以下に本発明に係るピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置の第一実施形態を示す斜視図、図2は、ピックアップ装置に装備された軸部材に変形が生じた状態を示す断面図、図3は、図2のB部を示す拡大図、図4は、ピックアップ装置のハウジングの第一実施形態を示す拡大断面図である。
図2は、図1のA−A断面図において、軸部材に衝撃が加えられて軸部材に弾性変形が生じた状態を示す断面図である。
光ピックアップ装置1(図1,図2)が用いられて、メディア(図示せず)における情報などのデータの再生または記録が行われる。メディアとして、例えば、CD系列の光ディスクや、DVD系列の光ディスクなどが挙げられる(何れも図示せず)。「CD」は、「Compact Disc」(商標)の略称である。また、「DVD」は「Digital Versatile Disc」(登録商標)の略称である。
光ピックアップ装置1(図1,図2)が用いられて、メディア(図示せず)における情報などのデータの再生または記録が行われる。メディアとして、例えば、CD(Compact Disc)(商標)系列の光ディスクや、DVD(Digital Versatile Disc)(登録商標)系列の光ディスクなどが挙げられる(何れも図示せず)。
ディスクについて詳しく説明すると、ディスクとして、例えば、「CD−ROM」,「DVD−ROM」などのデータ読出し専用の光ディスクや、「CD−R」,「DVD−R」,「DVD+R」などのデータ追記型の光ディスクや、「CD−RW」,「DVD−RW」,「DVD+RW」(登録商標),「DVD−RAM」,「HD DVD」(登録商標),「Blu-ray Disc」(商標)などのデータ書込み/消去やデータ書換え可能なタイプの光ディスクなどが挙げられる。
「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」の「ROM」は、「Read Only Memory」の略称である。「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」は、データ/情報読出し専用のものである。また、「CD−R」または「DVD−R」もしくは「DVD+R」の「R」は、「Recordable」の略称である。「CD−R」または「DVD−R」もしくは「DVD+R」は、データ/情報の書込みが可能なものである。また、「CD−RW」または
「DVD−RW」もしくは「DVD+RW」の「RW」は、「Re-Writable 」の略称である。「CD−RW」または「DVD−RW」もしくは「DVD+RW」は、データ/情報の書換えが可能なものである。又「DVD−RAM」は、「Digital Versatile Disc Random Access Memory 」の略称である。「DVD−RAM」は、データ/情報の読み書き/消去が可能なものである。
また、「HD DVD」は、「High Definition DVD 」の略称である。「HD DVD」は、従来のDVD系列のものと互換性をもたせ、且つ、従来のDVD系列のディスクよりも記憶容量の大きいものである。従来のCDには、赤外レーザが用いられていた。また、従来のDVDには、赤色レーザが用いられていた。しかしながら、「HD DVD」の光ディスクに記録されたデータ/情報が読み出されるときには、青紫色レーザが用いられる。また、「Blu-ray 」とは、従来の信号の読み書きに用いられていた赤色のレーザに対し、高密度記録が実現されるために採用された青紫色のレーザを意味する。
また、ディスクとして、例えばディスク両面に信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、ディスクとして、例えば二層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、例えば三層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた「HD DVD」用光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、例えば四層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた「Blu-ray Disc」用光ディスク(図示せず)等も挙げられる。
光ピックアップ装置1は、前記各種光ディスクに記録されたデータを再生させたり、前記書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスクにデータを記録させたりする。光ピックアップ装置1は、CD−ROM,CD−R,CD−RWなどのCD系列のメディアと、DVD−ROM,DVD±R,DVD±RW,DVD−RAM,HD−DVDなどのDVD系列のメディアとに対応する。このように、光ピックアップ装置1は、複数のメディアに対応している。
データ再生専用の光ディスクやデータ記録用の光ディスクなどの各種光ディスクに対応可能な光ピックアップ装置1(図1,図2)は、不図示の光ディスクを回転させるモータ(図示せず)などを備えた光ディスク装置(図示せず)に装備される。
光ディスク装置を構成する金属製/合成樹脂製シャーシ(図示せず)に、スピンドルモータ(図示せず)が取り付けられる。上述した如く、「シャーシ」とは、例えば、部品が取り付けられる台を意味する。また、光ディスク(図示せず)が装備されるターンテーブル(図示せず)が、不図示のスピンドルモータの回転軸(図示せず)に圧入固定される。
光ピックアップ装置1を構成する合成樹脂製ハウジング101に、合成樹脂製/ガラス製対物レンズ110(図1)を備える合成樹脂製レンズホルダ111が装備されている。上述した如く、「ハウジング」とは、例えば、装置、部品などの物が収容される箱形のものや、箱に類似したものを意味する。対物レンズ110などは、光ピックアップ装置1における重要な光学系部品とされている。対物レンズ110を備えるレンズホルダ111は、複数のサスペンションワイヤ120によって、移動可能に支持されている。また、光ピックアップ装置1のハウジング101は、略円柱状の金属製第一軸部材310と、略円柱状の金属製第二軸部材320とによって移動可能に支持されている。一対の軸部材310,320は、シャーシ(図示せず)に取り付けられる。
光ピックアップ装置1のハウジング101は、略円柱状の金属製第一軸部材310と、略円柱状の金属製第二軸部材320とによって移動可能に支持されている。略丸棒状の長尺状軸部材310,320いわゆるシャフト310,320は、不図示のシャーシに取り付けられる。光ピックアップ装置1に一対のシャフト310,320が装備され、一対のシャフト310,320が不図示のシャーシに装着されることで、不図示の光ディスク装置が構成される。
光ピックアップ装置1のハウジング101に設けられた一対の合成樹脂製円筒状の滑り軸受部11,12に、金属製円柱状の第一シャフト310が移動可能に挿通されている。また、光ピックアップ装置1のハウジング101に設けられた合成樹脂製突出片状の滑り軸受部93に、金属製円柱状の第二シャフト320が移動可能に装備されている。このようにして、光ピックアップ装置1のハウジング101は、各シャフト310,320にガイドされつつ移動可能に支えられる。略円柱状のシャフト310,320は、例えば光ピックアップ装置1のハウジング101をガイドしつつ支えるガイドシャフト310,320として形成されている。第一シャフト310は、主軸とされ、第二シャフト320は、副軸とされる。
不図示のシャーシに、光ピックアップ装置1のハウジング101を移動可能とさせる送りモータ(図示せず)が取り付けられる。また、不図示の送りモータから送り用ねじ(図示せず)が延設される。不図示の送り用ねじは、各シャフト310,320に対して略平行に設置される。第一シャフト310の近傍に、不図示の送り用ねじが並設される。送り用ねじには、ハウジング101を移動可能とさせる略螺旋状の送り溝(図示せず)が設けられている。送り用ねじは、シャーシに取り付けられた支持部材(図示せず)に装備される。また、光ピックアップ装置1のハウジング101に、送り用ねじと接する伝達部材(図示せず)が装着される。不図示の伝達部材には、不図示の送り用ねじの送り溝に合わせられる係り合わせ部(図示せず)が設けられている。
送りモータを回動させることにより、送り用ねじが回動する。そのときに、送り用ねじの送り溝に合わせられたハウジング101側の伝達部材の係り合わせ部が押動されることで、光ピックアップ装置1のハウジング101は、略円柱状のシャフト310,320が延設された方向に沿って移動する。即ち、光ピックアップ装置1のハウジング101は、図1および図2の如く、送り方向X1または送り方向X2に沿って移動する。これにより、光ピックアップ装置1のハウジング101は、不図示の光ディスクの径方向に沿って移動する。光ディスクに対し、対物レンズ110を備えるハウジング101が移動されて、光ディスクのデータ記録/再生が行われる。
光ピックアップ装置(1)が装備される光ディスク装置の仕様などにより、例えば、前記送り用ねじが設けられずに省略され、第一シャフト(310)に、光ピックアップ装置(1)のハウジング(101)を移動可能とさせる送りモータがつなげられたものも使用可能とされる。この場合、第一シャフト(310)に、光ピックアップ装置(1)のハウジング(101)を案内移動させる送り溝が設けられる。
このような光ディスク装置においては、送りモータを回動させることにより、第一シャフト(310)が回動する。そのときに、第一シャフト(310)の送り溝に合わせられたハウジング(101)側の係り合わせ部材が押動されることで、光ピックアップ装置(1)のハウジング(101)は、長尺状のシャフト(310,320)が延設された方向(X1)または(X2)に沿って移動する。
また、例えば、駆動用ベルト(図示せず)が用いられて、ハウジング(101)を移動可能とさせる光ピックアップ装置(1)が用いられてもよい。
また、光ディスクのデータ記録/再生が行われるときに、光ピックアップ装置1のハウジング101内の発光素子(図示せず)から出射されたレーザ光が、光ピックアップ装置1の対物レンズ110(図1)を透過し、光ピックアップ装置1の外側に向けて出射される。対物レンズ110によって絞られたレーザ光は、光ディスクの信号層(図示せず)に焦点が合わせられる。
対物レンズ110によって絞られたレーザ光の焦点が、光ディスクの信号層に合わせられるときに、対物レンズ110に装着されたレンズホルダ111は、アクチュエータ200により上下左右に駆動される。この明細書における「上」、「下」、「左」、「右」の定義は、光ピックアップ装置1を説明するための便宜上のものとされる。
アクチュエータ200は、例えば、対物レンズ110が装着されるレンズホルダ111と、電流が流されることで発生する電磁力によりレンズホルダ111を駆動させる各コイル(図示せず)と、不図示のコイルに向かい合わせられ常に磁束を発生する磁石(図示せず)と、不図示の磁石が取り付けられるヨーク(図示せず)とを備えて構成される。
図1の如く、この光ピックアップ装置1は、メディア(図示せず)のデータ/情報を読み取ったり、メディアにデータ/情報を書き込んだり、メディアのデータ/情報を書き換えたりするための各種部品110,111,120等が装備されるハウジング101を、少なくとも備えるものとして構成されている。
また、ハウジング101を移動可能に支える一対のシャフト310,320が、ハウジング101に装備されている。ハウジング101を移動可能に支える略丸棒状の第一シャフト310に対応して、ハウジング101の一側に、一対の略円筒状軸受部11,12が設けられている。また、ハウジング101を移動可能に支える略丸棒状の第二シャフト320に対応して、ハウジング101の他側に、略ガイド片状軸受部93が設けられている。
各シャフト310,320がハウジング101の各軸受部11,12,93に装備された状態で、光ピックアップ装置1の落下試験が行われる。
シャフト310,320を備えるハウジング101が落下され、シャフト310,320を備えるハウジング101に衝撃が加えられたときに(図2,図3)、第一軸受部11を起点としたハウジング101の割れ発生を防ぐクラック発生防止部16(図1〜図3)が、ハウジング101の第一軸受部11に設けられている。
また、シャフト310,320(図1)を備えるハウジング101が落下され、シャフト310,320を備えるハウジング101に衝撃が加えられたときに(図2)、第二軸受部12を起点としたハウジング101の割れ発生を防ぐクラック発生防止部17(図1,図2)が、ハウジング101の第二軸受部12に設けられている。
これにより、ハウジング101の軸受部11,12を起点としたクラックが、ハウジング101に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。上述した如く、「クラック」とは、「割れ目」や「裂け目」を意味する。
ハウジング101の軸受部11にクラック発生防止部16が設けられることにより、例えば、シャフト310がハウジング101の軸受部11に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下してシャフト310に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフト310を介してハウジング101の軸受部11に伝えられ、その結果、軸受部11を起点としてハウジング101が割れるということは、回避され易くなる。
また、ハウジング101の軸受部12にクラック発生防止部17が設けられることにより、例えば、シャフト310がハウジング101の軸受部12に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下してシャフト310に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフト310を介してハウジング101の軸受部12に伝えられ、その結果、軸受部12を起点としてハウジング101が割れるということは、回避され易くなる。
従って、割れ難いハウジング101を備えた光ピックアップ装置1を、光ディスク装置に光ピックアップ装置1を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置1を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
図2〜図4の如く、第一軸受部11に設けられたクラック発生防止部16は、軸受部11の外側開口部11aから軸受部11の内部11nに向けて深く穿設された切欠き部16cを備えるものとして形成されている。また、図2の如く、第二軸受部12に設けられたクラック発生防止部17は、軸受部12の外側開口部12aから軸受部12の内部12n
に向けて深く穿設された切欠き部17cを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング101の軸受部11,12からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング101の軸受部11,12の内部11n,12nに向けて、クラック発生防止用切欠き部16c,17cが、軸受部11,12に深く穿設されているので、例えば、シャフト310がハウジング101の軸受部11,12に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、シャフト310に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部11,12の内部11n,12nの深い部分に接することとなる。従って、シャフト310を介してハウジング101の軸受部11,12に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフト310がハウジング101の軸受部11,12の外側開口部11a,12aに局部接触し、その結果、軸受部11,12の外側開口部11a,12aからハウジング101に割れが生じるということは、回避され易くなる。
図2〜図4の如く、第一軸受部11に設けられたクラック発生防止部16は、軸受部11の略丸状外側開口部11aから軸受部11の略円筒状内部11nに向けて略漏斗状にすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部16cを備えるものとして形成されている。また、図2の如く、第二軸受部12に設けられたクラック発生防止部17は、軸受部12の略丸状外側開口部12aから軸受部12の略円筒状内部12nに向けて略漏斗状にすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部17cを備えるものとして形成されている。
ハウジング101の軸受部11,12の略丸状外側開口部11a,12aから軸受部11,12の略円筒状内部11n,12nに向けて略漏斗状にすぼめられた略円錐状のクラック発生防止用切欠き部16c,17cが、ハウジング101の軸受部11,12に穿設されているので、例えば、略丸棒状のシャフト310がハウジング101の略円筒状軸受部11,12に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、シャフト310に衝撃が加えられたときに、シャフト310がハウジング101の軸受開口部11a,12aに局部接触して、ハウジング101の軸受開口部11a,12aの一部に衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、ハウジング101の軸受開口部11a,12aから割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
図2の如く、第一軸受部11と、第二軸受部12とは、ハウジング本体101bの上側に左右対称に形成されている。
ハウジング101の軸受部11は、クラック発生防止用の略円錐状切欠き部16cと、略円錐状の切欠き部16cに続きシャフト310に接する略円筒状の軸摺接部11sとを有するものとして形成されている。略円筒状の軸摺接部11sの内面11fに対し、略円錐状の切欠き部16cの傾斜面16fは鈍角に設定されて、傾斜面16fは、軸受部11の外側開口部11aに向けて広げられている。略円筒状軸摺接部11sの内面11fに対し、略円錐状切欠き部16cの傾斜面16fの角度ALpは、約169度に設定されている。
