JP4944426B2 - ガイドワイヤ組立体における漏れ電流低減方法および装置 - Google Patents

ガイドワイヤ組立体における漏れ電流低減方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガイドワイヤ組立体における漏れ電流の低減方法および装置に関し、さらに詳しくは、ガイドワイヤの接続端に配置されてガイドワイヤの導線と接触をとり、かつ導線を介して転送される信号を外部装置に提供する接続部材を有し、これらの接続部材が少なくとも1つの絶縁体により分離されているガイドワイヤ組立体における漏れ電流低減方法および装置に関するものである。
ガイドワイヤは当技術において一般に知られている。ガイドワイヤの用途は、例えば、冠状血管の疾患の治療に関する。従来から、血管のX線撮影に関して造影媒体閉塞を示すために用いられているが、狭窄の断面を示すために用いられることはない。この疾患の診断を複雑にしているのは、患者毎に血流量が異なることである。血圧の測定は狭窄の深刻さを診断する一つの方法である。実地では、ガイドワイヤの遠位端を体内に、例えば大腿動脈の開口部に挿入し、所望の位置に配置する。ガイドワイヤの遠位端には圧力を測定する小型センサが配置されている。さらに、医師がいったんガイドワイヤを適切な位置に配置すると、適切なタイプのカテーテルをガイドワイヤに沿って案内することが可能である。次いで、バルーンの膨張を行うことができる。
ガイドワイヤに沿って延びる電気リード線は、センサからコネクタを介してモニタに測定信号をさらなる処理のために搬送する。ガイドワイヤは、雌コネクタを介してガイドワイヤの近位端に配置された雄コネクタによりモニタに電気的に接続される。雄コネクタでは、ガイドワイヤに沿って、またはその内部に延びるそれぞれのリード線に対して一つの導電部材が配置される。絶縁スペーサを配置して導電部材を分離している。雄コネクタを雌コネクタ内に挿入すると、導電部材が対応する雌接点部材と電気的に接触する。
医師がガイドワイヤを体内の適切な位置に配置する時に、雄コネクタは、医師の指に付着し、雄コネクタ上に堆積する、例えば塵、脂肪、湿気等により汚染される可能性がある。あるいはまた、ガイドワイヤが体内に挿入されるときに、血液のような体液がコネクタに堆積する可能性がある。別のシナリオでは、カテーテルを取り替えたり交換したりするために、雄コネクタを雌コネクタから切り離し、カテーテルをガイドワイヤから取り外す。その場合、体液が雄コネクタ上に直接堆積するとともに、雄コネクタを介して間接的に雌コネクタ上にも堆積する。従って、コネクタは、カテーテルを変える際に血液等の体液により汚染される可能性があり、その上これらの体液はコネクタの電気的性質を変えてしまう可能性がある。さらに、上述の汚染によりコネクタ中の導体部材の絶縁が破壊されることがあり、測定値が絶縁スペーサーを通って流れる漏れ電流の性で信頼性がなくなる可能性がある。さらに、他の理由、例えば製造上の欠陥のために絶縁が破壊されることがある。
コネクタを有するガイドワイヤアセンブリが、例えば特許文献1に示されている。特許文献1に開示されているシステムは、生理状態のモニタに、電気的に操作可能なセンサを備えた可撓性の細長い部材を接続するためのシステムである。このシステムは導電体を中に有する可撓性ケーブルと、この可撓性ケーブルの一端に配置され可撓性の細長い部材の一端を受容するためのコネクタとを備える。コネクタの接点部材は可撓性ケーブルの導体に電気的に接続されと生理状態モニタにデータを伝送する。
米国特許第6、663、570号明細書
このタイプの従来のガイドワイヤアセンブリでは、体液等の汚染物は明かにケーブルに電気的問題を引き起こす可能性がある。従って、限定された小さいサイズの、典型的には直径0.35mmのガイドワイヤとともに使用することができ、かつヒトまたは動物の体液、または塵、脂肪もしくは湿気のような汚染物による汚染の可能性が考えられる状況で使用することができるコネクタに対する需要が依然としてある。
本発明の目的は上述の問題を解決し、ガイドワイヤアセンブリにおいて、ガイドワイヤアセンブリの絶縁能力を低下する体液等の汚染物による漏れ電流が低減される方法および装置を提供することである。漏れ電流は、また、絶縁能力の一般的な劣化、例えば製造上の欠陥に起因する劣化による場合がある。
本発明のさらなる目的はより信頼性の高いガイドワイヤアセンブリを提供することである。
上述の目的は、導体部材をガイドワイヤのコネクタ端に配置して前記ガイドワイヤの導線との電気的接触を与え、かつ外部装置に前記導線を介して信号を伝送するようにし、かつ前記導体部材同士を少なくとも1つの絶縁体により分離したガイドワイヤアセンブリにおける漏れ電流を低減する方法であって、請求項1に従う方法によって達成される。
上述の目的は、導体部材をガイドワイヤのコネクタ端に配置して前記ガイドワイヤの導線との電気的接触を与え、かつ外部装置に前記導線を介して信号を伝送するようにし、かつ前記導体部材同士を少なくとも1つの絶縁体により分離したガイドワイヤアセンブリにおける漏れ電流を低減する装置であって、請求項13に従う装置によって達成される。
本発明の第1の態様によれば、上述の少なくとも1つの絶縁体に保護電位を印加することを含む方法であって、前記保護電位は当該絶縁体の、当該保護電位印加するために電極が接触させられた部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減して漏れ電流を低減するように制御される方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、上述の少なくとも1つの絶縁体に保護電位を印加するように構成された電極を具備する装置であって、前記保護電位は当該絶縁体の、当該保護電位が印加された部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減して漏れ電流を低減するように制御される、装置が提供される。
