JP4895288B2 - 認証システム及び認証方法 - Google Patents

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本発明は、各種のオンラインサービスシステムにおける認証システム及び認証方法に関する。
従来、オンラインサービスの認証では、IDと固定パスワードによる認証が広く利用されてきた。しかし、固定パスワードによる認証は、IDとパスワードが第三者に盗まれて使用された場合に、不正な利用者によるアクセスかどうかのチェックができず、利用者のなりすましを容易に許してしまうという問題がある。
また、固定パスワードによる認証では、認証に使用するパスワードを定期的に変更することで総当り攻撃を防止しているが、このような頻繁なパスワードの変更が、利用者に大きな負担をかけるという問題がある。
そこで、認証のセキュリティを強化するとともに、利用者のパスワード管理にかかる負担を軽減する方法として、利用者が所有する携帯情報端末を利用する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、オンラインサービスサーバと情報端末と携帯情報端末と携帯情報端末会社メールサーバとがインターネットを介して接続された構成において、情報端末からの認証要求に対し、オンラインサービスサーバが認証要求に対して一定時間かつ一度しか使用することができないワンタイムパスワードを生成し、生成したワンタイムパスワードを記載したメールを作成し、当該メールを携帯情報端末会社メールサーバを介して利用者の携帯情報端末に送信し、利用者が受信したメールに記載されたワンタイムパスワードを従来の固定パスワードに代わって情報端末に入力し、情報端末がオンラインサービスサーバにワンタイムパスワードを送信することで、認証を行う技術が開示されている。
また特許文献2には、オンラインサービスサーバと情報端末がインターネットを介して接続され、さらに、前記オンラインサービスサーバが携帯情報端末と公衆電話回線を介して接続された構成において、情報端末からの認証要求に対し、オンラインサービスサーバが携帯情報端末に電話をかけ、利用者が携帯情報端末で電話を受けて暗証番号等の本人しか知り得ない本人確認情報を携帯情報端末に入力し、携帯情報端末が入力された本人確認情報を公衆電話回線を介してオンラインサービスサーバに送信することで、認証を行う技術が開示されている。
これら従来技術によると、予めメールアドレスや電話番号が登録された携帯情報端末を所有する利用者しか認証に成功しない仕組みを構築することができるため、従来の固定パスワードによる認証と比較し、認証のセキュリティを強化することができる。
さらに、認証システムの利用者は、パスワードを覚えたり定期的に変更したりする手間なく、認証システムを利用することができる。
特開2005−209083号 特開2006−33780号 三井住友銀行 インターネットバンキングの暗証レベルを変更のヘルプ(www.smbc.co.jp/kojin/direct/ib/help_anshouhenko.html02)
しかしながら、従来技術にあっては以下の問題がある。
第一に、携帯情報端末の電波の受信状況によっては、認証システムが利用できない点である。従来技術では、地下や建物の中など携帯情報端末の電波が届きにくい場所では、携帯情報端末での認証情報の取得に遅延が生じたり、取得に失敗する可能性がある。
第二に、利用者の端末の操作負担が大きく、短時間に複数回の認証を実行することが難しい点である。従来技術では、利用者は、認証の度に毎回携帯情報端末を操作する必要がある。例えば、特許文献1記載の従来技術では、認証の度に毎回携帯情報端末のメーラを操作し、受信したメールを読まなければならない。また、特許文献2記載の従来技術では、認証の度に毎回電話を受けなければならない。さらに、特許文献1の場合は、利用者は携帯情報端末を見ながら、情報端末を操作してワンタイムパスワードを入力しなければならず、これも利用者の端末操作負担を大きくしている。
近年、インターネットバンキングなど高度なセキュリティが要求されるオンラインサービスサイトの中には、口座振込みや取り扱い上限金額の変更などの重要なサービスを提供する際に、オンラインサービスサイトへのログインで使用したパスワードとは別に、トランザクションごとのパスワード認証を求めるものがある(非特許文献1参照)。
このようなトランザクションごとに認証を要求するオンラインサービスサイトのセキュリティを強化する際に、従来技術では認証に時間がかかるため、オンラインサービスの利便性が大きく損なわれる可能性がある。
本発明の目的は、携帯情報端末の電波の受信状況によらず利用でき、かつ、簡易な操作で短時間に複数回の認証を行うことが可能な認証システム及び認証方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムであって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムであって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、予め記憶された本人確認情報を使用して端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムであって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定が不要と判定された場合、及び、前記必要性判定が要と判定され、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムであって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信する手段と、
前記認証サーバが、
乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを生成し、端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定の結果を端末使用者認証要求フラグとして取得し、乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記認証サーバから乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが不要である場合、及び、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが要であり、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
前記端末使用者認証判定情報は、認証情報の生成の際に引数として使用する乱数情報を前記認証サーバが生成した時刻であり、前記端末使用者認証判定手段は、処理中の認証要求の直前に携帯情報端末が認証情報を生成した際に、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻と、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻との時間差を算出し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額であり、前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額と取引先情報、及び処理中の認証要求以前に利用者が実行したサービス要求内容の履歴情報であり、
前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額より高額であるか、または、低額であるか、及び端末使用者認証判定情報として取得した取引先情報が、端末使用者認証判定情報として取得したサービス要求内容の履歴情報に含まれるか、または、含まれないか、という条件判定の組み合わせにより、端末使用者認証判定手段の実行結果を、要か不要に判定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれるログイン判定フラグであり、
前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログイン以外が要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログインが要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項2〜8のいずれかに記載の認証システムにおいて、
前記認証クライアントが実行する端末使用者認証手段は、利用者に本人確認情報の入力を求め、入力された本人確認情報が予め携帯情報端末に記憶された本人確認情報と一致する場合に、端末使用者認証を成功と判定することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、前記本人確認情報は、暗証番号であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、前記本人確認情報は、位置情報であることを特徴とするステム。
