JP4839146B2 - チェンソーのチェン張り機構 - Google Patents
チェンソーのチェン張り機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4839146B2 JP4839146B2 JP2006186168A JP2006186168A JP4839146B2 JP 4839146 B2 JP4839146 B2 JP 4839146B2 JP 2006186168 A JP2006186168 A JP 2006186168A JP 2006186168 A JP2006186168 A JP 2006186168A JP 4839146 B2 JP4839146 B2 JP 4839146B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- guide bar
- groove
- cam
- cam member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sawing (AREA)
Description
また、ノブとガイドバーの間にはカム部材が介設されており、ノブはガイドバーの外周部に巻回されたソーチェンから離れて配設されるため、ノブを操作するときの安全性を向上させることができる。
そこで、本発明では、カム溝の外側の端部を、カム溝の中間部に連通させることにより、カム溝の外側の端部をエンドレスに形成しており、カム溝内の異物は、カム溝の外側の端部からカム溝の中間部に排出され、異物がカム溝の外側の端部に詰まらないため、ソーチェンの調整代を保つことができる。
これに対して、本発明では、スライド部材がチェンソー本体側から取り付け溝に挿通されており、チェンソー本体からスライド部材を取り外すことなく、ガイドバーを取り外すことができるため、チェンソー本体にガイドバーを容易に脱着することができる。
図1は、本実施形態のチェンソーを示した部分拡大図である。図2は、本実施形態のチェンソーにおけるガイドバーの後部を示した側面図である。図3は、本実施形態のチェン張り機構を示した図1のA−A断面図である。図4は、本実施形態のチェン張り機構を示した図1のA−A断面図において、各部材を分解した状態の図である。図5は、本実施形態のチェン張り機構を示した図で、(a)はカム部材の外側面を見た図、(b)はカム部材の内側面を見た図である。図6は、本実施形態のチェン張り機構を示した図3の断面図において、ガイドバーを前方に移動させた状態の図である。
なお、以下の説明において、前後方向とは、各図に示す前後方向に対応しており、ガイドバーの先端側を前方としている。
チェンソー1は、図1に示すように、チェンソー本体10と、前後方向に延長され、外周部に環状のソーチェン(図示せず)が巻回されているガイドバー20と、を備え、チェンソー本体10に設けられた駆動スプロケット(図示せず)に、ソーチェンの後端側が掛け渡されている。
そして、チェンソー本体10の内部に設けられたエンジンやモータ等の駆動装置(図示せず)によって、駆動スプロケットを回転させることにより、ソーチェンをガイドバー20の外周部で回転させ、この回転させたソーチェンによって樹木等を切断することができるように構成されている。
この取り付け溝21に、チェンソー本体10に立設された支軸11が挿通されることにより、ガイドバー20はチェンソー本体10に取り付けられており、ガイドバー20はチェンソー本体10に対して相対的に前後方向に移動可能となっている。
図1に示す本実施形態のチェンソー1では、ガイドバー20の外周部に巻回された環状のソーチェンの後端側は、チェンソー本体10に設けられた駆動スプロケット(図示せず)に掛け渡されているため、ガイドバー20をチェンソー本体10に対して相対的に前方に移動させることにより、ソーチェンの張力を強めることができる。
スライド部材30は、図3及び図4に示すように、ガイドバー20に形成された取り付け溝21に挿通されており、取り付け溝21内で前後方向に移動可能となっている。
このスライド部材30は、取り付け溝21の前部に嵌合している基部31と、基部31の外側面に取り付けられた突起部32とを備え、基部31の内側面にはリターン機構33が取り付けられている。
突起部32は、図3及び図4に示すように、基部31の外側面に取り付けられており、外側の先端部よりも内側の基端部の方が拡径された円柱状の部材である。この突起部32の外側の先端部は、後記するカム部材50のカム溝53内に挿入されている。
リターン機構33は、図3及び図4に示すように、前後方向に伸縮自在なコイルバネ33aを備えており、このコイルバネ33aはチェンソー本体10の外側面に形成されたリターン機構用凹溝12内に配設されている。
コイルバネ33aの前端部は、リターン機構用凹溝12の前側の内面に形成された軸部12aに外嵌されることにより支持されている。
また、コイルバネ33aの後端部は、基部31の内側面に取り付けられた支持ブラケット33bに当接している。
ノブ40は、図3及び図4に示すように、支軸11の最も外側に螺着されており、直線状に形成されたつまみを有している。
カム部材50は、図3及び図4に示すように、ノブ40とスペーサ部材70の間に配設されており、支軸11回りに回動自在な円板状の部材である。このカム部材50の外側面と、後記するカラー60の内周面とはラチェット機構により係合されている。
また、ピン用凹溝52において、ラチェットピン51の一端51aに対応する側の端部52aは拡幅されており、ラチェットピン51の一端51a側がカム部材50の内方に向けて撓むことができるように構成されている。
このように、カム部材50を支軸11回りに矢印B方向に回動させることにより、スライド部材30を前方に移動させることができる。
カラー60は、図3及び図4に示すように、ノブ40とカム部材50の間で支軸11回りに回動自在となっており、カム部材50の外側面及び外周面を覆うように形成された円形状の部材である。また、カラー60の外側の外周縁には、ノブ40の外周面の下部を囲むようにリブ61が立ち上げられている。
このように、カム部材50とカラー60はラチェット機構により係合されており、カラー60を矢印B方向(図5(a)の右回り)に回動させたときに、カム部材50の回転トルクが所定値以下の場合には、ラチェットピン51の一端51aがラチェット溝62のV溝に押されることにより、カラー60の矢印B方向への回動に追従して、カム部材50が矢印B方向に回動するように構成されている。
