JP4947040B2 - 記憶装置,記憶システム及び制御方法 - Google Patents
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Description
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムは、ディスク装置の故障等によるデータ損失の防止や、処理性能の向上のために、複数のディスク装置(例えば、ハードディスク装置)を組み合わせて構成されたディスクアレイシステムである。
図5に示す例においては、情報処理装置501に接続されたRAIDシステム502が示されており、このRAIDシステム502は、RAID装置503およびディスク装置群504をそなえて構成されている。
RAID装置503は、これらの複数のHDD505を組み合わせて仮想的な1台のハードディスクとして運用することにより、データの信頼性や利便性を向上させるようになっている。
従って、RAIDシステム502においては、情報処理装置501からのデータのライト処理時であっても、上述の如きライト・ベリファイ機能が有効な状態においては、HDD505においてライト処理とリード処理とが交互に行なわれるのである。
一般的に、データはある特定のデータの固まりで処理されるので、記録媒体における特定位置のデータを読み込んだ後には、そのデータに後続するデータも続けて読まれることが多い。そこで、先読み機能においては、これらのデータを効率良く処理する為に、リード指示されたデータに加えて、そのデータの格納場所に続く所定サイズの領域(先読み領域)のデータも含めてまとめてリードしてキャッシュに保管しておく。これにより(先読み)、情報処理装置501から、先読み領域に格納されているデータに対する読み出し要求が行なわれた場合に、予めキャッシュに格納したキャッシュデータからデータを構築することにより、データの読み出し速度を向上させることができるのである。
これにより、例えば、HDD505の磁気ヘッドや記録媒体の異常により記録媒体にデータがライトされていないといった不具合を検出することができず、ライト・ベリファイ機能においてデータの信頼性を向上させることができないのである。
しかしながら、このリードは、情報処理装置501からのライトデータがHDD505に正常に書き込まれたことを確認するためのリードであるので、実際には、HDD505においては、このリードされるデータに続く場所に格納されたデータがリードされずに、情報処理装置501から送信される次のデータのライトが行なわれる。
図6は従来のRAIDシステムにおけるHDD505に書き込まれるライトデータ600の構成例を模式的に示す図である。なお、この図6に示す例においては、ライトデータ600は0〜19の20個のブロックをそなえて構成されている。
すなわち、情報処理装置501は、先行ライト部分0〜9のライト指示をRAID装置503に送信した後に、引き続くライト部分10〜19のライト指示をRAID装置503に送信する。
HDD505においては、受信した先行ライト部分0〜9を記憶媒体に記録(ライト)する。そして、HDD505は、先読み機能により、記憶媒体に記録した先行ライト部分0〜9と、この先行ライト部分0〜9の格納領域に続く所定サイズの先読み領域のデータとを一括してリード(一括リード)する。
(1)強制アクセス命令にかかる読出命令については先読みを行なわないので、書き込みの処理速度が低下することがなく、書き込み性能を向上させることができる。
(3)無意味な先読みデータを破棄する処理を行なう必要がなく効率的である。
(A)第1実施形態の説明
図1は第1実施形態の一例としてのストレージシステムの構成を模式的に示す図である。
ホスト2は、RAID装置10により提供される論理デバイスに対してデータの書き込みや読み出しを要求(ライト要求,リード要求)する情報処理装置である。なお、この図1においては、ストレージシステム1に1つのホスト2がそなえられている例を示しているが、これに限定されるものではなく、2以上のホスト2がそなえられ、これらの2以上のホスト2がそれぞれRAID装置10に接続されてもよい。
なお、これらのHDD20a,20b,20cは、互いにほぼ同様の構成をそなえており、以下、HDDを示す符号としては、複数のHDDのうち1つを特定する必要があるときには符号20a,20b,20cを用いるが、任意のHDDを指すときには符号20を用いる。又、図1に示す例においては、便宜上、HDD20aについてのみ、その詳細な構成を図示している。更に、HDD20(20a,20b,20c)の構成についての詳細な説明は後述する。
リード制御部15は、ホスト2からのリード要求に基づいて、HDD20からのデータの読み出し(リード)を制御するものであり、HDDホストリード制御部151としての機能をそなえている。
ここで、FUAフラグとは、HDD20のリード命令のパラメータのひとつであって、そのリード命令の実行時に、媒体アクセスを強制するかを指定するフラグである。
ライト制御部14は、HDD20に対するデータの書き込み(ライト)を制御するものであり、ホスト2から送信されるライト要求に従って、データをHDD20に書込ませるための制御を行なうようになっている。
