JP4793212B2 - Power transmission device - Google Patents
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Description
この発明は、動力伝達装置に関し、特に内部の機械要素がオイルで潤滑される動力伝達装置に関するものである。 The present invention relates to a power transmission device, and more particularly to a power transmission device in which internal mechanical elements are lubricated with oil.
機械要素がケーシング内に収納され、その機械要素が駆動する場合には、機械要素はオイルで潤滑されることが多い。この場合、チューブなどを用いてオイルを供給するが、潤滑量を最適化するためにチューブの先端に絞りを設けることがある。しかしながら、この絞りの作製が困難であるという問題があった。 When a machine element is housed in a casing and the machine element is driven, the machine element is often lubricated with oil. In this case, the oil is supplied using a tube or the like, but a throttle may be provided at the tip of the tube in order to optimize the amount of lubrication. However, there is a problem that it is difficult to produce this diaphragm.
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、径の小さい穴を有し、かつ製造が容易な動力伝達装置を提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to provide a power transmission device that has a small-diameter hole and is easy to manufacture.
この発明の1つの局面に従った動力伝達装置は、機械要素を収納し、その機械要素を潤滑する潤滑油路を有するケーシングと、開口端部を有し、潤滑油路の少なくとも一部分を構成する潤滑チューブと、潤滑チューブの開口端部に嵌め合わされ、潤滑チューブからの離脱を防止する突出部を有し、潤滑油路を構成する穴に挿入される可撓性のオリフィスとを備え、突出部はオリフィスの外周面から突出し、オリフィスの外周面の外径が穴の内径よりも大きくオリフィスが穴に圧入される。 A power transmission device according to one aspect of the present invention includes a casing having a lubricating oil passage that houses a mechanical element and lubricates the mechanical element, and has an open end, and constitutes at least a part of the lubricating oil passage. and the lubricating tube, fitted to the open end of the lubricating tube has a collision detection section for preventing detachment from the lubricating tube, a flexible orifice which is inserted into the hole which constitute the lubricating oil passage, projecting The portion protrudes from the outer peripheral surface of the orifice, and the outer diameter of the outer peripheral surface of the orifice is larger than the inner diameter of the hole, and the orifice is press-fitted into the hole.
このように構成された動力伝達装置では、潤滑チューブの開口端部に可撓性のオリフィスを設けることで、小径の穴を構成することができる。そのため、製造が容易となる。 In the power transmission device configured as described above, a small-diameter hole can be formed by providing a flexible orifice at the opening end of the lubrication tube. Therefore, manufacture becomes easy.
好ましくは、オリフィスは樹脂から構成されている。この場合、樹脂から構成することで、微小なコストでオリフィス径毎に異なる色を付けることが可能となり、誤って組付けることを抑制することが可能となる。 Preferably, the orifice is made of resin. In this case, by using resin, it is possible to add a different color for each orifice diameter at a minute cost, and it is possible to suppress erroneous assembly.
好ましくは、オリフィスには潤滑チューブの内径よりも小さい小径穴が設けられている。 Preferably, the orifice is provided with a small diameter hole smaller than the inner diameter of the lubrication tube.
好ましくは、潤滑チューブの外周面にはケーシングと接触して潤滑チューブが深く穴に入り過ぎることを防止する突出部が設けられている。 Preferably, the outer peripheral surface of the lubrication tube is provided with a protrusion that contacts the casing and prevents the lubrication tube from entering the hole too deeply.
この発明は、製造が容易な径の小さい穴を有する動力伝達装置を提供することができる。 The present invention can provide a power transmission device having a small-diameter hole that is easy to manufacture.
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。また、各実施の形態を組合せることも可能である。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following embodiments, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and description thereof will not be repeated. In addition, the embodiments can be combined.
