JP4780542B2 - Method for producing 3-aminopyrrolidine derivative - Google Patents

Method for producing 3-aminopyrrolidine derivative Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬や農薬原料として有用な3−アミノピロリジン誘導体を製造する方法に関する。特にこれらの用途では、光学活性3−アミノピロリジン誘導体が有用である。
【0002】
【従来の技術】
光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造方法としては、例えば、ラセミ体の1−ベンジル−3−アミノピロリジンを光学活性カルボン酸で光学分割する方法が知られている。しかし、複雑なルートで製造されたラセミ体の1−ベンジル−3−アミノピロリジンを、さらに光学分割することから、安価な製造方法とは言い難い。そのため、光学活性3−アミノピロリジン誘導体を安価に製造する方法が求められている。
【0003】
光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造する方法として、N−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギンメチルエステルを0.95当量の水酸化ナトリウムと反応させて(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノピロリジン−2,5−ジオンを製造し、さらに下記の反応を経て(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノピロリジンを製造する方法は知られている(テトラへドロン;アシンメトリー 3巻、1239〜1242頁(1992年))。また、1位の置換体を製造する場合は、下図に示したように、引き続き4級アンモニウム塩存在下にて相間反応によりN−ベンジル化する方法も同文献に開示されている。
【0004】
【化6】

Figure 0004780542
【0005】
この方法は反応選択性が高く、光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造する優れた方法であるが、(1)出発原料に高価なL−アスパラギンを使用すること、(2)工程数が多く、煩雑であること、(3)さらに、禁水性で、高価な還元剤(LiAlH4)を使用する等、工業的製造方法としては問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、本発明の目的は、安価な原料から、少ない工程数で、高収率で、かつ高い光学純度で、3−アミノピロリジン誘導体を製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決する方法について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0008】
本発明は一般式(1)で表されるアスパラギンエステル誘導体、または異性体である一般式(2)で表されるイソアスパラギンエステル誘導体、またはそれらの混合物、またはそれらの酸塩を還元することにより、一般式(3)で表される3−アミノピロリジン誘導体を直接製造する方法である。一般式(1)または一般式(2)で表されるアスパラギンエステル誘導体が光学活性体の場合は、一般式(3)で表される3−アミノピロリジン誘導体も光学活性体として得られる。さらに、製造した一般式(3)で表される3−アミノピロリジン誘導体に於いて、R2が置換あるいは無置換のベンジル基の場合には、引き続き水素化分解することにより、1位が無置換の一般式(4)で表される3−アミノピロリジン誘導体を製造することができる。
【0009】
すなわち、本発明は、一般式(1)または一般式(2)
【0010】
【化7】
Figure 0004780542
【0011】
(ここで、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基から選ばれた基を示す。R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。)で表されるアスパラギンエステル誘導体、またはその酸塩を水素化ホウ素化合物共存下で反応させ、水素化ホウ素化合物で還元する際に、硫酸を添加することを特徴とする一般式(3)
【0012】
【化8】
Figure 0004780542
【0013】
(ここで、R2、R3、R4は一般式(1)または一般式(2)と同じ)で表される3−アミノピロリジン誘導体の製造方法、および、
上記の方法で製造された式(3)で表される3−アミノピロリジン誘導体(ここで、R2は置換あるいは無置換のベンジル基を示す)を水素化分解することを特徴とする一般式(4)
【0014】
【化9】
Figure 0004780542
【0015】
(ここで、R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。)で表される3−アミノピロリジン誘導体の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明においては、一般式(1)で表されるアスパラギンエステル誘導体、または一般式(2)で表されるイソアスパラギンエステル誘導体をまとめてアスパラギンエステル誘導体と称す。アスパラギンエステル誘導体は、一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性体であることが好ましい。
【0017】
ここで、一般式(1)’または(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体は、L体(S体)とD体(R体)の何れが過剰の光学活性体をも包含する。また、これらの酸塩をも包含する。
【0018】
また、一般式(3)’で表される光学活性3−アミノピロリジン誘導体、および1位が無置換の一般式(4)’で表される光学活性3−アミノピロリジン誘導体も、S体(L体)とR体(D体)の何れが過剰の光学活性体をも包含し、これらの酸塩をも包含する。これらの光学活性体の光学純度は、80%ee以上が好ましく、90%ee以上がより好ましい。
【0019】
本発明の特徴は、一般式(1)または一般式(2)
【0020】
【化10】
Figure 0004780542
【0021】
(ここで、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基から選ばれた基を示す。R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。)で表されるアスパラギンエステル誘導体、またはその酸塩を水素化ホウ素化合物共存下で反応させ、水素化ホウ素化合物で還元する際に、硫酸を添加することにより、一般式(3)
【0022】
【化11】
Figure 0004780542
【0023】
(ここで、R1、R2、R3は一般式(1)または一般式(2)と同じ)で表される3−アミノピロリジン誘導体を直接製造することにある。この方法によれば、少ない工程数で、高収率で、3−アミノピロリジン誘導体を製造することができ、かつ原料として光学活性アスパラギンエステル誘導体を用いる場合は高い光学純度で、光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造することができる。
【0024】
一般式(1)、あるいは一般式(2)において、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基が好ましく、特に、メチル基、エチル基が好ましい。また、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基が好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、ブチル基等の低級アルキル基、フェニル基、トリル基、クロロフェニル基等の置換、あるいは無置換のアリール基、置換、あるいは無置換のベンジル基やフェネチル基が好ましい。また、R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基が好ましく、同一でも、あるいは異なってもよい。
【0025】
一般式(1)または一般式(2)の化合物は、それぞれ単独でも、またはいかなる割合の混合物としても使用することができる。光学活性体である場合は、該化合物の光学純度は80%ee以上であることが好ましく、より好ましくは90%ee以上である。
【0026】
ここで使用する反応溶媒はイソプロパノールやブタノール等の炭素数3以上のアルコール類、テトラヒドロフラン、グライム、ジグライム等のエーテルが使用できる。好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、グライム、またはジグライムであり、これらの混合溶媒でも使用することができる。
【0027】
反応基質の濃度は2〜20%が好ましい。この範囲であれば作業性に問題ない。
【0028】
還元剤は化学的に安定で、取扱が容易な水素化ホウ素化合物である。水素化ホウ素化合物としては、ナトリウムボロハイドライド、あるいはリチウムボロハイドライドが好ましい。
【0029】
還元剤として、ナトリウムボロハイドライドを使用する場合には、硫酸を添加すると、穏和な条件で反応が進行する。
【0030】
反応温度は−20〜80℃が好ましく、より好ましくは−10〜30℃である。反応時間は条件によって異なるが、通常は3〜20時間である。
【0031】
かくして一般式(3)で表される1−置換−3−アミノピロリジン誘導体が得られる。ここで、R3およびR4がアシル基、アルコキシルカルボニル基の場合には、前記条件で同時に還元された生成物が得られる。アスパラギンエステル誘導体が光学活性体である場合は、一般式(3)’で表される光学活性3−アミノピロリジン誘導体が得られる。
【0032】
還元剤の使用量は反応基質の化学構造によって異なるが、通常は4〜6当量である。反応後、生成した1−置換−3−アミノピロリジンは通常の方法で単離することができる。たとえば反応液にメタノールを添加してから濃縮して過剰のボランを分解・除去した後、濃縮物を水に溶解し、塩基性としてからクロロホルムで抽出すれば、クロロホルム層に1−置換−3−アミノピロリジン誘導体が抽出できる。得られたクロロホルム層を濃縮することで、1−置換−3−アミノピロリジン誘導体を得ることができる。
【0033】
光学活性アスパラギンエステル誘導体を原料とすれば、一般式(3)’で表される光学活性1−置換−3−アミノピロリジン誘導体は光学純度は80%ee以上のものが得られる。ここで、使用した式(1)’、あるいは式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体の光学純度が92%ee以上であれば、光学純度90%ee以上の式(3)’で表される光学活性1−置換−3−アミノピロリジン誘導体を得ることができる。
