JP4858708B2 - Powder molding equipment, molding die and permanent magnet - Google Patents
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Description
本発明は、原料粉末を加圧成形してC型の成形体を作製する装置に関し、特に成形体の端縁部に面取りを施すことのできる粉末成形装置に関するものである。 The present invention relates to an apparatus for producing a C-shaped molded body by pressure-molding raw material powder, and more particularly to a powder molding apparatus capable of chamfering the edge of the molded body.
フェライト(焼結)磁石は、比較的安価であり、かつ高い磁気特性が得られることから、自動車、家電製品、産業機械等、広い分野で多量に使用されている。
フェライト磁石を製造するには、原料を所定の配合比で混合したものを仮焼してフェライト化させ、得られた仮焼体をサブミクロンサイズまで粉砕し、フェライト粒子からなる微粉砕粉末を得る。次いで、微粉砕粉末を磁場中で金型によって圧縮成形(以下、これを磁場成形と称する)して成形体を得た後、この成形体を焼結することで、フェライト磁石を得る。
磁場成形の工程には、大きく分けて、材料を乾燥させた後に成形を行う乾式と、材料をスラリー状として成形を行う湿式とがある。湿式成形の方が印加した磁場による配向が容易であるため、高い磁気特性を得ることができる。湿式成形は、スラリーを金型のキャビティ内に圧送充填し、磁場中で加圧することでキャビティ内から液体を排除しながら成形する。通常、金型を構成する上パンチ側に濾過体を配設し、この濾過体を介して液体の排除がなされる。
Ferrite (sintered) magnets are relatively inexpensive and have high magnetic properties, and are therefore used in large quantities in a wide range of fields such as automobiles, home appliances, and industrial machines.
In order to produce a ferrite magnet, a mixture of raw materials at a predetermined mixing ratio is calcined to be ferritized, and the obtained calcined body is pulverized to a submicron size to obtain a finely pulverized powder composed of ferrite particles. . Next, the finely pulverized powder is compression-molded by a mold in a magnetic field (hereinafter referred to as magnetic field molding) to obtain a compact, and then the compact is sintered to obtain a ferrite magnet.
The magnetic field forming process is roughly divided into a dry type in which the material is dried and then formed, and a wet type in which the material is formed into a slurry. Since the wet molding is easier to align with the applied magnetic field, high magnetic properties can be obtained. In wet molding, slurry is pumped and filled into a cavity of a mold, and molding is performed while excluding liquid from the cavity by pressurizing in a magnetic field. Usually, a filter body is disposed on the upper punch side constituting the mold, and liquid is removed through the filter body.
湿式成形により得られる成形体(磁石)であって、濾過体側の縁端部に面取りを行う手法が特許文献1に開示されている。縁端部がシャープな場合、モータ、その他の製品にフェライト磁石を組み付ける際に欠けが発生しやすく、また、組み付けの際に組み付けられる部材に引っかかって、組み付けに支障を来たす。そこで、特許文献1は、濾過体側の縁端部に面取りを行うことを提案している。以下、特許文献1に開示された湿式成形装置、この湿式成形装置を用いて得られた成形体(永久磁石)について、図6、図7を参照して説明する。
図6は湿式成形装置の概略構成を示す断面図である。
図6において、湿式成形装置は、支柱12によって床上に支持されたダイス111と、ダイス111に対して昇降可能に配設された上パンチ113と、ダイス111の貫通孔内に昇降可能にかつ上パンチ113と対向して配置される下パンチ14とを備えている。ダイス111、上パンチ113及び下パンチ14により、金型が構成される。上パンチ113及び下パンチ14は、各々シリンダ16,17によって昇降可能とされている。
ダイス111の外周部には磁場コイル15が配設されている。この磁場コイル15を用いて、金型内に充填された微粉砕粉末に配向磁場を印加する。
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of the wet molding apparatus.