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った動力伝達装置の断面図である。図1を参照して、動力伝達装置2200は、トルクコンバータ3200を有する。トルクコンバータ3200は、エンジンのクランクシャフトから無段変速装置3400へトルクを伝達するための装置である。インプットシャフト3210がトルクコンバータ3200の回転軸となる。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a cross-sectional view of a power transmission device according to
トルクコンバータ3200は、流体作動室と、ロックアップ機構270とにより構成される。流体作動室は3種類の羽根車を有し、3種類の羽根車はタービンランナ240と、ポンプインペラ230と、ステータ223である。
Torque
トルクコンバータ3200の前側、すなわちエンジンに近い側には、円盤形状のフロントカバー203が配置されており、回転軸から外側に延びるように、すなわちラジアル方向に延びるようにフロントカバー203が位置し、フロントカバー203は、トルクコンバータ3200の前面筐体として作用する。フロントカバー203には、ポンプシェル233が固定されており、フロントカバー203とポンプシェル233とにより所定の空間を構成し、この空間内にトルクコンバータ3200のさまざまな要素が配置される。フロントカバー203とインペラシェル(ポンプシェル)233で取囲まれる空間はほぼ密閉された空間であり、この空間内にオートマチックトランスミッションフルード(ATF)が封入されている。
A disc-shaped
フロントカバー203はエンジンからの動力を受取る部材であり、エンジンからフロントカバー203へ動力が入力されると、フロントカバー203が回転し、この回転力がポンプシェル233へ伝わる。
The
ポンプシェル233はポンプインペラ230を構成しており、ポンプシェル233はポンプインペラ230の外側の構成部材である。ポンプインペラ230はタービンランナ240と向かい合うように配置され、インプットシャフト3210の回転軸を中心として回転することが可能である。ポンプインペラ230にはATF(作動流体)をタービンランナ240へ向かって押出すような形状のブレード231が設けられており、ポンプインペラ230が回転することによってポンプインペラ230の近傍のATFはブレード231によりタービンランナ240側へ向かって押出される。
The
ステータ223はポンプインペラ230とタービンランナ240との間に介在し、タービンランナ240からポンプインペラ230へ流れるATFの流れ方向を変える働きをする。ステータ223はワンウェイクラッチ237を介在させて固定シャフト239に取付けられており、1方向にのみ回転することが可能である。ワンウェイクラッチ237としては、ローラ、スプラグまたはラチェットを用いる機構を採用することができる。ステータ223はタービンランナ240からポンプインペラ230へ戻るATFの流れを整流するための羽根であり、樹脂またはアルミニウム合金などにより構成される。
The
タービンランナ240は、ATFを循環させる空間を構成するタービンシェル243を有し、ポンプインペラ230と向かい合うように配置される。タービンランナ240はポンプインペラ230が送り出すATFを受取り、このATFにより回転力が付与される。タービンランナ240へ伝えられたATFは内周側へ移動してステータ223を経由して再度ポンプインペラ230へ送られる。タービンランナ240はポンプインペラ230と別個独立に回転することが可能である。
The
ポンプインペラ230はフロントカバー203と一体回転するのに対し、タービンランナ240はロックアップピストン204と一体的に回転する。タービンシェル243と接触するように動力伝達部材209が配置される。動力伝達部材209はリベットまたはボルトなどの締結具でタービンシェル243と一体化されており、タービンシェル243とともに回転する。
The
動力伝達部材209およびタービンシェル243は、ともにタービンハブ207に固定されている。タービンハブ207と共にインプットシャフト3210を回転軸として動力伝達部材209およびタービンシェル243は回転することが可能である。タービンハブ207はインプットシャフト3210にスプライン嵌合しており、インプットシャフト3210の外周側に位置する。タービンハブ207はインプットシャフト3210に嵌り合い、タービンシェル243に入力された回転力をインプットシャフト3210へ伝える働きをする。
Both the
次に、ロックアップ機構270について説明する。
ロックアップ機構270は、フロントカバー203の回転力をインプットシャフト3210に直接伝えるための装置であり、摩擦部材としてのフェーシング276がフロントカバー203の内周面に接触することでフロントカバー203の回転力がインプットシャフト3210へ伝えられる。ロックアップ機構270はフェーシング276を取付けるためのロックアップピストン204を有する。ロックアップピストン204は軸方向、すなわちフロントカバー203に近づく方向とフロントカバー203から遠ざかる方向とに移動することが可能であり、これによりフェーシング276がフロントカバー203に当接することを可能にしている。ロックアップピストン204は回転の半径方向(ラジアル方向)に向かって延びる円盤状の部材であり、フロントカバー203に向かい合うように配置されている。