ハウジング101の軸受部11の内部形状が、図2〜図4に示す形状に形成されていれば、ハウジング101の軸受部11の外側開口部11aにクラックが生じることは、回避され易くなる。「鈍角」とは、直角よりも大きく二直角よりも小さい角を意味する。即ち、「鈍角」とは、90度よりも大きく180度よりも小さい角度のものを意味する。軸受部11(図4)の軸摺接部11sの内面11fに対し、略円錐状をしたクラック発生防止用切欠き部16cの傾斜面16fは鈍角に設定され、クラック発生防止用切欠き部16cの傾斜面16fは、軸受部11の外側開口部11aに向けて広げられているので、略丸棒状のシャフト310がハウジング101の略円筒状軸受部11に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、シャフト310に衝撃が加えられたときに、例えば、シャフ
ト310がハウジング101の軸受部11の外側開口部11aに局部接触して、ハウジング101の軸受部11の外側開口部11aに衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、軸受部11の外側開口部11aからハウジング101に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略円錐状傾斜面16fの角度ALpの度合いにより、略円錐状の切欠き部16cは、例えば、皿ねじ状の座ぐり穴形状に形成される。略円錐状傾斜面16fの角度ALpの度合いにより、略円錐状の切欠き部16cは、例えば、軸受部11の略丸状外側開口部11aから軸受部11の略円筒状内部11nに向けて穿設された皿ねじ状の座ぐり穴形状に形成される。
略円筒状軸摺接部11sの内面11fに対し、略円錐状切欠き部16cの傾斜面16fの角度ALpは、例えば、略130度以上略170度以下に設定されるとよい。角度ALpが130度よりも小さい角度とされた場合、略円錐状の切欠き部16cと、略円錐状の切欠き部16cに続く略円筒状の軸摺接部11sとの間の応力緩和部16rにシャフト310が当てられたときに、応力緩和部16rに力が集中され易くなる。角度ALpが170度よりも大きい角度とされた場合、略丸状の外側開口部11aの直径Daと、略円筒状の軸摺接部11sの直径Dbとの差が少なくなり、切欠き部16cがクラック発生防止用切欠き部16cとして機能され難くなる。このようなことから、角度ALpは、例えば、約165度程度に設定されることが好ましい。
ハウジング101に設けられた軸受部11の軸摺接孔11sに、シャフト310が挿入されたときに、軸受部11の軸摺接孔11sと、シャフト310との間に、隙間CL(図3)いわゆるクリアランスが形成される。切欠き部16c(図3,図4)の深さ寸法Lcは、軸受部11の軸摺接孔11sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング101の軸受部11の開口部11aからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング101の軸受部11に設けられたクラック発生防止用切欠き部16cの深さ寸法Lcは、軸受部11の軸摺接孔11sと、シャフト310との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング101の軸受部11に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、シャフト310に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部11の内部11nの比較的深い部分で接する。軸受部11の内部11nの比較的深い部分にシャフト310が接するので、シャフト310を介してハウジング101の軸受部11に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング101の軸受部11の開口部11aにシャフト310が局部接触し、その結果、軸受部11の開口部11aからハウジング101が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部11の軸摺接孔11sの直径Db(図4)は、例えば、3.002〜3.012mm(ミリメートル)とされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部11の軸摺接孔11sと、シャフト310との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部16cの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部16cの深さLcは、軸受部11の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部11の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部16cの深さLcは、軸受部11の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部16cの深さLcが、軸受部11の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた
場合、切欠き部16cの深さLcが少なくなり、切欠き部16cは、クラック発生防止用の切欠き部16cとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部16cの深さLcが、軸受部11の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部16cの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部11の軸摺接部11sの幅長さLaが不足することが懸念される。
切欠き部16cの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部11の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部11の軸摺接部11sの幅長さLaが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部16cが軸受部11に形成される。軸受部11の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部16cの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置(1)の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(16c)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(11)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたものも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部16cの深さLcが、軸受部11の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部11の軸摺接部11sの幅長さLaが十分に確保される。軸受部11の軸摺接部11sの幅長さLaは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
図2の如く、第一軸受部11が真半分とされたときの断面積をS1,S2と定め、第二軸受部12が真半分とされたときの断面積をS3,S4と定める。また、各断面積S1,S2,S3,S4の総和とされる総面積をSと定める。また、ピックアップ装置1の重量をWと定め、許容加速度をGと定め、ハウジング101を形成する材料の許容応力をσと定めたときに、各軸受部11,12の総断面積Sは、下式(1)に基づいて設定される。
S>〔(W×G)/σ〕・・・(1)
式(1)に基づいて、ハウジング101の第一軸受部11および第二軸受部12の総面積Sが定められることにより、ハウジング101が衝撃を受けても、ハウジング101に設けられた各軸受部11,12に割れが生じることは回避される。
図2,図3の如く、シャフト310を備えるハウジング101が落下して、シャフト310を備えるハウジング101に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310が、ハウジング101の軸受部11に当たることで軸受部11が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部16r(図3,図4)が、クラック発生防止部16に設けられている。
これにより、ハウジング101にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフト310がハウジング101の軸受部11に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、長尺状シャフト310に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフト310を介してハウジング101の軸受部11に伝えられても、衝撃は、ハウジング101の軸受部11に設けられたクラック発生防止用応力緩和部16rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフト310を介してハウジング101の軸受部11に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部11からハウジング101が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
図4の如く、クラック発生防止部16の応力緩和部16rは、略円錐状の切欠き部16cと、略円錐状の切欠き部16cに続き略丸棒状のシャフト310に接する略円筒状の軸摺接部11sとの間に設けられている。
シャフト310が受けた衝撃は、ハウジング101の略丸孔状軸受部11に設けられた
略円錐状の切欠き部16cと、この切欠き部16cに続き略丸棒状のシャフト310に接する略円筒状の軸摺接部11sとの間のクラック発生防止用応力緩和部16rによって低減する。従って、ハウジング101の軸受部11は、より割れ難いものとなる。
クラック発生防止部16の応力緩和部16rは、略円錐状の切欠き部16cと、略円筒状の軸摺接部11sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部16rとして、軸受部11内に形成されている。
これにより、ハウジング101にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフト310が軸受部11に当たることで軸受部11が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部16rが、曲率半径の小さい曲面部16rとして軸受部11内に形成されていれば、応力集中は、軸受部11内に発生され難くなる。「応力集中」とは、例えば応力分布が高度に局在化した状態を意味する。軸受部11内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング101の軸受部11を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部16の曲面部16rは、微小なR面取り状に形成されている。「面取り」とは、例えば、面と面との交わりの角(かど)に、斜面または丸みをつけることを意味する。R面取りとは、例えば、角に丸みがつけられたことを意味する。例えば、クラック発生防止部16の曲面部16rを微小なC面取り状に形成させてもよい。C面取りとは、例えば、角に斜面がつけられたことを意味する。
図1,図2の如く、一本のシャフト310に対し、ハウジング101の本体101bに、一対の軸受部11,12が設けられている。隣り合う一対の軸受部11,12の両外側部11w,12wに、クラック発生防止部16,17が形成されている。
これにより、ハウジング101の軸受部11,12を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング101に設けられた一対の軸受部11,12に一本の長尺状シャフト310が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部11,12の両外側部11w,12wに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング101に一対の軸受部11,12が設けられていれば、長尺状シャフト310からハウジング101に伝えられる衝撃は、一対の軸受部11,12に分散される。また、隣り合う一対の軸受部11,12の両外側部11w,12wにクラック発生防止部16,17が形成されていれば、一対の軸受部11,12のうち何れか一方または両方の外側部11w,12wを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置1を構成するハウジング101は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置1の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部11,12の両外側開口部11a,12aと、一対の軸受部11,12の両内側開口部11b,12b(図2)とに、クラック発生防止部16,17を構成させてもよい。
図1の如く、第一シャフト310および第二シャフト320は、略丸棒状の長尺物状に形成されている。
また、ハウジング101の第一軸受部11は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部11a,11bを有するものとされている。また、クラック発生防止部16は、第一軸受部11の略丸状の外側開口部11aから軸受部11の略円筒状内部11nに向けて形成
された略丸孔状の切欠き部16cを有するものとされている。略丸孔状の第一軸受部11の外側開口部11aは、略丸孔状切欠き部16cの開口部11aを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310がハウジング101の略丸孔状の第一軸受部11に装備されたときに、略丸棒状シャフト310の表面部310fは、略丸孔状の第一軸受部11に設けられた略丸孔状切欠き部16cの略丸状外側開口部11aに非接触とされている。
また、ハウジング101の第二軸受部12は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部12a,12bを有するものとされている。また、クラック発生防止部17は、第二軸受部12の略丸状の外側開口部12aから軸受部12の略円筒状内部12nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部17cを有するものとされている。略丸孔状の第二軸受部12の外側開口部12aは、略丸孔状切欠き部17cの開口部12aを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310がハウジング101の略丸孔状の第二軸受部12に装備されたときに、略丸棒状シャフト310の表面部310fは、略丸孔状の第二軸受部12に設けられた略丸孔状切欠き部17cの略丸状外側開口部12aに非接触とされている。
これにより、ハウジング101の軸受部11,12の外側開口部11a,12aがクラックの起点となって、軸受部11,12の外側開口部11a,12aからハウジング101が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310がハウジング101の略丸孔状軸受部11,12に装備されたときに、略丸棒状シャフト310の表面部310fは、略丸孔状軸受部11,12に設けられた略丸孔状切欠き部16c,17cの略丸状外側開口部11a,12aに非接触とされているので、略丸棒状シャフト310からハウジング101に衝撃が伝えられたときに、ハウジング101の略丸孔状軸受部11,12の略丸状外側開口部11a,12aからハウジング101が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310がハウジング101の各略丸孔状軸受部11,12に装備された状態の光ピックアップ装置1が落下して、略丸棒状の長尺状シャフト310に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング101の略丸孔状軸受部11,12の略丸状外側開口部11a,12aに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部11,12の略丸状外側開口部11a,12aを起点としてハウジング101が割れるということは、回避される。
ハウジング101は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング101を備える光ピックアップ装置1が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング101が形成されることにより、ハウジング101の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング101の軸受部11,12にクラック発生防止部16,17が設けられているので、軸受部11,12からハウジング101が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部11,12から割れ難い合成樹脂製ハウジング101を備えた光ピックアップ装置1を、光ディスク装置に光ピックアップ装置1を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置1を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるポリフェニレンサルファイド樹脂(poly phenylene sulfide:PPS)等のポリアリーレンサルファイド系樹脂などが挙げられる。PPSを基材としたものとして、例えば、大日本インキ化学工業製:DIC(登録商標)等が挙げられる。具体的なPPSとして、例えば、大日本インキ化学工業製:DIC・PPS_FZ−2100等が挙げられる。
