JP4802733B2 - Molded product and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
本発明は、例えば浴槽、洗面台、多層パネル、その他の工業製品に用いられる成形品及びその製造方法に関するものである。 The present invention relates to a molded article used for, for example, a bathtub, a wash basin, a multilayer panel, and other industrial products, and a method for producing the same.
従来から、金型内部に表面層と裏面層とを保持し、表面層と裏面層との間のキャビティ部に発泡樹脂材からなる発泡層を介在させた低剛性樹脂体を用いて、浴槽を形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, a bathtub has been used by using a low-rigidity resin body in which a surface layer and a back surface layer are held inside a mold, and a foam layer made of a foam resin material is interposed in a cavity portion between the surface layer and the back surface layer. It is known to form (for example, refer to Patent Document 1).
ところが、上記特許文献1に示される低剛性樹脂体は、図5(a)に示すように、表面層2と裏面層3の間に発泡樹脂材5を発泡硬化させた発泡層6のみを介在させた構造であるため、強度が弱く、この成形品1が浴室壁面10に取り付けられるフランジ部1aを備える浴槽9である場合は、浴槽9のフランジ部1aは浴槽本体よりも薄肉とされ且つフランジ部1aから屈曲している先端垂下部1bはさらに薄肉となっているため、この先端垂下部1bを浴室壁面10のバックハンガー11に係止した場合、剛性が足りなくて図5(a)のようにバックハンガー11の先端のリム部11aが発泡層6に突き刺さったり、或いは施工後には図5(b)のように先端垂下部1bが割れてしまい、リム部11aの割れを引き起こすおそれがある。
However, the low-rigidity resin body disclosed in Patent Document 1 includes only the foamed layer 6 obtained by foaming and curing the
なお、成形品1の強度を局所的に高める手段として、フランジ部1aの先端垂下部1bと対応する部分に固形物を挿入することが考えられるが、その固定物を表面層2と裏面層3間に設置して保持させることが困難であり、とくにフランジ部1aの先端垂下部1bのような複雑に屈曲した薄肉形状部分においては、固形物の設置さえも難しくなる。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、成形品の剛性を局所的に高めることができ、例えば成形品が浴室壁面に固定されたバックハンガーに係止されるフランジ部付き浴槽の場合に、フランジ部の先端垂下部の剛性を容易に高めることができ、さらに施工時における先端垂下部へのバックハンガーのリム部の突き刺さりや、施工後における先端垂下部の割れ及びリム部の割れをそれぞれ防止できる成形品を提供することを課題とし、さらに、上記成形品を容易に形成できる生産性に優れた成形品の製造方法を提供することを課題とするものである。 The present invention has been invented in view of the above-mentioned conventional problems, and can increase the rigidity of a molded product locally. For example, the flange is fixed to a back hanger fixed on a bathroom wall surface. In the case of a bathtub with a part, it is possible to easily increase the rigidity of the front end hanging part of the flange part, and the rim part of the back hanger is stuck into the front hanging part at the time of construction, the crack of the front hanging part after construction and It is an object of the present invention to provide a molded product that can prevent cracking of the rim portion, and to provide a method of manufacturing a molded product that is capable of easily forming the molded product and that is excellent in productivity.