In FIG. 6, the wet forming apparatus includes a
A
湿式成形装置は、上パンチ113が下降してダイス111の上面に当接し、又、下パンチ14はダイス111に設けられた貫通孔内を上昇して加圧成形を行うようになっている。微粉砕粉末を含むスラリーは上パンチ113、下パンチ14及びダイス111によって形成されたキャビティ内に充填されて成形される。ダイス111にはキャビティに連通する供給路22が形成され、スラリーは、この供給路22を通じてキャビティに供給される。
In the wet molding apparatus, the
上パンチ113の成形面は図7に示す永久磁石(成形体)101の上面部102を形成し、また、下パンチ14の成形面は下面部103を形成するものである。上パンチ113,下パンチ14には成形される永久磁石(成形体)101の形状に合わせた円弧状凹部及び円弧状凸部が、各々形成されている。また、上パンチ113には加圧によってスラリーから押し出される液体を外部に配設するための排液孔18,18…が複数穿設されており、この排液孔18,18…が排液路19に連通している。さらに、上パンチ113側には、例えば濾布からなる濾過体20が取り付けられており、加圧時に液体のみを排液孔18内に押し出し、微粉砕粉末をキャビティ内に溜める作用をなしている。この濾過体20はロール21,21に巻回されており、ロール21,21の回転で適宜、巻き取りされるようになっており、濾過体20の交換を要することなく連続成形が可能となっている。
The molding surface of the
図7は、永久磁石101の斜視図である。この永久磁石101は、C型磁石あるいはセグメント磁石と称される永久磁石であり、主にモータに磁力発生源として組み付けられる。永久磁石101は、弓形に湾曲され、上面部102が弱磁性面、下面部103が強磁性面を構成する。Mは磁化容易軸方向である。永久磁石101は、図6に示した湿式成形装置により成形され、弱磁性面である上面部102の前後の縁端部に所定角度の面取り104を形成している。上面部102と面取り104とのなす角度を面取角度とする。特許文献1では、この面取角度を10〜45度とすることを提案している。なお、本願においては、永久磁石101のaを長さ、bを幅と定義し、ダイス111、上パンチ113及び下パンチ14において、永久磁石101の長さ(a)に対応する方向を長さ方向、幅(b)に対応する方向を幅方向と称することにする。
FIG. 7 is a perspective view of the
永久磁石101に面取り104を形成するためのダイス111を図8に、また上パンチ113を図9及び図10に示す。図8において、(a)はダイス111の平面図(成形面側から視た図)、(b)はダイス111の正面図、(c)はダイス111の側面図である。図9において、(a)は上パンチ113の平面図(成形面側から視た図)、(b)は上パンチ113の正面図、(c)は上パンチ113の側面図である。図10は、上パンチ113を成形面側から視た斜視図である。
図8に示すように、ダイス111は、直方体状の基部111aを備え、その中央部にキャビティを構成する直方体状の貫通孔111bが形成されている。基部111aには、貫通孔111bの長さ方向の両側に円弧状の円弧状凸部111cが形成されている。この円弧状凸部111cが形成されている側を上にして、湿式成形装置にダイス111が組み込まれる。円弧状凸部111cの幅方向の両端は、傾斜面111dを介して基部111aの上面と連なっている。
A
As shown in FIG. 8, the die 111 includes a rectangular
次に、図9及び図10に示すように、上パンチ113は、直方体状の基部113aを備えている。基部113aの一方の面側に、円弧状凹部113b及び2つの円弧状凹部113cが形成されている。円弧状凹部113bは、上パンチ113の長さ方向の中央部に形成されている。円弧状凹部113cは、円弧状凹部113bの長さ方向の両側に各々配置されている。円弧状凹部113b及び円弧状凹部113cともに、基部113aの幅方向に円弧状に窪んでいる。円弧状凹部113bは成形に直接関与する部分である。また、円弧状凹部113cは、実際の成形の際にダイス111の円弧状凸部111cと接触する。
円弧状凹部113bは、幅方向の両端において、その円弧面が基部113aの表面と連なっている。また、円弧状凹部113cは、幅方向の両端において、傾斜面113dを介して基部113aの表面と連なっている。また、円弧状凹部113bの長さ方向の両端は円弧状凹部113cと傾斜面113eを介して連なっている。
永久磁石101の面取り104は、成形時に上パンチ113の傾斜面113d,113eに沿って形成される。
Next, as shown in FIGS. 9 and 10, the
The arc-
The