オペレータは、HDD20の信頼性等に合わせて、ライト・ベリファイを行なうか否かを設定したり、又、ライト・ベリファイを行なう頻度等を任意に設定することができる。例えば、SATA系のHDD20については、全てのライト処理においてライト・ベリファイを行ない、比較的信頼性が高いFC系やSCSI系のHDD20については、所定回数(例えば16回)に1回の頻度でライト・ベリファイを行なう。このように、HDD20の種類や性能,信頼性,データの重要度等に合わせて、オペレータが任意に設定することができるのである。
また、オペレータによって入力された、ライト・ベリファイを行なうか否かの設定情報やライト・ベリファイの頻度等の設定情報は、HDD20や図示しないメモリ等の所定の記憶領域に保存されるようになっている。
HDDライト制御部141は、HDD20に対するデータのライトを制御するものであり、HDD20に対して、ホスト2からライト要求とともに送信されたライトデータとライト命令(ライトコマンド,書込命令)とをHDD20に対して送信することにより、HDD20にデータのライトを行なわせるようになっている。
また、HDDライト制御部(強制アクセス命令情報設定部)141は、上述の如きライト・ベリファイにかかるリード命令(コンペアリード命令)に対して、そのコンペアリード命令がHDD20の記録媒体30に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス(FUA;Force Unit Access)命令であることを示すフラグ(強制アクセス命令情報:FUA=1)を設定するようになっている。なお、以下、リード命令(コンペアリード命令)がFUA命令であることを示すフラグ(FUA=1)のことを、単にFUAフラグという場合がある。
つまり、HDD制御部13においては、ホスト2よりのリード命令によりHDD20からリードさせる場合にはFUAフラグを無効とし、ホスト2からのライト命令により、ライトの正常性確認を行なう場合にのみFUAフラグを有効とするようになっている。
ライトデータコンペア部(データ比較部)142は、HDD20にライトしたデータと、HDD20の記録媒体30から読み出したデータとを比較するものである。このライトデータコンペア部142は、RAIDキャッシュ制御部12のキャッシュに格納されているライトデータと、HDDコンペアリード143によって取得された、そのライトデータに対応するベリファイ・リードデータとが一致するか否かを確認するようになっている。
HDD20は、HDD制御部13のHDDインタフェース16と、図示しないインタフェースを介して通信可能に接続されている。このHDD20は、図1に示すように、HDDキャッシュ制御部21,HDDライト回路28,HDDリード回路29及び記録媒体(メディア)30をそなえて構成されている。
また、本実施形態においては、記録媒体30における所定領域(先読みフラグ格納部)には、当該HDD20において前述した先読み機能を有効にするか無効にするかの設定値がフラグ(先読みフラグ)として格納されるようになっている。
この磁気ヘッドは、アーム(図示省略)の先端部分に配置され、記録媒体30に相対した状態で、記録媒体30上の磁性体を磁化させることによりデータのライトを行なったり、記録媒体30上の磁化の状態を読み取ることにより、データのリードを行なうものである。又、この磁気ヘッドは、同じく図示しないアクチュエータにより記録媒体30に対する位置決めが行なわれるようになっている。
HDDキャッシュ制御部12は、記録媒体30へのデータのライトやリードを制御するものであって、図1に示すように、MPU(Micro Processing Unit)201およびRAM(Random Access Memory)202をそなえて構成されている。
キャッシュ領域25は、記録媒体30にライトするためにHDD制御部13から受信したライトデータや、記録媒体30からリードされたリードデータおよびベリファイ・リードデータを一時的に格納(キャッシュ)するものである。すなわち、RAM202はキャッシュメモリとして機能するようになっている。
先読み長記憶部26は、前述した先読み機能について、先読みするデータのサイズ(LBAのサイズ)を示す情報を記録する領域であり、後述するライト・リード制御部24が、先読み機能を実施する際に、この先読み長記憶部26に記憶されたサイズ(以下、先読み長という場合がある)を参照して、この先読み長に相当するサイズのデータを先読みするようになっている。
MPU201は、プログラムを実行することにより種々の演算や制御を行なう制御装置であって、例えば、RAM202や図示しないROM(Read Only Memory)に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現するようになっている。
コマンド解析部22は、HDD制御部13から受信するデータに関する命令を解析し、その命令がリード命令(読出命令)であるか否かを判断するものである。このコマンド解析部22は、HDD制御部12からリード命令を受信したことを検出すると、その旨をライト・リード制御部24に通知するようになっている。
具体的には、FUA判定部23は、受信したリード命令におけるFUAフラグの設定値が“0(FUA=0)”であるか“1(FUA=1)”であるかを確認することにより、FUA命令であるか否かの判定を行なうようになっている。又、FUA判定部23は、その判定結果をライト・リード制御部24に通知するようになっている。
そして、ライト・リード制御部24は、記録媒体30からリード対象データのデータをリードしてキャッシュ領域25に格納する。又、ライト・リード制御部24は、そのリード対象データの格納位置(LBA)に後続するLBAから先読み長分のデータを、記録媒体30からリード(プリリード)する。又、ライト・リード制御部24は、このプリリードした先読み長分のデータをキャッシュ領域25に格納するのである。
