JP4816133B2 - Bowl bowl mold for toilet bowl - Google Patents
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Description
本発明は、便器のボウル部を樹脂成形するためのボウル部成形金型に関するものである。 The present invention relates to a bowl part molding die for resin molding of a bowl part of a toilet bowl.
一般的な便器は鋳込成形により全体が陶磁器質で一体に形成されているが、成形時に変形や割れが生じやすく、製品形状を複雑にできないという問題がある。 A general toilet bowl is integrally formed of porcelain by casting, but there is a problem that deformation and cracking are likely to occur at the time of molding and the product shape cannot be complicated.
また全体が合成樹脂で一体に形成された簡易便器は従来から存在するが、このものは金型で成形する必要があるため、アンダーカット部が多く存在する複雑な形状に形成できず、例えばボウル部内面を洗浄する水が流れる洗浄水流路をリム部やボウル部で形成した便器を形成できないといった問題がある。 In addition, there has been a simple toilet bowl that is integrally formed of synthetic resin as a whole. However, since it needs to be molded with a mold, it cannot be formed into a complicated shape with many undercut parts. There is a problem that it is impossible to form a toilet in which a washing water flow path through which water for washing the inner surface of the part flows is formed by a rim part or a bowl part.
そこで、特許文献1には、陶磁器製のボウル部と、ボウル部を内側に収納する合成樹脂製のスカート部と、椀部及びスカート部の上端部に配置される合成樹脂製のリム部の3つの分割体を備え、椀部をスカート部内に収納配置し、その上端縁部にリム部を装着して成る便器が開示されているが、この便器にあっても椀部が陶磁器製であって複雑な形状とすることができない。また椀部が寸法精度の低い陶磁器製であるために椀部と他の分割体とを密接して接着することができない。また、椀部の上端とリム部を接続する箇所や、スカート部の上端とリム部を接続する箇所の付近に椀部内面洗浄用の水が流れる洗浄水流路を形成した場合には、この部分から水漏れする恐れがある。
Therefore,
そこで、本出願人は、リム部やスカート部だけでなくボウル部も合成樹脂にて形成した便器を提案している(特願2005−144679参照)
しかし、ボウル部6の椀部6aには図15に示すように排水筒部6bが一体に接続されている。このような椀部6aと排水筒部6bとが一体に接続されている樹脂製のボウル部6を形成する場合には、ウエルドラインの発生が問題となる。
However, as shown in FIG. 15, a
すなわち、金型成形により上記ボウル部6を形成する場合、椀部6aが形成される空間(椀部成形空間)と排水筒部6bが形成される空間(排水筒部成形空間)とを連通させると、椀部成形空間と排水筒部成形空間との接続位置では、椀部成形空間内に充填される成形用樹脂の流動が阻害され、椀部成形空間内では樹脂は排水筒部成形空間を回り込むように流動する。このため、椀部成形空間内において排水筒部成形空間を回り込んだ樹脂が会合する位置では、椀部6aにウエルドラインが発生しやすくなって、外観及び強度に問題が生じるおそれがある。図17は金型成形により得られるボウル部6の椀部6a及び排水筒部6bにおいて、金型成形時の成形用樹脂の流動方向を矢印で示すと共にウエルドラインの発生位置を符号11で示したものであり、符号12は金型成形時にスプルー内で固化した成形体である。
That is, when the
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、椀部6aと排水筒部6bとが一体となった樹脂製のボウル部6を金型成形にて得るにあたり、ウエルドラインの発生を防止することができるボウル部成形金型を提供することを目的とする。
The present invention has been made in view of the above points. In obtaining the
