JP4960662B2 - 生分解性疑似餌 - Google Patents
生分解性疑似餌 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4960662B2 JP4960662B2 JP2006199618A JP2006199618A JP4960662B2 JP 4960662 B2 JP4960662 B2 JP 4960662B2 JP 2006199618 A JP2006199618 A JP 2006199618A JP 2006199618 A JP2006199618 A JP 2006199618A JP 4960662 B2 JP4960662 B2 JP 4960662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gelatin
- bait
- cross
- pseudo bait
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
<ゼラチンの調製>
定法に従って、牛塩蔵皮から水洗・水漬け、フレッシング(肉面除去)・トリミング、脱毛石灰漬けの工程を経て得られた皮を、銀面を有する銀面層と肉面層(床皮)とに分割して、得られた床皮を細片状に裁断した。これを原料として、以下の操作を行った。
シリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)にアルカリ処理皮片4gを入れ、蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に鋳型を配置し、90℃に加熱して約5分間水蒸気加熱することにより、アルカリ処理皮片が融解した。この後、鋳型を取り出して室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
試料A1の疑似餌の製造において、防腐処理を施す前に、疑似餌に105℃で10分間加熱処理を施したこと以外は試料A1と同様の操作を行って試料A1’の疑似餌を得た。
試料A1の疑似餌の製造において、エポキシ架橋剤による架橋処理を行わなかったこと以外は試料A1と同様の操作を行って試料a1の疑似餌を得た。
ゼラチンの調製において可溶化処理時間を24時間から3日に変更したこと以外は試料A1と同様の操作を行って、アルカリ処理皮片559g(固形分14.9質量%、回収率74%)を得た。このアルカリ処理皮片の、JIS K6503に準じて測定した粘度(温度70℃でゼラチンを溶解して60℃において測定)は7.9mPa・sであった。このアルカリ処理皮片乾燥物のタンパク質含有量をキエルダール法による総窒素測定の結果から算出したところ、89.4質量%であり、JIS K6503に準じた塩酸分解ヘキサン抽出法により検出された粗脂肪は0.24質量%であった。また、アルカリ処理皮片乾燥物の灰分(JIS K6503:2001の灰分測定法参照)は0.5質量%であった。
ゼラチンの調製において可溶化処理時間を24時間から5日に変更した以外は試料A1と同様の操作を行って、アルカリ処理皮片512g(固形分16.3質量%、回収率74%)を得た。このアルカリ処理皮片の、JIS K6503に準じて測定した粘度(温度70℃でゼラチンを溶解して60℃において測定)は5.8mPa・sであった。このアルカリ処理皮片乾燥物のタンパク質含有量をキエルダール法による総窒素測定の結果から算出したところ、88.5質量%であり、JIS K6503に準じた塩酸分解ヘキサン抽出法により検出された粗脂肪は0.13質量%であった。また、ゼラチン乾燥物の灰分(JIS K6503:2001の灰分測定法参照)は0.5質量%であった。
市販のゼラチン乾燥物3種について、JIS K6503に準じて粘度を測定したところ、試料B1(商品名:PG-80、Gelita社製)は2.3mPa・s、試料B2(商品名:PG-120、Gelita社製)は3.1mPa・s、試料B3(商品名:PG-240、Gelita社製)は3.4mPa・sであった。
試料A1〜A3,A1’,a1,B1〜B3の疑似餌について、下記に従って、引き裂き強度、伸び、破断強度及び硬度(柔軟性)を測定した。尚、参考試料として、市販のカードラン製疑似餌(試料C1、商品名:EDUM、Jackall Bros.社製)、プラスチック疑似餌(試料C2、商品名:Paramax 5 inch、マルキュー社製)及びシリコーン製疑似餌(試料C3、商品名:Crazy Shaker 315-Orange Neon Craw、Angler Technologies社製)についても同様の測定を行った。
疑似餌を3cmの長さに裁断し、中央部分に釣り針(商品名:WIDE GAPE WRM951 Size 1、FINA社製)2本を5mm間隔で掛け、レオメータ(商品名:FUDOH NRM-2010J-CW、レオテック社製)を用いて、釣り針の間隔を6cm/分の比率で増加することによって引っ張り荷重をかけて疑似餌が破断する迄の伸びと荷重との関係を調べてプロットし、引き裂き強度(破断時の最大荷重[gf])を求めた。結果を表1に示す。尚、表1の記載において、吸水前の試料C2の疑似餌は、所定測定範囲において破断しなかったことを意味し、ブランクは、測定を省略したものである。
疑似餌の伸び及び引き裂き強度
試料 引き裂き時間[秒] 伸び[%] 引き裂き強度[gf]
吸水前 吸水後 吸水前 吸水後 吸水前 吸水後
A1 18 19 360 380 780 420
A1’ 27 13 540 260 560 250
a1 29 11 580 220 720 280
A2 19 25 380 500 720 220
