JP4752743B2 - Stapler - Google Patents
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Description
この発明は、所望の用紙束をステープルで綴じるステープラに関するものである。詳しくは、ステープルを装填する装填部の貫通孔及びステープルを綴じる綴じ腕部の貫通長孔に挿入される固定部材を備え、この固定部材の嵌合部が綴じ腕部の貫通長孔の嵌合孔に嵌合されて装填部と綴じ腕部を固定することで、装填部と綴じ腕部が略当接して閉じた状態(ロック状態)を維持できるようにすると共に、閉じ状態で、装填部にステープルを自在に装填できるようにする。 The present invention relates to a stapler that binds a desired sheet bundle with staples. Specifically, a fixing member inserted into the through hole of the loading portion for loading staples and the through long hole of the binding arm portion for binding staples is provided, and the fitting portion of the fixing member is fitted to the through long hole of the binding arm portion. The loading portion and the binding arm portion are fixed by being fitted into the hole, so that the loading portion and the binding arm portion are substantially in contact with each other to maintain a closed state (locked state), and in the closed state, the loading portion The staples can be loaded freely.
近年、ステープラには、ステープラの蓋体と基板とを閉じた状態で、この蓋体と基板をロックするロック機構を備えたものがある。例えば特許文献1には、ストッパーロック機構を備えたステープラが開示されている。このステープラによれば、ステープラの上レバーと下レバーとを閉じた状態で、上レバーに取り付けられた操作部の係合軸を移動させて、下レバーの固定位置に固定する。これにより、上レバーと下レバーの回動を固定してロックをかけた状態を取り得ることができるようになる。
In recent years, some staplers include a lock mechanism that locks the lid and the substrate in a state in which the lid and the substrate of the stapler are closed. For example,
また特許文献2には、不使用状態を維持する機構を備えたステープラが開示されている。このステープラによれば、蓋体に設けられた傾斜長孔に挿通された基板の支軸を、この傾斜長孔の前方端から後方端に移動させることで、蓋体が閉じて扁平状態を形成し、これを保持できるようになる。
しかしながら、従来例に係る特許文献1に記載のステープラは、ステープラの上レバーと下レバーを固定してロックしているので、例えば針を交換する場合にわざわざロックを一旦解除しなければいけないという問題がある。また、ロック状態に気づかずに、上レバーを開くとストッパーロック機構の操作部の係合軸を破損するおそれがある。
However, since the stapler described in
また、従来例に係る特許文献2に記載のステープラも、蓋体と基板を固定してロックしているので、針を交換する場合にわざわざロックを一旦解除する必要がある。
Further, the stapler described in
そこで、本発明は上述した課題を解決したものであって、ステープラが閉じた閉じ状態(ロック状態)を維持できるようにすると共に、当該閉じ状態で、装填部にステープルを自在に装填できるようにしたステープラを提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention solves the above-described problems, and allows the stapler to be maintained in a closed state (locked state) so that staples can be freely loaded into the loading unit in the closed state. The purpose is to provide a stapler.
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載のステープラは、所定の綴り力に基づいてステープルを折り曲げて用紙を綴じるステープラであって、一端に開口部を有し、かつ、他端に駆動軸支点部を有し、更に、短手方向に所定の貫通孔を有して前記ステープルが装填される装填部と、前記装填部の駆動軸支点部に一端が係合され、他端に前記ステープルを曲げる針曲部を有し、かつ、前記装填部の駆動と共に前記貫通孔と向き合う位置に貫通長孔を有し、前記綴り力により前記開口部から押し出される前記ステープルを当該針曲部で曲げて前記用紙を綴じる綴じ腕部と、前記貫通孔及び前記貫通長孔に挿入され、前記装填部と前記綴じ腕部を所定位置で固定する固定部材とを備え、前記綴じ腕部の貫通長孔は、所定形状の嵌合孔を所定位置に有し、前記固定部材は、前記嵌合孔に嵌合する嵌合部を有し、前記綴じ腕部の嵌合孔に当該固定部材の嵌合部が嵌合されることを特徴とするものである。
In order to solve the above-described problem, a stapler according to
本発明に係るステープラによれば、装填部にはステープルが装填される。綴じ腕部は、綴り力により開口部から押し出されるステープルを針曲部で曲げて綴じる。装填部の貫通孔及び綴じ腕部の貫通長孔に挿入された固定部材は、固定部材の嵌合部が綴じ腕部の貫通長孔の嵌合孔に嵌合されて装填部と綴じ腕部を固定する。これにより、装填部と綴じ腕部が閉じた状態を維持できるようになると共に、装填部と綴じ腕部が閉じた状態で装填部にステープルを自在に装填できる。 According to the stapler of the present invention, the loading unit is loaded with staples. The binding arm portion binds the staple pushed out from the opening portion by the binding force by bending the staple at the needle bending portion. The fixing member inserted into the through hole of the loading portion and the through long hole of the binding arm portion is configured so that the fitting portion of the fixing member is fitted into the fitting hole of the through long hole of the binding arm portion and the loading portion and the binding arm portion To fix. As a result, the state in which the loading unit and the binding arm unit are closed can be maintained, and staples can be freely loaded in the loading unit in a state in which the loading unit and the binding arm unit are closed.
本発明に係るステープラによれば、装填部の貫通孔及び綴じ腕部の貫通長孔に挿入される固定部材を備え、この固定部材の嵌合部が綴じ腕部の貫通長孔の嵌合孔に嵌合されて装填部と綴じ腕部を固定するものである。 According to the stapler of the present invention, the fixing member is inserted into the through hole of the loading portion and the through long hole of the binding arm portion, and the fitting portion of the fixing member is the fitting hole of the through long hole of the binding arm portion. To fix the loading portion and the binding arm portion.
