JP4719899B2

JP4719899B2 - Orally rapidly disintegrating tablets

Info

Publication number: JP4719899B2
Application number: JP2000392389A
Authority: JP
Inventors: 和生西村; 弘幸相原; 充伊藤; 真司青木
Original assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 2000-01-07
Filing date: 2000-12-25
Publication date: 2011-07-06
Anticipated expiration: 2020-12-25
Also published as: JP2001253818A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、食品などの分野において利用される、水なしでも口腔内で速い崩壊性、溶解性を有する口腔内速崩壊性錠剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
医薬品、食品の分野における経口固形製剤の剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などが一般的であるが、取り扱い性が良く、かつ服用しやすい剤形は少ない。例えば、錠剤、カプセル剤はその形状が大きくなる場合は飲み込みにくく、特に老人や小児にはこの問題は大きい。また、顆粒剤、散剤は服用時にむせたり、歯の間に入り込むといった問題がある。
【０００３】
更に、これらの剤形はいずれも服用時に水を必要とし、緊急時や、重症患者が寝ながらにして服用することが困難であるという問題もある。
【０００４】
水なしで服用できる剤形として、錠剤を噛み砕いて服用するチュアブル錠が知られているが、現在提供されているものは、咀嚼力の弱い老人、小児には適しているとは言い難いものである。
【０００５】
このような観点から、患者が水なしでも容易に服用することができ、また手軽に何時、何処でも随時服用することのできる口腔内速崩壊性錠剤の開発が要望されており、この目的を達成する技術もいくつか知られている。
【０００６】
例えば口腔内速崩壊性錠剤を得るための技術として、医薬成分を水性溶媒に溶解または懸濁させた後、ブリスターパックの予め成型したポケットに充填し、この溶液を凍結乾燥するかあるいは真空乾燥し水分を除去して製造する方法（特表平９−５０２６２２号、特公昭６２−５０４４５号、ＷＯ９３／１２７６９）、湿らせた顆粒を低圧で打錠した後、乾燥して製造する方法（特開平５−２７１０５４号、特開平６−２１８０２８号）および錠剤を低圧で打錠した後加湿、乾燥して製造する方法（特開平８−２９１０５１号）などが知られている。また、添加剤を工夫することにより、通常の打錠法でありながら速崩壊性錠剤を製造する方法（特許第２８２０３１９号、ＷＯ９５／２０３８０、ＷＯ９８／０２１８５）も知られている。
【０００７】
上記のように、従来、さまざまな口腔内速崩壊性錠剤の技術が開発されてきたが、それらの技術全てに共通する特徴は、水が錠剤内部にすみやかに浸入し、錠剤が内部から崩壊するような構造にしていることである。
【０００８】
しかし、上記した技術では、溶解性の高い薬物について、口腔内速崩壊性錠剤を得ることができないことが最近知られてきた。例えば大脇らは、湿らせた顆粒を低圧で打錠した後加湿、乾燥して製造する速崩壊性錠剤において、溶解性の高い薬物を錠剤中に２０％配合することは困難であることを報告している（平成１０年度標準処方研究会講演要旨集：７−１２）。
【０００９】
すなわち、例えば日本薬局方で極めて溶けやすい、または溶けやすいと表現される薬物（以下、「易溶性薬物」という）は、口腔内において速やかに溶解するため、崩壊性には影響しないように思われる。しかし、実際の溶解の段階は、固体から粘稠な状態を経て液体になる経過をたどるものであり、少量の水分しか存在しない口腔内においては、錠剤中の易溶性薬剤が少量の水分の作用で長く粘稠な状態を維持するため、これが水分の錠剤内部への浸入を阻害し、崩壊の遅延を引き起こすのである。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
以上の理由から、易溶性薬物を多く配合した、服用性の良い口腔内速崩壊性錠剤はこれまで開発されていなかった。このため従来は溶解性の低い薬物か、微量の易溶性薬物を配合した限られた薬効の口腔内速崩壊性錠剤しか市場に供給されておらず、あらゆる薬効に適応可能な溶解性の高い薬物の配合方法の開発が求められていた。本発明は、このような課題を解決することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、崩壊性の高い口腔内速崩壊性錠剤を得べく、特に易溶性薬物が水の浸入を阻害することにより、錠剤の崩壊を遅延させているという点に着目し鋭意研究を行った。そして、通常の錠剤の製造法では、薬物と各種賦形剤を均一に混合して打錠するため、薬物が錠剤内部に均一に存在することになり、これが易溶性薬物による錠剤内部への水の浸入阻害の大きい原因であることを知った。
【００１２】
そして本発明者らは更に、易溶性薬物が錠剤内部に不均一に存在すれば、易溶性薬物の存在しない部分からは水が浸入するため、崩壊の遅延を回避できるとの着想を得、易溶性薬物を高濃度に含んだ溶解性の粒子とし、その薬物含有粒子と速崩壊性成分を混合して打錠して得た錠剤は崩壊の遅延が著しく軽減されていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１３】
すなわち本発明は、易溶性薬物を１種または２種以上配合する口腔内速崩壊性錠剤において、
（ａ）錠剤は、易溶性薬物を高濃度で含有した平均粒子径１００μｍ以上の溶解性の粒子と速崩壊性成分を混合、成型することによって製造され、
（ｂ）錠剤中の易溶性薬物の配合量の合計が５質量％以上であり、
（ｃ）易溶性薬物を高濃度に含有した溶解性粒子の量が錠剤中４０質量％以下である、
ことを特徴とする口腔内速崩壊性錠剤を提供するものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本明細書中において、易溶性薬物とは、日本薬局方の溶解性を示す用語で表した場合、極めて溶けやすい、または溶けやすいと表現される薬物をいう。また、本明細書中において、口腔内速崩壊性錠剤とは、通常の咀嚼条件での口腔内における崩壊時間が１分以内の崩壊性錠剤をいう。
【００１５】
本発明で用いる易溶性薬物とは、前記の通り日本薬局方の溶解性において、極めて溶けやすい、または溶けやすいと表現される薬物であり、具体的には、１ｇの薬物を粉末とした後、水に入れ、２０±５℃で５分ごとに強く、３０秒間振り混ぜるとき、３０分以内に溶けるのに必要な水の量が１０ｍＬ未満である薬物である。
【００１６】
この易溶性薬物としては、具体的に、アスコルビン酸、Ｌ−アスパラギン酸カリウム、Ｌ−アスパラギン酸マグネシウム、アミノ酢酸、安息香酸ナトリウム、カフェイン、塩化カルニチン、塩酸アルギニン、塩酸イソチペンジル、塩酸クロペラスチン、塩酸ジサイクロミン、塩酸ジセチアミン、塩酸ジフェニルピラリン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸チアミン、塩酸トリプロリジン、塩酸ノスカピン、Ｌ−塩酸ヒスチジン、塩酸ヒドロキソコバラミン、塩酸ピリドキシン、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸フェニレフリン、塩酸フルスルチアミン、ｄｌ−塩酸メチルエフェドリン、塩酸メトキシフェナミン、塩酸ラニチジン、塩酸リジン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クエン酸、クエン酸カルベタペンタン、クエン酸ペントキシベリン、グリチルリチン酸二アンモニウム、グリチルリチン酸二カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、酢酸ヒドロキソコバラミン、ジブロフィリン、酒石酸アリメマジン、臭化ブチルスコポラミン、臭化メチルアトロピン、臭化メチルベナクチジウム、臭化水素酸スコポラミン、銅クロロフィリンナトリウム、トラネキサム酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピコスルファートナトリウム、マレイン酸カルビノキサミン、マレイン酸クロルフェニラミン、ｄ−マレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸フェニラミン、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデインなどが挙げられる。これらの薬物は１種配合しても良く、２種以上組み合わせて配合しても良い。
【００１７】
本発明の口腔内速崩壊性錠剤においては、上記易溶性薬物を高濃度で含有した平均粒子径１００μｍ以上の溶解性の粒子（以下、「薬物含有粒子」という）を調製することが必要である。
【００１８】
薬物含有粒子は、製剤分野の慣用技術に従い製造することが出来る。具体的には流動層造粒法、攪拌造粒法、押し出し造粒法などにより製造することが出来る。また、この粒子を製造するためには、製剤分野で用いられている種々の成分、例えば、糖類、デンプン類、結晶セルロース、無水リン酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸といった賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースといった結合剤などを添加しても良い。しかしながら、この薬物含有粒子は、錠剤が口腔内で崩壊した後に速やかに溶解しないと、粒子が歯の間に入り込んだり、喉に付着するといった問題が生じることから、エチルセルロースなどの不溶性高分子、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーＥなどの胃溶性高分子、カルボキシメチルエチルセルロースなどの腸溶性高分子を配合するのは好ましくない。
