JP4741753B2 - Pest control device - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常温揮散性を有する殺虫成分もしくは忌避成分等の害虫防除成分を大気中に揮散させる、非加熱式の害虫防除器に関するものであり、より詳しくは、常温揮散性の害虫防除剤と、該害虫防除剤の害虫防除成分の残量を示すインジケータとを切り離し、上記害虫防除剤から揮散する害虫防除成分の残量を、該害虫防除成分の揮散量と比例して揮散する液体の残量にて示すインジケータ手段を備えた害虫防除器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、加熱式の害虫防除器に代わって、キャンプ時等、屋外で使用できるように、常温揮散性を有する殺虫成分や忌避成分を活性成分とする害虫防除剤を、紙等の保持体に含浸させ、該保持体に向けてファンで風を送ることにより活性成分を大気中に揮散させて殺虫作用を発揮させる害虫防除器が開発されている（特開平７−２３６３９９号等参照）。
【０００３】
また、害虫防除剤を含浸させた保持体自体を駆動手段により回転させて、活性成分を大気中に揮散させる害虫防除器も提案されている（特開平５−６８４５９号参照）。
【０００４】
このような害虫防除器は、加熱式の害虫防除器のように、害虫防除剤を加熱するための加熱装置を必要とせず、消費エネルギーを低く抑えることができることから、商用電源に接続する必要がなく、乾電池等を用いてファンを駆動することができる。このため、携帯性に優れ、また、害虫防除器自体あるいは周囲環境の温度上昇を防止することができ、火傷や火災等の危険性がなく、安全性に優れている。
【０００５】
しかしながら、このように害虫防除剤を保持体に含浸させて使用する場合、揮散する害虫防除剤の活性成分が目に見えないことから、その残量を確認することができない。このため、その薬効切れを判断することができず、大凡の使用可能時間の目安に頼る他はなく、その使用頻度や使用者の判断により、未だ活性成分が残っているのに使用不可能と判断されたり、逆に、薬効切れであるにも拘らず使用続行されている場合がある。
【０００６】
このため、害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点（薬効切れ）を確実に確認する手段の開発が望まれている。
【０００７】
従来、終点確認の方法としては、例えば、電池の寿命に害虫防除剤の活性成分量を合わせ、電池がなくなったら紙に染み込ませた害虫防除剤の活性成分がなくなるということで、紙を取り替える方法が知られている。
【０００８】
しかしながら、電池の寿命により薬効切れを判断する方法は、害虫防除剤の活性成分の減少と電池の消費とが常に並行して行なわれるわけではないことから、薬効切れと電池の寿命とにズレが生じ易く、また、害虫防除剤の活性成分の減少が確認できないことから、この場合にも大凡の使用可能時間の目安しか判らず、ある日突然、電池の寿命がきて、気が付いた時には既に薬効切れとなっている場合がある。
【０００９】
そこで、揮散させる害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点を目視確認する方法として、例えば特開平８−１４７号公報等のように、害虫防除剤もしくは保持体を着色し、色が消えたら保持体の取り替え時期であることを示す方法が提案されている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、害虫防除剤もしくは保持体を着色する方法は、着色状態を目視判断することはできるものの、この場合の着色は活性成分自体の色ではなく、添加した色素の色であり、この色が、例えば化学変化等により時間の経過と共に薄れていくことで、この色がなくなる時間と害虫防除剤の活性成分がなくなる時間とを合わせているにすぎず、害虫防除剤の活性成分の揮散と色素の色の変化とは物理的に全く異なる現象である。このため、害虫防除剤の活性成分の失効（薬効切れ）と保持体の色の消失とをうまく合わせることはできず、微妙な調節が困難であることから、終点管理がし難いという問題点を有している。
【００１１】
また、このように色の消失による終点の判断には個人差があり、また、色が変わっても斑になって終点の判別がつきにくかったり、完全に色が消失しない等の理由により、人によっては取り替え時期であると判断する人もいれば、まだ大丈夫だと判断する人もいる。このため、何れも確実に終点が判断できるものではない。
【００１２】
また、衣料用防虫材等に見られるように、香気成分等、害虫防除剤と共存させている油分が消失すると屈折率の変化により透明になるものもあるが、この場合にも、害虫防除剤の活性成分の揮散時間と、該害虫防除剤と共存させている油分の揮散時間とをうまく合わせることは困難であり、該方法もまた、終点管理が困難である。
【００１３】
従来、終点管理が容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点（薬効切れ）を確実に確認することができる害虫防除器としては、液体蚊取り器のように、溶媒に害虫防除剤を溶かした害虫防除液をボトルに収容し、該ボトルから害虫防除液を吸い上げてこれを加熱し、その活性成分と共に溶媒を揮散させることにより、害虫防除液の残量を目視確認できる害虫防除器が知られている。
【００１４】
しかしながら、上記害虫防除器を用いた方法は、害虫防除液の加熱を必要とし、常温揮散性の害虫防除剤を溶媒に溶解させてボトルに収容し、該ボトルから害虫防除液を吸い上げて風で揮散させようとすると、例えば、溶媒として、エタノールのように低沸点の溶媒を用いると、直ぐに蒸発してなくなってしまうため、ごく短時間しか使用することができず、実用的ではない。逆に高沸点の溶媒を使用した場合には、害虫防除剤の揮散性が低下し、害虫防除能の低下に繋がるという問題点がある。
【００１５】
また、このように害虫防除剤を溶媒に溶解させてボトルに収容して常温揮散型害虫防除器に使用する場合、溶媒に溶解させることにより害虫防除剤の揮散量が低下し、害虫防除剤の効力が有効に発揮されないという問題が生じる。
【００１６】
このため、常温揮散性の害虫防除剤を用いた非加熱式の害虫防除器において、終点管理が容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点（薬効切れ）を確実に確認することができる害虫防除器は知られておらず、害虫防除能に優れ、尚且つ、終点管理が容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点（薬効切れ）を確実に確認することができる害虫防除器が切望されている。
【００１７】
本発明は、上記問題天に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、害虫防除能に優れると共に、終点管理が容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点（薬効切れ）を確実に確認することができる害虫防除器を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる害虫防除器は、上記の課題を解決するために、天壁に吸気口を有すると共に、側壁に排気口を有するチャンバ内部に、上記吸気口と対向して通気可能に設けられた第１および第２の揮散部を有し、上記第１の揮散部が、常温揮散性の害虫防除成分を有する害虫防除剤を、該害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持し、上記第２の揮散部が、常温揮散性の液体を保持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられている揮散性物質保持体と、上記揮散性物質保持体を介して上記吸気口と対向して設けられ、上記吸気口から、上記揮散性物質保持体における上記第１および第２の揮散部を通して吸気する吸気ファンの回転翼とが設けられ、上記チャンバ外部に、上記吸気ファンの回転翼を駆動する駆動系が設けられていると共に、上記揮散性物質保持体における上記第２の揮散部に液体を供給する液体供給手段および上記液体供給手段により上記第２の揮散部に供給される液体を収容する液体収容手段を備え、上記第１の揮散部から揮散する害虫防除成分の残量を上記液体収容手段中の液体の残量で示すインジケータ手段が、上記排気口を塞がない位置に立設されていることを特徴としている。
【００１９】
また、本発明にかかる害虫防除器は、上記の課題を解決するために、吸気口と排気口とを有する筐体内部に、上記吸気口と対向して通気可能に設けられた第１および第２の揮散部を有し、上記第１の揮散部が、常温揮散性の害虫防除成分を有する害虫防除剤を、該害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持し、上記第２の揮散部が、常温揮散性の液体を保持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられている揮散性物質保持体と、上記揮散性物質保持体を介して上記吸気口と対向して設けられ、上記吸気口から、上記揮散性物質保持体における上記第１および第２の揮散部を通して吸気する吸気ファンと、上記筐体内を、上記揮散性物質保持体と吸気ファンの回転翼とを収容すると共に、上記吸気口および排気口を有するチャンバと、上記回転翼を駆動する、吸気ファンの駆動系を収容する駆動系収容部とに仕切る仕切板とが設けられ、上記筐体側壁における上記排気口を塞がない位置に、上記揮散性物質保持体における上記第２の揮散部に液体を供給する液体供給手段および上記液体供給手段により上記第２の揮散部に供給される液体を収容する液体収容手段を備え、上記第１の揮散部から揮散する害虫防除成分の残量を上記液体収容手段中の液体の残量で示すインジケータ手段が立設されていることを特徴としている。
【００２０】
上記の構成によれば、上記揮散性物質保持体が、吸気口と対向して通気可能に設けられた２つの揮散面を備え、上記害虫防除成分と液体とを別々の揮散面にて保持・揮散させることで、害虫防除成分の揮散が阻害されることがなく、該害虫防除成分の害虫防除能を最大限に発揮させることができる。
【００２１】
しかも、上記の構成によれば、上記チャンバ内に、上記揮散性物質保持体と回転翼とが、上記吸気口側からこの順に設けられていることで、回転翼の回転に伴って上記揮散性物質保持体における第１および第２の揮散面を通して回転翼の上面から吸気した空気を、チャンバ側壁、つまり、上記回転翼の外縁方向（周囲方向）に設けられた排気口から効率よく排出させることができる。
【００２２】
しかも、このように回転翼の上面から吸気した空気を、該回転翼の外縁方向（周囲方向）に設けられた排気口から排出させることで、乱気流を生じることなく、上記揮散性物質（揮散性成分）を含有する空気を効率よく外部に拡散させることができる。このため、高い害虫防除効果を得ることができる。
【００２３】
また、上記の構成によれば、上記駆動系が、上記チャンバの外に設けられていることで、駆動系、特に、上記回転翼と接続して設けられるモータが送風の障害となったり、該モータに、揮散した揮散性物質（揮散性成分）が付着することがなく、拡散効率をさらに高めることができる。
【００２４】
そして、この場合、特に、上記したように駆動系が、上記仕切板により仕切られた他方の室、つまり、上記チャンバ下側の駆動系収容部に収容されていることで、配線等を保護することができると共に、例えば上記駆動系を外部から見えないようにすることができ、見栄えをよくし、商品価値を向上させることができる。
【００２５】
また、上記の構成によれば、上記害虫防除剤とインジケータ機能を担うインジケータ手段とが、互いに相関性は有しているが構成としては切り離され、別々に存在していることから、終点管理並びに揮散量の制御が容易であり、上記液体の消失点と上記害虫防除剤の失効点とを任意かつ容易に設定することができる。さらに、上記の構成によれば、上記害虫防除剤中の害虫防除成分の残量（減少）を目視により把握することができる。
【００２６】
したがって、上記の構成によれば、優れた害虫防除効果が得られると共に、終点管理、制御が容易であり、しかも害虫防除剤の害虫防除成分の減少および終点を確実に確認することができる害虫防除器を提供することができる。
【００２７】
また、上記の構成によれば、例えば上記液体に、必要に応じて他の薬剤を含有させることにより、上記インジケータ手段に、インジケータとしての機能と、薬剤保持部としての２つの機能を持たせることができ、上記害虫防除成分よりも高揮散性（高揮発性）または低揮散性（高揮発性）の薬剤あるいは固体の薬剤であっても、上記害虫防除剤との複合化を図ることができる。しかも、上記の構成によれば、上記害虫防除成分と上記薬剤との薬効切れの時間を容易かつ正確に合わせることができる。このため、上記害虫防除器に、消臭作用や抗菌作用、芳香作用等、ユーザのニーズに合わせた種々の複合機能を付与することができ、また、その活性成分の失効までの有効期間も、任意に設定することができる。
【００２８】
さらに、上記の構成によれば、上記インジケータ手段が、上記した内部構成を有するチャンバ外部、より具体的には筐体側壁における、上記排気口を塞がない位置に立設されていることで、排気口から排出される揮散性物質の拡散を阻害することなく、上記揮散性物質保持体下方のスペースを効率良く使用することができ、害虫防除器の高さを抑え、コンパクトにすることができる。
【００２９】
また、本発明にかかる害虫防除器は、上記の課題を解決するために、上記排気口の側壁面が、上記回転翼の回転方向に傾斜して設けられていることを特徴としている。
【００３０】
上記の構成によれば、上記排気口から外部に放出される害虫防除成分等の揮散性物質は、上記側壁面をガイドとして上記側壁面に導かれて上記排気口から外部に放出される。このため、風力を高めることができ、拡散効力並びに害虫防除能を向上させることができる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる実施の一形態について、図１〜図５（ａ）・（ｂ）に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図１は、本実施の形態にかかる害虫防除器の構成を示す斜視図であり、図２は、上記害虫防除器の断面の構成を模式的に示す断面斜視図である。また、図３は、上記害虫防除器の構成を一部分解して示す分解斜視図であり、図４は、上記害虫防除器の蓋体内部に収容される吸気ファンの構成を示す分解斜視図である。また、図５（ａ）は、上記吸気ファンの構成を、該吸気ファンを回転翼受皿に取り付けた状態にて示す側面図であり、図５（ｂ）は、図５（ａ）のＡ−Ａ線矢視断面図である。
【００３２】
本実施の形態にかかる害虫防除器は、図１および図２に示すように、害虫防除器本体１と、インジケータ部２（インジケータ手段）とを備えた構成を有している。
【００３３】
上記害虫防除器本体１は、図１〜３に示すように、吸気口１１ａおよび排気口１１ｂを有する中空形状の筐体１１と、第１および第２の揮散部を有する揮散性物質保持体２１と、吸気ファン３１と、筐体１１内を仕切る仕切板として機能する回転翼受皿４１（回転翼収容部）とを備えている。
【００３４】
上記回転翼受皿４１は、上記筐体１１内を、上記揮散性物質保持体２１と吸気ファン３１の回転翼３２とを収容すると共に上記吸気口１１ａおよび排気口１１ｂを有するチャンバ１２と、上記吸気ファン３１の回転翼３２を駆動する駆動系３３を収容する駆動系収容部１３とに仕切るようになっている。
【００３５】
これにより、上記害虫防除器本体１は、上記筐体１１内部に、該筐体１１の天壁側、すなわち、吸気口１１ａ側から、上記揮散性物質保持体２１、回転翼３２、回転翼受皿４１、駆動系３３が、この順に設けられた構成を有している。
【００３６】
上記筐体１１は、平面視が、対向する二辺が平行に形成され、残る二辺が略円弧状に形成された、湾曲された略四角形状の筒状容器であり、図３に示すように、底板１４ａの周縁部に周壁１４ｂが立設され、その上端面１４ｃに吸気のための開口部１５を有する中空形状の筐体本体１４と、該筐体本体１４の開口部１５を覆う蓋部１６とが一体的に係合（固定）された構造を有している。
【００３７】
上記蓋部１６は、天板１６ａから垂設された側壁１６ｂを、円弧状に形成された一辺を除く三辺（三方）に備え、上記筐体本体１４と係合された状態において、該筐体本体１４の上端面１４ｃと天板１６ａとの間に、上記揮散性物質保持体２１を嵌脱自在に保持する空間部を形成している。
【００３８】
上記天板１６ａから垂設された側壁１６ｂは、上記揮散性物質保持体２１が嵌合する高さを有し、図１に示すように、上記蓋部１６を上記筐体本体１４と係合することによって形成される開口部１７から上記揮散性物質保持体２１をスライド挿入することで、筐体本体１４の上端面１４ｃと天板１６ａとの間に形成される空間部に上記揮散性物質保持体２１を嵌着することができるようになっている。図３に示すように、上記筐体本体１４の上端面１４ｃには、開口部１５の周囲に、上記揮散性物質保持体２１の受台としての窪部１８が設けられ、上記揮散性物質保持体２１は、この窪部１８に係合されるようになっている。
【００３９】
また、上記蓋部１６における天板１６ａには、吸気口１１ａとして用いられる貫通孔（通気口）が、上記開口部１５に対向して形成されている。これにより、上記揮散性物質保持体２１は、第１および第２の揮散部が上記吸気口１１ａと対向配置されている。上記吸気口１１ａは、回転翼３２が誤って手指に触れないように該吸気口１１ａに仕切り１１ｃが設けられ、これにより、例えば複数の細孔１１ｄが放射線状に形成されてなる構成を有している。
【００４０】
一方、上記筐体本体１４内部には、図２〜図５（ａ）・（ｂ）に示すように、上記筐体本体１４を上下に区画するように上記開口部１５に嵌着され、その上面が上記開口部１５により開放された回転翼受皿４１と、吸気ファン３１とが配されている。
【００４１】
上記回転翼受皿４１には、図５（ａ）・（ｂ）に示すように上記吸気ファン３１の回転翼３２が収容されている。これにより、上記回転翼３２は、上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部に対向配置されている。これにより、上記吸気ファン３１は、上記揮散性物質保持体２１を介して上記吸気口１１ａと対向して設けられ、上記吸気口１１ａから、上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部を通して吸気するようになっている。上記吸気ファン３１は、上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部全体に均等に通気（通風）を行うことができるようになっている。なお、上記揮散性物質保持体２１については後で詳述する。
【００４２】
上記回転翼受皿４１は、上記筐体本体１４を上下に区画する仕切板としての底壁４１ａの周縁部に沿って上記回転翼３２の周囲に周壁４１ｂが立設された構成を有している。上記周壁４１ｂには、筐体本体１４外部に向かって開口された切抜窓（貫通孔）が排気口１１ｂとして設けられている。
【００４３】
これにより、上記回転翼受皿４１は、その底壁４１ａを底壁とし、蓋部１６の天板１６ａを天壁とし、該天板１６ａと底壁４１ａとの間に形成された、側壁１６ｂ内壁および周壁４１ｂを内側壁とし、側壁１６ｂ外壁および周壁１４ｂを外側壁とする側壁を有し、天壁に吸気口１１ａを備え、側壁に排気口１１ｂが設けられたチャンバ１２（室）を形成するようになっている。
【００４４】
また、回転翼受皿４１の下方、すなわち、上記筐体本体１４内における上記チャンバ１２外部には、上記回転翼３２を回転駆動するモータ３３ａ等の駆動系３３が設けられている。上記筐体本体１４内において上記回転翼受皿４１により仕切られた、上記回転翼受皿４１の底壁４１ａを天壁とし、筐体本体１４の底板１４ａを底壁とし、周壁１４ｂを側壁とする他方の室、すなわち、上記筐体本体１４内部における上記回転翼受皿４１よりも下方の空間は、上記回転翼３２を回転駆動するモータ３３ａ並びに該モータ３３ａを駆動するための図示しない電池等の電源を収容する駆動系収容部１３として用いられている。
【００４５】
上記回転翼受皿４１の底壁４１ａには、貫通孔４２が設けられ、上記回転翼３２は、上記貫通孔４２を介して底壁４１ａを貫く支持軸４３により、上記モータ３３ａと接続されている。
【００４６】
なお、上記モータ３３ａは、図示しないモータ受台により、筐体本体１４の底板１４ａに固定されている。また、上記筐体本体１４における周壁１４ｂの外周面には、電源をＯＮ／ＯＦＦするスイッチ１９が設けられている。
【００４７】
上記回転翼３２は、回転中心に円板３２ａを備え、該円板３２ａの周囲に、複数の螺旋翼３２ｂがうず巻き状に形成された構成を有している。上記吸気ファン３１は、上記筐体本体１４における周壁１４ｂの外周面に設けられたスイッチ１９をＯＮし、駆動系３３を作動させて上記回転翼３２を回転駆動させることで、チャンバ１２の天壁、すなわち、筐体１１の天壁に設けられた吸気口１１ａから揮散性物質保持体２１の第１および第２の揮散部を介して空気を吸込み、それを遠心力により、回転翼３２周縁から四方に噴出し、排気口１１ｂから筐体１１外部に排気するようになっている。
【００４８】
このように、上記害虫防除器は、上記揮散性物質保持体２１に揮散可能に保持された害虫防除成分等の揮散性物質（揮散性成分）の揮散を、加熱等の手段によらず送風機構のみで行うようになっており、上記回転翼３２の回転により生じる空気流により、上記揮散性物質保持体２１から害虫防除成分等の揮散性物質（揮散性成分）を揮散させて排気口１１ｂから外部に放出する。
【００４９】
本発明によれば、このように送風機構による揮散性物質（揮散性成分）の揮散を行う害虫防除器において、上記筐体１１内部に、上記筐体１１内を、上記揮散性物質保持体２１と回転翼３２とを収容すると共に上記吸気口１１ａおよび排気口１１ｂを有するチャンバ１２と、駆動系収容部１３とに仕切る仕切板としての回転翼受皿４１（底壁４１ａ）が設けられ、上記チャンバ１２内に、上記揮散性物質保持体２１と回転翼３２とが、上記吸気口１１ａ側からこの順に設けられていることで、回転翼３２の回転に伴って上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部を通して回転翼３２の上面から吸気した空気を、上記回転翼３２の外縁方向（周囲方向）に設けられた排気口１１ｂから効率よく排出させることができる。
【００５０】
しかも、このように回転翼３２の上面から吸気した空気を、該回転翼３２の横方向、つまり、上記回転翼３２の外縁方向（周囲方向）、好適には、上記回転翼３２を通って直交する横方向に設けられた排気口１１ｂから排出させることで、乱気流を生じることなく、上記揮散性物質（揮散性成分）を含有する空気を効率よく外部に拡散させることができる。このため、高い害虫防除効果を得ることができる。
【００５１】
また、上記の構成によれば、駆動系３３が、上記チャンバ１２の外に設けられていることで、駆動系３３、特に、上記回転翼３２と接続して設けられるモータ３３ａが送風の障害となったり、該モータ３３ａに、揮散した揮散性物質（揮散性成分）が付着することがなく、拡散効率をさらに高めることができる。
【００５２】
そして、この場合、特に、上記したように駆動系３３が、筐体１１内を仕切る上記回転翼受皿４１（底壁４１ａ）の下側の室に設けられることで、配線等を保護することができると共に、例えば駆動系３３を外部から見えないようにすることができ、見栄えをよくし、商品価値を向上させることができる。
【００５３】
また、上記排気口１１ｂは、図５（ａ）・（ｂ）に示すように、その側壁面１１ｃ、つまり、上記周壁４１ｂから周壁１４ｂに貫通して設けられた貫通孔内壁が、上記回転翼３２の回転方向に傾斜して設けられている構成を有している。風は、壁に沿って進むため、排気口１１ｂから外部に放出される害虫防除成分等の揮散性物質は、上記排気口１１ｂの側壁面１１ｃをガイドとして上記側壁面１１ｃに導かれて上記排気口１１ｂから外部に放出される。このため、風力を高めることができ、拡散効力並びに害虫防除能を向上させることができる。また、仕切板上面に相当する、回転翼受皿４１の底壁４１ａと、回転翼３２下面、つまり、回転翼３２における上記底壁４１ａとの対向面との距離を近づけることにより、乱気流を発生させることなく風力を高めることができる。
【００５４】
上記筐体本体１４の周壁１４ｂには、図１および図３に示すように、回転翼３２が誤って手指に触れないように、上記排気口１１ｂの出口に、仕切り１１ｄが設けられている。該仕切り１１ｄの形状は特に限定されるものではない。なお、上記排気口１１ｂには、仕切り１１ｄを兼ねて、外方に突出するルーバが設けられていてもよい。また、非使用時における上記揮散性物質の拡散を防止し、使用を中断することができるように、上記吸気口１１ａおよび排気口１１ｂを、開閉自在に形成してもよい。
【００５５】
また、上記排気口１１ｂの形状並びに個数は、特に限定されるものではないが、上記揮散性物質を十分かつ効率良く拡散させるためには、少なくとも２方向に形成することが好ましく、４方向に形成することがより好ましい。
【００５６】
上記筐体１１の成形方法としては、特に限定されるものではなく、例えば射出成形等、従来公知の種々の方法により製造することができる。
【００５７】
ここで、本実施の形態にかかる害虫防除器に用いられる揮散性物質保持体２１について、図１〜３に基づいて以下に説明する。
【００５８】