この構成によって、装填部と綴じ腕部が閉じた状態を維持できるようになる。これにより、ステープラ本体のサイズがコンパクトになり、持ち運びや収納の際に便利になる。しかも、装填部と綴じ腕部を固定しているので他の構成部材は駆動可能となり、装填部と綴じ腕部が閉じた状態で装填部にステープルを自在に装填できる。 With this configuration, it is possible to maintain the closed state of the loading unit and the binding arm unit. Thereby, the size of the stapler body becomes compact, which is convenient for carrying and storage. In addition, since the loading unit and the binding arm unit are fixed, other components can be driven, and the loading unit and the binding arm unit can be freely loaded with staples in the closed state.
以下、図面を参照しながら、本発明に係るステープラについて説明をする。 Hereinafter, a stapler according to the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明に係る実施形態としてのステープラ100の構成例を示す断面図である。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration example of a
図1に示す携帯型のステープラ100は、所定の綴り力に基づいてステープルを綴じるようになされる。ステープラ100は、綴じ腕部の一例を構成するクリンチャアーム1を有している。クリンチャアーム1は、所定形状の主体枠1a、クリンチャ溝部1h及びリムーバ1iを備えている。主体枠1aは金属板を所定の形状に折曲して構成され、ステープラ100の本体ベース部を構成している。
The
リムーバ1iは、主体枠1aの一端に設けられている。リムーバ1iは、所定の用紙束を綴じたステープル30を取り除く際に、当該ステープル30のクラウン部分と用紙束の間に挿入され、ステープル30を引き抜く等のように用いられる。
The remover 1i is provided at one end of the
クリンチャ溝部1hは針曲部の一例を構成し、主体枠1aの他端に設けられている。クリンチャ溝部1hは、綴り力により所定の位置から押し出されるステープル30を曲げて綴じ、ステープル30の針先をメガネ状又は平形(フラット)状に折曲する。フラット状の場合、綴じたステープル30の両針先がふくらまず、平らに押し曲げられる。これにより、用紙を重ねてもかさばらないようにできる。なお、本実施例に示すクリンチャ溝部1hは、メガネ状に折曲するのに好適な場合の形状を示す。
The
主体枠1aの裏面側は、綴じ被覆部の一例を構成するクリンチャカバー2により被覆(保護)されている。クリンチャカバー2は、意匠形状を施した合成樹脂製の整形枠から構成されている。
The back side of the
クリンチャアーム1の主体枠1aには、マガジン3が可動自在に取り付けられている。マガジン3は装填部の一例を構成し、所定形状の主体枠3aを有している。マガジン3は、その主体枠3aの一端にステープル打出口(開口部)12を有し、かつ、他端に駆動軸支点用の孔部(以下孔部3b,3cという)を有してステープル30が装填される。マガジン3の後部側で、主軸用のピン(以下主ピン21という)が主体枠3aの孔部3b,3cに係合される。マガジン3には,1連接着本数が50本であるステープル30を1連乃至2連を装填可能となされている。
A
マガジン3には、プッシャ6がスライド自在に係合(摺嵌)され、マガジン3に装填されたステープル30を先端のステープル打出口12に向けて押圧する(送る)ように動作する。この例で、プッシャ6にバネガイド6aを通し、当該バネガイド6aにスプリングバネ6bを挿入してマガジン3内に取り付けられている。
A
マガジン3の後部側とクリンチャアーム1の後部側との間には、コイルバネ10が介在するように配置される。コイルバネ10は、クリンチャアーム1とマガジン3との間に用紙束を介在させるために、そのクリンチャ溝部1hとそのステープル打出口12との間に所定の隙間を保持するようになされる。
A
上述の主ピン21には、ドライバアーム4が可動自在に取り付けられる。ドライバアーム4は、本体枠4aを有している。本体枠4aは、天板面及び両側面を有するように、金属板を折り曲げ加工して、所定形状に折曲されて形成される。ドライバアーム4は、その一端(先端)にドライバ5を有し、かつ、他端(後端)に主ピン21を受けるための孔部4b,4cを有している。ドライバ5は、プッシャ6により押圧されるステープル30の先頭の上部に当接され、ドライバアーム4に加えられる押下力でステープル30の先頭の上部を打つようになされる。
The
ドライバアーム4の本体枠4aの内側であって、マガジン3上にはステープルカバー7が配置され、マガジン3に装填されたステープル30を下方に向けて押え込むようになされる。ステープルカバー7は主ピン21に回動自在に取り付けられる。この例でステープルカバー7の端部は、U状を成し、主ピン21に覆い被さるように回動自在に係合される。
A
ドライバアーム4の本体枠4aと、マガジン3上のステープルカバー7との間には、コイルバネ10よりも弾性を強く設定されたコイルバネ11が備えられている。コイルバネ11は、ドライバ5をマガジン3内から押し出してステープル打出口12上で待機するように付勢される。この状態はステープラ100の待機状態である。
Between the main body frame 4 a of the
ドライバアーム4の上方にはハンドル8が備えられ、当該ドライバアーム4のドライバ5に綴じ力を加えるように操作される。ハンドル8は、金属板を所定の形状に折曲して構成した主体枠8aを有している。
A
ハンドル8の上部にはハンドルカバー9が設けられ、当該ハンドル8の主体枠8aの表面を被覆するように套装されている。ハンドルカバー9は、クリンチャカバー2と同様にして、意匠形状を施した合成樹脂製の整形枠から構成されている。
A
ハンドル8及びハンドルカバー9は、その後端部において、主ピン21より上方に配置した第2の駆動軸支点部(以下接続軸22という)で、回動自在に係合(枢着)されている。接続軸22は、例えば、クリンチャアーム1の板金側面にバーリング加工等によって環状に設けられた凸状の軸部1d,1e(図3参照)と、ハンドル8の板金側面に設けられたU状の軸受け部8d,8eで構成されている。