特許文献1の提案によれば、C型の永久磁石101の両縁端部に面取り104を形成できるので、モータへの組み込み時の割れ、欠の防止に有効である。ところが、特許文献1の提案による永久磁石101においても、その両縁端部にシャープなエッジが発生してしまう。図7のSEで示す部分である。このシャープエッジSEは、上パンチ113の傾斜面113eが幅方向の両端まで所定の幅を有していないことによる。つまり、上パンチ113の傾斜面113dに対応する部分については、上パンチ113の構造上、面取り104を形成することができない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、C型の永久磁石の縁端部の全周にわたって所定の幅を有する面取りを形成することのできる、粉末成形装置を提供することを目的とする。
According to the proposal of
The present invention has been made based on such a technical problem, and provides a powder molding apparatus capable of forming a chamfer having a predetermined width over the entire circumference of the edge of a C-shaped permanent magnet. For the purpose.
図9及び図10に示した上パンチ113において、傾斜面113dをなくしてしまうと、傾斜面113eもそれに伴ってなくなってしまう。本発明者等は、傾斜面113dをなくしても、傾斜面113eを残すことのできる上パンチの構造について検討した。
図9及び図10に示した上パンチ113は、円弧状凹部113b及び円弧状凹部113cがともに、同一の平面を基準として窪む形態となっている。したがって、傾斜面113eを形成するために、傾斜面113dの存在が不可欠となり、C型の永久磁石101の縁端部の全周にわたって、所定幅の面取り104を形成することができない。
In the
In the
そこで本発明では、上パンチにおいて、成形に供される円弧状凹部が窪む基準となる面(S1)と、その両側に配置される円弧状凹部が窪む基準となる面(S2)とを同一平面とするのでなく、面(S1)と面(S2)とは平行であるが、面(S1)を面(S2)よりも後退させ、傾斜面113dに対応する段差を設ける。そうすることにより、C型の永久磁石の縁端部の全周にわたって、面取りを形成することを可能とした。すなわち本発明は、幅方向及び長さ方向を有し、幅方向に沿って円弧状とされ、凸面と、凸面と対向する凹面を備えたC型の成形体を、原料粉末を加圧成形して作製する粉末成形装置であって、成形体の外形形状に応じた貫通孔と、貫通孔の周囲を取囲むダイス非成形部とを備えたダイスと、ダイスの貫通孔の中心軸方向に沿って昇降可能とされた下パンチと、下パンチと対向して配置された上パンチとを備える。そしてこの上パンチは、成形体の凸面を形成する、成形体の幅方向に沿って円弧状とされる成形面と、成形面を取囲み、成形時にダイス非成形部と接触する上パンチ非成形部と、を備え、さらにこの上パンチの成形面は、成形体の長さ方向の両端部に、下パンチの方向に向けて垂下する傾斜面を有し、上パンチ非成形部は、傾斜面の幅方向の端部と連なる部分に、傾斜面に対応する段差が形成されているとともに、ダイス非成形部は台形状の突出部を有し、当該突出部が成形時に上パンチ非成形部の段差に接触することを特徴とする。
Therefore, in the present invention, in the upper punch, a reference surface (S1) in which the arc-shaped recess provided for molding is recessed and a reference surface (S2) in which the arc-shaped recesses disposed on both sides thereof are recessed are formed. The surface (S1) and the surface (S2) are not the same plane, but are parallel to each other, but the surface (S1) is retracted from the surface (S2) to provide a step corresponding to the
本発明の粉末成形装置において、上パンチ非成形部が、傾斜面の幅方向の端部と連なる部分に、傾斜面に対応する段差を形成することにより、傾斜面の幅方向の端部を、前記長さ方向に沿った直線上に揃って配置させることができる。 In the powder molding apparatus of the present invention, by forming a step corresponding to the inclined surface in the portion where the upper punch non-molded portion is continuous with the end in the width direction of the inclined surface, the end in the width direction of the inclined surface is They can be arranged on a straight line along the length direction.