本発明の思想はガイドワイヤアセンブリにおいて導体部材を分離するように構成された少なくとも1つの絶縁体を介して漏れ電流を最低限にすることである。前述のように、医師がガイドワイヤを体内の適切な位置に置くと、ガイドワイヤの雄コネクタは、医師の指に付着していて雄コネクタに堆積した、例えば塵、脂肪、湿気等により汚染される可能性がある。あるいはまた、ガイドワイヤを体内に挿入したときに、血液のような体液が雄コネクタ堆積する可能性がある。雄および雌コネクタを接続するとき、汚染物は雄コネクタの絶縁体に付着するので、絶縁体の絶縁能力が低下する、すなわち導体部材管の絶縁抵抗が低下する。その結果、漏れ電流が絶縁体を介して流れ、絶縁体中に電位差が生じる。明かに、コネクタの電気的性質が変わる。直接的結果として、生理状態の測定値の信頼性がなくなる。従って、絶縁体に保護電位が印加される。この保護電位は絶縁体の、保護電位が印加された部分と、絶縁体に隣接して位置する導体部材の1つとの間の電位差を低下させるように制御される。この電位差が、理想的には0まで、低減すると、漏れ電流はそれに応じて低減する。本発明では、ガイドワイヤアセンブリ内に有利に実装するために絶縁体上に液体を堆積することは必ずしも必要ではない。絶縁体の絶縁能力の低下は、他の状況で発生したものでさえも本発明により修復することができる。
生理状態変数を測定する小型センサを備えるガイドワイヤアセンブリにおいて、ガイドワイヤに沿って、またはガイドワイヤ内に延在する導線はセンサからの測定信号を、コネクタを介して表示および/またはさらなる処理のための外部装置、例えばモニタに伝送される。以下の実施例では、第1の導線は圧力信号を伝送し、第2の導線は参照電位、典型的には接地電位を伝送するものとする。参照電圧、例えば接地電位に接続されている導線は信号線とはみなされない。その理由は、その特定の導線を介して実際の測定信号が伝送されることはないからである。2本の導線を使用する場合、通常、2つの対応する導体部材がガイドワイヤのコネクタ端に配置され、一方の導線により伝送されるセンサ信号を外部モニタに接続し、他方の導線を共通接地電位に接続するようにしている。絶縁ガイドワイヤシースがガイドワイヤに沿って延びており、第1の導体部材に終端がある。第1の導体部材はガイドワイヤアセンブリからの圧力信号を接続する。第1の導体部材に隣接して、第1の導体部材を第2の導体部材から分離する絶縁体あり、第2の導体部材は接地電位、または他の適切な参照電位に接続される。前述したように、体液は絶縁体の絶縁能力を低下させるが、絶縁体に電極を用いて保護電位を印加することにより、絶縁体の、保護電位が印加された部分と、信号伝送導線が接続される、隣接して配置された導体部材との間の電位差が低減し、相当する漏れ電流がそれに応じて低減する。これはおおいに有利であるが、その理由はコネクタにおける漏れ電流によるセンサ値が信頼性に欠けるという問題がなくなるからである。
ガイドワイヤシースが導電性であるときに有利である、本発明のさらなる実施形態によれば、追加の保護電位が印加される。ガイドワイヤシースが導電性である場合は、追加の絶縁体を使用する必要がある。この追加の絶縁体はガイドワイヤシースに隣接して、すなわちガイドワイヤシースと導体部材との間に配置される。追加の絶縁体の絶縁能力も、前述の理由により、コネクタに体液、塵、脂肪、湿気等が付着していると低下する可能性がある。低下を引き起こすより一般的な問題、例えば製造上の欠陥も本発明により克服することができる。ガイドワイヤシースに隣接して配置された絶縁体の、ガイドワイヤシースに接する端部と導体部材の1つに接する端部との間の電位差を、漏れ電流が低減されるように、低減するには、追加の絶縁体またはガイドワイヤシースに追加の電極を用いて追加の保護電位を印加する。ガイドワイヤシースに保護電位を印加すると、ガイドワイヤのセンサに向かう遠位部分において電位低下効果が得られるのでさらに有利である。絶縁能力の低下が導線とガイドワイヤシースとの間で生じるとすると、漏れ電流はこの導線とガイドワイヤシースとの間に生じることになる。この電流は、ガイドワイヤシースに保護電位を印加することにより、ガイドワイヤ近位端に配置された絶縁体におけると同様に低減する。
好ましくは、前述の保護電位および本実施形態の追加の保護電位は、同じ駆動部材に由来する同じ電位に設定される。上述の電極および上述の追加電極は、従って、同じ電位で駆動される。
本発明のもう一つの実施形態によれば、センサ電極が、電位差を低減させるべき絶縁体に隣接して位置する導体部材に配置される。従って、導体部材における信号の電圧を測定し、保護電位として供給することができる。関心のある導体部材における信号電圧レベルを測定することで、保護電位の電圧レベルを信号電圧レベルに等しく設定することができ、その結果、1つまたは複数の絶縁体における電位差を最小限に低減させることができる。信号電圧レベルを検知し、そのレベルに基づいて保護電位を、保護電位を供給するように構成された電極を介して与えることにより、漏れ電流を制御するための閉じたループの制御システムが提供される。
2つ以上の信号がそれぞれの信号線を介して伝送され、ガイドワイヤが前述のように導電性シースを有する場合に有利に用いることができる、本発明のもう一つの実施形態によれば、平均化された信号が保護電位として保護電位電極を介して使用される。
以下において、第1の導線は圧力信号を伝送し、第2の導線は温度信号を伝送し、かつ第3の導線は参照電位、典型的には接地電位に設定されているものとする。導線が3本の場合、典型的には、3つの対応する導体部材がガイドワイヤのコネクタ端に配置され、2本の導線により伝送されるセンサ信号を外部モニタに接続し、第3の導線を共通接地電位に接続するようにしている。導電性ガイドワイヤシースがガイドワイヤに沿って延びており、第1の絶縁体に終端がある。第1の絶縁体は、このシースを、ガイドワイヤの軸線に沿って、第1の絶縁体の他端に位置する第1の導体部材から絶縁する。第1の絶縁体はガイドワイヤアセンブリからの圧力信号を接続する。第1の導体部材に隣接して、第1の導体部材を第2の導体部材から分離する第2の絶縁体があり、第2の絶縁体はガイドワイヤアセンブリからの温度信号を接続する。第3の絶縁体が第2の導体部材を、第3の、設置された導体部材から絶縁する。この特定の実施形態では、2つのセンサ信号(に加えて共通接地)がガイドワイヤに沿って伝送されるが、他の任意の数のセンサ信号を伝送することが可能であり、本実施形態の原理はその任意の数のセンサ信号にも適用することができる。
