JP4724541B2 - 受信装置および無線通信システム - Google Patents

受信装置および無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4724541B2
JP4724541B2 JP2005339873A JP2005339873A JP4724541B2 JP 4724541 B2 JP4724541 B2 JP 4724541B2 JP 2005339873 A JP2005339873 A JP 2005339873A JP 2005339873 A JP2005339873 A JP 2005339873A JP 4724541 B2 JP4724541 B2 JP 4724541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
unit
receiving
communication system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005339873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007150503A (ja
Inventor
祐行 宮▲崎▼
健一 水垣
亮介 藤原
真輔 小林
康介 大熊
幹 早川
健 坂村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokosuka Telecom Research Park Inc
Original Assignee
Yokosuka Telecom Research Park Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokosuka Telecom Research Park Inc filed Critical Yokosuka Telecom Research Park Inc
Priority to JP2005339873A priority Critical patent/JP4724541B2/ja
Publication of JP2007150503A publication Critical patent/JP2007150503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724541B2 publication Critical patent/JP4724541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、インパルスを用いた無線通信を行なうのに適した受信装置および無線通信システムに関する。
センシング機能を持った小型端末装置が生活空間等の周辺のいたるところに設置されてセンシング装置が無線通信によりネットワークを構成することで、現実世界からの取得情報をインターネット等の情報ネットワークに取り込み情報活用を可能とする、ワイヤレス・センサ・ネットワーク(以下「センサネット」と略称する)システムが注目を集めている。このセンサネットとは、センサ、マイコン、無線通信機、電源を備えた無数の小型なノード(端末)が、センサを利用して人や物や環境などの状況を計測し、自律的にネットワークを構成するという概念である。流通、自動車、農業など様々な分野への適用が検討されている。
センサネット実現のためには、ノードを対象物に設置し、長時間かつ継続的に状態を検知する必要がある。そのため、ノードには小型かつ低消費電力であることが要求される。また、多数のノードを分散配置するため、多数ノードの管理が重要技術となる。
従って、センサネット向け無線としても、やはり低電力な通信技術が求められている。超広帯域ウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band)(以下「UWB」と略称する)通信機は低消費電力で小型となる可能性を持ち、センサネット向け通信機として期待されている。UWB無線通信とは、帯域幅が500MHz以上、または中心周波数に対する帯域幅の比率が20%以上あるような電波を用いる方式と定義されている。UWB通信はデータを極めて広い周波数帯に拡散して送受信を行なうものであり、単位周波数帯域当たりの信号エネルギーは極めて小さい。従って、他の通信システムに干渉を与えることなく通信が可能となり、周波数帯域の共有が可能になる。
UWB通信の一例として、ガウシアンモノパルスをパルス位置変調PPM(Pulse
Position Modulation)方式で変調するUWB−IR(Ultra Band - Impulse Radio)通
信システムが非特許文献1に開示されている。また、UWB通信方式の他の例として、モノパルス信号を位相変調PSK(Phase Shift Keying)方式で変調するUWB−IR通信システムが、非特許文献2に開示されている。これらのようなパルス信号との同期を実現する方法として、例えば、テンプレート・パルスの発生タイミングを所定の間隔でシフトさせ相関を取る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
UWB通信の特徴として、送信装置を簡単に構成することが可能であり、そのため送信時の消費電力を低電力化しやすいことが挙げられる。低電力なUWB送信装置として、回路構成をほとんどデジタル回路で作成した例が非特許文献3に開示されている。
