JP4778672B2

JP4778672B2 - Vehicle brakes

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Publication number: JP4778672B2
Application number: JP2003197913A
Authority: JP
Inventors: 国男堀田
Original assignee: 国男堀田
Priority date: 2002-11-08
Filing date: 2003-07-16
Publication date: 2011-09-21
Anticipated expiration: 2023-07-16
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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台車、車椅子等の車両のブレーキに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、荷物を運搬する台車を例に取ると、３〜４個の車輪を付設し、ハンドルを押すことによってほぼ水平で走行して荷物を運ぶ。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、傾斜道等に台車をおくと、台車は傾斜道を走行するため、安全装置として、ブレーキが必要であるので、本発明は係るブレーキ機構を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
請求項１の車両のブレーキは、台板下側と後車輪の上縁で形成の空間内に、バネ（８３）を内挿の上金具（８１）と下金具（８２）が設けてあり、前記下金具（８２）の下には、前記後車輪と前後の２箇所で接触可能な逆Ｖ字状のブレーキ片（８５ａ、８５ｂ）が形成してある。
また、前記バネ（８３）の弾発力により、常時、ブレーキ片（８５ａ、８５ｂ）は揺動可能で、且つ、後車輪が回転すると前記ブレーキ片（８５ａ、８５ｂ）のいずれか一方が後車輪に食い込んでロック状態となるが、更に後車輪が回転すると、前記片方のブレーキ片（８５ａ、８５ｂ）の先端部が後車輪に食い込むため、ますます、ロック状態が堅固になる。
前記下金具（８２）をワイヤー（４０）で引っ張ると、前記ブレーキ片（８５ａ、８５ｂ）が後車輪から離脱してアンロック状態になる。
【０００５】
また、請求項２の車両のブレーキは、台板下側と後車輪の上縁で形成の空間内に、バネ（１１１）で付勢する波部を後車輪に当接可能なブレーキシュー（１１０）を内挿してあり、前記バネ（１１１）の弾発力により、常時、ブレーキシューは揺動可能で、且つ、前記ブレーキシューは後車輪に当接可能な３つの波部（１１０ａ）を有している。
そして、後車輪が回転すると、前記ブレーキシューの両端の波部（１００ａ）のいずれか一方が後車輪に食い込んでロック状態となり、ワイヤー（４０）で引っ張ると、前記ブレーキシュー（１１０）が後車輪から離脱してアンロック状態になる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
（第１の実施の形態）
本発明の実施の形態について、平面を示す図１（Ａ）、右側面を示す図１（Ｂ）を参照して説明する。
台車の本体１は、適宜の間隔で組合わせたフレーム枠で四角状に構成してあり、そのフレーム枠の上には、薄板スチールや樹脂等で製作の台板１ａが固定してある。
そして、その台板１ａの前方の裏面側には、自在キャスタ２を介して１対の前車輪３ａが取付けてあると共に、台板１ａの後方の裏面側には固定の後車輪３ｂが取り付けてある。
又、台板１ａの後方のフレーム枠には、回動可能な逆Ｕ字状のハンドル１９が取り付けてあって、折り畳み可能になっている。
【００２０】
次に、固定の後車輪３ｂのブレーキ機構１００について、正面を示す図２（Ａ）、側面を示す図２（Ｂ）、及び裏面側から見たブレーキ機構を示す図３（Ａ）を参照して説明する。
この後車輪３ｂの取付け構造は、よく知られた構造であり、逆Ｕ字状の取付け金具に回転可能に後車輪３ｂを取り付け、この取付け金具が台板１ａの裏面側にネジ止めされている。
【００２１】
ブレーキ機構１００の構成部品は、取付け本体１０とバネ２０とブレーキシュー３０及びワイヤー４０とロック、アンロック機構５０であり、このブレーキ機構は、台板１ａやフレーム等を介して後車輪３ｂの前後に取り付けることによって、ブレーキシュー３０のシュー本体３１が後車輪３ｂの前後で当接して、前進及び後退に対しブレーキ機能を発揮させるものである。
取付け本体１０について、左側面を示す図４（Ａ）、平面を示す図４（Ｂ）を参照して説明すると、基台１０ａは長方形の薄板であり、この基台１０ａの両側には、台板１ａの裏面側にボルト１１で固定するボルト孔１１ａが穿設してあると共に、中央には、図４（Ｃ）に示す固定ピン１２を挿通するピン孔１２ａを形成のコ字状の固定体１３が立設してある。
【００２２】
次に、ブレーキシュー３０について、左側面を示す図４（Ｅ）、平面を示す図４（Ｆ）を参照して説明すると、シュー本体３１は薄板長方形であり、このシュー本体３１の両端には前記基台１０ａに固定ピン１２を介して取付け可能なピン孔３２を形成の張出体３３が一体で形成してあり、この張出体３３は前記固定体１３の外側に装着可能である。
又、このシュー本体３１の下部には、ワイヤー４０に連結するワイヤーピン４１を取付け可能なピン孔３５が形成してある。尚、このワイヤーピン４１には、図４（Ｄ）に示すように中央部にワイヤー４０を挿通するワイヤー孔４２が穿設してある。
【００２３】
前記構成のブレーキ機構１００は、ブレーキシュー３０を固定ピン１２を介して基台１０ａに取り付ける。次に、ブレーキシュー３０のシュー本体３１にワイヤーピン４１を挿通する。
そして、後側のブレーキ機構のワイヤーピン４１に形成のワイヤー孔４２にワイヤー４０を挿通し、このワイヤー４０にバネ２０を通す。又、前記ワイヤー４０を前側のブレーキ機構のワイヤーピン４１に形成のワイヤー孔４２にワイヤー４０を挿通し、このワイヤー４０の先端部をワイヤ止め４５で固定する。
【００２４】
次に、一対の前記ブレーキ機構１００を、台板１ａの裏面側にボルト１１で固定すると、バネ２０の反発力で、一対のシュー本体３１、３１は、後車輪３ｂの前後で当接状態になってロックされる。即ち、回動可能なシュー本体３１、３１は、下部に取付けの固定ピン１２で回動可能であり、その固定ピン１２の上部位置に設けたワイヤーピン４１、４１の間に装着のバネ２０の反発力で、これらのシュー本体３１は、互に反対側に付勢されてハの字状となって、後車輪３ｂの前後で当接状態になってロックされる。
【００２５】
尚、このシュー本体３１が後車輪３ｂに当接する位置（角度）は重要であり、後車輪３ｂが前後進するとき、食い込む位置（角度）が望ましいことはいうまでもない。又、より確実にロックするためには、双方の後車輪３ｂにブレーキ機構を取り付けるのが望ましい。
尚、シュー本体３１の摩耗を考慮して、シュー本体３１には延長片３９が取り付けてある。この延長片３９には長孔が穿設してあり、シュー本体３１には長さ調整後にボルト３９ａで固定することによって、ブレーキのきき具合の調整が可能である。
【００２６】
前記ワイヤー４０の端部は、ハンドル１９の握り棒１９ａに取り付けのロック、アンロック機構５０に連結してある。
このロック、アンロック機構５０について、図５（平面図と側断面図）を参照して説明すると、ロック、アンロック機構５０は、握り棒１９ａの形状に合致する円形部５１をネジ５２を介して固定される。又、ロック、アンロック機構５０は、前記ネジ５２に回動可能なＳ字状の操作片５３が取り付けてあり、この操作片５３に固定の操作レバー５４を介して回動する。
又、前記操作片５３の端部には、前記一対の後車輪３ｂに取付けのブレーキ機構に連結のワイヤー４０がボルトナット５５を介して固定してあり、操作レバー５４を回動すると、ワイヤー４０は引っ張られた状態になる。
【００２７】
前記ブレーキ機構１００のシュー本体３１、３１は、図３（Ａ）に示すように、バネ２０の反発力によって、後車輪３ｂに当接してロック状態であるが、前記操作レバー５４を回動してワイヤー４０を引張る状態にすると、回動可能な片方のシュー本体３１はワイヤーピン４１を引っ張って固定ピン１２で回動する。一方のシュー本体３１はバネ２０の反発力で、固定ピン１２で回動する。そのため、前記ロック状態におけるハの字状のシュー本体３１、３１は、更に拡開したハの字状となって、後車輪３ｂの前後で当接状態でなくなり、アンロック状態になる（図３（Ｂ））。
以上のように、簡便なブレーキ機構によって、常時はロック状態であるが、操作レバー５４によってアンロック状態にすることができるので、台車を傾斜道等に停止しておいても安全確保を図ることができる。
尚、前記ブレーキ機構は固定の後車輪３ｂに取付けるものであるが、回転自在な車輪に取り付けてもよい。
【００２８】
（第２の実施の形態）
次に、図６（（Ａ）はロック状態の側面図、（Ｂ）はアンロック状態の側面図、（Ｃ）は正面図、（Ｄ）はブレーキシュー７１の詳細図）に示す他の構成のブレーキ機構について説明する。
台板１ａの裏面側には、台板１ａに固定の固定体６９を介して、傾斜状の基台７０とブレーキ基台７２が回動軸７０ａで回動可能に取り付けてある。又、このブレーキ基台７２には、後車輪３ｂの両肩部で当接可能に、且つ、両端の２点で当接（喰い込み）可能な形状のブレーキシュー７１が取り付けてある。
又、前記基台７０にはバネ７３を挿通の調整ボルト７５が設けてあり、この調整ボルト７５の位置によって、前記バネ７３の反力がブレーキ基台７２に作用して、ブレーキシュー７１が後車輪３ｂを押圧する押圧力の調整が可能になっている。
又、前記ブレーキ基台７２には、ワイヤー４０の端部が取り付けてあり、このワイヤー４０の他端部は、前記ロック、アンロック機構５０に連結してある。
【００２９】
前記構成のブレーキ機構は、常時は、バネ７３の反発力によって、ブレーキシュー７１が後車輪３ｂを押圧状態になり、ロック状態である（図６（Ａ））。
一方、前記ロック、アンロック機構５０を介してワイヤー４０を引っ張ると、ブレーキ基台７２が回動軸７０ａで回動して、ブレーキシュー７１は後車輪３ｂから離れ、アンロック状態になる（図６（Ｂ））。
この様に、簡便なブレーキ機構によって、常時はロック状態であるが、ワイヤー４０を引っ張ることによって、アンロック状態にすることができるので、台車を傾斜道等に停止しておいても安全確保を図ることができる。
【００３０】
尚、前記ワイヤー４０の端部を基台７０に取付け、ワイヤー４０を引っ張ると、基台７０が調整ボルト７５に当って、ブレーキ基台７２（ブレーキシュー７１）が後車輪３ｂから離脱するアンロック状態に構成してもよい。
又、前記のブレーキ機機構は、ワイヤーを介してアンロックとロック状態になる構造であるが、その他、リンク機構等で構成してもよい。
【００３１】
（第３の実施の形態）
図７は、他の構成のブレーキ機構であり、このブレーキ機構は前記第１の実施の形態（図３）に示すブレーキ機構が１個のバネ２０を使用すると共に、このバネ２０が、常時、反発状態であるのと異なり、一対のブレーキシュー３０ａ、３０ｂに対し、それぞれ独立にバネ２０ａ、２０ｂを備え、これらのバネ２０ａ、２０ｂは、常時、引っ張り状態で使用する。
図７（Ａ）は裏面側から見たブレーキ機構でロック状態図、（Ｂ）はロック状態の側面図である。
【００３２】
バネ２０ａの端部はワイヤーピン４１ａに取り付けてあり、他端部は基台１０ａに取り付けてある。又、シュー本体３１ａ、３１ｂの底板には、長孔３８が穿設してあるブレーキ片３１ｃを、その長孔３８を介してネジ（図示略）で適宜の位置で固定することによって、ブレーキ片３１ｃの突出長さ調整が可能であり、固定の後車輪３ｂの摩耗に対応できる（図８（Ｃ））。
そこで、前記バネ２０ａによって、シュー本体３１ａには、固定ピン１２ａを基軸にして時計方向の回動モーメントが生じ、このシュー本体３１ａに取付けのブレーキ片３１ｃは後車輪３ｂに当接しロック状態である。
一方、バネ２０ｂの端部も同様にワイヤーピン４１ｂに取り付けてあり、他端部は基台１０ａに取り付けてある。そのため、シュー本体３１ｂは固定ピン１２ｂを基軸に反時計方向の回動モーメントが生じ、このシュー本体３１ｂに取付けのブレーキ片３１ｃは後車輪３ｂに当接しロック状態である。
【００３３】
又、ワイヤー４０は、図８（Ａ）（平面図）、（Ｂ）（側面図）に示すように、ワイヤーピン４１ｂに形成のワイヤー孔４２ｂに挿通し、金属製の筒体４４内を挿通して、ワイヤー４０の先端部をワイヤ止め４５で固定してある。
一方、前記ワイヤー孔４２ｂを挿通のワイヤー４０は、前記ワイヤーピン４１ａに形成のワイヤー孔４２ａを挿通し、前記第１の実施の形態に備えてあるロック、アンロック機構５０に連結してある。
尚、ワイヤー４０は、ワイヤー孔４２ａを出た後に、金属端子５６を有するカバー体５７に内挿してあり、このカバー体５７は、圧縮力を加えても僅かに圧縮する程度の硬度を有する。そのため、前記筒体４４と金属端子５６によって、ワイヤー孔４２ａとワイヤー孔４２ｂの間のワイヤー４０の長さは、ほぼ一定である。
【００３４】
この第３の実施の形態のブレーキ機構は、ブレーキ機構１００のシュー本体３１ａ、３１ｂのブレーキ片３１ｃが、バネ２０ａ、２０ｂの引っ張り力によって、後車輪３ｂに当接してロック状態である。
そこで、前記操作レバー５４を回動してワイヤー４０を引張ると、シュー本体３１ｂは、筒体４４で押圧されて、固定ピン１２ｂを基軸に時計方向の回動モーメントが生じ、後車輪３ｂから離脱してアンロック状態になる。
【００３５】
一方、シュー本体３１ｂの時計方向の回動によって、ワイヤー孔４２ｂの位置が変更されるが、前記した様に、前記筒体４４と金属端子５６によって、ワイヤー孔４２ａとワイヤー孔４２ｂの間のワイヤー４０の長さは、ほぼ一定であるので、シュー本体３１ａは金属端子５６で押圧されて、固定ピン１２ａを基軸にして反時計方向の回動モーメントが生じ、シュー本体３１ａは後車輪３ｂから離脱してアンロック状態になる。
【００３６】
以上のように、バネ２０ａ、２０ｂの引っ張り力を介して、常時は、シュー本体３１ａ、３１ｂはロック状態であるが、ワイヤー４０に筒体４４と金属端子５６を備えることによって、１本のストレートなワイヤー４０を引っ張ることによって、アンロック状態にすることができる。
尚、ワイヤー４０は、前記ではシュー本体３１ａ側に引っ張る作用で説明したが、シュー本体３１ｂ側に引っ張る構成であってもよい。又、筒体４４と金属端子５６を備えず、１本のストレートなワイヤー４０を、ワイヤー孔４２ａ側にワイヤ止め４５を備え、ワイヤー孔４２ａからワイヤー孔４２ｂに挿通し、ワイヤー孔４２ｂで回転させて、再度、ワイヤー孔４２ａ側に引っ張る方式で構成してもよい。
【００３７】
（第４の実施の形態）
図９（Ａ）は、他の構成のブレーキ機構の正面図、（Ｂ）は拡大図であり、固定の後車輪３ｂの上部から押圧するブレーキ片８５ａ、８５ｂによるロック機構である。
逆Ｕ字状の上金具８１は、後車輪３ｂの上部で、台板１ａの裏面側（下側）で支持体８９で形成の空間９０内に挿入され、ネジ等で固定される。この支持体８９の下部には、回転軸３Ｘを介して車輪３が取り付けてある。
一方、Ｕ字状の下金具８２は前記上金具８１の内側に位置し、上金具８１と下金具８２の間にバネ８３が内挿してある。
【００３８】
又、下金具８２の下には、逆Ｖ字状のブレーキ片８５ａ、８５ｂが必ずしも回動自在である必要はないが、ここでは回動自在に取り付けてあると共に、下金具８２は、端部にワイヤ止め４５を取り付けたワイヤー４０で支持される状態である。
尚、前記ワイヤー４０は、前記下金具８２、上金具８１を挿通して、前記第１の実施の形態に備えてあるロック、アンロック機構５０に連結してある。又、前記上金具８１は必ずしも必要でなく、ない場合にはバネ８３は台板１ａと下金具８２の間に内挿する。
【００３９】
前記構成のブレーキ機構は、常時、バネ８３の反発力によって、逆Ｖ字状のブレーキ片８５ａ、８５ｂが押圧されて後車輪３ｂに当たる。この状態に於て、後車輪３ｂが反時計方向に回転すると、ブレーキ片８５ｂが後車輪３ｂから離脱し、下金具８２が上方向に移動し、上金具８１の下隅部（Ｘ）で接触すると共に、上金具８１は台板１ａに接して、回動が阻止され、ブレーキ片８５ａが後車輪３ｂに食い込んでロックされる（図９（Ｃ））。尚、上金具８１がない場合には、下金具８２が支持体８９に当接して、ブレーキ片８５ａが後車輪３ｂに食い込んでロックされる。
【００４０】
一方、後車輪３ｂが時計方向に回転すると、ブレーキ片８５ａが後車輪３ｂから離脱し、下金具８２が上方向に移動し、上金具８１の下隅部（Ｙ）で接触すると共に、上金具８１は台板１ａに接して、回動が阻止され、ブレーキ片８５ｂが後車輪３ｂに食い込んでロックされる（図９（Ｄ））。尚、上金具８１がない場合には、下金具８２が支持体８９が当接して、ブレーキ片８５ｂが後車輪３ｂに食い込んでロックされる。
【００４１】
この様に、後車輪３ｂが何れの方向に回転しても、ブレーキ片８５ａ、８５ｂの何れかが後車輪３ｂに食い込む状態でロックされるので、確実にブレーキがかかった状態になる。
尚、ワイヤー４０を引っ張ると、バネ８３は縮んで、ブレーキ片８５ａ、８５ｂは後車輪３ｂから離脱してアンロック状態になる。
以上のように、種々の構成の台車のブレーキ機構を提示したが、何れも簡便な構造で、常時ロック状態を維持し、ワイーヤーを引っ張るとアンロック状態になって走行可能となるので、安全な台車である。
又、前記のブレーキ機構は、固定の後車輪に適用するものであるが、自在に回転可能な車輪に対しては、台板１ａに固定してあるブレーキ機構全体を、回動する車輪に合わせて回動可能に構成すれば良い。
【００４２】
又、前記図９（Ａ）に示すブレーキ機構を図９（Ｅ）に示すように、台板１ａの下部に取付けのキャスター２Ａを構成する支持体８９の外側に位置するように取り付ける。即ち、このブレーキ機構は、前記上金具８１を台板１ａに取り付け、この上金具８１と下金具８２の間にバネ８３を内挿し、この下金具８２に逆Ｖ字状のブレーキ片８５ａ、８５ｂを車輪に当接可能に取付けると共にワイヤー４０で支持するものである。
