JP4765130B2 - カテーテル及び同カテーテルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内腔手術用のカテーテル、特に、カテーテルの末端部及び先端部に関するものである。更に、本発明は、カテーテルの末端部及び先端部を製造する方法にも関するものである。
本発明は、生体に内腔手術を施すのに好適な、特に、狭窄症になった血管を元の状態に戻すために自己膨張可能なステントを位置決めするのに好適なカテーテルの特性を向上させることに向けられたものである。
内腔手術の場合には、カテーテルには、軸線方向の高い圧縮剛性と高い可撓性という二つの対照的な特性を有することが必要とされている。カテーテルが軸線方向の圧縮剛性を有することは、操作者によってカテーテルの基部に齎される動きにカテーテルの末端部が簡単に反応することができることを可能にする。他方、カテーテルが可撓性を有することは、往々にして曲がりくねっている血管をカテーテルが簡単に且つ患者を傷付けることなく通過することを可能にする。
可撓性の必要性は、カテーテルが通過する血管の中で小径の血管に達せられるカテーテルの末端部に関して特に痛感されている。
同様の理由で、可撓性の必要性は、カテーテルの先端部に関してより一層痛感されている。
カテーテルの先端部に関する別の必要性は、ガイドワイヤーが通るルーメンの直径のような最小の直径から、ステントを径方向に最大限にしぼませた状態で保持するシースの直径のような末端部における有用な最大直径へ変化するようにカテーテルのフロントプロフィールの形を整えることである。
カテーテルの先端部に関する更に別の必要性は、カテーテルの基部方向への末端部の可撓性が可能な限り一様に変化することを確実にすることである。
カテーテルとその先端部の双方に関する更なる必要性は、最も過酷な使用状態においてカテーテル本体とその先端部とが分離してしまうことを防止するために、カテーテルとその先端部が相互に強固に接合されることを確実にすることである。
カテーテルの先端部は、オーバーモールディング(overmoulding)によってカテーテル本体に付加されるものであることが知られている。そのような先端部は、その先端部を成形する金型によって得られるもので、その金型内にはカテーテルの本体であるチューブの末端が挿入される。次いで、プラスチック材料が金型内に注入される。そのプラスチック材料は重合しつつ、カテーテルの本体の外表面に接着する。
上述したカテーテル先端部は可撓性に劣っていることが知られており、その可撓性は、カテーテル本体であるチューブが終端となっている先端部内の所において急に変化する。
先端部がカテーテル本体に対して単に化学的性質のみに基づいて接着しているため、カテーテル本体に対する先端部の接着が悪影響を受け、ある場合には、カテーテル本体及び先端部を構成している各ポリマー材料の好ましくない調製によって、先端部とカテーテル本体との接着が阻害されることも知られている。
上述したことから、末端部の全体に亘っての最適な可撓性と、この可撓性の緩やかな変化と、カテーテル本体に対する先端部の信頼性のある接着とを確実にすることを可能にするカテーテルを確保することの必要性が持ち上がっている。
また、高価な技術を必要とせず且つ誤差のリスクを制限することにより最善の結果を得ることを確実にする簡単な方法でそのようなカテーテル,末端部及び先端部を確保するという必要性があることも痛感されている。
本発明の課題は、従来技術に関連して上述した如き欠点を解消できるような構造的及び機能的特性を有するカテーテル,カテーテル末端部及び先端部を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、上述した要請に応えることの可能なカテーテル末端部及び先端部の製造方法を考えて提供することにある。
これらの課題は、請求項1に記載のカテーテル先端部、請求項13に記載の末端部、請求項17に記載のカテーテル並びに請求項19及び26に記載のカテーテル末端部の製造方法によって達成される。
本発明に依るカテーテル,カテーテル末端部及び先端部並びにその製造方法の更なる特徴及び利点については、単に一例であって本発明を限定するものではない本発明の実施例に関して添付図面を参照しながら説明した後述の内容を参照することにより明らかになるであろう。