本発明に係る便器用ボウル部成形金型は、椀部6aと、この椀部6aに連通するように一体化された排水筒部6bとを有する、便器形成用のボウル部6を形成するための金型であって、型締めされることにより内部に椀部6aと同一形状を有する椀部成形空間1aと、排水筒部6bと同一形状を有すると共に前記椀部成形空間1aと連通する排水筒部成形空間1bと、前記椀部成形空間1aと前記排水筒部成形空間1bとの接続位置で椀部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bに連通すると共に椀部6aの内部と排水筒部6bの内部とを分断するバイパス空間1cとが形成されることを特徴とする。
The toilet bowl forming mold according to the present invention is provided with a
このため、この金型を用いて樹脂成形によりボウル部6を形成するにあたり、金型内に注入された成形用樹脂7は、椀部成形空間1aと排水筒部成形空間1bとの接続位置でバイパス空間1cに流入し、排水筒部成形空間1bの接続位置で成形用樹脂7の流動が阻害されることがなくなり、成形用樹脂7の迂回や会合が生じにくくなる。
For this reason, when forming the
この便器用ボウル部成形金型においては、上記椀部成形空間1aに対して椀部6aの内側に相当する位置に配置される椀部内型部4と、上記排水筒部成形空間1bに対して排水筒部6bの内側に相当する位置に配置される排水筒部内型部5とを有すると共に、前記椀部内型部4と排水筒部内型部5との間に上記バイパス空間1cが形成され、且つ前記排水筒部内型部5が椀部内型部4に対して進退移動可能に形成されていることが好ましい。この場合、排水筒部内型部5を進退移動することでバイパス空間1cの隙間を調整することができ、樹脂用成形7の注入した当初はこの隙間寸法を十分に確保してバイパス空間1cを介した成形用樹脂7の流動を十分に確保し、その後、この隙間寸法を小さくすることで、このバイパス空間1c内で固化される成形体6cの寸法を低減することができる。更に、成形用樹脂7としてコア材7bとスキン材7aを用いた多色成形を行う場合には、コア材7bを注入した後、スキン材7cを注入する際に前記隙間寸法を小さくすることでバイパス空間1cにかけられる圧力を増大し、バイパス空間1c内のコア材7bを押し出すことができる。このため、形成されるボウル部6からバイパス空間1c内で形成された成形体6cを除去する際の破断面にコア材6aが露出することがなくなる。
In this bowl part molding die for toilet bowl, with respect to the said collar
また、上記バイパス空間1cの外縁部分の隙間寸法が、バイパス空間1cの他の部分での隙間寸法よりも小さくなるようにすることも好ましい。この場合、バイパス空間1c内で固化される成形体6cの外縁部分の厚みを薄く形成することができ、この成形体6cをボウル部6から除去する際に容易に除去することができるようになる。また、成形用樹脂7がバイパス空間1cに進入する際の圧力を上昇させることができ、成形用樹脂7としてコア材7bとスキン材7aを用いた多色成形を行う場合には、コア材7bを注入した後、スキン材7aを注入する際にバイパス空間1c内のコア材7bを押し出すことができる。このため、形成されるボウル部6からバイパス空間1c内で形成された成形体6cを除去する際の破断面にコア材7bが露出することがなくなる。
It is also preferable that the gap size at the outer edge portion of the
また、本発明に係る便器用ボウル部の製造方法は、上記のような便器用ボウル部成形金型を型締めした状態でこの便器用ボウル部成形金型内に成形用樹脂7を注入し、椀部成形空間1a、排水筒部成形空間1b及びバイパス空間cに成形用樹脂7が充填され固化された後、脱型し、得られたボウル部6からバイパス空間1c内で形成された成形体6cを除去することを特徴とする。
In addition, the method for producing a bowl part for a toilet according to the present invention, the
このため、金型内に注入された成形用樹脂は、椀部成形空間1aと排水筒部成形空間1bとの接続位置でバイパス空間1cに流入し、排水筒部成形空間1bの接続位置で成形用樹脂の流動が阻害されることがなくなり、成形用樹脂の迂回や会合が生じにくくなる。
For this reason, the molding resin injected into the mold flows into the
本発明によれば、樹脂成形により椀部と排水筒部とが一体となった樹脂製のボウル部を金型成形にて得ることができ、且つ、得られたボウル部にウエルドラインが発生することを防止することができるものである。 According to the present invention, a resin bowl portion in which the flange portion and the drain tube portion are integrated by resin molding can be obtained by mold molding, and a weld line is generated in the obtained bowl portion. This can be prevented.