このように、前記上金具８１を台板１ａに取り付けることによって、ブレーキ機構は支持体８９（キャスター２Ａ）の外側に位置させることができるので、このブレーキ機構を台車に容易に取り付けることができる。尚、このブレーキ機構の作用は図９（Ａ）に示すブレーキ機構と同じであるので説明を略す。
【００４３】
（第５の実施の形態）
本実施の形態は、前記第４の実施の形態において、上金具８１がない点と下金具８２を左右に延長して延設部８２ａを形成してある点を異にする。
尚、この延設部８２ａの突出長さは、ブレーキ片８５ａ、８５ｂが回動して、支持体８９に接触して回動を阻止可能な長さである。
このブレーキ機構は、常時、バネ８３の反発力によって、逆Ｖ字状のブレーキ片８５ａ、８５ｂが押圧されて後車輪３ｂに当たる。この状態に於て、後車輪３ｂが反時計方向に回転すると、ブレーキ片８５ｂが後車輪３ｂから離脱し、下金具の延設部８２ａが支持体８９に当接して回動を阻止し（Ｘ部）、ブレーキ片８５ａが後車輪３ｂに食い込んでロックされる（図１０（Ｃ））。
【００４４】
一方、後車輪３ｂが時計方向に回転すると、ブレーキ片８５ａが後車輪３ｂから離脱し、下金具の延設部８２ａが支持体８９に当接して回動を阻止し（Ｙ部）、ブレーキ片８５ｂが後車輪３ｂに食い込んで、ロックされる（図１０（Ｄ））。
以上のように、前記第４の実施の形態における上金具８１に替えて、下金具８２に延設部８２ａを形成して、ブレーキ片８５ａ、８５ｂの回動を阻止するブレーキ機構であってもよい。
【００４５】
（第６の実施の形態）
次に、図１１に示すブレーキ機構について説明する。このブレーキ機構は、自在キャスタ２に取付けの自在車輪３Ａに対するブレーキ機構である。
自在キャスタ２は台板１ａに回動可能に取り付けてあり、この回動可能な自在キャスタ２には固定軸９８を介して回転可能に自在車輪３Ａが取り付けてある。
又、自在キャスタ２の上部空間９９内には、自在車輪３Ａに３箇所で当接する波部１１０ａを形成のブレーキシュー１１０が取り付けてある。
そして、自在キャスタ２とブレーキシュー１１０の間にバネ１１１を内挿し、常時は、前記バネ１１１の押圧力で、ブレーキシュー１１０の波部１１０ａが自在車輪３Ａを押圧してロック状態を維持する。従って、ブレーキシュー１１０と自在車輪３Ａは同じ位置を保持し、自在キャスタ２の回転と共に回転する。
尚、ブレーキシュー１１０の中央上部には、自在キャスタ２を挿通し、引っ張ることによって、ブレーキシュー１１０をアンロック状態にするワイヤー４０が、図１、図５に示すロック、アンロック機構５０に接続してある。
【００４６】
次に、図１１に示すブレーキ機構の作用について説明すると、図１１（Ａ）はロック、アンロック機構５０において、ブレーキシュー１１０をアンロック状態（ブレーキ解除）を示し、ワイヤー４０を引っ張ったときである。このワイヤー４０を引っ張ることによって、ブレーキシュー１１０は、バネ１１１を圧縮し、ブレーキシュー１１０の波部１１０ａは自在車輪３Ａから離脱し、ブレーキ解除（アンロック）状態になって自由走行可能となる。
【００４７】
一方、図１１（Ｂ）に示すように、ロック、アンロック機構５０でワイヤー４０を弛緩状態にして、ブレーキシュー１１０をロック状態（ブレーキ）にする。
このロック状態に於て、自在車輪３Ａを反時計方向に回転すると、ブレーキシュー１１０は図１１（Ｃ）に示すように、ブレーキシュー１１０の左側の波部１１０ａは自在車輪３Ａに食い込み、自在車輪３Ａを時計方向に回転すると、ブレーキシュー１１０は図１１（Ｄ）に示すように、ブレーキシュー１１０の右側の波部１１０ａは自在車輪３Ａに食い込み、堅固なブレーキがかかった状態を維持する。
以上のように、ブレーキシュー１１０は自在車輪３Ａと同じ位置を保持しながら、且つ、自在キャスタ２によって何れの方向にも向く自在車輪３Ａに対してブレーキ状態にすることができる。
【００４８】
（第７の実施の形態）
本実施の形態は、自在キャスタ２に取付けの自在車輪３Ａに対するブレーキ機構であり、側面を示す図１２（Ａ）、正面を示す図１２（Ｂ）、キャスタ部の部分拡大の正面を示す図１３（Ａ）、側面を示す図１３（Ｂ）を参照して説明する。
この台車（買い物台車）１５０は、逆Ｕ字状のハンドル１５１の下部に、自在キャスタ１５２が回転可能に取り付けてあり、自在車輪３Ａは、前記自在キャスタ１５２に挿通の固定軸１５３に回転可能に取り付けてある。尚、このハンドル１５１には補強用のフレーム１６７が横設してある。
又、前記ハンドル１５１の下部にはフレーム締め体１５４が取り付けてあり、このフレーム締め体１５４を介して前方向に底フレーム１５５が張設してあり、その先端部の下部には自在キャスタ１５２が回転可能に取り付けてある。
そして、自在車輪３Ａは、前記自在キャスタ１５２に挿通の固定軸１５３に回転可能に取り付けてあり、自在キャスタ１５２は回転自在を維持しながら前進と後退回転可能である。
【００４９】
一方、前記フレーム締め体１５４の後側には、スライド体１５６が取りつけてあり、そのスライド体１５６に形成の挿通孔に上下動するブレーキ棒１５８が挿通してあると共に、スライド体１５６と後述の取付け板１６０の間にバネ１６３が嵌挿してあり、常時、取付け板１６０を下方向に付勢している。
また、このブレーキ棒１５８の下端部には、何れの方向に向いても、前記自在車輪３Ａの上部から押圧当接可能なリング状ブレーキシュー１５９が、逆Ｕ字状の取付け板１６０を媒体にナット１６１で取り付けてある。尚、このリング状ブレーキシュー１５９は、必ずしも円形である必要はなく、前記自在車輪３Ａ（自在キャスタ）が回転する範囲をカバー可能な形状であればよい。
また、このリング状ブレーキシュー１５９は、常時、ブレーキ棒１５８と後述の握り棒１６２の自重及びバネ１６３の反発力によって、下方に押圧されるブレーキ状態である。
【００５０】
又、このリング状ブレーキシュー１５９は、自在キャスタ１５２の外側に取付け可能であるので、部品として容易に取り付けできる。又、このリング状ブレーキシュー１５９は、必ずしも円形である必要はなく、前記自在車輪３Ａ（自在キャスタ）が回転する範囲をカバー可能な形状であればよい。
一方、前記ブレーキ棒１５８の上部には、ハンドル１５１に取付けのリンク片１６４を介してク字状に握り棒１６２が取り付けてある一方、下端部はレバー１６９を介して前記ブレーキ棒１５８に連結してある。
そして、前記ハンドル１５１の横棒と握り棒１６２の横棒を握り締めると、握り棒１６２とブレーキ棒１５８が上昇して、リング状ブレーキシュー１５９が自在車輪３Ａから離脱してブレーキ解除となる。
【００５１】
又、前記フレーム締め体１５４の後側には、回動軸１５６ａで回動可能な停止片１６５が取り付けてあり、この停止片１６５を前記レバー１６９の下に挿入すると、握り棒１６２を上昇させた状態でブレーキ棒１５８の下降が阻止され、リング状ブレーキシュー１５９が自在車輪３Ａのブレーキ解除を維持して、自由走行を可能にする。
従って、握り棒１６２の操作でブレーキ解除操作を行うには、この停止片１６５をレバー１６９の下から離脱状態にしておく必要がある。
【００５２】
以上のように、この台車の自在キャスタ付き自在車輪３Ａを停止させるブレーキ機構には、リング状ブレーキシュー１５９を採用することによって、自在車輪３Ａが何れの方向を向いていても、リング状ブレーキシュー１５９が上方向から下方向に向けて押圧可能であり、ブレーキ作用をすることができる。
尚、この実施例では、停止片１６５によって、ブレーキ棒１５８の下降を阻止し、ブレーキ解除状態を維持可能であると共に、この停止片１６５を解除することによって、常時、ブレーキがかかった状態を維持する。又、握り棒１６２を上昇させることによってブレーキ解除となるが、常時、ブレーキ解除状態で構成することもできる。
【００５３】
（第８の実施の形態）
本実施の形態は、自在キャスタ２に取付けの自在車輪３Ａに対するブレーキ機構であり、足踏みペタル１９５の操作によってロックとアンロック状態に変更可能な機構であり、正面のアンロック状態を示す図１４（Ａ）、正面のロック状態を示す１４（Ｂ）、及びアンロック状態の裏面を示す図１５を参照して説明する。
【００５４】
この台車１８０の台板１ａの下部の左右側には、自在キャスタ１８１を介して自在車輪３Ａが取り付けてある。
又、台板１ａの中央下部には、３つの溝を形成のピン固定体１８２が取り付けてある。そして、この左側の溝には回動軸１８６ａがはめ込まれていて、この回動軸１８６ａの一方側には左操作板１８７ａが取り付けてあり、他端部側には略ク字状のアーム１８８ａを介して、リング状のブレーキシュー１９０ａが自在車輪３Ａの上に位置するように取り付けてある。
従って、左操作板１８７ａとブレーキシュー１９０ａは一体で構成されていると共に、回動軸１８６ａで回動可能に取り付けてある。又、自在車輪３Ａが何れの方向を向いても、ブレーキシュー１９０ａが降下すると、自在車輪３Ａに当接してブレーキ作用をなす。
【００５５】
又、前記ピン固定体１８２の右側の溝には、回動軸１８６ｂがはめ込まれていて、この回動軸１８６ｂの一方側には、前記左操作板１８７ａの奥側に位置して右操作板１８７ｂが取り付けてあり、他端部側には略ク字状のアーム１８８ｂを介して、リング状のブレーキシュー１９０ｂが自在車輪３Ａの上に位置して取り付けてある。
従って、右操作板１８７ｂとブレーキシュー１９０ｂは一体で構成されていると共に、回動軸１８６ｂで回動可能に取り付けてある。又、自在車輪３Ａが何れの方向を向いても、ブレーキシュー１９０ｂが降下すると、自在車輪３Ａに当接してブレーキ作用をなす。
【００５６】
又、前記アーム１８８ａ、１８８ｂの曲折部の間には、バネ１９２が張設してあり、常時、中心に向かって引っ張っている。
又、前記ピン固定体１８２の中央の溝には、ブレーキペタル軸１９６がはめ込まれていて、このブレーキペタル軸１９６には足踏みペタル１９５が連結してあると共に、ペタル操作板１９７が取り付けてある。そして、このペタル操作板１９７は、前記左操作板１８７ａと右操作板１８７ｂに当接し、下方向に押圧可能な長さに選定してあり、これらの操作板を下方向に押圧することによって、ブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂは回動軸１８６ａ、１８６ｂで回動して、自在車輪３Ａから離脱してアンロック状態になる。
又、足踏みペタル１９５の裏面側には、台板１ａに当接することによって、足踏みペタル１９５の回動を規制するストッパ１９５ａが付設してある。
【００５７】
次に、前記構成の作用について説明する。
足踏みペタル１９５を図１４（Ｂ）に示す状態から図１４（Ａ）に示す状態に踏むと、足踏みペタル１９５はブレーキペタル軸１９６で回動すると共にペタル操作板１９７も回動する。そして、このペタル操作板１９７は前記右操作板１８７ｂと左操作板１８７ａの押圧状態から離脱することによって、ブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂは回動軸１８６ａ、１８６ｂで自由回動可能となる。
そのため、アーム１８８ａ、１８８ｂの曲折部の間に張設のバネ１９２が作用し、リング状のブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂは自在車輪３Ａを上から押え込み、ロック状態になる。
【００５８】
一方、足踏みペタル１９５を前記と逆方向に踏むと、足踏みペタル１９５はブレーキペタル軸１９６で回動すると共にペタル操作板１９７も回動する。そして、このペタル操作板１９７は前記左操作板１８７ａと右操作板１８７ｂを押え込み、この押え込まれる左操作板１８７ａと右操作板１８７ｂと一体で回動軸１８６ａ、１８６ｂで回動可能なブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂは、バネ１９２の張力に打ち勝って、自在車輪３Ａから離脱し、アンロック状態になる。
以上のように、自在車輪３Ａに対しリング状のブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂを使用し、足踏みペタル１９５の操作によって、簡便に自在車輪３Ａのブレーキ操作をすることができる。
【００５９】
（第９の実施の形態）
本実施の形態は、ブレーキ操作のブレーキレバー２０２、２０２の片方を操作しても、もう片方と同じ力を均等配分可能な構成を提供する。
図１６（Ａ）は台車の正面図、図１６（Ｂ）は台車の側面図、図１７（Ａ）は台車の部分拡大図でブレーキレバーの正面図、図１７（Ｂ）は台車の部分拡大図でブレーキレバーの裏面図、図１８（Ａ）（Ｂ）はブレーキ機構の図である。
【００６０】
台車のハンドル２０１には、左右に、ブレーキレバー２０２、２０２が取り付けてある。このブレーキレバー２０２の間のハンドルには、上板体２０３が固定してある。そして、この上板体２０３には長孔２０６が形成してあり、この長孔２０６に回動軸２０５ａが挿入されていて、この回動軸２０５ａはロックレバー２０５を介して回動可能になっていると共に、このロックレバーの回動軸２０５ａには、長方形状のロックブロック体２０８が取り付けてある。
【００６１】
ロックブロック体２０８の両側に挟着状態で当接可能なＬ字状の操作体２０９には、前記ブレーキレバー２０２に連結のワイヤー２１０を被覆する被覆カバー２１０ａを固定するカバー端子２１１が取り付けてある。
従って、後記で詳述するが、図１７（Ｃ）に示すように、ロックブロック体２０８がロックレバー２０５によって、操作体２０９の往復動可能な状態にしたとき、ブレーキレバー２０２の操作（握ったり、離したり）によって、ワイヤー２０１と共に前記操作体２０９が往復動するし、長孔２０６によって回動軸２０５ａ（ロックレバー２０５）も往復動するので、片方のブレーキレバー２０２を操作しても、このブレーキレバー操作による力を均等配分して、他のブレーキレバー２０２も操作する。
【００６２】
又、前記ワイヤーの端部には車輪３をロック又はアンロックするブレーキシュー２５０に連結してある。台板１ａの下部には、コ字状の取着体２５１が取り付けてあり、その端部にはブレーキシューの作用点に支持体２５２が取り付けてある。又、ブレーキシュー２５０は略クの字状の平板であり、前記取着体２５１との間にバネ２５３が嵌挿してあり、常時、ブレーキシュー２５０を車輪３から離脱方向に付勢している（アンロック状態）。
従って、操作体２０９の往復動可能な状態にしたとき、ブレーキレバー２０２を握って、ワイヤー２１０を引っ張ると、ブレーキシュー２５０は支持体２５２で車輪３側に押圧されてロック状態になるが、離すと、ブレーキシュー２５０は車輪３から離脱してアンロック状態になる。
【００６３】
次に、ブレーキ操作のブレーキレバー２０２、２０２の片方を操作しても、もう片方と同じ力を均等配分可能な構成の作用について説明する。
図１７（Ｂ）は、ロックブロック体２０８がロックレバー２０５によって、操作体２０９の往復動を不可にした状態である。このロックレバー２０５の状態によって、ブレーキレバーを握ってワイヤーを引っ張ることができないし、ブレーキシュー２５０は車輪３から離脱してアンロック状態である。従って、この台車はブレーキがない台車である。
【００６４】
次に、図１７（Ｃ）に示すように、ロックレバー２０５を回動すると、ロックブロック体２０８によって、操作体２０９の間に隙間２４０、２４０が生じ、操作体２０９が往復動が可能な状態になると共に、長孔２０６によって回動軸２０５ａ（ロックレバー２０５）も往復動可能な状態になる。
そして、この状態に於て、片方（又は双方）のブレーキレバー２０２を握ってワイヤー２１０を引っ張ると、ブレーキシュー２５０は支持体２５２で車輪３側に押圧されてロック状態になる（図１８（Ｂ））。
【００６５】
尚、この時、片方のブレーキレバー２０２を握ってワイヤー２１０を引っ張ると、長孔２０６によって回動軸２０５ａ（ロックレバー２０５）も動くので、一方のブレーキレバー２０２に均等配分した力で操作する。
即ち、この操作機構は、片方のブレーキレバーを操作しても、双方のブレーキ操作をしたと同様な操作になる。
従って、左側だけがロック状態になるのでなく右側も同じ力でロック状態になるので、ブレーキ機構としては好ましい。
【００６６】
（第１０の実施の形態）
図１９（Ａ）は固定キャスタに取付けの車輪３を停止させるブレーキ機構の正面図、図１９（Ｂ）は側面図であり、このブレーキ機構は、例えば、図１２（Ｂ）に示す台車（買い物台車）等に適用する。又、図１９（Ｃ）はブレーキシュー１７５ａの斜視図であり、図１９（Ｄ）はストッパの図である。
ハンドル１５１の下部には固定キャスタ１７１が取り付けてあり、車輪３は軸１７２を介して回転する。
【００６７】
又、昇降可能な握り棒１６２の下端部で、車輪３の前側には、車輪３の上から挿入すると、車輪の両側で挟着可能なブレーキシュー１７５ａが補助連結具１７８ａを介して取り付けてある。そして、このブレーキシュー１７５ａは、図１９（Ｃ）に示すように、下部から上部に向かって幅狭になる切欠部を形成の台形状のテーパ部１７６が形成してある。
従って、このブレーキシュー１７５ａを下降させると、車輪３に対し、テーパ部１７６が順次幅狭い箇所に当接し、車輪３の両側を挟着状態にして、ブレーキがかかった状態になる。
又、車輪３の後側には、前記ブレーキシュー１７５ａに対し、対称位置に、前記握り棒１６２に連結の連結体１７７、補助連結具１７８ｂを介してブレーキシュー１７５ｂが取り付けてある。
【００６８】
次に、前記ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂの作用について説明すると、常時、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは握り棒１６２の自重により、下方向、即ち、車輪３の両側に接する状態にある。
