JP4719825B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データから物体を検出する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
近年、カメラ等によって撮影された画像中から、各種の物体(例えば、人物の顔、車等)を検出する物体検出の研究が行われている。物体検出の技術は、予め、検出対象となる物体の特徴を学習して学習データを作成し、作成した学習データと、画像データとを比較することで、画像中に検出対象となる物体が存在するか否かを判定する技術である。
また、かかる物体検出の技術では、物体検出にかかる処理負荷を軽減することが重要であるため、処理負荷を軽減するための各種の技術も考案されている。例えば、連続したフレームの中で、対象物をフレーム全領域に対して検索する全検索フレームと、検索を行わない非検索フレームとを設け、対象物が見つかった後のフレームでは、見つかった位置の近傍について検索を行うことで、処理負荷を軽減するという技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像情報の量子化技術には、画像データを周波数変換(ウェーブレット<Wavelet>変換)し、変換結果となる変換係数の大小(または、隣り合う画素同士の画素値の差分の大小)から量子化処理を行う技術がある(例えば、非特許文献1参照)。
特開2004−171490号公報 H.Schneiderman and T. Kanade, Object Detection Using the Statistics of Parts To appear in International Journal of Computer Vision,2002.
しかしながら、上述した従来の技術では、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができないという問題があった。
例えば、全検索フレームと非検索フレームを設けて物体検出を行う場合には、複数フレームをトータルで見れば演算量の削減につながっているが、対象物を定期的に全検索するフレームが断続的に存在しており、かかる全検索フレームでは物体検出の短縮化を図ることができていない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この画像処理装置は、顔画像の特徴を含む学習データを記憶する記憶手段と、動画像の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が受け付けた動画像に含まれる各フレームのうち一のフレームを処理対象フレームとし、前記処理対象フレームの画像を、数段階の縮小レベルのうち第一のレベルに縮小することで、前記処理対象フレームの縮小画像を生成する縮小手段と、前記縮小手段により生成された縮小画像と前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出する抽出手段と、前記顔画像を抽出した結果を出力する出力手段とを有し、前記縮小手段は、前記処理対象フレームに対する顔画像の抽出が終了した後に、前記処理対象フレームを、該処理対象フレームに続く次のフレームに更新し、前記第一のレベルと隣り合う縮小レベルにならない他のレベルに縮小した縮小画像を生成することを要件とする。
この画像処理装置によれば、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが連続しないように、縮小レベルを変更して物体検出処理を実行するので、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる。
図1は、従来の物体検出方法を説明するための図(1)である。 図2は、従来の物体検出方法を説明するための図(2)である。 図3は、本実施例1にかかる画像処理装置の概要および特徴を説明するための図(1)である。 図4は、本実施例1にかかる画像処理装置の概要および特徴を説明するための図(2)である。 図5は、本実施例1にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図6は、顔学習データのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、非顔学習データのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、比較対象データのデータ構造の一例を示す図である。 図9は、顔検出処理部の処理の一例を説明するための図である。 図10は、比較結果テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図11は、検出範囲の移動の様子を説明するための図である。 図12は、本実施例1にかかる画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、簡単な縮小方法を説明するための図である。 図14は、複雑な縮小方法を説明するための図である。 図15は、本実施例2にかかる画像処理装置の概要および特徴を説明するための図である。 図16は、本実施例2にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図17は、縮小レベル管理データのデータ構造の一例を示す図である。 図18は、本実施例2にかかる画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図19は、本実施例にかかる画像処理装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
符号の説明
30 コンピュータ
31 入力装置
32 モニタ
33 RAM
33a,39a 各種データ
34 ROM
35 通信制御装置
36 媒体読取装置
37 カメラ
38 CPU
38a 画像処理プロセス
39 HDD
39b 画像処理プログラム