請求項12記載の発明は、請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、前記本人確認情報は、利用者の生体情報であることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1〜12いずれかに記載の認証システムにおいて、 前記認証情報は、ワンタイムパスワードであることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1〜12いずれかに記載の認証システムにおいて、前記認証情報は、ディジタル署名であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1〜14いずれかに記載の認証システムにおいて、
前記認証クライアントを終了する手段は、前記サービス要求内容確認画面を表示してから一定時間経過後に、生成した前記認証情報を前記非接触ICチップに書き込むことを特徴とする。
請求項16記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムにおける認証方法であって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムにおける認証方法であって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、予め記憶された本人確認情報を使用して端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムにおける認証方法であって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定が不要と判定された場合、及び、前記必要性判定が要と判定され、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末とで構成される認証システムにおける認証方法であって、
前記情報端末が、
認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信するステップと、
前記認証サーバが、
乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを生成し、端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定の結果を端末使用者認証要求フラグとして取得し、乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記認証サーバから乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
前記携帯情報端末が、
前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが不要である場合、及び、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが要であり、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
前記情報端末が、
利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
前記オンラインサービスサーバが、
前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
前記認証サーバが、
前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
前記端末使用者認証判定情報は、認証情報の生成の際に引数として使用する乱数情報を前記認証サーバが生成した時刻であり、
前記端末使用者認証判定手段は、処理中の認証要求の直前に携帯情報端末が認証情報を生成した際に、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻と、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻との時間差を算出し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項21記載の発明は、請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額であり、
前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項22記載の発明は、請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額と取引先情報、及び処理中の認証要求以前に利用者が実行したサービス要求内容の履歴情報であり、
前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額より高額であるか、または、低額であるか、及び端末使用者認証判定情報として取得した取引先情報が、端末使用者認証判定情報として取得したサービス要求内容の履歴情報に含まれるか、または、含まれないか、という条件判定の組み合わせにより、端末使用者認証判定手段の実行結果を、要か不要に判定することを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれるログイン判定フラグであり、
前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログイン以外が要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログインが要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする。
請求項24記載の発明は、請求項16〜23いずれかに記載の認証方法において、
前記認証クライアントを終了するステップは、前記サービス要求内容確認画面を表示してから一定時間経過後に、生成した前記認証情報を前記非接触ICチップに書き込むことを特徴とする。
本発明によれば、利用者は携帯情報端末の電波の受信状況によらず、認証システムを利用することができる。
また、利用者が携帯情報端末を非接触ICリーダライタが読み書き可能な距離の範囲内に置きさえすれば、携帯情報端末を操作することなく、情報端末を操作するだけで認証可能な認証システムを提供することができる。これにより、利用者は、簡易な操作で短時間に複数回の認証を行うことができる。
さらに、携帯情報端末の端末使用者認証の必要性を判定する仕組みを導入したことにより、正規利用者ではない第三者に認証システムを不正使用される危険性を、利用者に最小限の端末操作負担を要求するだけで防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る認証システム及び認証方法について、図面を参照して説明する。
(本発明の第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る認証システムの全体構成図である。
なお、本発明の第一の実施の形態では、端末使用者認証判定情報として、認証システムが独自に生成する情報(例えば時刻)を使用する形態について説明している。
まず、本認証システムの構成について以下に説明する。
本実施形態の認証システムは、情報端末101とオンラインサービスサーバ103と認証サーバ104とがインターネット等の通信ネットワーク105を介して接続された構成をとる。
さらに、情報端末101には、非接触ICチップリーダライタ106(図及び、以下本文では非接触ICR/Wと記述する)が接続される。非接触ICR/W106は携帯情報端末102と非接触通信を行う情報機器である。
情報端末101は、少なくとも、オンラインサービスクライアント107を備える。
この情報端末101は、例えば、オンラインサービスの利用者が所有するパーソナルコンピュータ(PC)である。
携帯情報端末102は、少なくとも、非接触ICチップ108と認証クライアント109とを備える。携帯情報端末102は、例えば、オンラインサービスの利用者が所有する携帯電話機である。
図2は、情報端末101の構成を示す機能ブロック図である。
なお、本図のオンラインサービスクライアント209は、図1で示したオンラインサービスクライアント107と同一のものである。
情報端末101は、プログラムの実行や演算を行うCPU201と、命令やデータの入力を行う入力部202と、システムの状態などを出力する出力部203と、プログラムやデータをロードするメモリ204と、非接触ICR/Wを接続する非接触ICR/W接続部205と、他の通信機器とコネクションを確立する通信処理部206と、オンラインサービスクライアント209や、非接触ICR/W制御プログラム210が記憶される記憶部207が、バス208で接続される構成をとる。
非接触ICR/W接続部205は、情報端末101に非接触ICR/W106を接続する接続ポートであって、例えば、非接触ICR/Wが情報端末の外部接続機器として提供される場合は、USBなどの外部接続機器用の接続ポートであり、非接触ICR/Wが情報端末に予め組み込まれた機能として提供される場合は、マザーボードなどの電子基盤に搭載された接続ポートである。
オンラインサービスクライアント209は、利用者が入力部202を通じて入力した情報をオンラインサービスサーバ103に送信する機能や、オンラインサービスサーバ103から受信した情報を出力部203を介して利用者に提示する機能を備えるソフトウェアである。