このように、ハウジング101は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング101が形成されることにより、例えば、図1,図2に示す複雑な形状のハウジング101とされていても、効率よく大量にハウジング101が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部11,12,93(図1)は、ハウジング本体101bに一体成形される。また、ハウジング本体101bと、各軸受部11,12,93とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
光ピックアップ装置1に備えられるシャフト310,320は、金属材料が用いられて形成されている。金属材料として、耐食性に優れるステンレス鋼が用いられた。ステンレス鋼として、例えば、SUS301,SUS302,SUS304などが挙げられる。
ステンレス鋼が用いられてシャフト310,320が形成されることにより、例えば、シャフト310,320が甚だしく腐食して、例えばシャフト310,320に腐食による錆が発生し、光ピックアップ装置1のハウジング101がシャフト310,320上を精度よく移動できないという不具合の発生は回避される。
ハウジング101を備える光ピックアップ装置1に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置1を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング101の割れ対策が行われた光ピックアップ装置1を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置1のハウジング101が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置1が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
図5は、ピックアップ装置のハウジングの第二形態を示す拡大断面図である。
図1〜図4に示す軸受部11を備えたハウジング101に代えて、図5に示す軸受部21を備えたハウジング102が用いられて、光ピックアップ装置が組み立てられた。図1〜図4に示す一対の軸受部11,12の内部形状に対し、一対の軸受部21(図5)の内部形状だけが異なる。他の部分においては、図1〜図4に示す光ピックアップ装置1のハウジング101と、図5に示す光ピックアップ装置のハウジング102とは、同一とされている。また、他の部分においては、図1〜図4に示す実施例1の光ピックアップ装置1と、図5に示す実施例2の光ピックアップ装置とは、同じ構成とされている。実施例2において、実施例1にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
シャフト310(図1〜図3)がハウジング102(図5)の軸受部21に装備された状態で、光ピックアップ装置の落下試験が行われる。シャフトを備えるハウジング102が落下され、シャフトを備えるハウジング102に衝撃が加えられたときに、軸受部21を起点としたハウジング102の割れ発生を防ぐクラック発生防止部26が、ハウジング102の軸受部21に設けられている。
これにより、ハウジング102の軸受部21を起点としたクラックが、ハウジング102に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。ハウジング102の軸受部21にクラック発生防止部26が設けられることにより、例えば、シャフトがハウジング102の軸受部21に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフトを介してハウジング102の軸受部21に伝えられ、その結果、軸受部21を起点としてハウジング102が割れるということは、回避され易くなる。従って、割れ難いハウジング102を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
軸受部21に設けられたクラック発生防止部26は、軸受部21の外側開口部21aから軸受部21の内部21nに向けて深く穿設された切欠き部26cを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング102の軸受部21からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング102の軸受部21の内部21nに向けて、クラック発生防止用切欠き部26cが、軸受部21に深く穿設されているので、例えば、シャフトがハウジング102の軸受部21に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトは、軸受部21の内部21nの深い部分に接することとなる。従って、シャフトを介してハウジング102の軸受部21に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフトがハウジング102の軸受部21の外側開口部21aに局部接触し、その結果、軸受部21の外側開口部21aからハウジング102に割れが生じるということは、回避され易くなる。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、軸受部(21)に設けられたクラック発生防止部(26)の応力緩和部(26r)は、軸受部(21)の略丸状外側開口部(21a)側から軸受部(21)の略円筒状内部(21n)に向けて略漏斗状にすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部(26r)として形成されていてもよい。
応力緩和部(26r)は、シャフト(310)(図1〜図3)を備えるハウジング(102)(図5)が落下して、シャフトを備えるハウジング(102)に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト(310)(図2,図3)が、ハウジング(102)(図5)の軸受部(21)に当たることで軸受部(21)が受ける衝撃力を和らげるためのものとされる。
また、ハウジング(102)の軸受部(21)は、クラック発生防止用の略円錐状切欠き部(26r)と、略円錐状の切欠き部(26r)に続きシャフト(310)に接する略円筒状の軸摺接部(21s)とを有するものとして形成されていてもよい。略円筒状の軸摺接部(21s)の内面(21f)に対し、略円錐状の切欠き部(26r)の傾斜面は鈍角に設定されて、傾斜面は、軸受部(21)の外側開口部(21a)側に向けて広げられていてもよい。
軸受部21に設けられたクラック発生防止部26は、軸受部21の略丸状外側開口部21aから軸受部21の略円筒状内部21nに向けて穿設された略座ぐり穴状の切欠き部2
6cを備えるものとして形成されている。
ハウジング102の軸受部21の略丸状外側開口部21aから軸受部21の略円筒状内部21nに向けた略座ぐり穴状のクラック発生防止用切欠き部26cが、ハウジング102の軸受部21に穿設されているので、略丸棒状のシャフトがハウジング102の略円筒状軸受部21に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、例えば、軸受部21の外側開口部21aからハウジング102に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
ハウジング102に設けられた軸受部21の軸摺接孔21sに、シャフト310(図1〜図3)が挿入されたときに、軸受部21(図5)の軸摺接孔21sと、シャフト310(図3)との間に、隙間CLいわゆるクリアランスが形成される。切欠き部26c(図5)の深さ寸法Lcは、軸受部21の軸摺接孔21sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング102(図5)の軸受部21の開口部21aからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング102の軸受部21に設けられたクラック発生防止用切欠き部26cの深さ寸法Lcは、軸受部21の軸摺接孔21sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング102(図5)の軸受部21に装備された状態の光ピックアップ装置が落下して、シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部21(図5)の内部21nの比較的深い部分で接する。軸受部21の内部21nの比較的深い部分にシャフト310(図3)が接するので、シャフト310を介してハウジング102(図5)の軸受部21に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング102の軸受部21の開口部21aにシャフト310(図3)が局部接触し、その結果、軸受部21(図5)の開口部21aからハウジング102が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部21の軸摺接孔21sの直径Dbは、例えば、3.002〜3.012mmとされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部21(図5)の軸摺接孔21sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部26c(図5)の深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部26cの深さLcは、軸受部21の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部21の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部26cの深さLcは、軸受部21の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部26cの深さLcが、軸受部21の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた場合、切欠き部26cの深さLcが少なくなり、切欠き部26cは、クラック発生防止用の切欠き部26cとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部26cの深さLcが、軸受部21の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部26cの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部21の軸摺接部21sの幅長さLaが不足することが懸念される。
切欠き部26cの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部21の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部21の軸摺接部21sの幅長さLaが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部26cが軸受部21に形成される。軸受部21の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部26cの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(26c)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(21)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたものも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部26cの深さLcが、軸受部21の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部21の軸摺接部21sの幅長さLaが十分に確保される。軸受部21の軸摺接部21sの幅長さLaは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
シャフト310(図1〜図3)を備えるハウジング102(図5)が落下して、シャフトを備えるハウジング102に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310(図2,図3)が、ハウジング102(図5)の軸受部21に当たることで軸受部21が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部26rが、クラック発生防止部26に設けられている。
これにより、ハウジング102にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフトがハウジング102の軸受部21に装備された状態で、長尺状シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフトを介してハウジング102の軸受部21に伝えられても、衝撃は、ハウジング102の軸受部21に設けられたクラック発生防止用応力緩和部26rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフトを介してハウジング102の軸受部21に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部21からハウジング102が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略座ぐり穴状の切欠き部26cは、略円筒状の側面部26fと、側面部26fに略直交する略円環状の底面部26eとを有するものとして形成されている。略座ぐり穴状の切欠き部26cに続き、略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部21sが、軸受部21に設けられている。略丸棒状のシャフトが接する略円筒状軸摺接部21sの内面部21fに対し、略座ぐり穴状切欠き部26cの略円環状底面部26eは、略直交して軸受部21内に設けられている。クラック発生防止部26の応力緩和部26rは、略座ぐり穴状の切欠き部26cの底面部26eと、底面部26eに略直交すると共に切欠き部26cに続きシャフトに接する略円筒状の軸摺接部21sとの間に設けられている。
シャフトが受けた衝撃は、略座ぐり穴状の切欠き部26cの底面部26eと、この底面部26eに略直交すると共に切欠き部26cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部21sとの間のクラック発生防止用応力緩和部26rによって低減する。従って、軸受部21からハウジング102が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、略円筒状軸摺接部(21s)の内面部(21f)に対し、略座ぐり穴状切欠き部(26c)の略円環状底面部(26e)が傾斜され、底面部(26e)が略丸孔状の軸受部(21)の内部(21n)に向けてすぼめられて形成されたものも使用可能とされる(図示せず)。具体的に説明すると、略円筒状の軸摺接部(21s)の内面(21f)に対し、略座ぐり穴状の切欠き部(26c)の底面部(26e)は鈍角に設定されて、底面部(26e)が軸受部(21)の外側開口部(21a)に向けて傾斜面状に広げられたものも使用可能とされる。このような略座ぐり穴状の切欠き部は、例えば、皿ねじに対応した形状の座ぐり穴状切欠き部とされる。
クラック発生防止部26の応力緩和部26rは、略座ぐり穴状の切欠き部26cと、略円筒状の軸摺接部21sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部26rとして、軸受部21内に形成されている。
これにより、ハウジング102にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフトが軸受部21に当たることで軸受部21が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部26rが、曲率半径の小さい曲面部26rとして軸受部21内に形成されていれば、応力集中は、軸受部21内に発生され難くなる。軸受部21内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング102の軸受部21を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部26の曲面部26rは、微小なR面取り状に形成されている。例えば、クラック発生防止部26の曲面部26rを微小なC面取り状に形成させてもよい。
一本のシャフト310(図1,図2)に対し、ハウジング102(図5)の本体102bに、一対の軸受部21が設けられている。図2に示す一対の軸受部11,12と同じく、ハウジング本体102b(図5)の上側に、一対の軸受部21が左右対称に形成されている。隣り合う一対の軸受部21の両外側部21wに、クラック発生防止部26が形成されている。