第1および第2の導体部材における電位は一般に同じ電圧レベルであり、第1および第2の導線を分離している第2の絶縁体を通って漏れ電流が流れることがないという効果がある。その理由は、第2の絶縁体の両端で電位差がないからである。しかしながら、体液のせいで、第1の導体部材とガイドワイヤシースとの間に位置する第1の絶縁体の両端間、並びに第2の導体部材と第3の、接地された導体部材との間に位置する第3の絶縁体の両端間には電位差が生じる。その結果、第1および第3の絶縁体を介してそれぞれ漏れ電流が流れる。
位差を低減させるべきそれぞれの絶縁体に隣接して位置する導体部材における、すなわち第1および第2の導体部材における信号の電圧レベルを、検知電極を用いて検知し、電圧レベルとして2つの検知された電圧レベルの平均値を有する平均化信号を創出し、かつその平均化された信号を保護電位として保護電位電極を介して第3の絶縁体と、(a)第1の絶縁体または(b)ガイドワイヤシースのいずれか一方とに供給することにより、第1および第3の絶縁体における電位差が低減し、相当する漏れ電流もそれに応じて低減する。
本発明のさらなる実施形態によれば、導体部材における信号の電圧レベルをセンサ電極を用いて測定する代わりに、問題の電圧レベルを推定し、この推定された電圧レベルを、漏れ電流を低減させるための保護電位として供給することができる。おそらく、接点部材における電圧レベルは経験的にまたはセンサに関するノウハウにより知られている。その場合、信号を測定する必要はなく、測定に関連するハードウェアを省略することができる。信号電圧レベルを推定し、そのレベルに基づいて保護電位を、保護電位電極を介して与えることにより、漏れ電流を制御するための開いたループの制御システムが提供される。
実際に信号レベルを測定する代わりに信号電圧レベルを推定するアプローチを採る場合、上述のように平均化された信号を保護電位として使用することが依然として可能である。2つ以上の信号がそれぞれの信号線を介して伝送され、ガイドワイヤが前述のように導電性シースを有し、かつ推定アプローチを採用する場合、平均化された信号はそれぞれの導体部材における信号電圧レベルの推定値の平均値をとることにより計算される。
本発明のさらに別の実施形態によれば、検知された電圧レベルをロウパスフィルタに通し、DC電圧レベルが保護電位として提供されるようにする。このようにすると、センサ信号、すなわち測定された生理状態変数を表す信号を用いて搬送信号を変調する場合に有利である。この場合、変調された信号は対応する導体部材において受信される。
本発明のさらなる実施形態によれば、電圧調節回路を配置して保護電位を設定し、(i)電位差を低減させるべき第1の絶縁体、(ii)電位差を低減させるべき第1および第2の絶縁体、または(iii)電位差を低減させるべき第1の絶縁体、および電位差を低減させるべき第2の絶縁体に隣接して配置されたガイドワイヤシースに供給するようにする。好ましくは、保護電位を供給するための電圧調節回路はバッファとして動作し、そのため(非常に)高い入力インピーダンスおよび(非常に)低い出力インピーダンスを有する。従って、検知された信号電圧レベルは絶縁体またはシースにこの電圧調節回路を介して接続し、閉じたループの制御システムを創出することができる。本発明の一実施形態では、保護電位を供給するための電圧調節回路は電圧フォロワのようなオペアンプ(演算増幅器)構成を備える。本発明の別の実施形態では、保護電位を設定するための電圧調節回路はA/D変換器およびD/A−変換器を周囲環境に対するインターフェースとして有するマイクロプロセッサを備える。マイクロプロセッサを用いる場合、当該信号電圧レベルの平均値を計算することにより前述の平均化信号をマイクロプロセッサ内に創出することができる。
本発明のさらに別の実施形態によれば、オペアンプ構成の入力にサンプル採取・保持回路を配置してオペアンプに供給される電圧レベルを繰り返しサンプリングするようにしている。この実施形態では、特定の瞬間において検知された信号をサンプリングし、サンプリングした信号の値を次のサンプルが採られるまでコンデンサにチャージすることにより保持することで繰り返し更新する。あるいはまた、サンプル採取・保持機能をマイクロプロセッサに実装することも可能である。別の実施形態では、保護電位は雌コネクタに雄コネクタを挿入後、一瞬間において検知された信号をサンプリングし、このサンプリングした信号をコンデンサにチャージすることにより一度更新する。
典型的には、本発明による、ガイドワイヤアセンブリにおける漏れ電流を低減するための装置は、ガイドワイヤのコネクタ端に配置された雄コネクタが雌コネクタに挿入されて信号線を介して信号が外部装置に提供されたときに、保護電位が絶縁体に印加されるように、ガイドワイヤアセンブリ用の雌コネクタに配置される。
本発明によれば、ガイドワイヤアセンブリにおいて、ガイドワイヤアセンブリの絶縁能力を低下する体液等の汚染物による漏れ電流を低減させることができる。また、本発明によれば、また、絶縁能力の一般的な劣化、例えば製造上の欠陥に起因する漏れ電流を低減させることができる。
本発明の特長および利点は添付の特許請求の範囲および以下の説明を検討すれば明かになるであろう。当技術に熟練した技術者は本発明の種々の特長を結合して以下に記載した実施形態以外の実施形態を創出することができる。
以下に、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明するが、これらの例示的実施形態は本発明を限定するものではない。
図1に雄コネクタ100を示す。雄コネクタ100はガイドワイヤ102の近位端に位置し、ガイドワイヤ102とコネクタ100はほぼ同じ直径を有する。雄コネクタ100は3つの導電性円筒状部材104a、104bおよび104cを備え、ガイドワイヤ102に必要とされる各導線に対して1つが備えられ、絶縁体と呼ばれる絶縁性スペーサー106a、106b、106cにより分離されている。絶縁体は好ましくは成形されたポリマー材料からなる。絶縁材料は、例えば2成分エポキシ接着剤を使用することができる。絶縁体106a、106b、106cは組み立てられた雄コネクタにおいてコアワイヤを導体部材104a、104bおよび104cから離隔する機能を奏する。従って、導体部材は電気的にコアワイヤから絶縁されている。絶縁体106a、106b、106cは、また、導体部材を相互に離隔し、ガイドワイヤのシースが導電性である場合はこのシースも離隔する。雄コネクタを(図2に示す)雌コネクタに挿入した時に、導電性円筒状部材104a、104bおよび104cのそれぞれを対応する雌接点部材と接触させる。適切な雄コネクタを有するガイドワイヤが、例えば米国特許第6、196、980号明細書に開示されている。