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
本発明に係るボウル部成形金型(以下、金型という)は、椀部6aと、この椀部6aに一体に接続された排水筒部6bとを有するボウル部6を形成するためのものである。
A bowl part molding die (hereinafter referred to as a mold) according to the present invention is for forming a
このボウル部6は、図14,15に示すように、ボウル部6を覆うスカート部9並びにボウル部6の上端部に配されるリム部10と組み合わせることで、便器を形成することができる。リム部10は、図16に示すように、ボウル部6の上端開口縁部43の内側に配置される洗浄水流路44と、該洗浄水流路44の下部において洗浄水流路44と椀部6a内を連通する洗浄水流出口45とを有するものである。
As shown in FIGS. 14 and 15, this
このようにボウル部6、スカート部9及びリム部10の夫々を独立した合成樹脂製の分割体とし、これら3つの合成樹脂製の分割体を溶着により接着一体化することにより、便器を形成することができる。
Thus, each of the
このボウル部6の椀部6aは型抜き方向を上下方向とする、上方に開放された椀状に形成され、その底部には後方に向けて突出する排水筒部6bを一体に形成したものである。このとき、椀部6aの外面と排水筒部6bの外面との間にアンダーカット部が形成され、また排水筒部6bの内部にもアンダーカット部が形成される。
The
図1〜3は、ボウル部6を形成するための金型の一例を示す。図1及び図2は金型の断面図、図3は金型における可動部分13を示す平面図であり、図1は図3におけるA−A断面の断面図、図2は図3におけるB−B断面の断面図に相当する。以下の説明では特に断りがない限り、図1に示す向きにおいて上下左右の方向を規定する。
1 to 3 show an example of a mold for forming the
図示の金型では、固定側部分14を上方に、可動側部分13を下方に配置して、型締め方向及び型開き方向が図面の上下方向と一致するようになっている。
In the illustrated mold, the
この金型の可動側部分13では、可動側取付板15の上方にスペーサブロック24を介して可動側型板17が設けられ、この可動側型板17の上には椀部6aの内部形状に合致する可動側型部(椀部内型部4)が支持されている。この椀部内型部4の下方では、可動側取付板15と可動側型板17との間にサポートピラー16を介在されている。
In the
可動側型板17の上には椀部内型部4の側方全周を取り囲むようにノックアウトプレート21が配置されている。また、可動側取付板15と可動側型板17との間には、この間を上下方向に駆動するエジェクタープレート18が配置されている。エジェクタープレート18には、サポートピラー16の配置位置に貫通孔が設けられている。このエジェクタープレート18には、上方に突出するノックアウトピン19が複数設けられている。各ノックアウトピン19は可動側型板17を上下方向に貫通する貫通孔20に挿通され、このノックアウトピン19の先端はノックアウトプレート21の下面に接続されている。
A
また、可動側型板17の上にはスライドコアとして、第一のスライドコア22と第二のスライドコア(排水筒部内型部5)とが設けられる。
Further, a
第一のスライドコア22は、椀部内型部4の側方(右側)に配置され、この椀部内型部4と対向する面が、椀部6aの外面における、椀部6aと排水筒部6bとの間のアンダーカット部に沿って配置されるようになっている。この第一のスライドコア22は、型締め方向と直交する左右方向に、椀部内型部4と近接離間するように進退移動することで、金型からのボウル部6の脱型時に前記アンダーカット部から待避可能に形成されている。ここで、可動側型板17には、第一のスライドコア22の下方に配置されるガイドプレート24と、第一のスライドコア22の両側方にそれぞれ配置されるガイドレール25とが設けられており、このガイドプレート24及びガイドレール25により、第一のスライドコア22が可動側型板17に対してスライド移動可能に支持されている。また、この第一のスライドコア22には、後述するアンギュラピン31が挿通される挿通孔32が、第一のスライドコア22の待避方向に向けて下り傾斜するように設けられている。
