JP4812339B2 - 加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法、アクセス認証装置、及びアクセス認証用コンピュータプログラム - Google Patents
加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法、アクセス認証装置、及びアクセス認証用コンピュータプログラム Download PDFInfo
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中でも集約局からのデータの入出力を行う1本の光ファイバを受動素子である光カプラで複数本に分岐し、分岐先に各加入者宅の宅側装置を接続するタイプは、受動的光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)と呼ばれる。このネットワークシステムは、伝送路途中に特段の中継装置を設けることなく、複数の加入者宅との間で高速のデータ送受を行うことが可能なシステムとして実用化されている。
また、局側装置と宅側装置間のネットワークで通信を行う際には、宅側装置の物理ポートごと又は通信クオリティ等の異なるサービスごとに一又は複数の論理リンクが生成される。すなわち、一の宅側装置と局側装置との間には、複数の論理リンクが形成され得るものである。
この場合、宅側装置の配下に少なくとも一つの加入者認証端末装置を接続すれば、認証成功時には、当該宅側装置配下の全ての加入者端末装置からのアクセスが許可される。
この場合、単一の加入者が、複数の宅側装置を使用する際に、少なくとも一つの宅側装置の配下に少なくとも一つの加入者認証端末装置を接続すれば、認証成功時には、複数の宅側装置配下の全ての加入者端末装置からのアクセスが許可される。
この場合、宅側装置の配下に少なくとも一つの加入者認証端末装置を接続すれば、認証失敗時には、当該宅側装置配下の全ての加入者端末装置からのアクセスが禁止される。
この場合、単一の加入者が、複数の宅側装置を使用する際に、少なくとも一つの宅側装置の配下に少なくとも一つの加入者認証端末装置を接続すれば、認証失敗時には、複数の宅側装置配下の全ての加入者端末装置からのアクセスが禁止される。
図1は、第1実施形態に加入者通信ネットワークを示している。このネットワークは、局側装置1との間で複数の宅側装置2が通信媒体(光ファイバ)を共有して伝送を行う媒体共有型通信であるPONのうち、データをイーサネット(登録商標)フレームのまま伝送を行うEPONである。
前記宅側装置(ONU:Optical Network Unit)2は、加入者宅に設置される終端装置であり、パーソナルコンピュータなどの加入者端末装置3a,3bをPONに接続するための装置である。なお、図1では、加入者端末装置として、IP電話(第1加入者端末装置)3aが宅側装置2の一の物理ポート側に接続され、パーソナルコンピュータ(第2加入者端末装置)3bが他の物理ポート側に接続されている。
なお、これらの論理リンクは、宅側装置2の物理ポートに接続されるユーザ端末装置3a,3bごとに生成され得るものである。また、論理リンクは、同一物理ポートに接続されたユーザ端末3a,3bであってもクオリティ(通信速度等)などのサービス内容が異なる場合には、サービスごとに生成され得る。
なお、第2加入者端末装置3bは、加入者認証端末装置6が介在することなく、直接、宅側装置2に接続されている。つまり、本実施形態では、一ユーザに対して、一つの加入者認証端末装置6が割り当てられており、宅側装置2の配下に当該ユーザの加入者端末装置がいくつ接続されても、加入者認証端末装置6は一つでよい。
また、加入者認証端末装置6は、加入者端末装置3a,3bと別体の機器である必要はなく、宅側装置2配下の加入者端末装置3a,3bのいずれか一つに加入者認証端末装置6の機能を具備させてもよい。つまり、宅側装置2配下のいずれか一つの加入者端末装置が加入者認証端末装置6を兼ねてもよい。
なお、認証サーバ5は、局側装置1と別体の機器である必要はなく、局側装置1に認証サーバ5の認証機能を具備させてもよい。すなわち、論理リンクの上位ネットワークアクセス認証機能を有する認証装置は、局側装置1とは別の認証サーバ5として構成してもよいし、局側装置1の一機能として実現してもよい。あるいは、認証処理は、認証サーバ5と局側装置1とで分担して行っても良い。
そして、認証サーバ5は、認証された宅側装置2に属する論理リンク(第1論理リンク、第2論理リンク)が上位ネットワークへアクセスしようとする場合、加入者認証端末装置6を含む第1論理リンクだけではなく、認証された宅側装置2に属する他の論理リンク(第2論理リンク)の上位ネットワークへのアクセスも許可する。
つまり、加入者認証端末装置6によって宅側装置2が認証されれば、加入者認証端末装置6が接続されていない第2加入者端末装置3bも同一加入者A(同一ユーザ)の端末装置であるとみなして、上位ネットワークへのアクセスが可能となる。また、当該宅側装置2に第三の加入者端末装置を接続した場合も同様に、上位ネットワークへのアクセスが許可される。
したがって、認証が失敗した加入者認証端末装置6に接続された加入者端末装置3aからのアクセスだけでなく、当該宅側装置2に属する他の加入者端末装置3bのアクセスも禁止される。
また、第1実施形態によれば、認証が失敗した加入者認証端末装置6が接続される宅側装置2に属する全論理リンクの上位ネットワークへのアクセスが禁止されるため、許可されていないユーザが他の論理リンクによって上位ネットワークにアクセスすることも防止され、不正サービス利用が防止される。
さらに、第1実施形態によれば、認証サーバは、宅側装置2を直接認証しているわけではないから、宅側装置2が交換されても、宅側装置2や局側装置1での再設定を行う必要がない。
図4は、ある一の加入者が二つ(複数)の宅側装置2a,2bを用いる場合を示している。第1の宅側装置2aには、第1加入者端末装置3a及び第2加入者端末装置3bが接続され、第2の宅側端末装置2bには、第3加入者端末装置3c、第4加入者端末装置3d、第5加入者端末装置3eが接続されている。