上記課題を解決するために請求項1に係る成形品は、表面層2と裏面層3との間のキャビティ部4に、発泡樹脂材5が発泡硬化した軟質の発泡層6と、上記発泡層6よりも剛性の高い硬質の補強層8とが隣り合うように介在されていると共に、上記補強層8を挟んで上記発泡層6とは反対側の奥側のキャビティ部4にも発泡樹脂材5が発泡硬化した奥側の軟質の発泡層6が介在されており、上記各発泡層6の両面6a,6b及び上記補強層8の両面8a,8bがそれぞれ上記表面層2と上記裏面層3とに密着しており、上記補強層8は、上記発泡樹脂材5が通過可能な連続した気泡14を有し且つこの連続した気泡14内部に浸入した上記発泡樹脂材5が気泡14内部で硬化している連続気泡体7からなり、この連続気泡体7の連続した気泡14内部を通り抜けた上記発泡樹脂材5が上記奥側のキャビティ部4にも満遍なく行き渡ることで上記奥側の発泡層6が形成されていることを特徴としている。
Molded article according to claim 1 in order to solve the above problems, the
このような構成とすることで、発泡樹脂材5と連続気泡体7とを用いて発泡層6よりも剛性の高い補強層8が得られるので、剛性の高い部位を局所的に設けることが容易となる。更に発泡樹脂材5が連続気泡体7の連続した気泡内部を通り抜けて奥側のキャビティ部にも満遍なく行き渡ることで、連続気泡体7とこの連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入して発泡硬化した発泡樹脂材5とによって剛性の高い補強層8を形成できるようになる。
By adopting such a configuration, the reinforcing
また請求項2に係る補強層8は、連続気泡体7の連続した気泡14内部で、発泡樹脂材5が非発泡状態で硬化している非発泡充填部15であることを特徴としており、また請求項3に係る補強層8は、連続気泡体7の連続した気泡内部で、発泡樹脂材5が上記軟質の発泡層6における発泡樹脂材5の発泡倍率よりも低い低発泡状態で硬化している低発泡充填部16であることを特徴としており、いずれの場合も、発泡層6の発泡した部位に比べて固い硬質の補強層8を形成できる。
The reinforcing
また請求項4に係る発明は、上記成形品1により、浴室壁面10に固定されたバックハンガー11に係止されるフランジ部1aを備えた浴槽9が構成され、フランジ部1aにバックハンガー11に挿入される先端垂下部1bが設けられ、少なくとも先端垂下部1bが上記補強層8で構成されていることを特徴としているので、浴室壁面10に固定されたバックハンガー11に係止されるフランジ部1aの先端垂下部1bの剛性を補強層8によって容易に高めることができるので、従来のような先端垂下部1bへのバックハンガー11のリム部11aの突き刺さりや、施工後における先端垂下部1bの割れ及びリム部11aの割れをそれぞれ防止できるようになる。
In the invention according to
また請求項5に係る成形品の製造方法は、表面層2と裏面層3との間のキャビティ部4に、上記発泡樹脂材5が発泡硬化した発泡層6と、上記発泡層6よりも剛性の高い補強層8とを隣り合うように介在させると共に、上記補強層を挟んで上記発泡層とは反対側の奥側のキャビティ部4にも発泡樹脂材5が発泡硬化した奥側の軟質の発泡層6が介在されており、上記各発泡層6の両面6a,6b及び上記補強層8の両面8a,8bをそれぞれ上記表面層2と上記裏面層3とに密着させてなる成形品の製造方法であって、金型内部に上記表面層2と上記裏面層3とを保持し、上記表面層2と上記裏面層3との間の上記キャビティ部4の任意の位置に、上記発泡樹脂材5が通過可能な連続した気泡14を複数有する弾力性のある連続気泡体7を介在させ、その後、上記キャビティ部4に上記発泡樹脂材5を注入することにより、上記連続気泡体7以外のキャビティ部4において発泡樹脂材5を発泡硬化させて発泡層6を形成すると共に、上記連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5を非発泡状態で硬化させて補強層8を形成し、更に上記発泡樹脂材5が上記連続気泡体7の連続した気泡14内部を通り抜けて上記奥側のキャビティ部4にも満遍なく行き渡るようにすることを特徴としている。
The method for producing a molded article according to
さらに請求項6に係る成形品の製造方法は、表面層2と裏面層3との間のキャビティ部4に、上記発泡樹脂材5が発泡硬化した発泡層6と、上記発泡層6よりも剛性の高い補強層8とを隣り合うように介在させると共に、上記補強層を挟んで上記発泡層とは反対側の奥側のキャビティ部4にも発泡樹脂材5が発泡硬化した奥側の軟質の発泡層6が介在されており、上記各発泡層6の両面6a,6b及び上記補強層8の両面8a,8bをそれぞれ上記表面層2と上記裏面層3とに密着させてなる成形品の製造方法であって、金型内部に上記表面層2と上記裏面層3とを保持し、上記表面層2と上記裏面層3との間の上記キャビティ部4の任意の位置に、上記発泡樹脂材5が通過可能な連続した気泡14を複数有する弾力性のある連続気泡体7を介在させ、その後、上記キャビティ部4に上記発泡樹脂材5を注入することにより、上記連続気泡体7以外のキャビティ部4において上記発泡樹脂材5を発泡硬化させて上記発泡層6を形成すると共に、上記連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5を、上記軟質の発泡層6における発泡樹脂材5の発泡倍率よりも低い低発泡状態で硬化させて補強層8を形成し、更に上記発泡樹脂材5が上記連続気泡体5の連続した気泡14内部を通り抜けて奥側のキャビティ部4にも満遍なく行き渡るようにすることを特徴としている。