本実施の形態にかかる害虫防除器に用いられる揮散性物質保持体２１は、吸気口１１ａ、開口部１５、並びに回転翼３２とほぼ同じ直径を有する円形の揮散部を有している。
【００５９】
上記揮散性物質保持体２１は、例えば、通気可能に設けられた揮散性物質保持材２２を、上枠２３ａおよび下枠２３ｂからなる、枠内が開口された一対の枠２３（フレーム）で挟持した構成を有している。これにより、上記揮散性物質保持体２１は、常温揮散性の揮散性物質を揮散可能に保持することができるようになっている。
【００６０】
上記揮散性物質保持材２２は、分離して形成された２つの揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂからなり、上記上枠２３ａおよび下枠２３ｂには、上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂを、非接触状態にて分離する仕切板（分離帯）としての突出部２４が、上記揮散性物質保持材２２表面、すなわち、上記揮散性物質保持体２１における揮散面に対してそれぞれ垂直に立設して設けられている。
【００６１】
上記揮散性物質保持材２２のうち、揮散性物質保持材２２ａは、殺虫成分あるいは害虫忌避成分等の常温揮散性の害虫防除成分を有効成分（活性成分）とする害虫防除剤を、該害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持するようになっている。上記揮散性物質保持材２２ａは、害虫防除剤保持部（第１の揮散部）として、予め、常温揮散性の害虫防除剤が保持（付着）された状態で用いられる。
【００６２】
一方、揮散性物質保持材２２ｂは、液体保持部（第２の揮散部）として用いられ、インジケータ部２のボトル５１（液体収容手段）への引出部、つまり、外部への引出部となる突出部２５ａを備え、該突出部２５ａを介してインジケータ部２のボトル５１から常温揮散性の液体５２（図１および図２参照）が、該揮散性物質保持材２２ｂの揮散部に絶えず供給されるようになっている。該突出部２５ａは、上記上枠２３ａおよび下枠２３ｂに設けられた、揮散性保持部から延びる支持用把手部２３ｃ・２３ｄにより支持されている。
【００６３】
このように第１の揮散部としての害虫防除剤保持部（害虫防除成分揮散部）と第２の揮散部としての液体保持部（液体揮散部）とが互いに非接触に設けられていることで、害虫防除成分の揮散が阻害されることがなく、該害虫防除成分の害虫防除能を最大限に発揮させることができる。
【００６４】
上記害虫防除剤保持部に用いられる揮散性物質保持材２２ａとしては、例えば、紙、不織布、布、スポンジ、パルプ、樹脂フィルム、セラミック、多孔質樹脂（発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン等）、合成繊維（ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等）、天然繊維（羊毛、絹、綿、麻等）、無機繊維（グラスファイバー等）、無機質成型物およびこれらの成型品等を使用することができ、通気可能な材質からなるかあるいは通気可能な構造（形状）をとり得る材料からなるものであれば、特に限定されるものではない。また、シート状担体を、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたり、ハニカム状に加工したり、あるいは、その表面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積に対する表面積の拡大を図ることもできる。
【００６５】
上記害虫防除剤保持部は、体積当たりの表面積が大きいことが好ましい。また、上記害虫防除剤保持部は、通気性が大きいことが好ましい。このため、上記害虫防除剤保持部に用いられる揮散性物質保持材２２ａとしては、例えば、ネット状、ハニカム状の素材が好適に用いられる。また、シート状等の素材を、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたり、あるいは、その表面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積、つまり、保持（担持）する害虫防除剤に対する表面積の拡大を図ることが好ましい。また、例えば、ネット状もしくはハニカム状の素材を積み重ねたり、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたりして、液体保持部に用いられる揮散性物質保持材２２ｂの体積に対する表面積の拡大を図ることも好ましい。
【００６６】
上記害虫防除剤（害虫防除成分）としては、害虫防除活性を有し、常温で揮散し得る化合物であれば、特に限定されるものではないが、害虫防除活性、揮散性の観点から、ピレスロイド系化合物が好ましい。
【００６７】
ピレスロイド系化合物とは、天然のピレトリンあるいは天然のピレトリンの構造を最適化して得られた、より活性で持続性のある合成ピレスロイドからなる殺虫剤である。
【００６８】
本発明において用いられるピレスロイド系化合物としては、特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、２−メチル−３−アリル−４−オキソ−２−シクロペンテン−１−イル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２−メチル−３−プロパルギル−４−オキソ−２−シクロペンテン−１−イル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、５−プロパルギル−２−フルフリル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、５−プロパルギル−２−フルフリル−２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート、１−エチニル−２−メチル−２−ペンテニル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、１−エチニル−２−メチル−２−ペンテニル−３−（２−クロロ−２−フルオロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパン−１−カルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（２−クロロ）−２−フルルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロベンジル−３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシベンジル−３−（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシベンジル−３−メトキシイミノメチル−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（２−メチル−１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２−メチル−４−オキソ−３−（２−プロピニル）−シクロペント−２−エニル−３−（２、２−ジクロロビニル）−２、２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２−メチル−３−アリル−４−オキソ−２−シクロペンテン−１−イル−２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート、天然ピレトリン等が挙げられる。上記化合物は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を混合して用いてもよい。
【００６９】
さらに、その害虫防除活性、揮散性の観点から、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロベンジル−３−（２，２−ジクロルエテニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群より選ばれる少なくとも一種が好ましく、その害虫防除活性、揮散性の観点から、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群より選ばれる少なくとも一種がより好ましい。
【００７０】
上記２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メトキシメチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよび２，３，５，６−テトラフルオロ−４−メチルベンジル−３−（１−プロペニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートは、害虫防除活性成分として、特開平１２−６３３２９号公報に記載の化合物であり、該公報に記載の方法に準じて製造することができる。
【００７１】
また、上記害虫防除剤は、上記した害虫防除成分以外に、例えばフェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含んでいても構わない。
【００７２】
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノール、２，４，６−トリ−ｔ−ブチルフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチルフェノール、２−ｔ−ブチル−４，６−ジメチルフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−エチルフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−ｎ−ブチルフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−イソブチルフェノール、２，６−ジシクロペンチル−４−メチルフェノール、２−（α−メチルシクロヘキシル）−４，６−ジメチルフェノール、２，６−ジオクタデシル−４−メチルフェノール、２，４，６−トリシクロヘキシルフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メトキシメチルフェノール、２，６−ジ−ノニル−４−メチルフェノール、２，４−ジメチル−６−（１’−メチルウンデシル−１’−イル）フェノール、２，４−ジメチル−６−（１’−メチルヘプタデシル−１’−イル）フェノール、２，４−ジメチル−６−（１’−メチルトリデシル−１’−イル）フェノール、およびそれらの混合物等のアルキル化モノフェノール；
２，４−ジオクチルチオメチル−６−ｔ−ブチルフェノール、２，４−ジオクチルチオメチル−６−メチルフェノール、２，４−ジオクチルチオメチル−６−エチルフェノール、２，６−ジドデシルチオメチル−４−ノニルフェノール、およびそれらの混合物等のアルキルチオメチルフェノール；
２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メトキシフェノール、２，５−ジ−ｔ−ブチルヒドロキノン、２，５−ジ−ｔ−アミルヒドロキノン、２，６−ジフェニル−４−オクタデシルオキシフェノール、２，６−ジ−ｔ−ブチルヒドロキノン、２，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシアニソール、３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）アジペート、およびそれらの混合物等の、ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン；
α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、およびそれらの混合物等のトコフェロール類；
２，２’−チオビス（６−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−チオビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−チオビス（４−オクチルフェノール）、４，４’−チオビス（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−チオビス（２−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−チオビス（３，６−ジ−ｔ−アミルフェノール）、４，４’−（２，６−ジメチル−４−ヒドロキシフェニル）ジスルフィド等のヒドロキシル化チオジフェニルエーテル；
２，２’−メチレンビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−メチレンビス（４−エチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−メチレンビス［４−メチル−６−（α−メチルシクロヘキシル）フェノール）] 、２，２’−メチレンビス（４−メチル−６−シクロヘキシルフェノール）、２，２’−メチレンビス（４−メチル−６−ノニルフェノール）、２，２’−メチレンビス（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−エチリデンビス（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−エチリデンビス（４−イソブチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、２，２’−メチレンビス［６−（α−メチルベンジル）−４−ノニルフェノール］、２，２’−メチレンビス［６−（α，α−ジメチルベンジル）−４−ノニルフェノール］、４，４’−メチレンビス（６−ｔ−ブチル−２−メチルフェノール）、４，４’−メチレンビス（２，６−ジ−ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−ブチリデンビス（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、１，１−ビス（４−ヒドロキシフェニル）シクロヘキサン、１，１−ビス（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−２−メチルフェニル）ブタン、２，６−ビス（３−ｔ−ブチル−５−メチル−２−ヒドロキシベンジル）−４−メチルフェノール、１，１，３−トリス（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−２−メチルフェニル）ブタン、１，１−ビス（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−２−メチルフェニル）−３−ｎ−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス［３，３−ビス−３’−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシフェニル）ブチレート］、ビス（３−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）ジシクロペンタジエン、ビス［２−（３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−メチルベンジル）−６−ｔ−ブチル−４−メチルフェニル］テレフタレート、１，１−ビス（３，５−ジメチル−２−ヒドロキシフェニル）ブタン、２，２−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロパン、２，２−ビス（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−２−メチルフェニル）−４−ｎ−ドデシルメルカプトブタン、１，１，５，５−テトラ（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−２−メチルフェニル）ペンタン、２−ｔ−ブチル−６−（３’−ｔ−ブチル−５’−メチル−２’−ヒドロキシベンジル）−４−メチルフェニルアクリレート、２，４−ジ−ｔ−ペンチル−６−［１−（２−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ペンチルフェニル）エチル］フェニルアクリレート、およびそれらの混合物等のアルキリデンビスフェノールおよびその誘導体；
３，５，３’，５’−テトラ−ｔ−ブチル−４，４’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−４−ヒドロキシ−３，５−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）アミン、ビス（４−ｔ−ブチル−３−ヒドロキシ−２，６−ジメチルベンジル）ジチオテレフタレート、ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）スルフィド、イソオクチル−３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート、およびそれらの混合物等の、Ｏ−ベンジル誘導体、Ｎ−ベンジル誘導体およびＳ−ベンジル誘導体、
ジオクタデシル−２，２−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−２−ヒドロキシベンジル）マロネート、ジオクタデシル−２−（３−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−５−メチルベンジル）マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−２，２−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）マロネート、ビス［４−（１，１，３，３−テトラメチルブチル）フェニル］−２，２−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）マロネート、およびそれらの混合物等のヒドロキシベンジル化マロネート誘導体；
１，３，５−トリメチル−２，４，６−トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）ベンゼン、１，４−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）−２，３，５，６−テトラメチルベンゼン、２，４，６−トリス（３，５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）フェノール、およびそれらの混合物等の芳香族ヒドロキシベンジル誘導体；
２，４−ビス（ｎ−オクチルチオ）−６−（４−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルアニリノ）−１，３，５−トリアジン、２−ｎ−オクチルチオ−４，６−ビス（４−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルアニリノ）−１，３，５−トリアジン、２−ｎ−オクチルチオ−４，６−ビス（４−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルフェノキシ）−１，３，５−トリアジン、２，４，６−トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−フェノキシ）−１，３，５−トリアジン、トリス（４−ｔ−ブチル−３−ヒドロキシ−２，６−ジメチルベンジル）イソシアヌレート、トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）イソシアヌレート、２，４，６−トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニルエチル）−１，３，５−トリアジン、２，４，６−トリス（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニルプロピル）−１，３，５−トリアジン、トリス（３，５−ジシクロヘキシル−４−ヒドロキシベンジル）イソシアヌレート、トリス［２−（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシシンナモイルオキシ）エチル] イソシアヌレート、およびそれらの混合物等のトリアジン誘導体；
ジメチル−３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジルホスホネ一ト、ジオクタデシル−５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−３−メチルベンジルホスホネート、３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエステルのカルシウム塩、およびそれらの混合物等のベンジルホスホネート誘導体；４−ヒドロキシラウリル酸アニリド、４−ヒドロキシステアリン酸アニリド、オクチル−Ｎ−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）カルバネート、およびそれらの混合物等のアシルアミノフェノール誘導体；
β−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオン酸と、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオール、１，６−ヘキサンジオール、１，９−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス（ヒドロキシエチル）イソシアヌレート、Ｎ，Ｎ’−ビス（ヒドロキシエチル）オキサミド、３−チアウンデカノール、３−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、４−ヒドロキシメチル−１−ホスファ−２，６，７−トリオキサビシクロ［２，２，２］オクタン、およびそれらの混合物等の一価アルコールまたは多価アルコールとのエステル；
β−（５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−３−メチルフェニル）プロピオン酸と、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、１，３−ブロパンジオール、１，４−ブタンジオール、１，６−ヘキサンジオール、１，９−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス（ヒドロキシエチル）イソシアヌレート、Ｎ，Ｎ’−ビス（ヒドロキシエチル）オキサミド、３−チアウンデカノール、３−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、４−ヒドロキシメチル−１−ホスファ−２，６，７−トリオキサビシクロ［２，２，２] オクタン、およびそれらの混合物等の一価アルコールまたは多価アルコールとのエステル；
β−（３，５−ジシクロヘキシル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオン酸と、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオール、１，６−ヘキサンジオール、１，９−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス（ヒドロキシエチル）イソシアヌレート、Ｎ，Ｎ’−ビス（ヒドロキシエチル）オキサミド、３−チアウンデカノール、３−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、４−ヒドロキシメチル−１−ホスファ−２，６，７−トリオキサビシクロ[ ２，２，２］オクタン、およびそれらの混合物等の一価アルコールまたは多価アルコールとのエステル；
３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル酢酸と、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオール、１，６−ヘキサンジオール、１，９−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス（ヒドロキシエチル）イソシアヌレート、Ｎ，Ｎ’−ビス（ヒドロキシエチル）オキサミド、３−チアウンデカノール、３−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、４−ヒドロキシメチル−１−ホスファ−２，６，７−トリオキサビシクロ[ ２，２．２] オクタン、およびそれらの混合物等の一価アルコールまたは多価アルコールとのエステル；
