JP4892746B2 - 分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム及びプレーンデグレード方法 - Google Patents
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Description
また、この発明はプレーンのデグレードや復旧が容易なマルチプレーンを有するシステムや方法を提供することを他の目的とする。
それぞれがプロセッサを備えデータを処理実行する単位構成であるセルを複数備え、セルとセルとを接続する複数のプレーンを有し、各プレーンが複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュを有する分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムであって、
第1のプレーンをデグレードする指示に応答して、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報を掃き出す掃出手段と、
前記掃出手段による記憶情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを前記第1のプレーンとは異なる第2のプレーンに変更するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの変更後、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報を前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える。
複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、
デグレード指示に応答して、ディレクトリキャッシュの複数のレベルの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報により特定されるキャッシュメモリの内容をメモリに出力させるトランザクションを発行する掃出手段と、
前記掃出手段による情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを前記第1のプレーンとは異なる第2のプレーンに変更するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの変更後、ディレクトリキャッシュの残りのレベルの記憶情報を前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える。
デグレードの指示に応答して、デグレード対象の第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出す掃き出しステップと、
データの掃き出し後、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンに変更するステップと、
パスルートの変更後、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報を第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するステップと、
を備える。
各プレーンが複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、プロセッサとを備え、複数のプレーンのプロセッサが相互に接続された構成を有する分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムにおいて、
デグレードされた第1のプレーンを復旧する場合に、運用系の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルに関し、復旧する第1のプレーン用のトランザクションにより登録された情報を掃き出す掃出手段と、
前記掃出手段による情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの復旧後、前記第2のプレーンの複数のディレクトリキャッシュのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルに記憶されている情報であって、復旧する第1のプレーンのトランザクションにより登録された情報を第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える。
複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、
デグレードした第1のプレーンの復旧の指示に応答して、第2のプレーンに配置されているディレクトリキャッシュの複数のレベルのうち、デグレードしたプレーンのトランザクション用のn個のレベルのうちのm個のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報で特定されるキャッシュメモリの内容をメモリに出力させるトランザクションを発行する掃出手段と、
復旧が指示された第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段による第1のプレーンへのパスルートの復旧後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記n個のレベルのうちのm個以外の(n−m)個のレベルの記憶情報を第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える。
第1のプレーンをデグレードされた状態で第2のプレーンを運用している状態から第1のプレーンを復旧して、第1と第2のプレーンを運用する状態に復帰させるプレーン復旧制御装置において、
第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、復旧対象の第1のプレーンのトランザクションにより生成されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新データを所有しているコンポーネントに、キャッシュからメモリに最新データを掃き出させるトランザクションを発行するように指示する手段と、
前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するように指示する手段と、
第1のプレーンへのパスルートを復旧した後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報のうち復旧対象の第1のプレーンのトランザクションにより生成されたものを前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するように指示する手段と、
を備える。
デグレードされた第1のプレーンを復旧するとの指示に応答して、
運用中の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出す掃き出しステップと、
データの掃き出し後、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧する復旧ステップと、
パスルートの復旧後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報であって第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するステップと、
を備える。
デグレード指示に応答して、デグレード対象のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出し、デグレード対象の第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンへのパスルートに変更し、前記デグレード対象のプレーンのディレクトリキャッシュの残りのレベルの記憶情報を第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送することにより、第1のプレーンをデグレードし、