また、加入者認証端末装置6は、一加入者に対して一加入者認証端末装置となるように、第1宅側装置2aと第1加入者端末装置3aとの間に接続されている。したがって、第1宅側装置2aの第2加入者端末装置3b及び第2宅側装置2b側には、加入者認証端末装置6は接続されていない。
なお、第2実施形態においても、局側装置1と第1宅側装置2aとの間に1又は複数の論理リンク(第1論理リンク及び第2論理リンク)が生成され得るものであり、局側装置1と第2宅側装置2bとの間も1又は複数の論理リンク(第3論理リンク及び第3論理リンク)が生成され得るものである。
ステップS2−6において、受信したIDとパスワードが、認証用データベースに記録されたID及びパスワードに照らして正しいものであれば、認証成功処理に移行する。
加入者認証端末装置6の認証が成功した場合、認証サーバ5は、当該加入者認証端末装置6のIDに基づき特定される加入者Aに関連付けられた宅側装置(H1,H2)2a,2bすべてを認証し、特定の加入者Aについて認証された宅側装置2として記憶する(ステップS2−7)。
そして、認証サーバ5は、認証された宅側装置2a,2bに属する論理リンク(第1論理リンク、第2論理リンク、第3論理リンク、第4論理リンク)が上位ネットワークへアクセスしようとする場合、加入者認証端末装置6を配下とする宅側装置2aの第1論理リンクや第2論理リンクだけではなく、認証された他の宅側装置2bに属する他の論理リンク(第3論理リンク、第4論理リンク)の上位ネットワークへのアクセスも許可する。
つまり、加入者認証端末装置6が認証されれば、当該加入者認証端末装置6を持つ加入者Aが用いるすべての宅側装置2a,2bが認証され、認証されたすべての宅側装置2a,2bの加入者端末装置3a,3b,3c,3d,3eを同一加入者(同一ユーザ)の端末装置であるとみなして、上位ネットワークへのアクセスが可能となる。
したがって、認証が失敗すると、認証が失敗した加入者認証端末装置6を配下にもつ宅側装置2aを経由したアクセスだけでなく、図5のデータベースで関連付けられた他の宅側装置2bを経由したアクセスも禁止される。
また、第2実施形態によれば、認証が失敗した加入者認証端末装置6が接続される宅側装置2aに属する全論理リンクの他、図5のデータベースで関連付けられた宅側装置2bに属する全論理リンクの上位ネットワークへのアクセスが禁止されるため、許可されていないユーザが宅側装置2bの論理リンクによって上位ネットワークにアクセスすることも防止される。
図7は、ある一の加入者Aが三つ(複数)の宅側装置2a,2b,2cを用い、これらの宅側装置2a,2b,2cが異なる局側装置1a,1bに接続されている場合を示している。
つまり、第1の局側装置(K1)1aには、ある加入者Aの第1宅側装置2aと第2宅側装置2bとが接続され、第2の局側装置(K2)1bには、前記加入者Aの第3宅側装置(H3)2cが接続されている。
そして、第1の宅側装置2aには、第1加入者端末装置3a及び第2加入者端末装置3bが接続され、第2の宅側端末装置2bには、第3加入者端末装置3c及び第4加入者端末装置3dが接続され、第3の宅側装置2cには第5加入者端末装置3e及び第5加入者端末装置3fが接続されている。
なお、第3実施形態においても、局側装置1a,1bと宅側装置2a,2b,2cとの間には、それぞれ1又は複数の論理リンクが生成され得るものである。
具体的には、図8の認証用データベースでは、加入者Aが、宅側装置として、第1宅側装置(H1)2aと第2宅側装置(H2)2bと第3宅側装置(H3)2cを用いることが記録されている。さらに、図8の認証用データベースでは、第1宅側装置(H1)2aと第2宅側装置(H2)2bは第1局側装置(K1)1aに接続され、第3宅側装置(H3)2cは第2局側装置(K2)1bに接続されることが記録されている。
そして、認証サーバ5は、第1局側装置1aだけでなく第2局側装置1bと接続されているため、認証された宅側装置2a,2b,2cに属する論理リンクが上位ネットワークへアクセスしようとする場合、第1局側装置1aへの論理リンクだけでなく、第2局側装置2aへの論理リンク(第5論理リンク、第6論理リンク)の上位ネットワークへのアクセスも許可する。
つまり、加入者認証端末装置6が認証されれば、当該加入者認証端末装置6を持つ加入者Aが用いるすべての宅側装置2a,2b,2cが認証され、認証されたすべての宅側装置2a,2b,2cの加入者端末装置3a,3b,3c,3d,3e,3fを同一加入者A(同一ユーザ)の端末装置であるとみなして、局側装置の異同にかかわらず、上位ネットワークへのアクセスが可能となる。
認証が失敗すると、認証サーバ5は、認証されなかった宅側装置(H1)2aを使用する加入者Aに関連付けられた宅側装置(H1,H2,H3)2a,2b,2cすべてについて、これらの宅側装置2a,2b,2cを経由した上位ネットワークへのアクセスを禁止する。
したがって、認証が失敗すると、認証が失敗した加入者認証端末装置6を配下にもつ宅側装置2aを経由したアクセスだけでなく、図8のデータベースで関連付けられた他の宅側装置2b,2cを経由したアクセスも禁止される。そして、認証サーバ5は、第1局側装置1aだけでなく第2局側装置1bと接続されているため、第2局側装置1bに接続された第3宅側装置2cからのアクセス禁止が可能である。
また、第3実施形態によれば、図8のデータベースで関連付けられた他の局側装置1bに接続された宅側装置2cに属する全論理リンクの上位ネットワークへのアクセスも禁止されるため、単一加入者が異なる局側装置1a,1bに接続される宅側装置2a,2b,2cを使用する場合であっても、すべての論理リンクについて、上位ネットワークにアクセスすることを防止できる。
2 宅側装置
5 認証サーバ(アクセス認証装置)
6 加入者認証端末装置
Claims (10)
- 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスをコンピュータによって制御する方法であって、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行い、