そこで、車輪３が時計方向に回転すると、車輪３はブレーキシュー１７５ａを時計方向に回動させる力が作用するので、ブレーキシュー１７５ａのテーパ部１７６に食い込む状態になって、車輪３の時計方向の回転は阻止される。
一方、車輪３が反時計方向に回転すると、車輪３はブレーキシュー１７５ｂを時計方向に回動させる力が作用するので、ブレーキシュー１７５ｂのテーパ部１７６に食い込む状態になって、車輪３の時計方向の回転は阻止される。
このように、常時は、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂによって、車輪３は時計方向と反時計方向の回転が阻止されるブレーキ状態を維持する。
一方、このブレーキを解除するためには、握り棒１６２を上昇させることによって、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは車輪から離脱して、自由走行が可能である。
【００６９】
以上のように、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂを車輪３の両側を挟着するテーパ部１７６を形成し、且つ、回転する車輪３がブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂのテーパ部１７６に食い込み可能に取り付けることによって、ブレーキ状態を維持できる。又、車輪の前後に、前記ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂを取り付けると、車輪の前進及び後退に対しブレーキ状態にすることができる。
このブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは簡便な構成であり、且つ、回転する車輪３はブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂのテーパ部１７６に、自重によって食い込む状態に構成することができるので、ブレーキ状態を維持するために下方に付勢するバネは必ずしも必要でない。
尚、車輪３の時計方向の回転を阻止する場合には、ブレーキシュー１７５ａを備えればよいが、反時計方向の回転も阻止する場合にはブレーキシュー１７５ｂも備える必要がある。
【００７０】
又、図１９（Ｄ）は、昇降可能な握り棒１６２を昇降不可にして、アンロック状態（ブレーキがかからない状態）を維持するストッパ機構である。
握り棒１６２の途中には、図２０（Ｃ）に示すように、ハンドル１５１に取付けの取付け板５０１に、両端が回動自在のガイドレバー５０２が取り付けてあると共に、上部には停止体５０３が固定してある。又、前記取付け板５０１には回動可能で、前記停止体５０３の下部で支持可能な停止支持体５０５が取り付けてある。
【００７１】
そこで、図１９（Ｄ）に示すように、停止支持体５０５を停止体５０３の下部から離脱させると、握り棒１６２は昇降可能となり、常時、ロック状態を維持し、握り棒１６２を上昇させるとアンロック状態になる。
しかし、停止支持体５０５を停止体５０３の下部で支持すると、握り棒１６２は昇降不可になり、常時、ブレーキはアンロック状態となる。
この様に、停止支持体５０５と停止体５０３を設けることによって、簡便に、アンロック状態（ブレーキがかからない状態）を維持可能である。
【００７２】
図２０は、前記台形状の切欠部を形成のブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂを用いるブレーキ機構であり、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂが車輪３に対して傾斜状態でブレーキを掛けたり、ブレーキを解除する構成である。この構成は図１９に示すブレーキ機構と同じであるので、説明を略するが、このように、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂは車輪３に対して傾斜状に作用させる機構であってもよい。
【００７３】
又、図２１は、図１９に示すブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂを用いる機構であり、昇降可能な握り棒１６２の端部に、車輪３の前後にブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂを設けるものである。即ち、ブレーキシュー１７５ａは、握り棒１６２の端部で連結のブレーキ部材２２１に設けてあると共に、前記ブレーキ部材２２１は後車輪側に延設してあり、この延設の端部にブレーキシュー１７５ｂが設けてある。
又、このブレーキ部材２２１とキャスターの上部２２２との間に、バネ２２０が嵌挿してあり、常時、このバネ２２０の反発力によって、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂは車輪３の上から下方向に押圧され、ブレーキがかかったロック状態を維持する（図２１（Ａ））。
【００７４】
しかし、昇降可能な握り棒１６２を上昇させると、バネ２２０の反発力に打ち勝って、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂは車輪から離脱してブレーキ解除状態になる（図２１（Ｃ））。
以上のように、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂを車輪３の前後に取り付けることによって、前進と後退に対し、ブレーキシュー１７５ａ、ブレーキシュー１７５ｂが車輪に食い込むので、ブレーキをより完全なものにすることができる。
【００７５】
（第１１の実施の形態）
図２２は車輪３に対するブレーキ機構であり、ブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂが車輪３の両側を挟着する構造のものであり、図２２（Ａ）はブレーキ状態を示し、図２２（Ｂ）は走行可能状態を示す。
下端部１９１ａ、１９１ｂで車輪３の両側を挟着可能な「く字状」のブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂは、下部に於て保持部材１９２ａ、１９２ｂに固定してあり、断面円形状の保持部材１９２ａ、１９２ｂは互いに接触可能で回動可能になっている。
又、ブレーキシュー１９０ａ、１９０ｂの上部には、バネ１９８が連結してあり、ワイヤー１９９はブレーキシュー１９０ａに付設のワイヤ止め１９３に結合してある。
【００７６】
次に、前記のブレーキ機構の作用について説明すると、図２２（Ａ）に示すように、ワイヤー１９９を引っ張らない状態においては、バネ１９８の反発力により、保持部材１９２ａ、１９２ｂを支点に、ブレーキシューの下端部１９１ａ、１９１ｂは閉鎖方向に揺動し、車輪３の両側から挟着し、ブレーキがかかった状態になる。
一方、ワイヤー１９９を引っ張ると、図２２（Ｂ）に示すように、バネ１９８の反発力に打ち勝って、バネ１９８は縮み、保持部材１９２ａ、１９２ｂを支点にブレーキシューの下端部１９１ａ、１９１ｂは互いに離反方向に回動し、ブレーキシューの下端部１９１ａ、１９１ｂは車輪３から離脱し、ブレーキ解除状態になる。
この様に、バネ１９８を介して、簡便に、常時、ブレーキがかかっている状態にし、ワイヤー１９９を引っ張るとブレーキがかかっていない状態になるように構成することができる。
【００７７】
（第１２の実施の形態）
図２３、図２４は台車の他のブレーキ機構を示し、図２３（Ａ）は台板１ｂを取り外した状態の台車の平面図、図２３（Ｂ）（Ｃ）は（Ａ）のＸ〜Ｘ矢視図であり足踏みペタルの作用図、図２４（Ａ−１）（Ａ−２）（Ｂ−１）（Ｂ−２）はブレーキの作用図である。
台車のフレーム４５０の前後には、前車輪４０１ａと後車輪４０１ｂが付いていて、ブレーキ機構は後車輪４０１ｂを使用する。足踏みペタル４０３は、約６０゜の角度で回動可能であり、この足踏みペタル４０３には、台車の後車輪４０１ｂ側に向けて回動軸４０５が取り付けてある。又、この回動軸４０５の先端部には、長円体の拡張カム４０６が取り付けてあると共に、この拡張カム４０６の両側には、ブレーキ伝達腕４１０から突設の突部４０７、４０７が、フレーム４５０に取付けの支持板４０８の上で左右動可能になっている。
【００７８】
又、支持板４０８には回動棒４０９が垂設してあり、この回動棒４０９にブレーキ伝達腕４１０が回動可能に取り付けてある。そのため、突部４０７の移動に伴って、ブレーキ伝達腕４１０は回動棒４０９で回動しながら移動する。
このブレーキ伝達腕４１０は、略［字状であり、端部に取り付けてあるバネ４１１によって、端部が幅狭になるように引っ張り状態を維持している。一方、前記ブレーキ伝達腕４１０の他端部には、ブレーキシュー４２５の強度調節用のボルトナット４２８が取り付けてある。
【００７９】
又、ブレーキシュー４２５は、後車輪４０１ｂに接触することによってロック（ブレーキ）状態になり、離反することによってアンロック状態になる。
このブレーキシュー４２５は、回動軸４２１で回動可能なＶ字状のブレーキ板４２０の左表面側に取り付けてある。又、このブレーキ板４２０の右表面側は前記ブレーキシュー４２５の強度調節用のボルトナット４２８の先端部と当接状態にある一方、ブレーキ板４２０の右裏面側には台板１ｂに固定の受け板４２９との間にバネ４２２が嵌挿してあり、常時、ブレーキ板４２０は前記調節用のボルトナット４２８側に押圧状態、即ち、ブレーキシュー４２５が後車輪４０１ｂから離脱方向にある。
【００８０】
次に、前記ブレーキ機構の作用について説明すると、足踏みペタル４０３を踏んで、図２３（Ｂ）に示すように、拡張カム４０６を垂直状態にすると、バネ４１１で引っ張られている左右の突部４０７（ブレーキ伝達腕４１０）と突部４０７（ブレーキ伝達腕４１０）の間隔は、最も短くなる。
そのため、ブレーキ伝達腕４１０は回動棒４０９で回動し、ブレーキ伝達腕４１０の先端部は後車輪４０１ｂ側に移動して調節用のボルトナット４２８を押圧し、バネ４２２の反発力に打ち勝って、ブレーキ板４２０を回動軸４２１で反時計方向に回動する。その結果、ブレーキシュー４２５は、後車輪４０１ｂに接触してロック状態（ブレーキがかかる）になる（図２４（Ａ−１、Ａ−２））。
【００８１】
一方、足踏みペタル４０３を踏んで、図２３（Ｃ）に示すように、拡張カム４０６を傾斜状にすると、バネ４１１で引っ張られている左右の突部４０７（ブレーキ伝達腕４１０）と突部４０７（ブレーキ伝達腕４１０）の間隔は最も長くなる。そのため、ブレーキ伝達腕４１０は回動棒４０９で回動し、ブレーキ伝達腕４１０の先端部は後車輪４０１ｂから離反する方向に移動して、調節用のボルトナット４２８の押圧が弱くなる。そのため、バネ４２２の反発力によって、ブレーキ板４２０は回動軸４２１で時計方向に回動して、ブレーキシュー４２５は後車輪４０１ｂから離反し、アンロック状態（ブレーキがかからない）になる（図２４（Ｂ−１、Ｂ−２））。
以上のように、足踏みペタル４０３を用いて、ブレーキ機構を構成することによって、容易にロックとアンロック状態にすることができる。
【００８２】
以上のように、前記した各種のブレーキ機構は簡便な構成でロック（ブレーキがかかった状態）とアンロック（ブレーキがかかっていない状態）にすることができ、又、前記各種のブレーキ機構はその構成に限定されず、適宜、組み合せて構成できることはいうまでもないし、台車の他、自転車等に適用可能であることはいうまでもない。
【００８３】
（第１３の実施の形態）
本実施の形態は、図２５、図２６に示すロック、アンロック機構に関するものであり、図２５（Ａ）は正面断面図、図２５（Ｂ）は右側面図、図２６（Ａ）（Ｂ）は作用を説明する拡大図である。
一対の車輪３に取付けのブレーキシュー２５０、２５０は、前記図１６、図１８に示すものと同じであり、バネ２５３の反発力によって、常時、ブレーキが解除（アンロック状態）である。従って、被覆２１０ｂで覆われたワイヤー２１０は、常時は車輪３の方向に引っ張られている。
また、台車の台板１ａの両側端部には、逆Ｕ字状のハンドル１９が立設してあって、このハンドル１９の両側の下部には、薄板台形状の基板３０１が各々固定してある。そして、これらの基板３０１、３０１には回動軸３０２、３０２で回動可能に操作板３０３、３０３が取り付けてある。尚、この操作板３０３、３０３の右端部には前記ワイヤー２１０の端部２１０ａが固定してあると共に、その左側には、逆Ｕ字状の操作体３０５が前記操作板３０３と操作板３０３に固定してある。
【００８４】
前記基板３０１の上部に位置するハンドル１９には、上支持棒３１０ａと、所定の間隔をおいて下支持棒３１０ｂが横設してある。そして、上支持棒３１０ａと下支持棒３１０ｂにわたって、上基板３０８が取り付けてあると共に、この上基板３０８には一対の張出基台３０９が設けてある。そして、この張出基台３０９、３０９には、回動軸３１０で回動可能な略長方形板状の受体３１１が取り付けてある。尚、この受体３１１には、前記操作体３０５を係止可能な凹状の溝３１２が上縁に形成してある。尚、この溝３１２の形成位置は、操作体３０５を装着したとき、操作板３０３が時計方向に回動作用が働いても、受体３１１が時計方向にか移動しない位置に設けてある。
また、前記回動軸３１０の下部には、通し体３１５が受体３１１と受体３１１の間に挿通固定してある。そして、前記上基板３０８と通し体３１５の間にネジリコイルバネ３１８を装着して、常時、受体３１１が上基板３０８から離脱方向に付勢されている。
【００８５】
次に、前記構成の作用について説明する。先ず、図２６（Ａ）に示す状態は、操作体３０５が溝３１２から離脱状態である。この場合、ネジリコイルバネ３１８の反発力によって、受体３１１は上基板３０８から離脱方向になる。一方、バネ２５３の反発力によって、ワイヤー２１０は下の方向（車輪３の方向）に引っ張られ、操作板３０３は回動軸３０２で時計方向に回動する。
そのため、ブレーキシュー２５０は、図１８（Ａ）に示すように、ブレーキが解除した状態になる。
【００８６】
一方、操作体３０５を持ち上げて、溝３１２に装着すると、前記バネ２５３の反発力に打ち勝ってワイヤー２１０が上方向に引っ張られ、受体３１１には下方向に引き下げる力が作用し、ネジリコイルバネ３１８を縮め、図２６（Ｂ）の姿態を維持する。そのため、上方向に引っ張られるワイヤー２１０によって、図１８（Ｂ）に示すように、バネ２５３は縮み、ブレーキシュー２５０が車輪３に当接してブレーキ状態（ロック状態）となる。
以上のように、回動可能な受体３１１と操作体３０５によって、常時はアンロック状態（ブレーキがかかっていない状態）であるが、操作体３０５を受体３１１に形成の溝３１２に装着することによって、ロック状態を維持し、外すことによってアンロック状態となる簡便な構成である。
尚、前記は、ワイヤー２１０を介して、常時、アンロック状態（ブレーキがかかっていない状態）に対応するものであるが、常時、ロック状態（ブレーキがかかっている状態）に対応することもできる。
【００８７】
（第１４の実施の形態）
本実施の形態は、図２７（Ａ）（ロック状態）、図２７（Ｂ）（アンロック状態）に示すロックアンロック機構である。
図２７（Ａ）（Ｂ）は台車の正面図であり、台車の台板１ａの両側端部には、逆Ｕ字状のハンドル１９が立設してある。
また、車輪のブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは図２０に示すものと同じであり、台形状のテーパ部１７６が形成してある。尚、このブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂと支持体３２５との間にはネジリコイルバネ３２６が嵌挿してあり、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂを、図２７において、時計方向に回動させる力が作用していると共に、このブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂを下降させると、車輪３に対し、テーパ部１７６が順次幅狭い箇所に当接し、車輪３の両側を挟着状態にして、ブレーキがかかった状態になる。尚、前記ネジリコイルバネ３２６は、操作体３２１等の自重でブレーキが十分かかるならば、必ずしも必要がない。
【００８８】
前記ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂに連結して、両端のハンドル１９、１９に沿って、逆Ｕ字状の操作体３２１が設けてある。また、前記ハンドル１９、１９の途中には、基台３２２が固定してあると共に、この基台３２２には回動軸３２２ａで回動可能なリンク体３２３が取り付けてある。そして、前記操作体３２１はリンク体３２３に、レバー３２４を介して回動軸３２４ａで回動可能に取り付けてあり、前記基台３２２とリンク体３２３と操作体３２１とでリンク機構を構成する。
尚、操作体３２１を持ち上げると、レバー３２４を介してリンク体３２３が回動して、回動軸３２４ａは回動軸３２２ａより左側の位置になるように設けてあり、操作体３２１が降下しないようにロックされる。
【００８９】
前記構成の作用について説明すると、操作体３２１を持ち上げて、図２７において、反時計方向に回動すると、リンク体３２３が回動して、回動軸３２４ａは回動軸３２２ａより左側の位置に持ち上がる。このため、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは車輪３から離脱してブレーキ解除状態（アンロック状態）になると共に、前記回動軸３２４ａが回動軸３２２ａより左側の位置になるので、モーメントの作用点により、操作体３２１は下がらずロック状態になる。即ち、ブレーキ解除状態が維持される。
【００９０】
次に、前記操作体３２１を少し持ち上げて、図２７において、時計方向に回動すると、リンク体３２３が回動軸３２２ａで時計方向に回動して、ロック状態は解除される。そのため、操作体３２１は降下し、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂと操作体３２１の自重及びネジリコイルバネ３２６によって、ブレーキシューの台形状のテーパ部１７６が車輪３の両側を挟着状態にして、ブレーキがかかった状態（ロック状態）になる。