Ｎ，Ｎ’−ビス[ ３−（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシフェニル）プロピオニル] ヒドラジン、Ｎ，Ｎ’−ビス［３−（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオニル］ヘキサメチレンジアミン、Ｎ，Ｎ’−ビス[ ３−（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシフェニル）プロピオニル］トリメチレンジアミン、およびそれらの混合物等の、β−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオン酸のアミド等が挙げられる。これらフェノール系酸化防止剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を適宜混合して用いてもよい。
【００７３】
イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル−３，３’−チオジプロピオネート、トリデシル−３，３’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−３，３’−チオジプロピオネート、ジステアリル−３，３’−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル−３，３’−チオジプロピオネート、ネオペンタンテトライルテトラキス（３−ラウリルチオプロピオネート）等が挙げられる。これらイオウ系酸化防止剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を適宜混合して用いてもよい。
【００７４】
リン系酸化防止剤としては、例えばトリフェニルホスファイト、トリス（ノニルフェニル）ホスファイト、トリス（２，４−ジ−ｔ−ブチルフェニル）ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス（２，４−ジ−ｔ−ブチルフェニル）ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス（２，４−ジ−ｔ−ブチル−６−メチルフェニル）ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス（２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェニル）ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス（２，４，６−トリ−ｔ−ブチルフェニル）ペンタエリスリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス（２，４−ジ−ｔ−ブチルフェニル）−４，４’−ジフェニレンジホスホナイト、２，２’−メチレンビス（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェニル）２−エチルヘキシルホスファイト、２，２’−エチリデンビス（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェニル）フルオロホスファイト、ビス（２，４−ジ−ｔ−ブチル−６−メチルフェニル）エチルホスファイト、ビス（２，４−ジ−ｔ−ブチル−６−メチルフェニル）メチルホスファイト、２−（２，４，６−トリ−ｔ−ブチルフェニル）−５−エチル−５−ブチル−１，３，２−オキサホスホリナン、２，２’，２”−ニトリロ[ トリエチル−トリス（３，３’，５，５’−テトラ−ｔ−ブチル−１，１’−ビフェニル−２，２’−ジイル）ホスファイト，およびそれらの混合物等が挙げられる。これらリン系酸化防止剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を適宜混合して用いてもよい。
【００７５】
紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリシレート、４−ｔ−ブチルフェニルサリシレート、２，４−ジ−ｔ−ブチルフェニル−３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシベンゾエート、４−ｔ−オクチルフェニルサリシレート、ビス（４−ｔ−ブチルベンゾイル）レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、ヘシサデシル−３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル−３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシベンゾエート、２−メチル−４，６−ジ−ｔ−ブチルフェニル−３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシベンゾエート、およびそれらの混合物等のサリシレート誘導体；
２，４−ジヒドロキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−オクトキシベンゾフェノン、２，２’−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、ビス（５−ベンゾイル−４−ヒドロキシ−２−メトキシフェニル）メタン、２，２’，４，４’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、およびそれらの混合物等の２−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体；
２−（２−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（５’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２’−ヒドロキシ−５’−ｔ−オクチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（３−ｔ−ブチル−２−ヒドロキシ−５−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール、２−（３’−ｓ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−ｔ−ブチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２’−ヒドロキシ−４’−オクチルオキシフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（３’，５’−ジ−ｔ−アミル−２’−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール、２−［２’−ヒドロキシ−３’，５’−ビス（α，α−ジメチルベンジル）フェニル］−２Ｈ−ベンゾトリアゾール、２−［（３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシフェニル）−５’−（２−オクチルオキシカルボニルエチル）フェニル］−５−クロロベンゾトリアゾール、２−［３’−ｔ−ブチル−５’−［２−（２−エチルヘキシルオキシ）カルボニルエチル］−２’−ヒドロキシフェニル］−５−クロロベンゾトリアゾール、２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−（２−メトキシカルボニルエチル）フェニル］−５−クロロベンゾトリアゾール、２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５−（２−メトキシカルボニルエチル）フェニル］ベンゾトリアゾール、２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−（２−オクチルオキシカルボニルエチル）フェニル］ベンゾトリアゾール、２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−［２−（２−エチルヘキシルオキシ）カルボニルエチル] フェニル］ベンゾトリアゾール、２−［２−ヒドロキシ−３−（３，４，５，６−テトラヒドロフタルイミドメチル）−５−メチルフェニル］ベンゾトリアゾール、２−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−２−ヒドロキシフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール、２−（３’−ドデシル−２’−ヒドロキシ−５’−メチルフェニル）ベンゾトリアゾールおよび２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシ−５’−（２−イソオクチルオキシカルボニルエチル）フェニル］ベンゾトリアゾールの混合物、２，２’−メチレンビス［６−（２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−（１，１，３，３−テトラメチルブチル）フェノール］、２，２’−メチレンビス［４−ｔ−ブチル−６−（２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）フェノール］、ポリエチレングリコール（重合度３〜１１）と２−［３’−ｔ−ブチル−２’−ヒドロキシー５’−（２−メトキシカルボニルエチル）フェニル］ベンゾトリアゾールとの縮合物、ポリエチレングリコール（重合度３〜１１）とメチル３−［３−（２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−５−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル] プロピオネートとの縮合物、２−エチルヘキシル−３−［３−ｔ−ブチル−５−（５一クロロー２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−ヒドロキシフェニルコプロピオネート、オクチル−３−［３−ｔ−ブチル−５−（５−クロロ−２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−ヒドロキシフェニル］プロピオネート、メチル−３−[ ３−ｔ−ブチル−５−（５−クロロ−２Ｈ一ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−ヒドロキシフェニル］プロピオネート、３−［３−ｔ−ブチル−５−（５−クロロ−２Ｈ−ベンゾトリアゾールー２−イル）−４−ヒドロキシフェニル] プロピオン酸、およびそれらの混合物等の２−（２’−ヒドロキシフェニル）ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これら紫外線吸収剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を適宜混合して用いてもよい。
【００７６】
光安定剤としては、例えば、エチル−α−シアノ−β，β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル−α−シアノ−β，β−ジフェニルアクリレート、メチル−α−カルボメトキシシンナメート、メチル−α−シアノ−β−メチル−ｐ−メトキシシンナメート、ブチル−α−シアノ−β−メチル−ｐ−メトキシシンナメート、メチル−α−カルボメトキシ−ｐ−メトキシシンナメートおよびＮ−（β−カルボメトキシ−β−シアノビニル）−２−メチルインドリンおよびそれらの混合物等のアクリレート系光安定剤；
２，２’−チオビス−［４−（１，１，３，３−テトラメチルブチル）フェノール] のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステルのニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体およびそれらの混合物等のニッケル系光安定剤；
４，４’−ジオクチルオキシオキサニリド、２，２’−ジエトキシオキサニリド、２，２’−ジオクチルオキシ−５，５’−ジ−ｔ−ブチルアニリド、２，２’−ジドデシルオキシ−５，５’−ジ−ｔ−ブチルアニリド、２−エトキシ−２’−エチノレオキサニリド、Ｎ，Ｎ’−ビス（３−ジメチルアミノプロピル）オキサミド、２−エトキシ−５−ｔ−ブチル−２’−エトキシアニリド、２−エトキシ−５，４’−ジ−ｔ−ブチル−２’−エチルオキサニリド、およびそれらの混合物等のオキサミド系光安定剤；
２，４，６−トリス（２−ヒドロキシ−４−オクチルオキシフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−（２−ヒドロキシ−４−オクチルオキシフェニル）−４，６−ビス（２，４−ジメチルフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−［２，４−ジヒドロキシフェニル−４，６−ビス（２，４−ジメチルフェニル）] −１，３，５−トリアジン、２，４−ビス（２−ヒドロキシ−４−プロピルオキシフェニル）−６−（２，４−ジメチルフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−（２−ヒドロキシ−４−オクチルオキシフェニル）−４，６−ビス（４−メチルフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−（２−ヒドロキシ−４−ドデシルオキシフェニル）−４，６−ビス（２，４−ジメチルフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−[ ２−ヒドロキシ−４−（２−ヒドロキシ−３−ブチルオキシプロポキシ）フェニル] −４，６−ビス（２，４−ジメチルフェニル）−１，３，５−トリアジン、２−［２−ヒドロキシ−４−（２−ヒドロキシ−３−オクチルオキシプロポキシ）フェニル］−４，６−ビス（２，４−ジメチルフェニル）−１，３，５−トリアジン，およびそれらの混合物等の２−（２−ヒドロキシフェニル）−１，３，５−トリアジン系光安定剤等が挙げられる。これら光安定剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を適宜混合して用いてもよい。
【００７７】
上記害虫防除剤が添加剤を含有する場合、その含有量は害虫防除成分の種類、使用条件、期間等により変わり得るが、通常は、害虫防除成分の０．０００１〜２重量倍、好ましくは０．００１〜１重量倍、より好ましくは０．０１〜０．５重量倍の範囲内である。
【００７８】
上記害虫防除剤保持部を構成する揮散性物質保持材２２ａに上記害虫防除剤を保持させる方法としては、上記揮散性物質保持材２２ａに上記害虫防除剤を含浸、塗布、印刷、混練する方法の他、害虫防除剤を固化、成形する方法等、種々の方法を採用することができる。
【００７９】
上記揮散性物質保持材２２ａ（害虫防除剤保持部）に保持される害虫防除剤（害虫防除成分）の量は、その用途、使用状況、使用期間等により変化し得るが、一般的には、０．００１ｇ以上、１０ｇ以下、好ましくは０．０１ｇ以上、５ｇ以下、より好ましくは０．１ｇ以上、１ｇ以下である。
【００８０】
一方、上記液体保持部に用いられる揮散性物質保持材２２ｂは、インジケータ部２のボトル５１から常温揮散性の液体５２が絶えず供給されるようになっている。このため、該揮散性物質保持材２２ｂには、通気可能であると共に、インジケータ部２から供給される液体５２を吸液・保持することができ、該揮散性物質保持材２２ｂを通過する気流により、該揮散性物質保持材２２ｂに保持されている液体５２を揮散させることができる材料が用いられる。
【００８１】
このような材料としては、例えば、紙、不織布、布、スポンジ、パルプ、樹脂フィルム、セラミック、多孔質樹脂（発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン等）、合成繊維（ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等）、天然繊維（羊毛、絹、綿、麻等）、無機繊維（グラスファイバー等）、無機質成型物およびこれらの成型品等が挙げられるが、特に限定されるものではない。また、シート状担体を、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたり、ハニカム状に加工したり、あるいは、その表面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積に対する表面積の拡大を図ることもできる。
【００８２】
上記揮散性物質保持材２２ｂは、体積当たりの表面積が大きいことが好ましく、また、通気性が大きいことが好ましい。このため、上記揮散性物質保持材２２ｂとしては、例えば、ネット状もしくはハニカム状の素材を用いることが好ましい。さらに、ネット状もしくはハニカム状の素材を積み重ねたり、必要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたりして、該揮散性物質保持材２２ｂの体積に対する表面積の拡大を図ることもできる。
【００８３】
上記液体保持部における揮散性物質保持材２２ｂは、図３に示すように、その揮散部から、インジケータ部２に延びる前記突出部２５ａを備え、揮散性物質保持体２１は、この突出部２５ａが、上枠２３ａおよび下枠２３ｂに設けられた支持用把手部２３ｃ・２３ｄの形状に合わせて設けられた構成を有している。
【００８４】
すなわち、上記揮散性物質保持体２１は、その揮散部が、筐体１１の蓋部１６に設けられた吸気口１１ａに対向するように配置され、この揮散部から、突出部２５ａが、上記支持用把手部２３ｃ・２３ｄに支持されて筐体１１の外に引き出されるようになっている。
【００８５】
上記上枠２３ａおよび下枠２３ｂの材料としては、上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂの形状維持が可能でかつ上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂにて保持される害虫防除剤や液体５２により変質しない材料であれば、特に限定されるものではない。上記上枠２３ａおよび下枠２３ｂには、例えばプラスチック等が用いられる。
【００８６】
また、上記上枠２３ａおよび下枠２３ｂには、上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂを安定して支持（保持）するための補強材としてのリブ２６ａ・２６ｂが各枠内に設けられていることが望ましい。
【００８７】
なお、上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂは、互いに接触しないように分離して設けられてさえいれば、それぞれ異なる材料（素材）により形成されていてもよいし、同じ材料（素材）により形成されていても構わない。上記揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂとしては、該揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂを通過する気流（空気流）により、該揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂに保持されている害虫防除成分等の揮散性物質を適度に揮散させ得るものであることが好ましい。
【００８８】
次に、上記害虫防除器においてインジケータ手段として用いられるインジケータ部２について以下に説明する。
【００８９】
インジケータ部２は、図１〜３に示すように、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ｂ、つまり、第２の揮散部に、前記突出部２５ａを介して液体５２を収容するためのボトル５１（液体収容手段）と、該ボトル５１に収容されている液体５２を上記突出部２５ａを介して揮散性物質保持材２２ｂ（第２の揮散部）に供給する液体供給手段としての中芯５３とを備えている。
【００９０】
該中芯５３は、該中芯５３の一部がボトル５１の上部に設けられた開口部５１ａから突出するように上記ボトル５１内に垂下して設けられ、その上端５３ａを上記突出部２５ａと接触させることにより、該中芯５３により吸い上げた液体５２を上記突出部２５ａを通じて揮散性物質保持材２２ｂの揮散部、つまり、第２の揮散部に連続的に供給することができるようになっている。
【００９１】
上記ボトル５１は、上記中芯５３を固定するための中蓋５４並びに先端がテーパ状に形成された芯押さえ５５を備え、上記ボトル５１に中蓋５４を嵌め込み、該中蓋５４に、芯押さえ５５を取り付けた中芯５３を嵌め込むことで、上記ボトル５１に中芯５３を固定することができるようになっている。上記芯押さえ５５は、先端のテーパ部５６に図示しない切り込みが設けられた構成を有し、該芯押さえ５５に中芯５３を挿入する際に、中芯５３により上記切り込みを外側に押し広げることにより中芯５３を固定することができるようになっている。
【００９２】
揮散性物質保持体２１は、上記ボトル５１の開口部５１ａを塞ぐキャップ５７の側壁５８に設けられた切抜窓５８ａ（開口部）に、支持用把手部２３ｃ・２３ｄで支持した上記突出部２５ａを嵌合させることにより、上記キャップ５７に係合・固定される。一方、上記中芯５３は、上記揮散性物質保持体２１がキャップ５７に係合・固定された状態で、その上端５３ａが上記突出部２５ａに当接するようにその長さが設定されており、該上端５３ａが上記突出部２５ａに当接した状態で上記ボトル５１に固定される。上記中芯５３は、上記揮散性物質保持体２１の下枠２３ｂに設けられた支持用把手部２３ｄ先端側に設けられた貫通孔２３ｅを介して上記突出部２５ａに当接するようになっている。
【００９３】
上記ボトル５１内に収容される液体５２の量と上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａに保持されている害虫防除剤中の害虫防除成分（活性成分）の量とは、互いに相関関係を有するように設定されている。
【００９４】
具体的には、上記害虫防除器は、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａに保持される害虫防除剤の害虫防除成分の種類やその使用量、上記ボトル５１に収容される液体５２の種類やその使用量、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａと揮散性物質保持材２２ｂにおける揮散部との比率や材質等が、上記害虫防除剤の害虫防除成分の揮散量と上記ボトル５１に収容される液体５２の揮散量とが比例するように設定されている。
【００９５】
主には、上記害虫防除剤の害虫防除成分の種類と使用量との組み合わせ、並びに、上記ボトル５１に収容される液体５２とその使用量との組み合わせのうち少なくとも一方の組み合わせに応じて、残る条件、例えば上記した害虫防除剤の害虫防除成分とその使用量、上記ボトル５１に収容される液体５２とその使用量、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａと揮散性物質保持材２２ｂにおける揮散部との比率（各揮散面の面積）、上記揮散性物質保持材２２ａの材質、揮散性物質保持材２２ｂの材質の組み合わせが設定（決定）される。
【００９６】
該設定は、例えば、上記害虫防除剤の害虫防除成分の種類とその害虫防除成分量、上記ボトル５１に収容される液体５２の種類とその使用量、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａと揮散性物質保持材２２ｂにおける揮散部との比率（各揮散面の面積）、上記揮散性物質保持材２２ａの材質、揮散性物質保持材２２ｂの材質を変動要素とし、これら変動要素を適宜調節することにより行われる。
【００９７】
また、上記揮散性物質保持体２１における第１の揮散部と第２の揮散部とは、共に、害虫防除器本体１のチャンバ１２内に収容され、同じ空間（室）内にて、同一の吸気ファン３１による気流の影響を受ける。つまり、上記揮散性物質保持体２１における第１の揮散部と第２の揮散部とは、同じ揮散環境下に置かれている。
【００９８】
このため、インジケータ機能を担う上記ボトル５１内に収容されている液体５２の揮散と上記揮散性物質保持体２１における第１の揮散部に保持されている害虫防除剤の害虫防除成分の揮散とは互いに相関関係を有している。
【００９９】
これにより、上記インジケータ部２は、上記ボトル５１内に収容されている液体５２の残量をもって、揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａに保持されている害虫防除剤中の害虫防除成分（活性成分）の残量を表示するようになっている。このため、上記害虫防除器は、上記揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除剤中の害虫防除成分の残量（減少）を目視により把握することが可能である。
【０１００】
上記インジケータ部２において用いられるボトル５１は、上記液体５２を収納する空間を備え、収容する液体５２が一定期間、例えば一年以上漏れ出さないものであればよく、特に限定されないが、好ましくは、液量が外観から把握できる透明あるいは半透明の材質からなることが好ましい。これにより、上記ボトル５１をインジケータ（インジケータ手段）として利用することができるので、上記害虫防除器を安価に製造することができると共に、該ボトル５１内の液体５２の残量、ひいては、揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除剤中の害虫防除成分の残量の確認を、極めて容易に行なうことができる。