The
しかも、ハンドル8及びハンドルカバー9の接続軸22からその先端部(ステープル打出口方向)に至る途中にドライバアーム4を押下する作用点qが設定されている。この作用点qには、ハンドル8とドライバアーム4とを自在に係合する作用点用のピン(以下作用ピン23という)が設けられる。
In addition, an action point q for pressing the
このように、マガジン3及びドライバアーム4が共有する主ピン21の位置よりも接続軸22の位置を上方に設定すると、ハンドル8及びハンドルカバー9の先端部を力点pとしたとき、この接続軸22が支点となって、作用点qでドライバアーム4を押下すると共にハンドルカバー9の力点pとで、少ない押下力でステープル30を綴じることができる(倍力機構)。
As described above, when the position of the
この例で、マガジン3、ドライバアーム4及びステープルカバー7の主ピン21や、ハンドル8及びハンドルカバー9の接続軸22等で構成されたステープラ100の後端部には、バックカバー15が設けられる。
In this example, the
バックカバー15は湾曲カバー部15dを有している。湾曲カバー部15dには折り曲げ支点部P−Pが設定されている。例えば、折り曲げ支点部P−Pの位置は、マガジン3の主ピン21の位置よりも下方に設定される。この例で、湾曲カバー部15dは、一端がハンドル8とハンドルカバー9の間を通り、かつ、ドライバアーム4とハンドル8の間に滑り込むようになされ、他端がマガジン3に取り付けられる。
The
この例で、ハンドルカバー9の上面後方には、予備ステープル収納部17が設けられる。例えば、予備のステープル30を2つ組み合わせた状態で収納可能となされている。予備ステープル収納部17には収納蓋18が可動自在に取り付けられ、予備ステープル収納部17の上部を覆うように閉められる。このように、ステープラ100は構成されている。
In this example, a spare
図2及び図3は、ステープラ100の組立例(その1、2)を示す斜視図である。この例ではクリンチャアーム1を基準にして、マガジン3及びバックカバー15の部品部分(図2に該当)と、クリンチャカバー2、ドライバアーム4、ハンドル8、ハンドルカバー9の部品部分(図3に該当)の2つに分けて説明する。
2 and 3 are perspective views showing assembly examples (
まず、図2に示すクリンチャアーム1にマガジン3、ステープルカバー7及びバックカバー15を取り付ける。クリンチャアーム1には、所定形状の主体枠1a、主軸受け用の孔部1b,1c、接続軸構成用の凸状部1d,1e、ロック用の孔部1f,1g及びクリンチャ溝部1hを備えたものが使用される。
First, the
この例で、最初に、マガジン3にバックカバー15を取り付ける。バックカバー15は、カバー本体を構成する所定形状の座部15aを有している。座部15aには、係止用の爪状の突起部15b、係止用の逆L状(双頭爪状)の突起部15c及び被覆用の湾曲カバー部15dが連設されている。
In this example, first, the
座部15aは、所定の位置で折れ曲がった形状(断面「く」状)を有し、その前半部分と後半部分とが画定されている。前半部分の座部表面側には、係止用の突起部15bが設けられる。突起部15bから所定距離だけ離れた位置には、係止用の逆L状(双頭爪状)の突起部(以下双頭突起部15cという)が設けられている。
The
このバックカバー15の双頭突起部15cをマガジン3のT状孔部3iに嵌め込む。このとき、双頭突起部15cがT状孔部3iに嵌入される。この時点で、係止用の爪状の突起部15bは、図示しない矩形孔部に係合されることなく、ずれた位置でマガジン3の背面に当接される。次に、双頭突起部15cがT状孔部3i内をスライド(摺動)し、突起部15bの垂直に切り立った部分を図示しないマガジン3の矩形孔部に嵌合する。これにより、双頭突起部15cがT状孔部3iに各々係合されて固定される。もちろん、バックカバー15を先にマガジン3に組み込む必要はなく、組立て順序はこれに限られることはない。
The double-headed
次に、マガジン3内にプッシャ6、バネガイド6a、スプリングバネ6bを取り付ける。マガジン3には、所定形状の主体枠3a、主軸受け用の孔部3b,3c、ロック用の孔部(貫通孔)3d,3e、ステープル確認窓部3f,3g及びステープル打出口12を備えている他、矩形孔部及びT状孔部3iを備えたものが使用される。
Next, a
例えば、プッシャ6にバネガイド6aを通し、当該バネガイド6aにスプリングバネ6bを挿入し、この状態でマガジン3内にこれらの組立部品を組み入れる。スプリングバネ6bは、ステープル30が装填されない側であって、プッシャ6の端面側と、マガジン3内の後端側との間に挿入される。
For example, the spring guide 6 a is passed through the
次に、マガジン3上にステープルカバー7を係合する。ステープルカバー7には所定形状を有した本体枠7a、主軸係合用のU状部7b,7c及びプッシャバンド係合用の開口部7dを備えたものが使用される。ステープルカバー7は、ドライバアーム4と共に主ピン21によって係合される。
Next, the
更に、プッシャバンド6cをプッシャ6とステープルカバー7の間に取り付ける。プッシャバンド6cには、所定の長さを有し、剣先部61、T状部62及び突起部63を有した舌状のものが使用される。例えば、剣先部61をプッシャ6の係合部64に取り付ける。T状部62及び突起部63をステープルカバー7の開口部7dに取り付ける。プッシャバンド6cには、合成樹脂製のものが使用される。
Further, the pusher band 6 c is attached between the
この時点で、クリンチャアーム1及びマガジン3にロックピン13及びロックキャップ14を取り付けてもよい。マガジン3には、短手方向に所定のピン挿入用の孔部3d,3eを備えたものが使用される。
At this time, the
ロックピン13は、挿入棒部13a及び抜止部13bを備える。抜止部13bは、挿入棒部13aの一端に設けられ、当該挿入棒部13aを抜け止めする。ロックキャップ14は固定つば部の一例を構成し、段付きの係合部品である。ロックキャップ14は挿入棒部13aの他端に取り付けられ、小径部位14a及び大径部位14bを有している。小径部位14aは嵌合部の一例を構成する。
The
