JP4791273B2 - 電子スプレッドシート環境においてモデル内の機密データを隠すための方法、コンピュータ及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

電子スプレッドシート環境においてモデル内の機密データを隠すための方法、コンピュータ及びコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子スプレッドシートの分野に向けられ、より特定的には、電子スプレッドシート環境においてモデル内の機密データを隠すための方法、システム及びコンピュータ・プログラムに向けられる。
コンピュータの登場以前には、数値解析、特に財務分析は、通常、鉛筆と計算機とを手にした経理担当者の多桁式パッド又はスプレッドシート上で行われていた。スプレッドシートは、データを列及び行に編成することによって、読み手が情報を素早く理解することを可能にする。しかしながら、スプレッドシートを紙に作成する作業は、それほど速くできるわけではない。それどころか、各々の入力を何度も計算してスプレッドシートに入力しなければならないため、処理は、非常に遅くなる傾向がある。手作業で作成されるスプレッドシートは、間違いも起こしやすい。従って、手作業でのスプレッドシートの作成は、遅く、単調で、信頼性に欠ける。
マイクロコンピュータの出現により、「電子スプレッドシート」の形態で解決策が登場した。これらのソフトウェア・プログラムは、単に「スプレッドシート」としてよく知られているが、従来の財務モデリング・ツール、すなわち経理担当者の多桁式パッド、鉛筆、及び計算機に対するコンピュータ化された代替品となる。ある意味で、それらのツールに対するスプレッドシート・プログラムは、タイプライタに対するワード・プロセッサに相当する。スプレッドシートは、財務モデルを作成し、編集し、使用することの容易さという点で劇的な改善をもたらす。
典型的なスプレッドシート・プログラムは、コンピュータのメモリを経理担当者の多桁式パッドの列/行すなわち格子形式に見立てて構成し、目に見える計算機をユーザに提供するものである。しかしながら、この「パッド」は、コンピュータのメモリ内に動的に存在するものであるため、幾つかの重要な点で紙のパッドとは異なる。例えば、電子スプレッドシート内の位置は、コンピュータが理解できる形式でコンピュータに伝えられなければならない。これを達成するための一般的な方式は、スプレッドシートの各々の行に番号を割り当て、各々の列に文字を割り当てることである。例えば、A列1行(すなわち左上隅)の位置を参照するためには、ユーザは、「A1」をタイプ入力する。このように、スプレッドシートは、行及び列の各交点において、アドレス指定可能な記憶位置すなわち「セル」を定める。
電子スプレッドシートへのデータ入力は、情報を経理担当者のパッドに入力する場合とほぼ同じように行われる。ユーザは、画面カーソルを所望の位置に位置決めした後に、英数字情報を入力することができる。しかしながら、スプレッドシートのセルは、テキスト及び数字の情報を保持すること以外に、特別な命令、すなわちスプレッドシートのセルに記憶された数値に関して実行される計算を指定する「式」を、格納することができる。このように、セル参照は式の変数として機能し、それにより、正確な数学的関係をセル間で定めることが可能になる。関数及びマクロなどの拡張機能を含むスプレッドシート・プログラムの構造及び演算は、技術文献、営業用文献、及び特許文献に文書化されている。概要については、例えば、非特許文献1及び非特許文献2を参照されたい。上記の各々の開示は、引用により本明細書に組み入れられる。
電子スプレッドシートは、対応する紙のスプレッドシートに優る多くの利点をもたらす。1つには、電子スプレッドシートは、対応する紙のスプレッドシートよりずっと大きく(すなわち、より多くの情報を保持し)、何千又は何百万ものセルを有する電子スプレッドシートも珍しくない。スプレッドシート・プログラムはまた、ユーザが「what−if」シナリオを実行することを可能にする。例えば組み込まれた式によって1組の計算関係がワークシートに入力された後に、異なる仮定の組を用いて情報の広がり(spread of information)を再計算し、各々の再計算の結果をほぼ同時に表示させることができる。紙及び鉛筆を用いて手作業でこの操作を行う場合には、各々の変更モデルに関してモデル内のすべての関係の再計算が必要であろう。電子スプレッドシート・システムは、「what−if」問題を解決すること、すなわち、入力を変更し出力がどうなるかを調べることに適している。
電子スプレッドシートは、通常はコスト計算ツール及び価格設定ツールを実行するために、典型的にはサービス指向製品(service oriented offerings)のために用いられる。こうしたツールは、単に、入力データの組に基づいて出力データの組を特徴付けるモデル(コスト計算モデル又は価格設定モデルのいずれか)を実行するものである。入力データ間で、以下の異なるタイプを区別しなければならない。
・引用によって特定され、引き渡されるサービスの範囲を定量化する範囲データ。典型的な範囲データは、例えば、遠隔管理製品(remote management offering)の場合は、管理されるオブジェクトの数である。
・範囲に依存せず、むしろモデルに依存するパラメータを特定するモデル・データ。典型的なモデル・データは、例えば、所与の技術レベルを有する人員についての時間当たりのコストを与える賃金率である。
コスト計算/価格設定モデルは、非常に複雑なものとなる場合があり、結果として得られるスプレッドシート・ツールもまた、異なるシートに及ぶ多数の式を伴う複雑なものとなる場合がある。こうした式は、それ自体が入力データ(範囲データ若しくはモデル・データ)又は他の中間データのいずれかを含む中間結果を伴う。こうした中間結果データは、やや複雑な構造を持つツリーを構成することができる。出力データを幹とみなし、入力データを木の枝にある葉とみなすことができる。
コスト計算/価格設定ツールのスプレッドシートが個人に開示された場合には、この個人は、このツールを容易に「リバース・エンジニアリング」して、モデルの一部である異なる中間結果のすべてを明らかにすることができる。こうした中間結果は、コスト計算/価格設定ツールのスプレッドシート作成者が第三者と共有することを望まない秘密情報(典型的にはモデル・データ)を含むことがある。それにもかかわらず、作成者は、範囲データを入力したときに出力データを生成するツールを共有することを望む場合がある。
こうした場合に対応する典型的な例は、以下のものである。企業Xが、現時点で直接販売チャネルを通して製品を供給しており、より広範な機会ベースを達成するために、ビジネス・パートナなどの間接チャネルを利用することを望んでいるものと仮定する。内部のコスト計算/価格設定モデルがビジネス・パートナに開示された場合には、このビジネス・パートナは、この企業Xが開示することを拒む情報に容易にアクセスすることになる。それどころか、コスト計算/価格設定ツールなどの、販売サイクルを合理化する関連ツールのすべてをこのビジネス・パートナに与えるように、企業Xによってあらゆる努力が行われなければならない。こうしたジレンマは、従来のスプレッドシート・ツールでは解決することができず、さらには、スプレッドシート保護が、インターネット上で入手可能なクラックによって容易に破られる可能性があることも分かっている。
Cobb,S.,Using Quattro Pro2,Borland−OsbomelMcGraw−Mll,1990 LeBlond,G. and Cobb,D.,Using 1−2−3、Que corp.,1985 Microsoft Mouse Programmer’s Reference,Microsoft Press,1989 Programming Windows,Second Edition、Microsoft Press、1990 Quattro Pro for Windows(Getting Started, User’s Guide and Building Spreadsheet Applications)