図1a及び図1bを参照すると、本発明に係る内腔手術用のカテーテルの全体が参照符号1を用いて示されている。一例として示したこのカテーテルは、主チューブ2とシース3とを有している。シース3は主チューブ2の周囲に配置されている。
本発明の好ましい実施例に依れば、主チューブ2の上に中間チューブ23(図2)が嵌め合わされていて、この中間チューブ23は、主チューブ2とシース3との間に同軸的に挟まれている。本発明の別の実施例(図8c)に依れば、中間チューブ23は、例えば、押出成形された重合体チューブである。
本発明の更に別の好ましい実施例に依れば、中間チューブ23は、中間チューブ23の壁を構成しているポリマーよりも剛性を有する材料から作られた補強材を含んでいる。
中間チューブ23は、例えば、図9aに示したように、金属ストリップを巻回させて中間チューブの壁内に埋設されたコイル25を含んでいてもよい。
それに代えて、図9bに示したように、コイル25自体で中間チューブ23を構成してもよい。この場合には、要するに、コイル25の巻き線を互いに密接させて、埋設する代わりにそれ自体実質的に連続した壁となるように構成される。
中間チューブ壁内に埋設され又は埋設されないコイル25を用いることは、本明細書中に記載した他の特徴からは別意の実践的解決法であり、茲で記述したカテーテル以外のカテーテルにおいても採用することができる。
シース3の内径は、主チューブ2の外径又は中間チューブ23が設けられているならば中間チューブの外径より若干大きめに形成されている。こうして、シース3と主チューブ2は相互に簡単にスライドできるようになっている。詳述すると、主チューブ2とそれと一体になった全ての部材がシース3に対して、図1a及び図1b中に矢印Aで示した方向へ移動できるようになっている。こうして、カテーテルは、シース3が主チューブ2の略全体をカバーしている第一の状態(図1a)から、シース3が引っ込められてカテーテル1の末端部5をカバーしていない状態(図1b)へ変化することができる。
中間チューブ23及び(又は)金属コイル25を設ける場合には金属コイル25は、カテーテルの可撓性を低下させることなく、カテーテルの軸方向の圧縮剛性をかなり増加させることを可能にする。そのため、剛直なロッド6によってカテーテル1をシース3に沿って押圧前進させるための操作者による操作が簡略化される。
図1a及び図1bに示した実施例の基部4においては、主チューブ2は剛直なロッド6に同軸的に連結されている。一方、末端部50において、主チューブ2は肩部7(図2)を有している。
本発明に係る一実施例に依れば、この肩部7は、主チューブ2の外径を極端に変化させることにより形成されている(図8a及び図8b)。
本発明に係る別の実施例に依れば、肩部7は中間チューブ23の末端によって構成されている(図8c)。
本発明の好ましい実施例においては、肩部7に当接させて第一のX線不透過性マーカー8が配置されている。このマーカー8は、カテーテルの末端部に装填することの可能なステントの如き別の筒状体と接触して同筒状体を軸線方向で受けるのに好適な肩部を形作るように形成されている。
ステントのようなものが当接する別の肩部を形作るマーカー8を肩部7に当接させて位置決めすることは、本明細書中に記載した他の特徴とは別意の実践的解決法であり、茲で記載したカテーテル以外のカテーテルにおいても採用することができる。
第一のマーカー8から主チューブ2の末端部方向へ所定距離離れた部位には、好ましくは第二のX線不透過性マーカー9(図2)が設けられている。
これらマーカー8,9は、典型的には、タンタルの如き重金属及び(又は)白金−イリジウムの如き合金で作られている。それらマーカーは、リング状,ベルト状,スリーブ状,巻回されたワイヤー状又は特定の使用状態において効果的であることが証明されるその他の何らかの形態に形成することができる。
第一のマーカー8と第二のマーカー9との間の間隔は、カテーテル1に装填することの可能なステントの長さに基づいて予め設定される。これらのマーカーは、実際には、カテーテル1の末端部5の実際の位置決め、従って、末端部に装填可能なステントの実際の位置決めについて操作者がX線で確認できるように予め調整されている。
図2に示したように、主チューブ2の末端フラップ(distal flap)10は、それの外表面に複数のレリーフ11を有している。