クリンチャアーム1には、貫通長孔の一例を構成するロック用の略だるま形状の孔部1fと長孔形状の孔部1gとが、マガジン3の駆動と共に当該マガジン3の孔部3d,3eと向き合う位置に設けられる。ロック用の孔部1fは小口径部位1p及び大口径部位1qを有している。この孔部1fの小口径部位1pはロックピン13の挿入棒部13aの外径と略等しくなされる。
The
また、ロック用の孔部1fの大口径部位1qは嵌合孔の一例を構成し、マガジン3とクリンチャアーム1とが略当接するように接近させた状態を閉じ状態としたとき、この閉じ状態においてマガジン3の孔部3dが位置する部分に設けられる。ロック用の孔部1fの大口径部位1qはロックキャップ14の小径部位14aと略等しくなされる。ロックピン13に取り付けられたロックキャップ14の小径部位14aは、上述の閉じ状態で、ロック用の孔部1fの大口径部位1qに嵌合され、クリンチャアーム1とマガジン3を固定する。ロックキャップ14の大径部位14bは、ロック用の孔部1fの大口径部位1qよりも大きくなされており、抜け止めとして機能する。
Further, the large-diameter portion 1q of the locking hole portion 1f constitutes an example of a fitting hole, and when the
ロックキャップ14が取り付けられたロックピン13は、固定部材の一例を構成し、マガジン3の孔部3d,3e及びクリンチャアーム1のロック用の孔部1fと孔部1gに挿入されてマガジン3とクリンチャアーム1を固定する。例えば、ロックピン13の挿入棒部13aが、クリンチャアーム1の長孔形状の孔部1gから挿入され、マガジン3の孔部3e,3dを通して、略だるま形状のロック用の孔部1fに至り、その先端にロックキャップ14が取り付けられる。
The
この例では、閉じ状態でロックキャップ14をクリンチャアーム1側に押圧すると、ロックキャップ14の小径部位14aがクリンチャアーム1のロック用の孔部1fの大口径部位1qに嵌合され、マガジン3とクリンチャアーム1と固定される。これにより、閉じ状態を維持できるようになる(ロック機構)。従って、ステープラ本体のサイズがコンパクトになり、持ち運びや収納の際に便利になる。しかも、マガジン3とクリンチャアーム1のみを固定しているので他の構成部材、例えばハンドルカバー9やドライバアーム4などは駆動可能となり、マガジン3とクリンチャアーム1が閉じた状態でハンドルカバー9などを開いて当該マガジン3にステープル30を自在に装填できる。
In this example, when the
また、ロックを解除する場合、ロックキャップ14が突出する方向へ移動するよう操作して、ロックキャップ14の小径部位14aをクリンチャアーム1のロック用の孔部1fの大口径部位1qから嵌合解除する。これにより、大口径部位1qには、ロックピン13の挿入棒部13aが移動し、クリンチャアーム1とマガジン3のロックが解除される。
Further, when releasing the lock, the
また、図2で組み上げたクリンチャアーム1、マガジン3、ステープルカバー7及び、バックカバー15から成る中途組上げ部品に、図3に示すクリンチャカバー2、ドライバアーム4、ハンドル8、ハンドルカバー9、コイルバネ10、コイルバネ11を取り付ける。ドライバ5は予めドライバアーム4に取り付けておく。
Further, the
この例では、コイルバネ10をクリンチャアーム1とマガジン3の間に配置し、コイルバネ11をドライバアーム4とステープルカバー7の間に配置し、主ピン21を主体枠1aの主軸受け用の孔部1bからドライバアーム4の主軸受け用の孔部4bを通して、更に、マガジン3の主軸受け用の孔部3b及び3cを通して、再び、ドライバアーム4の孔部4cを通して、主体枠1aの孔部1cに至るように組立てる。
In this example, the
次に、ピン23をハンドル8の主体枠8aの作用点用の孔部8bから、ドライバアーム4の主体枠4aの作用点用の孔部4dを通して孔部4eに至り、更に、主体枠8aの孔部8cに至るように組立てる。その後、クリンチャアーム1にクリンチャカバー2を取り付ける。この例で、クリンチャカバー2をクリンチャアーム1に整合して取り付けるために、クリンチャカバー2は、係止用の逆L状(双頭爪状)の突起部2c(以下双頭突起部2cという)、円形突起部2d、複数のライン突起部2e、突起部2f及び差込部2gを備える。双頭突起部2cは後端に設けられ、この双頭突起部2c近傍には、円形突起部2dが設けられている。クリンチャカバー2の中央には、3本のライン突起部2eが設けられ、中央のライン突起部2e上には、突起部2fが設けられている。クリンチャカバー2の先端には、差込部2gが設けられている。
Next, the
例えば、差込部2gはコの字状に成形されており、この差込部2gにクリンチャアーム1の先端部1jを差し込む。その後、円形突起部2dと円形開口部1kの位置合わせを行うと共に、双頭突起部2cをクリンチャアーム1の図示しない開口係止部に挿入し、双頭突起部2cの爪が、クリンチャアーム1の開口係止部に引っかける。この場合、開口係止部の開口幅は、双頭突起部2cの幅よりも若干狭く設定されている。双頭突起部2cを開口係止部に挿入する際、双頭突起部2cの双頭を寄せて双頭突起部2cの幅を狭め、この状態で開口係止部に挿入する。挿入後は、双頭突起部2cの爪がクリンチャアーム1の開口係止部に引っかかるまで双頭突起部2cを押し上げる。これにより、クリンチャカバー2がクリンチャアーム1に取り付けられる。このとき、クリンチャカバー2の3本のライン突起部2eがクリンチャアーム1の図示しない係合部に係合され、クリンチャカバー2がクリンチャアーム1に整合される。また、ライン突起部2eの突起部2fにより、クリンチャカバー2がクリンチャアーム1から離反する方向へ力が働く。これにより、クリンチャカバー2は、差込部2g及び双頭突起部2cにより固定された状態で突起部2fにより離反されるので、クリンチャカバー2のガタツキを防止できる。
For example, the insertion portion 2g is formed in a U-shape, and the distal end portion 1j of the
クリンチャアーム1にクリンチャカバー2を取り付け後、ハンドル8にハンドルカバー9を取り付け、ハンドルカバー9の上部に収納蓋18を取り付ける。そして、バックカバー15で後端部の開口部を套装する。このようにして、図1に示したステープラ100を完成する。
After the
