JP4790754B2 - Synthetic resin container for fresh flowers - Google Patents
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Description
本発明は、生花の輸送、展示等に用いられる合成樹脂製の生花用容器に関する。 The present invention relates to a synthetic resin container for fresh flowers used for transportation, display, etc. of fresh flowers.
近年、生花を花器、かご等に生けたフラワーアレンジメントが室内装飾用、贈答用として人気を集めている。輸送中や店頭に展示しておく際に、生けられた生花を保護するために、花を覆うようにカバーまたはキャップを有する容器が提案されている(下記特許文献1参照)。この容器のキャップ等には、容器内部の通気性を確保するために、孔が設けられている。また、生花用容器として、グラス、パフェ用容器など、食品容器を用いた例が知られており、その一部には、これらの容器の開口を覆うように、カバーまたはキャップを設けた容器の提案もなされている。パフェ用容器を模した生花用の容器が下記特許文献2に記載されている。
In recent years, flower arrangements using fresh flowers in vases, baskets, etc. are gaining popularity as interior decorations and gifts. A container having a cover or a cap so as to cover the flower has been proposed in order to protect the fresh flower that has been laid during transportation or display at a store (see
容器を持ち運ぶ際に指をかける部分がないと不便である。カバーまたはキャップ付きの容器が多数並べて展示されているとき、そのうちの一つを上方より取り出そうとすると、キャップ部分を持つ必要がある。このとき、キャップの形によっては、うまく保持できない場合がある。また、キャップが透明であって、中の花が見えるようになっている場合には、キャップを触るとこれが汚れて見栄えが悪くなる場合がある。また、花を長持ちさせたいとの要望もある。 It is inconvenient if there is no part to put a finger on when carrying the container. When a large number of containers with covers or caps are displayed side by side, if one of them is to be taken out from above, it is necessary to have a cap portion. At this time, depending on the shape of the cap, it may not be held well. In addition, when the cap is transparent and the inside flower can be seen, touching the cap may stain it and make it look bad. In addition, there is a demand for long-lasting flowers.
本発明は、生花用容器を持ちやすくすること、および花を長持ちさせることの少なくとも一方を達成することを目的とする。 An object of the present invention is to achieve at least one of making it easier to hold a container for fresh flowers and making a flower last longer.
本発明の生花用樹脂製容器は、キャップの頭頂部に開口が設けられ、一つの開口の縁の対向する部分に、この開口を横切るように架け渡されたつまみ部が設けられている。このつまみ部をつまむことで、容器を容易に持つことができる。 In the resin container for fresh flowers of the present invention, an opening is provided at the top of the cap, and a knob portion is provided across the opening at a portion facing the edge of one opening . The container can be easily held by pinching this knob.
キャップは、その概略形状をドーム形状とすることができ、つまみ部は、このドーム形状の一部とすることができる。この場合、つまみ部で分割された開口のそれぞれに指、例えば親指と人差し指を差し入れ、これらの指で、つまみ部をつまんで持つことができる。 The cap may have a dome shape as a general shape, and the knob portion may be a part of the dome shape. In this case, a finger, for example, a thumb and an index finger can be inserted into each of the openings divided by the knob portion, and the knob portion can be held by these fingers.
また、キャップは、その概略形状をドーム形状とすることができ、つまみ部は、このドーム形状から上方に突出するように形成することができる。この場合、つまみ部を、例えば親指と人差し指でつまんで持つことができ、また人差し指などをつまみ部の下側に差し入れ、引っ掛けるように持つことも容易である。つまみ部は、細長い平板を板面に直交する面内で湾曲させた形状とすることができ、この湾曲によりキャップから上方に突出させるようにできる。 Further, the cap can have a dome shape as a schematic shape, and the knob portion can be formed so as to protrude upward from the dome shape. In this case, the knob portion can be held by, for example, the thumb and forefinger, and the index finger or the like can be easily held by being inserted under the knob portion and hooked. The knob portion can have a shape obtained by bending an elongated flat plate in a plane perpendicular to the plate surface, and can be protruded upward from the cap by this bending.
つまみ部は、キャップの他の部分より厚くすることができる。 The knob portion can be thicker than other portions of the cap.
