JP4766756B2 - Automatic operation method of gate position change by gantry crane - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダムの水門を開閉するゲート位置換えに係り、特に、位置合わせが正確にできるガントリクレーンによるゲート位置換えの自動運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダムでは複数の水門のそれぞれにゲートが挿入・抽出可能に設けられている。水門にゲートを挿入すると、その水門は閉じられたことになる。水門からゲートを抽出すると、その水門は開かれたことになる。抽出されたゲートは、ゲート置き場に格納される。水門の開閉の作業は、ゲートの場所を移動させる作業であるから、ゲート位置換えと呼ぶ。
【0003】
ゲートは重量物であるので、ガントリクレーンを用いて挿入・抽出、及び搬送が行われる。ガントリクレーンは、水門の並びに沿って敷設されたレール上を走行するための車輪と、ゲートを掛け止めるフックを設けた吊りビームと、吊りビームを巻き上げるワイヤとを備えている。ガントリクレーンでゲートを挿入するには、ワイヤに偏った荷重がかからないよう、ゲートが正しく水門の真上に位置しなくてはならない。即ち、ゲートの中心線と水門の中心線とが一致することが必要である。
【0004】
このためには、まず、吊りビームの中心(ガントリクレーンの中心)と水門の中心線とが一致する位置にあることが必要である。しかし、フックでゲートを掛け止めて持ち上げたとき、フックの掛かり具合がいつも一定ではないため、ゲートの位置がガントリクレーンに対して前後にずれてしまう。すると、ガントリクレーンが適正位置にあっても、ゲートが正しく水門の真上に位置しているとは限らない。従って、ガントリクレーンを適正位置から少し動かしてゲートを正しく水門の真上に位置させることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ゲート位置換え作業は、オペレータがガントリクレーンを手動運転して行っていた。このため、ガントリクレーンの速度調整、位置合わせ等に時間が掛かり、オペレータの負担が大きかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、位置合わせが正確にできるガントリクレーンによるゲート位置換えの自動運転方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ダムの水門上を走行するガントリクレーンにより水門に挿入・抽出されるゲートを吊り上げて移動させるゲート位置換えにおいて、ガントリクレーンに2つの近接スイッチを走行方向の前後対称位置に取り付け、走行路には、ガントリクレーンの中心が水門中心線上にあるときに前記2つの近接スイッチにより各々検出される2つの鉄片を水門毎に水門中心線に対して対称に配置しておき、ガントリクレーンを所望の水門まで走行させるときに、2つの近接スイッチがそれぞれ鉄片を検出する位置をガントリクレーンを停止させる目標位置とするものである。
【0008】
ガントリクレーンに車輪の回転から走行距離を検出する走行距離センサを搭載し、この走行距離を累積して現在位置を認識し、この現在位置が先行する近接スイッチによって1つ目の鉄片が検出されるべき位置から所定距離に近付くまではガントリクレーンを高速走行させ、現在位置が前記所定距離に達したら減速して低速走行させ、先行する近接スイッチによって1つ目の鉄片が検出されたとき、さらに減速して微速走行させ、2つの近接スイッチがそれぞれ鉄片を検出したときガントリクレーンを停止させる。
【0009】
前記近接スイッチによって鉄片が検出されたとき、前記走行距離の累積による現在位置を補正してもよい。
【0010】
ガントリクレーンと吊り下げたゲートとの間隔を検出する距離センサをガントリクレーンに取り付け、検出される間隔を基にガントリクレーンが目標位置に停止したときの水門に対するゲートの位置ずれを検出してもよい。
【0011】
目標位置より前記位置ずれ分だけガントリクレーンを走行させてゲートの位置を水門に合わせてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】
図1に示されるように、ダムには、複数の水門1が並べて設けられており、併せてゲート2を格納するゲート置き場3も設けられている。水門上には、ガントリクレーン4が走行する走行路5が設けられている。ガントリクレーン4は、走行路を走行するための車輪6と、ゲートを掛け止めるフックを設けた吊りビーム7と、吊りビーム7を巻き上げるワイヤ8とを備えている。さらに、本発明では、ガントリクレーン4の下部に、走行路5に埋設された鉄片9を検出するための2つの近接スイッチ10が取り付けられている。cは、水門1及びゲート置き場3の中心線であり仮想的なものである。
【0014】