これにより、ハウジング102の軸受部21を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング102に設けられた一対の軸受部21に一本の長尺状シャフト310(図1,図2)が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部21(図5)の両外側部21wに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング102に一対の軸受部21が設けられていれば、長尺状シャフト310(図1,図2)からハウジング102(図5)に伝えられる衝撃は、一対の軸受部21に分散される。また、隣り合う一対の軸受部21の両外側部21wにクラック発生防止部26が形成されていれば、一対の軸受部21のうち何れか一方または両方の外側部21wを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置を構成するハウジング102は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部21の両外側開口部21aと、一対の軸受部21の両内側開口部21bとに、クラック発生防止部26を構成させてもよい。
ハウジング102の軸受部21は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部21a,21bを有するものとされている。また、クラック発生防止部26は、軸受部21の略丸状の外側開口部21aから軸受部21の略円筒状内部21nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部26cを有するものとされている。略丸孔状の軸受部21の外側開口部21aは、略丸孔状切欠き部26cの開口部21aを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング102(図5)の略丸孔状の軸受部21に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図3)の表面部310fは、略丸孔状の軸受部21(図5)に設けられた略丸孔状切欠き部26cの略丸状外側開口部21aに非接触とされる。
これにより、ハウジング102の軸受部21の外側開口部21aがクラックの起点となって、軸受部21の外側開口部21aからハウジング102が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング102(図5)の略丸孔状軸受部21に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)の表面部310fは、略丸孔状軸受部21(図5)に設けられた略丸孔状切欠き部26cの略丸
状外側開口部21aに非接触とされるので、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)からハウジング102(図5)に衝撃が伝えられたときに、ハウジング102の略丸孔状軸受部21の略丸状外側開口部21aからハウジング102が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)がハウジング102(図5)の各略丸孔状軸受部21に装備された状態で、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング102(図5)の略丸孔状軸受部21の略丸状外側開口部21aに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部21の略丸状外側開口部21aを起点としてハウジング102が割れるということは、回避される。
ハウジング102は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング102を備える光ピックアップ装置が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング102が形成されることにより、ハウジング102の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング102の軸受部21にクラック発生防止部26が設けられているので、軸受部21からハウジング102が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部21から割れ難い合成樹脂製ハウジング102を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるPPSなどが挙げられる。
このように、ハウジング102は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング102が形成されることにより、例えば複雑な形状のハウジング102とされていても、効率よく大量にハウジング102が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部21は、ハウジング本体102bに一体成形される。また、ハウジング本体102bと、各軸受部21とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
ハウジング102を備える光ピックアップ装置に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング102の割れ対策が行われた光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のハウジング102が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
図6は、本発明に係るピックアップ装置のハウジングの第三実施形態を示す拡大断面図
である。
図1〜図4に示す軸受部11を備えたハウジング101に代えて、図6に示す軸受部31を備えたハウジング103が用いられて、光ピックアップ装置が組み立てられた。図1〜図4に示す一対の軸受部11,12の内部形状に対し、一対の軸受部31(図6)の内部形状だけが異なる。他の部分においては、図1〜図4に示す光ピックアップ装置1のハウジング101と、図6に示す光ピックアップ装置のハウジング103とは、同一とされている。また、他の部分においては、図1〜図4に示す実施例1の光ピックアップ装置1と、図6に示す実施例3の光ピックアップ装置とは、同じ構成とされている。実施例3において、実施例1にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
シャフト310(図1〜図3)がハウジング103(図6)の軸受部31に装備された状態で、光ピックアップ装置の落下試験が行われる。シャフトを備えるハウジング103が落下され、シャフトを備えるハウジング103に衝撃が加えられたときに、軸受部31を起点としたハウジング103の割れ発生を防ぐクラック発生防止部36が、ハウジング103の軸受部31に設けられている。
これにより、ハウジング103の軸受部31を起点としたクラックが、ハウジング103に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。ハウジング103の軸受部31にクラック発生防止部36が設けられることにより、例えば、シャフトがハウジング103の軸受部31に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフトを介してハウジング103の軸受部31に伝えられ、その結果、軸受部31を起点としてハウジング103が割れるということは、回避され易くなる。従って、割れ難いハウジング103を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
軸受部31に設けられたクラック発生防止部36は、軸受部31の外側開口部31aから軸受部31の内部31nに向けて深く穿設された切欠き部36c,36dを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング103の軸受部31からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング103の軸受部31の内部31nに向けて、クラック発生防止用切欠き部36c,36dが、軸受部31に深く穿設されているので、例えば、シャフトがハウジング103の軸受部31に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトは、軸受部31の内部31nの深い部分に接することとなる。従って、シャフトを介してハウジング103の軸受部31に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフトがハウジング103の軸受部31の外側開口部31aに局部接触し、その結果、軸受部31の外側開口部31aからハウジング103に割れが生じるということは、回避され易くなる。
軸受部31に設けられたクラック発生防止部36は、軸受部31の略丸状外側開口部31aから軸受部31の略円筒状内部31nに向けて穿設された略円筒状の大径切欠き部36dと、略円筒状大径切欠き部36dに続き軸受部31の略円筒状小径内部31nに向けてすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部36cとを備えるものとして形成されている。
ハウジング103の軸受部31の略丸状外側開口部31aから軸受部31の略円筒状内部31nに向けて形成された略円筒状の大径切欠き部36dと、略円筒状大径切欠き部3
6dに続き軸受部31の略円筒状小径内部31nに向けてすぼめられた略円錐状のクラック発生防止用切欠き部36cとが、ハウジング103の軸受部31に穿設されているので、例えば、略丸棒状のシャフトがハウジング103の略円筒状軸受部31に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトがハウジング103の軸受開口部31aに局部接触して、ハウジング103の軸受開口部31aの一部に衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、ハウジング103の軸受開口部31aから割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
ハウジング103の軸受部31は、クラック発生防止用の略円筒状の大径切欠き部36dと、略円筒状の大径切欠き部36dに続くクラック発生防止用の略円錐状切欠き部36cと、略円錐状の切欠き部36cに続きシャフトに接する略円筒状の小径軸摺接部31sとを有するものとして形成されている。略円筒状の軸摺接部31sの内面31fに対し、略円錐状の切欠き部36cの傾斜面36fは鈍角に設定されて、傾斜面36fは、軸受部31の外側開口部31aに向けて広げられている。略円筒状軸摺接部31sの内面31fに対し、略円錐状切欠き部36cの傾斜面36fの角度ALqは、約135度に設定されている。
ハウジング103の軸受部31の内部形状が、図6に示す形状に形成されていれば、ハウジング103の軸受部31の外側開口部31aにクラックが生じることは、回避され易くなる。軸受部31の略円筒状小径軸摺接部31sの内面31fに対し、略円錐状をしたクラック発生防止用切欠き部36cの傾斜面36fは鈍角に設定され、クラック発生防止用切欠き部36cの傾斜面36fは、軸受部31の外側開口部31aに向けて広げられ、その先に略円筒状大径切欠き部36dが続いて外側開口部31aが設けられているので、略丸棒状のシャフトがハウジング103の略円筒状軸受部31に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、例えば、シャフトがハウジング103の軸受部31の外側開口部31aに局部接触して、ハウジング103の軸受部31の外側開口部31aに衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、軸受部31の外側開口部31aからハウジング103に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略円錐状傾斜面36fの角度ALqの度合いにより、切欠き部36c,36dは、例えば、略座ぐり穴形状に形成される。略円錐状傾斜面36fの角度ALqの度合いにより、切欠き部36c,36dは、例えば、軸受部31の略丸状外側開口部31aから軸受部31の略円筒状内部31nに向けて穿設された略座ぐり穴形状に形成される。
略円筒状軸摺接部31sの内面31fに対し、略円錐状切欠き部36cの傾斜面36fの角度ALqは、例えば、略130度以上略170度以下に設定されるとよい。角度ALqが130度よりも小さい角度とされた場合、略円錐状の切欠き部36cと、略円錐状の切欠き部36cに続く略円筒状の軸摺接部31sとの間の応力緩和部36rにシャフトが当てられたときに、応力緩和部36rに力が集中され易くなる。角度ALqが170度よりも大きい角度とされた場合、略丸状の外側開口部31aの直径Daと、略円筒状の軸摺接部31sの直径Dbとの差が少なくなり、切欠き部36cがクラック発生防止用切欠き部36cとして機能され難くなる。このようなことから、角度ALqは、例えば、約135度程度に設定されることが好ましい。
ハウジング103に設けられた軸受部31の軸摺接孔31sに、シャフト310(図1〜図3)が挿入されたときに、軸受部31(図6)の軸摺接孔31sと、シャフト310(図3)との間に、隙間CLいわゆるクリアランスが形成される。切欠き部36c(図6)の深さ寸法Lcは、軸受部31の軸摺接孔31sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング103(図6)の軸受部31の開口部31aからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング103の軸受部31に設けられたクラック発生防止用切欠き部36cの深さ寸法Lcは、軸受部31の軸摺接孔31sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング103(図6)の軸受部31に装備された状態の光ピックアップ装置が落下して、シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部31(図6)の内部31nの比較的深い部分で接する。軸受部31の内部31nの比較的深い部分にシャフト310(図3)が接するので、シャフト310を介してハウジング103(図6)の軸受部31に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング103の軸受部31の開口部31aにシャフト310(図3)が局部接触し、その結果、軸受部31(図6)の開口部31aからハウジング103が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部31の軸摺接孔31sの直径Dbは、例えば、3.002〜3.012mmとされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部31(図6)の軸摺接孔31sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部36c(図6)の深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部36c,36dの深さLcは、軸受部31の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部31の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部36c,36dの深さLcは、軸受部31の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部36c,36dの深さLcが、軸受部31の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた場合、切欠き部36c,36dの深さLcが少なくなり、切欠き部36c,36dは、クラック発生防止用の切欠き部36c,36dとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部36c,36dの深さLcが、軸受部31の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部36c,36dの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部31の軸摺接部31sの幅長さLaが不足することが懸念される。
切欠き部36c,36dの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部31の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部31の軸摺接部31sの幅長さLaが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部36c,36dが軸受部31に形成される。軸受部31の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部36c,36dの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(36c,36d)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(31)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたものも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部36c,36dの深さLcが、軸受部31の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部31の軸摺接部31sの幅長さLaが十分に確保される。軸受部31の軸摺接部31sの幅長さLaは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
シャフト310(図1〜図3)を備えるハウジング103(図6)が落下して、シャフトを備えるハウジング103に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310(図2,図3)が、ハウジング103(図6)の軸受部31に当たることで軸受部31が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部36rが、クラック発生防止部36に設けられている。
