JP4733497B2 - コンテンツ配信装置、ライセンス発行装置、課金装置およびコンテンツ視聴端末、ならびに、ライセンス要求生成プログラム、ライセンス生成プログラムおよび課金プログラム - Google Patents
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Description
一方、放送においては、2000年12月のBSデジタル放送開始に続き、2002年4月から東経110度の通信衛星による広帯域のCS放送サービスが開始されている。また、地上放送のデジタル化も2003年12月から進められている。
このように、放送の即時性とインターネットの柔軟性とを活用することで、ハイビジョン番組やデータコンテンツを家庭で身近に視聴・利用できるだけでなく、通信ネットワークを利用したオンデマンドサービス等も利用が可能になる。
まず、最も簡易な認証方式としては、ユーザの名前等の識別子やパスワードを認証側が確認する方式がある。電子商取引では、クレジット番号、生年月日、電話番号等がユーザ認証用のデータとして用いられる。この方式では、認証側が秘密情報を被認証側と共有し、認証を行う際に、秘密情報そのものをユーザと認証側との間で通信する必要がある。
例えば、一方向性ハッシュ関数を用いる方式である。この方式では、ユーザ側が、秘密情報を一方向性ハッシュ関数により固定長のデータに変換して認証側に送信し、認証側が同一の一方向性ハッシュ関数によって、共有している秘密情報を変換し、送信されてきたデータとの同一性を判断することで認証を行う。しかし、この場合、ユーザ側が送信する変換後のデータが通信路上で盗聴された場合、盗聴者がユーザになりすますことが可能になる。
例えば、RSA暗号、ElGamal(エルガマル)暗号等の公開鍵暗号を使用した方式である(非特許文献1参照)。この方式では、認証側から送信された一時的なデータをユーザ側の秘密鍵により変換(暗号化)し、認証側に電子署名として送信する。そして、認証側では、予め認証側が入手しているユーザ側の公開鍵を用いることで、送信されてきたデータの検証を行う。この場合、電子署名を生成できるのは、公開鍵に対応する秘密鍵を有しているユーザ側だけであるため、ユーザの認証が可能になる。この場合であっても、ユーザ側が秘密鍵により変換したデータには、一方向性ハッシュ関数を適用することが一般的である。
なお、前記した電子署名は、署名の生成および検証に係わる当事者がそれぞれ1人であるが、署名者が複数人存在する、あるいは、署名者と検証者以外に第三者の介在が必要となる等、複数のエンティティ(認証の対象)が関係するように拡張した署名方式が提案されている。例えば、「1−out−of−n署名」(非特許文献2参照)、グループ署名(非特許文献3参照)等である。
黒澤,尾形,"現代暗号の基礎数理",コロナ社,2004 M.Abe,M.Ohkubo,K.Suzuki,"1-out-of-n Signatures from a Variety of Keys.",ASIACRYPT2002,LNCS 2501,pp.415-432,Springer-Verlag,2002 J.Camenisch,M.Stadler,"Efficient Group Signature Schemes for Large Groups.",CRYPTO'97,LNCS1294,pp.410-424,Springer-Verlag,1997 藤原晶,岡村真吾,吉田真紀,藤原融,"コンテンツ配信サービス提供者だけが視聴動向を把握できる委託配信システム",SCSI予稿集,pp.487−492,2004 藤原晶,岡村真吾,吉田真紀,藤原融,"マーケティング情報が保護されたオフライン委託配信システム",CSS2004論文集,pp.469−474,2004
また、前記した「1−out−of−n署名」やグループ署名は、コンテンツの配信等において、視聴等に伴うユーザの視聴履歴を秘匿した場合に、その内容が正しいことを証明することは想定されていない。
すなわち、従来の認証方式や電子署名は、秘匿した送受信データが正しいことを検証する目的で使用することができないため、ユーザがどのコンテンツを視聴したか等、ユーザのプライバシ保護に欠けるという問題がある。
さらに、このコンテンツ配信方式は、コンテンツ配信要求等のユーザからサービス提供者への通信において、必ずコンテンツ配信事業者側を経由する必要があるため、送受信における署名検証が煩雑となり、通信コストやサーバへの負荷が大きくなるという問題がある。
また、コンテンツ視聴端末は、要求証明用署名生成手段によって、予めライセンス発行装置で生成される秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵であるライセンス管理用公開鍵と、端末用公開鍵と、公開情報と、擬似乱数とに基づいて、要求情報暗号化手段で生成された暗号化要求情報を証明するための電子署名である要求証明用署名を生成する。
また、コンテンツ視聴端末は、ライセンス受信手段によって、ライセンス要求に対応するライセンスをライセンス発行装置から受信し、配信証明用署名検証手段によって、ライセンスに付加されている電子署名である配信証明用署名を検証する。これによって、ライセンスの配信者側(ライセンス発行装置)の正当性を認証することができる。