40 バス
100,200 画像処理装置
110,210 変換処理部
120,220 分析処理部
130,230 記憶部
130a,230a 顔学習データ
130b,230b 非顔学習データ
130c,230c 比較対象データ
130d,230d 縮小レベル管理データ
140,240 顔検出処理部
以下に、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本実施例にかかる画像処理装置の説明を行う前に、従来の画像処理装置が実行する物体検出方法について説明する。図1、2は、従来の物体検出方法を説明するための図である。まず、前準備として、従来の物体検出方法では学習データを作成する。
画像処理装置が学習データを作成する場合には、顔画像集データと、非顔画像集データを周波数変換(例えば、ウェーブレット変換)することにより、顔画像の特徴を含んだ特徴データと非顔画像の特徴を含んだ特徴データとを作成する。ここで、顔画像集データは、様々な人物の顔画像を集めた画像データである。顔画像集データに含まれる画像データは、顎から頭をほぼ含む上下幅、両耳をほぼ含む左右幅で、顔を全面に写した画像群で構成されている。もちろん、多様な顔を検出するための学習データであるので、真正面から顔を写したデータのほかに、斜め上や下や左や右を向いたデータや、帽子や眼鏡を掛けた顔のデータ、様々な年齢や性別の人のデータが含まれていても良い。非顔画像集データは、顔画像以外の各種の画像を集めた画像データである。そして、画像処理装置は、各特徴データを分析して、各特徴データを量子化することにより学習データを作成する。
続いて、画像処理装置が、動画像に顔画像が含まれているか否かを判定する場合には、入力画像データ(動画像に含まれる各フレームの画像データ)を周波数変換して、入力画像の特徴を含んだ特徴データを作成する。そして、画像処理装置は、特徴データから検索範囲(入力フレーム内で切り出し位置を走査するようにずらしながら切り出した、顔画像集データの特徴の検出対象とする領域)を設定した後、検索範囲を分析して、検索範囲内のデータを量子化し、量子化したデータと、予め作成しておいた学習データとを比較することで、検索範囲内に顔画像が含まれているか否かを判定する。画像処理装置は、検索範囲内の比較が終了した後に、検索範囲を入力画像内で順次移動させ、上記の処理を繰り返すことで、入力画像中に含まれる各顔画像を検出する。
なお、入力画像には、様々なサイズの顔画像が含まれる可能性がある。そこで、従来の画像処理装置は、様々な顔画像の大きさに対応するために、入力画像を様々なサイズに縮小し、縮小した入力画像から物体検出処理を行っている(図2参照)。入力画像に含まれる顔画像が、上記の検出範囲からはみ出ると、顔画像が存在するにも関わらず、顔画像を検出することが出来ないが、入力画像を縮小してやれば、検出範囲に顔画像が含まれるので、適切に顔画像を検出することができる。
例えば、図2に示すように、縮小レベル1〜4に縮小する場合には、画像処理装置は、フレーム毎に画像を縮小レベル1,2,3,4の順に入力画像を縮小し、順次物体検出処理を実行する。ただし、縮小レベル4の画像のサイズ<縮小レベル3の画像のサイズ<縮小レベル2の画像のサイズ<縮小レベル1の画像のサイズとする。
ところで、学習データを作成する際に利用する顔画像集データには、様々なサイズの顔画像が含まれているため、画像領域に占める顔領域のサイズがやや大きめのものから、小さめのものまで存在する。このため、特定の縮小レベルに画像を縮小して物体検出を行うと、本来のサイズの顔画像が検出されるのと併せて、本来のサイズよりも少し大きめあるいは少し小さめの顔画像も検出されることが多い。
例えば、縮小レベル2に顔画像を縮小して物体検出を行うと、本来のサイズ(縮小レベル2に縮小した顔画像のサイズ)よりも少し大きめの顔画像(縮小レベル1に縮小した顔画像に相当する顔画像)や、少し小さめの顔画像(縮小レベル3に縮小した顔画像に相当する顔画像)が見つかることが多い。本発明にかかる画像処理装置は、これらに着目して、物体検出に要する時間の短縮化を図る。
次に、本実施例1にかかる画像処理装置の概要および特徴について説明する。図3、4は、本実施例1にかかる画像処理装置の概要および特徴を説明するための図である。本実施例1では一例として、縮小レベルを縮小レベル0〜7とし、縮小レベル0が一番小さく、縮小レベル0〜7の順に、画像のサイズが大きくなるものとする。
本実施例1にかかる画像処理装置は、縮小レベルを順次変更して、物体検出を実行する場合に、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが隣り合う縮小レベルにならないように縮小レベルを変更して、物体検出を実行する。例えば、縮小レベルを縮小レベル0,1,2,3,4,5,6,7のように変更しないで、縮小レベルを縮小レベル0,4,2,6,1,5,3,7の順に変更し、物体検出を実行する。なお、縮小レベルは、検索対象となる動画像のフレームが切り替わる時点で変更される。
図3では、黒丸は、ちょうどの大きさで顔が見つかる「可能性がある」ことを、右上がり斜線の丸は、近傍の大きさで顔が見つかる「可能性がある」ことを、チェック模様の丸は、ちょうどの大きさで顔が「実際に見つかった」ことを、つぶつぶ模様の丸は、近傍の大きさで顔が「実際に見つかった」ことをそれぞれ現している。
例えば、図4に示すように、動画像中に顔1〜3が存在しており、かかる動画像に対して、縮小レベルを縮小レベル0,4,2,6,1,5,3,7の順に変更して物体検出を実行した場合について説明を行う。ここで、顔1は、縮小レベル2に相当する顔画像であり、顔2は、縮小レベル1に相当する顔画像であり、顔3は、縮小レベル4に相当する顔画像とする。