問題は、
・ツールのユーザは、モデル内部を限られた範囲でしか見ることができず、
・一方、ツールの作成者は、引き続きモデル・データを含むすべてのパラメータを完全に制御することができる、
コスト計算/価格設定モデルを実行するツールを(電子スプレッドシート内で)作成することである。
本発明の目的は、電子スプレッドシート内で、出力データか、又は、範囲データ若しくはモデル・データのいずれかを含むセルを指定することである。
本発明のさらなる目的は、出力データと範囲データ及びモデル・データの両方との間の階層関係の組を確立する一連の中間結果を表す内部テーブルを作成することである。
本発明のさらなる目的は、範囲データ及びモデル・データから出力データを直接結び付ける関係を確立することである。
本発明のさらなる目的は、隠さなければならないモデル・データを指定することである。
本発明のさらなる目的は、範囲データ及び隠されていないモデル・データから出力データを直接結び付ける関係を確立することである。
本発明のさらなる目的は、中間結果又は隠されたモデル・データのいずれかを参照するセルを削除して、結果として得られる電子スプレッドシート・ファイルが、出力データ、範囲データ、及び隠されていないモデル・データのみを含むようにすることである。
本発明は、独立請求項において定義されるシステム及び方法に向けられる。
より具体的には、本発明は、電子スプレッドシート内のモデルの機密データを隠すための方法に向けられる。この方法は、
スプレッドシート内のモデルを特定するステップであって、
前記モデルは、
入力データを含む1つ又は複数のセルと、
1つ又は複数の入力データ、若しくは1つ又は複数の中間結果のいずれか一方、又はその両方を引数として含む方程式の結果として各々が定められる中間結果を含む1つ又は複数のセルと、
1つ又は複数の入力データ、若しくは1つ又は複数の中間結果のいずれか一方、又はその両方を引数として含む方程式の結果として定められる出力データを含むセルと、
を含むモデルである、前記特定するステップと、
入力データのみを引数として含む中間結果についての方程式を確立するステップと、
入力データのみを引数として含む出力データについての方程式を確立するステップと、
結果として得られるモデルのみ含むように中間結果を削除するステップであって、
前記結果として得られるモデルが、
入力データを含む1つ又は複数のセルと、
入力データのみを引数として含む方程式の結果として定められる出力データを含むセルと、
のみを含むようにした前記結果として得られるモデルである、前記削除するステップと、
を含む。
本発明のさらなる実施形態は、従属請求項において提供される。
以上の事項は、本発明の他の目的、特徴、及び利点と共に、以下の明細書、特許請求の範囲、及び図面を参照することによってより良く理解することができる。
本発明の特性と考えられる新規で独創的な特徴は、特許請求の範囲に記載される。しかしながら、本発明自体、並びに、本発明の好ましい使用形態、目的、及び利点は、添付図面と共に読んだときに、例示的な詳細な実施形態についての以下の詳しい説明を参照することによって、最もよく理解されるであろう。
以下の説明は、当業者が本発明を作成し、使用できるように提示され、特許出願及びその要件に即して提供されるものである。当業者であれば、本明細書において説明される好ましい実施形態並びに一般的な原理及び特徴に対する種々の修正が容易に分かるであろう。したがって、本発明は、示される実施形態に限定することを意図するものではなく、本明細書で説明される原理及び特徴と矛盾することのない最も広い範囲を与えることになる。
ハードウェア
図1に示されるように、本発明は、中央処理装置101と、メイン・メモリ102と、入力/出力コントローラ103と、キーボード104と、ポインティング・デバイス105(例えば、マウス、トラック・ボール、ペン装置など)と、ディスプレイ装置106と、大容量記憶装置107(例えば、ハード・ディスク)とを備えるコンピュータ・システム100上で実現することができる。必要に応じて、印刷装置108などの付加的な入力/出力装置をシステム100に含むことができる。示されるように、システム100の種々のコンポーネントは、システム・バス110又は同様のアーキテクチャを介して通信する。
図2に示されるように、コンピュータ・システム100の動作を指示するために、コンピュータ・ソフトウェア・システム150が提供される。システム・メモリ102内及びディスク・メモリ107上に格納されるソフトウェア・システム150は、カーネルすなわちオペレーティング・システム151と、シェルすなわちインタフェース153とを含む。システム100によって実行するために、アプリケーション・ソフトウェア152などの1つ又は複数のアプリケーション・プログラムを「読み込む」ことができる(すなわち、記憶装置107からメモリ102に転送する)。システム100は、ユーザ・インタフェース153を介してユーザ・コマンド及びデータを受信し、次いでこれらの入力は、オペレーティング・モジュール151及び/又はアプリケーション・モジュール152からの命令に従ってシステム100によって実行することができる。グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)であることが好ましいインタフェース153はまた、ユーザが付加的な入力を与えるか又はセッションを終了させるとすぐ、結果を表示する働きをする。好ましい実施形態においては、オペレーティング・システム151及びインタフェース153は、ワシントン州レッドモンド所在のマイクロソフト社から入手可能な、Microsoft Win95である。一方、アプリケーション・モジュール152は、本明細書においてさらに詳細に後述される本発明のスプレッドシート・ノートブックを含む。
インタフェース
はじめに
以下の説明は、Microsoft Windows環境において作動するスプレッドシート・アプリケーションにおいて具体化される、現時点で好ましい本発明の実施形態に焦点を当てるものである。しかしながら、本発明は、いずれかの特定のアプリケーション又はいずれかの特定の環境に限定されるものではない。それどころか、当業者であれば、本発明のシステム及び方法は、データベース管理システム、ワード・プロセッサなどを含む様々なシステム及びアプリケーション・ソフトウェアに適用するできる利点があることが分かるであろう。さらに、本発明は、Macintosh(商標)、UNIX(商標)、NextStep(商標)などを含む様々な異なるプラットフォーム上で実現することができる。したがって、以下の典型的な実施形態の説明は、例示を目的とするものであり、限定的なものではない。
ここで図3を参照すると、システム100は、ウィンドウ・インタフェース又はワークスペース160を含む。ウィンドウ160は、画面106上に表示するために矩形のグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)であり、必要に応じて、付加的なウィンドウ要素を種々のサイズ及び形式(例えば、タイル形式又はカスケード形式)で表示することができる。ウィンドウ160の最上部には、複数のユーザ・コマンド選択を有するメニュー・バー170があり、ユーザ・コマンド選択の各々は、アプリケーション・オブジェクトと共に用いるための付加的なサブメニュー及びソフトウェア・ツールを呼び出すことができる。ウィンドウ160は、図形オブジェクト181及びテキスト・オブジェクト182などの画面オブジェクトを表示及び操作するためのクライアント領域180を含む。本質的には、クライアント領域は、ユーザがコンピュータ・システム100内に存在するデータ・オブジェクトと対話するためのワークスペース又はビュー・ポートである。
ウィンドウ・インタフェース160は、対象となる画面オブジェクトを選択し、そうでなければ呼び出すための画面カーソルすなわちポインタ185を含む。ポインティング・デバイス105からのユーザによる動作信号に応答して、カーソル185は、画面106を横切って所望の画面位置まで浮動する(すなわち、自由に移動する)。カーソルの移動中又はその後に、ユーザは、当該技術分野において知られているように、オブジェクトを選択して操作するためのユーザ・イベント信号(例えば、マウス・ボタンの「クリック」及び「ドラッグ」)を発生させることができる。例えば、それぞれ画面コンポーネント172、174/175、及び177/178を「クリックする」(選択する)ことによって、ウィンドウ160を閉じたり、サイズ変更したり、スクロールすることができる。
好ましい実施形態においては、画面カーソル185は、マウス装置を用いて制御される。1ボタン、2ボタン、又は3ボタンのマウス装置は、それぞれ、カリフォルニア州クパチーノ所在のアップル・コンピュータ社、ワシントン州レッドモンド所在のマイクロソフト社、及びカリフォルニア州フレモント所在のロジテック社を含む、様々なベンダから入手可能である。より好ましくは、画面カーソル制御装置105は、左及び右の両方の「マウス・ボタン」を含む2ボタン・マウス装置である。
マウス装置のためのプログラミング技術及び操作は、プログラミング及びハードウェア文献において詳しく解説されており、例えば非特許文献3を参照されたい。WindowsなどのGUIイベント駆動システムの一般的な構成及び操作もまた、当該技術分野において知られており、例えばPetzold,Cの非特許文献4を参照されたい。各々の開示は引用により本明細書に組み入れられる。
好ましいインタフェース
図4に示されるように、本発明のスプレッドシート・ノートブック・インタフェースをここで説明する。本発明のスプレッドシート・ノートブック又はワークブックは、英数字及び図形情報を含む情報を受け取り、処理し、提示するためのノートブック・ワークスペース200を含む。ノートブック・ワークスペース200は、メニュー・バー210と、ツールバー220と、カレント・セル・インジケータ230と、入力ライン231と、ステータス・ライン240と、ノートブック・ウィンドウ250とを含む。メニュー・バー210は、ユーザ入力に応答して、主要レベルのユーザ・コマンドを表示し、呼び出す。メニュー・バー210はまた、ウィンドウ・アプリケーションにおいて知られているような、付加的なプル・ダウン・メニューを呼び出す。入力ライン231は、データ、式、マクロなどを含むことがあるセル内容を入力し、編集するためのユーザ・コマンド及び情報を受け入れる。インジケータ230は、カレント・カーソル(すなわち、アクティブ・セル)位置についてのアドレスを表示する。システム100は、ステータス・ライン240においてワークブックの現在の状態についての情報を表示し、例えば、「READY」インジケータは、システムが、実行される別のタスクをユーザが選択できる状態にあることを意味する。
図5においてさらに詳細に示されるツールバー220は、ユーザが一般的に使用されるメニュー・コマンド又はプロパティを選択する迅速な方法を提供するツールの行すなわちパレットを含む。例示的な実施形態においては、ツールバー220は、ファイル操作ボタン221と、印刷ボタン222と、アンドゥ・ボタン223と、切り取り、コピー、及び貼り付けボタン224と、情報ポップアップ・ウィンドウ・ボタン・ツール225と、範囲選択ボタン226と、形式コピー・ボタン227と、列サイズ変更ボタン228と、合計ボタン229とを含む。これらのボタンの機能は、それらの名称によって示唆される。例えば、ボタン224は、Windowsのクリップボードとの間で、データ及びオブジェクトを切り取り、コピーし、貼り付ける。同じ動作は、(メニュー・バー210から利用可能な)編集メニューにおいて対応するコマンドとしても利用できる。
対象となる情報を入力し、表示するためのインタフェースを提供するノートブックは、複数のスプレッドシート・ページを含む。各々のページは、移動、サイズ変更、及び削除などの、従来のウィンドウ機能及び操作を含むことができる。好ましい実施形態においては、ノートブックは256のスプレッドシート・ページを含み、そのすべては、単一のディスク・ファイルとして大容量記憶装置107に保存される。ワークスペース200は、各々がユーザ固有の制約に従ってサイズ変更され位置決めされる(例えば、タイル状、重ね合わせなど)、1つ又は複数のノートブックを表示することができる。
ノートブックの各々のスプレッドシート・ページは、2次元の広がりを含む。例えば、ノートブック200のページAは、3行F列などといった行及及び列の形式の格子を含む。各々の行/列の交点には、従来の方法で情報を入力し、処理し、表示するために、ボックスすなわちセル(例えば、セルC4)が設けられる。各々のセルは、現在アクティブなもの(すなわち、現在選択されているセル)を指定するためにセレクタが設けられた状態で、アドレス指定可能である。
図6及び図7において示されるように、個々のノートブック・ページは、ノートブックの一端に沿って配置されることが好ましいページ識別子260によって特定される。好ましい実施形態においては、各々のページ識別子は、ノートブックの上縁に沿って位置するタブ要素(例えば、要素261a、262a、263a)の形態である。各々のタブ要素は、対応するページの内容を表すユーザ選択タイトルを含む、テキスト又は図形ラベルなどの表示記号を含むことができる。図6においては、タブ要素260は、そのそれぞれのデフォルト名に設定されている。例えば、最初の3つのタブ要素(要素261a、262a、263a)は、それぞれ、A、B、及びCに設定されている。しかしながら、タブ要素は、典型的には、ユーザによって定められる記述的な名前が与えられる。例えば、図7に示されるように、最初の3つのタブ要素は、ここでは、「Contents」(タブ要素261b)、「Summary」(タブ要素262b)及び「Jan」(タブ要素263b)に設定された。同じように、残りのタブは、それに続くその年の月に設定されている。このように、ユーザは、ページ識別子を普通の紙のノートブックで馴染み深いタブと関連付ける。従って、ユーザは、対象となるページすなわちスプレッドを選択する方法を既に知っており、単に(紙のノートブックからページを選択するときに行うように)ページに対応するタブを選択する。
ユーザがカスタマイズ可能なページ識別子は、情報の適切なページの選択に役立つことに加えて、スプレッドシートの式の入力を支援する機能を果たす。例えば、別のページにあるセルを参照する式を入力するときは、ユーザは、(本明細書において後述されるように)単に式自体の中に記述的なページ名を用いることができ、したがって、ユーザが参照されるセル又は情報の関係を理解することが容易になる。
スプレッドシート・ノートブック・インタフェースの特徴及び操作の概要は、ボーランド・インターナショナル社から入手可能な非特許文献5において明らかにされている。
モデル内の機密データの秘匿化
前提条件
検討中のモデルによって単一の出力データが提供されるものと仮定する。幾つかの出力データを特徴とする実際の事例については、モデルは、異なるモデルの集合と考えることができ、それらの各々は、単一の出力データを指定する。
表記法
最初に、本発明の理解を容易にする幾つかの表記法及び命名規則を導入する。
・ODは、出力データに対応する。
・{SD}は、範囲データの組に対応する。ここでは、これらの範囲データの幾つかは、検討中のモデルの一部であると仮定する。範囲データは、インデックスiによって特定される。
・{MD}は、モデル・データの組に対応する。ここでは、これらのモデル・データの幾つかは、検討中のモデルの一部であると仮定する。モデル・データは、インデックスjによって特定される。
・{IR}は、中間結果の組に対応する。ここでは、これらの中間結果の幾つかは、検討中のモデルの一部であると仮定する。中間結果は、インデックスkによって特定される。
上記のデータ間で定められる異なる関係は、これらのデータをホストする電子スプレッドシートのセル内にある異なる式に対応する。これらの関係はまた、正式には以下のように数学関数によって表される。