本発明は、幅方向及び長さ方向を有し、幅方向に沿って円弧状とされ、凸面と、凸面と対向する凹面を備えたC型の成形体を、原料粉末を加圧成形して作製する粉末成形装置に用いられる成形金型として捉えることができ、この成形金型は、成形体の外形形状に応じた貫通孔と、貫通孔の周囲を取囲むダイス非成形部とを備えたダイスと、ダイスの貫通孔の中心軸方向に沿って昇降可能とされた下パンチと、下パンチと対向して配置された上パンチと、を備え、上パンチは、成形体の凸面を形成する、成形体の幅方向に沿って円弧状とされる成形面と、成形面を取囲み、成形時にダイス非成形部と接触する上パンチ非成形部と、を備え、成形面は、成形体の長さ方向の両端部に、下パンチの方向に向けて垂下する傾斜面を有し、上パンチ非成形部は、傾斜面の幅方向の端部と連なる部分に、傾斜面に対応する段差が形成されているとともに、ダイス非成形部は台形状の突出部を有し、当該突出部が成形時に上パンチ非成形部の段差に接触することを特徴とする。
この金型においても、上パンチ非成形部が、傾斜面の幅方向の端部と連なる部分に、傾斜面に対応する段差を形成することにより、傾斜面の幅方向の端部を、前記長さ方向に沿った直線上に揃って配置させることができる。
The present invention has a width direction and a length direction, has an arc shape along the width direction, and a C-shaped formed body having a convex surface and a concave surface facing the convex surface is formed by press-molding raw material powder. It can be regarded as a molding die used in the powder molding apparatus to be produced, and this molding die includes a through hole corresponding to the outer shape of the molded body and a die non-molding portion surrounding the through hole. A die, a lower punch capable of moving up and down along the direction of the central axis of the through hole of the die, and an upper punch disposed to face the lower punch, and the upper punch forms a convex surface of the molded body A molding surface having an arc shape along the width direction of the molded body, and an upper punch non-molding portion that surrounds the molding surface and contacts the die non-molding portion at the time of molding. At both ends in the length direction, there are inclined surfaces that hang down in the direction of the lower punch, The part is formed with a step corresponding to the inclined surface at a portion continuous with the end portion in the width direction of the inclined surface, and the die non-molding portion has a trapezoidal protruding portion, and the protruding portion is wherein the contacting with the step difference of the punch unformed section.
Also in this mold, the upper punch non-molding portion forms a step corresponding to the inclined surface in a portion that is continuous with the widthwise end of the inclined surface. They can be arranged on a straight line along the vertical direction.
本発明によれば、C型成形体(永久磁石)の縁端部の全周にわたって、所定幅の面取りを形成することができる。 According to the present invention, a chamfer with a predetermined width can be formed over the entire circumference of the edge of the C-shaped molded body (permanent magnet).
以下、本実施の形態による湿式成形装置について、図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態による湿式成形装置は、その基本的な構成は図6に示す通りである。したがって、基本的な構成についてここではあらためて説明することを省略し、本実施の形態の特徴であるダイス、上パンチの構成を中心に説明する。
Hereinafter, the wet molding apparatus according to the present embodiment will be described with reference to the drawings.
