JP4888286B2 - 無線通信ドライバプログラム、無線通信端末及び無線通信インタフェース制御方法 - Google Patents

無線通信ドライバプログラム、無線通信端末及び無線通信インタフェース制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信端末における複数の動作状態を持つ無線通信インタフェースの制御技術に関するものである。
当初、無線通信は音声通話を中心に利用されてきた。近年、無線通信技術の進歩に伴い携帯機器における無線通信の利用が拡大し、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末によるデータ通信においての利用も急速に広まっている。
このような携帯無線機器においては、消費電力を抑えることが課題となっている。これに伴い、携帯無線機器には、通信が行われていない動作状態において積極的に送受信動作を止め動作していない回路への電力供給を停止するといった省電力モードを持つものがある。
ところで、現在、データ通信で利用されるネットワークプロトコルはIP(Internet Protocol)が主流である。IPは、パケット(データグラム)単位の自律的配送を原則とするプロトコルであり、通信開始及び通信終了のシグナリングを行う仕組みを備えていない。必要に応じて、上位層となるトランスポート層又はセッション層のプロトコルにおいてエンドツーエンドシグナリングが行われる。
従って、IPデータ通信を行う携帯無線端末では、無通信状態にあるか否かを確実に判断することが困難である。一般的には、無通信状態の継続時間により、無通信状態にあるか否かが判断される。一方、IPデータ通信を開始する際には何の予告もなく新たなパケットを送受信する必要がある。
高速無線通信サービスを提供するために規格化が進められているWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(IEEE802.16e)では、このような消費電力モードに対応するアイドル(Idle)モードという動作状態が定義されている。WiMAXにおけるアイドルモードは、無線基地局(以降、BSと表記する)と無線端末局(以降、MSと表記する)との間のネゴシエーションにより通信を行わない時間を決定する仕組みを持つ。WiMAXには、BS主導でMSをアイドルモードへ移行する場合とMS主導で自己をアイドルモードへ移行する場合とが用意されている。
一方、MSにおけるアイドルモードから通常モードへの復帰処理は、BS側でMSへ送信するデータが生じた場合にはBS主導となり、MSでBS側へ送信するデータが生じた場合にはMS主導となる。具体的には、BS側からアイドルモードのMSへ送信するデータが発生した場合には、BSが定期的にブロードキャスト送信しているページングメッセージ中に送信先MSについて受信すべきデータがあることを示す信号を送信し、これを受信したMSがアイドルモードから通常モードに移行する手続きを行う。この手続完了後、BSからMSに当該データが送信される。アイドルモードのMSからBS側へ送信するデータが生じた場合には、MSがアイドルモードから通常モードに移行する手続きを行い、その後、MSが通常モードに復帰し次第、当該データを送信する。
WiMAXにおけるMSのようなIPデータ通信を行う携帯無線端末は、概略、無線通信インタフェース部(以降、インタフェース部と表記する)とそれ以外の機能部(以降、ホスト部と表記する)とから構成される。インタフェース部は、無線信号処理回路等を含
み、ホスト部から送られる送信データを無線信号へ変換し無線基地局へ送信し、無線基地局から受信された無線信号を受信データに変換しホスト部へ送る。ホスト部では、OS(Operating System)により上記インタフェース部等の各種インタフェースが管理され、ドライバと呼ばれるソフトウェアモジュールがOSからの指示により上記インタフェース部との間のデータの送受信制御を行う。
なお、本願発明に関連する先行技術文献には、以下の開示された文献がある。
特開平10−320327号公報 特開2004−328221号公報 特開平10−178450号公報
上述のような携帯無線機器において、省電力モード(アイドルモード)から通常モードへ復帰する際に、電力供給を再開してから送受信処理が完全に動作するようになるまで遅延時間が生ずる。これは、無線信号の送受信処理を実行する無線信号処理回路を構成するPLD(Programmable Logic Device)、AFC(Auto Frequency Control)、AGC(Auto Gain Control)等のフィードバック動作等の処理遅延に基づくものである。また、上述のように無線リンクを利用するネットワーク層プロトコルがIPの場合、予告なくデータ送受信機会が発生する。
このような携帯無線機器において、アイドルモードから復帰しようとするインタフェース部が、上記遅延時間の間無線基地局へ送信すべきデータを抑制するように直接的にホスト部を制御するには、新たな仕組みを追加する必要がある。例えば、インタフェース部からホスト部に対しデータ送信抑制を指示できるような仕組み、或いは上記遅延時間の間、インタフェース部又はドライバにおいて送信データを保持する仕組み等が考えられる。
前者の仕組みでは、インタフェース部がホスト部に動作状態を認識させるようにし、インタフェース部がアイドルモードの場合にはホスト部にデータ送信を抑制させるという手順を導入する必要がある。しかしながら、この手法では、実装の難易度が増すうえに、ホスト部におけるインタフェース部の状態管理が複雑化するという問題点がある。
一方、後者の仕組みでは、ドライバ又はインタフェース部に十分な容量のバッファメモリを備える必要があり、余分なリソースを消費することになる。インタフェース部にバッファメモリを多く備えるように構成すれば、部品点数が増大し、インタフェース部のコストが増すという問題点がある。更に、OSの外部でデータを保持することは、無線通信インタフェースの切断手順や電波状態の悪化による一時的な通信途絶等の異常シーケンスからの回復手順が難しくなるという問題点もある。また、OSの管理外で保持されるデータの喪失に対する処理をOSは実行することができないため、データの紛失が起こりやすい。
本発明の目的は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易かつ効率的な構成で、無線通信インタフェースの複数の動作状態を適切に制御する技術を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明の第一の態様は、複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)を処理するフレーム処理手段と、の
間の仲介処理を無線通信端末に実行させる無線通信ドライバプログラムに関し、この無線通信ドライバプログラムが、無線通信端末に、上記無線通信インタフェースの動作状態を管理し、上記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で上記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、上記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、上記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理ステップと、この状態管理ステップにより上記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、上記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを上記フレーム処理手段に送る模擬応答ステップと、を実行させるというものである。
ここで、無線通信インタフェースの動作状態に関し、通常モードとは通常時の無線通信を行う動作状態であり、待機モードとはその通常モード以外の動作状態であればよい。例を挙げれば、待機モードは、消費電力を削減するために無線信号処理回路への電力供給を停止する状態であってもよい。以降、本発明の第一の態様における無線通信ドライバプログラムが無線通信端末上で実行されることにより実現される機能を本発明の第一態様に対応するドライバ手段と表記することとする。
上記無線通信端末のフレーム処理手段では、送信すべきフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)が生じた場合、このMACフレームに関しアドレス解決処理が実行され、アドレス解決要求フレームが本ドライバ手段に送られる。以降、このフレーム処理手段では、このアドレス解決要求フレームの応答としてアドレス解決応答フレームを受けるまでアドレス解決処理が完了しないため、当該送信すべきフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)の送信が抑制される。
一方、本発明の第一態様に対応するドライバ手段では、無線通信インタフェースの動作状態が管理され、必要に応じて、この無線通信インタフェースに動作状態の変更指示が出される。ここで、上記アドレス解決要求フレームが本ドライバ手段に送られた場合、本ドライバ手段では、無線通信インタフェースに通常モードへの復帰指示が出され、無線通信インタフェースが通常モードへ復帰したことが確認された後、上記アドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームが生成され、上記フレーム処理手段に送られる。すなわち、フレーム処理手段にアドレス解決応答フレームが返されるのは、無線通信インタフェースにおける無線通信回路の復帰動作により生じる遅延を含めて、当該無線通信インタフェースが通常モードへ移行されたことが確認された後となる。
