JP4814635B2 - 流体力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気または水等の流体の持つエネルギを機械的な回転力に変換し、前記回転力により発電機のロータを回転させて電力を取り出す流体力発電装置に関する。
風力を利用した発電装置としては、例えば特許文献1〜3に記載された技術が従来公知である。
(特許文献1:米国特許第6015258号明細書)
この特許文献1には、鉛直軸回りに回転するロータと、前記ロータの周囲に配置された多数の整流板によりロータに流入する空気量を増加させた技術が記載されている。
(特許文献2:特開昭59−46374号公報)
この特許文献2記載技術は、通風筒体の下部に吸気口が形成され、通風筒体上端を空洞の翼型の内部に連通させ、前記翼型の後端に排気口が形成し、前記翼型の周囲の空気流により前記排気口から空気を吸引して通風筒体内部に上昇気流を生じさせている。前記通風筒体内部には、上昇気流により回転駆動される発電用タービンが配置されている。
(特許文献3:特開2002−364518号)
この特許文献3には、上下に延びる円筒管の上端に翼型を用いた吸引装置を設け、前記円筒管の下端に火炎燃焼による上昇気流発生機構を設け、前記円筒管内部の上昇気流により回転する発電装置を円筒管内部に設ける技術が記載されている。
「米国特許第6015258号明細書」 「特開昭59−46374号公報」 「特開2002−364518号」
(特許文献1記載の技術の問題点)
特許文献1記載の技術では、多数の整流板によりロータに流入する空気量を増加させているが、水平方向からロータに流入する気流を利用しているだけであるので、エネルギ効率を高くすることができない。
(特許文献2記載の技術の問題点)
特許文献2記載の技術では、上下に延びる通風筒体上端に取り付けた空洞の翼型周囲を流れる気流により生じる負圧を利用して、通風筒体の内部に上昇気流を生じさせている。この場合、水平方向の気流の中の前記翼型周囲を流れる気流のみを利用しており、前記通風筒体の側面に衝突する気流のエネルギを利用していない。このため、エネルギ効率を高くすることができない。
(特許文献3記載の技術の問題点)
特許文献3記載の技術では、前記上下に延びる円筒管上端に取り付けた翼型周囲を流れる気流により生じる負圧を利用して、円筒管の内部に上昇気流を生じさせている。また、前記円筒管の下端に火炎燃焼による上昇気流を生じさせている。前記火炎燃焼はエネルギーの消費を伴う。また、この特許文献3記載の技術は、構成が複雑であり、コスト高となり、実用的でないと思われる。
本発明は前述の事情に鑑み、ロータに水平方向から流入する流体エネルギおよび前記ロータの上方を流れる流体の流体エネルギを利用し、構成が簡素且つ丈夫で寿命の長い流体力発電装置を提供することを課題とする。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の流体力発電装置は、次の構成要件(A01)〜(A06),(A06a),(A06b)を有することを特徴とする。
(A01)鉛直方向に延び且つ回転可能に支持されたロータ軸(17)と、前記ロータ軸(17)に連結され前記ロータ軸回りの流体の旋回流により回転力が発生するロータブレード(19)とを有するロータ(16)、
(A02)前記ロータ軸(17)の回転に連動して回転する回転子を有する発電機(21)、
(A03)前記ロータ(16)の上方に配置され、鉛直方向から見た場合に前記ロータブレード(19)の外周が内部に収容される大きさに形成された上端開口(7a)および下端開口(7b)を有し、上方に行くに従って直径が縮小する筒状錐壁(7)であって、前記筒状錐壁(7)の上面に沿って流れる流体が上端開口(7a)から剥離する際に生じる剥離渦により筒状錐壁(7)内部の流体を上方に吸引する前記筒状錐壁(7)、
(A04)前記ロータブレード(19)の外周に沿って所定間隔で配置され、且つ、下方から上方に行くに連れてねじれた板状に形成された複数の上昇旋回流生成用整流板(13)であって、前記ロータブレード(19)の外周の接線方向に流れる水平な流体を前記ロータ軸(17)に接近させ且つ上方に偏向させるように下方から上方に行くに連れてねじれた板状に形成され、前記ロータブレード(19)が配置された空間に上昇旋回流を生じさせる前記複数の上昇旋回流生成用整流板(13)、