Method of manufacturing a molded article according to claim 6, the
上記請求項5、6の構成を採用することにより、補強層8となる連続気泡体7は、発泡樹脂材5の充填前には弾力性に富むことでキャビティ部4への介在が容易となり、発泡樹脂材5の充填後は、連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5が非発泡状態或いは低発泡状態のいずれかの状態で硬化することで、発泡樹脂材5が発泡硬化している発泡層6よりも剛性の高い補強層8となるので、任意の位置の剛性を高めた成形品1を低コストで且つ容易に生産できるようになる。更に発泡樹脂材5が連続気泡体7の連続した気泡14内部を通り抜けて奥側のキャビティ部4にも満遍なく行き渡るようにすることで、連続気泡体7とこの連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入して発泡硬化した発泡樹脂材5とによって剛性の高い補強層8を形成できるようになる。
By adopting the configuration of the
本発明に係る成形品にあっては、成形品の剛性を局部的に高めることができ、その剛性の高い部位でのネジ止めが可能な成形品が容易に得られる。とくに成形品が浴室壁面に固定されたバックハンガーに係止されるフランジ部を備えた浴槽である場合は、フランジ部の先端垂下部の剛性を補強層によって高めることができ、先端垂下部へのバックハンガーのリム部の突き刺さりや、施工後における先端垂下部の割れ及びリム部の割れをそれぞれ防止できる利点がある。 In the molded product according to the present invention, the rigidity of the molded product can be locally increased, and a molded product that can be screwed at a portion having high rigidity can be easily obtained. In particular, when the molded product is a bathtub with a flange portion that is locked to a back hanger fixed to the bathroom wall surface, the rigidity of the tip hanging portion of the flange portion can be increased by a reinforcing layer, There is an advantage that the rim portion of the back hanger can be pierced, and the crack at the tip hanging portion and the rim portion after construction can be prevented.
さらに本発明に係る成形品の製造方法にあっては、発泡樹脂材の充填前には弾力性を有する連続気泡体をキャビティ部に介在させて表面層と裏面層とにそれぞれ密着させることが容易となり、また発泡樹脂材の充填後には、連続気泡体が剛性の高い補強層となるので、任意の位置の剛性を高めた成形品を容易且つ低コストで生産できる利点がある。 Furthermore, in the method for producing a molded article according to the present invention, it is easy to make an open cell body having elasticity interpose in the cavity portion and to make the surface layer and the back surface layer adhere to each other before filling with the foamed resin material. In addition, since the open cell body becomes a highly rigid reinforcing layer after filling with the foamed resin material, there is an advantage that a molded product with increased rigidity at an arbitrary position can be produced easily and at low cost.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