まず、画像処理装置は、動画像中の第1フレームにて、画像を縮小レベル0に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル1に相当する顔2を検出する。次に、画像処理装置は、第2フレームにて、画像を縮小レベル4に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル4に相当する顔3を検出する。次に、画像処理装置は、第3フレームにて、画像を縮小レベル2に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル1に相当する顔1と、縮小レベル2に相当する顔2とを検出し、動画像中に含まれる顔1〜3の検出が終了する。すなわち、レベル0,4,2の3個分のレベルを処理したところで、顔1〜3の検出が終了することになる。
もし、縮小レベルを大きい方から小さい方に、もしくは小さい方から大きい方に順に変化させて顔検出を行ったとすると、図4の例では、レベル0から始まってレベル1,2,3の4個分のレベルを処理したところで、顔1〜3の検出が終了することになる。従って、本実施例に示す画像処理装置によれば、順に縮小レベルを変化させるよりも、早く、多様なレベルの大きさの顔を検出できる。
このように、本実施例1にかかる画像処理装置は、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが連続しないように、縮小レベルを変更することで、物体検出処理を実行するので、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる。入力されるフレームにどのような大きさの顔が含まれているかはわからないので、このように変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが連続しないように、縮小レベルを変更したほうが、早く万遍なく複数の縮小レベルをカバーできる。
また、従来の物体検出では、動画像の各フレームにおいて、フレーム中の画像を全ての縮小レベルで縮小して物体検出を実行していたが、本実施例1にかかる画像処理装置は、動画像の各フレームにおいて、フレーム中の画像を単一の縮小レベルで縮小して物体検出を実行するので、画像処理装置にかかる負荷を軽減することができる。
次に、本実施例1にかかる画像処理装置の構成について説明する。図5は、本実施例1にかかる画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、この画像処理装置100は、変換処理部110と、分析処理部120と、記憶部130と、顔検出処理部140とを有する。
変換処理部110は、顔画像集データおよび非顔画像集データを取得し、取得した顔画像集データおよび非顔画像集データに対して周波数変換処理(例えば、ウェーブレット変換)を実行する処理部である。画像データに対する周波数変換処理は、周知技術と同様である。
変換処理部110は、入力装置、記憶装置(図示略)等から顔画像集データおよび非顔画像集データを取得する。変換処理部110は、周波数変換した顔画像集データおよび非顔画像集データを分析処理部120に出力する。以下の説明において、周波数変換した顔画像集データを変換顔画像集データと表記し、周波数変換した非顔画像集データを変換非顔画像集データと表記する。
分析処理部120は、変換顔画像集データおよび変換非顔画像集データを取得した場合に、変換画像集データを基にして顔学習データを作成し、変換非顔画像集データを基にして非顔学習データを作成する処理部である。
まず、分析処理部120が、顔学習データを作成する処理について説明する。分析処理部120は、変換顔画像集データに含まれる画像データから単一の画像データを抽出する。そして、分析処理部120は、各変換係数と、量子化閾値とを比較することにより、該当変換係数値を量子化する。量子化閾値は、予め、分析処理部120に設定されているものとする。
同様に、分析処理部120は、変換顔画像集データに含まれる残りの画像データも、上記の手法により量子化する。そして、分析処理部120は、量子化した各画像データの各変換係数値(各画像データの同一位置に対応する変換係数値)を比較し、変換係数値の頻度に基づいて、顔学習データを作成する。例えば、画像データ中の位置(x1、y1)の変換係数値について、各画像データを比較したところ、他の変換係数値の頻度よりも変換係数値「1」の頻度のほうが大きい場合には、顔学習データ中の位置(x1、y1)の変換係数値を「1」に設定する。
図6は、顔学習データのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、この顔学習データは、位置情報と変換係数値とを対応付けて記憶している。なお、顔学習データのデータ構造は、図6に示したものに限らず、例えば、物体検出時に比較する変換係数の塊(例えば、8係数)毎に変換係数値を対応付けて記憶させても良い。
次に、分析処理部120が、非顔学習データを作成する処理について説明する。分析処理部120は、変換非顔画像集データに含まれる画像データから単一の画像データを抽出する。そして、分析処理部120は、各変換係数と、量子化閾値とを比較することにより、該当変換係数値を量子化する。
同様に、分析処理部120は、変換非顔画像集データに含まれる残りの画像データも、上記の手法により量子化する。そして、分析処理部120は、量子化した各画像データの各変換係数値(各画像データの同一位置に対応する変換係数値)を比較し、変換係数値の頻度に基づいて非顔学習データを作成する。例えば、画像データ中の位置(x1、y1)の変換係数値について、各画像データを比較したところ、他の変換係数値の頻度よりも、変換係数値「1」の頻度のほうが大きい場合には、非顔学習データ中の位置(x1、y1)の変換係数値を「1」に設定する。
図7は、非顔学習データのデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、この非顔学習データは、位置情報と変換係数値とを対応付けて記憶している。なお、非顔学習データのデータ構造は、図7に示したものに限らず、例えば、物体検出時に比較する変換係数の塊(例えば、8係数)毎に画素値を対応付けて記憶させても良い。