OD=F(SD,MD,IR) (1)
使用可能な入力データ({SD}及び{MD})のすべてが必ずしも上記の式に存在するわけではないことに注意しなければならない。中間データを定める関係を変換する式(下記参照)にも同じことが当てはまる。

IRk1=Fk1(SD,MD,IR) (2)
電子スプレッドシートに循環参照(すなわち、それ自体の関数であるデータ)が存在しないものと仮定すると、幾つかの中間結果は、
IRk2=Fk2(SD,MD) (3)
のようになる。これは、これらの中間結果が入力データのみに依存することを意味する。
このように、関係の組は、図8に示されるようなツリー構造によって形式化することができる。この種のツリー構造は、出力データOD301に対応し、任意に1に設定される最も低いレベルと、一連の既述事項の中でより深いものである中間結果に対応する最も高いレベルとの間の階層を定める。図8によって示される場合では、第1の中間結果IRk1 302はレベル2にあり、一方、レベル3は、第2の中間結果IRk2 304、範囲データSDi303、及びモデル・データMDj305に対応する。こうしたレベルを割り当てるために、ここでは説明されない従来技術を利用することができる。
本発明の原理
本発明の原理は、以下の一連のステップに沿ってコンピュータ代数を利用することである。
A.第1のステップは、以下のように、出力データが入力データのみに依存する関係(方程式)を作成することである。

