JP4926042B2 - 神経筋刺激 - Google Patents

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Description

関連出願
本願は、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000135、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000139、2004年2月5日に出願された米国仮出願第60/542,022号の119条(e)の下の利益を主張する2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000142、及び、2004年4月29日に出願された米国仮出願第60/566,078号、のPCT出願の一部継続出願である。これら出願の開示内容は参照によりここに組み込まれるものである。本願はまた、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000136、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000138、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000137、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000140、2005年2月4日に出願されたPCT/IL2005/000141、のPCT出願にも関連する。これら出願の開示内容は参照によりここに組み込まれる。
本発明の技術分野は、運動制御障害をもつ患者のリハビリテーション用装置である。
自発的な筋肉の動きは、脳の身体−運動皮質を起源とする電気的刺激によって引き起こされる。身体−運動皮質のニューロンは脊髄の運動ニューロンに電気信号を送り、次いで運動ニューロンが筋繊維の収縮を促して、運動をもたらす電気信号を送る。所定の運動ニューロンによって刺激される筋繊維の全てを「運動単位」と呼ぶ。各筋繊維は細胞膜を横断する電位を示す。この電位は筋収縮時に変化する。
筋電図検査(EMG)では、筋肉の中央と末端との間の皮膚表面の電位差が測定される。この電位差は、収縮している筋繊維数の尺度を与える。EMGは、筋機能に関する研究のために健常者に使用されるだけでなく、患者の様々な病状を診断するために頻繁に使用されている。
身体−運動皮質に損傷を受けた脳卒中患者においては、1つ以上の筋肉又は筋肉の部分に対して電気信号が発生されず、又は、それらの筋肉に信号が到達せず、これらの筋肉の正常な収縮ができない。しばしば、余りのEMG信号は、筋肉を収縮させるには弱過ぎるか拡散し過ぎており、更には検出できない。
神経筋電気刺激(NMES:Neuromuscular Electrical Stimulation)は、脳卒中患者では正常に収縮できない筋肉の収縮を引き起こすために使用される。NMESは筋肉の痙縮を止め、筋肉が萎縮するのを防ぐことがある。ただ1つの筋肉のNMESを、その筋肉から検出される余りのEMG信号に応じてオン/オフし、それによって患者の制御の下で筋肉が収縮することを可能にすることも知られている。
例えば、米国特許第5,193,539号、米国特許第5,193,540号、米国特許第5,312,439号、米国特許第5,324,316号、米国特許第5,405,367号、PCT公報WO98/37926、WO98/43700、PCT公報、WO98/43701 1998年10月8日、米国特許第6,051,017号、米国出願番号第09/077,662号、及び、Cameronらによる論文「麻痺のある筋肉及び体肢の電気刺激を提供するためのマイクロモジュール式インプラント」(IEEE Transactions on Biomedical Engineering、第44巻、第9号、781-790頁)、には埋め込み型無線電気刺激器が記載されている。これら出願の開示内容は参照によりここに組み込まれる。
NESS H200は、リハビリテーション用の、前腕及び手の筋肉を刺激するための体外に装着する刺激装置である。幾つかの詳細な記述が米国特許第6,829,510号に提供されている。その開示内容は参照によりここに組み込まれる。
本発明のいくつかの実施形態の1つの態様は、EMGの感知及び/又は刺激のための組み合わせた電極の使用、並びに、体肢を動かすためのロボット・アクチュエータに関連する。本発明の1つの例示的な実施形態において、1つ以上の筋肉の活動の刺激及び/又は感知と連動した動作をガイドするために、アクチュエータが使用される。任意選択的に、ガイドされた動作は感知された体肢と同じ及び/又は異なる体肢の動作である。本発明のいくつかの実施形態において、体肢を動かすために、及び/又は、体肢の運動及び/又は力を感知するために、ロボット以外の手段が使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、電極の使用を較正するためにアクチュエータが使用される。代替的に又は付加的に、利用者をトレーニングするために及び/又は電極の使用において装置を制御するために、アクチュエータが使用される。任意選択的に、どれほど多様なNMESシーケンスが運動に変換されることが期待されているかを利用者に示すために、アクチュエータが使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、電極は無線式の着用可能な電極である。代替的に又は付加的に、電極は埋込型の電極を含む。任意選択的に、電極は完全埋込型である。
任意選択的に、電極は短期間の使用のために埋め込まれる。代替的に又は付加的に、電極は、その(初期的な及び/又は継続的な)使用がアクチュエータによって容易になる人工器官として提供される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、刺激装置の実際の効果(任意選択的にその効果の長期変化を含む)を検出するために、アクチュエータが使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、アクチュエータを使わずに行われるリハビリテーション及び/又は日常活動を、例えば記録及び再生を利用して支援するために、アクチュエータが使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボット・アクチュエータの効果の表示としてEMGの感知が使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、刺激を補完するために、及び/又は、患者が正しいEMGを発生させる助けとしての機能を果たすために、ロボット・アクチュエータが使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、電極は制御装置を使用して制御される。本発明の1つの例示的な実施形態において、一定のシーケンス及び/又はパワーレベルで、複数の電極を制御するように制御装置はプログラムされている。本発明の1つの例示的な実施形態において、複数の電極が提供される場合に、どの電極を、及び/又は、どのタイミングで、及び/又は、どの出力レベルで使用するかを決定するために、アクチュエータ・ロボットを使用した実際の運動の測定結果が使用される。任意選択的に、複数の電極が複数の筋肉に、各筋肉に1つ以上の電極が、取り付けられる。任意選択的に、電極は同じ筋肉の別々の位置に取り付けられる。任意選択的に、身体の複数の関節に対して、任意選択的に複数の体肢及び/又は体側に対して、電極が提供される。
本発明のいくつかの実施形態の1つの態様は、麻痺のある腕、又は随意筋をもつ他の身体の部分に、所望の動作を起こすには不十分であるように、NMESを印加することに関連する。本発明の1つの例示的な実施形態において、麻痺のある部分を動かし、又は動かすのに役立つアクチュエータによって、所望の動作が提供され、又は支援される。代替的に又は付加的に、患者は(例えば、神経路を経て)必要な追加の神経信号を提供する。いくつかの実施形態において、動作に抵抗するため、及び/又は動作を所望の経路にガイドするために、作動装置が使用される。任意選択的に、複数の所望の動作と、様々な刺激や抵抗レベルに対して期待される患者の応答とを内部に記憶する制御装置が提供される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、それ自身によって動作を起こすには低過ぎるが、患者の運動皮質で発生する神経インパルスを組み合わせることで、腕又はその他の身体部分が動くこと、あるいはNMESが無いときよりも効率的に動くことを可能にする強度でNMESが提供される。従って、例えば、身体部分を動かすように運動皮質をトレーニングをするのに役立つ筋肉フィードバックを作り出すことによって、このことが実現する。幾つかの実施形態において、こうするために、NMESは非常に強く、又は非常に正確な方向をもつ必要はない。本願が腕に言及する場合にはいつでも、当然のことながら、随意筋をもつ任意の別の身体部分、又は身体部分の組み合わせが代わりに使用されてもよい。任意選択的に、同じ腕、又はその患者の別の腕の対応する筋肉、あるいは他人の腕からのEMG信号が、NMESのパターン(例えば、タイミング及び/又は強度)を決定するために使用される。
本発明のいくつかの実施形態の1つの態様は、麻痺のある一方の腕に印加するNMESのパターンを決定するために、随意動作がなされている他方の腕(任意選択的に正常な腕)からのEMG信号を利用することに関連する。任意選択的に、少なくともNMESのタイミングを決定するために、麻痺のある腕からのEMG信号も使用される。任意選択的に、正常な腕は患者の別の腕であり、患者は両手を同期させて、鏡面対象で動かそうとする。
任意選択的に、本発明のこれらの実施形態のいずれに対しても、EMG及びNMESは、単一の筋肉に対してオン又はオフのいずれかのNMESを有するのではなく、2つ以上の筋肉の収縮の協調したシーケンス、及び/又はNMESのための強度範囲を伴う。
運動感覚を通じて、筋収縮の協調したシーケンスのフィードバックを提供することによって、患者の神経システムは、損傷の無い神経インパルスの代替経路、あるいは運動皮質中の代替位置を利用するように促され、患者は自力でより効果的に腕を動かすことを学ぶ。このことは、EMGによって測定される、患者が自ら作り出す弱い神経インパルスに、NMESが協調されていれば、特に正しい。
任意選択的に、腕の動きを監視及び表示するロボットアーム等の装置は、麻痺のある腕に対して使用され、任意選択的に正常な腕に対しても使用される場合がある。腕の動きに関する情報は、NMESを制御するためのフィードバックや、患者のリハビリテーションの経過を監視する理学療法士へのフィードバックのみならず、更に患者へのフィードバックを提供することもできる。ロボットアーム又は類似の装置は、別の種類の運動感覚フィードバックを提供することによってNMESを補完して、麻痺のある腕を機械的に動かすこともできる。ロボットアームはまた、測定する筋肉に対抗する力を働かせて、腕の強化の経過を評価するためだけではなく、腕を強化する方法を提供することもできる。
本発明の1つの例示的な実施形態により、神経筋刺激(NMES)信号を身体部分に伝達するのに適した少なくとも1つの電極と、前記少なくとも1つの電極に、刺激信号のシーケンスからなるNMES信号を供給するのに適した少なくとも1つの制御装置と、前記身体部位と鏡像の身体部分との少なくとも1つに結合した機械運動要素と、を備え、前記機械的運動要素は前記少なくとも1つの制御装置に作動するように結合されており、前記少なくとも1つの制御装置は、前記機械運動要素と共に前記NMES信号を制御する、ことを特徴とする筋肉活性化のための器械が提供される。