【0034】
かくして得られた一般式(3)で表される1−置換−3−アミノピロリジン誘導体または一般式(3)’で表される光学活性1−置換−3−アミノピロリジン誘導体において、1位の置換基が置換または無置換のベンジル基の場合には、貴金属触媒存在下にて水素化分解することにより、1位が無置換の3−アミノピロリジン誘導体または光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造することができる。
【0035】
貴金属触媒としては活性炭に担持されたパラジウムが好ましい。水素圧は0.1〜5MPaが好ましく、さらに好ましくは0.5〜1MPaである。
【0036】
水素化分解は溶媒中で行うことが好ましい。溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール、テトラヒドロフラン等のエーテル、トルエン等の芳香族炭化水素が好ましく使用できる。さらに好ましくはメタノール、エタノールまたはプロパノールである。
【0037】
反応温度は20〜100℃が好ましく、さらに好ましくは40〜70℃である。反応時間は条件によって異なるが、通常は3〜20時間である。かくして前記一般式(4)で表される光学活性3−アミノピロリジンが得られる。ここで、R3、あるいはR4が置換、あるいは無置換のベンジル基の場合には、同時に水素化分解され、一般式(4)のR3、あるいはR4 が水素である3−アミノピロリジンが得られる。反応後、生成した3−アミノピロリジン誘導体は通常の方法で単離することができる。たとえば反応液を濾過して貴金属触媒を濾別してから濃縮・蒸留することで、3−アミノピロリジン誘導体を得ることができる。前記の方法で実施すれば、光学活性3−アミノピロリジン誘導体は光学純度は80%ee以上のものが得られる。
【0038】
以上の方法によれば、一般式(1)または一般(2)で表されるアスパラギンエステル誘導体から、少ない工程数で、高収率で、かつ高い光学純度で、3−アミノピロリジン誘導体が製造できる。また、還元反応において、還元剤として、化学的に安定で、取扱が容易な水素化ホウ素化合物を用いることができる点でも好ましい。
【0039】
また、一般式(1)’または(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体は、安価な光学活性アスパラギン酸を出発原料として製造できる点も本発明の有利な点である。本発明においては、一般式(1)’または(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体として、光学活性アスパラギン酸以外の原料から製造したものでも使用可能であるが、経済性の点で、安価な光学活性アスパラギン酸を出発原料とすることが特に好ましい。
【0040】
光学活性アスパラギン酸から、式(1)’または(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体を製造する方法は、特に限定されないが、実施の一形態を以下に示す。
【0041】
【化12】
Figure 0004780542
【0042】
光学活性アスパラギン酸を出発原料として一般式(5)
(ここで、R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。*は、この記号が付いている炭素原子が不斉中心であることを示す。)で表される光学活性N−置換−アスパラギン酸を製造する。
【0043】
ついで一般式(6)
(ここで、R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。*は、この記号が付いている炭素原子が不斉中心であることを示す。)で表される光学活性アスパラギン酸無水物を製造する。ここで、光学活性アスパラギン酸の光学純度は99%ee以上が好ましい。
【0044】
光学活性アスパラギン酸無水物は、光学活性アスパラギン酸と有機酸無水物を反応させることにより、製造することができる。有機酸無水物としては、無水蟻酸、無水酢酸や無水プロピオン酸等の酸無水物、あるいは蟻酸酢酸無水物等のヘテロ酸無水物が使用できる。好ましくは無水酢酸、蟻酸酢酸無水物であり、さらに好ましくは蟻酸酢酸無水物である。
【0045】
一般式(6)で表される光学活性アスパラギン酸無水物としては、N−ジメチルアスパラギン酸無水物、N−メチルベンジルアスパラギン酸無水物等のジアルキル誘導体、N−ホルミルアスパラギン酸無水物、N−アセチルアスパラギン酸無水物、N−プロピオニルアスパラギン酸無水物等のN−アシル誘導体、N−ベンゼンスルホニルアスパラギン酸無水物等のスルホニル誘導体が好ましい。中でも、N−ホルミルアスパラギン酸無水物、N−アセチルアスパラギン酸無水物、N−プロピオニルアスパラギン酸無水物等のN−アシルアスパラギン酸無水物が、好ましい。N−アシルアスパラギン酸無水物は、上記の反応により、光学活性アスパラギン酸と有機酸無水物から1ステップで製造できるため好ましい。さらにN−アシル基は、後述のように簡単に脱保護できるので、3位のアミノ基が無置換の3−アミノピロリジン−2,5−ジオン誘導体を製造する場合には、さらに好ましい。より好ましくはN−ホルミルアスパラギン酸無水物またはN−アセチルアスパラギン酸無水物であり、さらに好ましくはN−ホルミルアスパラギン酸無水物である。
【0046】
反応方法は常法を用いることができる。例えば、無水酢酸と蟻酸を混合してあらかじめ製造した蟻酸酢酸無水物と、L−アスパラギン酸を攪拌しながら50〜70℃で2〜5時間反応させた後、室温まで冷却してからトルエンを添加してN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物を晶析させ、濾過分離する。この工程においては、酸触媒を添加しなくても反応は順調に進行し、通常の条件ではラセミ化はほとんど併発しない。
【0047】
次に、一般式(6)で表される光学活性アスパラギン酸無水物と、一般式(9)
2−NH2 (9)
(ここで、R2は式(1)と同じ)で表されるアミンを反応させて一般式(7)または一般式(8)
(ここで、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基から選ばれた基を示す。R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。*は、この記号が付いている炭素原子が不斉中心であることを示す。)で表される光学活性アスパラギン誘導体、またはその酸塩を製造する。一般式(6)で表される光学活性N−アシルアスパラギン酸無水物としては目的に応じてL体およびD体のいずれでも使用できるが、光学純度は98%ee以上が好ましい。
【0048】
また、一般式(9)で表されるアミンとしては、メチルアミン、プロピルアミン等の炭素数1〜4の低級アルキルアミン、アニリン、アニシジン等のアリールアミン、あるいはベンジルアミン等のアラルキルアミンなどを用いることができる。
【0049】
得られた一般式(7)または一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体を引き続き還元反応の原料として使用する場合には、目的とする化合物に応じたアミンを使用すればよい。有機溶媒による反応系からの抽出効率や、後工程での脱保護等を考慮すると、ベンジルアミンが好ましく使用できる。アミンの使用量は一般式(6)で表される光学活性アスパラギン酸無水物に対して0.8〜5当量が好ましく、さらに好ましくは0.99〜1.5当量である。アミンの使用量が、この範囲であれば、反応収率も高く、経済効率も高い。アミンを大量に使用すると経済性が低下するだけでなく、一般式(7)あるいは一般式(8)で示される光学活性アスパラギン酸誘導体のラセミ化を併発する傾向があるので好ましくない。
【0050】
反応は有機溶媒で希釈して実施することが好ましい。溶媒としては、反応基質と反応しない化合物ならいずれも使用できるが、たとえばエタノール等のアルコール、テトラヒドロフラン、グライム、ジグライム等のエーテル、トルエン等の芳香族炭化水素、クロロホルム等のアルキルハロゲン化物、アセトン等のケトン、酢酸等のカルボン酸、酢酸ブチル等のエステルなどを用いることができる。好ましい溶媒はテトラヒドロフラン、ジグライムまたは酢酸である。また、これらの溶媒は単独でも、あるいは混合物として用いることもできる。溶媒使用量は攪拌操作できる濃度であればいかなる量でもかまわないが、経済性を考慮すると、通常は基質濃度が5〜30wt%程度になるような量が好ましい。反応温度は0〜60℃が好ましく、さらに好ましくは10〜40℃である。反応温度が高くなるとラセミ化が併発する傾向があるので、この範囲で実施することが好ましい。反応時間は条件によって異なるが、通常は1〜20時間である。
【0051】
生成した一般式(7)または一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体は反応後、濃縮するか、冷却した後、析出物を濾過して単離する。また、一般式(9)で表されるアミン類の残留量が微量の場合には、反応液をそのまま次工程のエステル化反応に使用することもできる。ここで述べた方法で実施すれば、式(7)あるいは式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体を光学純度90%ee以上で得ることができる。
【0052】
次に、一般式(7)あるいは一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体と、一般式(10)
1OH (10)
(ここで、R1は炭素数1〜3のアルキル基)で表されるアルコールを反応させて、一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体を製造する。一般式(7)の光学活性アスパラギン誘導体を単独で、または一般式(8)の光学活性イソアスパラギン誘導体を単独で、または両者の混合物として使用することもできる。該光学活性アスパラギン誘導体の光学純度は95%ee以上であることが好ましい。
【0053】
一般式(10)のアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等が使用できる。好ましくはメタノールまたはエタノールであり、さらに好ましくはメタノールである。反応収率や反応時間を考慮すると、該アルコールの使用量は、一般式(7)または一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体に対して3〜5倍モルが好ましい。該アルコールに反応溶媒を兼ねさせる場合には14〜30倍モルが好ましく、さらに好ましくは15〜20倍モルである。また、有機溶媒と混合して使用することもできる。有機溶媒としてはテトラヒドロフラン、グライム、ジグライム等のエーテル、トルエン等の芳香族炭化水素、アセトン等のケトン、クロロホルム等のハロゲン化物が使用できる。