本発明の一実施例に依れば、これらレリーフ11の各々は、その主な伸び方向が決められている。
本発明の好ましい実施例に依れば、レリーフ11の主な伸び方向は、主チューブの軸線を横切る方向である。
本発明の別の好ましい実施例に依れば、レリーフ11の主な伸び方向は、主チューブの軸線に垂直な方向である。
主チューブ2と同軸的な末端フラップ10の回りには筒状のテーパー部12が形成されている。そのテーパー部12の内径には、レリーフ11と相補的に形成された複数の切欠き13が設けられている。
テーパー部12の先端は、ガイドワイヤーが通過するのに好適なルーメン16の出口である先端ポート14を構成している。先端ポート14及びルーメン16とガイドワイヤーとが相互にスライドできるように、先端ポート14とルーメン16の直径は、ガイドワイヤーの直径よりは若干大きく形成されている。
本発明の好ましい実施形態に依れば、テーパー部12の末端部120は、先端ポート14の直径をシース3の外径に合わせるのに好適な略円錐台の形状を有している。テーパー部12の末端部120から基部122が連続して伸びて、その基部122寄りの末端部120の端部は、シース3の外径よりも大きな外径を有している。
テーパー部12の基部122は、例えば、末端部120の大きな直径を主チューブ2の外径に合わせられるように形作られている。
図2に示したような本発明の或る実施例に依れば、基部122は一定の形状、例えば、円錐台状に形成されている。
図3に示したような本発明の別の実施例に依れば、基部122は、シース3又はカテーテルの末端部5に装填可能なステントの如き別の筒状体と接して同筒状体を軸線方向で受けるのに好適な第二の肩部17を区画している。
末端フラップ10とテーパー部12は、カテーテル1の先端部15に含まれている。図示実施例においては、先端部15には同様に第二のマーカー9が含められていて、この第二のマーカー9は、テーパー部12の基部122内に形成された好適なキャビティー内に収容されている。図示していない別の実施例においては、第二のマーカー9はカテーテル1の先端部15内に含められていなくてもよく、また、予め配置されていなくてもよい。
本発明によるカテーテル末端部及び先端部の製造方法について、幾つかの例を用いて後述する。
本発明の第一の実施例に係る製造方法に依れば、従来のタイプの主チューブ2の末端部50を部分的に引抜くことにより第一の肩部7を主チューブ2上に形成する。
より詳述すると、この方法に依れば、例えば、外径がルーメン16の内径よりも若干小さい第一の剛直なスタイレット19aを主チューブ2のルーメン16の末端部内に挿入する。
例えば、ルーメン16の内径が1mmである場合には、第一のスタイレット19aの外径は約0.96mmでよい。
剛直なスタイレット19aを挿入して、ランナーとして機能する長尺な切欠きを予め設けることにより、図4bの矢印Bで示したように、主チューブ2の末端部50を主チューブ2の外径よりも若干小さい内径を有する第一の加熱フェルール(ferrule)18内に押し込むことができる。従って、熱塑性変形によって、第一の加熱フェルール18内に導入された末端部50の全てに沿って主チューブの外径が収縮される。チューブ2の端部から所望距離離れた部分において引抜き作業を終了して、図4cに矢印Cで示した方向にチューブをフェルール18から引抜くことにより、チューブの外径が極端に変えられて成る肩部7(図8a)が形成される。
一例として、主チューブ2はポリエーテル エーテル ケトン(PEEK)から1.23mmの外径を有するものとして作られたものについて考察することができる。この場合には、第一の引抜きフェルール18は1.1mmの内径を有し、約180℃の温度まで加熱することができる。従って、約0.065mmの肩部を区画するように主チューブ2の外径を1.23mmから1.1mmに収縮させることができる。
本発明の第二の実施例に係る製造方法に依れば、従来のタイプの主チューブ2の壁上にレリーフを作ることにより第一の肩部7を主チューブ2上に設けることができる(図8b)。このレリーフを作る方法については、詳細に後述する。
本発明の第三の実施例に係る方法に依れば、中間チューブ23を中断させることにより従来のタイプの主チューブ2上に第一の肩部7を設ける(図8c)。