A3 16 11 320 220 550 120
B1 14 0 280 0 100 0
B2 20 0 400 0 220 0
B3 13 8 260 160 330 100
C1 19 20 380 400 580 100
C2 >39 >39 >780 >780 >740 >880
(吸水前後で裂けず)
C3 12 19 240 380 160 250
レオメータ(商品名:FUDOH NRM-2010J-CW、レオテック社製)に歯型を取り付け、歯型に疑似餌を6cm/分の比率で押し進めることによって荷重をかけて、疑似餌が破断する時の最大荷重[gf]を調べ、破断強度とした。また、疑似餌の断面積を測定して単位面積当たり破断強度[gf/cm2]を算出した。結果を表2に示す。
疑似餌の破断強度
試料 断面積[cm2] 破断強度[gf] 面積当たり破断強度[gf/cm2]
吸水前 吸水後 吸水前 吸水後 吸水前 吸水後
A1 0.63 0.71 2700 2200 4279 3099
A1’ 0.63 0.76 2800 2700 4438 3541
a1 0.74 0.84 1600 550 2173 654
A2 0.55 0.97 2000 1550 3622 1593
A3 0.45 0.76 1100 550 2461 721
B1 0.71 1.26 400 220 563 182
B2 0.58 1.10 400 800 692 721
B3 0.63 0.87 800 1250 1268 1441
C1 0.50 0.82 800 80 1602 98
C2 0.71 0.60 1200 1200 1690 1984
C3 0.21 0.42 1100 1400 5230 3328
ゴム・プラスチック用の硬度計(商品名:デュロメータGS-754G、テクロック社製)を用いて、弾性体用モードで疑似餌の硬度を測定した。結果を表3に示す。
疑似餌の硬度
試料 硬度 硬度差
吸水前 吸水後
A1 70 68 −2
A1’ 43 41 −2
a1 53 40 −13
A2 57 52 −5
A3 45 56 11
B1 1 9 8
B2 16 10 −6
B3 45 45 0
C1 38 25 −13
C2 22 19 −3
C3 30 15 −15
架橋後の加熱処理の効果を評価するために、試料A1と同様にして粘度25mPa・sのゼラチンから疑似餌を製造し、これを105℃に加熱しながら硬度を測定して、硬度の経時変化を調べた。併せて、試料の長さを測定し、加熱による収縮率を算出した。結果を表4に示す。
加熱による硬度変化
加熱時間[分] 硬度 硬度変化 試料長さ[mm] 収縮率[%]
0 57 0 78 0
5 43 −14 75 4
10 41 −16 73 6
20 30 −27 71 9
30 20 −37 70 10
18℃の水に疑似餌を24時間浸漬し、浸漬前後の質量変化を調べて膨潤度(浸漬前の質量に対する質量変化の割合(%))を算出した。結果を表5に示す。
ポリプロピレン製袋に疑似餌を封入し加熱乾燥機に入れ、室温から105℃まで温度を上昇させて、疑似餌が融解する温度(耐熱温度)を測定した。結果を表5に示す。
疑似餌の膨潤度及び耐熱温度
試料 膨潤度[%] 耐熱温度[℃]
A1 10 〜70
A1’ 44 〜70
a1 147 60
A2 85 〜70
A3 84 40
B1 111 30
B2 97 30
B3 53 40
C1 45 融解せず
C2 2 融解せず
C3 −5 融解せず
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料B3のゼラチン乾燥物(240ブルーム、JIS K6503に準じた粘度:3.4mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、70℃に加熱して約10分間水蒸気加熱することにより、固形分30質量%のゼラチン水溶液18gを調製した。これをシリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
下記に示す架橋剤の1種、硫酸ナトリウム及び酢酸ナトリウムを用いて、架橋剤濃度:0.1質量%、硫酸ナトリウム濃度:12質量%及び酢酸ナトリウム濃度:3質量%の架橋剤水溶液を調製した。原料の架橋剤が水溶液の場合は、その濃度から換算して調製後の濃度が0.1質量%になるように配合した。この溶液に、上述の鋳型から取り出したゼラチン成形物を浸漬して25℃で3日間静置した。この後、架橋剤水溶液からゼラチン成形物を取り出して、水に投入して12時間流水水洗して、疑似餌を得た。この疑似餌をプロピレングリコールに12時間浸漬することにより防腐処理を施した。
架橋剤E1:グリシドール(アルドリッチ社製)、エポキシ基数:1
架橋剤E2:グリセロールポリグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX-313、ナガセケムテックス社製)、エポキシ基数:2〜3
架橋剤E3:ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX-414、ナガセケムテックス社製)、エポキシ基数:4
架橋剤E4:ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX-512、ナガセケムテックス社製)、エポキシ基数:3
架橋剤E5:ソルビトールポリグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX-614B、ナガセケムテックス社製)、エポキシ基数:4以上