(A05)前記ロータ(16)の下方に向かう水平な流体を上昇させながらロータ(16)に導入するために前記ロータブレード(19)の下方に近接して配置され、前記ロータ(16)の軸から半径方向外方に行くに従って下方に傾斜する傾斜壁(3a)により構成された上昇流導入壁(3a)、
(A06)前記複数の上昇旋回流生成用整流板(13)の外側に配置されて、水平な流体を前記ロータ(16)に接近する方向に偏向させることにより、前記上昇旋回流生成用整流板(13)が配置された空間に流入する流体流量を増加させる流量増加用整流板(6)、(A06a)前記ロータ軸(17)に対して放射状に複数配置された前記流量増加用整流板(6)、
(A06b)前記筒状錐壁(7)と前記上昇流導入壁(3a)と前記流量増加用整流板(6)どうしとの間に囲まれた空間により構成されて、流体を前記上昇旋回流生成用整流板(13)に向けて導入する開口であって、
鉛直方向の長さが、前記ロータブレード(19)の鉛直方向の長さ以上の長さに設定されると共に、
前記流量増加用整流板(6)どうしの間隔である水平方向の長さが、少なくとも前記ロータブレード(19)の直径以上に設定され、
前記上昇旋回流生成用整流板(13)が前記開口を通じて露出し、且つ、前記開口内に前記上昇旋回流生成用整流板(13)および前記ロータ(16)以外の部材が配置されない前記開口。
また、前記第1発明の流体力発電装置は、次の構成要件(A07)を備えることができる。
(A07)前記上昇旋回流生成用整流板(13)が配置された空間に流入する流体に旋回流を生じさせるように配置された前記流量増加用整流板。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A06),(A06a),(A06b)を備えた第1発明の流体力発電装置(U)では、鉛直方向に延びるロータ軸(17)は回転可能に支持されている。前記ロータ軸(17)に連結されたロータブレード(19)は前記ロータ軸(17)回りの流体の旋回流により回転力が発生する。
前記ロータブレード(17)の外周に沿って所定間隔で配置された複数の上昇旋回流生成用整流板(13)は、前記ロータブレード(19)の外周の接線方向に流れる水平な流体を前記ロータ(16)に接近させ且つ上方に偏向させるように下方から上方に行くに連れてねじれた板状に形成され、前記ロータブレード(19)が配置された空間に上昇旋回流を生じさせる。
前記ロータ(16)の上方に配置され、鉛直方向から見た場合に前記ロータブレード(19)の外周が内部に収容される大きさに形成された上端開口(7a)および下端開口(7b)を有し、上方に行くに従って直径が縮小する筒状錐壁(7)は、前記筒状錐壁(7)に沿って流れる流体が上端開口(7a)から剥離する際に生じる剥離渦により筒状錐壁(7)内部の流体を上方に吸引する。
したがって、前記複数の上昇旋回流生成用整流板(13)により、前記ロータブレード(19)が配置された空間に生じる上昇旋回流は、前記筒状錐壁(7)の上面に沿って流れる流体が上端開口(7a)から剥離する際に生じる剥離渦により上方に吸引される。このため、前記上昇旋回流の流量および流速が増加するので、ロータ(16)の回転速度が増加する。発電機(21)の回転子は、前記ロータ軸(17)の回転に連動して回転し、発電する。
前記本発明は簡単な構成の筒状錐壁(7)を使用することにより、ロータ(16)の上方を流れる流体のエネルギを利用してロータ(16)の回転速度を増加させることができるので、風力エネルギを電力エネルギに変換する際のエネルギ変換効率を高めることができる。
また、筒状錐壁(7)の構成は簡素且つ堅牢であり、長寿命である。したがって、流体力発電装置(U)の発電コストを低く抑えることができる。
なお、本発明の流体力発電装置(U)で使用する筒状錐壁は、円錐壁、多角錐壁により構成することが可能である。
前記構成要件(A05)を備えた第1発明では、前記ロータ(16)の下方に近接して配置され、前記ロータ(16)の軸(17)から半径方向外方に行くに従って下方に傾斜する傾斜壁(3a)により構成された上昇流導入壁(3a)は、前記ロータ(16)の下方に向かう水平な流体を上昇させながらロータ(16)に導入する。このため、ロータブレード(19)が配置された空間に生じる上昇旋回流の流量および流速が増加するので、発電量が増加する。