図4はロックピン13及びロックキャップ14の構成例(その1)を示す斜視図である。図4に示すロックピン13は、上述した挿入棒部13a及び抜止部13bの他に、ロックピン13の軸方向への移動を阻止する突起部13c、双頭突起部13d及び切込み部13eを備える。双頭突起部13dは、2つの爪13fを有する。双頭突起部13dは挿入棒部13aの先端に設けられ、この双頭突起部13dには図中のロックキャップ14が取り付けられる。
FIG. 4 is a perspective view showing a configuration example (No. 1) of the
この例で、ロックキャップ14は、上述した小径部位14a及び大径部位14bの他に、開口部14cを備える。この開口部14cには爪引掛け部14d及び爪挿入部14fが設けられる。ロックキャップ14は、爪挿入部14fからロックピン13の双頭突起部13dの爪13fに挿入される。挿入後、ロックキャップ14が所定方向へ90°回転され、ロックピン13の双頭突起部13dの爪13fが、爪引掛け部14dに引っ掛けられる。これにより、ロックキャップ14がロックピン13に固定される。
In this example, the
ロックピン13の戻り防止用の突起部13cは、挿入棒部13aの所定位置に設けられており、ロックピン13が所望の位置から戻ることを防止する。突起部13cの厚みは、0.3mm程度に設定されている。切込み部13eは、抜止部13bが設けられた挿入棒部13aの後端から先端にかけて挿入棒部13aの全長の3分の2程度まで設けられている。この切込み部13eに係る上下の挿入棒部13aに突起部13cが位置している。この突起部13cは、図2に示したマガジン3のピン挿入用の孔部3eに係合され、ロックピン13を付勢する所定の力が加わっていない時、ロックピン13が所望の位置から移動ことを防止する。ロックピン13を付勢する所定の力が加わった時、突起部13cが孔部3eの外周面に押されると共に、突起部13cを介して切込み部13eに係る上下の挿入棒部13aが内側に撓む。
The
その後、突起部13cが孔部3eを通過すると、挿入棒部13aの撓みが元に戻り、突起部13cはロックピン13が移動後の位置から戻ることを防止する。なお、切込み部13eは、貫通した形状としてもよいし、一部を刳り貫いた形状としてもよい。貫通形状に比べて刳貫形状は、撓み難くなると共に挿入棒部13aの強度が強くなる。また、突起部13cは、孔部3eと係合する位置に設けたが、これに限らず孔部3d,1f,1gのうち何れの孔部と係合する位置に設けてもよい。
Thereafter, when the protruding
図5A及びBはロックピン13の構成例(その2)を示す説明図である。図5Aに示すロックピン13は上面図であり、図5Bに示すロックピン13は側面図である。図5Bの双頭突起部13dの爪13fの係止部13gの角度は、挿入棒部13aの軸方向に対して略垂直である。双頭突起部13dの各突起13h,13iは、先端に向かって先細りしている。これは、ロックキャップ14の開口部14cに挿入時に、双頭突起部13dの先端を若干狭めるためである。これにより、ロックピン13の双頭突起部13dを、ロックキャップ14の開口部14cに密に取り付けることができる。ロックピン13は1例として樹脂射出成形品である。
5A and 5B are explanatory views showing a configuration example (No. 2) of the
図6A及びBはロックピン13の構成例(その3)を示す説明図である。図6Aに示すロックピン13は、図5BのX−X矢視断面図であり、図6Bに示すロックピン13は、図5Bの矢印方向Yから見た正面図である。図6Aに示すロックピン13の挿入棒部13aの切込み部13eは、挿入棒部13aのX−X矢視断面の円形状における中央部が、当該挿入棒部13aの径の3分の1程度の範囲に渡って刳り貫かれて形成されたものである。切込み部13eの上下の挿入棒部13aの円弧には、戻り防止用の突起部13cが当該円弧の中央部から円弧の略両端に渡って設けられている。
6A and 6B are explanatory views showing a configuration example (No. 3) of the
図7A〜Dは、ロックキャップ14の構成例(その2)を示す説明図である。図7Aに示すロックキャップ14は、図4の矢印方向Y1から見た正面図である。ロックキャップ14の2箇所の爪引掛け部14dは、図6Bに示した双頭突起部13dの2つの爪13fの位置に対応するように対峙して設定されている。爪引掛け部14dの形状は、双頭突起部13dの爪13fと略同じ形状である。これにより、双頭突起部13dの爪13fと爪引掛け部14dとが密に固定されるので、ロックキャップ14をロックピン13に取付け後、ロックキャップ14のガタツキを防止できる。
7A to 7D are explanatory diagrams illustrating a configuration example (No. 2) of the
このロックキャップ14の爪引掛け部14dに、ロックピン13の双頭突起部13dの爪13fを係合する場合、ロックキャップ14を、爪挿入部14fをロックピン13の双頭突起部13dの爪13fに当接して挿入する。挿入後、ロックキャップ14を紙面に向かって時計方向へ90°回転すると、ロックキャップ14の爪引掛け部14dが、ロックピン13の双頭突起部13dの爪13fの位置に移動して、ロックキャップ14の爪引掛け部14dに、ロックピン13の双頭突起部13dの爪13fが引っ掛かる。
When engaging the
図7Bに示すロックキャップ14は、図7AのX1−X1矢視断面図である。図7Bのロックキャップ14の開口部14cの爪挿入部14fに沿って、図5Bに示したロックピン13の双頭突起部13dの爪13fが挿入される。図7Cに示すロックキャップ14は、図7AのY1−Y1矢視断面図である。図7Cの2箇所に設けられた爪引掛け部14dには、ロックピン13の双頭突起部13dの爪13fが引っ掛けられる。
7B is a cross-sectional view taken along arrow X1-X1 in FIG. 7A. The
図7Dに示すロックキャップ14は、図4の矢印方向Y2(図7Cの矢印方向Z)から見た背面図である。ロックキャップ14の爪挿入部14fに沿って、図5Aに示したロックピン13の双頭突起部13dの爪13fが挿入される。また、ロックキャップ14の小径部位14aは、大径部位14bよりも長さW1だけ径が短く設定されている。キャップ14は1例として樹脂射出成形品である。
The