以上のように、ブレーキに直結の操作体３２１とリンク機構（基台３２２とリンク体３２３と操作体３２１で構成）による簡便な構成で、ブレーキのロックとアンロック状態を構成できる。
【００９１】
（第１５の実施の形態）
本実施の形態は、図２８に示すように、台車の台板１ａの下に取り付けて、足で操作するロックアンロック機構である。
台板１ａの下側には、端部を台板１ａの裏面に固定し、車輪３に当接可能なＬ字状で平板状のブレーキ体３３１が設けてあり、このブレーキ体３３１の左部は解除ペタル３３１ａを構成する。また、このブレーキ体３３１の中央より右側には、支持体３３２が台板１ａの裏面に垂設してあると共に、前記ブレーキ体３３１には貫通孔（図示略）が形成してある。そして、ブレーキ体３３１は、前記支持体３３２を貫通孔（図示略）に挿通して取り付けてあると共に、ブレーキ体３３１の裏面側から台板１ａの裏面側に付勢されるバネ３３３が、前記支持体３３２に嵌挿して支持されている。
また、前記ブレーキ体３３１には、回動軸３３５が形成してあり、この回動軸３３５に「く字状」の足踏み体３３６が取り付けてあると共に、この足踏み体３３６とブレーキ体３３１の間にネジリコイルバネ（図示略）が装着してあり、常時、足踏み体３３６を時計方向に回動するように付勢している。
また、この足踏み体３３６にはブレーキ体３３１を押え込む押え体３３８が付設してあり、足踏み体３３６の昇降に伴ってブレーキ体３３１を昇降させる。
また、台板１ａの端部の裏面には、停止体３３７が設けてあり、回動する足踏み体３３６を停止させると共に、足踏み体３３６の端部は台板１ａの裏面に当接する。
【００９２】
次に、前記構成の作用について説明すると、足踏み体３３６を下方向に踏むと、足踏み体３３６は回動軸３３５で反時計方向に回動し、押え体３３８によってブレーキ体３３１を降下（押え込み）しながら、停止体３３７で停止する。また、足踏み体３３６の端部は台板１ａの裏面に当接して、ブレーキ体３３１をロック状態にする。
このため、ブレーキ体３３１はバネ３３３を縮ませて下降し、この下降するブレーキ体３３１は車輪３を押圧してブレーキ状態（ロック状態）になる（図２８（Ａ））。
一方、解除ペタル３３１ａを踏むと、足踏み体３３６は台板１ａの裏面から離脱し、足踏み体３３６とブレーキ体３３１の間に装着のネジリコイルバネ（図示略）によって、足踏み体３３６が回動軸３３５で時計方向に回動し、押え体３３８によるブレーキ体３３１を降下（押え込み）する付勢力はなくなり、バネ３３３の反発力によってブレーキ体３３１は上昇して車輪３から離脱するので、ブレーキが解除（アンロック状態）になる（図２８（Ｂ））。
以上のように、足踏み体３３６とブレーキ体３３１及びブレーキ体３３１の端部の解除ペタル３３１ａで構成の簡便な機構によって、ロックアンロック状態にすることができる。
【００９３】
（第１６の実施の形態）
本実施の形態について、図２９を参照して説明する。本実施の形態のブレーキ機構は、リンク機構を介してロック状態とアンロック状態にするものである。
台車の両側端部には、逆Ｕ字状のハンドル１９が立設してあり、その下部には後車輪３ｂが設けてある。
また、この後車輪３ｂには、後車輪３ｂの上から押圧してブレーキ作用をなす、平板状のブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂが取り付けてある。
そして、このブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは、ハンドル１９に沿って設けてある逆Ｕ字状の操作体４０１に連結してある。また、前記操作体４０１の下端部には、必ずしも必要でないガイドレバー４０２が前記ハンドル１９との間を回動自在に取り付けてある。また、操作体４０１の上部には操作基台４０５が取り付けてあると共に、前記ハンドル１９にはハンドル基台４０３が取り付けてある。そして、これらの操作基台４０５とハンドル基台４０３を回動自在に連結のリンクレバー４０６が設けてある。
【００９４】
次に、前記構成の操作について説明する。操作体４０１を上に持ち上げながら、図２９（Ａ）に示す姿態で、右方向に押圧すると、ガイドレバー４０２が時計方向に回動すると共に、前記リンクレバー４０６が時計方向に回動して、リンクレバー４０６の操作基台４０５における回動軸の位置が、リンクレバー４０６のハンドル基台４０３における回動軸の位置より右側に位置する。そのため、リンクレバー４０６は、元の状態に戻ろうとする力が作用せず、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂが上昇した位置を維持する（図２９（Ａ））。従って、ブレーキが解除（アンロック）状態を維持する。
【００９５】
一方、操作体４０１を上に持ち上げながら、図２９（Ａ）に示す姿態で、左方向に押圧しながら回動すると（図２９（Ｂ））、ガイドレバー４０２が反時計方向に回動すると共に、前記リンクレバー４０６が反時計方向に回動して、リンクレバー４０６の操作基台４０５における回動軸の位置は、リンクレバー４０６のハンドル基台４０３における回動軸の位置より下になり、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは下降して後車輪３ｂの上から押圧状態になる（図２９（Ｃ））。
尚、このブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂは、ブレーキシュー１７５ａ、１７５ｂ自身の自重と操作体４０１の自重により、後車輪３ｂを押圧してブレーキ作用をなすが、ブレーキが十分でないときには補助力としてバネを用いる。
以上のように、操作体４０１の昇降とリンクレバー４０６を用いるリンク機構という簡便な構成でロックとアンロックとなるブレーキ機構である。
尚、操作体４０１の下端部に取り付けるブレーキシューは、操作体４０１を持ち上げたときブレーキがかかり、下げたときブレーキが解除となる構成にしてもよい。
【００９６】
（第１７の実施の形態）
本実施の形態について、図３０を参照して説明する。図３０（Ａ）は本実施の形態のブレーキ機構の正面図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）はアンロック状態を示す図である。
本実施の形態のブレーキ機構は、前記第１の実施の形態と同じ作用でロックとアンロック状態にするものであるが、連通軸棒６３７を介して左右のブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂが左右対称の姿態になるように構成してある。尚、ブレーキ機構は左右対称であるので片方についてのみ説明する場合もある。
【００９７】
一対の固定体６２０、６２０は、図４に示す取付け本体１０と同じ構造であり、コ字状の基体６２１（６２１ａ、６２１ｂ）と基台６２２とで構成してあり、平板の基台６２２には取付け孔６２３が穿設してある。そして、この一対の固定体６２０は、前記孔６２３を介して台車の台板１ａにボルト・ナット６２４で、固定車輪３の前後に取り付けてある。
前記コ字状の基体６２１には、回動軸６２５（６２５ａ、６２５ｂ）が設けてあり、この回動軸６２５には、正面視略Ｌ字状で、平面視コ字状のレバー６３０（６３０ａ、６３０ｂ）が回動可能に取り付けてある。又、このレバー６３０には、車輪３の前後で接触可能なブレーキシュー６３１（６３１ａ、６３１ｂ）と、Ｌ字状の連結体６３６が、ボルトネジ６３２で取り付けてある。
【００９８】
尚、レバー６３０に取付けの連結体６３６ａ、６３６ｂは、点対称に取り付けてあると共に、前記連結体６３６ａ、６３６ｂの端部には長細い挿通孔６３３が穿設してある。そして、これらの挿通孔６３３には連通軸棒６３７が挿入してあり、左右のブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂが左右対称の姿態になるように構成してある。
又、前記レバー６３０ａ、６３０ｂの上端部には、操作軸６４０ａ、６４０ｂが取り付けてある。そして、ワイヤー４０の端部は操作軸６４０ａに固定してあり、そのワイヤー４０は操作軸６４０ｂに形成の挿通孔（図示略）に通してある。
尚、前記操作軸６４０ａと基体６２１ａの間には、引っ張りバネ６５０ａが装着してあり、操作軸６４０ａは回動軸６２５ａを中心に反時計方向に付勢されていると共に、前記操作軸６４０ｂと基体６２１ｂの間には、引っ張りバネ６５０ｂが装着してあり、操作軸６４０ｂは回動軸６２５ｂを中心に時計方向に付勢されていて、共にブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂが車輪３と接触状態となる方向に回動付勢されてロック状態を奏する。
【００９９】
尚、前記一対のレバー６３０ａ、６３０ｂは、連通軸棒６３７によって連動され、互に対称状態を維持するので、例えば、一方のバネ６５０ａが作用しなくなっても、他方のバネ６５０ｂによって、引っ張り力は弱くなるが同じ作用をする。そのため、常時、一対のブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂは、車輪３と接触状態となる方向に回動付勢されてロック状態を奏する。
次に、前記ロック状態を解除するために、ワイヤー４０を引っ張ると、操作軸６４０ａ（レバー６３０ａ）は、バネ６５０ａの引っ張り力に打ち勝って、回動軸６２５ａを中心に時計方向に回動される一方、連通軸棒６３７を介して他方のレバー６３０ｂが反時計方向に回動する。
そのため、一対のブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂは、各々車輪３から離脱方向に回動されてアンロック状態になる。
【０１００】
以上のように、本実施の形態は前記第１の実施の形態と同じ操作でロックとアンロック状態になるが、一対のブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂはレバー６３０ａ、６３０ｂと連結体６３６ａ、６３６ｂ及び連通軸棒６３７を介して交互に連結してあるので、ブレーキシュー６３１ａ、６３１ｂ、レバー６３０ａ、６３０ｂ及び連結体６３６ａ、６３６ｂは、左右対称の姿態でロック・アンロック状態になる。尚、レバー６３０ａ（６３０ｂ）と連結体６３６ａ（６３６ｂ）は一体に形成してもよい。
【０１０１】
尚、前記実施の形態にはブレーキ機構のみを図示して、台車に適用する場合について説明しているが、その他、車椅子等に利用できる。また、各実施の形態において、常時ブレーキ状態にするか、ブレーキ解除状態にするかは、前記した各種のブレーキ機構を選定して構成すればよいし、また、前記各実施の形態における構造を適宜組み合せて、ブレーキ機構を構成してもよい。
又、一対のブレーキシューを備える実施の形態においては、ブレーキシューは必ずしも一対である必要はない。
【０１０２】
【発明の効果】
本願発明のブレーキ機構は、ブレーキシューとバネで構成してある簡便な構造で、ロック状態とアンロック状態に容易に変更できるので、台車を傾斜道等に停止しておいても安全確保を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は台車の平面図、（Ｂ）は右側面である。
【図２】（Ａ）はブレーキ機構の正面図、（Ｂ）は側面図である。
【図３】（Ａ）は裏面側から見たブレーキ機構でロック状態図、（Ｂ）はアンロック状態の側面図である。
【図４】ブレーキ機構の構成部品図である。
【図５】ロック、アンロック機構の（Ａ）は平面図、（Ｂ）は側断面図である。
【図６】他の構成のブレーキ機構で、（Ａ）はロック状態の側面図、（Ｂ）はアンロック状態の側面図、（Ｃ）は正面図、（Ｄ）はブレーキシューの詳細図である。
【図７】（Ａ）は裏面側から見たブレーキ機構でロック状態図、（Ｂ）はロック状態の側面図である。
【図８】ワイヤーの構成を示す図であり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）はブレーキ片を示す図である。
【図９】（Ａ）は他の構成のブレーキ機構の正面図であり、（Ｂ）は拡大図、（Ｃ）（Ｄ）はロック状態を示す図である。
【図１０】（Ａ）は他の構成のブレーキ機構の正面図であり、（Ｂ）は拡大図、（Ｃ）（Ｄ）はロック状態を示す図である。
【図１１】（Ａ）〜（Ｄ）は他の構成のブレーキ機構であり、（Ａ）はアンロック状態を示す図、（Ｂ）〜（Ｄ）はロック状態を示す図である。
【図１２】自在車輪のブレーキ機構であり、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は正面図である。
【図１３】（Ａ）（Ｂ）はキャスタ部の部分拡大を示す図である。
【図１４】自在車輪に対するブレーキ機構であり、（Ａ）は正面のアンロック状態を示す図、（Ｂ）は正面のロック状態を示す図である。
【図１５】アンロック状態の裏面を示す図である。
【図１６】（Ａ）は台車の正面図、（Ｂ）は台車の側面図である。
【図１７】（Ａ）は台車の部分拡大図でブレーキレバーの正面図、（Ｂ）（Ｃ）は作用を説明する台車の部分拡大図でブレーキレバーの裏面図である。
【図１８】（Ａ）（Ｂ）はブレーキ機構の図である。
【図１９】他のブレーキ機構であり、（Ａ）は固定キャスタに取付けの車輪を停止させるブレーキ機構の正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）はブレーキシューの斜視図、（Ｄ）はストッパの図である。
【図２０】他のブレーキ機構であり、（Ａ）は固定キャスタに取付けの車輪を停止させるブレーキ機構の正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は台車の部分図である。
【図２１】他のブレーキ機構であり、（Ａ）は固定キャスタに取付けの車輪を停止させるブレーキ機構のロック状態の正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）はアンロック状態の図である。
【図２２】他のブレーキ機構であり、（Ａ）はブレーキ状態を示し、（Ｂ）は走行可能状態を示す。
【図２３】他のブレーキ機構であり、（Ａ）は台板を取り外した状態の台車の平面図、（Ｂ）（Ｃ）は（Ａ）のＸ〜Ｘ矢視図であり足踏みペタルの作用図である。
【図２４】（Ａ−１）（Ａ−２）（Ｂ−１）（Ｂ−２）はブレーキの作用図である。
【図２５】（Ａ）は台車の正面断面図、（Ｂ）は右側面図である。
【図２６】（Ａ）（Ｂ）は作用を説明する拡大図である。
【図２７】他のブレーキのロックアンロック機構であり、（Ａ）（Ｂ）は台車の正面図であり、（Ａ）はロック状態、（Ｂ）はアンロック状態を示す図である。
【図２８】他のブレーキのロックアンロック機構であり、（Ａ）はロック状態、（Ｂ）はアンロック状態を示す図である。
【図２９】他の構成のロックアンロック機構であり、（Ａ）はアンロック状態、（Ｂ）は操作中の図、（Ｃ）はロック状態を示す図である。
【図３０】他の構成のロックアンロック機構であり、（Ａ）はロック状態を示す正面図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）はアンロック状態を示す図である。
【符号の説明】
１本体
１ａ台板
３車輪
３ｂ後車輪
１０取付け本体
２０バネ
３０ブレーキシュー
３１シュー本体
４０ワイヤー
５０ロック、アンロック機構
７０基台
７１ブレーキシュー
７２ブレーキ基台
７３バネ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brake for a vehicle such as a carriage or a wheelchair.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, taking a cart for carrying luggage as an example, 3 to 4 wheels are attached, and the luggage is carried almost horizontally by pushing the handle.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a carriage is placed on an inclined road or the like, the carriage travels on the inclined road, so that a brake is required as a safety device. Therefore, the present invention provides such a brake mechanism.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
  The vehicle brake according to claim 1 is provided with an upper metal fitting (81) and a lower metal fitting (82) in which a spring (83) is inserted in a space formed by the lower side of the base plate and the upper edge of the rear wheel. Below the lower metal fitting (82), reverse V-shaped brake pieces (85a, 85b) that can contact the rear wheel at two locations, front and rear, are formed.