The
また、可動側型板17には、第一のスライドコア22が待避方向に移動した場合のスライド幅を制限するスライドストッパ26が設けられる。このスライドストッパ26は、可動側型板17の右側の一側部から外側方に突出するように設けられ、第一のスライドコア22が待避した際に制限位置に達した場合に第一のスライドコア22の待避方向側の端面に当接するストッパ片26aを有している。
Further, the
また、第一のスライドコア22の上部には椀部内型部4に向けて開口するガイド孔39が設けられており、このガイド孔39内には排水筒部内型部5が、椀部内型部4に対して近接離間するように左右方向に進退移動可能に挿通されている。この排水筒部内型部5は、排水筒部6bの内面形状と合致する形状に形成されており、前記ガイド孔39内の開口から椀部内型部4に向けて突出するように設けられる。ガイド孔39から突出する部分では、排水筒部内型部5の下方には第一のスライドコア22との間に、排水筒部6bが形成される隙間(後述する排水筒部成形空間1bの一部)が形成されている。また第一のスライドコア22には、排水筒部内型部5のスライド移動を駆動する駆動源23として、エアシリンダが設けられている。尚、この駆動源23はエアーシリンダに限らず、油圧シリンダ、サーボモータ等の適宜の駆動源23を用いることができる。これらの駆動源23は小型化が可能で金型の小型化に寄与できる。
In addition, a
また、可動側型板17には、型締め時にアンギュラピン31の先端部が配置される配置空間33が上方に開口して形成されている。
The
一方、金型の固定側部分14では、固定側取付板28の下方に固定側型板29が支持されて設けられている。固定側型板29には、下方及び一側方(右方向)に開放される凹部30が設けられており、この凹部30の内側には、型締め時に椀部内型部4及びスライドコアが配置されるようになっている。また、この固定側型板29の凹部30内面と固定側取付板28の外面を貫通する挿着孔41内に、スプルーブッシュ34が挿着されていると共に、固定側型板29にロケートリング35が装着されている。
On the other hand, in the fixed
また、固定側型板29には、型開き時に第一のスライドコア22のアンダーカット部から待避する方向への移動をガイドするアンギュラピン31が、凹部30の上底面から突出するように設けられている。また、型締め時に第一のスライドコア22に当接して前記待避方向への後退を阻止するロッキングブロック36も設けられている。
In addition, the fixed-
上記固定側部分14と可動側部分13は、上下に対向して位置合わせされた状態で配置され、且つ可動側部分13が固定側部分14に対して上下方向に近接離間可能に形成されている。このとき、可動側型板17に上方に突出する複数のガイドピン37が設けられていると共に、固定側型板29に前記各ガイドピン37が挿通される複数のガイドブッシュ38が装着されており、これにより型締め及び型開きの際の固定側部分14に対する可動側部分13の移動がガイドされる。
The fixed
上記金型を型締めした状態では、固定側型板29、可動側型板17、第一のスライドコア22及び排水筒部内型部5で囲まれた成形空間1が、ボウル部6を上下逆向きとしたものと同一形状となる。このとき椀部6aが形成される椀部成形空間1aは、椀部内型部4の外面と、固定側型板29及び第一のスライドコア22とで囲まれた空間にて形成され、またこの椀部成形空間1aの下端にはノックアウトプレート21が配置される。また、排水筒部6bが形成される排水筒部成形空間1bは、排水筒部6b型部の外周面と、第一のスライドコア22及び固定側型板29とに囲まれた空間に形成される。
In a state where the mold is clamped, the
また、上記スプルーブッシュ34におけるスプルー42は椀部成形空間1aの上端に連通し、ゲート8が椀部6aの底頂部に相当する位置に配置されている。ここで、ゲート8は少なくとも椀部6aの端縁に相当する位置には形成しないようにし、好ましくはゲート8から椀部6aの端縁全体までの距離がすべて同程度となるようにする。
