JP4834931B2 - 圧縮機可変翼の支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機可変翼の支持装置に係り、特に、高比強度材からなる圧縮機可変翼の支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
民間航空機用のジェットエンジンとして、例えば、高バイパス比ターボファンエンジンなどが用いられている。その概略を図3に示すように、上流側(図3中では左側)より順に、ファン31、圧縮機32、燃焼器33、タービン34が配列されている。
【0003】
タービン34におけるファン駆動用タービン34aにより駆動されるファン31が回転することで、空気取入口35から空気を取り入れ、その空気の大部分をバイパスダクト36から噴出させて推進力とし、残り空気を圧縮機駆動用タービン34bにより駆動される圧縮機32で圧縮し、燃焼器33において圧縮空気と共に燃料を燃焼させ、高速燃焼空気流によりタービン34a,34bを回転駆動するようにしている。
【0004】
図3に示したような高バイパス比ターボファンエンジン30などでは、圧縮機32の不安定作動(サージ)を防止し、圧縮機32が安定して駆動すべく、筒状の圧縮機ケーシング60の内壁に周方向に沿って取付けられた静翼40に、VSV(Variable Stator Vane)機構と称する可変機構などを設けることが必須要件となっている。
【0005】
VSV機構は、図4に示すように、筒状の圧縮機ケーシング60の内壁に周方向に沿って、かつ、径方向外方(図4中では上方)に突出して設けられたスリーブ61内にブッシュ45を介して圧縮機可変翼40のスピンドル(支持軸(軸端部))41を挿通し、そのスピンドル41のスリーブ61からの突出部分に、ワッシャ46,47及びナット48からなる螺合部材49を用いて操作レバー(ベーンレバー)51を連結固定し、この操作レバー51に駆動リング53が連結されている。ここで、可変翼40のスピンドル41は、可変翼40側から順に基端部42、係合部43、及びネジ部44を有している。
【0006】
この駆動リング53を周方向(図4中では図面に垂直な方向)に回動させることにより、操作レバー51を介して可変翼40が長軸を中心に回動し、その翼角が調整自在となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、可変翼40の構成材として高比強度材(例えば、TiAl金属間化合物やセラミックスなど)を採用し、可変翼40の更なる軽量化、延いてはジェットエンジン全体の軽量化を図ることが検討されている。
【0008】
ところが、従来の可変翼40は、スピンドル41の係合部43に操作レバーを契合させると共に、ネジ部44にナット48を螺合させることにより、スピンドル41と操作レバー51を、即ち可変翼40と操作レバー51を連結固定している。このため、可変翼40を高比強度材で形成した場合、高比強度材は非常に脆い材料であることから、設計トルク以下のトルクで締付けを行っても、ネジ部44が折損するおそれがあった。その結果、可変翼40の取付け性及び可変翼40の取付け信頼性の低下を招いていた。
【0009】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、高比強度材からなる圧縮機可変翼を、取付け性良好に、かつ、取付け信頼性良好に支持可能な圧縮機可変翼の支持装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置は、筒状の圧縮機ケーシング内壁に周方向に沿って取り付けたTiAl金属間化合物又はセラミックスからなる圧縮機可変翼の軸端部を操作レバーに連結して翼角調整を行うための圧縮機可変翼の支持装置において、上記圧縮機可変翼の軸端部に、延性材からなり且つ上記圧縮機可変翼側から順に基端部と係合部とネジ部とが形成されたキャップ部材を嵌合し、上記圧縮機可変翼の軸端部と上記キャップ部材の基端部に形成したピン穴にピンを挿入して上記圧縮機可変翼の軸端部と上記キャップ部材を結合し、上記キャップ部材の係合部上記操作レバーの係合穴を嵌合した後上記キャップ部材のネジ部にナットを螺合して上記圧縮機可変翼に上記操作レバーを連結したものである。
【0011】
以上の構成によれば、圧縮機可変翼の軸端部に、延性材からなるキャップ部材をピンで結合し、そのキャップ部材と操作レバーをナットで連結するため、TiAl金属間化合物又はセラミックスからなる圧縮機可変翼を、取付け性良好に、かつ、取付け信頼性良好に支持することができる。
【0014】
また、上記キャップ部材が、Ti合金で形成されることが好ましい。
また、上記ピンが、上記キャップ部材と同じ材料で形成されることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0016】
本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置の取付け状態の一形態を示す概略図を図1に、本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置の一形態を示す全体図を図2に示す。ここで、図3,図4と同様の部材には同じ符号を付している。
【0017】
図1,図2に示すように、本実施の形態に係る圧縮機可変翼の支持装置は、圧縮機可変翼10、圧縮機可変翼10のスピンドル11に結合されるキャップ部材12、キャップ部材12に連結される操作手段50、及びキャップ部材12と操作手段50を連結する螺合部材49で構成される。
【0018】
延性材からなるキャップ部材12は、圧縮機可変翼10のスピンドル11に嵌合されるものであり、スピンドル11とキャップ部材12にそれぞれ形成したピン穴15,16にピン17を挿入することで、スピンドル11とキャップ部材12が結合される。また、キャップ部材12には、可変翼10側から順に係合部13とネジ部14が形成されており、係合部13は後述する操作レバー51の係合穴52との連結固定性を考慮して、その横断面が矩形状、多角形状に形成される。
【0019】