第1のプレーンがデグレードした状態で運用中の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出し、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧し、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の残りのレベルの記憶情報であって第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送することにより、第1のプレーンを復旧する、
ことを特徴とする。
本実施形態の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム1は、図1に示すように、複数のセル#0と、セル#1とから構成されている。
セル#0とセル#1は、2つ経路で互いに接続されている。この経路上にあるチップセットやインタフェースをプレーン#0とプレーン#1と呼ぶ。
また、セル#0のディレクトリキャッシュ#01とセル#1のディレクトリキャッシュ#11とは相互に接続されており、プレーン#1に属している。
この掃出処理は、各制御部#00〜#11の掃出部SMが主に実行するものである。この掃出処理は、デグレード対象プレーンのディレクトリキャッシュの内容を、本来の記憶場所(図示せぬメモリ、図示せぬIO装置内のレジスタ、制御部内のレジスタ等)に掃き出して(書き戻して)、これらのメモリやレジスタの内容を最新の状態に更新すると共にディレクトリキャッシュの内容を無効にする処理である。ただし、デグレードする対象のプレーンのディレクトリキャッシュ全体を掃き出すのではなく、一部のレベルの内容のみを掃き出す。
また、各ディレクトリキャッシュのL1〜L3が掃き出しの対象として予定されているものとする。
ここでは、デグレード対象プレーン(プレーン#1)にルーティングされていたトランザクションを運用継続プレーン(プレーン#0)にルーティングする。
まず、マスタ制御部#00は、制御部#01,#11に指示し、デグレード対象プレーン#1上のデグレードしなかったディレクトリキャッシュレベルL0の内容を運用継続プレーン#0上のディレクトリキャッシュにコピーすることを指示する。
指示に応答して、制御部#01は、ディレクトリキャッシュ#01のレベルL0の内容を順次読み出し、バス#0を介して制御部#00に提供する。制御部#00は、提供されたデータをディレクトリキャッシュ#00のいずれかのレベルに書き込む。また、制御部#11は、ディレクトリキャッシュ#11のレベルL0の内容を順次読み出し、制御部#10に提供する。制御部#10は、提供された情報をディレクトリキャッシュ#10のいずれかのレベルに書き込む。
上記実施の形態においては、2プレーンで動作していたシステムを1プレーンに動的にデグレードする動作を説明した。本発明は、動的にプレーンをデグレードするだけではなく、片プレーンで運用していたシステムを動的に2つのプレーンに復旧することも可能である。
以下、デグレードプレーンを動的に復旧する実施の形態について説明する。
なお、システムの構成は、図1に示す第1の実施の形態の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム1の構成と同一である。
全ての通常動作トランザクションがプレーン#0にルーティングされている状態から、復旧するプレーン#1にルーティングを戻す手順(手順12:ステップS52)、
運用系プレーン上の、ステップS51で掃き出しの対象としなかったディレクトリキャッシュレベルの内容を、復旧プレーン上のディレクトリキャッシュにコピーする手順(手順13:ステップS53)と、から構成される。
以下、第1の実施の形態をより具体化した、第3の実施の形態に係る分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム21について図面を参照して説明する。 本実施の形態の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム21は、図4に示すように、セル#0と、セル#1と、制御部11とから構成されている。
セル#0とセル#1とは、2つ経路で接続されている。実際にはチップセットに複数のセル間インタフェースを設けることで複数のセルが接続可能である。この2つの経路はアドレスによりインタリーブされている。アドレスによるインタリーブとは、アドレスの固定ビットの値により経路を割り付けることである。この経路、即ち、セルとセルとを繋ぐ経路上にあるチップセットやインタフェースをプレーンと呼ぶ。この分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムでは、システム内に2つのプレーン(プレーン#0、プレーン#1)を持ち、これらもアドレスによるインタリーブで動作する。
また、制御部11は、セル#0とセル#1の各内部回路に接続されている。
チップセット#000、#100、#010、#110は、互いに同一の構成を有し、ディレクトリキャッシュ1000と、ディレクトリ掃き出しレベルバリッド部100と、ディレクトリ掃き出し制御部200と、ロックトランザクション発行機能部300と、ルーティングテーブル書き換え機能部400と、コヒーレンシ制御機能部500と、ルーティングテーブル600とを備える。
次に、図2,図7乃至13を参照して、上述した構成の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムにおいて、プレーンを動的にデグレードする処理について説明する。
この掃出処理は、デグレードする対象のプレーンのディレクトリキャッシュの内容を、本来の記憶場所(メモリ、IO装置内のレジスタ、プロセッサ内のレジスタ等)に掃き出して(書き戻して)、これらのメモリ・レジスタの内容を最新の状態に更新する共にディレクトリキャッシュ1000の内容を無効にする処理である。ただし、デグレードする対象のプレーンのディレクトリキャッシュ全体を掃き出すのではなく、一部のレベルの内容のみを掃き出す。
デグレード対象プレーン#1上のデグレードしなかったディレクトリキャッシュレベルDIR#100,#110の内容をもう一つの運用継続プレーン#0上のディレクトリキャッシュ1000にコピーする(ステップS13)。このコピーの手順を、図12を参照して説明する。ここでは、前述のように、デグレード対象プレーン#1から運用継続プレーン#0にコピーすることになる。
次に、第2の実施の形態をより具体化した第4の実施の形態に係るデグレードプレーンを動的に復旧する方法を説明する。
次に、全ての通常動作トランザクションがプレーン#0にルーティングされている状態からこれから復旧するプレーン#1にルーティングを戻す手順(手順12:ステップS52)、
続いて、運用系プレーン上の、ステップS51で掃き出しの対象としなかったディレクトリキャッシュレベルの内容を、復旧プレーン上のディレクトリキャッシュにコピーする手順(手順13:ステップS53)と、から構成される。
100 ディレクトリレベル掃き出しレベルバリッド部
200 ディレクトリ掃き出し制御部
300 ロックトランザクション発行機能部
400 ルーティングテーブル書き換え機能部
500 コヒーレンシ制御機能部
600,700 ルーティングテーブル
1000 ディレクトリキャッシュ
Claims (33)
- それぞれがプロセッサを備えデータを処理実行する単位構成であるセルを複数備え、セルとセルとを接続する複数のプレーンを有し、各プレーンが複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュを有する分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムであって、
第1のプレーンをデグレードする指示に応答して、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報を掃き出す掃出手段と、
前記掃出手段による記憶情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを前記第1のプレーンとは異なる第2のプレーンに変更するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの変更後、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報を前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える、ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃き出し手段は、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルの少なくとも前記一部のレベルへのアクセスを受け付けた状態で、前記他のレベルの記憶情報を掃き出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃き出し手段は、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベルに関し、掃き出しが終了したエントリへのアクセスを禁止する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュはn(nは2以上の自然数)個のレベルを有し、
前記掃出手段は、(n−1)個のレベルの情報を掃き出す、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、
前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベルのアドレスを更新しつつ索引し、前記一部のレベルの各エントリから読み出した情報で特定されるキャッシュメモリが格納する最新情報をメモリに掃き出させるトランザクションを発行するトランザクション発行手段を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、記憶情報の掃き出しが終了したエントリに、無効データを書き込む、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。
- 前記パスルート制御手段は、トランザクションを発行する装置にロックをかけた状態で、デグレード対象の第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンに変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - パスルートを特定するためのデータを格納するルーティングテーブルを備え、
前記パスルート制御手段は、ルーティングテーブルに格納されているデータを変更することにより、デグレード対象の第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンへのパスルートに変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記パスルート制御手段は、デグレードしない運用系の第2のプレーンに、デグレードする第1のプレーンのトランザクションを受け付けさせる、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記パスルート制御手段は、
デグレードする第1のプレーンのトランザクションに、運用系の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの特定のレベルを使用させ、
運用系の第2のプレーンにルーティングされていたトランザクションに、運用系の第2のディレクトリレベルの前記特定のレベル以外のレベルを使用させる、
ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、
転送の進行状況を管理する進行状況管理手段と、
転送が終了していないエントリへのアクセスを伴うトランザクションが発生する場合に、スヌープトランザクションを発行する手段と、
を備える、ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、記憶情報の転送が終了したエントリへのアクセスを許可する、
ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、記憶情報の転送が終了したエントリに、無効データを書き込む、ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。
- 複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、
デグレード指示に応答して、ディレクトリキャッシュの複数のレベルの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報により特定されるキャッシュメモリの内容をメモリに出力させるトランザクションを発行する掃出手段と、
前記掃出手段による情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを前記第1のプレーンとは異なる第2のプレーンに変更するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの変更後、ディレクトリキャッシュの残りのレベルの記憶情報を前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える、ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム用のチップセット。 - デグレードの指示に応答して、デグレード対象の第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出す掃き出しステップと、
データの掃き出し後、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンに変更するステップと、
パスルートの変更後、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報を第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するステップと、
を備える、ことを特徴とするプレーンデグレード方法。 - 各プレーンが複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、プロセッサとを備え、複数のプレーンのプロセッサが相互に接続された構成を有する分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムにおいて、
デグレードされた第1のプレーンを復旧する場合に、運用系の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルに関し、復旧する第1のプレーン用のトランザクションにより登録された情報を掃き出す掃出手段と、
前記掃出手段による情報の掃き出し後、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段によるパスルートの復旧後、前記第2のプレーンの複数のディレクトリキャッシュのうちの前記一部のレベル以外の他のレベルに記憶されている情報であって、復旧する第1のプレーンのトランザクションにより登録された情報を第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える、ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - この分散共有メモリ型マルチプロセッサシステムは、
デグレードされた第1のプレーンのトランザクションによる情報を、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの所定数の第1のレベルに登録し、運用系の第2のプレーンのトランザクションによる情報を、前記第2のプレーンの複数のレベルのうちの前記第1のレベルとは異なる複数個の第2のレベルに登録し、
前記掃出手段は、前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュの第1のレベルのうちの一部のレベルに登録されている情報を掃き出す、
ことを特徴とする請求項16に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの前記第1のレベルのうち前記一部のレベル以外の他のレベルへのアクセスを受け付けた状態で、前記第1のレベルのうちの前記一部のレベルの記憶情報を掃き出す、
ことを特徴とする請求項17に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの第1のレベル内の前記一部のレベルに関し、掃き出しが終了したエントリへのアクセスを禁止する、
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記第2のプレーンの前記ディレクトリキャッシュの前記第1のレベルはnレベルを有し、
前記掃出手段は、前記第2のプレーンの前記ディレクトリキャッシュの第1のレベルのうちの(n−1)レベルの情報を掃き出す、
ことを特徴とする請求項17,18又は19に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの第1のレベルのうちの前記一部のレベルをアドレスを更新しつつ索引し、各エントリから読み出した情報で特定されるキャッシュメモリが格納する最新情報をメモリに掃き出させるトランザクションを発行するトランザクション発行手段を備える、
ことを特徴とする請求項17乃至20の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記掃出手段は、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベルに関し、記憶情報の掃き出しが終了したエントリに、無効データを書き込む、ことを特徴とする請求項17乃至21の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。
- 前記パスルート制御手段は、トランザクションを発行する装置にロックをかけた状態で、復旧対象の第1のプレーンへのパスルートを復旧する、
ことを特徴とする請求項17乃至22の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - パスルートを特定するためのデータを格納するルーティングテーブルを備え、
前記パスルート制御手段は、ルーティングテーブルに格納されているデータを変更することにより、前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧する、
ことを特徴とする請求項17乃至23の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記パスルート制御手段は、前記第1のプレーンへのパスルートの復旧後、第1のプレーンのトランザクションに割り当てられていた第1のレベルにトランザクションを受け付けさせる、
ことを特徴とする請求項17乃至24の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、
転送の進行状況を管理する進行状況管理手段と、
転送が終了していないエントリへのアクセスを伴うトランザクションが発生する場合に、スヌープトランザクションを発行する手段と、
を備える、ことを特徴とする請求項17乃至25の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、転送が終了したエントリへのアクセスを許可する、
ことを特徴とする請求項17乃至26の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - 前記転送手段は、記憶情報の転送が終了したエントリに、無効データを書き込む、ことを特徴とする請求項17乃至27の何れか1項に記載の分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。
- 複数のディレクトリレベルを有するディレクトリキャッシュと、
デグレードした第1のプレーンの復旧の指示に応答して、第2のプレーンに配置されているディレクトリキャッシュの複数のレベルのうち、デグレードしたプレーンのトランザクション用のn個のレベルのうちのm個のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報で特定されるキャッシュメモリの内容をメモリに出力させるトランザクションを発行する掃出手段と、
復旧が指示された第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するパスルート制御手段と、
前記パスルート制御手段による第1のプレーンへのパスルートの復旧後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記n個のレベルのうちのm個以外の(n−m)個のレベルの記憶情報を第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送する転送手段と、
を備える、ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム用のチップセット。 - 第1のプレーンをデグレードされた状態で第2のプレーンを運用している状態から第1のプレーンを復旧して、第1と第2のプレーンを運用する状態に復帰させるプレーン復旧制御装置において、
第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、復旧対象の第1のプレーンのトランザクションにより生成されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新データを所有しているコンポーネントに、キャッシュからメモリに最新データを掃き出させるトランザクションを発行するように指示する手段と、
前記第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧するように指示する手段と、
第1のプレーンへのパスルートを復旧した後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報のうち復旧対象の第1のプレーンのトランザクションにより生成されたものを前記第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するように指示する手段と、
を備える、ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム用におけるプレーン復旧制御装置。 - デグレードされた第1のプレーンを復旧するとの指示に応答して、
運用中の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出す掃き出しステップと、
データの掃き出し後、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧する復旧ステップと、
パスルートの復旧後、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の他のレベルの記憶情報であって第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送するステップと、
を備える、ことを特徴とするプレーンデグレード方法。 - 請求項1乃至13の何れか1項に記載の前記掃き出し手段とパスルート制御手段と転送手段と、請求項16乃至28の何れか1項に記載の前記掃き出し手段とパスルート制御手段と転送手段とを備え、
請求項1乃至13の何れか1項に記載の前記掃出手段とパスルート制御手段と転送手段によりデグレードされたプレーンを、請求項16乃至28の何れか1項に記載の前記掃出手段とパスルート制御手段と転送手段とにより復旧する、
ことを特徴とする分散共有メモリ型マルチプロセッサシステム。 - デグレード指示に応答して、デグレード対象のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルの一部のレベルの記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出し、デグレード対象の第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを運用系の第2のプレーンへのパスルートに変更し、前記デグレード対象のプレーンのディレクトリキャッシュの残りのレベルの記憶情報を第2のプレーンのディレクトリキャッシュに転送することにより、第1のプレーンをデグレードし、
第1のプレーンがデグレードした状態で運用中の第2のプレーンのディレクトリキャッシュの複数のレベルのうちの一部のレベルの記憶情報であって、第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを読み出し、読み出した記憶情報に基づいて、最新のデータをメモリに掃き出し、第1のプレーンへのトランザクションのパスルートを復旧し、前記第2のプレーンのディレクトリキャッシュの前記一部のレベル以外の残りのレベルの記憶情報であって第1のプレーンのトランザクションにより登録されたものを第1のプレーンのディレクトリキャッシュに転送することにより、第1のプレーンを復旧する、
ことを特徴とするプレーンデグレード・復旧方法。
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