これにより、ハウジング103にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフトがハウジング103の軸受部31に装備された状態で、長尺状シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフトを介してハウジング103の軸受部31に伝えられても、衝撃は、ハウジング103の軸受部31に設けられたクラック発生防止用応力緩和部36rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフトを介してハウジング103の軸受部31に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部31からハウジング103が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
クラック発生防止部36の応力緩和部36rは、略円錐状の切欠き部36cと、略円錐状の切欠き部36cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部31sとの間に設けられている。
シャフトが受けた衝撃は、ハウジング103の略丸孔状軸受部31に設けられた略円錐状の切欠き部36cと、この切欠き部36cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部31sとの間のクラック発生防止用応力緩和部36rによって低減する。従って、ハウジング103の軸受部31は、より割れ難いものとなる。
クラック発生防止部36の応力緩和部36rは、略円錐状の切欠き部36cと、略円筒状の軸摺接部31sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部36rとして、軸受部31内に形成されている。
これにより、ハウジング103にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフトが軸受部31に当たることで軸受部31が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部36rが、曲率半径の小さい曲面部36rとして軸受部31内に形成されていれば、応力集中は、軸受部31内に発生され難くなる。軸受部31内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング103の軸受部31を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部36の曲面部36rは、微小なR面取り状に形成されている。例えば、クラック発生防止部36の曲面部36rを微小なC面取り状に形成させてもよい。
一本のシャフト310(図1,図2)に対し、ハウジング103(図6)の本体103bに、一対の軸受部31が設けられている。図2に示す一対の軸受部11,12と同じく、ハウジング本体103b(図6)の上側に、一対の軸受部31が左右対称に形成されている。隣り合う一対の軸受部31の両外側部31wに、クラック発生防止部36が形成されている。
これにより、ハウジング103の軸受部31を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング103に設けられた一対の軸受部31に一本の長尺状シャフト310(図1,図2)が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部31(図6)の両外側部31wに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング103に一対の軸受部31が設けられていれば、長尺状シャフト310(図1,図2)からハウジング103(図6)に伝えられる衝撃は、一対の軸受部31に分散される。また、隣り合う一対の軸受部31の両外側部31wにクラック発生防止部36が形成されていれば、一対の軸受部31のうち何れか一方または両方の外側部31wを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置を構成するハウジング103は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部31の両外側開口部31aと、一対の軸受部31の両内側開口部31bとに、クラック発生防止部36を構成させてもよい。
ハウジング103の軸受部31は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部31a,31bを有するものとされている。また、クラック発生防止部36は、軸受部31の略丸状の外側開口部31aから軸受部31の略円筒状内部31nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部36cを有するものとされている。略丸孔状の軸受部31の外側開口部31aは、略丸孔状切欠き部36cの開口部31aを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング103(図6)の略丸孔状の軸受部31に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図3)の表面部310fは、略丸孔状の軸受部31(図6)に設けられた略丸孔状切欠き部36cの略丸状外側開口部31aに非接触とされる。
これにより、ハウジング103の軸受部31の外側開口部31aがクラックの起点となって、軸受部31の外側開口部31aからハウジング103が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング103(図6)の略丸孔状軸受部31に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)の表面部310fは、略丸孔状軸受部31(図6)に設けられた略丸孔状切欠き部36cの略丸状外側開口部31aに非接触とされるので、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)からハウジング103(図6)に衝撃が伝えられたときに、ハウジング103の略丸孔状軸受部31の略丸状外側開口部31aからハウジング103が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)がハウジング103(図6)の各略丸孔状軸受部31に装備された状態で、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング103(図6)の略丸孔状軸受部31の略丸状外側開口部31aに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部31の略丸状外側開口部31aを起点としてハウジング103が割れるということは、回避される。
ハウジング103は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング103を備える光ピックアップ装置が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング103が形成されることにより、ハウジング103の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング103の軸受部31にクラック発生防止部36が設けられているので、軸受部31からハウジング103が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部31から割れ難い合成樹脂製ハウジング103を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるPPSなどが挙げられる。
このように、ハウジング103は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング103が形成されることにより、例えば複雑な形状のハウジング103とされていても、効率よく大量にハウジング103が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部31は、ハウジング本体103bに一体成形される。また、ハウジング本体103bと、各軸受部31とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
ハウジング103を備える光ピックアップ装置に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング103の割れ対策が行われた光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のハウジング103が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
図7は、本発明に係るピックアップ装置のハウジングの第四実施形態を示す拡大断面図である。
図1〜図4に示す軸受部11を備えたハウジング101に代えて、図7に示す軸受部41を備えたハウジング104が用いられて、光ピックアップ装置が組み立てられた。図1〜図4に示す一対の軸受部11,12の内部形状に対し、一対の軸受部41(図7)の内部形状だけが異なる。他の部分においては、図1〜図4に示す光ピックアップ装置1のハウジング101と、図7に示す光ピックアップ装置のハウジング104とは、同一とされている。また、他の部分においては、図1〜図4に示す実施例1の光ピックアップ装置1と、図7に示す実施例4の光ピックアップ装置とは、同じ構成とされている。実施例4において、実施例1にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
シャフト310(図1〜図3)がハウジング104(図7)の軸受部41に装備された状態で、光ピックアップ装置の落下試験が行われる。シャフトを備えるハウジング104が落下され、シャフトを備えるハウジング104に衝撃が加えられたときに、軸受部41を起点としたハウジング104の割れ発生を防ぐクラック発生防止部46が、ハウジング104の軸受部41に設けられている。
これにより、ハウジング104の軸受部41を起点としたクラックが、ハウジング104に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。ハウジング104の軸受部41にクラック発生防止部46が設けられることにより、例えば、シャフトがハウジング104の軸受部41に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフトを介してハウジング104の軸受部41に伝えられ、その結果、軸受部41を起点としてハウジング104が割れるということは、回避され易くなる。従って、割れ難いハウジング104を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
軸受部41に設けられたクラック発生防止部46は、軸受部41の内側開口部41bか
ら軸受部41の内部41nに向けて深く穿設された切欠き部46cを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング104の軸受部41からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング104の軸受部41の内部41nに向けて、クラック発生防止用切欠き部46cが、軸受部41に深く穿設されているので、例えば、シャフトがハウジング104の軸受部41に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトは、軸受部41の内部41nの深い部分に接することとなる。従って、シャフトを介してハウジング104の軸受部41に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフトがハウジング104の軸受部41の内側開口部41bに局部接触し、その結果、軸受部41の内側開口部41bからハウジング104に割れが生じるということは、回避され易くなる。
軸受部41に設けられたクラック発生防止部46は、軸受部41の略丸状内側開口部41bから軸受部41の略円筒状内部41nに向けて略漏斗状にすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部46cを備えるものとして形成されている。
ハウジング104の軸受部41の略丸状内側開口部41bから軸受部41の略円筒状内部41nに向けて略漏斗状にすぼめられた略円錐状のクラック発生防止用切欠き部46cが、ハウジング104の軸受部41に穿設されているので、例えば、略丸棒状のシャフトがハウジング104の略円筒状軸受部41に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトがハウジング104の軸受開口部41bに局部接触して、ハウジング104の軸受開口部41bの一部に衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、ハウジング104の軸受開口部41bから割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
ハウジング104の軸受部41は、クラック発生防止用の略円錐状切欠き部46cと、略円錐状の切欠き部46cに続きシャフトに接する略円筒状の軸摺接部41sとを有するものとして形成されている。略円筒状の軸摺接部41sの内面41fに対し、略円錐状の切欠き部46cの傾斜面46fは鈍角に設定されて、傾斜面46fは、軸受部41の内側開口部41bに向けて広げられている。略円筒状軸摺接部41sの内面41fに対し、略円錐状切欠き部46cの傾斜面46fの角度ALpは、約169度に設定されている。
ハウジング104の軸受部41の内部形状が、図7に示す形状に形成されていれば、ハウジング104の軸受部41の内側開口部41bにクラックが生じることは、回避され易くなる。軸受部41の軸摺接部41sの内面41fに対し、略円錐状をしたクラック発生防止用切欠き部46cの傾斜面46fは鈍角に設定され、クラック発生防止用切欠き部46cの傾斜面46fは、軸受部41の内側開口部41bに向けて広げられているので、略丸棒状のシャフトがハウジング104の略円筒状軸受部41に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、例えば、シャフトがハウジング104の軸受部41の内側開口部41bに局部接触して、ハウジング104の軸受部41の内側開口部41bに衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、軸受部41の内側開口部41bからハウジング104に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略円錐状傾斜面46fの角度ALpの度合いにより、略円錐状の切欠き部46cは、例えば、皿ねじ状の座ぐり穴形状に形成される。略円錐状傾斜面46fの角度ALpの度合いにより、略円錐状の切欠き部46cは、例えば、軸受部41の略丸状内側開口部41bから軸受部41の略円筒状内部41nに向けて穿設された皿ねじ状の座ぐり穴形状に形成される。
略円筒状軸摺接部41sの内面41fに対し、略円錐状切欠き部46cの傾斜面46f
の角度ALpは、例えば、略130度以上略170度以下に設定されるとよい。角度ALpが130度よりも小さい角度とされた場合、略円錐状の切欠き部46cと、略円錐状の切欠き部46cに続く略円筒状の軸摺接部41sとの間の応力緩和部46rにシャフトが当てられたときに、応力緩和部46rに力が集中され易くなる。角度ALpが170度よりも大きい角度とされた場合、略丸状の内側開口部41bの直径Daと、略円筒状の軸摺接部41sの直径Dbとの差が少なくなり、切欠き部46cがクラック発生防止用切欠き部46cとして機能され難くなる。このようなことから、角度ALpは、例えば、約165度程度に設定されることが好ましい。
ハウジング104に設けられた軸受部41の軸摺接孔41sに、シャフト310(図1〜図3)が挿入されたときに、軸受部41(図7)の軸摺接孔41sと、シャフト310(図3)との間に、隙間CLいわゆるクリアランスが形成される。切欠き部46c(図7)の深さ寸法Lcは、軸受部41の軸摺接孔41sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング104(図7)の軸受部41の開口部41bからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング104の軸受部41に設けられたクラック発生防止用切欠き部46cの深さ寸法Lcは、軸受部41の軸摺接孔41sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング104(図7)の軸受部41に装備された状態の光ピックアップ装置が落下して、シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部41(図7)の内部41nの比較的深い部分で接する。軸受部41の内部41nの比較的深い部分にシャフト310(図3)が接するので、シャフト310を介してハウジング104(図7)の軸受部41に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング104の軸受部41の開口部41bにシャフト310(図3)が局部接触し、その結果、軸受部41(図7)の開口部41bからハウジング104が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部41の軸摺接孔41sの直径Dbは、例えば、3.002〜3.012mmとされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部41(図7)の軸摺接孔41sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部46c(図7)の深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部46cの深さLcは、軸受部41の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部41の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部46cの深さLcは、軸受部41の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部46cの深さLcが、軸受部41の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた場合、切欠き部46cの深さLcが少なくなり、切欠き部46cは、クラック発生防止用の切欠き部46cとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部46cの深さLcが、軸受部41の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部46cの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部41の軸摺接部41sの幅長さLbが不足することが懸念される。