(図示されていない)ガイドワイヤの遠位端が体に、例えば大腿動脈の開口部に挿入され、所望の位置まで前進させられる。ガイドワイヤの遠位端には、圧力および温度のような生理状態パラメータを測定するように構成された小型センサがある。ガイドワイヤに沿って、またはガイドワイヤ内に延在する導線はセンサからガイドワイヤを介して送られる測定信号を導体部材104a、104bおよび104cに伝送する。導体部材は高導電性の任意の材料から作製される。好ましくは、導体部材は白金を切削加工して得る。他の使用可能な材料としては、ステンレス鋼、金、銅等が挙げられる。ガイドワイヤは、通常、(図示されていない)コアワイヤを含み、このコアワイヤはガイドワイヤを貫通して延在し、ガイドワイヤの中心部を形成している。コアワイヤは従来、ねじれを防止しガイドワイヤに強度を与え、ガイドワイヤを一緒に保持するのに用いられている。従来、コアワイヤは、例えばステンレス鋼のような高強度材料を用いて作製されているが、他の(非金属材料を始めとする)高強度材料を使用することができる。従って、コアワイヤは直径をできるだけ大きくすることが必要であるが、一方、ガイドワイヤが中で使用されるカテーテル内にはめられる導線等の部材のために余地を残している。
図2は雌コネクタを部分断面図で説明する。雌コネクタ200は遠位端および近位端を有し、遠位端は開口部203を介して雄コネクタを受容するように適合されている。雌コネクタ20は絶縁中空ハウジング202を備え、絶縁中空ハウジング202は遠位部分236、近位部分237、および中間部分238を有し、3つの中空接点シート209a、209bおよび209cをそれぞれ収容し、各接点シートは接点部材204の一つを保持するように適合されている。接点部材204の詳細は以下に説明する。雌コネクタの遠位端に、雄コネクタを当該雌コネクタに固定するための保持装置230および232が設けられている。絶縁ハウジング202の近位部分には、多数の導体206を有するインターフェース・ケーブル208を受容するように適合された開口部が設けられている。適切な雌コネクタが、例えば本出願人の米国特許第6、428、336号明細書に開示されている。
図3を参照すると、雌コネクタ200の内部がより明確に説明されており、このコネクタの接点構造のデザインが示されている。従って、コネクタ200の中間部分238に、この中間部分238に沿って軸線方向に接点シート209a、209b、209cが設けられており、相互に分離されている。各接点シートは2つの壁の間に形成され、接点部材204の1つを保持するように適合されており、したがって、接点部材204の形状および寸法に正確に対応する形状および寸法を有する凹部210を形成されている。すなわち、各シートの凹部は半円筒状である。最近位の接点シートは単一のU字状壁233(図2参照)により境界が形成されている。絶縁ハウジングの壁235と接点部分の接点シートの壁とでスペース205を画成し、スペース205にはインターフェース・ケーブルからの導体206を配置して各接点部材に到達することができるように構成されている。3つの中空接点部材204(204a,204b、204c)は絶縁ハウジング内の接点シートのそれぞれに1つずつ相互に軸線方向に距離をおいて配置されている。好ましくは、近位端に位置する接点部材204cは閉じた底を有する。接点部材の数(この場合は3つ)はインターフェース・ケーブル208内の必要とされる導体、206a、206b、206cの数、および/またはガイドワイヤに沿ってセンサから信号を伝送する導体の数に従って選ばれる。インターフェース・ケーブル208からの導体206は、絶縁ハウジング内に近位部分237において入、絶縁ハウジングの壁235と壁233および235の間のスペースに所望により設けられる。これら導体はそれぞれの接点部材204に到達するのに十分な長さを有する。
ガイドワイヤアセンブリは3つの接点部材を有する雄コネクタおよび雌コネクタを参照して説明したが、接点部材の数は重要ではない。また、接点部材の数はインターフェース・ケーブル中の導体の数と同じである必要はなく、適宜それよりも多くしても少なくしてもよい。
図4はガイドワイヤ102の雄コネクタ100を示す。ガイドワイヤ102はバルーンカテーテル401内に挿入される。ガイドワイヤ102の遠位端にはセンサ402がある。雄コネクタ100は雌コネクタ200内に挿入される。雌コネクタ200はインターフェース・ケーブルを介してモニタ装置403に電気的に接続可能である。定義の目的のために説明すると、ガイドワイヤアセンブリは少なくともセンサ402、ガイドワイヤ102および雄コネクタ100を備える。使用時は、ガイドワイヤアセンブリは雌コネクタ200に接続され、従って、インターフェース・ケーブル208に接続される。実地では、ガイドワイヤの遠位端が体内に、例えば大腿動脈の開口部内に挿入される。ひとたび医師が適切な位置にガイドワイヤを配置すると、所望のタイプのカテーテル401ガイドワイヤ102上を案内される。ガイドワイヤは雄コネクタ100および雌コネクタ200を通ってモニタ403に接続される。カテーテル401の置換えまたは交換を可能にするために、雄コネクタ100が雌コネクタ200から接続を解かれ、カテーテルがガイドワイヤから取り外される。そのとき、体液がコネクタに付着することが考えられる。
図5は、体液等の絶縁低下汚染物がコネクタに付着したとき、または絶縁能力が他の理由で低下したときの、従来のコネクタにまつわる問題点を説明している。ガイドワイヤ102のシースが導電性である場合、絶縁体106aの両端の電位差はUa−Ugとなり、この場合絶縁体の絶縁能力は低下している。ただし、絶縁体106aはガイドワイヤシースが絶縁材料からなる場合は省略される。絶縁体106cの両端の電位差はUp−Ugとなり、通常、絶縁体106aの両端の電位差と同じである。その結果、絶縁体106bの両端間の電圧降下はゼロに近い。それぞれの導体部材を通る漏れ電流はその導体部材の両端間の電位差を絶縁体の絶縁抵抗により除したものとなる。絶縁体の絶縁抵抗は従って絶縁体による減衰の程度とともに変動する。なお、図5において、Risolは絶縁抵抗を表す。