【００１９】
また、薬物含有粒子は、その粒子径が大きいほど崩壊時間が短くなることから、その平均粒子径は１００μｍ以上とすることが好ましい。更に、薬物含有粒子中の薬物の割合が高いほど、残部の速崩壊性成分の量を多くすることができ、水の浸入が速やかになるので発明の効果も大きくなる。具体的な、薬物含有粒子中の易溶性薬物の量は２０質量％以上であることが好ましい。
【００２０】
本発明の口腔内速崩壊性錠剤の製造に当たっては、特に制約はなく従来から行われているどのような製造方法を用いても良いが、薬物含有粒子と、速崩壊性成分を混合してから成型する必要があるので、通常の打錠機を用いて製造する方法が好ましい。
【００２１】
使用される速崩壊性成分は、具体的には乳糖、マンニトール、エリスリトールといった糖類、結晶セルロース、粉末セルロース、トウモロコシデンプンといった繊維系賦形剤、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウムといった崩壊剤、軽質無水ケイ酸、無水リン酸水素カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイトといった無機賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンといった結合剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムといった滑沢剤などの添加剤を組み合せ、均一に混合した速崩壊性粉末が例示される。また、これら速崩壊性粉末を、医薬製剤分野の一般的な造粒法により粒子状とした速崩壊性粒子も速崩壊性成分として使用することもできる。
【００２２】
具体的な、口腔内速崩壊性錠剤の製造法の例としては、速崩壊性成分と、薬物含有粒子をＶ型混合機など製剤分野で一般的に用いられている混合機で混合した後、ロータリー式打錠機などの製剤分野で一般的に用いられている打錠機で打錠する方法を挙げることができる。更に、錠剤に十分な強度、あるいは速やかな崩壊性を付加するために、打錠後の錠剤に加湿、加熱、真空乾燥といった操作を加えても良い。
【００２３】
上記の易溶性薬物は、通常、錠剤中５質量％以上配合すると、崩壊の遅延が顕著になるので、本発明の口腔内速崩壊性錠剤はこれらの薬物の配合量の合計が５質量％以上の場合に特に効果を発揮する。薬物含有粒子は２種以上の薬物を同一の粒子に含有させても良く、２種以上の薬物を２種以上の粒子にそれぞれ含有させても良い。
【００２４】
また、薬物含有粒子は、錠剤中の割合が少ないほど崩壊時間が短くなることから、その割合は４０質量％以下が好ましい。また、場合によっては本発明の効果を損なわない範囲でこれらの薬物の一部を速崩壊性成分に添加しても良い。
【００２５】
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は更に本発明の効果に支障のない限り、溶解性の低い薬物、すなわち、１ｇの薬物を粉末とした後、水に入れ、２０±５℃で５分ごとに強く、３０秒間振り混ぜるとき、３０分以内に溶けるのに必要な水の量が１０ｍＬ以上である薬物も配合することができる。
【００２６】
この様な薬物としては、具体的にはＬ−アスパラギン酸、アスピリン、アスピリンアルニミウム、アズレンスルホン酸ナトリウム、アセトアミノフェン、アミノエチルスルホン酸、アミノフィリン、アミノ安息香酸エチル、アルジオキサ、イソプロピルアンチピリン、Ｌ−イソロイシン、イノシトールヘキサニコチネート、イブプロフェン、インドメタシン、ウルソデオキシコール酸、エテンザミド、エルゴカルシフェロール、塩化ベルベリン、塩酸クロルヘキシジン、塩酸ジフェニドール、塩酸セトラキサート、塩酸トリメトキノール、塩酸パパベリン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸メクリジン、塩酸ロペラミド、オクトチアミン、オロチン酸、カフェイン、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲル、グアイフェネシン、クエン酸チペピジン、グルコン酸カルシウム、Ｌ−グルタミン、クレオソート、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、コハク酸トコフェロール、コレカルシフェロール、酢酸トコフェロール、サリチルアミド、酸化マグネシウム、シアノコバラミン、次没食子酸ビスマス、シメチジン、ジメンヒドリナート、臭化メチルオクタトロピン、臭化水素酸デキストロメトルファン、硝酸チアミン、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物、水酸化マグネシウム、スクラルファート、セミアルカリプロティナーゼ、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、タンニン酸アルブミン、タンニン酸ベルベリン、チアミンジスルフィド、沈降炭酸カルシウム、テオフィリン、デヒドロコール酸、乳酸カルシウム、ノスカピン、パルミチン酸レチノール、ビオチン、ビサコジル、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、ヒベンズ酸チペピジン、ファモチジン、Ｌ−フェニルアラニン、フェノールフタリン酸デキストロメトルファン、フェンジゾ酸クロペラスチン、フマル酸クレマスチン、フマル酸第一鉄、フルスルチアミン、ブロムワレリル尿素、ヘスペリジン、ヘプロニカート、ベンフォチアミン、メキタジン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、Ｌ−メチオニン、ヨウ化イソプロパミド、葉酸、酪酸リボフラビン、リボフラビン、リン酸ジメモルファン、リン酸ピリドキサール、リン酸リボフラビンナトリウム、リン酸水素カルシウムなどを例示することができる。これらの薬物は薬物含有粒子に配合させても良く、速崩壊性成分に配合させても良い。
【００２７】
更にまた、本発明の口腔内速崩壊性錠剤には、発明の効果に支障のない限りｌ−メントール、ハッカ油、カカオ末、ｄｌ−リンゴ酸、アスパルテーム、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビアなどの矯味剤や食用黄色５号、食用赤色３号などの着色剤、及び香料などを配合することができる。
【００２８】
かくして得られる本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、口腔内で優れた崩壊性、溶解性を示すものであり、好ましくは日本薬局方による崩壊試験において、崩壊時間が６０秒以内である。また製剤工程、さらには流通過程において損傷することのない適度な強度を必要とし、好ましくは３０Ｎ（約３ｋｇｆ）以上の硬度を有するものである。
【００２９】
なお、微粒子形態の有効成分と、賦形剤混合物を含む材料を圧縮して急速崩壊性多粒子錠剤とする技術が特許第２８２０３１９号に記載されている。しかし、この技術は、味の好ましくない薬物の味覚をマスクするというものであり、本発明のような易溶性薬物を含有する口腔内速崩壊性錠剤を得ようとするものとはその目的が相違する。
【００３０】
更に、特許第２８２０３１９号では、薬物が全く溶解しないように不溶性のコーティング剤で被覆しているため、薬物が錠剤内部への水の浸入を阻害するという問題は生じることはい。しかしこの方法では被覆した薬物粒子が口腔内で全く溶解しないため、服用時に粒子が歯の間に入り込んだり、喉に付着して不快感を生じるという問題があるとともに、本来の意味での口腔内速崩壊性錠剤とはならない。
【００３１】
【実施例】
以下、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより何ら制約されるものではない。
なお、実施例及び比較例で得られた粒子及び錠剤は下記試験法によって、その物性を測定した。
【００３２】
（１）平均粒子径
ロータップ方式振とう試験器（セイシン社製）を用いて測定した。
（２）硬度試験
錠剤硬度計（シュロイニーゲル社製）を用いて測定した。試験は１０回行い、その平均値を示した。
（３）崩壊試験
口腔内での溶解時間と崩壊試験による崩壊時間には相関があることが明らかになったので、口腔内溶解性を日本薬局方による崩壊試験により評価した。試験は崩壊試験器を用い、補助板なしで測定を行った（富山産業社製）。試験は６錠について行い、その平均値を示した。
【００３３】
実施例１〜５および比較例１〜６
下記表１に記載の処方により、本発明の製剤である実施例１〜５及び比較のための製剤である比較例１〜６を調製した。組成中、溶解性の高い薬物には下線を付した。
【００３４】
各製剤は、次のようにして製造した。まず、表１に従い粒子Ａ構成成分および粒子Ｂ構成成分をそれぞれ秤量し、混合した後、ヤリヤ粉砕機（ヤリヤ機械製作所社製）を用いて粉砕した。これを、水を結合剤として流動層造粒機（ＦＬＯ−１、フロイント社製）で造粒、乾燥し、２２号篩を通過させて粒子Ａ及び粒子Ｂを調製した。次いで、得られた粒子Ａ及び粒子Ｂと、表１の粉末とを同表の配合量に従い秤量、混合した後、ロータリー式打錠機（コレクト１２ＨＵ、菊水製作所社製）を用い、１錠１８０ｍｇ、８ｍｍΦ、隅角の杵で打錠圧８.８ｋＮ（０.９ｔｏｎ）で打錠することにより錠剤を製造した。
【００３５】
得られた錠剤について、硬度試験と崩壊試験を行い、その結果を表１に示した。また薬物含有粒子である粒子Ａの平均粒子径の値も併せて表１に示した。
【００３６】
【表１】