Next, the
The lock-
ロックアップピストン204の外周側にフェーシング276が固定されている。フロントカバー203とロックアップピストン204との間の空間が第1油圧室210aであり、ロックアップピストン204と動力伝達部材209との間の空間が第2油圧室210bである。
A facing 276 is fixed to the outer peripheral side of the
それぞれの第1および第2油圧室210a,210bにはATFが満たされており、この油圧を変更することにより、ロックアップピストン204をフロントカバー203に近づく方向およびフロントカバー203から遠ざかる方向に移動させることが可能である。
Each of the first and second
ロックアップ機構270の動作について説明すると、トルクコンバータ3200のトルク増幅作用を必要としないとき、フェーシング276をフロントカバー203に直接接触させることにより、フロントカバー203の回転力をインプットシャフト3210に直接伝えることができる。具体的には、第1油圧室210aのATFを、貫通穴206hを介して放出する。これにより、第1油圧室210aの油圧は、第2油圧室210bの油圧よりも低くなる。その結果、ロックアップピストン204がフロントカバー203へ近づく方向に移動し、フェーシング276がフロントカバー203に接触する。これにより、フロントカバー203の動力がフェーシング276、ロックアップピストン204、動力伝達部材209、タービンハブ207を介してインプットシャフト3210へ伝えられる。この状態では、トルクコンバータ3200による動力の損失は殆ど発生しない。
The operation of the
トルクコンバータ3200のトルク増幅作用が必要な場合には、貫通穴206hを介して第1油圧室210aにATFを送り込む。これにより、第1油圧室210aの圧力が高くなり、ロックアップピストン204はフロントカバー203から遠ざかる方向へ押し戻される。その結果、フロントカバー203とフェーシング276との間に隙間が生じ、フロントカバー203の回転力がフェーシング276へ直接伝えられることはない。
When the torque amplifying action of the
トルクコンバータ3200のインプットシャフト3210には、フォワードクラッチ3690、遊星歯車機構3300および無段変速装置3400が設けられている。無段変速装置3400は、変速比を無段階に変化させることができる。具体的には、一般のオートマチックトランスミッションがプラネタリギヤ対により有段変速を行なうのに対し、無段変速装置3400では、油圧により自在に溝幅を変化させることが可能な1対のプーリと金属ベルトにより変速を行なう。変速時には、プーリ幅を変化させることで無段変速を実現する。これらの要素はトランスアクスルケーシング3202に収納されている。トランスアクスルケーシング3202の両側にはトランスアクスルハウジング3201およびトランスアクスルリアカバー3203が取付けられている。トランスアクスルハウジング3201にトルクコンバータ3200が収納されている。インプットシャフト3210外周にはオイルポンプ3100が設けられてATFを循環させている。
A
無段変速装置3400はプライマリピストン3410を有するプライマリプーリ3411を有する。プライマリプーリ3411が油圧により軸方向に移動することができる。これにより、プライマリピストン3410に接続されたプライマリプーリ3411の溝幅(プーリ幅)が連続的に変化する。プライマリプーリ3411とセカンダリプーリ3511とには金属ベルト3512が係合している。金属ベルト3512は、たとえば金属製のエレメントと2列のスチールリングから構成されている。一般のチェーンやゴムベルトなどは、引っ掛り力により動力を伝達するのに対し、金属ベルトはエレメントの圧縮作用(エレメントの押出し)により動力伝達を行なう。
The continuously
セカンダリプーリ3511はセカンダリピストン3510と接続される。セカンダリピストン3510は油圧により位置を変化させることが可能であり、セカンダリピストン3510が軸方向に移動すると、これに伴ってセカンダリプーリ3511も軸方向に移動する。これにより、セカンダリプーリ3511のプーリ幅を連続的に変化させることが可能である。
プライマリプーリ3411とセカンダリプーリ3511との幅を連続的に変化させることにより変速比を変更することが可能となっている。
The gear ratio can be changed by continuously changing the width between the
前進および後退を切換える機構としてダブルピニオン式プラネタリギヤにより構成される遊星歯車機構3300と、リバースブレーキ3330と、フォワードクラッチ3690とを用いている。リバースブレーキ3330は遊星歯車機構3300のリングギヤ3325を固定する。フォワードクラッチ3690はエンジンの動力を遊星歯車機構3300に伝達する。