【0054】
上記エステル化反応を行う際には、酸を加えることが好ましい。共存させる酸としては、塩酸、硫酸等の鉱酸、トルエンスルホン酸等のスルホン酸、塩化鉄、塩化亜鉛等のルイス酸、カチオン交換樹脂等が使用できる。この場合には、エステル化反応で生成した水を系外に除去しながら反応を行うことが好ましい。酸の使用量は、生成する一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体のアミノ基を中和する量と、エステル化を触媒する量を合わせた量が必要であるが、反応速度、経済効率、および精製工程の負荷を考慮すると、光学活性アスパラギンエステル誘導体に対して1.02〜1.10倍モルが好ましい。
【0055】
ここで、酸を添加する代わりに塩化チオニルを使用することもできる。この場合は、エステル化反応で水を生成しない為、反応操作が簡便になる上に、反応収率も向上するので、特に好ましい。塩化チオニルの使用量は、光学活性アスパラギンエステル誘導体に対して0.9〜2.5倍モルが好ましく、さらに好ましくは1.1〜2.0倍モルである。反応で副生する塩酸や、過剰の塩化チオニルは濃縮等の簡単な操作で系外に除去できるので、反応速度を高めるために塩化チオニルを多量に使用することもできる。
【0056】
反応温度は0〜80℃が好ましく、より好ましくは10〜40℃である。この範囲であれば反応収率も高く、ラセミ化も抑制される。反応時間は条件によって異なるが、通常は1〜20時間である。
【0057】
このエステル化反応において、一般式(7)または一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体のR3がアシル基で、R4が水素の場合、すなわちN−アシルアスパラギンエステル誘導体の場合、エステル化反応と同時にN−アシル基の脱保護を行うことができる。特に、アシル基がホルミル基の場合には、下図に示したように、3位のアミノ基が無置換の光学活性アスパラギンエステルが製造できるので、3位のアミノ基が無置換の光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造する場合には、特に好ましい。
【0058】
【化13】
Figure 0004780542
【0059】
生成した一般式(1)’あるいは一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体、またはその酸塩は常法に従って単離する。アルコール使用量が多い場合には、減圧濃縮して、アルコール、低沸点の酸あるいは過剰の塩化チオニルを除去した後、改めてテトラヒドロフラン等の有機溶媒を添加して攪拌し、析出した結晶を濾過するか、あるいは減圧濃縮後、乾燥することで、一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体の酸塩が単離できる。また、ジグライムを溶媒として使用した場合には、減圧濃縮して低沸アルコールを除去した後、濃縮液をそのまま還元反応の原料に使用することもできる。
【0060】
前記の方法で実施すれば、光学純度90%ee以上の一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体、またはその酸塩が製造できる。ここで、使用した一般式(7)または一般式(8)で表される光学活性アスパラギン誘導体の光学純度が98%ee以上であれば、光学純度は95%ee以上の一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体を得ることができる。また、得られた一般式(1)’あるいは一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体の酸塩は中和して、遊離の光学活性アスパラギンエステル誘導体にすることもできるが、化学的に不安定なので酸塩として保存する方が好ましい。
【0061】
このようにして得られた一般式(1)’または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体を、前述の本発明の反応の原料として用いることにより、安価な光学活性アスパラギン酸を原料として、少ない工程数で、高収率で、かつ高い光学純度で、光学活性3−アミノピロリジン誘導体を製造することができる。
【0062】
【実施例】
以下、実施例で詳しく説明するが、本発明はこの範囲に限定されるものではない。なお、一般式(1)’または一般式(2)’で示される光学活性アスパラギンエステル誘導体の化学純度はHPLCで求めた。光学純度は下記式に従い、加水分解してから酒石酸誘導体に変換し、HPLCで求めた。
【0063】
【化14】
Figure 0004780542
【0064】
光学純度の計算は下記式の方法で求めた。
【0065】
【数1】
Figure 0004780542
【0066】
ここで、X:L−誘導体(あるいはD−誘導体)
Y:D−誘導体(あるいはL−誘導体)
また、一般式(3)’で示される光学活性1−置換−3−アミノピロリジン誘導体の光学純度は、下記式に従って化学誘導してからHPLC分析して求めた。
【0067】
【化15】
Figure 0004780542
【0068】
ここで、実施例で使用した試薬は、市販の試薬1級グレード品を使用した。
【0069】
実施例1
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した200mlの4口フラスコに、ジグライム80gと水素化ホウ素ナトリウム8.8g(0.23モル)を仕込み、氷冷下にて攪拌しながらL−アスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(ABN塩酸塩と称す)とL−イソアスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(IABN塩酸塩と称す)の混合物14.0g(光学純度 98%ee以上、約0.05モル)を添加した。ついで、濃硫酸5.7g(0.06モル)をジグライム20mlに希釈した溶液を約30分間で滴下し、2時間攪拌した。反応液を65℃に昇温し、さらに2時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮した。水70gを加えて溶解させた後、濃塩酸25gを加え、65℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、攪拌しながら46%水酸化ナトリウム32gを加えて中和した。トルエン100mlで3回抽出し、全トルエン層を合わせて減圧濃縮した。濃縮物を真空蒸留し、130〜133℃/1.3kPaの留分として(S)−3−ベンジルピロリジン7.3g得た。留出物を分析した結果、化学純度は99%、光学純度は96.7%eeであった。
【0070】
実施例2
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した500mlの4口フラスコに、無水酢酸112.5g(1.10モル)を仕込み、室温中で攪拌しながら蟻酸30g(0.65モル)を滴下した。室温中で2時間攪拌後、光学純度99.5%eeのL−アスパラギン酸66.5g(0.5モル)を添加し、60〜70℃に昇温してから10時間攪拌した。攪拌しながら室温まで温度を下げ、さらにトルエン80gを添加して攪拌した。析出した結晶を減圧濾過し、トルエン10gでリンスした。結晶を真空乾燥してN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物60.1gを得た。化学純度は99%、光学純度は99%ee以上であった。
【0071】
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した200mlの4口フラスコに、前記N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物7.2g(0.05モル)とトルエン60gを仕込み、20〜30℃で攪拌した。液温を保ちながらベンジルアミン5.4g(0.05モル)を滴下し、さらに4時間攪拌した。析出した結晶を減圧濾過し、トルエン10gでリンスした。結晶を真空乾燥してN−ホルミル−L−アスパラギンベンジルアミド(FABと称す)とN−ホルミル−L−イソアスパラギンベンジルアミド(IFABと称す)の混合物を14.2g得た。
【0072】
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した100mlの4口フラスコに、前記FABとIFABの混合物14.2g(0.048モル)とメタノール17.3g(5.4モル)を仕込み、30〜35℃で攪拌した。液温を30〜35℃に保ちながら塩化チオニル7.4g(0.062モル)を滴下し、次いで40〜45℃に昇温してさらに3時間攪拌した。40℃にて減圧濃縮し、L−アスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(ABN塩酸塩と称す)とL−イソアスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(IABN塩酸塩と称す)の混合物を20.9g得た。
【0073】
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した200mlの4口フラスコに、ジグライム80gと水素化ホウ素ナトリウム8.8g(0.23モル)を仕込み、氷冷下にて攪拌しながらL−アスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(ABN塩酸塩と称す)とL−イソアスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩(IABN塩酸塩と称す)の混合物20.9g(純分 14.0g,光学純度 98%ee以上、約0.05モル)を添加した。ついで、濃硫酸5.7g(0.06モル)をジグライム20mlに希釈した溶液を約30分間で滴下し、2時間攪拌した。反応液を65℃に昇温し、さらに2時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮した。水70gを加えて溶解させた後、濃塩酸25gを加え、65℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、攪拌しながら46%水酸化ナトリウム32gを加えて中和した。トルエン100mlで3回抽出し、全トルエン層を合わせて減圧濃縮した。濃縮物を真空蒸留し、130〜133℃/1.3kPaの留分として(S)−3−ベンジルピロリジン7.3g得た。留出物を分析した結果、化学純度は99%、光学純度は96.7%eeであった。
【0074】