そして、ライセンス発行装置は、配信証明用署名生成手段によって、暗号化復号鍵と、公開情報と、ライセンス管理用公開情報と、端末用公開鍵と、ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とにより、ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成する。
そして、ライセンス発行装置は、ライセンス送信手段によって、暗号化復号鍵と配信証明用署名とを、ライセンスとしてコンテンツ視聴端末に送信する。
そして、ライセンス発行装置は、配信証明用署名生成手段によって、暗号化復号鍵と、公開情報と、ライセンス管理用公開情報と、端末用公開鍵と、ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とにより、ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成する。
そして、ライセンス発行装置は、ライセンス送信手段によって、暗号化復号鍵と配信証明用署名とを、ライセンスとしてコンテンツ視聴端末に送信する。
そして、ライセンス要求生成プログラムは、要求証明用署名生成手段によって、予めライセンス発行装置で生成される秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵であるライセンス管理用公開鍵と、端末用公開鍵と公開情報と擬似乱数とにより、暗号化識別情報および暗号化視聴料金値からなる暗号化要求情報を証明するための電子署名である要求証明用署名を生成し、暗号化要求情報に付加することでライセンス要求を生成する。
そして、ライセンス生成プログラムは、暗号化復号鍵生成手段によって、ライセンス要求に含まれている暗号化要求情報と、予め公開されている公開情報と、コンテンツ視聴端末において公開されている端末用公開鍵と、ライセンス管理用秘密鍵とにより、暗号化されたコンテンツ鍵を復号するための復号鍵を暗号化した暗号化復号鍵を生成する。
そして、ライセンス生成プログラムは、配信証明用署名生成手段によって、暗号化復号鍵と、公開情報と、ライセンス管理用公開情報と、端末用公開鍵と、ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とにより、ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成し、暗号化復号鍵に付加することでライセンスを生成する。
請求項1、請求項3または請求項6に記載の発明によれば、ユーザが視聴するコンテンツの履歴を秘匿したままで、当該コンテンツのライセンスをユーザに取得させ、コンテンツ視聴端末において、コンテンツを復号し、ユーザに提示することができる。これによって、ユーザのプライバシを保護することができる。また、本発明によれば、コンテンツの視聴履歴の秘匿を実現するために、ライセンスの要求を、コンテンツ配信装置を経由してライセンス発行装置に通知する必要がないため、コンテンツ配信装置の負荷を軽減させることができる。また、ライセンスの要求がコンテンツ配信装置を経由しないことから、コンテンツ配信装置は、コンテンツの伝送媒体として一方向性である放送により、コンテンツを配信することが可能になり、コンテンツ配信における放送と通信との融合を実現することが可能になる。
請求項8に記載の発明によれば、ユーザが視聴するコンテンツを認識することなく、ユーザが視聴するコンテンツのライセンスを生成することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ユーザが視聴したコンテンツの履歴を秘匿したままで、コンテンツの視聴料金の合計値を計算することができる。
[コンテンツ配信・課金システムの構成]
最初に、図1を参照して、本発明に係るコンテンツ配信・課金システムの構成について説明を行う。図1は、コンテンツ配信・課金システムの構成を示すブロック図である。コンテンツ配信・課金システムSは、放送波WやネットワークNを介して、映像、音楽等のコンテンツを配信し、ユーザに対して視聴内容に応じた課金を行うシステムである。ここでは、コンテンツ配信・課金システムSは、コンテンツを配信する放送用コンテンツ配信装置1A、あるいは、コンテンツサーバ1Bと、コンテンツを視聴するコンテンツ視聴端末3と、コンテンツを視聴するためのライセンスを発行するライセンスサーバ5と、視聴したコンテンツに対する課金を行う課金サーバ7とを備えている。
なお、放送用コンテンツ配信装置1Aやコンテンツサーバ1Bは、いずれか一方であっても構わないし、それぞれ複数であっても構わない。
なお、コンテンツ配信・課金システムSは、各装置において、暗号化、電子署名等の処理を行うため、初期手順として暗号化、電子署名等に必要な公開情報を公開している。そこで、ここでは、各装置の構成について説明を行う前に、公開情報について説明を行う。
ライセンス管理事業者(ライセンスサーバ5)は、(p−1)がqで割り切れる2つの大きな(例えば100桁程度の)素数pおよびqと、pと互いに素でpより小さい整数全体の集合Zp *の位数qの部分群の生成元gと、一方向性ハッシュ関数Hと、擬似乱数発生器Gとをシステムパラメータとして公開する。なお、一方向性ハッシュ関数Hおよび擬似乱数発生器Gをシステムパラメータとして公開するとは、同一の入力値に対して同一のハッシュ値や、同一の擬似乱数を発生することができる同一の関数等を公開するということである。