任意選択的に、前記機械的運動要素は前記身体部分を動かす。代替的に又は付加的に、前記機械的運動要素は前記身体部分の運動を測定する。この運動は前記NMESシーケンスに従う。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記機械的運動要素は前記身体部分の動作をガイドする。この動作は前記NMESシーケンスに応答したものである。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記機械的運動要素は前記鏡像の身体部分の動作をガイドし、前記動作に応答してNMESが生成される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、この器械は、前記電極用のNMESシーケンスをプログラムするのに適したプログラム装置を備える。任意選択的に、前記プログラム装置は少なくとも1つの最適化基準に応じてNMESシーケンスを修正するシーケンス・オプティマイザを含む。任意選択的に、前記最適化基準は患者の能力を含む。代替的に又は付加的に、前記最適化基準は電極の限定を含む。代替的に又は付加的に、前記最適化基準は、前記機械的運動要素によって測定されるような性質のものを含む。
本発明の1つの例示的な実施形態において、この器械は、EMGセンサを備えており、前記制御装置は前記センサから感知されたEMG信号に基づいたNMESシーケンスを生成するのに適している、ことを特徴とする。任意選択的に、前記EMG信号は鏡像の身体部分から測定される。代替的に又は付加的に、前記EMG信号は他人から測定される。代替的に又は付加的に、前記EMG信号は同じ身体部分から測定される。任意選択的に、前記制御装置は、NMESが加えられる部位におけるEMG信号の大きさ及び存在の少なくとも1つに応じてNMES信号を生成する。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記制御装置は、前記少なくとも1つの電極のうちのどの電極を使用するかの指示を生成するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、器械は少なくとも1つの日常活動に関する複数のNMESシーケンスをその中に記憶するメモリを備えている。
本発明の1つの例示的な実施形態において、本器械はNMESシーケンスを生成するためのユーザ入力を備えている。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記制御装置は、前記身体部分の所望の動作に基づいた前記電極についての使用のためのNMESシーケンスを生成するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記制御装置は、前記身体部分の所望の動作に基づいた前記電極についての使用のための記憶されたNMESシーケンスを修正するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記制御装置は、実際のNMESシーケンスの効果と所望の前記シーケンスの効果とを比較し、少なくとも1つの差分を検出するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記機械的運動要素は、前記NMESに応答して前記身体部分によって加えられる力を測定するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、本器械は、前記部分の動作に関する少なくとも1つのセンサを較正するのに適した較正器を備えている。
本発明の1つの例示的な実施形態において、本器械は電極NMESプログラミングのための対話式ユーザガイドを備えている。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記電極は埋込式である。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記電極はプロテーゼの一部を形成する。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記電極は長期にわたって装着するのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記電極と、前記少なくとも1つの制御装置の少なくとも1つとは、前記運動要素と独立に作動し、前記運動要素から取り外すのに適している。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記NMESシーケンスは、少なくとも2つの筋肉への適用のためのシーケンスを含む。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記NMESシーケンスは少なくとも20秒の長さである。
本発明の1つの例示的な実施形態において、前記機械的運動要素はアクチュエータを含む。任意選択的に、前記アクチュエータは、動作の少なくとも3自由度を有するロボット・アクチュエータを含む
また、本発明の例示的な実施形態により、NMESのための電極設定の方法であって、体肢にNMESシーケンスを印加することと、前記体肢の動作を測定することと、前記測定された動作に応じて前記NMESシーケンスを修正することと、前記印加と前記測定と前記修正とを反復することと、前記体肢を動かすこと、前記体肢の動作に抵抗すること、及び前記体肢の動作を測定すること、の少なくとも1つを行うために機械的運動要素を使用することと、を含む方法が提供される。
図面を参照しながら、本発明の例示的な実施形態を説明する。図面は概して同じ縮尺ではなく、別の図面における同一または関連する特徴には、同一又は類似の引用符号が使用される。
[NMESを提供するための例示的な装置]
図1は、麻痺のある腕の幾つかの筋肉に、正常な腕の対応する筋肉からのEMG信号によってガイドされたNMESを適用するための装置を示す。麻痺のある腕をもつ患者又は他人のどちらかのものである正常な腕102には、その皮膚にEMG電極が取り付けられている。その腕の持ち主は、特定のパターンで自発的に腕を動かし、その動きが一定の時間に依存するEMG電圧のパターンを筋肉に発生させる。任意選択的に4つのEMGチャンネルがある。1つのチャンネルは4つの筋肉(二頭筋、三頭筋、屈筋、及び伸筋)の各々からのEMG信号を測定する。各チャンネルは3つの電極(筋肉の両端付近からの信号を記録する2つの電極と、中央にある1つの参照電極)を使用する。例えば、電極104は二頭筋を測定し、電極106は三頭筋を測定し、電極108は屈筋を測定し、電極110は伸筋を測定する。本発明の説明から分かるように、例えば、大胸筋や三角筋対など、別の筋対群に対して任意選択的に類似の配列が施される。腕が自発的に動かされるとき、これらの電極は、その腕の動きを引き起こす筋収縮のパターンに対応するEMG信号を、ケーブル束112、114、116及び118を介して、EMG装置120へ送出する。EMG装置、すなわち分離した制御装置は、EMG信号の前処理(例えば、EMG信号の増幅、デジタル化、及び/又は記録)を行う。電極はまた、例えば肩、肘、手首といった複数の関節や、任意選択的に腕や脚などの複数の体肢にも提供される。
後述のように、本発明のいくつかの実施形態において、電極はワイヤレス電極であり、例えば、体肢に取り付けられ又は埋め込まれている。任意選択的に、各電極はそれぞれの制御装置をもつ。任意選択的に、各電極はEMGを記録するためのメモリを備える。任意選択的に、多数電極用のワイヤレス制御装置が提供される。代替的な実施形態において、多数電極用のポータブル制御装置が提供される。任意選択的に、制御装置は着用可能であり、過度の干渉無しに患者の日常活動においても使用できる。
次にEMG信号は、ケーブル122を介して、制御装置124へ送信される。この制御装置124は、例えば、パーソナルコンピュータであり、又は特別な専用のハードウェアを含む。制御装置は任意選択的にEMG信号を更に処理する。この処理は、例えば、フィルタ処理、修正、スムージング、タイミング変更、又はシーケンスの一部を別の順序に切り貼りすること等である。信号処理は任意選択的に自動的に行われ、あるいは部分的に又は全体的に理学療法士の管理下にある。図2は、1つのチャンネルからの生のEMG信号202をフィルタ処理したもの、整流した信号204、整流してスムージングした信号206(この場合、時間間隔のシーケンスの各々について、例えば、10ミリ秒毎に信号の二乗平均が計算される)を示す。スムージングした整流信号は、各筋繊維のポテンシャル変化に関連する高周波雑音を除去してはいるが、そのチャンネルによって測定される筋肉又は筋肉の一部の総体的な収縮度の測定値である。任意選択的に、スムージングした整流EMG信号は、同じ運動パターンの多数の繰り返しにわたって平均化される。任意選択的に、EMGセンサが、筋肉の異なる幾つかの部分から来るEMG信号を加算または平均するか、又はこれは信号処理によって行われる。信号処理の任意選択的な種類は、例えば、EMG信号が所望の運動の結果であることが明らかになるように、正常な体肢のEMG測定中に体肢の実際の動作を測定することにより、EMG信号を検証することである。任意選択的に、信号処理のパラメータの1つ以上が療法士によって管理される。本発明のいくつかの実施形態において、例えば、高い又は低い測定値を考慮せず、残りの測定値を多数の繰り返しにわたって平均化するなどして、特異なEMG測定値を省くことにより、スムージングした整流EMG信号が生成される。幾つかの実施形態において、例えば、多数のEMG信号を集めて平均化できるように、EMGが測定されてからNMESが、遅れた時間に、加えられる。
制御装置124は、ケーブル128を経由してNMES装置126も制御する。任意選択的に、制御装置124は4つのチャンネルの各々にNMES信号を発生するようにNMES装置を制御する。4チャンネルの信号がケーブル130、132、134及び136を通って電極138、140、142及び144に伝わる。電極はそれぞれ、患者の麻痺のある腕146の二頭筋、三頭筋、屈筋、及び伸筋(又は、場合によっては、任意選択的に何れかの別の筋肉対)を刺激する。任意選択的に、各チャンネルのNMES信号には、正常な腕が行うのと同じ動きを麻痺のある腕に引き起こす、時間に依存する振幅が与えられる。これは、例えば、各NMESチャンネルの信号強度を、4つのEMGチャンネルのうちの対応する1つからの処理された信号振幅に依存させることによって、行われる。例えば、NMES信号は、対応するチャンネルに対して、処理済みEMG信号振幅に比例するか、又は処理済みEMG信号振幅の固定した単調関数である。
任意選択的に、NMES信号は、1つ以上の別のチャンネルからのEMG信号にも依存する。例えば、二頭筋と三頭筋は互いに反する働きをするため、二頭筋と三頭筋を制御するNMES信号は、二頭筋からのEMG信号と三頭筋からのEMG信号との線形結合(三頭筋からのEMG信号に対して負の係数をもつ)に任意選択的に依存する。もし線形結合が正であれば二頭筋のみが刺激され、もし線形結合が負であれば三頭筋のみが刺激される。同様の方法が、任意の別の主動筋−拮抗筋対(例えば、互いに反対の働きをする屈筋と伸筋など)に対して任意選択的に用いられる。
任意選択的に、NMES信号は、対応する筋肉からのEMG信号に直接的には基づかないが、EMG信号に関係する動作を何らかの方法で反転した動作を作り出すように変更される。例えば、EMG信号が左腕から来て、NMES信号が右腕に加えられる場合、左腕の動作の鏡像ではなく、2つの腕の対応する筋肉が同時に収縮するときに起こるように、左腕と同じ動作を右腕に作り出すようにNMES信号が任意選択的に変更される。代替的に又は付加的に、2つの腕が左腕と右腕であるか否かに関わらず、正常な腕の動作が周期的な場合、正常な腕の動作から180度位相のずれた麻痺のある腕の動作を作り出すようにNMES信号が変更される。そのようなNMES信号の変更は、例えば、歩き方や自転車の乗り方を再学習する必要のある患者の左右の脚に使用するのに役立つ。
任意選択的に、麻痺のある腕に取り付けられたEMG電極148、150、152及び154がある。これらのセンサは、それぞれケーブル156、158、160及び162を伝って、EMG装置120の4つの付加的なチャンネル(従って、EMG装置は計8チャンネルをもつ)に信号を送信する。これらの付加的なEMG信号は、正常な腕102からのEMG信号の処理と同様に、EMG装置及び制御装置124によって処理される。任意選択的に、麻痺のある腕146からのEMG信号も、制御装置124によってNMES信号の制御に使用される。患者の感覚運動皮質は、依然として麻痺のある腕146に弱い神経インパルスを発生させることができるため、これら神経インパルスが麻痺のある腕を動かすには弱すぎるとしても、麻痺のある腕146のEMG信号が発生する場合がある。麻痺のある腕の対応するEMG信号にNMES信号のタイミングを合わせることにより、麻痺のある腕を動かそうとする患者の試みに応答して麻痺のある腕は動くことができ、患者に運動感覚のフィードバックを提供する。代替的に又は付加的に、麻痺のある腕146のEMG信号は、例えば、後で議論するような図3に示されるロボットアームによって、麻痺のある腕146を他動的に動かすことによって誘起される。