  Also, the brake pieces (85a, 85b) can always swing by the elastic force of the spring (83), and when the rear wheel rotates, either one of the brake pieces (85a, 85b) becomes the rear wheel. I get into a locked state,Further, when the rear wheel rotates, the tip of the one brake piece (85a, 85b) bites into the rear wheel, so that the locked state becomes more and more firm.
When the lower metal fitting (82) is pulled by the wire (40), the brake pieces (85a, 85b) are detached from the rear wheels and become unlocked.
[0005]
  Also,The brake of the vehicle according to claim 2 includes a brake shoe (110) capable of abutting a wave portion urged by a spring (111) on the rear wheel in a space formed by the lower side of the base plate and the upper edge of the rear wheel. The brake shoe is provided with three wave portions (110a) that are inserted and can always swing by the elastic force of the spring (111), and the brake shoe can come into contact with the rear wheel. Yes.
  When the rear wheel rotates, either one of the wave portions (100a) at both ends of the brake shoe bites into the rear wheel to be locked, and when pulled by the wire (40), the brake shoe (110) is moved to the rear wheel. Unlock from the state.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Embodiment Modes of the present invention will be described with reference to FIG. 1A illustrating a plan view and FIG. 1B illustrating a right side surface.
The main body 1 of the carriage is formed in a square shape with frame frames combined at an appropriate interval, and a base plate 1a made of thin steel plate or resin is fixed on the frame frame.
A pair of front wheels 3a are attached to the back side of the base plate 1a through a free caster 2, and a fixed rear wheel 3b is attached to the back side of the back of the base plate 1a. is there.
A turnable reverse U-shaped handle 19 is attached to the frame frame behind the base plate 1a so that it can be folded.
[0020]
Next, with respect to the brake mechanism 100 of the fixed rear wheel 3b, refer to FIG. 2 (A) showing the front, FIG. 2 (B) showing the side, and FIG. 3 (A) showing the brake mechanism viewed from the back side. I will explain.
The mounting structure of the rear wheel 3b is a well-known structure. The rear wheel 3b is rotatably mounted on an inverted U-shaped mounting bracket, and the mounting bracket is screwed to the back side of the base plate 1a. .
[0021]
The components of the brake mechanism 100 are an attachment main body 10, a spring 20, a brake shoe 30, a wire 40, and a lock / unlock mechanism 50. The brake mechanism is arranged before and after the rear wheel 3b via a base plate 1a, a frame, and the like. As a result, the shoe main body 31 of the brake shoe 30 comes into contact with the front and rear of the rear wheel 3b to exert a braking function against forward and backward movement.
The mounting body 10 will be described with reference to FIG. 4 (A) showing the left side and FIG. 4 (B) showing the plane. The base 10a is a rectangular thin plate. A bolt hole 11a for fixing with a bolt 11 is formed on the back surface side of the plate 1a, and a U-shaped fixing is formed in the center with a pin hole 12a through which the fixing pin 12 shown in FIG. 4C is inserted. A body 13 is erected.
[0022]
Next, the brake shoe 30 will be described with reference to FIG. 4 (E) showing the left side and FIG. 4 (F) showing the plane. The shoe main body 31 is a thin plate rectangle. An extension body 33 having a pin hole 32 that can be attached to the base 10 a via the fixing pin 12 is integrally formed. The extension body 33 can be attached to the outside of the fixing body 13.
Further, a pin hole 35 to which a wire pin 41 connected to the wire 40 can be attached is formed in the lower portion of the shoe main body 31. The wire pin 41 is provided with a wire hole 42 through which the wire 40 is inserted at the center as shown in FIG. 4 (D).
[0023]
The brake mechanism 100 configured as described above attaches the brake shoe 30 to the base 10 a via the fixing pin 12. Next, the wire pin 41 is inserted into the shoe body 31 of the brake shoe 30.
Then, the wire 40 is inserted into the wire hole 42 formed in the wire pin 41 of the rear brake mechanism, and the spring 20 is passed through the wire 40. Further, the wire 40 is inserted into a wire hole 42 formed in the wire pin 41 of the front brake mechanism, and the tip of the wire 40 is fixed by a wire stopper 45.
[0024]
Next, when the pair of brake mechanisms 100 are fixed to the back surface side of the base plate 1a with the bolts 11, the pair of shoe bodies 31, 31 are brought into contact with each other before and after the rear wheel 3b by the repulsive force of the spring 20. Become locked. That is, the rotatable shoe bodies 31 and 31 can be rotated by the fixing pin 12 attached to the lower portion, and the spring 20 mounted between the wire pins 41 and 41 provided at the upper position of the fixing pin 12. With the repulsive force, these shoe main bodies 31 are urged to opposite sides to form a C shape, and are brought into contact with each other before and after the rear wheel 3b and locked.
[0025]
It should be noted that the position (angle) at which the shoe body 31 contacts the rear wheel 3b is important, and it goes without saying that the position (angle) at which the shoe body 31 bites in when moving forward and backward is desirable. Moreover, in order to lock more reliably, it is desirable to attach a brake mechanism to both rear wheels 3b.
In consideration of wear of the shoe body 31, an extension piece 39 is attached to the shoe body 31. The extension piece 39 has a long hole, and the shoe body 31 can be adjusted with a bolt 39a after the length is adjusted, thereby adjusting the brake condition.
[0026]
The end of the wire 40 is connected to a lock / unlock mechanism 50 attached to the grip bar 19 a of the handle 19.
The lock / unlock mechanism 50 will be described with reference to FIG. 5 (a plan view and a side cross-sectional view). The lock / unlock mechanism 50 has a circular portion 51 that matches the shape of the gripping bar 19 a via a screw 52. Fixed. Further, the lock / unlock mechanism 50 has a S-shaped operation piece 53 that can be rotated on the screw 52, and is rotated on the operation piece 53 via a fixed operation lever 54.
Further, a wire 40 connected to a brake mechanism attached to the pair of rear wheels 3b is fixed to the end portion of the operation piece 53 via a bolt nut 55. When the operation lever 54 is rotated, the wire 40 Will be pulled.
[0027]
As shown in FIG. 3A, the shoe bodies 31 and 31 of the brake mechanism 100 are in contact with the rear wheel 3b and locked by the repulsive force of the spring 20, but the operation lever 54 is rotated. When the wire 40 is pulled, the one shoe body 31 that can be rotated rotates the fixed pin 12 by pulling the wire pin 41. One shoe body 31 is rotated by the fixing pin 12 by the repulsive force of the spring 20. Therefore, the C-shaped shoe bodies 31, 31 in the locked state are further expanded in a C shape, and are not in contact with each other before and after the rear wheel 3b, and are unlocked (FIG. 3). (B)).
As described above, the simple brake mechanism is always in the locked state, but can be unlocked by the operation lever 54, so that safety can be ensured even when the carriage is stopped on an inclined road or the like. Can do.
The brake mechanism is attached to the wheel 3b after being fixed, but may be attached to a rotatable wheel.
[0028]
(Second Embodiment)
Next, another configuration shown in FIG. 6 ((A) is a side view in a locked state, (B) is a side view in an unlocked state, (C) is a front view, and (D) is a detailed view of a brake shoe 71). The brake mechanism will be described.
An inclined base 70 and a brake base 72 are attached to the back side of the base plate 1a through a fixed body 69 fixed to the base plate 1a so as to be rotatable by a rotary shaft 70a. The brake base 72 is provided with a brake shoe 71 having a shape that can be brought into contact with both shoulder portions of the rear wheel 3b and that can be brought into contact (biting in) at two points on both ends.
The base 70 is provided with an adjusting bolt 75 for inserting a spring 73. Depending on the position of the adjusting bolt 75, the reaction force of the spring 73 acts on the brake base 72, and the brake shoe 71 is moved backward. The pressing force for pressing the wheel 3b can be adjusted.
The brake base 72 has an end portion of a wire 40 attached thereto, and the other end portion of the wire 40 is connected to the lock / unlock mechanism 50.
[0029]
In the brake mechanism having the above-described configuration, the brake shoe 71 normally presses the rear wheel 3b by the repulsive force of the spring 73, and is in a locked state (FIG. 6A).
On the other hand, when the wire 40 is pulled via the lock / unlock mechanism 50, the brake base 72 is rotated by the rotation shaft 70a, and the brake shoe 71 is separated from the rear wheel 3b to be unlocked (see FIG. 6 (B)).
Thus, although it is always locked by a simple brake mechanism, it can be unlocked by pulling the wire 40, so safety can be ensured even if the carriage is stopped on an inclined road or the like. Can be planned.
[0030]
When the end of the wire 40 is attached to the base 70 and the wire 40 is pulled, the base 70 hits the adjustment bolt 75 and the brake base 72 (brake shoe 71) is unlocked from the rear wheel 3b. You may comprise in a state.
Moreover, although the said brake machine mechanism is a structure which becomes an unlocked and locked state via a wire, you may comprise with a link mechanism etc. in addition.
[0031]
(Third embodiment)
FIG. 7 shows a brake mechanism having another configuration. The brake mechanism shown in the first embodiment (FIG. 3) uses a single spring 20, and the spring 20 is always used. Unlike the repulsive state, the pair of brake shoes 30a and 30b are independently provided with springs 20a and 20b, and these springs 20a and 20b are always used in a tensioned state.
FIG. 7A is a lock state diagram of the brake mechanism viewed from the back side, and FIG. 7B is a side view of the lock state.
[0032]
The end of the spring 20a is attached to the wire pin 41a, and the other end is attached to the base 10a. In addition, a brake piece 31c having a long hole 38 formed in the bottom plate of the shoe main bodies 31a and 31b is fixed at an appropriate position with a screw (not shown) through the long hole 38. The protrusion length of 31c can be adjusted, and it is possible to cope with the wear of the wheel 3b after fixing (FIG. 8C).
Therefore, the spring 20a causes a clockwise turning moment on the shoe body 31a with the fixing pin 12a as a base, and the brake piece 31c attached to the shoe body 31a is in contact with the rear wheel 3b and is in a locked state. .
On the other hand, the end of the spring 20b is similarly attached to the wire pin 41b, and the other end is attached to the base 10a. For this reason, the shoe body 31b generates a counterclockwise turning moment with the fixed pin 12b as a base shaft, and the brake piece 31c attached to the shoe body 31b is in contact with the rear wheel 3b and is in a locked state.
[0033]
Further, as shown in FIGS. 8A (plan view) and (B) (side view), the wire 40 is inserted into the wire hole 42b formed in the wire pin 41b and inserted into the metal cylinder 44. The tip of the wire 40 is fixed with a wire stopper 45.
On the other hand, the wire 40 inserted through the wire hole 42b is inserted through the wire hole 42a formed in the wire pin 41a, and is connected to the lock / unlock mechanism 50 provided in the first embodiment.
The wire 40 is inserted into a cover body 57 having a metal terminal 56 after exiting the wire hole 42a, and the cover body 57 has a hardness that can be slightly compressed even when a compression force is applied. Therefore, the length of the wire 40 between the wire hole 42 a and the wire hole 42 b is substantially constant by the cylindrical body 44 and the metal terminal 56.
[0034]
In the brake mechanism of the third embodiment, the brake pieces 31c of the shoe bodies 31a and 31b of the brake mechanism 100 are in contact with the rear wheel 3b by the pulling force of the springs 20a and 20b and are in a locked state.
Therefore, when the operation lever 54 is rotated to pull the wire 40, the shoe body 31b is pressed by the cylindrical body 44, and a clockwise rotating moment is generated with the fixing pin 12b as a base axis, and is detached from the rear wheel 3b. And unlocked.
[0035]
On the other hand, the position of the wire hole 42b is changed by the clockwise rotation of the shoe body 31b. As described above, the wire between the wire hole 42a and the wire hole 42b is formed by the cylindrical body 44 and the metal terminal 56. Since the length of 40 is substantially constant, the shoe body 31a is pressed by the metal terminal 56, and a counterclockwise turning moment is generated with the fixing pin 12a as a base, and the shoe body 31a is detached from the rear wheel 3b. And unlocked.
[0036]
As described above, the shoe main bodies 31a and 31b are normally locked through the pulling force of the springs 20a and 20b, but by providing the wire 40 with the cylindrical body 44 and the metal terminal 56, one straight The wire 40 can be unlocked by pulling it.
In the above description, the wire 40 is described as being pulled toward the shoe main body 31a. However, the wire 40 may be pulled toward the shoe main body 31b. In addition, the cylindrical body 44 and the metal terminal 56 are not provided, and a single straight wire 40 is provided with a wire stopper 45 on the wire hole 42a side, inserted into the wire hole 42b from the wire hole 42a, and rotated through the wire hole 42b. Then, it may be configured by pulling again toward the wire hole 42a.
[0037]
(Fourth embodiment)
FIG. 9A is a front view of a brake mechanism having another configuration, and FIG. 9B is an enlarged view showing a lock mechanism using brake pieces 85a and 85b that are pressed from the upper part of the wheel 3b after being fixed.
The inverted U-shaped upper metal fitting 81 is inserted into the space 90 formed by the support body 89 on the back surface side (lower side) of the base plate 1a at the upper part of the rear wheel 3b, and is fixed with screws or the like. The wheel 3 is attached to the lower part of the support 89 via a rotating shaft 3X.
On the other hand, the U-shaped lower metal fitting 82 is located inside the upper metal fitting 81, and a spring 83 is inserted between the upper metal fitting 81 and the lower metal fitting 82.