記憶部130は、分析処理部120から出力される顔学習データ130a、非顔学習データ130b、顔検出処理部140から出力される比較対象データ130c、縮小レベル管理データ130dを記憶する記憶部である。このうち、比較対象データ130cおよび縮小レベルデータ130dの説明は後述する。
顔検出処理部140は、動画像データを取得した場合に、動画像データの各フレームに含まれる画像データから顔画像を検出する処理部である。顔検出処理部140は、検出結果を上位の装置(図示略)に出力する。以下において、顔検出処理部140の処理を具体的に説明する。
まず、顔検出処理部140は、縮小レベル管理データ130dを参照し、縮小レベルを判定する。この縮小レベル管理データ130dは、縮小レベルを記憶したデータである。例えば、縮小レベル管理データ130dに縮小レベル0が記憶されている場合には、顔検出処理部140は、画像データを縮小レベル0以外の縮小レベルに縮小する。縮小レベル管理データ130dは、顔検出処理部140のよって順次更新されていく。
顔検出処理部140は、縮小レベルを判定した後に、判定結果に基づいて画像データ(動画像データのフレームに含まれる画像データ)を縮小する。例えば、縮小レベルが縮小レベル1ならば、顔検出処理部140は、画像データを縮小レベル1に縮小する。そして、顔検出処理部140は、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルが隣り合わないように、縮小レベル管理データ130dに記憶された縮小レベルを変更する。例えば、縮小レベルが2であった場合に、隣り合う縮小レベルはレベル1とレベル3なので、顔検出処理部140は、変更後の縮小レベルが隣り合わないように、レベル1、レベル3以外のレベルに縮小レベルを変更する。
次に、顔検出処理部140は、縮小した画像データに対して周波数変換処理(例えば、ウェーブレット変換)を実行する。そして、顔検出処理部140は、周波数変換を行った後に、周波数変換を行った画像データを量子化することにより、比較対象データ130cを作成する。
ここで、比較対象データ130cを作成する処理について具体的に説明する。顔検出処理部140は、画像データに対して周波数変換処理を行った結果として得られる各変換係数と、量子化閾値とを比較することにより、該当ブロックの画素値を量子化し比較対象データ130cを作成する。
図8は、比較対象データ130cのデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、この比較対象データ130cは、位置情報と変換係数値とを対応付けて記憶している。なお、比較対象データ130cのデータ構造は、図8に示したものに限らず、例えば、物体検出時に比較する変換係数の塊(例えば、8係数)毎に変換係数値と対応付けて記憶させても良い。
そして、顔検出処理部140は、記憶部130に記憶された顔学習データ130aと、非顔学習データ130bと、比較対象データ130cとを比較して、画像データに顔画像が含まれているか否かを判定する。
図9は、顔検出処理部140の処理の一例を説明するための図である。具体的に、顔検出処理部140は、検出範囲を設定し、顔学習データ130a、非顔学習データ130b、比較対象データ130cの同一位置の検出範囲に含まれる各変換係数値をそれぞれ比較する。そして、顔検出処理部140は、比較した結果、比較対象データの検出範囲が顔学習データに類似しているのか、非顔学習データに類似しているのかを判定し、判定結果を比較結果テーブルに登録する。かかる比較結果テーブルは、顔検出処理部140が、保持しているものとする。
図9に示す例では、比較対象データ130cは、顔学習データ130aに対して、7つヒットし、非顔学習データ130bに対して、1つヒットしているので、非顔学習データ130bよりも、顔学習データ130aに類似していると判定する。
図10は、比較結果テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図10に示すように、この比較結果テーブルは、検出範囲を識別する検出範囲識別情報と、比較結果とを対応付けて記憶している。顔検出処理部140は、顔学習データ130a、非顔学習データ130b、比較対象データ130cの検出範囲を比較した結果、顔学習データ130aに類似していると判定した場合には、比較結果に「マル」を登録し、非顔学習データ130bに類似していると判定した場合には、比較結果に「バツ」を登録する。
具体的に、図9を用いて説明する。ここでは一例として、現在、各画像データ130a〜130cに設定されている検出範囲の検出範囲識別情報を「1001」とする。顔検出処理部140が、比較対象データ130cの検出範囲の各画素値と、顔学習データ130aの検出範囲の各画素値とを比較すると、7つヒットする。
一方、顔検出処理部140が、比較対象データ130cの検出範囲の各画素値と、非顔学習データ130bの各画素値とを比較すると、1つヒットする。この場合、顔検出処理部140は、顔学習データ130aの方が、非顔学習データ130bよりもヒット数が多いので、検出範囲識別情報「1001」に対応する比較結果を「マル」に設定する。逆に非顔学習データ130bのほうがヒット数が多い場合は「バツ」を設定する。同数の場合には,ここでは,どちらにも設定しないこととする。
顔検出処理部140は、図11に示すように、検出範囲を移動させながら、比較結果テーブルの比較結果に「マル」または「バツ」を順次登録していく。図11は、検出範囲の移動の様子を説明するための図である。なお、顔検出処理部140が、検出範囲内の各画素値を比較する際には、顔学習データ130a、非顔学習データ130b、比較対象データ130c上に配置される検出範囲の位置が統一されているものとする。
そして、顔検出処理部140は、比較対象データ130c、顔学習データ130a、非顔学習データ130bの比較が終了した後に、比較結果テーブルを参照し、「バツ」の数よりも「マル」の数の方が多い場合には、入力画像に顔画像が含まれていると判定する。一方、「バツ」の数よりも「マル」の数のほうが少ない場合には、入力画像に顔画像が含まれていないと判定する。なお、「バツ」の数と「マル」の数が等しい場合には、管理者の設定により、顔画像が含まれていると判定しても良いし、顔画像が含まれていないと判定しても良い。