OD=F(SD,MD) (4)
これは、タイプ(2)の各々の方程式IRk1=Fk1(SD,MD,IR)において、各々の引数IRを、タイプ(2)のIRk1=Fk1(SD,MD,IR)又はタイプ(3)のIRk2=Fk2(SD,MD)のいずれかの対応する方程式に帰納的に置換することによって、行うことができる。
例えば、
・各々の引数IRをタイプ(2)の方程式IRk1=Fk1(SD,MD,IR)に置換する場合には、このステップでは、次の関係IRk1=Fk1(SD,MD,F(SD,MD,IR))を作成することになる。この場合には、結果として得られる方程式のすべてがタイプ(2)である。次のステップは、タイプ(2)の各方程式の各々の引数IRをタイプ(2)の方程式又はタイプ(3)の方程式のいずれかに再び置換することである。この反復処理は、各々の引数をタイプ(3)の方程式によって定めることができ、かつ、出力データをタイプ(4)の方程式で表すことができるときに、終了する。
・各々の引数IRをタイプ(3)の方程式IRk2=Fk2(SD,MD)に置換する場合には、このステップでは、タイプ(3)の方程式である次の関係IRk1=Fk1(SD,MD,F(SD,MD))を作成することになる。次のステップは、タイプ(1)の方程式において引数IRのすべてをタイプ(3)の対応する方程式に置換し、タイプ(4)の方程式を得ることである。
・少なくとも1つの引数IRをタイプ(2)の方程式IRk1=Fk1(SD,MD,IR)に置換する場合には、結果として得られる方程式の少なくとも1つは、タイプ(2)の方程式である。次のステップは、タイプ(2)の各方程式の各々の引数IRをタイプ(2)の方程式又はタイプ(3)の方程式のいずれかに置換することである。この反復処理は、各々の引数をタイプ(3)の方程式によって定めることができ、かつ、出力データをタイプ(4)の方程式で表すことができるときに、終了する。
B.第2のステップは、コンピュータ代数において利用可能な、因数分解などの従来技術によって、方程式(4)OD=F(SD,MD)を単純化することである。
注記:式をできるだけ速く単純化することができるように、これらの最初の2つのステップA及びBを入れ子にする(nest)ことが有利な場合がある。
C.第3のステップは、方程式(4)OD=F(SD,MD)の中で、隠されるべきモデル・データをそれらの値に置換して、このモデル・データをユーザから隠すようにすることである。
D.第4のステップは、結果として得られる式を(コンピュータ代数によって再度)単純化することである。例えば、モデル・データのすべてをそれらの値に置換した場合には、結果として得られるモデルは、目的のもの、すなわち、以下のように範囲データのみがパラメータとして用いられる式になる。