100mlのオートクレーブに前記(S)−3−ベンジルピロリジン7.0g、メタノール25ml、および5%Pd/C 0.7gを仕込み、水素をゲージ圧1MPaに調整した。70℃に昇温し、8時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却してから放圧し、内容物を濾過した。濾過母液を濃縮・蒸留し、80〜83℃/40kPaの留分として(S)−3−アミノピロリジン3.2g得た。留出物を分析した結果、化学純度は99%、光学純度は96.5%eeであった。
【0075】
実施例3
攪拌機、滴下ロート、ジムロート、温度計を装着した5000mlの4口フラスコに、ジグライム1500gと水素化ホウ素ナトリウム228g(6.0モル)を仕込み、氷冷下にて攪拌しながらD−アスパラギンベンジルアミドメチルエステル塩酸塩336.7g(1.23モル、光学純度 98%ee)を添加した。ついで、濃硫酸300g(3モル)をジグライム300mlに希釈した溶液を約2時間で滴下し、2時間攪拌を継続した。ついで、反応液を65℃に昇温し、さらに2時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却したのちメタノール200gをゆっくり添加しながら2時間攪拌した。ついで、700gを加えて溶解させた後、濃塩酸200gを加え、65℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、攪拌しながら46%水酸化ナトリウム200gを加えてアルカリ性とした。トルエン1000mlで3回抽出し、全トルエン層を合わせて減圧濃縮した。濃縮物を真空蒸留し、130〜133℃/1.3kPaの留分として(R)−3−アミノ−1−ベンジルピロリジン173.6g得た。留出物を分析した結果、化学純度は99.6%、光学純度は97.0%eeであった。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、医薬中間体として有用な光学活性3−アミノピロリジン誘導体を、安価に入手できる光学活性アスパラギン酸を出発原料として、少ない工程数で、高い光学純度、かつ、高収率で製造することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a 3-aminopyrrolidine derivative useful as a pharmaceutical or agricultural chemical raw material. In particular, optically active 3-aminopyrrolidine derivatives are useful for these applications.
[0002]
[Prior art]
As a method for producing an optically active 3-aminopyrrolidine derivative, for example, a method of optically resolving racemic 1-benzyl-3-aminopyrrolidine with an optically active carboxylic acid is known. However, since the racemic 1-benzyl-3-aminopyrrolidine produced by a complicated route is further optically resolved, it is difficult to say that it is an inexpensive production method. Therefore, a method for producing an optically active 3-aminopyrrolidine derivative at low cost is demanded.
[0003]
As a method for producing an optically active 3-aminopyrrolidine derivative, (S) -3-benzyloxycarbonylaminopyrrolidine-2 is prepared by reacting N-benzyloxycarbonyl-L-asparagine methyl ester with 0.95 equivalents of sodium hydroxide. , 5-dione and (S) -3-benzyloxycarbonylaminopyrrolidine through the following reaction is known (tetrahedron; asymmetry 3, pages 1239 to 1242 (1992). )). In addition, as shown in the figure below, a method for N-benzylation by interphase reaction in the presence of a quaternary ammonium salt is also disclosed in the same document when producing a substituted product at the 1-position.
[0004]
[Chemical 6]
Figure 0004780542
[0005]
This method has high reaction selectivity and is an excellent method for producing an optically active 3-aminopyrrolidine derivative. (1) Use of expensive L-asparagine as a starting material, (2) Many steps, (3) Furthermore, it is water-free and expensive reducing agent (LiAlHFourThere is a problem as an industrial production method.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
That is, an object of the present invention is to provide a method for producing a 3-aminopyrrolidine derivative from an inexpensive raw material with a small number of steps, high yield, and high optical purity.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on a method for solving the above problems, the present inventors have reached the present invention.
[0008]
The present invention reduces the asparagine ester derivative represented by the general formula (1), the isoasparagine ester derivative represented by the general formula (2) that is an isomer, a mixture thereof, or an acid salt thereof. This is a method for directly producing a 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3). When the asparagine ester derivative represented by the general formula (1) or the general formula (2) is an optically active substance, a 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) is also obtained as an optically active substance. Furthermore, in the produced 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3), R2When is a substituted or unsubstituted benzyl group, a 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (4) in which the 1-position is unsubstituted can be produced by subsequent hydrogenolysis.
[0009]
That is, the present invention relates to general formula (1) or general formula (2).
[0010]
[Chemical 7]
Figure 0004780542
[0011]
(Where R1Represents an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, and R2Represents a group selected from a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. ) Asparagine ester derivative represented byBoron hydride compoundReact in coexistenceAdd sulfuric acid when reducing with borohydride compoundsGeneral formula (3) characterized by
[0012]
[Chemical 8]
Figure 0004780542
[0013]
(Where R2, RThree, RFourIs a method for producing a 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (1) or (2), and
A 3-aminopyrrolidine derivative represented by the formula (3) produced by the above method (where R2Represents a substituted or unsubstituted benzyl group).