架橋剤E6:ポリエチレングリコールグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX-830、ナガセケムテックス社製)、エポキシ基数:2
架橋剤M1:硫酸クロム(商品名:ベアクロム、日本電工社製)
架橋剤M2:硫酸アルミニウム(商品名:硫酸バンド、日本軽金属社製)
架橋剤L1:40重量%グリオキサール水溶液(ナカライ社製)
架橋剤L2:36重量%ホルムアルデヒド水溶液(小宗化学社製)
架橋剤L3:40重量%グルタルアルデヒド水溶液(ナカライ社製)
(表6)
架橋剤の影響(浸漬法)
架橋剤 引き裂き強度[gf] 耐熱温度[℃] 着色 触感
E1 12 30 無し 不良(べとつく)
E2 30 30 無し 良好
E3 70 40 無し 良好
E4 330 70 無し 良好
E5 10 30 無し 不良(べとつく)
E6 0 30 無し 不良(べとつく)
M1 320 30 緑色 不良(硬い)
M2 610 30 無し 不良(硬い)
L1 220 60 薄褐色 良好
L2 260 30 無し 不良(硬い)
L3 210 30 薄褐色 不良(硬い)
(架橋剤E4を用いたゼラチン成形物)
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料B3のゼラチン乾燥物(240ブルーム、JIS K6503に準じた粘度:3.4mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、70℃に加熱して約10分間水蒸気加熱することにより、固形分30質量%のゼラチン水溶液48gを調製した。これに1.5gの酢酸ナトリウム及び0.48gの上記架橋剤E4を均一に混合して、シリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料B3のゼラチン乾燥物(240ブルーム、JIS K6503に準じた粘度:3.4mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、90℃に加熱して約5分間水蒸気加熱することにより、固形分30質量%のゼラチン水溶液30gを調製した。これに27gのグリセリン及び3gの上記架橋剤L1を均一に混合して、シリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料B3のゼラチン乾燥物(240ブルーム、JIS K6503に準じた粘度:3.4mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、70℃に加熱して約10分間水蒸気加熱することにより、固形分30質量%のゼラチン水溶液9gを調製した。これに0.9gのD−グルコース(和光純薬社製)を混合して均一になったことを確認し、シリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
架橋剤の影響(混合法)
架橋剤 引き裂き強度[gf] 耐熱温度[℃] 着色 触感
E4 180 40 無し 良好
L1 160 >90 褐色 良好
D−グルコース 50 30 薄褐色 良好
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料B3のゼラチン乾燥物(240ブルーム、JIS K6503に準じた粘度:3.4mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、70℃に加熱して約10分間水蒸気加熱することにより、固形分30質量%のゼラチン水溶液18gを調製した。これをシリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、ゼラチン成形物を得た。
硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、及び、架橋剤として前述のエポキシ系架橋剤E4を用いて、架橋剤濃度:0〜1.0質量%、硫酸ナトリウム濃度:12質量%及び酢酸ナトリウム濃度:3質量%の架橋剤水溶液を調製した。
架橋剤濃度の影響
架橋剤濃度 引き裂き強度 耐熱温度 着色 触感
[%] [gf] [℃]
0 80 30 無し 不良(べとつく)
0.01 50 30 無し 良好
0.05 110 30 無し 良好
0.1 330 70 無し 良好
0.5 180 90 無し 不良(脆い)
1.0 150 90 無し 不良(脆い)
蒸気発生用の水を収容するステンレス容器中に、実施例1における試料A1のアルカリ処理皮片(JIS K6503に準じた粘度:24.7mPa・s)及び水を入れた容器を据えて、80〜90℃に加熱して約10分間水蒸気加熱することにより、固形分13〜28質量%のゼラチン水溶液(D1:13質量%、D2:18質量%、D3:23質量%、D4:28質量%)30gを調製した。これに0.3gの前記架橋剤E4(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル)を均一に混合して、50℃でシリコーン製鋳型のワーム形状型孔(幅:約0.8cm、長さ:約8cm)に30分以内に流し込み、鋳型を室温で放置することにより徐冷し、試料D1〜D4のゼラチン成形物を得た。
疑似餌の伸び及び引き裂き強度
試料 引き裂き時間[秒] 伸び[%] 引き裂き強度[gf]
吸水前 吸水後 吸水前 吸水後 吸水前 吸水後
D1 14 11 280 220 195 140
D2 15 12 300 240 220 180
D3 15 19 300 380 290 200
D4 9 16 180 320 420 130
疑似餌の破断強度
試料 断面積[cm2] 破断強度[gf] 面積当たり破断強度[gf/cm2]