また、ドーム形状のキャップに設けられた開口の面積は、このキャップ内の空間の水平断面の最大面積に対し、10パーセント以上25パーセント未満とすることが好ましい。 The area of the opening provided in the dome-shaped cap is preferably 10% or more and less than 25% with respect to the maximum area of the horizontal cross section of the space in the cap.
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態の生花用容器10の外観を示す図である。生花用容器10は、上部に開口を有する容器本体12と、容器本体12の開口を覆うように容器本体12に嵌合するキャップ14を含む。容器本体12およびキャップ14は、例えば合成樹脂製とすることができ、真空成形、射出成形等により作製することができる。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a view showing an appearance of a
容器本体12は、図示するようにパフェの容器に類似した形状を有している。具体的には上部が広く開口しており、下方にいくに従って断面が小さくなり、下端には脚部16が設けられている。これに、生花等を生け、生花を保護するためにキャップ14を被せると、全体として食品のパフェの概略形状に類似する。容器本体12は、例えば硬質の合成樹脂製であり、透明または半透明で、中の生花が外から見られることが好ましい。また、下方を半透明または不透明として、生花の茎の部分を見えにくいように、または見えないようにしてもよい。半透明、不透明とする手法としては、表面に凹凸を設けたり、着色したりする手法を採用することができる。
The
キャップ14は、ドーム形状のドーム部18を有し、ドーム部18の下方の縁に容器本体と嵌合する嵌合部20が設けられている。キャップ14は、収容された生花を見ることができるように、全体が、または概略的に全体が透明となっている。この場合の透明とは、内部の生花が透けて見えるものであり、着色されたものも含む。一部に、不透明の模様を施すことも可能であり、この場合であっても基本的に内部の生花が見えるようにする。
The
嵌合部20の周上一カ所にキャップ14を容器本体12から取り外すときに用いる舌部22が設けられている。舌部22は、嵌合部20の外周部から外側に向けて延びる薄板片であり、これを引き上げるようにすることで、キャップの取り外しが容易となる。キャップ14の頭頂部には開口24が設けられている。この開口24が通気孔となって、内部の生花が蒸れることを防止している。さらに、開口24を横切るように架け渡されたつまみ部26が設けられている。このつまみ部26を、例えば、親指と人差し指でつまんで持ち上げ、持ち運ぶことができる。
A
図2,3は、キャップ14の側面図および平面図である。図2においては、左半分が断面図となっている。キャップ14のドーム形状は、図2に示されるように、釣り鐘型である。この形以外にも半球型などとすることもできる。前述のように頭頂部には、開口24が設けられ、この開口は、図3に示されるように略円形である。開口24を横切るように架け渡されたつまみ部26は、図2において符号28で示す釣り鐘型の概形線より上方に突出して、弧を描いた形状となっている。このつまみ部26を親指と人差し指など2本の指でつまみ、生花用容器10全体を持ち上げることができる。また、つまみ部26の下側に人差し指など1,2本の指を入れて引っ掛けるようにして持ち上げることもできる。
2 and 3 are a side view and a plan view of the
嵌合部20の内周面には、周方向に延びる係合条30が設けられ、これが容器本体12の開口の縁に係合して、容器本体12とキャップ14が容易に外れないようにしている。係合条30は、この実施形態では全周にわたって設けられているが、周上の数カ所、好ましくは3〜4カ所に分割して設けてもよい。
An
つまみ部26は、ドーム部18など、キャップ14の他の部分と同等の厚さとすることもできる。また、持ち運びの際の強度を確保するために、他の部分より厚く、例えば2倍の厚さとすることもできる。
The
ドーム部18の、図3に符号32で示す部分には、表面に凹凸を形成するなどして、不透明とした不透明処理部が設けられている。図に示すように、生花用容器10においては、透明処理部32は、半径方向に延びて、周方向に4カ所設けられている。4カ所の内の2カ所は、開口24を横切るように設けられたつまみ部26と連続性を有する位置に、つまり図3の平面図において、つまみ部26と一直線となる位置に設けられ、他の2カ所は、つまみ部26と直交する方向に設けられている。また、つまみ部26そのものに不透明処理を施し、不透明処理部32との連続性を強調することもできる。
In the portion of the
図4は、キャップの他の形態を示す図である。このキャップ34は、ドーム部18、嵌合部20の形状等は、図2,3に示すキャップ14と同様であり、説明は省略する。キャップ34は、そのつまみ部36の形状が、前述のキャップ14のつまみ部26と異なっている。つまみ部36は、開口24を横切るように架け渡されているが、図4に示すように、側面図において、ドーム部18の釣り鐘型の概略形状に一致する、言い換えれば釣り鐘型の一部となるように設けられている。見方を変えれば、釣り鐘型のキャップの頭頂部には隣接して2個の穴が設けられ、この2個の穴の間の部分がつまみ部36となっている。この2個の穴が通気孔として機能する。