また、課金管理事業者(課金サーバ7)は、ライセンス管理事業者が公開している素数qを法とする剰余類Zq(0,1,…,q−1)から擬似乱数aを秘密鍵(課金管理用秘密鍵)として選択し、公開鍵(課金管理用公開鍵hM(hM=ga mod p))を生成し公開する。
これらの公開鍵(ライセンス管理用公開鍵hL、課金管理用公開鍵hMおよび端末用公開鍵hT)は、Elgamal暗号系の公開鍵である。
なお、以降の説明において、特に明示しない限り、四則演算は、素数pを法とする剰余類Zp(0,1,…,p−1)上で行うものとする。
以下、コンテンツ配信・課金システムSの各構成について詳細に説明を行う。
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ配信装置であるコンテンツサーバ1Bの構成について説明する。図2は、本発明に係るコンテンツサーバ(コンテンツ配信装置)の構成を示すブロック図である。なお、放送用コンテンツ配信装置1Aおよびコンテンツサーバ1Bは、基本的には、コンテンツ視聴端末3にコンテンツ等を配信する際の経路として放送波Wを用いるか、ネットワークNを用いるかが異なっているのみである。そこで、ここでは、コンテンツサーバ1Bを例としてコンテンツ配信装置の構成について説明を行い、放送用コンテンツ配信装置1Aとの差異については、その都度説明を付加することとする。なお、公開情報は、図示を省略した受信手段によって受信するものとする。
ここで、暗号化コンテンツ送信手段13が、放送用コンテンツ配信装置1Aに備えられている場合、暗号化コンテンツ送信手段13は、放送波Wを介して、暗号化コンテンツを放送データとして配信する。
ここで、暗号化コンテンツ鍵送信手段16が、放送用コンテンツ配信装置1Aに備えられている場合、暗号化コンテンツ鍵送信手段16は、放送波Wを介して、暗号化コンテンツ鍵を放送データとして配信する。
ここでは、コンテンツリスト生成手段17は、外部から送信するコンテンツに対応するコンテンツ識別子、タイトル、時間、料金等をコンテンツの情報として入力されることで、図9に示すようなコンテンツリストを生成する。このコンテンツリストは、例えば、XML(eXtensible Markup Language)等によりWebページとして表示可能に記述されたデータである。
なお、コンテンツリスト生成手段17は、放送用コンテンツ配信装置1Aに備えられている場合、例えば、BML(Broadcast Markup Language)等のコンテンツ記述言語により、図9に示すコンテンツリストを生成する。
ここで、コンテンツリスト送信手段18が、放送用コンテンツ配信装置1Aに備えられている場合、コンテンツリスト送信手段18は、放送波Wを介して、コンテンツリストを放送データとして配信する。
例えば、ここでは、コンテンツ鍵暗号化手段15が、ライセンス管理用秘密鍵でコンテンツ鍵を暗号化することとしているが、このライセンス管理用秘密鍵は、安全性を考慮して、コンテンツ配信事業者(放送事業者)ごとに異なる秘密鍵とすることとしてもよい。
また、コンテンツサーバ1B(放送用コンテンツ配信装置1A)がライセンス管理用秘密鍵をライセンスサーバ5と共有する必要はなく、ライセンスサーバ5から、コンテンツ識別子Ciと、そのコンテンツ識別子Ciとライセンス管理用秘密鍵wとにより生成された中間鍵Ci wを取得し、コンテンツ鍵暗号化手段15が、前記式(1)により暗号化コンテンツ鍵を生成することとしてもよい。
また、ここでは、コンテンツサーバ1B(放送用コンテンツ配信装置1A)が、コンテンツ鍵を生成することとしているが、コンテンツ鍵生成手段11、コンテンツ鍵暗号化手段15および暗号化コンテンツ鍵送信手段16は、ライセンスサーバ5に備えることとしてもよい。この場合、コンテンツサーバ1B(放送用コンテンツ配信装置1A)は、ライセンスサーバ5から、コンテンツ鍵とコンテンツ識別子とを取得するものとする。
次に、図3を参照(適宜図1参照)して、コンテンツ視聴端末3の構成について説明する。図3は、本発明に係るコンテンツ視聴端末の構成を示すブロック図である。ここでは、コンテンツ視聴端末3は、コンテンツ情報受信手段30と、コンテンツ情報記憶手段31と、コンテンツリスト表示手段32と、端末用鍵生成手段33と、コンテンツ選択手段34と、ライセンス要求生成手段35と、ライセンス要求送信手段36と、ライセンス受信手段37と、配信証明用署名検証手段38と、コンテンツ鍵復号手段39と、コンテンツ復号手段40と、コンテンツ提示手段41と、課金情報受信手段42とを備えている。なお、公開情報は、図示を省略した受信手段によって受信するものとする。
ここで、コンテンツ情報受信手段30は、放送用コンテンツ配信装置1Aから、放送波Wを介してコンテンツ情報を受信したり、コンテンツサーバ1Bから、ネットワークNを介してコンテンツ情報を受信したりする。なお、コンテンツ情報受信手段30は、放送波WまたはネットワークNのいずれか一方からコンテンツ情報を受信することとしてもよい。
なお、以下では、コンテンツリストとして、図9に示したコンテンツリストを一般化した図10に示したコンテンツリストを用いることとする。すなわち、図10に示したように、コンテンツ数をnとしたとき、コンテンツリストには、コンテンツ識別子と料金とのn個の対である(C1,V1),(C2,V2),…,(Cn,Vn)が含まれているものとする。