操作手段50は、主に、操作レバー51と駆動リング53で構成され、操作レバー51の一端(図2中では左端)に形成された係合穴52がキャップ部材12の係合部13に係合され、また、操作レバー51の他端(図2中では右端)に駆動リング53が連結される。
【0020】
螺合部材49は、ワッシャ46,47及びナット48からなるものであり、これによって、スリーブ61、キャップ部材12、及び操作手段50が連結される。
【0021】
ここで、圧縮機可変翼10は高比強度材(低靭性で難削性)で形成されるものであり、例えば、TiAl金属間化合物、セラミックスなどが挙げられる。
【0022】
キャップ部材12は延性材、好ましくは切削加工性が良好又は比較的良好で、かつ、靭性が良好な材料で形成されるものであり、例えば、Ti合金(α型合金、準α合金(Near α Alloy)、α+β型合金、β型合金)、ステンレス鋼、Al合金等が挙げられる。
【0023】
ピン17の構成材は特に限定するものではないが、可変翼10とキャップ部材12の連結性(一体性)を考慮すると、キャップ部材12と同じ材料で構成することが好ましい。
【0024】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0025】
ピン17により圧縮機可変翼10のスピンドル11にキャップ部材12を結合させ、そのキャップ部材12と結合した圧縮機可変翼10を、筒状の圧縮機ケーシング60の内壁に周方向に沿って、かつ、径方向外方(図2中では上方)に突出して設けられたスリーブ61内にブッシュ45を介して挿通する。ブッシュ45は、スピンドル11及びキャップ部材12と嵌合されており、スリーブ61内で回動自在となっている。また、キャップ部材12の係合部13及びネジ部14が、スリーブ61から突出するよう、キャップ部材12及びスリーブ61の長さを予め調整しておく。
【0026】
このキャップ部材12の係合部13に、順にワッシャ46、操作レバー51の係合穴52、及びワッシャ47を嵌合・係合させた後、キャップ部材12のネジ部14にナット48を螺合させて締付けることで、スリーブ61、キャップ部材12、及び操作手段50が連結され、本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置が構成される。
【0027】
本実施の形態に係る支持装置における操作手段50の駆動リング53を、周方向(図2中では図面に垂直な方向)に回動させることにより、操作レバー51を介して可変翼10が長軸を中心に回動し、その翼角を自在に調整することができる。また、この支持装置を、図3に示した高バイパス比ターボファンエンジン30に適用することで、圧縮機32の不安定作動(サージ)を防止することができ、圧縮機32を安定して駆動することができる。
【0028】
本実施の形態に係る圧縮機可変翼の支持装置においては、可変翼10のスピンドル11に延性材からなるキャップ部材12を結合し、このキャップ部材12にネジ部14を形成している。つまり、難削材である可変翼10のスピンドル11にネジ部を形成する必要がない。このため、可変翼10のスピンドル11に対してネジ部を形成する場合と比較して、ネジ部14の形成が非常に容易であり、ネジ部の形成コストの低減を図ることができる。
【0029】
また、キャップ部材12のネジ部14にナット48を螺合させて、キャップ部材12と操作レバー51を連結する際、設計トルク又はその近傍のトルクで締付けても、延性材からなるキャップ部材12のネジ部14が折損するおそれはない。このため、可変翼10の取付け性及び可変翼10の取付け信頼性が良好となる。
【0030】
さらに、本実施の形態においては、圧縮機可変翼の支持装置を高バイパス比ターボファンエンジンに用いる場合について説明を行ったが、適用範囲はこれに限定するものではなく、例えば、圧縮機可変翼を備えた全てのジェットエンジン、ガスタービンなどに対して適用可能である。
【0031】
以上、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、圧縮機可変翼の軸端部に、延性材からなるキャップ部材をピンで結合し、そのキャップ部材と操作レバーをナットで連結するため、TiAl金属間化合物又はセラミックスからなる圧縮機可変翼を、取付け性良好に、かつ、取付け信頼性良好に支持することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置の取付け状態の一形態を示す概略図である。
【図2】本発明に係る圧縮機可変翼の支持装置の一形態を示す全体図である。
【図3】高バイパス比ターボファンエンジンの断面概略図である。
【図4】従来の圧縮機可変翼の支持装置の全体図である。
【符号の説明】
10 圧縮機可変翼
11 スピンドル(軸端部)
12 キャップ部材
13 係合部(スピンドル)
14 ネジ部(スピンドル)
15,16 ピン穴
17 ピン
48 ナット
51 操作レバー
52 係合穴(操作レバー)
60 圧縮機ケーシング

Claims (3)

  1. 筒状の圧縮機ケーシング内壁に周方向に沿って取り付けたTiAl金属間化合物又はセラミックスからなる圧縮機可変翼の軸端部を操作レバーに連結して翼角調整を行うための圧縮機可変翼の支持装置において、
    上記圧縮機可変翼の軸端部に、延性材からなり且つ上記圧縮機可変翼側から順に基端部と係合部とネジ部とが形成されたキャップ部材を嵌合し、上記圧縮機可変翼の軸端部と上記キャップ部材の基端部に形成したピン穴にピンを挿入して上記圧縮機可変翼の軸端部と上記キャップ部材を結合し、
    上記キャップ部材の係合部上記操作レバーの係合穴を嵌合した後上記キャップ部材のネジ部にナットを螺合して上記圧縮機可変翼に上記操作レバーを連結したことを特徴とする圧縮機可変翼の支持装置。
  2. 上記キャップ部材が、Ti合金で形成される請求項1に記載の圧縮機可変翼の支持装置。
  3. 上記ピンが、上記キャップ部材と同じ材料で形成される請求項1又は2に記載の圧縮機可変翼の支持装置。
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