【００３７】
表１に示されるように、溶解性の高い薬物を含まない錠剤（比較例１）は、崩壊時間が９秒の速崩壊性錠剤であるが、この処方に溶解性の低い薬物である無水カフェインを２０％配合しても、崩壊の遅延は生じない（比較例２）。それに対して溶解性の高い薬物であるマレイン酸カルビノキサミンを１０％（比較例３）及び２０％（比較例４）配合すると、崩壊時間は４７秒、２６５秒と著しく遅延し、速崩壊性が損なわれた。
【００３８】
一方、マレイン酸カルビノキサミンを平均粒子径２５０μｍの粒子に高濃度に含有させ、その薬物含有粒子と速崩壊性成分を混合、打錠して得られた錠剤は、崩壊時間の遅延が少なく、速崩壊性を確保することができた（実施例１、２）。溶解性の高い薬物の一部を速崩壊性成分に配合しても、本発明の効果は損なわれなかった（実施例３）。
【００３９】
また、薬物含有粒子の錠剤中の割合が低いほど本発明の効果は大きく、薬物含有粒子の割合が４５.４％である比較例５は比較例３とほぼ同一の崩壊時間であり、効果が認められなかったが、薬物含有粒子の割合が２０.２％（実施例４）、及び１０.１％（実施例１）は効果が認められた。この結果から薬物含有粒子の錠剤中の割合は４０％以下が好ましいことが分かった。
【００４０】
更に、薬物含有粒子の粒子径が大きいほど本発明の効果は大きく、薬物含有粒子の平均粒子径が８４μｍである比較例６では効果が認められなかったが、平均粒子径が１６５μｍ（実施例５）、２５０μｍ（実施例１）となるに従って崩壊時間が短縮された。この結果から薬物含有粒子の平均粒子径は１００μｍ以上が好ましいことが分かった。
【００４１】
実施例６、７
表２に示した処方で、本発明の製剤である実施例６および実施例７を得た。組成中、溶解性の高い薬物には下線を付した。
【００４２】
各製剤は次のようにして調製した。まず、粒子Ａの直打用アスコルビン酸は、それ自体がアスコルビン酸をアルファー化デンプンで造粒したもの（アスコルビン酸９７％含有）であるので、これをそのまま用いた。粒子Ｂは、粒子Ｂ構成成分中、ヒドロキシプロピルセルロース以外の成分を表２の配合量に従い秤量し、混合後、ヤリヤ粉砕機（ヤリヤ機械製作所社製）を用いて粉砕し、更にヒドロキシプロピルセルロースの水溶液を結合剤として流動層造粒機（ＦＬＯ−１、フロイント社製）を用いて造粒、乾燥し、１８号篩を通過させることにより調製した。粒子Ｃは粒子Ｃ構成成分を表２の配合量に従い秤量し、混合後、ヤリヤ粉砕機（ヤリヤ機械製作所社製）を用いて粉砕し、水を結合剤として流動層造粒機（ＦＬＯ−１、フロイント社製）を用い造粒、乾燥し、１８号篩を通過させることにより得た。
【００４３】
次いで、上記の粒子Ａ、粒子Ｂ及び粒子Ｃと、表２の粉末を、同表所定の配合量に従い秤量、混合した後、ロータリー式打錠機（コレクト１２ＨＵ、菊水製作所社製）を用い、１錠５００ｍｇ、１１ｍｍΦ、普通面の杵で打錠圧１５ｋＮで打錠することにより錠剤を得た。
【００４４】
得られた錠剤について、硬度試験と崩壊試験を行い、その結果を表２に示した。また薬物含有粒子である粒子Ａ、Ｂの平均粒子径の値も表２に示した。
【００４５】
【表２】