図6は本発明の一実施形態を示すが、これは保護電位Udを印加して絶縁体における電圧降下を低減するという、本発明の基本的な思想を説明するものである。保護電位は、例えばオペアンプまたはマイクロプロセッサを介して印加することができる。保護電位が導体部材104aおよび104bにおける電圧に好ましくは等しいかまたは近い、ガイドワイヤ102のシースおよび絶縁体106cに保護電圧Udを印加することにより、絶縁体106aおよび106cの電位差がそれぞれ低減する。従って、絶縁体106aの両端間の電位差Ua−Udは絶縁体106cの両端間の電位差Up−Udに等しくなる、すなわちほぼゼロになる。漏れ電流は絶縁体の両端間の電位差を絶縁体の絶縁抵抗で除したものと定義される。電位差がゼロであるか、またはゼロに近いので、漏れ電流は無視し得る。保護電位はUaとUpの平均値である必要はな、UaまたはUpに等しく設定すること可能である。その理由は、導体部材104aおよび104bにおけるそれぞれの電圧レベルはほぼ同じであるからである。
実地では、保護電位印加装置はガイドワイヤアセンブリ用の雌コネクタに配置される。その結果、信号線を介して伝送される信号を外部装置に供給するためにガイドワイヤの雄コネクタが雌コネクタに挿入されたときに保護電位は印加される
図7は、1本の信号伝送導線および絶縁ガイドワイヤシースを用いる本発明の一実施形態を示す。センサ701がガイドワイヤ702の凹部720内に搭載されている。センサ701から導線705、706が配置されてセンサからの測定信号を、コネクタを介して(図示されていない)モニタ装置に伝送する。この特定の実施形態では、第1の導線706が圧力信号を伝送し、第2の導線705が動作時に、すなわち雌コネクタ内に挿入されたときに、接地電位に接続される。ガイドワイヤの雄コネクタ端に、2つの対応する導体部材707、708があり、第1の導線706により伝送されたセンサ信号をモニタ装置に接続し、かつ第2の導線705を接地電位に接続するようにしている。導体部材707、708は、雄コネクタを(図2に示される)雌コネクタ内に挿入した際に、モニタ装置及び接地電位にそれぞれ接続される。この場合、導電性円筒状部材707、708のそれぞれが対応する雌接点部材に接触する。絶縁ガイドワイヤシース703はガイドワイヤ702に沿って延在し、第1の導体部材708に終端を有し、第1の導体部材708はガイドワイヤアセンブリからの圧力信号を接続する。第1の導体部材に隣接して、絶縁体709があり、第1の導体部材708を第2の導体部材707から分離している。従って、雄コネクタを雌コネクタ内に挿入すると、絶縁体709が2つの対応する雌接点部材を相互に分離する。保護電位Udを絶縁体709に電極710を用いて印加すると、絶縁体の、保護電位Udが印加された部分と、信号伝送導線が接続されている、隣接して位置する導体部材708との間の電位差が低減する。従って、相当する漏れ電流もそれに応じて低減する。
図8は、1本の信号伝送導線と導電性ガイドワイヤシースを用いる、本発明のもう一つの実施形態を示す。センサ801はガイドワイヤ802の凹部820内に搭載され、導線805、806はセンサからの測定信号を、コネクタを介して(図示されていない)モニタ装置に伝送するように構成されている。第1の導線806は圧力信号を伝送し、第2の導線805は動作状態において、すなわち雌コネクタ内に挿入されているときに接地電位に接続される。ガイドワイヤの雄コネクタ端において、第1の導線806により伝送されるセンサ信号をモニタ装置に接続し、第2の導線805を接地電位に接続するための2つの対応する導体部材807、808がある。導体部材807、808は、雄コネクタが(図2に示される)雌コネクタ内に挿入される際に、モニタ装置と接地電位とにそれぞれ接続される。この場合、導電性円筒状部材807、808のそれぞれが対応する雌接点部材に接触する。この実施形態では、導電性ガイドワイヤシース803はガイドワイヤ802に沿って延在し、第2の絶縁体811に終端を有する。第1の導体部材708はガイドワイヤアセンブリからの圧力信号を接続する。第1の導体部材に隣接して、第1の絶縁体809があり、第1の導体部材808を第2の導体部材807から分離している。保護電位Udを第1の絶縁体809に電極810を用いて印加すると、第1の絶縁体809の、保護電位Udが印加された部分と、信号伝送導線が接続されている導体部材808との間の電位差が低減する。従って、相当する漏れ電流もそれに応じて低減する。さらに、追加の保護電位、典型的には第1の絶縁体809に印加される保護電Udをガイドワイヤシース803に追加の電極812を用いて印加すると、第2の絶縁体811の、ガイドワイヤシース803に接する端部と、導体部材808に接する端部との間の電位差が低減する。従って、対応する漏れ電流もそれに応じて低減する。
ガイドワイヤシース803に電圧を印加する代わりに、保護電圧Udを第2の絶縁体811に印加することも可能である。このようにすることによっても、第2の絶縁体811の、保護電圧Udが印加された部分と、導体部材808との間の電位差が低減する。しかしながら、保護電圧Udをガイドワイヤシース803に印加することにより、ガイドワイヤのセンサ801に向かう遠位部分において電位低下効果を利用することができる。絶縁能力の低下が任意の導線805、806とガイドワイヤシースとの間で生じるとすると、漏れ電流は、例えば第1の導線806とガイドワイヤシース803との間に生じることになる。この漏れ電流はガイドワイヤ近位端に配置された絶縁体におけると同様に、保護電位Udをガイドワイヤシース803に印加することにより、低減する。従って、保護電位Udを本願に記載されているように印加するという構想はガイドワイヤの雄コネクタにおいて漏れ電流を低減するのに用いられるだけでなく、ガイドワイヤの全長に沿って漏れ電流を低減させるのに用いることができる。
図7および図8に関して詳細に説明した実施形態において、保護電位Udは前述したように推定することが可能である。