FIG. 4 is a diagram showing another form of the cap. This
開口24のつまみ部36で仕切られた二つの部分に、例えば親指、人差し指など2本の指を差し入れ、これをつまむようにして生花用容器全体を持ち上げ、持ち運ぶようにできる。また、人差し指など1本の指をつまみ部36の下側に回り込む用に差し入れ、引っ掛けるようにして生花用容器を持ち上げ、持ち運ぶようにもできる。このように、開口24を形成する2個の穴は、それぞれ、指が入る程度の大きさとする必要がある。この形態のつまみ部36も、キャップ34の他の部分に比して厚く、例えば2倍の厚さにすることができる。
For example, two fingers such as a thumb and an index finger can be inserted into the two portions separated by the
キャップ14,34などドーム形状をしたキャップを装着された生花用容器が複数縦横に並んで展示されている場合など、容器本体を持つために、手を入れるのが難しいことがある。このとき、この中から一つの容器を取り出そうとすると、キャップを持って上方に持ち上げるようになる。キャップにつまみ部26,36が設けられていることによって、容易に持ち上げることができる。持ち運びも容易である。特に、キャップのドーム部18を直接、手で触らないで済むので、汚れなどが付かずに、きれいな状態を維持するのに有利となる。
In some cases, such as when a plurality of fresh flower containers equipped with dome-shaped caps such as the
キャップ頭頂部の通気用の開口24の大きさに関し、花もちに好適な値を求めるために、下記の実験と行った。用いた容器は、図1及び2に記載された容器本体とキャップであり、キャップについては、頭頂部の開口面積を調整するために追加の加工を行っている。容器本体の高さは150mm、上部の開口は直径120mmの円である。キャップの形状は、図2に示す釣り鐘形状であり、容器本体の嵌合部20を除いた部分の高さは、つまみ部26を含めて130mm、下部の開口は、同じく嵌合部を除いて直径120mmの円である。つまみ部26を含まない高さ、つまり図2に符号28で示す釣り鐘型概形線の頂部までの高さは110mmである。また、このキャップにおいて、キャップ内の空間の水平断面の内、最大面積となる断面は、嵌合部20を除いた最も下部の断面である。上記の寸法において、高さとは、この生花用容器10を脚部16により水平な面に立てて置いた状態の高さである。また、水平断面とは、前記のように立てて置いた状態における水平面による断面である。
With respect to the size of the
以下の実験において、開口面積の評価は、キャップ内の空間の最大の水平断面の面積に対する割合を変数として評価した。これは、花から蒸散した水分が適切に換気されることが花もちを左右すると考えられ、花の量はキャップ内の空間の容積に関連すると考えられるためである。本願の容器は、内部に花を収めるために、キャップの形状は、図示する釣り鐘型、または半球、球など全体としてふくらみをもった形状であり、一部分の水平断面が、他に比べて極端に大きいなどの形状は通常考えられないため、最大の水平断面の面積によって、内部の空間の大きさを代表することができると考えられる。 In the following experiment, the opening area was evaluated by using the ratio of the space in the cap with respect to the area of the largest horizontal cross section as a variable. This is because it is considered that proper ventilation of the water transpiration from the flower affects the flower motility, and the amount of the flower is considered to be related to the volume of the space in the cap. In the container of the present application, the shape of the cap is a bell shape shown in the figure, or a shape having a bulge as a whole such as a hemisphere, a sphere, etc. Since a shape such as a large shape is not usually considered, it is considered that the size of the internal space can be represented by the area of the maximum horizontal cross section.