【００４６】
この結果、実施例６及び実施例７の製剤は、溶解性の高い薬物をそれぞれ２９.１％、２３.７％配合しているにもかかわらず、速やかに崩壊する速崩壊性錠剤であることが明らかになった。
【００４７】
実施例８
表３に示した処方で、本発明の製剤である実施例８を得た。組成中、溶解性の高い薬物には下線を付した。
【００４８】
製剤は、粒子Ａ構成成分及び粒子Ｂ構成成分をそれぞれ表３の配合量に従い秤量、混合後、ヤリヤ粉砕機（ヤリヤ機械製作所社製）を用いて粉砕し、次いで水を結合剤とし、攪拌造粒機（ＶＧ−５、パウレック社製）を用いて造粒し、更に流動層乾燥機（ＦＬＯ−１、フロイント社製）を用いて乾燥し、２２号篩を通過させてそれぞれ粒子Ａ及び粒子Ｂを得た。得られた粒子Ａおよび粒子Ｂと、表３の粉末と、同表の配合量に従い秤量、混合し、２２号篩を通過させた後、ロータリー式打錠機（コレクト１２ＨＵ、菊水製作所社製）を用いて、１錠５００ｍｇ、１１ｍｍΦ、普通面の杵で打錠圧１２ｋＮで打錠し、錠剤を得た。
【００４９】
得られた錠剤について、硬度試験と崩壊試験を行い、その結果を表３に示した。また薬物含有粒子である粒子Ａの平均粒子径の値も併せて表３に示した。
【００５０】
【表３】

【００５１】
この結果、実施例８の製剤は溶解性の高い薬物を１２.６％配合しているにもかかわらず速やかに崩壊する速崩壊性錠剤であることが明らかになった。
【００５２】
実施例９
表４に示した処方で、本発明の製剤である実施例９を得た。組成中、溶解性の高い薬物には下線を付した。
【００５３】
製剤は、粒子Ａ構成成分のうちヒドロキシプロピルセルロース以外の成分を表４の配合量に従い秤量、混合後、ヤリヤ粉砕機（ヤリヤ機械製作所社製）を用いて粉砕し、更にヒドロキシプロピルセルロースの水溶液を結合剤として流動層造粒機（ＦＬＯ−１、フロイント社製）を用いて造粒、乾燥し、２２号篩を通過させて粒子Ａを得た。得られた粒子Ａとそれ自体が粒状である粒子Ｂおよび表４の粉末を同表の配合量に従い秤量、混合し、２２号篩を通過させた後、ロータリー式打錠機（コレクト１２ＨＵ、菊水製作所社製）を用い、１錠１７０ｍｇ、８ｍｍΦ、隅角の杵で打錠圧７.０ｋＮで打錠し、錠剤を得た。
【００５４】
得られた錠剤について、硬度試験と崩壊試験を行い、その結果を表４に示した。また薬物含有粒子である粒子Ａの平均粒子径の値も併せて表４に示した。
【００５５】
【表４】