図8は、ロックキャップ14の取付例を示す斜視図である。図8に示すロックキャップ14は、ロックピン13に取り付けられている状態である。この例で、ロックピン13の各爪13fが、ロックキャップ14の各爪引掛け部14dに引っ掛かって固定されている。各爪13fの先端は平面形状を成しており、ロックキャップ14の表面に並ぶ位置に停止する。これは、ロックキャップ14の表面を押圧して操作する際に、操作性を良くするためである。
FIG. 8 is a perspective view showing an example of attachment of the
続いて、上述したクリンチャアーム1のロック用の孔部1f,1g、マガジン3のピン挿入用の孔部3d,3e、ロックピン13及びロックキャップ14からなる構成をロック機構としたとき、図9A〜C及び図10A〜Cを参照して当該ロック機構の動作例(その1、2)を説明する。
Subsequently, when the above-described configuration including the locking
[ロック解除時]
図9Aは、クリンチャアーム1及びマガジン3の側面図である。図9Bは、図9Aを矢印方向Xから見た一部破砕の上面図である。図9Aに示すように、マガジン3はクリンチャアーム1に組み込まれ、クリンチャアーム1の主軸受け用の孔部1b,1c及びマガジン3の主軸受け用の孔部3b及び3cには、主ピン21が挿入されている。また、図2に説明した組み立て方法により、ロックピン13がクリンチャアーム1及びマガジン3に通されてロックキャップ14が装着されている。
[When unlocked]
FIG. 9A is a side view of the
また、図9Bに示すクリンチャアーム1のロック用の孔部1f,1g及びマガジン3のピン挿入用の孔部3d,3eには、ロックピン13の挿入棒部13aが挿入されている。ロックピン13及び主ピン21が挿入されたマガジン3は、図1に示した待機状態(ロック解除)にあり、クリンチャ溝部1hとそのステープル打出口12との間に所定の隙間を保持した状態である。
9B, the insertion rod 13a of the
この状態で、ロックピン13は、図9A及びCに示すロック用の孔部1fの小口径部位1pに位置している。このとき、図9Cに示すロックピン13に装着されたロックキャップ14の小径部位14aは、孔部1fの小口径部位1pに嵌合されない。ロックキャップ14の小径部位14aの径は、孔部1fの小口径部位1pの径よりも大きいからである。この時点で、孔部1fと小径部位14aとのクリアランスは0.2mm程度である。また、ロックキャップ14の反対側に位置するロックピン13の抜止部13bは、ロック用の孔部1gに一時当接して挿入棒部13aを抜け止めしている。
In this state, the
[ロック時]
図10Aはクリンチャアーム1及びマガジン3は側面図である。図10Bは、図10Aを矢印方向Xから見た一部破砕の上面図である。ロックピン13及び主ピン21が挿入されたマガジン3は、図9Aなどに示した待機状態から、クリンチャ溝部1hにそのステープル打出口12が当接した状態である。
[When locked]
FIG. 10A is a side view of the
この状態で、ロックピン13は、図9Aに示したロック用の孔部1fの小口径部位1pから図10A及びCに示すロック用の孔部1fの大口径部位1qに移動している。このとき、ロックピン13に装着されたロックキャップ14をクリンチャアーム1側に付勢すると、図10Bに示すロックピン13に取り付けられたロックキャップ14の小径部位14aが、図10Cに示すクリンチャアーム1のロック用の孔部1fの大口径部位1qに嵌合され、クリンチャアーム1とマガジン3を固定する(ロック状態)。この時点で、孔部1fと小径部位14aとのオーバーラップに0.3mm程度余裕がある。
In this state, the
また、ロックキャップ14をクリンチャアーム1側に押圧するときに、図9Bに示したロックピン13の突起部13cがマガジン3の孔部3eの外周面に押されると共に、当該突起部13cを介して切込み部13eに係る上下の挿入棒部13aが撓む。その後、図10Bに示すように、突起部13cが孔部3eを通過してマガジン3の外側に移動すると、挿入棒部13aの撓みが元に戻る。その後、突起部13cはロックピン13が移動後の位置から戻ることを防止する。すなわち、突起部13cは、ロックピン13がロックピン13の自重などで元の位置(ロック解除)に戻ることを防止する。これにより、ロック状態を維持できる。
Further, when the
なお、ロックピン13が、図10Aなどに示すロック用の孔部1fの大口径部位1qに移動しているときに、ロックピン13のロックキャップ14をクリンチャアーム1側に所定の力で付勢しなければ、勝手にロック状態になることはない。突起部13cによりロックピン13の軸方向への移動が規制されているからである。これにより、通常、用紙を綴じるための一連の動作の過程の一部において、クリンチャアーム1とマガジン3との相対位置が図10Aに示す如き状態となったとしても、不本意にロックピン13が移動してロックがかかることを防止できる。
When the
続いて、図11〜図13を参照して、ステープラ100の動作例(その1〜3)を説明する。図11に示すステープラ100は側面図である。この例では、ステープラ100の待機状態、クリンチ状態及びロック状態の3つに分けて説明する。
Subsequently, an operation example (
図11に示す待機状態のステープラ100によれば、ハンドルカバー9とクリンチャカバー2とが成す角度を待機角θ1としたとき、1例としてθ1=30°程度を成して姿勢が維持される。この状態では、マガジン3がクリンチャカバー2に対して略水平に保持され、ドライバアーム4は、水平位置からやや起立され、そのドライバ5がマガジン3のステープル打出口12上であって、プッシャ6によるステープル30の押圧動作に支障を来さない位置で待機している。
With the
この待機状態では、図9Aに示したように、ロックピン13が、ロック用の孔部1fの小口径部位1pに位置している。このとき、ロックピン13に装着されたロックキャップ14の小径部位14aは、孔部1fの小口径部位1pに嵌合されておらず、ロック機構のロックが解除されいる。
In this standby state, as shown in FIG. 9A, the
図11に示した待機状態から図12に示すクリンチ状態に至るステープラ100によれば、図3に示した接続軸22(第2の駆動軸支点部)を回転軸にして、ハンドルカバー9の先端側をクリンチャカバー2方向に押下すると、ハンドルカバー9はハンドル8を介してピン23を押圧すると共に、ドライバアーム4を押圧する。
According to the