前記構成要件を備えた第1発明は、前記複数の上昇旋回流生成用整流板(13)の外側に配置された流量増加用整流板(6)は、水平な流体を前記ロータに接近する方向に偏向させることにより、前記上昇旋回流生成用整流板(13)が配置された空間に流入する流体流量を増加させる。このため、ロータブレード(19)が配置された空間に生じる上昇旋回流の流量および流速が増加するので、発電量が増加する。
前記流量増加用整流板(6)は、前記ロータ軸(17)に対して放射状に複数配置されており、前記筒状錐壁(7)と前記上昇流導入壁(3a)と前記流量増加用整流板(6)どうしとの間に囲まれた空間により、流体を前記上昇旋回流生成用整流板(13)に向けて導入する開口が構成されている。
前記開口は、鉛直方向の長さが、前記ロータブレード(19)の鉛直方向の長さ以上の長さに設定されると共に、前記流量増加用整流板(6)どうしの間隔である水平方向の長さが、少なくとも前記ロータブレード(19)の直径以上に設定されている。また、開口内に前記上昇旋回流生成用整流板(13)および前記ロータ(16)以外の部材が配置されず、前記上昇旋回流生成用整流板(13)が前記開口を通じて露出している。
前記構成要件(A07)を備えた第1発明では、前記流量増加用整流板(6)は、前記上昇旋回流生成用整流板(13)が配置された空間に流入する流体に旋回流を生じさせる。このため、前記上昇旋回流生成用整流板(13)の内側のロータ(16)が配置された空間に生じる上昇旋回流の流速が増加するので、発電量が増加する。
前記本発明は、ロータに水平方向から流入する流体エネルギおよび前記ロータの上方を流れる流体の流体エネルギを利用することができる。また、本発明は、構成が簡素且つ丈夫であるので、寿命の長い流体力発電装置を提供することができる。
図1は本発明の流体力発電装置の実施例1の説明図で斜視図である。
図2は同実施例1の説明図で、図2Aは平面図、図2Bは前記図2AのIIB−IIB線断面図である。
図3は同実施例1の説明図で、図3Aは平面図、図3Bは前記図3AのIIIB−IIIB線断面図である。
図1〜図3において、実施例1の流体力発電装置Uは、平面図で正方形の角錐台1を有している。角錐台1は、正方形の底壁2と、前記底壁2の4つの側辺から上方斜めに延び且つ上方に行くに従って外径が縮小する角錐壁3と、前記角錐壁3の上端に連結する正方形の上壁4とを有している。前記角錐壁3は4個の傾斜壁3aにより構成されている。前記上壁4の中央部にはロータ軸貫通口4aが形成されている。
前記角錐壁3の4個の各傾斜壁3aの各接続部3bには上方に延びる流量増加用整流板6が設けられている。流量増加用整流板6はこの実施例1では合計4枚設けられている。前記流量増加用整流板6の下端の内端部は前記上壁4の上面に延びて配置されている。前記4枚の各流量増加用整流板6の上端は内側に行くに従って上方に傾斜している。
前記4枚の各流量増加用整流板6の上端には、上方に行くに従って直径が縮小する角筒状錐壁7が支持されている。前記角筒状錐壁7は、上端開口7aおよび下端開口7bを有している。前記角筒状錐壁7の上端には、前記上端開口7aの内側下方に延びる鉛直板7cが設けられている。
図4は前記角錐台1の上壁4上に支持される円筒状の上昇旋回流生成部材と、前記上昇旋回流生成部材の内側に配置されるロータとの説明図である。
図5は前記図4の円筒状に配置される上昇旋回流生成部材と、その内側に配置されるロータとの分解説明図であり、図5Aは円筒状の上昇旋回流生成用整流部材の斜視図、図5Bはロータとロータ軸の下端部に連結される発電機とを示す図である。
図4、図5において、円筒状の上昇旋回流生成部材11は、間隔を置いて配置される3枚のリング状連結プレート12と、各リング状プレート12を連結する複数の上昇旋回流生成用整流板13とを有している。
前記リング状プレート12および複数の上昇旋回流生成用流板13の内測にロータ16が配置されている。
前記各上昇旋回流生成用流板13は、円周方向に沿って所定間隔で配置され、前記円筒状の上昇旋回流生成部材11の外周の接線方向に流れる水平な流体を内測且つ上方に偏向させることにより、前記ロータ16が配置された空間に上昇旋回流を生じさせるように、各上昇旋回流生成用整流板13の上端および下端はねじれた状態で前記リング状プレート12に連結されている。
前記複数の上昇旋回流生成用整流板13は、前記3枚のリング状プレート12の中の上下方向の中央部に配置されたリング状プレート12により上下2段に別れて配置されている。このように、前記複数の上昇旋回流生成用整流板13を上下に複数段(2段以上)に別けて配置することにより、上昇旋回流生成用整流板13下側から上方に行くに従ってねじれた状態で配置することが容易となる。