A
遊星歯車機構3300はインプットシャフト3210に接続されるサンギヤ3310と、サンギヤ3310に噛み合う内周側ピニオンギヤ3324と、内周側ピニオンギヤ3324に噛み合う外周側ピニオンギヤ3322と、外周側ピニオンギヤ3322に噛み合うリングギヤ3325と、内周側ピニオンギヤ3324を回転可能に保持するシャフト3323と、外周側ピニオンギヤ3322を回転可能に保持するシャフト3321と、シャフト3323,3321を保持するプラネタリキャリア3326とを備える。サンギヤ3310はインプットシャフト3210の延長線上に位置する中間シャフト3611に嵌め合わせられている。中間シャフト3611とインプットシャフト3210との接続および切断はフォワードクラッチ3690によって行なわれる。フォワードクラッチ3690はプラネタリキャリア3326にも接続されている。フォワードクラッチ3690がインプットシャフト3210とプラネタリキャリア3326を接続した場合には、中間シャフト3611はインプットシャフト3210から切離される。これに対し、フォワードクラッチ3690がプラネタリキャリア3326からインプットシャフト3210を切離した場合には、インプットシャフト3210と中間シャフト3611とが接続される。
The
前進時にはフォワードクラッチ3690が係合する。これにより、インプットシャフト3210とプラネタリキャリア3326が接続され、エンジンからの動力はインプットシャフト3210、フォワードクラッチ3690を経由してプラネタリキャリア3326へ伝えられる。プラネタリキャリア3326から無段変速装置3400へ回転力が伝えられる。図1中の矢印は前進時の動力の伝達を示す。
During forward movement, forward clutch 3690 is engaged. Thereby, the
後退時には、フォワードクラッチ3690はインプットシャフト3210とプラネタリキャリア3326とを切離す。これにより中間シャフト3611がインプットシャフト3210と接続されるため、駆動力はサンギヤ3310に入力される。またリバースブレーキ3330がリングギヤ3325をロックさせる。これにより内周側ピニオンギヤ3324および外周側ピニオンギヤ3322が回転(公転)し、この公転がプラネタリキャリア3326を経由して無段変速装置3400へ伝えられる。プラネタリキャリア3326の公転方向はインプットシャフト3210の回転方向と逆方向である。これにより回転方向が反転した動力を伝達することが可能となる。
During reverse, forward clutch 3690 disconnects
セカンダリプーリ3511は第1シャフト602と接続されている。第1シャフト602の外周にはリダクションドライブギヤ610が設けられる。
The
第1シャフト602と平行に第2シャフト1702が設けられる。第2シャフト1702には、リダクションドライブギヤ610に噛み合うリダクションドリブンギヤ1703と、リダクションドリブンギヤ1703とともに回転するデファレンシャルドライブピニオン1704とが設けられる。デファレンシャルギヤ5000は、デファレンシャルドライブピニオン1704に噛み合うリングギヤ603と、リングギヤ603に取付けられるデファレンシャルケース604と、デファレンシャルケース604にピン608を用いて取付けられるピニオンシャフト606と、ピニオンシャフト606に回転可能に保持されるピニオンギヤ605と、ピニオンギヤ605と噛み合う1対のサイドギヤ607と、サイドギヤ607に接続されて動力を伝達する回転体6000とを有する。
A
図2は、図1中の差動装置を拡大して示す断面図である。図2を参照して、デファレンシャルギヤ5000を構成するデファレンシャルケース604はベアリング700により保持されている。ベアリング700はローラベアリングであり、デファレンシャルケース604に接触するインナーレース702と、トランスアクスルケーシング3202に接触するアウターレース701と、インナーレース702およびアウターレース701の間に介在する転動体としてのローラ703と、複数のローラ703を保持する保持器704とを有する。トランスアクスルケーシング3202に設けられた穴3211に潤滑チューブ2000が差込まれている。潤滑油路3290は、潤滑チューブ2000およびオリフィス2100を含む。オリフィス2100および潤滑チューブ2000が穴3211に挿入される。潤滑チューブ2000はオイルポンプに接続されてオイルを供給するオイル輸送管の役割を果たす。潤滑チューブ2000から放出されるオイルの量を調整するために絞り弁としてのオリフィス2100が潤滑チューブ2000の先端部に取付けられている。穴3211はさらに別の穴3212と繋がっており、穴3212に供給されるオイルはベアリング700を潤滑し、さらに回転体6000およびデファレンシャルギヤ5000内の構成部品を潤滑する。
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of the differential device in FIG. Referring to FIG. 2,