特開2004−241927号公報 モエ・ゼット・ウィン(Moe Z. Win)他著、「インパルスラジオ:その動作(Impulse Radio: How It Works)」、米国文献アイ・イー・イー・イー・コミュニケーションズ・レターズ(IEEE Communications Letters)第2巻第2号、pp.36−38(1998年2月) 藤原(R. Fujiwara)他著、「rapid signal acquisition for low-rate carrier-based ultra-wideband impulse radio」、米国アイ・イー・イー・イー・インターナショナル・シンポジウム・オン・サーキッツ・アンド・システムズ(IEEE International Symposium on Circuits and Systems)、pp.4497−4500(2005年5月) 乗松崇泰、他、「3nW/bps超低電力UWB無線システム(5):送信用パルス発生器の開発」、電子情報通信学会、ソサイエティ大会、A−5.ワイドバンドシステム、A−5−14(2005年9月)
UWB無線通信の特徴のひとつとして、送信装置を簡単かつ低電力に構成しやすいという点が挙げられる。センサネット向けノードに用いる場合、小型かつ低電力という特徴を活かす使い方として、ノードではUWBの送信装置のみを搭載し、ノード情報を受け取る基地局では受信装置のみを搭載するシステムが考えられる。
従来の無線システムにおいて、一つの基地局(親機)に複数の端末(ノード、子機)が無線接続する場合、基地局が端末を区別するために輻輳制御という技術が用いられる。その前提として、基地局側も端末側も送信および受信機能を備えている。輻輳制御の例として、キャリアセンス多重化方式CSMA(Carrier Sense Multiple Access)、時間分割多重化方式TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多重化方式FDMA(Frequency Division Multiple Access)、符号拡散多重化方式CDMA(Code Division Multiple Access)などが有名である。CSMAは、端末がデータを送信する前に、他の端末が電波を発信していないかを検出して、発信がなければ自分がデータ送信をする。TDMAは、あらかじめ基地局から送られるビーコン信号などで、各端末が送信する時間タイミングを認識し、そのタイミングでデータ送信を行なう。基地局は定期的にビーコン信号あるいはパイロット信号を送信する。FDMAは、各端末が異なる周波数帯を利用してデータ送信を行なう。この場合、基地局は複数の周波数帯の信号を区別して受信できる構造が必要になる。CDMAは端末がデータを符号化して送信する。この場合、たとえ送信中のデータが複数個混在しても、基地局が受信する際に、ある符号化に対応したデータだけを区別して受信することが可能となる。
UWB無線通信をセンサネット用途で用いる場合に、特徴を活かすために端末ノードは送信機能のみ、基地局は受信機能のみ、といったシステムでは、前述した輻輳制御技術を適用することができない。しかしながら、センサネットにおいても、多数のノードを一台の基地局が無線接続してデータ管理する必要性が高く、何らかの輻輳制御手段が必要となる。
本発明の目的は、送信機能のみを有する複数のノードと基地局からなる無線システムにおいて、基地局が複数ノードの送信データ信号を区別して受信することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明は、送信装置からの伝送信号を受信する受信装置であって、
上記伝送信号を受信する受信部と、上記伝送信号をアナログデジタル変換する複数のA/D変換部と、上記A/D変換部がアナログデジタル変換するタイミングの位相を上記A/D変換部毎に変化させる位相変換部と、上記A/D変換部の変換信号をデジタル処理するベースバンド部を有し、
複数の重なり合った上記伝送信号を分離して受信することを特徴とする。
本発明によると、複数の送信ノードがランダムにデータを送信し、無線データが重なりあった場合においても、基地局がデータを区別して受信することが可能となる。
本発明に係る受信装置や無線通信システムの実施例を、以下添付図面を用いて詳細に説明する。
本発明の第1の実施例に係る受信装置およびそれを用いた無線通信システムに関して、図1ないし図6で説明する。まず、実施例1の受信装置および無線通信システムの構成および動作の概要について、図1で説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る受信装置および無線通信システムの構成である。無線通信システムは、複数の端末であるノード(NOD)110(110a、110b、…)と、少なくとも一つの基地局(AP)120から構成される。なお、参照符号の添え字a、b、cは、同じ構成要素であることを示し、添え字を省略する場合は、その同一構成要素を指すものとする。
図1の無線通信システムは、ノード(NOD)110が無線データ信号141を送信し、基地局(AP)120が無線データ信号141を受信する、いわゆるスタートポロジーというネットワーク構成を代表例として示しているが、ネットワーク構成はこれに限らない。