すなわち、本発明の第一態様によれば、無線通信インタフェースの復帰処理に必要な遅延時間が、本ドライバ手段がアドレス解決応答フレームをフレーム処理手段に返さないことで吸収され、この間、フレーム処理手段によるフレーム送信処理を抑制することができる。従って、本発明の第一の態様によれば、予告なく送信機会の生ずるフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)の送信時においても、無線通信インタフェースの状態制御を適切に行うことができる。
更に、このような効果を得るにあたり、フレーム処理手段は一般的なデータリンク層の処理手段であればよく、この本発明の第一の態様に対応するドライバ手段のみで当該効果を得ることができる。
また、好ましくは、本発明の第一の態様に対応するドライバ手段が、上記状態管理ステップにより無線通信インタフェースが通常モードから待機モードへ移行したことが確認された場合に、上記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリを無効化するテーブル更新ステップを更に実行するようにする。フレーム処理手段により実行さ
れるアドレス解決処理は、一般的に、宛先アドレスに対応する物理アドレス(例えばMACアドレス)がアドレス解決テーブルに登録されていない場合に実行される。
これによれば、再度、フレーム処理手段において送信すべきデータが生じ、無線通信インタフェースを待機モードから通常モードへ復帰させる必要がある場合においても、その送信すべきデータの宛先アドレスに対応する物理アドレスが登録されたエントリは無効化されているために、確実に、フレーム処理手段にアドレス解決処理を実行させることができる。
また、好ましくは、本発明の第一の態様に対応するドライバ手段が、無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断ステップと、上記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間をこの無通信判断時間相当若しくは無通信判断時間よりも短い期間に設定するテーブル更新ステップとを更に実行するようにする。
また、上記テーブル更新ステップに替え、上記無通信判断時間を上記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間相当若しくは当該アドレス解決テーブルのエントリの有効期間よりも長い期間に設定する閾値更新ステップを実行するようにする。
これによれば、上記模擬応答ステップで生成されフレーム処理手段に送られるアドレス解決応答フレームにより登録されるアドレス解決テーブルのエントリに関し、無通信状態と判断され無線通信インタフェースが待機モードへ移行されるときには、そのエントリの有効期間が満了し、そのエントリが無効にされる。
従って、再度、フレーム処理手段において送信すべきデータが生じ、無線通信インタフェースを待機モードから通常モードへ復帰させる必要がある場合においても、確実に、フレーム処理手段にアドレス解決処理を実行させることができる。
また、好ましくは、本発明の第一の態様に対応するドライバ手段が、上記フレーム処理手段から送られるフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)を無線通信インタフェースで利用される通信データに変換し、無線通信インタフェースから送られる通信データを上記フレーム処理手段で処理されるフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)に変換する変換ステップと、無線通信インタフェースを利用した通信に関し、上記フレーム処理手段が、無線通信インタフェースを利用した通信には不必要なアドレス解決プロトコルを含むデータリンク層プロトコルを実行するように制御する制御ステップと、を更に実行するようにする。
本来、無線通信インタフェースを制御する無線通信ドライバであれば、一般的には、この無線通信インタフェースを利用した通信において、フレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)を処理するフレーム処理手段から処理要求が送られてくることはない。しかしながら、本発明の第一態様は、無線通信インタフェースの通常モードへの復帰にかかる遅延時間をフレーム処理手段によるアドレス解決処理を本ドライバ手段により模擬応答することにより吸収するものである。従って、本発明の第一の態様に対応するドライバ手段は、無線通信インタフェースを利用した通信に関し、本来不必要なアドレス解決プロトコルを含むデータリンク層プロトコルをフレーム処理手段が実行するように制御する。
また、好ましくは、本発明の第一の態様に対応するドライバ手段が、無線通信インタフ
ェースから送信されるべきデータを格納するバッファを生成させる生成ステップを更に実行し、上記変換ステップが、無線通信インタフェースの動作状態が待機モードにある場合で上記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレーム以外のフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)を受けた場合に、このフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)若しくはこのフレームから変換された通信データを上記バッファに格納し、上記状態管理ステップにより無線通信インタフェースが通常モードへ復帰したことが確認された後に、上記バッファに格納された通信データを無線通信インタフェースへ送るようにする。
これによれば、ブロードキャストのようなアドレス解決処理が不要なフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)がフレーム処理手段から送られてきた場合や、その他の設定によりアドレス解決処理が不要となったフレーム(例えばMAC(Media Access Control)フレーム)がフレーム処理手段から送られてきた場合にも、無線通信インタフェースの通常モードへ復帰する際の遅延時間を当該バッファで吸収することができる。
また、本発明の他の態様は、上記フレーム処理手段及び無線通信インタフェースと共に、上記第一の態様に係る無線通信ドライバプログラムにより実現されるドライバ手段を備える無線通信端末であってもよい。また、本発明の他の態様は、上記第一の態様に係る無線通信ドライバプログラムにより実現される無線通信インタフェース制御方法であってもよいし、上記第一の態様に係る無線通信ドライバプログラムがコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されたものであってもよい。
本発明によれば、簡易かつ効率的な構成で、無線通信インタフェースの複数の動作状態を適切に制御する技術を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態における無線情報端末装置(以降、単に無線端末又はMSと表記する)についてそれぞれ説明する。なお、以下に述べる各実施形態の構成はそれぞれ例示であり、本発明は以下の各実施形態の構成に限定されない。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態における無線端末について説明する。
〔接続形態〕
まず、第一実施形態における無線端末と無線通信システムとの接続形態について図1を用いて説明する。図1は、第一実施形態における無線端末と無線通信システムとの接続形態を示す概念図である。
第一実施形態における無線端末10は、その位置を通信可能エリアとする無線基地局(以降、BSと表記する)40と無線通信を行うことにより、図1に示される無線通信システムと接続する。図1に示される無線通信システムは、ASN(Access Service Network)43とIPネットワーク48等のその他のネットワークとから構成される。
ASN43は、複数のBS40とASNゲートウェイ(以降、ASN−GWと表記する)とがそれぞれ接続されることで形成される。ASN43は、ASN−GW45を介してIPネットワーク48に接続される。IPネットワーク48は例えばインターネットである。ASN−GW45は、複数のBS40に接続されこれらBS40を管理する。例えば、ASN−GW45は、管理配下のBS40間のハンドオーバ等を制御する。ASN−G
W45は、このように複数のBS40を管理し、その他のゲートウェイ等とデータをやりとりすることにより、無線端末10に対しIPネットワーク48へのアクセスサービスを提供する。
BS40は、通信エリア内の無線端末10をASN43に無線通信により接続する。BS40は、ASN43を介してASN−GW45と接続されており、無線端末10から送信された信号(IPパケット)をASN−GW45へ転送し、ASN−GW45から送信されたIPパケットを無線端末10へ無線送信する。無線端末10とBS40との間の無線通信プロトコルとしてWiMAX(IEEE802.16e等)が利用される。なお、本発明は、無線端末10とBS40との間の無線通信プロトコルを限定するものではないため、GSM(Global System for Mobile Communications)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等が利用されてもよい。BS40と無線端末10との間の無線リンク確立及び解放、IPアドレス割り当て等の処理については、周知技術を用いればよいため、説明を省略する。