なお、図9に示す例では、顔検出処理部140は、8変換係数毎に変換係数値を比較する例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、n(nは、自然数)変換係数毎に変換係数値を比較することも出来る。また、図10に示すように、必ずしも検出範囲毎に比較結果を保存する必要はなく、例えば、「マル」の数および「バツ」の数を集計し、集計結果のみを比較結果テーブルに保存しても良い。
また、[非特許文献1]H.Schneiderman and T. Kanade, Object Detection Using the Statistics of Parts To appear in International Journal of Computer Vision,2002. に記述されている顔検出技術を用いてもよい。本技術も、Wavelet変換係数上にて、顔学習データ、非顔学習データを用いて検出するので、本発明との整合性はよく、以降の手続きを融合して全体の処理を構成することもできる。
顔検出処理部140は、縮小した画像データに対する物体検出処理が終了した場合には、動画像データから次のフレームを取得する。そして、顔検出処理部140は、縮小レベル管理データ130dに基づいて、次のフレームに含まれる画像データを縮小し、上述した処理を繰り返し実行する。
次に、本実施例1にかかる画像処理装置100の処理手順について説明する。図12は、本実施例1にかかる画像処理装置100の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、画像処理装置100は、縮小レベル管理データ130dを取得し(ステップS101)、フレーム中の画像データを取得する(ステップS102)。
そして、画像処理装置100は、縮小レベル管理データ130dに対応する縮小レベルの画像を作成し(ステップS103)、縮小した画像に対して物体検出処理を実行する(ステップS104)。
画像処理装置100は、物体検出処理の検出結果を出力し(ステップS105)、縮小レベル管理データ130dを更新する(ステップS106)。画像処理装置100は、ステップS101〜106に示した処理を繰り返し実行する。
上述してきたように、本実施例1にかかる画像処理装置100は、縮小レベルを順次変更して、物体検出を実行する場合に、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが隣り合う縮小レベルにならないように縮小レベルを変更して、物体検出を実行するので、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる。
なお、本実施例1では、縮小レベルを順次変更して、物体検出を実行する場合に、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが隣り合う縮小レベルにならないように縮小レベルを変更して、物体検出を実行していたが、縮小レベルを順(縮小レベル0,1,2,3,4,5,6,7の順又は、縮小レベル7,6,5,4,3,2,1,0の順)に変更して物体検出を行っても良い。
次に、本実施例2にかかる画像処理装置について説明する。通常、画像処理装置が、画像データを縮小する場合には、2のべき乗分の1の縮小サイズが得られるような簡単な縮小方法と、より細かな縮小サイズを得るための複雑な縮小方法とを組合せて画像データを縮小している。
例えば、簡単な縮小方法、複雑な縮小方法ともにレベル0〜3までの4レベルで構成されている場合には、簡単な縮小方法と複雑な縮小方法とを組合せることにより、レベル0〜レベル15までの16レベルの縮小を行うことになる。なお、レベルnは、n回縮小を繰り返すことを意味する。例えば、簡単な縮小方法のレベル2は、元の画像データに対して、2回簡単な縮小方法を繰り返す。
以下の説明において、簡単な縮小方法のレベル0と、複雑な縮小方法のレベル0との組合せを、縮小レベル0とし、簡単な縮小方法のレベル0と、複雑な縮小方法のレベル1との組合せを、縮小レベル1とし、簡単な縮小方法のレベル0と、複雑な縮小方法のレベル2との組合せを、縮小レベル2とし、簡単な縮小方法のレベル0と、複雑な縮小方法のレベル3との組合せを、縮小レベル3と定義する。
また、簡単な縮小方法のレベル1と、複雑な縮小方法のレベル0との組合せを、縮小レベル4とし、簡単な縮小方法のレベル1と、複雑な縮小方法のレベル1との組合せを、縮小レベル5とし、簡単な縮小方法のレベル1と、複雑な縮小方法のレベル2との組合せを、縮小レベル6とし、簡単な縮小方法のレベル1と、複雑な縮小方法のレベル3との組合せを、縮小レベル7と定義する。
また、簡単な縮小方法のレベル2と、複雑な縮小方法のレベル0との組合せを、縮小レベル8とし、簡単な縮小方法のレベル2と、複雑な縮小方法のレベル1との組合せを、縮小レベル9とし、簡単な縮小方法のレベル2と、複雑な縮小方法のレベル2との組合せを、縮小レベル10とし、簡単な縮小方法のレベル2と、複雑な縮小方法のレベル3との組合せを、縮小レベル11と定義する。
また、簡単な縮小方法のレベル3と、複雑な縮小方法のレベル0との組合せを、縮小レベル12とし、簡単な縮小方法のレベル3と、複雑な縮小方法のレベル1との組合せを、縮小レベル13とし、簡単な縮小方法のレベル3と、複雑な縮小方法のレベル2との組合せを、縮小レベル14とし、簡単な縮小方法のレベル3と、複雑な縮小方法のレベル3との組合せを、縮小レベル15と定義する。
ここで、2のべき乗分の1に縮小する場合の簡単な縮小方法と、より細かな縮小サイズを得るための複雑な縮小方法について説明する。図13は、簡単な縮小方法を説明するための図であり、図14は、複雑な縮小方法を説明するための図である。