吸水前 吸水後 吸水前 吸水後 吸水前 吸水後
D1 0.44 0.74 1800 1500 4091 2027
D2 0.59 0.67 1750 1700 2966 2537
D3 0.66 0.81 2600 1400 3939 1728
D4 0.50 0.72 3200 3100 6400 4306
疑似餌の硬度
試料 硬度 硬度差
吸水前 吸水後
D1 37 39 2
D2 42 41 −1
D3 43 40 −3
D4 50 49 −1
疑似餌の膨潤度及び耐熱温度
試料 膨潤度[%] 耐熱温度[℃]
D1 42 80
D2 30 80
D3 36 80
D4 44 80
前述の試料D3のゼラチン成形物の調製において、架橋剤E4の添加量をゼラチン水溶液の0〜5質量%(ゼラチン質量の0〜21.5%)の範囲で変更した点以外は同様にしてゼラチン成形物を調製し、得られたゼラチン成形物を鋳型から取り出して25℃で3日間静置した後、ゼラチン成形物を、水に投入して12時間流水水洗して、疑似餌を得た。この疑似餌をプロピレングリコールに12時間浸漬することにより防腐処理を施した。
表13によれば、架橋剤量の最適値は、ゼラチン水溶液質量の1質量%付近にあると考えられ、この時の引き裂き強度は290gf、破断強度は3939gf/cm2であった。
架橋剤濃度の影響
架橋剤量 引き裂き 耐熱温度 着色 触感 膨潤度 硬度 面積当たり破断
[%] 強度[gf] [℃] [%] 強度[gf/cm 2 ]
0 80 30 無し 良好 113 38 1883
0.1 220 30 無し 良好 52 35 4099
0.5 290 70 無し 良好 39 50 3663
1.0 290 80 無し 良好 36 43 3939
3.0 160 80 無し 不良 22 43 3958
(脆い)
5.0 140 80 無し 不良 13 50 3000
(脆い)
Claims (4)
- 不溶性コラーゲンを可溶化処理し、70〜95℃で熱により変性させて得られる、JIS K6503による粘度(試料を融解して15分以内に60℃で測定)が7〜30mPa・sであるゼラチン融解物に、エポキシ架橋剤及びアルデヒド架橋剤のうちの少なくとも一種を混合した後、ゲル化し、成形してゼラチンゲル化物を主成分とする生成物を得ることを特徴とする不融物が残存する生分解性疑似餌。
- 不溶性コラーゲンを可溶化処理し、70〜95℃で熱により変性させて得られる、JIS K6503による粘度(試料を融解して15分以内に60℃で測定)が7〜30mPa・sであるゼラチン融解物を、ゲル化し、成形した後、エポキシ架橋剤及びアルデヒド架橋剤のうちの少なくとも一種を用いて架橋処理して、ゼラチンゲル化物を主成分とする生成物を得ることを特徴とする不融物が残存する生分解性疑似餌。
- 前記架橋処理して、ゼラチンゲル化物の主成分中に含まれる架橋成分の含有量(乾燥質量)は、前記ゼラチンの含有量の1〜10質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の不融物が残存する生分解性疑似餌。
- 請求項1、2または3いずれか記載の不融物が残存する生分解性疑似餌を、さらに60〜110℃で熱処理することにより、引き裂き強度500gf以上で耐熱温度が40℃以上及び破断強度が2000gf/cm2以上とすることを特徴とする不融物が残存する生分解性疑似餌。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006199618A JP4960662B2 (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 生分解性疑似餌 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006199618A JP4960662B2 (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 生分解性疑似餌 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008022784A JP2008022784A (ja) | 2008-02-07 |
JP4960662B2 true JP4960662B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=39114082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006199618A Expired - Fee Related JP4960662B2 (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 生分解性疑似餌 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4960662B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7216735B2 (ja) * | 2018-09-03 | 2023-02-01 | 富士フイルム株式会社 | ゲル形成キット、ゲルおよびゲルの製造方法 |
EP3698644A1 (en) * | 2019-02-20 | 2020-08-26 | Kl-Teho Oy | A fishing bait, a mouldable composition for manufacturing the fishing bait, a method for manufacturing the fishing bait and a use of the mouldable composition |
KR102370855B1 (ko) * | 2019-07-19 | 2022-03-04 | 정규화 | 집어용 미끼의 제조방법 및 그에 의하여 제조된 집어용 미끼 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2561609B2 (ja) * | 1993-05-11 | 1996-12-11 | 味覚糖株式会社 | 魚釣り用ゲル状擬似餌 |
JP2003259767A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Kanro Kk | 疑似餌 |
-
2006
- 2006-07-21 JP JP2006199618A patent/JP4960662B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008022784A (ja) | 2008-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7022358B2 (en) | Collagen membrane made from porcine skin | |
Giménez et al. | Physico-chemical and film forming properties of giant squid (Dosidicus gigas) gelatin | |
KR20080055131A (ko) | 하이드로겔 마스크 팩, 이의 제조 방법 및 이의 제조에이용되는 조성물 | |
US3123482A (en) | R lieberman | |
CN103478207A (zh) | 一种可食性清真胶原蛋白肠衣膜及其制备方法 | |
JP4960662B2 (ja) | 生分解性疑似餌 | |
Mohammed | Functional properties of tilapia’s fish scale gelatin film: Effects of different type of plasticizers | |
US4626286A (en) | Collagen gel and the process of making said gel | |
JPH0344732B2 (ja) | ||
US4233329A (en) | Concentrated acid swelling of collagen in preparation of edible collagen casing | |
US3620775A (en) | Edible collagen casing | |
US3930036A (en) | Edible collagen sausage casing and method of preparing same | |
US3821439A (en) | Coagulating and hardening bath for edible collagen sausage casings | |
EP1596661B1 (en) | Porcine collagen film | |
US3930035A (en) | Edible collagen sausage casing and process for preparing same | |
EP2727938B1 (en) | Method for obtaining collagen from animal skin | |
US3932677A (en) | Collagen casings from limed hide collagen | |
US3567467A (en) | Edible collagen casing containing antioxidant | |
CN108452366A (zh) | 一种鳕鱼皮明胶复合止血敷料及其制备方法 | |
US3425847A (en) | Method of preparing an edible tubular collagen casing | |
US3885054A (en) | Edible collagen casing cross-linked by bisulfite addition | |
JP3948623B2 (ja) | ゼラチンコートアルギン酸繊維およびその製造方法 | |
US3922356A (en) | Sulfite catalyzed aluminum tannage of collagen casing | |
CA1071013A (en) | Concentrated swelling of collagen in preparation of edible collagen casing | |
JPH0661240B2 (ja) | ハム・ソーセージ類およびその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090630 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090709 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110315 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120323 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |