JP4890431B2 - Cylindrical anti-vibration mount - Google Patents
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Description
本発明は、筒状胴部の上端に外周側に突出するフランジ部が形成されてなる環状金具と、環状金具の中心線上の上方に間隔をおいて設けられたセンタ金具と、環状金具とセンタ金具との間に配設されてこれらの金具を連結するゴム部材と、環状金具およびセンタ金具の相対変位を制限するストッパとして機能するストッパ金具とを具え、ストッパ金具の周方向一部分を切り欠いて水抜き用の窓部を形成した防振装置に関し、特に、カシメ部の強度および耐久性を向上させることのできるものに関する。 The present invention relates to an annular fitting formed with a flange portion projecting outward from the upper end of a cylindrical body portion, a center fitting provided above the center line of the annular fitting, and an annular fitting and a center. A rubber member that is disposed between the brackets and connects the brackets, and a stopper bracket that functions as a stopper that limits the relative displacement of the annular bracket and the center bracket. The present invention relates to a vibration isolator having a drainage window, and more particularly to a device capable of improving the strength and durability of a caulking portion.
図1は、従来の防振装置(例えば、特許文献1参照。)を示す斜視図であり、図2はその断面図であり、防振装置90は、筒状胴部の上端に外周側に突出するフランジ部12が形成されてなる環状金具1と、環状金具1の中心線上の上方に間隔をおいて設けられたセンタ金具2と、環状金具1とセンタ金具2との間に配設されてこれらの金具1、2を連結する概ね円錐状のゴム部材3と、環状金具1およびセンタ金具3の相対変位を制限するストッパとして機能するストッパ金具94とを具え、このストッパ金具94は、略筒状をなす筒状部95と、筒状部95の上部から内周側に突出するストッパリング96と、下端で前記フランジ部12の外縁を包み込むようにして折り曲げられてフランジ部12にかしめられ固定されるカシメ部97と、前記筒状部95の下端からフランジ部12の上面に沿ってカシメ部97まで連続する板状部98とよりなり、カシメ部97、板状部98、および、筒状部95下部のそれぞれの周方向一部分を切り欠いて水抜き用の窓部99を形成して構成される。
FIG. 1 is a perspective view showing a conventional vibration isolator (see, for example, Patent Document 1), FIG. 2 is a cross-sectional view thereof, and the
このようなストッパ金具94を具えた防振装置90は、環状金具1およびセンタ金具2の相対変位を小さく制限することができるためゴム部材3の耐久性を向上させることができ、また、ストッパ金具94の下部には窓部99が形成されているので、ゴム部材3とストッパ金具94の内側との間の空間に雨水等が溜まるのを防止することができる。
The
そして、窓部99は、従来、その両縁89が、筒状部97から板状部98を経由してカシメ部96まで真っ直ぐな面で形成されていて、この形状により、切欠加工を簡易に行うことができる。
ところで、ストッパ金具94が機能してそのストッパリング96にセンタ金具2の凸条部11が当たりにストッパ金具94に上向きの力が作用したとき、窓部99として切りかかれている板状部98の端面98aには、これをフランジ部12から引きはがしめくり上げる力が作用するが、従来技術にあっては、カシメ部97の端面97aと板状部98の端面98aとが同一平面上にあるため、カシメ部97の端面97aもめくり上げられることになり、その結果、ストッパ作用の繰り返しによってカシメ部97がだんだん開き、ついにはストッパ金具94をストッパとして機能させることができなくなるという問題があった。
また、カシメ部97を含めたフランジ部12の強度は、窓部99から離れた位置では、フランジ部12の全長にわたってかしめられているので強く、逆に窓部99の近くでは弱く、このために、窓部99側のフランジ部12が反りやすく、これが、カシメ部97の端面97aを一層めくり上げられやすくしているということもあった。
By the way, when the
Further, the strength of the
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、窓部を有するストッパ金具を環状金具のフランジ部にかしめた部分であるカシメ部の強度および耐久性を確保できる防振装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such a problem, and provides a vibration isolator capable of ensuring the strength and durability of a caulking portion, which is a portion in which a stopper fitting having a window portion is caulked to a flange portion of an annular fitting. The purpose is to provide.
<1>は、筒状胴部の上端に外周側に突出するフランジ部が形成されてなる環状金具と、この環状金具の中心線上の上方に間隔をおいて設けられたセンタ金具と、前記環状金具と前記センタ金具との間に配設されてこれらの金具を連結するゴム部材と、前記環状金具および前記センタ金具の相対変位を制限するストッパとして機能するストッパ金具とを具え、このストッパ金具は、略筒状をなす筒状部と、この筒状部の上部から内周側に突出するストッパリングと、下端で前記フランジ部の外縁を包み込むようにして折り曲げられて前記フランジ部にかしめられ固定されるカシメ部と、前記筒状部の下端から前記フランジ部の上面に沿ってカシメ部まで連続する板状部とよりなり、前記カシメ部、板状部、および、筒状部下部のそれぞれの周方向一部分を切り欠いて水抜き用の窓部を形成してなる防振装置において、
中心線、および、筒状部に対応する位置における窓部内の1点を通る平面と、中心線、および、窓部の縁上の点を通る平面とのなす円周角は、左右両縁のどちら側においても、前記窓部の縁上の点が筒状部および板状部に対応する位置のとき小さく、カシメ部に対応する位置のとき大きいことを特徴とする防振装置である。
<1> is an annular bracket formed by forming an outer peripheral flange portion at the upper end of the cylindrical body, a center bracket provided above the center line of the annular bracket, and the annular A rubber member disposed between the metal fitting and the center metal fitting to connect the metal fittings, and a stopper metal fitting that functions as a stopper for restricting relative displacement of the annular metal fitting and the center metal fitting. A cylindrical portion having a substantially cylindrical shape, a stopper ring protruding from the upper portion of the cylindrical portion to the inner peripheral side, and bent at the lower end so as to wrap around the outer edge of the flange portion, and then caulked and fixed to the flange portion Each of the caulking part, the plate-like part, and the lower part of the cylindrical part, and a plate-like part continuing from the lower end of the cylindrical part to the caulking part along the upper surface of the flange part. Zhou In cut away toward a portion vibration damper by forming a window portion for drainage,
The circumferential angle between the center line and the plane passing through one point in the window at the position corresponding to the cylindrical part and the plane passing through the center line and the point on the edge of the window is On either side, the anti-vibration device is characterized in that the point on the edge of the window portion is small when the position corresponds to the cylindrical portion and the plate-like portion, and large when the position corresponds to the caulking portion.
<2>は、<1>において、板状部での前記円周角と、カシメ部での前記円周角との差は、カシメ部の厚さ相当する長さの弦をフランジ外縁に配置したときの円周角より大きいことを特徴とする防振装置である。 <2> in <1>, the difference between the circumferential angle at the plate-like portion and the circumferential angle at the caulking portion is that a chord having a length corresponding to the thickness of the caulking portion is arranged on the flange outer edge It is a vibration isolator characterized by being larger than the circumferential angle at the time.
<1>によれば、中心線、および、筒状部に対応する位置における窓部内の1点を通る平面と、中心線、および、窓部の縁上の点を通る平面とのなす円周角は、左右両縁のどちら側においても、前記窓部の縁上の点が筒状部および板状部に対応する位置のとき小さく、カシメ部に対応する位置のとき大きくなるようにしたので、詳細を後述するように、カシメ部の窓部として切り欠かれた端面に対応する円周方向位置では板状部は窓部に向かって板状のまま連続して延在することになり、このことによって板状部をめくり上げようとする力に対する変形が大幅に減じられ、その結果、カシメ部がめくり上げられるのを防止し耐久性を向上させることができる。 According to <1>, the circumference formed by the plane passing through the center line and one point in the window at the position corresponding to the cylindrical part, and the plane passing through the center line and the point on the edge of the window Since the corner is small on either side of the left and right edges when the point on the edge of the window is at a position corresponding to the cylindrical part and the plate-like part, it is large at a position corresponding to the caulking part. As will be described in detail later, at the circumferential position corresponding to the end face notched as the window portion of the crimping portion, the plate-like portion will continuously extend in the form of a plate toward the window portion, As a result, the deformation due to the force for turning up the plate-like portion is greatly reduced. As a result, the crimped portion can be prevented from being turned up and the durability can be improved.
<2>によれば、板状部での前記円周角と、カシメ部での前記円周角との差は、カシメ部の厚さに相当する長さの弦をフランジ外縁に配置したときの円周角より大きくしたので、板状部の窓部として切り欠かれた端面がめくり上げられて変形することの影響がカシメ部の切り欠かれた端面に及ぶのを確実に防止することができる。 According to <2>, the difference between the circumferential angle at the plate-like portion and the circumferential angle at the caulking portion is obtained when a chord having a length corresponding to the thickness of the caulking portion is arranged at the flange outer edge. Because it is larger than the circumferential angle, it is possible to reliably prevent the influence of the end face notched as the window part of the plate-like part from being turned up and deformed to reach the notched end face of the crimped part. it can.
本発明の実施形態について図に基づいて説明する。図3は、本発明にかかる実施形態の防振装置を示す斜視図であり、図4は、その断面図である。防振装置10は、筒状胴部11の上端に外周側に突出するフランジ部12が形成されてなる環状金具1と、環状金具1の中心線上の上方に間隔をおい設けられたセンタ金具2と、環状金具1とセンタ金具2との間に配設されてこれらの金具1、2を連結する概ね円錐状のゴム部材3と、環状金具2およびセンタ金具3の相対変位を制限するストッパとして機能するストッパ金具4とを具え、このストッパ金具4は、略筒状をなす筒状部5と、筒状部5の上部から内周側に突出するストッパリング6と、下端で前記フランジ部12の外縁を包み込むようにして折り曲げられてフランジ部12にかしめられ固定されるカシメ部7と、前記筒状部5の下端からフランジ部12の上面に沿ってカシメ部7まで連続する板状部8とよりなり、カシメ部7、板状部8、および、筒状部5下部のそれぞれの周方向一部分を切り欠いて水抜き用の窓部9を形成して構成される。したがって、窓部9の縁は、カシメ部7、板状部8、および、筒状部5に亘って延在する。
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 3 is a perspective view showing a vibration isolator according to an embodiment of the present invention, and FIG. 4 is a sectional view thereof. The
センタ金具2は、そこに設けられた雌ねじ部2bに螺合されたスタッドボルト28を介して例えばエンジンに取付けられ、一方、環状金具1は、取付けボルト26を介して車体側に取付けられていて、この場合、防振装置10は、エンジンから車体側に伝わる振動を抑制するよう作用する。
The
また、センタ金具2には、外周方向に突出する凸条11が形成されていて、環状金具1とセンタ金具2との軸方向に相互に離隔する方向の変位に対しては、凸条11にストッパリング12が第1緩衝ゴム13を介して当たることによりこれを制限し、また、環状金具1とセンタ金具2との軸方向に相互に接近する方向の変位に対しては、部材18にストッパリング12が第2緩衝ゴム14を介して当たることによりこれを制限するよう構成され、さらに、環状金具1とセンタ金具2との半径方向の変位に対しては、センタ金具2の外周面2aと、ストッパリング6の内周面6aとが第2緩衝ゴム14を介して当たることによりこれを制限するよう構成されていて、このように大きな変位を制限することにより、防振装置の耐久性を高めることができる。
Further, the
なお、環状金具1、センタ金具2、および、ゴム部材3は、金具1、2を予め金型内にセットしたあとゴム材料を注入して成形することにより、これを簡易に形成することができ、また、ストッパ金具4に加硫接着される第1緩衝ゴム13、第2緩衝ゴム14も、同様にしてストッパ金具4と一体的に成形するのが好ましい。
The annular metal fitting 1, the center metal fitting 2, and the
図5は、図3のA−A矢視に対応する窓部を示す断面図であり、防振装置10は、その特徴として、中心線O(すなわち、環状金具1の中心線)、および、筒状部5に対応する位置における窓部9内の1点Q0を通る平面P0と、中心線O、および、窓部の縁上の点Q1、Q2を通る平面P1、P2とのなす円周角α1、α2、β1、β2が、左右両縁のどちら側においても、窓部の縁上の点Q1、Q2が筒状部5、板状部8に対応する位置ではα1、α2と小さく、窓部の縁上の点Q1、Q2がカシメ部7に対応する位置ではβ1、β2と大きく設定されており、α1<β1、α2<β2が成立するよう構成されている。
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a window corresponding to the arrow AA in FIG. 3, and the
上記に定義した円周角の関係は、筒状部5の端面5a(すなわち、筒状部5に対応する位置にある窓部の縁)および板状部8の端面8a(すなわち、板状部8に対応する位置にある窓部の縁)のいずれもが、カシメ部7の端面7a(すなわち、カシメ部7に対応する位置にある窓部の縁)よりも、窓部9の中央に向かってより近くまで延在していることを意味し、振動によってセンタ金具2と環状金具1とが軸方向の相対的離隔変位し、センタ金具2の凸条11がストッパリング12に間接的に当たったときにストッパ金具4に作用する力は、板状部8を、その端面8aの位置でフランジ部12からめくり上げるが、板状部8の端面8aは、このように、カシメ部7の端面7aから離れているので、このめくれ上がりが、カシメ部7の端面7aまで影響するのを抑えることができ、円周角度の差(β1−α1)、(β2−α2)は、カシメ部7の厚さtに相当する長さの弦15をフランジ部外縁に配置したときの円周角γより大きくするのがよい。
The relationship between the circumferential angles defined above is that the
ただし、この円周角の差を大きくしすぎると、カシメ部7の延在する周方向長さが短くなってしまいストッパ金具4の環状金具1への固定力が低下してしまうので、円周角度の差(β1−α1)、(β2−α2)は、板状部8に対応する窓部の円周角(α1+α2)より小さくするのが好ましい。
However, if the difference between the circumferential angles is too large, the circumferential length in which the
さらに、ゴム部材3の下方の、環状金具1には、その内側に液密に取付けられた仕切り部材23が設けられ、仕切り部材23のゴム部材3の反対側には柔軟に変形する膜部材25が配置され、ゴム部材3と仕切り部材23とで囲まれた空間よりなる主液室21と、膜部材25と仕切り部材23とで囲まれた空間よりなる副液室21とにはそれぞれ液体が封入され、主液室21と副液室22とは、仕切り部材23内に形成されたオリフィス24を介して連通していて、環状金具1とセンタ金具2との軸方向の相対変位により主液室21の容積が変化するのに伴って液体は狭い流路を形成するオリフィス23を通って移動するので振動を抑制する効果を発揮することができる。