本発明の成形品1は、図1(b)に示すように、表面層2と裏面層3との間のキャビティ部4に、発泡樹脂材5が発泡硬化した発泡層6と、発泡層6よりも剛性の高い補強層8とが隣り合うように介在されていると共に、発泡層6の両面6a,6b及び補強層8の両面8a,8bがそれぞれ表面層2と裏面層3とに密着したものである。
As shown in FIG. 1B, the molded product 1 of the present invention includes a foam layer 6 in which a
上記表面層2は、例えばエラストマー層からなり、裏面層3は、例えばFRP層からなる。もちろんこれら素材に限らず、上記以外の樹脂、或いは木質材、或いはステンレスなどの金属材であってもかまわない。
The
上記表面層2と裏面層3との間のキャビティ部4の厚み(T,t1,t2)は3mm以上が好ましい。また発泡樹脂材5の厚みはキャビティ部4の厚みとするのが好ましく、これにより発泡層6の両面6a,6bが表面層2と裏面層3とにそれぞれ確実に密着できるようになる。
The thickness (T, t1, t2) of the
上記剛性の高い補強層8は、発泡樹脂材5が通過可能な連続した気泡14(図3(a))を複数有する弾力性のある連続気泡体7を素材としている。一例としてウレタンシート、ポリエチレンシート等が挙げられる。連続気泡体7内部の複数の気泡14は、独立気泡ではなく、連続した気泡であり、各気泡14の内径は、発泡前の発泡樹脂材5が通過可能な大きさで且つ発泡樹脂材5が非発泡状態で硬化できる大きさ、例えば、0.5mm程度に設定される。
The highly
本例では、上記成形品1は、例えば図4に示す浴室壁面10に固定されたバックハンガー11に係止されるフランジ部1aを備えた浴槽9として使用される。フランジ部1aにはバックハンガー11に挿入される先端垂下部1bが垂設されている。図1(a)に示すように、浴槽本体の発泡層6の厚みTとフランジ部1aの発泡層6の厚みt1と先端垂下部1bの補強層8の厚みt2は、T>t1>t2となっている。
In this example, the molded product 1 is used as a
次に上記構成の成形品1の製造工程の一例を図2を参照して説明する。 Next, an example of the manufacturing process of the molded article 1 having the above configuration will be described with reference to FIG.
先ず、表面層形成用の下型12の型面上に、所定厚みの樹脂を塗布して表面層2を形成し、一方、裏面層形成用の上型13の型面上に、所定厚みの樹脂を塗布して裏面層3を形成する。次いで、浴槽9のフランジ部1aの先端垂下部1bとなる位置にウレタンシート等の弾力性のある連続気泡体7を設置する。ここでは、連続気泡体7を表面層2内面(或いは裏面層3内面)に接着剤で固定する。その後、図2に示すように、上型13と下型12の型面同士を突き合わせて型締めする。このとき連続気泡体7の両面が表面層2と裏面層3とにそれぞれ密着した状態となると共に、表面層2と裏面層3間にキャビティ部4が形成される。
First, the
その後、上型13に設けた樹脂注入口20から裏面層3の小孔を介してキャビティ部4に発泡樹脂材5を注入する。発泡樹脂材5は図1(a)→(b)のようにキャビティ部4に充満していき、このとき発泡樹脂材5の注入圧力によって連続気泡体7の連続した気泡14内部(図3(a))に発泡樹脂材5が浸入した状態となる。なお、図3(a)に示すように、連続気泡体7の奥側にもキャビティ部4aが存在している場合は、発泡樹脂材5が連続気泡体7の連続した気泡14内部を通り抜けて、キャビティ部4aにも発泡樹脂材5が満遍なく行き渡るようになる。そして、連続気泡体7以外のキャビティ部4(4a)では発泡樹脂材5が発泡・膨張して硬化することで発泡層6が形成される。この発泡層6の両面6a,6bは表面層2と裏面層3とに密着した状態となり、断熱層として機能するようになる。一方、連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5は、図3(b)のように発泡することなく硬化する。つまり、連続気泡体7の気泡14の大きさは、前述のように、発泡樹脂材5が浸入・通過可能であるが発泡できない程度まで小さく形成されているため、気泡14内部の発泡樹脂材5は非発泡状態で硬化している非発泡充填部15となり、この非発泡充填部15によって発泡層6よりも剛性の高い補強層8が形成されるようになる。
Thereafter, the foamed