[0038]
In addition, the reverse V-shaped brake pieces 85a and 85b are not necessarily rotatable under the lower metal member 82, but here, they are rotatably attached and the lower metal member 82 has an end portion. This is a state supported by a wire 40 having a wire stopper 45 attached thereto.
The wire 40 is inserted through the lower metal fitting 82 and the upper metal fitting 81 and is connected to the lock / unlock mechanism 50 provided in the first embodiment. Further, the upper metal part 81 is not always necessary, and if not, the spring 83 is inserted between the base plate 1a and the lower metal part 82.
[0039]
In the brake mechanism having the above-described configuration, the reverse V-shaped brake pieces 85a and 85b are always pressed by the repulsive force of the spring 83 and hit the rear wheel 3b. In this state, when the rear wheel 3b rotates counterclockwise, the brake piece 85b disengages from the rear wheel 3b, the lower metal fitting 82 moves upward, and comes into contact with the lower corner (X) of the upper metal piece 81. At the same time, the upper metal member 81 is in contact with the base plate 1a and is prevented from rotating, and the brake piece 85a bites into the rear wheel 3b and is locked (FIG. 9C). If the upper metal fitting 81 is not provided, the lower metal fitting 82 comes into contact with the support 89, and the brake piece 85a bites into the rear wheel 3b and is locked.
[0040]
On the other hand, when the rear wheel 3b rotates in the clockwise direction, the brake piece 85a is detached from the rear wheel 3b, the lower metal fitting 82 moves upward, comes into contact with the lower corner (Y) of the upper metal fitting 81, and the upper metal fitting 81 In contact with the base plate 1a, the rotation is prevented, and the brake piece 85b bites into the rear wheel 3b and is locked (FIG. 9D). In the case where there is no upper metal part 81, the lower metal part 82 comes into contact with the support 89, and the brake piece 85b bites into the rear wheel 3b and is locked.
[0041]
In this way, even if the rear wheel 3b rotates in any direction, any one of the brake pieces 85a and 85b is locked in a state of biting into the rear wheel 3b, so that the brake is reliably applied.
When the wire 40 is pulled, the spring 83 contracts, and the brake pieces 85a and 85b are detached from the rear wheel 3b and become unlocked.
As described above, the brake mechanism of the carriage of various configurations has been presented. However, all of them have a simple structure, and always maintain a locked state, and when the wire is pulled, it becomes unlocked so that it can run, so it is safe. It is a trolley.
The brake mechanism is applied to the wheel after being fixed. For a freely rotatable wheel, the entire brake mechanism fixed to the base plate 1a is matched with the rotating wheel. And can be configured to be rotatable.
[0042]
Further, as shown in FIG. 9 (E), the brake mechanism shown in FIG. 9 (A) is attached to the lower part of the base plate 1a so as to be positioned outside the support body 89 constituting the attached caster 2A. That is, in this brake mechanism, the upper bracket 81 is attached to the base plate 1a, a spring 83 is inserted between the upper bracket 81 and the lower bracket 82, and reverse V-shaped brake pieces 85a and 85b are inserted into the lower bracket 82. Is attached so as to be able to contact the wheel and supported by the wire 40.
Thus, by attaching the upper metal fitting 81 to the base plate 1a, the brake mechanism can be positioned outside the support 89 (caster 2A), so that the brake mechanism can be easily attached to the carriage. The operation of this brake mechanism is the same as that of the brake mechanism shown in FIG.
[0043]
(Fifth embodiment)
The present embodiment differs from the fourth embodiment in that there is no upper metal part 81 and that the extended part 82a is formed by extending the lower metal part 82 to the left and right.
The protruding length of the extending portion 82a is a length that allows the brake pieces 85a and 85b to rotate and contact the support 89 to prevent the rotation.
In this brake mechanism, the reverse V-shaped brake pieces 85a and 85b are always pressed by the repulsive force of the spring 83 and hit the rear wheel 3b. In this state, when the rear wheel 3b rotates counterclockwise, the brake piece 85b is detached from the rear wheel 3b, and the extended portion 82a of the lower metal abuts against the support 89 to prevent the rotation (X Part), the brake piece 85a bites into the rear wheel 3b and is locked (FIG. 10C).
[0044]
On the other hand, when the rear wheel 3b rotates in the clockwise direction, the brake piece 85a is detached from the rear wheel 3b, the extension part 82a of the lower metal fitting comes into contact with the support body 89 to prevent the rotation (Y part), and the brake piece 85b bites into the rear wheel 3b and is locked (FIG. 10D).
As described above, instead of the upper metal member 81 in the fourth embodiment, the extension member 82a is formed in the lower metal member 82 to prevent the brake pieces 85a and 85b from rotating. Good.
[0045]
(Sixth embodiment)
Next, the brake mechanism shown in FIG. 11 will be described. This brake mechanism is a brake mechanism for the free wheel 3 </ b> A attached to the free caster 2.
The universal caster 2 is rotatably attached to the base plate 1a, and the universal wheel 3A is rotatably attached to the rotatable universal caster 2 via a fixed shaft 98.
Further, in the upper space 99 of the universal caster 2, brake shoes 110 forming wave portions 110a that come into contact with the universal wheel 3A at three locations are attached.
Then, a spring 111 is inserted between the universal caster 2 and the brake shoe 110, and normally, the wave portion 110a of the brake shoe 110 presses the universal wheel 3A by the pressing force of the spring 111 to maintain the locked state. Therefore, the brake shoe 110 and the universal wheel 3A hold the same position and rotate with the rotation of the universal caster 2.
A wire 40 that unlocks the brake shoe 110 by inserting and pulling the universal caster 2 into the upper center of the brake shoe 110 is connected to the lock / unlock mechanism 50 shown in FIGS. It is.
[0046]
Next, the operation of the brake mechanism shown in FIG. 11 will be described. FIG. 11A shows the lock / unlock mechanism 50 when the brake shoe 110 is unlocked (brake released) and the wire 40 is pulled. is there. By pulling the wire 40, the brake shoe 110 compresses the spring 111, the wave portion 110a of the brake shoe 110 is detached from the free wheel 3A, and the brake is released (unlocked) so that it can run freely.
[0047]
On the other hand, as shown in FIG. 11B, the wire 40 is relaxed by the lock / unlock mechanism 50, and the brake shoe 110 is locked (brake).
In this locked state, when the free wheel 3A is rotated counterclockwise, the brake shoe 110, as shown in FIG. 11C, the wave portion 110a on the left side of the brake shoe 110 bites into the free wheel 3A, and the free wheel. When 3A is rotated clockwise, as shown in FIG. 11 (D), the brake shoe 110 has a wave portion 110a on the right side of the brake shoe 110 that bites into the free wheel 3A and maintains a firm brake state.
As described above, the brake shoe 110 can be in a brake state with respect to the universal wheel 3A facing in any direction by the universal caster 2 while maintaining the same position as the universal wheel 3A.
[0048]
(Seventh embodiment)
This embodiment is a brake mechanism for the free wheel 3A attached to the free caster 2. FIG. 12 (A) showing the side, FIG. 12 (B) showing the front, and FIG. 13 showing the partially enlarged front of the caster part. (A) It demonstrates with reference to FIG. 13 (B) which shows a side surface.
In this cart (shopping cart) 150, a free caster 152 is rotatably attached to a lower portion of an inverted U-shaped handle 151, and the free wheel 3A is rotatable on a fixed shaft 153 inserted through the universal caster 152. It is attached. The handle 151 is provided with a reinforcing frame 167 horizontally.
Further, a frame fastening body 154 is attached to the lower portion of the handle 151, and a bottom frame 155 is stretched forward through the frame fastening body 154, and a free caster 152 is provided at the lower portion of the tip portion. It is attached so that it can rotate.
The free wheel 3A is rotatably attached to a fixed shaft 153 inserted through the free caster 152, and the free caster 152 can be rotated forward and backward while maintaining free rotation.
[0049]
On the other hand, a slide body 156 is attached to the rear side of the frame fastening body 154, and a brake rod 158 that moves up and down is inserted into an insertion hole formed in the slide body 156. A spring 163 is fitted between the mounting plates 160, and always urges the mounting plates 160 downward.
In addition, a ring-shaped brake shoe 159 that can be pressed and contacted from the upper part of the universal wheel 3A is attached to the lower end portion of the brake rod 158 in any direction using the inverted U-shaped attachment plate 160 as a medium. It is attached with a nut 161. The ring-shaped brake shoe 159 does not necessarily have a circular shape, and may be any shape that can cover the range in which the universal wheel 3A (universal caster) rotates.
In addition, the ring-shaped brake shoe 159 is in a brake state in which it is constantly pressed downward by the weight of the brake rod 158 and a grip rod 162 described later and the repulsive force of the spring 163.
[0050]
Further, since this ring-shaped brake shoe 159 can be attached to the outside of the universal caster 152, it can be easily attached as a part. Further, the ring-shaped brake shoe 159 does not necessarily need to be circular, and may be any shape that can cover the range in which the universal wheel 3A (universal caster) rotates.
On the other hand, a grip bar 162 is attached to the upper part of the brake rod 158 in a U-shape via a link piece 164 attached to the handle 151, while the lower end portion is connected to the brake rod 158 via a lever 169. It is.
When the horizontal bar of the handle 151 and the horizontal bar of the grip bar 162 are gripped, the grip bar 162 and the brake bar 158 are lifted, and the ring-shaped brake shoe 159 is released from the free wheel 3A and the brake is released.
[0051]
Further, a stop piece 165 that can be rotated by a rotation shaft 156a is attached to the rear side of the frame fastening body 154, and when the stop piece 165 is inserted under the lever 169, the grip rod 162 is raised. In this state, the lowering of the brake rod 158 is prevented, and the ring-shaped brake shoe 159 maintains the release of the brake of the free wheel 3A to enable free running.
Therefore, in order to perform the brake release operation by operating the gripping rod 162, the stop piece 165 needs to be separated from the lower side of the lever 169.
[0052]
As described above, by adopting the ring-shaped brake shoe 159 for the brake mechanism for stopping the free wheel 3A with the caster of the carriage, the ring-shaped brake shoe can be used regardless of the direction of the free wheel 3A. 159 can be pressed downward from above, and can act as a brake.
In this embodiment, the stop piece 165 prevents the lowering of the brake rod 158 and the brake release state can be maintained, and the brake piece is always maintained by releasing the stop piece 165. To do. In addition, the brake is released by raising the gripping rod 162, but the brake can be always released.
[0053]
(Eighth embodiment)
This embodiment is a brake mechanism for the universal wheel 3A attached to the universal caster 2, and is a mechanism that can be changed between a locked state and an unlocked state by an operation of the stepping petal 195. FIG. A), 14 (B) showing the front locked state, and FIG. 15 showing the back side in the unlocked state will be described.
[0054]
On the left and right sides of the lower part of the base plate 1a of the carriage 180, the free wheel 3A is attached via a free caster 181.
Further, a pin fixing body 182 having three grooves is attached to the lower center of the base plate 1a. A rotation shaft 186a is fitted into the left groove, a left operation plate 187a is attached to one side of the rotation shaft 186a, and a substantially C-shaped arm 188a is attached to the other end side. A ring-shaped brake shoe 190a is mounted on the free wheel 3A.
Therefore, the left operation plate 187a and the brake shoe 190a are integrally formed, and are attached so as to be rotatable by the rotation shaft 186a. In addition, regardless of which direction the free wheel 3A faces, when the brake shoe 190a is lowered, the free wheel 3A comes into contact with the free wheel 3A to perform a braking action.
[0055]
In addition, a rotation shaft 186b is fitted into the right groove of the pin fixing body 182, and the right operation plate is located on one side of the rotation shaft 186b on the back side of the left operation plate 187a. 187b is attached, and a ring-shaped brake shoe 190b is attached to the other end side of the universal wheel 3A via a substantially U-shaped arm 188b.
Therefore, the right operation plate 187b and the brake shoe 190b are integrally formed, and are attached so as to be rotatable by the rotation shaft 186b. In addition, regardless of which direction the free wheel 3A faces, when the brake shoe 190b is lowered, the free wheel 3A comes into contact with the free wheel 3A to perform a braking action.
[0056]
A spring 192 is stretched between the bent portions of the arms 188a and 188b, and is always pulled toward the center.
A brake petal shaft 196 is fitted in the central groove of the pin fixing body 182. A stepping petal 195 is connected to the brake petal shaft 196, and a petal operation plate 197 is attached. And this petal operation board 197 contacts the left operation board 187a and the right operation board 187b and is selected to have a length that can be pressed downward, and by pressing these operation boards downward, The brake shoes 190a and 190b are rotated by the rotation shafts 186a and 186b, are detached from the free wheel 3A, and are unlocked.
Further, a stopper 195a for restricting the rotation of the stepping petal 195 by being in contact with the base plate 1a is provided on the back side of the stepping petal 195.
[0057]
Next, the operation of the above configuration will be described.
When the stepping petal 195 is stepped from the state shown in FIG. 14B to the state shown in FIG. 14A, the stepping petal 195 is rotated by the brake petal shaft 196 and the petal operation plate 197 is also rotated. The petal operation plate 197 is released from the pressed state of the right operation plate 187b and the left operation plate 187a, so that the brake shoes 190a and 190b can freely rotate about the rotation shafts 186a and 186b.
Therefore, the tension spring 192 acts between the bent portions of the arms 188a and 188b, and the ring-shaped brake shoes 190a and 190b press the free wheel 3A from above to be locked.
[0058]
On the other hand, when the stepping petal 195 is stepped in the opposite direction, the stepping petal 195 is rotated by the brake petal shaft 196 and the petal operation plate 197 is also rotated. The petal operation plate 197 presses the left operation plate 187a and the right operation plate 187b, and the brake shoes that can be rotated by the rotation shafts 186a and 186b integrally with the left operation plate 187a and the right operation plate 187b. 190a, 190b overcomes the tension of the spring 192 and is detached from the free wheel 3A to be in an unlocked state.
As described above, the brake operation of the free wheel 3A can be simply performed by operating the stepping petal 195 using the ring-shaped brake shoes 190a and 190b for the free wheel 3A.
[0059]
(Ninth embodiment)
The present embodiment provides a configuration in which even when one of the brake levers 202 and 202 for brake operation is operated, the same force as that of the other can be equally distributed.
16A is a front view of the carriage, FIG. 16B is a side view of the carriage, FIG. 17A is a partial enlarged view of the carriage, a front view of the brake lever, and FIG. 17B is a partial enlargement of the carriage. FIG. 18 is a rear view of the brake lever, and FIGS. 18A and 18B are views of the brake mechanism.
[0060]
Brake levers 202 and 202 are attached to the left and right sides of the handle 201 of the carriage. An upper plate 203 is fixed to the handle between the brake levers 202. A long hole 206 is formed in the upper plate 203, and a rotation shaft 205 a is inserted into the long hole 206. The rotation shaft 205 a can be rotated via the lock lever 205. In addition, a rectangular lock block body 208 is attached to the rotation shaft 205a of the lock lever.
[0061]
A cover terminal 211 for fixing a covering cover 210 a that covers the connecting wire 210 to the brake lever 202 is attached to an L-shaped operating body 209 that can be brought into contact with both sides of the lock block body 208. .
Therefore, as will be described in detail later, as shown in FIG. 17C, when the lock block 208 is brought into a state in which the operating body 209 can reciprocate by the lock lever 205, the brake lever 202 is operated (gripped or ), The operating body 209 reciprocates together with the wire 201, and the rotary shaft 205a (lock lever 205) also reciprocates through the long hole 206. Therefore, even if one brake lever 202 is operated, The other brake lever 202 is also operated by equally distributing the force generated by operating the brake lever.
[0062]
The end of the wire is connected to a brake shoe 250 that locks or unlocks the wheel 3. A U-shaped attachment body 251 is attached to the lower portion of the base plate 1a, and a support body 252 is attached to an end of the base plate 1a at an action point of the brake shoe. The brake shoe 250 is a substantially U-shaped flat plate, and a spring 253 is inserted between the brake shoe 250 and the attachment body 251, and the brake shoe 250 is always urged from the wheel 3 in the disengagement direction. (Unlocked).
Therefore, when the operating body 209 is enabled to reciprocate, when the brake lever 202 is gripped and the wire 210 is pulled, the brake shoe 250 is pressed to the wheel 3 side by the support body 252 to be locked, but is released. Then, the brake shoe 250 is detached from the wheel 3 and is unlocked.
[0063]
Next, an operation of a configuration in which even when one of the brake levers 202 and 202 for brake operation is operated, the same force as that of the other can be evenly distributed will be described.