【０１０１】
このような材質としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体またはこれらの複合材料等の合成樹脂等が用いられるが、特に限定されるものではない。
【０１０２】
また、上記中芯５３としては、上記ボトル５１に収容されている液体５２を吸液し、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ｂ、つまり、第２の揮散部に供給することができるものであれば、その材質は特に限定されるものではない。
【０１０３】
上記中芯５３の具体例としては、例えば、フェルト；木綿；布；パルプ；紙；発泡ポリプロピレンや発泡ウレタン等の多孔質樹脂；不織布；石綿；多孔質セラミック；合成繊維ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊維；羊毛、絹、綿、麻等の天然繊維；グラスファイバー等の無機繊維；無機質成型物；およびこれらの成型品等の吸液体が挙げられる。
【０１０４】
本実施の形態において用いられる上記液体５２としては、その一部、好ましくは全部が常温で揮散し得る液体であれば、特に限定されるものではなく、インジケータとしての機能のみを付与する場合には、例えば、水、炭化水素、エステル、アルコール等の溶剤およびその混合溶液等が用いられる。
【０１０５】
また、上記液体５２は、必要に応じて、害虫防除成分、植物精油等に含まれる香気・抗菌・害虫忌避成分，ディート等の合成害虫忌避剤、香料、色素、ジブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）等の安定化剤、紫外線吸収剤、界面活性剤等を含有していてもよい。
【０１０６】
また、上記ボトル５１を透明もしくは半透明の材質にて形成することにより上記液体５２の残量を直接目視確認する場合、上記液体５２に、該液体５２に溶解する色素等を含有させておいても構わない。
【０１０７】
上記液体５２に、必要に応じて上述した各種成分を含有させることにより、上記インジケータ部２に、インジケータとしての機能と、薬剤保持部としての２つの機能を持たせることができ、前記害虫防除成分よりも高揮散性（高揮発性）または低揮散性（低揮発性）の薬剤あるいは固体の薬剤であっても、前記害虫防除剤との複合化を図ることができる。
【０１０８】
この結果、予め香料等の低沸点の薬剤を害虫防除剤と共に含浸させておいた場合、その沸点の違いから、害虫防除剤の失効前に薬剤が全て揮散してしまうという問題点をも克服し、前記害虫防除成分、つまり、揮散性物質保持体２１の第１の揮散部に保持されている害虫防除剤の害虫防除成分と上記薬剤との薬効切れの時間を容易かつ正確に合わせることができる。このため、上記害虫防除器に、消臭作用や抗菌作用、芳香作用等、ユーザのニーズに合わせた種々の複合機能を付与することができ、また、その活性成分の失効までの有効期間も、任意に設定することができる。
【０１０９】
上記液体５２に含有される薬剤としては、上記揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除成分より揮散性の高い薬剤や溶媒を使用することが効率的であるが、前記したように上記害虫防除剤の害虫防除成分の種類とその害虫防除成分量、上記ボトル５１に収容される液体５２の種類とその使用量、上記揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａと揮散性物質保持材２２ｂにおける揮散部との比率（各揮散面の面積）、上記揮散性物質保持材２２ａの材質、揮散性物質保持材２２ｂの材質等を適宜変更することにより、上記揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除成分より低揮散性（低揮発性）の薬剤を使用することもできる。
【０１１０】
上記ボトル５１内に収容される液体５２の液量は任意に設定することができるが、望ましくは、上記揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除成分の害虫防除効果が有効でなくなった時点、つまり、薬効切れとなった時点で、もしくは、薬効切れとなる直前に、上記ボトル５１内の液体が消失するかあるいは極少量になっていることが好ましく、薬効切れとなった時点で上記ボトル５１内の液体が消失するかあるいは極少量になっていることがより好ましい。
【０１１１】
上記害虫防除器を使用すれば、上記ボトル５１内に収容される液体５２の揮散量と上記害虫防除剤の揮散量とが比例するように設定することができ、終点管理並びに揮散量の制御が容易であることから、上記ボトル５１内に収容される液体５２の消失点と上記害虫防除剤の失効点とを任意に設定することができる。
【０１１２】
上記中芯５３により吸液された上記の液体５２は、前記したように、中芯５３を上記揮散性物質保持体２１における突出部２５ａに接触させることにより、該中芯５３を通じて上記揮散性物質保持体２１の第２の揮散部に供給される。
【０１１３】
この場合、上記中芯５３に例えば軟性の素材を使用する場合、上記中芯５３の周囲、例えば、中蓋５４に、ストッパー機構として図３に示すようなリブ５４ａ（突起部）を形成し、該リブ５４ａを、上記突出部２５ａを支持する、下枠２３ｂに設けられた支持用把手部２３ｄに当接させることにより上記揮散性物質保持体２１を支持することが望ましい。
【０１１４】
上記ボトル５１は、上記キャップ５７に係合された揮散性物質保持体２１を、蓋部１６と筐体本体１４とにより形成された開口部１７から、筐体本体１４の上端面１４ｃと天板１６ａとの間に形成される空間部に挿入し、該ボトル５１を、筐体本体１４の周壁１４ｂ外周面に設けられたボトル収容部６１に載置することで、上記害虫防除器本体１、具体的には、筐体１１の側面に立設して用いられる。このとき、上記ボトル収容部６１は、該ボトル収容部６１にボトル５１（インジケータ部２）を立設したときに、該ボトル５１が排気口１１ｂを塞がない位置、つまり、上記排気口１１ｂから離間した位置に設けられる。これにより、上記ボトル５１により、排気口１１ｂから排出される揮散性物質の拡散を阻害することがなく、しかも、上記ボトル５１を、上記した内部構成を有する筐体１１の側面に立設して設けることにより、害虫防除器の高さを抑え、コンパクトにすることができる。
【０１１５】
このようにインジケータとして上記ボトル５１を設ける場合、ボトル５１の底壁５１ｂから上記揮散性物質保持体２１と上記中芯５３との当接位置までの距離に等しい高さを確保する必要がある。このため、上記揮散性物質保持体２１よりも上方に回転翼３２やモータ３３ａ等を配置した場合、その分、害虫防除器の高さを高く設計する必要がある。このため、上記した構成とすることで、上記揮散性物質保持体２１下方のスペースを効率良く使用することができ、また、害虫防除器の高さを抑え、コンパクトにすることができる。
【０１１６】
なお、本実施の形態では、上記揮散性物質保持体２１の揮散部を、優弧状に形成された第１の揮散部（揮散性物質保持材２２ａ）と劣弧状に形成された第２の揮散部（揮散性物質保持材２２ｂ）とからなる円形状に形成した構成としたが、上記揮散性物質保持体２１の揮散部の構成は、これに限定されるものではなく、、種々の形状とすることができる。また、上記揮散性物質保持体２１の第１の揮散部と第２の揮散部との区画の仕方、つまり、各揮散部の形状も特に限定されるものではない。
【０１１７】
また、本実施の形態では、上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部が、同一平面に配置されている構成としたが、上記揮散性物質保持体２１における第１および第２の揮散部の位置関係は、これに限定されるものではなく、例えば上下に設けられていても構わない。
【０１１８】
これら各種構成のなかでも、上記揮散性物質保持体２１の揮散部を、前記回転翼３２とほぼ同じ径を有する円形状に形成することが、揮散部全面に均一な通気（通風）を行うことができ、これにより、揮散効率を高めることができると共に、終点管理並びに揮散量の制御を容易に行うことができることから好ましい。
【０１１９】
また、上記第２の揮散部への上記液体５２の液体供給機構（液体供給手段）としては、上記ボトル５１内の液体５２を吸液する吸液体を上記中芯５３として用いた吸液供給機構が、簡素かつ安価でしかも連続して一定の液体量を上記第２の揮散部に供給することができることから好適に用いられるが、上記液体供給機構としては、上記ボトル５１内に収容されている液体５２を上記第２の揮散部に供給することができさえすれば、これに限定されるものではない。
【０１２０】
また、本実施の形態では、上記吸気口１１ａを放射状に形成された貫通孔により形成した構成としたが、安全上、上記吸気口１１ａ内への指の誤挿入を防止することができさえすればよく、上記吸気口１１ａの形状はこれに限定されるものではない。
【０１２１】
また、本実施の形態では、上記筐体本体１４を、図１〜図３に示す形状としたが、例えば円筒形であってもよく、上記筐体本体１４の形状は図１〜図３に示す形状に限定されるものではなく、その蓋部１６における側壁１６ｂは、揮散性物質保持体２１をスライド挿入するための開口部１７を形成すべく、部分的に開口された構成を有していればよい。
【０１２２】
また、本実施の形態では、揮散性物質保持体２１が、揮散性物質保持材２２を、上枠２３ａおよび下枠２３ｂからなる一対の枠２３で挟持した構成を有し、該揮散性物質保持体２１が、筐体本体１４の上端面１４ｃと天板１６ａとの間に形成される空間部に、蓋部１６を筐体本体１４と係合することによって形成される開口部１７からスライド挿入されることで筐体１１内に嵌脱可能に収容される構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、着脱可能に設けられた蓋部を開放することにより、揮散性物質保持体２１が交換可能に設けられた構成としてもよい。
【０１２３】
また、本実施の形態においては、上記回転翼３２が、回転中心に円板３２ａを備え、該円板３２ａの周囲に、複数の螺旋翼３２ｂがうず巻き状に形成された構成としたが、上記回転翼３２の形状は、これに限定されるものではなく、スクリュー状、あるいはプロペラ状等、その回転により回転翼３２の前面より吸気し、回転翼３２の周囲より外方に送風することができるものであれば、特に限定されるものではない。吸気ファン３１は、回転翼３２の形状や回転方向等を適宜設定することにより、回転翼３２の上面より吸気し、その側方に排気を行うことができる。
【０１２４】
本実施の形態において、上記吸気ファン３１によって発生する気流の速度、すなわち、上記揮散性物質保持体２１を通過する気流（風）の速度は、上記第１の揮散部に保持されている害虫防除剤が、十分な効果を発揮することができる量で害虫防除成分を揮散するのに十分な速度であれば特に限定されるものではないが、通常は、害虫防除剤の種類にもよるが、０．１ｍ／ｓ以上、１０ｍ／ｓ以下の範囲内である。
【０１２５】
上記害虫防除成分や液体５２の揮散量は、これら害虫防除成分や液体５２の種類、揮散性物質保持体２１における揮散性物質保持材２２ａ・２２ｂの揮散部の面積や材質、吸気ファン３１の風量等により、適宜コントロールすることが可能である。
【０１２６】
また、本実施の形態では、上記害虫防除器の吸気ファン３１が電池により駆動される構成について説明したが、上記駆動系収容部１３に、電池の代わりに、コード類を収容し、商用電源を用いて吸気ファン３１を駆動する構成としても構わない。なお、電池を用いることにより、設置場所の制約を受けることがなく、また、小型化することで携帯させることも可能であり、利便性を向上させることができる。
【０１２７】
本実施の形態にかかる上記害虫防除器により防除し得る代表的な害虫としては、具体的には、例えば、各種の有害昆虫、ダニ類等の節足動物等を挙げることができ、特に飛翔性害虫、例えばアカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類等の双し目害虫が挙げられる。
【０１２８】
本実施の形態によれば、上記各害虫防除器を使用することにより、優れた害虫防除効果が得られるとともに、害虫防除剤の害虫防除成分の減少および終点を確実に確認することができる。
【０１２９】
なお、上記害虫防除器は、上記揮散性物質保持体２１に保持されている害虫防除剤の薬効切れに際し、上記揮散性物質保持体２１を交換することにより、再使用可能な構成とすることができる。
【０１３０】
この場合、例えば、均一規格の揮散性物質保持体２１を使用し、上記揮散性物質保持体２１に保持される害虫防除剤の種類並びに上記揮散性物質保持体２１における第１の揮散部と第２の揮散部との大きさに応じて、上記ボトル５１内に収容される液体５２の液量を、該液体５２の成分（沸点、揮散性（揮発性）等）に基づいて液体５２の成分毎に各々設定することにより、均一規格の揮散性物質保持体２１を使用し、消耗品としての揮散性物質保持体２１やそれに保持される揮散性物質、および、液体供給手段（例えば前記中芯５３）、液体５２が収容されたボトル５１あるいは上記液体５２等を交換すれば、例えば消耗品の交換の度に、該交換に伴って、例えば別の香気成分が配合された液体が収容されたボトル５１を購入者がその都度インジケータとして任意に選択することができる等、種々の使用方法、使用用途があり、しかも、消耗品を交換しても正確なインジケータ機能を有する害虫防除器およびそれに用いる揮散性物質保持体を提供することができる。
【０１３１】
以下に、上記ボトル５１内に収容される液体５２の液体量を決定する方法の一例を説明するが、上記液体量を決定する方法は、以下に示す方法に限定されるものではない。
例えば、まず最初に、ボトル５１に印をつける等の方法により、ボトル５１内の液面の高さを把握する。次に本実施の形態にかかる上記害虫防除器を駆動し、経時的に害虫防除活性試験または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量測定試験を行う。そして、害虫防除活性または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量が目標とする値よりも低下した時点の、上記ボトル５１内の液面の高さを把握し、最初の液面の高さ、すなわち、上記害虫防除器駆動前のボトル５１内の液面の高さと、害虫防除活性または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量低下時の液面の高さとから、消費された液体量を計算し、この計算された液量を、上記害虫防除活性試験または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量測定試験に供した液体５２の液体量とする。該方法によれば、上記ボトル５１内に収容される液体５２の液体量を変動値（変数）として終点制御を行うことができる。
【０１３２】
本実施の形態にかかる上記害虫防除器を用いれば、同じ原理で３０日用でも６０日用でも、１００日用でも自在に設定することができ、また、微妙な終点制御が可能であり、正確なインジケータ機能を付与することができる。
【０１３３】
【発明の効果】
本発明によれば、害虫防除成分の揮散が阻害されることがなく、該害虫防除成分の害虫防除能を最大限に発揮させることができると共に、終点管理並びに揮散量の制御が容易であり、上記液体の消失点と上記害虫防除剤の失効点とを任意かつ容易に設定することができ、しかも、害虫防除剤中の害虫防除成分の減少および終点を、目視により容易かつ確実に確認することができるコンパクトな害虫防除器を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態にかかる害虫防除器の構成を示す斜視図である。
【図２】上記害虫防除器の断面の構成を模式的に示す断面斜視図である。
【図３】上記害虫防除器の構成を一部分解して示す分解斜視図である。
【図４】上記害虫防除器の蓋体内部に収容される吸気ファンの構成を示す分解斜視図である。
【図５】（ａ）は、上記吸気ファンの構成を、該吸気ファンを回転翼受皿に取り付けた状態にて示す側面図であり、（ｂ）は、（ａ）のＡ−Ａ線矢視断面図である。
【符号の説明】
１ 害虫防除器本体
２ インジケータ部（インジケータ手段）
３ ボトル
１１ 筐体
１１ａ 吸気口
１１ｂ 排気口
１１ｃ 側壁面（排気口の側壁面）
１２ チャンバ
１３ 駆動系収容部
１４ 筐体本体
１５ 開口部
１６ 蓋部
１６ａ 天板（天壁）
１６ｂ 側壁
１７ 開口部
１８ 窪部
２１ 揮散性物質保持体
２２ａ 揮散性物質保持材（第１の揮散部）
２２ｂ 揮散性物質保持材（第２の揮散部）
２３ａ 上枠
２３ｂ 下枠
２３ｃ 支持用把手部
２３ｄ 支持用把手部
２３ｅ 貫通孔
２４ 突出部
２５ａ 突出部
３１ 吸気ファン
３２ 回転翼
３２ａ 円板
３２ｂ 螺旋翼
３３ 駆動系
３３ａ モータ
４１ 回転翼受皿（仕切板）
４１ａ 底壁（仕切板）
４１ｂ 周壁
４２ 貫通孔
４３ 支持軸
５１ ボトル（液体収容手段）
５１ａ 開口部
５１ｂ 底壁
５２ 液体
５３ 中芯（液体供給手段）
５３ａ 上端
５４ 中蓋
５４ａ リブ
５５ 芯押さえ
５６ テーパ部
５７ キャップ
５８ 側壁
５８ａ 切抜窓
６１ ボトル収容部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a non-heated pest control device that volatilizes a pest control component such as an insecticidal component or repellent component having room temperature volatility in the atmosphere, and more specifically, a room temperature volatile pest control agent and The pest control component of the pest control agent is separated from the indicator indicating the remaining amount of the pest control component, and the remaining amount of the pest control component volatilized from the pest control agent is changed to the remaining amount of the liquid that is volatilized in proportion to the volatilization amount of the pest control component. The present invention relates to a pest control device provided with indicator means indicated by a quantity.
[0002]
[Prior art]
In recent years, instead of using a heated pest control device, a paper or other support is impregnated with a pest control agent that has a volatile insecticidal component or repellent component as an active ingredient so that it can be used outdoors during camping. Insect pest control devices have been developed in which active ingredients are volatilized into the atmosphere by sending air with a fan toward the holding body to exert an insecticidal action (see JP-A-7-236399).
[0003]
A pest control device has also been proposed in which a holding body impregnated with a pest control agent is rotated by a driving means to volatilize an active ingredient in the atmosphere (see JP-A-5-68459).
[0004]
Such a pest control device does not require a heating device for heating the pest control agent unlike the heating type pest control device, and can reduce energy consumption, and therefore needs to be connected to a commercial power source. The fan can be driven using a dry battery or the like. For this reason, it is excellent in portability, can also prevent the temperature rise of the pest control device itself or the surrounding environment, has no danger of burns or fire, and is excellent in safety.
[0005]
However, when the pest control agent is impregnated in the holding body in this way, the active component of the pest control agent to be volatilized is not visible, so the remaining amount cannot be confirmed. For this reason, it is impossible to judge the expiration of the drug, and there is no other way to rely on a rough estimate of the usable time, and it is determined that the active ingredient is still unusable due to the frequency of use and the judgment of the user. It may be judged, or conversely, it may continue to be used even though it is out of efficacy.
[0006]
For this reason, development of the means which confirms reliably the reduction | decrease or the end point (drug efficacy) of the active ingredient of a pest control agent is desired.
[0007]
Conventionally, as an end point confirmation method, for example, the amount of the active ingredient of the pest control agent is adjusted to the life of the battery, and when the battery runs out, the active ingredient of the pest control agent soaked in the paper is gone, so that the paper is replaced It has been known.
[0008]
However, the method for determining the expired effect by the battery life is not always performed in parallel with the decrease in the active ingredient of the pest control agent and the consumption of the battery. Since it is easy to occur and the decrease in the active ingredient of the pest control agent can not be confirmed, only the rough estimate of the usable time can be found in this case, and the battery life is suddenly reached one day. It may be.