[0014]
[Chemical 9]
Figure 0004780542
[0015]
(Where RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. This is a method for producing a 3-aminopyrrolidine derivative represented by:
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the asparagine ester derivative represented by the general formula (1) or the isoasparagine ester derivative represented by the general formula (2) is collectively referred to as an asparagine ester derivative. The asparagine ester derivative is preferably an optically active substance represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′.
[0017]
Here, the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or (2) ′ includes both an L-form (S-form) and a D-form (R-form) that contain an excess of optically active form. . These acid salts are also included.
[0018]
In addition, an optically active 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) ′ and an optically active 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (4) ′ which is unsubstituted at the 1-position are also in the S form (L Isomer) and R isomer (D isomer) include an excess of optically active isomers, including these acid salts. The optical purity of these optically active substances is preferably 80% ee or more, more preferably 90% ee or more.
[0019]
The feature of the present invention is the general formula (1) or the general formula (2).
[0020]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004780542
[0021]
(Where R1Represents an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, and R2Represents a group selected from a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. ) Asparagine ester derivative represented byBoron hydride compoundReact in coexistenceAdd sulfuric acid when reducing with borohydride compoundsGeneral formula (3)
[0022]
Embedded image
Figure 0004780542
[0023]
(Where R1, R2, RThreeIs to directly produce a 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (1) or the same as the general formula (2). According to this method, a 3-aminopyrrolidine derivative can be produced with a small number of steps and a high yield, and when an optically active asparagine ester derivative is used as a raw material, the optically active 3-aminopyrrole can be obtained with high optical purity. Pyrrolidine derivatives can be produced.
[0024]
In general formula (1) or general formula (2), R1Is preferably a lower alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, particularly preferably a methyl group or an ethyl group. R2Is preferably a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. Specifically, a lower alkyl group such as a methyl group, an ethyl group or a butyl group, a substituted group such as a phenyl group, a tolyl group or a chlorophenyl group, an unsubstituted aryl group, a substituted or unsubstituted benzyl group or a phenethyl group. preferable. RThreeAnd RFourAre preferably hydrogen, an alkyl group, an aryl group, an aralkyl group, an acyl group, an alkoxylcarbonyl group, an alkylsulfonyl group, an arylsulfonyl group, and an aralkylsulfonyl group, which may be the same or different.
[0025]
The compounds of the general formula (1) or the general formula (2) can be used alone or as a mixture in any proportion. In the case of an optically active substance, the optical purity of the compound is preferably 80% ee or more, more preferably 90% ee or more.
[0026]
As the reaction solvent used here, alcohols having 3 or more carbon atoms such as isopropanol and butanol, and ethers such as tetrahydrofuran, glyme and diglyme can be used. A preferred solvent is tetrahydrofuran, glyme, or diglyme, and a mixed solvent thereof can also be used.
[0027]
The concentration of the reaction substrate is preferably 2 to 20%. Within this range, there is no problem in workability.
[0028]
  reductionAgentIt is a borohydride compound that is chemically stable and easy to handle. As borohydride compounds, NaThorium borohydride or lithium borohydride is preferred.
[0029]
  When using sodium borohydride as the reducing agent,Sulfuric acidThe reaction proceeds under mild conditionsThe
[0030]
The reaction temperature is preferably -20 to 80 ° C, more preferably -10 to 30 ° C. Although reaction time changes with conditions, it is 3 to 20 hours normally.
[0031]
Thus, a 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) is obtained. Where RThreeAnd RFourWhen is an acyl group or an alkoxylcarbonyl group, a product reduced simultaneously under the above conditions is obtained. When the asparagine ester derivative is an optically active substance, an optically active 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) ′ is obtained.
[0032]
The amount of the reducing agent used varies depending on the chemical structure of the reaction substrate, but is usually 4 to 6 equivalents. After the reaction, the produced 1-substituted-3-aminopyrrolidine can be isolated by a usual method. For example, after adding methanol to the reaction solution and concentrating to decompose and remove excess borane, the concentrate is dissolved in water, made basic, and then extracted with chloroform. Aminopyrrolidine derivatives can be extracted. By concentrating the obtained chloroform layer, a 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative can be obtained.
[0033]
If an optically active asparagine ester derivative is used as a raw material, an optically active 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) 'has an optical purity of 80% ee or more. Here, if the optical purity of the optically active asparagine ester derivative represented by formula (1) ′ or formula (2) ′ used is 92% ee or more, formula (3) ′ having an optical purity of 90% ee or more. An optically active 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the following formula can be obtained.
[0034]
In the 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) thus obtained or the optically active 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) ′, substitution at the 1-position When the group is a substituted or unsubstituted benzyl group, hydrogenolysis in the presence of a noble metal catalyst to produce an unsubstituted 3-aminopyrrolidine derivative or optically active 3-aminopyrrolidine derivative at the 1-position Can do.
[0035]
As the noble metal catalyst, palladium supported on activated carbon is preferable. The hydrogen pressure is preferably from 0.1 to 5 MPa, more preferably from 0.5 to 1 MPa.
[0036]
The hydrogenolysis is preferably performed in a solvent. As the solvent, alcohols such as methanol, ethanol and propanol, ethers such as tetrahydrofuran, and aromatic hydrocarbons such as toluene can be preferably used. More preferred is methanol, ethanol or propanol.
[0037]
The reaction temperature is preferably 20 to 100 ° C, more preferably 40 to 70 ° C. Although reaction time changes with conditions, it is 3 to 20 hours normally. Thus, the optically active 3-aminopyrrolidine represented by the general formula (4) is obtained. Where RThreeOr RFourWhen is a substituted or unsubstituted benzyl group, it is simultaneously hydrogenolyzed, and R in the general formula (4)ThreeOr RFour 3-aminopyrrolidine in which is hydrogen is obtained. After the reaction, the produced 3-aminopyrrolidine derivative can be isolated by a usual method. For example, the 3-aminopyrrolidine derivative can be obtained by filtering the reaction solution to separate the noble metal catalyst, followed by concentration and distillation. When carried out by the above method, an optically active 3-aminopyrrolidine derivative having an optical purity of 80% ee or more can be obtained.
[0038]
According to the above method, the 3-aminopyrrolidine derivative can be produced from the asparagine ester derivative represented by the general formula (1) or (2) with a small number of steps, high yield, and high optical purity. . In the reduction reaction, a borohydride compound that is chemically stable and easy to handle can be used as the reducing agent.
[0039]
Another advantage of the present invention is that the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) 'or (2)' can be produced using inexpensive optically active aspartic acid as a starting material. In the present invention, the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or (2) ′ can be used even if it is produced from a raw material other than the optically active aspartic acid. It is particularly preferable to use inexpensive optically active aspartic acid as a starting material.
[0040]
The method for producing the optically active asparagine ester derivative represented by the formula (1) ′ or (2) ′ from the optically active aspartic acid is not particularly limited, but one embodiment is shown below.
[0041]
Embedded image
Figure 0004780542
[0042]
General formula (5) using optically active aspartic acid as a starting material
(Where RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. * Indicates that the carbon atom with this symbol is an asymmetric center. The optically active N-substituted aspartic acid represented by
[0043]
Then general formula (6)
(Where RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. * Indicates that the carbon atom with this symbol is an asymmetric center. An optically active aspartic anhydride represented by Here, the optical purity of the optically active aspartic acid is preferably 99% ee or more.