切欠き部46cの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部41の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部41の軸摺接部41sの幅長さLbが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部46cが軸受部41に形成される。軸受部41の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部46cの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(46c)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(41)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたものも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部46cの深さLcが、軸受部41の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部41の軸摺接部41sの幅長さLbが十分に確保される。軸受部41の軸摺接部41sの幅長さLbは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
シャフト310(図1〜図3)を備えるハウジング104(図7)が落下して、シャフトを備えるハウジング104に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310(図2,図3)が、ハウジング104(図7)の軸受部41に当たることで軸受部41が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部46rが、クラック発生防止部46に設けられている。
これにより、ハウジング104にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフトがハウジング104の軸受部41に装備された状態で、長尺状シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフトを介してハウジング104の軸受部41に伝えられても、衝撃は、ハウジング104の軸受部41に設けられたクラック発生防止用応力緩和部46rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフトを介してハウジング104の軸受部41に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部41からハウジング104が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
クラック発生防止部46の応力緩和部46rは、略円錐状の切欠き部46cと、略円錐状の切欠き部46cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部41sとの間に設けられている。
シャフトが受けた衝撃は、ハウジング104の略丸孔状軸受部41に設けられた略円錐状の切欠き部46cと、この切欠き部46cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部41sとの間のクラック発生防止用応力緩和部46rによって低減する。従って、ハウジング104の軸受部41は、より割れ難いものとなる。
クラック発生防止部46の応力緩和部46rは、略円錐状の切欠き部46cと、略円筒状の軸摺接部41sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部46rとして、軸受部41内に形成されている。
これにより、ハウジング104にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフトが軸受部41に当たることで軸受部41が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部46rが、曲率半径の小さい曲面部46rとして軸受部41内に形成されていれば、応力集中は、軸受部41内に発生され難くなる。軸受部41内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング104の軸受部41を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部46の曲面部46rは、微小なR面取り状に形成されている。例えば、クラック発生防止部46の曲面部46rを微小なC面取り状に形成させてもよい。
一本のシャフト310(図1,図2)に対し、ハウジング104(図7)の本体104bに、一対の軸受部41が設けられている。図2に示す一対の軸受部11,12と同じく、ハウジング本体104b(図7)の上側に、一対の軸受部41が左右対称に形成されている。隣り合う一対の軸受部41の両対向部41vに、クラック発生防止部46が形成されている。
これにより、ハウジング104の軸受部41を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング104に設けられた一対の軸受部41に一本の長尺状シャフト310(図1,図2)が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部41(図7)の両対向部41vに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング104に一対の軸受部41が設けられていれば、長尺状シャフト310(図1,図2)からハウジング104(図7)に伝えられる衝撃は、一対の軸受部41に分散される。また、隣り合う一対の軸受部41の両対向部41vにクラック発生防止部46が形成されていれば、一対の軸受部41のうち何れか一方または両方の対向部41vを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置を構成するハウジング104は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部41の両内側開口部41bと、一対の軸受部41の両外側開口部41aとに、クラック発生防止部46を構成させてもよい。ハウジング104の軸受部41の外側開口部41aには、C面取り部41cが設けられている。
ハウジング104の軸受部41は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部41a,41bを有するものとされている。また、クラック発生防止部46は、軸受部41の略丸状の内側開口部41bから軸受部41の略円筒状内部41nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部46cを有するものとされている。略丸孔状の軸受部41の内側開口部41bは、略丸孔状切欠き部46cの開口部41bを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング104(図7)の略丸孔状の軸受部41に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図3)の表面部310fは、略丸孔状の軸受部41(図7)に設けられた略丸孔状切欠き部46cの略丸状内側開口部41bに非接触とされる。
これにより、ハウジング104の軸受部41の内側開口部41bがクラックの起点となって、軸受部41の内側開口部41bからハウジング104が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング104(図7)の略丸孔状軸受部41に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)の表面部310fは、略丸孔状軸受部41(図7)に設けられた略丸孔状切欠き部46cの略丸状内側開口部41bに非接触とされるので、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)からハウジング104(図7)に衝撃が伝えられたときに、ハウジング104の略丸孔状軸受部41の略丸状内側開口部41bからハウジング104が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)がハウジング104(図7)の各略丸孔状軸受部41に装備された状態で、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング104(図7)の略丸孔状軸受部41の略丸状内側開口部41bに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部41の略丸状内側開口部41bを起点としてハウジング104が割れるということは、回避される。
ハウジング104は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング104を備える光ピックアップ装置が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング104が形成されることにより、ハウジング104の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング104の軸受部41にクラック発生防止部46が設けられているので、軸受部41からハウジング104が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部41から割れ難い合成樹脂製ハウジング104を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるPPSなどが挙げられる。
このように、ハウジング104は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング104が形成されることにより、例えば複雑な形状のハウジング104とされていても、効率よく大量にハウジング104が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部41は、ハウジング本体104bに一体成形される。また、ハウジング本体104bと、各軸受部41とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
ハウジング104を備える光ピックアップ装置に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング104の割れ対策が行われた光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のハウジング104が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
図8は、ピックアップ装置のハウジングの第五形態を示す拡大断面図である。
図1〜図4に示す軸受部11を備えたハウジング101に代えて、図8に示す軸受部51を備えたハウジング105が用いられて、光ピックアップ装置が組み立てられた。図1〜図4に示す一対の軸受部11,12の内部形状に対し、一対の軸受部51(図8)の内部形状だけが異なる。他の部分においては、図1〜図4に示す光ピックアップ装置1のハウジング101と、図8に示す光ピックアップ装置のハウジング105とは、同一とされている。また、他の部分においては、図1〜図4に示す実施例1の光ピックアップ装置1と、図8に示す実施例5の光ピックアップ装置とは、同じ構成とされている。実施例5において、実施例1にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
シャフト310(図1〜図3)がハウジング105(図8)の軸受部51に装備された状態で、光ピックアップ装置の落下試験が行われる。シャフトを備えるハウジング105
が落下され、シャフトを備えるハウジング105に衝撃が加えられたときに、軸受部51を起点としたハウジング105の割れ発生を防ぐクラック発生防止部56が、ハウジング105の軸受部51に設けられている。
これにより、ハウジング105の軸受部51を起点としたクラックが、ハウジング105に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。ハウジング105の軸受部51にクラック発生防止部56が設けられることにより、例えば、シャフトがハウジング105の軸受部51に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフトを介してハウジング105の軸受部51に伝えられ、その結果、軸受部51を起点としてハウジング105が割れるということは、回避され易くなる。従って、割れ難いハウジング105を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
軸受部51に設けられたクラック発生防止部56は、軸受部51の内側開口部51bから軸受部51の内部51nに向けて深く穿設された切欠き部56cを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング105の軸受部51からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング105の軸受部51の内部51nに向けて、クラック発生防止用切欠き部56cが、軸受部51に深く穿設されているので、例えば、シャフトがハウジング105の軸受部51に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトは、軸受部51の内部51nの深い部分に接することとなる。従って、シャフトを介してハウジング105の軸受部51に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフトがハウジング105の軸受部51の内側開口部51bに局部接触し、その結果、軸受部51の内側開口部51bからハウジング105に割れが生じるということは、回避され易くなる。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、軸受部(51)に設けられたクラック発生防止部(56)の応力緩和部(56r)は、軸受部(51)の略丸状内側開口部(51a)側から軸受部(51)の略円筒状内部(51n)に向けて略漏斗状にすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部(56r)として形成されていてもよい。
応力緩和部(56r)は、シャフト(310)(図1〜図3)を備えるハウジング(105)(図8)が落下して、シャフトを備えるハウジング(105)に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト(310)(図2,図3)が、ハウジング(105)(図8)の軸受部(51)に当たることで軸受部(51)が受ける衝撃力を和らげるためのものとされる。
また、ハウジング(105)の軸受部(51)は、クラック発生防止用の略円錐状切欠き部(56r)と、略円錐状の切欠き部(56r)に続きシャフト(310)に接する略円筒状の軸摺接部(51s)とを有するものとして形成されていてもよい。略円筒状の軸摺接部(51s)の内面(51f)に対し、略円錐状の切欠き部(56r)の傾斜面は鈍角に設定されて、傾斜面は、軸受部(51)の内側開口部(51a)側に向けて広げられていてもよい。
軸受部51に設けられたクラック発生防止部56は、軸受部51の略丸状内側開口部51bから軸受部51の略円筒状内部51nに向けて穿設された略座ぐり穴状の切欠き部56cを備えるものとして形成されている。
ハウジング105の軸受部51の略丸状内側開口部51bから軸受部51の略円筒状内
部51nに向けた略座ぐり穴状のクラック発生防止用切欠き部56cが、ハウジング105の軸受部51に穿設されているので、略丸棒状のシャフトがハウジング105の略円筒状軸受部51に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、例えば、軸受部51の内側開口部51bからハウジング105に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