近接スイッチ10は、ガントリクレーン4の中心を基準に走行方向の前後対称位置に配置されている。鉄片9は、ガントリクレーン4の中心が水門中心線c上にあるときに2つの近接スイッチ10により各々検出される場所に配置されるが、近接スイッチ10の感度範囲を考慮し、ガントリクレーン4の中心が水門中心線c上から外れると、必ず一方の近接スイッチ10が非検出となるように、近接スイッチ10の感度範囲の中でガントリクレーン4の中心寄りに配置されている。鉄片9は、水門1毎、ゲート置き場3毎に設けられている。
【0015】
図1には示されないが、ガントリクレーン4には、車輪6の回転から走行距離を検出する走行距離センサとしてロータリエンコーダが搭載されている。
【0016】
また、図2に示されるように、ガントリクレーン4には、ガントリクレーン4と吊り下げたゲート2との間隔を検出する距離センサとしてレーザ距離計11が取り付けられている。レーザ距離計11は、ガントリクレーン4の脚部とゲート2の辺との間隔を検出しているが、ガントリクレーン4の脚部から中心までの距離やゲート2の幅は既知であるから、レーザ距離計11の出力からガントリクレーン4が目標位置にあるときの水門1に対するゲート2の位置ずれを求めるのは容易である。
【0017】
ガントリクレーン4の自動運転装置は、図3に示されるように、プログラム可能なデジタル制御装置(PLC)31で構成されている。PLC31には、オペレータがさまざまの操作指令を入力するための操作机32、レーザ距離計11、ロータリエンコーダ(走行距離センサ)33、近接スイッチ10が接続されている。また、ガントリクレーン4の走行駆動装置としてのインバータユニット34がPLC31に接続されている。インバータユニット34は、PLC31からの速度指令に応じて電動機35、スラスタブレーキ36を駆動し、電動機35に取り付けられたパルスジェネレータ37からの速度信号をPLC31に入力するようになっている。
【0018】
フックの詳細を図4に示す。吊りビーム7は、所定の長さを有する剛体である。この吊りビーム7の両端に、それぞれワイヤ8が掛け回されている。これらワイヤ8の一端は、ガントリクレーン4に搭載された巻き取りドラム(図示せず)に収容されている。ワイヤ8を案内するシーブ41の一つには、巻き上げ量(フック高さ)を検出するためのエンコーダ42が取り付けられている。43は、張力を検出するロードセルである。
【0019】
フック44は、2つの湾曲した鉤部45を相向かいにして吊りビーム7の両端に配置し、鉤部45が開閉するよう鉤部45の基端部を回動可能に保持し、鉤部45を回動させるクランク部材46を吊りビーム7内に設け、このクランク部材46の中央部分を引き上げることによりフックを開く開閉ワイヤ47を設け、この開閉ワイヤ47をガントリクレーン4内のシリンダで駆動できるように構成されている。
【0020】
操作机32の詳細を図5に示す。操作机32には、手動/自動を切り換える切換スイッチ51、手動運転用の走行指令ボタン52、巻上げ指令ボタン53、フック開閉指令ボタン54、自動運転用の開始位置入力デジタルスイッチ55、終了位置入力デジタルスイッチ56、停止/起動ボタン57、非常停止ボタン58が設けられている。自動運転を行う時には、ゲート2を抽出する水門1またはゲート置き場3の番号を開始位置としてデジタルスイッチ55に入力し、その抽出したゲート2を挿入する水門1またはゲート置き場3の番号を終了位置としてデジタルスイッチ56に入力し、起動ボタン57を押すことで、自動運転を開始させる。
【0021】
PLC31にプログラムされる制御手順を図6〜図8に示す。
【0022】
図6は、指定されたゲート置き場3に格納されているゲート2を抽出し、このゲート2を指定された水門1まで搬送してその水門1に挿入するまでの制御手順を示したものである。水門1に挿入されているゲート2を抽出してゲート置き場3に格納する制御手順は、図6とほぼ同様に構成されるので、省略してある。
【0023】
この制御手順は、起動ボタン57によってスタートされる。ガントリクレーン4を指定されたゲート置き場3へ向けて走行させ、ゲート置き場3に到着すると走行を停止する(S601−S603)。フックの巻き下げ(吊りビーム7の巻き下げ)を開始し、エンコーダ42によりフック44がゲート2に接近したことを検出したら、巻き下げを低速運転に切換え、ロードセル43によりフック44がゲート2に着床したことを検出したら、巻き下げを停止する(S604−608)。次に、開閉ワイヤ47を緩めて鉤部45の自重によりフックを閉じる(S609)。これにより、ゲート2にフックが掛かった状態になる。フックの巻き上げ(吊りビーム7の巻き上げ)を開始し、エンコーダ42によりフック44が巻上上限に達したことを検出したら、巻き上げを停止する(S610−S612)。次に、ガントリクレーン4を指定された水門1へ向けて走行させ、水門1に到着すると走行を停止する(S613−S615)。フックの巻き下げを開始し、エンコーダ42によりゲート2が水門1の底面に接近したことを検出したら、巻き下げを低速運転に切換え、ロードセル43によりゲート2が水門1の底面に着床したことを検出したら、巻き下げを停止する(S616−S620)。次に、開閉ワイヤ47を引いてフックを開く(S621)。フックの巻き上げを開始し、エンコーダ42によりフック44が巻上上限に達したことを検出したら、巻き上げを停止する(S622−S624)。以上の制御手順により、所望の水門を閉じることができる。