[0009]
Therefore, as a method for visually confirming the decrease or end point of the active ingredient of the pest control agent to be volatilized, for example, as disclosed in JP-A-8-147, the pest control agent or the holding body is colored, and when the color disappears, the holding body A method has been proposed to indicate that it is time to replace.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, although the method for coloring the pest control agent or the support can visually determine the coloring state, the coloring in this case is not the color of the active ingredient itself, but the color of the added pigment, and this color is For example, the time when this color disappears and the time when the active ingredient of the pest control agent disappears are only combined by fading over time due to chemical changes, etc., and the volatilization of the active ingredient of the pest control agent and the pigment Color change is a physically different phenomenon. For this reason, the ineffectiveness of the active ingredient of the pest control agent cannot be matched well with the disappearance of the color of the carrier, and the delicate control is difficult, so the end point management is difficult. Have.
[0011]
In addition, there are individual differences in the determination of the end point due to the disappearance of the color as described above, and even if the color changes, it is difficult to determine the end point due to spots and the color does not disappear completely. Some people judge that it is time to replace, while others judge that it is still okay. For this reason, neither of them can reliably determine the end point.
[0012]
In addition, as seen in insect repellents for clothing, there are some that become transparent due to a change in refractive index when the oil components coexisting with the pest control agent such as aroma components disappear, but in this case also the pest control agent It is difficult to match the volatilization time of the active ingredient with the volatilization time of the oil component coexisting with the pest control agent, and the method is also difficult to manage the end point.
[0013]
Conventionally, as a pest control device that is easy to manage the end point and can confirm the decrease or end point (out of efficacy) of the active ingredient of the pest control agent, dissolve the pest control agent in a solvent like a liquid mosquito trap. A pest control device that can visually check the remaining amount of the pest control solution is known by storing the pest control solution in a bottle, sucking up the pest control solution from the bottle, heating it, and evaporating the solvent together with the active ingredient. It has been.
[0014]
However, the method using the above pest control device requires heating of the pest control solution, dissolves the room temperature volatile pest control agent in a solvent and stores it in a bottle, sucks up the pest control solution from the bottle and winds it. For example, if a low-boiling solvent such as ethanol is used as the solvent, the solvent will not be evaporated immediately, so that it can be used only for a very short time and is not practical. On the contrary, when a high boiling point solvent is used, there is a problem that the volatility of the pest control agent is lowered and the pest control ability is lowered.
[0015]
Also, when the pest control agent is dissolved in a solvent and stored in a bottle and used in a room temperature volatilization type pest control device, the volatilization amount of the pest control agent is reduced by dissolving in the solvent, and the pest control agent There arises a problem that the efficacy is not effectively exhibited.
[0016]
For this reason, in a non-heating type pest control device using a room temperature volatile pest control agent, the end point management is easy and the decrease or end point (out of efficacy) of the active ingredient of the pest control agent can be reliably confirmed. No pest control device is known, it is excellent in pest control ability, and the end point management is easy, and the decrease or end point (out of efficacy) of the pest control agent can be confirmed reliably. Is anxious.
[0017]
The present invention has been made in view of the above problem, and the object of the present invention is excellent in pest control ability, easy to manage the end point, and reliably reducing the active ingredient of the pest control agent or the end point (out of efficacy). It is to provide a pest control device that can be confirmed.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
That is, in order to solve the above-mentioned problem, the pest control apparatus according to the present invention is provided inside the chamber having the air inlet on the top wall and the air outlet on the side wall so as to be able to vent against the air inlet. The first and second volatilized parts, wherein the first volatilized part holds a pest control agent having a room temperature volatile pest control component, the pest control component being volatilized in the atmosphere, The second volatilization part is capable of holding a room temperature volatile liquid, and the volatile substance holder provided so that the liquid can be volatilized in the atmosphere, and the volatile substance holder via the volatile substance holder. A rotor blade of an intake fan that is provided opposite to the intake port and sucks air from the intake port through the first and second volatilization portions of the volatile substance holding body, A drive system is installed to drive the rotor blades of the intake fan. Liquid supply means for supplying a liquid to the second volatilization part in the volatile substance holding body and a liquid storage means for containing the liquid supplied to the second volatilization part by the liquid supply means. Provided that the indicator means indicating the remaining amount of the pest control component volatilized from the first volatilization part by the remaining amount of liquid in the liquid storage means is erected at a position where the exhaust port is not blocked. It is a feature.
[0019]
In order to solve the above-described problems, the pest control apparatus according to the present invention includes a first and a first unit that are provided in a housing having an air inlet and an air outlet so as to be opposed to the air inlet and to be ventilated. 2 volatilized parts, the first volatilized part holds a pest control agent having a room temperature volatile pest control component, the pest control component is volatilizable in the atmosphere, and the second volatilized part However, it is possible to hold a room-temperature volatile liquid, and the volatile substance holding body provided to be able to volatilize the liquid in the atmosphere, and the air inlet facing the inlet through the volatile substance holding body. An intake fan that draws in air from the intake port through the first and second volatilization portions of the volatile substance holder, and the inside of the housing includes the volatile substance holder and a rotor blade of the intake fan. And a chamber having the intake port and the exhaust port And a partition plate for driving the rotor blades and partitioning a drive system housing portion for housing a drive system of an intake fan, and holding the volatile material at a position where the exhaust port in the housing side wall is not blocked. Liquid supply means for supplying liquid to the second volatilization part in the body, and liquid storage means for containing the liquid supplied to the second volatilization part by the liquid supply means, and volatilized from the first volatilization part The indicator means which shows the residual amount of the insect pest control component by the residual amount of the liquid in the liquid storage means is provided.
[0020]
According to said structure, the said volatile substance holding body is equipped with the two volatile surfaces provided so that ventilation was possible facing the inlet port, and the said pest control component and a liquid were hold | maintained on a separate volatile surface. By volatilization, volatilization of the pest control component is not inhibited, and the pest control ability of the pest control component can be maximized.
[0021]
And according to said structure, the said volatile substance holding body and a rotary blade are provided in this order in the said chamber from the said inlet side in the said chamber, Therefore The said volatile property is accompanied with rotation of a rotary blade. The air sucked from the upper surface of the rotor blade through the first and second volatilization surfaces of the substance holder is efficiently discharged from the chamber side wall, that is, the exhaust port provided in the outer edge direction (peripheral direction) of the rotor blade. Can do.
[0022]
In addition, by discharging the air sucked from the upper surface of the rotor blade from the exhaust port provided in the outer edge direction (peripheral direction) of the rotor blade, the volatile substance (volatile property) is generated without generating turbulence. The air containing the component) can be efficiently diffused to the outside. For this reason, a high pest control effect can be obtained.
[0023]
Further, according to the above configuration, since the drive system is provided outside the chamber, the drive system, in particular, the motor provided in connection with the rotor blades may be an obstacle to blowing air, Volatile volatile substances (volatile components) do not adhere to the motor, and diffusion efficiency can be further increased.
[0024]
In this case, in particular, as described above, the drive system is housed in the other chamber partitioned by the partition plate, that is, in the drive system housing portion below the chamber, thereby protecting the wiring and the like. In addition, for example, the drive system can be made invisible from the outside, the appearance can be improved, and the commercial value can be improved.
[0025]
In addition, according to the above configuration, since the pest control agent and the indicator means responsible for the indicator function have correlation with each other but are separated as a configuration and exist separately, end point management and It is easy to control the volatilization amount, and the disappearance point of the liquid and the expiration point of the pest control agent can be set arbitrarily and easily. Furthermore, according to said structure, the residual amount (decrease) of the pest control component in the said pest control agent can be grasped | ascertained visually.
[0026]
Therefore, according to the above-described configuration, the pest control capable of obtaining an excellent pest control effect, easily managing and controlling the end point, and reducing the pest control component of the pest control agent and confirming the end point reliably. Can be provided.
[0027]
Moreover, according to said structure, the said indicator means is made to have a function as an indicator and two functions as a chemical | medical agent holding part, for example by making the said liquid contain another chemical | medical agent as needed. Even if it is a high volatility (high volatility) or low volatility (high volatility) agent or a solid agent than the above pest control component, it can be combined with the above pest control agent. . Moreover, according to the above configuration, it is possible to easily and accurately match the expiration time between the pest control component and the drug. For this reason, the pest control device can be given various composite functions according to the user's needs such as deodorizing action, antibacterial action, fragrance action, etc., and the effective period until the active ingredient expires, It can be set arbitrarily.
[0028]
Furthermore, according to the above-described configuration, the indicator means is erected at a position outside the chamber having the above-described internal configuration, more specifically, on the side wall of the housing so as not to block the exhaust port. Without hindering the diffusion of the volatile substance discharged from the exhaust port, the space under the volatile substance holder can be used efficiently, and the height of the pest control device can be suppressed and made compact. .
[0029]
Moreover, in order to solve said subject, the pest control apparatus concerning this invention is characterized by the side wall surface of the said exhaust port being inclined and provided in the rotation direction of the said rotary blade.
[0030]
According to said structure, volatile substances, such as a pest control component discharge | released outside from the said exhaust port, are guide | induced to the said side wall surface by using the said side wall surface as a guide, and are discharge | released outside from the said exhaust port. For this reason, wind power can be raised and a spreading | diffusion effect and a pest control ability can be improved.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment according to the present invention will be described below with reference to FIGS. 1 to 5A and 5B.
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a pest control device according to the present embodiment, and FIG. 2 is a cross-sectional perspective view schematically showing a cross-sectional configuration of the pest control device. FIG. 3 is an exploded perspective view showing a part of the configuration of the pest control device, and FIG. 4 is an exploded perspective view showing the configuration of an intake fan housed inside the lid of the pest control device. is there. FIG. 5A is a side view showing the configuration of the intake fan in a state where the intake fan is attached to the rotor blade tray, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line A- of FIG. It is A line arrow sectional drawing.
[0032]
As shown in FIGS. 1 and 2, the pest control apparatus according to the present embodiment has a configuration including a pest control body 1 and an indicator unit 2 (indicator means).
[0033]
As shown in FIGS. 1 to 3, the pest control body 1 includes a hollow casing 11 having an intake port 11 a and an exhaust port 11 b, and a volatile substance holder 21 having first and second volatilization parts. And an intake fan 31 and a rotary vane tray 41 (rotary vane accommodating portion) that functions as a partition plate for partitioning the inside of the housing 11.
[0034]
The rotary vane tray 41 accommodates the volatile material holder 21 and the rotary vane 32 of the intake fan 31 in the housing 11 and has the chamber 12 having the intake port 11a and the exhaust port 11b, and the intake air. The fan 31 is partitioned into a drive system housing portion 13 that houses a drive system 33 that drives the rotor blades 32 of the fan 31.
[0035]
As a result, the pest controller main body 1 is provided inside the casing 11 from the top wall side of the casing 11, that is, from the intake port 11a side, the volatile substance holder 21, the rotary blade 32, and the rotary blade tray. 41 and the drive system 33 have the structure provided in this order.
[0036]
The housing 11 is a curved, substantially rectangular cylindrical container in plan view in which two opposite sides are formed in parallel and the remaining two sides are formed in a substantially arc shape, as shown in FIG. Further, a peripheral wall 14b is erected on the peripheral edge of the bottom plate 14a, and a hollow housing body 14 having an opening 15 for intake air on an upper end surface 14c thereof, and a lid that covers the opening 15 of the housing body 14 The portion 16 is integrally engaged (fixed).
[0037]
The lid portion 16 includes side walls 16b suspended from the top plate 16a on three sides (three sides) excluding one side formed in an arc shape, and in a state where the lid portion 16 is engaged with the casing body 14, Between the upper end surface 14c of the body main body 14 and the top plate 16a, the space part which hold | maintains the said volatile substance holding body 21 removably is formed.
[0038]
The side wall 16b suspended from the top plate 16a has a height to which the volatile substance holding body 21 is fitted, and the lid 16 is engaged with the housing body 14 as shown in FIG. The volatile substance holding body 21 is slid into the opening 17 formed by doing so, and the volatile substance is formed in the space formed between the upper end surface 14c of the housing body 14 and the top plate 16a. The holding body 21 can be fitted. As shown in FIG. 3, the upper end surface 14 c of the housing body 14 is provided with a recess 18 as a cradle for the volatile substance holder 21 around the opening 15 to hold the volatile substance. The body 21 is adapted to be engaged with the recess 18.
[0039]
Further, a through hole (vent hole) used as the air inlet 11 a is formed in the top plate 16 a of the lid portion 16 so as to face the opening 15. Thereby, as for the said volatile substance holding body 21, the 1st and 2nd volatilization part is opposingly arranged by the said inlet port 11a. The intake port 11a has a configuration in which a partition 11c is provided in the intake port 11a so that the rotor blades 32 do not touch the fingers by mistake, whereby, for example, a plurality of pores 11d are formed radially. ing.
[0040]
On the other hand, as shown in FIGS. 2 to 5 (a) and 5 (b), the housing body 14 is fitted into the opening 15 so as to divide the housing body 14 vertically. A rotor blade tray 41 whose upper surface is opened by the opening 15 and an intake fan 31 are arranged.
[0041]
The rotor blade tray 41 accommodates the rotor blade 32 of the intake fan 31 as shown in FIGS. Thereby, the said rotary blade 32 is opposingly arranged by the 1st and 2nd volatilization part in the said volatile substance holding body 21. FIG. Thus, the intake fan 31 is provided to face the intake port 11a via the volatile substance holder 21, and the first and second volatile substance holders 21 in the volatile substance holder 21 are provided from the intake port 11a. Air is drawn through the volatilization part. The intake fan 31 is capable of evenly ventilating (ventilating) the entire first and second volatilization portions of the volatile material holder 21. The volatile substance holder 21 will be described in detail later.
[0042]
The rotary blade tray 41 has a configuration in which a peripheral wall 41b is erected around the rotary blade 32 along a peripheral edge portion of a bottom wall 41a as a partition plate that divides the casing body 14 in the vertical direction. . A cutout window (through hole) opened toward the outside of the housing body 14 is provided in the peripheral wall 41b as an exhaust port 11b.
[0043]
Thus, the rotor blade tray 41 has the bottom wall 41a as the bottom wall, the top plate 16a of the lid portion 16 as the top wall, and the inner wall of the side wall 16b formed between the top plate 16a and the bottom wall 41a. And a peripheral wall 41b as an inner wall, a side wall 16b as an outer wall, and a peripheral wall 14b as an outer wall. The top wall is provided with an intake port 11a, and a side wall is provided with an exhaust port 11b. It is like that.
[0044]
A drive system 33 such as a motor 33a for rotating the rotary blade 32 is provided below the rotary vane tray 41, that is, outside the chamber 12 in the housing body 14. On the other hand, the bottom wall 41a of the rotor blade tray 41 partitioned by the rotor blade tray 41 in the housing body 14 is a top wall, the bottom plate 14a of the housing body 14 is a bottom wall, and the peripheral wall 14b is a side wall. , That is, the space below the rotor blade tray 41 in the housing body 14 is powered by a motor 33a for rotating the rotor blade 32 and a power source such as a battery (not shown) for driving the motor 33a. It is used as the drive system accommodating part 13 to accommodate.
[0045]
A through hole 42 is provided in the bottom wall 41a of the rotary blade tray 41, and the rotary blade 32 is connected to the motor 33a by a support shaft 43 that passes through the bottom wall 41a through the through hole 42. .
[0046]
The motor 33a is fixed to the bottom plate 14a of the housing body 14 by a motor cradle (not shown). Further, a switch 19 for turning on / off the power is provided on the outer peripheral surface of the peripheral wall 14b of the housing body 14.
[0047]
The rotary blade 32 includes a disk 32a at the center of rotation, and has a configuration in which a plurality of spiral blades 32b are formed in a spiral shape around the disk 32a. The intake fan 31 turns on the switch 19 provided on the outer peripheral surface of the peripheral wall 14b of the housing body 14 and operates the drive system 33 to rotationally drive the rotary blade 32, so that the top wall of the chamber 12 is rotated. That is, air is sucked through the first and second volatilization parts of the volatile substance holding body 21 from the air inlet 11a provided on the top wall of the casing 11, and the air is sucked from the periphery of the rotor blade 32 by centrifugal force. It is ejected in all directions and exhausted to the outside of the housing 11 from the exhaust port 11b.
[0048]
In this way, the pest control device is capable of blowing a volatile substance (volatile component) such as a pest control component that is volatilely held in the volatile substance holder 21 without depending on a means such as heating. The volatile substance (volatile component) such as a pest control component is volatilized from the volatile substance holding body 21 by the air flow generated by the rotation of the rotary blade 32, and from the exhaust port 11b. Release to the outside.
[0049]
According to the present invention, in the pest control device that volatilizes the volatile substance (volatile component) by the air blowing mechanism in this way, the volatile substance holding body 21 is contained inside the casing 11 inside the casing 11. And a rotor blade receiving tray 41 (bottom wall 41a) as a partition plate for housing the rotor blade 32 and the chamber 12 having the intake port 11a and the exhaust port 11b and the drive system housing portion 13 are provided. 12, the volatile substance holder 21 and the rotor blade 32 are provided in this order from the intake port 11a side, so that the volatile substance holder 21 in the volatile substance holder 21 is rotated with the rotation of the rotor blade 32. The air sucked from the upper surface of the rotary blade 32 through the first and second volatilization parts can be efficiently discharged from the exhaust port 11b provided in the outer edge direction (circumferential direction) of the rotary blade 32.
[0050]
Moreover, the air thus sucked from the upper surface of the rotor blade 32 is orthogonal to the lateral direction of the rotor blade 32, that is, the outer edge direction (circumferential direction) of the rotor blade 32, preferably through the rotor blade 32. The air containing the volatile substance (volatile component) can be efficiently diffused to the outside without causing turbulent airflow by discharging from the exhaust port 11b provided in the lateral direction. For this reason, a high pest control effect can be obtained.
[0051]
Further, according to the above configuration, the drive system 33 is provided outside the chamber 12, so that the motor 33 a provided in connection with the drive system 33, in particular, the rotary blade 32, is an obstacle to blowing air. The volatilized volatile material (volatile component) does not adhere to the motor 33a, and the diffusion efficiency can be further increased.
[0052]
In this case, in particular, as described above, the drive system 33 is provided in the lower chamber of the rotary blade tray 41 (bottom wall 41a) that partitions the inside of the casing 11, thereby protecting the wiring and the like. In addition, for example, the drive system 33 can be made invisible from the outside, the appearance can be improved, and the commercial value can be improved.
[0053]
5 (a) and 5 (b), the exhaust port 11b has a side wall surface 11c, that is, an inner wall of a through hole provided so as to penetrate from the peripheral wall 41b to the peripheral wall 14b. It has the structure provided incline in the rotation direction of 32. Since the wind travels along the wall, volatile substances such as pest control components released from the exhaust port 11b are guided to the side wall surface 11c using the side wall surface 11c of the exhaust port 11b as a guide, and the exhaust gas is discharged. It is discharged to the outside from the mouth 11b. For this reason, wind power can be raised and a spreading | diffusion effect and a pest control ability can be improved. Further, turbulence is generated by reducing the distance between the bottom wall 41a of the rotor blade tray 41 corresponding to the upper surface of the partition plate and the lower surface of the rotor blade 32, that is, the surface facing the bottom wall 41a of the rotor blade 32. Without increasing wind power.