この押圧を受けてドライバアーム4は主ピン21(第1の駆動軸支点部)を中心に回動降下しようとするが、コイルバネ11よりもコイルバネ10の方が弾性(ばね性)が弱く設定されているため、ドライバアーム4に加えられた押圧力は、コイルバネ10を縮小させる。
In response to this pressure, the
この縮小の結果、マガジン3は、ドライバアーム4及びステープルカバー7に押される形態で、主ピン21を中心に回動降下(前傾)し、クリンチャカバー2のクリンチャ溝部1hとの間で、例えば、用紙束80を挟持するようになる。
As a result of this reduction, the
そして、ハンドルカバー9の回動降下操作を更に継続すると、ドライバアーム4には、コイルバネ11の弾性よりも強い力がハンドル8を介して加えられるので、コイルバネ11は縮小し、この縮小に伴う押圧力がドライバ5に伝達される。
When the rotation and lowering operation of the
この押圧力を受けたドライバ5がマガジン3の内部の先頭に位置するステープル30をステープル打出口12から打出し、マガジン3とクリンチャアーム1とで挟持された用紙束80を貫通するようになる。このステープル30をクリンチャ溝部1hに押圧すると、ステープル30の先端がメガネ状に変形し、用紙束80の綴じ込み操作を完了できるようになる。
Upon receiving this pressing force, the
このクリンチ状態において、用紙束80の厚みが薄い場合には、クリンチャアーム1とマガジン3との相対位置が、略当接するぐらいの位置関係となることもある。このような場合、ロックピン13が、図11に示したロック用の孔部1fの小口径部位1pから図12に示すロック用の孔部1fの大口径部位1qに移動しているものの、ロックピン13のロックキャップ14をクリンチャアーム1側に所定の力で付勢しなければ、勝手にロック状態になることはない。突起部13cによりロックピン13の移動が規制されているからである。
In this clinched state, when the
図12に示したクリンチ状態から図13に示すロック状態に至るステープラ100によれば、クリンチ状態で、ロックピン13に装着されたロックキャップ14をクリンチャアーム1側に付勢すると、図10Bなどに示したロックキャップ14の小径部位14aが、クリンチャアーム1のロック用の孔部1fの大口径部位1qに嵌合され、クリンチャアーム1とマガジン3を固定する。(ロック状態)。この場合、図10Bに示したロックピン13の突起部13cが、ロックピン13がロック状態の位置から戻らないようにしている。
According to the
ロック状態を設定後、ハンドルカバー9の回動降下操作を開放すると、コイルバネ11が伸長してドライバアーム4が押し上げられると共に、このドライバアーム4に係合されたハンドル8も所定位置まで起立する。このとき、ハンドルカバー9とクリンチャカバー2とが成す角度をロック角θ2としたとき、1例としてθ2=10°程度を成して姿勢が維持される。これにより、図11に示した待機角θ1(θ1=30°程度)に比べて、ステープラ100の本体のサイズがコンパクトになり、持ち運びや収納の際に便利になる。しかも、マガジン3とクリンチャアーム1のみを固定しているので他の構成部材、例えばハンドルカバー9やドライバアーム4などは駆動可能となり、マガジン3とクリンチャアーム1がロックされた状態でハンドルカバー9などを開いて当該マガジン3にステープル30を自在に装填できる。
When the operation of lowering the
なお、ロックピン13をロック状態の位置へ付勢する為の操作を、ステープラ100が図11に示す待機状態にある状態からハンドルカバー9に適度な回動降下操作を行って図13に示す状態とした後に行うことで、ステープラ100をロック状態とすることもできる。ステープラ100をロック状態にするための一連の操作過程において、必ずしも、図12に示すクリンチ状態を経る必要はない。
Note that the operation for urging the
この一連の動作において、ハンドルカバー9は、その先端側がクリンチャカバー2の方向に押圧されることにより、接続軸22を支点にして回動する。その押圧(回動)操作が先端側と接続軸22との間のピン23に作用点となって現われる。この例で、ハンドル8及びハンドルカバー9の先端部を力点としたとき、この接続軸22が支点となって、ハンドルカバー9の先端部と協調してピン23でドライバアーム4を二重に押下する(てこの原理)ので、少ない押下力でステープル30を綴じることができる(倍力機構)。
In this series of operations, the
なお、ロックを解除すると、ステープラ100は、コイルバネ10,12によって、マガジン3や、ドライバアーム4、ドライバ5、ハンドルカバー9等が原状位置に復帰し、図11に示したθ1=30°を成す待機姿勢を維持するようになされる。
When the lock is released, the
このように、本発明に係るステープラ100によれば、マガジン3のピン挿入用の孔部3d,3e及びクリンチャアーム1のロック用の孔部1f,1gに挿入されるロックキャップ14付きのロックピン13を備え、マガジン3とクリンチャアーム1とを閉じた状態で、ロックキャップ14の小径部位14aがクリンチャアーム1のロック用の孔部1fの大口径部位1qに嵌合され、マガジン3とクリンチャアーム1を固定する。
As described above, according to the
従って、閉じ状態(ロック状態)を維持できるようになる。これにより、ステープラ本体のサイズがコンパクトになり、持ち運びや収納の際に便利になる。しかも、マガジン3とクリンチャアーム1のみを固定しているので他の構成部材、例えばハンドルカバー9やドライバアーム4などは駆動可能となり、マガジン3とクリンチャアーム1が閉じた状態でハンドルカバー9などを開いて当該マガジン3にステープル30を自在に装填できる。
Accordingly, the closed state (locked state) can be maintained. Thereby, the size of the stapler body becomes compact, which is convenient for carrying and storage. Moreover, since only the
この発明は、所望の用紙束をステープルで綴じるステープラ等に適用して好適なものである。 The present invention is suitably applied to a stapler that binds a desired sheet bundle with staples.