任意選択的に、制御装置124はNMES信号の強度を制御する上での別の情報も使用する。例えば、正常な腕は、例えば肘の屈曲度を測定する歪みセンサ等のセンサ164、及び、指の伸展度を測定するセンサ166を有する一方で、麻痺のある腕は同様のセンサ168及び170を有する。腕及び指の屈曲を決定するためにセンサはユニット172内に送り込まれ、例えば、ケーブル174によって制御装置124へこの情報が運ばれる。任意選択的に、ユニット172及び制御装置124は単一の制御ユニットの一部である。任意選択的に、センサは1つの腕だけに使用される。任意選択的に、特にEMGとNMESがさらなる筋肉に使用される場合には、腕および手の位置の他の側面を測定する他のセンサが使用される。他の形式の様々なセンサは、追加的にまたは代替的に、腕又は手の位置を測定するために用いられ、例えば、腕は、以下に記載される図3に示すように、それ自体の状態を測定するためのそのようなセンサを備えたロボットアームに取り付けられる。あるいは、腕と手の所定点(key points)にLEDを取り付けてそれらの位置をビデオカメラを用いて追跡記録し、あるいは、腕と手の所定点に磁場センサを取り付けて外部磁場及び/又は磁場の勾配をかける。体の部分の位置と方向をセンシングする技術分野における当業者にとっては、他の方法は明らかであろう。
麻痺のある腕の位置は、例えば、NMES信号への負のフィードバックとして使用可能である。リハビリテーションの進行中、患者自身の神経刺激はより強くなり及び/又はより効果的になり、例えば筋肉の拮抗対間をより明確に区別するので、同じ腕の動作を実現するのであっても、NMES信号を減少させることができる。また、この種のフィードバックは、所定のリハビリテーション・セッション内で使用可能である。例えば、患者が一時的に腕の動作を継続することが困難となれば、患者が再び腕の動作を開始できるまで、一時的にNMESの強度を増加させる。選択的に、この場合、コントローラは、例えば麻痺のある腕におけるEMG信号レベルに注目することによって、患者が単に休憩していることと患者が腕を動かそうとして失敗していることとを区別する。
正常な腕の位置は、例えば、正常な腕における筋肉の収縮具合の1つの指標として、正常な腕からのEMG信号を補うために用いることができる。代替的に又は付加的に、両腕の位置のデータを用いて、患者のリハビリテーションの進捗状況をモニタすることができる。
[ロボット・アクチュエータ]
図3は、ロボットアーム300に取り付けられた腕302を示す。この腕は、図1における正常な腕であっても麻痺のある腕であってもよい。上腕はホルダ304により把持されており、前腕はホルダ306により把持されている。上腕ホルダ304は、制御可能ボールジョイント310に接続された伸縮可能ロッド308に取り付けられており、同様に前腕ホルダ306は、制御可能ボールジョイント314に接続された伸縮可能ロッド312に取り付けられている。ボールジョイント310および314は、剛性コネクタ316を用いて互いに接続されている。ボールジョイントと伸縮可能ロッドは、この場合、各ボールジョイントに対し自由度が2、および各伸縮可能ロッドに対し自由度が1である、それら全ての自由度のためのアクチュエータとセンサの双方を含んでいる。センサは腕302の肘の曲がり具合を感知可能であり、アクチュエータは肘を曲げるあるいは伸ばす、及び/又は患者による肘の曲げ伸ばしに抵抗する力を加えることができる。任意選択的に、アクチュエータとセンサは、例えばどの筋肉がリハビリ中か等に依存する、より多くの又はより少ない自由度を有しており、また任意選択的に、ロボットアームは、例えば、腕、手、指上の別の位置である、腕302上の追加的な位置に取り付けられる。センサからアクチュエータへの信号は、図3に示されていない、ロボットアーム制御ボックスにより処理される。
用語ロボットは、他のロボット・アクチュエータ、例えば、関節アーム等を含む。
ロボットアームは任意選択的に、図1中のセンサ164,166,168,170と同じように使用される。さらに、ロボットアームが制御された方法で自力で動作可能であるという事実は、麻痺のある腕に使用される場合であって、患者へ運動感覚のフィードバックを提供する際に、それがNMESを補完することができるということを意味する。ロボットアームは、筋肉それ自体の力に基づいて筋肉を収縮させることなく麻痺のある腕を動かすことができるので、NMESが提供するものよりも様々な種類の運動感覚のフィードバックを提供し、場合によってはフィードバックの両方の形式がリハビリテーションに有用である。例えば、NMESは単独では滑らかで精密な動作を実現することができない場合があり、ロボットアームはNMESの引き起こす動作を修正及び平滑化するのに役立ち得る。
任意選択的に、ロボットアームの受動及び他動モードの双方は、NMESと併用される。ロボットアームによりもたらされる運動は、NMESによる筋収縮によって支援される。能動的手法で患者がロボットアームを動かすとき、NMES信号はそれ相応に調整される。
任意選択的に、麻痺のある腕に取り付けられたロボットアームの動作は、正常な腕の動作に関連したEMGの測定値に基づいている。
[例示的なリハビリテーション関連運動]
リハビリテーションを提供する場合、ロボットアームは様々なタイプの動作をサポートすることができる。任意の動作タイプの間にEMGが測定され、及び/又はNMESが加えられる。この動作には、例えば次の1つ以上が含まれる。
a) 他動運動。ロボットアームが動かされて、患者がそれと一緒に動く。
b) 抵抗運動。患者はロボットアームを動かして、抵抗を受ける。抵抗は様々な大きさをもち、全ての方向で同じであってもよいし、方向性があってもよい。
c) 被支援運動。患者がロボットアームを動かすとき、腕についての正のフィードバックは、患者が動かす方向への動作の力を増加させる。
d) 力場運動。患者はロボットアームを動かす。一定の軌道に沿って、ある水準の抵抗(又は無抵抗)を受ける。その軌道からの逸脱は許容されず、逸脱すると抵抗力を受ける。「正しい」軌道に沿った動作は、抵抗力なしで為し得、場合によっては支援を受けることができる。軌道を取り囲む体積(volume)中では、抵抗力の増加が見られる。体積の周囲では、抵抗力のより一層のさらなる増加が見られる。体積の外側では、動作を妨げることができる。本発明の1つの例示的な実施形態において、軌道上にない場合に軌道へ向ける、矯正力ベクトルが適用される。任意選択的に、矯正力に代えて、軌道からの距離の関数として抵抗力を変化させることで、ロボットアームの動作が自然に軌道へ戻される。任意選択的に、その力は、その経路の方向に働く。代替的に、その力は、一定方向だけに作用する抵抗力であってもよい。
この動作形式は所望の動作における患者の訓練に役立つ。
e) 鏡映運動(mirrored motion)。ロボットアームの動作は、例えば両手足のリハビリテーションにおいては、異なった要素の動作の軌道を鏡映するよう要求される。
f) 自由運動。患者は望み通りの方向にロボットアームを動かし、場合によってはフィードバックを受ける。患者(又は理学療法士又はヘルパー)がロボットアームを動作させている最中、装置は、後で再生するためにそれ(例えば、動作やEMG)を記録することができる。再生モードにおいて、記録済みの動作(又は経路や任意選択的にEMG/NEMES)は、任意選択的に他のモードで再現される。任意選択的に、記録済みの経路は、例えば自動的に又は手動で修正される(例えば、平滑化など)。
g) 全体的な力場(General Force Field)。特定の軌道には関連しない、力場及び/又は支援場(assistance field)が定義される。例えば、ある範囲の軌道、すなわち実際の又はシミュレーションされた仮想の状態(例えば、水中、障害のある場所)が、ユーザの実施を許容するであろう。
h) 局所的な力場。力場は、狭い局所にのみ、及び/又は、1次元または2次元にのみ適用される。
i) 制限運動。被験者の身体の1つ以上の点が支持され、又は運動が抑制される。任意選択的に、そのような位置と動作位置との間の装置上の角度が測定される。例を挙げれば、肩の動作のみ許容する専用の装着帯で肘を固定する。いくつかの実施形態においては、その制限は部分的であり、及び/又は、可動要素(例えば腕)によって提供される。
j) 開始運動。患者が動作を開始すると(例えば、1cmの動作又は100グラム重量)、ロボットアームが、空間におけるその動作を完結するあるいは患者がその動作を完結するのを手助けする。その完結は、軌道の全てにおけるものであっても、軌道の一部におけるものであってもよい。その完結は、任意選択的にNMESを使用した刺激を含む。始動は、任意選択的に、たとえ実際の動作が検出されなくても、検出されたEMGを含む。
k) 暗示的運動。ロボットアームが動作を開始し、患者がそれを完結する。ロボットアームは、様々な方法で(例えば、動作開始後、本明細書中に述べるモードのうちの1つに変更することによって)その後の動作を支援する。患者がその動作を逸脱した場合、ロボットアームは例えば音声による合図等の合図を発する。単一の動作軌道のうちの様々な部分には、それぞれ、装置開始の定義付けを持たせることができる。任意選択的に、患者の動作が遅すぎる場合には、ロボットアームは動作を開始する。任意選択的に、被支援運動のEMGが検出され、利用者が遂行した運動のNMESを生成するために使用される。任意選択的に、患者の異なる運動の一連のテンプレートが保管され、そのEMGの始めの部分の一致に基づいてテンプレートが選ばれる。
l) 合図運動。患者は、例えば異なるモードに従って運動を開始する前に、システムから合図を受け取る。その合図としては、例えば、ロボットアームの振動、皮膚上の刺激パッド、音声又は視覚的な合図等を用いることができる。本発明のいくつかの実施形態においては、合図の強度及び/又はそのタイミング及び/又は他の継続中の活動(例えば、画像表示やゲーム)が、視覚と手の協調関係等の異なった治療法間の連携の訓練を支援するために使用される。動作合図は、運動感覚の訓練に用いることができる。
m) 指導モード。ロボットアームは運動を教わる。一例を挙げれば、理学療法士が動作を実行すると、各点(point)における動作パラメータが記録され、その後、運動に利用することができる。そのシステムに学ばせる他の方法は、理学療法士が自身の動作で辿る経路に従うことである。理学療法士は、コントローラを用いて、教えようとする点を示すことができ、または連続的なモードを定義することが可能であり、それにより軌道全体を学習させることができる。任意選択的に、経路と点は再生の前に編集される。任意選択的に、経路に対しては、再生前に、例えば平滑化や動作点の同定等の処理がなされる。任意選択的に、指導は、どのEMG信号が予想されるか、及び/又はどのNMESが加えられるかを指導することを含む。例えば、NMESシーケンスが麻痺のある腕に対して正しく構成されるように、指導中に正常な腕がNMESで刺激されることがある。ある例では、患者は指導されたように正常な腕で動作を完了し、NMESは患者が合致すると言うまで修正される。代替的に又は付加的に、患者はNMESがそうするように促していると感じる運動を行い、所望の動作が実際に完了した動作に合致するように、任意選択的にスムージング及び/又はその他の処理で修正される。
したがって、本発明のいくつかの実施形態においては、ロボットアームは、等運動性の、同緊張の、均衡の運動のうちの少なくとも1つを提供することができる。
当然のことながら、ロボットアームが追跡する軌道を定義する際には、速度パラメータを含めることが可能である。例えば、利用者はロボットアームを所定の速度で動かすように支援され、又は促され、又は期待される。その速度は、例えば、絶対的ないし相対的である(例えば、均一な速度または不均一なプロファイルに一致する速度を要求している)。EMGをNMESに変換するとき、その変換は動作の減速を含む。任意選択的に、減速は、筋肉への刺激の数、筋肉への刺激の大きさ、及び(同じ位置か別の位置の)同じ及び/又は別の筋肉への刺激の時間間隔、の1つ以上を削減することを含む。任意選択的に、様々な筋肉に対してスピード変換因子が決定されるように、複数の速度において動作が学習される。