【0024】
図7は、ガントリクレーン4の走行及び停止の制御手順を図6より詳細に示したものである。走行開始のときガントリクレーン4の最高速度(定格速度)で高速走行させるものとする。走行開始後、走行距離センサとしてのロータリエンコーダ33の出力に基づいて現在位置を認識し、この現在位置が先行する近接スイッチ10によって、指定された水門1上の1つ目の鉄片9(図7では鉄片1)が検出されるべき位置から、例えば、1mに近付くまでは最高速度を維持する(S701−S702)。現在位置が鉄片1の位置に1mまで近付いたら、走行速度を最高速度の、例えば、1/3に低下させて低速走行させる(S703)。その後、現在位置が鉄片1位置に0.3mまで近付いてもパルスジェネレータ37からの速度信号により減速が完了していないことが判明したら、警報表示と共に走行を停止する(S704−S706)。減速が完了し、先行する近接スイッチ10によって1つ目の鉄片9(図7では鉄片1)が検出されたら(S704−S707)、ロータリエンコーダ33の出力に基づいた現在位置を予め知られている鉄片1の位置(絶対位置)で補正する(S708)。これにより車輪6のスリップ等による位置検出のずれが解消される。
【0025】
前記鉄片1が検出されたとき、走行速度を最高速度の、例えば、1/20に低下させて微速走行させる(S709)。その後、現在位置が鉄片1の位置を0.1m通り過ぎてもパルスジェネレータ37からの速度信号により減速が完了していないことが判明したら、警報表示と共に走行を停止する(S710−S712)。減速が完了し、2つの近接スイッチ10によってそれぞれ鉄片9(図7では鉄片1,2)が検出されたら、ガントリクレーン4が目標位置に来ていることが判るので、走行停止させる(S710−S714)。その後、2つの近接スイッチ10によって、ガントリクレーン4が正しく目標位置にあるかどうかを再確認する(S715)。ガントリクレーン4の中心が水門中心線c上から外れると、必ず一方の近接スイッチ10が非検出となるので、ガントリクレーン4のオーバーランが精密に検査できる。もし、オーバーランであれば、逆方向へ微速走行させ、鉄片1,2の検出による走行停止を再試行する(S716−S713)。以上の制御手順により、ガントリクレーン4を可及的に高速移動させつつ、円滑な減速を経てガントリクレーン4の中心が水門中心線c上にあるよう位置合わせをすることができる。
【0026】
図8は、ゲートを挿入する際のガントリクレーン4の走行停止からフック巻き下げ開始までの制御手順を図6より詳細に示したものである。図7の制御手順が完了した状態で、レーザ距離計11によりゲート2の位置を計測する(S801−S802)。レーザ距離計11の出力からガントリクレーン4が目標位置にあるときの水門1に対するゲート2の位置ずれを求める(S803)。位置ずれがあれば、その位置ずれ分だけガントリクレーン4をずれ補正方向へ走行させて停止させる(S804−S805)。再度、ゲート2の位置を計測し、ゲート2の位置ずれを求める(S803)。位置ずれがなければ終了する。以上の制御手順により、ゲート2を抽出したときに生じたゲート2の位置ずれを解消してゲート2を正しく水門1の真上に位置させることができる。
【0027】
次に、図7による走行及び停止制御の様子を、図9のタイムチャートを用いて説明する。ここでは、水門1上の2つの鉄片9(図9の鉄片1,2)が200mmの間隔で設置され、ガントリクレーン4の近接スイッチ10(図9の近接スイッチ1,2)がそれよりやや広い間隔で設置されているものとする。
【0028】
最初に走行速度が最高速度(定格速度)0.255m/secであるとする。現在位置が指定された水門1上の1つ目の鉄片9(図9の鉄片1)の位置に1000mmまで近付いたとき(*1)、定格速度の1/3である0.085m/secに減速する。現在位置が図9の鉄片1の位置に300mmまで近付いたとき(*2)、定格速度の1/3に減速されていることを確認する。定格速度の1/3を維持して走行中に、図9の鉄片1を先行する近接スイッチ10(図9の近接スイッチ2)で検出したとき(*3)、定格速度の1/20である0.013m/secに減速する。現在位置の補正もこのとき行う。現在位置が図9の鉄片1の位置を100mm通り過ぎたとき(*4)、定格速度の1/20に減速されていることを確認する。定格速度の1/20を維持して走行中に、図9の近接スイッチ1,2が鉄片1,2を検出したとき(*5)、走行を停止させる。
【0029】
本発明では、ガントリクレーン4の位置合わせを精密に行うために、位置合わせのときには走行距離センサによる相対位置を用いず、2つの鉄片9を2つの近接スイッチ10で検出する絶対位置を停止の目標位置としたが、ガントリクレーン4の慣性が大きいため、近接スイッチ10が配置できる幅の範囲で最高速度による高速走行から目標位置で正確に停止できる速度まで減速することが困難である。そこで、近接スイッチ10が目標位置の鉄片を検出する以前に低速走行へ移行するようにした。その低速走行へ移行するタイミングは、走行距離センサによる相対位置で求めることにより、多箇所に配置されている鉄片を識別する必要をなくした。さらに、目標位置で正確に停止できるよう、1つ目の鉄片を検出後、低速走行から微速走行するようにした。高速走行、低速走行、微速走行の速度や比率は上記の例に限定されないことは勿論である。