具体的には、ライト・リード制御部24は、例えば、先読み長記憶部26に記憶されている先読み長を“0”にすることにより実質的に先読みが行なわれないようにしたり、先読み自体を行なわないことにより、先読み機能を抑止するようになっている。
HDD20がHDDインタフェース16から命令を受信すると、HDDキャッシュ制御部21において、コマンド解析部22が、その受信した命令の解析を行なう(ステップA10;命令解析ステップ)。この解析の結果、受信した命令がライトコマンド(ライト命令)であった場合には(ステップA10の“ライトコマンド”ルート参照)、ライト・リード制御部24が、HDD制御部13によりライトを指示されたデータ(ライトデータ)をキャッシュ領域25に格納する(ステップA20)。その後、ライト・リード制御部24は、このライトデータをHDDライト回路28を介して記録媒体30にライトさせ(ステップA30)、処理を終了する。
リード対象のデータと同一のリードデータがキャッシュ領域25に格納されていない場合には(ステップA50の“無し”ルート参照)、ライト・リード制御部24は、記録媒体30におけるHDD制御部13によってリードを指示された領域(リード領域)をHDDリード回路29によりリードして、このリードしたリードデータをキャッシュ領域25に格納する(ステップA60)。
そして、FUA判定部23は、再度、そのリード命令におけるFUAフラグの設定値の確認を行ない、このFUAフラグが“1(FUA=1)”であるか否かを確認する(ステップA70)。
一方、FUA判定部23による判定結果が“1(FUA=1)”であった場合には(ステップA70の“FUA=1”ルート参照)、先読み機能を実行せずに(先読み抑止ステップ)、ステップA90に移行する。
次に、上述の如く構成された本第1実施形態としてのストレージシステムにおいて、例えば、図6に例示したような0〜19の20個のブロックをそなえて構成されたライトデータをライト・ベリファイを伴うデータのライトをHDD20に行なう場合について説明する。
すなわち、ホスト2は、先行ライト部分0〜9のライト指示をRAID装置10に送信した後に、引き続くライト部分10〜19のライト指示(ライト命令)をRAID装置10に送信する。
その後、RAID装置10において、ライト制御部14(HDDライト制御部141)が、引き続くライト部分10〜19のライト指示をHDD20に与える。更に、ライト制御部14は、ライト・ベリファイ機能による引き続くライト部分10〜19のリード命令を、FUAフラグを有効(FUA=1)に設定した状態でHDD20に与える。
HDD20においては、ライト・リード制御部24が、HDD制御部13から受信したライト命令に従って、先行ライト部分0〜9を記憶媒体30にライトする。
すなわち、引き続くライト部分10〜19については、先読み(一括リード)を行なわずに、次のライトを行なうための準備、例えば、磁気ヘッド(ライトヘッド)をトラックセンタに位置付けする等、を行なう。
そして、HDDキャッシュ制御部21において、HDD制御部13から受信した引き続くライト部分10〜19にかかるリード命令について、FUA判定部23により、FUAフラグが有効(FUA=1)に設定されていることが判定され、ライト・リード制御部24は、HDDリード回路29により、記録媒体30から引き続くライト部分10〜19のみのリードを行なわせる。
このように、本第1実施形態の一例としてのストレージシステムによれば、ライト・ベリファイを伴うデータのライトをHDD20に対して行なう場合に、ライト・ベリファイ機能によるリード命令については先読みを行なわない。これにより、先にライトされたデータのリードが完了するまで後続するデータのライトを待つリード終了待ち時間や、記録媒体30における書き込み位置が磁気ヘッドに到達するまでの回転待ち時間が生じることがない。従って、ライトの処理速度が低下することがなく、ライト性能を向上させることができる。
HDD20においては、HDD制御部13から受信した命令がリード命令であり、且つ、そのリード命令がFUA命令である場合には、そのリード命令はコンペア・リード命令であって、次に、リード命令ではなくライト命令がHDD制御部13から送信される可能性が高い。
さらに、ライト・リード制御部24が、コマンド解析部22によるリード命令の解析や、FUA判定部23によるFUA命令の判定に基づき、受信したリード命令がコンペア・リード命令であって、次にライト命令がHDD制御部13から送信されるとの判断を行なうことができる。これにより、効率的に先読み機能の抑止を行なうことができる。
さらに、ホスト2からのリード指示等、ライト・ベリファイ機能によるリード命令以外のリード命令については、リード制御部15において、ホストリード制御部151がそのリード命令のFUAフラグを無効(FUA=0)に設定する。これにより、HDD20のHDDキャッシュ制御部21において、FUA判定部23によりリード命令のFUAフラグが無効であると判定され、ライト・リード制御部24が、先読み機能を抑止しない(すなわち、先読み機能を実施する)のでリード性能を高く維持することができる。
図3は第2実施形態の一例としてのストレージシステムの構成を模式的に示す図である。
この図3に示すように、第2実施形態のストレージシステム1′は、第1実施形態のHDD20のHDDキャッシュ制御部21に代えてHDDキャッシュ制御部21′をそなえるものであり、その他の部分は第1実施形態のストレージシステム1と同様に構成されている。
なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
本第2実施形態にかかるストレージシステム1′においては、MPU21(例えば、ライト・リード制御部24)が、ライト・リード制御部24により記録媒体30に対してライトデータの書き込みを行なう。この際、MPU21は、記録媒体30における、そのライト命令にかかるライトデータの書き込み位置に関する情報を、このライト領域記憶部27に書込む(格納する)ようになっている。
また、このライト位置情報としては、例えば、LBAのような、記録媒体30におけるライトデータの格納位置を具体的に表す情報を用いてもよく、又、例えば、ポインタのような、記録媒体30におけるライトデータの格納位置を間接的に表す情報を用いてもよい。
また、本第2実施形態のストレージシステム1′においては、ライト・リード制御部(比較部)24は、記録媒体30からリードデータのリードを行なう際に、記録媒体30におけるそのリード命令にかかるリードデータの読出位置を取得する。又、この際、ライト・リード制御部24は、この取得した読出位置と、ライト領域記憶部27に記憶されたライトデータの書込位置とを比較するようになっている。
これにより、MPU201において、FUA判定部23によるFUAフラグが設定されているかの判断処理が省略され、リード命令をより高速に処理することが可能となるのである。
なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の処理を行なうステップを示しているので、その詳細な説明は省略する。
このFUA判定部23による判定の結果、FUAフラグが“0(FUA=0)”であった場合には(ステップA70の“FUA=0”ルート参照)、ライト・リード制御部24は、記録媒体30における、ステップA60においてリードを行なったリード領域に続く(後続の)先読み長分の領域のデータをリードする。そして、ライト・リード制御部24は、そのデータをキャッシュ領域25に格納する(ステップA80)。すなわち、先読み機能を実行する。
そして、本第2実施形態のストレージシステム1′においては、ライト・リード制御部24は、ライト領域とリード領域との比較の結果、これらの領域が一致しない場合に(ステップB61のNOルート参照)、ステップA80に移行する。これにより、FUA判定部23によるFUA命令であるか否かの判定の実行を抑止して(強制アクセス判定抑止ステップ)、先読み機能を実行する。
このように、本第2実施形態としてのストレージシステム1′によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。更に、本第2実施形態のストレージシステム1′によれば、リードデータのリード領域と、ライト領域記憶部27に記憶された書込命令にかかるデータのライト領域とが一致しない場合に、ライト・リード制御部24が、FUA判定部23によるFUA命令であるか否かの判定の実行を抑止して先読み機能を実行するようになっている。これにより、MPU201において、FUA判定部23によるFUAフラグが設定されているかの判断処理を省略することができる。従って、MPU201の負荷を軽減し、リード命令を高速に処理することが可能となる。
そして、開示の記憶装置、記憶システム及び制御方法は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、RAM202が上述したキャッシュ領域25や先読み長記憶部26,ライト領域記憶部27としての機能を実現しているが、これに限定されるものではない。例えば、これらのキャッシュ領域25や先読み長記憶部26,ライト領域記憶部27のうち少なくともいずれか1つを、他の記憶装置(メモリ等)で実現してもよい。
さらに、上述した各実施形態においては、RAID装置10において、表面に磁性体を塗布もしくは蒸着した1以上の円盤により構成された記録媒体30をそなえるHDD20をそなえた例について説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、記憶媒体30として、例えば、光磁気ディスクや半導体記憶装置等の他の記録媒体をそなえてもよい。
(D)付記
(付記1) データを記録可能な記録媒体をそなえ、該記録媒体からの該データの読み出し時に、該記録媒体における読出対象データに後続する所定サイズのデータを先読みデータとして読み出す先読み機能をそなえた記憶装置であって、
上位装置から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が読出命令であるか否かを判断する命令解析部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断され、且つ、該強制アクセス判定部により該命令が強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止部とをそなえることを特徴とする、記憶装置。
該命令解析部が、該命令の解析を行なった結果、当該命令が該読出命令であると判断した場合に、該記録媒体における当該読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、該書込領域記憶部に記憶された前記書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とを比較する比較部と、