任意選択的に、角度の軌道を定義し、ロボットアームの角度方向に対する制限を認識する。いくつかの実施形態においては、その制限は一次元である。他の実施形態においては、それは2又は3次元である。
特定のリハビリテーションのシナリオにおける、速度、角度、及び空間の軌道は、上述の動作タイプのうちの異なるものにそれぞれ所属させることが可能である。例えば、空間の軌道は力場形式とすることができ、一方、速度の軌道は自由又は支援タイプである。また、軌道のタイプ及び/又はそのパラメータは、時間の関数として及び/又は以前のパフォーマンスの関数として、軌道に沿って変化可能である。例えば、軌道の前半部分において適切に(あるいは期待されているよりも良好に)実行された動作のタイプに対しては、軌道の後半部分において提供する支援はより少なくてよい。
軌道は絶対的であってもよく、例えば、ロボットアーム上の休止点又は別の点の関数として定義される。他の実施形態では、軌道は純粋に相対的であり、例えば、開始点にもかかわらず、一直線に腕を動かすよう患者に要求する。他の実施形態では、動作開始直後に、例えば患者が立っているところか座っているところかどうか、またどんな種類の手の動作が期待されているかを示す軌道の出だし等、残りの軌道の形状を決定するという点において、部分的に相対的である。
いくつかの実施形態においては、以下に示すように、多数の点が定義されている場合には、各点の軌道を別々の形式とすることが可能である。いくつかの実施形態においては、定義されているものは、2つ以上の点の関数としての軌道である。例えば、2つの点を用いて肘の配置(例えば、骨の間の角度)が定義されれば、肘の動作における軌道の制限を定義することができる。そのような動作は、空間中において相対的であって(例えば、2つの位置の比較)、また絶対的でなくてもよい(例えば、装置の参照位置と比較して)。本発明のいくつかの実施形態においては、それらの全てがスカラー量又はベクター量である、速度、力、及び/又は回転に関連づけられ得る、空間中における各点のような、テンソル又はテンソル場が提供されることに留意すべきである。
本発明のいくつかの実施形態においては、軌道の異なる部分に対して又は空間の異なる部分に対して(例えば、特定の腕に対して)、異なるモードが定義される。任意選択的に、モードは、実際のパフォーマンスに基づいて始動する。例えば、動作速度がある閾値以下であれば、より支援型のモードを提供する。同様に、閾値を超える小休止は、より支援型のモードを示唆する。正確な動作は、より低支援型のモードを示唆する。
[麻痺患者のみの処理]
図4は、本発明のその他の例示的な実施形態に記載の配置を示すものであり、麻痺のある腕146のみを用いている。図1と同様に、麻痺のある腕の二頭筋、三頭筋、屈筋、伸筋には、各筋肉に対して3つの電極となるように、EMG電極148,150,152,154をそれぞれ取り付け、ケーブル156,158,160,162に沿ってEMG装置120へEMG信号が伝達され、前処理後、その信号は制御装置124へ伝送される。図1と同様に、制御装置124は、EMG信号を使用して、NMES装置126により送信されるNMES信号の強度とタイミングを決定し、NMES電極138,140,142,144を介して麻痺のある腕146の二頭筋、三頭筋、屈筋、伸筋を刺激する。任意選択的に、上部または腕の筋肉の1つの筋肉において検出されたEMG信号は、別の筋肉/下部の所望の動作(ひいてはNMES)を予想するために使用される。任意選択的に、この情報を含む1つ以上の動作テンプレートが記憶されている。任意選択的に、患者自身の神経信号(EMGのような小さな遅延で感知される)にNMES信号の印加をより良く同期させるために、そのような予測が使用される。そのような同期は、NMES信号の早期の印加、例えば、ある動作で検出されたEMGに基づいて、EMGが感知される前に、後の動作に早期のEMG信号が印加される。任意選択的に、筋肉及び/又は神経の1つ以上の感受性の相対的閾値を下げるために、NMES信号が使用される。任意選択的に、そのようなNMES信号はホワイトノイズタイプ信号であり、任意選択的に副閾値である。
本発明の1つの例示的な実施形態において、図4のNMES装置126によって送信されたNMES信号は、それ自体、麻痺のある腕146を著しく動作させるほど充分な強度を有しておらず、また任意選択的にこれは図1においても当てはまる。しかし、NMES信号は、患者自身の神経刺激と一緒になれば、その腕を動かすには充分な強度を有する。従って、麻痺のある腕は患者がそれを動作させようとするときにのみ動作し、その動作により与えられる運動感覚のフィードバックは、患者における神経刺激のための代替経路、又は同じ筋肉に神経刺激をもたらすための運動皮質中の代替位置の発達をさらに促進させ、最終的には、患者は自身で麻痺のある腕を動かすことができるようになる。これは、動作が、2つ以上の筋肉の協調的な一連の収縮を必要とする場合に特に有用であろう。任意選択的に、リハビリテーションの進行中、患者が麻痺のある腕を動作させるために必要とされるNMES信号が低くなるにつれて、NMES信号を低下させる。別の実施形態においては、NMES信号はそれ自身に十分に強い。任意選択的に、幾つかの成功した動作の後で、NMES信号の強度が低減される。
任意選択的に、患者の運動皮質からの神経刺激がない場合、NMES信号は、平均的な健常者又は平均的な麻痺患者に対して動作を生成するのに必要とされる強度の100%から120%であり、あるいは特定の患者に対してはそのレベルが調整される。代替的に、NMES信号は、これらの人々のいずれに対してもその強度の120%から140%とされ、または80%から100%、または60%未満とされる。任意選択的に、これらの人々のいずれに対しても、NMES信号は、動作させようと努力する際に運動皮質から生じる神経刺激の存在下で動作を実現するのに必要とされるレベルの100%から120%であり、または120%から140%、または140%から200%、または200%よりも大きい。
任意選択的に、NMESは、平均的な健常者が神経刺激を筋肉の一部分へ自発的に導く際に達成する能力と少なくとも同じくらいの空間的精度で筋肉の一部に狙いを絞り込んでいる。代替的に、NMESは、この高精度よりも低めで狙いを絞り込むが、少なくともこの高い精度の半分、あるいはこの高い精度の半分未満ではあるが、少なくともこの高い精度の4分の1、あるいはこの高い精度の4分の1未満である。例えば、NMES信号は選択的に特定の筋肉に(任意選択的に10mm、5mm、2mm又はそれ以上の精度で)加えられてもよい。任意選択的に、より良い時間精度を実現するために、埋込型電極が使用される。任意選択的に、そのような埋込型(又は外部)電極は、実際に神経シグナルを受け取る筋肉の領域(例えば、EMG信号によって、又は神経シグナルを直接測定することによって証明されるもの)を感知するために使用される。任意選択的に、リハビリテーションは最初に、又は単独で、そこへの皮質経路(cortical pathway)の存在が分かっている、そのような領域に重点的に取り組む。
[実施例と変形]
図1および図4に記載の手順の特徴は、リハビリテーションを容易にするために、患者のニーズに合わせて変更可能である。いくつかの実施形態を以下に示す。
EMGおよびNMESは、図1と図4において使用されており示されている筋肉を4つとも用いる必要はない。任意選択的に、初期には、二頭筋と三頭筋のみが使用される。その後、患者は二頭筋と三頭筋とを効果的に使う能力を幾分得た時点で、屈筋と伸筋がEMGおよびNMESチャンネルに追加される。これら4つの筋肉は、胸筋や三角筋等の他の筋肉に加えて、腕の全体制御の基本をなす。その後、精密運動制御を改善するために、個々の指、及び/又はもう一方の手首および手の動作が加えられる。腕以外の体部位のリハビリテーションのためには、当然ながら、他の筋肉群が選択される。
任意選択的に、NMESの強度は、種々のソースからのフィードバックに依存して、およびリハビリテーションプログラムの当面の目標に依存して変更される。前述のように、任意選択的に、患者が神経刺激の生成および自身による筋肉の動作の能力を回復するにつれて、NMES信号を減少させる。代替的に、当面の目標が退化した筋肉の強化であれば、その筋肉がより強くなるにつれて、任意選択的に、NMESの強度を増加させる、そうするとより激しい運動となり、その運動から恩恵を受けることができる。この場合、任意選択的に、筋肉がより強くなるにつれて増加する抵抗力(例えば錘やロボットアーム等)に逆らって腕を動作させるので、同じ量だけ腕を動作させるためにはNMES信号をより強くする必要がある。
神経刺激の代替経路の発達を促すために運動感覚のフィードバックを用いることに加えて、上述のような、他の種類のフィードバックを任意選択的に用いて、筋肉をより効果的にコントロールする方法を患者が学習できるよう支援する。例えば、NMES刺激により神経刺激が補完される場合の腕の動作を観察することは、患者が自身の腕を動かすために加える力を調整するのに役立つ。同様に、患者による意識的な学習のためのそのようなフィードバックは、腕の動作を測定及び記録する図3のロボットアーム等の装置により、および処理済みのEMG信号により提供することができる。例えば、患者は、正常な腕が所望の運動を行っているときに、麻痺のある腕からのEMG信号を、正常な腕が発生するEMG信号に更に酷似させようと試みることができ、または、患者は、麻痺のある腕からのEMG信号を、正常な腕から若しくは同様のリハビリテーションを経験した他の患者の麻痺のある腕から記録されたEMG信号の調査から恐らくは構築されたいくつかのテンプレートに更に酷似させようと試みることができる。任意選択的に、ロボットは患者及び/又は療法士により可視的にするために、腕の実際の動作を増幅する。
図1に示す配置においては、患者のもう一方の腕が正常な腕として用いられれば、その後、任意選択的に、患者は両腕を鏡像動作で同調して動作させるよう試みる。任意選択的に、正常な腕のEMG信号に基づくNMES信号は麻痺のある腕を動作させることができ、患者は両腕を同時に動作させようと試みているので、患者は麻痺のある腕から運動感覚のフィードバックを受け取る。このことは神経刺激の代替経路の発達の促進を支援する。本発明のいくつかの実施形態においては、正常な腕の鏡像動作に対応する麻痺のある腕の動作は、部分又は全体において、ロボットアーム300によって支援される。
任意選択的に、NMES信号は、麻痺のある腕の能力に適合させられる。例えば、麻痺のある腕の筋肉がNMESに対して通常のものと同じくらい迅速に反応する能力がなければ、その後、任意選択的に、NMES信号は減速され、あるいは高周波成分が低減若しくは除外される。筋肉がより迅速な反応の能力を回復するにつれて、NMES信号は再び速度が向上される。NMES信号の速度は、麻痺のある腕の動作に対するセンサデータに応じて自動的に、または、患者を評価するためのそのようなセンサデータを状況に応じて使用する理学療法士により手動で、調整される。麻痺のある腕の動作を支援するためにNMESと連携してロボットアームを用いる場合、任意選択的にロボットアームの動作はNMESと共に減速する。たとえNMESを用いることなく麻痺のある腕の動作を支援するためにロボットアームが使用されたとしても、例えば、ロボットアームが患者自身の神経刺激による動作に対してより大きく貢献するよう患者を支援するであろう場合、またはリハビリテーション中の何らかの他の理由に役立つであろう場合には、ロボットアームの動作は状況に応じて減速する。
図5Aから5Gは、体性運動皮質内の脳卒中に続いてよく起こる問題、すなわち二頭筋と三頭筋あるいは屈筋と伸筋のような拮抗対を形成する2つの筋肉の間を適切に識別するための患者の神経刺激の障害、を抱えている患者にリハビリを施す手順を示している。図5Aに示すように、患者が自身の手を開閉しようとする際の、伸筋からのEMG信号402、および屈筋からの信号404は、しきい値406よりも高いので、両筋肉を収縮させるだけの強さがある。しかし、両筋肉が同時に収縮すると、それらは互いに逆に作用するので、手はほとんど動作しない。まず、図5B,5C,5Dに漸次示すように、患者は、屈筋と伸筋の双方の全体的な活動を、収縮のしきい値以下に低下させることを学ぶ。その後、図5E,5F,5Gに示すように、患者は、屈筋を緩めた状態を維持しながら、伸筋の活動を増加させるよう教えられる。例えば、これは、患者が伸筋を収縮させよとする場合に運動感覚のフィードバックを増加させて、伸筋にNMESを適用することによってなされる。