[0054]
As shown in FIGS. 1 and 3, the peripheral wall 14 b of the housing body 14 is provided with a partition 11 d at the outlet of the exhaust port 11 b so that the rotary blade 32 does not touch the finger by mistake. The shape of the partition 11d is not particularly limited. The exhaust port 11b may be provided with a louver projecting outward to serve as the partition 11d. Further, the intake port 11a and the exhaust port 11b may be formed to be openable and closable so as to prevent the volatile substance from diffusing when not in use and to interrupt the use.
[0055]
Further, the shape and number of the exhaust ports 11b are not particularly limited, but in order to diffuse the volatile material sufficiently and efficiently, it is preferably formed in at least two directions. More preferably.
[0056]
The molding method of the casing 11 is not particularly limited, and can be manufactured by various conventionally known methods such as injection molding.
[0057]
Here, the volatile substance holding body 21 used in the pest control apparatus according to the present embodiment will be described below with reference to FIGS.
[0058]
The volatile substance holder 21 used in the pest control apparatus according to the present embodiment has a circular volatilization part having substantially the same diameter as the air inlet 11a, the opening 15 and the rotor blade 32.
[0059]
For example, the volatile substance holding body 21 holds the volatile substance holding material 22 provided in a breathable manner by a pair of frames 23 (frames) each including an upper frame 23a and a lower frame 23b and having an open inside. It has the structure. Thereby, the said volatile substance holding body 21 can hold | maintain the volatile substance of normal temperature volatile so that volatilization is possible.
[0060]
The volatile substance holding material 22 includes two volatile substance holding materials 22a and 22b formed separately, and the volatile substance holding materials 22a and 22b are formed on the upper frame 23a and the lower frame 23b, respectively. Protruding portions 24 as partition plates (separation bands) that are separated in a non-contact state are erected vertically with respect to the surface of the volatile substance holding material 22, that is, the volatile surface of the volatile substance holding body 21. Is provided.
[0061]
Among the volatile substance holding materials 22, the volatile substance holding material 22 a is a pest control agent comprising a room temperature volatile pest control component such as an insecticidal component or a pest repellent component as an active ingredient (active ingredient). The components are held in the atmosphere so as to be volatilized. The volatile substance holding material 22a is used as a pest control agent holding part (first volatilization part) in a state where a room temperature volatile pest control agent is held (attached) in advance.
[0062]
On the other hand, the volatile substance holding material 22b is used as a liquid holding part (second volatilizing part), and is a protrusion that serves as a drawing part of the indicator part 2 to the bottle 51 (liquid storage means), that is, a drawing part to the outside. The portion 25a is provided, and the room temperature volatile liquid 52 (see FIGS. 1 and 2) is continuously supplied from the bottle 51 of the indicator portion 2 to the volatilization portion of the volatile substance holding material 22b through the protrusion 25a. It is like that. The projecting portion 25a is supported by supporting handle portions 23c and 23d provided on the upper frame 23a and the lower frame 23b and extending from the volatile holding portion.
[0063]
Thus, the pest control agent holding part (pest control component volatilization part) as the first volatilization part and the liquid holding part (liquid volatilization part) as the second volatilization part are provided in non-contact with each other. The volatilization of the pest control component is not inhibited, and the pest control ability of the pest control component can be exhibited to the maximum.
[0064]
Examples of the volatile substance holding material 22a used for the pest control agent holding portion include paper, nonwoven fabric, cloth, sponge, pulp, resin film, ceramic, porous resin (foamed polypropylene, foamed urethane, etc.), synthetic fiber ( Nylon, polyester, polypropylene, polyethylene, etc.), natural fibers (wool, silk, cotton, hemp, etc.), inorganic fibers (glass fiber, etc.), inorganic moldings, and moldings of these can be used and are breathable. There is no particular limitation as long as it is made of a material or a material that can take a structure (shape) that allows ventilation. In addition, the surface of the sheet-like carrier relative to the volume of the carrier may be appropriately folded as necessary, partially bonded together, processed into a honeycomb shape, or provided with irregularities on its surface. Can also be expanded.
[0065]
The pest control agent holding part preferably has a large surface area per volume. Moreover, it is preferable that the said pest control agent holding | maintenance part has large air permeability. For this reason, as a volatile substance holding | maintenance material 22a used for the said pest control agent holding | maintenance part, a net-like and a honeycomb-shaped raw material are used suitably, for example. In addition, the volume of the carrier, that is, holding (carrying) the material such as a sheet by appropriately folding it, attaching a part of it, or providing irregularities on the surface as necessary. It is preferable to increase the surface area of the pest control agent. In addition, for example, a net-like or honeycomb-like material is stacked, or, if necessary, appropriately folded, or a part thereof is bonded to each other, so that the surface area relative to the volume of the volatile substance holding material 22b used in the liquid holding portion It is also preferable to increase the size.
[0066]
The pest control agent (pest control component) is not particularly limited as long as it is a compound that has pest control activity and can be volatilized at room temperature. From the viewpoint of pest control activity and volatility, a pyrethroid type is used. Compounds are preferred.
[0067]
The pyrethroid compound is an insecticide composed of natural pyrethrin or a synthetic pyrethroid having a longer activity and obtained by optimizing the structure of natural pyrethrin.
[0068]
The pyrethroid compound used in the present invention is not particularly limited. Specifically, for example, 2-methyl-3-allyl-4-oxo-2-cyclopenten-1-yl-3- ( 2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2-methyl-3-propargyl-4-oxo-2-cyclopenten-1-yl-3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 5-propargyl-2-furfuryl-3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 5-propargyl-2-furfuryl-2 , 2,3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate, 1-ethynyl-2-methyl-2-pentenyl-3 (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 1-ethynyl-2-methyl-2-pentenyl-3- (2-chloro-2-fluorovinyl) -2,2-dimethyl Cyclopropane-1-carboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3, 5,6-tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (2-chloro) -2-furylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluorobenzyl-3- (2,2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (1-propenyl) -2 2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (2,2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5 , 6-Tetrafluoro-4-methoxybenzyl-3- (2,2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxybenzyl-3- Methoxyiminomethyl-2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl-3- (2-methyl-1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropane Carboxylate, 2-methyl-4-oxo-3- (2-propynyl) -cyclopent-2-enyl-3- (2, 2-dichlorovinyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate 2-methyl-3-allyl-4-oxo-2-cyclopenten-1-yl-2,2,3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate, natural pyrethrin, and the like. The said compound may use only 1 type, and may mix and use 2 or more types.
[0069]
Further, from the viewpoint of its pest control activity and volatility, 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2, 3,5,6-tetrafluoro-4-methylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluorobenzyl-3- (2,2 -Dichloroethenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate is preferably selected from the group consisting of 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethyl from the viewpoint of pest control activity and volatility. Benzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate, 2,3,5,6-tetrafluoro At least one selected from the group consisting of 4-methylbenzyl 3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate is more preferable.
[0070]
2,3,5,6-tetrafluoro-4-methoxymethylbenzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate and 2,3,5,6-tetrafluoro-4-methyl Benzyl-3- (1-propenyl) -2,2-dimethylcyclopropanecarboxylate is a compound described in JP-A-12-63329 as a pest control active ingredient, and according to the method described in the publication Can be manufactured.
[0071]
The pest control agent contains additives such as phenolic antioxidants, sulfur antioxidants, phosphorus antioxidants, ultraviolet absorbers, light stabilizers and the like in addition to the above pest control components. It doesn't matter.
[0072]
Examples of the phenolic antioxidant include 2,6-di-t-butyl-4-methylphenol, 2,4,6-tri-t-butylphenol, 2,6-di-t-butylphenol, and 2-t. -Butyl-4,6-dimethylphenol, 2,6-di-t-butyl-4-ethylphenol, 2,6-di-t-butyl-4-n-butylphenol, 2,6-di-t-butyl -4-isobutylphenol, 2,6-dicyclopentyl-4-methylphenol, 2- (α-methylcyclohexyl) -4,6-dimethylphenol, 2,6-dioctadecyl-4-methylphenol, 2,4 6-tricyclohexylphenol, 2,6-di-t-butyl-4-methoxymethylphenol, 2,6-di-nonyl-4-methylphenol, 2,4-dimethyl-6 1'-methylundecyl-1'-yl) phenol, 2,4-dimethyl-6- (1'-methylheptadecyl-1'-yl) phenol, 2,4-dimethyl-6- (1'-methyl) Alkylated monophenols such as tridecyl-1′-yl) phenol, and mixtures thereof;
2,4-dioctylthiomethyl-6-tert-butylphenol, 2,4-dioctylthiomethyl-6-methylphenol, 2,4-dioctylthiomethyl-6-ethylphenol, 2,6-didodecylthiomethyl-4 -Alkylthiomethylphenols such as nonylphenol and mixtures thereof;
2,6-di-t-butyl-4-methoxyphenol, 2,5-di-t-butylhydroquinone, 2,5-di-t-amylhydroquinone, 2,6-diphenyl-4-octadecyloxyphenol, 2 , 6-di-t-butylhydroquinone, 2,5-di-t-butyl-4-hydroxyanisole, 3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl stearate, bis (3,5-di- hydroquinones and alkylated hydroquinones, such as t-butyl-4-hydroxyphenyl) adipate, and mixtures thereof;
Tocopherols such as α-tocopherol, β-tocopherol, γ-tocopherol, δ-tocopherol, and mixtures thereof;
2,2′-thiobis (6-tert-butylphenol), 2,2′-thiobis (4-methyl-6-tert-butylphenol), 2,2′-thiobis (4-octylphenol), 4,4′-thiobis (3-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-thiobis (2-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-thiobis (3,6-di-tert-amylphenol), 4 , 4 ′-(2,6-dimethyl-4-hydroxyphenyl) disulfide and the like hydroxylated thiodiphenyl ethers;
2,2′-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), 2,2′-methylenebis (4-ethyl-6-tert-butylphenol), 2,2′-methylenebis [4-methyl-6- ( α-methylcyclohexyl) phenol)], 2,2′-methylenebis (4-methyl-6-cyclohexylphenol), 2,2′-methylenebis (4-methyl-6-nonylphenol), 2,2′-methylenebis (4 , 6-di-t-butylphenol), 2,2′-ethylidenebis (4,6-di-t-butylphenol), 2,2′-ethylidenebis (4-isobutyl-6-t-butylphenol), 2, 2′-methylenebis [6- (α-methylbenzyl) -4-nonylphenol], 2,2′-methylenebis [6- (α, α-dimethylbenzyl) -4-nonylphenol 4,4′-methylenebis (6-tert-butyl-2-methylphenol), 4,4′-methylenebis (2,6-di-tert-butylphenol), 4,4′-butylidenebis (3-methyl) -6-tert-butylphenol), 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) cyclohexane, 1,1-bis (5-tert-butyl-4-hydroxy-2-methylphenyl) butane, 2,6-bis ( 3-t-butyl-5-methyl-2-hydroxybenzyl) -4-methylphenol, 1,1,3-tris (5-t-butyl-4-hydroxy-2-methylphenyl) butane, 1,1- Bis (5-t-butyl-4-hydroxy-2-methylphenyl) -3-n-dodecylmercaptobutane, ethylene glycol bis [3,3-bis-3′-t-butyl-4′-hydroxyphene L) butyrate], bis (3-t-butyl-4-hydroxy-5-methylphenyl) dicyclopentadiene, bis [2- (3′-t-butyl-2′-hydroxy-5′-methylbenzyl)- 6-tert-butyl-4-methylphenyl] terephthalate, 1,1-bis (3,5-dimethyl-2-hydroxyphenyl) butane, 2,2-bis (3,5-di-tert-butyl-4- Hydroxyphenyl) propane, 2,2-bis (5-t-butyl-4-hydroxy-2-methylphenyl) -4-n-dodecylmercaptobutane, 1,1,5,5-tetra (5-t-butyl) -4-hydroxy-2-methylphenyl) pentane, 2-t-butyl-6- (3'-t-butyl-5'-methyl-2'-hydroxybenzyl) -4-methylphenyl acrylate, 2,4- G - pentyl-6- [1- (2-hydroxy-3,5-di -t- pentylphenyl) ethyl] phenyl acrylate, and alkylidene bisphenols and derivatives thereof such as a mixture thereof;
3,5,3 ′, 5′-tetra-t-butyl-4,4′-dihydroxydibenzyl ether, octadecyl-4-hydroxy-3,5-dimethylbenzyl mercaptoacetate, tris (3,5-di-t -Butyl-4-hydroxybenzyl) amine, bis (4-t-butyl-3-hydroxy-2,6-dimethylbenzyl) dithioterephthalate, bis (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) sulfide , O-benzyl derivatives, N-benzyl derivatives and S-benzyl derivatives, such as isooctyl-3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl mercaptoacetate, and mixtures thereof,
Dioctadecyl-2,2-bis (3,5-di-t-butyl-2-hydroxybenzyl) malonate, dioctadecyl-2- (3-t-butyl-4-hydroxy-5-methylbenzyl) malonate, di Dodecyl mercaptoethyl-2,2-bis (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) malonate, bis [4- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) phenyl] -2,2 -Hydroxybenzylated malonate derivatives such as bis (3,5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzyl) malonate, and mixtures thereof;
1,3,5-trimethyl-2,4,6-tris (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) benzene, 1,4-bis (3,5-di-t-butyl-4 -Hydroxybenzyl) -2,3,5,6-tetramethylbenzene, 2,4,6-tris (3,5-t-butyl-4-hydroxybenzyl) phenol, and mixtures thereof Derivatives;
2,4-bis (n-octylthio) -6- (4-hydroxy-3,5-di-t-butylanilino) -1,3,5-triazine, 2-n-octylthio-4,6-bis (4 -Hydroxy-3,5-di-t-butylanilino) -1,3,5-triazine, 2-n-octylthio-4,6-bis (4-hydroxy-3,5-di-t-butylphenoxy)- 1,3,5-triazine, 2,4,6-tris (3,5-di-tert-butyl-4-phenoxy) -1,3,5-triazine, tris (4-tert-butyl-3-hydroxy) -2,6-dimethylbenzyl) isocyanurate, tris (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) isocyanurate, 2,4,6-tris (3,5-di-t-butyl-4) -Hydroxyphenylethyl) -1,3,5 Triazine, 2,4,6-tris (3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenylpropyl) -1,3,5-triazine, tris (3,5-dicyclohexyl-4-hydroxybenzyl) isocyanurate , Triazine derivatives such as tris [2- (3 ′, 5′-di-t-butyl-4′-hydroxycinnamoyloxy) ethyl] isocyanurate, and mixtures thereof;
Dimethyl-3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate, diethyl-3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate, dioctadecyl-3,5-di-t-butyl-4 -Hydroxybenzylphosphonate, dioctadecyl-5-t-butyl-4-hydroxy-3-methylbenzylphosphonate, calcium salt of 3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzylphosphonic acid monoester, and Benzylphosphonate derivatives such as mixtures thereof; 4-hydroxylauryl anilide, 4-hydroxystearic acid anilide, octyl-N- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) carbanate, and mixtures thereof, etc. Acylaminophenol derivatives of
β- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionic acid and methanol, ethanol, octanol, octadecanol, ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,4-butanediol, 1 , 6-hexanediol, 1,9-nonanediol, neopentyl glycol, diethylene glycol, thioethylene glycol, spiro glycol, triethylene glycol, pentaerythritol, tris (hydroxyethyl) isocyanurate, N, N′-bis (hydroxyethyl) ) Oxamide, 3-thiaundecanol, 3-thiapentadecanol, trimethylhexanediol, trimethylolpropane, 4-hydroxymethyl-1-phospha-2,6,7-trioxabicyclo [2,2,2] Octane, and Esters of monohydric alcohols or polyhydric alcohols such as a mixture of these;
β- (5-t-butyl-4-hydroxy-3-methylphenyl) propionic acid, methanol, ethanol, octanol, octadecanol, ethylene glycol, 1,3-butanediol, 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol, 1,9-nonanediol, neopentyl glycol, diethylene glycol, thioethylene glycol, spiro glycol, triethylene glycol, pentaerythritol, tris (hydroxyethyl) isocyanurate, N, N′-bis (hydroxy) Ethyl) oxamide, 3-thiaundecanol, 3-thiapentadecanol, trimethylhexanediol, trimethylolpropane, 4-hydroxymethyl-1-phospha-2,6,7-trioxabicyclo [2,2,2 ] Octane Beauty esters with mono- or polyhydric alcohols such as mixtures thereof;
β- (3,5-dicyclohexyl-4-hydroxyphenyl) propionic acid and methanol, ethanol, octanol, octadecanol, ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,4-butanediol, 1,6-hexane Diol, 1,9-nonanediol, neopentyl glycol, diethylene glycol, thioethylene glycol, spiro glycol, triethylene glycol, pentaerythritol, tris (hydroxyethyl) isocyanurate, N, N′-bis (hydroxyethyl) oxamide, 3 -Thiaundecanol, 3-thiapentadecanol, trimethylhexanediol, trimethylolpropane, 4-hydroxymethyl-1-phospha-2,6,7-trioxabicyclo [2,2,2] octane, and Esters of monohydric alcohols or polyhydric alcohols such as mixtures thereof;
3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenylacetic acid, methanol, ethanol, octanol, octadecanol, ethylene glycol, 1,3-propanediol, 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol 1,9-nonanediol, neopentyl glycol, diethylene glycol, thioethylene glycol, spiro glycol, triethylene glycol, pentaerythritol, tris (hydroxyethyl) isocyanurate, N, N′-bis (hydroxyethyl) oxamide, 3- Thiaundecanol, 3-thiapentadecanol, trimethylhexanediol, trimethylolpropane, 4-hydroxymethyl-1-phospha-2,6,7-trioxabicyclo [2,2.2] octane, and their Mixture etc. Esters with mono- or polyhydric alcohols;
N, N′-bis [3- (3 ′, 5′-di-t-butyl-4′-hydroxyphenyl) propionyl] hydrazine, N, N′-bis [3- (3 ′, 5′-di- t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyl] hexamethylenediamine, N, N′-bis [3- (3 ′, 5′-di-t-butyl-4′-hydroxyphenyl) propionyl] trimethylenediamine, and Examples thereof include amides of β- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionic acid, such as a mixture thereof. These phenolic antioxidants may be used alone or in combination of two or more.
[0073]
Examples of the sulfur-based antioxidant include dilauryl-3,3′-thiodipropionate, tridecyl-3,3′-thiodipropionate, dimyristyl-3,3′-thiodipropionate, and distearyl-3. , 3′-thiodipropionate, lauryl stearyl-3,3′-thiodipropionate, neopentanetetrayltetrakis (3-laurylthiopropionate), and the like. These sulfur-based antioxidants may be used alone or in combination of two or more.