OD=F(SD) (5)
結果として得られる新たな式(5)OD=F(SD)は、方程式(1)、(2)、及び(3)に対応する式の組に代わるものである。これらの方程式(1)、(2)、及び(3)は、対応するセルの内容を削除することによって、電子スプレッドシート・ファイルから簡単に削除することができる。結果として得られるデータは、式(1)、(2)、及び(3)によって作られるルート情報の損失を避けるために、新しいファイルに記録する必要があることが明らかである。
コンピュータ代数は、今日、「Maple」、「Mathematica」、「MatLab」、及び「MuPad」などの市販品において、又は、「Yacas」(http://yacas.sourceforge.net/yacas.html参照)のようなシェアウェア又は以下のページhttp://www.loria.fr/〜zimmerma/CalculFormel/)に示される他の多くのシェアウエアとして入手可能な、よく知られている技術である。こうした技術は、マクロによって呼び出すことができる業界標準のアプリケーション・プログラミング・インタフェースのおかげで、オフィス・アプリケーションによって容易にインターフェースすることができる、電子スプレッドシートのようなツールにおいて利用可能である。ツールの多くは、我々の必要性に適した、(例えば因数分解技術による)式の単純化又は式の評価に関連する幅広い同様の機能を共有するものであるため、この文書の残りの部分においては、特定の1つのツールを前提とはしないものとする。
実施例
遠隔ネットワーク管理の分野において実際のコスト計算/価格設定モデルから導かれる例によって、本発明を説明する。
・範囲データは図9に記載される。それらは、
・サービス契約の期間(範囲データ「year」)、
・管理されるネットワーク装置の数(範囲データ「dev」)、
・顧客位置の数(範囲データ「loc」)、
に対応する。
・モデル・データは、図10に記載される。それらは、
・1時間当たりの賃金率(モデル・データ「hrmon」、「hrpb」、及び「hrrep」)、
・ハードウェア料金(モデル・データ「srvcost」)、
・ソフトウェア・ライセンス料金(モデル・データ「sfwfee」)、
などの異なるコスト要因を指定する多数の変数に対応する。
・出力データは、図11に表される。それは、全契約価値を与える単一の出力データ(出力データ「tcv」)に対応する。
・中間結果は、以下の2つの図12及び図13によって表される。
・第1の図12は、月ごとの料金又は1回限りの料金のいずれかに対応する中間結果を含む。
・第2の図13は、年に依存するコスト要因に対応する中間結果を含む。
出力データと中間結果と入力データとの間に確立される関係は、コスト・モデルのスプレッドシート内における多数のセルの内容に従って指定され、図14において指定される方程式に対応する。各々の方程式は、
・タイプ
・レベル
・ランク
によって特定される。
例えば、この図14の第1の方程式tcv=mlc*year*12+otc(ランクは1に相当する)は、範囲データ「year」と、中間結果「mlc」及び「otc」とから、出力データ「tcv」を求めるのに用いられる関係を変換する。この第1の方程式は、ツリー階層の頂点にあるためレベル1を受け、かつ、タイプ(1)のものである。
上記の関係は、図15に表されるツリーにまとめられる。このツリーは、異なる中間結果の間の階層を定めるレベルも指定する。例えば、最も高い階層レベル1は出力データ「tcv」601に対応し、第2のレベルは中間結果「mlc」602及び「otc」603に対応し、以下、中間結果「coef1」604に対応する最も低い階層レベル12に至る。
ステップA及びステップB
本実施例においては、最初の2つのステップA及びBは、前述のように、最も高いレベル12の方程式すなわち「coef(1)=1」から始まり、続いてレベル7まで、

coef(1)=1
coef(2)=coef(1)×eff=1×eff=eff
coef(3)=coef(2)×eff=eff×eff=eff
coef(4)=coef(3)×eff=eff×eff=eff
coef(5)=coef(4)×eff=eff×eff=eff
coef(6)=coef(5)×eff=eff×eff=eff
のように実行される。
前記の等式において、ステップA及びBは、コンピュータ代数アルゴリズムがan−1×a=a形式の単純化を実行することができるように、入れ子にされたことに留意されたい。
次いで、レベル6の方程式に進んで、まずランク31から36で始まり、値1から6までの間の整数として変数「i」を用いる。
Figure 0004791273

同様に、ランク25から30の方程式、
Figure 0004791273

及び、ランク19から24の方程式、
Figure 0004791273

が得られ、レベル5(ランク13から18)の方程式、
Figure 0004791273

が得られる。
次いで、レベル4の方程式は、
Figure 0004791273

のように書くことができる。
次いで、レベル3の方程式は、
Figure 0004791273

のように書くことができる。
次いで、レベル2の方程式は、
Figure 0004791273

のように書く。
最後に、出力データ「tcv」を与えるレベル1の式を得るために、
Figure 0004791273

とし、これは、出力データ「tcv」が、次の形式の関数、
Figure 0004791273

によって入力データ(「year」、「dev」、「loc」)から導かれることを示しており、ここで大文字は制約を表す。
ステップC
ここで、目的は、顧客の施設に行くための平均コストを指定する「trv」を除いて、モデル・データのすべてを隠すことであると仮定する。ステップCでは、先の式における(「trv」を除く)すべてのモデル・データを、
Figure 0004791273

のように、その対応する値に置き換える。
ステップD
最後のステップは、括弧内の式の単純化を実行するために、上記の式をコンピュータ代数エンジンに入力することである。これによって、以下の式が得られる。
Figure 0004791273