Further, the
また、この型締め時には、排水筒部内型部5の端面は、椀部内型部4の外面に接触せずにこの外面から離間した位置に配置され、この椀部内型部4の外面と排水筒部内型部5の端面との間に、バイパス空間1cが形成される。このバイパス空間1cは、椀部成形空間1aと排水筒部成形空間1bとの接続位置で、この椀部成形空間1aと排水筒部成形空間1bとに全周に亘って連通し、且つこの成形空間1に形成される椀部6aの内部と排水筒部6bの内部とを分断する位置に配置される。このとき好ましくは、排水筒部内型部5の端面と、これに対向する椀部内型部4の外面とが、ほぼ平行に配置されるようにする。
Further, at the time of clamping, the end surface of the drain tube
上記のような椀部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bの、成形品の肉厚に相当する隙間寸法は適宜設定されるが、例えば3〜7mmの範囲とすることができる。
The gap dimension corresponding to the thickness of the molded product in the
また、バイパス空間1cにおける排水筒部内型部5の外面と椀部内型部4の端面との間の隙間寸法は、エアシリンダ等の駆動源23を駆動して第一のスライドコア22に対して排水筒部内型部5をスライド移動させることで調整可能なものである。
Moreover, the clearance dimension between the outer surface of the drain cylinder
また、バイパス空間1cでの排水筒部内型部5の端面と椀部内型部4の外面との間の隙間寸法は全体に亘って略同一に形成することもできるが、椀部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bとの接続部分におけるバイパス空間1cの隙間が、バイパス空間1cの他の部分よりも狭くなるようにして、このバイパス空間1cの外縁部分の隙間寸法が、バイパス空間1cの他の部分での隙間寸法よりも小さくなるようにすることが好ましい。例えば、排水筒部内型部5の端面の外縁部分に全周に亘って、この端面と対向する椀部内型部4の外面に向けて突出する隙間調整リブ40を突設するものであり、また椀部内型部4における排水筒部内型部5の外縁部分に対向する部分に、排水筒部内型部5に向けて突出する隙間調整リブ40を突設しても良い。また、排水筒部内型部5の端面と椀部内型部4の外面の両方に隙間調整リブ40を設けても良い(図11〜13参照)。このとき、成形空間1内で最終的に成形品が形成された状態(図13参照)で、バイパス空間1cの隙間寸法が小さくなっている外縁部分の隙間(隙間調整リブ40が形成されている箇所での隙間)が、バイパス空間1cの他の部分の隙間寸法に0.8〜0.9を乗じた値の寸法となるようにすることが好ましい。
Moreover, although the clearance gap dimension between the end surface of the drain cylinder part
また、この金型には圧力センサ27が設けられている。この圧力センサ27は、金型によるボウル部6の成形過程において、ゲート8から成形空間1内に射出された成形用樹脂7がバイパス空間1c内に完全に充填された後、成形空間1内に成形用樹脂7が完全には充填されていない状態で、このバイパス空間1cから流出した成形用樹脂7が到達する位置の圧力を検出することにより、バイパス空間1c内に成形用樹脂7が隙間無く充填され、且つこの成形用樹脂7が成形空間1内に未だ完全には充填されていない状態(図5参照)を検知するものである。この圧力センサ27による圧力の検出位置は適宜設定されるが、図示の例では、圧力センサ27による圧力の検出位置が、第一のスライドコア22と椀部内型部4との間に位置するものであり、ゲート8、バイパス空間1c、並びに圧力センサ27による検出位置が、共に金型の型締め、型開き方向と平行な同一断面に現れ、且つ圧力センサ27による検出位置が、バイパス空間1cに対してゲート8とは反対側に位置するようになっている。
The mold is provided with a