図13に示すように、2のべき乗分の1の縮小を行う場合には、画像データを複数のブロックに分割し、4つのブロックのピクセル値の平均値を求めることで、画像データを縮小する。図13に示す例では、1/4に画像データを縮小している。
例えば、縮小後のP[1,1]のピクセルは、
(P[2,2]+P[3,2]+P[2,3]+P[3,3])/4
によって算出することができる。縮小後のその他の座標に関しても、同様に算出することができる。
一方、図14に示すように、画像データを2のべき乗分の1以外に縮小する場合には、図13に示した方法と比較して、計算が複雑となる。図14に示す例では、画像データを5/8に縮小する場合を示している。かかる縮小方法では、各ピクセルの平均値を求めるだけではなく、各ピクセルの重み付けを算出しながら、縮小後のピクセルを算出する必要がある。
例えば、縮小後のP[1,1]のピクセルは、
(P[1,1]×0.16+P[2,1]×0.4+P[3,1]×0.08+P[1,2]×0.4+P[2,2]×1+P[3,2]×0.2+P[1,3]×0.08+P[2,3]×0.2+P[3,3]×0.04)/2.56
によって算出することができる。縮小後のその他の座標に関しても、同様に算出することができる。
例えば、縮小レベル15では、簡単な縮小方法のレベル3と、複雑な縮小方法のレベル3との組合せであるため、元の画像データに対して、3回簡単な縮小(図13参照)を実行し、更に、3回複雑な縮小(図14参照)を実行することになる。
ところで、実施例1でも説明したように、学習データを作成する際に利用する顔画像集データには、様々なサイズの顔画像が含まれているため、画像領域に占める顔領域のサイズがやや大きめのものから、小さめのものまで存在する。このため、特定の縮小レベルに画像を縮小して物体検出を行うと、本来のサイズが検出できるのはもちろんのこと、本来のサイズよりも少し大きめ、あるいは少し小さめの顔画像も併せて検出できることが多い。
例えば、縮小レベル2に顔画像を縮小して物体検出を行うと、本来のサイズ(縮小レベル2に縮小した顔画像のサイズ)よりも少し大きめの顔画像(縮小レベル1に縮小した顔画像に相当する顔画像)や、少し小さめの顔画像(縮小レベル3に縮小した顔画像に相当する顔画像)が見つかることが多い。
例えば、上述の縮小レベル0、4、8、12を実行して物体を検出することが出来れば、複雑な縮小処理を実行する必要がない他、同一の複雑な縮小レベルに属する縮小レベルを選択して実行することで複雑な縮小処理を最小限に抑えつつ複数の縮小レベルを処理できるため、画像縮小の負荷を抑えつつ、様々な大きさの顔を効率よく早期に検出することが可能となる。
本実施例2にかかる画像処理装置は、上述した点に着目し、複雑な縮小処理を実行しない縮小レベル0,4,8,12を他の縮小レベルよりも優先して選択して物体検出を実行する。図15は、本実施例2にかかる画像処理装置の概要および特徴を説明するための図である。図15では、黒丸は、ちょうどの大きさで顔が見つかる「可能性がある」ことを、右上がり斜線の丸は、近傍の大きさで顔が見つかる「可能性がある」ことを、チェック模様の丸は、ちょうどの大きさで顔が「実際に見つかった」ことを、つぶつぶ模様の丸は、近傍の大きさで顔が「実際に見つかった」ことをそれぞれ現している。
ここでは、一例として、画像処理装置が、物体検出処理の1回目において、縮小レベル0、4にて画像データを縮小し、物体検出処理の2回目において、縮小レベル8、12にて画像データを縮小し、物体検出処理の3回目において、縮小レベル2、6にて画像データを縮小し、物体検出処理の4回目において、縮小レベル10、14にて画像データを縮小し、物体検出処理の5回目において、縮小レベル1、5にて画像データを縮小し、物体検出処理の6回目において、縮小レベル9、13にて画像データを縮小し、物体検出処理の7回目において、縮小レベル3、7にて画像データを縮小し、物体検出処理の8回目において、縮小レベル11、15にて画像データを縮小して物体検出を実行するものとする。
例えば、図4に示すように、動画像中に顔1〜3が存在しており、かかる動画像に対して、縮小レベルを図15に示す順に変更して物体検出を実行した場合について説明を行う。ここで、顔1は、縮小レベル5に相当する顔画像であり、顔2は、縮小レベル2に相当する顔画像であり、顔3は、縮小レベル9に相当する顔画像とする。
まず、画像処理装置は、動画像中の第1フレームにて、画像を縮小レベル0、4に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル5に相当する顔1を検出する。次に、画像処理装置は、第2フレームにて、画像を縮小レベル8、12に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル9に相当する顔3を検出する。次に、画像処理装置は、第3フレームにて、画像を縮小レベル2、6に縮小して物体検出を実行すると、縮小レベル5に相当する顔1と、縮小レベル2に相当する顔2とを検出し、動画像中に含まれる顔1〜3の検出が終了する。
このように、本実施例2にかかる画像処理装置は、複雑な縮小処理を実行しない縮小レベルを優先して選択して、物体検出処理を実行する他、同一の複雑な縮小レベルに属する縮小レベルを選択して実行するため、複雑な縮小処理を実行すべき頻度を減らし、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施例2にかかる画像処理装置は、変更前の縮小レベルと変更後の縮小レベルとが連続しないように、縮小レベルを変更することで、物体検出処理を実行するので、物体検出に要する時間の短縮化を図ることができる。
次に、本実施例にかかる画像処理装置の構成について説明する。図16は、本実施例2にかかる画像処理装置200の構成を示す機能ブロック図である。図16に示すように、この画像処理装置200は、変換処理部210と、分析処理部220と、記憶部230と、顔検出処理部240とを有する。
このうち、変換処理部210と、分析処理部220の説明は、図5に示した変換処理部110と、分析処理部120と同様である。記憶部230は、顔学習データ230aと、非顔学習データ230bと、比較対象データ230cと、縮小レベル管理データ230dとを記憶する記憶部である。