オンラインサービスクライアント209は、例えば、ブラウザである。
非接触ICR/W制御プログラム210は、非接触ICチップ108への情報の読み書き要求や、認証クライアント109を起動させる認証クライアント起動コードを携帯情報端末102に送信する機能を実現するプログラムである。
ここで、認証クライアント起動コードは、携帯情報端末102の記憶部における認証クライアント109のアドレスや、起動に必要な暗証コードを含む情報である。
非接触ICR/W制御プログラム210は、オンラインサービスクライアントの機能を拡張するプラグインや、オンラインサービスクライアントの機能の一つとして提供されるプログラムである。
図3は、携帯情報端末102の構成を示す機能ブロック図である。
なお、本図の非接触ICチップ305と認証クライアント310は、それぞれ図1で示した非接触ICチップ108及び認証クライアント109と同一のものである。
携帯情報端末102は、プログラムの実行や演算を行うCPU301と、命令やデータの入力を行う入力部302と、システムの状態などを出力する出力部303と、プログラムやデータをロードするメモリ304と、サービス要求内容313や端末使用者認証判定情報314や乱数情報315を暗号化してさらにMAC(Message Authentication Code)を付加したMAC付き暗号情報308、及び、認証情報309を記憶する非接触ICチップ305と、端末使用者認証必要性判定プログラム316と端末使用者認証プログラム317とを含む認証クライアント310、及び、非接触ICチップ制御プログラム311、及び、本人確認情報312を記憶する記憶部306とが、バス307で接続された構成をとる。
入力部302は、キーボードやカメラやマイクのほか、GPS等の位置情報の取得手段、及び、指紋、虹彩、網膜パターン、静脈パターンといった生体情報の入力装置である。
非接触ICチップ305は、非接触通信に対応したICチップであり、非接触ICR/W106を介した外部情報機器からの情報の読み書きのほか、携帯情報端末102が搭載するソフトウェアからの情報の読み書きも可能なICチップである。
非接触ICチップ305は、例えば、FeliCa(登録商標)チップである。
認証情報309は、認証クライアント310において、乱数情報315やサービス要求内容313や後述する鍵情報を基に生成される情報であって、認証サーバ104での認証処理に使用される情報である。
認証情報309は、例えば、ワンタイムパスワードやディジタル署名である。
認証クライアント310は、オンラインサービスを提供する事業者や認証サーバを運営する事業者により配布される携帯情報端末用ソフトウェアである。
非接触ICチップ制御プログラム311は、非接触ICR/W106から非接触ICチップ305への読み書き要求を受信して、非接触ICチップ内の情報を読み書きする機能や、非接触ICR/W106から認証クライアント起動コードを受信して、認証クライアント310を起動する機能を備えるプログラムである。
非接触ICチップ制御プログラム311は、認証クライアントと共に、オンラインサービスを提供する事業者や認証サーバを運営する事業者により配布されたり、あるいは、認証クライアントの機能の一つとして提供されるプログラムである。
本人確認情報312は、端末使用者認証プログラム317の引数として使用される情報である。
本人確認情報312は、例えば、携帯情報端末の所有者しか知りえない暗証番号や位置情報などの秘密情報や、指紋、虹彩、網膜パターン、静脈パターンなどの、携帯情報端末の所有者の生体情報である。
サービス要求内容313は、利用者が要求した、オンラインサービスへのログインなどの操作内容や、商品売買や銀行振込などの取引内容であって、本認証システムでの認証が成功した場合に、オンラインサービスサーバ103が提供するサービスの内容に関する情報である。
端末使用者認証判定情報314は、端末使用者認証必要性判定プログラム316の引数として使用される情報である。
乱数情報315は、認証クライアント310の処理において、認証情報309を生成する際の引数の一つとして使用される情報である。
乱数情報315は、例えば、擬似乱数プログラムにより生成されるランダムなバイト列である。
以下、図4〜図10を使用して本実施形態の認証システムの動作について説明する。
本実施形態の認証システムの動作は、大別すると、認証情報生成準備プロセス、認証情報生成プロセス、認証プロセスの3つの動作に分けられる。
図4は、認証情報生成準備プロセスの動作の流れを示した図である。
認証情報生成準備プロセスは、オンラインサービスクライアント107からの認証要求の送信に伴い実行される。
図5は、本認証システムの認証情報生成プロセスの動作の流れを示した図である。
認証情報生成プロセスは、認証情報生成準備プロセスの実行によりオンラインサービスクライアント107に表示される認証情報生成ボタンを、利用者が押下することにより実行される。
図6は、本認証システムの認証プロセスの動作の流れを示した図である。
認証プロセスは、認証情報生成プロセスの実行により認証クライアント109に表示されるサービス要求内容確認画面を利用者が確認後、認証情報生成準備プロセスの実行によりオンラインサービスクライアント107に表示される認証情報送信ボタンを、利用者が押下することにより実行される。
まず、本認証システムの初期状態について以下に説明する。
オンラインサービスの利用者が所有する携帯情報端末は、以下に列挙するデータを記憶部306に記憶する。
・共通鍵K
・秘密鍵SK
認証サーバ104は、オンラインサービス利用者ごとに以下に列挙するデータを記憶する。
・利用者ID
・共通鍵K
・公開鍵PK
ただし、秘密鍵SKと公開鍵PKは、認証情報309としてディジタル署名を使用する場合にのみ必要な情報であり、認証情報としてワンタイムパスワードを使用する場合は必要ない。
共通鍵Kは、認証サーバがオンラインサービスの利用者ごとに生成・発行する鍵情報であって、認証サーバ104でのMAC付き暗号情報308の生成、及び、認証クライアント109でのMAC付き暗号情報のMAC認証と復号に使用される鍵情報である。
また、秘密鍵SKと公開鍵PKは、認証サーバ104がオンラインサービスの利用者ごとに生成・発行する公開鍵暗号技術に基づく鍵情報のペアであって、秘密鍵SKは認証クライアントでのディジタル署名の生成に、また、公開鍵PKは認証サーバ104でのディジタル署名の検証に使用される鍵情報である。
以上説明した初期状態を構成するための手順の一例として、以下に認証クライアント109の初期設定手順を説明する。
オンラインサービスを提供する事業者や認証サーバを運営する事業者は、オンラインサービスの利用者に認証クライアント109を配布する際に、一緒に利用者IDと固定パスワードを配布する。
利用者は、オンラインサービスクライアント107から、認証サーバ104に用意された初期設定用サイトにアクセスして、利用者IDと固定パスワードでログインし、認証サーバ104へ認証クライアント109の初期設定要求を送信する。
認証サーバ104は、初期設定要求を受けて、共通鍵Kと秘密鍵SKと公開鍵PKを生成し、共通鍵Kと秘密鍵SKとをオンラインサービスクライアント107へ送信する。このとき、認証サーバ104は利用者IDと関連付けて共通鍵Kと公開鍵PKとを記憶する。
オンラインサービスクライアント107は、非接触通信を使用して携帯情報端末102へ共通鍵Kと秘密鍵SKとを送信する。
携帯情報端末102は、受信した共通鍵Kと秘密鍵SKを記憶部306に記憶する。
なお、携帯情報端末102が通信ネットワーク105に接続可能で、初期設定用サイトにアクセスできる場合には、携帯情報端末から初期設定用サイトに初期設定要求を送信し、情報端末101を介さず、携帯情報端末が共通鍵Kと秘密鍵SKとを受信するような形態にしてもよい。
また、以上の手順の完了後、利用者は、必要に応じて、暗証番号や位置情報や生体情報といった本人確認情報や、後述するサービス要求内容確認画面の表示時間や、端末使用者認証必要性判定プログラムで使用する情報(例えば、後述する端末使用者認証要求経過時間や前回認証時乱数生成時刻の初期値)を入力し、記憶部306へ記憶させるものとする。
まず、図4を使用して、本認証システムの認証情報生成準備プロセスの動作の流れを説明する。
なお、第一の実施の形態における以下の説明では、サービス要求内容313は、オンラインサービスへのログインであるとする。
また、端末使用者認証判定情報314は、認証サーバ104において乱数情報315が生成された時刻(以下、これを乱数生成時刻と記述する)であるとして説明する。ただし、前記乱数生成時刻は、認証サーバ104で動作する内部時計に基づく時刻であり、前記内部時計は、通信ネットワーク105で接続された図示しないNTP(Network Time Protocol)サーバと同期するなどの方法で、常に正確な時刻を刻むように制御されているものとする。
図4において、オンラインサービスクライアント107は、利用者による情報端末の操作に応じて、利用者IDとサービス要求内容とを含む認証要求を、オンラインサービスサーバ103へ送信する(ステップ401)。
オンラインサービスサーバ103は、受信した認証要求を認証サーバ104へ送信する(ステップ402)。
認証サーバ104は、認証要求を受信すると、乱数情報を生成する(ステップ403)。
認証サーバ104は、端末使用者認証判定情報として、ステップ403で乱数情報が生成された時刻である乱数生成時刻を取得する(ステップ404)。
認証サーバ104は、まず、ステップ402で取得した利用者IDを参照して、利用者IDに関連付けられて認証サーバに記憶されている共通鍵Kを取得する。
そして、サービス要求内容と端末使用者認証判定情報と乱数情報とを共通鍵Kで暗号化し、さらにMACを付加して、MAC付き暗号情報を生成する(ステップ405)。
認証サーバ104は、認証クライアント起動コードを生成し、認証クライアント起動コードとMAC付き暗号情報とサービス要求内容とをオンラインサービスサーバ103に送信する(ステップ406)。
オンラインサービスサーバ103は、認証クライアント起動コードとMAC付き暗号情報とサービス要求内容を受信すると、非接触ICR/W制御プログラム210が実行する非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面表示コードを生成し、オンラインサービスクライアント107へ送信する(ステップ407)。
ここで、認証クライアント操作画面表示コードは、例えば、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだHTMLコードである。
また、前記非接触ICチップリーダライタ制御コードは、認証クライアント起動コードや、非接触ICチップへのMAC付き暗号情報の書き込み要求や、非接触ICチップからの認証情報309の読み込み要求を、携帯情報端末102へ送信する機能を実現するコードである。
オンラインサービスクライアント107は、認証クライアント操作画面表示コードを受信すると、図8に示す認証クライアント操作画面801を表示する(ステップ408)。
図8に示す認証クライアント操作画面801は、少なくとも、サービス要求内容表示部802と、認証情報生成ボタン803と、認証情報送信ボタン804とを備える。
サービス要求内容表示部802は、ステップ401において利用者が送信したサービス要求内容を表示するメッセージボックスであり、この場合は、「オンラインサービスログイン」という文字列を表示している。
認証情報生成ボタン803は、押下されると、ステップ407で組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、認証クライアント起動コードと、非接触ICチップ305へのMAC付き暗号情報の書き込み要求を、携帯情報端末102へ送信するボタンである。
認証情報送信ボタン804は、押下されると、ステップ407で組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップ305から認証情報309を読み込み、さらに、読み込んだ認証情報を、オンラインサービスサーバ103へ送信するボタンである。
次に、図5を使用して、認証情報生成プロセスの動作の流れを説明する。
認証情報生成準備プロセスで情報端末101表示される認証クライアント操作画面801を確認後、利用者は非接触ICR/W106の通信可能範囲内に携帯情報端末102を置き、認証情報生成ボタン803を押下する。
オンラインサービスクライアント107は、認証情報生成ボタンが押下されると、MAC付き暗号情報308を非接触ICチップ305へ書き込み、携帯情報端末102の認証クライアント310を起動する(ステップ501)。
ステップ501の処理の詳細を以下に示す。
認証情報生成ボタン803が押下されると、オンラインサービスクライアントは、MAC付き暗号情報の書き込み要求と、認証クライアント起動コードとを、携帯情報端末の非接触ICチップ制御プログラム311に送信する。
非接触ICチップ制御プログラム311は、MAC付き暗号情報の書き込み要求を受信すると、非接触ICチップへMAC付き暗号情報を書き込む。さらに、認証クライアント起動コードを受信すると、認証クライアントを起動する。
認証クライアント109は、非接触ICチップからMAC付き暗号情報308を読込み、メモリに取得する(ステップ502)。
認証クライアント109は、まず、記憶部306に記憶されている共通鍵Kを読み込み、メモリに取得する。そして、共通鍵Kを使用して、MAC付き暗号情報308のMAC認証と復号を行う。MAC認証と復号のいずれかでも失敗した場合は、失敗した旨のメッセージを表示し、直ちに認証クライアントの実行を終了する。
MAC認証と復号に成功した場合は、サービス要求内容313と端末使用者認証判定情報314と乱数情報315とをメモリに取得し、ステップ504へ進む(ステップ503)。
認証クライアント109は、端末使用者認証判定情報314を引数に、端末使用者認証必要性判定プログラム316を実行し、実行結果として端末使用者認証要求フラグを取得する(ステップ504)。
認証クライアント109は、端末使用者認証要求フラグの値が「不要」であった場合は、端末使用者認証判定情報314として取得した乱数生成時刻を記憶部306へ記憶し、ステップ507へ進む。端末使用者認証要求フラグの値が「要」であった場合は、端末使用者認証プログラム317を実行し、実行結果として端末使用者認証結果を取得し、ステップ506へ進む(ステップ505)。
なお、ここで端末使用者認証要求フラグの値が「不要」であった場合に記憶部306へ記憶される乱数生成時刻は、後述する端末使用者認証必要性判定プログラム316の動作において、前回認証時乱数生成時刻として使用される時刻である。
ここで、図9を使用して、端末使用者認証プログラム317の動作について説明する。
端末使用者認証プログラム317は、図9に例示する端末使用者認証画面901を表示し、携帯情報端末102の入力部302からの本人確認情報の入力を求め、入力された本人確認情報が、予め記憶部306に記憶された本人確認情報312と一致するかどうかを判定するプログラムである。
本人確認情報が一致した場合は、端末使用者認証を成功と判定して端末使用者認証結果として「成」を、本人確認情報が一致しなかった場合は、端末使用者認証を失敗と判定して端末使用者認証結果として「否」を返す。
ここで、図9では本人確認情報が暗証番号である例を示しているが、携帯情報端末102が入力部302に位置情報や生体情報の入力手段をもつ場合には、暗証番号の代わりに本人確認情報に位置情報や生体情報を利用し、端末使用者認証プログラムの実行時に位置情報や生体情報の入力を求めるようにしてもよい。
認証クライアント109は、端末使用者認証結果が「否」であった場合は、認証処理を中断し、直ちに認証クライアント109の実行を終了する。
端末使用者認証結果が「成」であった場合は、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻を記憶部306へ記憶し、ステップ507へ進む(ステップ506)。
なお、ここで端末使用者認証結果が「成」であった場合に記憶部306へ記憶される乱数生成時刻は、後述する端末使用者認証必要性判定プログラム316の動作において、前回認証時乱数生成時刻として使用される時刻である。
認証クライアント109は、サービス要求内容313と乱数情報315と鍵情報に基づいて認証情報を生成し、生成した認証情報309を非接触ICチップ309へ書き込む(ステップ507)。
ステップ507の認証情報の生成について、処理の詳細を以下に説明する。
認証情報としてワンタイムパスワードを使用する場合は、認証クライアント109は、まず、記憶部306に記憶されている共通鍵Kを読込み、メモリに取得する。
次に、共通鍵Kとサービス要求内容と乱数情報とを連結したバイト列を引数としてセキュアハッシュ関数を実行し、実行結果としてハッシュ値を取得する。
そして、当該ハッシュ値の一部または全部をワンタイムパスワードとする。
認証情報としてディジタル署名を使用する場合は、認証クライアント109は、まず、記憶部306に記憶されている秘密鍵SKを読込み、メモリに取得する。
次に、サービス要求内容と乱数情報とを連結したバイト列を引数としてセキュアハッシュ関数を実行し、実行結果としてハッシュ値を取得する。
そして、当該ハッシュ値を秘密鍵SKで暗号化し、取得したバイト列をディジタル署名とする。
認証クライアント109は、図10に示すサービス要求内容確認画面1001を表示する(ステップ508)。
ここで、図10を使用して、サービス要求内容確認画面1001について説明する。
サービス要求内容確認画面1001は、少なくとも、サービス要求内容を表示する認証クライアントサービス要求内容表示部1002を備える。
認証クライアントサービス要求内容表示部には、この場合、「オンラインサービスログイン」という文字列を表示している。
さらに、図10に示すサービス要求内容確認画面では、利用者の利便性を考慮し、認証情報の生成が完了したことを利用者に通知するメッセージや、続くステップ509で認証クライアント109を終了するまでの残り時間を、一定時間ごとに利用者に通知するメッセージを表示している。
認証クライアント109は、サービス要求内容確認画面1001の表示から、一定時間経過後に実行を終了する。これにより、認証クライアント109は、利用者に携帯情報端末の操作を要求することなく、次の認証情報の生成に備えた認証クライアント起動コードの待ち受け状態に遷移する(ステップ509)。
ステップ509の処理の詳細を以下に説明する。
サービス要求内容確認画面の表示から一定時間経過後に認証クライアントが終了する機能の実現方法としては、例えば、以下に説明する方法が挙げられる。
認証クライアント109は、ステップ508でサービス要求内容確認画面を表示すると同時に、タイマーをスタートさせる。そして、タイマーがサービス要求内容確認画面の表示時間に達すると、認証クライアント109は終了処理を実行する。
ここで、サービス要求内容確認画面の表示時間は、利用者が認証クライアント109の初期設定時に入力するなどの方法で、予め携帯情報端末の記憶部306に記憶されているものとする。
なお、サービス要求内容確認画面の表示時間は、短時間に複数回の認証を実行するという本認証システムの特徴を最大限に活かすにあたっては、サービス要求内容確認画面に表示された内容を利用者が確認するのに十分な長さであり、かつ、できるだけ短いことが望ましい。
次に、図6を使用して、認証プロセスの動作の流れを説明する。
利用者は、認証情報生成プロセスで携帯情報端末102に表示されるサービス要求内容確認画面の表示を確認後、非接触ICR/W106の通信可能範囲内に携帯情報端末102を置いて、認証情報送信ボタン804を押下する。
オンラインサービスクライアント107は、認証情報送信ボタン804が押下されると、非接触ICチップ305から認証情報309を読み込んでメモリに取得し、さらに、取得した認証情報をオンラインサービスサーバ103へ送信する(ステップ601)。
オンラインサービスサーバ103は、受信した認証情報を認証サーバ104へ送信する(ステップ602)。
認証サーバ104は、認証情報を受信すると、認証処理を実行し、認証結果を取得する(ステップ603)。
ステップ603の認証処理について、処理の詳細を以下に説明する。
認証情報としてワンタイムパスワードを使用する場合は、認証サーバ104は、まず、ステップ402で取得した利用者IDを参照して、利用者IDに関連付けられて認証サーバに記憶されている共通鍵Kを取得する。
次に、共通鍵Kと、ステップ402で取得したサービス要求内容と、ステップ403で取得した乱数情報とを連結したバイト列を引数として、セキュアハッシュ関数を実行し、実行結果としてハッシュ値を取得する。
そして、当該ハッシュ値と、オンラインサービスサーバ103から受信したワンタイムパスワードとを比較する。
これらが一致する場合は認証に成功したと判定して認証結果として「成」を返し、一致しない場合は認証に失敗したと判定して認証結果として「否」を返す。
認証情報としてディジタル署名を使用する場合は、認証サーバ104は、まず、ステップ402で取得した利用者IDを参照して、利用者IDに関連付けられて認証サーバに記憶されている公開鍵PKを取得する。
次に、ステップ402で取得したサービス要求内容と、ステップ403で取得した乱数情報とを連結したバイト列を引数として、セキュアハッシュ関数を実行し、実行結果としてハッシュ値を取得する。
そして、当該ハッシュ値と、オンラインサービスサーバ103から受信したディジタル署名を公開鍵PKで復号した値とを比較する。
これらが一致する場合は認証に成功したと判定して認証結果として「成」を返し、一致しない場合は認証に失敗したと判定して認証結果として「否」を返す。
認証サーバ104は、認証結果をオンラインサービスサーバ103に送信する(ステップ604)。
オンラインサービスサーバ103は、受信した認証結果が「成」であった場合は、利用者が要求したサービス要求内容に従って、利用者にオンラインサービスを提供する。
受信した認証結果が「否」であった場合は、オンラインサービスを提供せず、認証に失敗した旨を利用者に伝えるメッセージをオンラインサービスクライアント107に送信する(ステップ605)。
次に、図7を使用して、第一の実施の形態における、端末使用者認証必要性判定プログラム316の動作の流れを説明する。
なお、以下に説明する端末使用者認証必要性判定プログラムの動作は、本認証システムの認証情報生成プロセスの動作において、認証クライアント310が認証情報を生成してから、およそ端末使用者認証要求経過時間の時間内であれば、次回の認証情報の生成時に、利用者に再度、端末使用者認証を要求することなく、認証情報を生成する仕組みを実現するプログラムである。
ここで、端末使用者認証要求経過時間は、利用者が認証クライアント310の初期設定時に入力するなどの方法で、予め携帯情報端末の記憶部306に記憶されているものとする。
まず、引数より、端末使用者認証判定情報として、乱数生成時刻を取得する(ステップ701)。
次に、記憶部より、端末使用者認証要求経過時間と前回認証時乱数生成時刻とを読込み、メモリに取得する(ステップ702)。
ここで、前回認証時乱数生成時刻は、ステップ505及びステップ506で記憶部306に記憶された乱数生成時刻のうち、最新のものである。
ただし、初めて認証クライアント310を起動した場合に参照される前回認証時乱数生成時刻の初期値には、乱数生成時刻と前回認証時乱数生成時刻の差が、必ず端末使用者認証経過時間以上となる十分古い時刻が設定されているものとする。
乱数生成時刻と前回認証時乱数生成時刻の差を計算し、これを端末使用者認証経過時間としてメモリに取得する(ステップ703)。
端末使用者認証経過時間が、端末使用者認証要求経過時間未満である場合は、ステップ705へ進む。端末使用者認証経過時間が、端末使用者認証要求経過時間以上である場合は、ステップ706へ進む(ステップ704)。
端末使用者認証要求フラグの値として「不要」を返し、処理を終了する(ステップ705)。
端末使用者認証要求フラグの値として「要」を返し、処理を終了する(ステップ706)。
以上、本発明の認証システムの第一の実施の形態について説明した。
(本発明の第二の実施の形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
なお、本発明の第二の実施形態では、端末使用者認証判定情報として、情報端末101が認証要求と共に送信するサービス要求内容に含まれる情報を使用する形態について説明している。
本発明の第二の実施の形態に係るシステムの構成は、図1〜3において説明した第一の実施の形態と同じであり、説明を省略する。
以下では、システムの動作について説明する。
認証システムの初期状態は、第一の実施の形態と同じである。
ただし、初期設定の際に、利用者は、端末使用者認証必要性判定プログラム316で使用する情報として、端末使用者認証要求金額を入力するものとする。
なお、第二の実施の形態における以下の説明では、サービス要求内容313は、オンラインバンキングにおける振込手続きであるものとして説明する。ただし、当該サービス要求内容には、オンラインバンキングにおいて振込手続きを実行する際に必要となる、振込金額と振込先口座情報とが含まれるとする。
また、端末使用者認証判定情報314は、サービス要求内容に含まれる振込金額と振込先口座情報、及び、利用者IDに関連付けられて認証サーバに記憶されている振込履歴情報であるものとする。
ここで、振込履歴情報は、処理中の認証要求以前に、利用者が実行した口座振込に関する情報であり、振込金額や振込が行われた振込先口座情報を含む情報であるものとする。
本発明の第二の実施の形態に係るシステムの動作のうち、第一の実施の形態と同じ処理を実行する部分については説明を省略し、第一の実施の形態と異なる処理を実行する部分について、以下に説明する。
認証情報生成準備プロセスの動作において、ステップ404では、認証サーバ104は、端末使用者認証判定情報314として、ステップ402で取得したサービス要求内容に含まれる振込金額と振込先口座情報、及び、利用者IDに関連付けられて認証サーバに記憶されている振込履歴情報とを取得する。
ステップ408では、オンラインサービスクライアント107は、認証クライアント操作画面表示コードを受信すると、図12に示す認証クライアント操作画面1201を表示する。
図12を使用して認証クライアント操作画面1201について説明する。
認証クライアント操作画面1201の構成要素について、符号1202と1203と1204で示す要素は、それぞれ、第一の実施の形態で説明した、サービス要求内容表示部802と認証情報生成ボタン803と認証情報送信ボタン804と同一の働きをする要素である。
ただし、この場合、サービス要求内容表示部1202には、利用者がサービス要求内容としてオンラインサービスクライアントに入力し、送信した、振込先口座情報と振込金額とを表示している。
図5に示した認証情報生成プロセスの動作において、ステップ505では、認証クライアント109は、端末使用者認証要求フラグの値が「不要」であった場合は、直ちにステップ507へ進む。端末使用者認証要求フラグの値が「要」であった場合は、端末使用者認証プログラム317を実行し、実行結果として端末使用者認証結果を取得し、ステップ506へ進む。
ステップ506では、認証クライアント109は、端末使用者認証結果が「否」であった場合は、認証処理を中断し、直ちに認証クライアントの実行を終了する。端末使用者認証結果が「成」であった場合は、直ちにステップ507へ進む。
ステップ508では、認証クライアント109は、図13に示すサービス要求内容確認画面1301を表示する。
ここで、図13を使用してサービス要求内容確認画面1301について説明する。
サービス要求内容確認画面1301の構成要素について、符号1302で示す要素は、第一の実施の形態で説明した、認証クライアントサービス要求内容表示部1002と同一の働きをする要素である。
ただし、この場合、認証クライアントサービス要求内容表示部1302には、利用者がサービス要求内容としてオンラインサービスクライアントに入力し、送信した、振込先口座情報と振込金額とを表示している。
図6に示した認証プロセスの動作は、第一の実施の形態と同様である。
次に、図11を使用して、第二の実施の形態における、端末使用者認証必要性判定プログラム316の動作の流れを説明する。
なお、以下に説明する端末使用者認証必要性判定プログラムの動作は、本認証システムの認証情報生成プロセスの動作において、サービス要求内容に含まれる振込金額が端末使用者認証要求金額未満であるか、または、振込金額が端末使用者認証要求金額以上であっても振込先口座情報が過去に利用者が振込を行ったことのある口座である場合には、利用者に端末使用者認証を要求することなく、認証情報を生成する仕組みを実現するプログラムである。
まず、引数より、端末使用者認証判定情報として、振込金額と振込先口座情報と振込履歴情報とを取得する(ステップ1101)。
次に、記憶部306より、端末使用者認証要求金額を読込み、メモリに取得する(ステップ1102)。
振込金額が端末使用者認証要求金額未満である場合は、ステップ1104に進む。振込金額が端末使用者認証要求金額以上である場合は、ステップ1105に進む(ステップ1103)。そして、端末使用者認証要求フラグの値として「不要」を返し、処理を終了する(ステップ1104)。
振込先口座情報が、振込履歴情報に存在する場合は、ステップ1104に進む。振込先口座情報が、振込履歴情報に存在しない場合は、ステップ1106に進む(ステップ1105)。そして、端末使用者認証要求フラグの値として「要」を返し、処理を終了する(ステップ1106)。
以上、本発明の認証システムの第二の実施の形態について説明した。
なお、以上の第二の実施の形態の説明では、オンラインバンキングにおける振込手続きを例とし、サービス要求内容に含まれる振込金額や振込先口座情報を端末使用者認証必要性判定情報として使用する具体的な方法について説明した。
しかし、オンラインバンキングの振込みのような手続きは、通常、オンラインサービスサイトへのログインが成功した後に実行されることを鑑み、次のような実施の形態としてもよい。
すなわち、ステップ401において、オンラインサービスクライアントが送信するサービス要求内容には、新たに、要求された取引がオンラインサービスサイトへのログインであるか、または、オンラインサービスサイトへのログインの成功後、利用者に提供される取引であるかを判定するログイン判定フラグを追加する。
ログイン判定フラグは、オンラインサービスクライアントにより、利用者の要求した操作がログインである場合に「成」が、利用者の要求した操作がログイン以外の取引である場合に「否」が設定されるフラグである。
ステップ404では、認証サーバ104は、端末使用者認証判定情報314として、振込金額と振込先口座情報と振込履歴情報に加え、前記ログイン判定フラグを取得する。
そして、図11を使用して説明した、端末使用者認証必要性判定プログラム316では、ステップ1101の実行に先立ち、以下に説明するログイン判定フラグによる条件判定を実行する。
ログイン判定フラグが「成」であった場合には、端末使用者認証要求フラグの値を「要」とし、直ちに処理を終了する。ログイン判定フラグが「否」であった場合には、ステップ1101以降の処理を実行する。
以上の処理を実行することで、オンラインサービスへのログインの認証の際には必ず端末使用者認証を実施し、オンラインサービスでの振込手続きといったログイン以外の取引の認証の際には、サービス要求内容に応じて端末使用者認証を省略する認証システムを提供することができる。
あるいは、端末使用者認証必要性判定プログラム316において、ログイン判定フラグが「成」であった場合には、端末使用者認証要求フラグの値を「要」とし、直ちに処理を終了する。ログイン判定フラグが「否」であった場合には、端末使用者認証要求フラグの値を「不要」とし、直ちに処理を終了する。
以上の処理を実行することで、オンラインサービスへのログインの認証の際には必ず端末使用者認証を実施し、オンラインサービスでの振込手続きといったログイン以外の取引の認証の際には、必ず端末使用者認証を省略する認証システムを提供することができる。
また、本発明の認証システムの第一及び第二の実施の形態において、端末使用者認証必要性判定プログラム316は、認証クライアント310の機能の一つであり、携帯情報端末102で実行されるものとした。
しかし、端末使用者認証必要性判定プログラムを、認証サーバ104の機能の一つとし、認証サーバで実行する形態としても、本発明の実施は可能である。
端末使用者認証必要性判定プログラムを、認証サーバで実行する場合の動作の流れについて、第二の実施の形態の動作を基に動作の変更点を以下に説明する。
ただし、端末使用者認証必要性判定プログラムで使用する端末使用者認証要求金額は認証サーバが予め記憶しているものとする。
まず、ステップ404の後、かつ、ステップ405の前に、認証サーバ104は、端末使用者認証判定情報を引数に、端末使用者認証必要性判定プログラムを実行し、実行結果として端末使用者認証要求フラグを取得する。
続く、ステップ405において、認証サーバ104は、端末使用者認証判定情報の代わりに、端末使用者認証要求フラグを使用してMAC付き暗号情報を生成する。
また、ステップ503において、認証クライアント109は、端末使用者認証判定情報の代わりに、端末使用者認証要求フラグをメモリに取得し、取得後はステップ504を省略してステップ505へ進むものとする。
ステップ506において、認証クライアント109は、前記ステップ503で取得した端末使用者認証要求フラグに基づき、処理を実行するものとする。
また、本発明の第一及び第二の実施の形態において、端末使用者認証プログラム317では、本人確認情報は、携帯情報端末の入力部302より入力するものとした。しかし、当該本人確認情報は、情報端末の入力部202より入力するものとしても、本発明の実施は可能である。
本人確認情報が情報端末の入力部202より入力される場合の動作の流れについて、第一及び第二の実施形態の動作からの変更点を以下に説明する。
ステップ407において、オンラインサービスサーバが生成する非接触ICチップリーダライタ制御コードには、新たに、非接触ICチップ305への本人確認情報の書き込み要求を送信する記述を追加する。
ステップ408において、認証クライアント操作画面には、新たに、本人確認情報の入力欄(例えば暗証番号の入力を受け付けるテキストボックス)を追加する。さらに、認証情報生成ボタン803の機能に、新たに、非接触ICチップ305への本人確認情報の書き込み要求を、携帯情報端末102へ送信する機能を追加する。
ステップ501において、オンラインサービスクライアント107は、認証情報生成ボタンが押下されると、MAC付き暗号情報に加え、本人確認情報を非接触ICチップ305へ書き込むものとする。
なお、この変更は、前記ステップ407の非接触ICチップリーダライタ制御コードへの記述の追加により実現されるものである。
ステップ502において、オンラインサービスクライアント107は、非接触ICチップからMAC付き暗号情報308に加え、本人確認情報を読込み、メモリに取得するものとする。
ステップ505において、端末使用者認証プログラム317は、ステップ502で取得した本人確認情報を使用して処理を実行し、実行結果として、端末使用者認証結果を取得するものとする。
また、本発明の第一及び第二の実施の形態において、ステップ506で端末使用者認証結果が「否」であった場合には、認証処理を中断し、直ちに認証クライアントの実行を終了するものとした。しかし、この処理は、以下に説明する処理に置き換えても良い。
認証クライアント109は、処理を終了する前に、端末使用者認証結果が「否」となった認証失敗回数を記憶部306に記録する。
そして、前記認証失敗回数がある一定回数を上回った場合に、認証クライアント109は、記憶部に記憶されている共通鍵Kや秘密鍵SKを削除し、再度認証クライアントの初期設定手順を実行するように利用者に要求する。
利用者に再度、初期設定を要求する認証失敗回数は、オンラインサービスを提供する事業者が本認証システムに求めるセキュリティ強度に応じて決定し、予め認証クライアントのプログラム内に組み込んだり、あるいは、利用者が認証クライアントの初期設定において入力するものとする。
このような仕組みを導入すると、本認証システムのセキュリティ強度を、必要に応じてさらに向上させることができるようになる。
また、本発明の第一及び第二の実施の形態において、認証クライアントは、ステップ507で認証情報を生成して非接触ICに書き込んだ後に、ステップ508でサービス要求内容確認画面を表示するものとした。しかし、このステップ507とステップ508の実行順は逆であってもよい。すなわち、認証クライアントは、まずサービス要求内容確認画面を表示し、それから一定時間経過後に、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込むようにしてもよい。
このような仕組みを導入すると、利用者は、例えば、情報端末から送信したサービス要求内容が第三者により通信ネットワーク上で改ざんされたり、スパイウェアと呼ばれる不正プログラムが仕掛けられて情報端末を不正操作された場合であっても、サービス要求内容確認画面の表示を確認することで、これら不正行為の発生に気づくことができる。そして、認証情報が非接触ICに書き込まれる前に、携帯情報端末を非接触ICR/Wの非接触通信の範囲外に置くことで、不正なオンラインサービスの実行を事前に防ぐことができ、本認証システムのセキュリティをさらに向上させることができる。
なお、図1において、オンラインサービスサーバ103と認証サーバ104とは同一のサーバ内に一体化して構築する構成であってもよい。
本発明にかかる認証システムの実施の形態を示す全体構成図である。 情報端末の構成を示す機能ブロック図である。 携帯情報端末の構成を示す機能ブロック図である。 認証情報生成準備プロセスの動作の流れを示すフローチャートである。 認証情報生成プロセスの動作の流れを示すフローチャートである。 認証プロセスの動作の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における端末使用者認証必要性判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における認証クライアント操作画面の例を示す図である。 第1の実施形態における端末使用者認証画面の例を示す図である。 第1の実施形態におけるサービス要求内容確認画面の例を示す図である。 第2の実施形態における端末使用者認証必要性判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における認証クライアント操作画面の例を示す図である。 第2の実施形態におけるサービス要求内容確認画面の例を示す図である。
符号の説明
101 情報端末
102 携帯情報端末
103 オンラインサービスサーバ
104 認証サーバ
105 通信ネットワーク
106 非接触ICR/W
107 オンラインサービスクライアント
108 非接触ICチップ
109 認証クライアント

Claims (24)

  1. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムであって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする認証システム。
  2. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムであって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、予め記憶された本人確認情報を使用して端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする認証システム。
  3. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムであって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定が不要と判定された場合、及び、前記必要性判定が要と判定され、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする認証システム。
  4. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムであって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信する手段と、
    前記認証サーバが、
    乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを生成し、端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定の結果を端末使用者認証要求フラグとして取得し、乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記認証サーバから乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させる手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信する手段と、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが不要である場合、及び、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが要であり、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了する手段と、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信する手段と、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信する手段と、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信することを特徴とする認証システム。
  5. 請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記端末使用者認証判定情報は、認証情報の生成の際に引数として使用する乱数情報を前記認証サーバが生成した時刻であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、処理中の認証要求の直前に携帯情報端末が認証情報を生成した際に、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻と、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻との時間差を算出し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証システム。
  6. 請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証システム。
  7. 請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額と取引先情報、及び処理中の認証要求以前に利用者が実行したサービス要求内容の履歴情報であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額より高額であるか、または、低額であるか、及び端末使用者認証判定情報として取得した取引先情報が、端末使用者認証判定情報として取得したサービス要求内容の履歴情報に含まれるか、または、含まれないか、という条件判定の組み合わせにより、端末使用者認証判定手段の実行結果を、要か不要に判定することを特徴とする認証システム。
  8. 請求項3及び請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれるログイン判定フラグであり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログイン以外が要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログインが要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証システム。
  9. 請求項2〜8のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証クライアントが実行する端末使用者認証手段は、利用者に本人確認情報の入力を求め、入力された本人確認情報が予め携帯情報端末に記憶された本人確認情報と一致する場合に、端末使用者認証を成功と判定することを特徴とする認証システム。
  10. 請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記本人確認情報は、暗証番号であることを特徴とする認証システム。
  11. 請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記本人確認情報は、位置情報であることを特徴とする認証システム。
  12. 請求項2〜9いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記本人確認情報は、利用者の生体情報であることを特徴とする認証システム。
  13. 請求項1〜12いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証情報は、ワンタイムパスワードであることを特徴とする認証システム。
  14. 請求項1〜12いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証情報は、ディジタル署名であることを特徴とする認証システム。
  15. 請求項1〜14いずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証クライアントを終了する手段は、前記サービス要求内容確認画面を表示してから一定時間経過後に、生成した前記認証情報を前記非接触ICチップに書き込むことを特徴とする認証システム。
  16. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムにおける認証方法であって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする認証方法。
  17. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムにおける認証方法であって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コード受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、予め記憶された本人確認情報を使用して端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする認証方法。
  18. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムにおける認証方法であって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバで生成された乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証判定情報とを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定が不要と判定された場合、及び、前記必要性判定が要と判定され、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする認証方法。
  19. オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、
    非接触ICチップリーダライタを備え、前記オンラインサービスサーバにサービス要求内容を送信してオンラインサービスの提供を受ける情報端末と、
    オンラインサービスにおけるサービス要求内容の認証に関する処理を行う認証サーバと、
    前記情報端末でオンラインサービスを受ける利用者が所持し、非接触ICチップ及び認証クライアントとを備え、本人確認情報を予め記憶し、サービス要求内容の認証に使用する認証情報を生成する携帯情報端末と
    で構成される認証システムにおける認証方法であって、
    前記情報端末が、
    認証要求と共にサービス要求内容を前記オンラインサービスサーバへ送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信したサービス要求内容を前記認証サーバに送信するステップと、
    前記認証サーバが、
    乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証判定情報とを生成し、端末使用者認証判定情報を使用して、端末使用者認証必要性判定手段を実行することで端末使用者認証の必要性判定を行い、前記必要性判定の結果を端末使用者認証要求フラグとして取得し、乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記認証サーバから乱数情報と認証クライアント起動コードと端末使用者認証要求フラグとを受信し、乱数情報と認証クライアント起動コードとサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを含んだ非接触ICチップリーダライタ制御コードを生成し、非接触ICチップリーダライタ制御コードを組み込んだ認証クライアント操作画面を前記情報端末に表示させるステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた前記非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICチップリーダライタを介して、非接触ICチップに乱数情報とサービス要求内容と端末使用者認証要求フラグとを書き込むとともに、認証クライアント起動コードを前記携帯情報端末に送信するステップと、
    前記携帯情報端末が、
    前記情報端末から認証クライアント起動コードを受信して認証クライアントを起動し、サービス要求内容を含むサービス要求内容確認画面を表示するとともに、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが不要である場合、及び、非接触ICチップから読み込んだ端末使用者認証要求フラグが要であり、かつ、予め記憶された本人確認情報を使用して、端末使用者認証手段を実行することで端末使用者認証を行い、前記端末使用者認証が成功と判定された場合に、非接触ICチップから読み込んだ乱数情報とサービス要求内容とを基に認証情報を生成し、生成した認証情報を非接触ICチップに書き込み、認証クライアントを終了するステップと、
    前記情報端末が、
    利用者による認証クライアント操作画面の操作を受けて、認証クライアント操作画面に組み込まれた非接触ICチップリーダライタ制御コードを実行し、非接触ICリーダライタを介して、非接触ICチップから認証情報を読み込むとともに、認証情報を前記オンラインサービスサーバに送信するステップと、
    前記オンラインサービスサーバが、
    前記情報端末から受信した認証情報を前記認証サーバに送信するステップと、
    前記認証サーバが、
    前記オンラインサービスサーバから受信した認証情報を、自身が生成した乱数情報と、認証要求と共に前記情報端末から受信したサービス要求内容とに基づいて認証し、認証結果を前記オンラインサービスサーバに送信するステップを備えることを特徴とする認証方法。
  20. 請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
    前記端末使用者認証判定情報は、認証情報の生成の際に引数として使用する乱数情報を前記認証サーバが生成した時刻であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、処理中の認証要求の直前に携帯情報端末が認証情報を生成した際に、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻と、端末使用者認証判定情報として取得した乱数生成時刻との時間差を算出し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、算出した時間差が、予め認証システムに定められた時間差以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証方法。
  21. 請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額未満であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額以上であった場合に、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証方法。
  22. 請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれる取引金額と取引先情報、及び処理中の認証要求以前に利用者が実行したサービス要求内容の履歴情報であり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得した取引金額が、予め認証システムに定められた金額より高額であるか、または、低額であるか、及び端末使用者認証判定情報として取得した取引先情報が、端末使用者認証判定情報として取得したサービス要求内容の履歴情報に含まれるか、または、含まれないか、という条件判定の組み合わせにより、端末使用者認証判定手段の実行結果を、要か不要に判定することを特徴とする認証方法。
  23. 請求項18及び請求項19のいずれかに記載の認証方法において、
    前記端末使用者認証判定情報は、前記情報端末が認証要求と共に送信したサービス要求内容に含まれるログイン判定フラグであり、
    前記端末使用者認証判定手段は、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログイン以外が要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を不要と判定し、端末使用者認証判定情報として取得したログイン判定フラグが、サービス要求内容としてオンラインサービスへのログインが要求されたことを示す値である場合には、端末使用者認証判定手段の実行結果を要と判定することを特徴とする認証方法。
  24. 請求項16〜23いずれかに記載の認証方法において、
    前記認証クライアントを終了するステップは、前記サービス要求内容確認画面を表示してから一定時間経過後に、生成した前記認証情報を前記非接触ICチップに書き込むことを特徴とする認証方法。
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