[0044]
The optically active aspartic anhydride can be produced by reacting optically active aspartic acid with an organic acid anhydride. As the organic acid anhydride, formic acid anhydride, acid anhydrides such as acetic anhydride and propionic anhydride, or heteroacid anhydrides such as formic acid acetic anhydride can be used. Acetic anhydride and formic acid acetic anhydride are preferable, and formic acid acetic anhydride is more preferable.
[0045]
Examples of the optically active aspartic anhydride represented by the general formula (6) include dialkyl derivatives such as N-dimethylaspartic anhydride and N-methylbenzylaspartic anhydride, N-formylaspartic anhydride, N-acetyl. N-acyl derivatives such as aspartic anhydride, N-propionyl aspartic anhydride, and sulfonyl derivatives such as N-benzenesulfonylaspartic anhydride are preferred. Of these, N-acylaspartic anhydrides such as N-formylaspartic anhydride, N-acetylaspartic anhydride, and N-propionylaspartic anhydride are preferable. N-acyl aspartic anhydride is preferable because it can be produced from optically active aspartic acid and organic acid anhydride in one step by the above reaction. Furthermore, since the N-acyl group can be easily deprotected as will be described later, it is more preferable in the case of producing a 3-aminopyrrolidine-2,5-dione derivative in which the amino group at the 3-position is unsubstituted. N-formylaspartic anhydride or N-acetylaspartic anhydride is more preferable, and N-formylaspartic anhydride is more preferable.
[0046]
A conventional method can be used as the reaction method. For example, formic acid acetic anhydride prepared in advance by mixing acetic anhydride and formic acid and L-aspartic acid are reacted at 50 to 70 ° C. for 2 to 5 hours with stirring, then cooled to room temperature and then toluene added. Then, N-formyl-L-aspartic anhydride is crystallized and separated by filtration. In this step, the reaction proceeds smoothly without addition of an acid catalyst, and racemization hardly occurs under normal conditions.
[0047]
Next, an optically active aspartic anhydride represented by the general formula (6) and the general formula (9)
R2-NH2      (9)
(Where R2Is the same as in formula (1)) to react with an amine represented by general formula (7) or general formula (8)
(Where R2Represents a group selected from a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. RThreeAnd RFourRepresents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. * Indicates that the carbon atom with this symbol is an asymmetric center. The optically active asparagine derivative represented by the following formula: As the optically active N-acyl aspartic anhydride represented by the general formula (6), either L-form or D-form can be used depending on the purpose, but the optical purity is preferably 98% ee or more.
[0048]
In addition, as the amine represented by the general formula (9), a lower alkylamine having 1 to 4 carbon atoms such as methylamine or propylamine, an arylamine such as aniline or anisidine, or an aralkylamine such as benzylamine is used. be able to.
[0049]
When the obtained optically active asparagine derivative represented by general formula (7) or general formula (8) is subsequently used as a raw material for the reduction reaction, an amine corresponding to the target compound may be used. In view of extraction efficiency from the reaction system with an organic solvent, deprotection in a subsequent step, and the like, benzylamine can be preferably used. The amount of amine used is preferably 0.8 to 5 equivalents, more preferably 0.99 to 1.5 equivalents, with respect to the optically active aspartic anhydride represented by the general formula (6). When the amount of amine used is within this range, the reaction yield is high and the economic efficiency is high. Use of a large amount of amine is not preferable because not only the economic efficiency is lowered but also the racemization of the optically active aspartic acid derivative represented by the general formula (7) or the general formula (8) tends to occur at the same time.
[0050]
The reaction is preferably carried out after dilution with an organic solvent. As the solvent, any compound that does not react with the reaction substrate can be used. For example, alcohol such as ethanol, ether such as tetrahydrofuran, glyme and diglyme, aromatic hydrocarbon such as toluene, alkyl halide such as chloroform, acetone and the like. Ketones, carboxylic acids such as acetic acid, and esters such as butyl acetate can be used. Preferred solvents are tetrahydrofuran, diglyme or acetic acid. These solvents can be used alone or as a mixture. The amount of the solvent used may be any amount as long as it can be stirred, but considering the economical efficiency, it is usually preferable that the substrate concentration be about 5 to 30 wt%. 0-60 degreeC of reaction temperature is preferable, More preferably, it is 10-40 degreeC. Since racemization tends to occur simultaneously when the reaction temperature increases, it is preferable to carry out the reaction within this range. Although reaction time changes with conditions, it is 1 to 20 hours normally.
[0051]
The produced optically active asparagine derivative represented by the general formula (7) or the general formula (8) is concentrated after the reaction or cooled, and then the precipitate is isolated by filtration. Moreover, when the residual amount of amine represented by General formula (9) is trace amount, a reaction liquid can also be used for esterification reaction of the following process as it is. When carried out by the method described here, an optically active asparagine derivative represented by formula (7) or formula (8) can be obtained with an optical purity of 90% ee or higher.
[0052]
Next, an optically active asparagine derivative represented by general formula (7) or general formula (8), and general formula (10)
R1OH (10)
(Where R1Is reacted with an alcohol represented by an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms to produce an optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) 'or the general formula (2)'. The optically active asparagine derivative of the general formula (7) can be used alone, or the optically active isoasparagine derivative of the general formula (8) can be used alone or as a mixture of both. The optical purity of the optically active asparagine derivative is preferably 95% ee or higher.
[0053]
As the alcohol of the general formula (10), methanol, ethanol, propanol, isopropanol and the like can be used. Methanol or ethanol is preferable, and methanol is more preferable. In consideration of the reaction yield and reaction time, the amount of the alcohol used is preferably 3 to 5 moles compared to the optically active asparagine derivative represented by the general formula (7) or the general formula (8). When the alcohol also serves as a reaction solvent, the amount is preferably 14 to 30 times mol, more preferably 15 to 20 times mol. Moreover, it can also be used by mixing with an organic solvent. As the organic solvent, ethers such as tetrahydrofuran, glyme and diglyme, aromatic hydrocarbons such as toluene, ketones such as acetone, and halides such as chloroform can be used.
[0054]
When performing the esterification reaction, it is preferable to add an acid. As the acid to be coexisted, mineral acids such as hydrochloric acid and sulfuric acid, sulfonic acids such as toluenesulfonic acid, Lewis acids such as iron chloride and zinc chloride, cation exchange resins and the like can be used. In this case, it is preferable to carry out the reaction while removing water produced by the esterification reaction out of the system. The amount of the acid used is the total of the amount that neutralizes the amino group of the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′ and the amount that catalyzes esterification. However, in consideration of the reaction rate, economic efficiency, and load of the purification process, 1.02 to 1.10 times moles of the optically active asparagine ester derivative are preferable.
[0055]
Here, thionyl chloride can also be used instead of adding an acid. In this case, since water is not generated by the esterification reaction, the reaction operation is simplified and the reaction yield is also improved, which is particularly preferable. The amount of thionyl chloride to be used is preferably 0.9 to 2.5 times mol, more preferably 1.1 to 2.0 times mol for the optically active asparagine ester derivative. Since hydrochloric acid produced as a by-product in the reaction and excess thionyl chloride can be removed from the system by a simple operation such as concentration, a large amount of thionyl chloride can be used to increase the reaction rate.
[0056]
0-80 degreeC of reaction temperature is preferable, More preferably, it is 10-40 degreeC. Within this range, the reaction yield is high and racemization is also suppressed. Although reaction time changes with conditions, it is 1 to 20 hours normally.