本発明の好ましい実施例に依れば、第一の肩部7がどのように設けられているかに関係なく、第一のX線不透過性マーカー8は肩部7に近接させられる。上述したように、そのマーカーは、タンタルの如き重金属及び(又は)白金−イリジウムの如き合金から作ることができる。それは、リング状,ベルト状,スリーブ状,巻回されたワイヤー状又は特定の使用状態において効果的であることが証明されるその他の何らかの形態に形成することができる。
本発明の好ましい実施例においては、第一のマーカー8は、主チューブ2の外径又は主チューブの引抜きされた部分の外径と等しい内径と、シース3の内径よりも若干小さい外径とを有するスリーブ状に予め調製されている。
この第一のマーカー8は、カテーテルの末端部上に嵌め合わせて、肩部7に軸線方向から当接するように基部方向(図5a中に矢印Dで示した方向)へスライドさせる。本発明の一実施例に依れば、マーカー8は基部方向へ移動しないように、例えば、接着剤(glueing)80(図5b)で第一の肩部7と当接した位置に固定されている。
次に、この方法に依れば、第二のマーカー9を主チューブ2の末端部上に嵌め合わす。好ましくは、このマーカーは第一のマーカー8と同様な特性を有している。第二のマーカー9は、次に、例えば、接着剤で主チューブ2に固定される。第一のマーカー8と第二のマーカー9との間の距離は、カテーテルの末端部5に装填されるステントの長さに基づいて決定される。
本発明に係る方法の一実施例に依れば、ルーメン16内に第二の剛直なスタイレット19bを挿入することにより主チューブ2の末端フラップ10を支持するのが好ましい。このスタイレット19bの外径は、ルーメン16の直径及び第一のスタイレット19aの外径よりも小さいことがより好ましい。例えば、ルーメン16の内径が1mmである場合には、第二のスタイレット19bの外径は約0.92mmであればよい。
本発明の好ましい実施例に依れば、この時点で、第二のスタイレット19bとそれによって支持された主チューブ2の末端フラップ10は、好ましくは加熱され且つさら穴があけられた第二のフェルール20内に挿入する。第二のフェルール20の穴の直径は、その穴の口200に隣接した部分から奥まった第一の長さ方向部分202において、主チューブ2の末端フラップ10の外径よりも大きくなっている。他方、その第一の長さ方向部分202から更に奥まった第二の長さ方向部分204においては、第二のフェルール20の穴の直径は、第二のスタイレット19bの挿入を許容するが、末端フラップ10の挿入を許容しない大きさに形成されている。第二のフェルール20の穴の第一の長さ方向部分202の直径から第二の長さ方向部分204の直径への変遷は、好ましくは、さらもみ錐によって実現される。
図6b中に矢印Eで示したように主チューブ2を第二のフェルール20内に圧入することによって、主チューブ2のチューブ壁が軸線方向の圧縮ストレスに晒される。主チューブ2を更に第二のフェルール20内に圧入することによって、チューブ壁が局所的に不安定(座屈)になる現象が発生するまで圧縮ストレスは増加する。その不安定性に起因する主チューブ2の変形によって複数のレリーフ11が生み出される。要するに、軸線方向の圧縮荷重によって不安定になっているチューブ壁が、歪むようになる。結果的に生ずる座屈の径方向の伸びは、スタイレット19bの壁によって内側から制限されると共に第二のフェルール20の壁によって外側からも制限される。
第二のフェルール20の口には、さら穴(countersink)が存在するため、レリーフ11の全てが等しいわけではなく、レリーフ11の径方向の伸びは、基部方向に向かって増加している(図2)。
第二のフェルール20を加熱して、チューブ2を構成している材料の機械的特性を変化させると、軸線方向の圧縮荷重によって齎される不安定性をより簡単に達成させることができる。
本発明の一実施例に依れば、レリーフ11の主な伸び方向は、主チューブの軸線を横切る方向である。
本発明の好ましい実施例に依れば、レリーフ11の主な伸び方向は、主チューブの軸線に対して直交する方向である。
それに関して、主チューブの中心軸線と直交する径方向のレリーフ11は、チューブの可撓性を低下させることに何ら寄与しないので、末端フラップの最適な可撓性を得ることができる。
第一のマーカー8のための肩部7となるレリーフを形成するために同様な方法を用いることができる。換言すれば、このレリーフは、主チューブ壁の軸線方向の圧縮荷重に起因する局所的な不安定性によって齎される座屈部にて構成されていてもよい。