ここで、上記補強層8を構成する連続気泡体7の他の実施形態として、図3(c)のように、連続気泡体7の連続した気泡14の大きさが発泡樹脂材5が浸入・通過可能であり且つ発泡樹脂材5が軟質の発泡層6における発泡樹脂材5の発泡倍率よりも低い低発泡状態で硬化できる程度の大きさに形成されてもよいものである。この場合は、連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5を低発泡状態で硬化した低発泡充填部16が形成され、この低発泡充填部16によって発泡層6の発泡した部位に比べて固い硬質の補強層8が形成されるようになる。なお、低発泡充填部16における連続した気泡14内部での発泡樹脂材5の発泡倍率を調整する方法として、例えば「気泡14の大きさ」を変えたり、或いは、「発泡樹脂材5の種類」を変えたりすることが考えられる。一例として、気泡14の内径の大・小によって、気泡14内への浸入圧力が増・減することで、発泡倍率を調整できるようになる。また、発泡樹脂材5の粘性を上げると、粘性による気泡14内の圧力増加や詰まりなどが生ずるため発泡倍率が低下するようになり、発泡樹脂材5の粘性を下げると粘性による気泡14内の圧力増加や詰まりなどが減少することで発泡倍率を上げることができる。勿論これは一例であり、気泡14内部での発泡樹脂材5の発泡倍率の調整方法は特に限定されるものではない。
Here, as another embodiment of the
しかして、連続気泡体7の連続した気泡14内部に浸入した発泡樹脂材5を、非発泡状態で硬化させた非発泡充填部15、或いは軟質の発泡層6における発泡樹脂材5の発泡倍率よりも低い低発泡状態で硬化させた低発泡充填部16のいずれか一方によって、軟質の発泡層6の発泡した部位に比べて固い硬質の補強層8を形成できる。つまり、発泡樹脂材5と連続気泡体7とを用いて、発泡層6よりも剛性の高い補強層8が容易に得られ、例えば補強層8の部位でのネジ止めが可能な成形品1が得られる。
Thus, from the expansion ratio of the foamed
さらに、使用目的に応じて気泡14内部での発泡樹脂材5の発泡倍率を調整することで、軽量または高強度またはその両方を備えた成形品1の成形が可能となる。
Furthermore, by adjusting the expansion ratio of the foamed
また上記成形品1が、浴室壁面10に固定されたバックハンガー11に係止されるフランジ部1aを備えた浴槽9である場合において、表面層2がエラストマー層で形成することで、クッション性が得られ、肌当たり性が良好となる。そのうえ、フランジ部1aの先端垂下部1bを補強層8で補強しているので、先端垂下部1bの剛性が高められ、施工時に先端垂下部1bへのバックハンガー11のリム部11aの突き刺さりや、施工後における先端垂下部1bの割れ及びリム部11aの割れをそれぞれ防止できるようになる。さらに、フランジ部1aの先端垂下部1bをバックハンガー11に係止させる構造とすることで、浴室のリフォームが容易になる利点があり、さらに浴槽9にて発生する振動の大部分がそのまま浴室壁面10に伝播してしまうのを防止でき、静音化を図ることができる利点もある。
Moreover, in the case where the molded product 1 is the
しかも成形時において、キャビティ部4におけるフランジ部1aの先端垂下部1bと対応する位置に連続気泡体7を介在させて、発泡樹脂材5をキャビティ部4に注入するだけで補強層8が形成されるので、製造工数及びコストを大幅に削減できるものであり、そのうえ、連続気泡体7を設置する部位がフランジ部1aの先端垂下部1bのように薄肉の屈曲形状となっている場合でも、発泡樹脂材5の充填前には、弾力性のある連続気泡体7を狭い先端垂下部1bのキャビティ部4に挿入して容易に設置できるので、このような薄肉の屈曲部分であっても補強層8の形成に手間がかからず、生産効率を高めることができる。
Moreover, at the time of molding, the reinforcing
本発明に係る成形品及びその製造方法は、フランジ部を有する浴槽に限らず、フランジ部を持たない浴槽にも適用可能であり、さらに浴槽以外の例えば洗面台、多層パネル、その他の工業製品の分野にも広く適用可能である。 The molded product and the manufacturing method thereof according to the present invention are applicable not only to a bathtub having a flange part but also to a bathtub having no flange part, and further, for example, a washstand, a multilayer panel, and other industrial products other than a bathtub. Widely applicable to fields.
1 成形品
2 表面層
3 裏面層
4 キャビティ部
5 発泡樹脂材
6 発泡層
6a,6b 両面
7 連続気泡体
8 補強層
8a,8b 両面
9 浴槽
10 浴室壁面
11 バックハンガー
11a 先端垂下部
14 連続した気泡
15 非発泡充填部
16 低発泡充填部
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