以下に、この金型を用いた樹脂成形によるボウル部6の形成方法の一例を示す。
Below, an example of the formation method of the
成形用樹脂7としては、比較的強度のあるアクリル樹脂や、ガラス繊維等の補強材を混入したABS樹脂、PBT樹脂等を用いることができる。
As the
金型への成形用樹脂7の注入は、金型を型締めした状態でロケートリング35に射出成型機を接続し、この状態で金型内に成形用樹脂7を射出することにより行われる。このとき、バイパス空間1cの隙間寸法(隙間調整リブ40が設けられている場合のバイパス空間1dの外縁部分の隙間寸法を除く)は、排水筒部内型部5の配置位置を調整することで、ボウル部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bの隙間寸法に1〜1.5を乗じた値とすることが好ましい。
Injection of the
金型内に射出された成形用樹脂7は、図4に示すように、ゲート8から成形空間1内に注入されて、ゲート8の周囲の全方向に広がるように流動する。このとき成形用樹脂7の流動経路は、椀部成形空間1a内を椀部6aの端縁に相当する位置に向けて流動するものと、バイパス空間1cに流入してから排水筒部成形空間1bと椀部成形空間1aに分岐するものとがある。また、一部は椀部成形空間1aから直接排水筒部成形空間1bに流入する。
As shown in FIG. 4, the
このとき、椀部成形空間1a内に充填される成形用樹脂7は、椀部成形空間1aのみを流動するものと、バイパス空間1cを経由するものとの、いずれの場合であっても、ゲート8から椀部6aの端縁に相当する位置に向けて流動して充填されるものである。このため、椀部成形空間1a内で成形用樹脂7の迂回や会合は生じにくくなっている。
At this time, the
また、排水筒部成形空間1bに充填される成形用樹脂7の多くは、バイパス空間1cを経由して排水筒部成形空間1bに流入する。このとき排水筒部成形空間1bは全周に亘りバイパス空間1cと接続されているので、バイパス空間1cからの排水筒部成形空間1bへの流入は、ディスクゲートと同一の作用を生じ、排水筒部成形空間1bでは成形用樹脂7が、バイパス空間1cと排水筒部成形空間1bとの接続位置から排水筒部6bの端縁に相当する位置に向けて流動して、成形用樹脂7の迂回や会合が生じにくくなっている。
In addition, most of the
このような成形用樹脂7の注入過程においては、バイパス空間1c内に成形用樹脂7が完全に充填されるまではバイパス空間1cの隙間寸法を、上記の通り十分に大きな寸法に確保することで、バイパス空間1cへの成形用樹脂7の流入を促進し、上記のようなバイパス空間1cを経由した椀部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bへの成形用樹脂7の移動を促進することが好ましい。
In such a process of injecting the
また、パイパス空間内に成形用樹脂7が隙間無く充填された後、この成形用樹脂7が成形空間1内に完全に充填されるまでの間(図5参照)に、排水筒部内型部5を駆動して椀部内型部4に向けて移動させることによりバイパス空間1cの隙間寸法を小さくすることが好ましい。この排水筒部内型部5の移動後のバイパス空間1cの隙間寸法(隙間調整リブ40が設けられている場合のバイパス空間1dの外縁部分の隙間寸法を除く)は、ボウル部成形空間1a及び排水筒部成形空間1bの隙間寸法に0.8〜0.9を乗じた値とすることが好ましい。このとき、上記の通り、隙間調整リブ40を設けている場合には、バイパス空間1cの隙間調整リブ40が形成されている外縁部分の隙間が、バイパス空間1cの他の部分の隙間寸法に0.8〜0.9を乗じた値の寸法となるようにすることが好ましい。この場合、バイパス空間1c内で固化される成形体6cの厚みを薄くすることができ、製品であるボウル部6から前記成形体6cを除去しやすくすると共に、廃棄物となる成形体6cの量を低減することができる。
Further, after the