BS40は、一般的に、共通制御チャネル(例えばPICH(Page Indication Channel))を使って、ページングメッセージ中に無線端末10(又は無線端末10の属するグループのうちのいずれかの無線端末)の受信すべきデータがあることを示す信号(例えばPI(Paging Indicator)であり、以降、PI信号と表記する)を送信している。このPI信号を受信した無線端末10は、このPI信号を判定することにより自身(又は自身が属するグループのうちのいずれかの無線端末)宛てのデータがあることを示していると認識すると、ページングメッセージを受信しこれに含まれるデータが自身宛か否かを判断する。もちろん、BS40はPICHを使ったPI信号の送信をサポートせず、無線端末10が自身に割り当てられているページングメッセージを常に受信して自身宛か否かを判定するようにしてもよい。
本実施形態では、このPI信号を用いず、無線端末10がページングメッセージを直接判定する場合を例に挙げることとする。本実施形態で例に挙げるWiMAXでは、ページングメッセージは、MAC Management Message(以降、MMMと表記する)によりブロードキャストでBS40から無線端末10に配信される。MMMは、無線インタフェースを介して送受信されるユーザデータと同様に、MAC層のPDU(Protocol Data Unit)に収められる。MMMは、WiMAXのMAC層におけるデータリンク識別子に相当する、専用に割り当てられたConnection Identifier(以降、CIDと表記する)で識別される。上記ページングメッセージは、ブロードキャスト用のCIDが用いられ送信される。
また、BS40は、背景技術の項で説明したような省電力モード又はアイドルモードに移行している無線端末10に対して、待機状態移行要求を示す信号を送信する。また、BS40は、待機状態移行の要求を受け入れることを決定すると、無線端末10に対し待機状態移行応答を送信する。これら待機状態移行要求及び待機状態移行応答を示す各信号は、WiMAXでは、MMMによりBS40と無線端末10との間で授受される。より具体的には、これら信号は、BS40から無線端末10方向への通信においては、MMMの「DREG−REQ」メッセージが利用され、無線端末10からBS40方向への通信においては、MMMの「DREG−CMD」メッセージが利用される。以降の説明では、単に、これら信号を待機状態移行要求又は待機状態移行応答と表記する場合もある。
本実施形態における無線端末10は、このような無線通信システムと接続することにより、IPネットワーク48上のサーバ50、ユーザ端末装置50等とIPプロトコルを用いて通信を行う。以降、無線端末10の通信相手となる端末装置を通信先端末50と総称する。
〔装置構成〕
次に、第一実施形態における無線端末の装置構成について図1及び2を用いて説明する。なお、以下に説明するのは、あくまで本願発明に関連する構成についてのものであるため、当該無線端末にその他の構成若しくは機能部が含まれていても何ら問題ない。
本実施形態における無線端末10は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース等を備える端末装置であり、例えば、携帯電話、PDA(Personal
Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等である。無線端末10は、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等に記憶されている各種ソフトウェアがCPUにより実行されることにより実現されるホスト部15と、上記入出力インタフェースの1つである無線通信インタフェース部(以降、I/F部と表記する)30とを少なくとも備える。
以下、第一実施形態における無線端末10の機能構成について図2を用いて説明する。図2は、第一実施形態における無線端末10の機能構成を示すブロック図である。
〈無線通信インタフェース部(I/F部)〉
I/F部30は、WiMAXをサポートする無線通信インタフェースカード(インタフェースボード或いは専用チップセット)である。I/F部30は、送受信処理を実行する機能部として、無線MAC(Media Access Control)部31、RF(Radio Frequency)部32等を備える。以下、I/F部30を構成する各機能部について簡単に概略を説明する。
RF部32は、アンテナ11で受信された高周波アナログ信号を処理し、WiMAXの所定チャネルについて増幅され変換されたベースバンド信号を無線MAC部31へ送る。無線MAC部31は、RF部32から送られるベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換し、このデジタルベースバンド信号を復調及び復号する。無線MAC部31は、このような処理により出力されるデータストリーム信号からIPパケットを構成し、ホスト部15へ送る。
また、無線MAC部31は、ホスト部15から送信されるべきIPパケットを受けると、これをデータストリーム信号に変換し、この変換された信号を符号化及び変調する。無線MAC部31は、このような処理により出力されるデジタルベースバンド信号をアナログ信号に変換し、RF部32へ送る。RF部32は、無線MAC部31から送られたアナログ信号を高周波アナログ信号に変換し、アンテナ11からこの高周波アナログ信号を送出する。
I/F部30は、無通信状態となる場合に不要となる回路への電力供給を停止する待機モード(上述の省電力モード若しくはアイドルモードと同様)を持つ。I/F部30の待機モードと通常モードとの間の状態遷移については、BS40主導で実行される場合と本無線端末10主導で実行される場合とがある。なお、本発明は、I/F部30の有する動作モードを限定するものではないため、通常の通信を行う動作状態としての通常モードとその通常モード以外の動作状態として待機モードがあればよい。
無線端末10主導で待機モードへ移行する場合とは、I/F部30が、後述するホスト部15のドライバ25から待機状態移行指示を受けた場合である。BS40主導で待機モードへ移行する場合とは、I/F部30が、BS40から待機状態移行要求を示す信号を受信した場合である。I/F部30は、待機モードへ移行すると、無線MAC部31及びRF部32等の所定の回路への電力供給を停止し、ホスト部15のドライバ25へ待機モード移行完了を通知する。なお、本発明は、このI/F部30の待機モード時に実際に行
われる省電力制御を限定するものではないため、無線MAC部31及びRF部32の送受信処理に関わる全ての回路への電力供給が停止されてもよいし、これらのうちの一部の回路への電力供給が停止されるようにしてもよい。
一方、無線端末10主導で通常モードへ復帰する場合とは、I/F部30が、ホスト部15のドライバ25から復帰指示を受けた場合である。BS40主導で通常モードへ復帰する場合とは、I/F部30が、BS40から送信されるページングメッセージを判定することにより自身宛のデータが存在することを認識した場合である。通常モードへ復帰すると、I/F部30は、待機モード移行時に電力供給を停止した回路に対し電力供給を再開し、BS40との間で送受信動作再開手続き(無線リンク確立等)を実施する。I/F部30は、当該手続きが完了すると、ホスト部15のドライバ25へ通常モードへの復帰完了を通知する。
ところで、無線端末10のための当該ページングメッセージは、BS40から定期的にブロードキャスト送信されている。従って、I/F部30は、待機モードであってもこのページングメッセージを受信すべきタイミングで必要な回路に対し電力供給を行い、このページングメッセージを受信する。以降、I/F部30におけるこのページングメッセージを受信し得る動作モードを一時復帰モードと表記する。ここで、I/F部30におけるこの一時復帰モードは、通常モードと同じ動作状態であってもよいし、ページングメッセージを受信するために必要な回路のみに対し電力供給が行われるモードとし、通常モードよりも省電力化を図れる動作状態であってもよい。
I/F部30は、このページングメッセージにおいて自身宛のデータがないことを検知した場合には、次の受信タイミングまで待機モードとなる。なお、ページングメッセージの判定処理は、I/F部30の無線MAC部30内の回路で実行するようにしてもよいし、ホスト部15のドライバ25により実行されるようにしてもよい。また、I/F部30の一時復帰モードへの移行指示は、ページングメッセージの判定処理を実行する機能部から出されるようにすればよい。
〈ホスト部〉
ホスト部15は、OS(Operating System)20、ドライバ25、アプリケーション16等から構成される。
〈〈ドライバ〉〉
ドライバ25は、OS20と連携することにより上述のI/F部30を制御する。ドライバ25は、OS20からの指示に応じて、I/F部30に対して必要な送受信処理の指示を出す。ここで、ドライバ25は、WiMAXを実現するI/F部30をEthernet(登録商標)(以降、L2と表記する)デバイスとしてOS20に認識させるように動作する。