ここでは、要求情報暗号化手段35aは、ライセンス管理事業者が公開している素数qを法とする剰余類Zq(0,1,…,q−1)から擬似乱数rを選択(r∈RZq)し、以下の式(2)により暗号化要求情報(X,Y,Z)を生成する。
この要求情報暗号化手段35aで生成されたライセンス要求(Uid,X,Y,Z)は、要求証明用署名生成手段35bに出力される。
この要求証明用署名生成手段35bで生成する要求証明用署名σ1は、以下の式(3)に示すように、署名者側で秘密となる擬似乱数rにおける知識を証明(PK:Proof of Knowledge)するための署名である。
まず、要求証明用署名生成手段35bは、ライセンス管理事業者が公開している素数qを法とする剰余類Zqから擬似乱数r2を選択(r2∈RZq)し、以下の式(4)により、選択されたコンテンツ識別子と料金との対(Cj,Vj)に対応する検証用データcj+1を計算する。
そして、要求証明用署名生成手段35bは、要求情報暗号化手段35aから入力されたライセンス要求(Uid,X,Y,Z)に、要求証明用署名σ1を付与したライセンス要求(Uid,X,Y,Z,σ1)を生成し、ユーザ認証用署名生成手段35cに出力する。
そして、ユーザ認証用署名生成手段35cは、要求証明用署名生成手段35bから出力された、要求証明用署名が付与されたライセンス要求(Uid,X,Y,Z,σ1)に、ユーザ認証用署名σ2を付与したライセンス要求(Uid,X,Y,Z,σ1,σ2)を生成し、ライセンス要求送信手段36に出力する。
この配信証明用署名検証手段38は、配信証明用署名σ3の検証により、ライセンスが正当なライセンスサーバ5からのライセンスであると認証された場合のみ、暗号化復号鍵K´をコンテンツ鍵復号手段39に出力する。
このコンテンツ鍵復号手段39で復号されたコンテンツ鍵は、コンテンツ復号手段40に出力される。
以上、コンテンツ視聴端末3の構成について説明したが、コンテンツ視聴端末3は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラムで実現することができる。なお、コンピュータを、少なくとも端末用鍵生成手段33、要求情報暗号化手段35a、要求証明用署名生成手段35bとして機能させるライセンス要求生成プログラムとして、他のプログラムと分離して実現することも可能である。
次に、図4を参照(適宜図1参照)して、ライセンスサーバ5の構成について説明する。図4は、本発明に係るライセンスサーバ(ライセンス発行装置)の構成を示すブロック図である。ここでは、ライセンスサーバ5は、ライセンス管理用鍵生成手段50と、ライセンス要求受信手段51と、ユーザ認証手段52と、要求認証手段53と、ライセンス生成手段54と、ライセンス送信手段55と、利用情報記憶手段56と、利用情報合算手段57と、利用情報送信手段58と、料金合計値受信手段59と、署名検証手段60と、課金情報送信手段61とを備えている。なお、公開情報は、図示を省略した受信手段によって受信するものとする。
なお、この要求認証手段53は、要求証明用署名生成手段35b(図3)において、前記式(4)および式(5)により生成された要求証明用署名σ1(=(c1,s1,…,sn))を検証する。具体的には、要求認証手段53は、コンテンツの数に対応する変数i=1,…,nに対して、以下の式(8)を順次計算する。
この要求認証手段53は、検証用データc1=cn+1の場合にのみ、ライセンス要求をライセンス生成手段54に出力するとともに、ライセンス要求(Uid,X,Y,Z,σ1,σ2)のうち、Uid,X,Zを含む一部またはすべてを、ユーザの利用情報として利用情報記憶手段56に記憶する。
この配信証明用署名生成手段54bで生成する配信証明用署名σ3は、以下の式(9)に示すように、署名側で秘密となるライセンス管理用秘密鍵wおよび擬似乱数γにおける知識を証明するための署名である。
なお、配信証明用署名σ3(σ3=(cσ3,sσ3,s2σ3))は、検証側において、以下の式(11)を満たせば、その正当性が検証されたことになる。
そして、配信証明用署名生成手段54bは、暗号化復号鍵生成手段54aで生成された暗号化復号鍵K´に、配信証明用署名σ3を付加することで、ライセンス(K´,σ3)を生成し、ライセンス送信手段55に出力する。
以上、ライセンスサーバ5の構成について説明したが、ライセンスサーバ5は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラムで実現することができる。なお、コンピュータを、少なくともライセンス管理用鍵生成手段50、要求認証手段53、暗号化復号鍵生成手段54a、配信証明用署名生成手段54bとして機能させるライセンス生成プログラムとして、他のプログラムと分離して実現することも可能である。
次に、図5を参照(適宜図1参照)して、課金サーバ7の構成について説明する。図5は、本発明に係る課金サーバ(課金装置)の構成を示すブロック図である。ここでは、課金サーバ7は、課金管理用鍵生成手段70と、利用情報受信手段71と、料金合計値算出手段72と、署名付加手段73と、料金合計値送信手段74とを備えている。なお、公開情報は、図示を省略した受信手段によって受信するものとする。
すなわち、視聴料金合算値算出手段72aは、暗号化視聴料金値(X,Z)のk個の対に対して、以下の式(13)の演算を行うことで、視聴料金合算値Aを算出する。
