き適応画素の使用に対して作用する傾向にある。
ミキサー620は、基準SWADAREA及びSWADLOCAL、並びに様々な閾値thresh…に基づいて動作する。
SWADLOCAL>threshの場合、空間的補間フィールドFN’のみを使う。
SWADAREA>threshの場合、空間的補間フィールドFN’のみを使う。
SWADAREA<threshの場合、フィールドFN−1のみを使う。
いずれでもない場合、フィールドFN−1及びFN’を合わせる。
a=(thresh−SWADAREA)/(thresh−thresh)とする。
得られる画素値=aFN−1+(1−a)FN’
図14(a)及び図14(b)は、画像スケーリングの必要性を低減する変形例を示す概略図である。特に、図14(a)は、上記実施形態の動作を示す概略図であり、図中、画素の各行(図中□○□○で示す)は、実画素とスケーラ130からの1:2補間画素とを含む。2つのブロック700、710間のブロックマッチ及び2つのブロック720、730間のブロックマッチの例を示す。
図14(a)の2つのブロックマッチに共通しているのは、ブロックの最端の画素が1:2補間画素○であるということである。したがって、この方法は1:2スケーラによってスケーリングされた画像全体に依存する。
図14(b)では、ブロックは、最端の画素が補間画素ではなく実画素となるようにサイズが僅かに変えてある。図14(b)の上部では、図14(a)の上部における画像特徴角度と同じ画像特徴角度がテストされるが、ブロック740、750は、最端の画素が実画素□となるように僅かに幅を広げてある。同様のことがブロック760、770間のブロックマッチを示す図14(b)下部でも行われており、ここでは、図14(a)下部に示すブロックマッチと同じ画像特徴角度がテストされている。
だとすると、図14(a)及び14(b)に示すような大きなブロックには、補間画素ペア間の比較は実際には必要のないことがわかる。同じ情報は、実(非補間)画素の基本的な比較によっても得られる。しかしながら、思い出して欲しいのは、画素補間がそもそも導入された理由は、鋭角な(垂直に近い)画像特徴角度を検出できるようにするためである。したがって、一構成において、本実施形態では、このような鋭角な角度をより良く検出できるように、より小さいブロックオフセットに対する1:2補間動作を維持する。例えば、±1〜0の範囲内のブロックオフセットは1:2補間画素を使用する一方、この要件を超えるブロックオフセットは1:2補間画素を使用する必要がない。
更なる変形例では、各ブロックサイズは、最もポジティブなオフセット及び最もネガティブなオフセットに対してのみのマッチング動作に使用される。これによって、必要なブロックマッチ動作の回数を劇的に減らすことができ、また、実際に何ら情報を失うこともない。これは、前の方式で、例えば0変位(垂直画像特徴)でのブロックマッチングテストをブロックサイズ毎に繰り返したからである。
総合すると、これらの方法によってスケーラ130は、補間画素フィールド全体としてではなく、例えばブロックマッチャー内で「必要に応じて」1:2補間を実施することが可能になる。これにより、フィールド記憶装置が補間画素フィールドを保持する必要性が低減する。代わりに、ブロックマッチャーによっていくつかのラインのいくつかの補間画素をバッファリングする必要がある。
図15、図16(a)、図16(b)、図17(a)及び図17(b)は、第1の画素テスト方略及び代替の画素テスト方略を示す概略図である。
上述した構成の更なる代替案は、この動作のハードウェア要件を減らすためにブロックマッチングに適用可能なルールを変えるように変更を加えることである。
上述した水平エネルギーの元の式は、以下の通りである(式中、xはブロックの真ん中の行を示す)。
Figure 0004961431
これは、次の式によって置き換えることができる。
Figure 0004961431
改訂されたテストは、補間行を中心に対称である。図15は、ブロックマッチを示す概略図である。図16(a)及び図16(b)は、このブロックマッチに対して実施されるはずだった水平/垂直エネルギーの元のテストを示す概略図である。図17(a)及び図17(b)は、改訂されたテストを示す概略図であり、両テストに2つの同じ行が使用されていることを示している。
これは、同じロジックによって両テストが実施可能なことを意味し、それにより、このルールの実現に必要とされるハードウェアが削減できる。
図18は、差分値の生成を示す概略図である。図18の構成では、SAD値がローリングアベレージ値として計算される。この場合、新しい値が挿入される一方、古い値が廃棄される。これによってもまた、この特徴の実施に必要とされる処理及びハードウェアを削減できる。