FIG. 17B shows a state in which the lock block 208 has disabled the reciprocating motion of the operating body 209 by the lock lever 205. Depending on the state of the lock lever 205, the wire cannot be pulled by grasping the brake lever, and the brake shoe 250 is released from the wheel 3 and is unlocked. Therefore, this cart is a cart without a brake.
[0064]
Next, as shown in FIG. 17C, when the lock lever 205 is rotated, gaps 240 and 240 are generated between the operation bodies 209 by the lock block body 208, and the operation body 209 can reciprocate. At the same time, the rotation shaft 205a (lock lever 205) is also in a reciprocable state by the long hole 206.
In this state, when one (or both) of the brake levers 202 is grasped and the wire 210 is pulled, the brake shoe 250 is pressed to the wheel 3 side by the support body 252 to be locked (FIG. 18B )).
[0065]
At this time, when one of the brake levers 202 is grasped and the wire 210 is pulled, the rotation shaft 205a (lock lever 205) is also moved by the long hole 206, so that the operation is performed with a force evenly distributed to one brake lever 202.
In other words, even if one of the brake levers is operated, this operation mechanism is the same as when both brakes are operated.
Therefore, since not only the left side is locked but also the right side is locked with the same force, the brake mechanism is preferable.
[0066]
(Tenth embodiment)
19A is a front view of a brake mechanism for stopping the wheel 3 attached to the fixed caster, and FIG. 19B is a side view. This brake mechanism is, for example, a cart (shopping) shown in FIG. Applies to trucks). FIG. 19C is a perspective view of the brake shoe 175a, and FIG. 19D is a view of a stopper.
A fixed caster 171 is attached to the lower part of the handle 151, and the wheel 3 rotates via a shaft 172.
[0067]
In addition, a brake shoe 175a that can be clamped on both sides of the wheel 3 is attached to the front side of the wheel 3 at the lower end of the grip rod 162 that can be raised and lowered via an auxiliary connector 178a. . As shown in FIG. 19C, the brake shoe 175a has a trapezoidal taper portion 176 having a notch that becomes narrower from the bottom to the top.
Accordingly, when the brake shoe 175a is lowered, the tapered portion 176 sequentially comes into contact with the narrow portion of the wheel 3, and the both sides of the wheel 3 are clamped and the brake is applied.
A brake shoe 175b is attached to the rear side of the wheel 3 via a connecting body 177 and an auxiliary connecting member 178b connected to the grip bar 162 at a symmetrical position with respect to the brake shoe 175a.
[0068]
Next, the operation of the brake shoes 175a and 175b will be described. At all times, the brake shoes 175a and 175b are in contact with each other downward, that is, on both sides of the wheel 3 due to the weight of the gripping rod 162.
Therefore, when the wheel 3 rotates in the clockwise direction, the wheel 3 exerts a force for rotating the brake shoe 175a in the clockwise direction, so that the wheel 3 bites into the taper portion 176 of the brake shoe 175a, and the wheel 3 rotates in the clockwise direction. Rotation is prevented.
On the other hand, when the wheel 3 rotates in the counterclockwise direction, the wheel 3 exerts a force that rotates the brake shoe 175b in the clockwise direction, so that the wheel 3 bites into the tapered portion 176 of the brake shoe 175b, and the wheel 3 rotates in the clockwise direction. Is prevented from rotating.
As described above, the brake shoe 175a, 175b normally maintains the brake state in which the wheel 3 is prevented from rotating clockwise and counterclockwise.
On the other hand, in order to release the brake, the brake shoes 175a and 175b are detached from the wheels by raising the gripping rod 162, and free running is possible.
[0069]
As described above, by forming the tapered portions 176 that sandwich the brake shoes 175a and 175b on both sides of the wheel 3, and the rotating wheel 3 is attached so as to be able to bite into the tapered portions 176 of the brake shoes 175a and 175b, The brake state can be maintained. If the brake shoes 175a and 175b are attached to the front and rear of the wheel, the brake can be brought into a brake state against forward and backward movement of the wheel.
The brake shoes 175a and 175b have a simple configuration, and the rotating wheel 3 can be configured to bite into the tapered portions 176 of the brake shoes 175a and 175b by its own weight, so that the brake state is maintained. A spring that biases downward is not necessarily required.
In order to prevent the rotation of the wheel 3 in the clockwise direction, the brake shoe 175a may be provided. However, in the case of preventing the rotation in the counterclockwise direction, the brake shoe 175b needs to be provided.
[0070]
FIG. 19D shows a stopper mechanism that keeps the gripping rod 162 that can be raised and lowered from being raised and lowered and maintains the unlocked state (the state where the brake is not applied).
In the middle of the gripping bar 162, as shown in FIG. 20 (C), a guide lever 502 having both ends rotatable is attached to an attachment plate 501 attached to the handle 151, and a stop body 503 is provided on the upper part. It is fixed. Further, a stop support body 505 is attached to the mounting plate 501 so as to be rotatable and can be supported by the lower part of the stop body 503.
[0071]
Therefore, as shown in FIG. 19D, when the stop support body 505 is detached from the lower portion of the stop body 503, the grip bar 162 can be raised and lowered, and the lock state is always maintained and the grip bar 162 is raised. It becomes unlocked.
However, if the stop support body 505 is supported by the lower part of the stop body 503, the grip rod 162 cannot be raised and lowered, and the brake is always unlocked.
Thus, by providing the stop support body 505 and the stop body 503, the unlocked state (state where the brake is not applied) can be easily maintained.
[0072]
FIG. 20 shows a brake mechanism using the brake shoe 175a and the brake shoe 175b formed with the trapezoidal notch, and the brake shoe 175a and the brake shoe 175b apply a brake in an inclined state with respect to the wheel 3, It is the structure which cancels | releases. Since this configuration is the same as that of the brake mechanism shown in FIG. 19, description thereof is omitted, but the brake shoe 175 a and the brake shoe 175 b may be mechanisms that act on the wheels 3 in an inclined manner.
[0073]
FIG. 21 shows a mechanism using the brake shoe 175a and brake shoe 175b shown in FIG. 19, and the brake shoe 175a and the brake shoe 175b are provided at the end of the elevating handlebar 162 at the front and rear of the wheel 3, respectively. is there. That is, the brake shoe 175a is provided on the connecting brake member 221 at the end of the grip bar 162, and the brake member 221 extends toward the rear wheel, and the brake shoe 175b is provided at the end of the extension. Is provided.
A spring 220 is inserted between the brake member 221 and the upper part 222 of the caster, and the brake shoe 175a and the brake shoe 175b are always moved downward from above the wheel 3 by the repulsive force of the spring 220. The locked state in which the pressure is applied and the brake is applied is maintained (FIG. 21A).
[0074]
However, when the up-and-down grip bar 162 is raised, the repulsive force of the spring 220 is overcome, and the brake shoes 175a and 175b are released from the wheels to be in a brake released state (FIG. 21C).
As described above, by attaching the brake shoe 175a and the brake shoe 175b to the front and rear of the wheel 3, the brake shoe 175a and the brake shoe 175b bite into the wheel with respect to forward and backward movement, so that the brake is made more complete. Can do.
[0075]
(Eleventh embodiment)
FIG. 22 shows a brake mechanism for the wheel 3. The brake shoes 190a and 190b sandwich the both sides of the wheel 3. FIG. 22A shows a brake state, and FIG. Indicates the state.
Brake shoes 190a and 190b having a "<" shape that can be sandwiched between the lower ends 191a and 191b on both sides of the wheel 3 are fixed to the holding members 192a and 192b at the lower portion, and the holding member 192a having a circular cross section. , 192b are in contact with each other and are rotatable.
A spring 198 is connected to the upper part of the brake shoes 190a and 190b, and a wire 199 is connected to a wire stopper 193 attached to the brake shoe 190a.
[0076]
Next, the operation of the brake mechanism will be described. As shown in FIG. 22 (A), in a state where the wire 199 is not pulled, the brake shoe is supported on the holding members 192a and 192b by the repulsive force of the spring 198. The lower end portions 191a and 191b of the wheel sway in the closing direction, are pinched from both sides of the wheel 3, and are braked.
On the other hand, when the wire 199 is pulled, as shown in FIG. 22B, the repulsive force of the spring 198 is overcome, the spring 198 contracts, and the lower ends 191a and 191b of the brake shoe are mutually connected with the holding members 192a and 192b as fulcrums. Rotating in the direction of separation, the lower ends 191a and 191b of the brake shoe are detached from the wheel 3 and the brake is released.
In this manner, the brake can be simply and constantly applied via the spring 198, and can be configured such that when the wire 199 is pulled, the brake is not applied.
[0077]
(Twelfth embodiment)
23 and 24 show other brake mechanisms of the carriage, FIG. 23 (A) is a plan view of the carriage with the base plate 1b removed, and FIGS. 23 (B) and 23 (C) are X to X of (A). FIG. 24 is an operation view of a stepping petal, and FIGS. 24 (A-1), (A-2), (B-1), and (B-2) are operation views of a brake.
A front wheel 401a and a rear wheel 401b are attached to the front and rear of the bogie frame 450, and the brake mechanism uses the rear wheel 401b. The stepping petal 403 can be rotated at an angle of about 60 °, and a rotating shaft 405 is attached to the stepping petal 403 toward the rear wheel 401b of the carriage. In addition, an elliptical expansion cam 406 is attached to the distal end portion of the rotating shaft 405, and protrusions 407 and 407 protruding from the brake transmission arm 410 are provided on both sides of the expansion cam 406. It can move left and right on a support plate 408 attached to the frame 450.
[0078]
Further, a rotating rod 409 is suspended from the support plate 408, and a brake transmission arm 410 is rotatably attached to the rotating rod 409. Therefore, as the protrusion 407 moves, the brake transmission arm 410 moves while being rotated by the rotation rod 409.
The brake transmission arm 410 is substantially [character-shaped, and is maintained in a tensioned state so that the end portion is narrowed by a spring 411 attached to the end portion. Meanwhile, a bolt nut 428 for adjusting the strength of the brake shoe 425 is attached to the other end of the brake transmission arm 410.
[0079]
Further, the brake shoe 425 is brought into a locked (brake) state by contacting the rear wheel 401b, and is brought into an unlocked state by being separated.
The brake shoe 425 is attached to the left surface side of a V-shaped brake plate 420 that can be rotated by a rotation shaft 421. The right surface side of the brake plate 420 is in contact with the tip of the bolt nut 428 for adjusting the strength of the brake shoe 425, while the right back side of the brake plate 420 is fixed to the base plate 1b. A spring 422 is fitted between the plate 429 and the brake plate 420 is always pressed against the adjusting bolt / nut 428 side, that is, the brake shoe 425 is in the disengagement direction from the rear wheel 401b.
[0080]
Next, the operation of the brake mechanism will be described. When the extension cam 406 is brought into a vertical state as shown in FIG. 23B by stepping on the foot pedal 403, the left and right protrusions 407 pulled by the spring 411 are used. The distance between the (brake transmission arm 410) and the protrusion 407 (brake transmission arm 410) is the shortest.
Therefore, the brake transmission arm 410 is rotated by the rotation rod 409, and the tip end portion of the brake transmission arm 410 moves to the rear wheel 401b side to press the adjusting bolt and nut 428 and overcome the repulsive force of the spring 422. The brake plate 420 is rotated counterclockwise by the rotation shaft 421. As a result, the brake shoe 425 comes into contact with the rear wheel 401b and is locked (the brake is applied) (FIGS. 24A-1 and A-2).
[0081]
On the other hand, when the stepping petal 403 is stepped on and the extended cam 406 is inclined as shown in FIG. 23C, the left and right protrusions 407 (brake transmission arm 410) and the protrusion 407 are pulled by the spring 411. The interval between the brake transmission arms 410 is the longest. Therefore, the brake transmission arm 410 is rotated by the rotation rod 409, and the tip end portion of the brake transmission arm 410 is moved away from the rear wheel 401b, so that the adjustment bolt nut 428 is weakly pressed. Therefore, the brake plate 420 is rotated clockwise by the rotating shaft 421 by the repulsive force of the spring 422, and the brake shoe 425 is separated from the rear wheel 401b to be in an unlocked state (the brake is not applied) (FIG. 24). (B-1, B-2)).
As described above, by configuring the brake mechanism using the stepping petal 403, the locked and unlocked state can be easily achieved.
[0082]
As described above, the various brake mechanisms described above can be locked (the brake is applied) and unlocked (the brake is not applied) with a simple configuration, and the various brake mechanisms are Needless to say, the present invention is not limited to the configuration, and can be appropriately combined and configured.
[0083]
(Thirteenth embodiment)
This embodiment relates to the locking / unlocking mechanism shown in FIGS. 25 and 26. FIG. 25 (A) is a front sectional view, FIG. 25 (B) is a right side view, and FIGS. ) Is an enlarged view for explaining the operation.
The brake shoes 250 and 250 attached to the pair of wheels 3 are the same as those shown in FIGS. 16 and 18, and the brake is always released (unlocked) by the repulsive force of the spring 253. Therefore, the wire 210 covered with the covering 210b is always pulled in the direction of the wheel 3.
Further, inverted U-shaped handles 19 are erected on both side ends of the base plate 1a of the carriage, and thin plate-like base plates 301 are fixed to the lower portions on both sides of the handle 19, respectively. is there. In addition, operation plates 303 and 303 are attached to the substrates 301 and 301 so as to be rotatable by rotating shafts 302 and 302, respectively. An end 210a of the wire 210 is fixed to the right end of the operation plates 303 and 303, and an inverted U-shaped operation body 305 is attached to the operation plate 303 and the operation plate 303 on the left side thereof. It is fixed.
[0084]
An upper support bar 310a and a lower support bar 310b are laterally provided on the handle 19 positioned on the upper portion of the substrate 301 at a predetermined interval. An upper substrate 308 is attached over the upper support bar 310a and the lower support bar 310b, and a pair of overhanging bases 309 are provided on the upper substrate 308. The overhang bases 309 and 309 are attached with a substantially rectangular plate-shaped receiver 311 that can be rotated by a rotation shaft 310. The receiving body 311 is formed with a concave groove 312 that can lock the operating body 305 at the upper edge. The groove 312 is formed at a position where the receiving body 311 does not move clockwise even when the operating body 305 is mounted, even if the operating plate 303 rotates clockwise.
A through body 315 is inserted and fixed between the receiving body 311 and the receiving body 311 below the rotating shaft 310. A torsion coil spring 318 is mounted between the upper substrate 308 and the through body 315, and the receiver 311 is constantly urged from the upper substrate 308 in the direction of detachment.
[0085]
Next, the operation of the above configuration will be described. First, the state illustrated in FIG. 26A is a state in which the operating body 305 is detached from the groove 312. In this case, the receiving body 311 moves away from the upper substrate 308 due to the repulsive force of the torsion coil spring 318. On the other hand, the wire 210 is pulled downward (in the direction of the wheel 3) by the repulsive force of the spring 253, and the operation plate 303 is rotated clockwise by the rotation shaft 302.
Therefore, the brake shoe 250 is in a state in which the brake is released, as shown in FIG.
[0086]
On the other hand, when the operating body 305 is lifted and mounted in the groove 312, the wire 210 is pulled upward by overcoming the repulsive force of the spring 253, and a downward pulling force acts on the receiver 311, and the torsion coil spring 318. To maintain the state shown in FIG. Therefore, as shown in FIG. 18B, the spring 210 is contracted by the wire 210 pulled upward, and the brake shoe 250 comes into contact with the wheel 3 to be in a brake state (lock state).
As described above, the operating body 305 is mounted in the groove 312 formed in the receiving body 311 although it is normally unlocked (the brake is not applied) by the rotatable receiving body 311 and the operating body 305. Therefore, it is a simple configuration in which the locked state is maintained and the unlocked state is obtained by removing the locked state.
In addition, although the above always corresponds to the unlocked state (the state where the brake is not applied) via the wire 210, it can also correspond to the locked state (the state where the brake is applied) at all times. .
[0087]
(Fourteenth embodiment)
This embodiment is a lock / unlock mechanism shown in FIG. 27A (locked state) and FIG. 27B (unlocked state).
27 (A) and 27 (B) are front views of the carriage, and inverted U-shaped handles 19 are provided upright at both end portions of the carriage base plate 1a.
The wheel brake shoes 175a and 175b are the same as those shown in FIG. 20, and a trapezoidal taper portion 176 is formed. A torsion coil spring 326 is inserted between the brake shoes 175a and 175b and the support body 325, and a force for rotating the brake shoes 175a and 175b in the clockwise direction in FIG. When the brake shoes 175a and 175b are lowered, the tapered portion 176 sequentially comes into contact with the wheel 3 at a narrow portion, and the both sides of the wheel 3 are clamped and the brake is applied. The torsion coil spring 326 is not necessarily required if the brake is sufficiently applied by its own weight such as the operation body 321.