【００５６】
この結果、実施例９の製剤は溶解性の高い薬物を１０.２％配合しているにもかかわらず、速やかに崩壊する速崩壊性錠剤であることが明らかになった。
【００５７】
【発明の効果】
従来、口腔内速崩壊性錠剤に配合することが困難であった易溶性薬物を５質量％以上配合することが本発明により可能となった。従って、本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、易溶性薬物を含むあらゆる薬剤を配合することができるものであり、特に高齢者又は小児患者の病気の治療、予防に極めて有用なものである。
以上[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rapidly disintegrating tablet in the oral cavity that is used in the fields of pharmaceuticals, foods, and the like and has fast disintegration and solubility in the oral cavity without water.
[0002]
[Prior art]
As dosage forms of oral solid preparations in the fields of pharmaceuticals and foods, tablets, capsules, granules, powders and the like are common, but there are few dosage forms that are easy to handle and easy to take. For example, tablets and capsules are difficult to swallow when the shape is large, and this problem is particularly serious for elderly people and children. In addition, granules and powders have problems such as being peeled off when taken or entering between teeth.
[0003]
Furthermore, all of these dosage forms require water at the time of taking, and there is also a problem that it is difficult to take while sleeping in an emergency or a critically ill patient.
[0004]
Chewable tablets are known as chewable tablets that can be taken without water, but what is currently offered is not suitable for elderly people and children with weak chewing ability. is there.
[0005]
From this point of view, there is a demand for the development of a rapidly disintegrating tablet in the oral cavity that can be easily taken by patients without water and can be taken easily at any time and anywhere. Some techniques are also known.
[0006]
For example, as a technique for obtaining an orally rapidly disintegrating tablet, a pharmaceutical ingredient is dissolved or suspended in an aqueous solvent and then filled into a pre-formed pocket of a blister pack, and this solution is freeze-dried or vacuum-dried. A method for producing by removing moisture (Japanese Patent Publication No. 9-502622, Japanese Examined Patent Publication No. 62-50445, WO93 / 12769), a method of producing tablets by compressing the moistened granules at low pressure and then drying (Japanese Patent Laid-Open JP-A-5-271054 and JP-A-6-218028) and a method of producing a tablet by compressing the tablet at low pressure and then humidifying and drying (JP-A-8-291051) are known. In addition, a method of producing a fast disintegrating tablet by using an additive that is a normal tableting method (Patent No. 2820319, WO95 / 20380, WO98 / 02185) is also known.
[0007]
As described above, various intraoral rapidly disintegrating tablet technologies have been developed. The common feature of all these technologies is that water quickly enters the tablet and the tablet disintegrates from the inside. This is the structure.
[0008]
However, recently, it has been known that the above-mentioned technique cannot obtain an intraorally rapidly disintegrating tablet for a highly soluble drug. For example, Owaki et al. Reported that it is difficult to mix 20% of a highly soluble drug in a rapidly disintegrating tablet produced by compressing moistened granules at low pressure and then humidifying and drying. (Abstracts of 1998 Standard Prescription Research Meeting: 7-12)
[0009]
That is, for example, a drug that is very soluble in the Japanese Pharmacopoeia, or a drug expressed as easily soluble (hereinafter referred to as “easily soluble drug”) dissolves quickly in the oral cavity, so it does not seem to affect disintegration. . However, the actual dissolution stage follows the process of becoming a liquid from a solid to a viscous state, and in the oral cavity where only a small amount of water is present, the readily soluble drug in the tablet is affected by a small amount of water. In order to maintain a long and viscous state, this prevents the penetration of moisture into the tablet and causes a delay in disintegration.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
For the reasons described above, no oral fast disintegrating tablet containing a large amount of easily soluble drugs and good ingestion has been developed so far. For this reason, only drugs with low solubility or fast-disintegrating intraoral rapidly disintegrating tablets with a limited amount of highly soluble drugs have been supplied to the market. Development of a blending method for this was demanded. The present invention aims to solve such problems.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to obtain a highly disintegrating tablet that is rapidly disintegrating in the oral cavity, the present inventors have conducted intensive research focusing on the fact that the disintegration of the tablet is delayed by inhibiting the invasion of water, in particular, by a highly soluble drug. went. In the usual tablet manufacturing method, since the drug and various excipients are uniformly mixed and tableted, the drug is uniformly present inside the tablet, and this is caused by water in the tablet by the readily soluble drug. I learned that it is a major cause of the intrusion inhibition.
[0012]
The inventors further obtained the idea that if the readily soluble drug is non-uniformly present in the tablet, water will intrude from the portion where the easily soluble drug does not exist, so that the delay of disintegration can be avoided. It was found that a tablet obtained by mixing a drug-containing particle and a rapidly disintegrating component into a soluble particle containing a soluble drug at a high concentration, and the disintegration delay is remarkably reduced. It came to complete.
[0013]
That is, the present invention relates to an orally rapidly disintegrating tablet containing one or more easily soluble drugs,
(A) The tablet is produced by mixing and molding soluble particles having an average particle diameter of 100 μm or more containing a highly soluble drug at a high concentration and a rapidly disintegrating component,
(B) The total amount of the readily soluble drug in the tablet is 5% by mass or more,
(C) The amount of soluble particles containing a highly soluble drug at a high concentration is 40% by mass or less in the tablet.
The present invention provides an orally rapidly disintegrating tablet characterized by the above.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present specification, a readily soluble drug refers to a drug that is extremely soluble or expressed as easily soluble when expressed in terms of solubility in the Japanese Pharmacopoeia. In the present specification, the rapidly disintegrating tablet in the oral cavity refers to a disintegrating tablet having a disintegration time in the oral cavity of 1 minute or less under normal chewing conditions.
[0015]
As described above, the readily soluble drug used in the present invention is a drug that is very soluble or expressed as easily soluble in the solubility of the Japanese Pharmacopoeia. Specifically, after 1 g of the drug is powdered, A drug with less than 10 mL of water required to dissolve within 30 minutes when placed in water and strong every 5 minutes at 20 ± 5 ° C. and shaken for 30 seconds.
[0016]
Specific examples of the readily soluble drug include ascorbic acid, potassium L-aspartate, magnesium L-aspartate, aminoacetic acid, sodium benzoate, caffeine, carnitine chloride, arginine hydrochloride, isothipentyl hydrochloride, cloperastine hydrochloride, dicyclomine hydrochloride , Dicetiamine hydrochloride, diphenylpyraline hydrochloride, diphenhydramine hydrochloride, thiamine hydrochloride, triprolidine hydrochloride, noscapine hydrochloride, histidine hydrochloride, hydroxocobalamin hydrochloride, pyridoxine hydrochloride, phenylpropanolamine hydrochloride, phenylephrine hydrochloride, furulthiamine hydrochloride, dl-methyl hydrochloride Ephedrine, methoxyphenamine hydrochloride, ranitidine hydrochloride, lysine hydrochloride, potassium guaiacol sulfonate, citric acid, carbetapentane citrate, pentoxide citrate Verin, diammonium glycyrrhizinate, dipotassium glycyrrhizinate, potassium cresolsulfonate, sodium chondroitin sulfate, hydroxocobalamin acetate, dibrofilin, alimemazine tartrate, butylscopolamine bromide, methylatropine bromide, methylbenactidium bromide, hydrogen bromide Scopolamine, copper chlorophyllin sodium, tranexamic acid, nicotinamide, calcium pantothenate, sodium picosulfate, carbinoxamine maleate, chlorpheniramine maleate, chlorpheniramine maleate, pheniramine maleate, methylmethionine sulfonium chloride, Examples include codeine phosphate and dihydrocodeine phosphate. These drugs may be blended in one kind or in combination of two or more kinds.
[0017]
In the intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention, it is necessary to prepare soluble particles (hereinafter referred to as “drug-containing particles”) having an average particle size of 100 μm or more containing the above-mentioned highly soluble drug in a high concentration. .
[0018]
The drug-containing particles can be produced according to conventional techniques in the pharmaceutical field. Specifically, it can be produced by a fluidized bed granulation method, a stirring granulation method, an extrusion granulation method or the like. In order to produce the particles, various components used in the pharmaceutical field, such as sugars, starches, crystalline cellulose, anhydrous calcium phosphate, magnesium aluminate metasilicate, light anhydrous silicic acid, A binder such as hydroxypropylcellulose or hydroxypropylmethylcellulose may be added. However, if the drug-containing particles do not dissolve quickly after the tablet disintegrates in the oral cavity, there arises a problem that the particles get into the teeth and adhere to the throat. It is not preferable to blend a gastric polymer such as alkyl methacrylate copolymer E and an enteric polymer such as carboxymethylethyl cellulose.
[0019]
Moreover, since the disintegration time becomes shorter as the particle diameter of the drug-containing particles is larger, the average particle diameter is preferably 100 μm or more. Furthermore, the higher the proportion of the drug in the drug-containing particles, the greater the amount of the remaining rapidly disintegrating component, and the faster the infiltration of water, the greater the effect of the invention. Specifically, the amount of the readily soluble drug in the drug-containing particles is preferably 20% by mass or more.
[0020]
In producing the intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention, any conventional production method may be used without any particular restriction, but after mixing the drug-containing particles and the rapidly disintegrating component. Since it is necessary to mold, a method of manufacturing using a normal tableting machine is preferable.
[0021]
Specifically used fast disintegrating ingredients are sugars such as lactose, mannitol, erythritol, fiber excipients such as crystalline cellulose, powdered cellulose, corn starch, crospovidone, croscarmellose sodium, low substituted hydroxypropylcellulose, Disintegrants such as sodium carboxymethyl starch, light anhydrous silicic acid, anhydrous calcium hydrogen phosphate, magnesium aluminate metasilicate, inorganic excipients such as synthetic hydrotalcite, binders such as hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, polyvinylpyrrolidone, stearin Examples include quick disintegrating powders in which additives such as lubricants such as magnesium oxide and calcium stearate are combined and mixed uniformly. Moreover, the rapidly disintegrating particles obtained by making these rapidly disintegrating powders into particles by a general granulation method in the pharmaceutical preparation field can also be used as the rapidly disintegrating component.
[0022]
As a specific example of a method for producing a rapidly disintegrating tablet in the oral cavity, a rapidly disintegrating component and a drug-containing particle are mixed in a mixer generally used in the pharmaceutical field such as a V-type mixer, Examples of the method include tableting with a tableting machine generally used in the pharmaceutical field such as a rotary tableting machine. Furthermore, in order to add sufficient strength or quick disintegration to the tablet, the tablet after tableting may be subjected to operations such as humidification, heating and vacuum drying.
[0023]
Since the above-mentioned easily soluble drugs usually have a significant delay in disintegration when blended in 5% by mass or more in the tablet, the total amount of these drugs is 5% by mass or more in the intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention. This is especially effective in the case of The drug-containing particles may contain two or more kinds of drugs in the same particle, or may contain two or more kinds of drugs in two or more kinds of particles, respectively.
[0024]
Moreover, since the disintegration time becomes shorter as the proportion of the drug-containing particles in the tablet is smaller, the proportion is preferably 40% by mass or less. Moreover, depending on the case, you may add a part of these drugs to a rapidly disintegrating component in the range which does not impair the effect of this invention.
[0025]
As long as there is no hindrance to the effects of the present invention, the intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention is made into a powder of 1 g of a drug having low solubility, that is, 1 g of drug, and placed in water every 5 minutes at 20 ± 5 ° C. It is also strong, and when shaking for 30 seconds, a drug whose amount of water required to dissolve within 30 minutes is 10 mL or more can be blended.
[0026]
Specific examples of such drugs include L-aspartic acid, aspirin, aspirin aluminum, sodium azulenesulfonate, acetaminophen, aminoethylsulfonic acid, aminophylline, ethyl aminobenzoate, aldioxa, isopropylantipyrine, L- Isoleucine, inositol hexanicotinate, ibuprofen, indomethacin, ursodeoxycholic acid, etenzaamide, ergocalciferol, berberine chloride, chlorhexidine hydrochloride, diphenidol hydrochloride, cetraxate hydrochloride, trimethquinol hydrochloride, papaverine hydrochloride, bromhexine hydrochloride, meclizine hydrochloride, loperamide hydrochloride , Octothiamine, orotic acid, caffeine, anhydrous caffeine, dry aluminum hydroxide gel, guaifenesin, chipe citrate Gin, calcium gluconate, L-glutamine, creosote, magnesium aluminate silicate, synthetic aluminum silicate, synthetic hydrotalcite, tocopherol succinate, cholecalciferol, tocopherol acetate, salicylamide, magnesium oxide, cyanocobalamin, secondary gallic Bismuth acid, cimetidine, dimenhydrinate, methyl octatropine bromide, dextromethorphan hydrobromide, thiamine nitrate, aluminum hydroxide / sodium bicarbonate coprecipitate, magnesium hydroxide, sucralfate, semi-alkali proteinase, magnesium carbonate, Sodium bicarbonate, albumin tannate, berberine tannate, thiamine disulfide, precipitated calcium carbonate, theophylline, dehydrocholic acid, calcium lactate, Capine, retinol palmitate, biotin, bisacodyl, bisibutamine, bisbenchamine, tipepidine hibenzate, famotidine, L-phenylalanine, dextromethorphan of phenolphthalate, cloperastine fendizoate, clemastine fumarate, ferrous fumarate, Fursultiamine, bromvalerylurea, hesperidin, hepronicart, benfotiamine, mequitazine, magnesium aluminate metasilicate, L-methionine, isopropamide iodide, folic acid, riboflavin butyrate, riboflavin, dimemorphan phosphate, pyridoxal phosphate, sodium riboflavin phosphate Examples thereof include calcium hydrogen phosphate. These drugs may be added to the drug-containing particles or may be added to the rapidly disintegrating component.
[0027]
Furthermore, the rapidly disintegrating tablet in the oral cavity of the present invention has a flavoring agent such as l-menthol, mint oil, cacao powder, dl-malic acid, aspartame, saccharin, saccharin sodium, stevia, etc. Coloring agents such as edible yellow No. 5 and edible red No. 3 and fragrances can be blended.
[0028]
The intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention thus obtained exhibits excellent disintegration and solubility in the oral cavity, and preferably has a disintegration time of 60 seconds or less in a disintegration test by the Japanese Pharmacopoeia. In addition, it needs an appropriate strength that is not damaged in the preparation process and further in the distribution process, and preferably has a hardness of 30 N (about 3 kgf) or more.
[0029]
Japanese Patent No. 2820319 discloses a technique for compressing a material containing an active ingredient in a fine particle form and an excipient mixture into a rapidly disintegrating multiparticulate tablet. However, this technique masks the taste of drugs with unfavorable taste, and its purpose is different from that for obtaining a rapidly disintegrating tablet containing an easily soluble drug as in the present invention. To do.
[0030]
Further, in Japanese Patent No. 2820319, since the drug is coated with an insoluble coating agent so that the drug is not dissolved at all, there is no problem that the drug inhibits the penetration of water into the tablet. However, with this method, the coated drug particles do not dissolve at all in the oral cavity, so there is a problem that the particles get into the teeth between the teeth or adhere to the throat, causing discomfort, and the oral cavity in the original sense. It is not a fast disintegrating tablet.
[0031]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are given and this invention is demonstrated in more detail, this invention is not restrict | limited at all by these.
The physical properties of the particles and tablets obtained in Examples and Comparative Examples were measured by the following test methods.
[0032]
(1) The average particle diameter was measured using a low-tap type shaking tester (manufactured by Seishin Co.).
(2) Hardness test The hardness was measured using a tablet hardness tester (manufactured by Schroenigel). The test was performed 10 times and the average value was shown.
(3) Disintegration test Since it was revealed that there was a correlation between the dissolution time in the oral cavity and the disintegration time by the disintegration test, the oral solubility was evaluated by a disintegration test by the Japanese Pharmacopoeia. The test was carried out using a disintegration tester without an auxiliary plate (manufactured by Toyama Sangyo Co., Ltd.). The test was conducted on 6 tablets and the average value was shown.
[0033]
Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 6
Examples 1 to 5 which are preparations of the present invention and Comparative Examples 1 to 6 which are preparations for comparison were prepared according to the formulation shown in Table 1 below. In the composition, highly soluble drugs are underlined.
[0034]
Each formulation was manufactured as follows. First, according to Table 1, the particle A component and the particle B component were weighed, mixed, and then pulverized using a Yaria pulverizer (manufactured by Yaria Machinery Co., Ltd.). This was granulated with a fluidized bed granulator (FLO-1, manufactured by Freund Corporation) using water as a binder, dried, and passed through a No. 22 sieve to prepare particles A and B. Next, the obtained particles A and B and the powder of Table 1 were weighed and mixed according to the blending amounts in the same table, and then 1 tablet 180 mg using a rotary tableting machine (Collect 12HU, manufactured by Kikusui Seisakusho). The tablet was produced by tableting with a tableting pressure of 8.8 kN (0.9 ton) with a punch of 8 mmΦ and a corner.
[0035]
The obtained tablets were subjected to a hardness test and a disintegration test, and the results are shown in Table 1. Table 1 also shows the value of the average particle size of the particles A which are drug-containing particles.
[0036]
[Table 1]