該比較部による比較の結果、前記読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、前記書込領域記憶部に記憶された書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とが一致しない場合に、該強制アクセス判定部による判定を抑止する強制アクセス判定抑止部とをそなえることを特徴とする、付記1記載の記憶装置。
該記憶装置に対して書込命令を送信することにより該データの書込制御を行なうとともに、該記憶装置に対して読出命令を送信することにより読出制御を行なう制御部とをそなえた記憶システムであって、
該制御部が、
該書込命令により該記録媒体に該データの書き込みを行なった後に、該記録媒体における当該データの書き込みを行なった領域から当該データを読み出すべく該読出命令を送信する読出命令送信部と、
該読出命令送信部によって送信される該読出命令に対して、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令(FUA;Force Unit Access)であることを示す強制アクセス命令情報を設定する強制アクセス命令情報設定部と、
該記録媒体に書き込んだ該データと該記録媒体から読み出した該データとを比較するデータ比較部とをそなえ、
該記憶装置が、
該制御部から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が該読出命令であるか否かを判断する命令解析部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断され、且つ、該強制アクセス判定部により該命令が該強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止部とをそなえることを特徴とする、記憶システム。
該命令解析部が、該命令の解析を行なった結果、当該命令が該読出命令であると判断した場合に、該記録媒体における当該読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、該書込領域記憶部に記憶された前記書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とを比較する比較部と、
該比較部による比較の結果、前記読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、前記書込領域記憶部に記憶された書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とが一致しない場合に、該強制アクセス判定部による判定を抑止する強制アクセス判定抑止部とをそなえることを特徴とする、付記3記載の記憶システム。
上位装置から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が読出命令であるか否かを判断する命令解析ステップと、
該命令解析ステップにおいて該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定ステップと、
該命令解析ステップにおいて該命令が該読出命令であると判断され、且つ、強制アクセス判定ステップにおいて該命令が該強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止ステップとをそなえることを特徴とする、制御方法。
該命令解析ステップにおいて、該命令の解析を行なった結果、当該命令が読出命令であると判断した場合に、該記録媒体における当該読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、該書込領域記憶部に記憶された前記書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とを比較する比較ステップと、
該比較ステップにおける比較の結果、前記読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、前記書込領域記憶部に記憶された書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とが一致しない場合に、該強制アクセス判定ステップにおける判定を抑止する強制アクセス判定抑止ステップとをそなえることを特徴とする、付記5記載の制御方法。
2 ホスト
10 RAID装置(記憶システム)
11 チャネルインタフェース
12 RAIDキャッシュ制御部
13 HDD制御部(制御部,上位装置)
14 ライト制御部
15 リード制御部
16 HDDインタフェース
20a,20b,20c,20 HDD(記憶装置)
21 HDDキャッシュ制御部
22 コマンド解析部(命令解析部)
23 FUA判定部(強制アクセス判定部)
24 ライト・リード制御部(先読み抑止部,比較部,強制アクセス判定抑止部)
25 キャッシュ領域
26 先読み長記憶部
27 ライト領域記憶部(書込領域記憶部)
28 HDDライト回路
29 HDDリード回路
30 記録媒体
141 HDDライト制御部(強制アクセス命令情報設定部)
142 ライトデータコンペア部(データ比較部)
143 HDDコンペアリード制御部
201 MPU
202 RAM
Claims (5)