図5において、前記円筒状の上昇旋回流生成部材11の内部に配置される前記ロータ16は、鉛直方向に延び且つ回転可能に支持されたロータ軸17と、前記ロータ軸17上端および下部にそれぞれ連結された半径方向に延びる複数の放射状連結部材18,18と、前記放射状連結部材部材18,18の外端に連結された3個のロータブレード19とを有する。前記3個のロータブレード19の上端は上側リング状連結部材20aにより連結され、前記3個のロータブレード19の下端は下側リング状連結部材20bにより連結されている。
前記ロータ軸17の下端部は、前記ロータ軸貫通口4aを貫通して前記角錐台1の上壁4の下方に延びている。前記角錐台1内部には発電機21が配置されており、前記ロータ軸17の下端部は発電機21の回転子に回転力を伝達するように連結されている。そして前記ロータ16およびそのロータ軸17が回転すると、発電機21が発電するようにされている。発電した電力は図示しない蓄電器に蓄電される。
(実施例1の作用)
図6は本発明の流体力発電装置Uの作用説明図である。
図6において、前記構成を備えた本発明の流体力発電装置の実施例1では、鉛直方向に延びるロータ軸17は回転可能に支持されている。前記ロータ軸17に連結されたロータブレード19は前記ロータ軸17回りの流体の旋回流により回転力が発生する。
前記ロータブレード19の外周に沿って所定間隔で配置された複数の上昇旋回流生成用整流板13は、前記ロータブレード19の外周の接線方向に流れる水平な流体を前記ロータ軸17に接近させ且つ上方に偏向させることにより、前記ロータブレード19が配置された空間に上昇旋回流を生じさせる。
前記ロータ16の上方に配置され、上端開口7aおよび下端開口7bを有し、上方に行くに従って直径が縮小する角筒状錐壁7は、前記角筒状錐壁7の上面に沿って流れる流体が上端開口7aから剥離する際に生じる剥離渦により角筒状錐壁7内部の流体を上方に吸引する。
したがって、前記複数の上昇旋回流生成用整流板13により、前記ロータブレード19が配置された空間に生じる上昇旋回流は、前記角筒状錐壁7の上面に沿って流れる流体が上端開口7aから剥離する際に生じる剥離渦により上方に吸引される。このため、前記上昇旋回流の流量および流速が増加するので、ロータ16の回転速度が増加する。発電機21の回転子は、前記ロータ軸17の回転に連動して回転し、発電する。
前記本発明は簡単な構成の角筒状錐壁7を使用することにより、ロータ16の上方を流れる流体のエネルギを利用してロータ16の回転速度を増加させることができるので、風力エネルギを電力エネルギに変換する際のエネルギ変換効率を高めることができる。
また、角筒状錐壁7の構成は簡素且つ堅牢であり、長寿命である。したがって、流体力発電装置Uの発電コストを低く抑えることができる。
なお、本発明の流体力発電装置Uにおいて、角筒状錐壁7の代わりに、円錐壁、6角錐壁等を採用することが可能である。
また、前記ロータ16の下方に近接して配置され、前記ロータ16のロータ軸17から半径方向外方に行くに従って下方に傾斜する傾斜壁3aは、前記ロータ16の下方に向かう水平な流体を上昇させながらロータ16に導入する上昇流導入壁3aとしての機能を有している。このため、ロータブレード19が配置された空間に生じる上昇旋回流の流量および流速が増加するので、発電量が増加する。
また、前記複数の上昇旋回流生成用整流板13の外側に配置された流量増加用整流板6は、水平な流体を前記ロータ16に接近する方向に偏向させることにより、前記上昇旋回流生成用整流板13が配置された空間に流入する流体流量を増加させる。このため、ロータブレード19が配置された空間に生じる上昇旋回流の流量および流速が増加するので、発電量が増加する。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H02)を下記に例示する。
(H01)前記実施例1では、前記上昇旋回流生成用整流板13の外測に配置された前記流量増加用整流板6は、ロータ16のロータ軸17から放射状に配置されている(平面図で、流量増加用整流板を延長線がロータ軸17に交わる)が、円周方向に90度間隔で配置され且つロータ軸17を中心とする4本の螺旋の接線方向に沿って配置することにより、前記上昇旋回流生成用整流板13が配置された空間に旋回流を流入させることが可能である。その場合、前記上昇旋回流生成用整流板13の内側のロータ16が配置された空間に生じる上昇旋回流の流速が増加するので、発電量が増加する。