無線端末10とBS40との間の無線リンクは、BS40がHUBとなり複数の無線端末を収容するネットワークトポロジを前提とした無線プロトコルで実現される。本実施形態の例によれば、無線端末10のI/F部30は、BS40のみとポイントツーポイントで接続される。このため、無線端末10とBS40との間の無線リンクにおいて利用されるMACアドレスはあくまで個体の識別が目的であり、L2プロトコルのようにフレームの送信先(受け手)を指定するためのものではない。従って、本来、WiMAXを通信インタフェースとして利用するOS20では、L2通信で利用されるようなARP(Address Resolution Protocol)手順、及びL2フレームの生成を必要としない。
本実施形態では、ドライバ25がI/F部30をL2デバイスとしてOS20に認識さ
せるすなわちL2ドライバとして動作するため、OS20は、通信時にはこのドライバ25を利用してL2通信を実行する。すなわち、OS20は、L2フレームの送受信をドライバ25に依頼し、必要に応じてARP手順を実行する。ドライバ25は、このOS20により実行されるL2通信があたかも正常に動作しているかのように見せかけるL2模擬処理を実行する。本実施形態における無線端末10は、このようなL2模擬処理のうちのARP模擬手順を利用することにより、I/F部30が待機モードから通常モードへ復帰する際のタイムラグ(遅延時間)を吸収するべく、OS20からドライバ25に対して送信データを送ることを一時的に停止させる。
また、ドライバ25は、I/F部30の待機モードと通常モードとの間の状態遷移を管理する。無線端末10主導で通常モードに復帰する場合、すなわちI/F部30が待機モード時にOS20から送信すべきL2フレームを受けた場合には、ドライバ25は、I/F部30へ復帰指示を出す。逆に、無線端末10主導で待機モードに移行する場合、すなわちI/F部30が通常モード時に所定時間無通信状態が継続したと判断された場合に、ドライバ25はI/F部30へ待機状態移行指示を出す。
L2模擬処理を実行するドライバ25の詳細機能部については後述する。
〈〈OS〉〉
OS20は、ハードウェア管理、プロセス管理、メモリ管理等を行い、これら管理リソースをアプリケーション16に提供する。OS20としては、例えば、Windows(登録商標)やLinux(登録商標)等が利用される。OS20は、標準的なL2及びIPのプロトコルスタックを備える。なお、I/F部30の種類に応じて必要となる特殊処理についてはドライバ25が吸収する。OS20は、上述のようにドライバ25がL2ドライバとして動作するため、通信を行う場合には上記プロトコルスタックを実行する。OS20のプロトコルスタックは、バッファ21、L2通信制御部22、ARPテーブル23等を備える。
L2通信制御部22は、L2通信を実現するための処理を実行する。具体的には、L2通信制御部22は、アプリケーション16から送られバッファ21に格納される送信データを取り出し、この送信データに所定のL2ヘッダを付与することでL2フレームを生成し、ドライバ25へ送る。また、L2通信制御部22は、ドライバ25から送られるL2フレームから受信データを抽出し、アプリケーション16へ渡すためにその受信データをバッファ21に格納する。バッファ21は、アプリケーション16へ渡すための受信データ及びドライバ25へ送るための送信データを一時格納する。
L2通信制御部22は、L2ヘッダを付与する際に、アドレス解決処理を実行する。具体的には、L2通信制御部22は、L2ヘッダを付与する際に、IPパケットの送信先IPアドレスに対応する送信先MACアドレスを取得するため、ARPテーブル23を参照する。L2通信制御部22は、ARPテーブル23に送信先IPアドレスに対応するMACアドレスが登録されていないと判断すると、ARP手順を実行する。L2通信制御部22は、このARP手順により当該送信先IPアドレスに対応する宛先MACアドレスを取得すると、これに対応するエントリをARPテーブル23に登録すると共に、送信すべきIPパケットにこの取得された宛先MACアドレスの設定されたL2ヘッダを付与しL2フレームを構築する。L2通信制御部22は、このL2フレームを送出するようにドライバ25に指示する。
このように、アドレス解決処理には、ARPテーブル23が利用される。ARPテーブル23には、宛先IPアドレスと宛先MACアドレスとのリンク情報が格納される。L2通信制御部22は、このARPテーブル23への新たなエントリの追加及び登録されてい
るエントリの削除を行う。
なお、上述のようなプロトコルスタックを含むOS20の機能は一般的な周知技術であり、本発明は、このようなOS20の機能を改造することなく利用することができる。また、図2では、説明の便宜のため、OS20とドライバ25とを区別して示したが、ドライバ25はOS20の機能の一部として動作する。
〈〈アプリケーション〉〉
アプリケーション16は、OS20の管理下において実行され、本実施形態ではIP通信を伴うアプリケーションを対象とする。アプリケーション16は、例えば、WEBブラウザ、JAVA(登録商標)等である。なお、本発明は、IP通信を伴うアプリケーションであればこのアプリケーション16の機能を限定するものではないため、アプリケーション16はどのようなアプリケーションであってもよい。
〈〈ドライバのL2模擬処理〉〉
ドライバ25は、L2模擬処理を実行するために、L2フレーム処理部26、ARP模擬処理部27、待機状態制御部28、通信状態検出部29等を備える。
L2フレーム処理部26は、OS20から送られるL2フレームを受け、このL2フレームからIPパケットを抽出する。L2フレーム処理部26は、抽出されたIPパケットをI/F部30に送り、I/F部30がこのIPパケットを送出するように制御する。L2フレーム処理部26は、この抽出されたIPパケットがARPリクエストパケットであると判断した場合には、このARPリクエストパケットをARP模擬処理部27に送る。
一方、L2フレーム処理部26は、I/F部30から受信IPパケットを受けると、その受信IPパケットに所定のL2ヘッダが付与されたL2フレームを生成する。L2フレーム処理部26は、このように生成されたL2フレームをOS20に送る。ここで、L2フレーム処理部26は、OS20から送られるL2フレームを受けた場合及びI/F部30から受信IPパケットを受けた場合に、それぞれ送受信処理が行われている旨の通知(以降、この通知を通信継続通知と表記する)を通信状態検出部29に送る。
ARP模擬処理部27は、L2フレーム処理部26からARPリクエストパケットを受けると、このARPリクエストパケットの応答としてのARPリプライパケットを生成する。ARP模擬処理部27は、このARPリプライパケットをL2フレーム処理部26に送る。これにより、L2フレーム処理部26は、このARPリプライパケットに所定のL2ヘッダを付与することによりL2フレームを生成し、OS20へこのL2フレームを送る。これにより。OS20のL2通信制御部22は、先に送信したARPリクエストに対して正常にARPリプライを受けたと認識し、このARPリプライパケットに設定されているデータに基づいて、ARPテーブル23を更新する。なお、ARP模擬処理部27は、ARPリプライパケットに設定される応答元MACアドレスとしては、任意に決定したダミーのMACアドレスを使うようにすればよい。例えば、このダミーのMACアドレスとして、予め保持された固定のMACアドレスを使うようにしてもよいし、その都度乱数によりMACアドレスを生成するようにしてもよい。
ARP模擬処理部27は、待機状態制御部28からの通知により、I/F部30の動作状態を認識する。ARP模擬処理部27は、I/F部30が待機モードである際に、L2フレーム処理部26からARPリクエストパケットを受けた場合には、ダミーとして生成したARPリプライパケットをL2フレーム処理部26へ送らず保持する。ARP模擬処理部27は、待機状態制御部28からI/F部30が通常モードへ復帰したことを通知された後、保持しているARPリプライパケットをL2フレーム処理部26へ送る。これに
より、OS20は、ARP手続実行中においては、同じ宛先への新たなパケット送信を行わないため、結果としてI/F部30が待機モードから通常モードへ復帰するまでパケット送信が抑制される。
通信状態検出部29は、L2フレーム処理部26から送られる通信継続通知に基づき、I/F部30の通信状態を検出する。基本的には、通信状態検出部29は、当該通信継続通知を受けた場合には、通信が継続されている若しくは通信が始まったことを通知するために、その通信継続通知をそのまま待機状態制御部28に送る。一方、通信状態検出部29は、予め調整可能に保持される時間閾値の間、L2フレーム処理部26から当該通信継続通知が送られてこない場合に、I/F部30が無通信状態にあると判断する。通信状態検出部29は、I/F部30が無通信状態にあると判断すると、このことを待機状態制御部28に通知する(以降、この通知のことを無通信通知と表記する)。
待機状態制御部28は、I/F部30の動作モードを管理する。待機状態制御部28は、通信状態検出部29から上記無通信通知を受けると、I/F部30に対して待機状態移行指示を出す。この指示の応答としてI/F部30から待機状態移行完了通知を受けると、待機状態制御部28は、I/F部30が待機状態に移行したことを認識すると共に、ARP模擬処理部27にこの認識を通知する。待機状態制御部28は、I/F部30がBS主導で待機モードへ移行した場合には、待機状態移行完了通知をI/F部30から受信する。
待機状態制御部28は、I/F部30が待機モードであるときに、通信状態検出部29から通信継続通知を受けると、I/F部30に対して復帰指示を出す。この指示の応答としてI/F部30から復帰完了通知を受けると、待機状態制御部28は、I/F部30が通常モードに復帰したことを認識すると共に、その認識をARP模擬処理部27に通知する。待機状態制御部28は、I/F部30がBS主導で通常モードへ復帰した場合には、復帰完了通知をI/F部30から受信する。
更に、待機状態制御部28は、I/F部30から待機状態移行完了通知を受けると、ARPテーブル23のエントリを削除する(無効にする)。ARP手順では、ARPリクエストによって得られた回答は一定期間有効であるため、実際にはデータ送信のたびにARPリクエストが送信されるわけではい。そこで、I/F部30が通常モードへ復帰する際には、OS20にARP手順を確実に実行させるために、ARPテーブル23の対象エントリを削除しておく必要がある。従って、待機状態制御部28は、I/F部30に復帰指示を出す場合には、それと共にARPテーブル23の所定エントリを削除する処理を実行する。このドライバ25によるARPテーブル23の削除処理は、例えば、OS20により提供されるAPI(Application Program Interface)を使って実行される。また、待機状態制御部28は、ARPテーブル23のエントリを全て削除するようにしてもよいし、ダミーMACアドレスが設定されたエントリのみを削除するようにしてもよい。
なお、ページングメッセージの判定処理をドライバ25で担う場合には、この待機状態制御部28が、このページングメッセージを受信すべきタイミングでI/F部30に対して一時復帰モードへの移行指示を出し、ページングメッセージの内容を確認するようにすればよい。
〔動作例〕
以下に、本実施形態における無線端末10の動作例について図3から6を用いて説明する。
図3は、第一実施形態における無線端末10主導でI/F部30が待機モードへ移行す
る場合の動作シーケンスを示す図である。本実施形態の無線端末10のドライバ25では、L2フレーム処理部26がOS20から送られてくるL2フレームからIPパケットを抽出する処理、及びI/F部30から送られてくるIPパケットにL2ヘッダを付与してL2フレームを生成する処理を実行している。L2フレーム処理部26によりこのような処理が実行されている間は、同ドライバ25の通信状態検出部29は通信状態が継続していると判断する。
ここで、図3に示すように、この通信状態検出部29が予め調整可能に保持される時間閾値よりも長い間、L2フレーム処理部26から通信継続通知が送られてこないことを検知すると、I/F部30が無通信状態にあると判断する(S31)。ドライバ25の待機状態制御部28は、通信状態検出部29から上記判断に伴う無通信通知を受けると、I/F部30に対して待機状態移行指示を出す(S32)。
I/F部30は、ドライバ25から送られるこの待機状態移行指示を受けると、待機モードへ移行するための処理を実行する。具体的には、I/F部30は、BS40に対し、待機状態移行を要求する(S33)。BS40は、無線端末10から待機状態移行を要求されると、この要求を受け入れるか否かを決定する。BS40は、この要求を受け入れることを決定すると、無線端末10に対し待機状態移行応答を送信する(S34)。
I/F部30は、BS40から待機状態移行応答を受けると、待機モードへ移行する(S35)。I/F部30は、この後、待機状態移行完了通知をドライバ25に送る(S36)。これにより、ホスト部15では、ドライバ25の待機状態制御部28がI/F部30が待機モードへ移行したことを認知する。
ドライバ25の待機状態制御部28は、I/F部30が待機モードへ移行したことを確認すると、ARPテーブル23の所定エントリを削除する(S37)。これにより、無線端末10によりデータ送信が発生しI/F部30を通常モードへ復帰させる場合に、確実にOS20によるARP手順が実行されるようにする。
図4は、BS40主導でI/F部30が待機モードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。図4に示すように、BS40から無線端末10へ待機状態移行要求が送られてくる場合もある。
無線端末10のI/F部30は、この待機状態移行要求を受信すると(S41)、BS40へ待機状態移行応答を送信する(S42)。続いて、I/F部30は、待機モードへ移行するための処理を実行する(S43)。すなわち、I/F部30は、無通信状態となる場合に不要となる回路への電力供給を停止する。I/F部30は、この後、待機状態移行完了通知をドライバ25に送る(S44)。これにより、ホスト部15では、ドライバ25の待機状態制御部28がI/F部30が待機モードへ移行したことを認知する。
ドライバ25の待機状態制御部28は、I/F部30が待機モードへ移行したことを確認すると、ARPテーブル23の所定エントリを削除する(S44)。これにより、無線端末10によりデータ送信が発生しI/F部30を通常モードへ復帰させる場合に、確実にOS20によるARP手順が実行されるようにする。
図5は、BS40主導でI/F部30が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。図5の例では、無線端末10のI/F部30は待機モードとなっている。これは、図3に示したような無線端末10主導で移行された場合であっても、図4に示したようなBS40主導で移行された場合であってもよい。
一方で、BS40は、無線端末10のためのページングメッセージを定周期でブロードキャスト送信している。BS40は、その無線端末10へ送信すべきデータを受けている場合には、このページングメッセージ内にその旨(着信情報)を設定する(S51)。
本実施形態における無線端末10のI/F部30は、待機モードであってもBS40からブロードキャスト送信されるページングメッセージを受信すべきタイミングで一時復帰モードへ移行する(S50)。すなわち、I/F部30は、ページングメッセージを受信すべきタイミングにおいて、ページングメッセージを受信することができるように必要な回路に対し電力供給を行う。
I/F部30は、このページングメッセージを受信すると、それに自身宛のデータがある旨の情報が設定されているか否かを判定する(S52)。この判定は、無線端末10のドライバ25が実行するようにしてもよい。
I/F部30は、この判定により、自身宛のデータがある旨の情報が設定されていると判断すると、通常モードへ移行するための処理を実行する(S53)。すなわち、I/F部30は、電力供給が停止されている回路に対して電力供給を再開する。一方、I/F部30は、ページングメッセージに基づいて自分宛のデータがないと判断すると、再度、待機モードへ移行する。
I/F部30は、通常モードへ移行することにより回路が送受信処理可能となると、BS40に対して接続要求を送信する(S54)。BS40は、この要求に対して所定の登録処理等を実行し、接続完了応答を送信する(S55)。これにより、BS40と無線端末10との間には無線リンクが再確立される。I/F部30は、この接続完了応答を受信すると、ホスト部15のドライバ25に対して復帰完了通知を出す(S56)。
以降、BS40から無線端末10に対して送信データパケットが送信される(S57)。このとき、無線端末10のI/F部30は既に通常モードへの移行が完了しているため(S53)、その送信データパケットを正常に受信することができ、それをドライバ25へ送る(S58)。ドライバ25は、OS20がL2通信を実行しているつもりとなっていることから、この送信データパケットを受けると、それに所定のL2ヘッダを付与してL2フレームを生成する。ドライバ25は、生成された送信データフレームをOS20へ送る(S59)。
このように、BS40主導で通常モードへ復帰する場合には、BS40とI/F部30との間で接続要求信号及び接続完了応答信号がやりとりされた後に、送信データパケットがBS40から無線端末10へ送られる。従って、無線端末10がデータパケットを受信する際には既にI/F部30の回路が完全に送受信可能状態となっている。
図6は、第一実施形態における無線端末10主導でI/F部30が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。まず、無線端末10のI/F部30は待機モードとなっており、ARPテーブル23からは所定のエントリが削除されている。これは、図3に示したような無線端末10主導で移行された場合であっても、図4に示したようなBS40主導で移行された場合であってもよい。図6の例では、無線端末10のI/F部30が待機モードとなっている状況において、無線端末10のアプリケーション16の処理により送信データが発生した場合が示されている。
OS20は、送信データを受けると、これをI/F部30から送信するために、プロトコルスタックとしてのL2通信制御部22にこの送信データを処理させる。このとき、OS20は、I/F部30用のドライバ25がL2ドライバとして動作しているため、この
送信データをL2通信により送信するべく、L2通信制御部22を起動する。L2通信制御部22は、この送信データに付与するL2ヘッダを生成するために、アドレス解決処理を実行する(S60)。具体的には、L2通信制御部22は、ARPテーブル23から、この送信データに設定されているIPアドレスに対応するエントリを抽出しようとする。このとき、L2通信制御部22は、このARPテーブル23に該当するエントリが登録されていないと判断し、ARP手順を実行する。L2通信制御部22は、ARPリクエストフレームを生成し、ドライバ25へこのフレームの送信を指示する(S61)。以降、OS20は、このARPリクエストフレームに対する応答であるARPリプライフレームが返信されるまで同一宛先への送信データの送信要求を抑制する(アドレス解決処理の待ち時間)。