以上、課金サーバ7の構成について説明したが、課金サーバ7は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラム(課金プログラム)として実現することができる。
なお、この実施の形態において説明したElGamal暗号や知識証明は、離散対数問題が困難な有限群上の問題として一般化が可能である。したがって、前記暗号化や前記署名をこの群の上で構成できることから、より負荷の軽い楕円曲線上等でも実装可能である。
次に、本発明に係るコンテンツ配信・課金システムの動作について説明を行う。なお、ここでは、予めライセンス管理事業者が、(p−1)がqで割り切れる2つの素数pおよびqと、pと互いに素でpより小さい整数全体の集合Zp *の位数qの部分群の生成元gと、一方向性ハッシュ関数Hと、擬似乱数発生器Gとをシステムパラメータとして公開しているものとする。
また、コンテンツ視聴端末3は端末用鍵生成手段33で生成した端末用公開鍵hTを、ライセンスサーバ5はライセンス管理用鍵生成手段50で生成したライセンス管理用公開鍵hLを、課金サーバ7は課金管理用鍵生成手段70で生成した課金管理用公開鍵hMを、それぞれ公開しているものとする。
最初に、図6を参照(構成については、適宜図1、図2または図3参照)して、コンテンツ配信・課金システムSにおけるコンテンツ配信動作について説明する。図6は、本発明に係るコンテンツ配信・課金システムにおけるコンテンツ配信動作を示すフローチャートである。
また、コンテンツサーバ1Bは、コンテンツリスト生成手段17によって、コンテンツ識別子、料金等を含んだコンテンツリストを生成する(ステップS5)。
そして、コンテンツサーバ1Bは、暗号化コンテンツ送信手段13によって、ステップS3で生成された暗号化コンテンツを、暗号化コンテンツ鍵送信手段16によって、ステップS4で生成された暗号化コンテンツ鍵を、コンテンツリスト送信手段18によって、ステップS5で生成されたコンテンツリストを、コンテンツ視聴端末3に送信する(ステップS6)。なお、ここでは、暗号化コンテンツ、暗号化コンテンツ鍵およびコンテンツリストをそれぞれ個別に送信することとしているが、まとめて送信することとしてもよい。
以上の動作によって、コンテンツ配信・課金システムSは、コンテンツ視聴端末3に、ユーザが選択して視聴することが可能な複数のコンテンツ(暗号化コンテンツおよび暗号化コンテンツ鍵)と、ユーザが視覚的に選択可能なリスト(コンテンツリスト)を配信する。
次に、図7を参照(構成については、適宜図1、図3または図4参照)して、コンテンツ配信・課金システムSにおけるライセンス取得ならびにコンテンツ視聴動作について説明する。図7は、本発明に係るコンテンツ配信・課金システムにおけるライセンス取得・コンテンツ視聴動作を示すフローチャートである。
そして、コンテンツ視聴端末3は、コンテンツ選択手段34によって、ユーザがマウス、リモコン装置等の入力手段(図示せず)を操作した結果、その入力手段から出力される操作信号に基づいて、視聴するコンテンツを選択する(ステップS11)。
続けて、コンテンツ視聴端末3は、ライセンス要求生成手段35の要求情報暗号化手段35aによって、ステップS11で選択されたコンテンツのコンテンツ識別子と料金とを、前記式(2)により暗号化することで暗号化要求情報(X,Y,Z)を生成する(ステップS12)。
ここで、要求証明用署名生成手段35bは、cn+1をc1とし、「sj=r2−rcj mod q」を計算することで、要求証明用署名σ1=(c1,s1,…,sn)を生成する(ステップS13)。
そして、コンテンツ視聴端末3は、ライセンス要求送信手段36によって、ユーザを識別するユーザ識別情報(Uid)と、暗号化要求情報(X,Y,Z)と、要求証明用署名σ1と、ユーザ認証用署名σ2とからなるライセンス要求(Uid,X,Y,Z,σ1,σ2)を、ネットワークNを介してライセンスサーバ5に送信する(ステップS15)。これによって、コンテンツ視聴端末3は、ライセンスサーバ5に対してライセンスを要求する。
そして、ライセンスサーバ5は、ユーザ認証手段52によって、ライセンス要求に付加されているユーザ認証用署名σ2を検証する(ステップS17)。ここで、ユーザ認証用署名σ2が、ユーザの正当性を証明するものであれば(ステップS17で「正当」)、ステップS18に進み、ユーザの正当性が証明できないものであれば(ステップS17で「不当」)、動作を終了する。
そして、要求認証手段53は、ステップS17およびステップS18の検証結果がすべて正当である場合に、少なくともユーザを識別するユーザ識別情報Uid、暗号化視聴料金値(X,Z)を含むユーザの利用情報を、利用情報記憶手段56に記憶する(ステップS19)。
さらに、ライセンスサーバ5は、配信証明用署名生成手段54bによって、擬似乱数α1,α2を選択(α1,α2∈RZq)し、前記式(10)により、配信証明用署名σ3(σ3=(cσ3,sσ3,s2σ3))を生成する(ステップS21)。
そして、ライセンスサーバ5は、ライセンス送信手段55によって、暗号化復号鍵K´と配信証明用署名σ3とからなるライセンス(K´,σ3)を、ネットワークNを介してコンテンツ視聴端末3に送信する(ステップS22)。これによって、ライセンスサーバ5は、ユーザが視聴したいコンテンツを特定することなく、そのコンテンツを視聴するためのライセンスを生成し、コンテンツ視聴端末3に送信する。