このうち、顔学習データ230aのデータ構造は、図6に示した顔学習データ130aと同様である。また、非顔学習データ230bのデータ構造は、図7に示した非顔学習データ130bと同様である。また、比較対象データ230cのデータ構造は、図8に示した比較対象データ130cと同様である。
縮小レベル管理データ230dは、縮小を行う際の縮小レベルの順序を管理するデータである。図17は、縮小レベル管理データ230dのデータ構造の一例を示す図である。図17に示すように、かかる縮小レベル管理データ230dは、順序と縮小レベルとを対応付けて記憶している。
顔検出処理部240は、動画像データを取得した場合に、動画像データの各フレームに含まれる画像データから顔画像を検出する処理部である。顔検出処理部240は、検出結果を上位の装置(図示略)に出力する。以下において、顔検出処理部240の処理を具体的に説明する。
まず、顔検出処理部240は、縮小レベル管理データ230dを参照し、縮小レベルを判定する。例えば、顔検出処理部240は、順序をカウンタなどで管理しており、カウンタの値と、縮小レベル管理データ230dとを比較して、縮小レベルを判定する。
例えば、カウンタの値が「1」の場合には、縮小レベルは、縮小レベル0と縮小レベル4となる。顔検出処理部140は、縮小レベルを判定した後に、カウンタに1をインクリメントする。なお、カウンタの初期値を1とする。ここでは、一例として、顔検出処理部240が、カウンタを用いて縮小レベルを判定していたが、縮小レベルの判定方法はこれに限定されるものではない。
顔検出処理部240は、縮小レベルを判定した後に、判定結果に基づいて画像データ(動画像データのフレームに含まれる画像データ)を縮小する。例えば、縮小レベルが縮小レベル0、4ならば、顔検出処理部240は、画像データを縮小レベル0および縮小レベル4に縮小する。
次に、顔検出処理部240は、縮小した画像データに対して周波数変換処理(例えば、ウェーブレット変換)を実行する。そして、顔検出処理部240は、周波数変換を行った後に、周波数変換を行った画像データを量子化することにより、比較対象データ230cを作成する(2種類の縮小を行った場合には、比較対象データ230cは2つ生成される)。
そして、顔検出処理部240は、記憶部230に記憶された顔学習データ230aと、非顔学習データ230bと、比較対象データ230cとを比較して、画像データに顔画像が含まれているか否かを判定する。顔検出処理部240が、顔検出を行う際の処理は、図9と同様である。ただし、2つの比較対象データ230cが存在する場合には、それぞれの比較対象データ230cに対して、顔検出を実行する。
そして、顔検出処理部240は、図5に示した顔検出処理部140と同様にして、検出結果を比較結果テーブルに登録する。比較結果テーブルのデータ構造は、図10に示した比較結果テーブルのデータ構造と同様である。
顔検出処理部240は、縮小した画像データに対する物体検出処理が終了した場合には、動画像データから次のフレームを取得する。そして、顔検出処理部240は、縮小レベル管理データ230dに基づいて、次のフレームに含まれる画像データを縮小し、上述した処理を繰り返し実行する。
次に、本実施例2にかかる画像処理装置200の処理手順について説明する。図18は、本実施例2にかかる画像処理装置200の処理手順を示すフローチャートである。図18に示すように、画像処理装置200は、縮小レベル管理データ230dを取得し(ステップS201)、フレーム中の画像データを取得する(ステップS202)。
そして、画像処理装置200は、縮小レベル管理データ230dに対応する複雑縮小レベル(複雑な縮小方法のレベル)の画像データを生成し(ステップS203)、縮小レベル管理データ230dに対応する簡単縮小レベル(簡単な縮小方法のレベル)の画像データを生成する(ステップS204)。
画像処理装置200は、縮小した画像データに対して物体検出処理を実行し(ステップS205)、全ての簡単縮小レベルが終了したか否かを判定する(ステップS206)。全ての簡単縮小レベルが終了していない場合には(ステップS207,No)、未処理の簡単縮小レベルの画像データを生成し(ステップS208)、ステップS205に移行する。一方、全ての簡単縮小レベルが終了している場合には(ステップS207,Yes)、検出結果を出力する(ステップS209)。画像処理装置200は、図18に示した処理を繰り返し実行する。
上述してきたように、本実施例2にかかる画像処理装置200は、動画像データを取得して、各フレームに含まれる画像データを縮小する場合に複雑な縮小処理を実行しない縮小レベルを他の縮小レベルよりも優先して選択して物体検出を実行する他、同一の複雑な縮小レベルに属する縮小レベルを選択して実行するため、縮小処理にかかる負荷を軽減し、物体検出処理を高速化することができる。
なお、本実施例2にかかる画像処理装置200は、一例として、1フレームにつき、2つの縮小レベルによって画像データを縮小する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上述して実施例1のように、1フレームにつき、1つの縮小レベルによって画像データを縮小し、物体検出を実行しても良い。
ところで、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図5および図16に示した画像処理装置100,200の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。なお、本実施例で説明した各種の処理手順は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。