この種の式を「リバース・エンジニアリング」して、基礎となるモデル及びコスト要因の概要を描き出すことができる者はいないことが明らかである。したがって、スプレッドシートのセルにこの式が書き込まれている場合、及び、中間結果をホストするセルのすべてが削除されている場合には、本課題は解決される。本発明に係るスプレッドシート・ファイルは、内部の機密情報のいずれも開示することなく、元のモデルの忠実な作業バージョンを含む。
方法
先の実施例に示されるように、本発明は、図16に示されるフロー・チャートによる方法に沿うものである。
・ステップ701において、スプレッドシートのユーザは、出力データODを含むセルを指定するように指示される。単一の出力データがモデルによって生成されることを以前に仮定したため、単一のセルが電子スプレッドシート・ファイル内で指定されなければならない。複数の出力データを生成するモデルの場合には、本方法は、単に、個々の出力データごとに反復することができる。
・ステップ702において、スプレッドシートのユーザは、範囲データ{SD}に対応するセルを指定するように指示される。
・ステップ703において、スプレッドシート・ユーザは、モデル・データ{MD}に対応するセルを指定するように指示される。
・ステップ704において、いわゆる中間結果表(略してIRT)を作成して、スプレッドシートに含まれる中間結果IRの組を記録し、出力データを範囲データ及びモデル・データの両方とリンクする。このIRTは、レコードの集合からなるものであり、各々のレコードは以下のフィールドを含む。
・セル・アドレス・フィールド(略してCA)。セルに名前が付けられている場合は、セル・アドレスをそのセル名に置き換えることができる。
・セル・タイプ・フィールド(略してCT)
・セル・レベル・フィールド(略してCL)
・セル内容フィールド(略してCC)
・この表は、CL(セル・レベル)がデフォルトで1に設定される、出力データに対応する第1のレコードから開始することによって、作成される。次に続くレコードの作成は、以下のステップを含む。
・既存のレコードのCC(セル内容)フィールドの式を解析する。
・解析された式において、SD(範囲データ)でもMD(モデル・データ)でもない変数を特定する。こうした変数は、中間結果(IR)に対応する。
・所与のIRに対応する作成されたレコードの各々について、CL(セル・レベル)フィールドに与えられる値は、親IRのCLフィールドの最高値を1増加させたものに等しい。
この処理は、作成されたレコードのすべてについて、式がSD若しくはMDか又は記録されたIRのいずれかである変数を指し示したときに完了する。
・ステップ705において、タイプ(4)の式OD=F(SD,MD)を作成するために、IRTのCCフィールドに含まれる式がコンピュータ代数エンジンに入力される。これはまた、最も高いCLの式のCCをコンピュータ代数エンジンに入力し、最後に入力されたCCを単純化することを繰り返すことによって、行われる。この一連のステップは、先の実施例において示されている。
・ステップ706において、コンピュータ代数エンジンによって作成される結果として得られる式は、例えば、以前に無効とされたセル内に、又はすでにOD(出力データ)を収容しているセルの新しいバージョンとして、スプレッドシート・ファイルのセルに記録される。
・ステップ707において、電子スプレッドシートのユーザは、隠す必要があるMD(モデル・データ)がどれであるかを指定するように指示される。このステップは、ポップアップ・ウィンドウ及びダイアログ・ボックスなどの従来のユーザ・インタフェース技術によって行うことができ、あるいは、デフォルトですべてのMDが隠さなければならないと仮定して、このステップを無効ステップにすることもできる(そうでない場合には、ステップ802において入力データが範囲データとして指定される)。
・ステップ708において、ステップ706で記憶された式の中で、隠されるMDをそれらの値に置換する。
・ステップ709において、単純化のために、(隠されるMDをそれらの値に置換した)この式がコンピュータ代数エンジンに入力される。
・ステップ710において、コンピュータ代数エンジンによって戻される単純化された式は、ステップ706の場合と同じように、スプレッドシート・ファイルのセルに記録される。
・ステップ711において、(明らかに元のODセルを含む)すべてのIR(中間結果)セル及びすべての隠されたMDセルは、電子スプレッドシート・ファイルから削除される。
・ステップ712において、ユーザは、結果として得られる更新されたファイルの名前を変更して保存するように指示される。
特定の実施形態
従来のコスト計算/価格設定ツールにおいては、エンド・ユーザは、モデルの一部である異なる中間結果のすべてを容易に求めることができる。こうした中間結果は、コスト計算/価格設定ツールのスプレッドシート作成者が第三者と共有することを望まない秘密情報(典型的にはモデル・データ)を含むことがある。それにもかかわらず、作成者は、範囲データを入力したときに出力データを生成するツールを共有することを望む場合がある。
本発明は、秘密情報(典型的にはモデル・データ)を含むことがある中間結果を開示することなく、コスト計算/価格設定モデルを第三者と共有するのに用いることができるという利点がある。
例えば、企業Xが、現時点で直接販売チャネルを通して製品を供給しており、より広範な機会ベースを達成するために、ビジネス・パートナなどの間接チャネルを利用することを望む。本発明によって、機密情報の秘密性を保持しながら、内部のコスト計算/価格設定モデルを1つ又は複数のビジネス・パートナと共有することが可能である。
本発明は、好ましい実施形態を参照して具体的に示され、説明されたが、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細を様々に変更できることが分かるであろう。
本発明を実現することができるコンピュータ・システムのブロック図である。 本発明を実行するためのオペレーティング・システムと、アプリケーション・ソフトウェアと、ユーザ・インタフェースとを含むソフトウェア・システムのブロック図である。 本発明を実現することができるグラフィカル・ユーザ・インタフェースの基本的なアーキテクチャ及び機能を示す。 本発明の好ましい実施形態において用いられるスプレッドシート・ノートブック・インタフェースを示す。 図4に示されるノートブック・インタフェースのツールバー・コンポーネントを示す。 図4に示されるノートブック・インタフェースの個々のページに迅速にアクセスして操作するためのページ識別子を示す。 図4に示されるノートブック・インタフェースの個々のページに迅速にアクセスして操作するためのページ識別子を示す。 入力データと出力データとの間の階層関係を示すブロック図である。 範囲データの例を示す。 モデル・データの例を示す。 出力データの例を示す。 中間結果データの例を示す。 中間結果データの例を示す。 例を用いて、異なるデータ間に確立される種々の関係を指定するものである。 データが体系化されるツリー構造の例を示すブロック図である。 本発明に係る方法を示すフロー・チャートである。