デファレンシャルギヤ5000を潤滑するオイルが外部へ漏れることを防止するためにオイルシール6001が回転体6000に接触するように設けられている。この実施の形態では、潤滑チューブ2000により供給されたオイルがベアリング700を潤滑する例を示しているが、これに限られるものではなく、潤滑チューブ2000およびオリフィス2100から供給されたオイルがベアリング700ではなく、デファレンシャルギヤ5000の各構成要素を潤滑していてもよい。
An
潤滑チューブ2000から供給されるオイルはATFであってもよく、また、ATFとは別の潤滑専用のオイルであってもよい。
The oil supplied from the
潤滑チューブ2000の先端の径を小さくするためにオリフィス2100が設けられている。これは、オリフィス2100が存在することで、オイルの供給量を安定化している。
An
この実施の形態では、差動制限機構が設けられていないデファレンシャル装置としてのデファレンシャルギヤ5000を示しているが、デファレンシャルギヤ5000に差動制限機構が設けられていてもよい。
In this embodiment, the
また、この発明では、図1で示すトルクコンバータの回転軸と車輪へ回転を伝える回転体6000の回転軸とが平行な例を示しているが、これらの回転軸が直交するような動力伝達装置に本発明を適用してもよい。
Moreover, in this invention, although the rotating shaft of the torque converter shown in FIG. 1 and the rotating shaft of the
さらに、この実施の形態ではトルクコンバータを用いているが、これを用いずにクラッチと常時噛み合い型変速機で変速を行なう、いわゆる手動変速機の構成部品を潤滑するために本発明に従った潤滑チューブ2000およびオリフィス2100を用いてもよい。
Furthermore, although the torque converter is used in this embodiment, the lubrication according to the present invention is used to lubricate the components of a so-called manual transmission, in which the gear is always engaged with the clutch without using the torque converter.
図3は、オリフィスと潤滑チューブの断面図である。図3を参照して、潤滑チューブ2000は、可撓性の筒状体2002と、筒状体2002の外表面に設けられた突出部2003と、筒状体2002の内周面2005と、端部に設けられる開口端部2001とを有する。筒状体2002は耐油性のゴムなどにより構成され、内周面2005に接触するように内周面2005で囲まれた空間内にオイルが流れる。突出部2003は潤滑チューブ2000が穴に入り込みすぎるのを防止するための役割を果たす。突出部2003は潤滑チューブ2000の外周全体にわたって設けられていてもよく、また点状に設けられていてもよい。
FIG. 3 is a cross-sectional view of the orifice and the lubrication tube. Referring to FIG. 3, the
開口端部2001にはオリフィス2100が嵌め合わせられる。オリフィス2100には、相対的に径が大きい大径穴2102と、相対的に径が小さい小径穴2101とを有する。オリフィス2100の先端がヘッド部2104であり、ヘッド部2104に小径穴2101が設けられている。ヘッド部2104は円筒形状であり、その外周径はD2である。また、小径穴2101の内径はD3である。ヘッド部2104に繋がるように円筒部2105が設けられており、円筒部2105の外周に突出部2103が設けられる。円筒部2105の内周面が大径穴2102を構成している。
An
オリフィス2100は穴3211に圧入されるためオリフィス2100を構成する材料は可撓性を有する。具体的には、ゴムや樹脂などの弾性部材により構成されることが好ましい。穴3211の端部3221はテーパ形状とされており、オリフィス2100を挿入しやすい形状となっている。穴3211の内径はD1であり、オリフィス2100の外径D2よりもわずかに小さい。これにより、オリフィス2100が穴3211内に圧入されてオリフィス2100が穴3211から外れることを防止している。
Since the
穴3211およびオリフィス2100はともに円筒または円柱形状であるが、これに限られるものではなく、穴3211およびオリフィス2100が角柱または角筒形状であってもよい。
Both the
内径および外径D1、D2、D3およびD4の関係についてはD1がD2よりも小さく、D3がD4よりも小さければよい。 Regarding the relationship between the inner and outer diameters D1, D2, D3, and D4, it is sufficient that D1 is smaller than D2 and D3 is smaller than D4.