このような排水筒部内型部5の移動を行うためのタイミング制御は、上記の圧力センサ27の検知結果に基づいて行うことができる。上記のように圧力センサ27は、パイパス空間内に成形用樹脂7が隙間無く充填され、且つこの成形用樹脂7が成形空間1内に未だ完全には充填されていない状態(図5)を検知するものであるから、圧力センサ27により前記状態が検知されたら、エアシリンダ等の駆動源23を駆動させて排水筒部内型部5を移動し、バイパス空間1cの隙間を小さくするものである。図10は、この制御機構の一例を示す概念図である。信号検知部は圧力センサ27からの検知信号を入力を受け、検知圧力が所定の圧力を超える場合には、駆動制御部に制御信号を出力する。駆動制御部は前記制御信号に基づき、排水筒部内型部5の駆動を行うエアシリンダ等の駆動源23を駆動制御するものである。
Such timing control for moving the drain tube
そして、図6に示すように成形空間1内に成形用樹脂7が行き渡り、冷却固化されたら、型開きをする。このとき、ボウル部6は大型の成形品であるため、アニーリングを行った後に型開きを行うことも好ましい。
Then, as shown in FIG. 6, when the
型開きに際しては、まず図7に示すように、排水筒部内型部5を椀部内型部4から離間する方向、すなわち排水筒部6bから引き抜く方向に移動させる。このとき、図示のように排水筒部内型部5は排水筒部6bから完全に引き抜かれていなくても良い。
When opening the mold, first, as shown in FIG. 7, the drain cylinder
次に、図8に示すように、金型の可動側部分13を固定側部分14から離れる方向に下方に移動させる。このとき、成形されたボウル部6は可動側部分13側に残り、固定側部分14から脱離する。また、この可動側部分13の移動に伴い、第一のスライドコア22がアンギュラピン31にガイドされて椀部内型部4から離れる方向に移動し、椀部6aから脱離してアンダーカット部から待避する。このとき排水筒部内型部5も第一のスライドコア22と共に移動し、排水筒部6b内から完全に引き抜かれてアンダーカット部から待避する。
Next, as shown in FIG. 8, the
次に、図9に示すように、エジェクタープレート18を上方に駆動させると、ノックアウトピン19を介してノックアウトプレート21が上昇し、椀部6aの端縁を突き上げて、ボウル部6を可動側部分13から脱型する。このとき第一のスライドコア22及び排水筒部内型部5が上記のように待避しているので、アンダーカット部が引っ掛かることなく脱型される。
Next, as shown in FIG. 9, when the
そして、このようにして得られたボウル部6から、バイパス空間1c内で固化した成形体6cと、スプルー42で固化した成形体12とを除去する。このとき、上記のようにバイパス空間1cの外縁部分の隙間寸法を小さくしておくと、前記成形体6cの外縁部分が薄く形成され、ボウル部6から除去しやすくなるものである。
And the molded
このようにして得られらたボウル部6には、必要に応じて一般的なハードコート材をコーティングして外観を向上させても良い。
The
上記のようにボウル部6を樹脂成形により得るにあたり、一種類の成形用樹脂7のみを用いるほか、二種以上の成形用樹脂7を用いて多色成形を行うこともでき、例えばボウル部6をコア材7bとスキン材7aという二種の成形用樹脂7を用いて形成することができる。この場合、例えばコア材7bとして安価な材料や強度を確保するための材料を用い、スキン材7aとして高価な材料や外観が優れた材料を用いるようにし、ボウル部6の外面にはスキン材7aのみが表出するように成形することができる。
When the
コア材7bとスキン材7aとを用いて成形を行う場合の金型の動作は、成形用樹脂7の注入動作を除き、上記の場合と同一である。
The operation of the mold when molding using the
すなわち、樹脂成形時にはまず金型にスキン材7aだけを注入した後(図11参照)、圧力センサ27により成形用樹脂7の圧力が検知される前(図4参照)に、スキン材7aの注入を中断し、金型にコア材7bを注入する。ここで、既に成形空間1内に注入されたスキン材7aは成形空間1の内面側から冷却され、この内面付近ではスキン材7aは流動性が低下しているが、それよりも内側に存在するスキン材7aは流動性を保持している。このため、コア材7bは成形空間1の内側に存在するスキン材7aを押し込みながら成形空間1内に注入される(図12参照)。