The wet molding apparatus according to the present embodiment has a basic configuration as shown in FIG. Therefore, the description of the basic configuration is omitted here, and the configuration of the die and the upper punch, which are features of the present embodiment, will be mainly described.
本実施の形態によるダイス11を図1に、また上パンチ13を図2及び図3に示す。図1において、(a)はダイス11の平面図、(b)はダイス11の正面図(成形面側から視た図)、(c)はダイス11の側面図である。また、図2において、(a)は上パンチ13の平面図(成形面側から視た図)、(b)は上パンチ13の正面図、(c)は上パンチ13の側面図である。図3は、上パンチ13を成形面側から視た斜視図である。ダイス11は図6に示す湿式成形装置のダイス111と代替され、上パンチ13は図6に示す湿式成形装置の上パンチ113と代替されて、湿式成形装置を構成する。なお、図1〜図3は、ダイス11、上パンチ13の要部のみを示している。
A die 11 according to this embodiment is shown in FIG. 1, and an
図1に示すように、ダイス11は、直方体状の基部11aを備え、その中央部にキャビティを構成する直方体状の貫通孔11bが形成されている。
基部11aには、貫通孔11bの長さ方向の両側に円弧状凸部11cが形成されている。円弧状凸部11cは、基部11aの上面の基準面11S(ダイス非成形部)から隆起し、幅方向の中心において高さが最大となる円弧状面を備えている。この円弧状面が、成形面を構成する。
また、基部11aには、貫通孔11bの幅方向の両側に台形状の突出部11dが形成されている。突出部11dの上面は、基準面11Sより所定の高さだけ突出している。
ダイス11は、円弧状凸部11cが形成されている側を上にして、湿式成形装置にダイス11が組み込まれる。
As shown in FIG. 1, the
In the
The
The
次に、上パンチ13について、図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3に示すように、上パンチ13は、直方体状の基部13aを備えている。
基部13aの一方の面(成形面)側に、円弧状凹部13b及び2つの円弧状凹部13cが形成されている。円弧状凹部13bは、上パンチ13の長さ方向の中央部に形成されている。円弧状凹部13cは、円弧状凹部13bの長さ方向の両側に各々配置されている。円弧状凹部13b及び円弧状凹部13cともに、基部13aの幅方向に円弧状に窪んでいる。円弧状凹部13bは成形に直接関与する成形面を形成する。また、円弧状凹部13cは、ダイス11の円弧状凸部11cと対応し、実際の成形の際には円弧状凹部13cはダイス11の円弧状凸部11cと接触する。
Next, the
As shown in FIGS. 2 and 3, the
An
円弧状凹部13bは、幅方向の両端において、その円弧面が基部13aの基準面13S1(上パンチ非成形部)と連なっている。また、円弧状凹部13cは、幅方向の両端において、基部13aの基準面13S2(上パンチ非成形部)と連なっている。基準面13S1は基準面13S2よりも後退して形成されており、基準面13S1と基準面13S2との間には段差がある。
The
円弧状凹部13bと円弧状凹部13cとは、傾斜面13eを介して連なっている。いま、図3に示すように、傾斜面13eを区画する2つの円弧を13e1、13e2とする。円弧13e1が円弧状凹部13bと傾斜面13eの境界に位置する。また、円弧13e2が円弧状凹部13cと傾斜面13eの境界に位置する。円弧13e1と円弧13e2との間隔を傾斜面13eの幅とすると、この傾斜面13eその一端から他端にかけて所定(本例の場合、一定)の幅を有することができる。傾斜面13eは、上パンチ13を湿式成形装置に組込んだ状態で、円弧状凹部13bから下パンチ14(又は円弧状凹部13c)に向けて垂下する傾斜面となる。
また、基準面13S1と基準面13S2とは、傾斜面13dを介して連なっている。傾斜面13dもまた、上パンチ13を湿式成形装置に組込んだ状態で、基準面13S1から基準面13S2に向けて垂下する傾斜面となる。
The arc-shaped
Further, the reference surface 13S1 and the reference surface 13S2 are connected via an
傾斜面13eは、その両端において傾斜面13dと連なっている。前述のように、基準面13S1と基準面13S2との間には段差が形成されており、この段差を傾斜面13e、特にその幅に対応させることにより、傾斜面13eはその一端から他端にかけて所定の幅を有することができる。なお、この段差は、傾斜面13eと傾斜面13dとが連なっている部分に少なくとも形成されていればよい。
本実施の形態の場合、円弧13e1の一端と円弧13e2の一端は、長さ方向に沿った直線上に配置される。この直線は、円弧状凹部13bと基準面13S1との境界、円弧状凹部13cと基準面13S2との境界を示すものである。
The
In the case of the present embodiment, one end of the arc 13e1 and one end of the arc 13e2 are arranged on a straight line along the length direction. This straight line indicates the boundary between the