Further, the annular metal fitting 1 below the
なお、上記において、防振装置を、主液室21、副液室22を有する液体封入式防振装置について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、液室を持たずにゴム部材のエネルギ減衰作用だけで防振する装置についても適用することができる。
In the above description, the vibration isolator has been described with respect to the liquid-filled vibration isolator having the
本発明に係る防振装置は、自動車のエンジンマウントやボディマウントとして用いることができる。 The vibration isolator according to the present invention can be used as an engine mount or body mount of an automobile.
1 環状金具
2 センタ金具
2a センタ金具の外周面
2b 雌ねじ部
3 ゴム部材
4 ストッパ金具
5 筒状部
5a 筒状部の端面
6 ストッパリング
6a ストッパリングの内周面
7 カシメ部
7a カシメ部の端面
8 板状部
8a 板状部の端面
9 窓部
11 凸条
12 フランジ部
13 第1緩衝ゴム
14 第2緩衝ゴム
15 弦
21 主液室
22 副液室
23 仕切り部材
24 オリフィス
25 膜部材
26 取付けボルト
28 スタッドボルト
P0 中心線と、筒状部に対応する位置における窓部内の点とを通る平面
P1、P2 中心線と、窓部の縁上の点とを通る平面
Q0 筒状部に対応する位置における窓部内の点
Q1、Q2 窓部の縁上の点
DESCRIPTION OF
Claims (2)
中心線、および、筒状部に対応する位置における窓部内の1点を通る平面と、中心線、および、窓部の縁上の点を通る平面とのなす円周角は、左右両縁のどちら側においても、前記窓部の縁上の点が筒状部および板状部に対応する位置のとき小さく、カシメ部に対応する位置のとき大きいことを特徴とする防振装置。 An annular fitting formed with a flange portion projecting to the outer peripheral side at the upper end of the cylindrical body portion, a center fitting provided above the center line of the annular fitting at a distance, and the annular fitting and the center fitting And a rubber member that connects these metal fittings and a stopper metal that functions as a stopper that restricts the relative displacement of the annular metal fitting and the center metal fitting. The stopper metal fitting has a substantially cylindrical shape. A cylindrical part formed, a stopper ring protruding from the upper part of the cylindrical part toward the inner peripheral side, and a crimping part that is bent so as to wrap around the outer edge of the flange part at the lower end and is caulked and fixed to the flange part A plate-like portion that continues from the lower end of the tubular portion to the crimped portion along the upper surface of the flange portion, and a part in the circumferential direction of each of the crimped portion, the plate-like portion, and the lower portion of the tubular portion In the vibration damping device notched in by forming a window portion for drainage,
The circumferential angle between the center line and the plane passing through one point in the window at the position corresponding to the cylindrical part and the plane passing through the center line and the point on the edge of the window is On either side, the anti-vibration device is characterized in that the point on the edge of the window portion is small when the position corresponds to the cylindrical portion and the plate-like portion, and large when the point corresponds to the crimping portion.
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