一例として、ポリエーテル エーテル ケトン(PEEK)から作られた主チューブ2の末端フラップ10について再び考察することができる。末端フラップ10の外径は、チューブ2の当初の直径1.23mmから1.1mmに減少させられていると想定する。この場合には、第二のフェルール20の穴の第二の長さ方向部分204の直径は1mmで、円錐状のテーパー付きさら穴の角度は約10°である。更に、フェルール20は約170℃の温度まで加熱することができる。
レリーフ11が一旦形成されると、スタイレットに支持させたままチューブ2の末端フラップ10を、テーパー部12のように形成された金型内に挿入する。液状のプラスチック材料を公知の技術によって射出して、テーパー部12を形成し、レリーフ11に対して及び設けた場合には第二のマーカー9に対しても正確な相補性を持つ複数の切欠き13をテーパー部に形成する。更に、重合過程において、このプラッチック材料はチューブ2の外表面に接着する。
従って、主チューブ2とテーパー部12との接合は、化学的性質によって実現されているばかりでなく、チューブ2上のレリーフ11とテーパー部12の切欠き13と間の相互貫入によって齎される機械的特質によっても実現されていることが理解できる。
上述した内容から、本発明によるカテーテルと同カテーテルを製造する方法が従来技術の欠点を解消するものであることが理解できるであろう。
また、本発明に依れば、非常に可撓性のあるカテーテルが得られることも理解されるべきである。この特性は、カテーテル自体が、往々にして曲がりくねっている血管を、簡単に且つ患者を傷付けることなく通過することを可能にする。
この可撓性の要請は、特に本発明に係るカテーテルの末端部によって、より詳しくは、カテーテルの先端部によって満足させられる。
本発明に係るカテーテルの先端部により満足させられる別の要請は、最小径のカテーテルのフロントプロフィール、例えば、ガイドワイヤーがランニングするルーメンの直径を、末端部における最大径、例えば、最大限に径方向にしぼんだ状態でカテーテルに装填することの可能なステントを保持するシースの直径に合わせられるということである。
本発明に係るカテーテルの先端部により満足させられる更に別の要請は、末端部の基部方向への可撓性が可能な限り一様に変化することが確実にされることである。
本発明に係るカテーテル及びその先端部によって満足させられる更に別の要請は、主チューブ2のテーパー部に対する接着を確実にすると共に、殆どの厳しい使用状態において、それらが分離することを確実に阻止できることである。
また、高価な技術を必要とせず且つ誤差のリスクを制限することにより最善の結果を得ることを確実にする簡単な方法でそのようなカテーテルを確保するという必要性を満足させることができることも、上述した内容から理解される。
カテーテル及び同カテーテルを製造する方法についての上述した好ましい実施例に対して、本願の特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、当業者は、不測の及び特定の必要性を満足させるために、種々の修正及び変更を加え、同カテーテルの各構成要素を機能的に均等な他の構成要素と置換することもできる。
本発明の一実施例に係るカテーテルの第一の状態を示した全体図である。 図1aに示したカテーテルの第二の状態を示した図である。 図1a及び図1bに示したカテーテルの末端部の軸線方向詳細断面図である。 本発明の別の実施例に係るカテーテル先端部の部分詳細断面図である。 本発明に係る製造方法の一実施例の一工程を示した図である。 図4aに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 図4bに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 本発明に係る製造方法の別の実施例の一工程を示した図である。 図5aに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 本発明に係る製造方法の更に別の実施例の一工程を示した図である。 