NMESに代替して又は付加して、電気的な又はその他の刺激(例えば、振動)が患者にフィードバックを提供するために使用されても良い。例えば、振動の振幅及び/又は周波数(例えば、相当する筋肉の表面に加えられるようなもの)が、筋肉の緊張の損傷した運動感覚を補う役割を果たす。任意選択的に、フィードバックは、例えば緊張、EMG、及び/又は震せん等の測定されたパラメータに基づいている。代替的に又は付加的に、フィードバックは、動作及び/又は筋収縮が実際に起きているときに、患者が何を感じているのかを示す。
[例示的リハビリテーション方法]
要約のために、本発明のいくつかの実施形態において使用可能なリハビリテーション方法のいくつかを以下に記載した。これらのモードの幾つかに対して、厳密にはロボットは必要ではないことに留意すべきである。任意選択的に、ロボットに代えて又は加えて、位置を測定するためにワイヤレス位置センサが使用される。同様に、任意選択的に一部の動作はロボットに介在されるが、その他の動作は介在されない(例えば、ロボットに接続されていなくても、その動作は一日中行われる)。
1) リアルタイムであるか否かにかかわらず(例えば、遅延のある場合には、多くの測定値の組み合わせとして)、正常な腕におけるEMGを記録し、麻痺のある腕に類似のパターンのNMESを加える。任意選択的に、正常な腕から麻痺のある腕に患者が注意を移せるように、例えば1秒ないし10秒未満の遅延が用いられる。
2) 麻痺のある腕におけるEMGで測定されるとおりに、麻痺のある腕における神経刺激を補完するようにNMESの強度を調整する。任意選択的に、刺激された筋肉に所望の緊張を得るために、NMESの振幅が選択される。
3) EMGが弱い場所である麻痺のある腕の部分にNMESの狙いを定める。任意選択的に、複数の電極が埋め込まれていても、弱いEMG領域に対応するものだけに電気が流れる。代替的に又は付加的に、刺激の大きさと、それが副閾値であるか主閾値であるかは、(例えば、正常な腕からのEMGと比較した)EMGの弱さに依存する。
4) 麻痺のある腕の反応時間の低下に合わせてNMESを減速させる。
5) 正常な腕におけるEMGに基づいてNMESを適用しながら、患者に両腕を同時に鏡像で動かしてもらう。
6) 正常な腕におけるEMGに基づいて(ただし修正して)NMESを適用しながら、患者に両腕を同時に鏡像でなく、及び/又は180度の位相差の循環動作で動かしてもらう。
7) 正常な腕による運動の多くの繰返し(例えば、2、3、5、10又はその中間の又はそれより多い繰り返し)にわたる平均の(又は他の処理後の)EMGに基づいてNMESの基礎を形成する。
8) 麻痺のある腕の位置(及び/又はEMG)を検知し、NMESに対して負のフィードバックを用いる、すなわち、任意選択的に、腕の動作不能と意図的な休止とを区別するために麻痺のある腕のEMGを用いる。
9) EMG信号を記録しながら、時間の関数として正常な腕の検出位置を記録し、その後、麻痺のある腕が対応した位置にあるとき、対応するNMESを麻痺のある腕に適用する。任意選択的に、記録は動作タイプ、運動タイプ、スピード、及び/又はロボットとの抵抗/相互作用のタイプによって区分される。
10) ロボットアームを用いて所望のパターンで正常な腕を動作させ、正常な腕において他動的に生成され結果として生じるEMG信号を検出し、そして、対応する動作を実現するために、麻痺のある腕に適用されるNMESの基礎としてそれらを用いる。
11) ロボットアーム及び/又はNMESを用いて麻痺のある腕を動作させ又は動作を支援し、麻痺のある腕を正常な腕の測定された位置にマッチングさせる。任意選択的に、NMES又はロボット装置による支援の選択、及び/又は支援の手厚さは多様である(例えば、運動ごとに無作為に変えられる)。
12) ロボットアームを用いて動作に対する麻痺のある腕の抵抗力を測定し、それによって、動作に対する麻痺のある腕の障害が筋肉の収縮の障害によるものであるか、筋肉の拮抗対間の識別の障害であるのかを決定し、任意選択的に、それに応じてNMESを調整する。
13) 麻痺のある腕の動作を支援するために、NMESを用いて又は用いずにロボットアームを使用し、麻痺のある腕の能力に合わせてロボットアームを減速させる。
14) NMESを用いてまたは用いずに、麻痺のある腕の筋肉に逆らって働くようにロボットアームを用い、場合によっては、力を麻痺のある腕の能力に適合させる。
15) 麻痺のある腕のEMGを用い、患者に麻痺のある腕のより良い制御の仕方を教え、任意選択的に、筋肉の拮抗対間をより良く識別することを含む。
16) 筋肉を強化するために、NMESと機械的作動の組み合わせが用いられる。本発明の1つの例示的な実施形態において、筋肉が使用されていることを確認するためにNMESが使用される。任意選択的に、NMESが作動する筋肉の部分が運動を実行するには不十分となるように運動が選択される。任意選択的に、筋肉活動を評価するために、1つ以上の緊張センサ又はEMGセンサが使用される。任意選択的に、運動中の動きに抵抗力を加えるために、アクチュエータが使用される。任意選択的に、運動中に使用するための付加的なNMES電極が提供される。任意選択的に、日常活動中に使用されるトリガーモードと比較して、NMESは高出力で、及び/又はしばしば運動中に作動される。
[記録、刺激及び支援に関する特別な実施例]
図6は、本発明の一つの例示的な実施形態による、患者の改善を決定し、任意選択的に評価するためにロボット・アクチュエータを使用する方法のフローチャート600である。
602において、麻痺のある腕(あるいは、他の身体部分)によって実行されるべき運動が、任意選択的に選択される。
604において、任意選択的に、ロボットあるいは他の動作を測定する位置センサを用いて、またEMG測定が行われつつ、患者は、正常な腕でその動作をずっと最後まで行う。任意選択的に、力場または他のフィードバック(例えば、振動パッド)が、動作をガイドするために提供される。任意選択的に、(手動の)訂正の直後のEMGの測定は無視される。例えば、別の繰り返しの測定で、補足あるいは置換される。その動作は、例えば、平均EMG信号を生成するために、繰り返され得る。
その動作の終了時に、EMGシーケンスが任意選択的に生成される。それは、別の筋肉についての別の時間、別の位置で、測定されたEMG信号(例えば、大きさ)を含む。任意選択的に、測定は、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも6つ、あるいは、少なくとも8つの異なる筋肉あるいは筋肉部分を含む。それらの筋肉には、例えば、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、あるいはさらに多くの間接を制御するために配列されているものもある。動作の継続時間は、例えば、少なくとも1秒間、少なくとも10秒間、少なくとも30秒間、少なくとも60秒間あるいはさらに長くてもよく、例えば、少なくとも10、少なくとも20、少なくとも40、あるいはさらに多くの個々の筋肉の活性化イベントを含み得る。
任意選択的に、動作はロボットとの対話式である。例えば、正しい動作、速度の均一性、所望の休止期間、及び、どの程度の力を加えるべきか、に関するフィードバックを提供するロボットである(麻痺のある腕は、同じ動作を達成するには正常な腕よりも(気持ちの上では)より大きな力を加える必要があることに注意する)。
任意選択的に、動作は、完結した運動の一部分のみを含む。それらは、各動作部分に対して生成されたNMESシーケンスを結合することにより統合される。
任意選択的に、606において、基準の麻痺患者のEMGが測定されるように、麻痺のある腕が動かされる(あるいは、例えば、患者が動作をしようと試みることでガイドされる)。上でみたように、NMESは、そのある程度残りのEMG測定がある領域に対し、より強くもより弱くもすることができる。
任意選択的に、力に抵抗することを麻痺のある腕に教えるための信号を生成するために、その動作は正常な腕により抵抗を受ける。任意選択的に、抵抗信号は、変換され(例えば、活性化された筋肉の切り替え)、動作のための信号として使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、麻痺のある腕が正常な腕の代わりに使用される。ある例では、ロボットは、電極の効果を学ぶために使用される。これを行う1つの方法は、NMES電極を刺激し、結果の動作あるいは動作の部分を測定することである。これは、体系化されていない動作のように見える可能性がある。任意選択的に、例えば、緊張センサを用いて、筋肉を酷使することを防止するために注意が払われる。そのような学習は、任意選択的に、動作ベクトル、加えられた力、最小効果刺激時間、および持続性筋強直を引きおこす強度のうちの1つ以上を含む。任意選択的に、(例えば、基準セットとして定義された)NMESシーケンスを提供することにより、また、実際の影響された動きを決定することにより、ロボットが実験する。患者は、例えば、刺激を無視するように、刺激と戦うように、及び/又はは、刺激をやりすごすように、指示され得る。任意選択的に、動きを改良するように常に修正されるNMESシーケンスで、繰り返し強化のプロセスが実行される。例えば、所望の又は可能な最善の動きに近づけるようにである。
学習の結果は、動作セグメントに対応したNMESセグメントのセットとなることが可能である。そのセグメントは、さらに複雑なNMESシーケンスを生成する場合に、基本要素として使用することができる。
608において、EMG信号から、および所望の動作パラメータから、NMESシーケンスが生成される。任意選択的に、刺激電極の解像度の能力(例えば、空間的、力的、及び/又は、時間的なもの)を考慮に入れて、NMESシーケンスが修正される(および、任意選択的に、運動も同様に)。任意選択的に、シーケンスが処理される。例えば、平滑化される、及び/又は、あり得るアーチファクトを取り除くなどである。
任意選択的に、大きさ、相対的なタイミング、及び/又は、例えば患者の以前のテストなど他の理由に基づいて選択された対立筋間の関係を用いて、NMESの活性化のシーケンスを選択するために、正常な腕が使用される。
任意選択的に、NMESシーケンスは、タイムラインとトリガー信号を含む。例えば、感知されると、遅延を伴う、一定の(絶対的あるいはパラメトリックに定義された)NMES信号を引き起こす、EMG信号の同定である。
610において、1つ以上の関連した刺激電極が、同定され、及び/又は、配置される。例えば、複数の無線電極が埋込まれた場合には、これらの電極のいくつかのみが必要である。別の例では、いくつかの電極が動作しない可能性がある。あるいは、それらに関連した十分な残存EMGを持たない可能性がある。任意選択的に、NMESシーケンス及び/又は所望の運動は、電極の利用可能性に応答してさらに修正される。
612において、テストランが任意選択的に行われる。その結果、NMESシーケンスがさらに修正される可能性がある。
本発明の1つの例示的な実施形態において、最適あるいは最適に近いNMESシーケンスが、生成される。最適性は、達成することが困難であり得る。例えば、雑音のため、患者の障害のため、及び/又は、適切な電極がないため及び/又は制御の分解能が足りないため、などである。様々な運動に対して、どれだけ最適に近いことが期待できるかを表現する閾値を提供することができる。任意選択的に、最良の動作(例えば、10%以内、あるいは、期待できる能力など)が最適に近いと考えられる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、良い動作は、滑らかな動作を含む動作として同定される。任意選択的に、その動作は、より少ないNMES/EMGイベントを含む場合には、より良いと考えられる。任意選択的に、2/3乗則が期待される。任意選択的に、ロボットに作用する、最小及び/又は最大の力及び/又は加速度が検出される。そのような最大値、最小値は、例えば、正常な腕により、あるいは療法士の動作を学習することにより、セットされる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボットあるいは他の手段は、患者に作用する力及び/又はその方向を測定するのに用いられる。例えば、コップを持ち上げる日常活動の間に、コップに取り付けられた圧力センサを、握る圧力が小さすぎる(コップが落下する)場合、大きすぎる(コップが壊れるか、傾く)場合に、患者(及びNMESシーケンスの制御装置)に示すために使用することができる。