(H02)角錐台1の代わりに円錐台を使用可能である。その場合、前記ロータ16の下方に向かう水平な流体を上昇させながらロータ16に導入する上昇流導入壁は、円錐壁により形成されることになる。また、前記上昇流導入壁は、漏斗状の曲面により形成することも可能である。
図1は本発明の流体力発電装置の実施例1の説明図で斜視図である。 図2は同実施例1の説明図で、図2Aは平面図、図2Bは前記図2AのIIB−IIB線断面図である。 図3は同実施例1の説明図で、図3Aは平面図、図3Bは前記図3AのIIIB−IIIB線断面図である。 図4は前記角錐台1の上壁4上に支持される円筒状の上昇旋回流生成部材と、前記上昇旋回流生成部材の内側に配置されるロータとの説明図である。 図5は前記図4の円筒状に配置される上昇旋回流生成部材と、その内側に配置されるロータとの分解説明図であり、図5Aは円筒状の上昇旋回流生成用整流部材の斜視図、図5Bはロータとロータ軸の下端部に連結される発電機とを示す図である。 図6は本発明の流体力発電装置Uの作用説明図である。
符号の説明
3a…上昇流導入壁(傾斜壁)、
6…流量増加用整流板、
7…筒状錐壁、
7a…上端開口、
7b…下端開口、
13…上昇旋回流生成用整流板、
16…ロータ、
17…ロータ軸、
19…ロータブレード、
21…発電機、
U…流体力発電装置、

Claims (2)

  1. 次の構成要件(A01)〜(A06),(A06a),(A06b)を備えた流体力発電装置、
    (A01)鉛直方向に延び且つ回転可能に支持されたロータ軸と、前記ロータ軸に連結され前記ロータ軸回りの流体の旋回流により回転力が発生するロータブレードとを有するロータ、
    (A02)前記ロータ軸の回転に連動して回転する回転子を有する発電機、
    (A03)前記ロータの上方に配置され、鉛直方向から見た場合に前記ロータブレードの外周が内部に収容される大きさに形成された上端開口および下端開口を有し、上方に行くに従って直径が縮小する筒状錐壁であって、前記筒状錐壁の上面に沿って流れる流体が上端開口から剥離する際に生じる剥離渦により筒状錐壁内部の流体を上方に吸引する前記筒状錐壁、
    (A04)前記ロータブレードの外周に沿って所定間隔で配置され、且つ、下方から上方に行くに連れてねじれた板状に形成された複数の上昇旋回流生成用整流板であって、前記ロータブレードの外周の接線方向に流れる水平な流体を前記ロータ軸に接近させ且つ上方に偏向させるように下方から上方に行くに連れてねじれた板状に形成され、前記ロータブレードが配置された空間に上昇旋回流を生じさせる前記複数の上昇旋回流生成用整流板、
    (A05)前記ロータの下方に向かう水平な流体を上昇させながらロータに導入するために前記ロータブレードの下方に近接して配置され、前記ロータの軸から半径方向外方に行くに従って下方に傾斜する傾斜壁により構成された上昇流導入壁、
    (A06)前記複数の上昇旋回流生成用整流板の外側に配置されて、水平な流体を前記ロータに接近する方向に偏向させることにより、前記上昇旋回流生成用整流板が配置された空間に流入する流体流量を増加させる流量増加用整流板、
    (A06a)前記ロータ軸に対して放射状に複数配置された前記流量増加用整流板、
    (A06b)前記筒状錐壁と前記上昇流導入壁と前記流量増加用整流板どうしとの間に囲まれた空間により構成されて、流体を前記上昇旋回流生成用整流板に向けて導入する開口であって、
    鉛直方向の長さが、前記ロータブレードの鉛直方向の長さ以上の長さに設定されると共に、
    前記流量増加用整流板どうしの間隔である水平方向の長さが、少なくとも前記ロータブレードの直径以上に設定され、
    前記上昇旋回流生成用整流板が前記開口を通じて露出し、且つ、前記開口内に前記上昇旋回流生成用整流板および前記ロータ以外の部材が配置されない前記開口。
  2. 次の構成要件(A07)を備えた請求項1記載の流体力発電装置、
    (A07)前記上昇旋回流生成用整流板が配置された空間に流入する流体に旋回流を生じさせるように配置された前記流量増加用整流板。
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