図4に、ダイス11、上パンチ13及び下パンチ14を用いて加圧成形している状態の断面図を示している。図4(a)は長さ方向の中央部における正面断面図、(b)は幅方向の中央部における側面断面図である。
図4(a)、(b)に示すように、ダイス11の貫通孔11b内の所定位置に下パンチ14が配置される。上パンチ13は、所定の間隔を隔てて下パンチ14と対向し、その基準面13S1又は13S2とダイス11の基準面11Sとが接触する。このようにダイス11、上パンチ13及び下パンチ14を配置することにより形成されたキャビティに微粉砕粉末を含むスラリーが充填される。
FIG. 4 shows a cross-sectional view of a state in which pressure forming is performed using the
As shown in FIGS. 4A and 4B, the
本実施の形態による金型を用いて得られるC型の永久磁石1を図5に示す。この永久磁石1は、図7に示した永久磁石101と基本的な構成は一致している。両者の相違点は、面取り4と面取り104にある。つまり、永久磁石1は上面部2の幅方向の全域にわたって一定幅の面取り4が形成されているのに対して、永久磁石101は上面部102の幅方向の両端近傍で面取り104の幅が小さくなり、両端には傾斜面が形成されていない。したがって、従来の永久磁石101は、シャープエッジSEが形成されてしまうのに対して、本実施の形態による永久磁石1にはシャープエッジが形成されない。シャープエッジSEが存在すると、モータの筐体にC型永久磁石を組み込む際に、このシャープエッジSEが筐体内部に引っかかり、欠け、割れが発生するおそれがある。これを防止するためには、シャープエッジSEを研磨すればよいが、研磨を行うことにより、製造コストが上昇させてしまう。本実施の形態による永久磁石1は、シャープエッジSEが存在しないため、このような研磨を施す必要がない。
FIG. 5 shows a C-type
図11には、上パンチ13の変形例を示す。図11に示すように、この変形例による上パンチ13’の基本的な構成は図2及び図3に示した上パンチ13と同様であるが、傾斜面13d’の形態が、傾斜面13dと相違する。しかし、傾斜面13e’に対応する段差が、上パンチ13’の非成形部に形成されている点で、上パンチ13と一致している。本発明は、図11に示す構造の上パンチ13’を包含することは言うまでもない。
FIG. 11 shows a modification of the
11…ダイス、11a…基部、11b…貫通孔、11c…円弧状凸部、11d…突出部、11S…基準面、13…上パンチ、13a…基部、13b,13c…円弧状凹部、13d,13e…傾斜面、13e1,13e2…円弧、13S1,13S2…基準面、14…下パンチ
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記成形体の外形形状に応じた貫通孔と、前記貫通孔の周囲を取囲むダイス非成形部とを備えたダイスと、
前記ダイスの前記貫通孔の中心軸方向に沿って昇降可能とされた下パンチと、
前記下パンチと対向して配置された上パンチと、を備え、
前記上パンチは、
前記成形体の前記凸面を形成する、前記成形体の前記幅方向に沿って円弧状とされる成形面と、
前記成形面を取囲み、成形時に前記ダイス非成形部と接触する上パンチ非成形部と、を備え、
前記成形面は、前記成形体の長さ方向の両端部に、前記下パンチの方向に向けて垂下する傾斜面を有し、
前記上パンチ非成形部は、前記傾斜面の前記幅方向の端部と連なる部分に、前記傾斜面に対応する段差が形成されているとともに、
前記ダイス非成形部は台形状の突出部を有し、当該突出部が成形時に前記上パンチ非成形部の前記段差に接触することを特徴とする粉末成形装置。 A C-shaped molded body having a width direction and a length direction and having an arc shape along the width direction and having a convex surface and a concave surface facing the convex surface is produced by pressure-molding raw material powder. A powder molding apparatus,
A die provided with a through hole corresponding to the outer shape of the molded body, and a die non-molding portion surrounding the periphery of the through hole;
A lower punch capable of moving up and down along the central axis direction of the through hole of the die,
An upper punch disposed opposite to the lower punch,
The upper punch is
Forming the convex surface of the molded body, and a molding surface having an arc shape along the width direction of the molded body;