任意選択的に、NMESシーケンスが、他の動作パラメータを維持しながら、電極(1つ以上の電極、任意選択的に電極の組として)の電力消費の削減を試みることにより、さらに、最適化される。この測定は、例えば、軽くつつくことの有効性を評価することを複数繰り返すことなどによって、決定することができる。
614において、所望の運動から許容される逸脱の範囲が、任意選択的にセットされる。この範囲は、例えば、軌跡上の位置に依存することができる。適用すべき、少しの逸脱、トリガー状態及び/又は力場もまたセットすることができる。
616において、1つ以上の運動が実行される。任意選択的に、運動は、例えば、異なる抵抗あるいは力のプロファイル、異なる速度、及び/又は、異なる空間的位置など、異なるパラメータで、複数回反復される。
618において、正しい動作からの逸脱が同定される。
620において、運動が反復され及び/又は修正される。任意選択的に、運動は、逸脱が最大であった部分に、焦点を合わせる。代替的に又は付加的に、運動は、正しく実行された部分に、焦点を合わせる。任意選択的に、修正は、NMESパラメータを修正することを含む。例えば、そのパラメータは、振幅、周波数、継続時間、包絡線、トリガーに比較しての遅延、及び/又は順序、のうちの1つ以上である。任意選択的に、患者がうまくやった部分については、少なくともいくつかの繰り返しに対して、NMESを減少され、あるいは取り消す。任意選択的に、期待されたEMG信号が検出されない場合には、患者に思い出させるために、あるいは、支援するために、軽くつつくモードで刺激が供給される。任意選択的に、埋込型電極の使用により、すぐ近くの領域における刺激と同時に、1つの領域でEMG信号を測定することができる。任意選択的に、すぐ近くの刺激の効果を取り除くために、EMG信号がフィルタされる。
622において、運動の結果は、任意選択的に、例えば、ある範囲の刺激シーケンス及び/又は運動パラメータの運動を提供することにより、分析されて患者の現在の能力を決定する。
本発明の1つの例示的な実施形態において、運動は、例えば、コップで飲むこと、注ぐこと、対象を保持すること及びつまみ上げること、対象を置くことなどの、日常活動を含む。任意選択的に、少なくともいくつかのEMG測定及び/又はNMES刺激は、日常活動への干渉を最低限にする持ち運び可能な装置を用いて、実行される。任意選択的に、利用者は、一定の日常活動が実行されていることを装置に示している。EMGのロギング及び/又はNMESの適切な刺激が加えられる。任意選択的に、異なる身体位置に対して異なるシーケンスが記憶される(及び任意選択的にロボットアクチュエータを用いて徹底的に生成される)。任意選択的に、行為のシーケンスが活動パラメータに適合するように、身体部分上の適切なセンサ(例えば、傾きセンサ)を用いて、身体位置が同定される。任意選択的に、NMESシーケンスが、すぐ近くの教えられた位置間で、補間される。
[無線及び持ち運び可能電極]
上で言及したように、電極は、いくつかの構成で、供給することができる。例えば、(a)ロボットと一体化した電極システム。(b)有線あるいは無線の制御装置及び/又はデータロガーを有する埋込型電極のセット。(c)持ち運び可能制御装置を有する面電極のセット。(d)支援装置の部分としての、例えば、部分的あるいは完全な外骨格。(e)支持プラットフォームの部分としての、例えば、ベッドあるいは椅子。(f)神経のプロテーゼの部分としての、例えば、神経伝導の代わりにあるいは加えて、NMES信号を印加する上述のNESS H200。
これらの構成のいずれか、あるいは全てにおいて、超閾値NMESに対して使用するのに代替的、又は、追加的に、副閾値に対して、電極が使用可能である。任意選択的に、患者が改善するにつれて、さらなる副閾値及びより少ない超閾値NMES信号が適用される。任意選択的に、NMESは、軽くつつくために及び/又は患者に動作を思い出させるために使用される。任意選択的に、患者優位が適用される。例えば、NMESを取り消す、あるいは、成熟したNMESを強制するなどである。
電極が、しばらくして取り除かれてもよいし、取り除かれなくてもよいことに留意する。例えば、脊柱損傷の場合、神経の経路が無い可能性があり、電極がそのままにされる。脳卒中の犠牲者においては、リハビリテーションは、一般的に、少なくともNMESに対して電極が必要なくなる程度まで改善させることが望ましい。
任意選択的に、電極が、脳刺激装置と連結して供給される。例えば、脳刺激を筋肉刺激に(任意選択的に、適切な遅延をもって)同期させること、あるいは、脳刺激装置を用いて、装置からフィードバックをもたらすことを行う。
また、言及したように、1つ以上のフィードバック装置が、供給される可能性がある。利用者に指示を伝えたりフィードバックしたりする、例えば、振動パッド、ディスプレイ、音声出力である。典型的な指示は、「リラックスしなさい。あなたの筋肉は緊張しすぎています。」といったものである。
任意選択的に、1つ以上の利用者入力装置が供給される。例えば、ボタン、ノブあるいはタッチスクリーンである。任意選択的に、ジェスチャ入力が使用される。任意選択的に、利用者及び/又は療法士に個人化されたスピーチ入力が使用される。任意選択的に、別の体肢あるいは身体部分からのEMG信号が、動作を開始するトリガーとして使用される。上で言及したように、実際の動作は、例えば、身体位置、体肢位置、及び/又は身体部分の相対的位置、に基づいて、修正することができる。任意選択的に、BCI(脳−コンピュータインターフェース)、例えば、野球帽あるいは水泳帽に埋め込まれた電極のセット(例えば、EEG)が、使用される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、BCIのシステムをトレーニングするために、ロボットないしアクチュエータが使用される。例えば、ロボットは、生成されたコマンドとその結果との間の逸脱を感知するのに使用することができる。例えば、コマンドが高レベルのコマンドであるBCIシステムにおいて、ここに記載されているように、シーケンス最適化が可能である。例えば、低レベルのモータコマンドが生成されるBCIシステムにおいて、個々のコマンドとNMESの小セグメントとの間の対応関係が、生成される。任意選択的に、BCIの電極の配置及び/又はBCI信号の処理は、可能なNMESシーケンス及び/又は効果を考慮に入れるために修正される。
任意選択的に、装置は、再充電可能バッテリーを含む。任意選択的に、無線あるいは有線(プラグインしたとき)リンクが、供給される。例えば、電話、無線LANあるいはWAN、あるいは携帯電話を介してである。そのリンクは、例えば、遠隔データベースへ、データ監視局へ、及び/又は、生の又は遅延した生のフィードバックを患者に与える介護人へのリンクである。本発明の1つの例示的な実施形態において、患者が日常活動を行い、また、うまく出来たり、出来なかったりした場合に、及び/又は、他のいかなる前もってセットされたトリガー状態に従って、介護人に知らせ、介護人は、フィードバックをすることができる。
任意選択的に、プロテーゼとして機能する場合に、装置は、使用中に、継続しているリハビリテーションを提供するようにプログラムすることができる。例えば、一日のある一定の時間、及び/又は、適切な警告後、患者に、連続した運動を実行するように促すことができる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボット・アクチュエータが、動作、動作セット、EMG信号及び/又は神経プロテーゼの試験済みNMES信号をプログラムするために、使用される。任意選択的に、複数試行からのエラー信号及び継ぎ合わせ信号を示すための再現性及び能力が、プロテーゼのプログラミングに利用される。任意選択的に、患者が注意深くない場合であっても、ロボット(例えば、運動感覚の神経シグナルの測定用のロボット)を用いて、正確に繰り返される。
[電極の較正、セットアップ、及び/又はメンテナンス]
上に記載されたプロセスは、使用する電極を較正及び/又はセットアップするのに、使用することができる、及び/又は、修正することができる。電極の1つの問題は、組織に対するそれらの実際の効果を事前に確認することが困難であることである。別のあり得る問題は、時として、例えば、線維症、筋肉増強、電極の移動、電極の破損、神経活動の改善(あるいは劣化)、及び/又はマークした位置の移動などによる外部電極配置の困難性、などによって、電極の効果が時間とともに変化し得ることである。
本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボット・アクチュエータが、電極制御のセットアップ支援に使用される。ある例では、例えば、EMGが感知される位置に基づいて、及び/又は、反復される試験運動に対していつNMESが最良効果を有するのかに基づいて、電極の位置が選択される。別の例では、例えば、振幅、周波数及び/又は長さなど、電極に印加された信号が、様々なパラメータによる反復実験に基づいて、選択される。別の例では、信号の包絡線が選択される。任意選択的に、同一の包絡線が、複数電極に使用される。本発明の1つの例示的な実施形態において、患者の運動の際、パフォーマンスを測定するために及び電極セットアップを修正するために、ロボットあるいは他のセンサが使用される。任意選択的に、ここで言及するように、正常な体肢からのシーケンスは、麻痺した体肢に使用するために変換される。そうするとすぐに、それらは、ロボット又は他のセンサを用いて、試験され及び/又は最適化され得る。
本発明の1つの例示的な実施形態において、例えば、拮抗筋に対して主動筋を刺激する電極がペアとしてアクティブになった時に、ロボットが作動する。本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボットによって、電極対のパフォーマンスを監視する及び/又は厳密に調べることが可能である。例えば、そのロボットは、電極をつけた筋肉が要求されたように反応する(例えば、力、方向)かどうかを確かめるために、体肢に力を及ぼす。任意選択的に、NMES刺激を用いて患者の参加なしで、筋肉の応答が生成される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、複数の異なる動作が制御装置の中にプログラムされていることを確実にするために、ロボットの反復的な動作が使用される。任意選択的に、プログラムは、プロテーゼ中の1つ以上の位置センサ及び/又は加速度センサ、及び/又は埋め込み可能な電極の較正を含む。無線電極が外部制御装置を使用することができると記載されたが、任意選択的に、各電極あるいは電極のセットは、活性化論理を共有する。ある例では、無線電極は、1つ以上の加速度計を含む。加速度計は、加速条件を、所望の帯電及び/又はロギングに適合するように、プログラムすることができる。複数の知覚刺激あるいは刺激プログラムは、このような無線電極に記憶させることができる。任意選択的に、初期トリガー信号が、実行するべき一般的なコマンドを示すために、複数の無線電極に送信される。また、加速度感知(1、2、3、4、5あるいは6次元の空間的及び/又は方向における)が、刺激が必要であるどうか、及び/又は、どのように刺激を修正するか、を決定するのに使用される。任意選択的に、これは、帯域、電力及び/又は電極からのアドレス要求を減少させる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、どの電極をどのシーケンスで、及び、いつアクティブにするか、の個人的なプロファイルが、個人化ファイルとして蓄積される。本発明の1つの例示的な実施形態において、利用者がシステムを使用するにつれて、電極のセットアップが修正される。例えば、コップに注ぐたびに(あるいは、当該活動の前後に同定することができる他の活動)、利用者及び/又はシステムは、動作が受け入れ可能であったか、受け入れ不可能であったのか、より良かったか及び/又はより悪かったか(あるいは他の質の表示)を示すことについての、オプションを有することができる。例えば、システムは、円滑さが考慮され、利用者による入力を許可している。良い及び/又はより良い動作を使用して、異なるNMESシーケンスを選択することが可能である。悪い結果は、シーケンスを除外するのに、使用可能である。例えば、神経回路網及びAI学習アルゴリズムなど、このようなフィードバックに基づくことができる、様々な学習方法及びアルゴリズムが、従来技術において知られている。