そして、コンテンツ視聴端末3は、配信証明用署名検証手段38によって、ライセンスに含まれている配信証明用署名σ3を、前記式(11)を満たすか否かにより、ライセンスが正当なライセンスサーバ5から送信されたものであるか否かを検証する(ステップS24)。ここで、配信証明用署名σ3が、正当なライセンスサーバ5からのライセンスであると認証された場合(ステップS24で「正当」)、ステップS25に進み、正当なライセンスサーバ5からのライセンスであると認証されなかった場合(ステップS24で「不当」)、動作を終了する。
その後、コンテンツ視聴端末3は、コンテンツ復号手段40によって、ステップS25で復号されたコンテンツ鍵により、コンテンツ情報記憶手段31に記憶されている暗号化コンテンツを復号し(ステップS26)、コンテンツ提示手段41によって、映像信号、音声信号として、図示を省略した表示装置に出力する(ステップS27)。
以上の動作によって、コンテンツ配信・課金システムSは、ユーザが視聴を希望するコンテンツを秘匿しつつ、コンテンツを視聴するためのライセンスをコンテンツ視聴端末3に配信することができる。
次に、図8を参照(構成については、適宜図1、図3〜図5参照)して、コンテンツ配信・課金システムSにおける課金処理動作について説明する。図8は、本発明に係るコンテンツ配信・課金システムにおける課金処理動作を示すフローチャートである。
そして、課金サーバ7は、料金合計値算出手段72の視聴料金合算値算出手段72aによって、利用情報に含まれている暗号化視聴料金値(X,Z)がコンテンツ数分合算された値(前記式(12)参照)と、課金管理用鍵生成手段70で生成された課金管理用秘密鍵aとに基づいて、暗号化視聴料金値(X,Z)のk個の対に対して、前記式(13)の演算を行うことで、視聴料金合算値Aを算出する(ステップS33)。
そして、課金サーバ7は、署名付加手段73によって、料金合計値に電子署名を付加し(ステップS35)、料金合計値送信手段74によって、電子署名が付加された料金合計値を、ネットワークNを介してライセンスサーバ5に送信する(ステップS36)。
そして、ライセンスサーバ5は、課金情報送信手段61によって、料金合計値をユーザに対して料金を請求するための情報(課金情報)として、ネットワークNを介してコンテンツ視聴端末3に送信する(ステップS39)。
そして、コンテンツ視聴端末3は、課金情報受信手段42によって、課金情報を受信する(ステップS40)。
以上の動作によって、コンテンツ配信・課金システムSは、視聴履歴をコンテンツ視聴端末3以外に秘匿したままで、ユーザに対して視聴したコンテンツの料金を請求することができる。
1A 放送用コンテンツ配信装置(コンテンツ配信装置)
1B コンテンツサーバ(コンテンツ配信装置)
10 コンテンツ入力手段
11 コンテンツ鍵生成手段
12 コンテンツ暗号化手段
13 暗号化コンテンツ送信手段
14 秘密鍵記憶手段
15 コンテンツ鍵暗号化手段
16 暗号化コンテンツ鍵送信手段
17 コンテンツリスト生成手段
18 コンテンツリスト送信手段
3 コンテンツ視聴端末
30 コンテンツ情報受信手段
31 コンテンツ情報記憶手段
32 コンテンツリスト表示手段
33 端末用鍵生成手段
34 コンテンツ選択手段
35 ライセンス要求生成手段
35a 要求情報暗号化手段(暗号化識別情報生成手段、暗号化視聴料金値生成手段)
35b 要求証明用署名生成手段
36 ライセンス要求送信手段
37 ライセンス受信手段
38 配信証明用署名検証手段
39 コンテンツ鍵復号手段
40 コンテンツ復号手段
41 コンテンツ提示手段
42 課金情報受信手段
5 ライセンスサーバ(ライセンス発行装置)
50 ライセンス管理用鍵生成手段
51 ライセンス要求受信手段
52 ユーザ認証手段
53 要求認証手段
54 ライセンス生成手段
54a 暗号化復号鍵生成手段
54b 配信証明用署名生成手段
55 ライセンス送信手段
56 利用情報記憶手段
57 利用情報合算手段
58 利用情報送信手段
59 料金合計値受信手段
60 署名付加手段
61 課金情報送信手段
7 課金サーバ(課金装置)
70 課金管理用鍵生成手段
71 利用情報受信手段
72 料金合計値算出手段
72a 視聴料金合算値算出手段
72b 対数演算手段
73 署名付加手段
74 料金合計値送信手段
Claims (9)
- コンテンツを視聴者に提示するコンテンツ視聴端末において、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵である端末用秘密鍵および公開鍵である端末用公開鍵を生成する端末用鍵生成手段と、
この端末用鍵生成手段で生成された端末用公開鍵と前記公開情報と擬似乱数とに基づいて、視聴を要求するコンテンツを識別するコンテンツ識別子を暗号化した暗号化要求情報を生成する要求情報暗号化手段と、
予めライセンス発行装置で生成される秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵であるライセンス管理用公開鍵と、前記端末用公開鍵と、前記公開情報と、前記擬似乱数とに基づいて、前記暗号化要求情報を証明するための電子署名である要求証明用署名を生成する要求証明用署名生成手段と、