これより、図19を参照しながら別の実施形態に係るインターレース−プログレッシブ変換器について説明する。図19に示すインターレース−プログレッシブ変換器は、主に空間的補間器1000、動き適応補間器110及び3つのフィールド記憶装置のセット120を有する。
動き適応補間器110と3つのフィールド記憶装置120は、図3で説明したものと実質的に同じである。しかしながら、空間的補間器1000は、図3で説明した空間的補間器100の別の実施形態である。これより、空間的補間器1000について説明する。
空間的補間器1000は、遅延モジュール1110、制御モジュール1120、エイリアス回避モジュール1130、空間ブロックマッチャー1140、最適ブロックマッチャー1150、ローカル近隣チェッカー1160、ケルファクター補正器1170及びデマルチプレクサ1180を含む。これらの中には、上述したようなこれらに対応する特徴と同じように動作するものもある。以下、違いのあるものについて、それら違いの動作及び効果をより詳細に説明する。
遅延モジュール1110は、入力映像データを受信可能であり、好適には、エイリアス回避モジュール1130、空間ブロックマッチャー1140、ケルファクター補正器1170及びデマルチプレクサ1180にデータを提供するための3つのライン遅延及び画素遅延を有する。或いは、画素遅延は他のモジュールで別々に実行されてもよい。遅延モジュール1110は、動き適応補間器110に対してデータを出力することもできる。この場合、余分な画素遅延は、データが空間的補間器の補間された出力と揃うように、動き適応補間器へのデータ出力に含まれていてもよい。遅延モジュール1110が任意の数のライン遅延及び/又は画素遅延を含んでもよいことは、当業者には明らかである。
制御モジュール1120は、エイリアス回避モジュール1130、空間ブロックマッチャー1140、最適ブロックマッチャー1150、ローカル近隣チェッカー1160、ケルファクター補正器1170及びデマルチプレクサ1180の制御信号を生成する。例えば、制御モジュール1120は、エッジ処理を実施するため、ローカル近隣チェッカー1160及びデマルチプレクサ1180に制御信号を出力できる。エッジ処理は、完全な空間的補間方法を使用するための十分なライン又は画素が入力フィールドの端にない、という問題を解決するため採用され得る。代わりに、入力フィールドの端の画素は、例えば1つの垂直方向の端におけるライン繰返し機能及びもう一端における垂直方向に隣接する画素間の単なる垂直平均によって補間されてもよい。入力フィールドの端での画素補間には、他のどの方法を採用してもよいことを理解されたい。
「ライン繰返し」機能及び垂直補間は、画像の端において使用される。これは、ソースラインの上下に2つのソースの行がない限り、ブロックマッチングを実施することが不可能だからである。
現ラインの上に1ラインしかない画像の最上部では、現ラインとその上の1ラインを利用して垂直補間が実施される。現ラインの上にラインが存在しない場合、現ラインが繰り返される。
現ラインの下に2ライン以上存在しない画像の最下部においても、同じ方法が使用される。
アルゴリズムはまた、垂直補間を(現ラインの上又は下に1ラインしか存在しない場合)ブロックマッチに置き換えることができるという任意選択の特徴を含む。これは、「欠損」ラインからのブロックマッチに関する寄与を、0値で置き換えることによって実施される。
この任意選択の特徴は、現ラインの上(又は下)にラインがない場合も変わらない。
制御モジュール1120はまた、空間インターレース−プログレッシブ処理で超えてはならない境界を示す処理中断フラグを生成することができる。例えば、処理は画素の各入力ラインの始点と終点で中断されてもよく、制御モジュール1120は、このデータを利用して、処理エラー又は人工的画像アーチファクトを生成せずに反エイリアス処理(図7(a)、図7(b)及び図8(a)〜図8(d)及び/又は以下、より詳細に説明するように)が実施されるよう、処理中断が生じる箇所をエイリアス回避モジュール1130に示してもよい。
処理中断信号は、処理中断画素を跨ぐブロックマッチに関する任意の対角検出を禁止するために使用される。上記実施形態では、これはラインエッジでのみ実施される。また、別の応用形態において、これは例えば処理中断の両側が異なるソース画像である水平ワイプ効果であってもよい。
(例)左側=ソース#1
右側=ソース#2