[0057]
In this esterification reaction, R of the optically active asparagine derivative represented by the general formula (7) or the general formula (8) is used.ThreeIs an acyl group and RFourWhen is hydrogen, that is, in the case of an N-acyl asparagine ester derivative, the N-acyl group can be deprotected simultaneously with the esterification reaction. In particular, when the acyl group is a formyl group, as shown in the figure below, an optically active asparagine ester in which the amino group at the 3 position is unsubstituted can be produced. It is particularly preferable when producing an aminopyrrolidine derivative.
[0058]
Embedded image
Figure 0004780542
[0059]
The produced optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) 'or general formula (2)', or an acid salt thereof is isolated according to a conventional method. If there is a large amount of alcohol used, concentrate under reduced pressure to remove the alcohol, low-boiling acid or excess thionyl chloride, then add another organic solvent such as tetrahydrofuran and stir and filter the precipitated crystals. Alternatively, the acid-active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′ can be isolated by drying after concentration under reduced pressure. When diglyme is used as a solvent, the concentrated solution can be used as a raw material for the reduction reaction as it is after concentration under reduced pressure to remove low boiling alcohol.
[0060]
By carrying out the above method, an optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) 'or the general formula (2)' having an optical purity of 90% ee or higher, or an acid salt thereof can be produced. Here, when the optical purity of the optically active asparagine derivative represented by the general formula (7) or the general formula (8) used is 98% ee or more, the optical purity is 95% ee or more. Alternatively, an optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (2) ′ can be obtained. The obtained acid salt of the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′ can be neutralized to obtain a free optically active asparagine ester derivative. Since it is chemically unstable, it is preferable to store it as an acid salt.
[0061]
By using the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′ thus obtained as a raw material for the reaction of the present invention, an inexpensive optically active aspartic acid is obtained. As a raw material, an optically active 3-aminopyrrolidine derivative can be produced with a small number of steps, high yield and high optical purity.
[0062]
【Example】
Hereinafter, although an Example demonstrates in detail, this invention is not limited to this range. The chemical purity of the optically active asparagine ester derivative represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′ was determined by HPLC. The optical purity was determined by HPLC according to the following formula, after hydrolysis and conversion to a tartaric acid derivative.
[0063]
Embedded image
Figure 0004780542
[0064]
The optical purity was calculated by the following formula.
[0065]
[Expression 1]
Figure 0004780542
[0066]
Where X: L-derivative (or D-derivative)
Y: D-derivative (or L-derivative)
Further, the optical purity of the optically active 1-substituted-3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) ′ was obtained by chemical induction according to the following formula and then by HPLC analysis.
[0067]
Embedded image
Figure 0004780542
[0068]
Here, the reagent used in the Example was a commercially available reagent grade 1 product.
[0069]
Example 1
A 200 ml four-necked flask equipped with a stirrer, dropping funnel, Dimroth, and thermometer was charged with 80 g of diglyme and 8.8 g (0.23 mol) of sodium borohydride and stirred under ice cooling with L-asparagine benzyl. 14.0 g of a mixture of amidomethyl ester hydrochloride (referred to as ABN hydrochloride) and L-isoasparagine benzylamide methyl ester hydrochloride (referred to as IABN hydrochloride) (optical purity of 98% ee or more, about 0.05 mol) Added. Next, a solution obtained by diluting 5.7 g (0.06 mol) of concentrated sulfuric acid in 20 ml of diglyme was added dropwise over about 30 minutes, followed by stirring for 2 hours. The reaction solution was heated to 65 ° C. and further stirred for 2 hours. After completion of the reaction, the mixture was concentrated under reduced pressure. After 70 g of water was added and dissolved, 25 g of concentrated hydrochloric acid was added and stirred at 65 ° C. for 4 hours. The reaction solution was cooled to room temperature and neutralized by adding 32 g of 46% sodium hydroxide while stirring. Extraction was performed 3 times with 100 ml of toluene, and all toluene layers were combined and concentrated under reduced pressure. The concentrate was subjected to vacuum distillation to obtain 7.3 g of (S) -3-benzylpyrrolidine as a fraction at 130 to 133 ° C./1.3 kPa. As a result of analyzing the distillate, the chemical purity was 99%, and the optical purity was 96.7% ee.
[0070]
Example 2
A 500 ml four-necked flask equipped with a stirrer, dropping funnel, Dimroth, and thermometer was charged with 112.5 g (1.10 mol) of acetic anhydride, and 30 g (0.65 mol) of formic acid was added dropwise with stirring at room temperature. . After stirring at room temperature for 2 hours, 66.5 g (0.5 mol) of L-aspartic acid having an optical purity of 99.5% ee was added, the temperature was raised to 60 to 70 ° C., and the mixture was stirred for 10 hours. The temperature was lowered to room temperature while stirring, and 80 g of toluene was further added and stirred. The precipitated crystals were filtered under reduced pressure and rinsed with 10 g of toluene. The crystals were vacuum-dried to obtain 60.1 g of N-formyl-L-aspartic anhydride. The chemical purity was 99%, and the optical purity was 99% ee or higher.
[0071]
A 200 ml four-necked flask equipped with a stirrer, a dropping funnel, a Dim funnel, and a thermometer was charged with 7.2 g (0.05 mol) of N-formyl-L-aspartic anhydride and 60 g of toluene at 20 to 30 ° C. Stir. While maintaining the liquid temperature, 5.4 g (0.05 mol) of benzylamine was added dropwise, and the mixture was further stirred for 4 hours. The precipitated crystals were filtered under reduced pressure and rinsed with 10 g of toluene. The crystals were vacuum-dried to obtain 14.2 g of a mixture of N-formyl-L-asparagine benzylamide (referred to as FAB) and N-formyl-L-isoasparagine benzylamide (referred to as IFAB).
[0072]
A 100 ml four-necked flask equipped with a stirrer, a dropping funnel, a Jim funnel, and a thermometer was charged with 14.2 g (0.048 mol) of the FAB and IFAB mixture and 17.3 g (5.4 mol) of methanol, 30 to Stir at 35 ° C. While maintaining the liquid temperature at 30 to 35 ° C., 7.4 g (0.062 mol) of thionyl chloride was added dropwise, and then the temperature was raised to 40 to 45 ° C. and further stirred for 3 hours. Concentration under reduced pressure at 40 ° C. gave 20.9 g of a mixture of L-asparagine benzylamide methyl ester hydrochloride (referred to as ABN hydrochloride) and L-isoasparagine benzylamide methyl ester hydrochloride (referred to as IABN hydrochloride). .
[0073]
A 200 ml four-necked flask equipped with a stirrer, dropping funnel, Dimroth, and thermometer was charged with 80 g of diglyme and 8.8 g (0.23 mol) of sodium borohydride and stirred under ice cooling with L-asparagine benzyl. 20.9 g of a mixture of amidomethyl ester hydrochloride (referred to as ABN hydrochloride) and L-isoasparagine benzylamide methyl ester hydrochloride (referred to as IABN hydrochloride) (pure 14.0 g, optical purity of 98% ee or more, approximately 0.05 mol) was added. Next, a solution obtained by diluting 5.7 g (0.06 mol) of concentrated sulfuric acid in 20 ml of diglyme was added dropwise over about 30 minutes, followed by stirring for 2 hours. The reaction solution was heated to 65 ° C. and further stirred for 2 hours. After completion of the reaction, the mixture was concentrated under reduced pressure. After 70 g of water was added and dissolved, 25 g of concentrated hydrochloric acid was added and stirred at 65 ° C. for 4 hours. The reaction solution was cooled to room temperature and neutralized by adding 32 g of 46% sodium hydroxide while stirring. Extraction was performed 3 times with 100 ml of toluene, and all toluene layers were combined and concentrated under reduced pressure. The concentrate was subjected to vacuum distillation to obtain 7.3 g of (S) -3-benzylpyrrolidine as a fraction at 130 to 133 ° C./1.3 kPa. As a result of analyzing the distillate, the chemical purity was 99%, and the optical purity was 96.7% ee.