OS20がARPリプライフレームの返信を待っている間、ドライバ25では、以下のような処理が実行される。
L2フレーム処理部26がこのARPリクエストフレームを受け、そのフレームから抽出されるARPリクエストパケットをARP模擬処理部27へ送る。これと共に、L2フレーム処理部26から通信状態検出部29を経由して待機状態制御部28へ通信継続通知が送られる(S62)。このとき、待機状態制御部28は、I/F部30が待機モードであることを認識している。待機状態制御部28は、I/F部30が待機モードであると認識している状況で当該通信継続通知を受けると、I/F部30に対して復帰指示を出す(S63)。一方で、ARP模擬処理部27は、先に送られたARPリクエストパケットの応答として、ダミーのMACアドレスを応答元MACアドレスとして設定されたARPリプライパケットを生成する。
I/F部30は、ドライバ25から復帰指示を受けると、待機モードから通常モードへ復帰するための処理を実行する。すなわち、I/F部30は、待機モードにおいて電力供給が停止されている回路に対して電力供給を再開する。I/F部30は、通常モードへ移行することにより回路が送受信処理可能となると、BS40に対して接続要求を送信する(S66)。BS40は、この要求に対して所定の登録処理等を実行し、接続完了応答を送信する(S67)。これにより、BS40と無線端末10との間には無線リンクが再確立される。I/F部30は、この接続完了応答を受信すると、ホスト部15のドライバ25に対して復帰完了通知を出す(S68)。
ドライバ25では、I/F部30から復帰完了通知が受信されると、ARP模擬処理部27により先に生成されたARPリプライパケットに基づいて、L2フレーム処理部26によりL2ヘッダが付与されることによりARPリプライフレームが生成される(S65)。ドライバ25は、このように生成されたARPリプライフレームをOS20へ送信する(S69)。
OS20は、このARPリプライフレームを受けると、これに設定されているダミーMACアドレスを対象となるIPアドレスと対応付けたエントリをARPテーブル23に登録する。OS20は、このダミーMACアドレスを設定したL2ヘッダを当該送信データに付与することにより送信データフレームを生成する(S70)。OS20は、この送信データフレームをドライバ25に送る(S71)。
ドライバ25では、L2フレーム処理部26がこの送信データフレームを受け、これから送信データパケットを抽出する。L2フレーム処理部26は、抽出された送信データパケットをI/F部30に対して送信するように要求する(S72)。I/F部30は、この送信データパケットをBS40へ無線送信する(S73)。
このように、無線端末10主導で通常モードへ復帰する場合には、無線端末10のドライバ25が、I/F部30の通常モードへの復帰にかかる遅延時間を吸収するようにARP手順を模擬し、無線端末10のOS20が、このARP手順の待ち時間の間、データの送信を抑制する。これにより、本実施形態における無線端末10によれば、OS20やI/F部30に特別な新たな機能を追加することなく、ドライバ25によりL2模擬処理を実行させるだけで、I/F部30の通常モードへの復帰にかかる遅延時間の間、データ送信を抑制することができる。
〈第一実施形態における作用及び効果〉
ここで、上述した第一実施形態における無線端末10の作用及び効果について述べる。
本実施形態における無線端末10では、無線通信のためのI/F部30を制御するドライバ25がL2ドライバとして動作し、データ通信が必要になるとOS20がこのドライバ25を用いてL2通信を実行する。更に、このドライバ25では、OS20及びI/F部30から送られるデータの処理状況が管理されることにより、I/F部30の通常モードから待機モードへの移行指示及び待機モードから通常モードへの復帰指示が出される。
ここで、無線端末10において送信データが発生した場合には、OS20のアドレス解決処理においてARP手順が実行される。ドライバ25は、このARP手順において、OS20から送られるARPリクエストフレームに対し、その応答となるARPリプライフレームを生成する。ドライバ25は、I/F部30が通常モードへ復帰し完全に送受信可能となったことを確認すると(復帰完了通知を受けると)、この模擬生成されたARPリプライフレームをOS20へ返す。
これにより、本実施形態によれば、無線端末10が主導となり自身を通常モードへ復帰させる場合において、I/F部30の待機モードから通常モードへの復帰時の遅延時間をOS20によるARP手順により吸収し、このARP手順の待ち時間の間、OS20からI/F部30へのデータ送信指示を抑制させることができる。
更に、本実施形態では、I/F部30が待機モードになったことをドライバ25が確認すると、ARPテーブル23の所定エントリが削除される。これにより、無線端末10により送信データが発生しI/F部30を通常モードへ復帰させる場合に、OS20に確実にARP手順を実行させることができる。
また、本実施形態によれば、このような無線端末10が主導となり自身を通常モードへ復帰させる場合だけでなく、無線端末10が主導となり自身を待機モードへ移行させる場合、BS40が主導となり無線端末10を通常モードへ復帰させる場合、BS40が主導となり無線端末10を待機モードへ移行させる場合においても対応可能である。
本実施形態によれば、このような機能を、OS20やI/F部30に特別な仕組み(機能)を付加することなく、ドライバ25の動作のみで実現することができる。従って、本実施形態によれば、装置規模の増大や装置内部回路の複雑化等を招くことなく、簡易な構成により安いコストで当該機能を実現することができる。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態における無線端末について説明する。上述の第一実施形態では、無線端末10で送信データが発生しI/F部30を通常モードへ復帰させる際にOS20に確実にARP手順を実行させるために、I/F部30が待機モードになるとARPテーブル23の所定エントリを削除していた。第二実施形態における無線端末10では、ARPテーブル23のエントリの有効期間を使って、所定のエントリを確実に無効にす
るようにする。なお、接続形態については、第一実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。以下、第二実施形態における無線端末10について、第一実施形態と異なる機能部及びその動作について説明する。
図7に示されるように、ARPテーブル23には、各エントリについて有効期間がそれぞれ設けられている。図7は、ARPテーブル23の例を示す図である。
各エントリは、それに設定された有効期間が満了すると、当該ARPテーブル23から削除される(若しくは無効化される)。待機状態制御部28は、ARP模擬処理により追加されるエントリの有効期間を通信状態検出部29により無通信状態を判断する際に使われる時間閾値相当若しくはこの時間閾値より短い時間に設定する。この場合には、待機状態制御部28は、ARPテーブル23のエントリ削除を実行する必要はない。なお、待機状態制御部28は、ARPテーブル23の有効期間を更新するのではなく、通信状態検出部29により無通信状態を判断する際に使われる時間閾値をARPテーブル23の有効期間と同じ値若しくはそれよりも長い時間に設定するようにしてもよい。
I/F部30が待機モードへ移行したときには最後の通信時から少なくともこの時間閾値以上経過していることになる。これにより、待機モードから通常モードへ復帰する際に、前回ARP模擬処理により追加されたエントリは有効期間を過ぎていることから、ARPテーブル23から削除されている。これにより、I/F部30が待機モードから通常モードへ復帰する際には、OS20により確実にARP手順を実行させることができる。
〔動作例〕
以下に、第二実施形態における無線端末10の動作例について図8を用いて説明する。図8は、第二実施形態における無線端末10主導でI/F部30が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。無線端末10のI/F部30が待機モードから通常モードへ復帰し、ドライバ25からARPリプライフレームを受けたOS20が、送信データフレームをドライバ25に送信する(S71)までは、第一実施形態と同様である(図6参照)。このとき、ARPテーブル23には、ダミーのARPリプライフレームに設定されているMACアドレスの設定されたエントリが登録されている。従って、以降、同一IPアドレスに対して送信データが発生した場合には、ARP手順は実行されず、ARPテーブル23に登録されるMACアドレスによりアドレス解決される。
第二実施形態では、ドライバ25のL2フレーム処理部26が送信データフレームを受けると(S71)、通信継続通知が通信状態検出部29を介して待機状態制御部28に送られる。待機状態制御部28は、ARP模擬処理の実行後通信継続通知を受けた場合に、先に実行されたARP模擬処理により追加されたARPテーブル23のエントリの有効期間を無通信状態の判断に利用される時間閾値相当又はそれより短い値に更新する(S75)。
図7に示されるようにその後通信が行われなかった場合には、当該時間閾値経過後、通信状態検出部29により無通信状態が検出される(S77)。この無通信状態の検出と略同時若しくはそれよりも早く、OS20では、先に更新されたエントリの有効期間が満了し、ARPテーブル23からこのエントリが削除される(S78)。