エイリアス回避モジュール1130は、エイリアス状況によって引き起こされる問題を回避するために、図7(a)、図7(b)及び図8(a)〜図8(d)で説明したエイリアス対抗策を実施するように動作可能である。エイリアス回避モジュール1130は、特定の対角線が使用可能かどうかを示す許可フラグを生成し出力する。許可フラグは、空間ブロックマッチャー1140に送られる。エイリアス回避モジュール1130は、以下、より詳細に説明するように、エイリアス状況の効果低減のための更なる処理を実施するようにも動作可能である。
空間ブロックマッチャー1140は、上述したようにブロックマッチングを実施するように動作可能であり、図3を参照して説明した空間ブロックマッチャー140と動作は同じである。空間ブロックマッチャーは、ブロックマッチングを実施するブロックマッチユニットを有する。ユニットの入力データは、遅延モジュール1110より提供され、テストはエイリアス回避モジュールより受信した許可フラグによって可能になっている。ブロックマッチユニットは、上述したように、標準化された絶対差の和(NSAD)の値を生成し、且つ、マッチングされたブロック毎に空間的補間画素(SIP)を生成する。これらの値は、最適ブロックマッチャー1150へと送られる。空間ブロックマッチャー1140はまた、有効な対角線が特定されなかった場合、又は特定された対角線がいずれも被テスト画素の補間にも適していなかった場合に使用される垂直補間画素値を生成するように動作可能である。垂直補間画素値は、ローカル近隣チェッカー1160ヘと送られる。
最適ブロックマッチャー1150は、空間ブロックマッチャー1140より出力されたNSAD及びSIP値を処理し、空間ブロックマッチャー1140によって特定されたブロックのうちのどのブロックを補間の基礎として使用するかを決めるように動作可能である。例えば、最適ブロックは、最小NSAD値を有するブロックとして特定してもよい。しかしながら、最適ブロックが他の方法によっても選択可能であることは、当業者には明らかである。最適ブロックマッチャー1150は、特定された最適ブロックのNSAD及びSIP値をローカル近隣チェッカー1160へと送る。最適ブロックマッチャー1150は、この特定された最適ブロックに対応付けされた補間方向も、ローカル近隣チェッカー1160へ送る。
ローカル近隣チェッカー1160は、最適ブロックマッチャー1150によって選択されたブロックが近隣ブロックと整合性があるかどうかを見るため、最適ブロックマッチャー1150の出力に対し整合性チェックを行う。最適ブロックマッチャー1150の出力に整合性がない場合、この出力は、ローカル近隣チェッカーによって修復される。
ローカル近隣チェックは、最適方向のSIP及び垂直補間画素(VIP)を与えられる。テスト結果に応じて、SIP、VIP、又は2つを合わせた値が出力される。もちろん、この機能は本実施形態における他のユニットによっても提供され得ることを理解されたい。
被テスト画素に対する補間方向の勾配を説明するには、被テスト画素の真上の隣接する画素ラインに対する水平オフセットにおける勾配を説明することが一つの方法である。或いは、被テスト画素の真下の隣接する画素ラインが使用されてもよく、どちらの場合も、水平な画素ラインは、他の値によって垂直に置き換えられ得る。例えば、被テスト画素は(x、y)図表の原点に位置すると定義できる。そうすると、勾配は原点と点(x、1)を通る線の勾配によって定義することができる。しかしながら、軸は逆にしてもよいこと及び/又は正のオフセットが被テスト画素の左に定義されてもよいことやその逆であったり、補間方向の勾配を示すためには適切な座標系のいずれを使用してもよいことは明らかである。
例えば、上述した例では、補間方向又は勾配が水平オフセットx=+4〜+6の範囲内であるとする画素に囲まれている場合は、その画素の補間の基準としての選択された勾配x=−10は正確でない可能性が高い。整合性のない方向は全て除外され交換される。特に、整合性のない方向が検出されると、そのNSAD値が変更され垂直補間画素が出力される。NSAD値はKFCモジュール(下記参照)で使用される。変更されたNSAD値は、KFCがこの画素に使用されるように設定される。
ローカル近隣チェッカーは、変更されたNSAD値及び補間画素(IP)値をケルファクター補正器1170へと送る。
ケルファクター補正器1170は、ローカル近隣チェッカー1160によって出力されたNSAD値及びIP値を受信し、且つ、図9、図10及び図11で説明したケルファクター補正を実施するように動作可能である。ケルファクター補正器1170は、以下、より詳細に説明するように、追加フィルタリングを実施するようにも動作可能である。ケルファクター補正器によって生成された補間データは、デマルチプレクサ1180に送られる。
デマルチプレクサ1180は、ケルファクター補正器からの補間データを動き適応補間器110の正確な入力に送るように動作可能である。正確なデータ処理を確実にするため、デマルチプレクサは、インターレース−プログレッシブ処理中に空間的補間器1000によって失われた可能性のあるデータヘッダーや制御信号を生成するように動作可能である。