[0074]
A 100 ml autoclave was charged with 7.0 g of (S) -3-benzylpyrrolidine, 25 ml of methanol, and 0.7 g of 5% Pd / C, and hydrogen was adjusted to a gauge pressure of 1 MPa. The temperature was raised to 70 ° C. and stirred for 8 hours. After completion of the reaction, the reaction mixture was cooled to room temperature and then released, and the contents were filtered. The filtered mother liquor was concentrated and distilled to obtain 3.2 g of (S) -3-aminopyrrolidine as a fraction of 80 to 83 ° C./40 kPa. As a result of analyzing the distillate, the chemical purity was 99%, and the optical purity was 96.5% ee.
[0075]
Example 3
A 5000 ml four-necked flask equipped with a stirrer, dropping funnel, Dimroth, and thermometer was charged with 1500 g of diglyme and 228 g (6.0 mol) of sodium borohydride and stirred under ice cooling with D-asparagine benzylamidomethyl. 336.7 g (1.23 mol, optical purity 98% ee) of ester hydrochloride was added. Next, a solution obtained by diluting 300 g (3 mol) of concentrated sulfuric acid in 300 ml of diglyme was dropped in about 2 hours, and stirring was continued for 2 hours. Subsequently, the reaction liquid was heated to 65 ° C. and further stirred for 2 hours. After completion of the reaction, the mixture was cooled to room temperature and stirred for 2 hours while slowly adding 200 g of methanol. Next, 700 g was added and dissolved, 200 g of concentrated hydrochloric acid was added, and the mixture was stirred at 65 ° C. for 4 hours. The reaction solution was cooled to room temperature and made alkaline by adding 200 g of 46% sodium hydroxide while stirring. Extraction was performed three times with 1000 ml of toluene, and all the toluene layers were combined and concentrated under reduced pressure. The concentrate was subjected to vacuum distillation to obtain 173.6 g of (R) -3-amino-1-benzylpyrrolidine as a fraction at 130 to 133 ° C./1.3 kPa. As a result of analyzing the distillate, the chemical purity was 99.6% and the optical purity was 97.0% ee.
[0076]
【The invention's effect】
According to the present invention, an optically active 3-aminopyrrolidine derivative useful as a pharmaceutical intermediate is produced with a high optical purity and a high yield with a small number of steps, starting from an optically active aspartic acid that can be obtained at low cost. can do.

Claims (4)

一般式(1)または一般式(2)
Figure 0004780542
(ここで、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基から選ばれた基を示す。R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。)で表されるアスパラギンエステル誘導体、またはその酸塩を水素化ホウ素化合物共存下で反応させ、水素化ホウ素化合物で還元する際に、硫酸を添加することを特徴とする一般式(3)
Figure 0004780542
(ここで、R2、R3、R4は一般式(1)、一般式(2)と同じ)で表される3−アミノピロリジン誘導体の製造方法。
General formula (1) or general formula (2)
Figure 0004780542
(R 1 represents an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, and R 2 represents a group selected from a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. R 3 and R 4 Represents a group selected from hydrogen, an alkyl group, an aryl group, an aralkyl group, an acyl group, an alkoxylcarbonyl group, an alkylsulfonyl group, an arylsulfonyl group, and an aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. that asparagine ester derivative or reacted under borohydride compound coexisting its salt, upon reduction with borohydride, formula characterized that you added sulfuric acid (3)
Figure 0004780542
(Here, R 2 , R 3 and R 4 are the same as those in the general formula (1) and the general formula (2)).
一般式(1)または一般式(2)で表されるアスパラギンエステル誘導体が、一般式(1)’または一般式(2)’
Figure 0004780542
(ここで、R1は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は炭素数1〜4の低級アルキル基、アリール基、およびアラルキル基から選ばれた基を示す。R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。*は、この記号が付いている炭素原子が不斉中心であることを示す。)で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体であり、一般式(3)で表される3−アミノピロリジン誘導体が、一般式(3)’
Figure 0004780542
(ここで、R2、R3、R4、*は一般式(1)’、一般式(2)’と同じ。)で表される光学活性3−アミノピロリジン誘導体であることを特徴とする請求項1記載の3−アミノピロリジン誘導体の製造方法。
The asparagine ester derivative represented by the general formula (1) or the general formula (2) is represented by the general formula (1) ′ or the general formula (2) ′.
Figure 0004780542
(R 1 represents an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, and R 2 represents a group selected from a lower alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an aryl group, and an aralkyl group. R 3 and R 4 Represents a group selected from hydrogen, alkyl group, aryl group, aralkyl group, acyl group, alkoxylcarbonyl group, alkylsulfonyl group, arylsulfonyl group, and aralkylsulfonyl group, which may be the same or different. The carbon atom with the symbol is an asymmetric center.) Is an optically active asparagine ester derivative represented by general formula (3), and a 3-aminopyrrolidine derivative represented by general formula (3) is represented by general formula (3). ) '
Figure 0004780542
(Wherein R 2 , R 3 , R 4 , * are the same as those in the general formula (1) ′ and the general formula (2) ′), the optically active 3-aminopyrrolidine derivative represented by A process for producing the 3-aminopyrrolidine derivative according to claim 1.
請求項1または2に記載の方法で製造された一般式(3)または一般式(3)’で表される3−アミノピロリジン誘導体(ここで、R2は置換あるいは無置換のベンジル基を示す)を水素化分解することを特徴とする一般式(4)または一般式(4)’
Figure 0004780542
(ここで、R3およびR4は水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、およびアラルキルスルホニル基から選ばれた基を示し、同一でも異なってもよい。*は、この記号が付いている炭素原子が不斉中心であることを示す。)で表される3−アミノピロリジン誘導体の製造方法。
A 3-aminopyrrolidine derivative represented by the general formula (3) or the general formula (3) 'produced by the method according to claim 1 or 2 (wherein R 2 represents a substituted or unsubstituted benzyl group) ) Is hydrocracked in general formula (4) or general formula (4) ′
Figure 0004780542
(Wherein R 3 and R 4 represent a group selected from hydrogen, an alkyl group, an aryl group, an aralkyl group, an acyl group, an alkoxylcarbonyl group, an alkylsulfonyl group, an arylsulfonyl group, and an aralkylsulfonyl group, * Means that the carbon atom to which this symbol is attached is an asymmetric center.) A method for producing a 3-aminopyrrolidine derivative represented by:
(a)L−アスパラギン酸またはD-アスパラギン酸から製造した一般式(1)’、または一般式(2)’で表される光学活性アスパラギンエステル誘導体を反応させることを特徴とする請求項2または3記載の光学活性3−アミノピロリジン誘導体の製造方法(a) L-aspartic acid or the general formula prepared from D- aspartate (1) ', or the general formula (2)', characterized by reacting the optically active asparagine ester derivative represented by the claims 2 or 3. A process for producing an optically active 3-aminopyrrolidine derivative according to 3,
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