ハウジング105に設けられた軸受部51の軸摺接孔51sに、シャフト310(図1〜図3)が挿入されたときに、軸受部51(図8)の軸摺接孔51sと、シャフト310(図3)との間に、隙間CLいわゆるクリアランスが形成される。切欠き部56c(図8)の深さ寸法Lcは、軸受部51の軸摺接孔51sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング105(図8)の軸受部51の開口部51bからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング105の軸受部51に設けられたクラック発生防止用切欠き部56cの深さ寸法Lcは、軸受部51の軸摺接孔51sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング105(図8)の軸受部51に装備された状態の光ピックアップ装置が落下して、シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部51(図8)の内部51nの比較的深い部分で接する。軸受部51の内部51nの比較的深い部分にシャフト310(図3)が接するので、シャフト310を介してハウジング105(図8)の軸受部51に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング105の軸受部51の開口部51bにシャフト310(図3)が局部接触し、その結果、軸受部51(図8)の開口部51bからハウジング105が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部51の軸摺接孔51sの直径Dbは、例えば、3.002〜3.012mmとされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部51(図8)の軸摺接孔51sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部56c(図8)の深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部56cの深さLcは、軸受部51の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部51の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部56cの深さLcは、軸受部51の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部56cの深さLcが、軸受部51の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた場合、切欠き部56cの深さLcが少なくなり、切欠き部56cは、クラック発生防止用の切欠き部56cとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部56cの深さLcが、軸受部51の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部56cの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部51の軸摺接部51sの幅長さLbが不足することが懸念される。
切欠き部56cの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部51の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部51の軸摺接部51sの幅長さLbが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部56cが軸受部51に形成される。軸受部51の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部56cの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(56c)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(51)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたも
のも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部56cの深さLcが、軸受部51の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部51の軸摺接部51sの幅長さLbが十分に確保される。軸受部51の軸摺接部51sの幅長さLbは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
シャフト310(図1〜図3)を備えるハウジング105(図8)が落下して、シャフトを備えるハウジング105に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310(図2,図3)が、ハウジング105(図8)の軸受部51に当たることで軸受部51が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部56rが、クラック発生防止部56に設けられている。
これにより、ハウジング105にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフトがハウジング105の軸受部51に装備された状態で、長尺状シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフトを介してハウジング105の軸受部51に伝えられても、衝撃は、ハウジング105の軸受部51に設けられたクラック発生防止用応力緩和部56rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフトを介してハウジング105の軸受部51に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部51からハウジング105が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略座ぐり穴状の切欠き部56cは、略円筒状の側面部56fと、側面部56fに略直交する略円環状の底面部56eとを有するものとして形成されている。略座ぐり穴状の切欠き部56cに続き、略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部51sが、軸受部51に設けられている。略丸棒状のシャフトが接する略円筒状軸摺接部51sの内面部51fに対し、略座ぐり穴状切欠き部56cの略円環状底面部56eは、略直交して軸受部51内に設けられている。クラック発生防止部56の応力緩和部56rは、略座ぐり穴状の切欠き部56cの底面部56eと、底面部56eに略直交すると共に切欠き部56cに続きシャフトに接する略円筒状の軸摺接部51sとの間に設けられている。
シャフトが受けた衝撃は、略座ぐり穴状の切欠き部56cの底面部56eと、この底面部56eに略直交すると共に切欠き部56cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部51sとの間のクラック発生防止用応力緩和部56rによって低減する。従って、軸受部51からハウジング105が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、略円筒状軸摺接部(51s)の内面部(51f)に対し、略座ぐり穴状切欠き部(56c)の略円環状底面部(56e)が傾斜され、底面部(56e)が略丸孔状の軸受部(51)の内部(51n)に向けてすぼめられて形成されたものも使用可能とされる(図示せず)。具体的に説明すると、略円筒状の軸摺接部(51s)の内面(51f)に対し、略座ぐり穴状の切欠き部(56c)の底面部(56e)は鈍角に設定されて、底面部(56e)が軸受部(51)の内側開口部(51b)に向けて傾斜面状に広げられたものも使用可能とされる。このような略座ぐり穴状の切欠き部は、例えば、皿ねじに対応した形状の座ぐり穴状切欠き部とされる。
クラック発生防止部56の応力緩和部56rは、略座ぐり穴状の切欠き部56cと、略円筒状の軸摺接部51sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部56rとして、軸受部51内に形成されている。
これにより、ハウジング105にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフトが軸受部51に当たることで軸受部51が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部56rが、曲率半径の小さい曲面部56rとして軸受部51内に形
成されていれば、応力集中は、軸受部51内に発生され難くなる。軸受部51内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング105の軸受部51を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部56の曲面部56rは、微小なR面取り状に形成されている。例えば、クラック発生防止部56の曲面部56rを微小なC面取り状に形成させてもよい。
一本のシャフト310(図1,図2)に対し、ハウジング105(図8)の本体105bに、一対の軸受部51が設けられている。図2に示す一対の軸受部11,12と同じく、ハウジング本体105b(図8)の上側に、一対の軸受部51が左右対称に形成されている。隣り合う一対の軸受部51の両対向部51vに、クラック発生防止部56が形成されている。
これにより、ハウジング105の軸受部51を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング105に設けられた一対の軸受部51に一本の長尺状シャフト310(図1,図2)が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部51(図8)の両対向部51vに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング105に一対の軸受部51が設けられていれば、長尺状シャフト310(図1,図2)からハウジング105(図8)に伝えられる衝撃は、一対の軸受部51に分散される。また、隣り合う一対の軸受部51の両対向部51vにクラック発生防止部56が形成されていれば、一対の軸受部51のうち何れか一方または両方の対向部51vを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置を構成するハウジング105は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部51の両内側開口部51bと、一対の軸受部51の両外側開口部51aとに、クラック発生防止部56を構成させてもよい。ハウジング105の軸受部51の外側開口部51aには、C面取り部51cが設けられている。
ハウジング105の軸受部51は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部51a,51bを有するものとされている。また、クラック発生防止部56は、軸受部51の略丸状の内側開口部51bから軸受部51の略円筒状内部51nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部56cを有するものとされている。略丸孔状の軸受部51の内側開口部51bは、略丸孔状切欠き部56cの開口部51bを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング105(図8)の略丸孔状の軸受部51に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図3)の表面部310fは、略丸孔状の軸受部51(図8)に設けられた略丸孔状切欠き部56cの略丸状内側開口部51bに非接触とされる。
これにより、ハウジング105の軸受部51の内側開口部51bがクラックの起点となって、軸受部51の内側開口部51bからハウジング105が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング105(図8)の略丸孔状軸受部51に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)の表面部310fは、略丸孔状軸受部51(図8)に設けられた略丸孔状切欠き部56cの略丸状内側開口部51bに非接触とされるので、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)からハウジング105(図8)に衝撃が伝えられたときに、ハウジング105の略丸孔状軸受
部51の略丸状内側開口部51bからハウジング105が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)がハウジング105(図8)の各略丸孔状軸受部51に装備された状態で、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング105(図8)の略丸孔状軸受部51の略丸状内側開口部51bに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部51の略丸状内側開口部51bを起点としてハウジング105が割れるということは、回避される。
ハウジング105は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング105を備える光ピックアップ装置が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング105が形成されることにより、ハウジング105の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング105の軸受部51にクラック発生防止部56が設けられているので、軸受部51からハウジング105が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部51から割れ難い合成樹脂製ハウジング105を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるPPSなどが挙げられる。
このように、ハウジング105は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング105が形成されることにより、例えば複雑な形状のハウジング105とされていても、効率よく大量にハウジング105が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部51は、ハウジング本体105bに一体成形される。また、ハウジング本体105bと、各軸受部51とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
ハウジング105を備える光ピックアップ装置に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング105の割れ対策が行われた光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のハウジング105が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
図9は、本発明に係るピックアップ装置のハウジングの第六実施形態を示す拡大断面図である。
図1〜図4に示す軸受部11を備えたハウジング101に代えて、図9に示す軸受部61を備えたハウジング106が用いられて、光ピックアップ装置が組み立てられた。図1〜図4に示す一対の軸受部11,12の内部形状に対し、一対の軸受部61(図9)の内部形状だけが異なる。他の部分においては、図1〜図4に示す光ピックアップ装置1のハウジング101と、図9に示す光ピックアップ装置のハウジング106とは、同一とされている。また、他の部分においては、図1〜図4に示す実施例1の光ピックアップ装置1と、図9に示す実施例6の光ピックアップ装置とは、同じ構成とされている。実施例6において、実施例1にて説明したものと同一のものについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略した。
シャフト310(図1〜図3)がハウジング106(図9)の軸受部61に装備された状態で、光ピックアップ装置の落下試験が行われる。シャフトを備えるハウジング106が落下され、シャフトを備えるハウジング106に衝撃が加えられたときに、軸受部61を起点としたハウジング106の割れ発生を防ぐクラック発生防止部66が、ハウジング106の軸受部61に設けられている。
これにより、ハウジング106の軸受部61を起点としたクラックが、ハウジング106に生じるという不具合の発生は防止され易くなる。ハウジング106の軸受部61にクラック発生防止部66が設けられることにより、例えば、シャフトがハウジング106の軸受部61に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃がシャフトを介してハウジング106の軸受部61に伝えられ、その結果、軸受部61を起点としてハウジング106が割れるということは、回避され易くなる。従って、割れ難いハウジング106を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
軸受部61に設けられたクラック発生防止部66は、軸受部61の内側開口部61bから軸受部61の内部61nに向けて深く穿設された切欠き部66c,66dを備えるものとして形成されている。
これにより、ハウジング106の軸受部61からクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング106の軸受部61の内部61nに向けて、クラック発生防止用切欠き部66c,66dが、軸受部61に深く穿設されているので、例えば、シャフトがハウジング106の軸受部61に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトは、軸受部61の内部61nの深い部分に接することとなる。従って、シャフトを介してハウジング106の軸受部61に衝撃が伝えられたときに、例えば、シャフトがハウジング106の軸受部61の内側開口部61bに局部接触し、その結果、軸受部61の内側開口部61bからハウジング106に割れが生じるということは、回避され易くなる。