ノード(NOD)110は、デジタル回路(DIG)111とパワーアンプ(PA)112とアンテナ(ANT)113aで構成される。また、センサ(SNS)114a、マイコン(MCU)115a、電池(BAT)116a、タイマ(TIM)117aなどを有してもよい。
従来の無線通信用送信ノードの場合は、この構成の限りではないが、インパルス通信の場合はほとんどの機能をデジタル回路化することが可能であり、他には出力信号を増幅するためのパワーアンプ(PA)112とアンテナ(ANT)113aがあれば動作可能となる。デジタル回路(DIG)111では、送信すべきデジタルデータ信号を作り、パワーアンプ(PA)112に伝える。ノード(NOD)110はこの他に上述した、センサ(SNS)114a、マイコン(MCU)115a、電池(BAT)116a、タイマ(TIM)117aなどの機能を搭載することもあり、これによって、センサネットのノードとして利用できる。
受信装置は基地局(AP)120に代表される構成を持つ。基地局(AP)120は、アンテナ(ANT)113b、受信部(REC)121、アナログデジタル変換部(以下「A/D変換部」と略称する)(ADC)122、位相変換部(PST)123、ベースバンド部(BB)124から構成される。ノード(NOD)110と同様に、センサ(SNS)114b、マイコン(MCU)115b、電池(BAT)116b、タイマ(TIM)117bsを有してもよい。
アンテナ(ANT)113bで受信された無線データ信号141は、まず受信部(REC)でアナログ的に処理される。受信部(REC)は、具体的にはローノイズアンプ、ミキサ、フィルタ、可変ゲインアンプなどで構成されることが多い。ローノイズアンプから2つの位相差成分であるI信号とQ信号にわけて無線通信性能を向上する方法も採用されることがある。受信部(REC)から出力される受信部出力信号131は複数に分割され、複数個のA/D変換部(ADC)122に供給される。A/D変換部(ADC)122の出力であるA/D変換信号132はベースバンド部(BB)124に与えられ、ここでデジタル信号処理が行なわれる。ベースバンド部(BB)124は入力するA/D変換信号132の状況に応じて制御信号133を生成する。位相変換部(PST)123は、制御信号133に応じたタイミング信号134をA/D変換部(ADC)122の数に対応して生成する。このタイミング信号134はA/D変換部(ADC)122に供給され、受信部出力信号131をA/D変換するタイミングを決定する。
次に、実施例1のシステムの具体的な構成、動作原理、作用及び効果について、図2ないし図6で説明する。
図2は、第1の実施例の無線通信システムにおける無線データ信号141の内容を示すパケット構成である。
無線通信に用いられるパケットは、プリアンブル(PRA)211、フレーム開始部(SFD)212、ヘッダ(HDR)213、データ(DAT)214、フッタ(FTR)215で構成される。
パケット構成図の左から右方向が、データのビット数、データの流れ、無線データ信号の流れ、あるいは時間の流れに相当する。プリアンブル(PRA)211は、受信装置である基地局(AP)120が無線データ信号141の到着を認識し、例えば同期受信を行なう場合に、無線データ信号141との同期をとるために必要な信号で、あるデータ列の繰り返し信号となることが多い。フレーム開始部(SFD)212は、受信装置がプリアンブル(PRA)211を認識して同期を行なった後、フレーム開始部(SFD)212から後にくる信号がデータとして意味のある信号になっていることを知らせる、データ開始フラグの働きをする。ヘッダ(HDR)213は、このパケットの無線通信システムにおける位置づけを示すデータを持っている。例えば、データのシーケンス番号、何かしらの識別用ID(Identity)番号、通信シーケンス種類、等、様々な用途の信号を含んでいる。データ(DAT)214は、このパケットでノード(NOD)110が基地局(AP)120に伝える主要な情報を示す。センサネットでは、センシング情報が主要なデータとなる。フッタ(FTR)215は、ヘッダ(HDR)213と類似の役割を持つが、多くはパケット内容のチェック用途に用いられる。パケット内容が正しく伝えられたかどうかを、フッタ(FTR)215の情報を検査することで判断する。パリティチェック信号などが一つの例である。
図3は、第1の実施例の無線通信システムにおいて、ノード(NOD)110のアンテナ(ANT)113aから空中に放出され、基地局(AP)120のアンテナ(ANT)113bで受信されるまでの間に、空間を伝搬する無線データ信号141の無線電波波形である。波形311および312において、横軸は時間を、縦軸は電圧もしくは電力を示す。
UWBで用いられるインパルス波形は、311のようなパルス信号が定期的に放出されることが基本である。インパルスの強さ、311では縦軸の高さに相当する、電力値の大きさに情報を持たせる方式は、振幅変調(ASK、Amplitude Shift Keying)と呼ばれる。最も単純なASK方式は、パルスが存在するかしないかをデータの1と0に割り当てる方式で、オンオフ変調(OOK、On-off Keying)と言われる。311の波形のように、パルスの向きで1、0情報を判断する場合、パルスの位相が変調されているので、位相変調(PSK、Phase Shift Keying)という。このほか、パルスの位置にデータ情報を持たせるパルス位置変調(PPM、Pulse Position Modulation)などの変調方式がある。本実施例は、インパルス波形を用いるUWB通信に適用できるものであり、変調方式には無関係であるが、以下説明のため、位相変調(PSK)を代表例として用いる。