1 クリンチャアーム(綴じ腕部)
1f ロック用の孔部(貫通長孔)
1h クリンチャ溝部(針曲部)
1i リムーバ(除針部)
2 クリンチャカバー(綴じ被覆部)
2a 取付部
2b 装着部
2h 磁石
3 マガジン(装填部)
3d,3e ロック用の孔部(貫通孔)
4 ドライバアーム
5 ドライバ
6 プッシャ
6a バネガイド
7 ステープルカバー
8 ハンドル
9 ハンドルカバー
10,11 コイルバネ
12 ステープル打出口(開口部)
13 ロックピン(挿入棒部及び抜止部)
13a 挿入棒部
13b 抜止部
14 ロックキャップ(固定つば部)
14a 小径部位(嵌合部)
14b 大径部位
15 バックカバー
21 主ピン(第1の駆動軸支点部)
22 接続軸(第2の駆動軸支点部)
30 ステープル
81 吊下部材
100 ステープラ
1 Clincher arm (binding arm)
1f Hole for lock (through long hole)
1h Clincher groove (needle curve)
1i Remover (needle removal part)
2 Clincher cover (binding cover)
2a mounting part 2b mounting
3d, 3e Lock holes (through holes)
4
13 Lock pin (insertion bar and retaining part)
13a
14a Small diameter part (fitting part)
14b Large-
22 Connection shaft (second drive shaft fulcrum)
30 Staple 81
Claims (3)
一端に開口部を有し、かつ、他端に駆動軸支点部を有し、更に、短手方向に所定の貫通孔を有して前記ステープルが装填される装填部と、
前記装填部の駆動軸支点部に一端が係合され、他端に前記ステープルを曲げる針曲部を有し、かつ、前記装填部の駆動と共に前記貫通孔と向き合う位置に貫通長孔を有し、前記綴り力により前記開口部から押し出される前記ステープルを当該針曲部で曲げて前記用紙を綴じる綴じ腕部と、
前記貫通孔及び前記貫通長孔に挿入され、前記装填部と前記綴じ腕部を所定位置で固定する固定部材とを備え、
前記綴じ腕部の貫通長孔は、所定形状の嵌合孔を所定位置に有し、
前記固定部材は、
前記嵌合孔に嵌合する嵌合部を有し、
前記綴じ腕部の嵌合孔に当該固定部材の嵌合部が嵌合されることを特徴とするステープラ。 A stapler that bends staples based on a predetermined binding force and binds paper;
An opening at one end, a drive shaft fulcrum at the other end, and a loading portion in which the staple is loaded with a predetermined through hole in the short direction;
One end is engaged with the drive shaft fulcrum portion of the loading portion, the other end has a needle bending portion that bends the staple, and has a through long hole at a position facing the through hole when the loading portion is driven. A binding arm for binding the paper by bending the staple pushed out from the opening by the binding force at the needle bending portion;
A fixing member which is inserted into the through hole and the through long hole and fixes the loading portion and the binding arm portion at a predetermined position;
The through-hole of the binding arm has a predetermined-shaped fitting hole at a predetermined position,
The fixing member is
Having a fitting portion that fits into the fitting hole;
A stapler, wherein a fitting portion of the fixing member is fitted into a fitting hole of the binding arm portion.
前記貫通孔及び前記貫通長孔に挿入される挿入棒部と、
前記挿入棒部の一端に設けられ、当該挿入棒部を抜け止めする抜止部と、
前記挿入棒部の他端に取り付けられ、前記嵌合部を有した固定つば部とを備え、
前記貫通長孔の嵌合孔に前記固定つば部の嵌合部が嵌合するようになされることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。 The fixing member is
An insertion rod portion inserted into the through hole and the through long hole;
A retaining portion that is provided at one end of the insertion rod portion and prevents the insertion rod portion from coming off;
A fixed collar portion attached to the other end of the insertion rod portion and having the fitting portion;
The stapler according to claim 1, wherein a fitting portion of the fixed collar portion is fitted into a fitting hole of the through long hole.
当該挿入棒の軸方向への移動を阻止する突起部と、
前記突起部が受ける力を撓んで逃がすための切込み部と
を備えることを特徴とする請求項2に記載のステープラ。
The insertion rod section,
A projecting portion for preventing axial movement of the person the insertion bars,
The stapler according to claim 2, further comprising: a notch for bending and releasing the force received by the protrusion.
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