[0037]
As shown in Table 1, the tablet containing no highly soluble drug (Comparative Example 1) is a rapidly disintegrating tablet with a disintegration time of 9 seconds, but anhydrous caffeine is a drug with low solubility in this formulation. Even when 20% of in is blended, the delay of disintegration does not occur (Comparative Example 2). On the other hand, when 10% (Comparative Example 3) and 20% (Comparative Example 4) carbinoxamine maleate, which is a highly soluble drug, is blended, the disintegration time is significantly delayed to 47 seconds and 265 seconds, and the rapid disintegration property is impaired. It was.
[0038]
On the other hand, tablets obtained by mixing carbinoxamine maleate with a high concentration in particles with an average particle diameter of 250 μm, mixing the drug-containing particles and a rapidly disintegrating component, and compressing the tablet have little disintegration time delay and are rapidly disintegrating. (Examples 1 and 2). The effect of the present invention was not impaired even when a part of a highly soluble drug was added to the rapidly disintegrating component (Example 3).
[0039]
In addition, the lower the ratio of drug-containing particles in the tablet, the greater the effect of the present invention. Comparative Example 5 in which the ratio of drug-containing particles is 45.4% has almost the same disintegration time as Comparative Example 3, and the effect is Although not observed, the effect was observed when the proportion of the drug-containing particles was 20.2% (Example 4) and 10.1% (Example 1). From this result, it was found that the ratio of the drug-containing particles in the tablet is preferably 40% or less.
[0040]
Furthermore, the larger the particle size of the drug-containing particles, the greater the effect of the present invention. In Comparative Example 6 where the average particle size of the drug-containing particles was 84 μm, no effect was observed, but the average particle size was 165 μm (Example 5). ), The disintegration time was shortened as it became 250 μm (Example 1). From this result, it was found that the average particle size of the drug-containing particles is preferably 100 μm or more.
[0041]
Examples 6, 7
Example 6 and Example 7, which are preparations of the present invention, were obtained with the formulation shown in Table 2. In the composition, highly soluble drugs are underlined.
[0042]
Each formulation was prepared as follows. First, ascorbic acid for direct hitting of particle A itself was obtained by granulating ascorbic acid with pregelatinized starch (containing 97% ascorbic acid), and was used as it was. Particle B is a component of Particle B other than hydroxypropylcellulose, which is weighed according to the blending amount shown in Table 2, mixed and then pulverized using a Yarya pulverizer (manufactured by Yarya Machinery Co., Ltd.). It was prepared by granulating and drying with an aqueous solution as a binder using a fluidized bed granulator (FLO-1, manufactured by Freund Corporation) and passing through a No. 18 sieve. The particles C were weighed according to the compounding amounts shown in Table 2, mixed and then pulverized using a Yarya pulverizer (manufactured by Yarya Machinery Co., Ltd.), and fluidized bed granulator (FLO-1) using water as a binder. , Manufactured by Freund Corporation), dried, and passed through a No. 18 sieve.
[0043]
Next, after weighing and mixing the above particles A, particles B and particles C and the powders in Table 2 according to the prescribed blending amounts in the table, using a rotary tableting machine (Collect 12HU, manufactured by Kikusui Seisakusho), Tablets were obtained by tableting with a tableting pressure of 15 kN with a tablet of 500 mg, 11 mmΦ and a normal surface.
[0044]
The obtained tablets were subjected to a hardness test and a disintegration test, and the results are shown in Table 2. Table 2 also shows the average particle size values of the particles A and B, which are drug-containing particles.
[0045]
[Table 2]