- データを記録可能な記録媒体をそなえ、該記録媒体からの該データの読み出し時に、該記録媒体における読出対象データに後続する所定サイズのデータを先読みデータとして読み出す先読み機能をそなえた記憶装置であって、
上位装置から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が読出命令であるか否かを判断する命令解析部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断され、且つ、該強制アクセス判定部により該命令が強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止部とをそなえることを特徴とする、記憶装置。 - 該記録媒体における該書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報を記憶する書込領域記憶部と、
該命令解析部が、該命令の解析を行なった結果、当該命令が該読出命令であると判断した場合に、該記録媒体における当該読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、該書込領域記憶部に記憶された前記書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とを比較する比較部と、
該比較部による比較の結果、前記読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、前記書込領域記憶部に記憶された書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とが一致しない場合に、該強制アクセス判定部による判定を抑止する強制アクセス判定抑止部とをそなえることを特徴とする、請求項1記載の記憶装置。 - データを記録可能な記録媒体をそなえ、該記録媒体からの該データの読み出し時に、該記録媒体における読出対象データに後続する所定サイズのデータを先読みデータとして読み出す先読み機能をそなえた記憶装置と、
該記憶装置に対して書込命令を送信することにより該データの書込制御を行なうとともに、該記憶装置に対して読出命令を送信することにより読出制御を行なう制御部とをそなえた記憶システムであって、
該制御部が、
該書込命令により該記録媒体に該データの書き込みを行なった後に、該記録媒体における当該データの書き込みを行なった領域から当該データを読み出すべく該読出命令を送信する読出命令送信部と、
該読出命令送信部によって送信される該読出命令に対して、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令(FUA;Force Unit Access)であることを示す強制アクセス命令情報を設定する強制アクセス命令情報設定部と、
該記録媒体に書き込んだ該データと該記録媒体から読み出した該データとを比較するデータ比較部とをそなえ、
該記憶装置が、
該制御部から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が該読出命令であるか否かを判断する命令解析部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定部と、
該命令解析部により該命令が該読出命令であると判断され、且つ、該強制アクセス判定部により該命令が該強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止部とをそなえることを特徴とする、記憶システム。 - 該記録媒体における該書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報を記憶する書込領域記憶部と、
該命令解析部が、該命令の解析を行なった結果、当該命令が該読出命令であると判断した場合に、該記録媒体における当該読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、該書込領域記憶部に記憶された前記書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とを比較する比較部と、
該比較部による比較の結果、前記読出命令にかかるデータの読出位置に関する情報と、前記書込領域記憶部に記憶された書込命令にかかるデータの書込位置に関する情報とが一致しない場合に、該強制アクセス判定部による判定を抑止する強制アクセス判定抑止部とをそなえることを特徴とする、請求項3記載の記憶システム。 - データを記録可能な記録媒体をそなえ、該記録媒体からの該データの読み出し時に、該記録媒体における読出対象データに後続する所定サイズのデータを先読みデータとして読み出す先読み機能をそなえた記憶装置の制御方法であって、
上位装置から受信する該データに関する命令を解析し、当該命令が読出命令であるか否かを判断する命令解析ステップと、
該命令解析ステップにおいて該命令が該読出命令であると判断された場合において、当該読出命令が該記録媒体に対する強制的なアクセスを伴う強制アクセス命令であるか否かを判定する強制アクセス判定ステップと、
該命令解析ステップにおいて該命令が該読出命令であると判断され、且つ、強制アクセス判定ステップにおいて該命令が該強制アクセス命令であると判定された場合に、該先読み機能を抑止する先読み抑止ステップとをそなえることを特徴とする、制御方法。
Priority Applications (1)
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