[0074]
Examples of phosphorus antioxidants include triphenyl phosphite, tris (nonylphenyl) phosphite, tris (2,4-di-t-butylphenyl) phosphite, trilauryl phosphite, trioctadecyl phosphite, distearyl. Pentaerythritol diphosphite, diisodecylpentaerythritol diphosphite, bis (2,4-di-t-butylphenyl) pentaerythritol diphosphite, bis (2,4-di-t-butyl-6-methylphenyl) penta Erythritol diphosphite, bis (2,6-di-t-butyl-4-methylphenyl) pentaerythritol diphosphite, bis (2,4,6-tri-t-butylphenyl) pentaerythritol diphosphite, tri Stearyl Sorbitol Triphospha Tetrakis (2,4-di-t-butylphenyl) -4,4'-diphenylenediphosphonite, 2,2'-methylenebis (4,6-di-t-butylphenyl) 2-ethylhexyl phosphite 2,2′-ethylidenebis (4,6-di-t-butylphenyl) fluorophosphite, bis (2,4-di-t-butyl-6-methylphenyl) ethyl phosphite, bis (2,4 -Di-t-butyl-6-methylphenyl) methyl phosphite, 2- (2,4,6-tri-t-butylphenyl) -5-ethyl-5-butyl-1,3,2-oxaphosphorinane 2,2 ′, 2 ″ -nitrilo [triethyl-tris (3,3 ′, 5,5′-tetra-t-butyl-1,1′-biphenyl-2,2′-diyl) phosphite, and The mixture etc. are mentioned. Luo phosphorus-based antioxidants may be used alone or used by mixing two or more kinds thereof.
[0075]
Examples of the ultraviolet absorber include phenyl salicylate, 4-t-butylphenyl salicylate, 2,4-di-t-butylphenyl-3 ′, 5′-di-t-butyl-4′-hydroxybenzoate, 4- t-octylphenyl salicylate, bis (4-t-butylbenzoyl) resorcinol, benzoylresorcinol, hesisadecyl-3 ′, 5′-di-t-butyl-4′-hydroxybenzoate, octadecyl-3 ′, 5′-di- Salicylates such as t-butyl-4'-hydroxybenzoate, 2-methyl-4,6-di-t-butylphenyl-3 ', 5'-di-t-butyl-4'-hydroxybenzoate, and mixtures thereof Derivatives;
2,4-dihydroxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-octoxybenzophenone, 2,2'-dihydroxy-4-methoxybenzophenone, bis (5-benzoyl-4-hydroxy-2- 2-hydroxybenzophenone derivatives such as methoxyphenyl) methane, 2,2 ′, 4,4′-tetrahydroxybenzophenone, and mixtures thereof;
2- (2-hydroxy-5-methylphenyl) benzotriazole, 2- (3 ′, 5′-di-t-butyl-2′-hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- (5′-t-butyl-2) '-Hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- (2'-hydroxy-5'-t-octylphenyl) benzotriazole, 2- (3-t-butyl-2-hydroxy-5-methylphenyl) -5-chlorobenzo Triazole, 2- (3′-s-butyl-2′-hydroxy-5′-t-butylphenyl) benzotriazole, 2- (2′-hydroxy-4′-octyloxyphenyl) benzotriazole, 2- (3 ', 5'-di-t-amyl-2'-hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- [2'-hydroxy-3', 5'-bis (α, α-dimethylbenzyl) phenyl ] -2H-benzotriazole, 2-[(3′-t-butyl-2′-hydroxyphenyl) -5 ′-(2-octyloxycarbonylethyl) phenyl] -5-chlorobenzotriazole, 2- [3 ′ -T-butyl-5 '-[2- (2-ethylhexyloxy) carbonylethyl] -2'-hydroxyphenyl] -5-chlorobenzotriazole, 2- [3'-t-butyl-2'-hydroxy-5 '-(2-methoxycarbonylethyl) phenyl] -5-chlorobenzotriazole, 2- [3'-t-butyl-2'-hydroxy-5- (2-methoxycarbonylethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [ 3′-tert-butyl-2′-hydroxy-5 ′-(2-octyloxycarbonylethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [3′-tert-butyl-2′- Hydroxy-5 '-[2- (2-ethylhexyloxy) carbonylethyl] phenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3- (3,4,5,6-tetrahydrophthalimidomethyl) -5-methylphenyl] Benzotriazole, 2- (3,5-di-t-butyl-2-hydroxyphenyl) -5-chlorobenzotriazole, 2- (3′-dodecyl-2′-hydroxy-5′-methylphenyl) benzotriazole and A mixture of 2- [3′-t-butyl-2′-hydroxy-5 ′-(2-isooctyloxycarbonylethyl) phenyl] benzotriazole, 2,2′-methylenebis [6- (2H-benzotriazole-2) -Yl) -4- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) phenol], 2,2′-methylenebis [4-tert-butyl] -6- (2H-benzotriazol-2-yl) phenol], polyethylene glycol (degree of polymerization 3-11) and 2- [3'-t-butyl-2'-hydroxy-5 '-(2-methoxycarbonylethyl) Condensation product with phenyl] benzotriazole, polyethylene glycol (degree of polymerization 3-11) and methyl 3- [3- (2H-benzotriazol-2-yl) -5-tert-butyl-4-hydroxyphenyl] propionate Condensate, 2-ethylhexyl-3- [3-t-butyl-5- (5-chloro-2H-benzotriazol-2-yl) -4-hydroxyphenylcopropionate, octyl-3- [3-t-butyl -5- (5-Chloro-2H-benzotriazol-2-yl) -4-hydroxyphenyl] propionate, methyl-3- [3-t Butyl-5- (5-chloro-2H monobenzotriazol-2-yl) -4-hydroxyphenyl] propionate, 3- [3-tert-butyl-5- (5-chloro-2H-benzotriazol-2-yl) ) -4-Hydroxyphenyl] 2- (2′-hydroxyphenyl) benzotriazole and the like such as propionic acid and mixtures thereof. Each of these ultraviolet absorbers may be used alone or in combination of two or more.
[0076]
Examples of the light stabilizer include ethyl-α-cyano-β, β-diphenyl acrylate, isooctyl-α-cyano-β, β-diphenyl acrylate, methyl-α-carbomethoxycinnamate, methyl-α-cyano-β. -Methyl-p-methoxycinnamate, butyl-α-cyano-β-methyl-p-methoxycinnamate, methyl-α-carbomethoxy-p-methoxycinnamate and N- (β-carbomethoxy-β-cyanovinyl) Acrylate light stabilizers such as -2-methylindoline and mixtures thereof;
Nickel complex of 2,2′-thiobis- [4- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) phenol], nickel dibutyldithiocarbamate, nickel salt of monoalkyl ester, nickel complex of ketoxime, and mixtures thereof Nickel-based light stabilizers;
4,4'-dioctyloxy oxanilide, 2,2'-diethoxy oxanilide, 2,2'-dioctyloxy-5,5'-di-t-butylanilide, 2,2'-didodecyloxy -5,5'-di-t-butylanilide, 2-ethoxy-2'-ethinoleoxanilide, N, N'-bis (3-dimethylaminopropyl) oxamide, 2-ethoxy-5-t-butyl Oxamide light stabilizers such as -2'-ethoxyanilide, 2-ethoxy-5,4'-di-t-butyl-2'-ethyloxanilide, and mixtures thereof;
2,4,6-tris (2-hydroxy-4-octyloxyphenyl) -1,3,5-triazine, 2- (2-hydroxy-4-octyloxyphenyl) -4,6-bis (2,4 -Dimethylphenyl) -1,3,5-triazine, 2- [2,4-dihydroxyphenyl-4,6-bis (2,4-dimethylphenyl)]-1,3,5-triazine, 2,4- Bis (2-hydroxy-4-propyloxyphenyl) -6- (2,4-dimethylphenyl) -1,3,5-triazine, 2- (2-hydroxy-4-octyloxyphenyl) -4,6- Bis (4-methylphenyl) -1,3,5-triazine, 2- (2-hydroxy-4-dodecyloxyphenyl) -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl) -1,3,5- Triazine, 2- [2 -Hydroxy-4- (2-hydroxy-3-butyloxypropoxy) phenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl) -1,3,5-triazine, 2- [2-hydroxy-4- 2- (2-hydroxyphenyl) such as (2-hydroxy-3-octyloxypropoxy) phenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl) -1,3,5-triazine, and mixtures thereof Examples include -1,3,5-triazine-based light stabilizers. Each of these light stabilizers may be used alone, or two or more kinds thereof may be appropriately mixed and used.
[0077]
When the above-mentioned pest control agent contains an additive, its content may vary depending on the type of pest control component, use conditions, period, etc., but is usually 0.0001 to 2 times by weight of the pest control component, preferably 0. 0.001 to 1 times by weight, more preferably 0.01 to 0.5 times by weight.
[0078]
As a method of holding the pest control agent in the volatile substance holding material 22a constituting the pest control agent holding part, the volatile substance holding material 22a is impregnated, coated, printed, and kneaded with the pest control agent. In addition, various methods such as a method of solidifying and forming a pest control agent can be employed.
[0079]
The amount of the pest control agent (pest control component) held in the volatile substance holding material 22a (pest control agent holding part) can vary depending on its use, use status, use period, etc. It is 0.001 g or more and 10 g or less, preferably 0.01 g or more and 5 g or less, more preferably 0.1 g or more and 1 g or less.
[0080]
On the other hand, the volatile substance holding material 22b used for the liquid holding part is supplied with a room temperature volatile liquid 52 from the bottle 51 of the indicator part 2 continuously. For this reason, the volatile substance holding material 22b can be ventilated and can absorb and hold the liquid 52 supplied from the indicator unit 2, and the air flowing through the volatile substance holding material 22b The material which can volatilize the liquid 52 currently hold | maintained at this volatile substance holding material 22b is used.
[0081]
Examples of such materials include paper, non-woven fabric, cloth, sponge, pulp, resin film, ceramic, porous resin (foamed polypropylene, foamed urethane, etc.), synthetic fibers (nylon, polyester, polypropylene, polyethylene, etc.), natural Examples thereof include fibers (wool, silk, cotton, hemp, etc.), inorganic fibers (glass fibers, etc.), inorganic molded products, and molded products thereof, but are not particularly limited. In addition, the surface of the sheet-like carrier relative to the volume of the carrier may be appropriately folded as necessary, partially bonded together, processed into a honeycomb shape, or provided with irregularities on its surface. Can also be expanded.
[0082]
The volatile material holding material 22b preferably has a large surface area per volume, and preferably has high air permeability. For this reason, for example, a net-like or honeycomb-like material is preferably used as the volatile material holding material 22b. Furthermore, the surface area of the volatile substance holding material 22b can be increased by stacking net-like or honeycomb-like materials, folding them as necessary, or bonding a part of them. .
[0083]
As shown in FIG. 3, the volatile substance holding material 22 b in the liquid holding part includes the protruding part 25 a extending from the volatile part to the indicator part 2, and the volatile substance holding member 21 includes the protruding part 25 a. The support handle portions 23c and 23d provided on the upper frame 23a and the lower frame 23b are provided in accordance with the shape.
[0084]
That is, the volatile substance holding body 21 is disposed so that the volatile portion thereof faces the air inlet 11a provided in the lid portion 16 of the housing 11, and from this volatile portion, the projecting portion 25a is supported by the support 25a. It is supported by the handle portions 23c and 23d and pulled out of the housing 11.
[0085]
As the material of the upper frame 23a and the lower frame 23b, the shape of the volatile substance holding materials 22a and 22b can be maintained, and the pest control agent or the liquid 52 held by the volatile substance holding materials 22a and 22b. The material is not particularly limited as long as it does not change in quality. For example, plastic is used for the upper frame 23a and the lower frame 23b.
[0086]
The upper frame 23a and the lower frame 23b are provided with ribs 26a and 26b as reinforcing materials for stably supporting (holding) the volatile substance holding materials 22a and 22b in each frame. It is desirable.
[0087]
The volatile substance holding materials 22a and 22b may be formed of different materials (raw materials) or may be formed of the same material (raw material) as long as they are provided separately so as not to contact each other. It does not matter. As said volatile substance holding material 22a * 22b, the pest control component etc. which are hold | maintained by this volatile substance holding material 22a * 22b by the airflow (air flow) which passes through this volatile substance holding material 22a * 22b etc. It is preferable that the volatile substance can be volatilized appropriately.
[0088]
Next, the indicator part 2 used as an indicator means in the said pest control device is demonstrated below.
[0089]
1-3, the indicator part 2 accommodates the liquid 52 in the volatile substance holding | maintenance material 22b in the said volatile substance holding body 21, ie, the 2nd volatilization part, via the said protrusion part 25a. As a liquid supply means for supplying the bottle 51 (liquid storage means) for supplying the liquid 52 stored in the bottle 51 to the volatile substance holding material 22b (second volatilization part) through the protrusion 25a. A center core 53 is provided.
[0090]
The inner core 53 is suspended from the bottle 51 so that a part of the inner core 53 protrudes from an opening 51a provided on the upper portion of the bottle 51, and an upper end 53a thereof is connected to the protruding portion 25a. By contacting, the liquid 52 sucked up by the inner core 53 can be continuously supplied to the volatilization part of the volatile substance holding material 22b, that is, the second volatilization part through the protruding part 25a. Yes.
[0091]
The bottle 51 includes an inner lid 54 for fixing the inner core 53 and a core presser 55 having a tapered tip, and the inner lid 54 is fitted into the bottle 51, and the core presser 54 is inserted into the inner cover 54. By fitting the core 53 to which 55 is attached, the core 53 can be fixed to the bottle 51. The core retainer 55 has a configuration in which a notch (not shown) is provided in the tapered portion 56 at the tip, and when the center core 53 is inserted into the core retainer 55, the center core 53 pushes the notch outward. Thus, the core 53 can be fixed.
[0092]
The volatile substance holder 21 has the protruding portion 25a supported by the supporting handle portions 23c and 23d in a cutout window 58a (opening portion) provided in the side wall 58 of the cap 57 that closes the opening 51a of the bottle 51. By engaging, the cap 57 is engaged and fixed. On the other hand, the length of the core 53 is set so that the upper end 53a of the volatile substance holding body 21 is engaged with and fixed to the cap 57, and the upper end 53a is in contact with the protruding portion 25a. The upper end 53a is fixed to the bottle 51 in a state of being in contact with the protruding portion 25a. The core 53 comes into contact with the protruding portion 25a through a through hole 23e provided on the distal end side of the supporting handle portion 23d provided in the lower frame 23b of the volatile substance holder 21. .
[0093]
The amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 and the amount of the pest control component (active component) in the pest control agent held in the volatile substance holding material 22a in the volatile substance holding body 21 are mutually It is set to have a correlation.
[0094]
Specifically, the pest control device is housed in the bottle 51, the type and amount of the pest control component of the pest control agent held by the volatile substance holding material 22a in the volatile substance holding body 21, and the amount used. The type and amount of the liquid 52 used, the ratio and material of the volatile substance holding material 22a and the volatile substance holding part 22b of the volatile substance holding material 21 in the volatile substance holding body 21, and the pest control component of the pest control agent described above. The volatilization amount and the volatilization amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 are set to be proportional.
[0095]
Mainly, it remains depending on the combination of the type and amount of the pest control component of the pest control agent and the combination of the liquid 52 contained in the bottle 51 and the amount used. Conditions, for example, the pest control component of the above-mentioned pest control agent and its use amount, the liquid 52 contained in the bottle 51 and its use amount, the volatile substance holding material 22a and the volatile substance holding in the volatile substance holder 21 The ratio (area of each volatile surface) with the volatilization portion in the material 22b, the material of the volatile material holding material 22a, and the material combination of the volatile material holding material 22b are set (determined).
[0096]
The setting includes, for example, the type and amount of the pest control component of the pest control agent, the type and amount of the liquid 52 contained in the bottle 51, and the volatile substance in the volatile substance holder 21. The ratio of the volatilization part (the area of each volatilization surface) in the holding material 22a and the volatile substance holding material 22b, the material of the volatile substance holding material 22a, and the material of the volatile substance holding material 22b are variable factors. This is performed by appropriately adjusting.
[0097]
Moreover, both the 1st volatilization part and the 2nd volatilization part in the said volatile substance holding body 21 are accommodated in the chamber 12 of the pest control body 1, and are the same in the same space (chamber). It is affected by the air flow by the intake fan 31. That is, the 1st volatilization part and the 2nd volatilization part in the said volatile substance holding body 21 are placed in the same volatilization environment.
[0098]
For this reason, with volatilization of the liquid 52 accommodated in the said bottle 51 which bears an indicator function, and volatilization of the pest control component of the pest control agent currently hold | maintained at the 1st volatilization part in the said volatile substance holding body 21 There is a correlation between them.
[0099]
Thereby, the indicator part 2 uses the remaining amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 to control the pest in the pest control agent held in the volatile substance holding material 22a in the volatile substance holding body 21. The remaining amount of the component (active component) is displayed. For this reason, the pest control device can grasp the remaining amount (decrease) of the pest control component in the pest control agent held in the volatile substance holder 21 by visual observation.
[0100]
The bottle 51 used in the indicator unit 2 includes a space for storing the liquid 52, and is not particularly limited as long as the liquid 52 to be stored does not leak for a certain period, for example, one year or more. It is preferable that the liquid amount is made of a transparent or translucent material that can be grasped from the appearance. Thereby, since the said bottle 51 can be utilized as an indicator (indicator means), while being able to manufacture the said pest control device inexpensively, the residual amount of the liquid 52 in this bottle 51, and also a volatile substance The remaining amount of the pest control component in the pest control agent held on the holding body 21 can be checked very easily.
[0101]
As such a material, for example, synthetic resin such as polyvinyl chloride, polyethylene terephthalate, polyacrylonitrile, polyethylene, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer or a composite material thereof is used, but is particularly limited. is not.
[0102]
Moreover, as the said core 53, the liquid 52 accommodated in the said bottle 51 is absorbed, and it supplies to the volatile substance holding material 22b in the said volatile substance holding body 21, ie, a 2nd volatilization part. The material is not particularly limited as long as it can be used.
[0103]
Specific examples of the core 53 include, for example, felt; cotton; cloth; pulp; paper; porous resin such as foamed polypropylene and urethane; nonwoven fabric; asbestos; porous ceramic; synthetic fiber nylon, polyester, polypropylene, polyethylene Synthetic fibers such as wool; silk, cotton, hemp and other natural fibers; glass fibers and other inorganic fibers; inorganic moldings; and liquids such as these moldings.
[0104]
The liquid 52 used in the present embodiment is not particularly limited as long as a part, preferably all, of the liquid 52 can be volatilized at room temperature, and in the case of providing only the function as an indicator. For example, solvents such as water, hydrocarbons, esters and alcohols, and mixed solutions thereof are used.