本発明の1つの例示的な実施形態において、電極の定期的なメンテナンスが施される。例えば、それらが、まだ、期待されるように動作するかどうかを見るためである。任意選択的に、患者の複数の間違ったパフォーマンスに応答して、このようなメンテナンスが要求される。本発明の1つの例示的な実施形態において、チェックは、利用者が動作を実行するように要求することを含む。その動作は、ロボットを用いて、任意選択的に、埋込型電極を補足するための外部電極を用いて、感知される。任意選択的に、再較正により、まず、移動した電極をチェックし、そして、振幅が間違っている電極をチェックする。
本発明の1つの例示的な実施形態において、例えば、患者の改善に合わせて、いくつかの電極が、取り消される(すなわち、非アクティブとされるか取り除かれる)、あるいは、それらの使用が減らされる。任意選択的に、必要に応じて電極を移動させる。任意選択的に、電極がトリガーされる条件は、患者の変化を考慮に入れるために修正される。
本発明の1つの例示的な実施形態において、電極及びNMESが、歩行訓練に使用される。本発明の1つの例示的な実施形態において、麻痺した脚のNMESを刺激するために、1つの脚からのEMG信号が使用される(脚の動作速度及び/又は加速度に依存する可能性がある遅延をもって)。本発明の1つの例示的な実施形態において、NMESとEMGとの組み合わせが、例えば、能力の欠如を補償することにより、及び/又は、体肢間の同期化のタイミングを改善することにより、体肢間の二面的な調整を改良するのに、使用される。任意選択的に、1つの体肢でのEMGイベントが、別の体肢でのNMESトリガーとして使用される。例えば、自動的に(例えば、テンプレートに基づいて)、あるいは、例えば、適切なEMGが麻痺した体肢の一定の位置で、一定の時間枠の中で感知された場合においてである。正常な脚もまた、麻痺した脚の活性化及び/又はEMGイベントの所望の時間ないし遅延、所望のシーケンスの供給源として、使用することができる。もし、合わない場合には、NMESイベントを引き起こす。任意選択的に、少なくともいくつかシーケンスが制御装置に記憶される。任意選択的に、制御装置及び/又は電極は、加速度計及び/又は機械的歩行特性を示す位置センサに関連する。なお、いくつかの患者において、正常な脚からの入力が、麻痺した脚に適用される前に修正されなければならないことが、事前に知られ得ることに留意すべきである。例えば、1つの関節が、限定された可動域を有する場合などである。他の場合において、体肢間の適切なマッピングを決定するのに、試行錯誤がなされる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、様々な歩行状態及び/又は歩行タイプに対するNMES活性化のシーケンスは、正常な脚から麻痺した脚へコピーされる。任意選択的に、EMGが感知される麻痺した位置において、NMESは、適用されないか、あるいは小さい大きさで適用される。任意選択的に、他の位置におけるNMESは、いくつかの領域での低い筋肉活性化の効果に対抗するために、異なる時間及び/又は大きさで適用される。このような補償は、例えば、ここに記載された電極を用い、効果を測定する実験によって、決定することができる。これは、患者の安全を増進することができる。例えば、転落を防止するなどである。様々な歩行タイプは、トレーニングすることができる。例えば、歩行、登攀、起立及び/又は腰掛け、などである。
本発明の1つの例示的な実施形態において、外部センサが、NMESの効果を評価するのに、使用される。例えば、立っている人のバランスを検出するのに、圧力センサ(足の下の)を使用可能である。傾きセンサが、バランス維持を示すのに、胴に取り付け可能である。このようなセンサからの入力は、シーケンスの最適化プロセスのフィードバックとして、使用することができる。追加のセンサが、使用可能である。例えば、身体部分のイメージを入手する視界センサである。マーカが、同定を支援するのに、身体上に供給可能である。
任意選択的に、較正中に、電力消費の削減が、強調される。任意選択的に、電極が、それらが充電が必要であれば、較正時に再充電される。任意選択的に、電極は、「気が付く」信号を提供することにより、要求された充電の必要性を示す。その信号は、例えば、神経に影響を及ぼすが筋肉には影響を及ぼさない反復的な短い刺激信号あるいは頻繁な刺激あるいはパルスパラメータなどである。
任意選択的に、患者の生理機能及び/又は電極の有効性の変化によって、新しい準最適のシーケンスが発見される。
本発明の一部の例示的な実施形態において、メンテナンスに使用されるロボットは、一定の軌跡に沿わない動きに抵抗することによって、動作をガイドする単純な抵抗ロボットである。代替的に又は付加的に、ロボットの代わりに、1つ以上の位置のセンサのセットが使用される。例えば、コンピュータに読み出される位置センサである。
本発明の1つの例示的な実施形態において、ここに記載された少なくともいくつかの活動が、患者の家庭で実行される。例えば、電極及びNMESの有効性の通常の監視、及び、新しいNMESシーケンスのトレーニングを、家庭で行うことが可能である。本発明の1つの例示的な実施形態において、ロボットは、対話式ウィザードを含む。ウィザードは、新しい動作を定義するプロセスを通して、利用者(患者/介護人)をガイドする。任意選択的に、動作のライブラリが、開始点としての機能を果たすために、供給される。本発明の1つの例示的な実施形態において、ウィザードは、十分な数の開始点から、及び、十分な数の繰り返しの十分な数の例を供給するために、利用者に指示する。また、任意選択的に、トレーニング結果が満足できるものであるかの表示を提供する。任意選択的に、例えば、オンラインの支援あるいはデータファイルのために、遠隔センター(例えば、リハビリセンター)へのリンクが供給される。任意選択的に、例えば、ロボットのアクチュエータを動かすこと、あるいは、グラフィックのディスプレイを用いて、期待される動作のディスプレイが供給される。
[電極移植方法]
図7は、本発明の1つの例示的な実施形態による、埋込式電極の埋め込み及びプログラミングの方法のフローチャート700である。
702において、例えば、損傷の生理学に基づいて、複数の潜在的な電極位置が選択される。
704において、電極の埋め込みに先立って、1つ以上の外部電極をその位置に配置させることができる。これらの電極は、典型的には、低い空間的解像度を有する。
706において、外部電極の効果が評価され、外部電極位置が調整可能である。評価は、例えば、NMESにより開始される動きを測定するためのロボットを用いて行う。なお、評価は、小さい動作の部分について行うことが可能であることに留意する。任意選択的に、ロボットを使用して、麻痺した体肢を開始位置にもってくる。その位置で、NMESの効果が測定される。
708において、1つ以上の電極が埋込まれる。任意選択的に、これらの電極は無線電極である。
710において、これらの電極の効果が、例えば、視界システムあるいはテンション測定など、ロボットあるいは他のセンサを用いて、決定される。
712において、1つ以上の電極が、任意選択的に、追加され、あるいは取り除かれる。
714において、電極のNMESシーケンスが、例えば、上に記載されたように、最適化される。本発明の1つの例示的な実施形態において、ここに記載された最適化は、例えば山登り法、線形プログラム手法、試行錯誤、統計的実験及びショットガンアプローチなど、従来技術で知られている最適化及び探索方法を使用することが可能である。
716において、追加の活動及び/又はNMESシーケンスは、例えば、患者の家庭で、患者により、プログラム可能である。任意選択的に、ロボットは、無線埋込型電極のプログラム装置を含む。
718において、NMESシーケンスは、例えば、周期的に、例えば、上に記載されたように、改定される。
[痛み]
いくつかの例では、埋込型電極あるいは外部電極が、痛みをブロック及び/又は和らげるために、使用される。本発明の1つの例示的な実施形態において、ここに記載された方法が、このような電極の電力使用を最適化するために、あるいは減らすために、使用される。ある例では、ロボットのサポートを受けている動作が、いつ痛みが予想されのかを学習するのに、使用される。無線電極は、次に、例えば、向きを感知するために加速度計を用いて、あるいは、これら又は他の電極のNMESシーケンス(あるいはEMG、あるいは神経感知)の期待効果に基づいて、必要なときにのみ活性化するように、プログラムされる。任意選択的に、プログラムは、局所的であって、例えば、各電極は、その局所の感知及び/又は活動に応答するようにプログラムされる。代替的に又は付加的に、1つの電極が、その行為及び/又は他の電極の感知に反応する。
任意選択的に、ロボットが、痛みが予期される位置、痛みを防止あるいは緩和する信号の程度(及び他の性質)、痛みのトリガーとなるEMGあるいはNMES信号、及び/又は、痛みが予測されるところの速度あるいは加速度、の1つ以上を、(例えば、実験により)決定するのに使用される。
[一般]
本発明の1つの例示的な実施形態において、NMESを適用する方法は、出願人により提出された他の出願の教示と結合されている。
2004年12月7日に提出された米国仮出願60/633、442号であり、2005年2月4日にPCT出願として提出されたPCT/IL2005/000136号は、バランスのリハビリテーションを記述している。発明の例示的な実施形態において、NMESが、患者の身体の2つの側面調整うるのを助けるのに、あるいは、他の部分(例えば、脚)が動くときに(例えば、胴の)バランスに関して身体の一部の筋肉を刺激するのに、使用される。それらの開示は、参照により、ここに組み込まれる。
2004年4月29日に提出された米国仮出願60/566、079号であり、2005年2月4日にPCT出願としてもまた提出されたPCT/IL2005/000139は、精密運動制御のリハビリテーションを記述する。その開示は、参照により、ここに組み込まれる。発明の1つの例示的な実施形態において、NMESが、全体及び微細動作(例えば、大きな筋肉の測定及び小筋肉の刺激、あるいは逆もまた同様である)あるいは、精密運動制御を正常な腕から麻痺のある腕にコピーするのに、患者を助けるように、使用される。
2004年12月7日に提出された米国仮出願60/633,428号であり、2005年2月4日にPCT出願としてもまた提出されたPCT/IL2005/000138号は、歩行のリハビリテーションを記述する。その開示は、参照により、ここに組み込まれる。本発明の1つの例示的な実施形態において、NMESが、2つの脚の動き及び/又は異なる脚の部分の動作を調整するのに、使用される。例えば、(正常な、あるいは麻痺患者の)大腿部のEMG測定は、NMES信号を麻痺した子牛にドライブするのに、使用される。
2004年2月5日に出願された米国仮出願第60/542,022号であり、PCT出願PCT/IL2005/000140としても出願された、PCT/IL2005/000141、及び、2005年2月4日に出願された「リハビリテーション並びにトレーニングのための方法及び器械」と題するPCT/IL2005/000142(その開示内容は参照によりここに組み込まれる)は、様々な種類のリハビリテーション装置を記載している。本発明の1つの例示的な実施形態において、そのような装置にNMES刺激及び/又はEMG測定が提供される。