前記暗号化要求情報に前記要求証明用署名を付加したライセンス要求を、ライセンス発行装置に送信するライセンス要求送信手段と、
このライセンス要求送信手段から送信されたライセンス要求に対応するライセンスを、前記ライセンス発行装置から受信するライセンス受信手段と、
このライセンス受信手段で受信したライセンスに付加されている電子署名である配信証明用署名を検証する配信証明用署名検証手段と、
この配信証明用署名検証手段で正当性が認証されたライセンスに含まれている複数の暗号化されたコンテンツ鍵を復号する暗号化復号鍵の中から、前記コンテンツ識別子に対応する暗号化復号鍵をコンテンツ鍵として復号するコンテンツ鍵復号手段と、
このコンテンツ鍵復号手段で復号されたコンテンツ鍵に基づいて、前記コンテンツを復号するコンテンツ復号手段と、
を備えていることを特徴とするコンテンツ視聴端末。 - 前記要求情報暗号化手段は、予め課金装置で生成される秘密鍵である課金管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵である課金管理用公開鍵と、前記公開情報と、前記擬似乱数とに基づいて、視聴を要求するコンテンツの視聴料金値を準同型性を有する暗号化方式で暗号化した暗号化視聴料金値を、前記暗号化要求情報に付加することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ視聴端末。
- 請求項1に記載のコンテンツ視聴端末からの要求に基づいて、コンテンツを視聴するためのライセンスを発行するライセンス発行装置であって、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵および公開鍵であるライセンス管理用公開鍵を生成するライセンス管理用鍵生成手段と、
前記コンテンツ視聴端末から前記ライセンス要求を受信するライセンス要求受信手段と、
このライセンス要求受信手段で受信したライセンス要求に含まれている電子署名である前記要求証明用署名を検証する要求認証手段と、
この要求認証手段で正当性が認証されたライセンス要求に含まれている暗号化要求情報と、予め公開されている公開情報と、前記コンテンツ視聴端末において公開されている端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵とに基づいて、暗号化されたコンテンツ鍵を復号するための復号鍵を暗号化した暗号化復号鍵を生成する暗号化復号鍵生成手段と、
この暗号化復号鍵生成手段で生成された暗号化復号鍵と、前記公開情報と、前記ライセンス管理用公開情報と、前記端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とに基づいて、前記ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成する配信証明用署名生成手段と、
前記暗号化復号鍵と前記配信証明用署名とを、前記ライセンスとして前記コンテンツ視聴端末に送信するライセンス送信手段と、
を備えていることを特徴とするライセンス発行装置。 - 請求項2に記載のコンテンツ視聴端末から送信されたライセンス要求に含まれている暗号化視聴料金値に基づいて、当該コンテンツ視聴端末において視聴されたコンテンツの視聴料金値を算出する課金装置であって、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵である課金管理用秘密鍵および公開鍵である課金管理用公開鍵を生成する課金管理用鍵生成手段と、
前記暗号化視聴料金値と、前記課金管理用秘密鍵とに基づいて、視聴したコンテンツ数分の前記視聴料金値の合計値を算出する料金合計値算出算出手段と、
この料金合計値算出算出手段で算出された視聴料金値の合計値に電子署名を付加する署名付加手段と、
を備えていることを特徴とする課金装置。 - 請求項2に記載のコンテンツ視聴端末からの要求に基づいて、コンテンツを視聴するためのライセンスを発行するライセンス発行装置であって、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵および公開鍵であるライセンス管理用公開鍵を生成するライセンス管理用鍵生成手段と、
前記コンテンツ視聴端末から前記ライセンス要求を受信するライセンス要求受信手段と、
このライセンス要求受信手段で受信したライセンス要求に含まれている電子署名である前記要求証明用署名を検証する要求認証手段と、
この要求認証手段で正当性が認証されたライセンス要求に含まれている暗号化要求情報と、予め公開されている公開情報と、前記コンテンツ視聴端末において公開されている端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵とに基づいて、暗号化されたコンテンツ鍵を復号するための復号鍵を暗号化した暗号化復号鍵を生成する暗号化復号鍵生成手段と、
この暗号化復号鍵生成手段で生成された暗号化復号鍵と、前記公開情報と、前記ライセンス管理用公開情報と、前記端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とに基づいて、前記ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成する配信証明用署名生成手段と、