[0105]
In addition, the liquid 52 may be a pest control component, an aroma / antibacterial / pest repellent component contained in a plant essential oil, a synthetic pest repellent such as diet, a fragrance, a pigment, dibutylhydroxytoluene (BHT), etc. It may contain a stabilizer, an ultraviolet absorber, a surfactant and the like.
[0106]
In addition, when the bottle 51 is formed of a transparent or translucent material and the remaining amount of the liquid 52 is directly visually confirmed, the liquid 52 contains a pigment or the like that dissolves in the liquid 52. It doesn't matter.
[0107]
By including the above-mentioned various components in the liquid 52 as necessary, the indicator unit 2 can have two functions as an indicator and a medicine holding unit. Even if it is a high volatility (high volatility) or a low volatility (low volatility) chemical | medical agent or a solid chemical | medical agent, a compound with the said pest control agent can be aimed at.
[0108]
As a result, when the low boiling point chemicals such as fragrances are impregnated with the pest control agent in advance, the difference in the boiling point also overcomes the problem that all the chemicals are volatilized before the pest control agent expires. The pest control component of the pest control component, that is, the pest control component of the pest control agent held in the first volatilizing part 21 of the volatile substance holder 21 can be easily and accurately adjusted to the time of expiration of the drug effect. . For this reason, the pest control device can be given various composite functions according to the user's needs such as deodorizing action, antibacterial action, fragrance action, etc., and the effective period until the active ingredient expires, It can be set arbitrarily.
[0109]
As the drug contained in the liquid 52, it is efficient to use a drug or solvent having higher volatility than the pest control component held in the volatile substance holder 21, but as described above, Types of pest control components and amounts of pest control components of the pest control agent, types and amounts of liquid 52 contained in the bottle 51, volatile material holding material 22a and volatile materials in the volatile material holder 21 By appropriately changing the ratio (area of each volatile surface) with the volatilization part in the holding material 22b, the material of the volatile material holding material 22a, the material of the volatile material holding material 22b, and the like, the volatile material holding body 21 is changed. A low volatility (low volatility) agent can also be used than the pest control component held in the above.
[0110]
Although the liquid amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 can be arbitrarily set, desirably, the pest control effect of the pest control component held in the volatile substance holder 21 is not effective. It is preferable that the liquid in the bottle 51 disappears or becomes extremely small at the time point, that is, when the medicinal effect is expired or immediately before the medicinal effect is expired. It is more preferable that the liquid in the bottle 51 disappears or is extremely small.
[0111]
If the pest control device is used, the volatilization amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 can be set to be proportional to the volatilization amount of the pest control agent, and the end point management and control of the volatilization amount can be controlled. Since it is easy, the vanishing point of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 and the expiration point of the pest control agent can be arbitrarily set.
[0112]
As described above, the liquid 52 absorbed by the core 53 is brought into contact with the projecting portion 25a of the volatile substance holding body 21 by contacting the core 53 with the volatile substance through the core 53. It is supplied to the second volatilization part of the holding body 21.
[0113]
In this case, when using, for example, a soft material for the core 53, a rib 54a (protrusion) as shown in FIG. 3 is formed as a stopper mechanism around the core 53, for example, the inner lid 54. It is desirable to support the volatile substance holding body 21 by bringing the rib 54a into contact with a support handle 23d provided on the lower frame 23b that supports the protrusion 25a.
[0114]
The bottle 51 is configured such that the volatile substance holding body 21 engaged with the cap 57 is inserted into the upper end surface 14c of the housing body 14 and the top plate from the opening 17 formed by the lid portion 16 and the housing body 14. 16a, and the bottle 51 is placed on the bottle accommodating portion 61 provided on the outer peripheral surface of the peripheral wall 14b of the housing main body 14, so that the pest control main body 1, Specifically, it is used standing on the side surface of the housing 11. At this time, when the bottle 51 (indicator unit 2) is erected on the bottle housing 61, the bottle housing 61 is located at a position where the bottle 51 does not block the exhaust port 11b, that is, from the exhaust port 11b. It is provided at a spaced position. Thus, the bottle 51 does not hinder the diffusion of the volatile substance discharged from the exhaust port 11b, and the bottle 51 is erected on the side surface of the casing 11 having the above-described internal configuration. By providing, the height of a pest control device can be suppressed and it can be made compact.
[0115]
Thus, when providing the said bottle 51 as an indicator, it is necessary to ensure the height equal to the distance from the bottom wall 51b of the bottle 51 to the contact position of the said volatile substance holding body 21 and the said center core 53. FIG. For this reason, when the rotary blade 32, the motor 33a, etc. are arrange | positioned above the said volatile substance holding body 21, it is necessary to design the height of a pest control device high by that much. For this reason, by setting it as above-mentioned structure, the space under the said volatile substance holding body 21 can be used efficiently, and the height of a pest control device can be suppressed and it can be made compact.
[0116]
In the present embodiment, the volatilization part of the volatile substance holding body 21 is divided into a first volatilization part (volatile substance holding material 22a) formed in a superior arc shape and a second volatilization formed in a subarc shape. Although it was set as the structure formed in the circular shape which consists of a part (volatile substance holding material 22b), the structure of the volatile part of the said volatile substance holding body 21 is not limited to this, Various shapes and can do. In addition, the manner of partitioning the first volatile part and the second volatile part of the volatile substance holding body 21, that is, the shape of each volatile part is not particularly limited.
[0117]
In the present embodiment, the first and second volatile parts in the volatile substance holder 21 are arranged on the same plane, but the first and second volatile substance holders 21 in the volatile substance holder 21 have the same configuration. The positional relationship between the two volatilization parts is not limited to this, and may be provided vertically, for example.
[0118]
Among these various configurations, the volatilization part of the volatile substance holder 21 is formed in a circular shape having substantially the same diameter as the rotary blade 32, so that the entire volatilization part is uniformly ventilated (ventilated). Thus, it is preferable because volatilization efficiency can be increased and end point management and volatilization amount can be easily controlled.
[0119]
Further, as a liquid supply mechanism (liquid supply means) for the liquid 52 to the second volatilization part, a liquid absorption supply mechanism using a liquid absorbing liquid for absorbing the liquid 52 in the bottle 51 as the core 53. However, it is preferably used because it is simple and inexpensive and can continuously supply a constant amount of liquid to the second volatilization unit. However, the liquid supply mechanism is housed in the bottle 51. The liquid 52 is not limited to this as long as the liquid 52 can be supplied to the second volatilization unit.
[0120]
In the present embodiment, the intake port 11a is formed by a radially formed through-hole. However, for safety, it is only possible to prevent erroneous insertion of a finger into the intake port 11a. The shape of the intake port 11a is not limited to this.
[0121]
In the present embodiment, the casing main body 14 has the shape shown in FIGS. 1 to 3. However, the casing main body 14 may be, for example, cylindrical, and the shape of the casing main body 14 is shown in FIGS. The shape of the side wall 16b of the lid portion 16 is not limited to the shape shown, and has a configuration in which the side wall 16b is partially opened so as to form the opening portion 17 for slidingly inserting the volatile substance holding body 21. Just do it.
[0122]
Moreover, in this Embodiment, the volatile substance holding body 21 has the structure which clamped the volatile substance holding material 22 with the pair of frames 23 which consist of the upper frame 23a and the lower frame 23b, and this volatile substance holding | maintenance The body 21 is slid and inserted into the space formed between the upper end surface 14c of the housing body 14 and the top plate 16a from the opening 17 formed by engaging the lid 16 with the housing body 14. However, the present invention is not limited to this, and, for example, it is volatilized by opening a detachable lid. It is good also as a structure in which the active substance holding body 21 was provided so that replacement | exchange was possible.
[0123]
In the present embodiment, the rotary blade 32 includes a disk 32a at the center of rotation, and a plurality of spiral blades 32b are spirally formed around the disk 32a. The shape of the rotor blade 32 is not limited to this, and can be sucked from the front surface of the rotor blade 32 by the rotation, such as a screw shape or a propeller shape, and blown outward from the periphery of the rotor blade 32. If it is a thing, it will not specifically limit. The intake fan 31 can intake air from the upper surface of the rotary blade 32 and exhaust air to the side thereof by appropriately setting the shape, rotation direction, and the like of the rotary blade 32.
[0124]
In the present embodiment, the speed of the airflow generated by the intake fan 31, that is, the speed of the airflow (wind) passing through the volatile substance holder 21 is controlled by the pest control held by the first volatilization part. The agent is not particularly limited as long as it is a sufficient speed to volatilize the pest control component in an amount capable of exhibiting a sufficient effect, but usually depends on the type of pest control agent, It is in the range of 0.1 m / s or more and 10 m / s or less.
[0125]
The amount of volatilization of the pest control component and the liquid 52 is the kind of the pest control component and the liquid 52, the area and material of the volatilization portions of the volatile material holding materials 22a and 22b in the volatile material holding body 21, and the air volume of the intake fan 31. It is possible to control appropriately by the above.
[0126]
Further, in the present embodiment, the configuration in which the intake fan 31 of the pest control device is driven by a battery is described. However, instead of the battery, cords are accommodated in the drive system accommodating portion 13, and a commercial power source is provided. It may be configured to drive the intake fan 31 by using it. Note that by using a battery, there is no restriction on the installation location, and the battery can be carried by downsizing, and convenience can be improved.
[0127]
As typical pests that can be controlled by the pest control device according to the present embodiment, specifically, for example, various harmful insects, arthropods such as mites, etc. can be mentioned, in particular, flightability. Pests, for example, mosquitoes such as Culex mosquitoes, Culex pipiens mosquitoes, aedes such as Aedes aegypti, Aedes albopictus, anopheles such as Aedes albopictus, chironomids, house flies, house flies such as house flies, house flies, fly flies, flies, flies Diptera pests such as fleas, flies, flyfish, sand flies, and mosquitoes.
[0128]
According to this embodiment, by using each of the above pest control devices, an excellent pest control effect can be obtained, and the decrease and end point of the pest control component of the pest control agent can be confirmed with certainty.
[0129]
The pest control device is configured to be reusable by exchanging the volatile substance holder 21 when the pest control agent held by the volatile substance holder 21 expires. it can.
[0130]
In this case, for example, the volatile substance holder 21 of the uniform specification is used, and the kind of the pest control agent held on the volatile substance holder 21 and the first volatilization part and the first volatilizer in the volatile substance holder 21. Depending on the size of the volatilization part 2, the amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 is determined based on the components of the liquid 52 (boiling point, volatility (volatile), etc.). By setting each for each, a volatile substance holder 21 of uniform standard is used, and a volatile substance holder 21 as a consumable, a volatile substance held by the volatile substance holder 21 and liquid supply means (for example, the core 53) If the bottle 51 containing the liquid 52 or the liquid 52 or the like is replaced, for example, every time the consumable is replaced, a liquid containing, for example, another fragrance component is stored along with the replacement. Each time a buyer purchases a bottle 51 Provided are a pest control device having a variety of usage methods and usage applications such as being arbitrarily selectable as an indicator, and having an accurate indicator function even when consumables are replaced, and a volatile substance holder used therefor be able to.
[0131]
Hereinafter, an example of a method for determining the liquid amount of the liquid 52 accommodated in the bottle 51 will be described. However, the method for determining the liquid amount is not limited to the method described below.
For example, first, the height of the liquid level in the bottle 51 is grasped by a method such as marking the bottle 51. Next, the pest control device according to the present embodiment is driven, and a pest control activity test or a volatilization amount measurement test per unit time of a pest control component is performed over time. And grasp the height of the liquid level in the bottle 51 when the volatilization amount per unit time of the pest control activity or the pest control component is lower than the target value, the height of the first liquid level, That is, the amount of liquid consumed is calculated from the height of the liquid level in the bottle 51 before driving the pest control device and the height of the liquid level when the volatilization amount per unit time of the pest control activity or pest control component is reduced. Then, the calculated liquid amount is defined as the liquid amount of the liquid 52 subjected to the above pest control activity test or the volatilization amount measurement test per unit time of the pest control component. According to this method, the end point control can be performed with the amount of the liquid 52 contained in the bottle 51 as a fluctuation value (variable).
[0132]
If the pest control device according to the present embodiment is used, it can be set freely for 30 days, 60 days, and 100 days on the same principle, and subtle end point control is possible. A simple indicator function can be provided.
[0133]
【The invention's effect】
According to the present invention, the volatilization of the pest control component is not inhibited, the pest control component of the pest control component can be maximized, and the end point management and control of the volatilization amount are easy. The disappearance point of the liquid and the expiration point of the pest control agent can be set arbitrarily and easily, and the reduction and end point of the pest control component in the pest control agent can be easily and reliably confirmed visually. There is an effect that it is possible to provide a compact pest control device that can be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a pest control apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional perspective view schematically showing a cross-sectional configuration of the pest control device.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing a part of the configuration of the insect pest controller.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a configuration of an intake fan housed inside the lid of the pest control device.
FIG. 5A is a side view showing the configuration of the intake fan in a state where the intake fan is attached to a rotor blade tray, and FIG. 5B is a view taken along line AA in FIG. It is sectional drawing.
[Explanation of symbols]
1 Pest control body
2 Indicator section (indicator means)
3 bottles
11 Case
11a Inlet
11b Exhaust port
11c Side wall surface (exhaust port side wall surface)
12 chambers
13 Drivetrain housing
14 Housing body
15 opening
16 Lid
16a Top plate (top wall)
16b side wall
17 opening
18 depression
21 Volatile substance holder
22a Volatile substance holding material (first volatilization part)
22b Volatile substance holding material (second volatilization part)
23a Upper frame
23b Bottom frame
23c Support handle
23d Support handle
23e Through hole
24 Projection
25a protrusion
31 Intake fan
32 rotor blades
32a disk
32b Spiral Wings
33 Drive system
33a motor
41 Rotor blade tray (partition plate)
41a Bottom wall (partition plate)
41b Perimeter wall
42 Through hole
43 Support shaft
51 bottles (liquid storage means)
51a opening
51b Bottom wall
52 liquid
53 Core (liquid supply means)
53a top
54 Inner lid
54a rib
55 Core retainer
56 Taper
57 cap
58 side wall
58a cutout window
61 Bottle storage

Claims (3)

天壁に吸気口を有すると共に、側壁に排気口を有するチャンバ内部に、
上記吸気口と対向して通気可能に設けられた第１および第２の揮散部を有し、上記第１の揮散部が、常温揮散性の害虫防除成分を有する害虫防除剤を、該害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持し、上記第２の揮散部が、常温揮散性の液体を保持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられている揮散性物質保持体と、
上記揮散性物質保持体を介して上記吸気口と対向して設けられ、上記吸気口から、上記揮散性物質保持体における上記第１および第２の揮散部を通して吸気する吸気ファンの回転翼とが設けられ、
上記チャンバ外部に、
上記吸気ファンの回転翼を駆動する駆動系が設けられていると共に、
上記揮散性物質保持体における上記第２の揮散部に液体を供給する液体供給手段および上記液体供給手段により上記第２の揮散部に供給される液体を収容する液体収容手段を備え、上記第１の揮散部から揮散する害虫防除成分の残量を上記液体収容手段中の液体の残量で示すインジケータ手段が、上記排気口を塞がない位置に立設されていることを特徴とする害虫防除器。Inside the chamber having an inlet on the top wall and an outlet on the side wall,
A pest control agent having first and second volatilization parts provided so as to be able to vent against the air inlet, wherein the first volatilization part has a room temperature volatile pest control component, A volatile substance holder that holds a component in the atmosphere so that it can be volatilized, and the second volatilization part can hold a room temperature volatile liquid, and the liquid can be volatilized in the atmosphere. When,
Rotor blades of an intake fan that is provided to face the intake port through the volatile material holding body and sucks air from the intake port through the first and second volatile portions in the volatile material holding body. Provided,
Outside the chamber,
A drive system for driving the rotor blades of the intake fan is provided,
A liquid supply unit configured to supply a liquid to the second volatilization unit in the volatile substance holding body; and a liquid storage unit configured to store a liquid supplied to the second volatilization unit by the liquid supply unit. The pest control, characterized in that the indicator means for indicating the remaining amount of the pest control component volatilized from the volatilization part of the gas is indicated by the remaining amount of the liquid in the liquid storage means, in a position where the exhaust port is not blocked. vessel. 吸気口と排気口とを有する筐体内部に、
上記吸気口と対向して通気可能に設けられた第１および第２の揮散部を有し、上記第１の揮散部が、常温揮散性の害虫防除成分を有する害虫防除剤を、該害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持し、上記第２の揮散部が、常温揮散性の液体を保持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられている揮散性物質保持体と、
上記揮散性物質保持体を介して上記吸気口と対向して設けられ、上記吸気口から、上記揮散性物質保持体における上記第１および第２の揮散部を通して吸気する吸気ファンと、
上記筐体内を、上記揮散性物質保持体と吸気ファンの回転翼とを収容すると共に、上記吸気口および排気口を有するチャンバと、上記回転翼を駆動する、吸気ファンの駆動系を収容する駆動系収容部とに仕切る仕切板とが設けられ、
上記筐体側壁における上記排気口を塞がない位置に、
上記揮散性物質保持体における上記第２の揮散部に液体を供給する液体供給手段および上記液体供給手段により上記第２の揮散部に供給される液体を収容する液体収容手段を備え、上記第１の揮散部から揮散する害虫防除成分の残量を上記液体収容手段中の液体の残量で示すインジケータ手段が立設されていることを特徴とする害虫防除器。Inside the housing with intake and exhaust ports,
A pest control agent having first and second volatilization parts provided so as to be able to vent against the air inlet, wherein the first volatilization part has a room temperature volatile pest control component, A volatile substance holder that holds a component in the atmosphere so that it can be volatilized, and the second volatilization part can hold a room temperature volatile liquid, and the liquid can be volatilized in the atmosphere. When,
An air intake fan that is provided opposite to the air inlet through the volatile substance holding body, and sucks air from the air inlet through the first and second volatile parts in the volatile material holding body,
The housing contains the volatile material holder and the rotor blades of the intake fan, and the chamber having the intake and exhaust ports, and the drive that houses the drive system of the intake fan that drives the rotor blades. A partition plate for partitioning with the system accommodating portion,
In a position where the exhaust port on the side wall of the housing does not block the exhaust port,
A liquid supply unit configured to supply a liquid to the second volatilization unit in the volatile substance holding body; and a liquid storage unit configured to store a liquid supplied to the second volatilization unit by the liquid supply unit. A pest control device, characterized in that an indicator means is provided to indicate the remaining amount of the pest control component that is volatilized from the volatilization portion of the liquid in the liquid storage means. 上記排気口の側壁面が、上記回転翼の回転方向に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項１または２記載の害虫防除器。The pest control device according to claim 1 or 2, wherein a side wall surface of the exhaust port is provided so as to be inclined in a rotation direction of the rotary blade.
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