また、カラー60を矢印B方向に回動させたときに、カム部材50の回転トルクが所定値以上の場合には、ラチェット溝62に押されたラチェットピン51の一端51a側が内方に撓んで、ラチェット溝62の各V溝がラチェットピン51を乗り越えることにより、カラー60がカム部材50の外周を矢印B方向に空回りするように構成されている。
スペーサ部材70は、図3及び図4に示すように、カム部材50とガイドバー20の間で支軸11に取り付けられている部材である。このスペーサ部材70の前部には、貫通溝71が形成されており、スライド部材30の突起部32の先端部は、貫通溝71を通過してカム部材50のカム溝53に挿入されている。
また、スペーサ部材70は、ノブ40をチェンソー本体10側に締め込んだときに、ノブ40によってチェンソー本体10側に押されるように構成されており、スペーサ部材70とチェンソー本体10の間でガイドバー20が押さえ付けられることになる。
次に、本実施形態のチェン張り機構によるソーチェンの張力の調整方法について説明する。
まず、ガイドバー20をチェンソー本体10に取り付けるときには、図3に示すように、スライド部材30は、リターン機構33のコイルバネ33aによって後方に押されており、基部31の後端部が取り付け溝21に挿通された支軸11に当接した状態となっている。このとき、スライド部材30の突起部32は、カム部材50のカム溝53の内側の端部に配置されている(図5(b)参照)。
そして、ノブ40をチェンソー本体10側に締め込むことにより、スライド部材30の突起部32がカム部材50のカム溝53から抜けない程度に、カム部材50をチェンソー本体10に押さえ付ける。
本実施形態では、図5(a)に示すように、カラー60とカム部材50はラチェット機構によって係合されており、カム部材50の回転トルクが、ソーチェンが適正な張力に達したときの回転トルクよりも小さい場合には、カラー60とともにカム部材50が矢印B方向に回動し、カム部材50の回転トルクが、ソーチェンが適正な張力に達したときの回転トルクよりも大きい場合には、カラー60がカム部材50の外周で矢印B方向に空回りするように構成されている。
そのため、作業員は、カラー60をカム部材50の外周で空回りするまで矢印B方向に回動させることにより、ソーチェンを容易に適正な張力に調整することができる。
なお、カラー60がカム部材50の外周で矢印B方向に空回りしたときには、ラチェット機構のラチェットピン51とラチェット溝62の衝突音が生じるため、ソーチェンが適正な張力に達したことを容易に知ることができる。
本実施形態のチェン張り機構では、図3及び図4に示すように、ガイドバー20を移動させるためのスライド部材30は、ガイドバー20の取り付け溝21に挿通されており、スライド部材30がガイドバー20に固着されていない。これにより、チェンソー本体10からガイドバー20を取り外するときに、ガイドバー20とともにスライド部材30を取り外す必要がなくなり、チェンソー本体10にガイドバー20を取り付けるときには、ガイドバー20にスライド部材30を固着させる必要がなくなるため、チェンソー本体10にガイドバー20を容易に脱着することができる。
さらに、カラー60がカム部材50の外周で空回りしたときには、ラチェット機構のラチェットピン51とラチェット溝62の衝突音が生じるため、ソーチェンが適正な張力に達したことを容易に知ることができる。
10 チェンソー本体
11 支軸
20 ガイドバー
21 取り付け溝
30 スライド部材
32 突起部
33 リターン機構
33a バネ部材
40 ノブ
50 カム部材
51 ラチェットピン
53 カム溝
60 カラー
61 リブ
62 ラチェット溝
70 スペーサ部材
Claims (4)
- チェンソー本体と、
前後方向に延長され、外周部にソーチェンが巻回されているガイドバーと、を備えているチェンソーにおいて、
前記ガイドバーに形成された取り付け溝に、前記チェンソー本体に立設された支軸が挿通されることにより、前記ガイドバーが前記チェンソー本体に取り付けられ、
前記取り付け溝には、前後方向に移動可能なスライド部材が挿通され、前記スライド部材に押されて前記ガイドバーが前方に移動するように構成されており、
前記支軸には、前記ガイドバーを前記チェンソー本体に押さえ付けて固定するためのノブが取り付けられ、
前記ノブと前記ガイドバーの間には、前記支軸回りに回動自在であり、前記スライド部材を案内するためのカム溝を有するカム部材が配設され、
前記カム部材を前記支軸回りに回動させることにより、前記スライド部材が前記カム溝に案内されて前方に移動するように構成されており、
前記カム部材の外周には、前記支軸回りに回動自在なカラーが配設され、
前記カラーの内周面にはラチェット溝が形成され、前記カム部材に嵌め込まれたラチェットピンの一端が前記ラチェット溝内に当接しており、
前記カム部材の回転トルクが所定値以下の場合には、前記ラチェットピンの一端が前記ラチェット溝に押されることで、前記カラーの回動に追従して前記カム部材が回動し、
前記カム部材の回転トルクが所定値以上の場合には、前記ラチェット溝が前記ラチェットピンを乗り越えて、前記カラーが前記カム部材の外周を空回りすることを特徴とするチェンソーのチェン張り機構。 - 前記カラーには、前記ノブの外周を囲むようにリブが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のチェンソーのチェン張り機構。
- 前記カム部材の前記カム溝は、前記支軸回りに螺旋状に形成されており、
前記カム溝の外側の端部は、前記カム溝の中間部に連通していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチェンソーのチェン張り機構。 - 前記スライド部材は、前記チェンソー本体側から前記取り付け溝に挿通されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のチェンソーのチェン張り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186168A JP4839146B2 (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | チェンソーのチェン張り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186168A JP4839146B2 (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | チェンソーのチェン張り機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008012780A JP2008012780A (ja) | 2008-01-24 |