図9は、2本の信号伝送導線と導電性ガイドワイヤシースを用いる、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、保護電位は導体部材における電圧レベルを検知することにより設定される。センサ901がガイドワイヤ902に搭載され、導線905、906、930がセンサからの測定信号を、コネクタを介して(図示されていない)モニタ装置に伝送する。第1の導線906が圧力信号を伝送し、第2の導線905が動作状態にあるときに、すなわち雌コネクタ内に挿入されたときに、接地電位に接続され、第3の導線930が温度信号を伝送する。ガイドワイヤの雄コネクタ端に、3つの対応する導体部材907、908、932があり、第1および第3の導線906、930により伝送されたセンサ信号をモニタ装置に接続し、かつ第2の導線905を接地電位に接続するようにしている。この実施形態では、導電性ガイドワイヤシース903がガイドワイヤ902に沿って延在し、第2の絶縁体911に終端を有する。第1の導体部材08はガイドワイヤアセンブリからの圧力信号を接続する。第1の導体部材908に隣接して、第1の絶縁体909があり、第1の導体部材908を第2の導体部材907から分離している。第3の絶縁体931が配置されて、第1の導体部材908を第3の導体部材932から分離している。
保護電位Udを第1の絶縁体909に電極910を用いて印加すると、第1の絶縁体909の、保護電位Udが印加された部分と、信号伝送導線が接続されている、隣接して位置する第1の導体部材908との間の電位差が低減する。従って、相当する漏れ電流もそれに応じて低減する。さらに、追加の保護電位、典型的には第1の絶縁体909に印加される保護電Udをガイドワイヤシース903に追加の電極912を用いて印加すると、第2の絶縁体911の、保護電位Udが印加された部分と、第3の導体部材932との間の電位差が低減する。従って、対応する漏れ電流もそれに応じて低減する。この実施形態では、2つの検知電極933、934を配置して、電位差を低減させるべき対応する絶縁体909、911に隣接して位置する導体部材908、932のそれぞれにおける電圧レベルを検知し、検知された電圧をオペアンプ935の形の電圧調節回路に供給する。
この特定の実施形態では、オペアンプ935の入力にロウパスフィルタ936を実装する。従って、電極933、934の信号はロウパスフィルタを通し増幅器の入力に追加される。オペアンプ(電圧フォロワ構成)の出力は保護電位Udとして電極910、912を介して供給される。
図10に示すさらなる実施形態では、サンプル採取・保持回路937が電圧フォロワ936の入力に配置され、電圧フォロワに供給される信号をサンプリングするようにしている。保護電位Udは特定の瞬間において検知された信号をサンプリングし、サンプリングされた信号の値を次のサンプルが採られるまでコンデンサにチャージすることで保持することにより繰り返し更新することができる。保護電位は雌コネクタに雄コネクタを挿入後、一瞬間において検知された信号をサンプリングし、このサンプリングした信号をコンデンサにチャージすることにより一度更新する。
図11は、図9のロウパスフィルタ936とオペアンプ935をアナログ−デジタル(A/D)変換器1038、マイクロプロセッサ1039およびデジタル−アナログ(D/A)変換器1040により置き替えたもう一つの実施形態を示す。マイクロプロセッサを用いる場合、ガイドワイヤアセンブリに知能が追加され、ある演算、例えば信号の追加および平均値計算をマイクロプロセッサに容易に実装することができる。
図12は、図9に関して説明した実施形態と同様に、2本の信号伝送導線と導電性ガイドワイヤシースを用いる、本発明のもう一つの実施形態を示す。さらに、この実施形態では、第4の導体部材941を雄コネクタに配置し、対応する第2の導線942をガイドワイヤ892に配置する。当技術において知られているように、能動的センサ回路901を用いる場合、操作可能にするには、センサに(励起電圧としても知られる)供給電圧Vexcを与える必要がある。この供給電圧は第4の導体部材941から第4の導線942を介してセンサ901に与えられる。第4の導体部材941のせいで、第4の絶縁体943が分離の目的で配置される。供給電圧Vexcは第4の導体部材に印加されるので、保護電圧Udを第3の絶縁体911に追加の電極944を用いて印加すると、第3の絶縁体911の、保護電圧Udが印加された部分と、第4の導体部材941における励起電圧Vexcとの間の電位差が低減する。従って、対応する漏れ電流がそれに応じて低減する。
本発明は特定の例示的実施形態に関連して説明したが、当技術に熟練した技術者にはそれらの例示的実施形態に多くの異なる変更、改変等をなすことは自明である。従って、上述の実施形態は添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲を限定するものではない。
以上説明したように、本発明はガイドワイヤ組立体における漏れ電流の低減方法および装置に有用であり、特に冠状血管の疾患等の治療に使用できるガイドワイヤ組立体における漏れ電流を低減させる方法および装置に適している。
本発明の一実施形態によるガイドワイヤアセンブリに含まれる例示的な雄コネクタを示す断面図である。 本発明の一実施形態によるガイドワイヤアセンブリ用の例示的な雌コネクタを示す部分断面図である。 図2の雌コネクタの内部の詳細を示す展開図である。 本発明の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリであって、センサ、ガイドワイヤ、雄コネクタ、雌コネクタおよびインターフェース・ケーブルを備えるガイドワイヤアセンブリ概略図である。 本発明の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される雄コネクタの図であり、絶縁体の絶縁能力を説明する。 本発明の別の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される雄コネクタの図であり、漏れ電流の問題の解決方法を説明する。 本発明の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される信号伝送導線および絶縁ガイドワイヤシースを示す概略断面図である。 本発明の別の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される1本の信号伝送導線およびガイドワイヤシースを示す概略断面図である。 本発明のさらに別の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される2本の信号伝送導線およびガイドワイヤシースを示す概略断面図である。 本発明の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される、電圧フォロワの入力端に配置されこの電圧フォロワに供給された信号をサンプリングするサンプル採取・保持回路を示す概略断面図である。 本発明のさらに別の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用されるA/D変換器、マイクロプロセッサおよびD/A変換器を示す概略断面図である。 本発明のさらに別の一実施形態による例示的ガイドワイヤアセンブリに使用される2本の信号伝送導線、導電性ガイドワイヤシースおよび供給電圧伝送導線を示す概略断面図である。