An upper punch non-molding part that surrounds the molding surface and contacts the die non-molding part during molding,
The molding surface has inclined surfaces depending on the direction of the lower punch at both ends in the length direction of the molded body,
The upper punch non-molded portion is formed with a step corresponding to the inclined surface at a portion continuous with the end portion in the width direction of the inclined surface,
The die unformed portion has a protruding portion of the trapezoidal, powder molding device to which the protruding portion is equal to or in contact with the front Stories step of the upper punch unformed portion during molding.
前記成形金型は、
前記成形体の外形形状に応じた貫通孔と、前記貫通孔の周囲を取囲むダイス非成形部とを備えたダイスと、
前記ダイスの前記貫通孔の中心軸方向に沿って昇降可能とされた下パンチと、
前記下パンチと対向して配置された上パンチと、を備え、
前記上パンチは、
前記成形体の前記凸面を形成する、前記成形体の前記幅方向に沿って円弧状とされる成形面と、
前記成形面を取囲み、成形時に前記ダイス非成形部と接触する上パンチ非成形部と、を備え、
前記成形面は、前記成形体の長さ方向の両端部に、前記下パンチの方向に向けて垂下する傾斜面を有し、
前記上パンチ非成形部は、前記傾斜面の前記幅方向の端部と連なる部分に、前記傾斜面に対応する段差が形成されているとともに、
前記ダイス非成形部は台形状の突出部を有し、当該突出部が成形時に前記上パンチ非成形部の前記段差に接触することを特徴とする成形金型。 A C-shaped molded body having a width direction and a length direction and having an arc shape along the width direction and having a convex surface and a concave surface facing the convex surface is produced by pressure-molding raw material powder. A mold used in a powder molding apparatus,
The molding die is
A die provided with a through hole corresponding to the outer shape of the molded body, and a die non-molding portion surrounding the periphery of the through hole;
A lower punch capable of moving up and down along the central axis direction of the through hole of the die,
An upper punch disposed opposite to the lower punch,
The upper punch is
Forming the convex surface of the molded body, and a molding surface having an arc shape along the width direction of the molded body;
An upper punch non-molding part that surrounds the molding surface and contacts the die non-molding part during molding,
The molding surface has inclined surfaces depending on the direction of the lower punch at both ends in the length direction of the molded body,
The upper punch non-molded portion is formed with a step corresponding to the inclined surface at a portion continuous with the end portion in the width direction of the inclined surface,
The die unformed portion has a protruding portion of the trapezoidal, forming mold where the projecting portion is equal to or in contact with the front Stories step of the upper punch unformed portion during molding.
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