これより、エイリアス回避の別の方法を、図20(a)及び図20(b)を参照しながら説明する。ここでは、これまで使用された表示と同様の表示がなされており、補間画素(○)のラインが図示されていないことのみが異なっている。ここでは、被テスト補間画素のみが表示されている。
図20(a)は、図7(a)、図7(b)及び図8(a)〜図8(d)で説明した単調性テストの応用形態を示す。この方法を要約すると、単調性テストは、図20(a)の太線で示す、被テストブロックマッチ領域を跨ぐ2つのブロック1200、1210に適用される。両ブロックが単調性テストに合格すると、ブロックマッチによって示される方向が許可され、よって、被テスト画素1230が補間される。
図20(b)に示す代替の実施形態では、2ブロック単調性テストに使用される2つのブロック(1200、1210)のそれぞれと同一サイズの単一ブロック1240が単調性テストに使用される。好適には、単一ブロック1240は、図20bに示すように被テスト画素1250の位置を中心としているが、画素1250と関連づいた単一テストブロック1240の他の構成も可能である。この方法は、補間位置に近い領域のみがテストされ、それより離れた領域は無視されるため、低い勾配の細いラインが検出される可能性が高まるという点で有利である。
この方法の一例を図21(a)及び図21(b)に示す。図21(a)は、細いラインを含む画像領域に適用される2ブロック法を示す。テスト中(対象)の方向(以下、被テスト方向)は黒の実線1250で示されており、被テスト画素位置1230は、クエスチョンマークのついた丸印で示されている。この場合、上述した単調性テストは、この方向を2つのブロックが単調ではないとして却下する。しかしながら、図21(b)に示すように、テストブロック領域1240は単調であり、被テスト方向1250は、被テスト画素1250の補間の基準となる正確な方向として許可される。単調性テストにはどのサイズのブロックを使用してもよく、テスト結果、及び低勾配の細いライン周辺のエイリアス効果を低減する作用は、使用されるブロックのサイズによって異なることは当業者には明らかである。
これより、単調性テストの更なる変形例を、図22(a)及び図22(b)を参照しながら説明する。
上述したように、単調性テストを実施するには単一のテストブロックを使用することが有利である。しかしながら、エイリアス効果を低減するために、この方法を更に改良してもよい。被テスト方向1310が許可されると、同被テスト画素1330を中心とするより小さいブロックに単調性テストを実施してもよい。
この例を図22(a)及び図22(b)に示す。図22(b)に示すブロックに対して有効な対角線が検出されている。対角線が許可されるには、更なるテストにおいて、小さいブロックセット(図22(a)に示すセット等)の幾つか又は全てが単調性テストに合格しなければならない。
より詳細には、図22(a)に示すように、有効な対角線1320は、被テスト画素1330を中心とする、より小さい被テストブロックの全てに現れるはずである。小ブロックのいずれかが単調性テストに合格しなかった場合、図22(b)の元の大きいテストブロックで示された方向1310は、被テスト画素1330の補間の基準となる対角線として許可されない。例えば、テストは元のテストブロックよりサイズが徐々に小さくなるブロックに対し適用できる。或いは、単調性テストは被テスト画素1330を中心とする、後に元のテストブロックのサイズまで大きくなる、最小限のテストブロック(3h×3v)に適用できる。
上述したように、単調性は次の等式で表される。
Figure 0004961431
式中、xはソース画素値;x(1,0)は単調性ブロックの左上の画素であり;
yは行座標;y=0はブロックマッチブロックの最上段の行、y=−1はその最下段の行であり;
blockWidthは画素のブロック幅であり;
Cはデータノイズを考慮した定数をそれぞれ示す。
上記等式は、テストブロックの各画素ラインに沿って画素毎の差分が合計される様子を表している(加算の初項)。エッジの画素間の、diffextremeで表される差分は、そこで差し引かれる。この場合、ノイズを考慮し負の値Cが最終結果に加算される。
通常、Cが負になればなるほど、ノイズが計算に影響を及ぼす可能性が低くなる。
しかしながら、大きすぎる負の値Cが使用されると、望まない対角線が選択されてしまう可能性が高くなる恐れがある。正確な対角線を選択する可能性が高いまま適切な値Cを使ってより効率的にノイズの影響を低減するために、以下に説明するように、画素の差分それぞれに閾値を適用することができる。