これにより、I/F部30が待機モードへ移行され、その後、更に送信データが無線端末10で発生した場合には、既にARPテーブル23の先のエントリは削除されていることから、OS20によりARP手順が実行される。
〈第二実施形態における作用及び効果〉
ここで、上述した第二実施形態における無線端末10の作用及び効果について述べる。
第二実施形態における無線端末10では、ドライバ25が、ARP模擬処理により登録されるARPテーブル23のエントリに関し、その有効期間を無通信状態の判断に用いる時間閾値相当又はそれより短い期間に設定されるか、或いは、無通信状態の判断に用いる時間閾値がARPテーブル23のエントリの有効期間相当又はそれより長い期間に設定される。
これにより、無線端末10において無通信状態と判断され、I/F部30が待機モードへ移行されるときには、既に上記エントリの有効期間が満了し、そのエントリがARPテーブル23から削除されている。
従って、次に、無線端末10に送信データが生じてI/F部30を通常モードへ復帰させる場合には、OS20により確実にARP手順が実行されるため、I/F部30の待機モードから通常モードへの復帰時の遅延時間をOS20によるARP手順により吸収し、このARP手順の待ち時間の間、OS20からI/F部30へのデータ送信指示を確実に抑制させることができる。
[第一実施形態及び第二実施形態の変形例]
上述の第一実施形態及び第二実施形態における無線端末では、ARP手順を伴うL2フレームを対象としていたが、ARP手順を伴わず送信されるL2フレームに対応するための構成を備えるようにしてもよい。ARP手順を伴わない通信とは、ブロードキャストフレームを送信する場合や、ARPテーブル23のエントリを静的な(スタティックな)設定(有効期間を持たない設定)とする場合等がある。
図9は、第一実施形態及び第二実施形態における無線端末の変形例を示す図である。本変形例では、第一実施形態及び第二実施形態における無線端末10のドライバ25に保留バッファ90を新たに備える。
I/F部30が待機モードの状態にあり、無線端末10で生じた送信データがARP手順を伴わないものであった場合には、OS20によりARP手順が実行されない。L2フレーム処理部26は、I/F部30が待機モードの場合にARPリクエストフレーム以外の送信データフレームを受けた場合には、そのフレームから抽出されるパケットを保留バッファ90に保持する。
待機状態制御部28は、復帰指示後、I/F部30から復帰完了通知を受けると、それをそのままL2フレーム処理部26に送る。L2フレーム処理部26は、待機状態制御部28から復帰完了通知を受けると、保留バッファ90に保持されているパケットを順次I/F部30に送る。
これにより、本変形例によれば、保留バッファ90を備えることからメモリ削減効果は薄れるものの、上述の第一実施形態及び第二実施形態で記載したARP模擬処理に加え、ARP手順を伴わない通信についてもこの保留バッファ90によりI/F部30の通常モードへの復帰時の遅延時間を吸収することができる。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、の間の仲介処理を無線通信端末に実行させる無線通信ドライバプログラムにおいて、
前記無線通信端末に、
前記無線通信インタフェースの動作状態を管理し、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理ステップと、
前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答ステップと、
を実行させる無線通信ドライバプログラム。(1)
(付記2)
前記無線通信端末に、
前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースが通常モードから待機モードへ移行したことが確認された場合に、前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリを無効化するテーブル更新ステップ、
を更に実行させる付記1に記載の無線通信ドライバプログラム。(2)
(付記3)
前記無線通信端末に、
前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断ステップと、
前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間を前記無通信判断時間相当若しくは前記無通信判断時間よりも短い期間に設定するテーブル更新ステップと、
を更に実行させる付記1に記載の無線通信ドライバプログラム。(3)
(付記4)
前記無線通信端末に、
前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断ステップと、
前記無通信判断時間を前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間相当若しくは該アドレス解決テーブルのエントリの有効期間よりも長い期間に設定する閾値更新ステップと、
を更に実行させる付記1に記載の無線通信ドライバプログラム。(4)
(付記5)
前記無線通信端末に、
前記フレーム処理手段から送られるフレームを前記無線通信インタフェースで利用される通信データに変換し、前記無線通信インタフェースから送られる通信データを前記フレーム処理手段で処理されるフレームに変換する変換ステップと、
前記無線通信インタフェースを利用した通信に関し、前記フレーム処理手段が、前記無線通信インタフェースを利用した通信には不必要な前記アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層プロトコルを実行するように制御する制御ステップと、
を更に実行させる付記1に記載の無線通信ドライバプログラム。(5)
(付記6)
前記無線通信端末に、
前記無線通信インタフェースから送信されるべきデータを格納するバッファを、
更に有し、
前記変換ステップが、前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードにある場合で前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレーム以外のフレームを受けた場合に、このフレーム若しくはこのフレームから変換された通信データを前記バッファに格納し、前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースが通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記バッファに格納された通信データを前記無線通信インタフェースへ送る、
付記5に記載の無線通信ドライバプログラム。(6)
(付記7)
複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、
アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、
前記フレーム処理手段と前記無線通信インタフェースとの間を仲介するドライバ手段と、を備える無線通信端末において、
前記ドライバ手段が、
前記無線通信インタフェースの動作状態を管理する状態管理手段であって、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理手段と、
前記状態管理手段により前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答手段と、
を有する無線通信端末。(7)
(付記8)
前記ドライバ手段は、
前記状態管理手段により前記無線通信インタフェースが通常モードから待機モードへ移行したことが確認された場合に、前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリを無効化するテーブル更新手段、
を更に有する付記7に記載の無線通信端末。
(付記9)
前記ドライバ手段は、
前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断手段と、
前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間を前記無通信判断時間相当若しくは前記無通信判断時間よりも短い期間に設定するテーブル更新手段と、
を更に有する付記7に記載の無線通信端末。
(付記10)
前記ドライバ手段は、
前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断手段と、
前記無通信判断時間を前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間相当若しくは該アドレス解決テーブルのエントリの有効期間よりも長い期間に設定する閾値更新手段と、
を更に有する付記7に記載の無線通信端末。
(付記11)
前記ドライバ手段は、
前記フレーム処理手段から送られるフレームを前記無線通信インタフェースで利用される通信データに変換し、前記無線通信インタフェースから送られる通信データを前記フレーム処理手段で処理されるフレームに変換する変換手段を、
更に有し、
前記無線通信インタフェースを利用した通信に関し、前記フレーム処理手段が、前記無線通信インタフェースを利用した通信には不必要な前記アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層プロトコルを実行するように制御する、