空間に伝搬するインパルスの波形は、311が理想的であるが、実際の通信システムでは、送受信装置を簡易化する目的で、312波形のようにキャリア信号を載せることがある。312は、311のインパルスに、インパルス幅よりも周期の短い高周波の正弦波をかけあわせた波形となっている。312の波形を受信する場合、受信装置ではキャリア周波数と同じ周波数の信号を受信信号にかけ合わせることで、311のインパルス波形を取り出す。
図4は、第1の実施例の無線通信システムにおいて、無線データ信号である無線パケット(FLM)410がノード(NOD)110から送信されて基地局(AP)120に受信するまでのパケット群である。横軸は時間を示す。この無線通信システムでは、ノード(NOD)110は送信のみを行い、基地局AP(120)は受信のみを行なうことが基本であり、ノード(NOD)110がデータ送信を開始する時間は任意である。
図4の例では、各ノード(NOD)110は、無線パケット(FLM)410を定期的に送信している。例えば、ノード(NOD)110aは無線パケット(FLM)410a、410b、410cを一定の時間間隔で送信する。時間は、ノードが内蔵しているタイマで計測される。同様に、他の複数のノード(NOD)110b、110c、等も同じ一定の時間間隔で無線パケット(FLM)410を送信している。図の場合、各無線パケット(FLM)410が時間的に重ならずに、基地局(AP)120に到着しており、基地局の受信装置は無線パケットをすべて受信することができる。
図5は、図4と同様、第1の実施例の無線通信システムにおいて、無線データ信号である無線パケット(FLM)410がノード(NOD)110から送信されて基地局(AP)120に受信するまでのパケット群である。この例では、ノード(NOD)110bと110cの無線パケット(FLM)410d、410fが時間的に重なってしまっており、これら信号を受信する基地局(AP)120においても、重なり合った信号が到着することになる。
各ノードが、すべて同じ時間間隔で無線パケットを送信し、かつそれらのノードが無線パケットを送信開始するタイミングが重ならないように調整可能であれば、無線パケット同士が重なることはない。しかしながら、実際の無線通信システム運用では、ノードの無線パケット送信タイミングはランダムであり、パケットの重なりを常に回避することは難しい。また、例え無線パケット送信開始時点で重なり合っていなくても、各ノードが測定する一定時間のタイマ計測精度が異なっていれ場合には、無線パケットの送信回数が増えればいずれはパケット同士が重なる時間が存在してしまう。
従来のインパルス受信装置では、この例のように無線パケットが重なり合って基地局(AP)120に到着した場合に、無線パケットを分離してそれぞれ受信することが困難であった。
図6は、第1の実施例の無線通信システムにおいて、図5の例にあるように無線パケット410が重なり合って基地局(AP)120に到着したときの、インパルス波形である。無線パケットのインパルス波形610a、610bに示されるように、パケットが時間的に重なっていても、各パルスは重なっていない。インパルス幅が2ns、インパルスの間隔が32nsのような通信方式では、複数の無線パケットのインパルス同士が重なる確率は大変低い。ほとんどの場合は、610aと610bの波形のようにパルスを区別できる。
このように、図6の610aと610bのように無線パケットが重なり合った場合であっても、図1の第1の実施例の受信装置(基地局AP120)はそれぞれの無線パケットを受信することができる。図1の受信装置は、図3のようなインパルス波形を受信すると、図2のパケット構造のなかのプリアンブル(PRA)211受信中にパルスに同期することが可能で、それによりフレーム開始部(SFD)212以降の無線パケットのデータ内容を受信する。図6の134aは、基地局(AP)120がインパルスと同期して、無線パケット610aのインパルスデータを受け付けるタイミングを示している。このタイミング信号134aは、図1の基地局(AP)120において位相変換部(PST)123が生成し、A/D変換部(ADC)122aにおいて、受信データのA/D変換タイミングを決定している。このとき、図6の別のタイミング信号134bは、134aと必ず位相をずらして無線パケット610bのプリアンブル(PRA)211信号と同期をとることで、610bのパルスタイミングに合わせた信号134bが得られる。図1でタイミング信号134bは、別のA/D変換部(ADC)122bに与えられ、異なる無線パケットデータを取得可能となる。
以上述べたとおり、本実施例に係る受信装置および無線通信システムでは、複数の無線パケットデータが重なって基地局に到達した場合でも、基地局の受信装置においてパケットデータを分離してそれぞれを受信することが可能となる。センサネットのように低電力な無線技術としてインパルスを用いたUWB通信が用いられる場合、特にノードを低電力化するためにUWB送信装置のみを搭載した場合に、多数のノードからのランダムな無線パケットデータが、基地局において重なっている場合にもデータを区別して取得できる。従って、低電力センサネットシステムおよび多数ノードを輻輳制御可能なセンサネットシステムを構築することができるようになる。
本発明の第2の実施例として、ベースバンド部でデータを分割する方法に関して、図7で説明する。
図7は、第1の実施例の受信装置を示す図1の基地局(AP)120と比べ、A/D変換部(ADC)122が一つとなり、ベースバンド部(BB)124の中でA/D変換信号132を分離してデータ処理を行なっている。ベースバンド部(BB)124の中に備えるデータ入力部(DFF)711が複数存在し、位相変換部(PST)123が供給するタイミング信号134は、このデータ入力部(DFF)711に与えられる。
この実施例におけるA/D変換部(ADC)122は、図6におけるインパルス波形のパルス幅よりも短い周期でデータをA/D変換する高速な装置になっている。610aと610bの波形を重ね合わせたままの状態でA/D変換行い、ベースバンド部(BB)124において、A/D変換信号のデータを取得するタイミングをパルス間隔にすることで、波形610aと610bを取得留守ことができる。
第2の実施例は、第1の実施例に比べて、データ処理をデジタル回路であるベースバンド部で行なえるため、回路構成が単純になり、回路面積を減らすことができる。しかしながら、第2の実施例ではA/D変換部の性能が第1の実施例と比べて高性能化する必要があり、実現の難易度が高く、かつA/D変換部の消費電力が第1の実施例のA/D変換部よりも1桁以上大きくなる可能性がある。
次に、本発明の第3の実施例について、図8で説明する。
第3の実施例の受信装置は、第1の実施例もしくは第2の実施例の受信装置に、カウンタ(CNT)811とメモリ(MEM)812の機能を追加した構成である。カウンタは複数存在し、ベースバンド部(BB)124からのカウンタ制御信号821でカウント開始や停止を決定する。カウンタで計測された値は、カウンタ計測信号822としてメモリ(MEM)812に与えられる。この計測値は必要に応じてベースバンド部(BB)124がメモリ(MEM)812からメモリデータ信号823を経由して読み出す。
本実施例における無線通信システムでは、複数のノード(NOD)110がそれぞれタイマを内臓し、一定時間間隔で無線パケット信号を送信する。しかしながら、各ノードのタイマはそれぞれに異なる精度で時間を計測している。従って、無線パケット送信開始当初は複数のノード間でパケットが重なっていなかったと仮定しても、時間がたつと重なりがでることも起きるようになる。
各ノードのクロック誤差があらかじめわかっていれば、実施例1あるいは実施例2で示したような、タイミング信号134a、134b、134cの間の位相差を効率的に設定することが可能になる。
あるノード(NOD)110aの無線パケット410aを基地局(AP)120が受信した場合、例えばフレーム開始部(SFD)212を受信したタイミングで、カウンタ(CNT)811の計測を開始、次の無線パケット410bのフレーム開始部(SFD)212を受信したタイミングでカウンタ(CNT)811の計測を終了する。このカウンタ計測結果をメモリ(MEM)812に記憶させておく。複数のノードでカウンタ計測結果を記憶させ、この計測時間の差を比較することで、各ノードのタイマ誤差が算出できるようになり、無線パケットが重なった場合でもパルス間の位相差が推測できるようになる。
本実施例によると、ある無線パケットにおけるインパルス波形610aのタイミングを検出した後に、重なりのある無線パケット610bのインパルス波形タイミングを探す際に610aのタイミング以外の位相でランダムに探していく、という手間が不要になり、タイミング検索時間の短縮が可能となる。
以上の実施例において、端末は送信機能に、基地局は受信機能に限定して記したが、お互いに送受信機能を有していても、本実施例は適用できる。そのため、送受信機能を限定するものではない。
本発明の第1の実施例に係る受信装置および無線通信システムの構成図である。 第1の実施例の無線通信システムにおける無線データ信号のパケット構成を示す図である。 第1の実施例の無線通信システムにおける空間伝搬無線波形を示す図である。 第1の実施例の無線通信システムにおける無線パケットの時間推移で、基地局にてパケットの重なりが存在しない例を示す図である。 第1の実施例の無線通信システムにおける無線パケットの時間推移で、基地局にてパケットが重なっている例を示す図である。 第1の実施例の無線通信システムにおける無線パケットの時間推移で、基地局にてパケットが重なっている場合のインパルス波形とタイミング信号波形を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る受信装置の構成図である。 本発明の第3の実施例に係る受信装置の構成図である。
符号の説明
110 ・・・ ノード(NOD)
111 ・・・ デジタル回路(DIG)
112 ・・・ パワーアンプ(PA)
113 ・・・ アンテナ(ANT)
114 ・・・ センサ(SNS)
115 ・・・ マイコン(MCU)
116 ・・・ 電池(BAT)
117 ・・・ タイマ(TIM)
120 ・・・ 基地局(AP)
121 ・・・ 受信部(REC)
122 ・・・ A/D変換部(ADC)
123 ・・・ 位相変換部(PST)
124 ・・・ ベースバンド部(BB)
131 ・・・ 受信部出力信号
132 ・・・ A/D変換信号
133 ・・・ 制御信号
134 ・・・ タイミング信号
141 ・・・ 無線データ信号
211 ・・・ プリアンブル(PRA)
212 ・・・ フレーム開始部(SFD)
213 ・・・ ヘッダ(HDR)
214 ・・・ データ(DAT)
215 ・・・ フッタ(FTR)
311 ・・・ インパルス波形
312 ・・・ キャリア付インパルス波形
410 ・・・ 無線パケット(FLM)
610 ・・・ 無線パケットのインパルス波形
711 ・・・ データ入力部(DFF)
811 ・・・ カウンタ(CNT)
812 ・・・ メモリ(MEM)
821 ・・・ カウンタ制御信号
822 ・・・ カウンタ計測信号
823 ・・・ メモリデータ信号

Claims (8)

  1. 送信装置からの伝送信号を受信する受信装置であって、
    上記伝送信号を受信する受信部と、
    上記伝送信号をアナログデジタル変換する複数のA/D変換部と、
    上記A/D変換部がアナログデジタル変換するタイミングの位相を上記A/D変換部毎に変化させる位相変換部と、
    上記A/D変換部の変換信号をデジタル処理するベースバンド部とを有し、
    複数の重なり合った上記伝送信号を分離して受信し、
    上記伝送信号が、インパルス信号であることを特徴とする、受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置により構成される基地局と、
    少なくとも1つの送信装置を端末として備え、
    上記送信装置はクロック部を有し、
    上記送信装置は上記クロック部で計測される一定時間毎に上記伝送信号を送信することを特徴とする、無線通信システム。
  3. 請求項において、
    複数の上記送信装置が上記伝送信号の送信を初めに開始する時間が、各々ランダムであることを特徴とする、無線通信システム。
  4. 送信装置からの伝送信号を受信する受信装置であって、
    上記伝送信号を受信する受信部と、
    上記伝送信号をアナログデジタル変換するA/D変換部と、
    上記A/D変換部の変換信号をデジタル処理するベースバンド部と、
    上記ベースバンド部が上記変換信号を入力するタイミングの位相を変化させる位相変換部とを有し、
    複数の重なり合った上記伝送信号を分離して受信し、
    上記伝送信号が、インパルス信号であることを特徴とする、受信装置。
  5. 請求項に記載の受信装置により構成される基地局と、
    少なくとも1つの送信装置を端末として備え、
    上記送信装置はクロック部を有し、
    上記送信装置は上記クロック部で計測される一定時間毎に上記伝送信号を送信することを特徴とする、無線通信システム。
  6. 請求項において、
    複数の上記送信装置が上記伝送信号の送信を初めに開始する時間が、各々ランダムであることを特徴とする、無線通信システム。
  7. 請求項3または6に記載の無線通信システムにおいて、
    基地局である上記受信装置はクロック部を有し、
    端末である上記送信装置が上記伝送信号を送信する上記一定時間の間隔と、上記受信装置が有する上記クロック部の時間との誤差を計測することを特徴とする、無線通信システム。
  8. 請求項において、
    上記受信装置が、複数の上記送信装置の信号伝送間隔との時間誤差を計測し、
    上記受信装置の上記位相変換部において、上記時間誤差をもとに上記タイミング位相を変化させ、
    複数の重なり合った上記伝送信号を分離して受信することを特徴とする、無線通信システム
JP2005339873A 2005-11-25 2005-11-25 受信装置および無線通信システム Active JP4724541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005339873A JP4724541B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 受信装置および無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005339873A JP4724541B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 受信装置および無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007150503A JP2007150503A (ja) 2007-06-14
JP4724541B2 true JP4724541B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=38211404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005339873A Active JP4724541B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 受信装置および無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4724541B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060618A (ja) * 2001-08-17 2003-02-28 Sony Corp 送信機、受信機、無線通信システム、無線送信方法、無線受信方法、プログラム並びにプログラム記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007150503A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10142821B2 (en) Wireless communication between devices that use different wireless protocols
Li et al. Passive-zigbee: Enabling zigbee communication in iot networks with 1000x+ less power consumption
US7881684B2 (en) Receiver, frequency deviation measuring unit and positioning and ranging system
Bor et al. LoRa for the Internet of Things.
US9794095B2 (en) Signal concentrator device
US11876553B2 (en) Energy efficient ultra-wideband impulse radio systems and methods
RU2530265C2 (ru) Устройство и способ для передачи данных в низкочастотной полосе в системе связи при помощи человеческого тела и система связи при помощи человеческого тела
Kumberg et al. T-ROME: A simple and energy efficient tree routing protocol for low-power wake-up receivers
CN101433021A (zh) 启动无线网络通信的方法和装置
Chi et al. Concurrent cross-technology communication among heterogeneous IoT devices
Kim et al. Free side-channel cross-technology communication in wireless networks
KR102422082B1 (ko) 동시 멀티 라디오 수신기
Tuset-Peiro et al. LPDQ: A self-scheduled TDMA MAC protocol for one-hop dynamic low-power wireless networks
ES2666589T3 (es) Exploración condicional
US20100046581A1 (en) Ultra-wideband pulse generator and method thereof
Bezunartea et al. Towards energy efficient LoRa multihop networks
JP2007147350A (ja) 無線通信測位システム
Bhat Design and implementation of IEEE 802.15. 4 Mac protocol on FPGA
US8036259B2 (en) Interactive wireless communication device
Yuan et al. Enabling native wifi connectivity for ambient backscatter
CN101421961A (zh) 低等待时间多跳通信的装置和方法
JP4724541B2 (ja) 受信装置および無線通信システム
Ha et al. Feasibility analysis and implementation of the IEEE 802.15. 4 multi-hop beacon-enabled network
Sanyal et al. Lessons learnt from the implementation of the IEEE 802.15. 4e-TSCH MAC
Morano et al. Phase-based distance estimation integrated with IEEE 802.15. 4 TSCH communication

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081121

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4724541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250