That is, at the time of resin molding, first, only the
このようにコア材7bを注入し、圧力センサ27によりバイパス空間1c内に成形用樹脂7が隙間無く充填され、且つこの成形用樹脂7が成形空間1内に未だ完全には充填されていない状態が検知されたら(図5参照)、上記の場合と同様に排水筒部内型部5を駆動してバイパス空間1cの隙間を小さくする。また、このときコア材7bの注入を停止し、金型に再度スキン材7aを注入する。これにより金型に注入されたスキン材7aは、流動性を失っていないコア材7bを押し込みながら成形空間1内に充填される(図13参照)。
Thus, the
このときのバイパス空間1c付近におけるスキン材7a及びコア材7bの流動の様子を図11〜13に模式的に示す。図11に示すように成形空間1にスキン材7aを注入した後、コア材7bが注入されると、図12に示すように成形空間1内では成形空間1の内面付近にスキン材7aが存在し、その内側にコア材7bが存在する。この状態で再度のスキン材7aの注入がなされると、図13に示すように、コア材7bのうち内側の流動性を失っていない部分が押し込まれてスキン材7aと共に流動する。このとき、バイパス空間1cの隙間は排水筒内型部の移動により狭くなっているために、スキン材7aのバイパス空間1cへの流入圧力が大きくなる。特に隙間調整リブ40等によりバイパス空間1cの外縁の隙間を小さくしていると、この流入圧力は更に大きくなる。このため、スキン材7aはバイパス空間1c内に、成形空間1内の他の部分よりも大きな押圧力をかけることとなり、バイパス空間1c内におけるコア材7bの流動性が低くなっていても、このコア材7bをバイパス空間1c内から(特にバイパス空間1cの外縁部分から)、すべて押し出すことができるようになる。
The state of the flow of the
そして、成形空間1内に成形用樹脂7が行き渡り、冷却固化されたら、上記の場合と同様に型開きをし、得られたボウル部6からバイパス空間1c内で冷却固化された成形体6cを除去するものである。このようにして得られたボウル部6では、外面にはスキン材7aが表出すると共に、内奥にコア材7bが存在する構造となる。
Then, when the
このとき、バイパス空間1c内で冷却固化された成形体6cを除去するにあたり、上記のようにバイパス空間1cからはコア材7bが除去されているため、前記成形体中6cにもコア材7bは含まれていない。そのため、ボウル部6から前記成形体を除去した後の破断面にはコア材7bは表出することがなく、コア材7bの表出による外観の悪化等が生じることがない。
At this time, in removing the molded
1a 椀部成形空間
1b 排水筒部成形空間
1c バイパス空間
4 椀部内型部
5 排水筒部内型部
6 ボウル部
6a 椀部
6b 排水筒部
6c 成形体
7 成形用樹脂
DESCRIPTION OF
Claims (4)
A molding resin is injected into the bowl part molding die for toilet bowl in a state in which the toilet bowl part molding die according to any one of claims 1 to 3 is clamped, and a heel part molding space and a drain tube part molding are formed. A method for producing a bowl part for a toilet bowl, wherein the molding resin formed in the bypass space is removed from the obtained bowl part after the molding resin is filled and solidified in the space and the bypass space. .
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