diffextreme値を適宜スケーリングすることによって値Cは小さくなり、よって、望まない対角線が選択されるというリスクを緩和することができる。ノイズ閾値は、以下に示すように、各画素の差分から閾値を差し引き、負の画素間差分を0にクリッピングして、各画素に適用され得る。
単調性のノイズ許容範囲は、グローバル定数ではなく、被テスト特徴に基づいていてもよい。例えば、diffextremeのスケーリングされた数量は、以下のように差し引かれてもよい。
Figure 0004961431
この例では、adjustmentは画素毎の閾値を示し、diffFactorはdiffextremeのスケーリングファクターである。一実施形態では、画素毎の閾値は以下に示すような平均画素値によって異なってもよい。
adjustment=CONSTANT*(pix(x,y)+pix(x−1,y))/1024
画素毎の閾値が平均画素値に依存する値の例を下の表に示す。最適な組み合わせ(主観的に評価)を「最適値」の列に示す。
Figure 0004961431
上記画素毎の閾値の適用によって、略水平なラインの外観を改善することはできるが、他の画像領域周辺においてアーチファクトを生じさせかねない。
ノイズの許容範囲を変更する代替の実施形態では、画素毎の閾値は
adjustment=CONSTANT
として、ブロックと画素毎に固定されてもよい。
画素毎の閾値がブロックと画素毎に固定されている値の例を下の表に示す。最適な組み合わせ(主観的に評価)を「最適値」の列に示す。
Figure 0004961431
固定された画素毎の閾値によって、低角度の平行なラインの外観を改善することができ、且つ、多くの有力な対角線を有する画像領域の外観を改善することができる。これまで単調性テストの特定の実施形態について説明してきたが、いずれかのテスト又は全てのテストを組み合わせてもよいことは、当業者には明らかである。
これより、ケルファクター補正器1170の動作をより詳細に説明する。
上述したように、ケルファクター補正器1170は、NSAD値に応じて補間画素に対し選択的にケルファクター補正(KFC)フィルタリングを適用するように動作可能である。これにより、選択された方向が非常に明瞭に出現する対角線の劣化を抑制することができる。或いは、ケルファクターフィルタリングは、常に補間画素に対し垂直方向に適用可能である。しかしながら、上述したように、これによって低勾配ラインが劣化する恐れがある。これに対処するために、KFC垂直フィルタリングを、NSAD値が高い時のみ適用するのが好ましい。
ケルファクター補正を選択的に適用することによって生じる可能性のあるもう一つの問題は、画像の特定の領域がケルファクターフィルタリングによって常に利益を得るにも関わらず、これらのNSAD値によって、ケルファクター補正器によって補正されない場合がある。これに対処するために、ケルファクター補正器1170は、特定の画素の方向が特定の閾値内の場合は常にKFC垂直フィルタリングを適用するように動作可能である。例えば、KFC垂直フィルタリングは、方向が−1、0又は1の場合には必ず適用されるとしてもよい。この場合、必要メモリを減らすために、方向が−1、0又は1であるかどうかを示すフラグを、実際の補間方向の変わりに格納してもよい。他の方向については、NSAD値に基づいてKFC垂直フィルタリングを選択的に適用するのが好ましい。
ケルファクター補正器1170はまた、図23に示すように水平方向の補間画素を滑らかにするように水平フィルタリング(水平KFCフィルタリング)を適用するように動作可能である。ここで、○は補間画素を示し、□は実画素を示す。補間され、フィルタリングが適用される画素1500には、クエスチョンマーク「?」が付されている。フィルタリングは水平方向に適用される。図23の例では、5タップ水平フィルターが使用される。5タップ水平フィルターは、濃い境界線1510によって概略的に示され補間画素1500を中心として対称となるように配置されたフィルターレンジに亘って使用される。
上述したように、水平KFCフィルターとして使用するのに適切なフィルターは、KFC垂直フィルターで説明した5タップ対称フィルターである。適切なフィルター値は、上述したような垂直フィルターで使用された値と同じである。しかしながら、水平フィルタリングを行うのに適したフィルターならどれを使用してもよいことは、当業者には明らかである。
KFC水平フィルタリングは全ての補間画素に対して適用され得るが、高角度(略垂直)ラインを劣化させないよう選択的にKFCフィルターを適用することが好ましい。これは、現画素の補間方向が、KFC水平フィルタリングを適用するには適さない方向にある場合に、フィルターを適用しないことによって実現され得る。例えば、現画素の左又は右方向が0又は±1である場合にKFC水平フィルタリングが適用されない構成としてもよい。この場合、必要メモリを減らすため、方向が−1、0又は1であるかどうかを示すフラグを実際の補間方向の変わりに格納してもよい。更に、画素のNSAD値が特定の閾値より大きい場合にKFC水平フィルタリングを適用しない構成としてもよい。或いは、ケルファクター補正器1170は、どの補間画素に対してもKFC水平フィルタリングを適用しないように動作可能である。上述したケルファクターフィルタリング法のいずれかの組み合わせ又は全てのケルファクターフィルタリング法が、補間画素に適用可能であることを理解されたい。更に、上述したケルファクターフィルタリング法は、補間画素に対し任意の方向から適用可能であることを理解されたい。
上記実施形態は、インターレース−プログレッシブ走査変換について説明してきたが、同技法は、プログレッシブ走査画像のような画像のサイズ(例えば、高さ)を変更する場合も適用可能である。例えば、この技法によって1:3又は1:4スケーリングを実施できる。
本発明は、適切なソフトウェアの制御下で動作するプログラム可能な又は半プログラム可能なハードウェアで実現することができることが理解されるであろう。これは汎用コンピューター又は特定用途向け集積回路(ASIC)若しくはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)等の構成であってもよい。ソフトウェアは、ディスク若しくは固体メモリのような記憶媒体を介して供給されてもよく、又はネットワーク若しくはインターネット接続等の伝送媒体を介して供給されてもよく、又はこれらの組み合わせによって供給されてもよい。
[付録]
パラメータ例
Figure 0004961431
パラメータ「w」の値の例は以下の通りである:
5h×4vブロック:
12/1024 23/1024 28/1024 23/1024 12/1024
32/1024 62/1024 77/1024 62/1024 32/1024
32/1024 62/1024 77/1024 62/1024 32/1024
12/1024 23/1024 28/1024 23/1024 12/1024
5h×3vブロック:
20/1024 39/1024 48/1024 39/1024 20/1024
48/1024 94/1024 117/1024 94/1024 48/1024
20/1024 39/1024 48/1024 39/1024 20/1024
1h×2vブロック:
128/256
128/256
1h×1vブロック:
255/256
フラットスクリーンディスプレイ構成を示す概略図である。 スタジオ環境における映像ミキシング動作を示す概略図である。 インターレース−プログレッシブ変換器を示す概略図である。 勾配検出を示す概略図である。 空間ブロックマッチング動作を示す概略図である。 空間ブロックマッチング動作を示す概略図である。 エイリアス状況を示す概略図である。 エイリアシング検出技法を示す概略図である。 ケルファクターフィルタリング動作を示す概略図である。 ケルファクターフィルタリング動作の段階を示す概略図である。 ケルファクターフィルタリング動作の段階を示す概略図である。 動き適応補間器及び連続した映像フィールド間の動き検出を示す概略図である。 高周波数チェック動作を示す概略図である。 画像スケーリングの必要性を低減する変形例を示す概略図である。 第1の画素テスト方略を示す概略図である。 代替の画素テスト方略を示す概略図である。 代替の画素テスト方略を示す概略図である。 差分値の生成を示す概略図である。 インターレース−プログレッシブ変換器の別の実施形態を示す概略図である。 図8のエイリアス検出技法の一例を示す概略図である。 細線に適用されるエイリアス検出技術の一例を示す概略図である。 図8のエイリアス検出技術の一例を示す概略図である。 水平方向に適用されるケルファクターフィルタリング動作を示す概略図である。

Claims (16)

  1. 入力画像の複数の入力画素に対して出力画像の複数の出力画素を生成する画像処理装置であって、
    前記入力画素とそれぞれ同一の前記出力画素の第1のサブセットをフィルタリングせず、1つ以上の前記入力画素のグループからそれぞれ抽出される前記出力画素の第2のサブセットをフィルタリングし、前記出力画像において高空間周波数が減衰するようなレスポンスを有する空間フィルター構造を具備し、
    前記入力画像はインターレース画像であり、前記出力画像はプログレッシブ走査画像であり、
    前記空間フィルター構造は、前記入力画像のケルファクターに関する周波数レスポンスを有する
    画像処理装置。
  2. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記出力画素の値は、前記入力画像の画像特徴方向に応じて選択された前記入力画像の画素について生成され、
    前記画像処理装置は、
    処理中の画素位置について配置された前記入力画素のブロック間の相関度が、前記画素位置に適した画像特徴方向を示すように、前記ブロックを比較する手段をさらに具備する
    画像処理装置。
  3. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記フィルター構造は、該出力画素の前記画像特徴方向を選択するために用いられた前記ブロック間の相関度に基づいて、前記出力画素について選択的に動作可能である
    画像処理装置。
  4. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記空間フィルター構造の動作は、垂直から所定の傾斜閾値範囲内の傾斜を有するラインを規定する画像特徴方向における前記相関度に基づかず、他の画像特徴方向における前記相関度に基づいて選択的に動作可能である
    画像処理装置。
  5. 請求項又はに記載の画像処理装置であって、
    前記フィルター構造は、前記画素位置に適した前記画像特徴方向に基づいて、前記出力画素について選択的に動作可能である
    画像処理装置。
  6. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記空間フィルター構造は、前記出力画素に適した前記画像特徴方向が、垂直から所定の傾斜閾値範囲内の傾斜を有するラインを定義する場合、前記出力画素に適用されない
    画像処理装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    画素位置について、前記画素位置に関する所定位置の画素セットの値によって規定される所定範囲の画素値に基づいて、前記フィルター構造の出力を制限する手段を具備する
    画像処理装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記フィルター構造は、前記出力画像において高垂直周波数が減衰するようなレスポンスを有する垂直フィルターを有する
    画像処理装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記フィルター構造は、前記出力画像において高水平周波数が減衰するようなレスポンスを有する水平フィルターを有する
    画像処理装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置を具備する画像ミキサー装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置を具備する映像表示装置。
  12. 入力画像の入力画素に対して出力画像の出力画素を生成し、前記出力画素の第1のサブセットは前記入力画素とそれぞれ同一であり、前記出力画素の第2のサブセットは1つ以上の入力画素のグループよりそれぞれ抽出される画像処理方法であって、
    出力画像において高空間周波数が減衰するようなレスポンスを有する空間フィルター構造により、前記入力画素とそれぞれ同一の前記出力画素の前記第1のサブセットをフィルタリングせず、1つ以上の前記入力画素のグループからそれぞれ抽出される前記出力画素の前記第2のサブセットをフィルタリングし、
    前記入力画像はインターレース画像であり、前記出力画像はプログレッシブ走査画像であり、
    前記フィルター構造は、前記入力画像のケルファクターに関する周波数レスポンスを有する
    画像処理方法。
  13. 請求項12に記載の画像処理方法であって、
    前記フィルタリングは垂直方向に実行され、
    前記フィルター構造は、前記出力画像において高垂直周波数が減衰するようなレスポンスを有する
    画像処理方法。
  14. 請求項12又は13に記載の画像処理方法であって、
    前記フィルタリングは水平方向に実行され、
    前記フィルター構造は、前記出力画像において高水平周波数が減衰するようなレスポンスを有する
    画像処理方法。
  15. コンピュータに、請求項1214のいずれか1項に記載の画像処理方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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