符号の説明
100 雄コネクタ
102 ガイドワイヤ
104a、104b、104c 導電性円筒状部材(導体部材)
106a、106b、106c 絶縁性スペーサー(絶縁体)
200 雌コネクタ
202 絶縁(中空)ハウジング
203 開口部(保持装置)
204、204a,204b、204c 接点部材
205 スペース
206 導体
208 インターフェース・ケーブル
209a、209b、209c (中空)接点シート
232 保持装置
233 U字状壁
235 壁
236 遠位部分
237 近位部分
238 中間部分
401 (バルーン)カテーテル
402 センサ
403 モニタ装置
701 センサ
702 ガイドワイヤ
703 絶縁ガイドワイヤシース
705、706 導線
707、708 導体部材
709 絶縁体
710 電極
720 凹部
805、806 導線
807、808 導体部材
809、811 絶縁体
820 凹部
892 ガイドワイヤ
901 センサ(能動的センサ回路)
902 ガイドワイヤ
905、906、930 導線
907、908、932 導体部材
909、911 絶縁体
910 電極
912 追加の電極
933、934 検知電極
935 オペアンプ
936 ロウパスフィルタ
937 サンプル採取・保持回路(電圧フォロワ)
941 導体部材
942 導線
943 絶縁体
1039 マイクロプロセッサ
1040 (D/A)変換器
Risol 絶縁抵抗
Ua、Ug、Up 電位
Ud 保護電位
Vexc 供給電圧

Claims (29)

  1. ガイドワイヤ(702)のコネクタ端に配置されて前記ガイドワイヤの導線(705、706)との電気的接触を与え、かつ外部装置に前記導線を介して信号を伝送する導体部材(707、708)を有し、かつ前記導体部材同士が少なくとも1つの絶縁体(709)により分離されたガイドワイヤアセンブリにおける漏れ電流低減方法であって、前記方法は、
    電圧調節回路(935、1039)により電極(710)を介して前記少なくとも1つの絶縁体に保護電位(Ud)を印加することを含み、前記保護電位は、当該絶縁体の、当該保護電位印加するために当該電極が接触させられた部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減するように前記電圧調節回路(935、1039)により制御される方法。
  2. さらに、前記電圧調節回路(935、1039)により追加の保護電位(Ud)をガイドワイヤシース(803)に印加することを含み、当該保護電位は、前記ガイドワイヤシースに隣接して配置された絶縁体(811)の、前記ガイドワイヤシースに接する端部と前記導体部材の1つに接する端部との間の電位差を低減するように前記電圧調節回路(935、1039)により制御される請求項1に記載の方法。
  3. さらに、前記電圧調節回路(935、1039)により追加の保護電位(Ud)をガイドワイヤシース(803)に隣接して位置する絶縁体(811)に印加することを含み、当該保護電位は、前記ガイドワイヤシースに隣接して配置された前記絶縁体(811)の、当該保護電位が印加された部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減するように前記電圧調節回路(935、1039)により制御される請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記保護電位(Ud)および前記追加の保護電位(Ud)が前記電圧調節回路(935、1039)により同じ電位に設定されている請求項2または3に記載の方法。
  5. さらに、回路により、前記絶縁体(709)に隣接して位置する前記導体部材(708)の1つにおける信号の電圧レベルを推定すること、および
    前記推定された電圧レベルを有する信号を前記電圧調節回路(935、1039)により前記保護電位(Ud)として印加すること
    を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. さらに、2つ以上の信号がそれぞれの前記導線(906、930)を介して伝送され、前記ガイドワイヤ(902)は導電性シース(903)を有する場合に、
    前記回路により、それぞれの前記絶縁体(909、911)に隣接して位置する前記導体部材(908、932)のそれぞれ1つにおける信号の電圧レベルを推定すること、
    前記回路により、前記推定された電圧レベルの平均値を電圧レベルとして有する平均化された信号を創出すること、および
    前記平均化された信号を前記電圧調節回路(1039)により前記保護電位(Ud)として供給すること
    を含む請求項5に記載の方法。
  7. 回路(936,1039)により、前記絶縁体(909、911)に隣接して位置する前記導体部材(908、932)における信号の電圧レベルを検知すること、および
    前記検知された電圧レベルを有する信号を前記電圧調節回路(935、1039)により前記保護電位(Ud)として供給すること
    を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. さらに、2つ以上の信号がそれぞれの前記導線(906、930)を介して伝送され、前記ガイドワイヤ(902)は導電性シース(903)を有する場合に、
    前記回路(1039)により、前記絶縁体(909、911)に隣接して位置する導体部材(908、932)における信号の電圧レベルを検知すること、