[0046]
As a result, the preparations of Example 6 and Example 7 are rapidly disintegrating tablets that disintegrate rapidly even though they contain 29.1% and 23.7% of highly soluble drugs, respectively. Became clear.
[0047]
Example 8
Example 8 which is a preparation of the present invention was obtained with the formulation shown in Table 3. In the composition, highly soluble drugs are underlined.
[0048]
In the preparation, the particle A component and the particle B component were weighed and mixed in accordance with the blending amounts shown in Table 3, respectively, and then pulverized using a Yarya pulverizer (manufactured by Yarya Machinery Co., Ltd.). Granulate using a granulator (VG-5, manufactured by Paulek), further dry using a fluidized bed dryer (FLO-1, manufactured by Freund), pass through a No. 22 sieve, and each of particles A and particles B was obtained. The obtained particles A and particles B, the powder of Table 3, and the amounts blended in the table were weighed and mixed, passed through a No. 22 sieve, and then a rotary tableting machine (Collect 12HU, manufactured by Kikusui Seisakusho). 1 tablet 500 mg, 11 mmΦ, tableted with a tablet of normal surface at a tableting pressure of 12 kN to obtain tablets.
[0049]
The obtained tablets were subjected to a hardness test and a disintegration test, and the results are shown in Table 3. Table 3 also shows the value of the average particle diameter of the particles A which are drug-containing particles.
[0050]
[Table 3]