図6aに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 図6bに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 図6cに示した工程に連続して実施される工程を示した図である。 図6bの断面図である。 本発明の一実施例に係るカテーテルの詳細を示した断面図である。 本発明の別の実施例に係るカテーテルの詳細を示した断面図である。 本発明の更に別の実施例に係るカテーテルの詳細を示した断面図である。 図8cに示したカテーテルに類似の実施例に係るカテーテルの詳細を示した断面図である。 図8cに示したカテーテルに類似した別の実施例に係るカテーテルの詳細を示した断面図である。

Claims (34)

  1. 主チューブ(2)を有するカテーテル(1)の先端部(15)であって、前記先端部(15)が、軸線を定めている前記主チューブ(2)の末端フラップ(10)と、前記末端フラップ(10)に同軸的に接続されたテーパー部(12)を有し、前記末端フラップ(10)が、前記軸線を横切る複数の平面上に配置された複数のレリーフ(11)を有し、前記レリーフ(11)が、基部方向に向かうにつれて径方向の伸びが増加するよう形成され、前記テーパー部(12)が、外径が先端方向に向かって細くなる末端部(120)と、前記末端部(120)に形成された、前記レリーフ(11)と相補的な複数の切欠き(13)を有していることを特徴とするカテーテル(1)の先端部(15)。
  2. 前記レリーフ(11)が、前記軸線に垂直な複数の平面上に配置されている、請求項1に記載の先端部(15)。
  3. 前記レリーフ(11)が、前記主チューブ(2)の壁部の座屈部を含んでいる、請求項1又は2に記載の先端部(15)
  4. X線不透過性マーカー(9)を更に含んでいる、請求項1〜3の何れかに記載の先端部(15)。
  5. 前記テーパー部(12)が、前記X線不透過性マーカー(9)と相補的な切欠きを含んでいる、請求項4に記載の先端部(15)。
  6. 前記テーパー部(12)が、ガイドワイヤーが通過する先端ポート(14)を有している、請求項1〜5の何れかに記載の先端部(15)。
  7. 前記テーパー部(12)の前記末端部(120)が、前記先端ポート(14)の直径を、前記主チューブ(2)の周囲に配置されるようになっているシース(3)の外径に合わせるのに好適な形状に形成され、前記テーパー部(12)が、前記末端部(120)から連続して伸びた基部(122)を更に有し、該基部(122)寄りの前記末端部(120)の端部が、前記シース(3)の外径よりも大きな外径を有している、請求項6に記載の先端部(15)。
  8. 前記テーパー部(12)の前記末端部(120)が、略円錐台形状に形成されている、請求項7に記載の先端部(15)。
  9. 前記テーパー部(12)の前記基部(122)が、前記テーパー部(12)の前記末端部(120)の直径を前記主チューブ(2)の外径に合わせるのに好適な形状に形成されている、請求項7又は8に記載の先端部(15)。
  10. 前記テーパー部(12)の前記基部(122)が、略円錐台形状に形成されている、請求項9に記載の先端部(15)。
  11. 前記テーパー部(12)の前記基部(122)が、肩部(17)を有している、請求項9又は10に記載の先端部(15)。
  12. 請求項1〜11の何れかに記載の先端部(15)を有するカテーテル(1)。
  13. 前記先端部(15)から基部方向へ所定距離離れた位置に配置されたX線不透過性マーカー(8)を更に有している、請求項12に記載のカテーテル(1)。
  14. 前記所定距離が、前記カテーテル(1)上に装填可能なステントの長さに基づいて予め設定されている、請求項13に記載のカテーテル(1)。
  15. 前記主チューブ(2)が、前記マーカー(8)が軸線方向で当接している肩部(7)を有している、請求項13又は14に記載のカテーテル(1)。
  16. 前記肩部(7)が、前記主チューブ(2)の外径を極端に変化させることにより構成されている、請求項15に記載のカテーテル(1)。
  17. 前記肩部(7)が、前記主チューブ(2)の壁を座屈することにより構成されている、請求項15に記載のカテーテル(1)。