    前記回路(1039)により、前記検知された電圧レベルの平均値を電圧レベルとして有する平均化された信号を創出すること、および
    前記平均化された信号を前記電圧調節回路(1039)により前記保護電位(Ud)として供給すること
    を含む請求項7に記載の方法。
  9. さらに、DC電圧レベルが前記保護電位(Ud)として与えられるように、前記検知された電圧レベルをロウパスフィルタに通すこと
    を含む請求項7または8に記載の方法。
  10. さらに、回路(937)により、前記ロウパスフィルタを通した電圧をサンプリングし、前記サンプリングされた電圧を保護電位(Ud)として供給すること
    を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記保護電位(Ud)は、前記ガイドワイヤ(102)のコネクタ端に配置された雄コネクタ(100)が雌コネクタ(200)内に挿入されときに、前記絶縁体(104)に印加されて前記導線を介して信号を外部装置に与えること
    を含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記導体部材(707)の1つが参照電位に接続される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. イドワイヤ(702)のコネクタ端に配置されて前記ガイドワイヤの導線(705、706)との電気的接触を与え、かつ外部装置に前記導線を介して信号を伝送する導体部材(707、708)を有し、かつ前記導体部材同士少なくとも1つの絶縁体(709)により分離されたガイドワイヤアセンブリにおける漏れ電流を低減する装置であって、前記装置は、
    前記少なくとも1つの絶縁体に保護電位(Ud)を印加するように構成された電極(710)と、
    前記電極(710)に前記保護電位(Ud)を供給するための電圧調節回路(935、1039)と、
    を備え、
    前記電圧調節回路(935、1039)は、前記保護電位を、当該絶縁体の、当該保護電位が印加された部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減するように制御する装置。
  14. さらに、追加の保護電位(Ud)をガイドワイヤシース(803)に印加するように構成された追加電極(812)を備え、前記電圧調節回路(935、1039)は、当該保護電位、前記ガイドワイヤシースに隣接して配置された絶縁体(811)の、前記ガイドワイヤシースに接する端部と前記導体部材の1つに接する端部との間の電位差を低減するように制御する請求項13に記載の装置。
  15. さらに、追加の保護電位(Ud)をガイドワイヤシース(803)に隣接して位置する絶縁体(811)に印加するように構成された追加電極(812)を備え、前記電圧調節回路(935、1039)は、当該保護電位、前記ガイドワイヤシースに隣接して配置された前記絶縁体(811)の、当該保護電位が印加された部分と、当該絶縁体に隣接して位置する前記導体部材の1つとの間の電位差を低減するように制御する請求項13に記載の装置。
  16. 前記保護電位(Ud)および前記追加の保護電位(Ud)が同じ電位に設定されている請求項1または1に記載の装置。
  17. 前記絶縁体(909、911)に隣接して位置する前記導体部材(908、932)における信号の電圧レベルを検知し、かつ前記検知された電圧を前記電圧調節回路(935)に供給するように構成された検知電極(933、934)
    を備える請求項13〜1のいずれか一項に記載の装置。
  18. さらに、前記ガイドワイヤアセンブリは2つ以上の信号がそれぞれの前記導線(906、930)を介して伝送されるように構成されている場合に、
    前記絶縁体(909、911)に隣接して位置する前記導体部材(908、932)における信号の電圧レベルを検知するように構成された検知電極(933、934)、および
    それぞれの前記導体部材における信号の平均値を計算し、かつ前記計算された電圧を前記電圧調節回路(935)に供給するように構成された回路(936)
    を備える請求項1に記載の装置。
  19. さらに、DC電圧レベルが前記保護電位(Ud)として与えられるように、前記検知された電圧レベルを濾波するように構成されたロウパスフィルタ
    を備える請求項1または1に記載の装置。
  20. 前記電圧調節回路はオペアンプ構成(935)を備える請求項14〜19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 前記オペアンプは電圧フォロワである請求項2に記載の装置。
  22. さらに、前記オペアンプ構成(935)の入力に配置され、前記オペアンプに供給される信号をサンプリングするサンプル採取・保持回路(937)
    を備える請求項2または2に記載の装置。
  23. 前記電圧調節回路はマイクロプロセッサ(1039)を備える請求項1〜1のいずれか一項に記載の装置。
  24. れぞれの前記導体部材(908、932)における信号の平均値を計算するように構成された回路は前記マイクロプロセッサ(1039)に実装されている請求項2に記載の装置。
  25. さらに、前記マイクロプロセッサ(1039)に配置されたA/D変換器(1038)およびD/A変換器(1040)
    を備える請求項2または2に記載の装置。
  26. 前記導体部材(707)の1つは参照電位に接続されている請求項13〜2のいずれか一項に記載の装置。
  27. 前記導体部材(707)の1つが接続されている前記参照電位は接地電位である請求項2に記載の装置。
  28. 前記装置は、前記ガイドワイヤ(102)のコネクタ端に配置された雄コネクタ(100)が雌コネクタ(200)内に挿入されときに、前記保護電位(Ud)が前記絶縁体(104)に印加され、前記導線を介して外部装置に信号が伝送されるように構成されている請求項13〜2のいずれか一項に記載の装置。
  29. 前記装置は前記ガイドワイヤアセンブリの雌コネクタ(200)に配置されている請求項13〜2のいずれか一項に記載の装置。
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