2004年8月25日に出願された米国仮出願第60/604,615号(その開示内容は参照によりここに組み込まれる)は、脳可塑性を考慮して、測定等をしながらのリハビリテーションが記載されている。本発明の1つの例示的な実施形態において、NMES刺激が、麻痺した体肢への神経の信号の生成及び/又は麻痺した体肢からの信号の受信に責任がある脳の中心の活動と調整した方法で、供給される。このような脳の領域は、例えば、用いてEEGあるいはfMRI方法で、検出可能である。
2005年3月29日に提出された米国仮出願60/666,136号は、リハビリテーションに使用する体操の装置の装備を改良するシステムを記述している。その開示は、参照により、ここに組み込まれる。任意選択的に、このような装備を改良することが、体操の装置をここに記載されたように電極シーケンスのセッティング、あるいはロボット/アクチュエータの代わりに他の使用に有益にするのに、使用される。
2005年3月28日に提出された米国仮出願60/665,886号は、特に老年での健康のためのシステムを記載している。その開示は、参照により、ここに組み込まれる。このような健康であることは、体肢の利用を確実にするためのNMES刺激を含むことができる。及び、例えば、ここに記載され方法を利用するような、脳卒中後のリハビリテーション及び負傷後の支援を含むことができる。
ここで使用されているように、腕あるいは別の身体部分の「位置」は、腕あるいは別の身体部分の特定の部分の空間的位置のみを含むのではなく、その空間的状態を特定するのに必要とするいかなる他の情報をも含む。例えば、肘がどのくらい曲げられているか、どのくらい前腕がひねるられているか、どのくらい手首が曲げられているか等を含んでいる。いくつかの実施形態において、部分の速度及び/又は、その向きが、制御される。
本発明は、実施するための最良モードの文脈において記述されている。図面で示された、あるいは、文章に関連して記載された全ての特徴は、本発明のいくつかの実施形態に従って、実際の装置において存在することができる。ここに記載された様々なしきい値及び値可能は、例えば、必要に適合するために個人化するなど、変更することができる。
上に記載されたリハビリテーション及び筋肉活性化の方法が、ステップを省略したり加えたりすること、ステップの順序や使用される装置のタイプを変えることを含めて、いろいろなやり方で変形できることは、認識されるであろう。更に、方法及び装置の両方について種々の特徴の多様性が、記載された。いくつかの実施形態において、主として方法が記述された。しかしながら、方法を実施するのに適した装置もまた本発明の範囲内と考えられる。異なる特徴を、異なるように結合することができることが、認識されるべきである。特に、特定の実施形態において、上に示された全ての特徴が、本発明のすべての同様な実施形態に必要ではない。さらに、上述の特徴の組み合わせもまた、本発明のいくつかの実施形態の範囲内と見なされる。また、本発明の範囲内には、装置のセット、1つ以上の破断ピン、1つ以上のアタッチメント及び/又はソフトウェアを含むキットも、含まれる。また、ハードウェア、ソフトウェア及びコンピュータ読み取り可能メディアの範囲の中には、例えば、腕の位置を制御し、フィードバックを提供するなど、ここに記載されたステップを実行及び/又はガイドに使用される、このようなソフトウェアが含まれる。セクションの見出しが、ナビゲーションの支援のために供給されるが、必ずしもセクションの内容を制限するものと考えるべきではない。請求項において使用される場合には、「備える」、「含む」、「有する」という用語及びそれらの活用形は、「含むが、それに限定されない」ことを意味する。また、装置は、男性及び女性の両方に好適であり、男性代名詞は、便宜のために使用されていることに留意する。
本発明が、ここまでに何が記載されたによって限定されるものではないことは、当業者により認識されるべきものである。むしろ、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明の例示的な実施形態による、EMG電極を付けた正常な腕、EMGユニット、信号処理ユニット、NMESユニット、およびNMESとEMG電極を付けた麻痺のある腕の概略図である。 本発明の例示的な実施形態による、未処理のEMG信号、整流信号、平滑化RMS(二乗平均平方根)信号を示す。 本発明の例示的な実施形態による、ロボットアームに取り付けられた腕の概略図である。 図1とは別の本発明の例示的な実施形態による、NMES電極とEMG電極を備えた麻痺のある腕、脳からの神経信号、および信号処理ユニットの概略図である。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の例示的な実施形態による、リハビリテーション中の様々な時点における、屈筋と伸筋からのEMG信号の時系列のプロットである。 本発明の1つの例示的な実施形態による、患者の改善を決定し、任意選択的に評価するためにロボット・アクチュエータを使用する方法のフローチャートである。 本発明の1つの例示的な実施形態による、埋込式電極の埋め込み及びプログラミングの方法のフローチャートである。

Claims (28)

  1. 正常な第2の身体部分(102)の動きに基づいて、該第2の身体部分の鏡像であり、麻痺のある第1の身体部分(146)の筋肉活性化をするための器械であって、
    神経筋刺激(NMES)信号を前記第1の身体部分(146)に伝達するのに適した少なくとも1つの電極(138)と、
    前記少なくとも1つの電極(138)に、刺激信号のシーケンスからなるNMES信号を供給するのに適した少なくとも1つの制御装置(124)と、
    前記第1の身体部分(146)に結合され、前記少なくとも1つの制御装置(124)と動作可能に結合される機械的運動要素(300)と、
    前記第2の身体部分(102)に結合された少なくとも一つのEMGセンサ(104)と、を備え、
    前記少なくとも1つの制御装置(124)は、前記機械的運動要素(300)と連動して前記NMES信号を制御し、前記少なくとも一つのEMGセンサ(104)から感知されたEMG信号に基づいて前記NMES信号を発生するものであり、
    前記少なくとも1つの制御装置(124)は、さらに、前記第1の身体部分(146)の所望の動作に基づいた前記電極についての使用のためのNMESシーケンスを、前記第2の身体部分(124)に前記機械的運動要素(300)およびEMGセンサ(104)を装着して前記所望の動作を行った結果に基づいて生成する、ことを特徴とする器械。
  2. 前記機械的運動要素(300)は前記第1の身体部分を動かす、ことを特徴とする請求項1に記載の器械。
  3. 前記機械的運動要素(300)は前記第1の身体部分の動作を測定し、その動作は前記NMESシーケンスに従ったものである、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の器械。
  4. 前記機械的運動要素(300)は前記第1の身体部分の動作をガイドし、当該動作は前記NMESシーケンスに応じたものである、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の器械。
  5. 前記機械的運動要素(300)は前記第2の身体部分の動作をガイドし、当該NMESシーケンスは前記動作に応じて生成される、ことを特徴とする請求項の1ないし4のいずれかに記載の器械。
  6. 前記電極のための前記NMESシーケンスをプログラムするのに適したプログラム装置を備える、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の器械。
  7. 前記プログラム装置は、少なくとも1つの最適化基準に応じて前記NMESシーケンスを修正するシーケンス・オプティマイザを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の器械。
  8. 前記最適化基準は患者の能力を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の器械。
  9. 前記最適化基準は電極の限定を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の器械。
  10. 前記最適化基準は、前記機械的運動要素(300)によって測定される結果品質(QoR)を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の器械。
  11. 他人からEMG信号を測定するために他人の鏡像の身体部分(102)に結合された少なくとも1つのEMGセンサを更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の器械。
  12. 前記制御装置(124)は、NMESが加えられる部位におけるEMG信号の大きさ及び存在の少なくとも1つに応じてNMES信号を生成する、ことを特徴とする請求項に記載の器械。
  13. 前記制御装置(124)は、前記少なくとも1つの電極のうちのどの電極を使用するかの指示を生成するのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の器械。
  14. 少なくとも1つの日常活動に関する複数のNMESシーケンスをその中に記憶するメモリを備えている、ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の器械。
  15. NMESシーケンスを生成するためのユーザ入力を備えている、ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の器械。
  16. 前記制御装置(124)は、前記第1の身体部分(146)の所望の動作に基づいた前記電極についての使用のため記憶されたNMESシーケンスを修正するのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の器械。
  17. 前記制御装置(124)は、NMESシーケンスの実際の効果と前記シーケンスの所望の効果とを比較し、少なくとも1つの遍位を検出するのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の器械。
  18. 前記機械的運動要素(300)は、前記NMESに応答して前記第1の身体部分(146)によって加えられる力を測定するのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載の器械。
  19. 前記第1の身体部分の動作に関する少なくとも1つのセンサを較正するのに適した較正器を備えている、請求項1ないし18のいずれかに記載の器械。
  20. 電極NMESプログラミングのための対話式ユーザガイドを備えている、請求項1ないし19のいずれかに記載の器械。
  21. 前記電極は埋込式である、ことを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載の器械。
  22. 前記電極はプロテーゼの一部を形成する、ことを特徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載の器械。
  23. 前記電極は長期にわたって装着するのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし22のいずれかに記載の器械。
  24. 前記電極と、前記少なくとも1つの制御装置(124)の少なくとも1つとは、前記機械的運動要素(300)と独立に作動し、前記運動要素から取り外すのに適している、ことを特徴とする請求項1ないし23のいずれかに記載の器械。
  25. 前記NMESシーケンスは、少なくとも2つの筋肉への適用のためのシーケンスを含む、ことを特徴とする請求項1ないし24のいずれかに記載の器械。
  26. 前記NMESシーケンスは少なくとも20秒の長さである、ことを特徴とする請求項1ないし25のいずれかに記載の器械。
  27. 前記機械的運動要素はアクチュエータを備える、ことを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載の器械。
  28. 前記アクチュエータは、動作の少なくとも3自由度を有するロボット・アクチュエータを含む、ことを特徴とする請求項27に記載の器械。
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