穴3211の延びる方向と穴3212の延びる方向とは直交していてもよく、また直交せずに鋭角をなしていてもよい。
The direction in which the
図4は、穴内にオリフィスおよび潤滑チューブが嵌め合わせられた状態を示す断面図である。図4を参照して、潤滑チューブ2000とオリフィス2100とが係合している。具体的には、潤滑チューブ2000の開口端部2001にオリフィス2100の突出部2103が嵌り合っており、これによりオリフィス2100から潤滑チューブ2000が抜け落ちるのを防止している。矢印1000で示す方向にオイル(ATF)が供給される。供給されたオイルは潤滑チューブ2000内を流れてオリフィス2100の小径穴2101から放出される。開口端部2001に接触するオリフィス2100の部分はテーパ形状となっており、オリフィス2100から開口端部2001が外れるのを防止する役割を果たす。なお、開口端部2001に接触するオリフィス2100の部分はテーパ形状となっていなくてもよい。
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a state in which an orifice and a lubrication tube are fitted in the hole. Referring to FIG. 4,
また、トランスアクスルケーシング3202の端部3221のテーパ面が潤滑チューブ2000の突出部2003に近接しており、潤滑チューブ2000が穴3211内に深く入り過ぎることを防止する働きをしている。
In addition, the tapered surface of the
オリフィス2100は穴3211内に圧入されているが、潤滑チューブ2000は穴3211内に圧入されていてもよく、圧入されていなくてもよい。
Although the
図5は、オリフィスの斜視図である。図5を参照して、オイルの流量を減少させるオリフィス2100は小径穴2101を有し、この小径穴2101からオイルが排出される。ヘッド部2104はテーパ形状の外周面を有していてもよい。また、ヘッド部2104は円柱形状であってもよい。ヘッド部2104と連なる円筒部2105の外周に間隔をあけて複数個の突出部2103が設けられている。突出部2103は図5では縞状に設けられているが、円周に沿って連続的に突出部2103が設けられていてもよい。
FIG. 5 is a perspective view of the orifice. Referring to FIG. 5,
図6は、別の局面に従ったオリフィスの斜視図である。図6ではオリフィス2100の円筒部2105外周面にねじ山2113が設けられている。このねじ山2113に開口端部2001が噛み合い、開口端部2001がオリフィス2100から外れることを防止できる。
FIG. 6 is a perspective view of an orifice according to another aspect. In FIG. 6, a
オリフィス2100は潤滑チューブ2000と別体で構成され、かつ潤滑チューブ2000に嵌め合わせられる。この嵌め合わせは、人が手で嵌め込むことができる。オリフィス2100はたとえば樹脂で構成され、樹脂の色を変えることでオリフィス2100の外径D2および小径穴2101の内径D3を識別することができる。これによりオリフィス径違い品の組付けを誤ることがなくなる。潤滑チューブ2000とオリフィス2100との嵌め合いに関しては、トランスアクスルケーシング2302に潤滑チューブ2000を挿入するまでの間、オリフィス2100が潤滑チューブ2000に保持されていてもよい。オリフィス2100と開口端部2001の接触部分に特にシール性は要求されない。オリフィス2100が深く入り込みすぎるのを防止するために段差3214が設けられて、段差3214を境として穴3211の内径が小径とされている。動力伝達装置2200は、機械要素としてのベアリング700またはデファレンシャルギヤ5000を収納し、その機械要素を潤滑する潤滑油路3290を有するトランスアクスルケーシング3202と、開口端部2001を有し、潤滑油路3290の少なくとも一部分を構成する潤滑チューブ2000と、潤滑チューブ2000の開口端部2001に嵌め合わされ、潤滑チューブ2000からの離脱を防止する突起としての突出部2103を有し、潤滑油路3290を構成する穴3211に挿入される可撓性のオリフィス2100とを備える。オリフィス2100の外径D2は穴3211の内径D1よりも大きく、オリフィス2100が穴3211に圧入される。
The
オリフィス2100では潤滑チューブ2000の内径D4よりも小さい径の小径穴2101が設けられる。オリフィス2100は樹脂から構成される。潤滑チューブ2000には、潤滑チューブ2000が穴3211内に深く入り過ぎることを防止する突出部2103が設けられている。
The
このように構成された動力伝達装置2200では、オリフィス2100の製造が容易で、かつ組付け性の良好な構造を提供することができる。
In the
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2に従った動力伝達装置における潤滑油路の断面図である。図7を参照して、実施の形態2に従った動力伝達装置2200では、トランスアクスルケーシング3202に設けられた穴3211の先端には小径穴3215が設けられている。小径穴3215の内径D5は穴3211の内径D1よりも小さい。この小径穴3215がオリフィスを構成しており、小径穴3215でオイルの流量を絞ることができる。潤滑チューブ2000内を矢印1000で示す方向にオイルが流れる。