【0030】
また、本発明では、ガントリクレーン4に2つの近接スイッチ10を走行方向の前後対称位置に取り付け、2つの鉄片9を水門中心線cに対して対称に設置したので、ガントリクレーン4が往復いずれに走行しても同じ制御手順を適用することができる。
【0031】
また、本発明では、鉄片9、近接スイッチ10による絶対位置が得られたタイミングで走行距離センサによる現在位置を補正するようにしたので、車輪スリップ等による位置検出ずれの蓄積が解消され、現在位置の信頼性が高まった。
【0032】
また、本発明では、ガントリクレーン4の位置合わせを精密に行っても、吊り上げたゲート2の位置がガントリクレーン4に対してずれてしまうことを考慮し、ガントリクレーン4を基準にしたゲート2の位置を検出してガントリクレーンの位置補正を行うようにしたので、ゲート2が円滑に水門1に挿入できるようになった。
【0033】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0034】
(1)従来は、オペレータが手動運転していたゲートの位置換え作業を自動化することができる。
【0035】
(2)従来は、オペレータが目視して手動運転していたゲートの位置合わせ作業を自動化し、正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動運転方法でゲート位置換えが行われるダムの側面図である。
【図2】本発明においてゲートを吊り上げているガントリクレーンの側面図である。
【図3】本発明の自動運転方法を実行する装置の構成図である。
【図4】本発明に用いるフックの詳細構造図である。
【図5】本発明に用いる操作机の操作パネル図である。
【図6】本発明の自動運転方法に基づく制御手順図である。
【図7】本発明の自動運転方法に基づく制御手順図である。
【図8】本発明の自動運転方法に基づく制御手順図である。
【図9】本発明の自動運転方法を用いたタイムチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 水門
2 ゲート
3 ゲート置き場
4 ガントリクレーン
5 走行路
6 車輪
7 吊りビーム
8 ワイヤ
9 鉄片
10 近接スイッチ
11 レーザ距離計[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to gate position change for opening and closing a sluice gate of a dam, and more particularly to an automatic operation method for gate position change by a gantry crane capable of accurate alignment.
[0002]
[Prior art]
In the dam, gates can be inserted and extracted from each sluice gate. When the gate is inserted into the sluice, it is closed. When the gate is extracted from the sluice, it is opened. The extracted gate is stored in the gate storage area. Since the operation of opening and closing the sluice is an operation of moving the location of the gate, it is called gate repositioning.
[0003]
Since the gate is heavy, insertion / extraction and conveyance are performed using a gantry crane. The gantry crane includes wheels for running on rails laid along the sluice gate, a suspension beam provided with a hook for hooking the gate, and a wire for winding the suspension beam. In order to insert the gate with a gantry crane, the gate must be correctly positioned directly above the sluice to avoid unbalanced loads on the wires. That is, it is necessary that the center line of the gate and the center line of the sluice coincide.
[0004]
For this purpose, first, it is necessary that the center of the suspension beam (center of the gantry crane) and the center line of the sluice gate coincide with each other. However, when the gate is hooked and lifted, the hook is not always fixed, so the gate position is shifted back and forth with respect to the gantry crane. Then, even if the gantry crane is in an appropriate position, the gate is not always located right above the sluice. Therefore, it is necessary to move the gantry crane slightly from the proper position so that the gate is positioned right above the sluice.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, the gate position changing operation has been performed by an operator manually operating a gantry crane. For this reason, it took time to adjust the speed and position of the gantry crane, and the burden on the operator was great.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide an automatic operation method for changing the gate position by a gantry crane that solves the above-described problems and enables accurate alignment.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides two proximity switches for the gantry crane in the traveling direction in the gate repositioning in which the gate inserted / extracted by the gantry crane traveling on the sluice gate of the dam is lifted and moved. Mounted at symmetrical positions in the front-rear direction, the two slabs detected by the two proximity switches when the center of the gantry crane is on the sluice centerline are arranged symmetrically with respect to the sluice centerline for each sluice. In addition, when the gantry crane is traveled to a desired sluice gate, the positions where the two proximity switches respectively detect the iron pieces are set as target positions for stopping the gantry crane.
[0008]
The gantry crane is equipped with a mileage sensor that detects the mileage from the rotation of the wheel, the mileage is accumulated, the current position is recognized, and the first iron piece is detected by the proximity switch preceded by the current position. The gantry crane is driven at a high speed until it approaches a predetermined distance from the power position, and when the current position reaches the predetermined distance, the gantry crane is decelerated and travels at a low speed. When the first iron piece is detected by the preceding proximity switch, the gantry crane is further decelerated. The gantry crane is stopped when the two proximity switches detect iron pieces, respectively.
[0009]
When an iron piece is detected by the proximity switch, the current position by accumulation of the travel distance may be corrected.
[0010]
A distance sensor that detects the distance between the gantry crane and the suspended gate may be attached to the gantry crane, and the displacement of the gate relative to the sluice when the gantry crane stops at the target position may be detected based on the detected distance. .
[0011]
The position of the gate may be adjusted to the sluice by running the gantry crane by the amount of the positional deviation from the target position.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0013]
As shown in FIG. 1, the dam is provided with a plurality of
[0014]
The
[0015]
Although not shown in FIG. 1, the
[0016]
As shown in FIG. 2, a laser rangefinder 11 is attached to the
[0017]
As shown in FIG. 3, the automatic driving device of the
[0018]
Details of the hook are shown in FIG. The suspension beam 7 is a rigid body having a predetermined length.
[0019]
The hook 44 is disposed at both ends of the suspension beam 7 with two curved flanges 45 facing each other, and holds the base end of the flange 45 so that the flange 45 can be opened and closed. Is provided in the suspension beam 7, and an opening / closing wire 47 is provided to open the hook by pulling up the central portion of the
[0020]
Details of the
[0021]
Control procedures programmed in the PLC 31 are shown in FIGS.
[0022]
FIG. 6 shows a control procedure for extracting the
[0023]
This control procedure is started by the
[0024]
FIG. 7 shows the control procedure for running and stopping the
[0025]
When the
[0026]
FIG. 8 shows the control procedure from the stop of traveling of the
[0027]
Next, the state of the running and stop control according to FIG. 7 will be described using the time chart of FIG. Here, two iron pieces 9 (
[0028]
First, it is assumed that the traveling speed is a maximum speed (rated speed) of 0.255 m / sec. When approaching the position of the first iron piece 9 (
[0029]
In the present invention, in order to precisely position the
[0030]
In the present invention, the two
[0031]
Further, in the present invention, since the current position by the travel distance sensor is corrected at the timing when the absolute position by the iron piece 9 and the
[0032]
Further, in the present invention, even if the
[0033]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following excellent effects.
[0034]
(1) Conventionally, it is possible to automate a gate repositioning operation that has been manually operated by an operator.
[0035]
(2) Conventionally, it is possible to automate and accurately perform the gate alignment operation which is manually operated by visual observation by an operator.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a dam whose gate position is changed by the automatic operation method of the present invention.
FIG. 2 is a side view of a gantry crane lifting a gate in the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of an apparatus for executing the automatic driving method of the present invention.
FIG. 4 is a detailed structural view of a hook used in the present invention.
FIG. 5 is an operation panel diagram of an operation desk used in the present invention.
FIG. 6 is a control procedure diagram based on the automatic driving method of the present invention.
FIG. 7 is a control procedure diagram based on the automatic driving method of the present invention.
FIG. 8 is a control procedure diagram based on the automatic driving method of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing an example of a time chart using the automatic driving method of the present invention.
[Explanation of symbols]
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