実験において用いた品種はストック(白)であり、22−26℃の室内での48時間経過後の重量変化、目視の観察によって評価を行った。実験開始時においての容器、水、花全体の重量は230〜240gとした(全開時を除く)。また、開口面積が100%(全開)のものは、キャップを外した状態であり、キャップの分だけ、他のものより重量は軽くなっている。他の開口面積のものは下記の表1に従った直径の円形の開口をキャップ頭頂部に開けたものである。表1において、上段は前述したキャップ内の空間の最大水平断面積に対する対する開口面積の比、下段は開口の直径である。 The varieties used in the experiment were stock (white) and were evaluated by weight change after visual observation in a room at 22-26 ° C. and visual observation. The weight of the container, water, and the entire flower at the start of the experiment was 230 to 240 g (except when fully opened). Moreover, the thing with an opening area of 100% (fully open) is in a state where the cap is removed, and the weight is lighter than the others by the amount of the cap. The other opening area is obtained by opening a circular opening having a diameter according to Table 1 below at the top of the cap. In Table 1, the upper part is the ratio of the opening area to the maximum horizontal sectional area of the space in the cap described above, and the lower part is the diameter of the opening.
図5は、24時間後、48時間後の容器及び水を含む重量の変化を示す図である。また、下記表2には、48時間後の外観観察結果が示されている。 FIG. 5 is a diagram showing a change in weight including the container and water after 24 hours and 48 hours. Table 2 below shows the appearance observation results after 48 hours.
開口面積が6%以下の場合、重量の変化が小さく、頭頂部の開口が通気孔として十分機能していないと考えられる。3%以上6%以下の場合、容器内部に水蒸気がつかない程度に通気されると考えられるが、花もちには十分な効果が認められない。11%、17%の場合、48時間経過後も外観があまり変化していない。また、重量の減り方もほぼ同じである。25%になると、しおれる花が見られる。25%以上では、水分の蒸発・花の水分の吸い上げが多いために、早くしおれると考えられる。これから、開口面積が6%以下、25%以上では、花もちがよくないと考えられる。よって、開口面積については、この値の間、10%以上25%未満とすることが花もちをよくする効果がある。 When the opening area is 6% or less, the change in weight is small, and it is considered that the opening at the top of the head does not sufficiently function as a vent hole. In the case of 3% or more and 6% or less, it is thought that the inside of the container is ventilated to such an extent that no water vapor is formed, but a sufficient effect is not observed for flower buds. In the case of 11% and 17%, the appearance does not change much after 48 hours. Moreover, the method of reducing the weight is almost the same. When it reaches 25%, a wilting flower can be seen. If it is 25% or more, it is thought that it can be quickly wilted because there is much evaporation of water and moisture of flowers. From this, it is considered that when the opening area is 6% or less and 25% or more, the flowers are not good. Therefore, with respect to the opening area, setting between 10% and less than 25% during this value has an effect of improving the flower motility.
キャップが、図4に示される形状である場合、つまり、つまみ部36が釣り鐘型の概略形状に沿って設けられる場合、つまみ部36が頭頂部の開口24の一部を覆う形となる。この場合の開口面積は、円形からつまみ部で覆われる部分の面積を差し引いたものとする。
When the cap has the shape shown in FIG. 4, that is, when the
10 生花用容器、12 容器本体、14,34 キャップ、18 ドーム部、24 開口、26,36 つまみ部、28 釣り鐘型の概形線。 10 Container for fresh flowers, 12 Container body, 14, 34 Cap, 18 Dome part, 24 Opening, 26, 36 Knob part, 28 Ring-shaped outline.
Claims (6)
キャップには、その頭頂部に開口が設けられ、さらに一つの開口の縁の対向する部分に、この開口を横切るように架け渡されたつまみ部が設けられた、
生花用合成樹脂容器。 A synthetic resin container for fresh flowers having a container body having an opening on the upper side and a transparent cap that covers the opening of the container body, and containing fresh flowers inside,
The cap was provided with an opening at the top of the cap, and a knob portion was provided across the opening at the opposite part of the edge of one opening .
Synthetic resin container for fresh flowers.
キャップには、その頭頂部に開口が設けられ、さらにこの開口を横切るように架け渡されたつまみ部が設けられ、
キャップはドーム形状を有し、つまみ部は前記ドーム形状の一部となっている、
生花用合成樹脂容器。 A synthetic resin container for fresh flowers having a container body having an opening on the upper side and a transparent cap that covers the opening of the container body, and containing fresh flowers inside,
The cap is provided with an opening at the top of the cap, and further provided with a knob portion that spans across the opening,
The cap has a dome shape, and the knob portion is a part of the dome shape.
Synthetic resin container for fresh flowers.
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