(Embodiment 2)
FIG. 7 is a cross-sectional view of the lubricating oil passage in the power transmission device according to the second embodiment of the present invention. Referring to FIG. 7, in
すなわち、実施の形態2に従った動力伝達装置2200は、機械要素を収納し、その機械要素を潤滑する潤滑油路3290を有するトランスアクスルケーシング3202と、開口端部2001を有し、潤滑油路3290の少なくとも一部分を構成する潤滑チューブ2000とを備える。トランスアクスルケーシング3202には、潤滑チューブ2000の外周面と接触して潤滑チューブ2000が嵌め合わせられる穴3211が設けられている。穴3211および潤滑チューブ2000内を矢印1000で示す方向にオイルが流れて開口端部2001よりもオイル流の下流のトランスアクスルケーシング3202には、オリフィスを構成する小径穴3215が設けられる。小径穴3215の内径D5は穴3211の内径D1よりも小さい。
That is, the
このように構成された、実施の形態2に従った動力伝達装置2200でも、実施の形態1に従った動力伝達装置2200と同様の効果がある。
The
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
700 ベアリング、2000 潤滑チューブ、2001 開口端部、2002 筒状体、2003 突出部、2005 内周面、2100 オリフィス、2101 小径穴、2102 大径穴、2103 突出部、2104 ヘッド部、2105 円筒部、2200 動力伝達装置、2300 トルクコンバータ、2302 トランスアクスルケーシング、3100 オイルポンプ、3200 トルクコンバータ、3201 トランスアクスルハウジング、3211,3212 穴、3214 段差、3215 小径穴、3290 潤滑油路。 700 Bearing, 2000 Lubrication tube, 2001 Open end, 2002 Cylindrical body, 2003 Projection, 2005 Inner peripheral surface, 2100 Orifice, 2101 Small diameter hole, 2102 Large diameter hole, 2103 Projection, 2104 Head part, 2105 Cylindrical part, 2200 Power transmission device, 2300 torque converter, 2302 transaxle casing, 3100 oil pump, 3200 torque converter, 3201 transaxle housing, 3211, 3212 hole, 3214 step, 3215 small diameter hole, 3290 lubricating oil passage.
Claims (4)
開口端部を有し、前記潤滑油路の少なくとも一部分を構成する潤滑チューブと、
前記潤滑チューブの開口端部に嵌め合わされ、前記潤滑チューブからの離脱を防止する突出部を有し、前記潤滑油路を構成する穴に挿入される可撓性のオリフィスとを備え、前記突出部は前記オリフィスの外周面から突出し、
前記オリフィスの外周面の外径が前記穴の内径よりも大きく前記オリフィスが前記穴に圧入される、動力伝達装置。 A casing having a lubricating oil passage for housing the machine element and lubricating the machine element;
A lubricating tube having an open end and constituting at least a portion of the lubricating oil passage;
Wherein is fitted to the open end of the lubricating tube has a collision detection section for preventing detachment from the lubricating tube, a flexible orifice which is inserted into a hole forming the lubricating oil passage, the protrusion The part protrudes from the outer peripheral surface of the orifice,
The power transmission device, wherein an outer diameter of an outer peripheral surface of the orifice is larger than an inner diameter of the hole, and the orifice is press-fitted into the hole.
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