付記7に記載の無線通信端末。
(付記12)
前記ドライバ手段は、
前記無線通信インタフェースから送信されるべきデータを格納するバッファ、
を更に有し、
前記変換手段が、前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードにある場合で前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレーム以外のフレームを受けた場合に、このフレーム若しくはこのフレームから変換された通信データを前記バッファに格納し、前記状態管理手段により前記無線通信インタフェースが通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記バッファに格納された通信データを前記無線通信インタフェースへ送る、
付記11に記載の無線通信端末。
(付記13)
無線通信端末が実行し、複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、の間の仲介処理である無線通信インタフェース制御方法において、
前記無線通信端末が、
前記無線通信インタフェースの動作状態を管理し、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理ステップと、
前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答ステップと、
を実行する無線通信インタフェース制御方法。(8)
第一実施形態における無線端末と無線通信システムとの接続形態を示す概念図である。 第一実施形態における無線端末の機能構成を示すブロック図である。 第一実施形態における無線端末主導でI/F部が待機モードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。 BS主導でI/F部が待機モードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。 BS主導でI/F部が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。 第一実施形態における無線端末主導でI/F部が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。 ARPテーブルの例を示す図である。 第二実施形態における無線端末10主導でI/F部30が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。 第一実施形態及び第二実施形態における無線端末の変形例を示す図である。
符号の説明
10 無線情報端末装置(無線端末)
40 無線基地局(BS)
43 ASN(Access Service Network)
48 IPネットワーク
45 ASNゲートウェイ(ASN−GW)
50 通信先端末
11 アンテナ
15 ホスト部
16 アプリケーション
20 OS(Operating System)
21 バッファ
22 L2通信制御部
23 ARPテーブル
25 ドライバ
26 L2フレーム処理部
27 ARP模擬処理部
28 待機状態制御部
29 通信状態検出部
30 無線通信インタフェース部(I/F部)
31 無線MAC(Media Access Control)部
32 RF(Radio Frequency)部
90 保留バッファ

Claims (8)

  1. 複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、の間の仲介処理を無線通信端末に実行させる無線通信ドライバプログラムにおいて、
    前記無線通信端末に、
    前記無線通信インタフェースの動作状態を管理し、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理ステップと、
    前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答ステップと、
    を実行させる無線通信ドライバプログラム。
  2. 前記無線通信端末に、
    前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースが通常モードから待機モードへ移行したことが確認された場合に、前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリを無効化するテーブル更新ステップ、
    を更に実行させる請求項1に記載の無線通信ドライバプログラム。
  3. 前記無線通信端末に、
    前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断ステップと、
    前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間を前記無通信判断時間相当若しくは前記無通信判断時間よりも短い期間に設定するテーブル更新ステップと、
    を更に実行させる請求項1に記載の無線通信ドライバプログラム。
  4. 前記無線通信端末に、
    前記無線通信インタフェースにおける通信状況を調査し、時間閾値としての無通信判断時間より長く通信がされていない状況が継続されている場合に、前記無線通信インタフェースが無通信状態にあると判断する通信状況判断ステップと、
    前記無通信判断時間を前記フレーム処理手段で利用されるアドレス解決テーブルのエントリの有効期間相当若しくは該アドレス解決テーブルのエントリの有効期間よりも長い期間に設定する閾値更新ステップと、
    を更に実行させる請求項1に記載の無線通信ドライバプログラム。
  5. 前記無線通信端末に、
    前記フレーム処理手段から送られるフレームを前記無線通信インタフェースで利用される通信データに変換し、前記無線通信インタフェースから送られる通信データを前記フレーム処理手段で処理されるフレームに変換する変換ステップと、
    前記無線通信インタフェースを利用した通信に関し、前記フレーム処理手段が、前記無線通信インタフェースを利用した通信には不必要な前記アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層プロトコルを実行するように制御する制御ステップと、
    を更に実行させる請求項1に記載の無線通信ドライバプログラム。
  6. 前記無線通信端末に、
    前記無線通信インタフェースから送信されるべきデータを格納するバッファを、
    更に有し、
    前記変換ステップが、前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードにある場合で前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレーム以外のフレームを受けた場合に、このフレーム若しくはこのフレームから変換された通信データを前記バッファに格納し、前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースが通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記バッファに格納された通信データを前記無線通信インタフェースへ送る、
    請求項5に記載の無線通信ドライバプログラム。
  7. 複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、
    アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、
    前記フレーム処理手段と前記無線通信インタフェースとの間を仲介するドライバ手段と、を備える無線通信端末において、
    前記ドライバ手段が、
    前記無線通信インタフェースの動作状態を管理する状態管理手段であって、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理手段と、
    前記状態管理手段により前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答手段と、
    を有する無線通信端末。
  8. 無線通信端末が実行し、複数の動作状態として少なくとも待機モードと通常モードとを有する無線通信インタフェースと、アドレス解決プロトコルを含むデータリンク層で伝送されるフレームを処理するフレーム処理手段と、の間の仲介処理である無線通信インタフェース制御方法において、
    前記無線通信端末が、
    前記無線通信インタフェースの動作状態を管理し、前記フレーム処理手段からアドレス解決要求フレームを受けた場合で前記無線通信インタフェースの動作状態が待機モードである場合に、前記無線通信インタフェースに待機モードから通常モードへ復帰するように指示し、前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことを確認する状態管理ステップと、
    前記状態管理ステップにより前記無線通信インタフェースの動作状態が通常モードへ復帰したことが確認された後に、前記フレーム処理手段から送られたアドレス解決要求フレームに対するアドレス解決応答フレームを生成し、このアドレス解決応答フレームを前記フレーム処理手段に送る模擬応答ステップと、
    を実行する無線通信インタフェース制御方法。


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