前記暗号化復号鍵と前記配信証明用署名とを、前記ライセンスとして前記コンテンツ視聴端末に送信するライセンス送信手段と、
前記要求認証手段で正当性が認証されたライセンス要求に含まれている暗号化視聴料金値を利用情報として、視聴したコンテンツ数分合算する利用情報合算手段と、
この利用情報合算手段で合算された利用情報を、請求項4に記載の課金装置に送信する利用情報送信手段と、
前記課金装置によって算出された、視聴したコンテンツ数分の視聴料金値の合計値を受信する料金合計値受信手段と、
この料金合計値受信手段で受信した視聴料金値の合計値に付加されている電子署名を検証する署名検証手段と、
を備えていることを特徴とするライセンス発行装置。 - コンテンツを暗号化し、コンテンツ視聴端末へ配信するコンテンツ配信装置において、
前記コンテンツをコンテンツ鍵により暗号化して暗号化コンテンツを生成するコンテンツ暗号化手段と、
このコンテンツ暗号化手段で生成された暗号化コンテンツを前記コンテンツ視聴端末に送信する暗号化コンテンツ送信手段と、
請求項3に記載のライセンス発行装置と共通の秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵により、準同型性を有する暗号化方式で前記コンテンツ鍵を暗号化して暗号化コンテンツ鍵を生成するコンテンツ鍵暗号化手段と、
このコンテンツ鍵暗号化手段で生成された暗号化コンテンツ鍵を前記コンテンツ視聴端末に送信する暗号化コンテンツ鍵送信手段と、
を備えていることを特徴とするコンテンツ配信装置。 - コンテンツを視聴者に提示するコンテンツ視聴端末において、前記コンテンツを視聴するためのライセンスを要求するライセンス要求を生成するために、コンピュータを、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵である端末用秘密鍵および公開鍵である端末用公開鍵を生成する端末用鍵生成手段、
この端末用鍵生成手段で生成された端末用公開鍵と、前記公開情報と、擬似乱数とに基づいて、視聴を要求するコンテンツを識別するコンテンツ識別子を暗号化した暗号化識別情報を生成する暗号化識別情報生成手段、
予め課金装置で生成される秘密鍵である課金管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵である課金管理用公開鍵と、前記公開情報と、前記擬似乱数とに基づいて、視聴を要求するコンテンツの視聴料金値を準同型性を有する暗号化方式で暗号化した暗号化視聴料金値を生成する暗号化視聴料金値生成手段、
予めライセンス発行装置で生成される秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵に対応して公開されている公開鍵であるライセンス管理用公開鍵と、前記端末用公開鍵と前記公開情報と前記擬似乱数とに基づいて、前記暗号化識別情報および前記暗号化視聴料金値からなる暗号化要求情報を証明するための電子署名である要求証明用署名を生成し、前記暗号化要求情報に付加することで前記ライセンス要求を生成する要求証明用署名生成手段、
として機能させることを特徴とするライセンス要求生成プログラム。 - 請求項2に記載のコンテンツ視聴端末からの要求に基づいて、コンテンツを視聴するためのライセンスを生成するために、コンピュータを、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵であるライセンス管理用秘密鍵および公開鍵であるライセンス管理用公開鍵を生成するライセンス管理用鍵生成手段、
前記コンテンツ視聴端末から受信したライセンス要求に含まれている電子署名である前記要求証明用署名を検証する要求認証手段、
この要求認証手段で正当性が認証されたライセンス要求に含まれている暗号化要求情報と、予め公開されている公開情報と、前記コンテンツ視聴端末において公開されている端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵とに基づいて、暗号化されたコンテンツ鍵を復号するための復号鍵を暗号化した暗号化復号鍵を生成する暗号化復号鍵生成手段、
この暗号化復号鍵生成手段で生成された暗号化復号鍵と、前記公開情報と、前記ライセンス管理用公開情報と、前記端末用公開鍵と、前記ライセンス管理用秘密鍵と、擬似乱数とに基づいて、前記ライセンスの配信側の正当性を証明するための電子署名である配信証明用署名を生成し、前記暗号化復号鍵に付加することで前記ライセンスを生成する配信証明用署名生成手段、
として機能させることを特徴とするライセンス生成プログラム。 - 請求項2に記載のコンテンツ視聴端末から送信されたライセンス要求に含まれている暗号化要求情報に基づいて、当該コンテンツ視聴端末において視聴されたコンテンツの視聴料金値を算出するために、コンピュータを、
予め公開されている公開情報に基づいて、秘密鍵である課金管理用秘密鍵および公開鍵である課金管理用公開鍵を生成する課金管理用鍵生成手段、
前記暗号化要求情報に含まれている暗号化視聴料金値と、前記課金管理用秘密鍵とに基づいて、視聴したコンテンツ数分の前記視聴料金値の合計値を算出する料金合計値算出手段、
として機能させることを特徴とする課金プログラム。
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