図19は、本実施例にかかる画像処理装置100(画像処理装置200)を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。図19に示すように、このコンピュータ(画像処理装置)30は、入力装置31、モニタ32、RAM(Random Access Memory)33、ROM(Read Only Memory)34、ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信制御装置35、記憶媒体からデータを読み出す媒体読取装置36、カメラ37、CPU(Central Processing Unit)38、HDD(Hard Disk Drive)39をバス40で接続している。
そして、HDD39には、上述した画像処理装置100の機能と同様の機能を発揮する画像処理プログラム39bが記憶されている。CPU38が、画像処理プログラム39bを読み出して実行することにより、画像処理プロセス38aが起動される。
ここで、画像処理プロセス38aは、図5の変換処理部110、分析処理部120、顔検出処理部140に対応する。また、HDD39は、画像処理装置100の記憶部130に記憶される情報に対応する各種データ39aを記憶する。CPU38は、HDD39に格納された各種データ39aを読み出して、RAM33に格納し、RAM33に格納された各種データ33aを利用して、画像データの縮小処理、物体検出を実行する。
ところで、図19に示した画像処理プログラム39bは、必ずしも最初からHDD39に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに画像処理プログラム39bを記憶しておき、コンピュータがこれらから画像処理プログラム39bを読み出して実行するようにしてもよい。

Claims (6)

  1. 顔画像の特徴を含む学習データを記憶する記憶手段と、
    動画像の入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段が受け付けた動画像に含まれる各フレームのうち一のフレームを処理対象フレームとし、前記処理対象フレームの画像を、数段階の縮小レベルのうち第一のレベルに縮小することで、前記処理対象フレームの縮小画像を生成する縮小手段と、
    前記縮小手段により生成された縮小画像と前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出する抽出手段と、
    前記顔画像を抽出した結果を出力する出力手段とを有し、
    前記縮小手段は、前記処理対象フレームに対する顔画像の抽出が終了した後に、前記処理対象フレームを、該処理対象フレームに続く次のフレームに更新し、前記第一のレベルと隣り合う縮小レベルにならない他のレベルに縮小した縮小画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記縮小手段は、前記画像を縮小する手段として第一の縮小手段と、第二の縮小手段とを有し、前記抽出手段は、前記第一の縮小手段および/または前記第二の縮小手段によって縮小された縮小画像と、前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像処理装置が、
    顔画像の特徴を含む学習データを記憶装置に記憶する記憶ステップと、
    動画像の入力を受け付ける入力ステップと、
    前記動画像に含まれる各フレームのうち一のフレームを処理対象フレームとし、前記処理対象フレームの画像を、数段階の縮小レベルのうち第一のレベルに縮小することで、前記処理対象フレームの縮小画像を生成する縮小ステップと、
    前記縮小ステップにより生成された縮小画像と前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出する抽出ステップと、
    前記顔画像を抽出した結果を出力する出力ステップと、
    前記処理対象フレームに対する顔画像の抽出が終了した後に、前記処理対象フレームを、該処理対象フレームに続く次のフレームに更新し、前記第一のレベルと隣り合う縮小レベルにならない他のレベルに縮小した縮小画像を生成して、再度、前記縮小画像から顔画像を検出する再抽出ステップと、
    を含んでいることを特徴とする画像処理方法。
  4. 前記縮小ステップは、前記画像を縮小する第一の縮小ステップと、第二の縮小ステップとを含み、前記抽出ステップは、前記第一の縮小ステップおよび/または前記第二の縮小ステップによって縮小された縮小画像と、前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  5. コンピュータに、
    顔画像の特徴を含む学習データを記憶装置に記憶する記憶手順と、
    動画像の入力を受け付ける入力手順と、
    前記動画像に含まれる各フレームのうち一のフレームを処理対象フレームとし、前記処理対象フレームの画像を、数段階の縮小レベルのうち第一のレベルに縮小することで、前記処理対象フレームの縮小画像を生成する縮小手順と、
    前記縮小手順により生成された縮小画像と前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出する抽出手順と、
    前記顔画像を抽出した結果を出力する出力手順とを実行させ、
    前記縮小手順は、前記処理対象フレームに対する顔画像の抽出が終了した後に、前記処理対象フレームを、該処理対象フレームに続く次のフレームに更新し、前記第一のレベルと隣り合う縮小レベルにならない他のレベルに縮小した縮小画像を生成することを特徴とする画像処理プログラム。
  6. 前記縮小手順は、前記画像を縮小する第一の縮小手順と、第二の縮小手順とを有し、前記抽出手順は、前記第一の縮小手順および/または前記第二の縮小手順によって縮小された縮小画像と、前記学習データとを比較することで、該縮小画像から顔画像を抽出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
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