[0051]
As a result, it was clarified that the preparation of Example 8 is a rapidly disintegrating tablet that disintegrates rapidly despite containing 12.6% of a highly soluble drug.
[0052]
Example 9
Example 9 which is a preparation of the present invention was obtained with the formulation shown in Table 4. In the composition, highly soluble drugs are underlined.
[0053]
The formulation was prepared by weighing and mixing the components other than hydroxypropylcellulose among the constituents of the particle A according to the blending amounts shown in Table 4, and then pulverizing them using a Yarya pulverizer (manufactured by Yarya Machinery Co., Ltd.). Granulation and drying were performed using a fluidized bed granulator (FLO-1, manufactured by Freund Corporation) as a binder, and passed through a No. 22 sieve to obtain particles A. The obtained particles A and the particles B themselves and the powders in Table 4 were weighed and mixed according to the blending amounts in the table, passed through a No. 22 sieve, and then a rotary tableting machine (collect 12HU, Kikusui). Manufactured by Seisakusho Co., Ltd.), and tableting was performed with a tableting pressure of 7.0 kN with a tablet of 1 tablet 170 mg, 8 mmΦ, and a corner, to obtain tablets.
[0054]
The obtained tablets were subjected to a hardness test and a disintegration test, and the results are shown in Table 4. Table 4 also shows the average particle size of particles A, which are drug-containing particles.
[0055]
[Table 4]

[0056]
As a result, it was revealed that the preparation of Example 9 is a rapidly disintegrating tablet that rapidly disintegrates even though 10.2% of a highly soluble drug is blended.
[0057]
【The invention's effect】
Conventionally, it has become possible to add 5% by mass or more of a readily soluble drug that has been difficult to mix into an intraoral rapidly disintegrating tablet. Therefore, the intraoral rapidly disintegrating tablet of the present invention can be formulated with any drug including a readily soluble drug, and is particularly useful for the treatment and prevention of diseases of elderly or pediatric patients.
more than

Claims

After powdering 1 g of the drug, put it in water, strong every 5 minutes at 20 ± 5 ° C, and when shaking for 30 seconds, dissolve the easily soluble drug whose amount of water required to dissolve within 30 minutes is less than 10 mL In the oral disintegrating tablet containing one or more kinds,
(A) A tablet comprises soluble particles having an average particle diameter of 100 μm or more containing the readily soluble drug at a high concentration of 49.5% to 100% , a saccharide, a fiber-based excipient, a disintegrant, and an inorganic excipient. ,
A fast disintegrating powder in which additives selected from binders and lubricants are combined and uniformly mixed
It is manufactured by mixing and molding a rapidly disintegrating component that is a rapidly disintegrating particle in the form of powder or this powder ,
(B) is a sum of the amount of the readily soluble drug in the tablet is 5 mass% or more,
(C) the amount of soluble particles containing the easily soluble drugs to the high concentration is not more than 40 wt% in the tablet,
Orally rapidly disintegrating tablet characterized by the above.

The rapidly disintegrating tablet in the oral cavity according to claim 1, which has a disintegration time of 60 seconds or less in a disintegration test by the Japanese Pharmacopoeia.

The intraoral quick disintegrating tablet according to claim 1, which has a hardness of 30N or more.

The rapidly disintegrating property in the oral cavity according to claim 1, wherein a plurality of soluble particles using a plurality of readily soluble drugs are used as the soluble particles having a high concentration of the easily soluble drug and having an average particle diameter of 100 µm or more. tablet.

During the rapidly disintegrating component, after the drug 1g powder, in water, 20 ± 5 ° C. In strongly every 5 minutes, when the shaking for 30 seconds, the amount of water needed dissolves within 30 minutes The rapidly disintegrating tablet in the oral cavity according to claim 1, which contains a drug having low solubility of 10 mL or more .

The easily soluble drug is selected from the group consisting of carbinoxamine maleate, ascorbic acid, pyridoxine hydrochloride, nicotinamide, riboflavin, dihydrocodeine phosphate, chlorpheniramine maleate, methylephedrine hydrochloride, potassium guaiacol sulfonate, and phenylpropanolamine hydrochloride The intraorally rapidly disintegrating tablet according to any one of claims 1 to 5, wherein the tablet is rapidly disintegrated.