[0088]
An inverted U-shaped operating body 321 is provided along the handles 19 and 19 at both ends, connected to the brake shoes 175a and 175b. A base 322 is fixed in the middle of the handles 19, 19, and a link body 323 that can be rotated by a rotation shaft 322 a is attached to the base 322. The operation body 321 is attached to the link body 323 so as to be rotatable by a rotation shaft 324a via a lever 324, and the base 322, the link body 323, and the operation body 321 constitute a link mechanism.
When the operation body 321 is lifted, the link body 323 is rotated via the lever 324, and the rotation shaft 324a is provided on the left side of the rotation shaft 322a, and the operation body 321 does not descend. To be locked.
[0089]
The operation of the above configuration will be described. When the operating body 321 is lifted and rotated counterclockwise in FIG. 27, the link body 323 is rotated, and the rotation shaft 324a is positioned on the left side of the rotation shaft 322a. Lift up. For this reason, the brake shoes 175a and 175b are detached from the wheel 3 to be in a brake released state (unlocked state), and the rotating shaft 324a is positioned on the left side of the rotating shaft 322a. The operating body 321 is not lowered and is locked. That is, the brake release state is maintained.
[0090]
Next, when the operation body 321 is slightly lifted and rotated clockwise in FIG. 27, the link body 323 is rotated clockwise by the rotation shaft 322a, and the locked state is released. Therefore, the operating body 321 descends, and the brake shoes 175a and 175b, the weight of the operating body 321 and the torsion coil spring 326 cause the trapezoidal taper portion 176 of the brake shoe to clamp both sides of the wheel 3 to apply the brake. It becomes a locked state.
As described above, the brake can be locked and unlocked with a simple configuration using the operating body 321 directly connected to the brake and the link mechanism (comprising the base 322, the link body 323, and the operating body 321).
[0091]
(Fifteenth embodiment)
As shown in FIG. 28, the present embodiment is a lock / unlock mechanism that is attached under the base plate 1a of the carriage and operated with feet.
Below the base plate 1 a, an L-shaped and flat brake body 331 that is fixed to the back surface of the base plate 1 a and can be brought into contact with the wheel 3 is provided. Constitutes a release petal 331a. Further, a support body 332 is suspended from the center of the brake body 331 on the back surface of the base plate 1a, and a through hole (not shown) is formed in the brake body 331. The brake body 331 is attached by inserting the support body 332 through a through hole (not shown), and the spring 333 urged from the back surface side of the brake body 331 to the back surface side of the base plate 1a The support body 332 is inserted and supported.
Further, the brake body 331 is formed with a rotation shaft 335, and a “foot-shaped” stepping body 336 is attached to the rotation shaft 335, and between the footing body 336 and the brake body 331. A torsion coil spring (not shown) is attached to the foot, and the stepping body 336 is always urged to rotate clockwise.
In addition, a presser body 338 for pressing the brake body 331 is attached to the foot pedal body 336, and the brake body 331 is moved up and down as the foot pedal body 336 moves up and down.
Moreover, the stop body 337 is provided in the back surface of the edge part of the base plate 1a, and while stopping the stepping body 336 to rotate, the edge part of the foot step body 336 contacts the back surface of the base plate 1a.
[0092]
Next, the operation of the above configuration will be described. When the stepping body 336 is stepped downward, the footing body 336 is rotated counterclockwise by the rotation shaft 335, and the brake body 331 is lowered (pressed) by the presser body 338. However, it stops at the stop body 337. Further, the end portion of the foot pedal body 336 is brought into contact with the back surface of the base plate 1a to bring the brake body 331 into a locked state.
Therefore, the brake body 331 is lowered by contracting the spring 333, and the lowered brake body 331 presses the wheel 3 to be in a brake state (locked state) (FIG. 28A).
On the other hand, when the release petal 331a is stepped on, the foot pedal body 336 is detached from the back surface of the base plate 1a, and the foot pedal body 336 is pivoted by the torsion shaft 335 by a torsion coil spring (not shown) mounted between the foot pedal body 336 and the brake body 331. , The urging force for lowering (pressing down) the brake body 331 by the presser body 338 disappears, and the brake body 331 is lifted and released from the wheel 3 by the repulsive force of the spring 333, so that the brake is released ( (Unlocked state) (FIG. 28B).
As described above, the lock / unlock state can be achieved by a simple mechanism constituted by the foot pedal body 336, the brake body 331, and the release petal 331a at the end of the brake body 331.
[0093]
(Sixteenth embodiment)
This embodiment will be described with reference to FIG. The brake mechanism of the present embodiment is brought into a locked state and an unlocked state via a link mechanism.
An inverted U-shaped handle 19 is erected at both end portions of the carriage, and a rear wheel 3b is provided at a lower portion thereof.
The rear wheels 3b are provided with flat brake shoes 175a and 175b that are pressed from above the rear wheels 3b to act as a brake.
The brake shoes 175 a and 175 b are connected to an inverted U-shaped operating body 401 provided along the handle 19. Further, a guide lever 402 that is not necessarily required is attached to the lower end portion of the operation body 401 so as to be rotatable between the handle 19 and the operation lever 401. An operation base 405 is attached to the upper part of the operation body 401, and a handle base 403 is attached to the handle 19. A link lever 406 is provided to connect the operation base 405 and the handle base 403 in a rotatable manner.
[0094]
Next, the operation of the above configuration will be described. When the operation body 401 is lifted upward and pressed rightward in the form shown in FIG. 29A, the guide lever 402 rotates clockwise and the link lever 406 rotates clockwise. The position of the rotation axis of the operation base 405 of the link lever 406 is located on the right side of the position of the rotation axis of the handle base 403 of the link lever 406. Therefore, the link lever 406 maintains the position where the brake shoes 175a and 175b are raised without the force of returning to the original state acting (FIG. 29A). Accordingly, the brake is maintained in the released (unlocked) state.
[0095]
On the other hand, when the operation body 401 is lifted up and rotated in the form shown in FIG. 29A while being pressed in the left direction (FIG. 29B), the guide lever 402 is rotated counterclockwise. The link lever 406 rotates counterclockwise, and the position of the rotation axis of the link lever 406 on the operation base 405 is below the position of the rotation axis of the handle base 403 of the link lever 406. The brake shoes 175a and 175b are lowered to be pressed from above the rear wheel 3b (FIG. 29C).
The brake shoes 175a and 175b act as a brake by pressing the rear wheel 3b by the weight of the brake shoes 175a and 175b and the weight of the operation body 401. When the brake is not sufficient, a spring is used as an auxiliary force. .
As described above, the brake mechanism is configured to be locked and unlocked with a simple configuration of raising and lowering the operating body 401 and a link mechanism using the link lever 406.
The brake shoe attached to the lower end of the operation body 401 may be configured such that the brake is applied when the operation body 401 is lifted and the brake is released when the operation body 401 is lowered.
[0096]
(Seventeenth embodiment)
This embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 30A is a front view of the brake mechanism of the present embodiment, FIG. 30B is a plan view, and FIG. 30C shows an unlocked state.
The brake mechanism of the present embodiment is locked and unlocked by the same action as the first embodiment, but the left and right brake shoes 631a and 631b are symmetric with respect to the left and right through the communication shaft rod 637. It is configured to be in a form. Since the brake mechanism is symmetrical, only one of them may be described.
[0097]
The pair of fixed bodies 620 and 620 has the same structure as the mounting body 10 shown in FIG. 4, and is composed of a U-shaped base 621 (621 a and 621 b) and a base 622. Is provided with a mounting hole 623. The pair of fixed bodies 620 are attached to the base plate 1a of the carriage through the holes 623 with bolts and nuts 624 in front of and behind the fixed wheel 3.
The U-shaped base 621 is provided with a rotating shaft 625 (625a, 625b). The rotating shaft 625 has a substantially L-shape in a front view and a U-shaped lever 630 (630a in a plan view). , 630b) is rotatably mounted. In addition, a brake shoe 631 (631a, 631b) that can contact the front and rear of the wheel 3 and an L-shaped connecting body 636 are attached to the lever 630 with a bolt screw 632.
[0098]
The connecting bodies 636a and 636b attached to the lever 630 are attached symmetrically, and a long and narrow insertion hole 633 is formed at the end of the connecting bodies 636a and 636b. The communication shaft rod 637 is inserted into the insertion holes 633, and the left and right brake shoes 631a and 631b are configured to be symmetrical.
Further, operation shafts 640a and 640b are attached to the upper ends of the levers 630a and 630b. The end of the wire 40 is fixed to the operation shaft 640a, and the wire 40 is passed through an insertion hole (not shown) formed in the operation shaft 640b.
A tension spring 650a is mounted between the operation shaft 640a and the base 621a. The operation shaft 640a is biased counterclockwise about the rotation shaft 625a, and the operation shaft 640b. A tension spring 650b is mounted between the base bodies 621b, the operation shaft 640b is urged clockwise around the rotation shaft 625b, and the brake shoes 631a and 631b are in contact with the wheel 3 together. It is urged to rotate in the direction to produce a locked state.
[0099]
Note that the pair of levers 630a and 630b are interlocked by the communication shaft rod 637 and maintain a symmetrical state with each other. For example, even if one spring 650a stops working, the other spring 650b causes a tensile force. It becomes weaker but it works the same. Therefore, the pair of brake shoes 631a and 631b are always urged to rotate in the direction in which they are in contact with the wheels 3 and are locked.
Next, when the wire 40 is pulled to release the locked state, the operating shaft 640a (lever 630a) overcomes the pulling force of the spring 650a and rotates clockwise about the rotating shaft 625a. On the other hand, the other lever 630b rotates counterclockwise via the communication shaft rod 637.
Therefore, each of the pair of brake shoes 631a and 631b is turned from the wheel 3 in the disengagement direction to be unlocked.
[0100]
As described above, the present embodiment is locked and unlocked by the same operation as the first embodiment. However, the pair of brake shoes 631a and 631b are connected to the levers 630a and 630b, the coupling bodies 636a and 636b, and the communication. Since the shafts 637 are alternately connected to each other, the brake shoes 631a and 631b, the levers 630a and 630b, and the connecting bodies 636a and 636b are in a locked / unlocked state in a symmetrical manner. The lever 630a (630b) and the coupling body 636a (636b) may be integrally formed.
[0101]
In the above embodiment, only the brake mechanism is illustrated and applied to a carriage, but it can be used for a wheelchair or the like. Further, in each embodiment, whether the brake state is always set or the brake released state may be configured by selecting the various brake mechanisms described above, and the structure in each embodiment is appropriately selected. A brake mechanism may be configured in combination.
In the embodiment including a pair of brake shoes, the brake shoes are not necessarily a pair.
[0102]
【The invention's effect】
  The brake mechanism of the present invention has a simple structure composed of a brake shoe and a spring, and can be easily changed between a locked state and an unlocked state, so that safety can be ensured even when the carriage is stopped on an inclined road or the like. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view of a carriage, and FIG. 1B is a right side view.
2A is a front view of a brake mechanism, and FIG. 2B is a side view.
3A is a diagram showing a locked state of a brake mechanism as viewed from the back side, and FIG. 3B is a side view showing an unlocked state.
FIG. 4 is a component diagram of a brake mechanism.
5A is a plan view and FIG. 5B is a side sectional view of a lock / unlock mechanism.
6A is a side view of a locked state, FIG. 6B is a side view of an unlocked state, FIG. 6C is a front view, and FIG. 6D is a detailed view of a brake shoe. is there.
7A is a diagram showing a locked state of the brake mechanism as viewed from the back side, and FIG. 7B is a side view showing the locked state.
8A and 8B are diagrams showing a configuration of a wire, where FIG. 8A is a plan view, FIG. 8B is a side view, and FIG. 8C is a diagram showing a brake piece.
9A is a front view of a brake mechanism having another configuration, FIG. 9B is an enlarged view, and FIGS. 9C and 9D are diagrams showing a locked state;
10A is a front view of a brake mechanism having another configuration, FIG. 10B is an enlarged view, and FIGS. 10C and 10D are diagrams showing a locked state;
11A to 11D are brake mechanisms having other configurations, FIG. 11A is a diagram illustrating an unlocked state, and FIGS. 11B to 11D are diagrams illustrating a locked state;
FIG. 12 shows a brake mechanism for a universal wheel, where (A) is a side view and (B) is a front view.
FIGS. 13A and 13B are views showing a partial enlargement of a caster portion. FIGS.
14A and 14B show a brake mechanism for a universal wheel, in which FIG. 14A shows a front unlocked state, and FIG. 14B shows a front locked state.
FIG. 15 is a diagram showing a back surface in an unlocked state.
16A is a front view of a carriage, and FIG. 16B is a side view of the carriage.
17A is a partially enlarged view of the carriage and a front view of the brake lever. FIGS. 17B and 17C are partially enlarged views of the carriage for explaining the operation and a rear view of the brake lever.
18A and 18B are diagrams of a brake mechanism.
19A is a front view of a brake mechanism for stopping a wheel attached to a fixed caster, FIG. 19B is a side view, FIG. 19C is a perspective view of a brake shoe, and FIG. Is a diagram of a stopper.
20A is a front view of a brake mechanism for stopping a wheel attached to a fixed caster, FIG. 20B is a side view, and FIG. 20C is a partial view of the carriage.
FIGS. 21A and 21B show another brake mechanism, in which FIG. 21A is a front view of a brake mechanism that stops a wheel attached to a fixed caster, FIG. 21B is a side view, and FIG. 21C is an unlocked state. is there.
22A and 22B show other brake mechanisms, where FIG. 22A shows a brake state and FIG. 22B shows a travelable state.
FIGS. 23A and 23B are other brake mechanisms, in which FIG. 23A is a plan view of a carriage with a base plate removed, and FIGS. 23B and 23C are views taken along arrows X to X of FIG. FIG.
24 (A-1), (A-2), (B-1), and (B-2) are brake operation diagrams. FIG.
FIG. 25A is a front sectional view of the carriage, and FIG. 25B is a right side view thereof.
FIGS. 26A and 26B are enlarged views for explaining the operation. FIGS.
FIGS. 27A and 27B show a lock and unlock mechanism of another brake, in which FIGS. 27A and 20B are front views of the carriage, FIG. 27A shows a locked state, and FIG. 27B shows an unlocked state;
FIGS. 28A and 28B show another brake lock / unlock mechanism, where FIG. 28A shows a locked state and FIG. 28B shows an unlocked state.
29A and 29B show a lock / unlock mechanism of another configuration, in which FIG. 29A is an unlocked state, FIG. 29B is a diagram during operation, and FIG. 29C is a diagram showing a locked state.
30A and 30B show a lock / unlock mechanism of another configuration, in which FIG. 30A is a front view showing a locked state, FIG. 30B is a plan view, and FIG. 30C is a diagram showing an unlocked state.
[Explanation of symbols]
1 Body
1a Base plate
3 wheels
3b Rear wheel
10 Mounting body
20 Spring
30 Brake shoes
31 Shoe body
40 wires
50 Lock and unlock mechanism
70 base
71 Brake shoe
72 Brake base
73 Spring

Claims

A vehicle capable of traveling with a front wheel and a fixed rear wheel attached to the back of the base plate,
In the space formed by the lower side of the base plate and the upper edge of the rear wheel, the upper metal fitting (81) and the lower metal fitting (82) are provided with the spring (83) inserted,
Under the lower metal fitting (82), reverse V-shaped brake pieces (85a, 85b) that can come into contact with the rear wheel at two locations, front and rear, are formed.
The brake pieces (85a, 85b) can always swing by the elastic force of the spring (83), and when the rear wheel rotates, one of the brake pieces (85a, 85b) bites into the rear wheel. When the rear wheel further rotates, the tip of the one brake piece (85a, 85b) can bite into the rear wheel.
A brake for a vehicle in which when the lower metal fitting (82) is pulled by a wire (40), the brake pieces (85a, 85b) are detached from the rear wheels and become unlocked.

A vehicle capable of traveling with a front wheel and a fixed rear wheel attached to the back of the base plate,
A brake shoe (110) capable of contacting the rear wheel with a wave portion biased by a spring (111) is inserted into the space formed by the lower side of the base plate and the upper edge of the rear wheel,
Due to the elastic force of the spring (111), the brake shoe can always swing, and the brake shoe has three wave portions (110a) that can contact the rear wheel,
When the rear wheel rotates, either one of the wave portions at both ends of the wave portion (110a) of the brake shoe bites into the rear wheel and enters a locked state.
A brake for a vehicle in which when the wire (40) is pulled, the brake shoe (110) is released from the rear wheel and is unlocked.