JP4839146B2 true JP4839146B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=39070290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006186168A Expired - Fee Related JP4839146B2 (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | チェンソーのチェン張り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4839146B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2729341C (en) * | 2008-06-24 | 2016-06-07 | Mtd Products Inc | Torque-limited chain tensioning for power tools |
CN102990159B (zh) * | 2011-09-16 | 2015-06-10 | 南京德朔实业有限公司 | 链锯的链条张紧锁定装置 |
JP6398518B2 (ja) * | 2014-09-19 | 2018-10-03 | 工機ホールディングス株式会社 | 携帯作業機 |
CN113306022B (zh) * | 2021-05-26 | 2023-05-09 | 福建鑫严创科技有限公司 | 一种液压链锯机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6331901A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-10 | 山下 謙一 | ゴミ等都市廃棄物の処理設備 |
DE4220845C2 (de) * | 1992-06-25 | 2000-07-20 | Stihl Maschf Andreas | Spanneinrichtung für eine Sägekette |
-
2006
- 2006-07-06 JP JP2006186168A patent/JP4839146B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008012780A (ja) | 2008-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2433766B1 (en) | Chain saw | |
US7475622B1 (en) | Supporting device for mounting a protective cover to shield a cutting blade of a cutting machine | |
EP1603718B1 (en) | Chain saw tensioning device | |
JP4839146B2 (ja) | チェンソーのチェン張り機構 | |
JP6360658B2 (ja) | チェンソーのチェーン張力調整装置 | |
US6561887B2 (en) | Protective cover detachably installed on a cutting machine/engraving machine combination | |
US5380132A (en) | Depth adjusting system for a power tool | |
EP3385017B1 (en) | Hand-held cutter | |
WO2014142722A1 (en) | Chainsaw with self-locking knob assembly | |
JP2006015606A (ja) | ソーチェーン張り装置 | |
AU2006325297B2 (en) | Motor brake | |
JP2008106805A (ja) | 作業機械の振動吸収機構 | |
KR100847549B1 (ko) | 교체 가능한 유연 손잡이를 갖는 연장형 공압공구 및 연장형 공압공구에 유연 손잡이를 유지하는 방법 | |
JP3982930B2 (ja) | 刈払機用のロータリカッタ | |
JP6648829B2 (ja) | チェンソー | |
JP4879673B2 (ja) | 連続ねじ締付け機のねじ送り装置 | |
JP2013208805A (ja) | チェンソー | |
JP2008049529A (ja) | チェーンソーのソーチェーン張り調整機構 | |
CN106541179B (zh) | 一种往复锯夹持装置及具有该夹持装置的电动往复锯 | |
JPH07314402A (ja) | チェーンソー | |
WO2004078434A1 (en) | Arrangement for a motordriven hand tool such as a chain saw | |
JP2003251602A (ja) | ソーチェーンの張り力調整装置 | |
JP2021101679A (ja) | コンバイン | |
JP4524165B2 (ja) | 部材間の隙間調節構造 | |
JP3601997B2 (ja) | 脱穀部のフィードチェン伝動構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090513 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20091023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110920 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111003 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4839146 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |