JP4721258B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、符号化方向に形成された画質単位で構成された符号の復号又は生成を行う画像処理装置及び方法に関し、JPIPのサーバ・クライアントシステム等に効果的に応用し得るものである。
近年、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)で採用されているDCT(離散コサイン変換)に代わる周波数変換として、ウェーブレット変換の採用が増加している。その代表例は、2001年に国際標準になった、JPEG後継の画像圧縮伸長方式JPEG2000である。
JPEG2000の符号化処理は、概ね図1に示す手順で行われる。まず、画像は矩形のタイルに分割される(分割数≧1)。各タイルは、輝度・色差等のコンポ−ネントへ色変換される。RGB画像データなどの場合には、色変換に先立ってダイナミックレンジの半分を減ずるDCレベルシフトが施される。
色変換後のコンポ−ネント(タイルコンポ−ネントと呼ばれる)は、ウェーブレット変換によって、LL、HL、LH、HHと略称される4つのサブバンドに分割される。そして、LLサブバンドに対して再帰的にウェーブレット変換(デコンポジション)を繰返すと、最終的に1つのLLサブバンドと複数のHL、LH、HHサブバンドが生成される。
JPEG2000では、ウェーブレット変換として可逆の5×3変換と非可逆の9×7変換が規定されているが、9×7変換が用いられる場合には、ウェーブレット係数に対しサブバンド毎に線形量子化が施される。また、色変換として、9×7変換用の非可逆色変換ICTと、5×3変換用の可逆色変換RCTが規定されている。
次に、各サブバンドはプリシンクトとよばれる矩形に分割される。プリシンクトとは、サブバンドを矩形に分割したものであり、HL、LH、HHサブバンドのプリシンクトは3つで1まとまりである(図2参照)。ただし、LLサブバンドを分割したプリシンクトは1つで1まとまりである。プリシンクトは、大まかには画像中の場所(Position)を表すものである。プリシンクトはサブバンドと同じサイズにでき、プリシンクトをさらに矩形に分割したものがコードブロックである(図2参照)。よって、物理的な大きさの序列は、画像≧タイル>サブバンド≧プリシンクト≧コードブロックとなる。尚、後の説明のため、デコンポジションレベル(施すウェーブレット変換の回数)と解像度レベルの関係を図3に示す。
以上の分割の後、係数に対し、算術符号化の一種であるMQ符号化と呼ばれるエントロピー符号化(ビットプレーン符号化)が、コードブロック毎かつビットプレーン順に成される。プリシンクトに含まれる全てのコードブロックから、ビットプレーンの符号の一部を取り出して集めたもの(例えば、全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたもの)に、ヘッダをつけたものをパケットと呼ぶ。上記“一部”は“空”でもいいので、パケットの中身が符号的には“空(から)”ということもある。パケットヘッダには、当該パケットに含まれる符号に関する情報が含まれ、各パケットは独立に扱うことができる。いわばパケットは符号の単位である。
そして全てのプリシンクト(=全てコードブロック=全てのサブバンド)のパケットを集めると、画像全域の符号の一部(例えば、画像全域のウェーブレット係数の、MSBから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、これをレイヤと呼ぶ。レイヤは、大まかには画像全体のビットプレーンの符号の一部であるから、復号されるレイヤ数が増えれば画質は上がることになる。すなわち、レイヤはビット深さ方向(=符号化方向)に形成された画質単位である。すべてのレイヤを集めると、画像全域の全てのビットプレーンの符号になる。
図4の上側の図はデコンポジションレベル数=2、プリシンクトサイズ=サブバンドサイズとしたときのレイヤの例を示す。図4の下側の図に、レイヤに含まれるパケットの一部を太線で囲んで示す。パケットは、プリシンクトを単位とするものであるから、プリシンクト=サブバンドとした場合、HL〜HHサブバンドをまたいだものとなる。
さて、生成されたパケットやレイヤの区切りに従い、パケットを並べる作業を符号形成とよぶ。以上の様にJPEG2000のパケットは、
どのコンポ−ネント(記号C)に属するか、
どの解像度レベル(記号R)に属するか、
どのプリシンクト(“場所”)(記号P)に属するか、
どのレイヤ(記号L)に属するか
という4つの属性を有する。パケットの配列とは、どの属性の順に階層的に並べるかを意味する。この配列順をプログレッションオーダと呼び、図5に示すLRCP,RLCP,RPCL,PCRL,CPRLの5通りのプログレッションオーダが規定されている。
ここで、エンコーダ(符号器)がプログレッションオーダの順にパケットを並べる様子、およびデコーダ(復号器)がプログレッションオーダの順にパケットの属性を解釈する様子を、LRCPプログレッションを例に説明する。
LRCPプログレッションの場合、ネストされたforループ
for(レイヤ){
for(解像度){
for(コンポ−ネント){
for(プリシンクト){
エンコード時:パケットを配置
デコード時:パケットの属性を解釈




に従って、パケットの配列(エンコード時)および解釈(デコード時)がなされる。各パケットはパケットヘッダを有し、パケットヘッダには、
・そのパケットが空かどうか
・そのパケットにどのコードブロックが含まれるか
・そのパケットに含まれる各コードブロックのゼロビットプレーン数
・そのパケットに含まれる各コードブロック符号のコーディングパス数(ビットプレーン数)
・そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長
が記載されている。しかし、パケットヘッダには、レイヤ番号や解像度レベル等は一切記載されていない。デコード時に、そのパケットがどのレイヤのどの解像度のものかを判別するには、メインヘッダ中のCODマーカに記述されたプログレッションオーダから上記のようなforループを形成し、そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長の和からパケットの切れ目を判別し、各パケットがforループ内のどの位置でハンドリングされたかによって、各パケットがどのレイヤのどの解像度レベルのものかが分かる。これは、パケットヘッダ中の符号長さえ読み出せば、エントロピー符号自体をデコードしなくても、次のパケットを検出できること、すなわち任意のパケットにアクセスできることを意味する。
図6は、LRCPの様な、レイヤがforループの最も外側に位置するレイヤ(画質)プログレッシブ符号の概念図である。図7は、画像サイズ100×100画素、2レイヤ、解像度レベル3(0〜2)、3コンポ−ネント、プリシンクトサイズ32×32、LRCPプログレッションの場合の36個のパケットの配列例である。図8は、RLCPの様な、解像度レベルがforループの最も外側に位置する解像度プログレッシブ符号の概念図である。図9は、プリシンクトサイズ32×32、RPCLプログレッションの場合の36個のパケットの配列例である。
さて、上に述べたようなRLCPプログレッションの符号の全てのパケットを受け取ってから復号し画像を表示する場合は、図10に示すような処理の流れとなる。
また、上述したようにJPEG2000の符号はパケット単位でのアクセスが可能であり、これは、原符号から必要に応じて部分的な符号だけを復号できることをも意味する。つまり、サーバにある大きな画像をクライアント側で表示する場合に、必要な画質だけの符号、必要な解像度だけの符号、見たい場所だけの符号、見たいコンポ−ネントだけの符号をサーバから受信後、復号することができるのである。
例えば、RLCPプログレッションの符号の受信時に、サーバ・クライアント間の帯域が狭く、符号の全てのパケットの受信終了を待たずに復号画像を表示したい場合には、図11に示すような処理により、解像度毎のパケットの受信直後に、その解像度の復号画像を表示(解像度プログレッシブ表示)することができる。図11から理解されるように、以前のループで保持された解像度のウェーブレット係数が利用され、同じパケットを何度も復号する必要がいため効率的な復号が可能である。解像度プログレッシブ表示の場合に、同様の係数の再利用により復号効率を高める発明が特許文献1に記載されている。
なお、サーバ上にある画像の符号にクライアントがアクセスしてプログレッシブ表示を行う場合には、クライアントは必要な符号の受信と復号を繰り返すことになる。サーバにあるJPEG2000符号から、クライアントが必要とする部分符号だけを受信するためのプロトコルをJPIP(JPEG2000 Interactive Protocol)と呼び、現在標準化の途上にある。このような、階層的な符号を部分的にアクセスするためのプロトコルは、古くは画像の多重解像度表現であるFlashPix(登録商標)と、それにアクセスするためのプロトコルであるIIP(Internet Imaging Protocol)に見ることができ、これに関する公知文献としては例えば特許文献2がある。また、JPIPにおけるキャッシュモデル等に関する公知文献としては例えば特許文献3がある。
特開2000-124890号公報 特開平11-205786号公報 特開2003−23630号公報
従来、レイヤプログレッシブ符号(ここではLRCPプログレッションの符号)を受信しつつ復号し、全てのパケットの受信終了を待たずに復号画像の表示をする場合には、通常、図12に示すような処理の流れとなっていた。このように、各レイヤのパケットのエントロピー復号時に、それに先行した全レイヤのパケットについて再度エントロピー復号を行うのでは処理効率が悪い。
よって、本発明の目的は、JPEG2000のLRCPプログレッションの符号のような、符号化方向に形成された画質単位で構成された符号に対して、より効率的な画質プログレッシブ復号・表示を可能にする画像処理装置及び方法を提供すること、並びに、効率的な画質プログレッシブ復号・表示が可能な符号を生成する画像処理装置及び方法を提供することにある。
従来、JPEG2000のLRCPプログレッションの符号のような、符号化方向に形成された画質単位で構成された符号に対する画質プログレッシブ復号・表示が、通常、図12に示したような処理の流れで行われていた理由を、JPEG2000のレイヤプログレッシブ符号を例にして説明する。
JPEG2000のエントロピー符号化はコードブロック単位でビットプレーン順になされ、例えば、
for(コンポ−ネント){
for(解像度){
for(サブバンド){
for(プリシンクト){
for(コードブロック){
for(ビットプレーン){
MQ符号化 (C)






という順で処理される。この場合、MQ符号化で生成されるMQ符号は、図13に示すようにビットプレーン順に生成されるため、図14に示すようなシーケンシャルに連結されたものとなる。一般的な算術符号化の場合と同様、符号化方向(この場合はビット深さ方向)に対して連結された符号が生成されるのである。
ここで、2以上のレイヤ(画質単位)を構成しようとする場合には、図14の連結された符号をレイヤ数分に分割する必要がある。しかし、MQ符号の場合、桁上がりの関係で、nbit目のビットプレーンの符号を正しく復号するためには、(n-1)bit目のビットプレーンのMQ符号が数ビット必要になる。例えば、図14に示すように、上位3枚のビットプレーンの符号でレイヤ0を構成しようとしても、このレイヤを構成する符号の長さは、それよりも長い必要がある(図14中のマージンが必要になる)。つまり、レイヤの切れ目は、ビットプレーンごとの符号の切れ目とは異なる位置となるのである。
したがって、例えば図14におけるレイヤ0の符号を復号した時点で、デコーダ中にすでに8bit目の符号の先頭が読み込まれた状態となっている。この読み込まれた先頭の符号を使用せずに、残りのレイヤ1の符号を復号することはできないため、レイヤnの復号とレイヤ(n-1)の復号は連続して行わなければならないことになる。結局、下位レイヤを復号するためには、その上位の全てのレイヤを再度復号する必要がある。これが、第1の理由である。
また、MQ符号化では、過去の符号化結果を反映した、符号化対象のビットが0か1かである確率(コンテキスト確率)を、原則としてビットプレーン間で引き継ぐことになっており、このコンテキスト確率は復号時にも使用される(以上は算術符号化一般にいえることである)。よって、レイヤ(画質単位)間でもコンテキスト確率を引き継ぐ必要があるため、やはりレイヤ(画質単位)の復号は、その上位レイヤと連続して行わなければならない。これが、第2の理由である。
以上の第1と第2の理由は、結局のところ、符号に画質単位での独立性がない(画質単位毎に独立して正しく復号できない)ということに帰着する。逆に言えば、符号に画質単位での独立性が有る(画質単位毎に独立して正しく復号できる)場合には、図12のような処理の流れに限定されるわけではなく、より効率的な処理が可能であるということである。
さて、符号に画質単位での独立性を持たせるには、前記第1と第2の理由を解消すればよい。これについてJPEG2000のレイヤプログレッシブ符号を例に説明する。
まず前記理由1の解消には、図14に示すマージン部分に後続のMQ符号を入れないようにし、レイヤ(画質単位)毎の符号のシーケンシャルな関係を断ってしまえばよい。JPEG2000では、伝送中のエラーへの耐性を高めることを目的として、ビットプレーン(正確にはサブビットプレーン)ごとの符号の連続性を断ち、上位ビットプレーンで生じたエラーに下位ビットプレーンが影響されないようにするオプションが用意されている。このオプションによれば、各ビットプレーン(正確にはサブビットプレーン)の符号化が終わった後で、上記マージンとして終端記号を付すことにより(符号終端処理)、正確な復号ができるようになるため、前記理由1を解消できる。ここで、サブビットプレーンとは、ビットプレーンを仮想的に3枚に分割したものであり、コーディングパスとも呼ばれる。すなわち、上記オプションは、コーディングパス毎に符号終端処理を行うものである。
また、JPEG2000には、やはりエラーへの耐性を高めることを目的としたものであるが、ビットプレーン(正確にはサブビットプレーン)ごとの符号の連続性を断つために、サブビットプレーン(コーディングパス)毎にコンテキスト確率をリセットするオプションが存在する。このオプションによれば、上記理由2を解消することができる。
ここまではJPEG2000を前提としたが、より一般的には、符号化方向に形成される画質単位で構成された符号を生成する場合に、少なくとも画質単位境界において、符号終端処理とエントロピー符号化の状態リセットを行うことにより、符号に画質単位での独立性を持たせることができる。
さて、例えばJPEG2000では、9×7変換が用いられる場合に、ウェーブレット係数(一般的には周波数変換係数)に対し、切り捨てにより整数化を行う線形量子化を適用するので、その符号の復号処理においてエントロピー復号された係数に逆量子化を施す。この逆量子化では、係数に量子化ステップ数のr倍(0≦r<1)のオフセットを加えるが、このrをリコンストラクションパラメータという。
例えば、(n-1)bit目以下の下位ビットプレーンが全てトランケートされ、nbit目のビットプレーンだけが残っている場合を考える。このnbit目のビットプレーンに含まれるビットが復号され、これが1であるとき、このビットを係数値になおすと、

1×2^(n-1)
であるが、量子化前の係数kは、実際には
2^(n-1)≦k<2^(n)
の範囲の値を撮りうることになる。そこで、
k=(1+r)×2^(n-1) (ただし、0≦r<1)
としてオフセットを加えるのである。
しかし、複数レイヤの符号の場合のように、nbit目のビットプレーンが最初に復号・逆量子化されて値αとなり、後から(n-1)bit以降の下位ビットプレーンが復号・逆量子化されて値βとなった場合、α自体の逆量子化時に0でないリコンストラクションパラメータが使用されていると、αにβを加算した場合にオフセット分の誤差を生じることになる。αに0でないリコンストラクションパラメータを適用するということは、後からβが加算されないことを前提にしているからである。
本発明は、以上の考察を基に前記目的を達成しようとするものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、
JPEG2000のLRCPプログレッションの符号をレイヤ単位で順次入力してJPEG2000のアルゴリズムにより復号処理を行う復号処理装置を有し、
前記復号処理装置は、前記符号について、コーディングパス毎の符号終端処理の有無及びコーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットの必要性を調べ、コーディングパス毎の符号終端処理が有り、かつ、コーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットが必要であるならば、前記符号はレイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性(以下、レイヤ単位での独立性と記す)を有すると判定する独立性判定手段を含み、
前記復号処理装置は、前記独立性判定手段により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記符号の1つのレイヤのパケットが入力する都度、当該レイヤ(以下、入力レイヤと記す)より先に入力された上位のレイヤのパケットに対し再度エントロピー復号を行うことなく前記入力レイヤのパケットのみに対しエントロピー復号を行い、これにより得られたウェーブレット係数と前記上位のレイヤのパケットのエントロピー復号により得られているウェーブレット係数とを用いて画像復元の処理を行い、
前記復号処理装置は、前記独立性判定手段により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記画像復元の処理の途中で新たなレイヤが入力したときには当該画像復元の処理を打ち切ることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像処理装置であって、
前記復号処理装置は、前記符号がレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、入力した各レイヤのパケットに対するエントロピー復号により得られたウェーブレット係数に対し、リコンストラクションパラメータを0として逆量子化を行い、当該逆量子化後のウェーブレット係数を前記画像復元の処理に用いることを特徴とする画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、
JPEG2000のアルゴリズムにより画像の符号化処理を行って符号を生成する符号化処理装置を有し、
前記符号化処理装置は、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であるか判定する判定手段を含み、該判定手段により、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であると判定された場合に、符号化処理において、コーディングパス毎に符号終端処理及びコンテキスト確率のリセットを行うことにより、レイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性を有するJPEG2000のLRCPプログレッションの符号を生成することを特徴とする画像処理装置である。
請求項4記載の発明は、
JPEG2000のLRCPプログレッションの符号をレイヤ単位で順次入力してJPEG2000のアルゴリズムにより復号処理を行う復号処理工程を有し、
前記復号処理工程は、前記符号について、コーディングパス毎の符号終端処理の有無及びコーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットの必要性を調べ、コーディングパス毎の符号終端処理が有り、かつ、コーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットが必要であるならば、前記符号はレイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性(以下、レイヤ単位での独立性と記す)を有すると判定する独立性判定工程を含み、
前記復号処理工程は、前記独立性判定工程により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記符号の1つのレイヤのパケットが入力する都度、当該レイヤ(以下、入力レイヤと記す)より先に入力された上位のレイヤのパケットに対し再度エントロピー復号を行うことなく前記入力レイヤのパケットのみに対しエントロピー復号を行い、これにより得られたウェーブレット係数と前記上位のレイヤのパケットのエントロピー復号により得られているウェーブレット係数とを用いて画像復元の処理を行い、
前記復号処理工程は、前記独立性判定工程により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記画像復元の処理の途中で新たなレイヤが入力したときには当該画像復元のための処理を打ち切ることを特徴とする画像処理方法である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明に係る画像処理方法であって、
前記復号処理工程は、前記符号がレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、入力した各レイヤのパケットに対するエントロピー復号により得られたウェーブレット係数に対し、リコンストラクションパラメータを0として逆量子化を行い、当該逆量子化後のウェーブレット係数を前記画像復元の処理に用いることを特徴とする画像処理方法である。
請求項6記載の発明、
JPEG2000のアルゴリズムにより画像の符号化処理を行って符号を生成する符号化処理工程を有し、
前記符号化処理工程は、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であるか判定する判定工程を含み、該判定工程により、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であると判定された場合に、符号化処理において、コーディングパス毎に符号終端処理及びコンテキスト確率のリセットを行うことにより、レイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性を有するJPEG2000のLRCPプログレッションの符号を生成することを特徴とする画像処理方法である。
請求項7記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明に係る復号処理工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明に係る符号化処理工程をコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明に係るプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1,4記載の発明によれば、画質単位での独立性がある符号に対しては、エントロピー復号済みの画質単位のエントロピー復号の繰り返しを減らし、効率的な復号処理が可能となり効率的な復号と復号画像のプログレッシブ表示が可能となり、また、請求項2,5記載の発明によれば、符号が非0のリコンストラクションパラメータを用いて量子化されたものであっても、2以上の画質単位の復号データを加算したときにオフセット分の誤差が生じなくなる等の効果を得られる。請求項3,6記載の発明によれば、請求項1,4記載の発明の上記効果を享受できる符号を生成することができる効果を得られる。請求項7〜9記載の発明によれば、請求項4,5,6記載の発明をコンピュータを利用して容易に実施することが可能になるという効果を得られる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図15は、本発明の第1の実施の形態を説明するためのブロック図である。図15において、100は請求項1,2記載の発明に係る画像処理装置に相当するクライアントであり、通信路101(インターネット等)を通じてサーバ102と接続される。
クライアント100は、通信路101を介してサーバ102との通信処理を行うための通信装置110、通信路101を介してサーバ102より受信され順次入力する符号の復号処理を行う復号処理装置111、この復号処理装置111による復号画像を表示する表示装置112、以上の各部の制御等を行う制御装置113等を備えた構成である。
復号処理装置111は、入力された符号が画質単位での独立性を有するか判定するための独立性判定手段114を含み、この独立性判定手段114による判定結果に応じて復号処理動作を制御する。また、復号処理装置111は、復号処理において、エントロピー復号済みの画質単位の復号データを用いて画像復元のための処理を実行中に、次の画質単位が入力したか監視する監視手段115を含み、次の画質単位が入力したときに画像復元の処理を途中で打ち切る制御を行う。
このようなクライアント100は、例えば、図16に示すようなCPU200、メモリ201、ハードディスク装置202、通信インターフェース203、ディスプレイ装置204、外部インターフェース205、キーボードやマウス等のユーザ入力装置206などをシステムバス207で接続したような構成のコンピュータ上でソフトウェアにより実現される。このソフトウェア、すなわち、クライアント100の通信装置110、復号処理装置111、表示装置113、制御装置113としてコンピュータを機能させるための1以上のプログラムは、例えばハードディスク装置202に保存されており、メモリ201へロードされてCPU200に実行されることにより、コンピュータ上にクライアント100が実現される。このようなプログラム、及び、それが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
以下、サーバ102よりJPEG2000のLRCPプログレッションの符号を受信してレイヤプログレッシブ復号・表示を行う場合を想定して、クライアント100の動作を説明する。図17は、その説明のための簡略化したフローチャートである。
クライアント100は、符号送信要求をサーバ102へ送信し、符号の受信を開始する(ステップ301)。
クライアント100の復号処理装置111において、最初に受信されるメインヘッダを解析し、当該符号がレイヤ単位(画質単位)での独立性を有すか判定する(ステップ302)。このステップが独立性判定手段114に対応する。具体的には、メインヘッダ中のCODマーカのSPcodパラメータを調べ、コーディングバス毎に、符号終端処理が「有り」、かつ、エントロピー復号化のコンテキスト確率のリセットが「必要」、と設定されているならば、レイヤ単位での独立性が「有る」と判定し、そうでないならばレイヤ単位での独立性が「無い」と判定する。
復号処理装置111は、レイヤ単位での独立性が「無い」と判定した場合には、復号処理ブロック303を選択する。復号処理ブロック303では、先に言及した図12に示したような処理フローによって符号の復号処理を実行する。すなわち、新たにレイヤが受信されると、当該レイヤに先行する全ての上位レイヤのパケットと当該レイヤのパケットを連続してエントロピー復号(MQ復号)する。先行する上位レイヤのパケットを再度エントロピー復号するわけである。このように、レイヤ単位での独立性がない符号の場合には、各レイヤのエントロピー復号の際に、それに先行する全てのレイヤのエントロピー復号をやり直す必要があり、これが復号・表示の効率を悪化させることは前述した。
復号処理装置111は、レイヤ単位での独立性が「有る」と判定した場合は、復号処理ブロック304を選択する。この復号処理ブロック304においては、受信したパケットを、どのレイヤの、どの解像度の、どのコンポーネントの、どのプリシンクトのパケットであるか解釈しながらメモリ(201)に保存する(ステップ310)。
1つのレイヤのパケットがすべて受信され保存されると、先行した上位レイヤのパケットとは独立して(それらの再エントロピー復号を行わずに)、当該レイヤのパケットをエントロピー復号し、当該符号が線形量子化されたものである場合には、得られたウェーブレット係数の逆量子化を行った後、ウェーブレット係数を保持する(ステップ311)。このエントロピー復号では、コーディングパス毎に、コンテキスト確率をリセットする。また、逆量子化は、リコンストラクションパラメータを0として行う。
次に画像復元のための処理を行う。すなわち、保持されている、当該レイヤのウェーブレット係数と先行する上位レイヤのウェーブレット係数とを加算してから逆ウェーブレット変換を行うことにより画素値データを得る(ステップ312)。この画素値データに逆色変換を行い(ステップ313)、続いて逆DCレベルシフトを行う(ステップ314)。かくして、元の表色系に戻された画素値データをメモリ(201)の所定領域に書き出すことにより、当該レイヤまでの復号画像を表示させる(ステップ315)。
同様の処理がレイヤ毎に繰り返し実行され、最下位レイヤまで(又は指定されたレイヤまで)処理が終わると、1つの符号に対する復号処理を終了する。
以上に述べたように、ステップ311では、先行するレイヤのパケットの再エントロピー復号をすることがないため、そのような再エントロピー復号を行う処理ブロック303の場合に比べ、より効率的なレイヤ(画質)プログレッシブ復号・表示が可能である。また、ステップ311の逆量子化はリコンストラクションパラメータ0として行うため、符号の符号化時の線形量子化で非0のリコンストラクションパラメータが適用されたとしても、ステップ312でウェーブレット係数を加算した場合にオフセット分の誤差を生じない。
処理ブロック304には示されていないが、復号処理装置111においては、監視手段115が、画像復元のための処理(ステップ312〜315)の途中で次のレイヤのパケットが入力したか監視しており、画像復元のための処理の途中で次レイヤのパケットの入力が検知された時には、復号処理装置111は、その時点で画像復元のための処理を打ち切り、ステップ310の処理に移行する。以上のことは、処理ブロック303でも同様である。
なお、以上の説明は、請求項4,5記載の発明の実施形態の説明でもあることは明らかであり、図17中のステップ302が独立性判定工程に相当する。また、図17のフローチャートに示されるステップ302,処理ブロック304の手順をコンピュータ上で実行するためのプログラムは、請求項記載の発明の実施の形態でもある。
図18は、本発明の第2の実施の形態を説明するためのブロック図である。図18において、400は請求項記載の発明に係る画像処理装置に相当するサーバであり、通信路401(インターネット等)を通じてクライアント402と接続される。
このサーバ400は、通信路402を介してクライアント2等の外部機器との通信処理を行うための通信装置410、ローカルなイメージスキャナ等の画像入力機器やパソコン、各種情報記録媒体より画像データを入力する画像データ入力装置411、画像データの符号化処理を行って符号を生成する符号化処理装置412、画像データ入力装置411より入力された画像データや符号化処理装置412により生成された符号を蓄積するためのデータ蓄積装置413、それらの制御等を行う制御装置414等を備えた構成である。
符号化処理装置412は、生成すべき符号が、符号化方向に形成された画質単位で構成された符号であるか判定する判定手段415を含み、この判定手段415で、生成すべき符号が符号化方向に形成された画質単位で構成された符号であると判定された場合には、符号化処理において、生成する符号に画質単位での独立性を持たせるように動作する。
このようなサーバ400は、例えば図16に示すような構成のコンピュータ上でソフトウェアにより実現される。このソフトウェア、すなわち、サーバ400の通信装置410、画像データ入力装置411,符号化処理装置412、データ蓄積装置413、制御装置414としてコンピュータを機能させるための1以上のプログラムは、例えばハードディスク装置202に保存されており、メモリ201へロードされてCPU200に実行されることにより、コンピュータ上にサーバ400が実現される。このようなプログラム、及び、それが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
以下、データ蓄積装置413に蓄積された画像データをJPEG2000のアルゴリズムにより符号化処理し、生成した符号のファイルをデータ蓄積装置413に保存する場合を想定して、符号化処理装置412の動作を説明する。図19は、その説明のための簡略化したフローチャートである。
符号化処理装置412においては、判定手段415で、生成すべき符号が符号化方向に形成された画質単位で構成された符号(ここではLRCPプログレッションの符号)であるか判定する(ステップ501)。LRCP以外のプログレッションの符号と判定した場合、符号化処理装置412は、そのプログレッションの符号を生成するための処理ブロック502を選び、符号処理を実行する。
LRCPプログレッションの符号を生成するものと判定した場合、符号化処理装置412は、生成しようとする符号のメインヘッダ中のCODマーカのSPcodパラメータを、コーディングパス毎の符号終端処理が「有る」、コーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットが「必要」に設定する(ステップ503)。
次に、データ蓄積装置413より符号化対象の画像データを読み込み、DCレベルシフト、色変換を行い(ステップ504,505)、ウェーブレット変換を実行する(ステップ506)。線形量子化を行う場合には、ステップ506においてウェーブレット係数の線形量子化を行う。
次に、全コードブロックのウェーブレット係数の全ビットプレーンのMQ符号化(エントロピー符号化)を行うが、この際、コーディングパス毎に符号終端処理及びコンテキスト確率のリセットを行う(ステップ507)。このようなコーディングパス毎の符号終端処理とコンテキスト確率のリセットを行うことにより、生成される符号にレイヤ単位での独立性を持たせることができる。
符号化処理装置412は、以上のMQ符号化が終了すると、パケットの生成と符号形成を行うことにより、レイヤ単位での独立性のあるLRCPプログレッションの符号を生成する(ステップ508)。そして、生成した符号のファイルをデータ蓄積装置413に保存し(ステップ509)、一連の処理を終了する。
このようなレイヤ単位での独立性のあるLRCPプログレッションの符号をクライアント402へ送信した場合、クライアント402が前記第1実施形態に係る構成であるならば、エントロピー復号済みのレイヤに対する再エントロピー復号を行うことなく、効率的なレイヤ(画質)プログレッシブ復号・表示を行うことができる。
なお、以上の説明は、請求項記載の発明の実施形態の説明でもあることは明らかであり、図19中のステップ501が判定工程に相当する。また、図19に示すフローチャートのステップ501,503〜508の手順をコンピュータ上で実行するためのプログラムは、請求項記載の発明の実施形態でもある。
以上、JPEG2000の符号を例に説明したが、JPEG2000以外の符号に対しても本発明を適用可能である。
JPEG2000の符号化処理を説明するためのブロック図である。 画像、タイル、サブバンド、プリシンクト、コードブロックの関係を示す図である。 デコンポジションレベルと解像度レベルの関係を示す図である。 レイヤとパケットの例を示す図である。 JPEG2000のプログレッションオーダの説明図である。 レイヤプログレッシブ符号の概要を示す図である。 LRCPプログレッションのパケット配列例を示す図である。 解像度プログレッシブ符号の概要を示す図である。 RLCPプログレッションのパケット配列例を示す図である。 RLCPプログレッション符号の非プログレッシブ復号・表示の処理フローを示すフローチャートである。 LRCPプログレッション符号のプログレッシブ復号・表示の処理フローを示すフローチャートである。 LRCPプログレッション符号の従来のプログレッシブ復号・表示の処理フローを示すフローチャートである。 コードブロックのビットプレーンの符号化順の説明図である。 MQ符号とレイヤの関係の説明図である。 本発明の第1の実施形態を説明するためのブロック図である。 本発明に係るクライアント又はサーバをソフトウェアにより実現するために使用し得るコンピュータの例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るクライアント内の復号処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ内の符号処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 クライアント
101 通信路
102 サーバ
110 通信装置
111 復号処理装置
112 表示装置
113 制御装置
114 独立性判定手段
115 監視手段
400 サーバ
401 通信路
402 クライアント
410 通信装置
411 画像データ入力装置
412 符号処理装置
413 データ蓄積装置
414 制御装置
415 判定手段

Claims (9)

  1. JPEG2000のLRCPプログレッションの符号をレイヤ単位で順次入力してJPEG2000のアルゴリズムにより復号処理を行う復号処理装置を有し、
    前記復号処理装置は、前記符号について、コーディングパス毎の符号終端処理の有無及びコーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットの必要性を調べ、コーディングパス毎の符号終端処理が有り、かつ、コーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットが必要であるならば、前記符号はレイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性(以下、レイヤ単位での独立性と記す)を有すると判定する独立性判定手段を含み、
    前記復号処理装置は、前記独立性判定手段により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記符号の1つのレイヤのパケットが入力する都度、当該レイヤ(以下、入力レイヤと記す)より先に入力された上位のレイヤのパケットに対し再度エントロピー復号を行うことなく前記入力レイヤのパケットのみに対しエントロピー復号を行い、これにより得られたウェーブレット係数と前記上位のレイヤのパケットのエントロピー復号により得られているウェーブレット係数とを用いて画像復元の処理を行い、
    前記復号処理装置は、前記独立性判定手段により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記画像復元の処理の途中で新たなレイヤが入力したときには当該画像復元の処理を打ち切ることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記復号処理装置は、前記符号がレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、入力した各レイヤのパケットに対するエントロピー復号により得られたウェーブレット係数に対し、リコンストラクションパラメータを0として逆量子化を行い、当該逆量子化後のウェーブレット係数を前記画像復元の処理に用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. JPEG2000のアルゴリズムにより画像の符号化処理を行って符号を生成する符号化処理装置を有し、
    前記符号化処理装置は、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であるか判定する判定手段を含み、該判定手段により、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であると判定された場合に、符号化処理において、コーディングパス毎に符号終端処理及びコンテキスト確率のリセットを行うことにより、レイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性を有するJPEG2000のLRCPプログレッションの符号を生成することを特徴とする画像処理装置。
  4. JPEG2000のLRCPプログレッションの符号をレイヤ単位で順次入力してJPEG2000のアルゴリズムにより復号処理を行う復号処理工程を有し、
    前記復号処理工程は、前記符号について、コーディングパス毎の符号終端処理の有無及びコーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットの必要性を調べ、コーディングパス毎の符号終端処理が有り、かつ、コーディングパス毎のコンテキスト確率のリセットが必要であるならば、前記符号はレイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性(以下、レイヤ単位での独立性と記す)を有すると判定する独立性判定工程を含み、
    前記復号処理工程は、前記独立性判定工程により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記符号の1つのレイヤのパケットが入力する都度、当該レイヤ(以下、入力レイヤと記す)より先に入力された上位のレイヤのパケットに対し再度エントロピー復号を行うことなく前記入力レイヤのパケットのみに対しエントロピー復号を行い、これにより得られたウェーブレット係数と前記上位のレイヤのパケットのエントロピー復号により得られているウェーブレット係数とを用いて画像復元の処理を行い、
    前記復号処理工程は、前記独立性判定工程により前記符号はレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、前記画像復元の処理の途中で新たなレイヤが入力したときには当該画像復元のための処理を打ち切ることを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記復号処理工程は、前記符号がレイヤ単位での独立性を有すると判定された場合の前記符号の復号処理において、入力した各レイヤのパケットに対するエントロピー復号により得られたウェーブレット係数に対し、リコンストラクションパラメータを0として逆量子化を行い、当該逆量子化後のウェーブレット係数を前記画像復元の処理に用いることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. JPEG2000のアルゴリズムにより画像の符号化処理を行って符号を生成する符号化処理工程を有し、
    前記符号化処理工程は、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であるか判定する判定工程を含み、該判定工程により、生成すべき符号がJPEG2000のLRCPプログレッションの符号であると判定された場合に、符号化処理において、コーディングパス毎に符号終端処理及びコンテキスト確率のリセットを行うことにより、レイヤ毎に独立して正しくエントロピー復号を行うことができる特性を有するJPEG2000のLRCPプログレッションの符号を生成することを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項4又は5に記載の復号処理工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  8. 請求項6に記載の符号化処理工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 請求項7又は8に記載のプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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