Claims (11)

  1. 電子スプレッドシートにおけるモデル内の機密データを隠すための方法であって、コンピュータが、
    メモリに格納された電子スプレッドシート内のモデルを特定するステップであって、
    前記モデルは、
    入力データ
    1つ又は複数の入力データ、若しくは1つ又は複数の中間結果データのいずれか一方、又はその両方を引数として含む方程式の結果として各々が定められる中間結果データと
    1つ又は複数の入力データ、若しくは1つ又は複数の中間結果データのいずれか一方、又はその両方を引数として含む方程式の結果として定められる出力データ
    を含み、前記電子スプレッドシートは、前記入力データを含む1つ又は複数のセルと、前記中間結果データを含む1つ又は複数のセルと、前記出力データを含むセルとを含む、前記特定するステップと、
    入力データのみを引数として含む中間結果データについての方程式を確立するステップであって、中間結果データを定める各々の方程式において、結果として得られる方程式のすべてが入力データの引数のみを含むようになるまで、中間結果データの引数の各々を対応する方程式に帰納的に置換するステップをさらに含む、前記中間結果データについての方程式を確立するステップと、
    入力データのみを引数として含む出力データについての方程式を確立するステップであって、前記出力データを定める方程式において、中間結果データの引数の各々を、入力データの引数のみを含む結果として得られる方程式に置換するステップをさらに含む、前記出力データについての方程式を確立するステップと、
    結果として得られるモデルのみ含むように中間結果データを削除するステップであって、
    前記結果として得られるモデルが、
    入力データ
    入力データのみを引数として含む方程式の結果として定められる出力データ
    のみを含む、前記削除するステップと
    を含む、前記方法。
  2. 出力データを定める方程式において、中間結果データの引数の各々を、入力データの引数のみを含む結果として得られる方程式に置換する前記ステップは、
    出力データを定める方程式を、コンピュータ代数エンジンに入力して単純化するステップをさらに含み、当該方程式は引数として入力データのみを含み、前記単純化された方程式は前記電子スプレッドシートのセルに記録される、請求項に記載の方法。
  3. モデルを特定する前記ステップは、
    入力データのうちで、
    範囲データとして定められる入力データと、
    モデル・データとして定められる入力データ
    を特定するステップ
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. モデルを特定する前記ステップは、
    どのセルが出力データを含み、どのセルが範囲データを含み、どのセルがモデル・データを含むかを指定するコマンドを受信するステップ
    をさらに含む、請求項に記載の方法。
  5. 入力データのみを引数として含む出力データについての方程式を確立する前記ステップは、
    前記出力データを定める前記方程式が範囲データのみを引数として含むように、前記方程式においてモデル・データを当該モデル・データそれぞれに対応する値に置換するステップ
    をさらに含む、請求項に記載の方法。
  6. 入力データのみを引数として含む出力データについての方程式を確立する前記ステップは、
    前記出力データを定める結果として得られる方程式をコンピュータ代数エンジンに入力して単純化するステップをさらに含み、当該方程式は引数として範囲データのみを含み、前記単純化された方程式は前記電子スプレッドシートのセルに記録される、請求項に記載の方法。
  7. 中間結果データを含むセルの内容を削除する前記ステップは、
    結果として得られるモデルが、
    範囲データ
    範囲データのみを引数として含む方程式の結果として定められる出力データ
    のみ含むように、前記電子スプレッドシートからモデル・データを含むセルの内容を削除するステップ
    をさらに含み、前記電子スプレッドシートは、前記範囲データを含む1つ又は複数のセルと、範囲データのみを引数として含む方程式の結果として定められる前記出力データを含むセルとを含む、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 前記コンピュータが、
    前記結果として得られるモデルを、エンド・ユーザの1つ又は複数の電子スプレッドシート内に配置するステップをさらに実行するステップを含む、請求項に記載の方法。
  9. 前記削除するステップを実行することによって得られる方程式がリバース・エンジニアリングされない、請求項1に記載の方法。
  10. 電子スプレッドシートにおけるモデル内の機密データを隠すためのコンピュータであって、中央処理装置と、メイン・メモリと、入力/出力コントローラと、キーボードと、ポインティング・デバイスと、ディスプレイ装置と、大容量記憶装置とを備えており、前記中央処理装置が下記命令を前記メイン・メモリに読み込み、当該命令が、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行する命令である、前記コンピュータ。
  11. 電子スプレッドシートにおけるモデル内の機密データを隠すためのコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法のステップを実行させるためのコンピュータ・プログラム。
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