前記認証が成功すると、認証が成功した加入者認証端末装置に関連する複数の論理リンクのアクセスを許可し、
アクセスが許可される前記複数の論理リンクには、認証が成功した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が成功した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
ことを特徴とする加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法。 - 請求項1記載の加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法であって、
アクセスが許可される前記複数の論理リンクは、認証が成功した加入者認証端末装置が接続された宅側装置に属する全論理リンクである。 - 請求項1記載の加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法であって、
アクセスが許可される前記複数の論理リンクは、認証が成功した加入者認証端末装置に関連付けられた複数の宅側装置に属する全論理リンクである。 - 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスをコンピュータによって制御する方法であって、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行い、
前記認証が失敗すると、関連する複数の論理リンクのアクセスを禁止し、
アクセスが禁止される前記複数の論理リンクには、認証が失敗した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が失敗した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
ことを特徴とする加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法。 - 請求項4記載の加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法であって、
認証が失敗するとアクセスが禁止される論理リンクは、認証が失敗した加入者認証端末装置を配下とする宅側装置に属する全論理リンクである。 - 請求項4記載の加入者通信ネットワークにおけるアクセス制御方法であって、
認証が失敗するとアクセスが禁止される論理リンクは、認証が失敗した加入者認証端末を配下とする宅側装置及び当該宅側装置と関連付けられた宅側装置に属する全論理リンクである。 - 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスのための認証を行う認証装置であって、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行う手段と、
前記認証が成功すると、認証が成功した加入者認証端末装置に関連する複数の論理リンクのアクセスを許可する手段と、
を備え、
アクセスが許可される前記複数の論理リンクには、認証が成功した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が成功した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
ことを特徴とする加入者通信ネットワークにおけるアクセス認証装置。 - 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスのための認証を行う認証装置であって、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行う手段と、
前記認証が失敗すると、関連する複数の論理リンクのアクセスを禁止する手段と、
を備え、
アクセスが禁止される前記複数の論理リンクには、認証が失敗した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が失敗した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
ことを特徴とする加入者通信ネットワークにおけるアクセス認証装置。 - 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスのための認証を行うべくコンピュータを、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行う手段、
前記認証が成功すると、認証が成功した加入者認証端末装置に関連する複数の論理リンクによるアクセスを許可する手段、
として機能させ、
アクセスが許可される前記複数の論理リンクには、認証が成功した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が成功した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
加入者通信ネットワークにおけるアクセス認証用コンピュータプログラム。 - 局側装置に対して、加入者端末装置が接続された宅側装置から複数の論理リンクによるアクセスが行われる加入者通信ネットワークにおいて、前記論理リンクのアクセスのための認証を行うべくコンピュータを、
前記加入者通信ネットワークを介して、宅側装置に接続された加入者認証端末装置との間で認証を行う手段、
前記認証が失敗すると、関連する複数の論理リンクによるアクセスを禁止する手段、
として機能させ、
アクセスが禁止される前記複数の論理リンクには、認証が失敗した加入者認証端末装置のための第1の論理リンクのほか、認証が失敗した加入者認証端末装置とは別に宅側装置に接続される加入者端末装置のための第2の論理リンクが含まれる
加入者通信ネットワークにおけるアクセス認証用コンピュータプログラム。
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