軸受部61に設けられたクラック発生防止部66は、軸受部61の略丸状内側開口部61bから軸受部61の略円筒状内部61nに向けて穿設された略円筒状の大径切欠き部66dと、略円筒状大径切欠き部66dに続き軸受部61の略円筒状小径内部61nに向けてすぼめられつつ穿設された略円錐状の切欠き部66cとを備えるものとして形成されている。
ハウジング106の軸受部61の略丸状内側開口部61bから軸受部61の略円筒状内部61nに向けて形成された略円筒状の大径切欠き部66dと、略円筒状大径切欠き部66dに続き軸受部61の略円筒状小径内部61nに向けてすぼめられた略円錐状のクラック発生防止用切欠き部66cとが、ハウジング106の軸受部61に穿設されているので
、例えば、略丸棒状のシャフトがハウジング106の略円筒状軸受部61に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、シャフトがハウジング106の軸受開口部61bに局部接触して、ハウジング106の軸受開口部61bの一部に衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、ハウジング106の軸受開口部61bから割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
ハウジング106の軸受部61は、クラック発生防止用の略円筒状の大径切欠き部66dと、略円筒状の大径切欠き部66dに続くクラック発生防止用の略円錐状切欠き部66cと、略円錐状の切欠き部66cに続きシャフトに接する略円筒状の小径軸摺接部61sとを有するものとして形成されている。略円筒状の軸摺接部61sの内面61fに対し、略円錐状の切欠き部66cの傾斜面66fは鈍角に設定されて、傾斜面66fは、軸受部61の内側開口部61bに向けて広げられている。略円筒状軸摺接部61sの内面61fに対し、略円錐状切欠き部66cの傾斜面66fの角度ALqは、約135度に設定されている。
ハウジング106の軸受部61の内部形状が、図9に示す形状に形成されていれば、ハウジング106の軸受部61の内側開口部61bにクラックが生じることは、回避され易くなる。軸受部61の略円筒状小径軸摺接部61sの内面61fに対し、略円錐状をしたクラック発生防止用切欠き部66cの傾斜面66fは鈍角に設定され、クラック発生防止用切欠き部66cの傾斜面66fは、軸受部61の内側開口部61bに向けて広げられ、その先に略円筒状大径切欠き部66dが続いて内側開口部61bが設けられているので、略丸棒状のシャフトがハウジング106の略円筒状軸受部61に装備された状態で、シャフトに衝撃が加えられたときに、例えば、シャフトがハウジング106の軸受部61の内側開口部61bに局部接触して、ハウジング106の軸受部61の内側開口部61bに衝撃力が異常に集中するということは回避され易くなる。従って、軸受部61の内側開口部61bからハウジング106に割れが生じるという不具合の発生は、防止され易くなる。
略円錐状傾斜面66fの角度ALqの度合いにより、切欠き部66c,66dは、例えば、略座ぐり穴形状に形成される。略円錐状傾斜面66fの角度ALqの度合いにより、切欠き部66c,66dは、例えば、軸受部61の略丸状内側開口部61bから軸受部61の略円筒状内部61nに向けて穿設された略座ぐり穴形状に形成される。
略円筒状軸摺接部61sの内面61fに対し、略円錐状切欠き部66cの傾斜面66fの角度ALqは、例えば、略130度以上略170度以下に設定されるとよい。角度ALqが130度よりも小さい角度とされた場合、略円錐状の切欠き部66cと、略円錐状の切欠き部66cに続く略円筒状の軸摺接部61sとの間の応力緩和部66rにシャフトが当てられたときに、応力緩和部66rに力が集中され易くなる。角度ALqが170度よりも大きい角度とされた場合、略丸状の内側開口部61bの直径Daと、略円筒状の軸摺接部61sの直径Dbとの差が少なくなり、切欠き部66cがクラック発生防止用切欠き部66cとして機能され難くなる。このようなことから、角度ALqは、例えば、約135度程度に設定されることが好ましい。
ハウジング106に設けられた軸受部61の軸摺接孔61sに、シャフト310(図1〜図3)が挿入されたときに、軸受部61(図9)の軸摺接孔61sと、シャフト310(図3)との間に、隙間CLいわゆるクリアランスが形成される。切欠き部66c(図9)の深さ寸法Lcは、軸受部61の軸摺接孔61sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されている。
これにより、ハウジング106(図9)の軸受部61の開口部61bからクラックが生じることは、回避され易くなる。ハウジング106の軸受部61に設けられたクラック発
生防止用切欠き部66cの深さ寸法Lcは、軸受部61の軸摺接孔61sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLよりも大きく設定されているので、例えば、シャフト310がハウジング106(図9)の軸受部61に装備された状態の光ピックアップ装置が落下して、シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられたときに、シャフト310は、軸受部61(図9)の内部61nの比較的深い部分で接する。軸受部61の内部61nの比較的深い部分にシャフト310(図3)が接するので、シャフト310を介してハウジング106(図9)の軸受部61に衝撃が伝えられたときに、例えば、ハウジング106の軸受部61の開口部61bにシャフト310(図3)が局部接触し、その結果、軸受部61(図9)の開口部61bからハウジング106が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
軸受部61の軸摺接孔61sの直径Dbは、例えば、3.002〜3.012mmとされる。また、シャフト310(図3)の直径Dsは、例えば、2.980〜3.000mmとされる。従って、軸受部61(図9)の軸摺接孔61sと、シャフト310(図3)との間の隙間寸法CLは、0.002〜0.032mmとされる。また、切欠き部66c(図9)の深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
また、切欠き部66c,66dの深さLcは、軸受部61の幅Lwの5分の1以上に設定されると共に、軸受部61の幅Lwの5分の4以下に設定されることが好ましい。具体的には、切欠き部66c,66dの深さLcは、軸受部61の幅Lwの2分の1以下に設定されている。
切欠き部66c,66dの深さLcが、軸受部61の幅Lwの5分の1未満の小さい値とされた場合、切欠き部66c,66dの深さLcが少なくなり、切欠き部66c,66dは、クラック発生防止用の切欠き部66c,66dとして機能しないことが懸念される。また、切欠き部66c,66dの深さLcが、軸受部61の幅Lwの5分の4を超える大きい値とされた場合、切欠き部66c,66dの深さLcが大きくなりすぎて、軸受部61の軸摺接部61sの幅長さLbが不足することが懸念される。
切欠き部66c,66dの深さ寸法Lcが、例えば、軸受部61の幅寸法Lwの略4分の1程度に設定されていれば、軸受部61の軸摺接部61sの幅長さLbが不足することなく、適度な深さLcのクラック発生防止用切欠き部66c,66dが軸受部61に形成される。軸受部61の幅寸法Lwは、約7.8mmとされている。また、切欠き部66c,66dの深さ寸法Lcは、約2mmとされている。
光ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、切欠き部(66c,66d)の深さ寸法(Lc)が、軸受部(61)の幅(Lw)の略半分とされる約3.8mmに設定されたものも使用可能とされる(図示せず)。切欠き部66c,66dの深さLcが、軸受部61の幅Lwの2分の1以下(約3.9mm以下)に設定された場合、軸受部61の軸摺接部61sの幅長さLbが十分に確保される。軸受部61の軸摺接部61sの幅長さLbは、例えば、約1mm以上確保されることが好ましい。
シャフト310(図1〜図3)を備えるハウジング106(図9)が落下して、シャフトを備えるハウジング106に衝撃が加えられたときに、一瞬、大きく弾性変形した長尺状のシャフト310(図2,図3)が、ハウジング106(図9)の軸受部61に当たることで軸受部61が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部66rが、クラック発生防止部66に設けられている。
これにより、ハウジング106にクラックが生じるという不具合の発生は、より回避され易くなる。例えば、長尺状のシャフトがハウジング106の軸受部61に装備された状
態で、長尺状シャフトに衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が長尺状シャフトを介してハウジング106の軸受部61に伝えられても、衝撃は、ハウジング106の軸受部61に設けられたクラック発生防止用応力緩和部66rにより、やわらげられる。従って、長尺状シャフトを介してハウジング106の軸受部61に衝撃が伝えられ、その結果、軸受部61からハウジング106が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。
クラック発生防止部66の応力緩和部66rは、略円錐状の切欠き部66cと、略円錐状の切欠き部66cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部61sとの間に設けられている。
シャフトが受けた衝撃は、ハウジング106の略丸孔状軸受部61に設けられた略円錐状の切欠き部66cと、この切欠き部66cに続き略丸棒状のシャフトに接する略円筒状の軸摺接部61sとの間のクラック発生防止用応力緩和部66rによって低減する。従って、ハウジング106の軸受部61は、より割れ難いものとなる。
クラック発生防止部66の応力緩和部66rは、略円錐状の切欠き部66cと、略円筒状の軸摺接部61sとを滑らかにつなぐ曲率半径の小さい曲面部66rとして、軸受部61内に形成されている。
これにより、ハウジング106にクラックが生じるという不具合の発生は、さらに回避され易くなる。長尺状シャフトが軸受部61に当たることで軸受部61が受ける衝撃力をやわらげる応力緩和部66rが、曲率半径の小さい曲面部66rとして軸受部61内に形成されていれば、応力集中は、軸受部61内に発生され難くなる。軸受部61内における応力集中の発生が回避され易くなるので、ハウジング106の軸受部61を起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。
クラック発生防止部66の曲面部66rは、微小なR面取り状に形成されている。例えば、クラック発生防止部66の曲面部66rを微小なC面取り状に形成させてもよい。
一本のシャフト310(図1,図2)に対し、ハウジング106(図9)の本体106bに、一対の軸受部61が設けられている。図2に示す一対の軸受部11,12と同じく、ハウジング本体106b(図9)の上側に、一対の軸受部61が左右対称に形成されている。隣り合う一対の軸受部61の両対向部61vに、クラック発生防止部66が形成されている。
これにより、ハウジング106の軸受部61を起点としたクラックの発生は、より回避され易くなる。例えば、ハウジング106に設けられた一対の軸受部61に一本の長尺状シャフト310(図1,図2)が装備された状態で、シャフト310に衝撃が加えられたときに、長尺状シャフト310は、一瞬、大きく撓まされることがある(図2)。その場合、長尺状シャフト310は隣り合う一対の軸受部61(図9)の両対向部61vに設けられた軸受開口部に接することが懸念される。
ハウジング106に一対の軸受部61が設けられていれば、長尺状シャフト310(図1,図2)からハウジング106(図9)に伝えられる衝撃は、一対の軸受部61に分散される。また、隣り合う一対の軸受部61の両対向部61vにクラック発生防止部66が形成されていれば、一対の軸受部61のうち何れか一方または両方の対向部61vを起点としたクラックの発生は、回避され易くなる。従って、光ピックアップ装置を構成するハウジング106は、より割れ難いものとなる。
ピックアップ装置の設計/仕様などにより、例えば、一対の軸受部61の両内側開口部
61bと、一対の軸受部61の両外側開口部61aとに、クラック発生防止部66を構成させてもよい。ハウジング106の軸受部61の外側開口部61aには、C面取り部61cが設けられている。
ハウジング106の軸受部61は、略丸孔状に形成されて、略丸状の各開口部61a,61bを有するものとされている。また、クラック発生防止部66は、軸受部61の略丸状の内側開口部61bから軸受部61の略円筒状内部61nに向けて形成された略丸孔状の切欠き部66cを有するものとされている。略丸孔状の軸受部61の内側開口部61bは、略丸孔状切欠き部66cの開口部61bを兼ねて形成されている。
略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング106(図9)の略丸孔状の軸受部61に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図3)の表面部310fは、略丸孔状の軸受部61(図9)に設けられた略丸孔状切欠き部66cの略丸状内側開口部61bに非接触とされる。
これにより、ハウジング106の軸受部61の内側開口部61bがクラックの起点となって、軸受部61の内側開口部61bからハウジング106が割れるということは回避される。略丸棒状の長尺物状シャフト310(図1〜図3)がハウジング106(図9)の略丸孔状軸受部61に装備されたときに、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)の表面部310fは、略丸孔状軸受部61(図9)に設けられた略丸孔状切欠き部66cの略丸状内側開口部61bに非接触とされるので、略丸棒状シャフト310(図1〜図3)からハウジング106(図9)に衝撃が伝えられたときに、ハウジング106の略丸孔状軸受部61の略丸状内側開口部61bからハウジング106が割れるということは回避される。
例えば、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)がハウジング106(図9)の各略丸孔状軸受部61に装備された状態で、略丸棒状の長尺状シャフト310(図1〜図3)に衝撃が加えられ、そのときに、衝撃が略丸棒状の長尺状シャフト310を介してハウジング106(図9)の略丸孔状軸受部61の略丸状内側開口部61bに伝えられ、その結果、略丸孔状軸受部61の略丸状内側開口部61bを起点としてハウジング106が割れるということは、回避される。
ハウジング106は、射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料が用いられて形成されている。
これにより、軽量化されたハウジング106を備える光ピックアップ装置が構成される。一般に、樹脂材料は、金属材料よりも比重が小さい。そのため、樹脂材料が用いられてハウジング106が形成されることにより、ハウジング106の軽量化が図られる。また、合成樹脂製ハウジング106の軸受部61にクラック発生防止部66が設けられているので、軸受部61からハウジング106が割れるということは、回避され易くなる。従って、軽量化されると共に軸受部61から割れ難い合成樹脂製ハウジング106を備えた光ピックアップ装置を、光ディスク装置に光ピックアップ装置を組み込む光ディスク装置の組立メーカや、光ピックアップ装置を備えるコンピュータの組立メーカ等に提供することができる。
射出成形が可能であって耐熱性を有する熱可塑性の合成樹脂材料として、例えば、熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるPPSなどが挙げられる。
このように、ハウジング106は、PPSなどの合成重合体が基材として用いられ、射
出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング106が形成されることにより、例えば複雑な形状のハウジング106とされていても、効率よく大量にハウジング106が生産される。射出成形が行われることにより、各軸受部61は、ハウジング本体106bに一体成形される。また、ハウジング本体106bと、各軸受部61とは、同一の合成樹脂材料によって形成される。
ハウジング106を備える光ピックアップ装置に各シャフト310,320(図1)が装備されると共に、光ディスク装置(図示せず)のシャーシ(図示せず)に各シャフト310,320が装備されることで、光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が組み立てられる。
これにより、ハウジング106の割れ対策が行われた光ピックアップ装置を備える光ディスク装置が構成される。例えば、光ディスク装置が落下して光ディスク装置に衝撃が加えられても、光ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のハウジング106が割れるという不具合の発生は、防止され易くなる。従って、衝撃に強い光ピックアップ装置が装備された光ディスク装置を、コンピュータに光ディスク装置を組み込むコンピュータ組立メーカ等に提供することができる。
上記光ピックアップ装置1を備える不図示の光ディスク装置は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ(図示せず)や、ラップトップ型パーソナルコンピュータ(図示せず)や、デスクトップ型パーソナルコンピュータ(図示せず)などのコンピュータや、CDプレーヤなどの音響機器や、DVDプレーヤなどの音響/映像機器(図示せず)などに装備可能とされる。
本発明のピックアップ装置およびそれを備えるディスク装置は、図示されたものに限定されるものではない。例えば、「Blu ray Disc」系の光ディスクに対応した光ピックアップ装置に、本発明のものを適用させてもよい。本発明のものは、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能とされる。