  18. 前記肩部(7)が、前記主チューブ(2)と前記主チューブ(2)の周囲に配置されるようになっているシース(3)との間に同軸的に配置されるように設けられた中間チューブ(23)の末端にて構成されている、請求項15に記載のカテーテル。
  19. 前記マーカー(8)が、肩部を区画するように形作られている、請求項1〜18の何れかに記載のカテーテル(1)。
  20. 前記中間チューブ(23)が、該中間チューブ(23)の壁を構成している材料よりも剛性のある材料にて構成された補強部材(25)を有している、請求項18に記載のカテーテル(1)。
  21. 前記補強部材(25)が金属製のコイルである、請求項20に記載のカテーテル(1)。
  22. 請求項1に記載の前記先端部(15)を製造するための方法であって、
    前記主チューブ(2)を提供する工程と、
    前記軸線を定める前記主チューブ(2)の前記末端フラップ(10)を提供する工程と、
    前記末端フラップ(10)の外表面上に、前記軸線を横切る複数の平面上に位置するように前記複数のレリーフ(11)を提供する工程と、
    前記末端フラップ(10)に前記テーパー(12)を同軸的にオーバーモールディングして、前記テーパー部(12)に前記レリーフ(11)と相補的な前記複数の切欠き(13)を提供する工程を含んでいる、前記先端部(15)を製造する方法。
  23. 前記末端フラップ(10)上に前記複数のレリーフ(11)を提供する前記工程が、
    軸線方向の圧縮力によって前記主チューブ(2)の前記末端フラップ(10)の壁をローディングする工程と、
    前記末端フラップ(10)上に複数の座屈部を生じさせるのに好適な局所的不安定現象を生じさせる工程を含んでいる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記主チューブ(2)の前記末端フラップ(10)を加熱する工程を更に含んでいる、請求項22又は23に記載の方法。
  25. 前記主チューブ(2)の前記末端フラップ(10)を剛性のあるスタイレット(19b)で支持する工程を更に含んでいる、請求項22〜24の何れかに記載の方法。
  26. 前記末端フラップ(10)上に前記複数のレリーフ(11)を提供する前記工程が、フェルールを使用する工程を含んでいる、請求項23に記載の方法。
  27. 前記末端フラップ(10)上に前記複数のレリーフ(11)を提供する前記工程が、加熱されたフェルールを使用する工程を含んでいる、請求項23に記載の方法。
  28. 前記末端フラップ(10)上に前記複数のレリーフ(11)を提供する前記工程が、さら穴の付いたフェルールを使用する工程を含んでいる、請求項23に記載の方法。
  29. 請求項12に記載の前記カテーテル(1)を製造する方法であって、
    前記先端部(15)を提供する工程と、
    前記先端部(15)から基部方向へ所定距離離れた位置にX線不透過性マーカー(8)を提供する工程を含んでいる前記カテーテル(1)を製造する方法。
  30. 前記所定距離が、前記カテーテル(1)に装填可能なステントの長さに基づいて予め定められている、請求項29に記載の方法。
  31. 前記主チューブ(2)の上に肩部(7)を提供する工程と、
    前記X線不透過性マーカー(8)を軸線方向から前記肩部(7)に当接させる工程を含んでいる、請求項29又は30に記載の方法。
  32. 前記主チューブ(2)上に前記肩部(7)を提供する前記工程が、前記主チューブ(2)の外径よりも若干小さい内径を備えた加熱フェルール(18)内に前記主チューブ(2)の末端部(5)を圧入する工程を含んでいる、請求項31に記載の方法。
  33. 前記主チューブ(2)上に前記肩部(7)を提供する前記工程が、
    前記主チューブ(2)の壁を軸線方向の圧縮力によってローディングする工程と、
    前記壁上に座屈部を生じさせるのに好適な局所的不安定現象を生じさせる工程を含んでいる、請求項31又は32に記載の方法。
  34. 前記主チューブ(2)上に前記肩部(7)を提供する前記工程が、前記主チューブ(2)と前記主チューブ(2)の周囲に配置されるようになっているシース(3)との間に同軸的に配置される中間チューブ(23)の末端を提供する工程を含んでいる、請求項31又は32に記載の方法。
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